JP4687614B2 - 故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法 - Google Patents

故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法 Download PDF

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本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置の故障箇所を特定する故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタは、高圧電源による帯電・現像・転写、高温での定着、高分子製トナーの飛散、高速の用紙搬送、用紙の紙粉発生等、非常に厳しい機内環境で動作するよう構成されているため、良好な品質を維持するためには定期的にメンテナンスを入れる必要がある。従来、電子写真方式の複写機やプリンタのメンテナンスには、専門のサービスマンが派遣され、メンテナンスが実施されてきたが、電子写真方式の複写機やプリンタの価格低下に比較して、専門のサービスマンの派遣にかかるサービス費用が相対的に大きくなってきている。この課題に対して、電子写真方式の複写機やプリンタのユーザが故障箇所を診断し、簡単な故障であればユーザがパーツ交換や修復する、或いは正確な故障情報をサービスマンに連絡することにより、サービス費用を低減したいという要求が高くなっている。このような要求を満たすものとして、故障を引き起こす因果関係をモデル化した故障診断モデルに基づく推論処理を行うベイジアンネットワーク(Bayesian Network)を利用した故障診断システムがある(特許文献1)。
このようなベイジアンネットワークによる画像形成装置の故障診断システムでは、画像形成装置における故障発生状態情報、画像形成装置を構成する部品状態情報、画像形成装置の使用履歴情報、画像形成装置が使用されている環境情報、用紙やトナー等の消耗材情報、画像形成装置の仕様情報等に基づき故障箇所を特定することができる。また、ユーザ操作によりテストパターンを出力し、このテストパターンに基づく情報を入力することにより故障箇所の推定を行うこともできる。
また、画像読取部故障と画像出力部故障を自動切り分けして故障箇所を特定する技術として、例えば、特許文献2、特許文献3の提案がある。特許文献2は、原稿画像データの画像読取において原稿画像の文字方向の判別可否によって、画像読取部の故障判定を行うものである。また、特許文献3は、ノズルを用いたインク噴射形式のスキャナープリンタに関するもので、プリントヘッドで出力されたテストパターンをスキャナー入力し、テストパターンデータとスキャナー入力画像データの差分画像特徴量に基づき、スキャナー不良とプリントヘッド不良を診断するものである。
特開2001−75808号公報 特開平11−213088号公報 特開2001−7969号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術を利用する場合であっても、以下のような不都合が生じると考えられる。すなわち、より正確な故障箇所推定を行うためには、ユーザ操作によるテストパターン出力が必要となるが、このテストパターンを出力させる操作や、複数のテストパターンの管理が煩わしいと感じられることがある。特に、これらの操作や管理をサービスマンではなくユーザに求めた場合には正確な故障診断を期する上でも問題となることがある。
例えば、画像読取部と画像出力部の両方で故障が発生する可能性が高い場合に、テストパターンを画像読取部のプラテン上に載置して画像形成を行うとともに、テストパターンを90度回転させた後、再び画像形成を行うことで、故障箇所が画像読取部か、画像出力部かを判定するための判断情報を取得し、この判断情報を故障診断モデルに提供することによって故障箇所の特定を行うことができる。すなわち、テストパターンを90度回転させる前後で欠陥発生方向が90度変化していれば画像読取部における故障、欠陥発生方向の変化が無ければ画像出力部における故障箇所である確率が高いと判断することができる。
ところが、上記ユーザ操作は、テストパターンを90度回転させる動作を伴う2回の出力動作の後、さらに画像欠陥の発生状況の確認及び判断情報の診断モデルへの入力が必要となり、ユーザに大きな負担を与えることになる。さらに、専門知識の乏しいユーザから間違った判断情報が入力される可能性がある。また、故障診断のための複数のテストチャートをユーザが管理しなければならないという問題もある。さらに、元来サービスマンが実施する故障診断をユーザに行わせることによる顧客満足度の低下という問題も発生する。また、サービスマンの負担もできるだけ軽減されることが望まれる。
また、特許文献2に開示された技術では、診断可能な故障対象が大幅に限定されるという課題がある。また、特許文献3に開示された技術は、構造が単純で故障モードが限定されるインク噴射形式のスキャナープリンタには適用可能であるが、構造が複雑で故障モードが多岐にわたる電子写真方式の画像形成装置には適用できないという課題がある。
