JP5442366B2 - クランプ機構、基板固定装置および基板検査装置 - Google Patents

クランプ機構、基板固定装置および基板検査装置 Download PDF

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本発明は、基板をクランプするクランプ機構、そのクランプ機構を備えて基板を固定する基板固定装置、およびその基板固定装置を備えて基板に対する電気的検査を行う基板検査装置に関するものである。
この種の基板検査装置として、特開2008−130624号公報において出願人が開示したプリント基板検査装置(以下、「基板検査装置」ともいう)が知られている。この基板検査装置は、プリント基板固定装置(以下、「基板固定装置」ともいう)および測定部等を備えて、基板固定装置によって固定されたプリント基板の配線パターンを検査可能に構成されている。また、基板固定装置は、支持台、駆動部および押圧板等を備えて構成されて、支持台を構成する板体と押圧板とでプリント基板の縁部を確実に挟持してプリント基板を固定可能に構成されている。この場合、駆動部は、駆動アームおよびシリンダ等を備えて構成され、押圧板の押圧面(プリント基板に当接する面)に対して直交する方向に沿ってシリンダが伸縮することにより、駆動アームを介して押圧板を上下方向に移動させる。
特開2008−130624号公報(第4−6頁、第2−5図)
ところが、上記の基板検査装置には、解決すべき以下の課題がある。すなわち、この基板検査装置の基板固定装置では、プリント基板に当接する面に対して直交する方向(支持台の厚み方向)に沿ってシリンダが伸縮する。つまり、この基板固定装置では、シリンダが、その伸縮方向と支持台の厚み方向とが同方向となるように縦置きに配置されている。このため、この基板固定装置では、支持台の厚みを、少なくともシリンダの長さ以上に規定する必要があるため、例えば、シリンダのストロークが長いときには、その分、基板固定装置全体が厚く構成されることとなる。したがって、この基板固定装置には、基板検査装置内における基板固定装置の厚み方向の設置スペースが限られていて、基板固定装置の薄形化が必要なときであっても、シリンダを縦置きに配置することに起因して薄形化が困難となるという解決すべき課題が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、基板を確実にクランプする機能を維持しつつ薄形化を実現し得るクランプ機構、基板固定装置および基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のクランプ機構は、基板における縁部の一面に当接する第1当接面が形成された第1クランプ部と、前記縁部の他面に当接する第2当接面が先端部に形成されると共に当該第2当接面が前記第1当接面に接離する接離動作が可能な第2クランプ部と、前記第2クランプ部に前記接離動作をさせるエアシリンダとを備え、前記両当接面が近接する近接状態において前記縁部をクランプするクランプ機構であって、前記第2クランプ部は、前記第2当接面の裏側に第1押圧面が形成されると共に、基端部に形成された挿入孔に挿入された支持軸を中心として回動する前記接離動作としての回動動作を可能に構成され、前記第1当接面と平行でかつ前記第2クランプ部の前記基端部側から前記先端部側に向かう第1の向きに沿って移動可能な押圧部を備え、前記エアシリンダは、ロッドの伸縮方向が前記第1の向きまたは当該第1の向きとは逆の第2の向きと同方向となるように配置されて、前記ロッドの駆動力によって前記押圧部を前記第1の向きに移動させて前記第1押圧面における前記挿入孔よりも前記先端部側の部位を当該押圧部で押圧させて前記両当接面が近接する向きに前記第2クランプ部を回動動作させる。
また、請求項2記載のクランプ機構は、請求項1記載のクランプ機構において、前記第2クランプ部は、前記第1押圧面の前記挿入孔側の端部に連接して形成された第2押圧面を備え、前記エアシリンダは、前記ロッドの駆動力によって前記第2の向きに前記押圧部を移動させて前記第2押圧面を当該押圧部で押圧させて前記両当接面が離反する向きに前記第2クランプ部を回動動作させる。
また、請求項3記載のクランプ機構は、請求項1または2記載のクランプ機構において、前記第1押圧面は、前記両当接面の近接状態における前記第1当接面の仮想延長面との間の前記第1当接面側の挟角が0°を超えて45°未満の範囲内となるように形成されている。
また、請求項4記載の基板固定装置は、請求項1から3のいずれかに記載のクランプ機構と、当該クランプ機構が配設された梁部材と、当該梁部材が移動可能に配設される基台部と、前記梁部材を移動させる移動機構とを備え、前記クランプ機構および前記梁部材を介して前記基板を前記基台部に固定可能に構成されている。
