JP2016001204A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の補正実行タイミングに、画像形成手段を制御して検査用画像を記録材上に形成し、該記録材上の検査用画像の画像情報を画像読取手段で読み取り、読み取った画像情報に基づいて画像濃度偏差が低減するように画像形成条件を補正する補正処理を実行する補正処理手段を有する画像形成装置において、所定の選択条件に従って、画像濃度が互いに異なる複数の検査用画像情報の中から前記補正処理に用いられる検査用画像を形成するための検査用画像情報を選択する選択手段を有する。
【選択図】図1
Description
図2は、本実施形態に係る画像形成装置としての複写機1の概略構成図である。
この複写機1は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナー像を形成するための4つの感光体ドラム122C,122M,122Y,122Kを備えた4連タンデム型の画像形成装置である。この複写機1は、給紙部13の上方にプリンタ部12を備えており、プリンタ部12の上にスキャナ部14を備えている。また、複写機1の側方には後処理装置2が付設されている。
図4は、スキャナ部14の概略構成を示す模式図である。
通常の画像形成プロセスを経て所定の検査用画像が形成された用紙(検査用紙)は、定着装置127による定着処理を受けた後、まず、図中矢印Aに示すように、排紙部15に向けて搬送される。図示しない制御部は、検査用紙の後端が搬送方向制御ツメ201を超えたら、排紙部15による検査用紙の搬送を停止させ、搬送方向制御ツメ201を切り換えた後、検査用紙の後端側が先頭になるように排紙部15によって図中矢印Bに示すように検査用紙を搬送する。これにより、検査用紙は、その後端側から用紙反転部128へと搬送され、用紙反転部128の第一の反転用ベルト1282により用紙反転部128内へ送り込まれる。
電源投入時、規定枚数印刷後、前回実行時から温度や湿度が所定値以上変動したとき時などの所定の補正実行タイミングが到来したとき、検査用画像の印刷フラグが設定される。これにより、制御部は、後述する検査用画像選択処理によって選択された検査用画像のマスタデータに基づき、通常の画像形成動作によって検査用画像の作像動作を実行する(S1)。このとき、連続画像形成動作中(印刷ジョブ中)である場合には、その印刷ジョブを一度中断する。検査用画像を形成する用紙は、通常の画像形成動作時に画像が形成される用紙と同じものであってもよいし、別の記録材でもよい。
図7は、図6に示す検査用画像をスキャナ部14で読み取ったときのスキャン画像情報の内容を示す説明図である。
なお、図7は、複数に分割された画像ブロックごとに算出した画像濃度に応じて色分けしたものである。本実施形態では、画像濃度として、読取センサ142から出力されるスキャン画像情報に基づく明度データを用いている。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)については、L*a*b*表色系におけるL*値を用い、イエロー(Y)については、L*a*b*表色系におけるb*値を用いて、各色についての主走査方向の画像濃度偏差を算出する。
図8に示すように、白スジが発生している主走査方向位置の画像濃度が低くなっている(明度が高くなっている)。本実施形態においては、このような白スジが発生していることを検出するために、主走査方向一端側から他端側にむかう画像濃度の変化勾配が所定の閾値以上である箇所が存在するという判断基準を満たしたときに、画像異常が生じていると判断する。なお、黒スジについても同様である。
図9に示すように、マスタデータによる画像濃度(明度L*又はb*の値)I0は、いずれの主走査方向位置においても同じであり、主走査方向の画像濃度I0は一定である。これに対し、図9に示すスキャン画像情報は、主走査方向の画像濃度I1が一定ではなく、主走査方向の画像両端位置において主走査方向の画像濃度が低い(明度L*又はb*の値が高い)。また、図9に示すスキャン画像情報は、主走査方向略中央付近において主走査方向の画像濃度が高い(明度L*又はb*の値が低い)。
LPNEW = LPOLD + (L*MAS − L*SCAN)/GLP ・・・(1)
検査用画像を用いて把握される画像濃度偏差を低減するように露光パワーの補正処理を行っても、その補正処理後のユーザー画像において画像濃度偏差が適切に抑制されない場合がある。これは、出力画像の画像濃度の違いによってその出力画像中に現れる画像濃度偏差の傾向が異なることに起因する。したがって、例えば、高画像濃度の検査用画像を用いて画像濃度偏差を低減する補正処理を行った場合、その補正処理後に、ユーザーが検査用画像の画像濃度(高画像濃度)と同程度の画像濃度をもつユーザー画像を形成すれば、画像濃度偏差が適切に低減された画像形成を行うことができる。しかしながら、ユーザーが検査用画像の画像濃度(高画像濃度)とは異なる低画像濃度のユーザー画像を形成する場合には、高画像濃度の検査用画像では把握できない新たな画像濃度偏差が現れることがある。
