JP3342644B2 - プリンタ・スキャナ、情報処理システムおよび記憶媒体 - Google Patents

プリンタ・スキャナ、情報処理システムおよび記憶媒体

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JP3342644B2
JP3342644B2 JP12864697A JP12864697A JP3342644B2 JP 3342644 B2 JP3342644 B2 JP 3342644B2 JP 12864697 A JP12864697 A JP 12864697A JP 12864697 A JP12864697 A JP 12864697A JP 3342644 B2 JP3342644 B2 JP 3342644B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージ情報の取
り込みと印刷とを共通の紙送り機構を介して行うプリン
タ・スキャナと、そのプリンタ・スキャナが周辺装置と
して適用され、あるいは搭載された情報処理システム
と、これらのプリンタ・スキャナまたは情報処理システ
ムをコンピュータによって実現するプログラムが格納さ
れた記憶媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア対応のワードプロ
セッサには、印刷ヘッドに一体化されたラインイメージ
センサを印刷に供される可動機構を介して機械的に走査
することによって、イメージスキャナの機能を併有する
プリンタ(以下、「プリンタ・スキャナ」という。)が
多く搭載されている。
【0003】図7は、プリンタ・スキャナが搭載された
ワードプロセッサの構成例を示す図である。図におい
て、プロセッサ41には、周辺装置として表示器(CR
T)42、キーボード(KB)43およびプリンタ・ス
キャナ44が接続される。プリンタ・スキャナ44は、
印字ヘッド45とイメージセンサ46とが一体化されて
なるヘッド47と、その印字ヘッド45とプロセッサ4
1との間に配置されたヘッドドライバ48と、プロセッ
サ41の対応する出力に接続されたUDモータ49、ス
ペースモータ50および改行モータ51と、プロセッサ
41の対応する入力に個別に接続された温度センサ5
2、UDセンサ53、リボンエンドセンサ54、ホーム
ポジションセンサ55、用紙センサ56およびカセット
センサ57とから構成される。
【0004】また、印字ヘッド45は、図7の点線枠内
に示すように、印字されるべき文字や記号を示す個々の
画素に対応し、かつ格子状に配置されたヒータ45H-1
1 〜45H-NN から構成される。さらに、イメージセン
サ46は、同様にして図7の点線枠内に示すように、ヒ
ータ45H-11〜45H-NNが配置されたヘッド47の面
に、これらのヒータ45H-11 〜45H-NN からなる行
列の最左列から所定の間隔隔たった位置に平行な仮想線
上に、列方向におけるヒータ45H-11〜45H-1Nと同
じ一定の間隔で配置された光電変換素子46L-1〜46
L-Nの列として構成される。
【0005】このような構成のワードプロセッサでは、
プロセッサ41は、印字ヘッド45が駆動されるべきレ
ベルの最適値(以下、「駆動レベル」という。)が予め
室温に対応つけられて登録された駆動レベルデータベー
スと、印字され得る全ての文字や記号について、個々の
文字や記号を示す符号に対応つけられ、かつ「上述した
ヒータ45H-11〜45H-NNが駆動されるべきか否か」
を示すN2 個の2値情報の集合(以下、単に「フォン
ト」という。)が予め登録されたフォントテーブルとを
有する。
【0006】また、プロセッサ41は、キーボード43
を介して文書作成にかかわるコマンドが与えられるとそ
のコマンドに対応した処理を行い、「その処理の過程で
設定され、あるいは更新されたポインタで示される文書
情報の位置に、キーボード43から与えられた文字を挿
入したり重ね書きする」ことをソフトウエア上で実現す
ることによって、文書の作成を支援する。
【0007】さらに、上述したコマンドが「所望の文書
(ファイル)の印刷」の要求である場合には、プロセッ
サ44は、下記の手順に基づいてその文書の印刷を行
う。 (1) 用紙センサ56を介してプリンタの紙送り機構部
(図示されない。)に用紙が装着されているか否かを判
定してその判定の結果が否である場合には、その旨を示
すメッセージを表示器42に出力する。
【0008】(2) しかし、この判定の結果が真である場
合には、カセットセンサ57を介してリボンカセット
(ここでは、簡単のため熱転写方式に適応すると仮定す
る。)が装着されているか否かを判定し、その判定の結
果が否である場合には、その旨を示すメッセージを表示
器42に出力する。 (3) また、ホームポジションセンサ55を介して用紙の
位置がホームポジションに設定されているか否かを判定
し、その判定の結果が否である場合には、この判定を反
復しつつその結果が真となるまで改行モータ51を駆動
することによって用紙の位置をホームポジションに設定
する。
【0009】(4) このような判定が真である場合には、
温度センサ52を介してその時点における室温を求め、
その室温を検索キーとして既述の駆動レベルデータベー
スを参照することによって印字ヘッド45の駆動レベル
を求めると共に、この駆動レベルをヘッドドライバ48
に与える。 (5) また、UDセンサ53を介して印字ヘッド45と用
紙の表面との距離がその印字ヘッド45による印刷が可
能な間隔(以下、「適正間隔」という。)であるか否か
を判別し、その判別の結果が否である場合には、UDモ
ータ49を駆動することによって両者の距離を適正間隔
に設定する。
【0010】(6) さらに、上述した所望の文書を文字や
記号の単位に順次読み出してその読み出された個々の文
字や記号について、以下の処理を行う。 空白を示すか否かを判別し、その判別の結果が真で
ある場合には、スペースモータ50を駆動することによ
って該当する空白文字の出力(印刷)を完了する。
【0011】 しかし、その判別の結果が否である場
合には、該当する文字や記号を示す符号について、この
