JP4872232B2 - 運賃誤算判定方法とそのプログラム、及び駅務システム - Google Patents

運賃誤算判定方法とそのプログラム、及び駅務システム Download PDF

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Description

この発明は、例えば電鉄利用の運賃を計算した際に誤算がないか判定するような運賃誤算判定方法とそのプログラム、及び駅務システムに関する。
従来、装置によって行なわれる精算処理動作が適切か否かを検査、確認するためのものとして、検査モードで適否を確認できる自動精算装置が提案されている(特許文献1参照)。この自動精算装置は、検査モードに設定することで、記憶された各券種パターンあるいは入力された券種パターンから、発駅コードや券購入金額データを自動で読み出し、精算料金算出部で算出した精算料金を表示部に表示することで、正しい精算料金を算出できるか否かのシミュレート確認ができるものである。
従って、この自動精算装置によれば、例えば適用する電鉄の路線が単一な路線であれば、検査モードによって実際の運用中に入力される券種パターンの全てをシミュレート確認することも可能である。
しかし、現在の首都圏における電鉄網のように、複数の電鉄会社による相互の乗入れが可能になっているような複雑な路線においては、乗車駅と降車駅およびこの間の経路で構成される経路パターンが膨大な数になる。このため、全ての経路パターンを逐一シミュレートして漏れなく確認することは、相当困難であった。
従って、検査モードによるシミュレート確認は、任意に抽出した複数の路線パターンで実行することに留めざるを得ないものであった。
そして、この自動精算装置は、実際の運用中に算出した精算料金が正しいか否かの確認はできないので、もし精算料金が誤っていることを前記シミュレート確認で発見できなければ、そのまま運用してしまうことになり、後に精算料金の誤りに気付いても、それまでの過去の精算については誤請求を既に繰り返しているという問題があった。
特開平8−55252号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、実際の運用時に運賃計算の誤りを検出できる運賃誤算判定方法とそのプログラム、及び駅務システムを提供し、運賃の誤請求の繰り返しを防止することを目的とする。
この発明は、利用区間の運賃を計算する運賃計算ソフトウェアが異なる複数種類の駅務装置、及び駅サーバを互いに通信可能に接続した駅務システムで運賃の誤算の有無を判定する運賃誤算判定方法であって、運賃の計算に誤算があった際に利用者が所持していた乗車用記憶媒体の乗車用情報を誤算情報として記憶している駅サーバから前記誤算情報を予め取得して記憶した少なくとも一種類の駅務装置により、利用者の所持する乗車用記憶媒体から乗車用情報を読み取り、読み取った前記乗車用情報が、記憶している前記誤算情報と一致するか否かを判定し、前記乗車用情報が前記誤算情報と一致した場合には報知するとともに、前記乗車用情報が前記誤算情報と一致しない場合には前記乗車用情報に基づいて、搭載されている第1運賃計算ソフトウェアにより運賃を計算し、前記乗車用情報を他の種類の駅務装置に送信し、該他の種類の駅務装置に搭載された第2運賃計算ソフトウェアで前記乗車用情報に基づいて計算された運賃情報を受信し、受信した運賃情報と前記運賃計算手段により算出した運賃とに基づいて運賃計算に誤算がないか判定し、前記運賃計算に誤算ありと判定された場合に前記乗車用情報を誤算情報として出力して、前記誤算情報を前記駅サーバに送信して記憶させる運賃誤算判定方法またはそのプログラム、
