JP2007183822A - 駅務装置、及び駅務システム - Google Patents

駅務装置、及び駅務システム Download PDF

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Abstract

【課題】災害発生時等に、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者が、その安否等、所在を容易に登録できる駅務装置、及びこの乗車券の利用者の家族等が利用者の所在を容易に把握できる駅務システムを提供する。
【解決手段】定期券・プリペイド券・ポストペイド券・これらの複合券等、利用者を特定可能な乗車券情報を有する乗車券(特定券)の利用者は、特定券の購入時等に予め利用者情報を登録する。特定券の利用者は、災害発生等で安否登録モードが設定されると、駅に設置される駅務装置の読取手段でこの特定券の乗車券情報を読み取らせて利用者の所在駅や登録時間などの安否登録情報をサーバ装置に登録する。駅務システム1のサーバ装置8は、安否登録情報に基づいて作成した安否通知情報を登録済みのアドレスにメール配信する。また、問い合わせがあれば、それに対応して安否通知情報を送信する。
【選択図】図7

Description

この発明は、鉄道等の駅に設置されている自動改札機、券売機、精算機、係員端末等の駅務装置、及びこれら駅務装置と駅務装置を管理する上位装置から成る駅務システムに関する。
従来、鉄道等の交通機関は、地震・台風・沿線での火災等の災害が発生した際には、一時的に運休することがある。このような場合には、交通機関の利用者は、列車が運休しているので列車を利用することができず、駅やその周辺で運行再開待ちを強いられることになる。また、上記のような場合には、携帯電話や公衆電話を使用して連絡を取る人が増えるので、電話がかかりにくくなったり、公衆電話を使用するのに長時間待たなければならなかったりして、交通機関の利用者は家族や目的地の相手に連絡を取ることができない、または連絡を取るのに非常に時間がかかるという問題があった。
そこで、上記のような災害発生時の個人安否情報や所在情報を登録及び検索することができるシステムとして、従来、学校・公民館・銀行・郵便局・警察署などの立ち寄り可能な公的機関に備えられる端末機と、情報親局とから成り、ID情報が記録された磁気カードを用いて自分の所在を登録したり、自分の家族の安否を紹介したりすることができる個人情報の登録検索システムに関する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平09−198401号公報
特許文献1に記載のシステムでは、安否情報の登録希望者(以下、単に登録希望者と称する。)は、端末機を見つけてID情報を登録する必要がある。しかしながら、端末機が設置されている学校・公民館・銀行・郵便局・警察署などの公的機関は、交通機関等の駅に比べて知名度が低く、案内表示等も少ないことが多い。そのため、その地域の住民は、上記の公的機関に容易に行くことができるが、旅行者等その地域に不案内な人は、上記の公的機関を容易に見つけることができず、安否情報の登録が困難であるという問題があった。
また、上記システムの端末機を見つけることができたとしても、各登録希望者が上記システムのIDカードを携行しているとは限らず、このIDカードを携行していないか、またはこのIDカードの発行を受けていない登録希望者は、安否情報を登録するためにはキーボードを用いて個人情報を入力する必要がある。そのため、このような登録希望者が殺到すると、各登録希望者は長時間順番を待たなければ端末機を利用できないおそれがあった。
また、登録希望者の家族等の関係者がその登録希望者の安否情報や所在情報を確認するためには、端末機の設置場所に出向いて操作を行う必要がある。また、端末機を多数の人が利用することが考えられる。そのため、関係者は長時間順番を待たなければ端末機を利用できないおそれがあった。
そこで、この発明は、災害発生時等に、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者が、その安否等、所在を容易に登録できる駅務装置、及びこの乗車券の利用者の家族等が利用者の所在を容易に把握できる駅務システムを提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)駅に設置され、利用者に対する駅務処理を行う駅務装置において、
利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券から乗車券情報を読み取る読取手段と、
前記駅務処理を実行する駅務モード、または利用者の安否を登録する安否登録モードに設定するモード切替手段と、
前記モード切替手段により前記駅務モードに設定された場合には、前記読取手段によって読み取った乗車券情報に基づいて前記駅務処理を行い、