本実施形態では、画像濃度が異なる3種類のマスタデータM1,M2,M3の中からユーザーが選択する1種類のマスタデータを用いて検査用画像を作像し、主走査方向画像濃度ムラを低減する補正処理を実行する。図10に示す3種類のマスタデータは、M1、M2、M3の順に画像濃度が高まるように設定されている。ここでいう「画像濃度」は、トナーが付着している単位画像部内におけるトナー付着量や網点面積率などによって特定することができる。本実施形態において、マスタデータM1は、網点面積率が10%以上45%未満に設定された低画像濃度の検査用画像に対応するものであり、マスタデータM2は、網点面積率が45%以上75%未満に設定された中画像濃度の検査用画像に対応するものであり、マスタデータM3は、網点面積率が75%以上95%未満に設定された高画像濃度の検査用画像に対応するものである。
本実施形態においては、ユーザーが印刷を開始する前に、必要に応じ、その印刷ジョブ中に画像濃度偏差の補正処理を実行するか否かをユーザーが選択できるようになっている。ユーザーが本複写機の図示しない操作パネルを操作して画像濃度偏差の補正処理を実行しないことを選択した場合(S21のNo)、当該印刷ジョブ中には画像濃度偏差の補正処理を実行しない旨を設定した後(S22)、当該印刷ジョブを開始する(S29)。
(態様A)
露光パワー等の所定の画像形成条件に従って画像情報に基づく画像を用紙等の記録材上に形成するプリンタ部12等の画像形成手段と、記録材上の画像の画像情報を読み取るスキャナ部14等の画像読取手段と、所定の補正実行タイミングに、前記画像形成手段を制御して検査用画像を記録材上に形成し、該記録材上の検査用画像の画像情報を前記画像読取手段で読み取り、読み取った画像情報に基づいて画像濃度偏差が低減するように前記画像形成条件を補正する補正処理を実行する制御部等の補正処理手段とを有する複写機1等の画像形成装置において、所定の選択条件に従って、画像濃度が互いに異なる複数の検査用画像情報の中から前記補正処理に用いられる検査用画像を形成するための検査用画像情報を選択する操作パネルや制御部等の選択手段を有することを特徴とする。
これによれば、補正処理後に形成されるユーザー画像の画像濃度に近い画像濃度をもった検査用画像を用いて補正処理を実行することが可能となる。これにより、出力画像上の画像位置の違いによって画像濃度再現性の高い画像濃度範囲が異なる状況下であっても、補正処理後に形成されるユーザー画像の画像濃度偏差を適切に低減することが可能となる。
前記態様Aにおいて、ユーザーによる指示操作を受け付ける操作パネル等の操作受付手段を有し、前記選択手段は、前記操作受付手段が受け付けた指示操作に従って検査用画像情報を選択することを特徴とする。
これによれば、補正処理後に形成されるユーザー画像の画像濃度を検出するためのセンサや制御手段が不要であるので、簡易な構成を実現できる。
前記態様A又はBにおいて、前記画像読取手段は、ユーザーにより所定のセット位置にセットされた記録材上の原稿画像を読み取るものであり、前記画像形成手段は、前記画像読取手段が読み取った原稿画像の画像情報に基づく画像を前記画像形成条件に従って記録材上に形成するものであり、前記補正処理時に前記画像形成手段により検査用画像が形成された記録材を前記画像読取手段の前記セット位置へ搬送する搬送機構200等の搬送手段を有することを特徴とする。
これによれば、検査用紙上の検査用画像を読み取るための専用の画像読取装置が不要となり、低コスト化や省スペース化を実現できる。また、検査用画像が形成された検査用紙を自動的に画像読取手段のセット位置へ搬送することが可能であるため、検査用画像が形成された検査用紙を画像読取手段のセット位置へセットするユーザー作業が不要となる。
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記画像形成手段は、一様に帯電処理した感光体ドラム122C,122M,122Y,122K等の潜像担持体の表面に対して露光装置129等の潜像形成手段により画像情報に基づく画像光を照射する潜像形成処理を行って潜像を形成し、該潜像を現像して可視像化した画像を最終的に記録材上へ転写するものであり、前記補正処理によって補正する画像形成条件は、前記潜像形成処理時に照射する画像光の光量(露光パワー)を含むことを特徴とする。
