JP4688463B2 - スライダ支持体、およびこのスライダ支持体を用いた磁気素子の検査方法、並びに、スライダの支持方法 - Google Patents

スライダ支持体、およびこのスライダ支持体を用いた磁気素子の検査方法、並びに、スライダの支持方法 Download PDF

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本発明は、磁気素子が形成されたスライダを支持するための支持体に関し、特に前記支持体に形成された電気回路と前記スライダとの電気的接続を良好にでき、スライダを保持するための工程を容易に効率良く行うことが可能であり、さらには汎用性の高い支持体に関する。
また本発明は、前記支持体を用いた磁気素子の検査方法に関し、特にスライダをフレキシャやロードビームにアセンブリした状態(HGA)前に、スライダの動的電気特性を検査できる磁気素子の検査方法に関する。
以下に示す特許文献1(特開平9−213036号公報)の図1や図9には、磁気素子が形成されたスライダ4を支持するための支持体として機能するサスペンション3が開示されている。このサスペンション3は配線一体型であり、ジンバル部3b、3b´を備えている。サスペンション3の前記ジンバル部3b、3b´にはスライダ搭載部3aが形成されており、このスライダ搭載部3aの上面に前記スライダ4の上面が接着固定されることによって、前記スライダ4が前記サスペンション3に支持される。そして、前記サスペンション3と前記スライダ4とで、ヘッド・ジンバル・アッセンブリ(HGA)が構成されている。
この特許文献1に開示されたサスペンション3は、前記スライダ搭載部3aの上面に形成されたサスペンション上の電極13と、この電極13と電気的に接続するリード1を有しているが、このリード1は前記スライダ搭載部3aの上面から上方(スライダ4に向かう方向)側に立ち上がった状態で構成されている。そして、このリード1と、スライダ4のトレーリング側端面に形成されたスライダ上の電極12とが、加熱下超音波ボンディングにより電気的に接続されることによって、前記HGAアセンブリが構成されている。一方、前記スライダ4のリーディング側端面には何らの部材も接触しておらず、開放端面として構成されている。
また、以下に示す特許文献2(特開平6−203507号公報)には、コアチップ2を有する磁気ヘッドスライダ1と、この磁気ヘッドスライダ1を支持するための支持体として機能する支持バネ4で構成されるヘッド・ジンバル組立体(HGA)が開示されている。
このHGAを構成する前記磁気ヘッドスライダ1の側面には、支持バネ固定用溝3が形成されている。
また、前記HGAを構成する前記支持バネ4の先端部には、開放端を有する係止凹部4aが形成されており、この係止凹部4aの両側には、左右1対で構成される嵌入用凸片4bが形成されている。
前記特許文献2に開示されたHGAでは、前記支持バネ4に形成された前記係止凹部4aに、開放端側から前記磁気ヘッドスライダ1が挿入されて係止される。このとき、前記支持バネ4に形成された1対の前記嵌入用凸片4bが、前記磁気ヘッドスライダ1に形成された前記支持バネ固定用溝3に両側方から嵌合し、この状態で前記磁気ヘッドスライダ1が、前記支持バネ4に形成された前記係止凹部4aに係止する。そして、前記支持バネ固定用溝3内に形成されたエポキシ樹脂などの接合手段を介して、前記磁気ヘッドスライダ1が前記支持バネ4に固定される。
特開平9−213036号公報 特開平6−203507号公報
しかし、前記特許文献1に開示されたサスペンション3は、前記スライダ4の上面を接着することのみでスライダ4の保持を行っているため、スライダ4に外力が加わったときに、サスペンション3上に形成されたリード1とスライダ4上の電極12との電気的接続が切断され易い。特に、スライダ4がリーディング側方向へ移動してしまうと、前記電気的接続が切断され易い。
また、前記リード1と前記スライダ上の電極12とを接続する際には、まず前記リード1と前記電極12との間に所定の間隔が空くように前記スライダ4をスライダ搭載部3aに載置した後、前記リード1と前記電極12とが当接される位置に前記スライダ4を移動せて、前記リード1と前記電極12とを接続する。このとき、前記特許文献1に開示されたサスペンション3では、前記リード1と前記電極12との接続が完全になされるまで、さらには前記スライダ4と前記スライダ搭載部3aとの接着固定が完全になされるまで、前記スライダ4を前記リード1と前記電極12とが当接される位置に保持しておかなければならない。そのため、前記リード1と前記電極12との接続作業が煩雑になるとともに、作業時間も多く必要とするため、効率的な製造を行うには限界があった。
また、前記特許文献1に開示されたサスペンション3では、前記スライダ4が前記スライダ搭載部3a上に接着固定され、さらには前記電極12が前記リード1に加熱下超音波ボンディングによって接続されているため、前記スライダ4を前記サスペンション3に対し着脱を容易に行えるものではない。
また、前記特許文献2に開示されたHGAでは、前記磁気ヘッドスライダ1が、前記嵌合凹部4aに開放端側から挿入された状態で前記支持バネ4に係止しているため、前記磁気ヘッドスライダ1が開放端側に位置ずれし易い。特に、前記特許文献2の図4には、前記磁気ヘッドスライダ1に設けられたコアチップ2には導電体が設けられており、この導電体は前記コアチップ2から前記開放端側と反対側に延出するように設けられているが、前記磁気ヘッドスライダ1が前記開放端側に位置ずれすると、前記コアチップ2から延出する導電体が切断されてしまい、あるいは前記コアチップ2と前記導電体との電気的接続が切断されてしまうという問題が生じる。
また、前記特許文献2に開示された前記HGAでは、前記支持バネ固定用溝3内においてエポキシなどの接合手段を介し、前記磁気ヘッドスライダ1と前記支持バネ4との固定が行われている。このように、前記磁気ヘッドスライダ1と前記支持バネ4との接合がエポキシなどの接合手段を介して行われているのは、前記磁気ヘッドスライダ1が、前記支持バネ固定用溝3において側方から前記嵌入用凸片4bが挿入された状態のみで前記係止凹部4aに係止されているだけであることから、前記磁気ヘッドスライダ1が前記係止凹部4aから開放端側へ位置ずれし易い構造を有しているため、この位置ずれを防止するためであると考えられる。このように、前記特許文献2に開示された前記HGAでは、前記磁気ヘッドスライダ1が前記係止凹部4aから位置ずれし易いことから、エポキシなどの接合手段が固化するまで、前記磁気ヘッドスライダ1が前記開放端側に移動しないように固定しておく必要がある。
したがって、前記磁気ヘッドスライダ1と前記支持バネ4との固定作業が煩雑となるとともに、作業時間を多く必要とするため効率的な製造を行うことには限界があった。
さらに、前記特許文献2に開示されたHGAでは、前記磁気ヘッドスライダ1と前記支持バネ4との固定を確実に行うために、前記磁気ヘッドスライダ1の前記支持バネ固定用溝3内に形成されたエポキシなどの接合手段を介して前記支持バネ4の前記嵌入用凸片4bとを接合しているため、前記支持バネ4に対し、前記磁気ヘッドスライダ1の着脱を容易に行えるものではない。
また、前記特許文献2に開示された前記HGAでは、前記コアチップから延出する導電体と前記コアチップ2との電気的接続を良好にするための手段に関しては、何らの記載や示唆もなされていない。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、支持体に形成された電気回路とスライダとの電気的接続を良好にでき、スライダを保持するための工程を容易に効率良く行うことが可能であり、さらにはスライダの着脱が可能なため汎用性の高い支持体を提供することを目的とする。
