JP5218456B2 - Led駆動装置 - Google Patents

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本発明は、直列に接続された複数のLEDを駆動するLED駆動装置に関する。
従来、直列に接続された複数のLED(Light Emitting Diode)を点灯させるLED駆動装置として、例えば特許文献1が知られている。
特許文献1には、図10に示すように、複数の変圧器を用いて電流を供給し、複数の電流路に接続された複数のLEDを駆動する光源回路が開示されている。各変圧器は1つの電流供給コイルと誘導コイルからなり、電流供給コイルは出力の電流を異なる電流路に提供するように用いられ、誘導コイルは別の変圧器の誘導コイルに接続されて電流ループを形成する。各変圧器と別の変圧器との出力の電流の関係は、互いに接続された変圧器のコイルの巻数比によって決められる。即ち、コイルの巻数比が1:1の場合、各電流路に流れる電流を均衡化することができる。
特開2006−352116号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたLED駆動装置にあっては、並列に接続された複数のLED電流を精度良く均衡化することができなかった。即ち、電流のバランスの精度が十分でなかった。
本発明の課題は、並列に接続された複数のLEDに流れる電流のバランスの精度を向上することができるLED駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のLED駆動装置は、交番電流を整流平滑してLEDに供給するLED駆動装置であって、1次巻線と2次巻線とを有する第1トランス、直流電源の両端に直列に接続される第1及び第2スイッチング素子、前記第1及び第2スイッチング素子の一方に並列に接続され且つ前記1次巻線と共振コンデンサを有する直列接続部を有し、前記2次巻線から前記交番電流を出力する共振型の電力供給手段と、前記電力供給手段の出力に接続され第1整流素子と第1平滑素子を有する第1整流平滑回路、前記第1整流平滑回路に接続され且つ1以上のLEDを直列接続してなる第1LED群、前記電力供給手段と前記第1整流平滑回路との間に接続される第1巻線を有する第1直列回路と、前記電力供給手段の出力に接続され第2整流素子と第2平滑素子を有する第2整流平滑回路、前記第2整流平滑回路に接続され且つ1以上のLEDを直列接続してなる第2LED群、前記電力供給手段と前記第2整流平滑回路との間に接続される第2巻線を有する第2直列回路と、前記第1及び第2スイッチング素子のスイッチング周波数を前記電力供給手段の共振周波数よりも高い周波数に制御する制御手段とを有し、前記第1及び第2巻線は、前記第1及び第2電流を均衡化するための第2トランスを構成し、前記第1及び第2巻線の各々は漏れインダクタンス成分を有し、前記共振周波数は、前記共振コンデンサと前記漏れインダクタンス成分とに基づき決定され、前記第1及び第2直列回路の各々を流れる第1及び第2電流が、前記第1及び第2巻線に生じる電磁力に基づき均衡化されることを特徴とする。
本発明によれば、制御手段が第1及び第2スイッチング素子のスイッチング周波数を電力供給手段の共振周波数よりも高い周波数に制御するので、第1及び第2直列回路の各々を流れる第1及び第2電流が第1及び第2巻線に生じる電磁力に基づき均衡化される。従って、複数のLEDに流れる電流のバランスの精度を向上することができる。
また、第1及び第2巻線は、第1及び第2電流を均衡化するための第2トランスを構成し、第1及び第2巻線の各々は漏れインダクタンス成分を有し、共振周波数は、共振コンデンサと漏れインダクタンス成分とに基づき決定されるので、共振コンデンサと漏れインダクタンス成分とに基づく共振周波数を調整することにより電流のばらつきが抑えられ、複数のLEDに流れる電流のバランスの精度を向上することができる。