そこで、本発明は、サービスマンも含めたユーザの負担を軽減できるとともに、精度よく故障箇所の特定をすることができる故障診断システムを提供することを課題とする。
かかる目的を達成するための、本発明の故障診断システムは、原稿を電子化するための画像読取手段と、空スキャンデータを記憶する空スキャンデータ記憶部と、前記原稿データ又は予め記憶された画像データに基づいて画像形成を行う画像出力手段とを備えた画像形成装置の故障診断システムであって、数種類のテストパターンの集合である基準画像データ群を予め記憶した基準画像データ群記憶手段と、前記基準画像データ群から、選択された画質トラブルに応じて白紙ベースのチャート又は全面ハーフトーンのチャートを選択する基準画像データ選択部と、前記画像読取手段によってプラテン上に原稿を載置しない状態で画像読取動作を行うことによって得られる空スキャンデータを取得する読取画像データを取得する読取画像データ取得手段と、前記基準画像データ群から画質トラブルに応じて選択された基準画像データと、当該選択された基準画像データに基づいて前記画像出力手段により出力される診断画像を前記画像読取手段によってスキャン入力して電子化した診断画像データとを比較して欠陥画像パターンを抽出する欠陥画像パターン抽出手段と、前記欠陥画像パターンと前記空スキャンデータとの一致度を算出するパターンマッチングを行う欠陥画像パターンマッチング手段と、前記欠陥画像パターン抽出手段が抽出した情報から欠陥箇所判定情報を抽出する欠陥画像特徴量抽出部と、前記欠陥画像特徴量抽出部によって抽出された前記欠陥箇所判定情報と、前記欠陥画像パターンマッチング手段から出力される故障個所判定情報を含むマッチング結果を故障診断モデルに反映させて故障発生箇所の選定を行う手段と、を有する。
そして、前記読取画像データ取得手段は、前記選択された基準画像データの前記画像出力手段による出力と同時に前記空スキャンデータを取得し、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが白紙ベースのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオン状態とし、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが全面ハーフトーンのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオフ状態とすることを特徴とすることを特徴としている。
このような構成の故障診断システムでは、先ず発生した画像欠陥状態、症状をユーザが入力することにより、画像欠陥状態に適した基準画像データが基準画像データ群の中から選択される。この基準画像データはテストパターンとなるもので予めシステム内に記憶されており、自動的に選択される。すなわち、ユーザは画像欠陥状態や症状を入力するだけでよく、基準画像データの選択自体は行わなくてもよい。この基準画像データが選択されると、この基準画像データに基づいて画像出力手段により診断画像が出力され、この診断画像を電子化し、診断画像データを作製する。ここで、ユーザは出力された診断画像(テストパターン画像)を画像読取部にてスキャン入力させ、診断画像を電子化する操作が求められることがあるが、ユーザが求められる操作はここまでであり、以後は、故障診断システムが自動的に故障診断を行う。
電子化された診断画像データは欠陥画像パターン抽出手段に取り込まれ、選択されている基準画像データとの差分画像が検出され、欠陥画像パターンが抽出される。すなわち、基準画像データとその基準画像データを一旦出力して再び電子化した診断画像データとから欠陥画像パターンを抽出する。
次に、抽出された欠陥画像パターンを原稿データ記憶手段に蓄積された原稿データとパターンマッチングすることにより、抽出された欠陥画像パターンが原稿データに存在するか否かを検出する。抽出された欠陥画像パターンと原稿データの一致度が高い場合、欠陥画像パターンは画像読取部で発生した可能性が高くなる。逆に抽出された欠陥画像パターンと原稿データの一致度が低い場合、欠陥画像パターンは画像読取部で発生した可能性が低くなる。
以上のようにユーザは基準画像データを選択するための情報入力及び診断画像を電子化するためのスキャン入力操作を行うのみで故障箇所が画像読取部か、画像出力部かを判定するための判定情報を故障診断モデルに提供することが可能となる。また、基準画像として画像形成装置に内蔵されているテストパターンを利用することができるため、ユーザは複数のテストチャートの管理から開放される。
この故障診断システムでは、欠陥画像パターンとパターンマッチングを行う対象を原稿データではなく、読取画像データとしている。この読取画像データは、プラテン上に原稿を載置しない状態で画像読取動作を行うことによって得られるデータ、いわゆる空スキャンデータである。この空スキャンデータの読み取りの対象はプラテンカバーであるため、一般原稿のように文字や図形などの印刷データが含まれておらず、より精度の良いパターンマッチング結果を得ることができる。