また、磁気ヘッド装置製造時にコスト的損失を低減できるとともに効率的な製造を行うことに寄与する、前記支持体を用いた検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1支持部と、前記第1支持部に固定された第2支持部とを有し、スライダを記録媒体に対し浮上した状態で支持するためのスライダ支持体において、前記第2支持部には導電パターンが形成され、前記導電パターンは絶縁層を介して弾性を有する板ばね材に形成され、前記第2支持部には記録及び/または再生用の磁気素子を有する前記スライダが保持される保持部を有しており、
前記保持部には複数の固定部が形成され、
前記固定部のうち、前記スライダのスライダ端子部と対向する側に形成された前記固定部の先端部には、前記導電パターンの先端部が露出しており、前記保持部の表面から所定の角度にて傾き前記スライダ端子部と対向する前記固定部が前記スライダの位置決め部となり、
前記スライダが前記複数の固定部間で挟持されたときに、前記固定部の弾性によって生じる押圧力で前記保持部に保持されるともに、前記所定の角度にて傾いた状態で前記固定部の先端から露出する前記導電パターンの先端部が前記スライダ端子部と接触して前記スライダが前記導電パターンと電気的に接続されることを特徴とするものである。
また、前記固定部は、前記保持部に形成された切欠き片で形成されたものとして構成しても良い。
また、前記スライダが、前記保持部に着脱可能に保持されているものとして構成することや、前記スライダが、前記保持部に保持された状態で前記保持部に接合されているものとして構成することができる。
また、前記スライダのリーディング側端面には、前記固定部と係止可能な係止手段が形成されており、前記係止手段と前記固定部とが係止した状態で、前記スライダが前記保持部に保持されているものとして構成することができる。
この場合、前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面へ向かって凹み、前記スライダの両側面間に位置する凹部であるものとして構成することができる。
または、前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面へ向かって凹み、前記スライダの一方の側面から他方の側面まで連続して形成された凹溝であるものとして構成することができる。
または、前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面と反対方向へ向かって突出し、前記スライダの両側面間に位置する突部であるものとして構成することができる。
または、前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面と反対方向へ向かって突出し、前記スライダの一方の側面から他方の側面まで連続して形成された突条であるものとして構成することができる。
また本発明では、前記導電パターンは、前記板ばね材の記録媒体との対向面側と反対面側に設けられることが好ましい。
また本発明では、前記スライダ端子部と対向する以外の前記固定部の先端部には、前記絶縁層が露出しており、前記スライダ端子部と対向する固定部以外の前記固定部は、前記絶縁層が前記スライダに当接する構成にできる。
また本発明の検査方法は、スライダを記録媒体に対し浮上した状態で支持するためのスライダ支持体が、第1支持部と、前記第1支持部に固定された第2支持部とを有して構成され、前記第2支持部には導電パターンが形成され、前記導電パターンは絶縁層を介して弾性を有する板ばね材に形成され、前記第2支持部には記録及び/または再生用の磁気素子を有するスライダが保持される保持部を有しており、
前記保持部には複数の固定部が形成され、
前記固定部のうち、前記スライダのスライダ端子部と対向する側に形成された前記固定部の先端部には、前記導電パターンの先端部が露出しており、前記保持部の表面から所定の角度にて傾き前記スライダ端子部と対向する前記固定部が前記スライダの位置決め部となり、
前記スライダを前記複数の固定部間で挟持し、このとき、前記固定部の弾性によって生じる押圧力で前記保持部に保持するともに、前記所定の角度にて傾いた状態を維持して前記固定部の先端から露出する前記導電パターンの先端部を前記スライダ端子部と接触させて前記スライダを前記導電パターンと電気的に接続させ、
前記スライダ支持体を用いて前記スライダを記録媒体上に走査し、前記スライダの動特性評価検査を行うことを特徴とするものである。
また本発明は、第1支持部と、前記第1支持部に固定された第2支持部とを有するスライダ支持体にスライダを支持するためのスライダの支持方法において、
前記第2支持部には導電パターンが形成され、前記導電パターンは絶縁層を介して弾性を有する板ばね材に形成され、前記第2支持部には記録及び/または再生用の磁気素子を有する前記スライダが保持される保持部を有しており、
前記保持部には複数の固定部が形成され、
前記固定部のうち、前記スライダのスライダ端子部と対向する側前記固定部は、前記保持部の表面から所定の角度にて傾いて形成されるとともに前記固定部の先端部には、前記導電パターンの先端部が露出しており、
前記スライダを前記保持部上に設置する工程と、
前記スライダを記固定部の弾性によって生じる押圧力で、前記固定部間で挟持して前記保持部に保持し、このとき、前記所定の角度にて傾いた状態を維持して前記固定部の先端から露出する前記導電パターンの先端部を前記スライダ端子部と接触させて前記スライダを前記導電パターンと電気的に接続させるとともに前記スライダの位置決めを、前記スライダ端子部と対向する前記固定部にて行う工程と、
を有することを特徴とするものである。
この場合、記録用の磁気素子を有するスライダを前記保持部に保持するものとして構成できる。
本発明の支持体では、スライダが複数の固定部に挟持された状態で第2支持部に保持されるため、前記スライダの端子部と第2支持体に形成された導電パターンとの電気的接続を確実に行うことが可能となる。
また、スライダを固定部間に装着するだけでスライダが第2支持部に形成された保持部に確実に保持されるので、位置ずれが生じ難く、スライダの保持が容易になる。
また、スライダを着脱可能な状態で保持することや、接合した状態で保持することも可能なので、汎用性の高い支持体とすることができる。
図1は本発明の実施形態の支持体、およびこの支持体に支持されたスライダを記録媒体との対向面側から示す部分斜視図、図2は図1に示す支持体およびスライダを記録媒体との対向面を図示下側にした状態で記録媒体とともに示す部分側面図、図3は図1に示す支持体およびスライダを記録媒体との対向面側から示す分解斜視図、図4は図1に示す支持体に保持されるスライダの斜視図である。なお、各図においては、図示Z1方向が記録媒体との対向面側となる。
図1に示すように、支持体110は、第1支持部であるロードビーム112と、このロードビーム112に固定された第2支持部であるフレキシャ111とで構成されている。前記フレキシャ111は前記ロードビーム112に支持されており、このフレキシャはスライダ30を保持する。
前記スライダ30は、例えばアルミナチタンカーバイト(Al−TiC)などのセラミック材料により形成されており、前記スライダ30のトレーリング側端面30bには、磁気素子31と端子部P1,P1及び端子部P2,P2が形成されている。
前記磁気素子31は、スパッタ技術を用いて薄膜形成されものであり、例えばスピンバルブ膜に代表されるGMR素子やAMR素子の磁気抵抗効果素子を有するMRヘッド(再生ヘッド)と、記録用のインダクティブヘッドとが積層されて構成されている。
磁気素子31を構成するインダクティブヘッドのコイル層(図示せず)は、リード層(図示せず)を介して前記端子部P1,P1に接続されている。また、端子部P2,P2からMRヘッドに検出電流が与えられ、且つ端子部P2,P2からMRヘッドの再生磁気信号が得られる。
なお、前記磁気素子31は再生ヘッドとインダクティブヘッドの一方のみが設けられたものでもよい。