若しくは、利用区間の運賃を計算する運賃計算ソフトウェアが異なる複数種類の駅務装置、及び駅サーバを互いに通信可能に接続した駅務システムであって、少なくとも一種類の駅務装置に、運賃の計算に誤算があった際に利用者が所持していた乗車用記憶媒体の乗車用情報を誤算情報として記憶している駅サーバから前記誤算情報を予め取得して記憶した記憶手段と、利用者の所持する乗車用記憶媒体から乗車用情報を読み取る読取手段と、該読取手段で読み取った前記乗車用情報が、前記記憶手段に記憶している前記誤算情報と一致するか否かを判定する誤算情報判定手段と、前記乗車用情報が前記誤算情報と一致した場合に報知する報知手段と、前記乗車用情報が前記誤算情報と一致しない場合に前記乗車用情報に基づいて、搭載されている第1運賃計算ソフトウェアにより運賃を計算する運賃計算手段と、前記乗車用情報を他の種類の駅務装置に送信する送信手段と、該他の種類の駅務装置に搭載された第2運賃計算ソフトウェアで前記乗車用情報に基づいて計算された運賃情報を受信する受信手段と、受信した運賃情報と前記運賃計算手段により算出した運賃とに基づいて運賃計算に誤算がないか判定する判定手段と、判定手段により誤算ありと判定された場合に前記乗車用情報を誤算情報として出力する出力手段とを備え、前記送信手段で前記誤算情報を前記駅サーバに送信して記憶させる構成とした駅務システムであることを特徴とする。
ここで、誤算とは、計算結果が誤っていることを指し、計算式が誤っている場合だけでなく、計算に使用するデータ(例えば駅間の区数を示すデータやこの区数によって定められる運賃である区数運賃のデータなど)が誤っていることも含むものである。
前記構成により、実際の運用時に算出した運賃が適正か否か判定することができる。また、運賃計算ソフトウェアに間違いがないか判定することもできる。
また、一度記憶された誤算情報については、運賃の算出や乗車用情報の送信を行わなくとも誤算ありのパターンであると判定でき、駅務システムに掛かる負荷を軽減することができる。
さらに、駅サーバに誤算情報を送信することにより、受信した駅サーバが誤算情報の解析を行うことができる。
この発明の態様として、前記送信手段を、待機中の駅務装置に対して前記乗車用情報を送信する構成とすることができる。
これにより、乗車用情報を送信してから運賃情報を受信するまでの処理を、他の種類の駅務装置が待機中ではなく別の処理を行っている場合よりも短時間で完了することができる。
この発明の態様として、前記他の種類の駅務装置に、前記送信手段により送信された乗車用情報を受信してから計算した運賃情報を返信するまでの間、別の処理の受け付けを中止する受付中止手段を備えることができる。
これにより、他の種類の駅務装置は、運賃計算中に別の処理が実行されることを防止でき、乗車用情報を受信してから計算した運賃情報を返信するまでの一連の処理を、別の処理と並列で実行する場合よりも短時間で完了することができる。
この発明により、実際の運用時に運賃計算の誤りを検出できる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図面は駅務システムにおける運賃判定例を示し、図1は駅務システム1のシステム構成図であり、その構成要素および機能について次に説明する。
駅務システム1は、駅サーバ10と、複数の自動改札機20(20a,20b,20c,20d,…)と、複数の自動精算機40(40a,40b)と、窓口機50とを通信可能に接続して構成している。
駅サーバ10には、制御部と記憶部と通信部とが設けられており、種類の異なる駅務装置(自動改札機20、自動精算機40、窓口機50)にそれぞれ運賃を計算させて突合した際に不一致となる誤算パターンデータを、後の解析用に記憶部に蓄積している。また、この誤算パターンデータは、各自動改札機20、自動精算機40、及び窓口機50に随時ダウンロードする。
自動改札機20は、利用者の所持する乗車用記憶媒体(乗車券、定期券、またはプリペイドカード等)からデータを読み取る媒体読取部、扉の開閉により通過規制する扉制御部、異常時の報知等を行う報知部、データを記憶する記憶部、他の駅務装置と通信処理を行う通信部、及びこれらを制御する制御部により構成されている。
そして、記憶部には、改札機用プログラム、及び誤算パターンデータが記憶されている。この改札機用プログラムには、利用区間の運賃計算を行う運賃計算モジュールA、及び計算した運賃と他の駅務装置から受信した運賃データの突合を行う運賃突合モジュールが含まれている。
