JP2002514517A - 化学的/機械的研磨システムに用いる保持リングを備えたキャリヤヘッド - Google Patents

化学的/機械的研磨システムに用いる保持リングを備えたキャリヤヘッド

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JP2002514517A
JP2002514517A JP2000548126A JP2000548126A JP2002514517A JP 2002514517 A JP2002514517 A JP 2002514517A JP 2000548126 A JP2000548126 A JP 2000548126A JP 2000548126 A JP2000548126 A JP 2000548126A JP 2002514517 A JP2002514517 A JP 2002514517A
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polishing
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イリヤ パーロヴ,
ユージーン ガントヴァーグ,
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/27Work carriers
    • B24B37/30Work carriers for single side lapping of plane surfaces
    • B24B37/32Retaining rings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 キャリヤヘッド100は、傾斜内側面150を有する保持リング108を備え、化学的/機械的に研磨する。保持リング108には研磨時に研磨パッド32の面34に接触できる下面142がある。下面142は実質上平坦でよく、あるいは保持リングの外側面144からスラリを基板まで搬送する溝又はチャンネル若干数を備えてもよい。保持リング108の内側面140には、下方に伸び保持リング端縁部146で下面142に合体する傾斜部分150が含まれる。内側面140には通常、垂直に伸びる部分152と、この垂直部分152を傾斜部分150に合体させる張り出し部154をも含めることができる。傾斜内側面150に加わる基板の端縁部の力は、基板10の端縁部に垂直成分が作用する反力を発生させる。この垂直方向の力は、端縁部効果を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は広くは基板の化学的/機械的な研磨、特に化学的/機械的研磨システ
ムに用いるキャリヤヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
集積回路は定型的には基板上、特にシリコン・ウェハ上に導電性層、半導電性
層又は絶縁性層を逐次堆積することによって形成される。各層の堆積後、その層
をエッチングして回路構成要素の形状的特徴を形成する。一続きの層が逐次堆積
され、エッチングされるにつれて、基板の外側面又は最上部面、即ち基板の露出
面は次第に非平面状になる。この非平面状の面は集積回路製造工程におけるフォ
トリソグラフィー工程に問題をもたらす。従って、基板表面を定期的に平面化す
る必要がある。
【0003】 化学的/機械的研磨(CMP)は平面化をする一つの承認された方法である。
この平面化方法は、定型的には基板をキャリヤヘッドすなわち研磨ヘッド上に装
着する必要がある。基板の露出面は回転研磨パッドに相対してセットする。研磨
パッドは“標準型”パッド又は砥粒固着型パッドのいずれでもよい。標準型パッ
ドは耐久力のある粗面加工した面を有し、砥粒固着型パッドは研磨粒子を封じ込
め媒体中に保持する。キャリヤヘッドは基板に制御自在の負荷、即ち制御自在の
圧力をかけて基板を研磨パッドに押しつける。標準型パッドが使用される場合、
少なくとも一種類の化学的反応剤と研磨粒子を含む研磨スラリが研磨パッドの面
に供給される。研磨パッド及び研磨粒子と反応部位との相互作用の結果として研
磨が行われる。
【0004】 定型的に、キャリヤヘッドには保持リングが含まれる。保持リングは基板の周
囲に位置され、基板をキャリヤヘッドの下側に保持する。保持リングはキャリヤ
ヘッドに直接取り付けてもよく、あるいは柔軟な膜又はベローズのような柔軟な
コネクタによってキャリヤに接続しても差し支えない。
【0005】 効果的なCMP工程は高い研磨効率を供し、しかも基盤面の仕上げ(微視的に
見て粗さがない)と、平坦化(巨視的に見て形態的起伏のない)を生成しなけれ