前記支持体110は、前記スライダ30を支持するフレキシャ111と、このフレキシャ111を支持するロードビーム112とで構成されている。前記ロードビーム112はステンレスなどの板ばね材料により形成されている。ロードビーム112にはその両側端部に折り曲げ部112aが形成され、この折り曲げ部112a部分が剛性を有する構造となっている。前記折り曲げ部112aの終端112a1から前記ロードビーム112の基端領域112cにかけては、前記折り曲げ部112aを有しない板ばね機能部が形成され、この板ばね機能部での弾性力により前記スライダ30が記録媒体上で弾性支持される。
また前記ロードビーム112の基端領域112cはマウント部であり、このマウント部がハードディスク装置側の駆動手段(図示しない)に取付けられる。
図2に示すように、前記駆動手段により、前記支持体110に支持されたスライダ30は、記録媒体であるディスクDが回転駆動部による作用によって回転し始めると、ディスクDの移動方向に沿ってスライダ30とディスクDの表面の間に空気流が導かれ、スライダ30の記録媒体との対向面(ABS面)30cが空気流による浮上力を受けて、記録媒体であるディスクD上を所定間隔δ1(スペーシング)だけ浮上しながら移動させられる。
図5は、前記フレキシャ111の先端近傍を記録媒体との対向面側から示す部分平面図、図6は図5に示すVI−VI線で切断した切断断面を、上方に図示したスライダ30とともに模式的に示した図である。図5に示すように、前記フレキシャ111の先端付近には、切欠部111aが形成され、この切欠部111aによって分離された2本の腕部111b,111bが先端まで延び、前記2本の腕部111b,111bは先端で連結部111gによって繋がっている。さらに前記連結部111gからは、基端部方向(図示Y2方向)へ延びる連結アーム部111cが設けられており、この連結アーム部111cと一体になって、保持部14が形成されている。
この保持部14にはその両側端部に折り曲げ部14dが形成され、この折り曲げ部14d部分が剛性を有する構造となっている。
また、前記保持部14には切欠き部14a,14bが形成されている。この切欠き部14aによって分離された切欠き片で第1固定部15が形成されており、また前記切欠き部14bによって分離された切欠き片で第2固定部16が形成されている。
図6に示すように、前記第1固定部15は、図5に示す基端部15aを結ぶ切起こし線20から、記録媒体との対向面30c側(図示Z1方向側)に向かって、前記保持部14の表面14cから所定角度θ1を有して立ち上がるように構成されている。また、前記第2固定部16も、図5に示す基端部16aを結ぶ切起こし線21から、記録媒体との対向面側(図示Z1方向側)に向かって、前記保持部14の表面14cから所定角度θ2を有して立ち上がるように構成されている。
この保持部14に、前記スライダ30が保持されるが、この説明については後述する。
図5および図6に示すように、前記フレキシャ111は、再生用導電パターン41a,41aおよび記録用導電パターン41b,41bを有する配線部材43が設けられたものである。図6に示すように、配線部材43は、ステンレスなどからなる弾性を有する薄い板ばね40の記録媒体との対向面30c側と反対側(図示Z2方向側)にポリイミドなどの絶縁性材料からなる絶縁層42を介して、Cu等の導電性材料からなる再生用導電パターン41a,41aおよび記録用導電パターン41b,41bが形成されたものである。
前記再生用導電パターン41a,41aおよび記録用導電パターン41b,41bの下には、前記再生用導電パターン41a,41aおよび記録用導電パターン41b,41bを覆う保護層44が形成されている。
図5および図6に示すように、前記再生用導電パターン41a,41aの先端部41a1,41a1、および前記記録用導電パターン41b,41bの先端部41b1,41b1は、前記第2固定部16の先端から露出している。なお、この先端部41b1,41b1は、Auなどの高導電性材料によって被覆されていても良い。
図1および図2に示すように、前記フレキシャ111は前記ロードビーム112の記録媒体との対向面30c側に位置し、図1に示すように、このロードビーム112の記録媒体との対向面30c側の面112bに、接合部50で例えばスポット溶接などの手段により接合されて固定されている。
図2に示すように、前記ロードビーム112の前記面112bには、例えば半球状のピボット51が突出形成されており、前記ピボット51が前記保持部14に接することで、前記保持部14に保持された前記スライダ30が、前記ピボット51の頂点を中心として弾性自在に支持された状態になっている。
前記したように、前記フレキシャ111に形成された前記保持部14に、前記スライダ30が装着されて保持される。この保持部14に前記スライダ30を装着して保持する方法を説明する。
図6に示すように、前記保持部14からは前記第1固定部15および第2固定部16が、記録媒体との対向面側に向かって立ち上がるように形成されている。前記スライダ30は、前記保持部14の表面14cで、前記第1固定部15および第2固定部16の間に位置する領域R1に載置する。このとき、前記第1固定部15と第2固定部16との間隔のうち最も短い部分の間隔L1は、前記スライダ30のリーディング側端面30aからトレーリング側端面30bに形成された前記端子部P1(P2)の側面までの間隔L2よりも大きく形成されている。したがって、前記スライダ30を記録媒体との対向面側(図示Z1方向側)から、前記領域R1に載置させることが可能である。
次に、前記スライダ30の前記リーディング側端面30aを前記第1固定部15方向(図示Y2方向)へ移動させて、前記リーディング側端面30aを前記第1固定部に当接させる。
次に、前記第2固定部16を図示矢印で示すように、スライダ30方向(図示α方向)に折り曲げて前記角度θ2を大きくして行き、前記再生用導電パターン41a,41aの先端部41a1,41a1、および前記記録用導電パターン41b,41bの先端部41b1,41b1を、前記スライダ30の前記端子部P1,P2に当接させて、前記スライダ30が前記領域R1内で、前記第1固定部15と第2固定部16とで挟持された状態とする。この状態を示したのが図7である。
図7に示すように前記スライダ30が前記領域R1内で前記第1固定部15および第2固定部16に挟持された状態では、前記第1固定部15には、前記スライダ30のリーディング側端面30a方向へ弾性によって生じる押圧力(弾性押圧力)が働いている。一方、第2固定部16には、前記スライダ30の前記トレーリング側端面30b方向へ弾性押圧力が働いている。これは、前記第1固定部15および第2固定部16を構成している前記板ばね40が弾性を有するため、前記第1固定部15および第2固定部16も弾性を有して構成されるからである。特に、前記フレキシャ111では、前記スライダ30方向(図示Z1方向)側の面に前記板ばね40が位置するように構成されているため、前記第1固定部15および第2固定部16に弾性を与え易くなっている。
このように、前記スライダ30が前記第1固定部および第2固定部16に挟持された状態では、前記第1固定部15および第2固定部16には、前記スライダ30を押圧する方向に弾性力が働いているため、前記スライダ30は前記保持部14に確実に保持されることとなる。したがって、前記第2固定部16の先端に形成された前記再生用導電パターン41a,41aの先端部41a1,41a1、および前記記録用導電パターン41b,41bの先端部41b1,41b1を、前記スライダ30の前記端子部P1,P2に確実に当接できるため、前記先端部41a1,41a1、および41b1,41b1と前記端子部P1,P2との電気的接続を良好にすることができる。
また、前記スライダ30を前記領域R1内に装着するだけで前記スライダ30が前記保持部に確実に保持されるので、位置ずれが生じ難く、前記スライダ30の前記フレキシャ111への保持が容易になる。
