JP2008010073A - 電子部品を挟持保持する保持シート及び電子部品研磨装置 - Google Patents

電子部品を挟持保持する保持シート及び電子部品研磨装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易で、確実に電気的接合ができ、かつ、一方向からの負荷を与え電子部品が歪ませることがなく、研磨終了後に金属ボールに代表される素子と研磨用電気配線との間に介在する電気的接合部材を切断する必要がない保持シート及び電子部品研磨装置を提供すること。
【解決手段】薄板状のシート基材と、前記シート基材に連結する連結部と自由端である先端部とを有する第1挟持部及び第2挟持部であって、前記第1挟持部及び前記第2挟持部の前記先端部が対向するように配置される、可撓性を有する第1挟持部及び第2挟持部と、前記第1挟持部及び前記第2挟持部の少なくとも一方に設けられ、前記電子部品の前記電極部に電気的に接続される電極接点部材と、を備え、前記電極部に前記電極接点部材を接触し、かつ、前記第1挟持部及び第2挟持部が撓んだ状態で、前記第1挟持部及び第2挟持部間に前記電子部品を挟持保持する保持シート。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ヘッドを構成する磁気−電気変換素子等が複数配列された電子部品を挟持保持する保持シート及びその電子部品研磨装置に関する。
電子部品である磁気ディスク装置等に用いる薄膜磁気ヘッドは、電気−磁気変換素子である誘導型磁気変換素子あるいは磁気−電気変換素子である磁気抵抗素子(以下、MR素子と述べる。)等を形成する磁性薄膜等からなる多数個の素子部が表面上に一列に形成された棒状のセラミック(以下セラミックバーと述べる。)を加工して得られる部品より構成されている。これらセラミックバーは、当初多数個同時にウエハ状のセラミック基板上に形成され、このセラミック基板を一方向に棒状に切断することによって得られる。
複数の素子部が形成されたセラミックバーに対しては、次の工程において、各素子部のスロートハイトあるいはMRハイト等を適切な値に加工するため研磨等が施される。
各素子部において所定のスロートハイト等が得られた後、さらに研磨された研磨面に対して、所定の曲率半径を有する曲面とするR加工、当該研磨面に対して溝を形成する加工、あるいは端部を研磨してこの研磨面に対して斜めとなる面を形成する加工等が行われる。その後の工程で、セラミックバーは各素子部ごとに個々に切り離され、それぞれが磁気ディスク装置用の磁気ヘッドの一部品であるスライダとなる。
従来より、セラミックバーの表面を研磨するために種々の電子部品研磨装置が提案されている。以下、従来の電子部品研磨装置について図面を参照して説明する。
図10は、従来の電子部品研磨装置の一部を示す断面図である。電子部品研磨装置301は、電子部品である被研磨物351を保持するための保持部303と、被研磨物351の電極部353に対面する電極接点部材309と、電極接点部材309を保持部303に対して押圧する押圧部材355と、を備える。上記構成により、電極接点部材309を、電極部353に対して押圧することにより、電極接点部材309と電極部353との間の電気的接合を行う(例えば、特許文献1参照。)。
図11は、他の従来の電子部品研磨装置に用いられる電極延長シートの側面図である。可撓性のある電極延長シート403上に、電子部品である被研磨物451が装着されている。被研磨物451の電極453が設けられている端面に近接して、電気配線455が延びている。電極453と電気配線455との間の電気的接合は、金属ボール等の金属部材457を半田付けすることにより行われる(例えば、特許文献2参照。)。
図10、11に記載された従来の電子部品研磨装置において、セラミックバー351、451の被研磨面を研磨用定盤の研磨面に押しつけることで、被研磨面の研磨を行う。研磨工程において、セラミックバー351、451に形成されているMR素子のMR値を測定し、その測定結果に基づいてセラミックバー351、451を研磨面に対して押しつける荷重を制御することで、スロートハイトの制御やクラウン加工時における研磨量の制御が行われる。
特開平9−256798号公報 特開2002−66893号公報
特許文献1のように、電極接点部材309を電極部353に押し当て両者を接触させる構成では、セラミックバー351の電極部353と電極接点部材309との電気的接合を確実に取ることが困難であった。特に最近の電子部品の微小化に伴い、セラミックバーに設けられた素子が高密度で配列され、電極部が微小化している。よって、電極接点部材の位置決め精度を高める必要があり、各素子の電極部に確実に電極接点部材を接触させることが困難になっている。
