JP4692155B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、降圧型のDC/DCコンバータからなるスイッチング電源装置に関し、特に小型化の技術に関する。
出力電圧が低く、出力電流の大きな大電力絶縁型DC/DCコンバータでは、フォワード方式のブリッジコンバータが用いられる。図7は従来のこの種のスイッチング電源装置の回路構成図である(特許文献1)。
図7において、直流電源Vdc1の両端には、MOSFET等からなるスイッチQ1とMOSFET等からなるスイッチQ2との直列回路が接続されている。直流電源Vdc1の両端には、MOSFET等からなるスイッチQ3とMOSFET等からなるスイッチQ4との直列回路が接続されている。
スイッチQ1とスイッチQ2との接続点とスイッチQ3とスイッチQ4との接続点との間には、トランスTの1次巻線1a(巻数npで励磁インダクタンスLt)とリアクトルL1との直列回路が接続されている。
スイッチQ1の両端にはダイオードDq1とコンデンサC1とが並列に接続され、スイッチQ2の両端にはダイオードDq2とコンデンサC2とが並列に接続されている。スイッチQ3の両端にはダイオードDq3とコンデンサC3とが並列に接続され、スイッチQ4の両端にはダイオードDq4とコンデンサC4とが並列に接続されている。
トランスTの1次巻線1aと第1の2次巻線1b(巻数ns1)と第2の2次巻線1c(巻数ns2)とは、同相に巻回されている。トランスTの2次側は、第1の2次巻線1bと第2の2次巻線1cとが直列に接続され、第1の2次巻線1bの一端(●側)にはダイオードD3のアノードが接続され、第2の2次巻線1cの一端にはダイオードD4のアノードが接続されている。また、ダイオードD3のカソードとダイオードD4のカソードとの接続点と第1の2次巻線1bと第2の2次巻線1cとの接続点との間には、リアクトルLoと平滑コンデンサCoとの直列回路が接続されている。ダイオードD3,D4とリアクトルLoと平滑コンデンサCoとは整流平滑回路を構成している。この整流平滑回路は、トランスTの第1の2次巻線1b及び第2の2次巻線1cに誘起された電圧(オンオフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
制御回路100は、スイッチQ1とスイッチQ4とのペアと、スイッチQ2とスイッチQ3とのペアとを所定の周期で交互にオン/オフ制御し、整流平滑回路の出力電圧が基準電圧以上となったときに、各ペアのスイッチのゲートに印加されるオンパルス幅(オン期間)を狭くし、各ペアのスイッチのゲートに印加されるオフパルス幅(オフ期間)を広くするように制御する。すなわち、整流平滑回路の出力電圧が基準電圧以上となったときに、各ペアのスイッチのオンデューティを狭くすることで、出力電圧を一定電圧に制御するようになっている。
次にこのように構成された図7に示す従来のスイッチング電源装置の動作を図8に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
なお、図8において、ns1vはトランスTの第1の2次巻線1bの両端電圧、ns1iはトランスTの第1の2次巻線1bに流れる電流、LovはリアクトルLoの両端電圧、LoiはリアクトルLoに流れる電流、Aiは点Aに流れる電流を示している。
まず、時刻t0において、スイッチQ2とスイッチQ3とがオフで、スイッチQ1とスイッチQ4とをオンさせると、Vdc1→Q1→L1→1a→Q4→Vdc1の経路で電流が流れる。第1の2次巻線1bの一端と第2の2次巻線1cの他端(●側)には、負電圧が発生するため、ダイオードD3及び第1の2次巻線1bには電流ns1iは流れず、ダイオードD4に電流が流れる。即ち、1c→D4→Lo→Co→1cの経路で電流Loiが流れる。このため、リアクトルLoの一端(●側)には正電圧が発生する。
次に、時刻t11において、スイッチQ1とスイッチQ4とをオフさせると、第1の2次巻線1bの電圧ns1vも第2の2次巻線1cの電圧ns2v(図示せず)も略零となり、電流ns1iも略零である。このとき、Lo→Co→1c→D4→Loの経路で電流Loiが流れる。このとき、リアクトルLoの一端は負電圧となる。
次に、時刻t12において、スイッチQ1とスイッチQ4とがオフで、スイッチQ2とスイッチQ3とをオンさせると、Vdc1→Q3→1a→L1→Q2→Vdc1の経路で電流が流れる。第1の2次巻線1bの一端と第2の2次巻線1cの他端には、正電圧が発生するため、ダイオードD3及び第1の2次巻線1bには電流ns1iが流れ、ダイオードD4には電流が流れなくなる。即ち、1b→D3→Lo→Co→1bの経路で電流Loiが流れる。このため、リアクトルLoには正電圧が発生する。
次に、時刻t13において、スイッチQ2とスイッチQ3をオフさせると、第1の2次巻線1bの電圧ns1vも第2の2次巻線1cの電圧ns2v(図示せず)も略零となり、電流ns1iが徐々に低下していく。このとき、Lo→Co→1b→D3→Loの経路で電流Loiが流れる。このとき、リアクトルLoの一端は負電圧となる。
時刻t14以降の動作は、時刻t0〜t13までの動作と同様の繰り返しとなる。