符号をキーとして既述のフォントテーブルを参照するこ
とによってフォントを求め、そのフォントをヘッドドラ
イバ48に与える。一方、ヘッドドライバ48は、この
ようにして与えられたフォントに含まれるN2 個の2値
情報の論理値に応じて、既述の駆動レベルによるヒータ
45H-11〜45H-NN の駆動を断続することによっ
て、そのフォントで示される文字や記号を印字ヘッド4
5を介して用紙に印刷する。
【0012】なお、プロセッサ44は、上述した処理
(1)〜(6)の過程では、予め設定された印刷の形式(単位
ページ当たりの行数、単位行当たりの文字数、文字間
隔、行間隔、上下左右の余白その他を示す。)に基づい
て、用紙上の印字ヘッド45の位置をホームポジション
を基準として識別し、その識別された位置に基づいて後
続する文字や記号について行われるべき上記(6) の処理
に先行して適宜改行モータ51を駆動することによっ
て、改行や改ページを行う。
【0013】また、イメージ情報が予め描かれた用紙が
プリンタ・スキャナ44に装着され、かつキーボード4
3からそのイメージ情報の読み取りを要求するコマンド
が与えられた場合には、プロセッサ41は、下記の処理
を行う。 (a) 用紙センサ56を介してプリンタの紙送り機構部
(図示されない。)に用紙が装着されているか否かを判
定してその判定の結果が否である場合には、その旨を示
すメッセージを表示器42に出力する。
【0014】(b) しかし、この判定の結果が真である場
合には、ホームポジションセンサ55を介して用紙の位
置がホームポジションに設定されているか否かを判定
し、その判定の結果が否である場合には、この判定を反
復しつつその結果が真となるまで改行モータ51を駆動
することによって用紙の位置をホームポジションに設定
する。
【0015】(c) このような判定が真である場合には、
UDセンサ53を介してイメージセンサ46と用紙の表
面との距離がそのイメージセンサ46によるイメージ情
報の読み取りが可能な適正間隔であるか否かを判別し、
その判別の結果が否である場合には、UDモータ49を
駆動することによって両者の距離を適正間隔に設定す
る。 (d) さらに、スペースモータ50を所定の周期で駆動す
ることによって、用紙の面の水平方向に、かつそのスペ
ースモータ50の駆動が所定の回数に亘って行われる度
に改行モータ51を駆動して用紙の面の垂直方向に、そ
れぞれイメージセンサ46の位置を走査し、 (e) その走査との同期をとると共に、上述した位置に対
応付けつつイメージセンサ46を構成する光電変換素子
46L-1〜46L-Nが与える画素値(以下では、簡単の
ため2値情報として与えられると仮定する。)の列を取
り込む。
【0016】したがって、イメージ情報を読み取るため
に行われるイメージセンサ46の走査は、印字ヘッド4
5を介する印字に供される紙送り機構とその印字ヘッド
45の可動機構との共用によって達成され、プロセッサ
41が実行するプログラムによって安価に、かつ確実に
イメージ情報の読み取りが行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例では、イメージ情報の読み取りが正常に行われる
ためには、プロセッサ41がその読み取りを実現するプ
ログラムを正常に実行し、かつ光電変換素子46L-1〜
46L-Nの全てが正常に作動すると共に、上述した紙送
り機構および可動機構の機械的な特性の偏差が許容され
る程度に小さいことに併せて、イメージセンサ46を含
むヘッド47がこれらの紙送り機構や可動機構に対して
機械的に精度よく取り付けられる条件が満たされなけれ
ばならない。
【0018】さらに、イメージ情報の読み取りが正常に
行われることの確認には、予めテストパターンが印刷さ
れた用紙(以下、「テスト用紙」という。)を上述した
紙送り機構および可動機構を介して読み取られることが
必須である。しかし、そのテスト用紙は人手を介して紙
送り機構に装着されるので、光電変換素子46L-1〜4
6L-Nによって個別に形成される画素単位の高い精度に
よる位置決めは、実際には達成され難かった。
【0019】したがって、従来例では、イメージ情報の
読み取りが所定の精度で確実に行われることと、光電変
換素子46L-1〜46L-Nの全てが個別に正常に作動し
ていることとの確認は、テスト用紙にテストパターンが
精細に印刷され、そのテストパターンの位置がどのよう
に正確に設定されても、確実には行われなかった。本発
明は、安価にかつ確実にイメージ情報の読み取りが正常
に行われているか否かを判別できるプリンタ・スキャ
ナ、情報処理システムおよび記憶媒体を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜4、
9に記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記
載の発明は、複数の光電変換素子10a-1〜10a-Nか
らなるイメージセンサ10が一体化された印刷ヘッド1
1と、可視情報が印刷され、または予め描かれるべき薄
板状の記録媒体に印刷ヘッド11が対向する位置の走査
を行う走査手段12と、外部から与えられた印刷要求に
応じて走査手段12を起動し、この走査手段12が行う
走査との同期をとりつつ記録媒体の面に、この印刷要求
に併せて与えられた画素値の列の印刷を印刷ヘッド11
を介して行う印刷制御手段13と、外部から与えられた
読み取り要求に応じて走査手段12を起動し、記録媒体
の面に予め描かれた可視情報の読み取りをその走査手段
12が行う走査との同期をとりつつイメージセンサ10
を介して行い、その可視情報を示す画素値の列を得る読
み取り制御手段14と、複数の光電変換素子10a-1〜
10a-Nが個別に複数の異なる画素値を出力し得る可視
情報を示す基準テストパターンが予め記録された記憶手
段15と、記憶手段15に記録されたテストパターンの
印刷を印刷制御手段13を介して行うテストパターン印
刷手段16と、テストパターンの印刷が完了したときに
その印刷の過程で走査手段12によって行われた走査を
遡る走査をその走査手段12を介して行い、かつ読み取
