JP4690618B2 - 誘導結合されたプラズマを用いて基板をエッチングするための装置および方法 - Google Patents

誘導結合されたプラズマを用いて基板をエッチングするための装置および方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、独立請求項の上位概念に記載の誘導結合されるプラズマを用いて、基板、例えばシリコン基体をエッチングするための装置およびこの装置によって実施可能な方法に関する。
【0002】
従来の技術
誘導的なプラズマ源を使用して例えばシリコンに対して異方性高速エッチング方法を実施するために、例えばDE4241045C2号から公知であるような方法において、できるだけ短い時間において、いわゆるパッシベーションステップの期間に効果的な側壁パッシベーションを実施しかつ更にいわゆるエッチングステップの期間にシリコンのできるだけ高度に集中してエッチングするフルオルラジカルを実現することが必要である。その際エッチングレートを高めるために最も考えられるのは、誘導プラズマ源をできるだけ高い高周波電力で動作させかつこれによりできるだけ高いプラズマ電力を、発生された誘導結合されたプラズマに入力結合することである。
【0003】
しかしこの種の入力結合可能なプラズマ電力には、一方においてプラズマ源の電気的な構成要素の負荷能力から生じ、他方においてプロセス技術的な性質でもある限界が設定されている。すなわち、誘導プラズマ源の高周波電力が高くなると、すなわち入力結合すべきプラズマ電力が高くなると、源もしくはソース領域から、発生される誘導結合されるプラズマへの電気的な介入がますます障害を受けることになり、このために基板ウェハにおけるエッチング結果が劣化されることになる。
【0004】
更に、DE4241045C2号に記載のエッチングプロセスではプラズマ電力が非常に高い場合、エッチングステップとパッシベーションステップとの間の切換フェーズにおけるプラズマ入力結合の際にも安定性問題も生じる。この問題の原因は次の通りである:入力結合すべき電力がkW領域にある場合、切換フェーズにおいて発生する電力反射および電圧の過度の高まりがプラズマ源の電気回路(コイル、接続されている容量、発生器出力段など)に破壊的に作用する。
【0005】
特許出願19900179号明細書にはこのために既に、DE4241045C2号に対して一層改良された誘導プラズマ源が記載されており、つまりこのプラズマ源は、誘導プラズマ源のコイルの無損失の対称的な高周波供給を用いて特別高いプラズマ電力に適しており、かつ障害入力結合が特別に少ない誘導プラズマを発生するものである。しかしこの形式の源に対しても、約3kWないし5kWの実際に使用可能な電力限界値が存在している。つまりその上では必要な高周波構成要素は極端に高くなるかまたはプラズマ安定性に関する問題は急激に増加する。
【0006】
特許出願19919832号明細書から更に、誘導結合されたプラズマに高周波の交番的な電磁場で以て入力結合されるプラズマ電力を、個々のプロセス過程、殊に交番するエッチングステップおよびパッシベーションステップ間で断熱的に変化させることが既に公知である。
【0007】
この形式の断熱的な電力移行、すなわち入力結合されるプラズマ電力を徐々に加速もしくは低減することで、上述した問題、すなわち1kWないし5kWの領域にあるプラズマ電力を投入および遮断する場合の電力反射および電圧の過度の高まりに関する問題を克服することが可能になる。ただしここで、ICP源のインピーダンスは同時に、入力結合されるプラズマ電力に依存しているその都度のプラズマインピーダンスに、自動的な整合回路網またはインピーダンス変換器(「マッチボックス」)を用いて連続的に整合されるようになっている。しかし上述した電力移行は投入過程の典型的な時間間隔は0.1ないし2secの領域にある。一層高速な電力変化はこのアプローチでは可能ではない。
【0008】
発明の利点
本発明の装置およびこれにより実施される方法は従来技術に比して次のような利点を有している:これにより、可変に調整設定可能な、パルス化された高周波電力が発生され、これはプラズマ電力として誘導結合されたプラズマ中に入力結合可能であり、その際プラズマ電力のパルス化は非常に高速、例えばマイクロ秒内に行われかつ同時に、数千ワットの電力変化と結び付けられているものである。
【0009】
プラズマ電力の行われるパルス化は更に、ICP源の経済性の著しい改善と結び付けられておりかつ平均プラズマ電力を低減することを可能にするかもしくは平均プラズマ電力が変わらないとした場合、エッチングレートを高めるのを可能にするものである。更に、プラズマ電力のパルス化によって、ICP源の源領域からの電気的な干渉効果が効果的に低減される。
【0010】
本発明の有利な実施の形態は、従属請求項に記載の構成から明らかである。
【0011】
すなわち、本発明のプラズマエッチング装置が平衡のとられた、対称的に構成されかつ対称的に給電される、ICP源のコンフィギュレーションを備えているようにすれば特別有利である。このようにして、基板の表面を介するエッチングレートの均質性は著しく改善されかつ高いプラズマ電力の、発生されたプラズマへの電気的な入力結合は著しく簡単化される。
【0012】
更に、リアクタの内部に、付加的な、一定のまたは時間的に変化する縦磁場が発生され、この磁場が、生成された、誘導結合されたプラズマをプラズマ源から出発して磁気びんの形式で、エッチングすべき基板まで導く。
【0013】
方向は少なくとも近似的にまたは主要には、基板および誘導結合されたプラズマの接続ラインによって定義される方向に対して平行であるこの磁場が、入力結合される高周波電力を所望のプラズマ核種(電子、イオン、自由なラジカル)が生成されるようにする利用度を、すなわちプラズマ生成の効率を著しく改善するのである。それ故に、プラズマ電力を同じとした場合には、付加的に著しく高いエッチングレートが可能ということにもなる。
【0014】
発生されたプラズマは磁場を通して特別良好にガイドされかつエッチングすべき基板自体に発生される磁場の支配率は特別僅かであるので、付加的に、リアクタの内壁対して同心的に配置されているアパーチャが設けられていれば、一層有利であることが分かっている。この場合、アパーチャは有利には、基板電極上に配置されている基板の上方約5cmのところに配置されている。このアパーチャは基板表面上のエッチングの均質性を改善しかつ同時に、時間的に変化する磁場の場合には、エッチングすべき基板中における高い誘導される電圧を回避することにもなる。この高い電圧はそこでは状況によっては電子的な素子に損傷を及ぼすことになるものである。
【0015】
更に、ICPコイル発生器に、インピーダンスの整合のために入力結合すべきプラズマ電力の関数として、発生された交番的な電磁場の変化を行う素子が集積されているようにすれば非常に有利である。というのは、これにより、プラズマ電力パルスとパルス休止時間との間の特別高速な切換が実現されるからである。
【0016】
この周波数変化によって有利には、プラズマ電力のパルス化の際一時的に、殊に、高速に変化する入力結合されるプラズマ電力の時間において、すなわちパルス期間および休止期間移行時に、高い、反射された電力がICPコイル発生器に戻るように発生することが回避される。その際ICPコイル発生器の高周波電力の可変の周波数に関していつでもできるだけ良好なインピーダンス整合が行われるという別の重要な利点は次の点にある:この周波数変化は高速に実施することができる。というのは、それは、周波数変化を実施する電子回路の制御速度によってのみ制限されているからである。すなわち、ICPコイル発生器の出力電力の反応時間または非常に高速な電力変化はマイクロ秒領域において安定して可能であり、このために、エッチングステップおよび/またはパッシベーションステップの期間に、その持続時間がマイクロ秒領域にあるプラズマ電力パルスで動作することを許容するものである。
【0017】
ICP源のパルス化される作動において非常に高速なインピーダンス変化がプラズマ中に発生するので、これまでの従来の技術によれば、kW(キロワット)領域にある、殊に3kWより上の領域にある個別パルス電力の場合、入力結合される高周波電力パルスのオンおよびオフの際の高い反射される電力の発生を介することまたはこれを少なくとも不都合に作用しないように処置することは不可能である。これに対して本発明の装置によってこの場合も、誘導結合されるプラズマないしICP源およびICPコイル発生器のインピーダンス整合がいつでも保証されている。