特開2002−112465号公報
しかしながら、従来のスイッチング電源装置では、大電力の場合、トランスの1ターン当りの電圧が高くなる。トランスの巻数は、最低で1ターンであるため、スイッチ素子のオンデューティを下げることにより、トランスの1ターン当たりの電圧よりも低い電圧を出力させるようにしている。
この場合、スイッチ素子の電流のピーク値が増大するため、大型なスイッチ素子を使用する必要があり、効率も低下する。従って、低電圧で且つ大電力のスイッチング電源装置の場合には、小容量の電源装置を並列に接続する場合が多く、装置が高価なものとなっていた。
本発明は、スイッチ素子の損失を低減して小型化を図ることができるスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。請求項1の発明は、直流電源の直流電圧をオン/オフさせてコンバータトランスの1次巻線に供給し、前記コンバータトランスの2次巻線から正負対称の電圧を出力させる変換回路を備えたスイッチング電源装置において、前記コンバータトランスの2次巻線の一端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第1平滑トランスと、前記コンバータトランスの2次巻線の他端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第2平滑トランスと、前記第1平滑トランスの2次巻線と前記第2平滑トランスの2次巻線とが直列に接続された直列回路の両端に接続されるリアクトルと、前記第1平滑トランスの他端と前記第2平滑トランスの他端とに一端が接続される平滑コンデンサと、前記第1平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続される第1ダイオードと、前記第2平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続される第2ダイオードとを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、直流電源の直流電圧をオン/オフさせてコンバータトランスの1次巻線に供給し、前記コンバータトランスの2次巻線から正負対称の電圧を出力させる変換回路を備えたスイッチング電源装置において、前記コンバータトランスの2次巻線の一端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第1平滑トランスと、前記コンバータトランスの2次巻線の他端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第2平滑トランスと、前記第1平滑トランスの2次巻線と前記第2平滑トランスの2次巻線とが直列に接続された直列回路の両端に接続されるリアクトルと、前記第1平滑トランスの他端と前記第2平滑トランスの他端とに一端が接続される平滑コンデンサと、前記第1平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続される第1スイッチ素子と、前記第2平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続され、前記第1スイッチ素子とは相補的にオン/オフする第2スイッチ素子とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置において、前記各平滑トランスについて前記第1巻線の巻数np1と前記第2巻線の巻数np2とした場合に、A=(np1+np2)/np2で決められる巻数比Aを調整することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置において、閉磁路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記コアの第1脚には前記第1平滑トランスの1次巻線が巻回され、前記コアの第2脚には前記第2平滑トランスの1次巻線が巻回され、前記コアの第3脚に空隙が形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置において、閉磁路が形成された複数脚からなるコアを有し、前記コアの複数脚の内の1脚には、前記第1平滑トランスの1次巻線からなる第1コイルと前記第2平滑トランスの1次巻線からなる第2コイルとが巻回され、前記第1コイルと前記第2コイルとの間には磁気分路が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明及び請求項2の発明によれば、2つの平滑トランスを設け、各々の平滑トランスにより、トランス出力を合成して、各々の平滑トランスの2次巻線に接続されたリアクトルに加えることにより、エネルギーを蓄積させ、平滑トランスの1次巻線にタップを設け、単巻変圧器として動作させることにより、コンバータトランスの2次巻線を1出力1巻線としたので、コンバータトランスの2次電圧が高い場合でも、平滑トランスのタップ位置を調整することにより、コンバータトランスの2次巻線を調整できる。この2次巻線を調整できることから、低電圧大電流に対して、スイッチ素子のオン期間を広げて(即ち、スイッチ素子のオンデューティの最適化)電流のピーク値を減らすことにより、スイッチ素子の損失を低減できる。また、コンバータトランスに流れる電流の実効値を減らすことができるので、2次巻線の線材を低減し、コンバータトランスを小型化できる。