また、請求項5記載の基板検査装置は、請求項4記載の基板固定装置と、当該基板固定装置によって固定されている基板に対して検査用プローブを接触させるプロービング装置と、前記検査用プローブを介して入力した電気信号に基づいて前記基板に対する所定の電気的検査を実行する検査部とを備えている。
請求項1記載のクランプ機構によれば、ロッドの伸縮方向が第1の向きまたは第2の向きと同方向となるようにエアシリンダを配置したことにより、基板に当接する面に対して直交する方向に沿ってシリンダのロッドが伸縮する従来の構成とは異なり、例えばエアシリンダが配設される基台部の厚みをエアシリンダおよびロッドの長さ分まで確保する必要がないため、ロッドのストロークが長くエアシリンダが大形であったとしても、クランプ機構を十分に薄形に構成することができる。また、このクランプ機構によれば、ロッドの駆動力によって押圧部を第1の向きに移動させて第2クランプ部の第1押圧面を押圧して、両当接面が近接する向きに第2クランプ部を回動動作させることにより、ロッドの伸縮方向が第1の向きまたは第2の向きと同じ向きとなるように配置したエアシリンダによって基板の縁部を確実にクランプすることができる。したがって、このクランプ機構によれば、基板を確実にクランプする機能を維持しつつクランプ機構の薄形化を実現することができる。
また、請求項2記載のクランプ機構によれば、第1押圧面に連接して形成した第2押圧面を備え、エアシリンダがロッドの駆動力によって第2の向きに押圧部を移動させて第2押圧面を押圧部で押圧させることにより、ばね等の付勢部材を設けることなく両当接面が互いに離反する向きに第2クランプ部を確実に回動動作させることができる。このため、このクランプ機構によれば、付勢部材が不要な分、クランプ機構を小形化したりさらに薄形化したりすることができる。
また、請求項3記載のクランプ機構によれば、両当接面の近接状態における第1当接面の仮想延長面との間の第1当接面側の挟角が0°を超えて45°未満の範囲内となるように第1押圧面を形成したことにより、ロッドの駆動力よりも大きい力で第2クランプ部を押し下げることができるため、基板の縁部をより確実にクランプすることができる。
また、請求項4記載の基板固定装置によれば、上記のクランプ機構を備えたことにより、クランプ機構を十分に薄形に構成することができるため、基板固定装置を全体として十分に薄形に構成することができる。
また、請求項5記載の基板検査装置によれば、上記の基板固定装置を備えたことにより、基板固定装置を十分に薄形に構成することができるため、基板検査装置を全体として十分に薄形に構成することができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 基板固定装置2の斜視図である。 基板固定装置2の平面図である。 梁部材12a,12bに配設されたクランプ機構14a,14bの斜視図である。 図4におけるX面断面図である。 クランプ機構14の構成および動作を説明する説明図である。 第1押圧面32fの傾斜角度θ1、エアシリンダ34におけるロッド34bの駆動力F1、および第2クランプ部32を下向きに押し下げる押し下げ力F2の関係を説明する説明図である。
以下、クランプ機構、基板固定装置および基板検査装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1に示す基板検査装置1の構成について説明する。基板検査装置1は、同図に示すように、基板固定装置2、プロービング装置3および制御部4を備えて、基板100に対する所定の電気的検査を実行可能に構成されている。この場合、基板100は、一例として、矩形に形成された基板本体と、基板本体の表面に形成された図外の導体パターンとで構成されている。
基板固定装置2は、図2,3に示すように、基台部11、梁部材12a〜12c(以下、区別しないときには「梁部材12」ともいう)、移動機構13a,13b(以下、区別しないときには「移動機構13」ともいう)、クランプ機構14,14b(以下、区別しないときには「クランプ機構14」ともいう)、補助クランプ機構15a,15b(以下、区別しないときには「補助クランプ機構15」ともいう)、コンプレッサ16(図1参照)および電磁弁17(同図参照)を備えて構成されている。
基台部11は、図2,3に示すように、板体21a〜21e(以下、区別しないときには「板体21」ともいう)を備えて構成され、各板体21の端部を連結することによって矩形の枠状に形成されている。また、板体21a,21c〜21eには、その長さ方向に沿ってレール23が配設されている。さらに、板体21a,21c〜21eには、レール23に沿ってスライド可能なスライダー24がそれぞれ配設されている。
