JP2008167920A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストップスイッチの有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、ストップスイッチの押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機等を提供する。
【解決手段】ストップスイッチ(50)の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも停止操作信号の出力を可能に形成され、遊技状態に応じてストップスイッチ(50)の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで停止操作信号の出力を行うように形成したことを特徴とする。
【選択図】図9

Description

この発明は、遊技状態に応じてストップスイッチの押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで停止操作信号の出力を行う遊技機に関するものである。
また、この発明は、変動表示停止手段の押し込み操作時又は離し操作時の停止操作信号の入力に基づいて、停止制御を図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段等として機能させる遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、この種の遊技機としては、スロットマシンがある。このスロットマシンにおいて、遊技者は、当選抽選手段による抽選の結果、当選(内部当選)した当選役の当選図柄を、所定の入賞有効ライン上に揃えることができた場合、入賞することができて、遊技媒体としての遊技メダルの払い出しという利益を得ることができる。そして、かかる遊技において、当選抽選手段が抽選した抽選結果は、所定の場合に、報知され、また、その当選した当選役の種別も、所定の場合に報知される。その当選役の報知形態としては、スロットマシンの前面側に設けた報知ランプの点灯や、回転リールの背後のバックライトの点灯や、液晶表示装置に対応する画像や動画の表示等が存在する。
一方、スロットマシンにおいては、回転する回転リールに狙いを定めて、ストップスイッチを押下して、かかる入賞有効ライン上に当選図柄を揃えて、入賞賞金である遊技メダルを獲得するものである。この回転リールは、高速で回転しているために、初心者はおろか、熟練者でも目押しに失敗し、本来得られる遊技メダルを取りこぼす事態が多々見られた。そのために、ストップスイッチを押下した際に発生させる停止信号を、遅延させ、当選役を引き込めるようにするものが検討されている(例えば、特許文献1。)。
特開2006−75277号公報
しかし、上記した従来の遊技機では、ストップスイッチの有効契機となる停止操作信号の発生時が、ストップスイッチを押し込んだ押し込み操作時に固定されているため、停止操作が単調になってしまい、面白くないと考える遊技者がいるといった問題点があった。
そして、上記した従来の遊技機では、ストップスイッチの有効契機となる停止操作信号の発生時を、ストップスイッチを押し込んだ押し込み操作時と、ストップスイッチから手を離した離し操作時とで、遊技状態の違いにより、切り換えるようなものは無かった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ストップスイッチの有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、ストップスイッチの押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、ストップスイッチの停止操作が行われるタイミングを知ることにより、所定の当選フラグが成立しているか、成立していないかのいずれの遊技状態であるのか理解することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、停止操作信号を出力するストップスイッチの停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数の傾向も変更することができて、所定の当選フラグの成立の有無を、より強烈に体感させて報知することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項4) 請求項4記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、停止操作信号が出力されるストップスイッチの停止操作タイミングが、離し操作時であり、その遊技状態も、理解していると推測されるような場合には、最小引き込み停止制御を選択するようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項5) 請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項5記載の発明は、押し込み操作時と離し操作時とのいずれの停止操作タイミングになるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項6) 請求項6記載の発明は、上記した請求項3又は請求項4に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項6記載の発明は、最小引き込み停止制御と最大引き込み停止制御とのいずれの停止制御になるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項7) 請求項7記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項7記載の発明は、変動表示停止手段の有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、変動表示停止手段の押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
(請求項8) 請求項8記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項8記載の発明は、変動表示停止手段の有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、変動表示停止手段の押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄(61)を周囲に配置して回転可能な複数の回転リール(40)と、遊技者の操作により前記回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、遊技者の操作により前記回転リール(40)の回転を停止させる停止操作信号を出力させるためのストップスイッチ(50)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記停止操作信号の入力に基づいて、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リール(40)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の図柄(61)からなる前記当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)において、前記ストップスイッチ(50)の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも前記停止操作信号の出力を可能に形成され、遊技状態に応じて前記ストップスイッチ(50)の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで前記停止操作信号の出力を行うように形成したことを特徴とする。
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(40)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
なお、ここで、「遊技状態に応じて〜」とは、遊技状態の違いにより、押し込み操作時と、離し操作時とのいずれかが選択されることを意味するものである。そして、この「遊技状態に応じて」には、具体的には、例えば、所定の当選フラグが成立の有無により、ストップスイッチ(50)の反応タイミングが異なる(すなわち、停止操作信号の出力タイミングが異なる)ものを含む。すなわち、所定の当選フラグが成立している遊技状態と、その当選フラグが成立していない遊技状態とにより、停止操作信号の出力タイミングが異なるようなものである。例えば、当選フラグが成立している遊技状態の場合、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号が出力されて、当選フラグが成立していない遊技状態の場合、ストップスイッチ(50)の離し操作時に停止操作信号が出力されるようなものを含む。
また、この「遊技状態に応じて」には、具体的には、例えば、遊技状態が通常遊技の場合と、遊技状態がその通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技(例えばビッグボーナスゲーム(以下、「BBゲーム」という))の場合とで、ストップスイッチ(50)の反応タイミングが異なる(すなわち、停止操作信号の出力タイミングが異なる)ものを含む。すなわち、通常遊技の遊技状態と、BBゲーム等の特別遊技の遊技状態とにより、停止操作信号の出力タイミングが異なるようなものである。例えば、通常遊技の遊技状態の場合、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号が出力されて、BBゲーム等の特別遊技の遊技状態の場合、ストップスイッチ(50)の離し操作時に停止操作信号が出力されるようなものを含む。
(作用) 本発明は、遊技状態に応じて、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号が出力されて回転リール(40)が停止する場合と、ストップスイッチ(50)の離し操作時に停止操作信号が出力されて回転リール(40)が停止される場合とのいずれかが行われる。この押し込み操作時に回転リール(40)が停止する場合と、離し操作時に回転リール(40)が停止する場合とでは、ストップスイッチ(50)を用いた回転リール(40)の停止操作のタイミングや、リズムや、感覚が全く異なるものとなる。これにより、遊技者は、回転リール(40)の停止タイミングの異なる2つの停止操作の仕方を、遊技状態に応じて、実施することになり、遊技状態の違いにより、ストップスイッチ(50)の停止タイミングの異なる遊技を実施することができて、遊技性の向上を図ることができる。
また、遊技状態の違いが、遊技者に報知されていないような場合には、かかるストップスイッチ(50)の停止タイミングの違いを経験させることによって、異なる遊技状態を遊技者に報知することができる。
例えば、異なる遊技状態が2種類、存在するような場合に、一方の遊技状態のときは、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号を出力して、押し込み操作時のタイミングで回転リール(40)を停止させるように設定する。そして、他方の遊技状態のときは、ストップスイッチ(50)の離し操作時に停止操作信号を出力して、その離し操作時のタイミングで回転リール(40)を停止させるように設定する。これにより、遊技者は、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれの操作タイミングで、回転リール(40)が停止しているかを知ることにより、現在の遊技状態が、いずれの遊技状態であるのか理解することが可能となる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記遊技状態は、予め定めた所定の当選フラグの成立の有無とし、所定の当選フラグが成立している場合には、離し操作時に前記停止操作信号を出力し、所定の当選フラグが成立していない場合には、押し込み操作時に前記停止操作信号を出力するように形成したことを特徴とする。
なお、ここで、所定の当選フラグとは、予め定めた特定の当選フラグを意味し、例えば、当選役のうち、BBゲームの当選フラグを、予め定めた特定の当選フラグに設定して、BBゲームの当選フラグの成立の有無により、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号を出力するか、離し操作時に停止操作信号を出力するか変更するようなものを含む。また、ここで、所定の当選フラグを、当選フラグが成立可能な全ての当選役の当選フラグのいずれでも良いように設定し、何らかの当選役の当選フラグが成立していれば、いずれも成立していないときの停止操作タイミングとは変更するようなものを含む。これにより、停止操作タイミングが変更されることにより、いずれか1つの当選役の当選フラグの報知となる。