これによれば、容易な制御で各画像位置の画像濃度変更が可能でだるため、適切かつ容易に画像濃度偏差を低減する処理を実現できる。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、ユーザーによる指示操作を受け付ける操作パネル等の操作受付手段と、前記操作受付手段が受け付けた指示操作に従って、前記補正実行タイミングを決定する制御部等の補正実行タイミング決定手段とを有することを特徴とする。
これによれば、ユーザーの希望に応じて前記補正処理の実行頻度を変えたり、ユーザーが希望するタイミングで補正処理を実行したりすることが可能となる。これにより、例えば、画質の重要度が高いユーザー画像の印刷時には実行頻度を高めたり、出力されたユーザー画像を見たユーザーが画像濃度偏差に気付いたときに直ぐに補正処理を実行したりするといった対応が可能となる。
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記補正処理手段は、連続画像形成動作中に前記補正実行タイミングが到来したとき、該連続画像形成動作を中断させ、該連続画像形成動作中に使用される記録材を用いて前記補正処理を実行した後、該連続画像形成動作を再開させることを特徴とする。
これによれば、ユーザー画像が形成される記録材と同じ記録材に形成される検査用画像を用いて補正処理が実行されるため、画像濃度偏差をより高い精度で低減することができる。
2 後処理装置
12 プリンタ部
13 給紙部
14 スキャナ部
15 排紙部
122 感光体ドラム
123 帯電装置
124 現像装置
125 中間転写ベルト
126 二次転写ローラ
127 定着装置
128 用紙反転部
129 露光装置
141 コンタクトガラス
142 読取センサ
146 搬送ベルト
148 清掃ブラシ
200 搬送機構
201 搬送方向制御ツメ
Claims (6)
- 所定の画像形成条件に従って画像情報に基づく画像を記録材上に形成する画像形成手段と、
記録材上の画像の画像情報を読み取る画像読取手段と、
所定の補正実行タイミングに、前記画像形成手段を制御して検査用画像を記録材上に形成し、該記録材上の検査用画像の画像情報を前記画像読取手段で読み取り、読み取った画像情報に基づいて画像濃度偏差が低減するように前記画像形成条件を補正する補正処理を実行する補正処理手段とを有する画像形成装置において、
所定の選択条件に従って、画像濃度が互いに異なる複数の検査用画像情報の中から前記補正処理に用いられる検査用画像を形成するための検査用画像情報を選択する選択手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
ユーザーによる指示操作を受け付ける操作受付手段を有し、
前記選択手段は、前記操作受付手段が受け付けた指示操作に従って検査用画像情報を選択することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記画像読取手段は、ユーザーにより所定のセット位置にセットされた記録材上の原稿画像を読み取るものであり、
前記画像形成手段は、前記画像読取手段が読み取った原稿画像の画像情報に基づく画像を前記画像形成条件に従って記録材上に形成するものであり、
前記補正処理時に前記画像形成手段により検査用画像が形成された記録材を前記画像読取手段の前記セット位置へ搬送する搬送手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記画像形成手段は、一様に帯電処理した潜像担持体の表面に対して潜像形成手段により画像情報に基づく画像光を照射する潜像形成処理を行って潜像を形成し、該潜像を現像して可視像化した画像を最終的に記録材上へ転写するものであり、
前記補正処理によって補正する画像形成条件は、前記潜像形成処理時に照射する画像光の光量を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
ユーザーによる指示操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が受け付けた指示操作に従って、前記補正実行タイミングを決定する補正実行タイミング決定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記補正処理手段は、連続画像形成動作中に前記補正実行タイミングが到来したとき、該連続画像形成動作を中断させ、該連続画像形成動作中に使用される記録材を用いて前記補正処理を実行した後、該連続画像形成動作を再開させることを特徴とする画像形成装置。
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