ここで、読取画像データ取得手段は、前記欠陥画像パターン抽出手段による欠陥画像パターンの抽出に伴って前記読取画像データを取得する構成とすることができる。例えば、読取画像データ取得手段は、テストパターンとなる診断画像の出力動作とリンクさせて自動で画像読取手段を動作させ、これにより読取画像データを取得する構成とすることができる。このような構成とすれば、予め他の原稿をスキャンして保存しておくという煩わしさがない。
本明細書開示の故障診断システムは、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが白紙ベースのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオン状態とする。また、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが全面ハーフトーンのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオフ状態とする。このような構成とすれば、白抜けや濃度ムラなど、ハーフトーン画像部に表れるような欠陥が発生し、ハーフトーン画像で構成される基準画像(テストパターン)が選択出力された場合に、シェーディング補正機能をオフとすることで、画像読取部に白抜けや濃度ムラを引き起こす不具合が発生していた時には欠陥部とのコントラストを出すことができる。従って、白抜けや濃度ムラなど、ハーフトーン画像部に表れるような欠陥が発生した場合でも、自動スキャンによる診断が可能となる。
また、このような故障診断システムでは、前記欠陥画像パターン抽出手段における欠陥画像パターンの抽出は、前記基準画像データを複数の領域に分割した小領域毎に比較処理を行って抽出する構成とすることができる。このような構成とすれば、画像出力部の歪(例えば、副走査方向感光体ドラム回転ムラ、主走査方向光走査装置走査ムラ等)に基づく出力画像の歪を大幅に軽減することができ、精度の高い差分画像の検出、精度の高い欠陥画像パターンの抽出が可能となる。また、抽出された欠陥画像パターンは、欠陥画像が含まれる小領域のみとなるため、後の行程での欠陥画像パターンと原稿データとパターンマッチングにおける処理負荷を大幅に軽減することができる。
また、このような故障診断システムでは、前記欠陥画像パターンマッチング手段におけるパターンマッチングは、前記画像読取手段に予め規定した原点を基準として、前記小領域毎に行う構成とすることができる。これは、画像欠陥の原因となる故障が画像読取部にある場合、多くの故障原因において、スキャン入力される原稿及び画像出力手段により出力された診断画像の載置位置によらず、スキャン後の画像データ(原稿データ及び診断画像データ)の同一位置から欠陥画像パターンが抽出される。従って、欠陥画像パターンとして検出された小領域の座標を画像読取手段の原点を基準として、原稿データとのパターンマッチングを行うことにより、高精度にパターンマッチングを行うことが可能となる。また、処理負荷を大幅に軽減することが可能となる。
このような故障診断を行うための故障診断モデルは、種々のモデルを採用することができるが、画像欠陥診断に関するベイジアンネットワークによる推論モデルとすることができる。ベイジアンネットワークを利用することにより、故障箇所が画像読取部か、画像出力部かを判定するための判断情報(証拠情報)を0か1かといった二値情報としてではなく、多値レベルの証拠情報として扱うことができる。これにより、他の証拠情報を含めて、総合的に故障箇所を特定することが可能となる。なお、ベイジアンネットワークとしては従来、一般的に知られている基本的な構成をベースに構築し、利用することができる。
なお、以上説明したような故障診断システムを種々の画像形成装置に搭載すれば、本発明の画像形成装置を構成することができる。
また、本明細書開示の故障診断方法は、数種類のテストパターンの集合である基準画像データ群から画質トラブルに応じて白紙ベースのチャート又は全面ハーフトーンのチャートを基準画像データとして選択する行程と、当該選択された基準画像データと、当該基準画像データに基づいて画像出力手段により出力される診断画像を画像読取手段によってスキャン入力して電子化した診断画像データとを比較して欠陥画像パターンを抽出する行程と、当該欠陥画像パターンを抽出する行程と同時にプラテン上に原稿を載置しない状態で前記画像読取手段により画像読取動作を行うことによって得られる空スキャンデータを取得する行程と、前記欠陥画像パターンと前記空スキャンデータとの一致度を算出するパターンマッチングを行う欠陥画像パターンマッチング行程と、前記欠陥画像パターンマッチング行程により抽出された情報から欠陥箇所判定情報を抽出する行程と、前記欠陥箇所判定情報と、前記欠陥画像パターンマッチング行程により抽出された故障個所判定情報を含むマッチング結果を故障診断モデルに反映させて故障発生箇所の選定を行う行程と、を有し、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが白紙ベースのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオン状態とし、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが全面ハーフトーンのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオフ状態とすることを特徴としている。このような故障診断方法は、例えば、本発明の故障診断システムを稼動させることによって実施することができる。