(作用) 本発明は、ストップスイッチ(50)の停止操作のタイミングが、離し操作時と押し込み操作時とのいずれかであるか知ることによって、所定の当選フラグの成立の有無を、遊技者に報知することができる。
本発明は、所定の当選フラグが成立していない場合には、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号を出力して、押し込み操作時のタイミングで回転リール(40)が停止することになる。また、所定の当選フラグが成立している場合には、ストップスイッチ(50)の離し操作時に停止操作信号を出力して、その離し操作時のタイミングで回転リール(40)が停止することになる。これにより、遊技者は、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれの操作タイミングで、回転リール(40)が停止しているかを知ることにより、現在の遊技状態が、所定の当選フラグが成立しているか、成立していないかのいずれの遊技状態であるのか理解することができる。
(請求項3)
(特徴点) 請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記回転リール(40)の回転及び停止を制御する前記停止制御として、前記ストップスイッチ(50)を操作した状態から所定の図柄(61)数だけ前記回転リール(40)の回転上流側に位置する引き込み可能範囲図柄(61)の中に、当選フラグ成立中の当選図柄(61)が含まれているような場合に、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を備え、前記停止制御の前記引き込み設定には、前記停止操作信号が出力された際、引き込み可能範囲図柄(61)のうち、基準位置に近い図柄(61)を引き込み停止制御する最小引き込み停止制御と、引き込み可能範囲図柄(61)のうち、基準位置に最も遠い図柄(61)を引き込み停止制御する最大引き込み停止制御とを備え、所定の当選フラグが成立している場合には、停止制御を最大引き込み停止制御に設定し、所定の当選フラグが成立していない場合には、停止制御を最小引き込み停止制御に設定したことを特徴とする。
なお、ここで、「基準位置」とは、図柄表示窓(13)内部に停止する図柄の停止位置の範囲のうち、予め定めた所定の位置を意味する。この基準位置は、図柄表示窓(13)内部の位置であれば、いずれの位置に設定しても良いものであり、回転リール(40)の図柄の停止位置を定めるための基準となる位置である。具体的には、この基準位置には、例えば、図柄表示窓(13)の上段に停止する図柄位置の中央の位置等が含まれる
(作用) 本発明は、所定の当選フラグが成立している場合には、ストップスイッチ(50)の離し操作時に停止操作信号を出力するように設定され、更に、停止制御が、最大引き込み停止制御となる。また、所定の当選フラグが成立していない場合には、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時に停止操作信号を出力するように設定され、更に、停止制御が、最小引き込み停止制御となる。
前記最大引き込み停止制御は、引き込み可能範囲の図柄のうち、基準位置から最も遠い図柄を引き込み停止制御するもので、引き込み可能範囲の図柄のうち、遠い図柄から引き込まれる可能性が高くなり、いわゆる滑りコマ数が、最小引き込み停止制御よりも多くなる(滑りが大きくなる)ものである。これにより、遊技者にストップスイッチ(50)の停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数も多くなって、滑りが大きくなり、遊技者に、所定の当選フラグが成立していることを、より強烈に体感させることが可能となるものである。
遊技者によっては、ストップスイッチ(50)の押し込み操作から直ぐに離し操作に移行し、両者間の時間差があまりないような停止操作をするような場合がある。かかる場合には、停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時から離し操作時に移行しても、両操作間の時間差が短時間の場合には、両者の停止操作タイミングの違いを遊技者に体感させることができないことになる。そこで、停止操作タイミングの違いに加えて、当選フラグ成立の有無により、停止制御も、滑りが大きな最大引き込み停止制御と、滑りが小さな最小引き込み停止制御とで変更することにより、両者の違いを強烈に体感させることができて、所定の当選フラグ成立の有無を確実に報知することができる。
結果として、停止操作信号を出力するストップスイッチの停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数の傾向も変更することができて、所定の当選フラグの成立の有無を、より強烈に体感させて、報知することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4)
(特徴点) 請求項4記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記ストップスイッチ(50)の遊技者による押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過したときには、前記最大引き込み停止制御とはせずに、前記最小引き込み停止制御としたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過したときには、遊技者は、ストップスイッチ(50)を押し込んだ後、直ぐに手を離さずに、押し込んだ状態を維持していることになる。かかる場合には、遊技者は、回転リール(40)を停止させるための停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時ではなく、離し操作時であることを理解し、現在の遊技状態も理解していることが推測されるものである。かかる場合には、既に、遊技者は、停止操作タイミングが、離し操作時と理解し、現在の遊技状態も理解しているものと推測されるため、更に、それらの事実を気づかせるために、停止制御を、滑りが大きくなる最大引き込み停止制御にする必要は無い。したがって、かかる場合には、引き込み可能範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から引き込み停止制御の条件を調査して、滑りコマ数が最大引き込み停止制御よりも少なく、目押しによる自然な停止制御が可能で、目押しにより目的の図柄を狙いやすい最小引き込み停止制御を選択することができるものである。
(請求項5)
(特徴点) 請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記遊技機(10)は、抽選により実行を決定する実行決定抽選手段(150)を備え、前記実行決定抽選手段(150)の抽選結果により、押し込み操作時又は離し操作時のいずれかで、前記停止操作信号の出力を行うかを決定していることを特徴とする。
(作用) 本発明は、実行決定判定手段(154)の抽選により、ストップスイッチ(50)の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれのタイミングで、停止操作信号の出力を行うかを決定している。これにより、いずれの停止操作タイミングになるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができる。
(請求項6)
(特徴点) 請求項6記載の発明は、上記した請求項3又は請求項4に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記遊技機(10)は、抽選により実行を決定する実行決定抽選手段(150)を備え、前記実行決定抽選手段(150)の抽選結果により、前記最小引き込み停止制御又は前記最大引き込み停止制御のいずれかで停止制御を行うかを決定していることを特徴とする。
(作用) 本発明は、実行決定判定手段(154)の抽選により、最小引き込み停止制御と、最大引き込み停止制御とのいずれの停止制御で、行われるかを決定している。これにより、いずれの停止制御になるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができる。
(請求項7)
(特徴点) 請求項7記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技機(10)を、複数の図柄(61)を停止表示又は変動表示可能な複数の図柄表示手段(41)、遊技者の操作により前記図柄表示手段(41)の停止表示から変動表示を開始させるための変動表示開始手段(31)、遊技者の操作により前記図柄表示手段(41)の変動表示を停止表示に移行させる停止操作信号を出力させるための変動表示停止手段(51)、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)、前記停止操作信号の入力に基づいて、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)として機能させ、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の図柄(61)からなる前記当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラムにおいて、前記変動表示停止手段(51)の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも前記停止操作信号を出力可能に機能させ、遊技状態に応じて前記変動表示停止手段(51)の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで前記停止操作信号を出力可能に機能させるための遊技機用プログラムである。
また、ここで、「図柄表示手段(41)」とあるのは、例えば、回転リール(40)であるが、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機やその他の遊技機の遊技盤面に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示し、その回転表示を停止操作できるスイッチを有しているようなものも含まれる。
(作用) 本発明は、請求項1の作用と同様の作用を有している。
更に、前記遊技状態は、予め定めた所定の当選フラグの成立の有無とし、所定の当選フラグが成立している場合には、離し操作時に前記停止操作信号を出力し、所定の当選フラグが成立していない場合には、押し込み操作時に前記停止操作信号を出力するように形成することができる。
このように形成すると、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の停止操作のタイミングが、離し操作時と押し込み操作時とのいずれかであるか知ることによって、所定の当選フラグの成立の有無を、遊技者に報知することができる。すなわち、所定の当選フラグが成立していない場合には、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の押し込み操作時に停止操作信号を出力して、押し込み操作時のタイミングで図柄表示手段(41)(回転リール(40))が停止することになる。また、所定の当選フラグが成立している場合には、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の離し操作時に停止操作信号を出力して、その離し操作時のタイミングで図柄表示手段(41)(回転リール(40))が停止することになる。これにより、遊技者は、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれの操作タイミングで、図柄表示手段(41)(回転リール(40))が停止しているかを知ることにより、現在の遊技状態が、所定の当選フラグが成立しているか、成立していないかのいずれの遊技状態であるのか理解することができる。
更に、前記図柄表示手段(41)(回転リール(40))の回転及び停止を制御する前記停止制御として、前記変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))を操作した状態から所定の図柄(61)数だけ前記図柄表示手段(41)(回転リール(40))の回転上流側に位置する引き込み可能範囲図柄(61)の中に、当選フラグ成立中の当選図柄(61)が含まれているような場合に、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を備え、前記停止制御の前記引き込み設定には、前記停止操作信号が出力された際、引き込み可能範囲図柄(61)のうち、基準位置に近い図柄(61)を引き込み停止制御する最小引き込み停止制御と、引き込み可能範囲図柄(61)のうち、基準位置に最も遠い図柄(61)を引き込み停止制御する最大引き込み停止制御とを備え、所定の当選フラグが成立している場合には、停止制御を最大引き込み停止制御に設定し、所定の当選フラグが成立していない場合には、停止制御を最小引き込み停止制御に設定するように形成することができる。