【0018】
ICP源のパルス化される作動は、連続波作動に比べて、更に、高周波電力パルスないしプラズマ電力パルスの期間に、連続的な作動の場合に比べて著しく高いプラズマ密度が実現されるという重大な利点を有している。このことは次のことに基づいている:誘導的なプラズマの発生は高度に非線形の過程であるので、この結果このパルス化される作動モードにおける平均プラズマ密度は時間平均に相応する平均プラズマ電力の場合より高い。それ故に、時間平均に関連して、パルス作動において、連続波作動におけるよりも一層効果的に反応核種およびイオンが得られる。このことは殊に、いわゆる「巨大パルス」、すなわち例えば20kWのピーク電力パルスの比較的短くしかも極端に電力の強い高周波電力パルスが使用されるとき、当てはまる。この種のパルスは本発明の装置によって今や可能になるようなもので、この場合平均プラズマ電力は時間平均において例えば単に500kWにあるにすぎない。
【0019】
この場合、いずれにせよ、ICPコイル発生器およびプラズマエッチング装置の別の装置構成要素における回避できない熱損失はプラズマ電力の比較的低い時間平均値と有利にも相関付けられており、一方で、所望のプラズマ効果、殊に実現可能なエッチングレートは有利にも、発生するピーク電力と相関をとられている。その結果、反応核種およびイオンの発生の効率は著しく改善される。
【0020】
ICP源のパルス化される作動の別の利点は、高周波電力パルス間の休止期間において、障害となる荷電はエッチングすべき基板に放電することができかつこれによりエッチングの際のプロフィールコントロールが全体として改善される点にある。
【0021】
更に、発生される磁場のパルス化を入力結合されるプラズマ電力のパルス化および/または基板電圧発生器を介して基板に入力結合される高周波電力のパルス化と時間的に相関付けるまたは同期するようにすれば非常に有利である。すなわち、磁場および入力結合されるプラズマ電力のパルス化の時間的な同期によって、殊に磁気コイルに生じるオーミックな熱損失の著しい低減が生じ、このために、磁気コイルの冷却および温度コントロールの問題が簡単になることになる。
【0022】
例えば入力結合されるプラズマ電力が1:20のパルス持続期間対パルス休止期間比によって作動されるとすれば、磁気コイルを流れる電流も例えば1:18のパルス持続期間対パルス休止期間比でパルス化することができ、これにより有利にも、磁気コイルからの必要とされる熱搬出は本来の値の1/18に低減される。同時に、電気エネルギーの消費量も相応に低下する。
【0023】
図面
本発明の実施例を図面に基づいて以下の説明において詳細に説明する。図1は、プラズマエッチング装置の概略を示し、図2はICP源が接続されている電子的な帰還結合回路を示し、図3は、フィルタ特性曲線の例を示し、図4は、プラズマに入力結合された高周波プラズマ電力パルスの、磁界パルスとの時間的な同期の例を示し、図5は、基板電圧発生器に集積可能な、非常に短い高周波電力パルスを生成するための回路装置を示し、図6は、基板電極電圧の生成のための等価回路を示し、図7は、高周波電力パルスの期間の基板電極電圧の変化を振動周期の数の関数として示す。
【0024】
実施例
本発明の第1の実施例を図1に基づいて詳細に説明する。プラズマエッチング装置5はこのために、まずリアクタ15を有している。リアクタの上側の領域において、それ自体公知の方法において、ICP(“Inductively Coupled Plasma”)源13を介して誘導結合されたプラズマ14が生成される。更に、例えばSF,ClF,O,C,C,SiFまたはNFのような反応ガスの供給のためのガス供給部19、反応生成物を排出するためのガス排出部20、基板10、例えば本発明のエッチング方法によってストラクチャ化すべきシリコン基体またはシリコンウェハ、基板10にコンタクトしている基板電極11、基板電圧発生器12および第1のインピーダンス変換器16が設けられている。その際基板電圧発生器12は基板電極11およびその上の基板10に高周波の交流電圧または高周波電力を入力結合する。高周波の交流電圧または高周波電力は誘導結合されたプラズマ14において生成されたイオンが基板10の方に向かって加速されるようにする。基板電極11に入力結合された高周波電力ないし交流電圧は通例、持続波作動では3Wおよび50Wの間ないし5Vおよび100Vの間にありもしくはパルス化作動ではその都度パルスシーケンスにわたる時間平均にある。
【0025】
更に、ICPコイル発生器17が設けられている。これは第2のインピーダンス変換器18および更にICP源13に接続されている。従ってICP源13は高周波の電磁的な交番磁場(高周波交番電磁界とも称する)を発生しかつ更にリアクタ15において誘導結合されたプラズマ14を反応粒子および荷電粒子(イオン)から生成する。これら粒子は、高周波交番電磁界の作用によって反応ガスに生じるものである。ICP源13はこのために、少なくとも1巻きを有するコイルを有している。
【0026】
第2のインピーダンス変換器18は有利には、特許出願DE19900179.0号において提案されているように実現されているので、ICP源13のバランスのとれた(平衡のとれた)、対称的に構成されたコンフィギュレーションおよび給電がICPコイル発生器17を介して行われるようになっている。これにより殊に、ICP源13のコイルの両端に加えられる高周波交流電圧が少なくともほぼ同語に逆相であることが保証されている。更に、ICP源13のコイルの中間タップ26は、図2に示されているように、有利には接地されている。
【0027】
プラズマエッチング装置5によって、更に例えば、DE4241045C2号から公知の、シリコンに対する異方性高速エッチングプロセスが交番するエッチングおよびパッシベーションステップを以て実施される。それ故に、この限りで従来技術からここまで説明してきたものとして公知であるプラズマエッチング装置5およびこれによって実施されるエッチング方法についての当業者にはそれ自体公知の別の詳細、殊にそれぞれのエッチングプロセスないしパッシベーションステップにおける反応ガス、プロセス圧力および基板電極電圧に関しては、DE4241045C2号を参照されたい。
【0028】
本発明のプラズマエッチング装置5はその他、特許出願DE19927806.7号において記載されているようなプロセスガイドに対しても適している。
【0029】
殊に、基板10のエッチングの際にパッシベーションステップの期間にリアクタ15において5μbarないし20μbarのプロセス圧力を以ておよびICP源13を介してプラズマ14に入力結合される、300ないし1000Wの平均プラズマ電力を以てパッシベーションが行われる。反応ガスとして、例えばCおよびCが適している。それから、続くエッチングステップの間、30μbarないし50μbarのプロセス圧力および1000ないし5000Wの高い平均プラズマ電力を以てエッチングが行われる。パッシベーションガスとして、例えばSFまたはClFが適している。その際平均プラズマ電力とは本発明の意味においていつでも、多数のプラズマ電力パルスにわたって時間的に平均化された入力結合されたプラズマ電力の謂いである。
【0030】
更に、プラズマエッチング装置5において誘導結合されるプラズマ14ないしICP源13、すなわち本来のプラズマ励起ゾーンと基板10との間にいわゆる「スペーサ」が配置されている。これは隔離部材22として、例えばアルミニウムのような非強磁性の材料から成っている。この隔離部材22はリアクタ15の壁に定心されてスペーサリングとして挿入されており、従って領域毎に、リアクタ壁を形成している。これは普通、リアクタ15の直径を通常のように30cmないし100cmとした場合、約5cmないし30cmの高さを有している。
【0031】
隔離部材22は実施例の有利な形態において更に、磁気コイル21によって取り囲まれる。これは、例えば100ないし1000巻きを有しておりかつ使用すべき電流強度にとって十分に厚く選定されている銅ラッカ線材から巻回されている。付加的に、磁気コイル21からの熱損失を放出するために、冷却水を流しておく銅管を磁気コイル21中に一緒に収容しておくことができる。