本発明によれば、予めシステム内に記憶した基準画像データと、この基準画像データに基づいて画像出力手段により出力される診断画像を電子化した診断画像データとを比較して欠陥画像パターンを抽出し、この欠陥画像パターンと原稿データとのパターンマッチングを行って故障箇所の選定を行うようにしたので、ユーザの操作を軽減し、さらに、故障診断の精度を向上させることができる。
また、欠陥画像パターンとパターンマッチングを行う対象を、読取画像データとし、この読取画像データの取得を欠陥画像パターン抽出手段による欠陥画像パターンの抽出に伴って行うようにしたので最小限のユーザ操作で、より診断精度の高い故障診断を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明が適用される故障診断システムが搭載される画像形成装置1の概略構成図の一例である。図1の画像形成装置1は、本発明における画像出力手段に相当する画像出力部10、画像読取手段に相当する画像読取部30、操作パネル部40で構成されている。操作パネル部40は、画像形成装置の動作指示入力、装置情報表示、診断操作等、画像形成装置と使用者とのユーザインターフェースとなる。以下、図1に基づいて、画像出力部10、画像読取部30の構成を説明しつつ画像形成装置1における画像記録の動作を説明する。
画像出力部10は、光走査装置(ラスタ出力スキャン:ROS)を利用した画像記録装置である画像形成部をK、Y、M、Cの各色に対応するように4組備えたいわゆるタンデム構成のものである。この画像出力部は、一方向に順次一定間隔をおいて並置されたK、Y、M、Cの各色の画像形成部と、中間転写ベルト17とを備える。また、画像形成部は、図示されない半導体レーザと、半導体レーザから発せられたレーザ光(レーザビーム)を感光性部材の一例である感光体ドラムロール13に向けて反射させるポリゴンミラー(回転多面鏡)11とを有する光走査装置を備えている。また、画像出力部10下部には、給紙トレイ21から用紙を中間転写ベルト側へ搬送するため、用紙搬送路上には、ロール部材として、ピックアップロール22、複数の搬送ロール群23が設けられている。
このような構成の画像出力部10においては先ず、たとえばブラック(K)系の画像形成部では、先ず半導体レーザは、図示されない画像処理部からのブラックの画像形成信号によって駆動されることで、ブラックの画像形成信号を光信号に変換し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー11に向けて照射する。このレーザ光は、さらに反射ミラー群12Kを介して一次帯電器14Kによって帯電された感光体ドラムロール13K上を走査することで、感光体ドラムロール13K上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、ブラックのトナーが供給される現像器15Kよってトナー像とされ、このトナー像は、中間転写ベルト17が感光体ドラムロール13Kを通過する間に一次転写帯電器16Kによって中間転写ベルト17上に転写される。そして転写後は、クリーナ18Kによって感光体ドラムロール13K上から余分なトナーが除去される。同様に、画像処理部からブラックの画像形成信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応するY、M、C各色の画像形成信号によって感光体ドラムロール13Y、13M、13C上に静電潜像が形成され、各静電潜像は、各色のトナーが供給される現像器15Y、15M、15Cによって順次トナー像とされる。各トナー像は、中間転写ベルト17が対応する感光体ドラムロール13Y、13M、13Cを通過する間に対応する一次転写帯電器16Y、16M、16Cによって中間転写ベルト17上に順次転写される。
K、Y、M、Cの各色のトナー像が順次多重転写された中間転写ベルト17上のトナーは、二次転写帯電器19によって中間転写ベルト17上から剥離され、定着ローラ20によってトナーが定着されて、複写機の外部に排出される。定着ローラ20の後流側には、用紙を機外に排出する排出路が設けられ、画像出力部10にて印刷用紙上に画像形成された印刷済み用紙を機外にて受け取るための排紙トレイ24も設けられる。