このように形成すると、所定の当選フラグが成立している場合には、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の離し操作時に停止操作信号を出力するように設定され、更に、停止制御が、最大引き込み停止制御となる。また、所定の当選フラグが成立していない場合には、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の押し込み操作時に停止操作信号を出力するように設定され、更に、停止制御が、最小引き込み停止制御となる。前記最大引き込み停止制御は、引き込み可能範囲の図柄のうち、基準位置から最も遠い図柄を引き込み停止制御するもので、引き込み可能範囲の図柄のうち、遠い図柄から引き込まれる可能性が高くなり、いわゆる滑りコマ数が、最小引き込み停止制御よりも多くなる(滑りが大きくなる)ものである。これにより、遊技者に変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数も多くなって、滑りが大きくなり、遊技者に、所定の当選フラグが成立していることを、より強烈に体感させることが可能となるものである。遊技者によっては、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の押し込み操作から直ぐに離し操作に移行し、両者間の時間差があまりないような停止操作をするような場合がある。かかる場合には、停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時から離し操作時に移行しても、両操作間の時間差が短時間の場合には、両者の停止操作タイミングの違いを遊技者に体感させることができないことになる。そこで、停止操作タイミングの違いに加えて、当選フラグ成立の有無により、停止制御も、滑りが大きな最大引き込み停止制御と、滑りが小さな最小引き込み停止制御とで変更することにより、両者の違いを強烈に体感させることができて、所定の当選フラグ成立の有無を確実に報知することができる。結果として、停止操作信号を出力するストップスイッチの停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数の傾向も変更することができて、所定の当選フラグの成立の有無を、より強烈に体感させて、報知することができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、前記変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の遊技者による押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過したときには、前記最大引き込み停止制御とはせずに、前記最小引き込み停止制御とするように形成することができる。
このように形成すると、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過したときには、遊技者は、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))を押し込んだ後、直ぐに手を離さずに、押し込んだ状態を維持していることになる。かかる場合には、遊技者は、図柄表示手段(41)(回転リール(40))を停止させるための停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時ではなく、離し操作時であることを理解し、現在の遊技状態も理解していることが推測されるものである。かかる場合には、既に、遊技者は、停止操作タイミングが、離し操作時と理解し、現在の遊技状態も理解しているものと推測されるため、更に、それらの事実を気づかせるために、停止制御を、滑りが大きくなる最大引き込み停止制御にする必要は無い。したがって、かかる場合には、引き込み可能範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から引き込み停止制御の条件を調査して、滑りコマ数が最大引き込み停止制御よりも少なく、目押しによる自然な停止制御が可能で、目押しにより目的の図柄を狙いやすい最小引き込み停止制御を選択することができるものである。
更に、前記遊技機(10)は、抽選により実行を決定する実行決定抽選手段(150)を備え、前記実行決定抽選手段(150)の抽選結果により、押し込み操作時又は離し操作時のいずれかで、前記停止操作信号の出力を行うかを決定するように形成することができる。
このように形成すると、実行決定判定手段(154)の抽選により、変動表示停止手段(51)(ストップスイッチ(50))の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれのタイミングで、停止操作信号の出力を行うかを決定している。これにより、いずれの停止操作タイミングになるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができる。
更に、前記遊技機(10)は、抽選により実行を決定する実行決定抽選手段(150)を備え、前記実行決定抽選手段(150)の抽選結果により、前記最小引き込み停止制御又は前記最大引き込み停止制御のいずれかで停止制御を行うかを決定するように形成することができる。
このように形成すると、実行決定判定手段(154)の抽選により、最小引き込み停止制御と、最大引き込み停止制御とのいずれの停止制御で、行われるかを決定している。これにより、いずれの停止制御になるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができる。
(請求項8)
(特徴点) 請求項8記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技機(10)を、複数の図柄(61)を停止表示又は変動表示可能な複数の図柄表示手段(41)、遊技者の操作により前記図柄表示手段(41)の停止表示から変動表示を開始させるための変動表示開始手段(31)、遊技者の操作により前記図柄表示手段(41)の変動表示を停止表示に移行させる停止操作信号を出力させるための変動表示停止手段(51)、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)、前記停止操作信号の入力に基づいて、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)として機能させ、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の図柄(61)からなる前記当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変動表示停止手段(51)の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも前記停止操作信号を出力可能に機能させ、遊技状態に応じて前記変動表示停止手段(51)の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで前記停止操作信号を出力可能に機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本形態の作用は、請求項7と同様であるので説明を省略する。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、ストップスイッチの有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、ストップスイッチの押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、ストップスイッチの停止操作が行われるタイミングを知ることにより、所定の当選フラグが成立しているか、成立していないかのいずれの遊技状態であるのか理解することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項3) 請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項3記載の発明によれば、停止操作信号を出力するストップスイッチの停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数の傾向も変更することができて、所定の当選フラグの成立の有無を、より強烈に体感させて報知することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4) 請求項4記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載の発明によれば、停止操作信号が出力されるストップスイッチの停止操作タイミングが、離し操作時であり、その遊技状態も、理解していると推測されるような場合には、最小引き込み停止制御を選択するようにした遊技機を提供することができる。
(請求項5) 請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項5記載の発明によれば、押し込み操作時と離し操作時とのいずれの停止操作タイミングになるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項6) 請求項6記載の発明によれば、上記した請求項3又は請求項4に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項6記載の発明によれば、最小引き込み停止制御と最大引き込み停止制御とのいずれの停止制御になるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項7) 請求項7記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項7記載の発明によれば、変動表示停止手段の有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、変動表示停止手段の押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機用プログラムを提供することができる。
(請求項8) 請求項8記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項8記載の発明によれば、変動表示停止手段の有効契機となる停止操作信号の出力タイミング(発生時)を、遊技状態に応じて、変動表示停止手段の押し込み操作時と、離し操作時とで切り替えることにより、遊技性の向上を図ることができ、また、遊技状態の違いを報知可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
(第1の形態)
(図面の説明) 図1から図11までは、本発明の第1の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は当選抽選手段のブロック図、図3は実行決定抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5は信号波形のタイミングの概念図、図6から図11までは遊技機の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 遊技機10は、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11を有する。この筐体11の正面開口部の向かって左縁側には、筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14がヒンジにより軸支されている。前記前扉14の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。また、前扉14の下部には、入賞した際、遊技者に遊技メダルを払い出すための払い出し口32が形成され、この払い出し口32の下には、払い出された遊技メダルを貯留するため上方に開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
前記回転リール40は、図4の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図4の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に3本、左右の対角線上の斜め方向に2本の合計5本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、5本の入賞ラインのうち、横中央の1本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、5本の入賞ラインのうち、横方向の3本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた5本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側の前に遊技機Sの方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機Sの正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機Sの前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