【0032】
択一的に、磁気コイル21自体を、電気的に絶縁性の材料によってラッカ被覆されている薄い銅管から巻回して、この銅管に直接冷却水を流すようにすることもできる。
【0033】
磁気コイル21を通って更に、電流供給ユニット23を介して例えば10ないし100Aの電流が流される。
【0034】
説明した第1の実施例において、これは例えば直流電流である。直流電流はリアクタ15の内部に、静磁場を生成する。これは磁気コイル21の巻きが100でありかつ長さが10cmでありかつ直径が40cmである場合には、例えば磁気コイル21の中心に、アンペア電流当たりほぼ0.3mTeslaの磁界強度(0.3mTesla/A)を生成する。
【0035】
プラズマ生成効率の著しい向上および誘導結合されるプラズマ14の十分な磁気的なガイドを保証するために、10mTないし100mT、例えば30mTの磁界強度が必要とされる。このことは、電流供給ユニット23が少なくとも、基板10をエッチングするためのエッチングステップの期間に、ほぼ30ないし100Aの大きさの電流を用意することを意味している。
【0036】
磁気コイル21に代わって、永久磁石を使用することもできる。この形式の永久磁石は有利にもエネルギーを必要としないが、最適なエッチングプロセスを調整設定するために有利である、磁界強度の調整設定が可能でないという欠点を有している。更に、永久磁石の磁界強度は温度に依存しているので、磁気コイル21の方が有利である。
【0037】
それぞれの場合において、磁気コイル21または永久磁石を介して生成される磁場の方向が基板10および誘導結合されるプラズマ14ないしプラズマ励起ゾーンによって定義される方向に対して少なくとも近似的にまたは大体平行であることが重要である(縦方向の磁場配向)。
【0038】
説明した実施例の別の有利な形態ではいずれにせよ、エッチングプロセスの均質性を改善するために、DE19734278号から公知のアパーチャがリアクタ15の内部において、ICP源13ないしプラズマ励起ゾーンと基板10との間のリアクタ壁に対して同心的に取り付けられるようにしている。このアパーチャは図1には分かり易くする理由から図示されていない。有利には、これは基板電極11ないし」基板10の上方約5cmのところで隔離部材22(「スペーサ」)に固定されている。
【0039】
更に、磁気コイル21が使用されている場合電流供給ユニット23に、それ自体公知の、適当な監視装置が集積されなければらない。これは、プロセスシーケンス制御に組み込まれておりかつコイル温度の監視および例えば冷却水が消失した際の緊急時遮断を行う。
【0040】
ICPコイル発生器17は更に、エッチングステップないしパッシベーションステップの期間に、パルス化されたプラズマ電力を誘導結合されたプラズマ14に結合する。ここでプラズマ電力は時間平均において最小300Wないし最大5000Wの間にある。有利には、エッチングステップの期間に、時間平均で2000Wが入力結合されかつパッシベーションステップの期間には、500Wが入力結合される。
【0041】
入力結合されるプラズマ電力のパルス化を可能にするために、更に、パルス化の期間、連続的に、ICPコイル発生器17を介して発生される高周波電力のインピーダンスの、変化された、すなわちパルス化されたプラズマ電力とともに変化するプラズマインピーダンスに対する整合が行われるようになっている。このために、ICPコイル発生器17が発生する高周波交番電磁界の周波数が変化されて、前以て決められた帯域幅内でインピーダンス整合されるようされる。
【0042】
このために詳細には、有利には対称的に構成されかつICP源13に対称的に給電する整合回路網が第2のインピーダンス変換器18においてまず次のように調整設定されるようになっている:入力結合される高周波プラズマ電力パルスがその最大値に達したときは常に、できるだけ最適なインピーダンス整合がなされているようにである。その際高周波プラズマ電力パルスの典型的な最大値は、パルス持続期間対パルス休止期間比が1:1ないし1:10である場合に、3kWと20kWとの間にある。
【0043】
更に、入力結合される交番電磁界の周波数変化が次のように行われるようになっている。すなわち、高周波プラズマ電力パルスの最大値に達すると同時に、ICPコイル発生器17によって発生される高周波交番電磁界の定常的な周波数(定常周波数)または共振周波数1″が実現されるようにである。その際定常周波数1″は有利には、13.56MHzである。
【0044】
プラズマ電力のパルス化の際に定常周波数1″を中心に交番電磁界の周波数を変化するのは、次のことが保証されるようにするからである:プラズマ電力のパルス化の際常に、発生される高周波電力ないしICPコイル発生器17のインピーダンスが、プラズマ電力の関数として時間的に変化するその都度の、プラズマ14のインピーダンスに対して少なくとも大幅に整合された状態にあることが保証されるようにである。このために、ICPコイル発生器17の周波数は定常周波数1″を中心とした所定の帯域幅内で発せられかつ制御電子装置によってこの帯域幅内でインピーダンスが整合されるように変化される。
【0045】
この周波数変化を図3を用いて説明する。ここでは、予め設定される周波数領域(帯域幅)を前以て決めるフィルタ特性曲線1′が図示されており、この周波数領域内で、ICPコイル発生器17の周波数が変化され、その際それぞれの周波数には、所定の高周波電力ないし入力結合すべきプラズマ電力またはICPコイル発生器17の電力の減衰度Aが対応付けられている。その際定常的な出力発生時において実現すべき周波数は定常周波数1″である。これは、プラズマ電力パルスの期間にパルスのその都度の最大電力が実現されたときにその都度少なくとも近似的に生じるものである。
【0046】
インピーダンス整合のための適当な電子回路の更に詳しい詳細について図2を用いて説明する。この回路は自動的に作用する帰還結合回路の形で周波数を変化するようにしている。その際まず、ICP源13、すなわち具体的にはそのコイルがまず、DE19900179号から公知のように、ICPコイル発生器17の不平衡非対称出力側から有利には平衡対称整合回路網2によって給電される。その際整合回路網2は第2のインピーダンス変換器18の部分である。ICPコイル発生器17は更に、高周波電力増幅器3および例えば13.56MHzの固定周波数を有する高周波の基本振動を発生するための水晶発振器4を有している。
【0047】
水晶発振器4の高周波の基本振動は従来技術において普通は、電力増幅器3の増幅器入力側に供給される。しかしこの給電法は最初、次のようにまで変形される:水晶発振器4が電力増幅器3の増幅器入力側から少なくとも電力変更フェーズの間分離されかつその入力側が外部から、例えば相応の入力端子を介してアクセスされるようにする。この実施例では水晶発振器4はもはや機能を有していないので、これを適当に不活性状態にすることもできる。
【0048】
更に、水晶発振器4を定常状態において、すなわち電力変更の終了後、増幅器入力側に再び切り換えかつ外部の帰還結合回路を切り離すようにすることもできる。これにより、発生器出力電力がそのとき定常状態にあるかまたは変化している最中なのかに応じて、内部の発振器と外部の帰還結合回路との間が可能な限り非常に高速に電気的に切り換えされる。
【0049】
電力増幅器3は更に、周知のように、発生器制御入力側9を有している。この入力側は、ICPコイル発生器17の外部の制御のために用いられる。更に、例えば、ICPコイル発生器17をオン・オフ切換しまたはプラズマ14に入力結合するために発生すべき高周波電力を予設定することができる。更に、例えば発生器状態、現時点の出力電力、反射される電力、過負荷などの発生器データを図示されていない外部の制御装置(機械制御部)またはプラズマエッチング装置5の電流供給ユニット23に返送するための発生器状態出力側9′が設けられている。
【0050】