自動精算機40は、利用者の所持する乗車用記憶媒体からデータを読み取る媒体読取部、他の駅務装置と通信処理を行う通信部、データを記憶する記憶部、及びこれらを制御する制御部により構成されている。
そして、記憶部には、精算機用プログラム、及び誤算パターンデータが記憶されている。この精算機用プログラムには、利用区間の運賃計算を行う運賃計算モジュールB、及び計算した運賃と他の駅務装置から受信した運賃データの突合を行う運賃突合モジュールが含まれている。
窓口機50は、利用者の所持する乗車用記憶媒体からデータを読み取る読取部、他の駅務装置と通信処理を行う通信部、データを記憶する記憶部、及びこれらを制御する制御部により構成されている。
そして、記憶部には、窓口機用プログラム、及び誤算パターンデータが記憶されている。この窓口機用プログラムには、利用区間の運賃計算を行う運賃計算モジュールC、及び計算した運賃と他の駅務装置から受信した運賃データの突合を行う運賃突合モジュールが含まれている。
以上の構成により、各駅務装置(自動改札機20、自動精算機40、及び窓口機50)は、利用者が所持する乗車用記憶媒体から乗車用データを読み取り、自己の運賃計算モジュールで運賃を計算できる。そして、通信部により他の駅務装置とデータを送受信できる。
次に、図2に示す自動改札機20のブロック図と共に、自動改札機20の構成について説明する。
自動改札機20は、制御部21に接続して、媒体読取部22、表示部23、扉制御部24、扉25、報知部26、スピーカ27、ランプ28、記憶部31、及び通信部32とを備えている。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMで構成しており、ROMに格納したプログラムに従って、接続されている各種装置を駆動制御する。このプログラムには、前述の改札機用プログラムも含まれる。
媒体読取部22は、制御部21の制御信号に従って、乗車用記憶媒体5の記憶部に記憶されているデータを読み取る。この読み取りは、磁気ヘッドによって磁気データを読み取る、あるいは、アンテナからの誘導電磁界により非接触でデータを読み取るなど、乗車用記憶媒体5に合わせた適宜の方法で実行する。
表示部23は、液晶表示装置で構成しており、制御部21の制御信号に従って文字や図形を表示する。この表示として、通過可否の表示も行う。
扉制御部24は、制御部21の制御信号に従って、モータ等の駆動手段によって扉25を開閉駆動する。
報知部26は、制御部21の制御信号に従って、スピーカ27による音声報知あるいはアラーム音発音、ランプ28の点灯あるいは点滅を行う。
記憶部31は、必要なデータやプログラムを格納しており、制御部21の制御信号に従って、データやプログラムの読書きを実行する。このデータとしては、誤算パターンデータも記憶している。
通信部32は、制御部21の制御に従って、駅サーバ10、自動精算機40、及び窓口機50といった他の駅務装置と通信し、他の駅務装置で計算された運賃データを受信する。
以上の構成により、自動改札機20は、乗車用記憶媒体5からデータを読み取って改札機用プログラムの運賃計算モジュールAで運賃を計算し、他の駅務装置から受信した運賃判定結果と一致するか否か運賃突合モジュールによって突合し、算出した運賃の正誤を判定することができる。また、算出した運賃や正誤判定結果と、乗車用記憶媒体5から読み取ったデータとに基づいて、通過可否を判定し、扉25の開閉によって通過規制することができる。
次に、図3に示すデータ説明図と共に、乗車用記憶媒体5に記憶されている乗車用データと、各駅務装置に記憶されている誤算パターンを示す誤算パターンデータについて説明する。
図3(A)は乗車用データを示し、この乗車用データは、券種、発駅、着駅、区数、乗車駅情報、及び経由駅情報の各項目によって構成されている。
券種には、乗車券、定期券、またはプリペイドカードといったように、この記憶媒体の種類が記憶されている。
発駅には、券種が乗車券であった場合に、その乗車用記憶媒体を発行した駅が記憶されている。券種が定期券であった場合は、その定期券での乗車可能区間の一端を示す発車駅が記憶されている。