また、前記第2固定部16には、前記スライダ30を押圧する方向に弾性力が働いているため、前記再生用導電パターン41a,41aの先端部41a1,41a1、および前記記録用導電パターン41b,41bの先端部41b1,41b1を、前記端子部P1,P2に確実に当接できるため、前記先端部41a1,41a1、および41b1,41b1と前記端子部P1,P2との電気的接続を良好にすることができる。
なお、前記スライダ30を前記保持部14に挟持させる工程では、前記第2固定部16のみをスライダ30方向に折り曲げ、前記第1固定部15はスライダ30方向に折り曲げないことが好ましい。これは、前記第1固定部15を前記スライダ30の位置決め部として機能させるためである。すなわち、前記第1固定部15を折り曲げてしまうと、前記スライダ30の前記リーディング側端面30aの位置がその都度変化してしまうため、前記位置決め機能を担保することができなくなるからである。したがって、前記第1固定部15はスライダ30方向に折り曲げないこととすると、前記第1固定部は前記スライダ30の位置決め部となる。前記第1固定部をスライダ30の位置決め部とすると、前記スライダ30を精度良くバラつき無く前記保持部14に配置できる。
前記スライダ30は、前記第1固定部15および第2固定部16の弾性押圧力によって前記保持部14に保持されており、接着剤などの接合手段は用いられていない。このように構成すると、前記スライダ30を、前記保持部14に対し着脱自在とすることが可能となる。
前記スライダ30を前記保持部14に対し着脱自在に保持されていると、前記支持体110をスライダ30の検査装置として使用することができる。これについて以下に説明する。
一般的に、スライダ30は、まずウェハー工程、スライダ工程、およびヘッド・ジンバル・アッセンブリ(HGA)工程を経て、製品化された磁気素子装置の一部となる。前記ウエハ工程では、基板に磁気素子31が多数形成されたウエハを製造し、その後のスライダ工程では前記ウエハを切削し、磁気素子31が多数連なって構成されたスライダバーを製造する。その後、このスライダバーを個々のスライダにダイシングすると、図4に示すスライダ30が製造される。そして、前記スライダ30を、フレキシャに固定し、このフレキシャをロードビームに固定するHGA工程によって、前記スライダ30が搭載された磁気素子装置が製造される。
このように、スライダ30は、磁気素子装置に組み込まれて製品化されるが、この間にスライダ30に形成された磁気素子31の電気特性検査を行うことが一般的である。この電気特性検査では、前記スライダ工程で行う静特性評価検査と、動特性評価検査とが行われる。この静特性評価検査とは、スライダ30単体の状態で磁界をかけ、このときの磁気素子31の電気特性を検査するものである。一方、動特性評価検査とは、前記スライダ30を実際に記録媒体上を走査させ、このときの磁気素子31の電気特性を検査するものである。
前記静特性評価検査はスライダ30単体で検査を行うものであるため、前記スライダ工程でスライダ30を形成した後、前記HGA工程前に行われる。また前記動特性評価試験は、前記スライダ30を実際に記録媒体上に走査させるため、スライダ30がフレキシャおよびロードビームにアッセンブリされた状態のときに行われる必要があるため、前記HGA工程の後に行われる。
静特性評価検査では、スライダ30に磁界を与えて電気特性を検査するものであるため、MRヘッド(再生ヘッド)の電気特性のみしか検査できず、記録用のインダクティブヘッドの電気特性の検査はできない。一方、前記動特性評価検査では、実際に記録媒体上にスライダ30を走査させて行うため、MRヘッド(再生ヘッド)の電気特性に加え、記録用のインダクティブヘッドの電気特性の検査をも行うことができる。
ここで、前記スライダ30が、MRヘッド(再生ヘッド)と記録用のインダクティブヘッドの双方を有する場合や、記録用のインダクティブヘッドのみを有する場合には、記録用のインダクティブヘッドの電気特性の評価検査は必要であるため、必ずHGA工程後に行わざるを得ない動特性評価検査が必要となる。しかし、この動特性評価検査結果によって規格外の不良品が見つかった場合には、これを淘汰しなければならない。しかし、この淘汰されたスライダ30は、フレキシャやロードビームなどにアッセンブリされているため、スライダ30とともに、フレキシャやロードビームも淘汰しなければならず、コスト的に非常に損失が大きい。また、HGA工程に費やした時間も無駄になってしまうため、効率的な製造ができない。
したがって、前記動特性評価検査を前記HGA工程の前に、スライダ30単体のみで行えれば、コスト的損失を低減できるとともに、効率的な製造を行えることとなる。
ここで、本発明の前記支持体110では、前記フレキシャ111の前記保持部14に、前記スライダ30が着脱自在に保持されている。したがって、前記スライダ工程の後、前記HGA工程の前に、前記スライダ30を前記支持体110のフレキシャ111に装着して保持し、記録媒体上を走査して前記スライダ30の動特性評価検査を行った後、前記スライダ30を前記フレキシャ111から取り外せば、前記スライダ30単体のみで動特性評価検査を行うことができるため、コスト的損失を低減できるとともに、効率的な製造を行えることとなる。特に、HGA工程の前に記録用のインダクティブヘッドの動特性評価検査を行うことが可能となるので、前記スライダ30に記録用のインダクティブヘッドが形成されている場合に適している。
ただし、本発明の前記支持体110では、前記スライダ30を前記フレキシャ111の前記保持部14に装着する際に、前記スライダ30と前記保持部14とを接着剤などの接合手段によって接合しても良い。また、前記再生用導電パターン41a,41aの先端部41a1,41a1、および前記記録用導電パターン41b,41bの先端部41b1,41b1を、前記スライダ30の前記端子部P1,P2に当接させた後、加熱下超音波ボンディングや接着剤などの接合手段によって接合しても良い。このように構成すると、前記スライダ30とフレキシャ111とを確実に保持でき、または前記再生用導電パターン41a,41aの先端部41a1,41a1、および前記記録用導電パターン41b,41bの先端部41b1,41b1と、前記スライダ30の前記端子部P1,P2との電気的接続をより確実なものとできるため、前記支持体110と前記スライダ30とでハードウエアに搭載可能な磁気素子装置として製品化することもできる。
前記スライダ30と前記保持部14とを接着剤などの接合手段によって接合した場合や、前記先端部41a1,41a1、および41b1,41b1を、前記端子部P1,P2に当接させた後、加熱下超音波ボンディングや接着剤などの接合手段によって接合した場合には、本発明の支持体110では、前記スライダ30は、前記第1固定部15によって位置決めされた状態を維持したまま、前記第1固定部15と前記第2固定部16とで挟持されて前記領域R1に固定される。したがって、例えば先端部41a1,41a1、および41b1,41b1と前記端子部P1,P2とを、加熱下超音波ボンディングや接着剤による接合を行ったような場合でも、先端部41a1,41a1、および41b1,41b1と前記端子部P1,P2との接続が完全になされるまで、前記スライダ30の位置ずれが生じないように保持する工程や保持時間が不用になり、効率良く製造を行うことができる。さらには前記スライダ30と前記保持部14とを接着剤などによって接合した場合でも、接着固定が完全になされるまで前記スライダ30の位置ずれが生じないように保持する工程や保持時間が不要になり、効率良く製造を行うことができる。
このように、本発明の前記支持体110は、スライダ30の動特性評価検査の検査装置として使用できる他、ハードウエアに搭載される磁気素子装置としても使用できるため、非常に汎用性が高い。
図8は、本発明の前記支持体110に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図である。