り制御手段14を介してこのテストパターンの読み取り
を行う読み取り手段17と、読み取り手段17によって
読み取られたテストパターンと記憶手段15に記録され
基準テストパターンとの相関をとり、これらのテスト
パターンと基準テストパターンとの間における相関性の
程度に基づいて印刷と読み取りとが正常であるか否かの
判別を行う判別手段18とを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のプリンタ・スキャナにおいて、読み取り手段17は、
テストパターンを示す最先の画素値の組み合わせが得ら
れたときに、読み取りの続行に先行してその組み合わせ
、基準テストパターンの先頭部に含まれる画素値の組
み合わせとの相関が最大となる位置に、イメージセンサ
10の位置を走査手段12を介して設定する手段を有す
ることを特徴とする。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のプリンタ・スキャナにおいて、記憶手段15には、複
数の光電変換素子10a-1〜10a-Nが並行して出力し
得る画素値の全ての組み合わせの列を与える基準テスト
パターンが予め記録されたことを特徴とする。請求項4
に記載の発明は、請求項1に記載のプリンタ・スキャナ
において、記憶手段15には、イメージセンサ10の構
造に起因して複数の光電変換素子10a-1〜10a-Nの
内、何れかの複数個の光電変換素子の組み合わせに生じ
得る特性の劣化の識別に適した画素値の列が基準テスト
パターンとして記録されたことを特徴とする。
【0023】図2は、請求項5〜8、10に記載の発明
の原理ブロック図である。請求項5に記載の発明は、プ
リンタ・スキャナ20と、プリンタ・スキャナ20に予
め決められたインタフェース方式に基づいて接続され、
かつ情報処理を行う情報処理装置30とを備え、プリン
タ・スキャナ20は、複数の光電変換素子21a-1〜2
1a-Nからなるイメージセンサ21が一体化された印刷
ヘッド22と、可視情報が印刷され、または予め描かれ
るべき薄板状の記録媒体に印刷ヘッド22が対向する位
置の走査を行う走査手段23と、情報処理装置30によ
って与えられた印刷要求に応じて走査手段23を起動
し、この走査手段23が行う走査との同期をとりつつ印
刷ヘッド22を介して記録媒体の面に、この印刷要求に
併せて与えられた画素値の列の印刷を行う印刷制御手段
24と、情報処理装置30によって与えられた読み取り
要求に応じて走査手段23を起動し、記録媒体の面に予
め描かれた可視情報の読み取りをその走査手段23が行
う走査との同期をとりつつイメージセンサ21を介して
行い、その可視情報を示す画素値の列を読み取ってその
情報処理装置30に与える制御手段25とを有し、情報
処理装置30は、複数の光電変換素子21a-1〜21a
-Nが個別に複数の異なる画素値を出力し得る可視情報を
示す基準テストパターンが予め記録された記憶手段31
と、記憶手段31に記録されたテストパターンの印刷要
求に併せて、そのテストパターンを示す画素値の列をイ
ンタフェース方式に基づいて印刷制御手段24に与える
テストパターン印刷手段32と、テストパターンの印刷
が完了したときに、その印刷の過程で走査手段23によ
って行われた走査を遡る走査をインタフェース方式に基
づいてその走査手段23に要求し、かつ読み取り制御手
段25にそのテストパターンの読み取りを要求する読み
取り手段33と、読み取り手段33によって読み取られ
たテストパターンをインタフェース方式に基づいて取り
込み、そのテストパターンと記憶手段31に記録された
基準テストパターンとの相関をとると共に、これらのテ
ストパターンの間における相関性の程度に基づいて印刷
と読み取りとが正常であるか否かの判別を行う判別手段
34とを有することを特徴とする。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項に記載
の情報処理システムにおいて、読み取り手段33は、テ
ストパターンを示す最先の画素値の組み合わせが得られ
たときに、読み取りの続行に先行してその組み合わせ
、基準テストパターンの先頭部に含まれる画素値の組
み合わせとの相関が最大となる位置に、イメージセンサ
21の位置を走査手段23を介して設定する手段を有す
ることを特徴とする。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項に記載
の情報処理システムにおいて、記憶手段31には、複数
の光電変換素子21a-1〜21a-Nが並行して出力し得
る画素値の全ての組み合わせの列を与える基準テストパ
ターンが予め記録されたことを特徴とする。請求項8に
記載の発明は、請求項に記載の情報処理システムにお
いて、記憶手段31には、イメージセンサ21の構造に
起因して複数の光電変換素子21a-1〜21a-Nの内、
何れかの複数個の光電変換素子の組み合わせに生じ得る
特性の劣化の識別に適した画素値の列が基準テストパタ
ーンとして記録されたことを特徴とする。
【0026】請求項9に記載の発明は、コンピュータ読
み取りが可能であり、かつ請求項1ないし請求項4の何
れか1項に記載のプリンタ・スキャナを構成する印刷制
御手段13、読み取り制御手段14、記憶手段15、テ
ストパターン印刷手段16、読み取り手段17および判
別手段18の全てまたは一部としてコンピュータを機能
させるプログラムが格納されたことを特徴とする。
【0027】請求項10に記載の発明は、コンピュータ
読み取りが可能であり、かつ請求項5ないし請求項8の
何れか1項に記載の情報処理システムを構成する記憶手
段31、テストパターン印刷手段32、読み取り手段3
3および判別手段34の全てまたは一部としてコンピュ
ータを機能させるプログラムが格納されたことを特徴と
する。
【0028】請求項1に記載の発明にかかわるプリンタ
・スキャナでは、イメージセンサ10は複数の光電変換
素子10a-1〜10a-Nから構成され、かつ記憶手段1
5には、これらの光電変換素子10a-1〜10a-Nが個
別に複数の異なる画素値を出力し得る可視情報を示す
テストパターンが予め記録される。テストパターン印