着駅には、券種が定期券であった場合に、その定期券での利用可能区間の他端を示す到着駅が記憶されている。
区数には、券種が乗車券であった場合に、乗車可能な区数が記憶されている。
乗車駅情報には、乗車時に通過した改札の駅名が記憶されている。
経由駅情報には、乗り換えなどで経由した改札の駅名が記憶されている。
以上の構成により、乗車用記憶媒体の発行時の情報と、この乗車用記憶媒体を使用して乗車した情報とを記憶することができ、この情報によって後に運賃の適否を判定することが可能になる。
図3(B)は誤算パターンデータを示し、この誤算パターンデータは、券種、発駅、着駅、区数、乗車駅情報、及び経由駅情報の各項目によって構成されている。
これらの各項目は、前述した乗車用データの各項目と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
以上の構成により、運賃の正誤判定で誤算ありと判定されたパターンを記憶でき、このパターンに該当する乗車用データについては、運賃の正誤判定で誤算ありとなることを即座に判定することが可能となる。
次に、図4に示すフローチャートと共に、運賃の正誤の判定を含む処理の1つとして、自動改札機20の制御部21が実行する通過可否判定処理について説明する。
制御部21は、改札機用プログラムに従って動作しており、乗車用記憶媒体5を受け付けると(ステップn1:Yes)、乗車用記憶媒体5に記憶されている乗車用データを媒体読取部22で読み取る(ステップn2)。
制御部21は、記憶部31に記憶している誤算パターンデータに前記乗車用データと一致するデータがないか照会する(ステップn3)。
乗車用データが誤算パターンでなければ(ステップn3:No)、読み取った乗車用データを他の駅務装置(自動精算機40または窓口機50)に送信する(ステップn4)。そして、前記ステップn2で読み取った乗車用データに基づいて、運賃計算モジュールAにより運賃を計算し、運賃の適否を判定する(ステップn5)。
制御部21は、前記ステップn3で乗車用データを送信した他の駅務装置から、運賃判定結果を受信するまでの間は(ステップn6:No)、規定時間が経過してタイムアップになるまで(ステップn7:No)、データ受信の有無の検出を繰り返す。
運賃判定結果を受信すると(ステップn6:Yes)、この受信した運賃判定結果が、前記ステップn5での運賃判定結果と一致するかの比較、すなわち、2つの運賃判定結果の突合を実行する(ステップn8)。
一致しない場合には(ステップn8:No)、前記ステップn2で読み取った乗車用データを駅サーバ10に送信し(ステップn9)、NG処理として扉25の閉鎖とスピーカ27及びランプ28による報知を実行して(ステップn10)、処理を終了する。
一致した場合(ステップn8:Yes)、あるいは前記ステップn7でタイムアップとなった場合は(ステップn7:Yes)、読み取った乗車用データによる通過可否の判定を実行する(ステップn11)。この通過可否の判定は、利用区間に対して運賃が足りているか、あるいは、定期券での利用可能区間内か等により判定する。
通過不可と判定した場合には(ステップn12:No)、前記NG処理(ステップn10)を実行して処理を終了する。
通過許可と判定した場合には(ステップn12:Yes)、OK処理(適合処理)として扉25を開放し(ステップn13)、処理を終了する。
前記ステップn1で乗車用記憶媒体5を受け付けていない待機状態では(ステップn1:No)、他の駅務装置(自動精算機40または窓口機50)から乗車用データを受信するまで待機する(ステップn14:No)。
乗車用データを受信した場合は(ステップn14:Yes)、乗車用記憶媒体5の受け付けを中止する(ステップn15)。そして、受信した乗車用データによる運賃の適否を判定し(ステップn16)、この運賃判定結果を前記他の駅務装置に返信する(ステップn17)。
制御部21は、乗車用記憶媒体5の受け付けを再開し(ステップn18)、ステップn1に処理を戻す。