(制御装置20) 前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)遊技制御装置21及び(2)演出制御装置22の装置を有するものである。
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカー等の報知手段66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21) 前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の遊技者による操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21は、次の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
(3)実行決定抽選手段150
(4)立ち上げ信号出力手段120
(5)立ち下げ信号出力手段130
(6)停止操作信号選択手段140
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22) 前記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカー67や表示装置68からなる報知手段66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。そして、この演出制御装置22は、次の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
前記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、前記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段) 前記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30(変動表示開始手段31)
(5)ストップスイッチ50(変動表示停止手段51)
なお、入力手段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(出力手段) 前記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)貯留払い出し手段65
(2)リールユニット60(図柄表示手段41)
(3)報知手段66(報知ランプ69、スピーカー67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)から(3)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15) 前記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16) 前記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、遊技者により予め投入されて遊技機内部に貯留した貯留メダル数、いわゆるクレジットメダル数を減じて、遊技開始の条件としてのメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17) 前記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30) 前記スタートスイッチ30は、遊技者の操作を契機として図柄表示手段41としての回転リール40を停止表示から回転表示へ移行させるための変動表示開始手段31として機能するものである。このスタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50) 前記ストップスイッチ50は、遊技者の操作により、回転リール40の回転を停止させる停止操作信号を出力させるためのものである。前記ストップスイッチ50は、遊技者の停止操作を契機として、前記図柄表示手段41の回転表示を停止表示へ移行させるための変動表示停止手段51として機能するものである。このストップスイッチ50は、遊技者により複数個の図柄表示手段41としての回転リール40を別個独立に停止操作が可能なものであって、リールユニット60の駆動モーターの回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。
遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ50を指で押し込む(又は触れる)等の押し込み操作による停止操作、又はストップスイッチ50から指を離す離し操作による停止操作を行うことにより、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
前記ストップスイッチ50は、前記ストップスイッチ50の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも停止操作信号を出力させるためのものである。そして、本形態に係る遊技機10は、遊技状態に応じてストップスイッチ50の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで停止操作信号の出力を行うように形成されている。
なお、ストップスイッチ50の押し込み操作は、ストップスイッチ50を遊技者の指で押し込みことであるが、必ずしも、ストップスイッチ50を奥側に移動させるまで押し込む必要はなく、単に、遊技者の指がストップスイッチ50の操作ボタンに触れる(接触する)ことも含むものである。
(貯留払い出し手段65) 前記払い出し装置65は、いわゆるホッパーユニットであって、図示しないが、投入された遊技媒体を貯留することができるとともに、入賞した場合に、遊技者に向かって所定数の遊技媒体をメダルを払い出すためのものである。
(リールユニット60(回転リール40、モータードライバ62、駆動モーター63等)) 前記リールユニット60は、複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための複数個の図柄表示手段41を備えているものである。この図柄表示手段41は、21個の図柄を周囲に均等に配列した筒状の回転リール40を有している。すなわち、リールユニット60には、3個の駆動モーター63が、基体としての枠体に固定或いは支持されている。そして、各々の駆動モーター63の回転駆動軸には、三個の回転リール40の回転中心軸が固定されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、突出している突出片状のいわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、駆動モーター63による回転を開始した後、前記スタートインデックスを光センサー等により検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。この光センサーは、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、突出片状のスタートインデックスが移動することにより、発光素子からの光が遮断され、スタートインデックスの位置を検知可能なものである。
以下、具体的に説明すると、この回転リール40の外周表面の21個の図柄61には、各図柄61の表示位置により異なる図柄番号が付与されている。そして、この回転リール40の回転駆動軸には、回転リール40を回転駆動させるための回転駆動源である駆動モーター63としてのステッピングモーター64が固定されている。このステッピングモーター64は、リールユニット60の基体である枠体に固定されて所定の回転角度だけ回転リール40を回転させるための回転駆動力を発生するものである。このリールユニット60には、このステッピングモーター64を回転駆動させるためのモータードライバ62が形成されている。このモータードライバ62には、遊技制御装置21からの制御信号としてのパルス信号が入力されることにより、ステッピングモーター64を回転駆動させる駆動電力を供給するためのものである。
(報知手段66) 前記報知手段66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知手段66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカー67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知手段66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカー67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
(遊技制御手段27) 前記遊技制御手段27は、遊技を行わせるためのものである。この遊技制御手段27は、停止操作信号の入力に基づいて、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を回転リール40に対して行うためのものである。
すなわち、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には、スタートスイッチ30を操作すると、前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、遊技メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。
ここで、「当選フラグ」とは、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選の場合に、当選であることを記憶しておくためのメモリーであり、小役当選の場合には、小役当選フラグを成立させ、抽選結果が特別当選である場合には特別当選フラグを成立させるものである。そして、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(入賞有効ライン上に「7(いわゆるセブン)」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技、いわゆるBBゲームを行わせるように形成されている。この特別遊技(BBゲーム)は、予め定めた所定回数(具体的には、30回)だけ遊技を行うことができるように設定されている。もちろん、この特別遊技(BBゲーム)の終了条件は、遊技回数に限定されるものではなく、例えば、所定の枚数の遊技メダルの払い出しが行われることにより、終了させるように設定しても良い。
なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。当選役としては、特別当選役(セブン)、小役(スイカ)、小役(チェリー)、小役(ベル)、再遊技(リプレイ)とを備えている。
前記遊技制御手段27は、後述する停止操作信号選択手段140が選択した停止操作信号に基づいて、図柄表示手段41としての回転リール40の停止制御を当選抽選手段110の抽選結果に対応して行うように形成されている。
(持ち越し可当選役、持ち越し不可当選役) 前記当選役は、当選抽選手段110で当選した遊技で入賞しない場合に、当選した権利を次の遊技に持ち越すことができる持ち越し可当選役と、当選抽選手段110で当選した遊技で入賞しない場合に、当選した権利を次の遊技に持ち越すことができない持ち越し不可当選役とを備えている。具体的には、持ち越し可当選役としては、上述した特別当選役(セブン)である。持ち越し不可当選役としては、小役(スイカ)、小役(チェリー)、小役(ベル)及び再遊技(リプレイ)から構成されている。
(停止制御) 前記遊技制御手段27は、停止制御を、後述する停止操作信号選択手段140が選択した停止操作信号に基づいて、図柄表示手段41としての回転リール40の停止制御を行うものである。
前記遊技制御手段27は、ストップスイッチ50を遊技者の押下したタイミングから、所定図柄数の範囲(具体的には、押下タイミング時の所定位置の図柄を含めた回転上流側の5個)内に、当選フラグ成立中の当選図柄61が存在するときは、当該当選図柄61を入賞有効ライン上に停止表示させる停止制御を行う。
そして、前記遊技制御手段27は、ストップスイッチ50を遊技者の押下したタイミングから、かかる所定図柄数の範囲内に、当選フラグ成立中の当選図柄61が存在しないときは、当該当選図柄61以外の外れの図柄61を入賞有効ライン上に停止表示させる停止制御を行う。
一方、遊技制御手段27は、ストップスイッチ50を遊技者の押下したタイミングから、上述した所定図柄数の範囲内に、当選フラグ成立中の当選図柄61が存在するときは、当該当選図柄61を入賞有効ライン上に停止表示させる停止制御を行う。