さらに、電極部と電極接点部材との間の電気的接合が実現できたとしても、被研磨物の短手方向(図10の左右方向)における一端部側から押圧力を加えているので、被研磨物が歪む恐れがある。被研磨物が歪んだ状態で研磨作業を行うと、被研磨面の研磨量が不均一になる場合がある。
また、引用文献2の電子部品研磨装置では、電極部453と電気配線455の間に金属ボール457をボンディングし両者の電気的接合を行っているため、電気接続は確実にできる。しかし、被研磨物451の微小化及び素子の高密度配列のため、高密度でボンディングを行うこと自体が難しくなってきている。さらに、研磨工程終了後に金属ボール457を切断する必要があるが、被研磨物451の微小化に伴い、素子を傷つけないためには高精度で切断する必要がある。結果として、切断工程の作業の簡素化や、当該作業に要する時間の短縮化が困難になる恐れがある。
本出願人は、上記問題を鑑み、簡易で、確実に電気的接合ができ、かつ、一方向からの負荷を与え電子部品が歪ませることがなく、研磨終了後に、素子と研磨用電気配線との間に介在する金属ボールに代表される電気的接合部材を切断する必要がない保持シート及び電子部品研磨装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係る保持シートの第1の態様は、薄板状のシート基材と、前記シート基材に連結する連結部と自由端である先端部とを有する第1挟持部及び第2挟持部であって、前記第1挟持部及び前記第2挟持部の前記先端部が対向するように配置される、可撓性を有する第1挟持部及び第2挟持部と、前記第1挟持部及び前記第2挟持部の少なくとも一方に設けられ、前記電子部品の前記電極部に電気的に接続される電極接点部材と、を備え、前記電極部に前記電極接点部材を接触し、かつ、前記第1挟持部及び第2挟持部が撓んだ状態で、前記第1挟持部及び第2挟持部間に前記電子部品を挟持保持する。
上記構成によれば、第1挟持部及び第2挟持部により電子部品を挟み込むという簡易な作業で、電子部品の電気接続及び保持が確実にできる。さらに、撓んだ第1舌片及び第2舌片が初期位置に戻ろうとする復元力による、2方向からの均等な押圧力で電子部品が挟持保持されるので、一方向からのみ過度の荷重が付与されることがない。
また、本発明に係る保持シートの第2の態様によれば、前記第1挟持部及び第2挟持部はそれぞれ、前記シート基材に設けられたU字状の切り込みにより画成される前記第1舌片及び第2舌片である。
さらに、本発明に係る保持シートの第3の態様によれば、前記電極接点部材を有する前記第1挟持部もしくは前記第2挟持部は、金属部材からなる。
さらに、本発明に係る保持シートの第4の態様によれば、一端部で前記電極接点部材に接続し、他端部で前記電子部品の特性値を測定するための測定手段に接続する電気配線が前記シート基材に形成され、前記電極接点部材を有する前記第1挟持部もしくは前記第2挟持部、前記電極接点部材、及び前記電気配線は、一体形成されている。
上記課題を解決するための本発明に係る電子部品研磨装置は、上述の第1の態様〜第4の態様のいずれかの保持シートを備える。
本発明の保持シート及び電子部品研磨装置によれば、少なくとも一方に設けられた電極を有し、対向配置される一対の挟持部から付与される均等な付勢力により電子部品を挟持保持することにより電極と電極接合部材との電気的接合ができる。よって、電気的接続を容易かつ確実にできる。
さらに、電子部品に対して一方からのみの負荷が加わることがなく、電子部品が歪むことを防止できるので、より研磨量を高精度に制御できる。さらに、金属ボール等で電極部と電極接点部との接合を行う必要がないので、研磨作業の完了後に接合部材を切断する工程が不要となり、被研磨物に傷をつける恐れがない。また、研磨工程の簡素化及び高速化を図ることができる。
以下、本発明による被研磨物を挟持保持する保持シートの実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、電子部品を挟持保持した状態の本発明に係る保持シートの実施形態の平面図である。図1(b)は、図1(a)の側面図である。
保持シート1は、可撓性を有しかつ絶縁性のプラスチックシート、ポリイミドシート等からなり、薄板状の部材であるシート基材3と、電子部品である被研磨物51の電極53に電気的に接続する電極接点部材9と、を備える。電極接点部材9は、シート基材3の上面3aに形成された銅等からなる電気配線11に接続している。電気配線11は、長手方向に延び、シート基材3の他端に至り、後述するようにMR抵抗等の電子部品の特性値を測定するための測定手段に接続する。