図8に示すスライダ330は図4に示す前記スライダ30と同じ材料によって構成され、また同じ図4に示す前記スライダ30と同じ構成部分を有して構成されている。したがって、以下には図4に示す前記スライダ30と異なる部分を中心に説明する。
図8に示す前記スライダ230が図4に示す前記スライダ30と異なる部分は、図8に示すように、リーディング側端面230aに、前記スライダ230を前記フレキシャ111に係止するための係止手段である凹部230eが形成されている点である。図8に示す実施形態では、前記凹部230eは、前記リーディング側端面230aに2個形成されている。
図8に示すように、前記凹部230eは前記リーディング側端面230aにおいて、前記スライダ230の一方の側面231と他方の側面232の内側に位置して形成されている。
図9は、前記スライダ230が、前記フレキシャ111の前記領域R1内で、前記フレキシャ111に形成された前記第1固定部15および第2固定部16に挟持されて、前記保持部14に保持された状態を示した断面図であり、図4に示す前記スライダ30が前記フレキシャ111に固定された状態を示す図7に相当する断面図である。なお、図9における前記フレキシャ111は図7に示すものと同じであるため、図9においても同じ符号を付して説明は省略する。
図9に示すように、前記凹部230eの内面230e1は、前記スライダ230の前記トレーリング側端面230b方向に円弧状に凹む形状に形成されている。
図9に示すように、前記スライダ230が前記フレキシャ111に固定された状態では、前記第1固定部15の先端15bが前記凹部230e内に位置している。そして、前記第1固定部15の先端15bが、前記凹部230eの内面230e1に当接した状態で前記凹部230eと係止している。また、前記第1固定部15の上面15cが、前記凹部230eの上縁230e2と当接している。
したがって、前記スライダ230が、前記第1固定部15の前記先端15bと前記上面15cとの双方によって位置決めされた状態で前記保持部14に確実に固定されている。
そのため、前記スライダ230の構造とすることによって、前記スライダ230が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定されることとなる。
なお、前記スライダ230が前記フレキシャ111に保持された状態では、前記第1固定部の先端15bが前記凹部230eの前記内面230e1に当接して前記凹部230eと係止している状態か、若しくは前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹部230eの前記上縁230e2に当接している状態のどちらか一方の状態であっても、前記スライダ230が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定することができるが、前記第1固定部の先端15bが前記凹部230eの前記内面230e1に当接している状態と、前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹部230eの前記上縁230e2に当接している状態との双方の状態とすることによって、より確実に前記スライダ230が位置決めされて確実に固定されるため好ましい。
図10は、本発明の前記支持体110に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図である。
図10に示すスライダ330も図8に示すスライダ230と同様に、図4に示す前記スライダ30と同じ材料によって構成され、また同じ図4に示す前記スライダ30と同じ構成部分を有して構成されている。したがって、以下には図4に示す前記スライダ30と異なる部分を中心に説明する。
図10に示す前記スライダ330が図4に示す前記スライダ30と異なる部分は、図10に示すように、リーディング側端面330aに、前記スライダ330を前記フレキシャ111に係止するための係止手段である凹部330eが形成されている点である。図11に示す実施形態では、前記凹部330eは、前記リーディング側端面330aに2個形成されている。
図10に示すように、前記凹部330eは前記リーディング側端面330aにおいて、前記スライダ330の一方の側面331と他方の側面332の内側に位置して形成されている。
図11は、前記スライダ330が、前記フレキシャ111の前記領域R1内で、前記フレキシャ111に形成された前記第1固定部15および第2固定部16に挟持されて、前記保持部14に保持された状態を示した断面図であり、図4に示す前記スライダ30が前記フレキシャ111に固定された状態を示す図7に相当する断面図である。なお、図11における前記フレキシャ111は図7に示すものと同じであるため、図11においても同じ符号を付して説明は省略する。
図11に示すように、前記凹部330eの内面330e1は、前記スライダ230の前記トレーリング側端面230b方向に矩形に凹む形状に形成されている。
図11に示すように、前記スライダ330が前記フレキシャ111に固定された状態では、前記第1固定部15の先端15bが前記凹部330e内に位置している。そして、前記第1固定部15の先端15bが、前記凹部330eの内面330e1に当接して、前記第1固定部15が前記凹部330eと係止している。
なお、図11に示す実施形態では、前記第1固定部15の先端面15eも前記凹部330eの前記内面330e1に当接した状態で、前記第1固定部15と前記凹部330eとが係止している。また、前記第1固定部15の上面15cが、前記凹部330eの上縁330e2と当接している。
したがって、前記スライダ330が、前記第1固定部15の前記先端15bと前記上面15cとの双方によって位置決めされた状態で前記保持部14に確実に固定されている。
そのため、前記スライダ230の構造とすることによって、前記スライダ230が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定されることとなる。
なお、前記スライダ230が前記フレキシャ111に保持された状態では、前記第1固定部の先端15bが前記凹部330eの前記内面330e1に当接して前記凹部330eと係止している状態か、若しくは前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹部330eの前記上縁330e2に当接している状態のどちらか一方の状態であっても、前記スライダ330が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定することができるが、前記第1固定部の先端15bが前記凹部330eの前記内面330e1に当接している状態と、前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹部330eの前記上縁230e2に当接している状態との双方の状態とすることによって、より確実に前記スライダ330が位置決めされて確実に固定されるため好ましい。
図8に示す前記スライダ230、あるいは図10に示す前記スライダ330では、前記リーディング側端面230a、あるいは330aに、前記凹部230e、330eが形成されていた。
しかし、前記凹部230e、330eに換えて、図12あるいは図14に示すように凹溝430e、あるいは530eが形成されたスライダ430、530として構成しても良い。図12に示す前記スライダ430、および図14に示す前記スライダ530では、前記凹溝430e、530eが、前記スライダ430、530を前記フレキシャ111に係止するための係止手段となる。
図12に示すスライダ430は、リーディング側端面430aに凹溝430eが形成されている。前記凹溝430eは、前記スライダ430の一方の側面431から他方の側面432まで連続して形成されている。
