JP4696695B2 - 乗車券処理装置 - Google Patents

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本発明は、乗車券に記録されているデータを読み取って処理する乗車券処理装置に関する。
鉄道の駅においては、切符や定期券などの乗車券を処理する自動改札機や精算機などの乗車券処理装置が備わっている。自動改札機では、切符や定期券などが投入されると、これに記録されているデータが読み取られて券の有効性が判定され、有効であれば扉が開いて通行が許可され、有効でなければ扉が閉じて通行が禁止される。また、プリペイドカードが使用された場合は、出場時にカード残額から所定の金額を引き去って運賃を徴収するようにしている。精算機では、乗車区間を乗り越した場合に、乗車券を投入すると不足金額が表示され、当該不足金額分の料金を投入すると、精算券が発行される。乗客は、この精算券を自動改札機に投入して出場する。
このような乗車券処理装置において、乗車券に対して有効性の判定や運賃の計算を行うためには、それらの処理を実行するソフトウェアが必要となる。このソフトウェアは、実際には、装置内部の制御部に搭載されるROM等のメモリに格納されたプログラムとして機器に組み込まれている。
ところで、鉄道事業においては、例えば運賃の改定や新種の乗車券発行のような制度改正がしばしば行われる。このような改正があった場合は、その都度、プログラムの内容を制度改正に対応したものに変更する必要がある。例えば、運賃改定に対しては、運賃計算用のプログラムを、改定前の運賃による旧バージョンから改定後の運賃による新バージョンへ変更する必要がある。現状の自動改札機や精算機においては、運賃計算用のプログラムの内容を変更する場合、旧バージョンに新バージョンを上書きし、変更後は新バージョンのプログラムが稼働するしくみとなっている。
図13は、従来の自動改札機における乗車券処理の手順を示したフローチャートである。制度改正前にあっては、図13(a)のように、乗車券が投入されると(ステップS51)、旧判定プログラムを起動し(ステップS52)、この旧判定プログラムに従って乗車券の有効/無効等の判定処理を実行し(ステップS53)、その判定結果に基づき扉の開閉制御や表示部の表示制御を行なっている(ステップS54)。また、制度改正後にあっては、図13(b)のように、乗車券が投入されると(ステップS61)、新判定プログラムを起動し(ステップS62)、この新判定プログラムに従って乗車券の有効/無効等の判定処理を実行し(ステップS63)、その判定結果に基づき扉の開閉制御や表示部の表示制御を行なっている(ステップS64)。
一般に、新バージョンのプログラムには、旧バージョンからみて変更された部分と、変更されずに引き継がれる部分とが含まれている。しかしながら、新バージョンのプログラム設計にあたって、変更内容を間違えたり、変更すべき内容が漏れていたり、変更すべきでない部分が変更されていたりする場合がある。ところが、プログラムにこのような欠陥があっても、装置はそのプログラム通りに作動するので、誤った処理を実行してしまう結果となる。しかも、少なくとも外見上は装置が正常に動作しているように見えるため、誤処理に気付かないまま、運賃が余分に徴収されたり、少なめに徴収されたりするという不具合が長期にわたって発生するおそれがある。
これを防止するためには、新バージョンへ変更するに先立って、起こりうる全てのケースを事前に確認できればよいが、その極めて膨大な件数を考えた場合、この方法は現実には不可能である。特に、関東圏のように複数の電鉄間の乗継ぎなどにより路線が複雑化してくると、運賃計算も一層複雑なものとなり、新バージョンへの変更前に全てのパターンを網羅する十分な確認作業を行うことが困難な状況となっている。したがって、新バージョンの内容に欠陥があった場合、現状では、誤処理を発見してプログラムを改造するまで、運賃の過徴収や不足徴収などの不具合が発生し続けることになる。
一方、後掲の特許文献1には、運賃改定等に対応するプログラム変更の確認作業を精度良く行なえるようにした自動改札機が記載されている。この自動改札機においては、ホストコンピュータから送信されるテストデータを用いて、変更後のプログラムによる動作を実行し、その動作結果をあらかじめ決められた予想結果と比較し、比較結果をホストコンピュータへ送信するようにしている。しかしながら、この特許文献1の方法では、旧バージョンから新バージョンへのプログラムの変更が確実に行なわれたかどうかは判定できるが、変更後のプログラムの内容が運賃改定に正確に対応できているかどうかまでは判定することができない。したがって、変更後のプログラムの内容自体に欠陥があった場合は、それを発見して改造するまで、依然として上述した不具合の発生が避けられない結果となる。
また、後掲の特許文献2には、自動改札機において、運賃改定前の判定データを記憶した第1のメモリと、運賃改定後の判定データを記憶した第2のメモリとを設け、運賃改定前は第1のメモリの判定データを用いて処理を行い、運賃改定後はメモリを切り替えて、第2のメモリの判定データを用いて処理を行うことが記載されている。しかしながら、この特許文献2においても、第2のメモリの判定データの内容に誤りがあった場合、そのことを検出する機能がないため、不具合が発生することに変わりはない。