そこで電力増幅器3の増幅器入力側は帰還結合回路の意味において、少なくとも一時的に、すなわち電力変更フェーズの期間、周波数選択素子1を介してICP源13に接続される。その際付加的に、コンデンサ、インダクタンスおよび抵抗またはこれらの組み合わせをそれ自体公知の方法で分圧器として接続形成して、ICP源13のコイルに発生する高電圧を周波数選択素子1ないし電力増幅器3の増幅器入力側に対する入力量として適した大きさに減衰するようにすることができる。この種の分圧器は従来技術でありかつ図2には、ICP源13のコイル、すなわち信号タップ25と周波数選択素子1との間の出力結合コンデンサ24によって簡単に示されている。また、信号タップ25を択一的に、ICP源13のコイルの、図示されているアースされた中間点または中間タップ26の近傍に持っていくこともできる。ここでは相応に比較的低い電圧レベルが生じている。例えば位置調整可能なクランプ接点として実現されていてよい信号タップ25の、ICP源13のコイルのアースされた中間タップ26からの距離に応じて、比較的大きなまたは比較的小さな取り出された電圧を調整設定することができ、従って有利な制御状態を実現することができる。
【0051】
周波数選択素子1は、コイルおよびコンデンサの同調可能な装置として、いわゆるIC共振回路として例示されている。これらは合わせて帯域フィルタを形成している。この帯域フィルタは通過領域として、所定の前以て決められた帯域幅、例えば0.1MHzないし4MHzおよび図3に示されているようなフィルタ特性曲線1′を有している。
【0052】
殊に、帯域フィルタは最大の信号伝送を有する共振または定常周波数1″を有している。この定常周波数1″は説明している例では、13.56MHzでありかつ殊に、帯域フィルタの付加的な構成要素としての振動クォーツ6またはピエゾセラミックフィルタエレメントによって正確に固定されるようにすることができる。更に、IC共振回路に代わって、いわゆる圧電セラミックフィルタエレメントまたはそれ自体公知の周波数選択素子を組み合わせて所望のフィルタ特性曲線、帯域幅および定常周波数1″を有する帯域フィルタが形成されるようにすることもできる。
【0053】
制御される電力増幅器3、整合回路網2,ICP源13および帯域フィルタから成る上に説明した装置は全体として、マイスナーの発振器の形式に従った帰還結合回路を表している。これは作動時にまず、定常周波数1″の近傍において振動し始め、次いで電力増幅器3の前以て決められている出力電力に向かって振動していく。このために、振動開始のために必要な、発生器出力側と信号タップ25との間の位相関係が前以て一度、例えば所定の長さの遅延線路7を介して、従って信号走行遅延時間によって定められる位相シフトを介してまたは遅延線路7に代わってそれ自体公知の移相器を介して調整設定される。これにより常に、ICP源13のコイルが正しい位相によって最適に減衰防止されることが保証されている。
【0054】
遅延線路7を介して更に、ICP源13の場所において、ICP源13のコイルにおける駆動する電圧および電流が相互に約90°の共振位相を有していることが保証される。
【0055】
また実際には、周波数選択素子1を介する帰還結合回路の共振条件はシャープではないので、位相に関する共振条件を準自動的に正しく設定するために、大抵の場合には、共振または定常周波数1″の周辺に僅かに周波数をシフトすることで十分である。それ故に、共振回路がその定常周波数1″の直接周辺のどこかで大きく振動するようにするために、共振条件を外部の接続によっておおよそ正しく設定するだけで十分である。
【0056】
しかしICP源13のコイルの信号タップ25から帯域フィルタを介して電力増幅器3の増幅器入力側にかつ電力増幅器を通って第2のインピーダンス変換器18に戻ってICP源13のコイルに戻るすべての位相シフトが不都合に加算されて、共振回路の減衰防止ではなくてまさに減衰が生じるようになるのであれば、系は振動できない。この場合帰還結合は所望の正帰還結合ではなくて不都合な負帰還結合になる。この少なくとも近似的に正しい位相の調整設定を担うのは遅延線路7である。それ故にこの線路の長さは一度、プラズマエッチング装置5のために、帰還結合が建設的に、すなわち減衰防止作用をするように調整設定できるようでなければならない。
【0057】
全体として、プラズマインピーダンスへの整合にエラーがある場合、例えば迅速な電力変更の期間、説明した帰還結合回路は帯域フィルタの通過領域内で周波数が変動し、従って常に、誘導結合されたプラズマ14のインピーダンスが迅速に変化した場合にも、大幅に最適なインピーダンス整合を維持することができる。このような迅速な電力変更の期間、説明した帰還結合回路は常に活性化されかつ発生器17の内部発振器4は不活性化される。
【0058】
それから誘導結合されたプラズマ14がプラズマインピーダンスないし入力結合されたプラズマ電力に関して安定化するや否や、ICPコイル発生器17の周波数は、定常周波数1″によって決められている最大通過周波数の近傍または値に戻される。周波数変化によるインピーダンスのこの整合は自動的にかつICPコイル発生器によって発生される高周波の交流電圧の僅かな振動周期内で非常に高速に行われる。
【0059】
ところで、電力増幅器3の出力側と第2のインピーダンス変換器18の入力側との間の接続を行っているのは、同軸ケーブルとして実現されておりかつ数キロワットの電力を運ぶことができる線路8である。
【0060】
さて、パルス化されたプラズマ電力を誘導結合されたプラズマに入力結合するために、ICPコイル発生器17の出力電力は例えば、通例、10Hzないし1MHz、有利には10kHzないし100kHzの繰り返し周波数によって周期的にオン・オフされる、すなわちパルス化される。
【0061】
択一的に、ICPコイル発生器17の出力電力の包絡線を適当な変調電圧で振幅変調することもできる。振幅変調のためのこの形式の装置は高周波技術から長年周知である。このために例えば、ICPコイル発生器17の高周波電力の目標値を予設定するための発生器制御入力側9が使用されて、ICPコイル発生器17の高周波電力を変調する信号が供給されるようにしている。
【0062】
勿論、ICPコイル発生器17およびプラズマエッチング装置5のその他の関連構成要素はプラズマ電力のパルス化の際に、これらが発生するピーク負荷(電流および電圧ピーク)も損傷されることなく処理することができるように設計されなければならない。この場合、誘導コイルにおける高い電圧ピークに基づいて、ICP源13の平衡のとれた給電は一層有利なプラズマ特性の実現に特別有利に作用する。
【0063】
更に、典型的なパルス持続期間対パルス休止期間比、すなわちパルス化されたプラズマ電力を有する説明したプラズマエッチングプロセスの際のパルスの持続時間の、パルス休止の持続時間に対する比は1:1および1:100の間にある。プラズマ電力パルスを発生するための個々の高周波電力パルスの振幅は効果的には、500Wおよび20000Wの間、有利には、約10000Wにあり、その際平均プラズマ電力の調整設定は例えばパルス持続期間対パルス休止期間比の調整設定によって行われる。
【0064】
上に説明した実施例の発展形態にある別の実施例では、磁気コイル21を介して発生される磁界が今や同様にパルス化されるようになっている。しかしその場合、一定のまたはパルス化される磁界の使用は、プラズマ電力パルスを用いたプラズマエッチングのための本発明の方法にとって確かに有利ではあるけれど、必須ではないことを述べておきたい。個別例に応じて、付加的な磁界を省略することもできる。
【0065】
特に有利には、簡単な方法で、電流供給ユニット23によって相応に発生される電流パルスを介して引き起こされる磁界のパルス化は次のようにして行われる:誘導結合されたプラズマ14へのプラズマ電力パルスの発生ないし入力結合のための高周波電力パルスも同時にICP源13に生じるときだけ磁界が発生されるようにである。プラズマ電力が入力結合されるまたはプラズマが励起されない限り、通例、磁界支援も必要でない。
【0066】
プラズマ電力をプラズマ14に入力結合するための高周波電力パルスおよび磁気コイル21を通る電流パルスのこの形式の時間的な同期を図4を用いて説明する。その際磁気コイル21を通るコイル電流は、高周波電力パルスの直前にその都度投入接続されかつこのパルスの終了直後に再び遮断される。その際電流ないしプラズマ電力パルスの時間的な同期は比較的簡単な手法で、例えば電流供給ユニット23に集積された、それ自体公知のパルス発生器によって保証される。ここでこのパルス発生器は、付加的な時間素子を備えていて、磁気コイル21の電流の投入接続後調整設定された高周波パルス持続時間の例えば10%であるある程度の遅延を以てプラズマ電力パルスが形成されるかもしくはプラズマ電力パルスの終了後調整設定された高周波パルス持続時間の例えば10%であるある程度の遅延を以てこの電流が再び遮断されるようにするのである。このために更に、電流供給ユニット23およびICPコイル発生器17の接続部も設けられている。この種の同期回路および必要な時間遅延を実現するための相応の時間素子は従来技術でありかつ一般に周知である。このために電流供給ユニット23は更に、ICPコイル発生器17に接続されている。更に、磁気コイル21を通る電流パルスの持続時間が有利には常に、プラズマ電力パルスの持続時間より多少長いことを述べておく。