請求項3の発明によれば、平滑トランスの巻数比を調整することにより、スイッチ素子のオンデューティを最適化でき損失を低減できる。
請求項4の発明によれば、3脚のコアを用いることにより、第1平滑トランスと第2平滑トランスとリアクトルを一体化したので、回路を簡単化でき、更なる小型、高効率化が図れる。
請求項5の発明によれば、第1コイルと第2コイルとの結合が良くなり、両コイルで生成された磁束は、ほとんど磁気分路を通るため、磁気分路のギャップにより、広い範囲でインダクタンスを調整できる。従って、ピーク電流の多く流れる用途に対して、ギャップを大きくすることにより、コアが飽和せずに使用できる。
以下、本発明のスイッチング電源装置のいくつかの実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態のスイッチング電源装置は、低電圧で大電流の絶縁型コンバータからなり、2つの平滑トランスを設け、各々の平滑トランスにより、トランス出力を合成して、各々の平滑トランスの2次巻線に接続されたリアクトルに加えることにより、エネルギーを蓄積させ、平滑トランスの1次巻線にタップを設け、単巻変圧器として動作させることにより、コンバータトランスの2次巻線を1出力1巻線とし、巻数を調整可能としたことを特徴とする。これにより、コンバータトランスの2次電圧が高い場合でも、平滑トランスのタップ位置を調整することにより、スイッチ素子(スイッチ)のオンデューティを最適化し、損失の低減を図る。
また、コンバータトランスの2次巻線の電流の実効値を減らし、コンバータトランスの小型化も図る。また、磁気回路の工夫により、トランスとリアクトルの一体化を行い、さらに回路の小型化を図ることを特徴とする。
図1は実施例1のスイッチング電源装置の回路構成図である。図1に示すスイッチング電源装置は、直流電源の電圧を降圧するコンバータであり、直流電源Vdc1の両端には、MOSFET等からなるスイッチQ1とMOSFET等からなるスイッチQ2との直列回路が接続されている。直流電源Vdc1の両端には、MOSFET等からなるスイッチQ3とMOSFET等からなるスイッチQ4との直列回路が接続されている。
スイッチQ1とスイッチQ2との接続点とスイッチQ3とスイッチQ4との接続点との間には、トランスTa(本発明のコンバータトランスに対応)の1次巻線3a(巻数npで励磁インダクタンスLt)とリアクトルL1との直列回路が接続されている。即ち、スイッチQ1,Q2,Q3,Q4でフルブリッジを構成している。
スイッチQ1の両端にはダイオードDq1とコンデンサC1とが並列に接続され、スイッチQ2の両端にはダイオードDq2とコンデンサC2とが並列に接続されている。スイッチQ3の両端にはダイオードDq3とコンデンサC3とが並列に接続され、スイッチQ4の両端にはダイオードDq4とコンデンサC4とが並列に接続されている。
制御回路10は、スイッチQ1とスイッチQ2とを交互にオン/オフさせ、スイッチQ3とスイッチQ4とを、同様に、交互にオン/オフさせ、スイッチQ1とスイッチQ3(又はスイッチQ2とスイッチQ4)とに位相差を発生させて、トランスTaの1次巻線3aに電圧が印加される期間を制御する。すなわち、負荷RLへの出力電圧が基準電圧以上となったときに、この位相差を小さくすることで、出力電圧を一定電圧に制御するようになっている。
スイッチQ1とスイッチQ2とスイッチQ3とスイッチQ4とは変換回路を構成している。
変換回路は、直流電源Vdc1の直流電圧をオン/オフさせて(断続させて)トランスTaの1次巻線3a(巻数np)に供給し、トランスTaの2次巻線3b(巻数ns1)から正負対称の電圧(交流電圧)を出力させる。
また、トランスTaの2次巻線3bの一端にはトランスT1(本発明の第1平滑トランスに対応)の第1巻線5aの一端が接続され、トランスT1は、第1巻線5a(巻数np1)と第2巻線5b(巻数np2)とからなる1次巻線5と2次巻線5cとを有する。トランスTaの2次巻線3bの他端にはトランスT2(本発明の第2平滑トランスに対応)の第1巻線6aの一端が接続され、トランスT2は、第1巻線6a(巻数np1)と第2巻線6b(巻数np2)とからなる1次巻線6と2次巻線6cとを有する。
トランスT1の2次巻線5cとトランスT2の2次巻線6cとが直列に接続された直列回路の両端にはリアクトルLoが接続されている。トランスT1の第2巻線5bの他端とトランスT2の第2巻線6bの他端とには平滑コンデンサCoの一端が接続されている。
トランスT1の第1巻線5aの他端と第2巻線5bの一端とが接続され、その接続点と平滑コンデンサCoの他端とにはダイオードD4(本発明の第1ダイオードに対応)が接続されている。トランスT2の第1巻線6aの他端と第2巻線6bの一端とが接続され、その接続点と平滑コンデンサCoの他端とにはダイオードD3(本発明の第2ダイオードに対応)が接続されている。負荷RLは、平滑コンデンサCoから直流出力が供給される。