刷手段16はこのようなテストパターンを示す画素値の
列と印刷要求とを印刷制御手段13に与え、その印刷制
御手段13は走査手段12を起動すると共に、この走査
手段12が行う走査との同期をとりつつ印刷ヘッド11
を介して薄板状の記録媒体にこれらの画素値で示される
テストパターンの印刷を行う。
【0029】また、読み取り手段17は、その印刷が完
了すると、この印刷の過程で走査手段12によって行わ
れた走査を遡る走査をその走査手段12を介して行い、
かつ読み取り制御手段14に上述したテストパターンを
対象とする読み取り要求を与える。読み取り制御手段1
4は、その読み取り要求に応じて走査手段12を起動
し、かつ上述した記録媒体の面に先行して印刷されたテ
ストパターンを読み取ってそのテストパターンを示す画
素値の列を得る。
【0030】判別手段18は、これらの画素値の列と上
述したように記憶手段15に記録された基準テストパタ
ーンとの相関をとり、これらのテストパターンと基準テ
ストパターンとの間における相関性の程度に基づいて既
述の印刷と読み取りとが正常であるか否かの判別を行
う。すなわち、走査手段12に装着された薄板状の記録
媒体にテストパターンの印刷が自動的に行われ、かつ人
手を介することなくそのテストパターンは、読み取ら
れ、さらに、記憶手段15に予め記録されたテストパタ
ーンとの相関がとられるので、これらの印刷と読み取り
とが正常に行われたか否かの判別はその相関の結果とし
て確度高く得られる。
【0031】請求項2に記載の発明にかかわるプリンタ
・スキャナでは、請求項1に記載のプリンタ・スキャナ
において、読み取り手段17は、イメージセンサ10を
介してテストパターンを示す最先の画素値の組み合わせ
が得られたときに、読み取りの続行に先行してその組み
合わせと、基準テストパターンの先頭部に含まれる画素
値の組み合わせとの相関が最大となる位置に、そのイメ
ージセンサ10の位置を走査手段12を介して設定す
る。
【0032】すなわち、テストパターンに対してイメー
ジセンサ10の位置合わせが自動的に行われるので、こ
のイメージセンサ10を構成する複数の光電変換素子1
0a-1〜10a-Nと印刷ヘッド11との配置の偏差が実
行的に圧縮され、かつ判別手段18は確度高く判別を行
うことができる。
【0033】請求項3に記載の発明にかかわるプリンタ
・スキャナでは、請求項1に記載のプリンタ・スキャナ
において、記憶手段15には、複数の光電変換素子10
a-1〜10a-Nが並行して出力し得る画素値の全ての組
み合わせの列を与える基準テストパターンが予め記録さ
れる。すなわち、判別手段18は実際にイメージセンサ
10によって与えられ得るあらゆる画素値の組み合わせ
に基づいて判別を行うことができるので、その判別の結
果の確度は高められる。
【0034】請求項4に記載の発明にかかわるプリンタ
・スキャナでは、請求項1に記載のプリンタ・スキャナ
において、記憶手段15には、複数の光電変換素子10
a-1〜10a-Nの内、複数個の光電変換素子の組み合わ
せにイメージセンサ10の構造に起因して生じ得る特性
の劣化の識別に適した画素値の列が基準テストパターン
として記録される。
【0035】したがって、判別手段18は、イメージセ
ンサ10を構成するデバイスの構成の下で実際に生じる
可能性が高い特性の劣化を確度高く識別することができ
る。請求項5〜8に記載の情報処理システムでは、プリ
ンタ20は予め決められたインタフェース方式に基づい
て情報処理装置30に接続されるが、これらのプリンタ
20と情報処理装置30とを構成する印刷ヘッド22、
走査手段23、印刷制御手段24、読み取り制御手段2
5、記憶手段31、テストパターン印刷手段32、読み
取り手段33および判別手段34の構成および機能は、
それぞれ請求項1〜4に記載のプリンタ・スキャナを構
成する同じ名称の構成要素の構成および機能と同じであ
る。
【0036】したがって、以下では、これらの各構成要
素の連係による動作については、その説明を省略する。
請求項5に記載の情報処理システムでは、請求項1に記
載のプリンタ・スキャナと同様にして、テストパターン
の印刷と読み取りとが正常に行われたか否かの判別が確
度高く得られる。
【0037】また、請求項6に記載の情報処理システム
では、請求項2に記載のプリンタ・スキャナと同様にし
て、イメージセンサ21を構成する複数の光電変換素子
21a-1〜21a-Nと印刷ヘッド22との配置の偏差が
実効的に圧縮され、かつ判別手段34によって得られる
判別の結果の確度が高められる。さらに、請求項7に記
載の情報処理システムでは、請求項3に記載のプリンタ
・スキャナと同様にして、実際にイメージセンサ21に
よって与えられ得るあらゆる画素値の組み合わせに基づ
いて判別が行われるので、その判別の結果は確度が高め
られる。
【0038】また、請求項8に記載の情報処理システム
では、請求項3に記載のプリンタ・スキャナと同様にし
て、イメージセンサ21を構成するデバイスの構成の下
で実際に生じる可能性が高い特性の劣化が確度高く識別
される。請求項9に記載の発明にかかわる記憶媒体は、
コンピュータ読み取りが可能であり、かつ請求項1ない
し請求項4の何れか1項に記載のプリンタ・スキャナを
構成する走査手段12、印刷制御手段13、読み取り制
御手段14、記憶手段15、テストパターン印刷手段1
6、読み取り手段17および判別手段18の全てまたは
一部としてコンピュータを機能させるプログラムが格納
される。
【0039】このプログラムは、請求項1ないし請求項
4の何れか1項に記載のプリンタ・スキャナでは、内蔵
されたプロセッサによって実行されるべきファームウエ
アやソフトウエアとして構成され得るものであり、かつ
着脱可能な記憶媒体に記録されることによって流通し得
る。したがって、本発明にかかわる記憶媒体からこのよ
うなプログラムを読みとって実行するコンピュータは、
上述した走査手段12、印刷制御手段13、読み取り制
御手段14、記憶手段15、テストパターン印刷手段1
6、読み取り手段17および判別手段18の全てまたは
一部として請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載
