JPH02136990A - 改札システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、各種交通機関や遊園地等の切符を用いる各種
施設における、運賃・料金等の徴収のための改札システ
ムに関する。

［従来技術とその課題コ 各種交通機関や遊園地等の入場料を必要とする各種施設
において利用されている運賃・料金等の徴収のための切
符は、通常は紙に必要事項を記載したものであり、その
交通機関や施設の改札口の職員や乗物内の乗務員等が、
目視によりその正当性を確認している。最近は、鉄道に
おける自動改札機に代表されるように自動化機器の利用
が進んでいるが、これは従来の切符では表面に記載しで
ある情報を、磁気コードによる情報としても記録するこ
とにより、目視で行っていた正当性の確認を機械が行う
ものである。しかし、自動改札システムにおいても旅客
が必要とする行動については基本的に変化しておらず、
その処理は第１図の流れ図のとおりである。

ステップミニ利用者は切符を購入する。

ステップｂ：利用者は切符を改札機に投入する。

ステップＣ：改札機は、切符に保持されている情報と自
身が保持している情報を用いてその切符の有効性を判定
する。

ステップｄ：有効な切符であれば、その利用者を通過さ
せる。

ステップｅ：無効な切符であれは、その利用者を阻止す
る。

この際、当然のことながら、その改札口を通過する可能
性のあるすべての切符の正当性を確認するために、改札
機側が必要なルートや駅名等の情報を保有しておかなけ
ればならない。

切符の購入という点を考えると、定期券、回数券等の特
別の切符を除き、上記のシステムでは利用者は利用のつ
ど切符を購入する必要があり、自動券売機を使用する場
合には、切符の値段も自分で確認しなければならない。

このことは、利用者の多い鉄道駅などでは販売箇所の混
雑の要因ともなっている。さらに鉄道等において金額を
間違えて購入したり、利用を開始したあとで行先を変更
するような場合には精算窓口、あるいは精算機において
精算しなければならない。

これを解決する方式として、ストアードフェアによる改
札システムがある。これは、切符の役割を果たすカード
等に予め一定の金額を設定しておき、交通機関であれば
利用開始箇所で位置や時刻等の情報をカード等に記録し
、利用終了時点でその運賃に応じた額を差し引くもので
ある。利用者は利用開始前に運賃を確認する必要がなく
、行先の変更等の場合にも精算が不要となる。これ自身
は便利なシステムであるが、通常ストアードフェア方式
の切符は、定期券の機能とは別になっており、例えば日
本の鉄道やバスにおける旅客の定期券利用者の割合はか
なり高く、−枚の切符で定期券とストアードフェア機能
を兼ねるものが利便性の意味からより望ましい。そのた
めには、定期券の区間とそれをはみ出す区間とを明確に
区別できなければならず、対象となる交通機関の鉄道の
路線の形状が複雑かつ大規模で、しかも駅間に複数の経
路が存在するような場合には複雑な処理を要求される。

これとは別に長期の旅行時には、多種の切符を利用者が
保持する場合があるが、これらを利便性のために一枚の
切符に設定したとすると、現行の改札システムでは、切
符内に記録しである情報をすべて読出して改札機等が選
択するという手間のかかる処理となる。

以上のように、現在の改札システムにはまだ不便な点も
多く、利用者にとっての利便性を向上させるために機能
向上が不可欠であるが、そのための処理をすべて改札機
等の側で対処しようとすると、コストや開発期間の増大
などを生じることが予想される。

［課題を解決するための手段］ ここで提案する方式は、交通機関や各種施設における切
符の役割を果たすものとして演算回路と記憶回路を持っ
たカード等を用いるものである。

このカード等が、鉄道における乗車券、定期券、回数券
、特急券・指定券等の料金券、各種の企画切符、バスに
おける乗車券、定期券、回数券、船舶における乗船券、
航空機における搭乗券、有料道路における通行券、各種
施設の入場券、回数券、定期券等の役割を果たす。

本発明に基づく第一の改札システムは、従来の自動改札
システムが行っているような、改札機等の側が切符が保
持する情報によって、その切符を持つ旅客が通過可能で
あるかどうかを判定するのではな（、逆にカード等が改
札機等が設置されている場所や時刻の情報を得て通過可
能かどうかを判定して、改札機等にその結果を通知し、
改札機等がゲートの開閉動作等の必要な処理を行うとい
うものである。従来の方式では改札機等が多くの情報を
持つ必要のある場合でも、改札機等は、カード等に対し
て自身の位置コードや時刻等を送出し、カード等の側か
ら通過可能であるかどうかの情報を得る機能を持つのみ
でよい。このようにするとカード等は判定のための情報
を持つ必要があるが、−枚のカード等が通過可能な範囲
は限定されることが予想されるため、判断の処理コスト
を全体として少なくすることが期待できる。