【0067】
典型的な繰り返しレートまたはパルスレートは、コイル電流の変化速度を制限する、磁気コイル21のインダクタンスに合わせられる。数十ヘルツないし10kHzの繰り返しレートは、その幾何学形状に依存して、大抵の磁気コイル21にとって現実的である。プラズマ電力パルスに対する典型的なパルス持続期間対パルス休止期間比は1:1および1:100の間にある。
【0068】
この関連において更に、DE19734278.7号から公知で、既に冒頭に説明したアパーチャを、磁気コイル21の下方数cmのところで基板10またはこの基板10を支持している基板電極11の上方で使用するようになっている。このアパーチャによって、一方において殊に対称的に給電されるICP源13による基板表面上方のエッチング装置5の均質性が著しく改善される。同時に、基板10の場所において時間的に変化する磁界、要するに過渡的な磁界も低減される。その際アパーチャのアパーチャリングにおける渦電流のために、基板10の直前で、時間的に変化する磁界成分の減衰が生じ、その結果基板10における誘導過程自体も弱められる。
【0069】
この形式の変化する磁界、いわゆる過渡的な磁界は、アンテナ構造において基板10に電圧を誘起する可能性がある。これは今度は、例えば集積回路または殊に電界効果トランジスタを基板が有しているときには、基板10を損傷することになるおそれがある。
【0070】
今述べた実施例の発展形態である別の実施例によれば、ICPコイル発生器を介するプラズマ電力のパルス化の他に、場合によっては先に説明したように、時間的に一定のまたはパルス化された磁界を同時に使用して、今度は基板電極11を介して基板10に加わる、基板電圧発生器12によって発生される高周波電力もパルス化され、かつプラズマ電力および基板電圧またはプラズマ電力、基板電圧および磁界のこれらのパルス化は殊に相互に同期されるようになっている。
【0071】
詳細には、基板電極11に入力結合される高周波電力のパルス化は有利には次のように行われる:基板電圧発生器12を介して、ICPコイル発生器17を介して発生されるプラズマ電力パルスの持続時間の間でだけ、高周波電力が基板10に入力結合されるようにである。このために、例えば、1つまたは複数の高周波電力パルスが、基板電圧発生器12によってプラズマ電力パルスの期間、すなわち正に荷電されたイオンおよび電子のプラズマ密度が最大である場合に使用される。
【0072】
しかし基板電極11に入力結合される高周波電力のパルス化は択一的に、1つまたは複数の基板電圧発生器パルスが、プラズマ電力パルスの期間にだけ印加されるように行うこともできる。この場合、基板電圧発生器を介して入力結合される高周波電力はちょうど、次の時に入力結合される。すなわち、プラズマ発生がアクティブでない、すなわち正に荷電されたイオンおよび電子の密度が最小であるが、電子および中性粒子の再結合から励起フェーズにおいて崩壊するプラズマ中に生じるいわゆるアニオンが最大の密度であるときに入力結合される。ちょうどそのとき遮断されるプラズマのこの時間フェーズ、いわゆる「アフターグロー・レギーメ(afterglow regime)」、すなわちそのとき遮断されるプラズマが「電力の供給停止後に一時的に示す発光(後発光フェーズ)」は電子および正に荷電されたイオンまたは中性粒子の再結合プロセスによって支配される。この後発光フェーズにおいて1つまたは複数のパルスの形における基板電極電力が活性化されるとき、これによって、加工すべき基板10上に、例えばSiOのようなトレンチ化された誘電体におけるエッチストップの場合のような所定の用途であって、同時に、生成されるトレンチ溝のアスペクト比が高い場合に、所望されるウェハ効果が生じることになる。この効果は殊に、負に荷電されたイオンの倍増される作用によって引き起こされる。負に荷電されたイオンはプラズマエッチングプロセスではその他の場合には実際に重要な働きをしないものである。この関係において特別有利な、プラズマ電力パルスと、基板電極11に入力結合される高周波電力パルスとのこの時間的な相関の特有の実施は次のことによって生じるようになっている:プラズマ発生は実質的に連続的に行われかつその都度短時間だけ遮断されて、ICPコイル発生器17のこの短い遮断フェーズ内に高周波電力パルスが基板電圧発生器12を介して基板10に入力結合されるようにする、これにより全体として、基板電圧発生器パルスの出現の繰り返し周波数によって周期的に短時間、ICPコイル発生器17が、基板電圧発生器パルスのパルス持続時間より長い、殊に僅かだけ長い時間間隔の間、遮断されるようにする。ICPコイル発生器17のパルス持続期間対パルス休止期間比はこの例では典型的には1:1ないし20:1である。
【0073】
具体的なエッチングプロセスに応じて、基板10に入力結合される高周波電力パルスと、誘導結合されたプラズマ14に入力結合されるプラズマ電力パルスとの時間的な同期または相関の別の可能性は多数ある。すなわち、基板電圧発生器パルスはプラズマ電力パルスの期間にもプラズマ電力休止期間にも入力結合されるようにすることができ、すなわち例えばプラズマ電力パルスの期間その都度、基板電圧発生器パルスがセットされかつプラズマ電力パルスの期間その都度、別の基板電圧発生器パルスがセットされる。その際フェーズ「プラズマ・オン」および「プラズマ・オフ」における基板電圧発生器12のパルス数の比は個々の例において大幅に任意に選択することができる。
【0074】
別の可能性は次のとおりである:基板電圧発生器パルスはプラズマ電力パルスの下降するパルス側縁および/または上昇するパルス側縁の期間にだけ、すなわち「アフターグロー・フェーズ」の開始時またはプラズマ生成の加速時にだけ使用される。その際プラズマ電力パルスと基板電圧発生器パルスとのその都度最適な時間的な相関は、当業者によって、それぞれのエッチングプロセスまたはその都度エッチングされる基板に対する個別例において、簡単なテストエッチングに基づいて求められなければならない。
【0075】
特別有利には、基板電圧発生器17を介して基板10に入力結合される高周波電力パルスの、プラズマ電力パルスとの時間的な同期または相関は次のようにして行われる:高周波電力パルスのパルス持続時間は非常に短く調整設定されて、個別パルスがそれぞれ、僅かな振動周期しか、殊に基板電圧発生器において発生される高周波交番電圧の高周波基本振動の10個の振動周期より僅かな振動周期しか持続しないようにする。
【0076】
このために詳細には、基板に入力結合されるべき高周波電力パルスの基本振動に対して例えば13.56MHzの周波数が利用され、この場合高周波基本振動の振動周期の持続時間は約74nsである。従って振動周期が10個の場合、基板電圧発生器パルスのパルス持続時間は単に740nsになる。従って、基板電圧発生器パルスの個別パルスの繰り返し周波数が例えば200kHzである場合、5000nsのパルス間隔、および例えば500nsのパルス長、すなわち13.56MHzの高周波の基本振動の約7個の振動周期によれば、1:9のパルス持続期間対パルス休止期間比が調整設定される。従って、時間平均約20Wにおいて大きな、基板10に入力結合される高周波電力を実現するために、200Wの基板電圧発生器パルスの最大電力が必要である。これは、相応に大きな高周波振幅を介して得られる。
【0077】
しかし個々の基板電圧発生器パルスの最大電力はもっと小さくてもまたはもっと大きくてもよい。例えば、1200Wまで高くすることができる。この場合、時間平均において基板10に入力結合される高周波電力は説明した例ではそれぞれ、個別パルスのそれぞれの最大値の十分の一である。
【0078】