ばならない。研磨効率、仕上り及び平坦度はパッドとスラリの組み合わせと、基
板とパッド相互間の相対速度と、基板をパッドに押し付ける力によって決まる。
平坦度と仕上りが不適切であると出来た基板が欠陥品となる可能性があるため、
通常、必要とされる仕上りと平坦度に従い研磨パッドとスラリの組み合わせの選
択が行われる。これらの制約下での研磨効率が研磨装置の最大処理量を決定する
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
他の要因の中でも、研磨効率が依存しているのは基板をパッドに押し付ける力
である。もっと厳密に言えば、この力が大きければ大きいほど、研磨効率は高く
なる。基板のある領域に印加される押し付け圧力が他の領域に印加される圧力よ
り大きいと、高圧領域は低圧領域に比べより早く研磨されることになる。従って
、このような圧力印加では基板が不均一に研磨されることになる。
【0007】 基板の端縁部が研磨される効率は基板中心部の効率とは、しばしば異なる(通
常はより早く研磨が終わるが、時には遅い)という問題がある。“端縁部効果”
と呼ぶこの問題は負荷が基板に均一に印加される場合であっても発生することが
ある。端縁部効果は定型的には周辺部分、例えば基板の最外周部5〜10ミリの
所に発生する。端縁部効果は基板の全体的な平坦度を低下させ、基板の周辺部分
を集積回路の形成に不適切なものにし、基板の歩留まりを減じる。
【0008】 それ故に、目標とする平坦度と仕上りを達成しながら研磨処理量を最大化する
CMP装置を求める必要がある。もっと厳密に言えば、CMP装置は、基板を実
質上均一に研磨するキャリヤヘッドを有する必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
一つの局面において、本発明は化学的/機械的研磨システムに用いるキャリヤ
ヘッドに関する。キャリヤヘッドは基板装着面と、基板を装着面の直下に保持す
る保持リングを備える。保持リングは傾斜領域のある内側面を有しており、基板
が装着面に接して配され研磨される場合には、その傾斜領域が基板の端縁部に接
触するよう位置される。これで基板の端縁部に垂直成分を持つ力が印加される。
【0010】 また他の局面において、本発明はキャリヤヘッドに用いる保持リングに関する
。保持リングは傾斜領域を備えた内側面を有する通常、環状体からなり、基板が
キャリヤヘッドの装着面に接して配される場合には、基板の端縁部に接触するよ
う位置される。
【0011】 他の局面において、本発明は基板を研磨する方法に関する。その方法では、基
板は傾斜領域を備えた内側面を有する保持リングを含むキャリヤヘッドの基板装
着面に接して位置される。その基板は研磨パッドに接触し、研磨パッドが基板に
対して相対的に移動させられると、基板が保持リングに押し付けられ、傾斜領域
が基板の端縁部に垂直成分を有する力を発生させる。
【0012】 本発明の実施には、以下を含めても差し支えない。傾斜領域は保持リングの最
上部から底部にかけて内側又は外側に傾斜させてもよい。力の垂直成分は研磨中
に基板の端縁部を引き上げて研磨パッドから引き離そうとする、あるいは研磨中
に基板の端縁部を研磨パッドに向けて押し出そうとする。研磨リングの内側面に
は実質上垂直な領域と、垂直領域と傾斜領域に亘る広がりをもつ張り出し部を形
成する水平面を設けてもよい。保持リングの下面は研磨期間に研磨パッドに接触
してもよい。傾斜領域と、研磨期間に基板が押し付けられる研磨パッドの面に実
質上垂直な軸との間に角度θ、例えば約7°〜13°の範囲の角度を設けること
ができる。保持リングは実質上環状の形状にしてもよい。
【0013】 本発明の利点には、以下が含まれる。キャリヤヘッドが端縁部効果を減じ、研
磨の均一性を改善する。
【0014】 本発明の他の利点と特徴は図面と請求項を含む以下の説明から明らかになろう
【0015】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、一つ又はそれ以上の基板10が化学的/機械的研磨(CM
P)装置20によって研磨される。米国特許第5,738,574号にCMP装
置20の完全な説明が記載されており、その開示内容の全体が本願明細書に引用
され組み入れられる。
【0016】 CMP装置20には、テーブル・トップ23を装着した下部機械基部22と、
取り外し自在の上部外側カバー(図には示さず)が含まれる。テーブル・トップ
23は一連の研磨ステーション25a、25b、25cと転送ステーション27
を支持する。転送ステーション27はローディング(装填)装置(図には示さず
)へ、かつローディング装置から個々の基板を転送し、基板を洗浄し、各キャリ