前記回転リール40の回転及び停止を制御する停止制御として、入賞図柄の組み合わせを遊技者がストップスイッチ50を操作して所定位置に停止させようとしても、回転リール40が回転して、かかる当選図柄が所定位置に揃わないように設定した蹴飛ばし設定と、ストップスイッチ50を操作した状態から所定の図柄数(当該図柄も含めて5個)だけ回転リール40の回転上流側に位置する引き込み可能図柄の中に、当選フラグ成立中の当選図柄が含まれているような場合に、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定とを備えている。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止位置の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中(停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄)に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、停止位置の図柄及びかかる4個の引き込み可能図柄61の中(全部で5個の図柄)に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、入賞図柄の入賞確定は不可能となるように設定されている。すなわち、いずれの当選フラグも成立していない場合には、蹴飛ばし設定により、入賞図柄が、所定の入賞有効ライン上に揃わないような位置に停止する、いわゆる蹴飛ばされる。
なお、遊技制御手段27は、後述する図10のステップ400や、図11のステップ500に示すように、当選抽選手段110により当選した当選図柄61以外の入賞が成立しないような表示態様となるような蹴飛ばし設定を、当選図柄61の入賞成立に優先させて検討している。すなわち、先ず最初に、重複入賞や、誤った入賞とならないように停止図柄を蹴飛ばす蹴飛ばし設定を、当選図柄を引き込んで入賞させる引き込み設定よりも、先に行っている。これにより、重複入賞や、誤った入賞の成立を回避している。
前記停止制御として、同一位置でストップスイッチ50からの出力信号があった場合、できるだけ最短時間で停止させることを可能とした最小引き込み停止制御と、できるだけ最長時間で停止させることを可能として最大引き込み停止制御とを備えている。
前記最小引き込み停止制御は、停止操作信号が出力された際、引き込み可能範囲図柄のうち、図柄表示窓13内の予め定めた所定の基準位置に近い図柄61を引き込み停止制御するものである。
前記最大引き込み停止制御は、引き込み可能範囲図柄のうち、図柄表示窓13内の基準位置に最も遠い図柄61を引き込み停止制御するものである。
本形態に係る遊技機10は、所定の当選フラグ(具体的には、BBゲームの当選フラグ)が成立している場合には、停止制御を最大引き込み停止制御に設定し、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)が成立していない場合には、停止制御を最小引き込み停止制御に設定している。
なお、本形態に係る遊技機10は、通常に行われる通常遊技と、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技、いわゆるBBゲームとを備えている。BBゲームは、通常遊技中に所定の当選役(BBゲームの当選役、図柄としては、「7、7、7」の図柄の組み合わせから構成されるもの)に、当選抽選手段110の抽選結果、当選して、当該BBゲームの当選図柄を入賞有効ライン上に停止させることができた場合、BBゲームへ移行することができるように設定されている。
(停止テーブルによるテーブル停止制御)
本実施の形態では、上述したように判断停止制御を使用しているが、以下に記載するような、いわゆる停止テーブルを使用するテーブル停止制御を行っても良い。このテーブル停止制御は、停止制御として、停止テーブルを使用するもので、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、選択した停止テーブル上に予め記載されている21個の図柄に対応する各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数により決定されるものである。例えば、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45の入賞有効ライン上の図柄が順に青セブン、青セブン、青セブンと停止することにより、所定の当選役に入賞するように設定されている。そして、かかる当選役の当選フラグが成立している場合に、右側回転リール45での基準位置での停止操作位置がNo6であるとき、選択された停止テーブルのNo6の位置から3コマ後に青セブンが位置して、そのNo6の位置のすべりコマ数には3が予め設定されているとする。かかる場合、その基準位置には、No6の図柄から3コマだけ回転移動して青セブンの当選図柄が停止することとなるものである。このように、停止テーブルには、各停止操作位置でのすべりコマ数が予め設定されている。そして、当選役スイカの当選の場合の停止テーブルのように、各当選役が当選しているときの停止テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段110の抽選結果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
(当選抽選手段110) 前記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技への移行等の利益が付与されるように設定されている。
前記当選抽選手段110は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル記憶手段113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)から(4)までに限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111) 前記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。この当選乱数発生手段111は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものである。0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタである。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとるものである。これは、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものでも良い。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段」或いは「当選乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
(当選乱数抽出手段112) 前記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル記憶手段113) 前記当選判定テーブル記憶手段113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル記憶手段113は、異なる抽選確率を記憶した複数の当選判定テーブルを備えているものである。具体的には、当選判定テーブル記憶手段113は、当選判定テーブルとして、第1設定当選判定テーブルと、第2設定当選判定テーブルと、第3設定当選判定テーブルと、第4設定当選判定テーブルと、第5設定当選判定テーブルと、第6設定当選判定テーブルとを備えているものである。この第1〜6設定当選判定テーブルは、それぞれ異なる抽選確率が記録されてあり、いわゆるスロットマシンの1から6までの「設定」を決めるものであって、第1設定当選判定テーブルから第6設定当選判定テーブルまで、順に、抽選確率が高くなるように設定されている。
(当選判定手段114) 前記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定テーブルの当選率データを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(実行決定抽選手段150) 前記実行決定抽選手段150は、抽選により、所定の処理操作の実行内容を決定するためのものである。
前記実行決定抽選手段150は、実行決定抽選手段150の抽選結果により、押し込み操作時又は離し操作時のいずれかで、停止操作信号の出力を行うか否かを決定するものである。具体的には、図9のステップ301及び302に示すように、所定の当選役(BBゲームの当選役)に当選している場合に、実行決定抽選手段150の抽選結果により、停止操作信号を出力させるタイミングは離し操作時とすることに当選すると、離し操作時が、停止操作信号の出力タイミングとして設定される。また、所定の当選役(BBゲームの当選役)に当選している場合に、実行決定抽選手段150の抽選結果により、停止操作信号を出力させるタイミングは離し操作時とすることに当選していないと(すなわち、逆の言い方では押し込み操作時に当選していると)、押し込み操作時が、停止操作信号の出力タイミングとして設定される。
更に、実行決定抽選手段150は、実行決定抽選手段150の抽選結果により、最小引き込み停止制御又は最大引き込み停止制御のいずれかで停止制御を行うかを決定するものである。具体的には、図9に示すように、所定の当選役(BBゲームの当選役)に当選している場合に、実行決定抽選手段150の抽選結果により、停止操作信号を出力させるタイミングは離し操作時とすることに当選すると、離し操作時が、停止操作信号の出力タイミングとして設定されるとともに、停止制御として、最大引き込み停止制御が設定される。また、所定の当選役(BBゲームの当選役)に当選している場合に、実行決定抽選手段150の抽選結果により、停止操作信号を出力させるタイミングは離し操作時とすることに当選していないと(すなわち、逆の言い方では押し込み操作時に当選していると)、押し込み操作時が、停止操作信号の出力タイミングとして設定されるとともに、停止制御として、最小引き込み停止制御が設定される。
なお、本形態では、実行決定抽選手段150を設けているため、所定の当選役の当選の有無だけで、停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時と離し操作時とに変更されない。そして、所定の当選役に当選していても、かかる実行決定抽選手段150の抽選の結果によって、押し込み操作時と離し操作時とが変更される。しかし、これに限定されるものではなく、この実行決定抽選手段150を設けずに、所定の当選役の当選の有無だけで、停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時と離し操作時とに変更されるように形成しても良いものである。
(立ち上げ信号出力手段120) 前記立ち上げ信号出力手段120は、遊技者によるストップスイッチ50の押し込み操作時(押下時)に立ち上げ信号を出力するためのものである。具体的には、立ち上げ信号出力手段120は、図5に示すように、ストップスイッチ50からの操作信号Aが、入力されると、ストップスイッチ50の押し込み操作タイミングに対応する操作信号Aの立ち上がり部に基づいて、立ち上げ信号Bを出力するものである。
(立ち下げ信号出力手段130) 前記立ち下げ信号出力手段130は、遊技者によるストップスイッチ50の離し操作時(ストップスイッチ50の押し込み操作状態の際、遊技者が手をストップスイッチ50から離した時)に立ち下げ信号を出力するためのものである。具体的には、立ち下げ信号出力手段130は、図5に示すように、ストップスイッチ50からの操作信号Aが、入力されると、ストップスイッチ50から遊技者が手を離したタイミング、いわゆる離し操作タイミングに対応する操作信号Aの立ち下がり部に基づいて、立ち下げ信号Cを出力するものである。
(停止操作信号選択手段140) 前記停止操作信号選択手段140は、立ち上げ信号及び立ち下げ信号のいずれか一方を、遊技状態に対応する所定の条件に基づいて、図柄表示手段41としての回転リール40を回転表示から停止表示へ移行させるための停止操作信号を発生させるタイミングとして選択するためのものである。すなわち、停止操作信号選択手段140は、遊技状態に応じて、ストップスイッチ50の押し込み操作時の立ち上げ信号及び離し操作時の立ち下げ信号のタイミングのいずれかで、回転リール40の回転を停止させるための停止操作信号の出力を行う。この停止操作信号選択手段140は、停止操作信号の発生タイミングの選択を、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)の成立の有無と、実行決定抽選手段150の抽選結果により、以下のように変更している。