特開2001−194683号公報 特開昭58−146985号公報
以上のように、従来は、変更後のプログラムに欠陥があった場合、不具合の発見が遅れて、料金の過徴収や不足徴収などの誤処理が継続的に発生し、被害が拡大するという問題があった。これは、運賃改定以外の制度改正が行われた場合でも同様である。
そこで、本発明の課題は、変更後のプログラムに欠陥があった場合に、これを早期に発見して、誤処理による被害の拡大を抑止できるようにした乗車券処理装置を提供することにある。
本発明に係る乗車券処理装置は、乗車券に記録されている券データを読み取り、読み取った券データに基づいて当該乗車券に対する判定処理を行ない、その判定結果に応じて所定の制御を行なう乗車券処理装置であって、第1および第2の記憶手段と、判定手段と、パターン分類手段と、制御手段とを備える。第1の記憶手段には、判定処理を行なうための旧判定プログラムおよび新判定プログラムが記憶される。判定手段は、乗車券に対して上記2つのプログラムのそれぞれによる判定処理を実行する。第2の記憶手段には、判定手段によって実行される2つのプログラムによる判定の結果が異なる結果になると想定されるパターンAと、同一の結果になると想定されるパターンBとに分類するための条件が記憶される。パターン分類手段は、乗車券から読み取った券データに基づき、第2の記憶手段に記憶されているパターン分類条件に従って、当該乗車券に対するパターン分類を行なう。制御手段は、判定手段による判定結果とパターン分類手段によるパターン分類とに基づき所定の制御を行なう。ここで、制御手段は、パターン分類手段によりパターンAに分類された乗車券に対して、2つのプログラムによる判定結果が異なる場合は、新判定プログラムによる判定結果を採用し、判定結果が同一の場合は、当該判定結果を採用することなく係員対応のための異常処理を行う。また、パターン分類手段によりパターンBに分類された乗車券に対して、2つのプログラムによる判定結果が同一の場合は、当該判定結果を採用し、判定結果が異なる場合は、いずれの判定結果も採用することなく係員対応のための異常処理を行う。
本発明では、制度改正が行われてプログラムが変更された場合に、新判定プログラムと旧判定プログラムの両方を用いて判定処理を行い、その結果を比較することで、新旧プログラムによる判定結果が異なるはずなのに同一となった場合や、判定結果が同一となるはずなのに異なる結果となった場合には、異常と判断するようにしている。このため、変更後のプログラムに欠陥があった場合でも、異常を早期に発見することができ、異常が見つかった場合は、係員対応によって被害の発生を防ぐことができる。
本発明の乗車券処理装置には、自動改札機や精算機のほか、定期券の区間外の駅において定期券を投入することにより定期券区間までの切符を購入できる機能を備えた自動券売機(併用券売機)なども含まれる。また、本発明における乗車券には、切符や定期券のほか、回数券、プリペイドカード、1日乗車券、入場券など、各種の乗車媒体が含まれる。これらの乗車券は、自動改札機や精算機等において無線でデータが読み取られる非接触記録媒体であってもよい。
本発明の好ましい実施形態では、パターンA(判定結果が異なると想定されるパターン)に分類された乗車券に対する判定結果が同一の場合、または、パターンB(判定結果が同一と想定されるパターン)に分類された乗車券に対する判定結果が異なる場合に、当該乗車券に記録されている券データを含むログデータを保存する第3の記憶手段が設けられる。これによると、異常が発生した際のログデータが自動的に保存されるので、このデータを分析することにより、異常発生の条件を的確に把握することができる。
また、本発明のさらに好ましい実施形態では、第3の記憶手段に保存されたログデータの分析から得られる過去の異常発生条件を指定条件として登録するための第4の記憶手段が設けられる。そして、制御手段は、パターンAに分類された乗車券に対する判定結果が同一の場合、またはパターンBに分類された乗車券に対する判定結果が異なる場合に、第4の記憶手段を参照して、当該乗車券が既登録の指定条件を満たすか否かを判定する。この結果、指定条件を満たすときは、ログデータを第3の記憶手段に保存することなく異常処理を行い、指定条件を満たさないときは、ログデータを第3の記憶手段に保存したうえで異常処理を行う。これによると、今回発生した異常が過去の異常と同じものである場合は、ログデータを保存せずに直ちに異常処理に移り、発生した異常が過去の異常と同じものでない場合のみログデータが保存されるので、第3の記憶手段に蓄積されるデータ量が低減し、記憶容量を節約することができる。
本発明によれば、新判定プログラムと旧判定プログラムの両方を用いて判定処理を行い、その結果を比較することで、変更後のプログラムに欠陥があった場合でも、これを早期に発見して、誤処理による被害が拡大するのを抑止することができる。