本発明の実施例1のLED駆動装置の構成図である。 本発明の実施例1のLED駆動装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施例1のLED駆動装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例1の変形例に係るLED駆動装置の構成図である。 漏れインダクタンスと電流のばらつきとの関係を示す図である。 実施例1の半波倍電圧整流方式と他の全波整流方式とを示す図である。 各整流方式の電流のばらつきの比較結果を示す図である。 本発明の実施例2のLED駆動装置の主要な構成図である。 実施例2のLED駆動装置のコイルを追加した場合とトランスの漏れインダクタンスを利用した場合の電流のばらつきを比較した結果を示す図である。 従来のLED駆動装置の具体例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態のLED駆動装置を図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、コンバータとして共振型コンバータを用いるとともに、共振型コンバータの共振周波数よりもスイッチング素子のスイッチング周波数を高い周波数で制御し、電流バランス用のトランスに漏れインダクタンスを大きく含むように構成し、整流方式として半波倍電圧整流方式を採用したことを特徴とする。
図1は本発明の実施例1に係るLED駆動装置の構成図である。電力供給手段10は、正弦波状の交番電流を供給するために、直流電源Vinの両端に、MOSFETからなるスイッチング素子QHとMOSFETからなるスイッチング素子QLとの直列回路が接続されている。
スイッチング素子QHとスイッチング素子QLとの接続点にトランスT2の1次巻線Npと電流共振コンデンサCriとの直列共振回路が接続されている。トランスT2は、漏れインダクタンスLr1,Lr2を有する。LpはトランスT2の励磁インダクタンスである。スイッチング素子QLとスイッチング素子QHとが交互にオンオフすることで、トランスT2の巻線Nsから漏れインダクタンスLr1、Lr2と電流共振コンデンサCri又はLr1、LpとCriで共振した正弦波状の交番電流を供給することができる。
2次巻線Nsの一端には巻線N1の一端が接続され、巻線N1の他端にはコンデンサC11を介して交番電流を半波整流するダイオードD1のアノードとダイオードD11のカソードとが接続される。ダイオードD1のカソードと2次巻線Nsの他端との間には、コンデンサC1が接続され、コンデンサC1の一端には、負荷LD1(LED1a〜LED1e)が並列に接続される。ダイオードD11のアノードは、2次巻線Nsの他端とコンデンサC1の他端とに接続される。コンデンサC1,C11とダイオードD1,D11は、第1の半波2倍電圧整流回路を構成する。2次巻線Nsと第1の半波2倍電圧整流回路とが直列回路を構成し、第1の半波2倍電圧整流回路の出力に負荷LD1(LED1a〜LED1e)が接続される。
また、トランスT2の2次巻線Nsの一端には巻線S1の一端が接続され、巻線S1の他端にはコンデンサC12を介して交番電流を半波整流するダイオードD2のアノードとダイオードD12のカソードとが接続される。ダイオードD2のカソードと2次巻線Nsの他端との間には、コンデンサC2が接続され、コンデンサC2の一端には、負荷LD2(LED2a〜LED2e)が並列に接続される。ダイオードD12のアノードは、2次巻線Nsの他端とコンデンサC2の他端とに接続される。コンデンサC2,C12とダイオードD2,D12は、第2の半波2倍電圧整流回路を構成する。2次巻線Nsと第2の半波2倍電圧整流回路とが直列回路を構成し、第2の半波2倍電圧整流回路の出力に負荷LD2(LED2a〜LED2e)が接続される。
巻線N1と巻線S1とは、互いに電磁的に結合されトランスT1を構成する。トランスT1は励磁インダクタンスL1を有する。また、LEDの順方向電圧(Vf)のバラツキにより、実施例1における負荷LD1のインピーダンスと負荷LD2のインピーダンスとは互いに異なる。
また、負荷LD1(LD2)には抵抗Rsの一端とPFM回路1の入力端子の一端とが接続され、抵抗Rsの他端とPFM回路の入力端子の他端は接地される。抵抗Rsが、負荷LD1(及びLD2)に流れる電流を一括して検出し、電流検出値をPFM回路1に出力する。PFM回路1は、電流検出値と内部の基準電圧とを比較して、その誤差出力に基づき、負荷に流れる電流が一定になるようにスイッチング素子QHとスイッチング素子QLとのオンオフ周波数を制御する。
(スイッチング周波数と共振周波数との関係)
次に、実施例1のLED駆動装置の動作を説明する。まず、比較例として、スイッチング素子QH,QLのスイッチング周波数が電力供給手段10の共振周波数よりも低い周波数である場合の動作を図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
電力供給手段10の共振周波数は、トランスT2の励磁インダクタンス、漏れインダクタンス及び電流共振コンデンサCriとによって決定される。