さらに、シート基材3は、長手方向に対向(図1の左右方向)して配置され、外開きの関係となる第1挟持部及び第2挟持部すなわち、第1舌片7及び第2舌片5を有する。初期状態(撓んでない状態)において、第1舌片7の先端部7cと第2舌片5の先端部5cが互いに対面する構成である。
ここで、舌片は、舌片の周囲の切り込みを付した部分では切断されているが、残りの一部はシート基材3から切断されずに一体化されたままのシート状片である。シート基材3と舌片の切断されない部分(以下、連結部(7b)という。)は、連結状態が維持される。
本実施形態の第1舌片7は、シート基材3に図1における上下方向で離間配置される一対の矩形状の切り欠き19、21を設け、切り欠き19、21それぞれの一方の短辺の間(符号22参照。)を切断することにより形成され、第1舌片7は、略矩形状を呈する。さらに、第1舌片7の上面7aには、電極接点部材9が貼付されている。また、上記第1舌片7は、その連結部7b(仮想線xに沿った部分)を支点として、図1(b)の下方に撓むことができる片持ち梁形状である。すなわち、第1舌片7が下面3bから下方に突き出る構成である。
第1舌片7の厚さは、電極接点部材9及び電気配線11の厚さ分だけ、シート基材3の他の部分より若干薄くなっている。なお、第1舌片7の厚さがシート基材3の厚さと同じで、初期状態(撓んでない状態)においてシート基材3の表面から電極接点部材9及び電気配線11が突出した構成であっても、同じように考えることができる。
シート基材3の長手方向において、第1舌片7に対向配置される第2舌片5は、第1舌片7とほぼ同じ寸法、形状である。但し、第2舌片5は、第1舌片7と異なり、電極接点部材を備えない。
また、電子部品である被研磨物51は、略直方体状であり、その一端面に電極部53を備える。被研磨物51の電極部53と第1舌片7の電極接合部材9とが接触した状態で、撓んだ第1舌片7、第2舌片5とにより被研磨物51を対向する方向において挟持保持する。挟持保持された被研磨物51は、図1(b)の左右方向には、第1及び第2舌片7、5により規制され、上方向には、シート基材3の下面3aにより位置決めがなされる。
第1舌片7及び第2舌片5の厚さ及び連結部(7b)から先端部(7c)までの長さは、撓んだ状態(図1(b))から初期状態(シート基板3の上面若しくは下面にほぼ平行な状態)に戻ろうとする復元力により被研磨物51を保持できるように寸法付けされる。
なお、図1(a)に示すように本実施形態では、第1舌片7、第2舌片5はそれぞれ、短手方向(図1(a)の上下方向)に2つ設ける構成としたが、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。例えば、被研磨物51の長手方向長さ(図1(a)の上下方向長さ)に応じて、適宜舌片の数、配置、寸法を適宜変更できる。
(第2実施形態)
図2(a)は、本発明に係る保持シートの第2の実施形態の平面図であり、図2(b)は、その側面図である。なお、図中、図1と異なり、図面の明瞭化のため被研磨物を割愛した。したがって、図2も図1と同様に被研磨物を挟持保持した状態の保持シートが示されている。
保持シート101は、第1実施形態と同様に、可撓性を有しかつ絶縁性の薄板状のシート基材103と、被研磨物の電極部に電気的に接触する電極接点部材113と、を備える。電極接点部材113は、シート基材103の上面103aに形成された電気配線111に接続されている。
さらに、シート基材103は、長手方向に対向して配置される第1挟持部及び第2挟持部である、第1舌片107及び第2舌片109を有する。第2舌片109は、第1実施形態の第2舌片9と同じ形状、寸法であるので説明は割愛する。
本実施形態では、第1舌片107の上面107aに、電極接点部材113が貼付されている。第1舌片107は、シート基材103の長手方向(図2(a)の左右方向。)に設けられた切り欠き孔119により画成されている。第1舌片107は、略L字形状である。すなわち、シート基材103の短手方向に延びる舌片基部107aと長手方向に延びる舌片先端部107bとを有する。舌片基部107aの一端部がシート基材103に連結し、その他端部は舌片先端部107bに連結されている。舌片基部107aに連結された舌片先端部107bの先端107cは、自由端となっており、片持ち梁形状である。そして、舌片基部107aと舌片先端部107bとの間は、ほぼ90度を成す。さらに、第1舌片107の舌片先端部107bの長さは、舌片基部107aに比較して短く寸法付けされている。
なお、被研磨物は図示しないが、被研磨物の電極部と第1舌片107の電極接点部材113とが対向するような配置で、第1舌片107と第2舌片109により短手方向において挟持される。