のプリンタ・スキャナの構成要素となる。
【0040】請求項10に記載の発明にかかわる記憶媒
体は、コンピュータ読み取りが可能であり、かつ請求項
5ないし請求項8の何れか1項に記載の情報処理システ
ムを構成する記憶手段31、テストパターン印刷手段3
2、読み取り手段33および判別手段34の全てまたは
一部としてコンピュータを機能させるプログラムが格納
される。
【0041】このプログラムは、請求項5ないし請求項
8の何れか1項に記載の情報処理システムでは、情報処
理装置30によって実行されるべきBIOSや基本ソフ
トウエアとして構成されたりアプリケーションシステム
を構成し得るものであり、かつ着脱可能な記憶媒体に記
録されることによって流通し得る。したがって、本発明
にかかわる記憶媒体からこのようなプログラムを読みと
って実行するコンピュータは、上述した記憶手段31、
テストパターン印刷手段32、読み取り手段33および
判別手段34の全てまたは一部として請求項5ないし請
求項8の何れか1項に記載の情報処理システムの構成要
素となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図3は、請求項1〜1
0に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図
において、図7に示すものと機能および構成が同じもの
については、同じ符号を付与して示し、ここではその説
明を省略する。
【0043】請求項1〜10に記載の発明に対応した実
施形態と図7に示す従来例との構成の相違点は、プロセ
ッサ41に代えてプロセッサ41aが備えられた点にあ
る。なお、本実施形態と図1および図2に示すブロック
図との対応関係については、イメージセンサ46はイメ
ージセンサ10,21に対応し、光電変換素子46L-1
〜46L-Nは光電変換素子10a-1〜10a-N,21a
-1〜21a-Nに対応し、印字ヘッド45は印刷ヘッド1
1,22に対応し、プロセッサ41a、スペースモータ
50および改行モータ51は走査手段12,23に対応
し、プロセッサ41a、ヘッドドライバ48、UDモー
タ49、温度センサ52、UDセンサ53、リボンエン
ドセンサ54、ホームポジションセンサ55、用紙セン
サ56およびカセットセンサ57は印刷制御手段13,
24に対応し、プロセッサ41aは読み取り制御手段1
4,25、記憶手段15,31、テストパターン印刷手
段16,32、読み取り手段17,33、判別手段1
8,34および情報処理装置30に対応し、プリンタ・
スキャナ44はプリンタ・スキャナ20に対応する。
【0044】図4は、請求項1〜8に記載の発明に対応
した本実施形態の動作フローチャートである。以下、図
3および図4を参照して請求項1、5、9、10に記載
の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。プロセ
ッサ41aは、図5に示すように、印刷の順序に対応付
けられ、かつヘッド47が行う走査に応じて光電変換素
子46L-1〜46L-Nの内、黒の画素をとらえる光電変
換素子の数が1つずつ増加するテストパターンを示すビ
ットパターンが予め登録されたテストパターンテーブル
を有する。
【0045】さらに、プロセッサ41aは、このような
ビットパターンを構成する各ビットについて、光電変換
素子46L-1〜46L-Nの内、読み取りを行うべき光電
変換素子を示す識別情報が予め登録された識別情報テー
ブルを有する。また、プロセッサ41aは、「イメージ
情報の読み取り機能に関する試験」の要求を示すコマン
ドがキーボード43を介して与えられると、上述したテ
ストパターンテーブルに登録されたテストパターンを印
刷の順序で抽出しつつフォントと見なすことによって、
従来例における既述の手順(1)〜(6)に基づいてそのテス
トパターンを印刷する(図4(1))。なお、プロセッサ4
1aは、上述した印刷の過程では、改行モータ51を駆
動した回数(改行の回数に等しい。)を計数する。
【0046】テストパターンの印刷が完了すると、プロ
セッサ41aは、上述した回数に亘って改行モータ51
を印刷の過程で駆動された方向とは逆方向に駆動する
(図4(2))。したがって、イメージセンサ46は、テス
トパターンの印刷が開始される直前に対向していた用紙
の面に対向する状態に復旧する。
【0047】さらに、プロセッサ41aは、従来例にお
ける既述の手順(a)〜(e)に基づいて上述した用紙からテ
ストパターンを読み取り(図4(3))、かつテストパター
ンテーブルに登録されたビットパターンと適宜比較する
(図4(4))と共に、両者が一致しない場合には、その旨
を示すメッセージに併せて、該当するビットをキーとし
て識別情報テーブルを参照することによって得られた識
別情報を表示器42に出力する(図4(5))。
【0048】このように本実施形態によれば、プリンタ
・スキャナ44によって何らかの紙にテストパターンが
印刷され、その紙が紙送り機構によって人手を介するこ
となく巻き戻された後に読み取られ、かつテストパター
ンテーブルとの相関がとられる。したがって、既述の紙
送り機構や可動機構によって紙の巻き戻しに際して伴う
バックラッシュが許容可能な程度に小さい限り、イメー
ジ情報の読み取りが正常に行われるか否かの判別が自動
的にかつ確実に行われる。
【0049】以下、図3を参照して請求項2、6に記載
の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。プロセ
ッサ41aは、請求項1に記載の発明に対応した実施形
態と同様にしてテストパターンテーブルと識別情報テー
ブルとを有する。また、プロセッサ41aは、「イメー
ジ情報の読み取り機能に関する試験」の要求を示すコマ
ンドがキーボード43を介して与えられると、請求項1
に記載の発明に対応した実施形態と同様にして改行モー
タ51を駆動した回数を計数しつつテストパターンを印
刷する(図4(1))。
【0050】さらに、プロセッサ41aは、このように
してテストパターンの印刷を完了すると、上述した回数