従って、時間平均において基板10に入力結合される高周波電力を調整設定するためのパラメータとして、パルス持続期間対パルス休止期間比の選択の他に、個々の基板電圧発生器パルスの電力の最大値も使用することができる。それ故に、基板電圧発生器パルスの期間の最大電力を例えば1kWの固定値に固定しかつパルス持続期間対パルス休止期間比を、高周波電力の前以て調整設定されている時間的な平均値が基板10に入力結合されるように制御することができるか、または逆に、パルス持続期間対パルス休止期間比を固定的に調整設定しかつ基板電圧発生器パルス期間の最大電力を相応に、この時間的な電力平均値が実現されるように制御することができる。
【0079】
この制御を実現するために、例えば、基板10に入力結合されるべき、プラズマエッチング装置5の機械制御部の高周波電力の目標値予設定がアナログ電圧量として個別パルスの繰り返し周波数に変換されるので、基板電圧発生器12から送出され、かつ機械制御部に返送される平均電力は時間的な平均値として目標値予設定に正確に相応する。アナログ電圧予設定を周波数に変換するために、更にそれ自体公知の、いわゆるU/f変換器モジュール(電圧/周波数変換器)ないしVCO(“Voltage Controlled Oscillator”)が使用される。
【0080】
基板電圧発生器12によって上に述べた短時間領域に高周波パルスを発生することはそれ自体技術的に比較的問題がない。というのは、30nsの上昇および下降時間を有しかつピーク電力が数キロワットまでの場合100nsのパルス持続時間を使いこなすことができる高周波発生器は市販されているからである。
【0081】
基板10に入力結合されかつ基板電圧発生器12によって発生される上述した、数百ナノ秒の領域にある高周波電力パルスはその他、再現性を改善するために有利には、高周波信号が個別パルス内に常に同じに見えるように発生される。このために、個別パルスに対して、例えば常に、13.56MHzの基本振動の3つの完全な高周波振動周期が切り出されて、高周波信号経過がそれぞれの個別パルスの開始時に、零点クロスおよび上昇するサインカーブによってその都度始まりかつ個別パルスの終了時に、零点クロスおよび同様に上昇するサインカーブによってその都度終了するようにされる。
【0082】
個別パルス経過および高周波基本振動のこの同期は択一的に、次のように行うこともできる:個別パルスの開始時にまさに、高周波基本振動の正のサイン半波が始まりかつ個別パルスの終了時にまさに、高周波基本振動の正のサイン半波が終了し、すなわち個別パルスが負のサイン半波より1だけ大きい数の正のサイン半波を有しているようにである。逆に、その他の状態は同じであるとして相応に同期をとって、個別パルスが高周波信号の負のサイン半波で始まりかつ終了することによって、正のサイン半波より1だけ大きい数の負のサイン半波が個別パルスに配置されるようにすることができる。
【0083】
説明した同期によって、発生される高周波パルスにおける正および負のサイン半波の数は種々様々に生じるようにすることができ、その際境界例においては、2つのサイン半波までの差異が可能ということである。このために、基板電圧発生器17を介して発生される高周波パルス内の振動周期の数が僅かでしかない場合に特別、個別パルスの信号経過に推計学的な偏差が生じることになりかつ殊に、正および負のサイン半波の数に関して状態が緩慢に変動することになり、このことはエッチングプロセス全体の再現性に不都合に影響するのである、
それ故に、基板電圧発生器12の個別パルス内に常に同じ高周波の電圧経過が存在していることを保証するために、個別パルスと、高周波基本振動の同期のために有利には、図5を用いて説明した電子回路がこの実施例では、基板電圧発生器12と一緒に付加的に集積されて実現される。
【0084】
詳細には図5の回路にはまず、制御装置32が設けられている。これには周波数発生器が集積されていて、個別パルスを基板10に入力結合しようとする周波数、例えば200kHzを有する矩形信号を予め発生するようになっている。しかしこの繰り返し周波数は択一的に、基板電圧発生器12のパルスピーク電圧が固定的に前以て選択されている場合、プラズマエッチング装置5の装置制御部の平均電力の目標値予設定から次のように導出することもできる:基板電圧発生器12から個別パルスの形で送出されかつ機械制御部に返送される平均電力が目標値として前以て決められる平均電力に相応するようにである。このことは、例えば相応に較正が行われるようになっている簡単な電圧周波数変換によって実現される。
【0085】
制御装置32の周波数発生器の矩形出力電圧は、それから更にまず、それ自体公知のU/f変換器装置34において対応する周波数に変換されかつ同時にDフリップフロップ35のD入力側およびクリア入力側(CLR入力側)に加えられる。これにより、Dフリップフロップ35は、矩形電圧が0レベルを有している限り、消去され(クリアは0レベル)かつセットもされることができない(D入力側は0レベル)。
【0086】
Dフリップフロップ35のクロック入力側には更に、調整設定可能な移相器30を介して状況に応じて適当に調製された、高周波発生器31の発振器電圧が加えられる。高周波発生器は例えば13.56MHzの高周波の交番電圧を発生する。この出力側は市販されている高周波発生器ではCEX出力側と称される(「コモン・エキサイター」)。
【0087】
それから、周波数発生器の矩形信号が0から1に変化するとすぐに、Dフリップフロップ35は次の、これに続く、高周波発生器31の高周波の交流電圧の正のサイン半波によってその都度セットされかつ周波数発生器の矩形信号が切り換えられて再び1から0に戻りかつクリア入力側を介してDフリップフロップ35が0レベルを用いてリセットされるまでセットされた状態にとどまる。
【0088】
Dフリップフロップ35の出力側は更に、単安定マルチバイブレータ33のクロック入力側に次のように接続されている:単安定マルチバイブレータ33がDフリップフロップ35のセットによって同時に単一パルスを送出するようにである。このパルスのパルス持続時間は、単安定マルチバイブレータ33の集積されている抵抗コンデンサ組み合わせを介して大幅に任意に、殊に非常に短く、すなわち100nsより小さく選択することができる。単安定マルチバイブレータ33のこの個別パルスは高周波発生器31のパルス入力側に供給されかつ高周波発生器を刺激して、加えられている個別パルスの持続時間の間、発生器出力側36に、高周波出力パルス、すなわち僅かな高周波振動周期から成る電圧パケットが送出されるようにする。これにより、発生器出力側36における出力信号は常に、内部の高周波発生器31の高周波の基本振動に同期しているので、出力側36における基板電圧発生器12の出力信号、すなわち発生されかつ基板10を介して入力結合される基板電圧発生器パルスは常に同じに見える。
【0089】
Dフリップフロップ35および単安定マルチバイブレータ33の上述した組み合わせにより、周波数発生器の矩形周期毎に、前以て選択された持続時間の唯一の個別パルスしか発生されず、このパルスは高周波発生器31の高周波の交流電圧に対して同期をとられている。これにより、基板電圧発生器12は調整設定な持続時間および常に同じ信号経過を有する出力パルスを発生し、このパルスは高周波発生器31の高周波の基本振動に同期をとられている。
【0090】
高周波発生器31のCEX出力側とDフリップフロップ35のクロック入力側との間の移相器30により、高周波発生器31のそれぞれの個別パルスないし出力パルスに含まれている高周波の振動周期の位相位置がパルス幅内で変化することが可能になる。これにより、移相器は殊に、交流電圧の高周波の振動周期がまさに、基板電圧発生器12の出力パルスの投入によって始まりかつこの出力パルスの減衰によって終了し、その結果それぞれの出力パルスがまさに、整数の振動周期ないしサイン半波を含んでいるように調整しておくことができる。最も簡単な場合、移相器30は遅延線路としての規定の長さの同軸ケーブルである。
【0091】
図5において説明した回路はその他の点は例示されているにすぎない。図示のものに代わって、別の装置も使用できる。例えば、発生器内部の発振器の周波数を分割しかつそこから個別パルスおよび個別パルス間の休止時間を導出する同期分割器。
【0092】
上の実施例において使用されていた、殊に基板電圧発生器12を介して基板10に入力結合される、高い振幅を有する非常に短い高周波電力パルスの有利な作用は、プラズマ14における次のメカニズムに基づいている:
プラズマ14に曝されている、基板電圧発生器12を介して高周波電圧または高周波電力が供給される基板電極11に、周知のように、プラズマ14および地電位に対して負である直流電圧が生じることになる。この「バイアス電圧」または「自己バイアス」と称される直流電圧は、交番的な電界における電子および正のイオンの種々様々な移動によって結果的に生じるものである。軽い電子は高周波交番磁場に瞬時に追従しかつ交流電圧の正の半波の期間に基板電極11は非常に容易に実現できる一方、このことは交流電圧の負の半波の期間には著しく重い正のイオンに対して、交番する電界の周波数が増加するに従ってますます実現されにくくなる。その結果として、到来する正のイオンに比べて到来する電子が過剰になることで、基板電極11に負の荷電が生じ、遂には、荷電の飽和レベルが生じかつ時間平均において正の荷電イオンと同じ数の電子が基板電極11に達することになる。負の荷電のこの飽和レベルに、基板電極電圧が相応している。
【0093】
図6には、この効果を説明するために、プラズマ14に曝され、基板電圧発生器12からの高周波発生器31の高周波電力が供給される基板電極表面エレメント37に対する簡単な電気的な等価回路が示されている。その際アースに対する結合はプラズマ14を介して行われる。これは抵抗RおよびダイオードDの並列回路によって象徴的に示される。ダイオードDはプラズマ14における電子およびイオンの種々の移動性による自己整流の効果を考慮し、抵抗Rはプラズマ14におけるエネルギーの散逸を考慮する(有効抵抗)。容量C(無効抵抗)は実質的に、基板電極11の構成の見かけの定数である。
【0094】
従って、高周波基板電圧発生器パルスが使用されたパルス作動では、それぞれのパルスの始めに基板電極11に基板電極電圧が形成される。この電圧はある数の高周波の振動周期後飽和値に達しかつそこでパルスの終了まで持ちこたえる。それから、高周波の振動パケットの終了後、この基板電極電圧はパルス休止期間の間放電プロセスによって再び減衰する。定常的な基板電極電圧の実現のために必要とされる典型的な数の振動周期は、高周波が13.56MHzでありかつ基板電極に接触している高密度の誘導結合されたプラズマ14では、約20ないし100の振動周期である。
【0095】
従って、僅かな振動周期しか、有利には10より僅かな数の振動周期しか含んでいない非常に短い個別パルスの使用によって、基板電極電圧の飽和値はまだ実現されておらずかつ基板電極電圧はまだ上昇している最中である。このことを図7において説明する。図7には、基板10に入力結合される高周波の交流電圧(13.56MHz)の基本振動の振動周期nの数の関数として基板電極電圧UBiasがどのように形成されるかが示されている。
【0096】
その際複数の振動周期後の飽和時に局所電圧の最後に実現される高さは、図6に示されているように、有効抵抗R(プラズマにおけるエネルギーの散逸)およびコンデンサの容量C(無効電力成分)に依存している。従って、複数の振動周期後基板表面に生じる基板電極電圧の飽和値はほぼプラズマ抵抗Rに依存しており(図6参照)、すなわちプラズマ14におけるエネルギーの散逸に依存している。しかしこれは通例、基板10上でラテラル方向に不均質である。
【0097】
従って、例えば基板10の中央部と縁部との間の、プラズマ14におけるエネルギーの散逸に関する局所的な差異が発生し、このために、基板10の種々の表面領域間に電圧勾配が生じることになる。このような電圧勾配は更に、基板10の表面が多岐にわたって使用される誘電体マスキング層(ホトラック、SiOマスクなど)のためにエッチングの際少なくとも領域毎に電気的に絶縁されているかまたは弱い導電性であるということによって著しく増強される。
【0098】
この点で、基板表面10は説明した効果に基づいてもはや等電位面ではなく、基板中央から基板縁部に向かって発生する電圧勾配はプラズマ14に対して電気的なレンズとして作用し、このために最終的に、基板10に向かって加速されるイオンは垂線から偏向されることになり、ひいては生成されるエッチングプロフィールに障害が起こることになる。
【0099】
それ故に、使用される、非常に短い基板電極電力パルスによって、基板表面を介する基板電極電圧の著しい均質化が、局所的に場合によっては種々異なっているプラズマ抵抗Rに無関係に実現される。このことは図7において、振動周期の数nが非常に僅かである場合の線形の曲線経過によって示されている。従って全体として、基板表面における電圧勾配の著しい解消、所望しない電気レンズ作用の除去および例えば基板から作り出されるトレンチ溝における最終的に著しく低減されたプロフィール傾斜が実現される。
【0100】
更に、それぞれ比較的に短い個別パルス後の比較的長いパルス休止時間によって、その前に実現された負の基板電極電圧が少なくとも大幅に再び減衰されることが保証されている。従ってそれぞれの基板電極電力パルスは、基板表面の同じ、定義された、放電された出発状態からスタートする。
【0101】
基板電極電力の上述したパルス化によって、いずれにせよ、基板電極電圧の僅かな部分しか実現されない。これはそうしない場合には、すなわち数回の振動周期の後に飽和値に達する際に生じるかもしれないものである。それ故に、時間平均において例えば20Vないし100Vという非常に高い基板電極電圧を実現しようするときには、相応に大きな高周波ピーク電力によって個別パルスの期間に手当されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラズマエッチング装置の概略図である。
【図2】 ICP源が接続されている電子的な帰還結合回路図である。
【図3】 フィルタ特性曲線の例を示す線図である。
【図4】 プラズマに入力結合された高周波プラズマ電力パルスの、磁界パルスとの時間的な同期の例を示す線図である。
【図5】 基板電圧発生器に集積可能な、非常に短い高周波電力パルスを生成するための回路装置の略図である。
【図6】 基板電極電圧の生成のための等価回路である。
【図7】 高周波電力パルスの期間の基板電極電圧の変化を振動周期の数の関数として示す線図である。
【符号の説明】
1 周波数選択素子
2 整合回路網
1′ フィルタ特性曲線
1″ 定常周波数
2 整合回路網
3 電力増幅器
4 水晶発振器
5 プラズマエッチング装置
6 振動クォーツ
7 給電線路
8 線路
9 発生器制御入力側
9′ 発生器状態出力側
10 基板
11 基板電極
12 基板電圧発生器
13 ICP源
14 プラズマ
15 リアクタ
16 インピーダンス変換器
17 ICPコイル発生器
18 第2のインピーダンス変換器
19 ガス供給部
20 ガス排出部
21 磁気コイル
22 隔離部材
23 電流供給ユニット
24 出力結合コンデンサ
25 信号タップ
26 中間タップ
30 移相器
31 高周波発生器
32 制御装置
33 単安定マルチバイブレータ
34 U/f変換器装置
35 Dフリップフロップ
36 発生器出力側
37 基板電極表面エレメント

Claims (27)

  1. 誘導結合されたプラズマ(14)を用いて基板(10)、例えばシリコン基体をエッチングするための装置であって、
    高周波の交番的な電磁場を生成するためのICP源(13)と、該高周波の交番的な電磁場を反応ガスに作用させることによって反応粒子から誘導結合されたプラズマ(14)を生成するためのリアクタ(15)を備えている形式のものにおいて、
    前記ICP源(13)へ、第1のインピーダンス変換器(18)を介して、パルス化された高周波電力を供給するICP発生器(17)が設けられており、該パルス化された高周波電力は前記プラズマ(14)にパルス化されたプラズマ電力として入力結合され、該パルス化されたプラズマ電力は1つまたは複数の個別パルス電力から構成されており、前記パルス化された高周波電力は前記個別パルス電力のパルス持続期間対パルス休止期間に関して可変に調整可能であり、
    前記ICPコイル発生器(17)は、更に、少なくとも1つの制御される電力増幅器(3)と、定常周波数(1″)を有する周波数選択帯域フィルタ(1)と、遅延線路(7)または移相器とを有する帰還結合回路を有し、