前記モード切替手段により前記安否登録モードに設定された場合には、前記読取手段により読み取った乗車券情報を含む安否登録情報を作成して出力する出力処理を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、駅務装置は、駅務モードが設定された場合には改札・券売等の駅務処理を行い、安否登録モードが設定された場合には読取手段により乗車券情報を読み取った乗車券情報を含む安否登録情報を作成して出力する。利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券としては、例えば、定期券・プリペイド券・ポストペイド券・これらの複合券等があり、これらの乗車券は広く一般に普及している。利用者は、鉄道等の交通機関を利用する際にはこれらの乗車券を携行している。また、駅務装置は一般的に複数台が駅に設置されており、ラッシュアワーでもできるだけ混雑しないように乗車券の乗車券情報を瞬時に読み取ることができるように構成されている。したがって、災害発生時などに駅で交通機関の運行再開を待つ際等に、駅に複数設置されている駅務装置に、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券を読み取らせることで、この乗車券の利用者の安否情報を、容易かつ待ち時間なしに登録することができる。また、鉄道等の交通機関の駅は、各地に設置されており、公共性が高くランドマークとして知名度も高い場所であり、駅に設置された駅務装置で利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券を用いて安否情報を登録できるので、不案内な場所で災害にあっても安否情報の登録場所である駅を見つけて、安否情報を容易に登録することが可能となる。
(2)前記制御手段は、前記安否登録モードに設定された場合に、前記読取手段により前記乗車券情報を読み取った時刻の情報と、装置本体が設置された駅の情報と、を含む前記安否登録情報を作成して出力する手段であることを特徴とする。
この構成においては、駅務装置は、読取手段により乗車券情報を読み取った時刻の情報と、装置本体が設置された駅の情報と、を含む安否登録情報を作成して出力するので、利用者の安否とともに、いつどの駅に居たかを登録できる。
(3)前記駅務装置は、自動改札機であり、前記安否登録モード時には扉を常に開放した状態にすることを特徴とする。
この構成においては、駅務装置である自動改札機は、安否登録モード時には扉が常に開放した状態に設定される。したがって、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者は、その乗車券に設定された利用区間やプリペイド残額等にかかわらず、自動改札機の通路を通行して乗車券情報を自動改札機に読み取らせることができ、安否を容易に登録することが可能となる。
(4)前記駅務装置は、自動券売機であり、前記安否登録モード時には、現金の投入を受け付ける現金処理部の現金投入口を常に閉じた状態にし、乗車券挿入口を常に開いた状態にすることを特徴とする。
この構成においては、駅務装置である自動券売機は、安否登録モード時には、現金処理部の現金投入口が常に閉じた状態に設定され、乗車券挿入口が常に開いた状態に設定される。したがって、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者は、乗車券の購入やプリペイド残額の追加等の処理を行うことなく、自動券売機の乗車券挿入口にその乗車券を挿入して、乗車券情報を自動券売機に読み取らせることで、容易に安否を登録することができる。
(5)(1)乃至(4)のいずれかに記載の駅務装置と、
前記駅務装置から出力された安否登録情報に基づく安否通知情報を作成して送信する通信手段を備えた上位装置と、から成ることを特徴とする。
この構成においては、駅務システムは、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者の安否登録情報を登録できる駅務装置と、安否登録情報に基づく安否通知情報を作成して送信する上位装置と、から成る。したがって、駅務システムでは、上記乗車券の利用者の安否や所在駅等の情報を知りたい者に、上位装置から安否通知情報を通知することができる。
(6)前記上位装置は、
利用者毎に前記安否通知情報を送信する送信先を記憶する記憶手段を備え、
前記通信手段は、前記駅務装置から出力された安否登録情報に基づいて作成した安否通知情報を、前記記憶手段が記憶した該当する利用者の送信先へ送信する手段であることを特徴とする。
この構成においては、上位装置は、駅務装置が安否登録情報を出力すると、安否通知情報を作成して、この安否通知情報を予め登録された送信先へ出力する。したがって、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者の安否を、送信先に登録されたこの乗車券利用者の関係者等の送信先に通知でき、駅に出向かなくても利用者の安否を知ることができる。
(7)前記上位装置は、
前記駅務装置から出力された安否登録情報を記憶する記憶手段を備え、
前記通信手段は、外部機器から利用者についての安否の問い合わせがあると、この問い合わせにおいて指定された利用者の安否登録情報に基づいて作成した安否通知情報を、前記問い合わせのあった外部機器へ送信する手段であることを特徴とする。
この構成においては、上位装置は、外部機器から前記安否情報の問い合わせがあると、この問い合わせに応じた安否登録情報に基づいて安否通知情報を作成して、外部機器へ送信する。したがって、災害発生時に、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の利用者の安否を確認したい場合には、外部機器から上位装置に対して問い合わせすることで、駅に出向かなくても利用者の安否情報を得ることができる。
この発明によれば、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券(例えば、定期券・プリペイド券・ポストペイド券・これらの複合券等)の利用者は、交通機関を利用するために駅にいる者に限らず、駅の周囲の地域住民等も、災害発生時には公共性の高い駅に設置された駅務装置を用いて安否登録情報を登録できる。また、鉄道等の交通機関の駅には、通常複数の駅務装置が設置されており、自動改札機などの駅務装置は、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券の情報を短時間で読み取ることができるので、駅務装置は、利用者を待たせることなくこの乗車券の乗車券情報を読み取って安否登録情報を登録できる。