また、電極接点部材113に連結する電気配線111は、舌片基部107aの延在する方向(シート基材3の短手方向)に沿って延在している。また、電極接点部材113は、舌片先端部107bの上面側をほぼ覆うような矩形状である。
このように、第1舌片107の舌片先端部107bの長さが、舌片基部107aに比較して短く寸法付けされている。この構成により、第1舌片107の舌片基部107aがシート基材103の短手方向(仮想線yに垂直な方向)に延在する軸線の回りにねじられることにより生じる復元力は、連結部107dを通る仮想線yに沿った方向に生じる。シート基材103の長手方向に沿った寸法に関し、舌片基部107aの長さは、第2舌片109の長さより小さく寸法づけされている。よって、第2舌片109のシート基材103の長手方向に沿った撓みによる押圧力に比べ、電子部品に対する第1舌片の押圧力をより小さくできる。よって、第1実施形態で示した第1舌片と第2舌片が共にシート基材3の長手方向に沿った撓みの復元力を生じる場合に比べて、第2実施形態では、より小さな押圧力を電子部品に作用させることができる。従って、微小な被研磨物に対しても保持シート101を利用できる。
なお、上記第1及び第2実施形態では、舌片に電極接点部材を貼付する構成としたが、舌片自体を金属部材から形成し、電気接点部材と舌片を一体形成した挟持部とすることもできる。
(第3実施形態)
図3(a)は、本発明に係る保持シートの第3の実施形態の平面図であり、図3(b)は、その側面図である。
第3実施形態は、図3に示すように、舌片と電気接点部材と電気配線とを、一体形成した構成である。第3実施形態の第1舌片部に対向配置される第2舌片159は、第1実施形態の第2舌片9と同じ形状、寸法であるので説明は割愛する。
保持シート150は、絶縁性のシート基材152と、保持シートの下面152bに所定パターンで配設された金属部材等の導電性の電気配線161と、を備える。電気配線161は、シート基材152の長手方向に延在し、シート基材152の下面152bから離れる方向(図3(b)中の下方)に撓む第1舌片部163を有する。また、第1舌片部163には、第1実施形態1、2と異なり、電気接点部材を別体として設けるのではなく、第1舌片部163が電気接点部材としても機能し、第1舌片部163が被研磨物51の電極部53に直接接触する。すなわち、本実施形態は、第1舌片部163、電気接点部材、電気配線161を一体形成される構成である。
電気配線161の他端は、被研磨部材の特性値を測定するための不図示の測定手段に連結されている。
また、本実施形態では、舌片163とシート基材152とは、別部材であるので、可撓性を有さない部材をシート基材152とすることもできる。
上記構成において、被研磨物51の電極部53に第1舌片163が当接し、電極部53とは反対側の被研磨物51の端部に第2舌片159が当接することにより、被研磨物51が保持シート150に挟持保持される。この構成では、電極部材を別体とする必要がないので、保持シートの構成をより簡易にすることができる。
また、上記実施形態1〜3において、対向する2つの舌片を用いて電子部品を挟持する構成としたが、舌片である挟持部を2つに限定することなく、3つ以上であってもよいことは言うまでもない。例えば、電子部品が矩形状ではなく、円柱形状、三角柱形状等である場合には、3つ以上の挟持部を設けることが好ましい。
以下に、本発明に係る電子部品研磨装置の実施例について添付図面を参照して説明する。実施例では、上述の実施形態1に係る保持シート1を、スロートハイトを所定値に加工するための磁気ヘッド研磨装置に適用した例である。図4は磁気ヘッドの研磨装置を示す全体正面図であり、図5はその平面図である。図6は、研磨ヘッド部の側面図である。図7は、研磨ヘッド部の正面図である。
磁気ヘッド研磨装置は、基台201を備え、この基台201は、研磨用定盤202を水平面内で回転可能に支持する。さらに、研磨用定盤202は基台201内に設けられた回転駆動源である定盤駆動用モータ204でベルト206を介して回転駆動される。
また、上下方向に離間した1対のガイドレール208が水平方向に延びるように基台201の上方で支持される。図5に示されるように、横移動スライダ210は、1対のガイドレール208に装着され、水平方向に摺動自在に案内される。横移動スライダ210には研磨ヘッド取付用フレーム212が昇降自在に取付けられている(高さ調整自在に昇降駆動されるようになっている)。
横移動スライダ210の駆動は、例えばガイドレール208に平行に延在するボールネジ軸に、スライダ210側のボールネジナットを螺合し、ボールネジ軸をモータで回転駆動することで実行することができる。