前記停止操作信号選択手段140は、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)が成立している場合には、原則として(実行決定抽選手段150の抽選結果で離し操作時に当選しない場合を除いて)、離し操作時の立ち下げ信号のタイミングの際、停止操作信号を出力する。また、停止操作信号選択手段140は、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)が成立していない場合には、押し込み操作時の立ち上げ信号のタイミングの際、停止操作信号を出力する。
具体的には、前記停止操作信号選択手段140は、通常遊技中、所定の当選役(具体的には、BBゲームの当選役)が成立し、且つ、実行決定抽選手段150の抽選結果、停止操作信号を発生させるタイミングとして離し操作時に当選している場合には、離し操作時を停止操作信号を発生させるタイミングとして選択し、離し操作時のタイミングに発生した立ち下げ信号の際、停止操作信号を発生させる。これにより、かかる離し操作時の立ち下げ信号のタイミングで発生した停止操作信号により、回転リール40を停止させるものである。
そして、前記停止操作信号選択手段140は、通常遊技中、所定の当選役(具体的には、BBゲームの当選役)が成立していない場合には、押し込み操作時を停止操作信号を発生させるタイミングとして選択し、押し込み操作時のタイミング信号である立ち上げ信号の入力の際、停止操作信号を出力する。また、停止操作信号選択手段140は、通常遊技中、所定の当選役(具体的には、BBゲームの当選役)が成立し、且つ、実行決定抽選手段150の抽選結果、停止操作信号のタイミングが離し操作時であることに当選していない場合には、押し込み操作時に発生した立ち上げ信号のタイミングを、停止操作信号のタイミングとして選択する。これにより、かかる押し込み操作時の立ち上げ信号のタイミングで発生した停止操作信号により、回転リール40を停止させるものである。
なお、本形態では、所定の当選役に当選した場合に、更に、実行決定抽選手段150の抽選結果により、停止操作信号のタイミングとして、押し込み操作時と離し操作時とのいずれかを決定しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、かかる実行決定抽選手段150の抽選結果を介在させないようにしても良いものである。すなわち、実行決定抽選手段150の抽選は行わずに、所定の当選役の成立の有無だけの条件により、押し込み操作時と、離し操作時とのいずれかが決定されるようにしても良い。
また、本形態では、所定の当選役に当選した場合に、更に、実行決定抽選手段150の抽選結果により、停止操作信号の出力タイミングとして、押し込み操作時と離し操作時とのいずれかを決定しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。具体的には、所定の当選役の当選の有無の結果を、停止操作信号の出力タイミングとしての押し込み操作時又は離し操作時の選択に介在させないようにしても良い。そして、実行決定抽選手段150の抽選結果だけによって、停止操作信号の出力タイミングとしての押し込み操作時と離し操作時とのいずれかを決定しても良いものである。
(演出データ記憶手段25) 前記演出データ記憶手段25は、報知手段66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、特別遊技(BBゲーム)の入賞時の報知手段66のスピーカー67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(演出制御手段26) 前記演出制御手段26は、演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知手段66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、特別当選役(セブン)の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段25からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカー67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(遊技機10の動作) 次に、前記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図6乃至図11に示したフローを用いて説明する。
先ず、図6に示すステップ101において、メダル投入口18から直接、遊技メダルが投入され、或いは、ベットスイッチ16の押下によって予め貯留した貯留メダルから内部投入され、1回の遊技を開始するための条件としての遊技メダルの投入が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、実行決定抽選手段150により抽選処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ109に進む。
ステップ109において、かかる当選図柄に相当する予め定めた特定の枚数の遊技メダルが払い出される。そして、通常遊技1回に相当する当該遊技が終了する。
前記ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ106に戻る。
前記ステップ108において、入賞していないと判定された場合、ステップ109を飛び越して、当該遊技が終了する。
上述したステップ103の当選抽選処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定テーブルのどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、当選抽選処理が終了する。
上述したステップ104の実行決定抽選処理について、図8を用いて説明する。
ステップ250において、実行決定抽選手段150の実行決定乱数発生手段151により発生された乱数の中から実行決定乱数抽出手段152により乱数が抽出される。そして、次のステップ251に進む。
ステップ251において、抽出された乱数が実行決定乱数抽出手段152の内部に記憶される。そして、次のステップ252に進む。
ステップ252において、実行決定判定手段154により、抽出された乱数と、実行決定判定テーブル記憶手段153の実行決定判定テーブルの実行決定判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ253に進む。
ステップ253において、実行決定判定手段154により、抽出された乱数が、実行決定判定テーブル記憶手段153の実行決定判定テーブルのどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。これにより、ストップスイッチ50の離し操作時を、回転リール40の回転を停止させる停止操作信号の出力タイミングとして選択すること(また、同時に、それは、停止制御として、最大引き込み停止制御を選択すること)に当選しているか否かの評価が決定される。そして、実行決定抽選処理が終了する。
上述したステップ106のリール回転停止処理について、図9を用いて説明する。
先ず、ステップ300において、遊技者により、ストップスイッチ50が押下される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、所定の当選役に当選したか否かが判定される。具体的には、BBゲームの当選役に当選したか否かが判定される。そして、かかる当選役に当選していると判定された場合、次のステップ302に進む。
ステップ302において、実行決定抽選手段150の抽選結果、当選しているか否かが判定される。具体的には、実行決定抽選手段150の抽選結果により、離し操作時のタイミングで停止操作信号の出力を行い、且つ、最大引き込み停止制御による停止制御を行うことに当選しているか否かが判定される。そして、実行決定抽選手段150の抽選結果により、離し操作時のタイミングで停止操作信号の出力を行い、且つ、最大引き込み停止制御による停止制御を行うことに当選していると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、遊技者が、押し込み状態のストップスイッチ50から手(指)を離して、いわゆる離し操作が行われる。そして、次のステップ306に進む。
ステップ306において、ストップスイッチ50から手(指)を離した離し操作時を、回転リール40の回転を停止させるための停止操作信号の出力タイミングとして設定する。具体的には、立ち下げ信号出力手段130からの立ち下げ信号が出力されたタイミングと同時に、停止操作信号が出力される。そして、次のステップ307に進む。
ステップ307において、最大引き込み停止制御による回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、当該回転リール40の回転停止処理が終了する。
前記ステップ301において、所定の当選役(BBゲームの当選役)に当選していないと判定された場合、次のステップ303に進む。
ステップ303において、ストップスイッチ50に遊技者が手の指を押し込んだ(接触した)押し込み操作時を、回転リール40の回転を停止させるための停止操作信号の出力タイミングとして設定する。具体的には、立ち上げ信号出力手段120からの立ち上げ信号が出力されたタイミングと同時に、停止操作信号が出力される。そして、次のステップ304に進む。
ステップ304において、最小引き込み停止制御による回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、当該回転リール40の回転停止処理が終了する。
前記ステップ302において、実行決定抽選手段150の抽選結果により、離し操作時のタイミングで停止操作信号の出力を行い、且つ、最大引き込み停止制御による停止制御を行うことに当選していないと判定された場合、次のステップ303に進む。
なお、実行決定抽選手段150の抽選結果により、離し操作時のタイミングで停止操作信号の出力を行い、且つ、最大引き込み停止制御による停止制御を行うことに当選していないということは、押し込み操作時のタイミングで停止操作信号の出力を行い、且つ、最小引き込み停止制御による停止制御を行うことに当選していることを意味する。
上述したステップ304の最小引き込み停止制御による回転リールの回転停止処理について、図10を用いて説明する。
先ず、ステップ399において、引き込み可能範囲(基準位置から当該図柄も含めて回転上流側に5コマ(5図柄))のうち、最も手前側(回転下流側)の図柄を検討図柄として、設定する。そして、次のステップ400に進む。
ステップ400において、検討図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成され得るか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。これは、当選抽選手段110により当選した当選図柄61以外の入賞が成立しないような表示態様となる停止を、当選図柄61の入賞成立に優先させて検討するものである。そして、検討図柄の蹴飛ばしの設定が達成され得ないと判定された場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、検討図柄を、回転上流側へ移動したものを、新たな検討図柄として設定する。すなわち、1個の図柄分だけ検討図柄を、回転上流側へずらす。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した新たな検討図柄は、前記引き込み可能範囲のうち、最も奥側(回転上流側)の図柄に該当するか否かが判定される。そして、新たな検討図柄が、引き込み可能範囲のうち、最も奥側(回転上流側)の図柄に該当する場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、最終検討図柄(当該フローで検討した最後の検討図柄)が所定の停止位置にくるまで、回転リール40を回転させて、その後、回転停止させる。これにより、最小引き込み停止制御による回転リール40の回転停止処理が終了する。
前記ステップ400において、検討図柄の蹴飛ばしの設定が達成され得ると判定された場合、次のステップ404に進む。
ステップ404において、検討図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、検討図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成され得るか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成され得ると判定された場合、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、検討図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、検討図柄に対して引き込み設定が達成され得ないと判定された場合、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、新たな検討図柄が、引き込み可能範囲のうち、最も奥側(回転上流側)の図柄に該当しない場合には、ステップ400に戻る。