また、この発明によれば、上記乗車券の利用者の安否や所在駅等の情報を知りたい利用者の関係者等に、上位装置から安否通知情報を登録された送信先へ通知したり、問い合わせに応じて安否情報を送信するので、利用者の関係者等は駅に出向かなくても利用者の安否を知ることができる。
以下、この発明の実施形態である駅務装置及び駅務システムについて説明する。
図1は、駅務システムの構成を示すブロック図である。鉄道等の駅Sには、駅務の省力化を目的として、自動改札機2、自動券売機3、係員端末5等、種々の駅務装置がそれぞれ1つまたは複数設置されている。また、駅Sには、監視盤6や駅サーバ7が設置されており、各駅務装置の監視やデータ収集を行う。さらに、センタCには上位装置であるサーバ装置8が設置されており、駅Sや他の駅に設置された駅サーバ7から出力されたデータを収集したり、駅サーバ7と情報をやりとりするために、通信回線網9を介して、各駅に設置された駅サーバ7に接続されている。
周知のように、自動改札機2は、適正な乗車券を所持していない利用者が駅に入場したり、駅から出場するのを制限する。自動券売機3は利用者に乗車券を販売する。係員端末5は、係員が操作し、利用者からの問い合わせにかかる処理や、運賃の精算にかかる処理等を行う。また、駅Sには、乗り越しした利用者が駅から出場する前に運賃を精算する精算機等、図1に示していない種類の駅務装置も設置されている。また、図1に示す監視盤6は、駅に設置されている各自動改札機2の動作状態を監視するための装置であり、駅サーバ7は、駅に設置されている各駅務装置(自動改札機2、自動券売機3、係員端末5等)を管理するための装置である。
各駅務装置は、LAN等のネットワーク10を介して駅サーバ7に接続されている。但し、自動改札機2は、図1に示すように、監視盤6を介して駅サーバ7に接続されている。監視盤6は、各自動改札機2から送られてきた駅サーバ7に通知する情報(主に、利用者に対して行った駅務処理の処理結果)を一時的に記憶する記憶部を有し、適当なタイミングで、この記憶部に記憶した情報を駅サーバ7へ送信する。また、自動券売機3や係員端末5等の他の駅務装置は、利用者に対して行った駅務処理の処理結果を直接駅サーバ7へ送信する。駅サーバ7は、自動改札機2、自動券売機3、係員端末5等の駅務装置から送信されてきた情報を一時的に記憶する記憶部を有しており、適当なタイミングで、この記憶部に記憶している情報をセンタCのサーバ装置8へ送信する。
センタCには、サーバ装置8が設置されており、各駅の駅サーバ7が、通信回線網9を介してサーバ装置8に接続されている。サーバ装置8は、駅毎に設置されている駅務装置で行われた駅務処理をその種類で分類し、処理結果を集計する集計処理や、各駅から集計した処理データを検証する検証処理、さらには各駅に設置されている駅務装置を管理する管理処理等を行う。サーバ装置8は、駅毎に設置されている駅務装置で行われた駅務処理をその種類で分類して記憶する記憶部を有している。
駅務システム1では、乗車券情報を磁気データで記憶した磁気券や、無線通信機能を有するとともに乗車券情報を電子データでICメモリに記憶した非接触券等の乗車券が使用できる。また、キップ、定期乗車券(以下、定期券と称する。)、プリペイド券、ポストペイド券、定期券とプリペイド券の複合券(以下、複合型定期券と称する。)等、複数種類の乗車券が使用できる。キップには、発行日時、発行駅、発行金額等が乗車券情報として記録されている。定期券には識別番号、定期区間、有効期間に加えて、前回の使用が駅への入場または駅からの出場のどちらであったかを示す入出場情報、前回使用された駅(利用者が入出場した駅)を示す使用駅情報等を乗車券情報として記憶している。プリペイド券は、識別番号、プリペイド残額に加えて、前回の使用が駅への入場、または駅からの出場のどちらであったかを示す入出場情報、前回使用された駅(利用者が入出場した駅)を示す使用駅情報等を乗車券情報として記憶している。ポストペイド券は、識別番号、前回の使用が駅への入場または駅からの出場のどちらであったかを示す入出場情報、前回使用された駅(利用者が入出場した駅)を示す使用駅情報等を乗車券情報として記憶している。複合型定期券は、上述した定期券、及びプリペイド券が記憶する乗車券情報を記憶している。入出場情報、及び使用駅情報は、この乗車券が使用された駅務装置により、その都度更新される情報である。キップは、ほとんど磁気券であるが、キップ以外の乗車券については、最近、非接触券の割合が増加している。定期券、プリペイド券、ポストペイド券、及び複合型定期券は、周知のように、利用者が繰り返し使用できる乗車券である。