画像読取部30は、読取対象となるシート状の原稿から、その原稿上に描かれた画像を光学的に読み取るものであり、プラテンカバー32を備える。また、画像読取部30は、読取対象となる原稿が載置されるプラテンガラス31を有し、その下部に、原稿を読み取る受光部36を含む光学系や、画像読取部側の画像処理部を有している。また、画像読取部30は、プラテンガラス31の下方に、プラテンガラス31の原稿載置面と反対側の面に向かって光を照射する光源33を含むとともに、この光源33から発せられた光をプラテンガラス31側に反射させる反射笠、反射鏡、プラテンガラス31側からの反射光をプラテンガラス31に略平行の方向に偏向する反射ミラー34などを有するフルレートキャリッジを備える。光源33としては、主走査方向(図における紙面直交方向)を長手方向とする蛍光ランプが使用されている。光源33から発せられる照明光の色としては、受光部36を構成する各ラインセンサの分光光学特性に合わせたものが使用され、たとえば白色光や緑色光が使用される。また、画像読取部30は、筐体内に、ハーフレートキャリッジの反射ミラー34により偏向された反射光を所定の焦点位置に集光するレンズ35を備える。受光部36は、レンズ35で収束された反射光を受光して副走査方向と略直交する主走査方向に画像を読み取り、濃度に応じた画像信号を順次出力する。画像読取部30からの画像信号は読取画像処理部50(図2参照)を経由して、本発明における原稿データ記憶手段に相当する原稿データ記憶部60(図2参照)に画像信号を順次出力する。原稿データ記憶部60に格納された原稿データは、操作パネル部40から入力された画像形成装置の動作指示(多数枚、帳合、Nアップ、両面、冊子両面、拡大連写等)に基づいて、画像出力部10に順次出力される。
図2に本実施例の故障診断システム100の概略構成図を示す。故障診断システム100は、テストパターンとなる基準画像のデータを選択するための基準画像データ選択部101、この基準データ選択部によって選択されるテストパターンの集合である基準画像データ群を記憶している本発明における基準画像データ群記憶手段に相当する基準画像データ群記憶部102、診断画像データ記憶部103、本発明における欠陥画像パターン抽出手段に相当する欠陥画像パターン抽出部104、本発明における欠陥画像パターンマッチング手段に相当する欠陥画像パターンマッチング部105、欠陥画像特徴量抽出部106、本発明における故障診断手段に相当する故障診断部107、故障箇所表示部108とから構成されている。以下、図2の概略構成図及び、図3に示した故障診断のフローチャートに基づいて、故障診断システム100の故障診断処理の動作を説明する。
故障診断システム100を稼働させ、画質トラブルを診断したい場合、ユーザは画像形成装置1の操作パネル部40の操作により基準画像データ選択部101に対する指令を行えるように操作モードを切り替え、故障診断モードに入る。図4に診断対象選択のためのユーザインターフェースの例を示す。図4において、まず左側に示す診断対象情報入力画面にて診断対象を選択する。本発明に係わる画質トラブルが選択されると、図4において右側に配置された画質トラブルに関する詳細診断対象情報入力画面にて、対象とする画質トラブルを選択する。故障診断システム100は、この詳細診断対象情報に基づいて、基準画像データ記憶部102に格納されている複数のテストパターン(基準画像)から、対象とする画質トラブル、即ち画像欠陥に最適なテストパターンを選択し、画像出力部10を介してテストパターンを印刷出力する(ステップS1)。
基準画像データ記憶部102は、上記したように複数の画像欠陥に適した複数のテストパターンの集合である基準画像データ群を記憶している。例えば、線・帯/黒点・色点に関しては白地パターンデータ、白抜け画像に関してはグレイ中間調パターンデータ、地汚れに関しては文字パターンデータを備えている。
画像出力部10より印刷出力されたテストパターン出力用紙は、ユーザによって画像読取部30のプラテンガラス31上に設置され、スキャン入力される。画像読取部30スキャン入力されて電子化することによって作製された診断画像データは、診断画像データ記憶部103に格納される(ステップS2)。
欠陥画像パターン抽出部104では、診断画像データ記憶部103に一時記憶された診断画像データと基準画像データ記憶部102に記憶された基準画像データ群の中から選択された基準画像データとの差分検出により、欠陥画像パターンを抽出する。欠陥画像パターン抽出部104では、診断画像データ、基準画像データを所定の解像度に変換した後、小領域に分割し、差分画像検出を行う。差分検出は、小領域毎の正規化相関係数に基づくパターンマッチングによる差分領域の検出、検出された差分領域に対する差分画像の検出の2段階で行われる(ステップS3)。