に亘って改行モータ51を印刷の過程で駆動された方向
とは逆方向に駆動し(図4(2))、かつ従来例における既
述の手順(a)〜(e)と同じ手順に基づいて上述した用紙か
らテストパターンを読み取る(図4(3))処理を開始す
る。
【0051】しかし、プロセッサ41aは、そのテスト
パターンを読み取る処理の過程ではは、光電変換素子4
6L-1〜46L-Nの何れかを介して初めてテストパター
ンを示す黒の画素値が検出されると、その画素値が極大
(極小)となる状態にスペースモータ50と改行モータ
51とを介してイメージセンサ46の位置を微調整した
後に、請求項1、5に記載の発明に対応した実施形態と
同様にして読み取られたテストパターンとテストパター
ンテーブルに登録されたビットパターンとの比較を行う
(図4(4))。
【0052】このように本実施形態によれば、テストパ
ターンの印刷が完了した後には、そのテストパターンの
読み取りに先行してイメージセンサ46の位置合わせが
改めて行われる。したがって、紙の巻き戻しに際して生
じる既述のバックラッシュが大きかったり、光電変換素
子46L-1〜46L-Nとヒータ45H-11〜45H-NNと
の列方向における位置や配置に誤差がある場合であって
も、イメージ情報の読み取りが正常に行われるか否かの
判別が確度高く行われる。
【0053】以下、図3を参照して請求項3、7に記載
の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施
形態と請求項1、2、5、6に記載の発明に対応した実
施形態との相違点は、テストパターンテーブルに予め登
録された以下のビットパターンにある。テストパターン
テーブルに登録されるビットパターンには、光電変換素
子46L-1〜46L-Nによって並行して読み取られる得
る黒の画素の順列の全てと白の画素の順列の全てとが、
それぞれ少なくとも1回ずつ含まれる。
【0054】したがって、光電変換素子46L-1〜46
L-Nを構成する半導体素子や半導体チップにおいて、素
子間の電気的あるいは光学的アイソレーションが不十分
であったり、縮退等の障害や特性の劣化が発生した場合
にも、画素の全ての組み合わせについて請求項1、2に
記載の発明と同様にして、イメージ情報の読み取りが正
常に行われるか否かの判別が確度高く行われる。
【0055】以下、図3を参照して請求項4、8に記載
の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施
形態と請求項3、7に記載の発明に対応した実施形態と
の相違点は、テストパターンテーブルに予め登録された
以下のビットパターンにある。テストパターンテーブル
には、光電変換素子46L-1〜46L-Nによって並行し
て読み取られるべき黒の画素の順列の全てと白の画素の
順列の全てとの内、これらの光電変換素子46L-1〜4
6L-Nが形成される半導体プロセスやデバイスの構成に
起因して並行して何らかの障害が生じ得る個々の順列に
ついて、記述の判別に最適であるビットパターンが予め
登録される。
【0056】すなわち、テストパターンはイメージセン
サ46の構成に適応しつつ適正に簡略化されるので、イ
メージ情報の読み取りが正常に行われるか否かの判別
は、請求項3、7に記載の発明に対応した実施形態より
効率的に行われる。なお、上述した各実施形態では、テ
ストパターンの生成に適用されるアルゴリズムが何ら記
述されていないが、このようなテストパターンについて
は、所望の精度で印刷および読み出しが行われているか
否かの判別が可能であるならば、必ずしも一定である必
要はなく、例えば、乱数を発生するアルゴリズムの適用
によって動的に設定されてもよい。
【0057】また、上述した各実施形態では、イメージ
センサ46は列方向に一列に配置された光電変換素子4
6L-1〜46L-Nから構成されているが、このイメージ
センサ46については、例えば、行方向に個別に配置さ
れた複数の光電変換素子の列から構成されてもよい。さ
らに、上述した各実施形態では、イメージセンサ46は
モノクロームのイメージ情報を読み取っているが、その
イメージセンサ46が多色のイメージ情報の読み取りに
供される場合には、本願発明は、テストパターンも同様
の多色に適応した形式で与えられるならば、同様にして
適用可能である。
【0058】また、上述した各実施形態では、プリンタ
・スキャナ44が内蔵されたワードプロセッサについて
記述されているが、そのプリンタ・スキャナ44が標準
的なインタフェース方式(例えば、セントロニクス規
格)に適応した周辺装置として汎用の情報処理装置に接
続された場合には、本発明は、その情報処理装置によっ
て実行されるプログラムとして実現されてもよい。
【0059】さらに、このような場合には、そのプログ
ラムによって実現される機能は、プリンタ・スキャナ4
4にファームウエアとして盛り込まれたり、ハードウエ
アとソフトウエアとの連係の下で負荷分散や機能分散が
はかられてもよい。また、上述した各実施形態では、図
5に示すように、画素に相当する黒いドットがピラミッ
ド状に配置されてなるテストパターンが適用されている
が、個々の光電変換素子が行う光電変換の結果について
個別の識別が可能であるならば、例えば、図6(a)に示
すように、塗りつぶされた菱形や同様の黒いドットが配
置されてなる菱形であったり、図6(b)に示すように、
実線あるいは点線(ドットの列)からなる斜線であって
もよく、さらに、イメージセンサが行方向に隣接して配
置された複数の光電変換素子からなる場合には、図6
(c)に示すように、行方向に階段状に配置された複数個
のドットの列から構成されてもよい。
【0060】さらに、上述した各実施形態では、印刷ヘ
ッド45は格子状に配置されたヒータ45H-11〜45
H-NNから構成されているが、テストパターンが確実に
印刷され、かつイメージセンサ46によって画素の単位
に確実に読み取られるならば、これらのヒータ45H-1
1〜45H-NNは如何なるアイアウトで配置されてもよ
く、かつ印刷方式として感熱方式以外の如何なる方式が
適用されてもよい。
【0061】また、上述した各実施形態では、プロセッ
