JP4682427B2 - パチンコ島台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ島台において、パチンコ島台内には、十分な量のパチンコ玉を貯留することができるものであるが、突発的にパチンコ玉の量が急激に増加した場合、例えば、パチンコホールの閉店時近くに、パチンコ島台の玉返却計数器に大量のパチンコ玉が返却されたような場合には、パチンコ島台内のパチンコ玉の貯留量が許容量を超えてオーバーフローしてしまうことがある。このような場合には、玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなってしまうため、パチンコ玉を排出することができなくなり、玉揚送装置が故障するおそれがある。このため、パチンコ島台でパチンコ玉がオーバーフローした場合には、即座に玉揚送装置を停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、パチンコ島台でパチンコ玉がオーバーフローした時点で即座に玉揚送装置を停止させた場合には、玉揚送装置内にパチンコ玉が残存しており、再度、玉揚送装置を稼動させる際には、この玉揚送装置内に残存したパチンコ玉を取り除く必要がある。これは、玉揚送装置内に残存したパチンコ玉により、玉揚送装置の駆動モータへ過負荷がかかり、駆動モータを駆動できないからである。このため、玉揚送装置内に残存したパチンコ玉を取り除く作業を行っていたが、この作業は、狭い空間で行わなければならない上に、玉揚送装置内のパチンコ玉を一旦パチンコ島台の下方に落とした後に回収するというものであるため、非常に煩雑で時間のかかる作業であった。本発明は、上記した問題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローして玉揚送装置が停止した場合に、煩雑な作業をすることなく再稼動することができる玉揚送装置を備えたパチンコ島台を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台において、該パチンコ島台内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサと、前記貯留タンクから前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段と、前記オーバーフローセンサでオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置が停止するまでの間に前記玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間と、を備え、前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、前記駆動手段が駆動された後所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合に前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段と、を備え、前記オーバーフローセンサの検出信号に基づいて前記供給停止手段により前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給が停止され、前記玉揚送装置がパチンコ玉を揚送し終える時間の経過後に前記玉揚送装置を停止させることを特徴とするものである。このように構成することにより、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローの状態になった際に、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置を停止させることができるため、従来、玉揚送装置内に残存するパチンコ玉による玉揚送装置の稼動不能を防ぐために行っていた玉揚送装置内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置を再度稼動させることができる。
【0005】
また、オーバーフロー状態が検出されてから玉揚送装置が停止するまでの間に玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間が備えられているため、玉揚送装置が停止する前に、玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということを防止し、正常に玉揚送装置を停止させることができる。
【0006】
また、請求項2に記載の発明においては、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台において、該パチンコ島台内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサと、前記貯留タンクから前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段と、前記オーバーフローセンサでオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置が停止するまでの間に前記玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間と、前記玉揚送装置内にパチンコ玉が存在するか否かを確認する確認手段と、を備え、前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、前記駆動手段が駆動された後所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合に前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段と、を備え、前記オーバーフローセンサの検出信号に基づいて前記供給停止手段により前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給が停止され、前記確認手段により前記玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しないことを確認した後、前記玉揚送装置を停止させることを特徴とするものである。このように構成することにより、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローの状態になった際に、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置を停止させることができるため、従来、玉揚送装置内に残存するパチンコ玉による玉揚送装置の稼動不能を防ぐために行っていた玉揚送装置内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置を再度稼動させることができる。
【0007】
また、オーバーフロー状態が検出されてから玉揚送装置が停止するまでの間に玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間が備えられているため、玉揚送装置が停止する前に、玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということを防止し、正常に玉揚送装置を停止させることができる。
【0008】
また、時間等によるパチンコ玉の存在が無いことを予測して停止させるものに比べ、確認手段で玉揚送装置内のパチンコ玉の存在が無いことを確認した後に停止させるため、より確実に玉揚送装置内にパチンコ玉が残らないようにすることができる。
【0009】