本発明に基づく第二の改札システムは、最終的な正当性
の確認等の処理は改札機等に行わせるが、カード等が複
数の機能を持つ場合に、判定を行おうとする改札機等の
設置場所、機能、日時等の情報から、その改札機等が判
定するのに必要な情報のみ提供するものである。これに
より、データの通信量を減らし処理時間を短縮させると
ともに、改札機等の処理時間を減らすことができ、複数
の機能を持つ高機能切符を容易に実現することができる
。

し作用コ 第２図は本発明で用いられるカード等と改札機等を示す
ものである。カード等１の中には演算処理を行う演算回
路２、処理に必要な情報を記録する記憶回路３、及び改
札機等５と通信を行うための通信回路４がある。改札機
等５には演算処理を行う演算回路６、処理に必要な情報
を記録する記憶回路７、カード等と通信を行うための通
信回路８、ゲート装置等１０の開閉や各種表示を行うた
めの制御回路９がある。カード等には予め各種の有効性
に関わる情報が記憶回路３に記録されている。この情報
は例えば鉄道であれば乗車できる列車種別、乗車区間、
有効期間等の情報をコード化したものである。他の場合
も同様に有効性に関わる情報をコード化したものが記録
される。

第一の使用形態は次のとおりである。その処理の流れ図
を第３図に示す。利用者はすでに何らかの形で契約ある
いは支払いを行って、カード等を所有しているものとす
る。

ステップミニ利用者はカード等１を改札機等５と交信可
能な状態とする。交信可能な状態とは、例えばカード等
を改札機等に挿入することであるが、方式によっては改
札機等の上に置くか、改札機等に近づけるのみで交信可
能となる場合もある。

ステップｂ＝カード等は、通信回路４及び改札機等の通
信回路８を用いて改札機等に信号を送り情報を要求する
。通信の方法としては、その改札機等に適したものであ
ればどのようなものでもよい。検札のために職員が受は
取る場合には、職員がカード等と携帯型の改札機等を用
いる。

ステップＣ：改札機等は、通信回路４．８を用いて自分
の状況を示す情報（場所、日時、利用する設備等の種類
、改札機等の機能など）をカード等に送信する。

ステップｄ：カード等は、その情報と自分が保持してい
る情報とから、演算回路２により自身がその改札機等に
対して有効であるかどうかを判定する。

ステップｅ：カード等は、判定結果を通信回路４．８を
用いて改札機等に対して送信する。

ステップｆ：判定結果が有効であれば、改札機等はその
ことを自身の演算回路７で認識し、制御回路９によりゲ
ート装Ｗ１０等を制御し、利用者を通過させるのに必要
な処理を行う。

ステップｇ：判定結果が無効であれば、改札機等はその
ことを自身の演算回路７で認識し、制御回路９によりゲ
ート装置１０等を制御し、利用者を阻止するのに必要な
処理を行う。

ステップｈ：必要であれば、カード等が改札機等を通過
したということをカード等の記憶回路３及び改札機等の
記憶回路７を用いて記録しておく。

この情報をあとで集計することにより、旅客の利用状況
を把握し、あとで代金を請求する方式のう・ステムを実
現することもできる。

第二の使用形態は次のとおりである。その処理の流れ図
を第４図に示す。

ステップミニ利用者はカード等１を改札機等５と交信可
能な状態とする。

ステップｂ：カード等は、改札装置等に通信回路４．８
を用いてアクセスし、改札機等に対してその状況を示す
情報を要求する。

ステップＣ：改札機等は、その改札機等の状況を示す情
報（位置、利用設備の種類、時刻等）をカード等に通信
回路４．８を用いて送信する。

ステップｄ：カード等は、その情報を演算回路２を用い
てあらかじめカード等の記憶回路３に記録されている乗
車券等に関する情報のうち、その改札機等が必要な情報
を選択して送出する。

ステップＣ：改札機等は、この情報と演算回路７、記憶
回路８を用いてそのカード等が有効であるかどうかを判
定する。

ステップｆ：判定が有効であれば、制御回路９を用いゲ
ート装置１０を開く等の動作を行う。

ステップｇ：判定が無効であれば、制御回路９を用いゲ
ート装置１０を閉じる等の動作を行う。

これにより、改札機等がカード等の情報を不必要なもの
まですべて読み出し、改札機等がそれらの中から選択す
るという必要がなくなり、負荷の軽減が図れ、処理時間
が削減できる。