ここでは、トランスT2の漏れインダクタンスLr2の値を例えば100μHとする。すなわち、トランスT2の漏れインダクタンスLr2の値を小さくすることで、スイッチング周波数を、漏れインダクタンス(Lr1+Lr2)と電流共振コンデンサCriとによる共振周波数の約0.7倍としている。
ここで、LED1a〜LED1eの各々の順方向電圧Vfの和とVf(LD1)、LED2a〜LED2eの各々の順方向電圧Vfの和とVf(LD2)として、Vf(LD1)>Vf(LD2)となっているものとして説明する。
図2において、V(QH),V(QL)はスイッチング素子QH,QLのドレイン・ソース間の電圧、I(QH),I(QL)はスイッチング素子QH,QLのドレイン・ソース間を流れる電流、V(Ns)はトランスT2の2次巻線Nsの電圧、I(D1),I(D11)はダイオードD1,D11を流れる電流、I(D1)−I(D2)はダイオードD1とダイオードD2とを流れる電流の差、I(L1)はトランスT1の励磁インダクタンスL1を流れる電流である。
動作状態は、スイッチング素子QH,QLのオンオフ、トランスT1,T2に印加される電圧の状態により6つの期間T11〜T16に分けられる。
まず、期間T11において、スイッチング素子QHがオフ、スイッチング素子QLがオンの状態であり、トランスT2の1次側の電流は、Cri→Lp(Np→Lr2)→Lr1→QL→Cri又はCri→QL(DL)→Lr1→Lp(Np→Lr2)→Criの経路を流れる。2次側の電流は、Ns→D11→C11→N1(L1)→Nsという経路と、Ns→D12→C12→S1→Nsという経路とで流れる。
2つの経路の電圧について、
V(Ns)−V(N1)+V(C11)=0
V(Ns)+V(S1)+V(C12)=0
が成立する。また、トランスT1の巻線N1,S1の電圧V(N1),V(S1)は、トランスの特性上V(N1)=V(S1)となる。従って、トランスT1の励磁インダクタンスL1の電圧V(L1)=V(N1)=V(S1)とすると、
V(Ns)=−(V(C11)+V(C12))/2
V(L1)=(V(C11)−V(C12))/2
となり、トランスT1の励磁インダクタンスL1にはコンデンサC11の電圧とコンデンサC12の電圧の差の1/2の電圧が印加される。倍電圧整流方式で、電力供給手段の出力電圧V(Ns)が図3のように、時比率が0.5で極性を対称に反転させる場合、
V(L1)=(V(C1)−V(C2))/4
となる。
Vf(LD1)>Vf(LD2)のとき、V(C1)>V(C2)となるため、V(L1)は巻始が正の電圧となる。このため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流I(L1)は、V(L1)/L1の傾きで増加する。
次に、期間T12において、期間T11と同様にスイッチング素子QHがオフ、スイッチング素子QLがオンの状態であるが、期間T11と比較して共振周波数が変わり、インダクタンス(Lr1+Lp)と電流共振コンデンサCriとによる共振周波数となる。トランスT2の1次側の電流は期間T11の電流と同じであり、Cri→Lp(Np→Lr2)→Lr1→QL→Criの経路を流れる。2次側の電流は、Ns→D12→C12→S1→Nsという経路と、L1→N1→L1の経路とを流れる。この期間に2次側を流れる電流は、励磁インダクタンスL1に蓄えられた電流を放出したものであり、励磁電流がゼロになると、この期間T12は終了する。
次に、期間T13において、期間T11,T12と同様にスイッチング素子QHがオフ、スイッチング素子QLがオンの状態である。トランスT2の1次側では電流が、Cri→Lp→Lr1→QL→Criの経路を流れ、トランスT2のNp,Nsには電流は流れない。2次側ではダイオードD1,D2,D11,D12のいずれも電流が流れず、励磁インダクタンスL1にも電流が流れない。
次に、期間T14において、スイッチング素子QHがオン、スイッチング素子QLがオフの状態であり、トランスT2の1次側の電流は、Vin→Cri→Lp(Lr2→Np)→Lr1→QH(DH)→Vin又はVin→QH→Lr1→Lp(Lr2→Np)→Cri→Vinの経路を流れる。2次側の電流は、Ns→N1(L1)→C11→D1→C1(LD1)→Nsという経路と、Ns→S1→C12→D2→C2(LD2)→Nsという経路とで流れる。
2つの経路の電圧は、
V(Ns)−V(N1)+V(C11)−V(C1)=0
V(Ns)+V(S1)+V(C12)−V(C2)=0
である。また、トランスT1の巻線N1,S1の電圧V(N1),V(S1)は、トランスの特性上V(N1)=V(S1)となる。従って、トランスT1の励磁インダクタンスL1の電圧V(L1)=V(N1)=V(S1)とすると、