以上の動作により、自動改札機20の制御部21が運賃計算モジュールAにより計算した運賃判定結果と、他の駅務装置の運賃計算モジュールBまたはCで計算された運賃判定結果とを突合することができ、仮に自動改札機20の運賃計算モジュールAを用いた運賃計算が誤っていた場合であっても、誤った運賃で誤請求してしまうことを防止できる。
誤算パターンは、駅サーバ10に送信し、これを受信した駅サーバ10が誤算パターンを記憶することで、誤算パターンの解析を行うことができる。
また、この誤算パターンは、各駅務装置に随時ダウンロードすることで、誤算パターンの発見に関わっていない他の駅務装置においても、この誤算パターンと一致する乗車用データを処理する際に誤った運賃で誤請求してしまうことを防止することができる。
具体的には、例えば、自動改札機20の運賃計算モジュールAで計算した運賃判定結果と、精算機40の運賃計算モジュールBで計算された運賃判定結果とを突合して不一致となった誤算パターンを、駅サーバ10が記憶し、この誤算パターンを窓口機50にダウンロードしておくことで、窓口機50においても誤った運賃で誤請求してしまうことをなくすことができる。
さらに、各駅務装置は、早い段階で乗車用データが記憶部31の誤算パターンと一致するか判定し、一致すればNG処理(不適合処理)とすることで、計算した運賃判定結果と他の駅務装置から受信した運賃判定結果とを比較するよりも高速に、NG(不適合)であると判定することができる。
また、乗車用データを他の駅務装置から受信した駅務装置は、運賃計算が終了して返信するまで、他の駅務装置からの処理を受け付けないため、応答処理の遅延を防止することができる。
次に、図5の路線説明図、図6の運賃一覧説明図、図7の運賃判定と扉制御の説明図と共に、実際の運賃の計算と正誤判定を例示により説明する。
この例示は、図5に示す路線のY3駅にて運賃の計算と正誤判定を行う例について示している。この例示の運賃は、図6に示す運賃一覧のように、区数に応じて設定されている。
図7の事例1に示すように、利用者が乗車券でY1駅から乗車してY3駅で降車し、この乗車券を自動改札機20が受け付けると、制御部21は乗車券に記憶された乗車駅情報と降車した改札駅との区間に存在する区数の運賃を計算する。ここで、乗車券は、図7の区数項目に記憶されているように3区数分の料金(210円)で購入されたものであり、実際の乗車区間の区数が5区(330円)であることから、図7の運賃自己判定項目61に示すように120円の料金不足が発生する。
他の種類の駅務装置によってなされた運賃判定を示す運賃他機種判定項目62に示すように、他の種類の駅務装置での運賃判定も同様に120円の料金不足であると判定しているので、運賃の計算は正しいと判定できるが、乗り越しであるため制御部21は扉25を閉じさせる。
事例2は、運賃自己判定項目61に示すように自動改札機20は精算金なしと判定したが、運賃他機種判定項目62に示すように他の駅務装置での運賃判定では乗り越し精算金として90円が不足と判定した場合を示している。この場合、自己の運賃判定と他機種の運賃判定との突合結果が不一致となるため、運賃の計算に誤りがあったと判定でき、制御部21は誤算あり動作として扉25を閉じさせる。
このように、自己の運賃判定と他機種の運賃判定との突合結果が一致する場合は通常処理を行い、突合結果が不一致の場合は異常処理(例えば扉25を閉じるなど)を実行することで、運賃の誤請求を確実に防止できる。
従って、運営企業の異なる複数の路線を経由したような複雑な運賃計算であっても、運賃の計算に誤りがあればこれを確実に検出することができる。
なお、図4では自動改札機20の制御部21が改札機用プログラムに従って実行する動作について説明したが、自動精算機40の制御部や窓口機50の制御部も、同一の処理を実行する構成とすればよい。
この場合、自動精算機40であれば、ステップn12では投入料金が不足料金を満たすか否か判定し、ステップn10ではNG処理としてエラーメッセージの出力を行い、ステップn13ではOK処理として出場用券を発行すればよい。また、窓口機50であれば、ステップn10ではNG処理としてエラーメッセージの出力を行い、ステップn13ではOK処理として出場用券を発行すればよい。