図5に、対象欠陥が黒線である場合の差分画像検出の様子を示す概念図を示す。図5に示すように、欠陥画像パターン抽出部104では欠陥画像領域と差分画像(欠陥画像パターン)が検出、抽出される。また、欠陥画像領域は、後段の欠陥画像パターンマッチング部105でのパターンマッチングのために図5に示した読取画像データ領域の左上を原点とする座標に変換される。欠陥画像パターンマッチング部105では、原稿データ記憶部60に格納されている原稿データと欠陥画像パターン抽出部104で検出された欠陥画像領域と差分画像に対し、パターンマッチングを行い、故障箇所判定情報を後段の故障診断部107に出力する。欠陥画像パターンマッチング部105では、まず欠陥画像領域に関し、原稿データ記憶部60に格納されている複数の原稿データから、テストパターンデータ(基準画像データ)と類似度の高い原稿データを抽出する。次に抽出された原稿データに対し、欠陥画像パターン抽出部104で検出された欠陥画像領域と差分画像によるパターンマッチングが行われる。パターンマッチングは、(1)小領域毎の正規化相関係数の算出、(2)連続した小領域を同一画像欠陥としてグループ化し、グループ毎の平均正規化相関係数の算出、の2段階で行われる。グループ毎の平均正規化相関係数が、故障箇所判定情報として故障診断部107に出力される(ステップS4)。
図6に、図5の差分画像に対応する欠陥画像パターンマッチングの様子を示す概念図を示す。図6において、黒線の正規化相関係数は0.85で、画像読取部が故障箇所である可能性が高いことを示している。欠陥画像特徴量抽出部106は、欠陥画像パターン抽出部104で検出された欠陥画像領域と差分画像データから、故障診断モデル選択情報、欠陥の周期情報、線幅情報、欠陥サイズ情報、輪郭情報、色情報、長さ情報、縁消しエリア発生有無情報を抽出し、故障診断部107に出力する(ステップS5)。
故障診断部107では、欠陥画像パターンマッチング部105から出力される故障発生箇所判定情報、欠陥画像特徴量抽出部106から出力される欠陥画像特徴量情報等の「欠陥箇所判定情報」、その他カウンタ情報、環境情報等に基づいて、ベイジアンネットワーク故障診断モデルにより、画像形成装置の構成部材の故障確率を推論する。
図7に、線・帯欠陥診断に関する従来のベイジアンネットワーク故障診断モデルの一例を示す。ベイジアンネットワーク故障診断モデルでは、図7に示すように各ノードが「原因」→「結果」の関係になるように結線されているとともに、各ノードが、親ノードが所定の確率の際、子ノードに発生する状態の確率を表す条件確率テーブルを備えており、証拠情報(欠陥画像特徴量情報、装置状態情報等)に基づいて状態確率を再計算することにより、故障箇所の推論が行われる。ここで、図7に示す従来のベイジアンネットワーク診断モデルでは、画像読取部30、画像出力部10の証拠情報(判断情報)はユーザ操作情報になっており、テストチャートを90度回転させて行う2回の出力及び画像欠陥の発生状況の確認動作により得られた情報が証拠情報となる。
これに対し、本発明の故障診断に用いる線・帯欠陥診断に関するベイジアンネットワーク故障診断モデルを図8示す。図8おいて、画像読取部30、画像出力部10の判断情報(証拠情報)は、本発明に関する欠陥箇所判定情報である。故障診断部107は、これらの情報を加味したベイジアンネットワーク故障診断モデルによる推論処理を行い、故障発生原因レベルの故障確率を出力する。例えば、線・帯欠陥の場合、画像読取部30の故障原因候補としては、プラテンガラス31の傷・汚れ、反射ミラー34の汚れ、受光部36の汚れ、オートドキュメントフィーダーのベルトの汚れ、オートドキュメントフィーダートランスポートの曲がり等がある。故障箇所表示部108は、操作パネル部40上に、故障原因確率が高い上位のものを表示する(ステップS6)。
図9は、操作パネル上の故障診断結果表示のためのユーザインターフェースの一例を示したものである。図9に示した例では、故障確率が高い上位3つの故障原因を、故障確率、処置情報とともに表示している。ユーザやサービスマンはこれらの表示に従って点検、修理等を行うことができる。
次に本発明の実施例2について説明する。ここでは、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
図10に本実施例の故障診断システム100の概略構成図を示す。図2に示した実施例1の概略構成図に対し、原稿データ記憶部60が空スキャンデータ記憶部61に置き換えられている点が異なる。この空スキャンデータ記憶部61、画像読取部30は、本発明における読取画像データ取得手段に含まれる。以下、図10および図11に示した本実施例の故障診断のフローチャートに基づいて、故障診断システム100の故障診断処理の動作を説明する。
まず、実施例1の場合と同様に図4に示す診断対象選択画面にて、対象とする画質トラブルを選択する。故障診断システム100は、この詳細診断対象情報に基づいて、基準画像データ記憶部102に格納されている複数のテストパターン(基準画像)から、対象とする画質トラブル、即ち画像欠陥に最適なテストパターンを選択し、画像出力部10を介してテストパターンを印刷出力する(ステップS1101)。この時、図4で選択された故障診断対象情報が「線・帯」、「黒点・色点」、「地汚れ」のように用紙の白紙部分に発生する画質トラブルであった場合、テストパターンは白紙ベースのチャートが出力される。一方、「白抜け」のように画像のある部分に発生する画質トラブルが選択された場合、テストパターンは全面ハーフトーン画像のように「白抜け」を判別しやすい画像パターンからなるチャートが出力される。