サ41aは文書の起案を支援する処理を行い、その過程
で起案された文書を示す文字や記号の列を順次フォント
に変換しつつ印刷しているが、本願発明は、例えば、画
素の列として与えられるイメージ情報を印刷する機能を
有するプリンタ・スキャナにも適用可能である。
【0062】さらに、上述した各実施形態では、ヘッド
47に変位が与えられることによって印字ヘッド45と
イメージセンサ46との位置の走査が行われているが、
このような走査については、印刷の対象となる紙に直接
変位が与えられたり、その紙およびヘッド47の双方に
変位が与えられることによって実現されてもよい。ま
た、上述した各実施形態では、文字、記号、イメージ情
報およびテストパターンが紙に印刷されているが、この
ような紙に限定されず、例えば、OHPシートその他の
薄板状の記録媒体であって印刷方式に適応した可視情報
の印刷が可能なものであれば、如何なる媒体について印
刷やイメージ情報の読み取りが行われる場合にも本願発
明は適用可能である。
【0063】
【発明の効果】上述したように請求項1、5に記載の発
明では、テストパターンの印刷と読み取りとが正常に行
われたか否かの判別が人手を介することなく自動的に、
かつ確度高く行われる。また、請求項2、6に記載の発
明では、イメージセンサを構成する複数の光電変換素子
と印刷ヘッドとの配置の偏差が実行的に圧縮され、印刷
と読み出しとが正常に行われたか否かの判別が請求項
1、5に記載の発明より確度高く行われる。
【0064】さらに、請求項3、7に記載の発明では、
請求項1、2、5、6に記載の発明に比べて、判別の確
度が高められる。また、請求項4、8に記載の発明で
は、イメージセンサを構成するデバイスの構成の下で実
際に生じる可能性が高い特性の劣化を確度高く識別する
ことが可能となる。
【0065】さらに、請求項9に記載の発明では、請求
項1ないし請求項4の何れかに記載の走査手段、印刷制
御手段、読み取り制御手段、記憶手段、テストパターン
印刷手段、読み取り手段および判別手段の全てまたは一
部がコンピュータによって構成される。
【0066】また、請求項10に記載の発明では、請求
項5ないし請求項8の何れか1項に記載の情報処理シス
テムを構成する記憶手段、テストパターン印刷手段、読
み取り手段および判別手段の全てまたは一部がコンピュ
ータによって構成される。したがって、これらの発明が
適用された情報処理系では、コストが増加することなく
印刷およびイメージ情報の読み取りに必要な精度の確認
が可能となり、かつ保守の効率と運用にかかわる利便性
とが高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4、9に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図2】請求項5〜8、10に記載の発明の原理ブロッ
ク図である。
【図3】請求項1〜10に記載の発明に対応した実施形
態を示す図である。
【図4】請求項1〜8に記載の発明に対応した本実施形
態の動作フローチャートである。
【図5】本実施形態に適用されたテストパターンの構成
を示す図である。
【図6】テストパターンの他の構成例を示す図である。
【図7】プリンタ・スキャナが搭載されたワードプロセ
ッサの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10,21 イメージセンサ 10a,21a 光電変換素子 11,22 印字ヘッド 12,23 走査手段 13,24 印刷制御手段 14,25 読み取り制御手段 15,31 記憶手段 16,32 テストパターン印刷手段 17,33 読み取り手段 18,34 判別手段 20,44 プリンタ・スキャナ 30 情報処理装置 41,41a プロセッサ 42 表示器(CRT) 43 キーボード(KB) 45 印字ヘッド 45H ヒータ 46 イメージセンサ 46L 光電変換素子 47 ヘッド 48 ヘッドドライバ 49 UDモータ 50 スペースモータ 51 改行モータ 52 温度センサ 53 UDセンサ 54 リボンエンドセンサ 55 ホームポジションセンサ 56 用紙センサ 57 カセットセンサ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子からなるイメージセ
    ンサが一体化された印刷ヘッドと、 可視情報が印刷され、または予め描かれるべき薄板状の
    記録媒体に前記印刷ヘッドが対向する位置の走査を行う
    走査手段と、 外部から与えられた印刷要求に応じて前記走査手段を起
    動し、この走査手段が行う走査との同期をとりつつ前記
    記録媒体の面に、この印刷要求に併せて与えられた画素
    値の列の印刷を前記印刷ヘッドを介して行う印刷制御手
    段と、 外部から与えられた読み取り要求に応じて前記走査手段
    を起動し、前記記録媒体の面に予め描かれた可視情報の
    読み取りをその走査手段が行う走査との同期をとりつつ
    前記イメージセンサを介して行い、その可視情報を示す
    画素値の列を得る読み取り制御手段と、 前記複数の光電変換素子が個別に複数の異なる画素値を
    出力し得る可視情報を示す基準テストパターンが予め記
    録された記憶手段と、 前記記憶手段に記録されたテストパターンの印刷を前記
    印刷制御手段を介して行うテストパターン印刷手段と、 前記テストパターンの印刷が完了したときにその印刷の
    過程で前記走査手段によって行われた走査を遡る走査を
    その走査手段を介して行い、かつ前記読み取り制御手段
    を介してこのテストパターンの読み取りを行う読み取り
    手段と、 前記読み取り手段によって読み取られたテストパターン
    と前記記憶手段に記録された基準テストパターンとの相
    関をとり、これらのテストパターンと基準テストパター
    ンとの間における相関性の程度に基づいて前記印刷と前
    記読み取りとが正常であるか否かの判別を行う判別手段
    とを備えたことを特徴とするプリンタ・スキャナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリンタ・スキャナに