梁部材12a〜12cは、図2,3に示すように、長尺の板状に形成されている。この場合、梁部材12aは、基台部11の板体21c,21eの間に架け渡されて、各板体21c,21eにその両端部がそれぞれ固定されている。また、梁部材12bは、基台部11における板体21c,21eの間に架け渡されて、板体21c,21eに配設されているスライダー24にその両端部が固定されている。また、梁部材12cは、基台部11における板体21a,21dの間に架け渡されて、板体21a,21dに配設されているスライダー24にその両端部が固定されている。さらに、両図に示すように、梁部材12aには、クランプ機構14aが配設され、梁部材12bには、クランプ機構14bが配設されている。また、図4に示すように、梁部材12a,12bには、後述するクランプ機構14におけるエアシリンダ34のロッド34bの先端部が固定される固定板25が取り付けられている。また、梁部材12a,12bには、図外の配線を保護するカバー26が取り付けられている。
移動機構13aは、基台部11における板体21cに配設されているスライダー24をレール23に沿ってスライドさせ、移動機構13bは、基台部11における板体21dに配設されているスライダー24をレール23に沿ってスライドさせる。
クランプ機構14a,14bは、図4に示すように、第1クランプ部31、第2クランプ部32、押圧部33およびエアシリンダ34を備え、図6に示すように、基板100の縁部101をクランプ可能に構成されている。第1クランプ部31は、図4に示すように、長尺の板状に形成されて、図5に示すように、先端部31aが梁部材12から突出するようにして基端部31bが梁部材12に固定されている。また、第1クランプ部31の先端部31aには、基板100をクランプする際に、基板100における縁部101の一面100a(図6参照)に当接する第1当接面31cが形成されている。
第2クランプ部32は、図4に示すように、長尺の板状に形成されて、第1クランプ部31の上部に配置されている。また、第2クランプ部32は、図5に示すように、基端部32bに形成された挿入孔32dに挿入された支持軸32eを中心として回動可能(回動動作が可能)に構成されている。また、第2クランプ部32の先端部32aには、基板100をクランプする際に、基板100における縁部101の他面100b(図6参照)に当接する第2当接面32cが形成されている。さらに、第2クランプ部32における第2当接面32cの裏側(図5における上部側)には、後述する押圧部33のベアリング33cによって押圧される第1押圧面32fが形成されている。
また、第2クランプ部32における第2当接面32cの裏側には、第1押圧面32fにおける挿入孔32d側の端部に連接する第2押圧面32gが形成されている。この場合、第1押圧面32fは、第1クランプ部31の第1当接面31cと第2クランプ部32の第2当接面32cとの近接状態において、図7に示すように、第1当接面31cの仮想延長面31dとのなす角度(第1押圧面32fと仮想延長面31dとの間の第1当接面31c側の挟角の角度:以下、「傾斜角度θ1」ともいう)が0°を超えて45°未満の範囲内となるように(一例として、15°程度となるように)形成されている。また、第2押圧面32gは、両当接面31c,32cの近接状態において、同図に示すように、仮想延長面31dとのなす角度(第2押圧面32gと仮想延長面31dとの間の第1当接面31c側の挟角の角度:以下、「傾斜角度θ2」ともいう)が90°以上180°未満の範囲内となるように(一例として、135°程度となるように)形成されている。
押圧部33は、図4,5に示すように、押圧板33a、軸33bおよびベアリング33cを備えて構成されている。押圧板33aは、図4に示すように、長尺の板状に形成されている。また、押圧板33aには、切り欠き33dが形成されており、その切り欠き33dに固定された軸33bにベアリング33cが回転可能に取り付けられている。この場合、押圧部33は、第1クランプ部31の第1当接面31cと平行でかつ第2クランプ部32の基端部32b側から先端部32a側に向かう第1の向きA(図5に示す矢印Aの向き)、および第1の向きAとは逆向きの第2の向きB(同図に示す矢印Bの向き)に沿って移動可能に構成されている。また、押圧部33は、第1の向きAに沿って移動させられたときに、第2クランプ部32の第1押圧面32fにおける挿入孔32dよりも先端部32a側の部位にベアリング33cが当接するようにその配設位置が規定されている。