図8や図10に示すスライダ230、330に形成された前記凹部230e、330eと前記凹溝430eとの違いは、前記凹溝430eが前記一方の側面431から他方の側面432まで連続して形成されているのに対し、前記凹部230e、330eはスライダ230、330の側面231から側面232まで、あるいは側面331から側面332まで連続して形成された構造ではなく、図8、あるいは図10に示すように、前記リーディング側端面230a、330aにおいて、前記スライダ230、330の一方の側面231、331と他方の側面232、332の内側に位置して形成されている点である。
前記スライダ430が、前記フレキシャ111の前記領域R1内で、前記フレキシャ111に形成された前記第1固定部15および第2固定部16に挟持されて、前記保持部14に保持された状態を示した断面図を図13に示す。なお、図13における前記フレキシャ111は図7に示すものと同じであるため、図13においても同じ符号を付して説明は省略する。
図13に示すように、前記凹溝430eの内面430e1は、前記スライダ430の前記トレーリング側端面430b方向に円弧状に凹む形状に形成されている。
図13に示すように、前記スライダ430が前記フレキシャ111に固定された状態では、前記第1固定部15の先端15bが前記凹溝430e内に位置している。そして、前記第1固定部15の先端15bが、前記凹溝430eの前記内面430e1に当接した状態で前記凹溝430eと係止している。また、前記第1固定部15の上面15cが、前記凹溝430eの上縁430e2と当接している。
したがって、前記スライダ430が、前記第1固定部15の前記先端15bと前記上面15cとの双方によって位置決めされた状態で前記保持部14に固定されている。
そのため、前記スライダ430の構造とすることによって、前記スライダ430が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定されることとなる。
なお、前記スライダ430が前記フレキシャ111に保持された状態では、前記第1固定部の先端15bが前記凹溝430eの前記内面430e1に当接して前記凹溝430eと係止している状態か、若しくは前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹溝430eの前記上縁430e2に当接している状態のどちらか一方の状態であっても、前記スライダ430が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定することができるが、前記第1固定部の先端15bが前記凹溝430eの前記内面430e1に当接している状態と、前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹溝430eの前記上縁430e2に当接している状態との双方の状態とすることによって、より確実に前記スライダ430が位置決めされて確実に固定されるため好ましい。
図14に示すスライダ530は、リーディング側端面530aに凹溝530eが形成されている。前記凹溝530eは、前記スライダ530の一方の側面531から他方の側面532まで連続して形成されている。
図8や図10に示すスライダ230、330に形成された前記凹部230e、330eと前記凹溝530eとの違いは、前記凹溝530eが前記一方の側面531から他方の側面532まで連続して形成されているのに対し、前記凹部230e、330eはスライダ230、330の側面231から側面232まで、あるいは側面331から側面332まで連続して形成された構造ではなく、図8、あるいは図10に示すように、前記リーディング側端面230a、330aにおいて、前記スライダ230、330の一方の側面231、331と他方の側面232、332の内側に位置して形成されている点である。
前記スライダ530が、前記フレキシャ111の前記領域R1内で、前記フレキシャ111に形成された前記第1固定部15および第2固定部16に挟持されて、前記保持部14に保持された状態を示した断面図を図15に示す。なお、図15における前記フレキシャ111は図7に示すものと同じであるため、図15においても同じ符号を付して説明は省略する。
図15に示すように、前記凹溝530eの内面530e1は、前記スライダ530の前記トレーリング側端面530b方向に矩形に凹む形状に形成されている。
図15に示すように、前記スライダ530が前記フレキシャ111に固定された状態では、前記第1固定部15の先端15bが前記凹溝530e内に位置している。そして、前記第1固定部15の先端15bが、前記凹溝530eの内面530e1に当接して、前記第1固定部15が前記凹溝530eと係止している。
なお、図11に示す実施形態では、前記第1固定部15の先端面15eも前記凹溝530eの前記内面530e1に当接した状態で、前記第1固定部15と前記凹溝530eとが係止している。また、前記第1固定部15の上面15cが、前記凹溝530eの上縁530e2と当接している。
したがって、前記スライダ530が、前記第1固定部15の前記先端15bと前記上面15cとの双方によって位置決めされた状態で前記保持部14に固定されている。
そのため、前記スライダ530の構造とすることによって、前記スライダ530が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定されることとなる。
なお、前記スライダ530が前記フレキシャ111に保持された状態では、前記第1固定部の先端15bが前記凹溝530eの前記内面530e1に当接して前記凹溝530eと係止している状態か、若しくは前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹溝530eの前記上縁530e2に当接している状態のどちらか一方の状態であっても、前記スライダ530が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定することができるが、前記第1固定部の先端15bが前記凹溝530eの前記内面530e1に当接している状態と、前記第1固定部15の前記上面15cが前記凹溝530eの前記上縁530e2に当接している状態との双方の状態とすることによって、より確実に前記スライダ530が位置決めされて固定されるため好ましい。
前記凹部230e、あるいは330eに換えて、前記凹溝430e、あるいは530eとすることによって、前記スライダ430、530と前記フレキシャ111との係止手段を容易に形成することができる。
図16は、本発明の前記支持体110に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図である。
図16に示すスライダ630は図4に示す前記スライダ30と同じ材料によって構成され、また同じ図4に示す前記スライダ30と同じ構成部分を有して構成されている。したがって、以下には図4に示す前記スライダ30と異なる部分を中心に説明する。
図16に示す前記スライダ630が図4に示す前記スライダ30と異なる部分は、図16に示すように、リーディング側端面630aに、前記スライダ630を前記フレキシャ111に係止するための係止手段である突部630eが形成されている点である。図8に示す実施形態では、前記突部630eは、前記リーディング側端面630aに2個形成されている。
図16に示すように、前記突部630eは前記リーディング側端面630aにおいて、前記スライダ630の一方の側面631と他方の側面632の内側に位置して形成されている。
図17は、前記スライダ630が、前記フレキシャ111の前記領域R1内で、前記フレキシャ111に形成された前記第1固定部15および第2固定部16に挟持されて、前記保持部14に保持された状態を示した断面図であり、図4に示す前記スライダ30が前記フレキシャ111に固定された状態を示す図7に相当する断面図である。なお、図17における前記フレキシャ111は図7に示すものと同じであるため、図17においても同じ符号を付して説明は省略する。