    おいて、前記 読み取り手段は、前記 テストパターンを示す最先の画素値の組み合わせが
    得られたときに、前記読み取りの続行に先行してその組
    み合わせと、前記基準テストパターンの先頭部に含まれ
    画素値の組み合わせとの相関が最大となる位置に、イ
    メージセンサの位置を前記走査手段を介して設定する手
    段を有することを特徴とするプリンタ・スキャナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプリンタ・スキャナに
    おいて、前記 記憶手段には、 前記複数の光電変換素子が並行して出力し得る画素値の
    全ての組み合わせの列を与える基準テストパターンが予
    め記録されたことを特徴とするプリンタ・スキャナ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のプリンタ・スキャナに
    おいて、前記 記憶手段には、前記 イメージセンサの構造に起因して前記複数の光電変
    換素子の内、何れかの複数個の光電変換素子の組み合わ
    せに生じ得る特性の劣化の識別に適した画素値の列が
    テストパターンとして記録されたことを特徴とするプ
    リンタ・スキャナ。
  5. 【請求項5】 プリンタ・スキャナと、 前記プリンタ・スキャナに予め決められたインタフェー
    ス方式に基づいて接続され、かつ情報処理を行う情報処
    理装置とを備え、 前記プリンタ・スキャナは、 複数の光電変換素子からなるイメージセンサが一体化さ
    れた印刷ヘッドと、 可視情報が印刷され、または予め描かれるべき薄板状の
    記録媒体に前記印刷ヘッドが対向する位置の走査を行う
    走査手段と、 前記情報処理装置によって与えられた印刷要求に応じて
    前記走査手段を起動し、この走査手段が行う走査との同
    期をとりつつ前記印刷ヘッドを介して前記記録媒体の面
    に、この印刷要求に併せて与えられた画素値の列の印刷
    を行う印刷制御手段と、 前記情報処理装置によって与えられた読み取り要求に応
    じて前記走査手段を起動し、前記記録媒体の面に予め描
    かれた可視情報の読み取りをその走査手段が行う走査と
    の同期をとりつつ前記イメージセンサを介して行い、そ
    の可視情報を示す画素値の列を読み取ってその情報処理
    装置に与える制御手段とを有し、 前記情報処理装置は、 前記複数の光電変換素子が個別に複数の異なる画素値を
    出力し得る可視情報を示す基準テストパターンが予め記
    録された記憶手段と、 前記記憶手段に記録されたテストパターンの印刷要求に
    併せて、そのテストパターンを示す画素値の列を前記イ
    ンタフェース方式に基づいて前記印刷制御手段に与える
    テストパターン印刷手段と、 前記テストパターンの印刷が完了したときに、その印刷
    の過程で前記走査手段によって行われた走査を遡る走査
    を前記インタフェース方式に基づいてその走査手段に要
    求し、かつ前記読み取り制御手段にそのテストパターン
    の読み取りを要求する読み取り手段と、 前記読み取り手段によって読み取られた基準テストパタ
    ーンを前記インタフェース方式に基づいて取り込み、そ
    のテストパターンと前記記憶手段に記録された基準テス
    トパターンとの相関をとると共に、これらのテストパタ
    ーンの間における相関性の程度に基づいて前記印刷と前
    記読み取りとが正常であるか否かの判別を行う判別手段
    とを有することを特徴とする情報処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項に記載の情報処理システムにお
    いて、前記 読み取り手段は、前記 テストパターンを示す最先の画素値の組み合わせが
    得られたときに、前記読み取りの続行に先行してその組
    み合わせと、前記基準テストパターンの先頭部に含まれ
    画素値の組み合わせとの相関が最大となる位置に、
    イメージセンサの位置を前記走査手段を介して設定す
    る手段を有することを特徴とする情報処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の情報処理システムにお
    いて、前記 記憶手段には、 前記複数の光電変換素子が並行して出力し得る画素値の
    全ての組み合わせの列を与える基準テストパターンが予
    め記録されたことを特徴とする情報処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の情報処理システムにお
    いて、前記 記憶手段には、前記 イメージセンサの構造に起因して前記複数の光電変
    換素子の内、何れかの複数個の光電変換素子の組み合わ
    せに生じ得る特性の劣化の識別に適した画素値の列が
    テストパターンとして記録されたことを特徴とする情
    報処理システム。
  9. 【請求項9】 コンピュータ読み取りが可能であり、か
    つ請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のプリン
    タ・スキャナを構成する印刷制御手段、読み取り制御手
    段、記憶手段、テストパターン印刷手段、読み取り手段
    および判別手段の全てまたは一部としてコンピュータを
    機能させるプログラムが格納された記憶媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータ読み取りが可能であり、
    かつ請求項5ないし請求項8の何れか1項に記載の情報
    処理システムを構成する記憶手段、テストパターン印刷
    手段、読み取り手段および判別手段の全てまたは一部と
    してコンピュータを機能させるプログラムが格納された
    記憶媒体。
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