上述したステップ307の最大引き込み停止制御による回転リールの回転停止処理について、図11を用いて説明する。
先ず、ステップ499において、引き込み可能範囲(基準位置から当該図柄も含めて回転上流側に5コマ(5図柄))のうち、最も奥側(回転上流側)の図柄を検討図柄として、設定する。そして、次のステップ500に進む。
ステップ500において、検討図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成され得るか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。これは、当選抽選手段110により当選した当選図柄61以外の入賞が成立しないような表示態様となる停止を、当選図柄61の入賞成立に優先させて検討するものである。そして、検討図柄の蹴飛ばしの設定が達成され得ないと判定された場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、1個の図柄分だけ、検討図柄を、回転下流側へ移動したものを、新たな検討図柄として設定する。すなわち、1個の図柄分だけ検討図柄を、回転下流側へずらす。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、上述した新たな検討図柄は、前記引き込み可能範囲のうち、最も手前側(回転下流側)の図柄に該当するか否かが判定される。そして、新たな検討図柄が、引き込み可能範囲のうち、最も手前側(回転下流側)の図柄に該当する場合には、次のステップ503に進む。
ステップ503において、最終検討図柄(当該フローで検討した最後の検討図柄)が所定の停止位置にくるまで、回転リール40を回転させて、その後、回転停止させる。これにより、最大引き込み停止制御による回転リール40の回転停止処理が終了する。
前記ステップ500において、検討図柄の蹴飛ばしの設定が達成され得ると判定された場合、次のステップ504に進む。
ステップ504において、検討図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、検討図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ505に進む。
ステップ505において、引き込み設定が達成され得るか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成され得ると判定された場合、次のステップ503に進む。
前記ステップ504において、検討図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ503に進む。
前記ステップ505において、検討図柄に対して引き込み設定が達成され得ないと判定された場合、ステップ501に進む。
前記ステップ502において、新たな検討図柄が、引き込み可能範囲のうち、最も手前側(回転下流側)の図柄に該当しない場合には、ステップ500に戻る。
上述した最小引き込み停止制御及び最大引き込み停止制御は、停止条件を検討、判断して、停止位置を決定する条件停止制御であるが、停止制御は、必ずしもこの条件停止制御に限定されるものではない。具体的には、停止制御は、ストップスイッチ50の押下又は離反の操作タイミングで予め定めた停止位置を記録したテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、最小引き込み停止制御や、最大引き込み停止制御や、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄等に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。そして、テーブル停止制御においても、引き込み可能範囲のうち、最も手前側(回転下流側))から優先して停止させる停止位置を記録した停止テーブルを使用することにより、最小引き込み停止制御が可能であり、また、引き込み可能範囲のうち、最も奥側(回転上流側)から優先して停止させる停止位置を記録した停止テーブルを使用することにより、最大引き込み停止制御が可能となる。
(作用) 本形態は、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)の成立の有無の各遊技状態に応じて、ストップスイッチ50の押し込み操作時に停止操作信号が出力されて回転リール40が停止する場合と、ストップスイッチ50の離し操作時に停止操作信号が出力されて回転リール40が停止される場合とのいずれかが行われる。この押し込み操作時に回転リール40が停止する場合と、離し操作時に回転リール40が停止する場合とでは、ストップスイッチ50を用いた回転リール40の停止操作のタイミングや、リズムや、感覚が全く異なるものとなる。離し操作時に停止操作信号の出力タイミングが選択された場合は、通常の押し込み操作時に停止操作信号の出力タイミングが選択される場合と比較して、回転リール40が停止するまでの時間が遅延するため、回転リール40が滑って停止したように体感することができる。これにより、遊技者は、回転リール40の停止タイミングの異なる2つの停止操作の仕方を、遊技状態に応じて、実施することになり、遊技状態の違いにより、ストップスイッチ50の停止タイミングの異なる遊技を実施することができて、遊技性の向上を図ることができる。
また、BBゲームの当選フラグの有無が、遊技者に報知されていない場合には、かかるストップスイッチ50の停止タイミングの違いを経験させることによって、BBゲームの当選フラグの有無という異なる遊技状態を遊技者に報知することが可能となる。
すなわち、ストップスイッチ50の停止操作のタイミングが、離し操作時と押し込み操作時とのいずれかであるか知ることによって、所定の当選フラグの成立の有無を、遊技者に報知することが可能となる。
具体的には、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)が成立していない場合には、ストップスイッチ50の押し込み操作時に停止操作信号を出力して、押し込み操作時のタイミングで回転リール40が停止することになる。また、所定の当選フラグ(BBゲームの当選フラグ)が成立し、且つ、実行決定抽選手段150の所定の抽選に当選している場合には、ストップスイッチ50の離し操作時に停止操作信号を出力して、その離し操作時のタイミングで回転リール40が停止することになる。BBゲームの当選フラグが成立している場合(内部中の場合)、回転リール40の停止が遅れて、滑りが発生したように体感させることができる。これにより、遊技者は、ストップスイッチ50の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれの操作タイミングで、回転リール40が停止しているかを知ることにより、現在の遊技状態が、所定の当選フラグが成立しているか、成立していないかのいずれの遊技状態であるのか、100%の信頼度ではないが、有る程度の確率を持って理解することができる。
本形態は、所定の当選フラグが成立し、且つ、実行決定抽選手段150の所定の抽選に当選している場合には、ストップスイッチ50の離し操作時に停止操作信号を出力するように設定され、更に、停止制御が、最大引き込み停止制御となる。また、所定の当選フラグが成立していない場合には、ストップスイッチ50の押し込み操作時に停止操作信号を出力するように設定され、更に、停止制御が、最小引き込み停止制御となる。
前記最大引き込み停止制御は、引き込み可能範囲の図柄のうち、基準位置から最も遠い図柄を引き込み停止制御するもので、引き込み可能範囲の図柄のうち、遠い図柄から引き込まれる可能性が高くなり、いわゆる滑りコマ数が、最小引き込み停止制御よりも多くなる(滑りが大きくなる)ものである。これにより、遊技者にストップスイッチ50の停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数も多くなって、滑りが大きくなり、遊技者に、所定の当選フラグが成立していることを、より強烈に体感させることが可能となるものである。
遊技者によっては、ストップスイッチ50の押し込み操作から直ぐに離し操作に移行し、両者間の時間差があまりないような停止操作をするような場合がある。かかる場合には、停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時から離し操作時に移行しても、両操作間の時間差が短時間の場合には、両者の停止操作タイミングの違いを遊技者に体感させることができないことになる。そこで、停止操作タイミングの違いに加えて、当選フラグ成立の有無により、停止制御も、滑りが大きな最大引き込み停止制御と、滑りが小さな最小引き込み停止制御とで変更することにより、両者の違いを強烈に体感させることができて、所定の当選フラグ成立の有無を確実に報知することができる。
結果として、停止操作信号を出力するストップスイッチの停止操作タイミングの違いに加えて、滑りコマ数の傾向も変更することができて、所定の当選フラグの成立の有無を、より強烈に体感させて、報知することができる。
本形態は、実行決定判定手段154の抽選により、ストップスイッチ50の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれのタイミングで、停止操作信号の出力を行うかを決定している。これにより、いずれの停止操作タイミングになるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができる。
同時に、本形態は、実行決定判定手段154の抽選により、最小引き込み停止制御と、最大引き込み停止制御とのいずれの停止制御で、行われるかを決定している。これにより、いずれの停止制御になるか、意外性を付与し、遊技を変化させることができる。
(その他のバリエーション)
この遊技機10は、以下の(1)及び(2)により構成される遊技機用プログラムによって制御することができる。
(1)遊技機10を、複数の図柄61を停止表示又は変動表示可能な複数の図柄表示手段41、遊技者の操作により図柄表示手段41の停止表示から変動表示を開始させるための変動表示開始手段31、遊技者の操作により図柄表示手段41の変動表示を停止表示に移行させる停止操作信号を出力させるための変動表示停止手段51、図柄61の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段110、停止操作信号の入力に基づいて、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段41に対して行うための遊技制御手段27として機能させ、当選抽選手段110の抽選結果、所定の図柄61からなる当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラム。
(2)変動表示停止手段51の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも停止操作信号を出力可能に機能させ、遊技状態に応じて変動表示停止手段51の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで停止操作信号を出力可能に機能させるための遊技機用プログラム。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
また、この図柄表示手段41は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段41は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、貯留払い出し手段65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
(第2の形態)
図12は、第2の形態であって、回転リールの回転停止処理のフローを示すものである。
本形態は、第1の形態の実行決定抽選手段150の抽選を行わないものである。すなわち、所定の当選役(BBゲームの当選役)に当選しているか否かのみによって、停止操作信号の出力タイミングが押し込み操作時となるか離し操作時となるかが決定されるものである。第1の形態のように、所定の当選役に当選しても、その後の実行決定抽選手段150の抽選によって、停止操作信号の出力タイミングが押し込み操作時と離し操作時とに変動しないものである。具体的には、図12のフローは、第1の形態の図9のフローのうちステップ302が消失したものであり、その他のフローは同一となるものである。また、上述した相違点以外の構成や、作用や、効果は、第1の形態と同一であり、説明を省略する。
(作用) 所定の当選役(BBゲームの当選役)の当選の有無により、100%の信頼性を持って、停止操作信号の出力タイミングが、離し操作時と、押し込み操作時とに変更される。したがって、ストップスイッチ50の停止操作のタイミングが、離し操作時と押し込み操作時とのいずれかであるか知ることによって、BBゲームの当選役の当選フラグの成立の有無を、100%の信頼性を持って、遊技者に報知することができる。