次に、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の背景となる駅務システムの構成図である。鉄道のA駅には、切符や回数券などを発行する券売機1と、乗り越し精算を行って精算券を発行する精算機2と、乗車券や精算券を受け入れて通行制御を行う自動改札機3とが設置されている。4はこれらの駅務機器に対して監視制御を行うシステム監視盤であり、駅の係員室に設置されている。このシステム監視盤4と、券売機1、精算機2および自動改札機3とは、ネットワーク5を介して接続されている。また、システム監視盤4は、ホストコンピュータからなる上位装置6と回線で接続されている。上位装置6は、例えば鉄道の本社に設置されており、各駅に設けられているシステム監視盤とつながっていて、各駅のシステムを統括的に管理する。なお、券売機1と精算機2は、実際にはそれぞれ複数台が設置されており、自動改札機3も、実際には複数組が設置されている。以下、各機器の概要について説明する。
図2は、券売機1の外観図を示している。1aは券売機1の筐体、1bは案内表示部、1cは購入ボタンや金額等が表示されるタッチパネル、1dは券の種類を選択するための選択ボタンである。1eは硬貨が投入される硬貨投入口、1fは紙幣が投入される紙幣投入口、1gは定期券やプリペイドカード等のカードが投入されるカード投入口、1hは切符や回数券などが放出される券放出口、1iは釣銭紙幣が放出される紙幣放出口、1jは係員を呼び出すための呼出ボタンである。図2では隠れて見えないが、紙幣放出口1iの側方には釣銭硬貨が放出される硬貨放出口も設けられている。なお、この券売機1は、カード投入口1gに定期券(例えばB駅−C駅区間)を投入することにより、定期券区間までの切符(例えばA駅−B駅区間)を購入できる機能を備えている。
図3は、券売機1の電気ブロック図を示している。10は券売機1の動作を制御する制御部であって、CPUなどから構成される。11は操作部であって、図2に示したタッチパネル1c、選択ボタン1d、呼出ボタン1jや、図示しない係員操作部などからなる。12は表示部であって、図2に示した案内表示部1b、タッチパネル1cなどからなる。13は紙幣処理部であって、紙幣投入口1fから投入された紙幣や、紙幣放出口1iから放出される紙幣に対して、真偽判別や搬送等の処理を行う。14は硬貨処理部であって、硬貨投入口1eから投入された硬貨や、図示しない硬貨放出口から放出される硬貨に対して、真偽判別や搬送等の処理を行う。15はカード処理部であって、カード投入口1gから挿入された定期券やプリペイドカードに対して、読取/書込や搬送等の処理を行う。16は切符や回数券などを発券する発券部、17はRAMやROMなどから構成される記憶部、18は各部へ電源を供給する電源部、19はシステム監視盤4と通信を行うための通信部である。
図4は、精算機2の外観図を示している。2aは精算機2の筐体、2bは案内表示部、2cは乗越料金や投入金額等が表示される表示パネル、2dは硬貨が投入される硬貨投入口、2eは紙幣が投入される紙幣投入口、2fは切符や回数券、定期券などが投入される媒体投入口、2gは精算券が放出される券放出口、2hは係員を呼び出すための呼出ボタンである。図4では隠れて見えないが、紙幣投入口2eの側方には釣銭硬貨が放出される硬貨放出口も設けられている。
図5は、精算機2の電気ブロック図を示している。20は精算機2の動作を制御する制御部であって、CPUなどから構成されある。21は操作部であって、図4に示した呼出ボタン2hや、図示しない係員操作部などからなる。22は表示部であって、図4に示した案内表示部2b、表示パネル2cなどからなる。23は紙幣処理部であって、紙幣投入口2eから投入された紙幣に対して、真偽判別や搬送等の処理を行う。24は硬貨処理部であって、硬貨投入口2dから投入された硬貨や、図示しない硬貨放出口から放出される硬貨に対して、真偽判別や搬送等の処理を行う。25は媒体処理部であって、媒体投入口2fから投入された乗車券に対して、読取/書込や搬送等の処理を行う。26は精算券を発券する発券部、27はRAMやROMなどから構成される記憶部、28は各部へ電源を供給する電源部、29はシステム監視盤4と通信を行うための通信部である。
図6は、自動改札機3の外観図を示している。3aは自動改札機3の本体、3bはこの本体3a内に装備された券処理機構(図示省略)を覆うカバー、3cは開閉によって乗客の通行を許可または禁止する一対の扉、3dは本体3aに設けられた光センサからなる複数個の通行検知器である。3eは本体3aに取り付けられたバーフレーム、3fは通路への進入の許可/禁止を表示する通路表示器、3gは乗車券を受け入れる券投入口、3hは処理された乗車券を放出する券放出口、3iおよび3jは乗客に対して案内を行うための案内表示器、3kはバーフレーム3eに設けられた光センサからなる複数個の通行検知器である。この自動改札機3が複数台並設されることによって、駅の改集札通路が形成される。