故障診断システム100は、テストパターンを出力すると同時に画像読取部30を動作させて、原稿がセットされていない状態の読取画像から読取画像データ、すなわち、空スキャンデータを取得する。この時、先に選択されたテストパターンが白紙ベースのチャートの場合は、画像読取部30が備えるシェーディング補正機能をオン状態(通常設定のまま)で画像読取部30が動作する。先に選択されたテストパターンが全面ハーフトーン画像のような画像パターンからなるチャートの場合は、シェーディング補正機能をオフ状態にして画像読取部30が動作する。取得された画像は図10の空スキャンデータ記憶部61に格納される(ステップS1102)。なお、画像読取部30は、前記のようにテストパターンの出力と同時に動作開始させるようにしてもよいが、テストパターンを出力した直後に動作際開始させるようにしてもよい。
画像出力部10より印刷出力されたテストパターン出力用紙は、ユーザによって画像読取部30のプラテンガラス31上に設置され、スキャン入力される。画像読取部30スキャン入力されて電子化することによって作製された診断画像データは、診断画像データ記憶部103に格納される(ステップS1103)。
欠陥画像パターン抽出部104では、診断画像データ記憶部103に一時記憶された診断画像データと基準画像データ記憶部102に記憶された基準画像データ群の中から選択された基準画像データとの差分検出により、欠陥画像パターンを抽出する。欠陥画像パターン抽出部104では、診断画像データ、基準画像データを所定の解像度に変換した後、小領域に分割し、差分画像検出を行う。差分検出は、小領域毎の正規化相関係数に基づくパターンマッチングによる差分領域の検出、検出された差分領域に対する差分画像の検出の2段階で行われる(ステップS1104)。
欠陥画像パターンマッチング部105では、空スキャンデータ記憶部61に格納されている空スキャンデータと欠陥画像パターン抽出部104で検出された欠陥画像領域と差分画像に対し、パターンマッチングを行い、故障箇所判定情報を後段の故障診断部107に出力する。欠陥画像パターンマッチング部105では、テストパターン出力時に生成したからスキャン画像に対し、欠陥画像パターン抽出部104で検出された欠陥画像領域と差分画像によるパターンマッチングが行われる。パターンマッチングは、(1)小領域毎の正規化相関係数の算出、(2)連続した小領域を同一画像欠陥としてグループ化し、グループ毎の平均正規化相関係数の算出、の2段階で行われる。グループ毎の平均正規化相関係数が、故障箇所判定情報として故障診断部107に出力される(ステップS1105)。
欠陥画像特徴量抽出部106は、欠陥画像パターン抽出部104で検出された欠陥画像領域と差分画像データから、故障診断モデル選択情報、欠陥の周期情報、線幅情報、欠陥サイズ情報、輪郭情報、色情報、長さ情報、縁消しエリア発生有無情報を抽出し、故障診断部107に出力する(ステップS1106)。
故障診断部107では、欠陥画像パターンマッチング部105から出力される故障発生箇所判定情報、欠陥画像特徴量抽出部106から出力される欠陥画像特徴量情報等の「欠陥箇所判定情報」、その他カウンタ情報、環境情報等に基づいて、ベイジアンネットワーク故障診断モデルにより、画像形成装置の構成部材の故障確率を推論する。ベイジアンネットワークによる診断の詳細は実施例1で説明したので、ここでは省略する。故障箇所表示部108は、操作パネル部40上に、故障原因確率が高い上位のものを表示する(ステップS1107)。
ユーザやサービスマンはこれらの表示に従って点検、修理等を行うことができる。
なお、上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
故障診断システムが含まれる画像形成装置の概略構成を示す構成図である。 実施例1の故障診断システムの概略構成を示す構成図である。 実施例1の故障診断システムを用いた故障診断のフローチャートである。 診断対象選択のためのユーザインターフェースを示す図である。 対象欠陥が黒線の差分画像検出を説明する概念図である。 図5で示す差分画像に対応する欠陥画像パターンマッチングを説明する概念図である。 従来の故障診断システムで用いるベイジアンネットワーク故障診断モデルを示す図である。 実施例1、実施例2の故障診断システムで用いる線・帯欠陥診断に関するベイジアンネットワーク故障診断モデルを示す図である。 故障診断結果表示のためのユーザインターフェースを示す図である。 実施例2の故障診断システムの概略構成を示す構成図である。 実施例2の故障診断システムを用いた故障診断のフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
10 画像出力部
30 画像読取部
50 読取画像処理部
60 原稿データ記憶部
61 空スキャンデータ記憶部
100 故障診断システム
101 基準画像データ選択部
102 基準画像データ群記憶部
103 診断画像データ記憶部
104 欠陥画像パターン抽出部
105 欠陥画像パターンマッチング部
106 欠陥画像特徴量抽出部
107 故障診断部
108 故障箇所表示部

Claims (6)