V(Ns)=(V(C1)+V(C2)−V(C11)−V(C12))/2
V(L1)=(V(C2)−V(C1))/2+(V(C11)−V(C12))/2
となる。いま、倍電圧整流方式で電力供給手段10の出力電圧V(Ns)が図3のように時比率0.5で極性を対称に反転させる場合、
V(C11)=V(C1)/2
V(C12)=V(C2)/2
であるため、
V(L1)=−(V(C1)−V(C2))/4
となる。
Vf(LD1)>Vf(LD2)のとき、V(C1)>V(C2)となるため、V(L1)は巻始が負の電圧となる。このため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流I(L1)は、|V(L1)/L1|の傾きで減少する。
次に、期間T15において、期間T14と同様にスイッチング素子QHがオン、スイッチング素子QLがオフの状態であるが、共振周波数が変わり、インダクタンス(Lr1+Lp)と電流共振コンデンサCriとによる共振周波数となる。トランスT2の1次側の電流は、Vin→QH→Lr1→Lp(Lr2→Lp)→Cri→Vinの経路を流れる。2次側では、Ns→S1→C12→D2→C2(LD2)→Nsの経路と、L1→N1→L1の経路を流れる。この期間に2次側を流れる電流は、励磁インダクタンスL1に蓄えられた電流を放出したものであり、励磁電流がゼロになると、この期間T15は終了する。
次に、期間T16において、期間T14,T15と同様にスイッチング素子QHがオン、スイッチング素子QLがオフの状態である。トランスT2の1次側では電流が、Vin→QH→Lr1→Lp→Cri→Vinの経路を流れており、トランスT2のNp,Nsには電流は流れない。2次側では期間T13と同様にダイオードD1,D2,D11,D12のいずれも電流が流れず、励磁インダクタンスL1にも電流が流れない。
比較例に係るLED駆動装置は、以上の周期的な動作を繰り返す。6つの期間T11〜T16の内、期間T11,T12,T13,T16ではダイオードD1,D2が導通しない。期間T14,T15ではダイオードD1,D2は導通し、励磁インダクタンスL1を流れる励磁電流が電流I(D1)に重畳されることにより、電流I(D1)と電流I(D2)との間に差が生ずる。
次に、本発明に係るLED駆動装置の動作として、スイッチング素子QH,QLのスイッチング周波数が電力供給手段10の共振周波数よりも高い場合の動作を図3に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
PFM回路1(制御手段に対応)は、スイッチング素子QH,QLのスイッチング周波数を電力供給手段10の共振周波数よりも高い周波数に制御する。この場合、トランスT2を疎結合することで、トランスT2の漏れインダクタンス(Lr1+Lr2)の値を大きくしている。Lr2は例えば3mHである。これにより、スイッチング周波数は、漏れインダクタンス(Lr1+Lr2)と共振コンデンサCriとによる共振周波数の約2倍の周波数になっている。
このLr2にはトランスT2の2次側のインダクタンスも含む。即ち、共振周波数は、トランスT2のインダクタンスとトランスT1の漏れインダクタンス(図示されない)と電流共振コンデンサCriにより決定される。
動作状態は、スイッチング素子QH,QLのオンオフ、トランスT1,T2に印加される電圧の状態により4つの期間T1〜T4に分けられる。
まず、期間T1において、スイッチング素子QHがオフ、スイッチング素子QLがオンの状態であり、トランスT2の1次側の電流は、Cri→Lp(Np→Lr2)→Lr1→QL→Cri又はCri→QL(DL)→Lr→Lp(Np→Lr2)→Criの経路を流れる。共振周波数は、トランスT2の漏れインダクタンス(Lr1+Lr2)とコンデンサCriとにより決定される。トランスT2の巻線Np,Nsはいずれも巻始が負電圧となる。このため、2次側の電流は、Ns→D11→C11→N1(L1)→Nsという経路と、Ns→D12→C12→S1→Nsという経路とで流れる。
励磁インダクタンスL1に印加される電圧V(L1)も図2に示した例の期間T11と同様に、
V(L1)=(V(C1)−V(C2))/4
であるため、V(L1)は巻始が正の電圧となる。このため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流I(L1)は、V(L1)/L1の傾きで増加する。