図2は、駅務システムにおける自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。この自動改札機2は、装置本体の動作を制御する制御部11と、乗車券に対して乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込み(乗車券情報の更新)を行う乗車券処理部12と、通路における利用者の通行を検知する利用者検知部13と、通路における利用者の通行を制限する扉を開閉する扉開閉部14と、利用者に対して案内メッセージ等を表示する表示部15と、監視盤6との通信を制御する通信部16と、を備えている。自動改札機2は、周知のように駅の改札口に設置されている。自動改札機2には、駅に入場する利用者が利用する入場処理用と、駅から出場する利用者が利用する出場処理用とがある。また、入場処理用の自動改札機2と、出場処理用の自動改札機2と、を対向させて配置することで、これらの自動改札機2間の通路が駅に入場する利用者、及び駅から出場する利用者の通路として使用できる。また、出場用の自動改札機2は、プリペイド券、または複合型定期券に対して運賃を精算する精算機能を有している。また、入場処理用の自動改札機2は、キセル乗車等の乗車券の不正な利用を防止するために、駅に入場することを許可した利用者が所持する乗車券に対して、今回の利用が駅への入場であったことを示す入出場情報や、自装置が設置されている駅を示す使用駅情報を書き込む。反対に、出場処理用の自動改札機2は、キセル乗車等の乗車券の不正な利用を防止するために、駅から出場することを許可した利用者が所持する乗車券に対して、今回の利用が駅からの出場であったことを示す入出場情報や、自装置が設置されている駅を示す使用駅情報を書き込む。この入出場情報や使用駅情報については、乗車券が蓄積的に記憶する構成でも良いし、その都度更新する構成でも良い。
乗車券処理部12は、磁気券を処理する磁気券処理部と、非接触券を処理する非接触券処理部と、を有している。磁気券処理部は、通路入口側に配置した投入口に投入された乗車券(磁気券)に対する乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込み(入出場情報や、使用駅情報等の書き込み)を行う。また、投入口に投入された乗車券を、利用者に返却する必要があれば通路出口側に配置された排出口へ搬送し、利用者に返却する必要がなければ装置本体内部に設けられている回収ボックスへ搬送する。非接触券処理部は、通路入口側に配置されたアンテナを有し、このアンテナの無線通信エリア内に位置する乗車券(非接触券)との無線通信でこの乗車券に記録されている乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込み(入出場情報や使用駅情報等の書き込み)を行う。無線通信エリアは、アンテナから数cmの範囲である。また、制御部11には、乗車券処理部12が乗車券に対して行った駅務処理(通常、入出場処理)にかかる処理データを一時的に記憶する記憶部(メモリ)が設けられている。自動改札機2は、乗車券に対して精算処理を行ったときには、この精算処理にかかるデータも含めて処理データとして記憶部に記憶する。
なお、精算処理は、出場処理用の自動改札機2で行われ、入場処理用の自動改札機2では行われない。
利用者検知部13は、通路に沿って配置された利用者を検知する複数のセンサを有し、各センサにおける利用者の検知有無に基づいて、通路を通行している利用者の人数や、通路における各利用者の位置を判断する。扉開閉部14は、通路に進入した利用者が適正な乗車券を所持していないと判定したときに、通路の出口側に設けられた扉を閉じて、この利用者が通路を通行するのを禁止する。また、通路に進入した利用者が適正な乗車券を所持していると判定したときに、通路の出口側に設けられた扉を開いた状態にして、この利用者が通路を通行するのを許可する。表示部15は、利用者に対する案内メッセージ等を、通路の出口側に設けられた表示器に表示する。通信部16は、監視盤6に対して、その時点における自動改札機2本体の動作状態や、制御部11の記憶部に記憶している乗車券処理部12が乗車券に対して行った駅務処理にかかる処理データ等を監視盤6に送信したり、監視盤6から送信されてきた装置本体に対する指示を受信する。駅務処理にかかる処理データは、リアルタイムで監視盤6に送信する構成としても良いし、所定件数分の処理データが溜まったとき等、予め定めたタイミングでまとめて送信するようにしても良い。
図3は、駅務システムにおける自動券売機の主要部の構成を示すブロック図である。自動券売機3は、本体の動作を制御する制御部21と、乗車券が記憶する乗車券情報の読み取りや、乗車券に対する乗車券情報の書き込み(乗車券情報の更新)を行う乗車券処理部22と、利用者の入力操作を受け付ける操作部23と、利用者に対して案内メッセージ等を表示する表示部24と、乗車券の購入のために本体に投入された現金を処理する現金処理部25と、利用者に対して乗車券を発行する発券部26と、駅サーバ7との通信を制御する通信部27と、を備えている。自動券売機3は、磁気券及び非接触券のどちらの乗車券も発行できる。自動券売機3は、駅構外に設置されており、交通機関の利用者の操作により乗車券を発行したり、プリペイド券や複合型定期券のプリペイド残額を投入金額に応じて増加させたりする装置である。乗車券処理部22は、上述した自動改札機2と同様に、磁気券を処理する磁気券処理部と、非接触券を処理する非接触券処理部と、を有している。自動券売機3は、磁気券を投入する投入口や、非接触券との無線通信用のアンテナを本体正面に設けている。磁気券処理部は、磁気券に対する乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込みを行う。また、制御部21には、乗車券に対して行った乗車券発行等にかかる処理データを一時的に記憶する記憶部(メモリ)が設けられている。操作部23は、利用者に操作させる複数の操作キーを有している。表示部24は、装置本体の正面に設けられた表示器の表示を制御する。この表示器には、利用者に対する案内メッセージ等が表示される。現金処理部25は、本体に投入された紙幣や硬貨を1枚ずつ鑑別する入金処理部や、釣り銭を利用者に戻す釣り銭処理部を有している。紙幣投入口、硬貨投入口、及び釣り銭放出口は、本体正面に設けられている。発券部26は、利用者が操作部23を操作して指定した運賃に応じた乗車券を発行する。通信部27は、制御部21の記憶部に一時的に記憶している乗車券発行等にかかる処理データを駅サーバに送信したり、駅サーバ7から送信されてきた装置本体に対する指示を受信する。処理データは、リアルタイムで駅サーバ7に送信する構成としても良いし、上述した自動改札機2と同様に、所定件数分の処理データが溜まったとき等、予め定めたタイミングでまとめて送信しても良い。