図6に示されるように、研磨ヘッド取り付け用フレーム212にはZ軸スライダ222を介して連結プレート225が取り付けられている。プレート225には、研磨ヘッド取り付け用フレーム212に固定されたZ軸モータ226からの駆動力が、減速機228、ボールネジ232及びボールネジナット234を介して伝達され、プレート225がZ軸(研磨面に対して略垂直)方向に移動する。プレート225の研磨面に対する近づく方向への移動は、近接スイッチであるフォトセンサ236により制限される。プレート225には、バランス用電空レギュレータ271およびバルブブラケット242が固定される電空レギュレータ固定部240と、電空レギュレータ248によって駆動される研磨ヘッド220と、が取り付けられる。なお、図面の簡略化のために、バルブブラケット242と研磨ヘッドとを接続するエア配管245等は省略した。
図7に示されるように、研磨ヘッド220は、連結プレート225に対して回転可能(矢印Y方向)にヘッドホルダ110に支持される。その回転量は、調整ネジ112A、112Bにより制限される。ヘッドホルダ110は、直線ガイド付きシリンダ114を介して押しつけ機構280を支持し、押しつけ機構280の研磨面202aに対して近づく方向及び離れる方向(図6中の上下方向)への移動を可能とする。
ヘッド部221は、押しつけ機構280および保持ユニット151A、151Bとから構成される。保持ユニット151A、151Bは、それぞれヘッドホルダ110に固定されるシリンダ102A、102B、それらシリンダ102A、102Bによりそれぞれ駆動されるスライダ153A、153B、およびスライダ153A、153Bの移動量をそれぞれ計測するセンサ104A、104Bから構成される。保持ユニット151A、151Bは、押しつけ機構280とは独立してセラミックバー51を保持するゴムサックの両端部を支持し、スライダ124の上下駆動により、セラミックバー51が研磨面2aに対して押しつけられる際に過度の荷重が付加されることを防止する。
次に、図8および図9を参照して押しつけ機構280の詳細について述べる。図8は、押しつけ機構280の正面図であり、図9(a)は、図8の線IX−IXの断面矢視図であり、図9(b)は図9(a)のIXB部の拡大図である。
押しつけ機構280においては、電空レギュレータ248から供給されるエアを、継手122を介してマニホールドシリンダ121内に導入し、マニホールドシリンダ121内に保持されたアクチュエータとなるピストン123を駆動している。ピストン123の駆動に応じて、スライダ124が研磨面202aに対して略上下方向に移動する。なお、スライダ124の駆動範囲は、ストッパ126およびガイド127によって規制される。
保持ユニット102A、102Bの下端部には、真空吸着ポート155A、155Bがそれぞれ設けられている。並設された複数のスライダ124全ての下端には、被研磨面202a方向から覆うゴムサック125が接着剤等により固定される。ゴムサック125は、その表面(図9における紙面下方向に向かう面)において、電子部品であるセラミックバー51を挟持保持する保持シート1を、自己粘着作用あるいは一種の真空吸着作用によって保持シート1の裏面より保持する。
なお、本実施例では、セラミックバー51の被研磨面が研磨面202aに向くようにセラミックバー51を挟持保持する保持シート1が、ゴムサック125表面に保持され、研磨面202aに押しつけられ研磨加工が行われる。加工時においては、複数のスライダ124各々を駆動してゴムサック125を押圧することにより、セラミックバー51の特定部分を撓み変形させ、研磨面202aに押しつけ、セラミックバー51の特定部分を研磨する。なお、スライダ124は弾性体であるゴムサック125を介してセラミックバー51を押圧するが、スライダ124の移動量はその何割かがゴムサック125および保持シート1の弾性変形により減衰される。従って、スライダ124の移動量すなわちピストン123の移動量は、これら減衰量を考慮して定めることを要する。
本実施例においては、電子部品であるセラミックバー51を挟持保持した保持シート1を固定することとし、セラミックバー51の電極部53は、保持シート1に設けられた電極接点部材9を介して素子の抵抗値等を測定するための特性測定手段に接続されている。なお、抵抗値の測定方法については、四端子法等公知の測定法を用いる。具体的には、セラミックバー51に設けられた素子部および付加電極は、セラミックバー51の研磨に伴ってその一部が研磨され、その特性を変化させる。例えば、付加電極は、研磨量の増加に伴って(付加電極が小さくなるにつれて)、その抵抗値が増加する。従って、研磨工程中に、電極に接続された電極接点部材9から、電気配線11を介して外部回路によって電気抵抗を測定することで、抵抗値に応じて研磨量を制御するというクローズドループ制御が可能となる。