次に、このように構成された実施例1のスイッチング電源装置の動作を図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
なお、図2において、ns1vはトランスTaの2次巻線3bの両端電圧、ns1iはトランスTaの2次巻線3bに流れる電流、LovはリアクトルLoの両端電圧、LoiはリアクトルLoに流れる電流、Aiは点Aに流れる電流を示している。
ここでは、スイッチQ1とスイッチQ2を交互にオン/オフさせ、スイッチQ3とスイッチQ4も同様に交互にオン/オフさせる。スイッチQ1とスイッチQ3のオン/オフの位相が同一位相である場合に、トランスTaの2次巻線3bには電圧は発生せず、スイッチQ1とスイッチQ3とのオン/オフに位相差があった場合に、その位相差の部分のみ電圧が発生する。同様に、スイッチQ2とスイッチQ4のオン/オフの位相が同一位相である場合に、トランスTaの2次巻線3bには電圧は発生せず、スイッチQ2とスイッチQ4とのオン/オフに位相差があった場合に、その位相差の部分のみ電圧が発生する。従って、トランスTaの2次巻線3bには、図2に示すように正負対称な矩形波電圧ns1vが発生する。
まず、時刻t2において、スイッチQ3がオン状態で、スイッチQ2をオンさせると、スイッチQ1とスイッチQ3とのオン/オフに位相差が生じることになり、Vdc1→Q3→3a→L1→Q2→Vdc1の経路で電流が流れる。即ち、トランスTaの2次巻線3bの一端(●側)が正電圧となり、3b→5a→5b→Co→D3→6a→3bの経路で電流が流れる。同時に、トランスT1の2次巻線5cに電圧が誘起し、5c→Lo→6c→5cの経路で電流Loiが流れる。このとき、リアクトルLoの電圧Lovは正電圧となる。
電流Loiは、トランスの等アンペアーターンの法則により流れて、リアクトルLoにエネルギーを蓄積すると共に、トランスT1の1次巻線5の巻数(np1+np2=np)と2次巻線5cの巻数nsとが同一の場合には、1次巻線5に流れる電流と同じになる。即ち、トランスT2の2次巻線6cにも同一電流が流れる。このため、トランスT2の1次巻線6の第2巻線6bには、電流Loiの(ns/np2)倍の電流が流れる。
同様に、トランスT2の第1巻線6aに流れる電流により、トランスT2の第2巻線6bには、電流Loiの(np1/np2)倍の電流が流れる。従って、トランスT2の第2巻線6bには、電流Loiの(ns/np2)+(np1/np2)倍の電流、即ち、電流Loiの{(np+np1)/np2}倍の電流が流れる。
また、平滑コンデンサCoには、トランスT2の第2巻線6bに流れる電流に、さらにトランスT1に流れる電流が加わるため、1+{(np+np1)/np2}倍の電流が流れる。従って、トランスT1の1次巻線5及びトランスT2の1次巻線6のタップ位置を調整することにより、平滑コンデンサCoの出力電流をトランスTaの2次巻線3bの電流に対して調整できる。当然、入力電力と出力電力は同一値であるため、電流の倍率に対して、出力電圧は電流の逆数となる。
次に、時刻t3において、スイッチQ2がオン状態で、スイッチQ3をオフさせると、スイッチQ1とスイッチQ3のオン/オフの位相が同一となり、トランスTaの2次巻線3bの電圧ns1vは略零となる。この場合、リアクトルLoの電圧Lovは負電圧となり、リアクトルLoに蓄えられたエネルギーにより、5a→5b→Co→D3→6a→3b→5aの経路で電流が流れる。即ち、平滑コンデンサCoには、2×np/np2倍の電流が流れ続ける。第1巻線5a,6aの巻数np1と第2巻線5b,6bの巻数np2とが同じである場合には、4倍の電流を負荷RLに供給でき、出力電圧は1/4倍の電圧となる。
図2では、np1=np2の場合を示し、図8に示すものと同一出力で且つ同一尺度である。図2に示すトランスTaの2次巻線3bの電圧ns1vが、図8に示すトランスTの2次巻線1bの電圧ns1vの4倍の電圧であり、電流ns1iが1/4となっていることがわかる。
次に、時刻t4において、スイッチQ3がオフ状態で、スイッチQ2をオフさせると、スイッチQ1とスイッチQ3とのオン/オフに位相差が生じることになり、Vdc1→Q1→L1→3a→Q4→Vdc1の経路で電流が流れる。即ち、トランスTaの2次巻線3bの他端が正電圧となり、3b→6a→6b→Co→D4→5a→3bの経路で電流が流れる。同時に、トランスT2の2次巻線6cに電圧が誘起し、6c→5c→Lo→6cの経路で電流Loiが流れる。このとき、リアクトルLoの電圧Lovは正電圧となる。
電流Loiは、トランスの等アンペアーターンの法則により流れて、リアクトルLoにエネルギーを蓄積すると共に、トランスT2の1次巻線6の巻数(np1+np2=np)と2次巻線6cの巻数nsとが同一の場合には、1次巻線6に流れる電流と同じになる。即ち、トランスT1の2次巻線5cにも同一電流が流れる。このため、トランスT1の1次巻線5の第2巻線5bには、電流Loiの(ns/np2)倍の電流が流れる。
同様に、トランスT1の第1巻線5aに流れる電流により、トランスT1の第2巻線5bには、電流Loiの(np1/np2)倍の電流が流れる。従って、トランスT1の第2巻線5bには、電流Loiの(ns/np2)+(np1/np2)倍の電流、即ち、電流Loiの{(np+np1)/np2}倍の電流が流れる。