図4は、駅務システムにおける係員端末の主要部の構成を示すブロック図である。係員端末5は、本体の動作を制御する制御部31と、乗車券が記憶する乗車券情報の読み取りや、乗車券に対する乗車券情報の書き込み(乗車券情報の更新)を行う乗車券処理部32と、係員の入力操作を受け付ける操作部33と、操作者である係員に対してメッセージ等を表示する表示部34と、駅サーバ7との通信を制御する通信部35と、を備えている。係員は、利用者からの問い合わせ等に応じて係員端末5を操作する。この係員端末5では、利用者に対する入出場処理や精算処理が行える。乗車券処理部32は、磁気券を処理する磁気券処理部と、非接触券を処理する非接触券処理部とを有している。磁気券処理部は、磁気券に対する乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込みを行う。非接触券処理部は、非接触券に対する乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込みを行う。制御部31には、係員端末5で行われた利用者に対する入出場処理や、精算処理等の駅務処理にかかる処理データを一時的に記憶する記憶部(メモリ)が設けられている。操作部33は、係員に操作させる複数の操作キーを有している。表示部34は、係員に対する操作案内画面や、処理結果等を表示器に表示する。通信部35は、制御部31の記憶部に一時的に記憶している入出場処理や、精算処理等の駅務処理にかかる処理データを駅サーバに送信したり、駅サーバ7から送信されてきた装置本体に対する指示を受信する。処理データは、リアルタイムで駅サーバ7に送信する構成としても良いし、上述した自動改札機2や自動券売機3と同様に、所定件数分の処理データが溜まったとき等、予め定めたタイミングでまとめて送信しても良い。
また、ここでは、図を用いた詳細な説明を省略するが、監視盤6は、接続されている自動改札機2毎にその動作状態を表示する表示部や、自動改札機2から送信されてきた駅務処理にかかる処理データを一時的に記憶する記憶部(ハードディスク等、比較的記憶容量が大きい記憶部)を有している。また、監視盤6は、自動改札機2、及び駅サーバ7との通信を制御する通信部を有している。監視盤6は、この記憶部に記憶している駅務処理にかかるデータを適当なタイミングで駅サーバ7へ送信する。
図示を省略するが、駅サーバ7は、自動券売機3、係員端末5、監視盤6等との通信を制御する第1の通信部や、自動改札機2、自動券売機3、係員端末5等の駅務装置で行われた駅務処理(入出場処理、精算処理等)の処理データを一時的に記憶する記憶部、さらにはセンタCに設置されているサーバ装置8との通信を制御する第2の通信部を備えている。駅サーバ7には、駅に設置されている各駅務装置で実行された駅務処理にかかる処理データが送信されてくる。駅サーバ7は、各駅務装置から送信されてきた処理データを記憶部に記憶する。この記憶部は、ハードディスク等の大容量の記憶媒体で構成されている。駅サーバ7は、適当なタイミングで各駅務装置から送信されてきた処理データ、すなわち記憶部に記憶している処理データ、をセンタCのサーバ装置8へ送信する。
図5は、駅務システムにおけるサーバ装置の主要部の構成を示すブロック図である。サーバ装置8は、装置本体の動作を制御する制御部61と、各駅に設置されている駅サーバ7との通信を制御する通信部62と、各駅の駅サーバ7から送信されてきた駅務処理にかかる処理データを記憶する記憶部63と、装置本体に対して入力操作を受け付ける操作部64と、装置本体における処理結果等を出力する出力部65と、を備えている。サーバ装置8は、駅サーバ7から送信されてきた駅務処理にかかる処理データを、入場処理、出場処理、精算処理等の種類で区別して記憶部63に記憶する。記憶部63は、ハードディスク等、比較的記憶容量が大きい記憶媒体で構成されている。操作部64は、キーボードを有する。
駅務システム1は、平常時には駅務モードに設定されており、自動改札機2、自動券売機3、係員端末5等の駅務装置により、利用者の入出場、乗車券の販売、運賃の精算等、各種の駅務処理を行う。
また、駅務システム1は、災害が発生して交通機関が運休した場合等に安否登録モードが設定されると、各駅務装置でプリペイド券、ポストペイド券、定期券、複合型定期券等、利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券(以下、これらをまとめて特定券と称する。)の利用者の安否や所在などの情報を登録する安否登録処理を行い、上位装置であるサーバ装置8で、安否登録を行った特定券利用者の安否通知情報を、登録先に送信したり、外部機器からの問い合わせに応じて出力したりする。
駅務システム1では、サーバ装置8が各駅サーバ7にモードの切り替えを指示するモード切替信号を出力し、駅サーバ7が各駅務装置に対してこのモード切替信号に応じた制御信号を出力することで、各駅務装置における駅務モードと安否登録モードの切り替えを行う。すなわち、駅務システム1では、サーバ装置8の制御部61が、災害の発生を通知する不図示の装置からの信号を受信すると、自動的に各駅サーバ7にモード切替信号を出力して、駅務モードから安否登録モードに切り替えを行う。また、災害発生時には、サーバ装置8の制御部61は、係員による操作部64の操作を検出すると、各駅サーバ7にモード切替信号を出力して、駅務モードから安否登録モードに切り替える。さらに、災害復旧時には、サーバ装置8の制御部61は、係員による操作部64の操作を検出すると、各駅サーバ7にモード切替信号を出力して、安否登録モードから駅務モードに切り替えを行う。