［実施例］ （１）鉄道における実施例 以下に本発明による改札システムの実施例としてまず鉄
道の場合を説明する。

（ａ）カード等が改札機等を通過可能であるかどうかを
判断する改札システム ■　単一の機能のみもつ場合 例として定期券の機能をもつ場合を説明する。

利用者は駅等の窓口または自動装置により、カード等に
定期券の通用区間、有効期限、性別、年令等の所有者の
情報を記録する。回数券、乗車券、各種料金券等も、そ
れに応じた情報をカード等に設定すれば同様に実現でき
る。第５図（ａｌに乗車駅での処理、第５図（ｂ）に降
車駅での処理の流れ図をそれぞれ示す。

（乗車駅での処理（第５図（ａｌ）） ステップミニ利用者はカード等を改札機等と交信可能な
状態とする。

ステップｂ＝カード等は改札機等に対し情報を要求する
。

ステップＣ：改札機等はカード等に対し設置場所、改札
機の属性、日時等の情報を送る。

ステップｄ：カード等は、自身の内部の情報と照合して
、その改札機等を通過することが可能であるかどうかを
判定する。

ステップｅ：カード等は判定が有効であれば、乗車した
という情報を記録する。これは、降車時に不正な動きが
ないかどうかをチエツクするために利用される。

ステップｆ：カード等は、有効であるという情報及び所
有者の情報等を改札機等に送信する。後者の情報は、例
えば改札機等において表示され係員が目視で、カード等
の本来の所有者でないものが使用することをチエツクす
る等に利用できる。

ステンプｇ：有効であるという情報により、改札機等は
利用者を通過させる。

ステップｈ：判定が無効であれば、カード等はその情報
を改札機等に送る。

ステップミニ無効であるという情報により、改札機等は
利用者を阻止する。

この場合、カード等は自分の定期区間に関わる判定情報
のみ所有しておけばよい。例えば区間情報に関しては、
区間の端となる駅、分岐駅等のコードがあればよく、ま
た場合によっては自分が乗り降りできる全駅を記録して
おいてもよい。

（降車駅での処理（第５図（ｂ））） ステップミニ利用者はカード等を改札機等と交信可能な
状態とする。

ステップｂ＝カード等は改札機等に対し情報を要求する
。

ステップＣ：改札機等はカード等に対し場所、属性、日
時等の情報を送る。

ステップｄ：カード等は、自身の内部の情報と照合して
、その改札機等を通過することが可能であるかどうかを
判定する。降車状態にあるのに乗車駅情報がない等をチ
エツクすることにより、不正あるいは他の切符を所有し
ている可能性を知ることができる。

ステップｅ：カード等は判定が有効であれば、乗車に関
する情報を消去する。

ステップｆ：カード等は有効であるという情報及び所有
者の情報等を改札機等に送信する。

ステップｇ：有効であるという情報により、改札機等は
利用者を通過させる。

ステップｈ：判定が無効あるいは不正の可能性があると
いう結果であれば、カード等はその情報を改札機等に送
る。

ステップミニ無効か不正の可能性があるという情報によ
り、改札機等は利用者を阻止する。

■　複合機能を持つ場合 複合機能の例として、カード等がストアードフェアの機
能と定期券の機能を兼ね備えている場合を説明する。な
おストアードフェアの機能を単独で持つ場合は、定期区
間の判定を行う処理が除かれる。乗車駅での処理と降車
駅での処理が一体として行われるため、一つの流れ図で
説明する。

（カード等が全駅間の運賃を持つ場合）釈放や運賃の種
類の少ない鉄道であれは、全駅間の運賃情報を持つこと
も可能である。また、カード等の記憶容量を増やすこと
ができれば、釈放や区間数の多い場合にも実現可能であ
る。第６図にこの場合の処理の流れ図を示す。

ステップミニカード等は乗車時に改札機等より駅や時刻
等の情報を受は取り、記録する。

ステップＣ：定期区間外で降車しようとしていて、スト
アードフェアが最低運賃に満たない等のチエツクを行う
。

ステップＣ：判定が有効であれば、改札機等にその情報
を送り、旅客を通過さ」士る。そうでなければ、旅客を
阻止する。

ステップｄ：降車時にもカード等は、駅や時刻等の情報
を改札機より受は取る。

ステップｅ：カード等は乗車駅の情報と降車駅の情報よ
りその区間の運賃を計算する。乗車区間が定期区間のみ
であれば、運賃は０となる。定期区間外、あるいは一部
定期区間をはみ出している場合は、それに応じて運賃を
計算する。路線が複雑な場合は定期区間を含む可能な乗
車パターンの中から最も安いものを計算する等の処理が
必要となる。