図7は、自動改札機3の電気ブロック図を示している。30は自動改札機3の動作を制御する制御部であって、CPUなどから構成される。31は通行検知部であって、図6に示した通行検知器3dおよび3kからなる。32は媒体処理部であって、券投入口3gから投入された乗車券に対して、読取/書込や印字、搬送等の処理を行う。33は表示部であって、図6に示した通路表示器3f、案内表示器3iおよび3jなどからなる。34は扉開閉部であって、扉3cの開閉を制御するモータやその駆動回路(ともに図示省略)などからなる。35はRAMやROMなどから構成される記憶部、36は各部へ電源を供給する電源部、37はシステム監視盤4と通信を行うための通信部である。
図8は、システム監視盤4の構成と、他の機器との接続関係を表した電気ブロック図である。システム監視盤4は、監視盤制御部41と、係員によって操作される操作部42と、機器の異常状態などが表示される表示部43とを備えている。監視盤制御部41には、複数台の券売機1と、複数台の精算機2と、複数台の自動改札機3とが接続されている。なお、図1のネットワーク5の図示は省略してある。
上記システムにおいて、本発明は、券売機1、精算機2、自動改札機3のいずれにも適用することができるが、以下では、本発明を自動改札機3に適用した場合の実施形態について説明する。
図9は、自動改札機3の記憶部35(図7)に設けられたデータ記憶エリア50を示した図である。データ記憶エリア50は、旧判定プログラム51が格納されるエリアと、新判定プログラム52が格納されるエリアと、パターン分類条件53が登録されるエリアと、指定条件54が登録されるエリアと、券データなどのログデータ55が保存されるエリアとを含んでいる。ここでは、各エリアをまとめて描いてあるが、実際には、旧判定プログラム51と新判定プログラム52とは、それぞれ別個のROMに格納されている。勿論、1つのROMにおいてエリアを分けて旧判定プログラム51と新判定プログラム52を格納することも可能である。また、プログラム以外のデータエリアは、フラッシュメモリの領域に確保されている。なお、パターン分類条件53および指定条件54は、上位装置6からシステム監視盤4を介して記憶部35にロードされる。また、ログデータ55は、随時または定期的に、システム監視盤4を介して上位装置6へ送られる。
ここで、旧判定プログラム51の格納エリアおよび新判定プログラム52の格納エリアは、本発明における第1の記憶手段の一実施形態を構成し、パターン分類条件53が登録されるエリアは本発明における第2の記憶手段の一実施形態を構成し、ログデータ55が保存されるエリアは本発明における第3の記憶手段の一実施形態を構成し、指定条件54が登録されるエリアは本発明における第4の記憶手段の一実施形態を構成している。また、制御部30(図7)は本発明における判定手段、パターン分類手段および制御手段の一実施形態を構成している。
図10は、旧判定プログラム51と新判定プログラム52との関係を示した概念図である。制度改正に伴って旧判定プログラム51が新判定プログラム52に変更された場合、旧判定プログラム51のXの部分は、変更されることなく新判定プログラム52にそのまま引き継がれる。また、旧判定プログラム51のYの部分は、修正された形で新判定プログラム52にY’として引き継がれる。一方、新判定プログラム52のZの部分は、旧判定プログラム51にはなかった部分であり、制度改正により新規に新判定プログラム52に追加された部分である。
具体例で説明すると、制度改正によって、他社線を乗り継ぐ場合の併算割引の対象となる区間が拡大された場合が、新判定プログラム52のY’の部分に相当する。また、制度改正によって、特定の区間で1日中自由に乗り降りできる1日乗車券や、特定の時間帯に限って使用が認められる時差回数券のような新種の乗車券が新たに導入された場合が、新判定プログラム52のZの部分に相当する。
図10において、制度改正後に使用された乗車券に対して、旧判定プログラム51による判定と、新判定プログラム52による判定とを行った場合、Xの部分については変更がないから、この部分に関しては新旧プログラムによる判定結果は同じ結果になることが想定される。例えば、併算割引の対象であった旧区間を乗車した場合は、旧判定プログラム51による判定結果(割引運賃)と、新判定プログラム52による判定結果(割引運賃)とは同じ結果になるはずである。
また、制度改正後に使用された乗車券に対して、旧判定プログラム51による判定と、新判定プログラム52による判定とを行った場合、YとY’の部分については変更があるので、この部分に関しては新旧プログラムによる判定結果は異なる結果になることが想定される。例えば、併算割引の対象として新たに追加された区間を乗車した場合は、旧判定プログラム51では割引がされないため通常料金となるが、新判定プログラム52では割引がされて通常料金より安くなるはずである。