エアシリンダ34は、第2クランプ部32の第2当接面32cと第1クランプ部31の第1当接面31cとが互いに接離する接離動作を第2クランプ部32に実行させる。具体的には、エアシリンダ34は、図4に示すように、本体部34aおよびロッド34bを備えて構成され、ロッド34bの駆動方向(伸縮方向)が上記した第1の向きAまたは第2の向きBと同じ向き(この例では、ロッド34bが伸長する向きが第2の向きBと同じ向き)となるように配置されている。また、エアシリンダ34は、同図に示すように、本体部34aが押圧部33の押圧板33aの端部に固定されると共に、ロッド34bの先端部が固定板25に固定されている。
この場合、エアシリンダ34は、第1供給口34c(図4参照)からエアが供給されてロッド34bを伸長させたときに、その駆動力によって押圧部33を第1の向きAに移動させて第2クランプ部32の第1押圧面32fを押圧部33のベアリング33cで押圧させることで、両当接面31c,32cが互いに近接する向き(図5に示す矢印Cの向き)に第2クランプ部32を回動動作させる。また、エアシリンダ34は、第2供給口34d(図4参照)からエアが供給されてロッド34bを縮長させたときに、その駆動力によって押圧部33を第2の向きBに移動させて第2クランプ部32の第2押圧面32gを押圧部33のベアリング33cで押圧させることで、両当接面31c,32cが互いに離反する向き(図5に示す矢印Dの向き)に第2クランプ部32を回動動作させる。
ここで、このクランプ機構14では、上記したように、エアシリンダ34が、ロッド34bの駆動方向が第1の向きAまたは第2の向きBと同じ向き(つまり第1クランプ部31の第1当接面31cと平行な向き)となるように配置されている。このため、このクランプ機構14では、基板100に当接する面に対して直交する方向に沿ってシリンダのロッドが伸縮する従来の構成とは異なり、ロッド34bのストロークが長くエアシリンダ34が大形であったとしても、クランプ機構14の厚みを薄く構成することが可能となっている。
補助クランプ機構15a,15bは、図2に示すように、基台部11における板体21e、および基台部11における梁部材12cのそれぞれに配設されて、クランプ機構14によってクランプされる基板100の縁部101を除く他の縁部101をクランプする。この場合、各補助クランプ機構15は、同図に示すように、第3クランプ部41と、第4クランプ部42と、両クランプ部41,42の先端部同士が互いに近接する向きに第4クランプ部42を付勢する図外の付勢部材(例えば、ばね)と、両クランプ部41,42の先端部同士が互いに離反する向きに第4クランプ部42を移動させる図外のアクチュエータとを備えて構成されている。
コンプレッサ16は、エア(圧縮空気)を供給する。電磁弁17は、エアチューブによってコンプレッサ16およびクランプ機構14のエアシリンダ34に接続されており、制御部4の制御に従ってエアシリンダ34に対するエアの供給および供給停止を行う。
プロービング装置3は、図1に示すように、基板100の導体パターンに接触させる検査用プローブ301と、制御部4の制御に従って検査用プローブ301を移動させる移動機構302とを備えて構成されている。制御部4は、電磁弁17を制御して各エアシリンダ34に対するエアの供給および供給停止を行う。また、制御部4は、補助クランプ機構15のアクチュエータを制御する。また、制御部4は、プロービング装置3の移動機構302を制御することにより、検査用プローブ301を基板100の導体パターンに接触させる。さらに、制御部4は、検査部として機能し、検査用プローブ301を介して入力した電気信号Sに基づいて所定の電気的検査を実行する。
次に、基板検査装置1を用いて基板100を検査する方法について、添付図面を参照して説明する。なお、初期状態において、図5に示すように、各クランプ機構14における第1クランプ部31の第1当接面31cと第2クランプ部32の第2当接面32cとが互いに離反しているものとする。また、初期状態において、補助クランプ機構15における第3クランプ部41の先端部と第4クランプ部42の先端部とが互いに離反しているものとする。
まず、図外の操作部を操作して、基板100の大きさ等の各種設定値を入力する。次いで、制御部4が移動機構13a,13bを制御して各スライダー24をスライドさせることにより、梁部材12b,12cが、基板100の大きさに対応する移動量だけ移動させられる。次いで、図5に示すように、各クランプ機構14における第1クランプ部31の第1当接面31c、および各補助クランプ機構15における第3クランプ部41の先端部に基板100における縁部101の一面100aを当接させるようにして載置する。