ヤヘッド(以下に説明する)へ、かつキャリヤヘッドから基板を転送するという
多数の機能を果たす。
【0017】 各研磨ステーション25a〜25cには研磨パッド32が上部にセットされる
回転自在プラテン30が含まれる。基板10が直径8インチ(200mm)のデ
ィスク(円盤)であれば、プラテン30と研磨パッド32は直径が約20インチ
になる。プラテン30はプラテン駆動シャフト(図には示さず)によって機械基
部22の内部に配したプラテン駆動モータ(同様に図には示さず)に接続するこ
とができる。
【0018】 研磨パッド32は、粗面加工した研磨面を備えた複合材でもよい。研磨パッド
32は感圧接着層によってプラテン30に取り付けてもよい。上層がIC−10
00から成り、下層をSUBA−4から成る二層型研磨パッドはデラウエア州、
ニューアークに所在するRodel,Inc.社から調達できる(IC−100
0とSUBA−4はRodel,Inc.社の製品名である)。
【0019】 各研磨ステーション25a〜25cには、更に関係するパッドの表面調整装置
40を備えてもよい。表面調整装置40は研磨パッドが回転しているとき、これ
に押し付けられたいかなる基板でも効果的に研磨されるように研磨パッドの表面
状態を維持する。
【0020】 反応剤(例えば酸化物研磨のための脱イオン水)、研磨剤粒子(例えば酸化物
研磨用二酸化珪素)及び化学的に反応する触媒反応体(例えば酸化物研磨用水酸
化カリウム)を含むスラリ50は、プラテン30の中心部にあるスラリ供給ポー
ト52によって研磨パッド32の面に供給される。
【0021】 回転自在マルチ・ヘッド型カルーセル60は、下部機械基部22の上方に位置
決めされる。カルーセル60は中央ポスト62によって支持され、基部22の内
部に配したカルーセル・モータ・アッセンブリ(図には示さず)によってそのポ
ストを中心に回転する。中央ポスト62は、カルーセル支持プレート66とカバ
ー68を支持する。カルーセル60には四つのキャリヤヘッド・アッセンブリ7
0a、70b、70c、70dが含まれる。中央ポスト62はカルーセル・モ―
タの回転によりキャリヤヘッド・アッセンブリ70a〜70d、およびそれに取
り付けた基板を研磨ステーション25a〜25cと転送ステーションとの間で旋
回させる。
【0022】 各キャリヤヘッド・アッセンブリ70a〜70dにはキャリヤヘッド100と
、三つの空圧式作動装置(図2を参照)と、キャリヤ駆動モータ76(カバー6
8を1/4だけ取り除いて図1に示される)が含まれる。各キャリヤヘッド10
0はその自身の軸を中心に単独で回転し、かつそれ自身のラジアル・スロット内
で独立して横方向に振動する。各キャリヤ駆動モータ76はラジアル・スロット
72を通り抜けてキャリヤヘッド100に至るキャリヤ駆動シャフト78に接続
する。各ヘッドに対し一つのキャリヤ駆動シャフト・アッセンブリとモータが設
けられている。
【0023】 実際の研磨が行われている間に、キャリヤヘッドの内の三つ、例えば三つのキ
ャリヤヘッド・アッセンブリ70a〜70cはそれぞれの研磨ステーション25
a〜25cにおいて、それらの上方に位置決めされる。空圧式作動装置はキャリ
ヤヘッド100と、それに取り付けた基板とを下降させて研磨パッド32に接触
させる。スラリ50は、基板を化学的/機械的に研磨する媒体として働く。通常
、キャリヤヘッド100は、基板を研磨パッドに相対して保持し、基板の背面全
体に下方向の圧力を均等に分配する。
【0024】 カルーセル60のカバー68が取り除かれている図2を参照するが、カルーセ
ル支持プレート66は四つのサポート・スライド80を支持する。各スライド8
0はスライド半径方向オシレータ・モータ88によって半径方向に駆動され、関
連するラジヤル・スロット72に沿い単独で移動できる。三つの空圧式作動装置
74は各スライド80に装着し、アーム84(隠れ線で示す)によりキャリヤ駆
動シャフト・アッセンブリ78に接続する。空圧式作動装置74はアーム84、
キャリヤヘッド駆動シャフト・アッセンブリ78及び、それに取り付けたキャリ
ヤヘッド100の垂直位置を制御する。
【0025】 図3を参照すると、キャリヤヘッド100にはハウジング・フランジ102、
キャリヤ基部104、ジンバル機構106、保持リング108及び可撓膜110
が含まれる。1997年7月11日に提出され、全体が引用されて援用されるP
erlov他による“化学的/機械的研磨システムに用いる可撓膜を備えたキャ
リヤヘッド(A Carrier Head with A Flexible Membrane for A Chemical Mechan
ical Polishing System)”なる表題を有する米国特許出願番号第08/891,