図16および17に示すように、前記突部630eは、前記リーディング側端面630aから外方、すなわち前記トレーリング側端面方向と反対方向(図示Y2方向)に突出するように形成されている。図16および図17に示す実施形態では、前記突部630eは直方体形状で構成されているが、前記突部630eが他の形状で構成されていても良い。
図17に示すように、前記スライダ630が前記フレキシャ111に固定された状態では、前記第1固定部15の先端15bが前記リーディング側端面630aに当接している。図17に示す実施形態では、前記第1固定部15の先端15bが、前記リーディング側端面630aの下縁630a1に当接している。ただし、前記第1固定部15の先端15bが、前記リーディング側端面630aの前記下縁630a1よりも上方側(図示Z2方向)に位置して前記リーディング側端面630aに当接していても良い。
また、前記第1固定部15の上面15cは、前記突部630eの下縁630fに当接している。
前記スライダ630では、第1固定部15の前記先端15bが前記リーディング側端面630aに当接するとともに、前記第1固定部15の上面15cが、前記突部630eの前記下縁630fに当接した状態であるので、前記スライダ630が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定されることとなる。
図18は、本発明の前記支持体110に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図である。
図18に示すスライダ730は図4に示す前記スライダ30と同じ材料によって構成され、また同じ図4に示す前記スライダ30と同じ構成部分を有して構成されている。したがって、以下には図4に示す前記スライダ30と異なる部分を中心に説明する。
図18に示す前記スライダ730が図4に示す前記スライダ30と異なる部分は、図18に示すように、リーディング側端面730aに、前記スライダ730を前記フレキシャ111に係止するための係止手段である突条730eが形成されている点である。図18に示す実施形態では、前記突条730eは、前記リーディング側端面730aに形成されている。
前記突条730eは、前記スライダ730の一方の側面731から他方の側面732まで連続して形成されている。
図16に示すスライダ630に形成された前記突部630eと前記突条730eとの違いは、前記突条730eが前記一方の側面731から他方の側面732まで連続して形成されているのに対し、図16に示すスライダ630に形成された前記突部630eはスライダ630の側面631から側面632まで連続して形成された構造ではなく、図16に示すように、前記リーディング側端面630aにおいて、前記スライダ630の一方の側面631と他方の側面632の内側に位置して形成されている点である。
図19は、前記スライダ730が、前記フレキシャ111の前記領域R1内で、前記フレキシャ111に形成された前記第1固定部15および第2固定部16に挟持されて、前記保持部14に保持された状態を示した断面図であり、図4に示す前記スライダ30が前記フレキシャ111に固定された状態を示す図7に相当する断面図である。なお、図19における前記フレキシャ111は図7に示すものと同じであるため、図19においても同じ符号を付して説明は省略する。
図18および19に示すように、前記突条730eは、前記リーディング側端面730aから外方、すなわち前記トレーリング側端面方向と反対方向(図示Y2方向)に突出するように形成されている。図18および図19に示す実施形態では、前記突条730eは直方体形状で構成されているが、前記突条730eが他の形状で構成されていても良い。
図19に示すように、前記スライダ730が前記フレキシャ111に固定された状態では、前記第1固定部15の先端15bが前記リーディング側端面730aに当接している。図19に示す実施形態では、前記第1固定部15の先端15bが、前記リーディング側端面730aの下縁730a1に当接している。ただし、前記第1固定部15の先端15bが、前記リーディング側端面730aの前記下縁730a1よりも上方側(図示Z2方向)に位置して前記リーディング側端面730aに当接していても良い。
また、前記第1固定部15の上面15cは、前記突条730eの下縁730fに当接している。
前記スライダ730では、第1固定部15の前記先端15bが前記リーディング側端面630aに当接するとともに、前記第1固定部15の上面15cが、前記突条730eの前記下縁730fに当接した状態であるので、前記スライダ730が確実に位置決めされて前記フレキシャ111に確実に固定されることとなる。
前記凹部230e、330e、前記凹溝430e、530e、前記突部630e、前記突条730eは、前記スライダ230、330、430、530、630、730の前記リーディング側端面230a、330a、430a、530a、630a、730aに、砥石などを用いた研磨などの機械加工やレーザ加工を施すことによって形成することができる。
なお、前記スライダ230、33、430、530、630、および730においても、前記スライダ30と同様に、前記支持体110を用いた検査装置による検査対象になるとともに、前記スライダ230、33、430、530、630、および730を前記支持体110に固定した状態で、ハードウエアに搭載される磁気素子装置を構成することもできるのは当然である。
また、前記スライダ30、230、430、530、630と前記フレキシャ111との係止手段として機能する前記凹部230e、330e、あるいは前記凹溝430e、530e、前記突部630e、あるいは前記突条730eの形態は、図8ないし図19に示すものに限定されるものではなく、前記第1固定部15が前記凹部230e、330e、あるいは前記凹溝430e、530e、あるいは前記突部630e、あるいは前記突条730eと係止可能であれば、他の形態で実施されるものであっても良い。
また、本発明では、前記第1固定部15や前記第2固定部の数が限定されるものではない。
また、図8に示す前記凹部230e、図10に示す330e、あるいは図16に示す前記突部630eの数はそれぞれ2個であるが、本発明では前記凹部230e、330e、前記突部630eの数が限定されるものではなく、1個あるいは3個以上形成されていても良いが、前記第1固定部15の数に対応した数だけ形成され、それぞれの凹部230e、330e、あるいは突部630eが第1固定部15と係止することが好ましい。
なお、前記保持部14に第1固定部15と第2固定部16の2つの固定部が形成されたものを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、固定部が3つ以上形成されていても良い。この場合、前記スライダ30は各固定部間に装着され、各固定部によって挟持される。