所定の当選フラグが成立していない場合には、ストップスイッチ50の押し込み操作時に停止操作信号を出力して、押し込み操作時のタイミングで回転リール40が停止することになる。また、所定の当選フラグが成立している場合には、必ず、ストップスイッチ50の離し操作時に停止操作信号を出力して、その離し操作時のタイミングで回転リール40が停止する。これにより、遊技者は、ストップスイッチ50の押し込み操作時と、離し操作時とのいずれの操作タイミングで、回転リール40が停止しているかを知ることにより、現在の遊技状態が、所定の当選フラグが成立しているか、成立していないかを、100%の信頼性を持って、いずれの遊技状態であるのか理解することができる。
(第3の形態)
図13は、第3の形態であって、回転リールの回転停止処理のフローを示すものである。
本形態は、ストップスイッチ50の遊技者による押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過したときには、停止制御を最大引き込み停止制御とはせずに、最小引き込み停止制御としたことを特徴とするものである。
具体的には、図13に示す本形態のフローは、第1の形態の図9のフローに、図13のフローのステップ707が加わっているものであり、ステップ707を除く他のステップ内容は、図9のフローと同一である。
ステップ707において、ストップスイッチ50の押し込み操作時から離し操作時までに予め定めた所定時間以上、経過しているか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50の押し込み操作時から離し操作時までに予め定めた所定時間以上、経過していない場合には、ステップ708に進み、最大引き込み停止制御による回転リールの回転停止処理が実施される。
前記ステップ707において、ストップスイッチ50の押し込み操作時から離し操作時までに予め定めた所定時間以上、経過している場合には、ステップ704に進み、最小引き込み停止制御による回転リールの回転停止処理が実施される。
また、上述した相違点以外の構成や、作用や、効果は、第1の形態と同一であり、説明を省略する。
(作用) ストップスイッチ50の押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過しているときには、遊技者は、ストップスイッチ50を押し込んだ後、直ぐに手を離さずに、押し込んだ状態を維持していることになる。かかる場合には、遊技者は、回転リール40を停止させるための停止操作信号の出力タイミングが、押し込み操作時ではなく、離し操作時であることを理解し、現在の遊技状態も理解していることが推測されるものである。かかる場合には、既に、遊技者は、停止操作タイミングが、離し操作時と理解し、現在の遊技状態も理解しているものと推測されるため、更に、それらの事実を気づかせるために、停止制御を、滑りが大きくなる最大引き込み停止制御にする必要は無い。したがって、かかる場合には、引き込み可能範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から引き込み停止制御の条件を調査して、滑りコマ数が最大引き込み停止制御よりも少なく、目押しによる自然な停止制御が可能で、目押しにより狙い易い最小引き込み停止制御を選択することができるものである。
本発明の第1の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、実行決定抽選手段を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第1の形態であって、信号波形のタイミングを示す概念図である。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作のうち、当選抽選処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作のうち、実行決定抽選処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作のうち、最小引き込み停止制御による回転リールの回転停止処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作のうち、最大引き込み停止制御による回転リールの回転停止処理を示すフローである。 本発明の第2の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理を示すフローである。 本発明の第3の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理を示すフローである。
符号の説明
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 前扉 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 メダル投入口 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
25 演出データ記憶手段 26 演出制御手段
27 遊技制御手段 30 スタートスイッチ
31 変動表示開始手段 32 払い出し口
33 払い出し皿 40 回転リール
41 図柄表示手段 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
51 変動表示停止手段 60 リールユニット
61 図柄 62 モータードライバ
63 駆動モーター 64 ステッピングモーター
65 貯留払い出し手段 66 報知手段
67 スピーカー 68 表示装置
69 報知ランプ 110 当選抽選手段
111 当選乱数発生手段 112 当選乱数抽出手段
113 当選判定テーブル記憶手段 114 当選判定手段
120 立ち上げ信号出力手段 130 立ち下げ信号出力手段
140 停止操作信号選択手段 150 実行決定抽選手段
151 実行決定乱数発生手段 152 実行決定乱数抽出手段
153 実行決定判定テーブル記憶手段 154 実行決定判定手段

Claims (8)

  1. 複数の図柄を周囲に配置して回転可能な複数の回転リールと、
    遊技者の操作により前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    遊技者の操作により前記回転リールの回転を停止させる停止操作信号を出力させるためのストップスイッチと、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    前記停止操作信号の入力に基づいて、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リールに対して行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の図柄からなる前記当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    前記ストップスイッチの遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも前記停止操作信号の出力を可能に形成され、
    遊技状態に応じて前記ストップスイッチの押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで前記停止操作信号の出力を行うように形成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技状態は、予め定めた所定の当選フラグの成立の有無とし、
    所定の当選フラグが成立している場合には、離し操作時に前記停止操作信号を出力し、
    所定の当選フラグが成立していない場合には、押し込み操作時に前記停止操作信号を出力するように形成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記回転リールの回転及び停止を制御する前記停止制御として、前記ストップスイッチを操作した状態から所定の図柄数だけ前記回転リールの回転上流側に位置する引き込み可能範囲図柄の中に、当選フラグ成立中の当選図柄が含まれているような場合に、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を備え、
    前記停止制御の前記引き込み設定には、
    前記停止操作信号が出力された際、引き込み可能範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄を引き込み停止制御する最小引き込み停止制御と、
    引き込み可能範囲図柄のうち、基準位置に最も遠い図柄を引き込み停止制御する最大引き込み停止制御とを備え、
    所定の当選フラグが成立している場合には、停止制御を最大引き込み停止制御に設定し、
    所定の当選フラグが成立していない場合には、停止制御を最小引き込み停止制御に設定したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記ストップスイッチの遊技者による押し込み操作時から離し操作時までに、予め定めた所定時間以上が経過したときには、前記最大引き込み停止制御とはせずに、前記最小引き込み停止制御としたことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  5. 前記遊技機は、抽選により実行を決定する実行決定抽選手段を備え、
    前記実行決定抽選手段の抽選結果により、押し込み操作時又は離し操作時のいずれかで、前記停止操作信号の出力を行うかを決定していることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技機は、抽選により実行を決定する実行決定抽選手段を備え、
    前記実行決定抽選手段の抽選結果により、前記最小引き込み停止制御又は前記最大引き込み停止制御のいずれかで停止制御を行うかを決定していることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遊技機。
  7. 遊技機を、
    複数の図柄を停止表示又は変動表示可能な複数の図柄表示手段、
    遊技者の操作により前記図柄表示手段の停止表示から変動表示を開始させるための変動表示開始手段、
    遊技者の操作により前記図柄表示手段の変動表示を停止表示に移行させる停止操作信号を出力させるための変動表示停止手段、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、
    前記停止操作信号の入力に基づいて、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段として機能させ、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の図柄からなる前記当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラムにおいて、
    前記変動表示停止手段の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも前記停止操作信号を出力可能に機能させ、
    遊技状態に応じて前記変動表示停止手段の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで前記停止操作信号を出力可能に機能させるための遊技機用プログラム。
  8. 遊技機を、
    複数の図柄を停止表示又は変動表示可能な複数の図柄表示手段、
    遊技者の操作により前記図柄表示手段の停止表示から変動表示を開始させるための変動表示開始手段、
    遊技者の操作により前記図柄表示手段の変動表示を停止表示に移行させる停止操作信号を出力させるための変動表示停止手段、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、
    前記停止操作信号の入力に基づいて、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段として機能させ、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の図柄からなる前記当選役に当選して当選フラグが成立し、且つ当選フラグが成立した前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記変動表示停止手段の遊技者による押し込み操作時及び離し操作時のいずれでも前記停止操作信号を出力可能に機能させ、
    遊技状態に応じて前記変動表示停止手段の押し込み操作時及び離し操作時のいずれかで前記停止操作信号を出力可能に機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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