  1. 原稿を電子化するための画像読取手段と、空スキャンデータを記憶する空スキャンデータ記憶部と、前記原稿データ又は予め記憶された画像データに基づいて画像形成を行う画像出力手段とを備えた画像形成装置の故障診断システムであって、
    数種類のテストパターンの集合である基準画像データ群を予め記憶した基準画像データ群記憶手段と、
    前記基準画像データ群から、選択された画質トラブルに応じて白紙ベースのチャート又は全面ハーフトーンのチャートを選択する基準画像データ選択部と、
    前記画像読取手段によってプラテン上に原稿を載置しない状態で画像読取動作を行うことによって得られる空スキャンデータを取得する読取画像データを取得する読取画像データ取得手段と、
    前記基準画像データ群から画質トラブルに応じて選択された基準画像データと、当該選択された基準画像データに基づいて前記画像出力手段により出力される診断画像を前記画像読取手段によってスキャン入力して電子化した診断画像データとを比較して欠陥画像パターンを抽出する欠陥画像パターン抽出手段と、
    前記欠陥画像パターンと前記空スキャンデータとの一致度を算出するパターンマッチングを行う欠陥画像パターンマッチング手段と、
    前記欠陥画像パターン抽出手段が抽出した情報から欠陥箇所判定情報を抽出する欠陥画像特徴量抽出部と、
    前記欠陥画像特徴量抽出部によって抽出された前記欠陥箇所判定情報と、前記欠陥画像パターンマッチング手段から出力される故障個所判定情報を含むマッチング結果を故障診断モデルに反映させて故障発生箇所の選定を行う手段と、
    を有し、
    前記読取画像データ取得手段は、前記選択された基準画像データの前記画像出力手段による出力と同時に前記空スキャンデータを取得し、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが白紙ベースのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオン状態とし、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが全面ハーフトーンのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオフ状態とすることを特徴とする故障診断システム。
  2. 請求項1に記載の故障診断システムにおいて、
    前記欠陥画像パターン抽出手段における欠陥画像パターンの抽出は、前記基準画像データを複数の領域に分割した小領域毎に比較処理を行って抽出することを特徴とした故障診断システム。
  3. 請求項2に記載の故障診断システムにおいて、
    前記欠陥画像パターンマッチング手段におけるパターンマッチングは、前記画像読取手段に予め規定した原点を基準として、前記小領域毎に行うことを特徴とした故障診断システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の故障診断システムにおいて、
    前記故障診断モデルは、画像欠陥診断に関するベイジアンネットワークによる推論モデルであることを特徴とした故障診断システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の故障診断システムを搭載したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 数種類のテストパターンの集合である基準画像データ群から画質トラブルに応じて白紙ベースのチャート又は全面ハーフトーンのチャートを基準画像データとして選択する行程と、
    当該選択された基準画像データと、当該基準画像データに基づいて画像出力手段により出力される診断画像を画像読取手段によってスキャン入力して電子化した診断画像データとを比較して欠陥画像パターンを抽出する行程と、
    当該欠陥画像パターンを抽出する行程と同時にプラテン上に原稿を載置しない状態で前記画像読取手段により画像読取動作を行うことによって得られる空スキャンデータを取得する行程と、
    前記欠陥画像パターンと前記空スキャンデータとの一致度を算出するパターンマッチングを行う欠陥画像パターンマッチング行程と、
    前記欠陥画像パターンマッチング行程により抽出された情報から欠陥箇所判定情報を抽出する行程と、
    前記欠陥箇所判定情報と、前記欠陥画像パターンマッチング行程により抽出された故障個所判定情報を含むマッチング結果を故障診断モデルに反映させて故障発生箇所の選定を行う行程と、
    を有し、
    前記基準画像データ群から選択された基準画像データが白紙ベースのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオン状態とし、前記基準画像データ群から選択された基準画像データが全面ハーフトーンのチャートであるときは、前記画像読取手段によって前記空スキャンデータを取得する際のシェーディング補正をオフ状態とすることを特徴とした故障診断方法。
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