ステップＣ：判定の場合は耐算した運賃分を減額し、そ
の情報を送り旅客を通過させる。

ステップＣ：判定する金額が不足の場合は、その情報を
改札機に送り通過を阻止し精算させる。

ただし、カード等が再使用できるものであればマイナス
としておき、カード等のストアードフェア全体の更新時
に精算することもできる。

（カード等内に運賃情報がない場合） 次のようにすれば、各改札機は自駅と他の駅間の運賃の
み持つことにより複合ａ能のカード等を実現できる。ス
トアードフェアの金額が不足の場合等の処理は省略し正
常の場合のみ説明する。第７図（ａ）、第７図（′ｂ）
にこの場合の処理の流れ図を示す。

ステップミニカード等は、乗車駅の改札機から駅等に関
する情報を得て記録する。

ステップｂ＝定期区間内かどうかを判定する。

定期券の区間でなければ第７図（ｂｌの処理を行う。

ステップＣ：定期券の区間であれば、旅客をそのまま通
過させる。

ステップミニカード等は、降車駅の改札機から駅等に関
する情報を得る。

ステップＣ：定期券の区間にあるかどうかを判定する。

ステップｆ：降車駅が定期区間内のときには、カード等
はそのまま通過させるという情報を改札機に送り、乗車
情報を消去する。

ステップｇ：降車駅が定期区間外のときには、カード等
は内部に設定されている定期区間の端の駅と区間内の乗
換駅（以後これらの駅を総称して端駅という）の情報を
改札機等に送る。実際の乗車区間について途中で何らか
の情報が得られる場合には、それを利用して候補の駅を
減らす。

ステップｈ：改札機は、端駅とその駅間の運賃のうち一
番安い運賃を選択して送る。

ステップミニカード等は、ストアードフェアの金額から
運賃を減額する。

このような処理を行うのは、次のような理由による０例
えば第１１図のような路線があり、定期区間が１０１駅
から１０２駅であったとする。このとき、１０３駅で乗
車し１０４駅で降車したとすると、１０１駅から１０８
駅、１０９駅、１゜７駅を経由して１０４駅に至る運賃
、１０２駅から１１０駅、１１１駅を経由して１０４駅
に至る運賃、そして乗換駅である１０６駅から１０７駅
を経由してｄ駅に至る運賃のうち最も安いものが支払う
べき運賃として選択されなければならない。

乗車した駅が定期区間外の場合は、第７図（ｂｌの処理
となる。以下それを説明する。

ステップＣ：カード等は乗車駅において、その駅と定期
区間のすべての端駅間の運賃を改札機より得て最も安い
ものを記録しておく　（運賃Ａとする）。

ステップに：カード等は、降車駅の改札機から判定のた
めの情報を得る。

ステップｌ：定期券の区間にあるかどうかを判定する。

ステップｍ：定期区間内での降車であれば、運賃Ａをス
トアードフェアより減額する。

ステップｎ：定期区間外で降車の場合は、乗車駅及び端
駅の情報を改札機に送り乗車駅と降車駅間の運賃（運賃
Ｂとする）及び端駅と降車駅間の運賃で最も安いもの（
運賃Ｃとする）を得る。

ステップ０：運賃Ａと運賃Ｃの合計と運賃Ｂのうち低額
の方を減額する。

このような処理を行うのは、次のような理由による。例
えば第１１図のような路線と定期区間があったとして、
１０５駅で乗車し１０４駅で降車したときに、定期区間
を含んで１０４駅に行く経路の運賃で最も安いものと、
定期区間を含まずに１０５駅から１０４駅に行く経路の
運賃を比較して、安い方をストアードフェアから減額す
る運賃として選択しなければならない。

ここではカード等は運賃情報をまったく持たないものと
したが、自分の定期区間のすべての端駅とその他の駅の
運賃を持つことができれば、改札機等より得る情報を減
らすことができる。