また、平滑コンデンサCoには、トランスT1の第2巻線5bに流れる電流に、さらにトランスT2に流れる電流が加わるため、1+{(np+np1)/np2}倍の電流が流れる。従って、トランスT1の1次巻線5及びトランスT2の1次巻線6のタップ位置を調整することにより、平滑コンデンサCoの出力電流をトランスTaの2次巻線3bの電流に対して調整できる。
次に、時刻t5において、スイッチQ2がオフ状態で、スイッチQ3をオンさせると、スイッチQ1とスイッチQ3のオン/オフの位相が同一となり、トランスTaの2次巻線3bの電圧ns1vは略零となる。この場合、リアクトルLoの電圧Lovは負電圧となり、リアクトルLoに蓄えられたエネルギーにより、6a→6b→Co→D4→5a→3b→6aの経路で電流が流れる。即ち、平滑コンデンサCoには、2×np/np2倍の電流が流れ続ける。第1巻線5a,6aの巻数np1と第2巻線5b,6bの巻数np2とが同じである場合には、4倍の電流を負荷RLに供給でき、出力電圧は1/4倍の電圧となる。
図2では、np1=np2の場合を示し、図8に示すものと同一出力で且つ同一尺度である。図2に示すトランスTaの2次巻線3bの電圧ns1vは、図8に示すトランスTの第1の2次巻線1bの電圧ns1vの4倍の電圧であり、電流ns1iは、1/4倍となっていることがわかる。
また、図8に示す例では、第1の2次巻線1bと第2の2次巻線1cとを有し、この各巻線に流れる電流は、ダイオードD3,D4が導通する半波のみ流れるが、図2に示す例では、同一の2次巻線3bに正負の電流が流れる。このため、2次巻線の損失を同一とした場合には、実施例1においては、2次巻線3bの銅量を1/2とすることができ、2次巻線3bの小型化が図れる。
また、トランスT1及びトランスT2のタップ位置(第1巻線5a,6aと第2巻線5b,6bとの接続点)、即ち、トランスT1及びトランスT2の巻数比A=np/np2(A≧1)を調整することにより、スイッチ素子のオンデューティを最適化して、低電圧の出力電圧に対して対応可能となる。
このように実施例1のスイッチング電源装置によれば、2つのトランスT1,T2を設け、各々のトランスT1,T2により、トランス出力を合成して、各々のトランスT1,T2の2次巻線5c,6cに接続されたリアクトルLoに加えることにより、エネルギーを蓄積させ、トランスT1,T2の1次巻線5,6にタップを設け、単巻変圧器として動作させることにより、トランスTaの2次巻線3bを1出力1巻線としたので、トランスTaの2次電圧が高い場合でも、トランスT1,T2のタップ位置を調整することにより、トランスTaの2次巻線3bを調整できる。
この2次巻線3bを調整できることから、低電圧大電流に対して、スイッチ素子のオン期間を広げて(スイッチ素子のオンデューティを最適化し)電流のピーク値を減らすことにより、スイッチ素子の損失を低減できる。
また、トランスTaに流れる電流の実効値を、(21/2/N)とすることができるので、2次巻線3bの線材を低減し、トランスTaを小型化できる。ここで、Nは、従来トランスとの2次巻線の巻数比である。
図3は実施例2のスイッチング電源装置の回路構成図である。図3に示すスイッチング電源装置は、図1に示すスイッチング電源装置に対して、ダイオードD4をMOSFET等からなるスイッチQ5(本発明の第1スイッチ素子に対応)に置き換え、ダイオードD3をMOSFET等からなるスイッチQ6(本発明の第2スイッチ素子に対応)に置き換え、制御回路10にスイッチQ5をスイッチQ1に同期してオン/オフさせ、スイッチQ6をスイッチQ2に同期してオン/オフさせる制御を追加した制御回路10aで制御回路10を置き換えたことを特徴とする。
なお、実施例2のスイッチング電源装置の動作は、図2のタイミングチャートによる動作と略同様であるので、ここでは、その動作の詳細は省略する。
即ち、制御回路10aにより、時刻t0〜t2において、スイッチQ6をオフさせて、スイッチQ5をオンさせ、時刻t2〜t4において、スイッチQ5をオフさせて、スイッチQ6をオンさせれば、図1に示す実施例1のスイッチング電源装置の動作と同様に動作させることができる。
このように実施例2のスイッチング電源装置によれば、同期整流を行なうMOSFET等からなるスイッチQ5,Q6を用いたので、低電圧、大電流におけるダイオードの損失を低減することができる。
図4は実施例3のスイッチング電源装置の回路構成図である。図1では、スイッチQ1〜Q4で構成したフルブリッジ型を用いたが、図4では、スイッチQ1,Q2とコンデンサC3,C4で構成したハーフブリッジ型とした変換回路を用いたことを特徴とする。
この変換回路は、直流電源Vdc1の直流電圧をオン/オフさせて(断続させて)トランスTaの1次巻線3a(巻数np)に供給し、トランスTaの2次巻線3b(巻数ns1)から正負対称の電圧(交流電圧)を出力させる。