続いて、操作部を操作して測定を開始させる。この際に、コンプレッサ16が、エアの供給を開始する。次いで、制御部4が、電磁弁17を制御して、クランプ機構14におけるエアシリンダ34の第1供給口34cにエアを供給させる。この際に、エアシリンダ34のロッド34bが伸長する。この場合、ロッド34bの先端部が固定板25(図4参照)に固定されているため、エアシリンダ34の本体部34a、および本体部34aが固定されている押圧部33の押圧板33aが、ロッド34bの駆動力によって第1の向きAに沿って移動させられる。
次いで、図5に示すように、押圧板33aの移動により、押圧板33aに配設されているベアリング33cが、第2クランプ部32の第1押圧面32fにおける挿入孔32dよりも先端部32a側の部位に当接して第1押圧面32fを押圧する。これにより、両当接面31c,32cが互いに近接する向き(同図に示す矢印Cの向き)に、第2クランプ部32が支持軸32eを中心として回動動作する。
次いで、エアシリンダ34のロッド34bがさらに伸長したときには、図6に示すように、押圧板33aが第1の向きAに沿ってさらに移動させられ、これに伴って第2クランプ部32が矢印C(図5参照)の向きに沿ってさらに回動動作する。これにより、図6に示すように、第1クランプ部31の第1当接面31cと第2クランプ部32の第2当接面32cとによって基板100の縁部101がクランプされる。
ここで、このクランプ機構14では、第1クランプ部31の第1当接面31cと第2クランプ部32の第2当接面32cとの近接状態において、第1押圧面32fの傾斜角度θ1(第1押圧面32fと仮想延長面31dとの間の第1当接面31c側の挟角の角度)が0°を超えて45°未満となるように規定されている。この場合、上記したようにエアシリンダ34は、ロッド34bの伸長する方向が第2の向きB(第1当接面31cと平行に向き)と同じ向きとなるように配置されている。このため、ロッド34bの駆動力は、第1当接面31cの仮想延長面31dに対して平行となっている。したがって、図7に示すように、このロッド34bの駆動力をF1とし、第1の向きAへの駆動力F1での押圧によって第1押圧面32fに対して鉛直方向に働く力、つまり第2クランプ部32を下向き(鉛直方向)に押し下げる押し下げ力をF2とすると、第1押圧面32fの傾斜角度θ1、駆動力F1および押し下げ力F2の関係は、次に示す式1のようになる。
F2=F1/tanθ1・・・式1
上記式1から第1押圧面32fの傾斜角度θ1が0°を超えて45°未満の範囲内のときには、第2クランプ部32を下向き(鉛直方向)に押し下げる押し下げ力F2がロッド34bの駆動力F1よりも大きくなることが理解される。
次いで、制御部4は、補助クランプ機構15のアクチュエータを制御して、第3クランプ部41および第4クランプ部42における各先端部同士の離反状態を解除させる。これにより、第4クランプ部42が付勢部材の付勢力によって移動させられて、両クランプ部41,42の各先端部同士が近接する。これにより、クランプ機構14によってクランプされている基板100の縁部101を除く他の縁部101が両クランプ部41,42の各先端部によってクランプされる。
続いて、制御部4は、移動機構13a,13bを制御して各スライダー24を所定のスライド量だけスライドさせることにより、梁部材12b,12cをそのスライド量分だけ移動させる。これにより、各クランプ機構14および各補助クランプ機構15によってクランプされている基板100の各縁部101が外向きに引っ張られた状態で、基板100が基板固定装置2によって固定される。
次いで、制御部4は、プロービング装置3の移動機構302を制御することにより、検査用プローブ301を移動させて基板100における検査対象の導体パターンに接触させる。この場合、上記したように基板100の各縁部101が外向きに引っ張られているため、平坦な状態(湾曲等が矯正された状態)で基板100が基板固定装置2によって固定されている。このため、検査対象の導体パターンに検査用プローブ301が確実に接触される。続いて、制御部4は、検査用プローブ301を介して入力した電気信号Sに基づいて所定の電気的検査を実行する。この後、基板100についての検査を終了したときには、制御部4は、電磁弁17を制御して、各エアシリンダ34の第1供給口34cへのエア供給を停止させる。