また、制度改正後に使用された乗車券に対して、旧判定プログラム51による判定と、新判定プログラム52による判定とを行った場合、Zの部分は旧判定プログラム51になかった部分であるから、この部分に関して新旧プログラムによる判定結果は、当然異なる結果になることが想定される。例えば、乗車券が新種の1日乗車券であった場合、旧判定プログラム51ではこのような乗車券は取扱い対象外であるから、券は無効と判定されるが、新判定プログラム52では券は有効なものと判定される。
本発明では、図10にも示したように、旧判定プログラム51による判定結果と、新判定プログラム52による判定結果とが異なる結果になると想定される場合を「パターンA」とし、同じ結果になると想定される場合を「パターンB」とする。図9で示したパターン分類条件53は、自動改札機3に投入された乗車券のパターンが、パターンAかパターンBかを判別するための条件であって、種々のケースごとにあらかじめ判定結果の同一・非同一を想定して、条件式として記述したものである。この条件式は、後で例示するように、乗車券にエンコードされている券データ、自動改札機が設置されている駅のコード、判定処理の年月日・時刻などを用いて、ANDやORの論理式として記述される。
本実施形態では、パターン分類条件53として、パターンAの条件を設定する。パターンAの条件に合致しない場合は、必然的にパターンBに分類されるから、パターンBの条件をあえて設定する必要はない。パターンAの条件設定にあたっては、旧判定プログラム51による判定結果と新判定プログラム52による判定結果とに差が現われると想定される部分について、条件設定を行う。
例えば、前述した併算割引区間の拡大の場合を例にとると、制度改正前は、自社線のP駅〜Q駅の区間から他社線のS駅〜T駅の区間まで乗車した場合に併算割引が適用されたのが、制度改正後は、自社線のP駅〜R駅の区間から他社線のS駅〜T駅の区間まで乗車した場合にも併算割引が適用されるように変更された場合のパターン分類条件は、次のような条件式で設定される。但し、Q駅とR駅との間に駅は存在しないものと仮定する。
条件式=[券データの併算割引有無のステータス:有]AND[券データの乗車始点駅:R駅]AND[自動改札機の設置駅:S駅〜T駅] …(1)
例えば、R駅からS駅までプリペイドカードで乗車した場合の運賃は、旧判定プログラム51によれば割引が適用されない通常料金となるが、新判定プログラム52によれば割引料金となって、S駅の自動改札機においてプリペイドカードから減額する金額に差が出るはずであるから、S駅の自動改札機では、上記条件式(1)に合致するプリペイドカードが投入された場合、当該プリペイドカードのパターンを「パターンA」に分類する。
また、前述した1日乗車券の場合を例にとると、制度改正前は1日乗車券がなく、制度改正後に1日乗車券が導入された場合のパターン分類条件は、次のような条件式で設定される。
条件式=[券データの券種コード:9] …(2)
ここで、券種コードの「9」は1日乗車券のコードを表している。旧判定プログラム51によれば、券種コードの「9」は存在しないので、自動改札機において1日乗車券は無効と判定され、乗客の通行が禁止されるが、新判定プログラム52によれば、自動改札機において券種コードの「9」が1日乗車券と認識されて券は有効と判定され、乗客の通行が許可される。したがって、自動改札機では、上記条件式(2)に合致する1日乗車券が投入された場合、当該1日乗車券のパターンを「パターンA」に分類する。
同様にして、新たに導入された前述の時差回数券のパターン分類条件は、例えば次のような条件式で設定される。
条件式=[券データの券種コード:1]AND[券データの時差ビット:1]AND[(判定時刻が10:00より前)OR(判定時刻が16:00より後)] …(3)
ここで、券種コードの「1」は回数券のコードを表しており、時差ビットの「1」は回数券が時差回数券であることを表している。また、この例では時差回数券の有効時間帯が10:00〜16:00に設定されている。旧判定プログラム51によれば、時間帯のチェック機能がないため、時差回数券が有効時間帯以外の時間帯に自動改札機で使用されても、一般の回数券と区別されずに有効と判定されて乗客の通行が許可されるが、新判定プログラム52によれば、時差回数券が有効時間帯以外の時間帯に自動改札機で使用された場合は、無効と判定されて乗客の通行が禁止される。したがって、自動改札機では、上記条件式(3)に合致する時差回数券が投入された場合、当該時差回数券のパターンを「パターンA」に分類する。
図11は、制度改正後の自動改札機3における乗車券の判定処理の手順を示したフローチャートである。ステップS1において、自動改札機3に乗車券が投入されると、新判定プログラム52を起動し(ステップS2)、この新判定プログラム52によって乗車券に対する判定処理を実行する(ステップS3)。ここでいう判定処理には、乗車券の有効/無効の判別のほか、料金計算のような処理も含まれる。新判定プログラム52は、媒体処理部32(図7)が乗車券から読み取った券データと、自動改札機3自体が保有している情報(設置駅コードや現在時刻等)とに基づき、これらの処理を実行する。また、新判定プログラム52の起動と並行して、旧判定プログラム51も起動され(ステップS4)、この旧判定プログラム51によって乗車券に対する判定処理を同様に実行する(ステップS5)。すなわち、自動改札機3に乗車券が投入されると、同じ券データに対して新旧プログラムにより判定が2回行われることになる。