これにより、種々の駅務装置で運賃を判定する際に、他の種類の駅務装置での運賃計算と突合して計算結果の正誤を判定することができる。
また、ステップn4を実行する前に、他の種類の駅務装置に対して受け付け可能か否か問い合わせ情報を送信し、受け付け可能の応答があることで待機中であることがわかった駅務装置に対してステップn4を実行する構成としてもよい。これにより、他の種類の駅務装置が待機中ではなく別の処理を実行していることによって処理時間が長時間化することを防止できる。
また、本実施形態では電鉄の運賃計算に適用したが、航空機の運賃計算に利用するなど、他の交通機関の運賃計算に適用しても良い。これにより、様々な交通機関で、運賃の計算間違いを防止することができる。
また、ステップn6〜n9は、ステップn13の後に実行する構成としてもよい。この場合、通過許可と判定して扉25を開放した後、運賃判定を突合することになる。ここで突合結果が不一致であった場合、そのときの利用者に対しては自動改札機20の制御部21が計算した運賃によって誤って処理されたことになるが、誤算パターンとして登録することで、次回以降の同区間の利用者に対しては、誤算ありのパターンであるとして処理することができる。従って、運賃の誤請求を繰り返すことを防止でき、また通過可否の判定も高速に完了することができる。
特に、プリペイドカードや定期券といった個人の特定が可能な乗車用記憶媒体5が利用された場合には、その個人情報を読み取っておき、運賃判定の突合結果が不一致であった場合にこの個人情報と共に駅サーバ10へデータ送信することで、運賃を誤請求した利用者には後に料金返還を行うことができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の駅務装置は、実施形態の自動改札機20、自動精算機40、及び窓口機50に対応し、
以下同様に、
読取手段は、媒体読取部22に対応し、
記憶手段は、記憶部31に対応し、
誤算情報判定手段は、ステップn3を実行する制御部21に対応し、
運賃計算手段は、ステップn5を実行する制御部21に対応し、
判定手段は、ステップn8を実行する制御部21に対応し、
受付中止手段は、ステップn15を実行する制御部21に対応し、
送信手段は、ステップn4を実行する制御部21と通信部32に対応し、
受信手段は、ステップn6を実行する制御部21と通信部32に対応し、
出力手段は、ステップn9を実行する制御部21と通信部32に対応し、
報知手段は、ステップn10を実行する制御部21とスピーカ27、ランプ28に対応し、
運賃計算ソフトウェアは、運賃計算モジュールA,B,Cに対応し、
運賃誤算判定プログラムは、改札機用プログラム、精算機用プログラム、及び窓口機用プログラムに対応し、
乗車用情報は、乗車用データに対応し、
誤算情報は、誤算パターンデータに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
駅務システムのシステム構成図。 自動改札機のブロック図。 乗車用データと誤算パターンデータのデータ説明図。 自動改札機の制御部が実行する動作のフローチャート。 路線の説明図。 運賃一覧の説明図。 運賃判定と扉制御の関係の説明図。
1…駅務システム
5…乗車用記憶媒体
20…自動改札機
21…制御部
22…媒体読取部
27…スピーカ
28…ランプ
31…記憶部
32…通信部
40…自動精算機
50…窓口機
A,B,C…運賃計算モジュール

Claims (5)

  1. 利用区間の運賃を計算する運賃計算ソフトウェアが異なる複数種類の駅務装置、及び駅サーバを互いに通信可能に接続した駅務システムで運賃の誤算の有無を判定する運賃誤算判定方法であって、
    運賃の計算に誤算があった際に利用者が所持していた乗車用記憶媒体の乗車用情報を誤算情報として記憶している駅サーバから前記誤算情報を予め取得して記憶した少なくとも一種類の駅務装置により、
    利用者の所持する乗車用記憶媒体から乗車用情報を読み取り、
    読み取った前記乗車用情報が、記憶している前記誤算情報と一致するか否かを判定し、
    前記乗車用情報が前記誤算情報と一致した場合には報知するとともに、