    前記ICPコイル発生器(17)は、前記帰還結合回路を用いて、前記高周波電力の周波数を変化させて、前記ICPコイル発生器(17)の出力インピーダンスをプラズマインピーダンスに整合させる、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記第1のインピーダンス変換器(18)は次のように予め調整設定されている、すなわち、誘導結合されたプラズマ(14)に入力結合すべきパルス化されたプラズマ電力の最大値に達すると同時に、前記周波数選択帯域フィルタ(1)定常周波数(1″)が達成される
    請求項記載の装置。
  3. 前記プラズマ(14)が安定化すると、装置は前記帰還整合回路を不活性化し、前記ICPコイル発生器(17)の内部発振器(4)を活性化する
    請求項1または2記載の装置。
  4. 装置は更に、基板(10)とICP源(13)との間に静磁場、または、時間的に変化し且つパルス化された磁場を発生する磁場発生手段を有する
    請求項1からまでのいずれか1項記載の装置。
  5. 前記磁場発生手段は、所属の電流供給ユニット(23)を備えた磁気コイル(21)または永久磁石であり、ここで磁気コイル(21)によって発生される磁場は該電流供給ユニット(23)を用いて時間的に変化可能、例えばパルス化可能である
    請求項記載の装置。
  6. 装置は更に基板電極(11)および基板電圧発生器(12)を有し、前記基板電極(11)上には基板(10)が配置されており、前記基板電圧発生器(12)は前記基板電極(11)と接続されており、前記基板(10)に連続的な高周波電力、または、時間的に変化し且つパルス化された高周波電力を供給する
    請求項1記載の装置。
  7. 基板電圧発生器(12)と基板(10)との間に、第のインピーダンス変換器(16)が設けられている
    請求項記載の装置。
  8. ICPコイル発生器(17)は前記基板電圧発生器(12)または前記電流供給ユニット(23)に接続されている
    請求項5または6記載の装置。
  9. 請求項1からまでのいずれか1項記載の装置を用いて、基板(10)、例えばシリコン基体をエッチングするための方法において、
    少なくとも一時的に、パルス化された高周波電力をパルス化されたプラズマ電力として誘導結合されたプラズマ(14)に入力結合する
    ことを特徴とする方法。
  10. パルス化されたプラズマ電力をICP源(13)を介して入力結合し、該ICP源には、一定の周波数または定常周波数(1″)を中心とした周波数領域内で変化する周波数を有する高周波の交番的な電磁場が印加されるようになっている
    請求項記載の方法。
  11. パルス化された高周波電力をICPコイル発生器(17)によって発生し、該コイル発生器を10Hzないし1MHzの周波数および1:1ないし1:100のパルス持続期間対パルス休止期間比によってパルス化作動する
    請求項記載の方法。
  12. 時間的な平均において、300Wないし5000Wのパルス化されたプラズマ電力を誘導結合されたプラズマ(14)に入力結合し、かつ
    高周波電力パルスを成す個別パルス電力は300Wおよび20kWの間、例えば2kWないし10kWの間にある
    請求項記載の方法。
  13. 入力結合される高周波電力のパルス化を入力結合される高周波電力の周波数の変化が伴うようにし、ここで周波数変化は、誘導結合されたプラズマ(14)にパルスの期間に入力結合されるプラズマ電力が最大になるように制御される
    請求項または10記載の方法。
  14. エッチングの際に静場、または、時間的に変化し且つパルス化された磁場を発生し、該磁場の方向は前記基板(10)に対して実質的に垂直である
    請求項から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 磁場を、それが基板(10)および誘導結合されるプラズマ(14)の領域に延在しかつリアクタ(15)の内部において10mTおよび100mTの間の磁場強度の振幅を有しているように発生する
    請求項14記載の方法。
  16. 電流供給ユニット(23)を介して、12Hzないし20kHzの周波数によってパルス化された磁場を発生し、ここで磁場のパルス化の際のパルス持続期間対パルス休止期間比は1:1および1:100の間にある
    請求項14または15記載の方法。
  17. 基板(10)に基板電圧発生器(12)を介して一定の高周波電力、まは、時間的に変化し且つパルス化された高周波電力が供給されるようにする
    請求項から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 基板に入力結合される高周波電力のパルス持続時間は、高周波電力の高周波基本振動の1倍および100倍の間、例えば1倍および10倍の間にある
    請求項17記載の方法。
  19. 高周波電力を基板(10)に、5Wないし100Wの時間的な平均電力を以て印加し、ここで個々の高周波電力パルスの最大電力は時間的な平均電力の1倍ないし20倍、例えば2倍ないし10倍である
    請求項17または18記載の方法。
  20. 入力結合される周波数は100kHzないし100MHz、例えば13.56MHzであり、かつ
    入力結合される高周波電力のパルス持続期間対パルス休止期間比は1:1および1:100の間、例えば1:1および1:100、例えば1:1および1:10の間にある
    請求項18記載の方法。
  21. 入力結合されるプラズマ電力のパルス化および基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される高周波電力のパルス化または磁場のパルス化、入力結合されるプラズマ電力のパルス化および基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される高周波電力のパルス化を相互に時間的に相関付けるまたは同期する
    請求項から20までのいずれか1項記載の方法。
  22. ICPコイル発生器(17)の高周波電力のパルスの前にまず磁場がかけられ、かつ該磁場が該高周波電力パルスの減衰後再び遮断されるように相関を行う
    請求項21記載の方法。
  23. ICPコイル発生器(17)の高周波電力パルスの期間中、基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される高周波電力が遮断されおよび/または基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される高周波電力パルスの期間中、ICPコイル発生器(17)を介して入力結合される高周波電力が遮断されるように、相関を行う
    請求項21または22記載の方法。
  24. 基板(10)に、ICPコイル発生器(17)を介してプラズマ(14)に入力結合されるパルス化されたプラズマ電力の持続時間の期間その都度、基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される高周波電力パルスが供給されるように同期を行う
    請求項21または22記載の方法。
  25. 基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される高周波電力が、ICPコイル発生器(17)を介してプラズマ(14)に入力結合される高周波電力パルスの電力上昇および/または電力低下の期間にその都度発生されるように相関を行う
    請求項21または22記載の方法。
  26. ICPコイル発生器(17)を介してプラズマ(14)に入力結合されるパルス化されたプラズマ電力の持続時間の期間およびICPコイル発生器(17)を介してプラズマ(14)に入力結合される個々のパルス化されたプラズマ電力のパルス休止時間の持続時間の期間、基板(10)にその都度、基板電圧発生器(12)を介して基板(10)に入力結合される少なくとも1つのパルス化された高周波電力が供給されるように相関を行う
    請求項21または22記載の方法。
  27. エッチングを5μbarないし100μbarにおける交番するエッチングおよびパッシベーションステップにおいて行う
    請求項から26までのいずれか1項記載の方法。
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