なお、ここで例示した研磨装置においては、上述のスライダ124による変形を、セラミックバー上に形成された各素子毎に応じて行うことを目的としている。しかし、必要となるスライダ124の変形量(撓み量)を提供しうるピストン123の大きさ、特にピストン123の直径は、現状においては、各素子に割り当てられるセラミックバー上の領域の大きさと比較して、かなり大きいものとなる。このため、図9に示すように、ピストン123を3列に並設することとし、隣り合うスライダ124を駆動するピストン123は、順次異なる列に配置することとで、各スライダ124各々に対して別個のピストン123を対応させている。
なお、本実施形態及び実施例における、電気配線の数、配置および形状、スリットの数、配置および形状等は、あくまで例示であり、図に示すこれら形状等に限定されない。シートの形状に関しても、その幅が均一である必要はなく、取り回しを容易にするためにセラミックバーの保持領域以外に部分の幅が、徐々に狭くなることとしても良い。また、保持シートにおける電気配線が形成される部分は、その上面にさらにポリイミドフィルム等の可撓性かつ絶縁性のシートがラミネートされても良い。
また、実施形態及び実施例の舌片の大きさや形状は、特に限定されことなく、半円形、楕円形などのU字形状の他、三角形、四角形、などを適宜選択できる。また、対となる舌片の先端が、互いに向き合うように配置されることが好ましい。
さらに、本発明は研磨加工に用いる例のみについて述べたが、本発明が研削加工或いはポリッシング加工等に対しても適用可能であることは、当業者にとって自明であろう。さらに、本発明は上記実施形態及び実施例の記述に限定されることなく、各請求項記載の範囲内において、各種の変形、変更が可能なことは、当業者にとって自明であろう。
(a)は、本発明に係る保持シートの第1実施形態であり、(b)は、(a)の側面図である。 (a)は、本発明に係る保持シートの第2実施形態の平面図であり、(b)は、(a)の側面図である。 (a)は、本発明に係る保持シートの第2実施形態の平面図であり、(b)は、(a)の側面図である。 磁気ヘッドの研磨装置を示す全体正面図である。 図4の平面図である。 図4の研磨ヘッド部の側面図である。 図4の研磨ヘッド部の正面図である。 押しつけ機構の正面図である。 (a)は、図8の線IX−IXの断面矢視図であり、(b)は図9(a)のIXB部の拡大図である。である。 従来の電子部品研磨装置の一部を示す断面図である。 他の従来の電子部品研磨装置に用いられる電極延長シートの側面図である。
符号の説明
1、101 保持シート
3、103 シート基材
5、109 第2舌片
7、107 第1舌片
9、113 電極接点部材
11、111 電気配線
51 電子部品
53 電極

Claims (5)

  1. 電極部を有する電子部品を挟持保持する保持シートであって、
    薄板状のシート基材と、
    前記シート基材に連結する連結部と自由端である先端部とを有する第1挟持部及び第2挟持部であって、前記第1挟持部及び前記第2挟持部の前記先端部が対向するように配置される、可撓性を有する第1挟持部及び第2挟持部と、
    前記第1挟持部及び前記第2挟持部の少なくとも一方に設けられ、前記電子部品の前記電極部に電気的に接続される電極接点部材と、を備え、
    前記電極部に前記電極接点部材を接触し、かつ、前記第1挟持部及び第2挟持部が撓んだ状態で、前記第1挟持部及び第2挟持部間に前記電子部品を挟持保持する保持シート。
  2. 前記第1挟持部及び第2挟持部はそれぞれ、前記シート基材に設けられたU字状の切り込みにより画成される前記第1舌片及び第2舌片である請求項1に記載の保持シート。
  3. 前記電極接点部材を有する前記第1挟持部もしくは前記第2挟持部は、金属部材からなる請求項1に記載の保持シート。
  4. 一端部で前記電極接点部材に接続し、他端部で前記電子部品の特性値を測定するための測定手段に接続する電気配線が前記シート基材に形成され、前記電極接点部材を有する前記第1挟持部もしくは前記第2挟持部、前記電極接点部材、及び前記電気配線は、一体形成されている請求項3に記載の保持シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の保持シートを備える電子部品研磨装置。
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