    前記乗車用情報が前記誤算情報と一致しない場合には前記乗車用情報に基づいて、搭載されている第1運賃計算ソフトウェアにより運賃を計算し、
    前記乗車用情報を他の種類の駅務装置に送信し、
    該他の種類の駅務装置に搭載された第2運賃計算ソフトウェアで前記乗車用情報に基づいて計算された運賃情報を受信し、
    受信した運賃情報と前記運賃計算手段により算出した運賃とに基づいて運賃計算に誤算がないか判定し、
    前記運賃計算に誤算ありと判定された場合に前記乗車用情報を誤算情報として出力して、
    前記誤算情報を前記駅サーバに送信して記憶させる
    運賃誤算判定方法。
  2. 利用区間の運賃を計算する運賃計算ソフトウェアが異なる複数種類の駅務装置、及び駅サーバを互いに通信可能に接続した駅務システムで運賃の誤算の有無を判定する運賃誤算判定プログラムであって、
    運賃の計算に誤算があった際に利用者が所持していた乗車用記憶媒体の乗車用情報を誤算情報として記憶している駅サーバから前記誤算情報を予め取得して記憶した少なくとも一種類の駅務装置にインストールされて、
    利用者の所持する乗車用記憶媒体から乗車用情報を読み取り、
    該乗車用情報が、記憶している前記誤算情報と一致するか否かを判定し、
    前記乗車用情報が前記誤算情報と一致した場合には報知するとともに、
    前記乗車用情報が前記誤算情報と一致しない場合には前記乗車用情報に基づいて、搭載されている第1運賃計算ソフトウェアにより運賃を計算し、
    前記乗車用情報を他の種類の駅務装置に送信し、
    該他の種類の駅務装置に搭載された第2運賃計算ソフトウェアで前記乗車用情報に基づいて計算された運賃情報を受信し、
    受信した運賃情報と前記第1運賃計算ソフトウェアで計算した運賃とに基づいて運賃計算に誤算がないか判定し、
    前記運賃計算に誤算ありと判定された場合に前記乗車用情報を誤算情報として出力して、
    前記誤算情報を前記駅サーバに送信して記憶させる
    運賃誤算判定プログラム。
  3. 利用区間の運賃を計算する運賃計算ソフトウェアが異なる複数種類の駅務装置、及び駅サーバを互いに通信可能に接続した駅務システムであって、
    少なくとも一種類の駅務装置に、
    運賃の計算に誤算があった際に利用者が所持していた乗車用記憶媒体の乗車用情報を誤算情報として記憶している駅サーバから前記誤算情報を予め取得して記憶した記憶手段と、
    利用者の所持する乗車用記憶媒体から乗車用情報を読み取る読取手段と、
    該読取手段で読み取った前記乗車用情報が、前記記憶手段に記憶している前記誤算情報と一致するか否かを判定する誤算情報判定手段と、
    前記乗車用情報が前記誤算情報と一致した場合に報知する報知手段と、
    前記乗車用情報が前記誤算情報と一致しない場合に前記乗車用情報に基づいて、搭載されている第1運賃計算ソフトウェアにより運賃を計算する運賃計算手段と、
    前記乗車用情報を他の種類の駅務装置に送信する送信手段と、
    該他の種類の駅務装置に搭載された第2運賃計算ソフトウェアで前記乗車用情報に基づいて計算された運賃情報を受信する受信手段と、
    受信した運賃情報と前記運賃計算手段により算出した運賃とに基づいて運賃計算に誤算がないか判定する判定手段と、
    判定手段により誤算ありと判定された場合に前記乗車用情報を誤算情報として出力する出力手段とを備え
    前記送信手段で前記誤算情報を前記駅サーバに送信して記憶させる構成とした
    駅務システム。
  4. 前記送信手段を、待機中の駅務装置に対して前記乗車用情報を送信する構成とした
    請求項記載の駅務システム。
  5. 前記他の種類の駅務装置に、
    前記送信手段により送信された乗車用情報を受信してから計算した運賃情報を返信するまでの間、別の処理の受け付けを中止する受付中止手段を備えた
    請求項記載の駅務システム。
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