トランスT1の1次巻線N1と2次巻線S1とはそれぞれに流れる電流が均衡するように磁気結合されているので、コンデンサC11とコンデンサC12とには同一の電流が充電される。
次に、期間T2において、スイッチング素子QHがオンし、スイッチング素子QLがオフの状態であり、トランスT2の1次側の電流は、Vin→Cri→Lp(Np→Lr2)→Lr1→QH(DH)→Vinの経路を流れる。期間T1と同様に、トランスT2の巻線Np,Nsは、巻始が負電圧となるため、2次側の電流は、Ns→D11→C11→N1(L1)→Nsという経路と、Ns→D12→C12→S1→Nsという経路とで流れる。
励磁インダクタンスに印加される電圧V(L1)も期間T1と同様に、
V(L1)=(V(C1)−V(C2))/4
であるため、V(L1)は巻始が正電圧となる。このため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流I(L1)は、V(L1)/L1の傾きで増加する。
次に、期間T3において、スイッチング素子QHがオンし、スイッチング素子QLがオフの状態である。トランスT2の1次側の電流は、Vin→Cri→Lp(Lr2→Np)→Lr1→QH(DH)→Vin又はVin→QH→Lr1→Lp(Lr2→Np)→Cri→Vinの経路を流れる。トランスT2の巻線Np,Nsは、いずれも巻始が正電圧となるため、2次側の電流は、Ns→N1(L1)→C11→D1→C1(LD1)→Nsという経路と、Ns→S1→C12→D2→C2(LD2)→Nsという経路とで流れる。
励磁インダクタンスL1に印加される電圧V(L1)も図2に示した例の期間T14と同様に、
V(L1)=−(V(C1)−V(C2))/4
であるため、V(L1)は巻始が負の電圧となる。このため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流I(L1)は、|V(L1)/L1|の傾きで減少する。
トランスT1の1次巻線N1と2次巻線S1とはそれぞれに流れる電流が均衡するように磁気結合されているので、コンデンサC1とコンデンサC2とには同一の電流が充電される。従って、コンデンサC1に接続される負荷LD1とコンデンサC2に接続される負荷LD2は、インピーダンスが異なる場合でも均衡化された電流が流れることになる。
次に、期間T4において、スイッチング素子QHがオフし、スイッチング素子QLがオンの状態である。トランスT2の1次側の電流は、Cri→QL(DL)→Lr1→Lp(Lr2→Np)→Criの経路を流れる。トランスT2の巻線Np,Nsは巻始が正電圧となる。このため、2次側の電流は、Ns→N1(L1)→C11→D11→D1→C1(LD1)→Nsという経路と、Ns→S1→C12→D2→C2(LD2)→Nsという経路とで流れる。
励磁インダクタンスL1に印加される電圧V(L1)も期間T3と同様に、
V(L1)=−(V(C1)−V(C2))/4
であり、V(L1)は巻始が負電圧となる。このため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流I(L1)は、|V(L1)/L1|の傾きで減少する。
本実施例に係るLED駆動装置は、以上の周期的な動作を繰り返す。4つの期間T1〜T4の内、期間T1,T2ではダイオードD1,D2が導通しない。期間T3,T4ではダイオードD1,D2は導通し、励磁インダクタンスL1を流れる励磁電流が電流I(D1)に重畳されることにより、電流I(D1)と電流I(D2)との間に差が生ずる。しかし、1周期(T1〜T4)でI(D1)−I(D2)を積分すると、その積分値は略ゼロになる。このように、スイッチング周波数が共振周波数よりも大きい(高い)場合には、各LEDストリングに流れる電流のばらつきを低減できる。
また、前述したようにトランスT2の漏れインダクタンスを大きくする他に、トランスT1の漏れインダクタンスを大きくすることによって電力供給手段10の共振周波数を低くすることも可能である。実施例1の変形例に係るLED駆動装置の構成を図4に示す。本変形例に係るLED駆動装置は、トランスT1の1次巻線N1と2次巻線S1とが疎結合され、大きな漏れインダクタンス(Lrn1、Lrs1)を有するように構成される。トランスT2の漏れインダクタンスLr2は、トランスT2の2次側のインダクタンスも含む。即ち、電力供給手段10の共振周波数は、トランスT2の励磁インダクタンス、漏れインダクタンス、電流共振コンデンサCri及びトランスT1の漏れインダクタンスによって決定される。従って、このように構成しても、電力供給手段10の共振周波数を調整することができ、電流I(D1)と電流I(D2)とのばらつきを低減できる。さらに、トランスT2自身の漏れインダクタンスが比較的小さくできるため、トランスT2の漏れ磁束による発熱を低減することができる。