548号に、同様のキャリヤヘッドについての一層詳細な解説が記載されている
【0026】 ハウジング・フランジ102は、駆動シャフト・アッセンブリ78の底部で駆
動シャフト・フランジ86に接続してもよい。キャリヤ基部104はジンバル機
構106によってハウジング・フランジ102に旋回自在に接続するが、駆動シ
ャフト・アッセンブリ78と共に回転する。可撓膜110はキャリヤ基部104
に接続され、内側チャンバ112、内側チャンバ112を取り囲む中間チャンバ
114及び中間チャンバ114を取り囲む外側チャンバ116なる三つのチャン
バの境界仕切っている。チャンバ112、114、116への加圧によって研磨
パッド32に対する基板の下向き圧力が制御される。保持リング108はキャリ
ヤ基部104の周辺部に固定されて、研磨時に可撓膜の下側に基板を保持する。
【0027】 キャリヤヘッドを駆動シャフト・フランジ86に固定するため、周辺部ナット
132はハウジング・フランジ102のねじ加工したネック130にねじ込んで
もよい。キャリヤヘッド100をこうして駆動シャフト・アッセンブリ78に接
続すると、三本の垂直トルク伝達ピン122(断面図のため一本だけを示す)は
三つの通路120(同様に一つだけを示す)を貫通し、キャリヤ基部104と駆
動シャフト・フランジ86にある受け凹部124、126にそれぞれ嵌合し、キ
ャリヤ基部104と駆動シャフト・アッセンブリ78相互間にトルクを伝達する
【0028】 この実施形態におけるキャリヤ基部104はハウジング・フランジ102の下
方に配される通常、ディスク(円盤)形状体で、研磨しようとする基板の直径よ
り幾分大きな直径にしてもよい。既に述べたように、キャリヤ基部104はジン
バル機構106によってハウジング・フランジ102に接続されている。キャリ
ヤ基部104が研磨パッドの面に実質上平行に維持されるよう、ジンバル機構1
06によってキャリヤ基部104はハウジング・フランジ102に対応してピヴ
ォット旋回できる。しかし、ジンバル機構106はキャリヤ基部104が横に移
動する、即ち研磨パッド32の面に平行に移動することは防止している。ジンバ
ル機構106も同様、駆動シャフト・アッセンブリ78からキャリヤ基部104
に下向き圧力を伝達する。
【0029】 可撓膜110はキャリヤ基部104に接続され、その下方まで伸びている。可
撓膜110は強度の大きなシリコン・ゴムのような柔軟で弾性のある材料で形成
され、通常円形のシートであり、内側環状フラップ162a、中間環状フラップ
162b及び外側環状フラップ162cを含む。フラップ162a〜162cは
通常、同心にしてよい。環状下部フランジ164は、キャリヤ基部104の底面
166に固定してもよい。内側、中間フラップ162a、162bは下部フラン
ジ164とキャリヤ基部104との間にクランプされて内側、中間チャンバ11
2、114の境界を仕切るが、一方、外側フラップ162cは保持リング108
とキャリヤ基部104相互間にクランプされて外側チャンバ116の境界を確立
する。可撓膜の下面は基板装着面を提供する。
【0030】 可撓膜110は内側チャンバ112、中間チャンバ114及び外側チャンバ1
16のそれぞれ下方に位置された円形内側部分172、環状中間部分174、お
よび環状外側部分176を含んでもよい。このようにすると、チャンバ112、
114、116の内部の圧力がそれぞれに対応した可撓膜部分172、174、
176によって印加される下向き圧力を単独に制御できる。
【0031】 保持リング108は基板装着面を取り巻くキャリヤ基部104の外側端縁部に
固定する通常、環状のリングであってもよい。保持リングは、可撓膜110の下
面と共に基板受け凹部118を確立する内側面140(図4も参照)を有する。
研磨時、保持リング108は基板を基板受け凹部118に保持し、基板からの横
方向負荷をキャリヤ基部104に伝達する。保持リング108は硬質プラスチッ
ク又はセラミック材で形成してよく、例えば保持片136によってキャリヤ基部
104に固定できる。保持片もまた例えばボルト138によってキャリヤ基部1
04に固定してもよい。
【0032】 図4を参照すると、保持リング108には研磨時に研磨パッド32の面34に
接触できる下面142がある。下面142は実質上平坦でよく、あるいは保持リ
ングの外側面144からスラリを基板まで搬送する溝又はチャンネル若干数を備
えてもよい。
【0033】 保持リング108の内側面140には、下方に伸び保持リング端縁部146で
下面142に合体する傾斜部分150が含まれる。内側面140には通常、垂直
に伸びる部分152と、この垂直部分152を傾斜部分150に合体させる張り