図4において、直流電源Vdc1の両端には、MOSFET等からなるスイッチQ1とMOSFET等からなるスイッチQ2との直列回路が接続されている。直流電源Vdc1の両端には、コンデンサC3とコンデンサC4との直列回路が接続されている。スイッチQ1とスイッチQ2との接続点とコンデンサC3とコンデンサC4との接続点との間には、トランスTaの1次巻線3aが接続されている。
スイッチQ1の両端にはダイオードDq1とコンデンサC1とが並列に接続され、スイッチQ2の両端にはダイオードDq2とコンデンサC2とが並列に接続されている。
制御回路10bは、スイッチQ1とスイッチQ2とを所定の周期で交互にオン/オフ制御し、負荷RLへの出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1、Q2のゲートに印加されるオンパルス幅を狭くし、スイッチQ1、Q2のゲートに印加されるオフパルス幅を広くするように制御する。すなわち、負荷RLへの出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1、Q2のオンデューティを狭くすることで、出力電圧を一定電圧に制御するようになっている。
このような実施例3のスイッチング電源装置は、図1に示す構成に対して、トランスTaの2次側回路は同じであり、トランスTaの1次側の変換回路のみが異なるので、ここでは、変換回路のみの動作を説明する。タイミングチャートは図2を参照する。
まず、時刻t2において、スイッチQ1がオフで、スイッチQ2をオンさせると、Vdc1→C3→3a→Q2→Vdc1の経路で電流が流れ、トランスTaの2次巻線3bに電圧が誘起される。次に、時刻t3において、スイッチQ2をオフさせると、トランスTaの2次巻線3bの電圧ns1vは略零となる。
次に、時刻t4において、スイッチQ2がオフで、スイッチQ1をオンさせると、Vdc1→Q1→3a→C4→Vdc1の経路で電流が流れ、トランスTaの2次巻線3bに電圧が誘起される。次に、時刻t5において、スイッチQ1をオフさせると、トランスTaの2次巻線3bの電圧ns1vは略零となる。
このように実施例3のスイッチング電源装置によれば、実施例1のスイッチング電源装置の効果と同様な効果が得られるとともに、変換回路の構成が簡単で済む。
図5は実施例4のスイッチング電源装置の回路構成図である。図1では、スイッチQ1〜Q4で構成したフルブリッジ型を用いたが、図5では、スイッチQ1、Q2で構成したプッシュプル型とした変換回路を用いたことを特徴とする。
この変換回路は、直流電源Vdc1の直流電圧をオン/オフさせて(断続させて)トランスTbの1次巻線3a1(巻数np)及び3a2(巻数np)に交互に供給し、トランスTbの2次巻線3b(巻数ns1)から正負対称の電圧(交流電圧)を出力させる。
図5において、トランスTbの第1の1次巻線3a1(巻数np)に第2の1次巻線3a2(巻数np)が直列に接続され、第1の1次巻線3a1の一端と第2の1次巻線3a2の一端との接続点には直流電源Vdc1の正極が接続されている。第1の1次巻線3a1の他端には、MOSFET等からなるスイッチQ1の一端(ドレイン)とダイオードDq1のカソードとコンデンサC1の一端が接続され、スイッチQ1の他端(ソース)とダイオードDq1のアノードとコンデンサC1の他端は、直流電源Vdc1の負極に接続されている。
第2の1次巻線3a2の他端は、MOSFET等からなるスイッチQ2の一端(ドレイン)とダイオードDq2のカソードとコンデンサC2の一端に接続され、スイッチQ2の他端(ソース)とダイオードDq2のアノードとコンデンサC2の他端は、直流電源Vdc1の負極に接続されている。トランスTbの第1の1次巻線3a1と第2の1次巻線3a2と2次巻線3b(巻数ns1)とが互いに同相に巻回されている。
制御回路10cは、スイッチQ1とスイッチQ2とを所定の周期で交互にオン/オフ制御し、負荷RLへの出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1、Q2のゲートに印加されるオンパルス幅を狭くし、スイッチQ1、Q2のゲートに印加されるオフパルス幅を広くするように制御する。すなわち、負荷RLへの出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1、Q2のオンデューティを狭くすることで、出力電圧を一定電圧に制御するようになっている。
なお、図5に示すその他の構成は、図1に示す実施例1のスイッチング電源装置の構成と同一構成であり、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このような実施例4のスイッチング電源装置は、図1に示す構成に対して、トランスTbの2次側回路は同じであり、トランスTbの1次側回路のみが異なるので、ここでは、1次側回路のみの動作を説明する。タイミングチャートは図2を参照する。
まず、時刻t2において、スイッチQ2がオフで、スイッチQ1をオンさせると、Vdc1→3a1→Q1→Vdc1の経路で電流が流れ、トランスTbの2次巻線3bに電圧が誘起される。次に、時刻t3において、スイッチQ1をオフさせると、トランスTbの2次巻線3bの電圧ns1vは略零となる。