図5は漏れインダクタンスと電流のばらつきとの関係を示す図である。図5に示すように、漏れインダクタンスが大きくなるほど、電流のばらつきΔIが減少する。一般に、漏れインダクタンスの大きなトランスは価格が比較的安価であるため、漏れインダクタンスの大きなトランスを用いることで、安価でしかも電流精度の良いLED駆動回路を構成できる。
図6(a)は実施例1の半波倍電圧整流方式を示し、図6(b)し全波整流方式を示す図である。なお、図6(b)に示すDD1,DD2は全波整流回路を示す。
図7は各整流方式の電流のばらつきの比較結果を示す図である。図7に示すように、全波整流方式の場合でも、トランスT2の漏れインダクタンスが大きくなるほど、電流ばらつきΔIが減少する。さらに、半波倍電圧整流方式は、全波整流方式の半分以下に電流のばらつきを抑えることができる。
図8は実施例2のLED駆動装置の主要な構成図である。実施例2のLED駆動装置は、図8(b)に示すトランスT1の漏れインダクタンスを利用した回路(図1に示す構成と同じ)に対して、図8(a)に示すように、トランスT1の漏れインダクタンスとは別に外部にコイルLrをトランスT1に接続して構成したことを特徴とする。
このコイルLrを用いた場合でも、トランスT1に漏れインダクタンスがある場合と同様な効果が得られる。図9にコイルLrを追加した場合とトランスT1の漏れインダクタンスを利用した場合の電流のばらつきを比較した結果を示す。図9からもわかるように、コイルLrを外部に追加した場合でもトランスT1に漏れインダクタンスがある場合と同様な効果が得られる。なお、一例として、トランスT1に5μHのコイルLrを接続した場合、トランスT1に10μHの漏れインダクタンスがある場合と同等の電流精度となる。
実施例1,2では、LEDの直列数が5(LED1a〜LED1e)、負荷の並列数が2(LD1,LD2)の場合について説明したが、これらの数に限定されるものではない。また、所望の共振周波数を得るために、電流共振コンデンサCriの容量を変更することもできる。
本発明は、LEDを点灯させるためのLED点灯装置やLED照明に適用可能である。
1 PFM回路
3 比較回路
10 電力供給手段
Vin 直流電源
QL,QH スイッチング素子
D1,D2,D11,D12,DL,DH ダイオード
Cri 電流共振コンデンサ
C1,C2,C11,C12 コンデンサ
T1,T2 トランス
Np,N1 1次巻線
Ns,S1 2次巻線
Lp 励磁インダクタンス
Lr1,Lr2,Lrn1,Lrs1 漏れインダクタンス
Vref,Vref1 基準電源
LD1,LD2 負荷

Claims (1)

  1. 交番電流を整流平滑してLEDに供給するLED駆動装置であって、
    1次巻線と2次巻線とを有する第1トランス、直流電源の両端に直列に接続される第1及び第2スイッチング素子、前記第1及び第2スイッチング素子の一方に並列に接続され且つ前記1次巻線と共振コンデンサを有する直列接続部を有し、前記2次巻線から前記交番電流を出力する共振型の電力供給手段と、
    前記電力供給手段の出力に接続され第1整流素子と第1平滑素子を有する第1整流平滑回路、前記第1整流平滑回路に接続され且つ1以上のLEDを直列接続してなる第1LED群、前記電力供給手段と前記第1整流平滑回路との間に接続される第1巻線を有する第1直列回路と、
    前記電力供給手段の出力に接続され第2整流素子と第2平滑素子を有する第2整流平滑回路、前記第2整流平滑回路に接続され且つ1以上のLEDを直列接続してなる第2LED群、前記電力供給手段と前記第2整流平滑回路との間に接続される第2巻線を有する第2直列回路と、
    前記第1及び第2スイッチング素子のスイッチング周波数を前記電力供給手段の共振周波数よりも高い周波数に制御する制御手段とを有し、
    前記第1及び第2巻線は、前記第1及び第2電流を均衡化するための第2トランスを構成し、前記第1及び第2巻線の各々は漏れインダクタンス成分を有し、前記共振周波数は、前記共振コンデンサと前記漏れインダクタンス成分とに基づき決定され、
    前記第1及び第2直列回路の各々を流れる第1及び第2電流が、前記第1及び第2巻線に生じる電磁力に基づき均衡化されることを特徴とするLED駆動装置。
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