出し部154をも含めることができる。傾斜部分150は保持リング108の内
側面140を研削又はフライス切削で形成してもよい。
【0034】 端縁部効果が基板周辺部の過剰な研磨をもたらすと仮定し、傾斜部分150は
“内側”に勾配をとる、即ち、傾斜部分150における保持リング108の内径
が保持リング端縁部146で最小になるように勾配をとる。図5を参照するが、
基板に対する研磨パッドの摩擦力は基板をキャリヤヘッドの前縁側に向けて押し
出す、即ち研磨パッドの回転と同じ方向に基板を押し出す。これは摩擦力FFで
基板10の端縁部156を傾斜部分150に強く押し付ける。保持リングに対す
る基板からの力は傾斜部分150に実質上垂直な反力FRを形成することになる
。反力FRの水平成分は摩擦力FFを打ち消すが、基板端縁部156において合
成される有効な力FNは研磨パッドから遠ざかる方向に設定される。その結果、
傾斜部分150は基板端縁部を研磨パッドから引き上げようとする傾向がある。
他の部分ではキャリヤヘッドが基板に均一な負荷を加えると仮定すると、上方向
又は垂直な力FNは基板の周辺部における下向き圧力を軽減又は排除しようとす
る傾向を見せることになる。基板端縁部における圧力が軽減されるため基板周辺
部における研磨効果は減少し、それによって端縁部効果が改善される。
【0035】 端縁部効果を最小化するために要する保持リングの寸法は経験的に決めて差し
支えなく、また、パッドとスラリの成分、プラテンとキャリヤヘッドとの回転速
度割合及び基板に印加される圧力に従い決めてもよい。例えば、傾斜部分150
と研磨面34に垂直な垂直軸158との間の角度θは約7°〜15°の範囲でよ
い。傾斜部分は内側面140に沿い約1/8インチ上方に距離Dに亘り伸ばして
もよい。
【0036】 図6Aに示すように、保持リング108’は内側面140’にオーバーハング
を備えることなく形成することもできる。代わって図6Bに記載するように、保
持リング108”の全内側面140”を傾斜させることもできる。図6A、図6
Bに示す実施形態では図5の実施形態と同じような利点が得られる筈である。
【0037】 図6Cを参照すると、端縁部効果が基板周辺部の過小研磨に至るのであれば、
傾斜部分150’’’が外側に勾配がつくように勾配を逆にして、即ち保持リン
グ108の内径が保持リング端縁部146’’’で最大になるようにしてもよい
。この場合、内側面140’’’に対する基板の圧力から形成される実効的な力
は下向きに方向設定されることになり、それによって基板端縁部で圧力が強化さ
れる。それ故、保持リング108’’’は基板端縁部における研磨効果を増強す
ることになる。
【0038】 本発明は好ましい実施形態に関して解説している。しかし、本発明は本願明細
書に図解し、説明した実施形態に限定されるものではない。寧ろ、本願発明の範
囲は付属の請求項によって決定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 化学的/機械的研磨装置の概略を示す分解斜視図である。
【図2】 上部ハウジングを取り外した図1に記載のカルーセルの概略を示す平面図であ
る。
【図3】 キャリヤヘッドの概略を示す断面図である。
【図4】 図3に記載のキャリヤヘッド保持リングの拡大図である。
【図5】 研磨中に基板に印加される力を示す概略図である。
【図6A】 保持リングの代わりの各実施形態の概略を示す断面図である。
【図6B】 保持リングの代わりの各実施形態の概略を示す断面図である。
【図6C】 保持リングの代わりの各実施形態の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
10・・基板、20・・化学的/機械的研磨装置、22・・下部機械基部、2
3・・テーブル・トップ、25a〜25c・・研磨ステーション、27・・転送
ステーション、30・・回転自在プラテン、32・・研磨パッド、40・・パッ
ド表面調整装置、50・・スラリ、60・・カルーセル、62・・中央ポスト、
66・・カルーセル支持プレート、68・・カバー、70a〜70d・・キャリ
ヤヘッド・アッセンブリ、72・・ラジアル・スロット、76・・キャリア駆動
モータ、78・・キャリヤ駆動シャフト・アッセンブリ、100・・キャリヤヘ
ッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガントヴァーグ, ユージーン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サンタ クララ, フォーブス アヴェニ ュー 2679 Fターム(参考) 3C034 AA07 BB71 CB08 DD10 3C058 AA07 AA12 AB04 CB03 CB10 DA12 DA17