図6は、サーバ装置が記憶する特定券利用者に関する情報の一例を示す図である。駅務システム1では、災害発生時に安否情報の登録や確認を速やかに実行できるように、センタCに設置されるサーバ装置8が、図6に示すような利用者に関する情報を記憶部63で記憶している。すなわち、サーバ装置8は、乗車券情報として、乗車券を特定する乗車券ID、定期券等の利用区間(発駅及び着駅)・有効期間、及びプリペイド券等のプリペイド残額情報を記憶する。また、利用者情報として、利用者名、及び安否通知情報を利用者の関係者に送信するための情報配信用アドレスを記憶する。さらに、サーバ装置8は、安否情報として、駅務装置が特定券の乗車券情報を読み取った日時、この駅務装置が設置されている駅名(場所)を、記憶部63で記憶する。
利用者に関する情報のうち乗車券情報及び利用者情報は、特定券の発行処理時や継続処理時に、駅務装置である自動券売機3や発券窓口に設置された不図示の券売機に入力することで登録できる。また、特定券の発行処理時や継続処理時に限らず、別の機会に、自動券売機3を用いて登録することも、パソコンや携帯電話等を使用して交通機関のホームページから登録することも可能である。サーバ装置8は、自動券売機3や上記の不図示の券売機、またはホームページを開設しているインターネットサーバが、これら乗車券情報及び利用者情報を出力すると、通信部62で受信して記憶部63で記憶する。
また、利用者に関する情報のうち、災害発生時に駅務装置が特定券情報を読み取った際に出力する日時情報及びその駅務装置が設置されている駅の情報である安否情報は、災害発生時等に、例えば自動改札機2や自動券売機3等の駅務装置が特定券の乗車券情報を読み取った際に出力される。サーバ装置8は、自動改札機2や自動券売機3等の駅務装置がこの安否情報を出力すると、通信部62で受信して記憶部63で記憶する。
ここで、利用者に関する情報である乗車券情報、利用者情報、及び安否情報をまとめて、安否登録情報と称する。
サーバ装置8では、制御部61が記憶部63で記憶する安否登録情報に基づいて、安否通知情報を作成する。安否通知情報は、例えば特定券の利用者名、特定券の乗車券情報を読み取った日時、乗車券情報を読み取った駅務装置が設置されている駅名(場所)を含む情報であり、特定券利用者の所在を、この特定券利用者の関係者が把握できる程度の情報である。
また、サーバ装置8は、通信回線網9を介して不図示のコンピュータや携帯電話等のブラウザを有する外部機器から、ホームページ等を介して特定券利用者の安否について問い合わせがあったときには、記憶部63において利用者名の検索を行い、該当する利用者の安否情報があれば、この問い合わせに応じた安否通知情報を作成して、外部機器に送信する。
次に、駅務システム1の各装置の動作について説明する。ここで、前記のように駅務システム1では、平常時には周知の各種駅務処理を行い、災害発生による交通機関運休時には本発明特有の処理である安否登録処理及び安否通知処理を行う。そのため、以下の説明では、安否登録処理及び安否通知処理について詳細に説明し、平常時に行う周知の各種駅務処理についての説明は簡略化する。
まず、自動改札機2の動作について説明する。図7は、出場用の自動改札機の動作を説明するためのフローチャートである。
自動改札機2の制御部11は、駅Sから出場する特定券利用者が所持する特定券を検出するまで待機しており、特定券を検出すると(s1)、この特定券から乗車券情報を読み取る(s2)。ここで、特定券には、乗車券情報として、図6に基づいて説明した乗車券ID、利用区間、有効期間、及びプリペイド残額情報等が記録されており、自動改札機2は、これらの情報を読み取る。
災害発生により交通機関の運休が発生している等で、駅務システム1において安否登録モードが設定されている場合には(s3)、自動改札機2の制御部11は、この特定券の乗車券情報を抽出する(s4)。そして、制御部11は、特定券の乗車券情報を、特定券を読み取った日時及び自動改札機2が設置されている駅名から成る安否情報とともにサーバ装置8へ送信する(s5)。この際、自動改札機2は、乗車券情報の各情報を確認して通行可否の判定は行わずに、利用者が通過できるように扉を開いた状態にする。そして、ステップs1の処理を行う。
ここで、ステップs5において、自動改札機2がサーバ装置8へ送信する乗車券情報としては、特定券から読み取った全ての情報を送信するようにしても、また、特定券から読み取った情報のうちいくつかの情報を抽出して送信するようにしても良い。
また、ステップs3において、自動改札機2の制御部11は、災害発生による交通機関の運休等が発生しておらず、駅務システム1において駅務モードが設定されている場合には、乗車券情報の各情報を確認して(s6)、特定券利用者の通行を許可する場合には、乗車券情報を更新(書き換え)するとともに(s7)、この利用者が通過できるように扉を開にしておく(s8)。そして、ステップs1の処理を行う。
また、ステップs6において、乗車券情報の各情報を確認した結果、特定券利用者の通行を禁止する場合(例えば、降車駅が利用区間外であってプリペイド残額情報が乗り越し運賃未満の場合等)には、扉を閉にする(s9)。そして、ステップs1の処理を行う。
このように、自動改札機2は、サーバ装置8から安否登録処理を行うように設定されているか否かに応じて、異なる処理を行う。