■　乗車記録に基づく後払い方式の場合これまでの例は
現在ある切符に基づくものであるが、カード等を用いれ
ば旅客の乗車実績に基づき、いわば電話料金や電力料金
のように後払いとすることも可能である。カード等の所
有者は駅等の窓口において契約を交わし、所有者の識別
番号、有効期限、性別、年令等の所有者の情報等が記録
されたカード等を取得しているものとする。第８図にこ
の処理の流れ図を示す。

ステップミニ利用者はカード等を改札機等と交信可能な
状態とする。

ステップｂ：改札機等は、その位置、属性、日時等を送
信する。

ステップＣ：カード等はそれらの情報より、契約に合致
した区間であるかどうかをチエツクして、通過すること
が可能であるかどうかを判定する。

ステップｄ：十分な記録容量があれば、改札機等のＩＤ
番号や時間等をカード等に記録する。

ステップＣ：カード等は、その判定の結果の情報及び所
有者の情報を改札機等に送信する。

ステップｆ：改札機等は、判定が有効であったのでその
利用者のＩＤ等を記録する。

ステップｇ：改札機等は、判定か有効であったので旅客
を通過させる。車掌の手持ちの機器の場合は、判定結果
が車掌への情報として提示される。

ステップｈ：判定が無効であれば、カード等はその情報
を改札機等に送る。

ステップミニ改札機等は旅客の通過を阻止する。

上記のような処理を各改札機等で繰り返したのち、鉄道
会社等は改札機に記録されたカード等の通過記録を集計
して、ＩＤ単位毎に乗車記録より請求すべき金額を算定
して旅客に対して請求の処理を行う。支払いは現金でも
、金融機関による振込等でもよい。カード等の情報は旅
客が自身の行動の確認等を必要とする場合に用いること
となる。

指定券や特急券等の設定は、窓口もしくは自動機器によ
って設定が行われ、そのチエツクはすでに述べた方法に
よって行われる。その分の請求は上記の乗車の分と合わ
せて行われる。

（ｂ）カード等が内部の情報を選択して改札機等に送る
方式 カード等に各種の機能が設定しである場合に、有効であ
るすべての情報を改札機等に送るとすると、改札機等の
負荷が大きくなる。そのため、カード等が改札機等の所
在箇所や機能の情報をまず改札機等より得て、その情報
によりカード等が適切な情報を改札機等に送り、その後
改札機等が判定する方式とすればこの問題を解決できる
。適切と思われる情報がない場合には、通過不能である
ことを改札機に知らせる。具体的には、以下に示すよう
な方法による。ここでは例として、乗車券と指定券等の
情報を持つ場合で説明する。旅行の前に必要な情報があ
らかじめカード等に設定されているものとする。第９図
にこの場合の処理の流れ図を示す。

ステップａ二利用者はカード等を改札機等と交信可能な
状態とする。

ステップｂ：改札機等よりその状況に関する情報をカー
ド等に得る。

ステップＣ：カード等はその改札機等からの情報に応じ
て、保持する情報のうちから必要とする情報を選択する
。

ステップｄ：カード等は、選択した情報をのみ送信する
０例えば、指定券であれば乗車する日時、区間が分かる
ため、それと現在通信している改札機等の情報から選択
する。該当する情報がない場合は、ないという情報を送
信する。

ステップｅ：改札機等は、カード等からの情報を用いて
有効性を判定し、必要な動作を行う。

ステップＣ：カード等内の情報を無効とする等の処理の
必要があれば、改札機等はその情報をカード等に送信す
る。

（２）遊園地等の施設における実施例 遊園地等の施設での実施例を次に示す。利用者は、まず
施設の運営者に何らかの支払いを行いカード等を得る。

カード等には支払いや契約に応じた利用権に関する情報
（利用者に関する情報、施設の種別、期間、利用できる
回数等）が記録されている。第１０図にこの処理の流れ
図を示す。

ステップミニ利用者はカード等を施設の改札機等と交信
可能な状態とする。

ステップｂ：改札機等はカード等に対し、自身の状態に
関する情報を送る。

ステップＣ：カード等は、改札機等から送られた情報と
自身が保持する情報とによって、その施設を利用する権
利を持つかどうかを判定する。

ステップｄ：カード等は、判定結果を改札機等に送る。

ステップＣ：カード等は、自身の内部の情報を変更する
必要があればその処理を行う。例えば、回数が設定しで
ある場合にその回数を減らす等である。

ステップｆ：改札機等は、カード等から送られてきた判
定結果に基づき、利用者を通過あるいは阻止等の必要な
動作を行う。

これはカード等が判定を自身で行う場合の流れ図である
が、カード等内に多（の情報が保持されている場合に選
択的に情報を送る方式も鉄道での実施例同様当然可能で
ある。