次いで、制御部4は、電磁弁17を制御して、各エアシリンダ34の第2供給口34d(図4参照)にエアを供給させる。この際に、エアシリンダ34のロッド34bが縮長し、その駆動力によって押圧部33が第2の向きBに移動させられる。次いで、図5に示すように、押圧板33aの移動により、押圧板33aに配設されているベアリング33cが、第2クランプ部32の第2押圧面32gに当接して第2押圧面32gを押圧する。これにより、両当接面31c,32cが互いに離反する向き(同図に示す矢印Dの向き)に、第2クランプ部32が支持軸32eを中心として回動動作する。これにより、両クランプ部31,32による基板100の縁部101のクランプ状態が解除される。この場合、このクランプ機構14では、両当接面31c,32cの近接状態において第2押圧面32gの傾斜角度θ2が90°以上180°未満の範囲内となるように規定されている。このため、第2押圧面32gに対するベアリング33cの押圧によって第2クランプ部32が矢印Dの向きに確実に回動動作する結果、クランプ状態が確実に維持される。
次いで、制御部4は、補助クランプ機構15のアクチュエータを制御して、第3クランプ部41および第4クランプ部42における各先端部同士が離反するように第4クランプ部42を移動させる。これにより、両クランプ部41,42による基板100の縁部101のクランプ状態が解除される。以上により、基板100に対する検査が終了する。
このように、このクランプ機構14、基板固定装置2および基板検査装置1によれば、ロッド34bの駆動方向(伸縮方向)が第1の向きAまたは第2の向きBと同じ向きとなるようにエアシリンダ34を配置したことにより、基板に当接する面に対して直交する方向に沿ってシリンダのロッドが伸縮する従来の構成とは異なり、基台部11の厚みをエアシリンダ34およびロッド34bの長さ分まで確保する必要がないため、ロッド34bのストロークが長くエアシリンダ34が大形であったとしても、クランプ機構14を十分に薄形に構成することができる。また、このクランプ機構14、基板固定装置2および基板検査装置1によれば、ロッド34bの駆動力によって押圧部33を第1の向きに移動させて第2クランプ部32の第1押圧面32fを押圧して、両当接面31c,32cが近接する向きに第2クランプ部32を回動動作させることにより、ロッド34bの駆動方向が第1の向きAまたは第2の向きBと同じ向きとなるように配置したエアシリンダ34によって基板100の縁部101を確実にクランプすることができる。したがって、このクランプ機構14、基板固定装置2および基板検査装置1によれば、基板を確実にクランプする機能を維持しつつクランプ機構14の薄形化を実現することができる。
また、このクランプ機構14、基板固定装置2および基板検査装置1によれば、第1押圧面32fに連接して形成した第2押圧面32gを備え、エアシリンダ34がロッド34bの駆動力によって第2の向きBに押圧部33を移動させて第2押圧面32gを押圧部33で押圧させることにより、ばね等の付勢部材を設けることなく両当接面31c,32cが互いに離反する向きに第2クランプ部32を確実に回動動作させることができる。このため、このクランプ機構14によれば、付勢部材が不要な分、クランプ機構14を小形化したりさらに薄形化したりすることができる。
また、このクランプ機構14、基板固定装置2および基板検査装置1によれば、第1クランプ部31の第1当接面31cと第2クランプ部32の第2当接面32cとの近接状態において、第1押圧面32fと第1当接面31cの仮想延長面31dとのなす傾斜角度θ1が0°を超えて45°未満となるように第1押圧面32fを形成したことにより、ロッド34bの駆動力よりも大きい力で第2クランプ部32を押し下げることができるため、基板100の縁部101をより確実にクランプすることができる。
また、この基板固定装置2によれば、上記のクランプ機構14を備えたことにより、クランプ機構14を十分に薄形に構成することができるため、基板固定装置2を全体として十分に薄形に構成することができる。
また、この基板検査装置1によれば、上記の基板固定装置2を備えたことにより、基板固定装置2を十分に薄形に構成することができるため、基板検査装置1を全体として十分に薄形に構成することができる。
なお、第2押圧面32gを押圧することによって両当接面31c,32cが離反する向きに第2クランプ部32を回動動作させる構成例について上記したが、ばね等の付勢部材によってこの向きに第2クランプ部32を回動動作させる構成を採用することもできる。また、クランプ機構14によってクランプされる基板100の縁部101を除く他の縁部101をクランプ機構14とは異なる構成の補助クランプ機構15でクランプする構成例について上記したが、全ての縁部101をクランプ機構14でクランプする構成を採用することもできる。また、クランプ機構14を1つだけ備えて、基板100における1つの縁部101をそのクランプ機構14でクランプし、他の縁部101をクランプ機構14とは異なる構成のクランプ機構(例えば、上記の補助クランプ機構15)でクランプする構成を採用することもできる。