次に、自動券売機3の動作について説明する。図8は、自動券売機の動作を説明するためのフローチャートである。ここで、駅務システム1において、安否登録モードが設定されると、自動改札機2だけでなく、他の駅務装置でも、特定券を読み取って利用者の安否を登録する安否登録処理を行うことができる。
自動券売機3の制御部21は、災害発生により交通機関の運休が発生している等で、駅務システム1において安否登録モードが設定されている場合には(s11)、乗車券の発券を停止するので、現金処理部25の紙幣投入口及び硬貨投入口(現金投入口)を閉鎖して、乗車券挿入口は開放しておく(s12)。
制御部21は、駅Sに来た特定券利用者が所持する特定券を検出するまで待機しており、特定券を検出すると(s13)、この特定券から乗車券情報を読み取る(s14)。ここで、特定券には、乗車券情報として、図6に基づいて説明した乗車券ID、利用区間、有効期間、及び残額情報等が記録されており、自動改札機2は、これらの情報を読み取る。そして、制御部21は、特定券の乗車券情報を抽出する(s15)。そして、制御部21は、特定券から乗車券情報を読み取った日時及び自動券売機3が設置されている駅名から成る安否情報とともにサーバ装置8へ送信する(s16)。そして、ステップs11の処理を行う。
ここで、ステップs16において、自動券売機3がサーバ装置8へ送信する乗車券情報としては、特定券から読み取った全ての情報を送信するようにしても、また、特定券から読み取った情報のうちいくつかの情報を抽出して送信するようにしても良い。
また、ステップs11において、自動券売機3の制御部21は、災害発生による交通機関の運休が発生しておらず、駅務システム1において駅務モードが設定されている場合には、特定券利用者の操作に応じて券売処理やチャージ処理を行う(s17)。すなわち、制御部21は、貨幣や特定券等が投入(挿入)されて、乗車券を購入する操作部23の操作を検出した場合には、その操作に従って乗車券を発券する。また、制御部21は、特定券が挿入されて、チャージ処理(プリペイド残額を増加させる処理)を行う操作部23における操作を検出した場合には、その操作に従ってチャージ処理を行う。制御部21は、これらの処理が終了すると、続いて、ステップs11の処理を行う。
次に、係員端末5の動作について説明する。図9は、自動券売機の動作を説明するためのフローチャートである。ここで、災害発生時には交通機関が運休しており、前記のように、出場処理用の自動改札機2や自動券売機3を利用して安否情報を登録できるが、登録処理が混み合っている場合等には、特定券利用者は、駅の係員に特定券を渡して、係員端末5で安否情報を登録してもらうことができる。
係員端末5の制御部31は、特定券利用者が所持する特定券を検出するまで待機しており、特定券を検出すると(s21)、この特定券から乗車券情報を読み取る(s22)。ここで、特定券には、乗車券情報として、図6に基づいて説明した乗車券ID、利用区間、有効期間、及び残額情報等が記録されており、自動改札機2は、これらの情報を読み取る。
災害発生により交通機関の運休が発生している等で、駅務システム1において安否登録モードが設定されている場合には(s23)、特定券の乗車券情報を抽出する(s24)。そして、制御部31は、特定券から乗車券情報を読み取った日時及び係員端末5が設置されている駅名から成る安否情報とともにサーバ装置8へ送信する(s25)。そして、ステップs21の処理を行う。
ここで、ステップs25において、自動改札機2がサーバ装置8へ送信する乗車券情報としては、特定券から読み取った全ての情報を送信するようにしても、また、特定券から読み取った情報のうちいくつかの情報を抽出して送信するようにしても良い。
また、ステップs23において、係員端末5の制御部31は、災害発生による交通機関の運休等が発生しておらず、駅務システム1において駅務モードが設定されている場合には、操作部33における操作を検出するまで待機し、操作部33における操作を検出すると(s26)、乗車券情報を更新(書き換え)し(s27)、続いて、ステップs21の処理を行う。
次に、センタCに設置されたサーバ装置8の動作について説明する。図10は、駅務システムのサーバ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
サーバ装置8の制御部61は、各駅務装置(自動改札機2、自動券売機3、係員端末5等)から監視盤6や駅サーバ7を介してデータが送信されてくると(s31)、このデータを記憶部63に記憶する(s32)。
このとき、制御部61は、災害発生により交通機関の運休等が発生して、サーバ装置8から駅サーバ7を介して安否登録モードを設定している場合には(s33)、各駅務装置から送信されたデータは、特定券利用者の安否登録情報なので、この安否登録情報に基づいて安否通知情報を作成して、予め登録されている情報配信用アドレスに安否通知情報をメール配信する(s34)。
また、制御部61は、外部機器(例えばパソコン)から特定券利用者の安否について問い合わせがあった場合(s35)、例えば、サーバ装置8にはホームページが開設されており、特定券利用者の安否情報を表示するページにおいて、特定券利用者の関係者がこの特定券利用者の安否を確認する入力を行った場合には、記憶部63を検索してその特定券利用者について安否情報が登録されていると、安否通知情報を作成して、外部機器へ出力する(s36)。そして、制御部61は、ステップs31の処理を行う。
一方、ステップs33において、制御部61は、災害発生による交通機関の運休等が発生しておらず、駅務モードを設定している場合には、各駅務装置から送信されたデータは、駅務処理に関する情報なので、引き続き各駅務装置の駅務処理を監視し(s37)、ステップs31の処理を行う。