本発明の支持体、およびこの支持体に保持されたスライダを記録媒体との対向面側から示す部分斜視図、 図1に示す支持体およびスライダを記録媒体との対向面を図示下側にした状態で記録媒体とともに示す部分側面図、 図1に示す支持体およびスライダを記録媒体との対向面側から示す分解斜視図、 図1に示す支持体に保持されるスライダの斜視図、 図1に示す支持体の第2支持部の先端近傍を記録媒体との対向面側から示す部分平面図、 図5に示すVI−VI線で切断した切断断面を、図4に示すスライダとともに模式的に示した部分切断断面図、 図4に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、 図1に示す支持体に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図、 図8に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、 図1に示す支持体に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図、 図10に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、 図1に示す支持体に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図、 図12に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、 図1に示す支持体に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図、 図14に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、 図1に示す支持体に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図、 図15に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、 図1に示す支持体に支持されるスライダの他の実施形態を、リーディング側から示す斜視図、 図18に示すスライダが図1に示す支持体に保持された状態を示す部分断面図、
符号の説明
14 保持部
14a 切欠き部
14b 切欠き部
15 第1固定部
15b 先端
15c 上面
15e 先端面
16 第2固定部
30,230,330,430,530,630,730 スライダ
30a,230a,330a,430a,530a,630a,730a リーディング側端面、
31 磁気素子
40 板ばね
41a 再生用導電パターン
41b 記録用導電パターン
110 支持体
111 フレキシャ
112 ロードビーム
230e,330e 凹部
230e1,330e1 内面
230e2,330e2 上縁
430e,530e 凹溝
430e1,530e1 内面
430e2,530e2 上縁
630e 突部
630e1 下縁
630f 下縁
730e 突条
730f 下縁

Claims (14)

  1. 第1支持部と、前記第1支持部に固定された第2支持部とを有し、スライダを記録媒体に対し浮上した状態で支持するためのスライダ支持体において、前記第2支持部には導電パターンが形成され、前記導電パターンは絶縁層を介して弾性を有する板ばね材に形成され、前記第2支持部には記録及び/または再生用の磁気素子を有する前記スライダが保持される保持部を有しており、
    前記保持部には複数の固定部が形成され、
    前記固定部のうち、前記スライダのスライダ端子部と対向する側に形成された前記固定部の先端部には、前記導電パターンの先端部が露出しており、前記保持部の表面から所定の角度にて傾き前記スライダ端子部と対向する前記固定部が前記スライダの位置決め部となり、
    前記スライダが前記複数の固定部間で挟持されたときに、前記固定部の弾性によって生じる押圧力で前記保持部に保持されるともに、前記所定の角度にて傾いた状態で前記固定部の先端から露出する前記導電パターンの先端部が前記スライダ端子部と接触して前記スライダが前記導電パターンと電気的に接続されることを特徴とするスライダ支持体。
  2. 前記固定部は、前記保持部に形成された切欠き片で形成された請求項1記載のスライダ支持体。
  3. 前記スライダが、前記保持部に着脱可能に保持されている請求項1又は2に記載のスライダ支持体。
  4. 前記スライダが、前記保持部に保持された状態で前記保持部に接合されている請求項1又は2に記載のスライダ支持体。
  5. 前記スライダのリーディング側端面には、前記固定部と係止可能な係止手段が形成されており、前記係止手段と前記固定部とが係止した状態で、前記スライダが前記保持部に保持されている請求項1ないし4のいずれかに記載のスライダ支持体。
  6. 前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面へ向かって凹み、前記スライダの両側面間に位置する凹部である請求項5記載のスライダ支持体。
  7. 前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面へ向かって凹み、前記スライダの一方の側面から他方の側面まで連続して形成された凹溝である請求項5記載のスライダ支持体。
  8. 前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面と反対方向へ向かって突出し、前記スライダの両側面間に位置する突部である請求項5記載のスライダ支持体。
  9. 前記係止手段は、前記スライダのトレーリング側端面と反対方向へ向かって突出し、前記スライダの一方の側面から他方の側面まで連続して形成された突条である請求項5記載のスライダ支持体。
  10. 前記導電パターンは、前記板ばね材の記録媒体との対向面側と反対面側に設けられる請求項1ないし9のいずれかに記載のスライダ支持体。
  11. 前記スライダ端子部と対向する以外の前記固定部の先端部には、前記絶縁層が露出しており、前記スライダ端子部と対向する固定部以外の前記固定部は、前記絶縁層が前記スライダに当接する請求項1ないし10のいずれかに記載のスライダ支持体。
  12. スライダを記録媒体に対し浮上した状態で支持するためのスライダ支持体が、第1支持部と、前記第1支持部に固定された第2支持部とを有して構成され、前記第2支持部には導電パターンが形成され、前記導電パターンは絶縁層を介して弾性を有する板ばね材に形成され、前記第2支持部には記録及び/または再生用の磁気素子を有するスライダが保持される保持部を有しており、
    前記保持部には複数の固定部が形成され、
    前記固定部のうち、前記スライダのスライダ端子部と対向する側に形成された前記固定部の先端部には、前記導電パターンの先端部が露出しており、前記保持部の表面から所定の角度にて傾き前記スライダ端子部と対向する前記固定部が前記スライダの位置決め部となり、
    前記スライダを前記複数の固定部間で挟持し、このとき、前記固定部の弾性によって生じる押圧力で前記保持部に保持するともに、前記所定の角度にて傾いた状態を維持して前記固定部の先端から露出する前記導電パターンの先端部を前記スライダ端子部と接触させて前記スライダを前記導電パターンと電気的に接続させ、
    前記スライダ支持体を用いて前記スライダを記録媒体上に走査し、前記スライダの動特性評価検査を行うことを特徴とする検査方法。
  13. 記録用の磁気素子を有するスライダを前記保持部に保持する請求項12記載の検査方法。
  14. 第1支持部と、前記第1支持部に固定された第2支持部とを有するスライダ支持体にスライダを支持するためのスライダの支持方法において、
    前記第2支持部には導電パターンが形成され、前記導電パターンは絶縁層を介して弾性を有する板ばね材に形成され、前記第2支持部には記録及び/または再生用の磁気素子を有する前記スライダが保持される保持部を有しており、
    前記保持部には複数の固定部が形成され、
    前記固定部のうち、前記スライダのスライダ端子部と対向する側前記固定部は、前記保持部の表面から所定の角度にて傾いて形成されるとともに前記固定部の先端部には、前記導電パターンの先端部が露出しており、
    前記スライダを前記保持部上に設置する工程と、
    前記スライダを記固定部の弾性によって生じる押圧力で、前記固定部間で挟持して前記保持部に保持し、このとき、前記所定の角度にて傾いた状態を維持して前記固定部の先端から露出する前記導電パターンの先端部を前記スライダ端子部と接触させて前記スライダを前記導電パターンと電気的に接続させるとともに前記スライダの位置決めを、前記スライダ端子部と対向する前記固定部にて行う工程と、
    を有することを特徴とするスライダの支持方法。
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