次に、時刻t4において、スイッチQ1がオフで、スイッチQ2をオンさせると、Vdc1→3a2→Q2→Vdc1の経路で電流が流れ、トランスTbの2次巻線3bに電圧が誘起される。次に、時刻t5において、スイッチQ2をオフさせると、トランスTbの2次巻線3bの電圧ns1vは略零となる。
このように実施例4のスイッチング電源装置によれば、実施例1のスイッチング電源装置の効果と同様な効果が得られるとともに、変換回路の構成が簡単で済む。
(トランスとリアクトルとを一体化した磁気回路の例)
図6は実施例1乃至実施例4のスイッチング電源装置のトランスとリアクトルとを一体化した磁気回路を示す図である。図6では、トランスとリアクトルとを一体化する手法を示している。
実施例1乃至実施例4のスイッチング電源装置におけるトランスT1は、図6(a)に示すように、閉磁路が形成された磁性材料からなるコア21の第1脚21aに1次巻線5(巻数np)を巻回し、コア21の第2脚21bに2次巻線5cを巻回して構成されている。トランスT2は、閉磁路が形成されたコア22の第1脚22bに1次巻線6(巻数np)を巻回し、コア22の第2脚22aに2次巻線6cを巻回して構成されている。リアクトルLoは、ギャップ(空隙)が形成されたコア23の第1脚23aに巻線7を巻回して構成されている。コア23の第2脚23bにギャップ24が形成されている。
このトランスT1とトランスT2とリアクトルLoとは、図6(b)に示すように、接続されている。これより、図6(a)に示すトランスT1とトランスT2とリアクトルLoのコアを一体化して図6(c)としても動作は変化しない。
図6(c)に示す磁気回路は、閉磁路が形成されたコア30の第1脚30aにトランスT1の1次巻線5を巻回し、第2脚30bにトランスT1の2次巻線5cを巻回し、第3脚30cに巻線7を巻回し、第4脚30dにトランスT2の1次巻線6を巻回し、第5脚30eにトランスT2の2次巻線6cを巻回し、第6脚30fにはギャップ34が形成されている。トランスT1の2次巻線5cを貫く磁束は、Φ1であり、リアクトルLoの巻線7を貫く磁束は、Φ2であり、トランスT2の2次巻線6cを貫く磁束は、Φ3である。
ここで、トランスT1の2次巻線5c(巻数ns)とトランスT2の2次巻線6c(巻数ns)とリアクトルLoとは、リング状(閉ループ状)に接続されているため、トランスT1の2次巻線5cの電圧をV1とし、リアクトルLoの巻線7の電圧をV2とし、トランスT2の2次巻線6cの電圧をV3とすると、各巻線5c,6c,7に発生する電圧の総和は、V1+V2+V3=0である。
各巻線5c,6c,7の巻数が互いに等しく、その巻数をNとした場合に、巻線が巻回されるコアの磁束Φは、dΦ/dt=Vであるため、各巻線の電圧の総和が零であるので、コアの磁束変化の総和も零となる。従って、図6(a)に示す磁気回路から図6(c)に示す磁気回路に置き換えても、磁束の総和は、Φ1+Φ2+Φ3=0であるため、動作に影響しない。
また、ΔΦ1+ΔΦ2+ΔΦ3=0(ΔΦ1,ΔΦ2,ΔΦ3は、各々Φ1,Φ2,Φ3の磁束の変化示す)であるため、磁束Φ1が通る脚30b、磁束Φ2が通る脚30c、磁束Φ3が通る脚30eの3つの脚を全て取り去って、図6(d)に示すような磁気回路としても動作に影響しない。図6(d)に示す磁気回路は、閉磁路が形成されたコア40の第1脚40aにトランスT1の1次巻線5を巻回し、第2脚40bにトランスT2の1次巻線6を巻回し、第3脚40cにギャップ44が形成されている。即ち、磁気回路を小型化することができる。
このように、3脚からなるコアを用いることにより、2個のトランスとリアクトルを簡単化して、回路構成を簡単化できる。
また、図6(e)に示すように、閉磁路が形成されたコア50の中央脚50aに、トランスT1の1次巻線5からなる第1コイルと、トランスT2の1次巻線6からなる第2コイルとを巻回し、2つのコイル間に磁性材料からなる磁気分路52を設けている。この磁気分路52とコア50の外側脚との間にはギャッブ54が形成されている。
図6(e)に示すような磁気回路の場合には、第1コイルと第2コイルとの結合が良くなり、両コイルで生成された磁束は、ほとんど磁気分路52を通るため、磁気分路52のギャップ54により、広い範囲でインダクタンスを調整できる。従って、ピーク電流の多く流れる用途に対して、ギャップ54を大きくすることにより、コアが飽和せずに使用できる。
なお、本発明は実施例1乃至実施例4のスイッチング電源装置に限定されるものではない。例えば、図4又は図5に示す構成に対して、ダイオードD4を図3に示すスイッチQ5に置き換え、ダイオードD3を図3に示すスイッチQ6に置き換え、スイッチQ1,Q2に同期してスイッチQ5、Q6を制御するようにしてもよい。このようにすれば、実施例2の効果と同様な効果が得られる。
また、実施例1乃至実施例4では、変換回路としてフルブリッジ型、ハーフブリッジ型、プッシュプル型を例示したが、本発明は、出力電圧が正負対称の交流電圧となる変換回路であれば、いかなる変換回路を用いても良い。
本発明は、DC−DCコンバータ、AC−DCコンバータ等のスイッチング電源装置の電源回路に適用可能である。