ここで、サーバ装置8が、予め登録されている情報配信用アドレスに安否通知情報をメール配信する頻度は、特定券利用者についての安否登録情報が登録される毎にリアルタイムにメールを作成して配信するようにしても良いし、また、ある程度特定券利用者ついての安否登録情報が登録されて所定件数分の処理データが溜まったとき等、予め定めたタイミングでまとめてメールを作成して配信するようにしても良い。
また、駅務システム1では、発生した災害の種別に応じて、報道機関や警察・消防などの機関に安否通知情報を通知するように構成することも可能である。
以上のように、駅務システム1では、災害発生により交通機関の運行が停止した場合には、各駅務装置で、特定券利用者の安否登録情報を行うことができ、また、サーバ装置8で安否登録情報の登録処理を行った特定券利用者について安否通知情報を配信したり、問い合わせに応じて安否通知情報を出力したりすることができる。したがって、特定券利用者は、容易に安否について登録することができ、特定券利用者の関係者等は、その特定券利用者の安否を容易に確認できる。また、鉄道等の交通機関の駅は各地に設置されており、公共性が高くランドマークとして知名度も高い場所なので、安否の登録を、鉄道等の交通機関の駅の設置された駅務装置を利用して行うようにすることで、特定券利用者が不案内な場所で災害にあっても安否情報の登録場所である駅を容易に見つけて安否を登録できる。
なお、タッチパネル式の自動券売機では、個人を特定する情報も入力可能なので、タッチパネル式の自動券売機では特定券を所持していない人が個人情報等を入力して、その安否を登録できるように構成すると良い。これにより、駅務システムでは特定券の所持の有無にかかわらず、駅務装置を使用して安否を登録することが可能となる。
駅務システムの構成を示すブロック図である。 駅務システムにおける自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。 駅務システムにおける自動券売機の主要部の構成を示すブロック図である。 駅務システムにおける係員端末の主要部の構成を示すブロック図である。 駅務システムにおけるサーバ装置の主要部の構成を示すブロック図である。 サーバ装置が記憶する特定券利用者に関する情報の一例を示す図である。 出場用の自動改札機の動作を説明するためのフローチャートである。 自動券売機の動作を説明するためのフローチャートである。 自動券売機の動作を説明するためのフローチャートである。 駅務システムのサーバ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1−駅務システム 2−自動改札機 3−自動券売機 5−係員端末 6−監視盤 7−駅サーバ 8−サーバ装置 9−通信回線網 10−ネットワーク 11,21,31,61−制御部 12,22,32−乗車券処理部 13−利用者検知部 14−扉開閉部 15,24,34−表示部 16,27,35,62−通信部 23,33,64−操作部 26−発券部 63−記憶部 65−出力部 C−センタ S−駅

Claims (7)

  1. 駅に設置され、利用者に対する駅務処理を行う駅務装置において、
    利用者が特定できる情報を含む乗車券情報が記録された乗車券から乗車券情報を読み取る読取手段と、
    前記駅務処理を実行する駅務モード、または利用者の安否を登録する安否登録モードに設定するモード切替手段と、
    前記モード切替手段により前記駅務モードに設定された場合には、前記読取手段によって読み取った乗車券情報に基づいて前記駅務処理を行い、
    前記モード切替手段により前記安否登録モードに設定された場合には、前記読取手段により読み取った乗車券情報を含む安否登録情報を作成して出力する出力処理を行う制御手段と、
    を備えた駅務装置。
  2. 前記制御手段は、前記安否登録モードに設定された場合に、前記読取手段により前記乗車券情報を読み取った時刻の情報と、装置本体が設置された駅の情報と、を含む前記安否登録情報を作成して出力する手段である請求項1に記載の駅務装置。
  3. 前記駅務装置は、自動改札機であり、前記安否登録モード時には扉を常に開放した状態にする請求項1また2に記載の駅務装置。
  4. 前記駅務装置は、自動券売機であり、前記安否登録モード時には、現金の投入を受け付ける現金処理部の現金投入口を常に閉じた状態にし、乗車券挿入口を常に開いた状態にする請求項1または2に記載の駅務装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の駅務装置と、
    前記駅務装置から出力された安否登録情報に基づく安否通知情報を作成して送信する通信手段を備えた上位装置と、から成る駅務システム。
  6. 前記上位装置は、
    利用者毎に前記安否通知情報を送信する送信先を記憶する記憶手段を備え、
    前記通信手段は、前記駅務装置から出力された安否登録情報に基づいて作成した安否通知情報を、前記記憶手段が記憶した該当する利用者の送信先へ送信する手段である請求項5に記載の駅務システム。
  7. 前記上位装置は、
    前記駅務装置から出力された安否登録情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記通信手段は、外部機器から利用者についての安否の問い合わせがあると、この問い合わせにおいて指定された利用者の安否登録情報に基づいて作成した安否通知情報を、前記問い合わせのあった外部機器へ送信する手段である請求項5または6に記載の駅務システム。
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