新旧プログラムによるそれぞれの判定が終了すると、ステップS6へ移行する。ステップS6では、新判定プログラム52による判定結果と、旧判定プログラム51による判定結果とを比較し、その結果に基づいて最終結果を決定する。このステップS6の詳細については後述するが、概要を述べると、パターンAに分類された乗車券に対して、2つのプログラムによる判定結果が異なる場合(正常)は、新判定プログラム52による判定結果を採用し、2つのプログラムによる判定結果が同一の場合(異常)は、係員対応のための異常処理を行う。また、パターンBに分類された乗車券に対して、2つのプログラムによる判定結果が同一の場合(正常)は、その判定結果を採用し、2つのプログラムによる判定結果が異なる場合(異常)は、係員対応のための異常処理を行う。ステップS6で最終結果を決定した後は、ステップS7へ進んで、最終結果に基づき、扉や表示部等の制御を行う。このステップS7の詳細についても後述する。
図12は、図11のステップS6における処理の詳細を示したフローチャートである。ステップS11では、投入された乗車券に対して、読み取った券データと、記憶部35に登録されているパターン分類条件53(条件式)と、自動改札機3の保有情報とに基づき、パターン分類を行う。分類されたパターンが「パターンA」、すなわち新旧プログラムによる判定結果が異なる結果になると想定されるパターンであった場合は、ステップS12へ移行して、それぞれの判定結果が実際に異なっているか否かを判定する。判定結果が異なっておれば(ステップS12:YES)、正常と判断してステップS14へ進み、新判定プログラム52による判定結果を最終結果として採用する。一方、ステップS12において、それぞれの判定結果が同じであった場合は(ステップS12:NO)、異常と判断してステップS13へ進み、記憶部35に登録されている指定条件54と一致するか否かを判定する。
指定条件54は、後述するログデータ55を人手により分析することによって判明した過去の異常発生条件を、パターン分類条件53と同様の条件式として記述したもので、記憶部13にあらかじめ登録されている。例えば、前述の条件式(1)によりパターンAに分類された乗車券につき、新旧プログラムによる判定結果が同じになった場合は異常であるから、このときの条件式(1)を指定条件54として登録する。
ステップS13において、乗車券が指定条件54と一致しない場合は(ステップS13:NO)、その異常は今回新たに発生したものであるから、あとの分析のために、乗車券に記録されている券データと、自動改札機3が保有する設置駅、判定年月日・時刻等のデータとを、ログデータ55として記憶部35に保存する(ステップS17)。このとき、上位装置6へ送信する実行結果(判定結果コード、書込指示、回収/放出など)も一緒に保存する。その後、ステップS18へ進んで、最終結果を異常と判定する。乗車券が指定条件54と一致する場合は(ステップS13:YES)、その異常は既知の異常であるから、ログデータ55を保存することなく、直ちにステップS18へ移行して、最終結果を異常と判定する。
一方、分類されたパターンが「パターンB」、すなわち新旧プログラムによる判定結果が同じ結果になると想定されるパターンであった場合は、ステップS15へ移行して、それぞれの判定結果が実際に同じとなっているか否かを判定する。判定結果が同じであれば(ステップS15:YES)、正常と判断してステップS14へ進み、新判定プログラム52による判定結果を最終結果として採用する(この場合は、旧判定プログラム51の判定結果を採用しても同じこと)。一方、ステップS15において、それぞれの判定結果が異なっている場合は(ステップS15:NO)、異常と判断してステップS16へ進み、記憶部35に登録されている指定条件54と一致するか否かを判定する。
ステップS16において、乗車券が指定条件54と一致しない場合は(ステップS16:NO)、その異常は今回新たに発生したものであるから、あとの分析のために、乗車券に記録されている券データと、自動改札機3が保有する設置駅、判定年月日・時刻等のデータとを、ログデータ55として記憶部35に保存する(ステップS17)。このとき、上位装置6へ送信する実行結果(判定結果コード、書込指示、回収/放出など)も一緒に保存する。その後、ステップS18へ進んで、最終結果を異常と判定する。乗車券が指定条件54と一致する場合は(ステップS16:YES)、その異常は既知の異常であるから、ログデータ55を保存することなく、直ちにステップS18へ移行して、最終結果を異常と判定する。