また、長尺にそれぞれ形成した第1クランプ部31、第2クランプ部32および押圧部33を備えてクランプ機構14を全体として長尺に構成し、基板100における1つの縁部101を1つのクランプ機構14でクランプする例について上記したが、各部31,32,33を短く形成してクランプ機構14を全体として短く(幅狭に)構成し、このクランプ機構14を複数用いて1つの縁部101をクランプする構成を採用することもできる。
また、ロッド34bが伸長する向きが第2の向きBと同じ向き(つまり、ロッド34bが縮長する向きが第1の向きAと同じ向き)となるようにエアシリンダ34を配置した例について上記したが、これとは逆に、ロッド34bが伸長する向きが第1の向きAと同じ向き(つまり、ロッド34bが縮長する向きが第2の向きBと同じ向き)となるようにエアシリンダ34を配置する構成を採用することもできる。この構成では、例えば、第2クランプ部32の基端部32bの近傍に上記した固定板25を取り付けてこの固定板25にロッド34bの先端部を固定することで、ロッド34bの縮長時にその駆動力によって押圧部33を第1の向きAに移動させることができ、また、ロッド34bの伸長時にその駆動力によって押圧部33を第2の向きBに移動させることができる。
1 基板検査装置
2 基板固定装置
3 プロービング装置
4 制御部
11 基台部
12a,12b 梁部材
13a 移動機構
14 クランプ機構
31 第1クランプ部
31c 第1当接面
31d 仮想延長面
32 第2クランプ部
32a 先端部
32b 基端部
32c 第2当接面
32d 挿入孔
32e 支持軸
32f 第1押圧面
32g 第2押圧面
33 押圧部
34 エアシリンダ
34b ロッド
100 基板
100a 一面
100b 他面
101 縁部
301 検査用プローブ
A 第1の向き
B 第2の向き
S 電気信号

Claims (5)

  1. 基板における縁部の一面に当接する第1当接面が形成された第1クランプ部と、前記縁部の他面に当接する第2当接面が先端部に形成されると共に当該第2当接面が前記第1当接面に接離する接離動作が可能な第2クランプ部と、前記第2クランプ部に前記接離動作をさせるエアシリンダとを備え、前記両当接面が近接する近接状態において前記縁部をクランプするクランプ機構であって、
    前記第2クランプ部は、前記第2当接面の裏側に第1押圧面が形成されると共に、基端部に形成された挿入孔に挿入された支持軸を中心として回動する前記接離動作としての回動動作を可能に構成され、
    前記第1当接面と平行でかつ前記第2クランプ部の前記基端部側から前記先端部側に向かう第1の向きに沿って移動可能な押圧部を備え、
    前記エアシリンダは、ロッドの伸縮方向が前記第1の向きまたは当該第1の向きとは逆の第2の向きと同方向となるように配置されて、前記ロッドの駆動力によって前記押圧部を前記第1の向きに移動させて前記第1押圧面における前記挿入孔よりも前記先端部側の部位を当該押圧部で押圧させて前記両当接面が近接する向きに前記第2クランプ部を回動動作させるクランプ機構。
  2. 前記第2クランプ部は、前記第1押圧面の前記挿入孔側の端部に連接して形成された第2押圧面を備え、
    前記エアシリンダは、前記ロッドの駆動力によって前記第2の向きに前記押圧部を移動させて前記第2押圧面を当該押圧部で押圧させて前記両当接面が離反する向きに前記第2クランプ部を回動動作させる請求項1記載のクランプ機構。
  3. 前記第1押圧面は、前記両当接面の近接状態における前記第1当接面の仮想延長面との間の前記第1当接面側の挟角が0°を超えて45°未満の範囲内となるように形成されている請求項1または2記載のクランプ機構。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のクランプ機構と、当該クランプ機構が配設された梁部材と、当該梁部材が移動可能に配設される基台部と、前記梁部材を移動させる移動機構とを備え、前記クランプ機構および前記梁部材を介して前記基板を前記基台部に固定可能に構成されている基板固定装置。
  5. 請求項4記載の基板固定装置と、当該基板固定装置によって固定されている基板に対して検査用プローブを接触させるプロービング装置と、前記検査用プローブを介して入力した電気信号に基づいて前記基板に対する所定の電気的検査を実行する検査部とを備えている基板検査装置。
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