実施例1のスイッチング電源装置の回路構成図である。 実施例1のスイッチング電源装置の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例2のスイッチング電源装置の回路構成図である。 実施例3のスイッチング電源装置の回路構成図である。 実施例4のスイッチング電源装置の回路構成図である。 実施例1乃至実施例4のスイッチング電源装置のトランスとリアクトルとを一体化した磁気回路を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の回路構成図である。 従来のスイッチング電源装置の各部における信号のタイミングチャートである。
符号の説明
Vdc1 直流電源
Lo,L1 リアクトル
RL 負荷
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6 スイッチ
T,Ta,Tb,T1,T2 トランス
D3,D4,Dq1〜Dq4 ダイオード
Co 平滑コンデンサ
C1〜C4 コンデンサ
1a,3a,5,6 1次巻線
5a,6a 第1巻線
5b,6b 第2巻線
3b,5c,6c 2次巻線
3a1 第1の1次巻線
3a2 第2の1次巻線
1b 第1の2次巻線
1c 第2の2次巻線
10,10a〜10c,100 制御回路
24,34,44,54 ギャップ
21,22,23,30,40,50 コア
52 磁気分路

Claims (5)

  1. 直流電源の直流電圧をオン/オフさせてコンバータトランスの1次巻線に供給し、前記コンバータトランスの2次巻線から正負対称の電圧を出力させる変換回路を備えたスイッチング電源装置において、
    前記コンバータトランスの2次巻線の一端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第1平滑トランスと、
    前記コンバータトランスの2次巻線の他端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第2平滑トランスと、
    前記第1平滑トランスの2次巻線と前記第2平滑トランスの2次巻線とが直列に接続された直列回路の両端に接続されるリアクトルと、
    前記第1平滑トランスの他端と前記第2平滑トランスの他端とに一端が接続される平滑コンデンサと、
    前記第1平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続される第1ダイオードと、
    前記第2平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続される第2ダイオードと、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 直流電源の直流電圧をオン/オフさせてコンバータトランスの1次巻線に供給し、前記コンバータトランスの2次巻線から正負対称の電圧を出力させる変換回路を備えたスイッチング電源装置において、
    前記コンバータトランスの2次巻線の一端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第1平滑トランスと、
    前記コンバータトランスの2次巻線の他端に一端が接続され、第1巻線と第2巻線とからなる1次巻線と2次巻線とを有する第2平滑トランスと、
    前記第1平滑トランスの2次巻線と前記第2平滑トランスの2次巻線とが直列に接続された直列回路の両端に接続されるリアクトルと、
    前記第1平滑トランスの他端と前記第2平滑トランスの他端とに一端が接続される平滑コンデンサと、
    前記第1平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続される第1スイッチ素子と、
    前記第2平滑トランスの第1巻線と第2巻線との接続点と前記平滑コンデンサの他端とに接続され、前記第1スイッチ素子とは相補的にオン/オフする第2スイッチ素子と、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 前記各平滑トランスについて前記第1巻線の巻数np1と前記第2巻線の巻数np2とした場合に、A=(np1+np2)/np2で決められる巻数比Aを調整することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 閉磁路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記コアの第1脚には前記第1平滑トランスの1次巻線が巻回され、前記コアの第2脚には前記第2平滑トランスの1次巻線が巻回され、前記コアの第3脚に空隙が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  5. 閉磁路が形成された複数脚からなるコアを有し、前記コアの複数脚の内の1脚には、前記第1平滑トランスの1次巻線からなる第1コイルと前記第2平滑トランスの1次巻線からなる第2コイルとが巻回され、前記第1コイルと前記第2コイルとの間には磁気分路が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
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