このようにして、最終結果が決定されると、図11のステップS7へ移行し、最終結果に基づいて扉や表示部等の制御が行われる。前述のステップS14において、新判定プログラム52による判定結果を最終結果として採用した場合は、その判定結果に従って、例えば乗車券が有効なら扉開閉部34(図7)により扉を開けて通行を許可し、乗車券が無効なら扉開閉部34により扉を閉じて通行を禁止する扉開閉制御を行う。また、表示部33に所定のメッセージを表示する表示制御も行う。さらに、通行を禁止する場合はチャイムを鳴らしたり、必要であれば音声による案内を行うなどの制御も行う。また、プリペイドカードの場合は、新判定プログラム52によって計算された所定の運賃を減額する処理を行う。
これに対して、前述のステップS18において、最終結果を異常と決定した場合は、ステップS7で係員対応のための異常処理を行う。具体的には、扉開閉部34により扉を閉じて通行を禁止するとともに、表示部33に、例えば「乗車券処理に異常が発生しました。係員の窓口までお越し下さい。」というメッセージを表示する。この場合は、新旧いずれの判定プログラムの判定結果も採用せず、乗車券の有効性判定や運賃の減額処理などは行わない。したがって、自動改札機3において誤った処理が実行されるのを未然に防止することができる。上記の異常が発生した場合は、駅の係員が対応し、乗車券の券データ等を確認したうえで、通行誘導や料金精算等の必要な措置をとる。
なお、記憶部35に保存されたログデータは、システム監視盤4を介して、随時または定期的に上位装置6へ送られ、人手により分析が行われる。そして、パターンAに分類された乗車券については、新旧プログラムを用いた判定結果が異なるはずなのに同じ結果になっている場合は、プログラム自体に不具合があるので、そのときの異常発生条件を条件式として記述し、指定条件に追加する。一方、もともと同じ判定結果になるはずのものが間違ってパターンAに分類されている場合は、パターン分類条件に誤りがあるので、この場合は、分類条件を修正してパターンAからパターンBへ変更する。また、パターンBに分類された乗車券については、新旧プログラムを用いた判定結果が同じとなるはずなのに異なる結果となっている場合は、プログラム自体に不具合があるので、そのときの異常発生条件を条件式として記述し、指定条件に追加する。一方、もともと異なる判定結果になるはずのものが間違ってパターンBに分類されている場合は、パターン分類条件に誤りがあるので、この場合は、分類条件を修正してパターンBからパターンAへ変更する。上位装置6において変更・追加が行なわれたパターン分類条件や指定条件は各駅へ送信され、各駅の自動改札機3の記憶部35におけるパターン分類条件53と指定条件54とが上書きされて更新される。
以上のように、上記実施形態においては、新判定プログラム52と旧判定プログラム51の両方を用いて判定処理を行い、その結果を比較することで、新旧プログラムによる判定結果が異なるはずなのに同一となった場合や、判定結果が同一となるはずなのに異なる結果となった場合には、異常と判断するようにしている。このため、新判定プログラム52に欠陥があった場合でも、異常を早期に発見することができ、異常が見つかった場合は、係員対応によって被害の発生を防ぐことができる。
また、上記実施形態では、新旧プログラムによる判定結果を比較した場合に異常があれば、乗車券の券データを含むログデータを記憶部35に保存するようにしている。このため、異常の発生した際のログデータが自動的に保存され、このデータを分析することにより、異常発生の条件を的確に把握することができる。
さらに、上記実施形態では、ログデータの分析から得られる過去の異常発生条件を指定条件として記憶部35に登録し、新旧プログラムによる判定結果を比較して異常があれば、記憶部35に登録されている指定条件を参照し、指定条件を満たすときは、ログデータを保存することなく異常処理を行い、指定条件を満たさないときは、ログデータを保存したうえで異常処理を行うようにしている。したがって、新たに発生した異常の場合にのみログデータが保存されるので、記憶部35に蓄積されるデータ量が低減し、メモリ容量を節約することができる。
以上は、本発明を自動改札機3に適用した場合の例であるが、本発明は精算機2にも適用することができる。この場合は、図5において、記憶部27に図9のデータ記憶エリア50が設けられる。そして、旧判定プログラム51の格納エリアおよび新判定プログラム52の格納エリアは、本発明における第1の記憶手段の一実施形態を構成し、パターン分類条件53が登録されるエリアは本発明における第2の記憶手段の一実施形態を構成し、ログデータ55が保存されるエリアは本発明における第3の記憶手段の一実施形態を構成し、指定条件54が登録されるエリアは本発明における第4の記憶手段の一実施形態を構成する。また、制御部20は本発明における判定手段、パターン分類手段および制御手段の一実施形態を構成する。
また、図1の券売機1は、前述したように、定期券を投入することにより、定期券区間までの切符を購入できる機能を備えた券売機であり、定期券のデータを読み取って運賃計算を行なうものであるため、この券売機1にも本発明を適用することができる。この場合は、図3において、記憶部17に図9のデータ記憶エリア50が設けられる。そして、旧判定プログラム51の格納エリアおよび新判定プログラム52の格納エリアは、本発明における第1の記憶手段の一実施形態を構成し、パターン分類条件53が登録されるエリアは本発明における第2の記憶手段の一実施形態を構成し、ログデータ55が保存されるエリアは本発明における第3の記憶手段の一実施形態を構成し、指定条件54が登録されるエリアは本発明における第4の記憶手段の一実施形態を構成する。また、制御部10は本発明における判定手段、パターン分類手段および制御手段の一実施形態を構成する。