［発明の効果コ 本発明に従って判断機能を持ったカード等を用いた改札
システムを構築することにより、各種の新しいサービス
を改札機器等に大きな負担をかけることなく実現するこ
とができる。カード等を所有するのみで、通常の場合は
切符の購入のために窓口に行ったり、券売機を使用した
りする必要がない。例えば交通機関であれば、利用のつ
と切符を購入したり、運賃を確かめたりという煩わしさ
がなくなる。さらに、旅行の際に何枚もの切符を保持す
るという煩わしさからも解放される。運営者の側として
は、高機能のカード等を使用することにより、相当数の
券売機を不要とし、改札機の負荷を減らしてそのコスト
を低減することができる上、当初予定していなかったサ
ービスを追加した場合でも、改札機またはその処理を変
えることなく実現することも可能となる。また、切符に
関わる利便性の向上による利用客の増加も期待されるこ
と等により、経営の改善に役立てることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の自動改札機で行われる処理を示す流れ
図、 第２図は、本発明に基づくシステムのおけるカード等と
改札機等の構成を示すブロック図、第３図は、カード等
が有効性の判断を行う場合の処理を示す流れ図、 第４図は、カード等が改札機等が必要とする情報を選択
して送出する場合の処理を示す流れ図、第５図（ａ）は
、鉄道における単一の切符の機能を持つカード等の場合
に、乗車駅の改札機で行われる処理を示す流れ図、 第５図（ｂ）は、鉄道における単一の切符の機能を持つ
カード等の場合に、降車駅の改札機で行われる処理を示
す流れ図、 第６図は、カード等がストアードフェアの機能と定期券
の機能を合わせ持ち、カード等がすべての運賃データを
持つ場合の処理を示す流れ図、第７図（ａ）は、カード
等がストアードフェアの機能と定期券の機能を合わせ持
ち、カード等が運賃データを持たない場合で、定期区間
内で乗車したときの処理を示す流れ図、 第７図（ｂｌは、カード等がストアードフェアの機能と
定期券の機能を合わせ持ち、カード等が運賃データを持
たない場合で、定期区間外で乗車したときの処理を示す
流れ図、 第８図は、乗車記録に基づく後払い方式の場合の処理を
示す流れ図、 第９図は、カード等が内部の情報を選択して改札機等に
送る場合の処理を示す流れ図、第１０図は、遊園地等の
施設の改札口に適用した場合の流れ図、 第１１図は、カード等の機能を説明するための鉄道の線
区のつながり具合を示す図である。 ｌ：本発明に基づく改札システムで用いられるカード等 ２：カード等内にある演算回路 ３：カード等内にある記憶回路 ４：カード等内にある通信回路 ５：本発明に基づく改札システムで用いられる改札機等 ６：改札機等内にある演算回路 ７：改札機等内にある記憶回路 ８：改札機等内にある通信回路 ９：改札機等内にある制御回路 １０：改札機等で制御されるゲート装置等１０１〜１１
１：第１１図の路線例において説明に用いられる駅 ”Ｅ’Ｆ　Ｂ３　Ｒ人財団法人鉄道総合技術研究所惜仝
后 １計ｆｉｌ（α） 鴇乙〜 ２ノＩＮ（り 笛７１刀（ａ） Ｃ左Ｄ 勿７７回（１，） 第７図（ａ＋より 儲？Ｑ ４、Ｐ〜

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄道、船舶、航空機等の交通機関の改札口や乗物
   内に設置される改札機器、または有料道路の料金所に設
   置される料金徴収のための機器、あるいは遊園地等の切
   符を用いる各種施設の改札口に設置される改札機器、さ
   らに前記各種交通機関や各種施設の従事者が携帯する検
   札機器等（以下これらの機器を総称して改札機等という
   ）と情報の送受信ができ、内部の記憶回路と演算回路に
   よる判断機能を持つカード、または大きさや形態を問わ
   ずこのような機能を持つ携帯可能な機器（以下これらを
   総称してカード等という）を、これら各種交通機関や施
   設における運賃・料金等の徴収のための切符として用い
   、カード等を持つ利用者がその交通機関や施設を利用す
   るのに正当かどうかを、カード等が判断できる機能を有
   することを特徴とする改札システム。
2. （２）前記各種交通機関や施設において、切符として利
   用されるカード等が改札機等から送信される情報に応じ
   て、その改札機等が必要とする情報のみを選択して送信
   することを特徴とする改札システム。