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的/機械的研磨システムに用いるキャリヤヘッドであっ
    て、 基板装着面と、 基板を前記装着面の直下に維持する保持リングと を備え、前記保持リングは、傾斜領域を備えた内側面を有し、前記基板が前記
    装着面に接して配され、前記基板の端縁部に垂直成分が加わる力を印加すべく研
    磨が行われようとするとき、前記傾斜領域が前記基板の前記端縁部に接触するよ
    うに位置決めされるキャリヤヘッド。
  2. 【請求項2】 前記傾斜領域が、前記保持リングの最上部から底部に亘り内
    側に勾配が付けられた請求項1に記載のキャリヤヘッド。
  3. 【請求項3】 前記力の前記垂直成分が、研磨時に前記基板の前記端縁部を
    引き上げて研磨パッドから離そうとする傾向がある請求項2に記載のキャリヤヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記内側面は、実質上垂直な領域と、前記垂直な領域と前記
    傾斜領域との間に亘る広がりをもって張り出し部を形成する水平面とを有する請
    求項2に記載のキャリヤヘッド。
  5. 【請求項5】 前記傾斜領域は、前記保持リングの前記最上部から前記底部
    に亘り外側に勾配が付けられている請求項1に記載のキャリヤヘッド。
  6. 【請求項6】 前記力の前記垂直成分が、研磨時に前記基板の前記端縁部を
    研磨パッドに向けて押し出そうとする傾向がある請求項5に記載のキャリヤヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記保持リングの下面が、研磨時に研磨パッドに接触する請
    求項1に記載のキャリヤヘッド。
  8. 【請求項8】 前記傾斜領域と、研磨時に前記基板が押し付けられる研磨パ
    ッドの面に実質上垂直な軸との間に角度θを設けた請求項1に記載のキャリヤヘ
    ッド。
  9. 【請求項9】 前記角度θが約7°〜13°の範囲にある請求項8に記載の
    キャリヤヘッド。
  10. 【請求項10】 前記保持リングが実質上環状の形状である請求項1に記載
    のキャリヤヘッド。
  11. 【請求項11】 基板に対する装着面を備えたキャリヤヘッドに用いる保持
    リングであって、前記保持リングは、 基板が前記装着面に接して配されるとき、前記基板の端縁部に接触するよう位
    置決めされる傾斜領域を備えた内側面を有する通常、環状体を備える保持リング
  12. 【請求項12】 化学的/機械的研磨システムであって、 回転自在な研磨パッドと、 前記研磨パッドにスラリを供給するスラリ供給ポートと、 基板装着面、および基板を前記装着面の直下に研磨面上で維持する保持リング
    を有するキャリヤヘッドと を備え、前記保持リングは、傾斜領域を備えた内側面を有し、基板が前記装着
    面に接して配され、前記基板の端縁部に垂直成分が加わる力を印加すべく研磨が
    行われるとき、前記傾斜領域が前記基板の前記端縁部に接触するように位置決め
    される、化学的/機械的研磨システム。
  13. 【請求項13】 基板を研磨する方法であって、 傾斜領域を備えた内側面を有する保持リングを含むキャリヤヘッドの装着面に
    隣接して基板を位置決めする工程と、 前記基板を研磨パッドに接触させる工程と、 前記基板が前記保持リングに押し付けられるよう、かつ、前記傾斜領域が前記
    基板の前記端縁部に垂直成分が加わる力を形成するよう前記基板に対し前記研磨
    パッドを移動する工程と を含む方法。
  14. 【請求項14】 前記力の前記垂直成分が、前記基板の前記端縁部を引き上
    げて前記研磨パッドから離そうとする傾向がある請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記力の前記垂直成分が、前記基板の前記端縁部を前記研
    磨パッドに向けて押し出そうとする傾向がある請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記傾斜領域と、前記研磨パッドの面に実質上垂直な軸と
    の間に角度θが設けられる請求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記角度θが約7°〜13°の範囲にある請求項16に記
    載の方法。
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