また、以上の実施形態においては、パターン分類条件53および指定条件54が、上位装置6からシステム監視盤4を介して自動改札機3等の乗車券処理装置にロードされる場合を例に挙げたが、これに代えて、システム監視盤4においてパターン分類条件53と指定条件54を設定し、これを乗車券処理装置へロードするようにしてもよい。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも、種々の形態を採用することができる。例えば、上記各実施形態では、鉄道の駅に設けられる乗車券処理装置を例に挙げたが、本発明は鉄道以外のバスや航空機などの交通機関における乗車券処理装置にも適用することができる。
本発明の背景となる駅務システムの構成図である。 券売機の外観図である。 券売機の電気ブロック図である。 精算機の外観図である。 精算機の電気ブロック図である。 自動改札機の外観図である。 自動改札機の電気ブロック図である。 システム監視盤の構成と、他の機器との接続関係を表した電気ブロック図である。 記憶部のデータ記憶エリアを示した図である。 旧判定プログラムと新判定プログラムとの関係を示した概念図である。 本発明による乗車券処理の手順を示したフローチャートである。 図11のステップS6における処理の詳細を示したフローチャートである。 従来の乗車券処理の手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1 券売機
2 精算機
3 自動改札機
10,20,30 制御部
17,27,35 記憶部
50 データ記憶エリア
51 旧判定プログラム
52 新判定プログラム
53 パターン分類条件
54 指定条件
55 ログデータ

Claims (3)

  1. 乗車券に記録されている券データを読み取り、読み取った券データに基づいて当該乗車券に対する判定処理を行ない、その判定結果に応じて所定の制御を行なう乗車券処理装置であって、
    前記判定処理を行なうための旧判定プログラムおよび新判定プログラムが記憶された第1の記憶手段と、
    前記乗車券に対して前記2つのプログラムのそれぞれによる判定処理を実行する判定手段と、
    前記判定手段によって実行される2つのプログラムによる判定の結果が異なる結果になると想定されるパターンAと、同一の結果になると想定されるパターンBとに分類するための条件が記憶される第2の記憶手段と、
    前記乗車券から読み取った券データに基づき、前記第2の記憶手段に記憶されているパターン分類条件に従って、当該乗車券に対するパターン分類を行なうパターン分類手段と、
    前記判定手段による判定結果と前記パターン分類手段によるパターン分類とに基づき所定の制御を行なう制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記パターン分類手段によりパターンAに分類された乗車券に対して、前記2つのプログラムによる判定結果が異なる場合は、新判定プログラムによる判定結果を採用し、前記判定結果が同一の場合は、当該判定結果を採用することなく係員対応のための異常処理を行い、
    前記パターン分類手段によりパターンBに分類された乗車券に対して、前記2つのプログラムによる判定結果が同一の場合は、当該判定結果を採用し、前記判定結果が異なる場合は、いずれの判定結果も採用することなく係員対応のための異常処理を行うことを特徴とする乗車券処理装置。
  2. 請求項1に記載の乗車券処理装置において、
    パターンAに分類された乗車券に対する前記判定結果が同一の場合、またはパターンBに分類された乗車券に対する前記判定結果が異なる場合に、当該乗車券に記録されている券データを含むログデータを保存する第3の記憶手段を設けたことを特徴とする乗車券処理装置。
  3. 請求項2に記載の乗車券処理装置において、
    前記第3の記憶手段に保存されたログデータの分析から得られる過去の異常発生条件を指定条件として登録するための第4の記憶手段を設け、
    前記制御手段は、パターンAに分類された乗車券に対する前記判定結果が同一の場合、またはパターンBに分類された乗車券に対する前記判定結果が異なる場合に、前記第4の記憶手段を参照して、当該乗車券が既登録の指定条件を満たすか否かを判定し、指定条件を満たすときは、ログデータを第3の記憶手段に保存することなく前記異常処理を行い、指定条件を満たさないときは、ログデータを第3の記憶手段に保存したうえで前記異常処理を行うことを特徴とする乗車券処理装置。
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