また、請求項1又は請求項2に記載の発明においては、前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、を備えたことにより、供給停止位置検出手段によりパチンコ玉の供給が停止された状態を確実に検知した後、第1駆動停止手段で駆動手段が停止されることになり、確実に玉揚送装置への供給を停止させた後、時間の経過又は確認手段で玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しないことを確認して玉揚送装置を停止させることができる。このため、より確実に、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置を停止させることができる。
【0010】
また、請求項1又は請求項2に記載の発明においては、前記シャッター装置は、前記駆動手段が駆動された後、所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合、前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段を備えたことにより、パチンコ玉を遮蔽板が噛み込み、遮蔽板が供給停止位置まで移動できない場合や、供給停止位置検出手段の故障により検出できない場合等の何らかの原因により第1駆動停止手段により駆動手段を停止できない場合でも、第2駆動停止手段により駆動手段を停止することができるため、駆動し続けることによる駆動手段の破損等、シャッター装置の二次的な破損を防ぐことができる。
【0011】
【0012】
また、請求項に記載の発明においては、前記第2駆動停止手段により前記シャッター装置が停止された際、該シャッター装置の停止を外部に報知する異常停止報知手段を備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、第2駆動停止手段によってシャッター装置が停止されたことを知ることができるため、シャッター装置に発生したトラブルを発見でき、このトラブルに対して適宜対処することができる。また、シャッター装置の異常による玉揚送装置内のパチンコ玉の残存の可能性を知ることができるため、玉揚送装置の再駆動に際して点検が必要であることを認識でき、点検作業の後、最適な状態で玉揚送装置を駆動させることができる。
【0013】
更に、請求項に記載の発明においては、前記オーバーフローセンサの配線が断線した際、断線したことを外部に報知する断線報知手段を備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、オーバーフローセンサの配線が断線していることを知ることができ、配線の修理等の対処をすることができるため、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローとなっても検出できないという最悪の事態を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1を参照して本実施形態に係るパチンコ島台1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ島台1の内部を示す部分側面図である。
【0015】
図1において、パチンコ島台1は、周知のように、直方体状に枠組み構成され、その長手方向両面に複数のパチンコ機(図示しない)を背向列設するようになっている。また、パチンコ島台1には、各パチンコ機に挟持されるように台間玉貸機(図示しない)が設けられており、この台間玉貸機はパチンコ機と1対1対応するように設けられていると共に、硬貨または紙幣、あるいはプリペイドカードまたは貯玉カードによりパチンコ玉を貸し出すようになっている。
【0016】
また、パチンコ島台1のほぼ中央には、玉揚送装置3が立設されている。本実施形態に係る玉揚送装置3は、帯状の搬送ベルトによってパチンコ玉を揚送するものであり、その帯状の搬送ベルトがパチンコ島台1の長手方向と直交するように配置されて下部の導入樋4aから導入したパチンコ玉を上部に研磨しながら揚送して上部の排出樋4bから上部タンク5に排出するものである。
【0017】
玉揚送装置3の上部には、揚送されたパチンコ玉を一時的に貯留する上部タンク5が設けられ、該上部タンク5からは、各パチンコ機にパチンコ玉を供給するための補給樋6が、パチンコ島台1の長手方向端部に向かって傾斜状に設けられている。また、上部タンク5の側方には、交流樋(図示しない)が隣り合うパチンコ島台1と連結して設置されている。交流樋は、隣り合うパチンコ島台1とパチンコ玉の受け渡しを行うためのものであり、内部にシャッターが設置され、このシャッターが開くことによりパチンコ玉の受け渡しが行われ、シャッターを閉じることによりパチンコ玉の受け渡しが停止される。
【0018】
しかして、玉揚送装置3により揚送されたパチンコ玉は、まず上部タンク5につながる補給樋6に最優先で送られる。補給樋6及び上部タンク5にパチンコ玉が充満し、上部タンク5でオーバーフローしたパチンコ玉は、分岐箱7に送られる。分岐箱7は、送られてきたパチンコ玉を玉揚送装置3の側方に位置するオーバーフローダクト8a,8bに分岐して誘導するものであり、まずオーバーフローダクト8a側に優先してパチンコ玉が誘導される。オーバーフローダクト8aに誘導されたパチンコ玉は、オーバーフローダクト8a内を落下し、パチンコ島台1の下部に位置する貯留タンクとしての優先タンク9に誘導され、貯留される。優先タンク9に貯留されたパチンコ玉は、ミニコンベア18を介して貯留タンクとしての非優先タンク10に移送されるが、非優先タンク10に移送されるパチンコ玉量よりも優先タンク9に誘導されるパチンコ玉量が多い場合には、優先タンク9のパチンコ玉量が次第に増加していく。貯留されるパチンコ玉量が増加し、優先タンク9及びオーバーフローダクト8aにパチンコ玉が充満すると、次に分岐箱7でオーバーフローダクト8b側にパチンコ玉が誘導される。オーバーフローダクト8bに誘導されたパチンコ玉は、オーバーフローダクト8b内を落下し、玉揚送装置3を挟んで優先タンク9の反対側に位置する非優先タンク10に誘導され、貯留される。非優先タンク10に貯留されたパチンコ玉は、非優先タンク10と玉揚送装置3との間に設けられた供給停止手段としてのシャッター装置19を介して導入樋4から玉揚送装置3へ導入される。また、非優先タンク10にパチンコ玉が充満すると、オーバーフローダクト8bにパチンコ玉が貯留されるが、オーバーフローダクト8bに貯留されるパチンコ玉が増加し続けると、オーバーフローダクト8b内に設置されたオーバーフローセンサ36によってパチンコ玉が検知されることとなる。なお、上部タンク5,分岐箱7及びオーバーフローダクト8bのオーバーフローセンサ36より上方の空間が貯留空間を形成するものである。
【0019】
一方、補給樋6には、各パチンコ機にパチンコ玉を誘導する分配シュート11が各パチンコ機に対応して設けられている。分配シュート11により取り込まれたパチンコ玉は、分配シュート11の下方に位置する計数装置(図示しない)により玉数が計数された後、補給装置12を介してパチンコ機の背面上部に設けられた賞球タンク(図示しない)に供給され、景品玉や遊技玉として使用される。また、補給樋6の下流端には、玉抜き用分離器13が設けられており、補給樋6の下流端まで流下してきたパチンコ玉は、玉抜き用分離器13から蛇腹14を介して後述するアウト玉回収樋15へ導出されることにより、パチンコ玉がパチンコ島台1内を循環するようになっている。この循環は、補給樋6の玉流れを良好にするために使用されるもので、主にパチンコホールの開店前にのみパチンコ玉が流されて使用される。
【0020】
また、パチンコ機から排出される使用済みのパチンコ玉は、アウト玉回収ボックス16で回収された後、下方に排出される。アウト玉回収ボックス16から排出されたパチンコ玉は、パチンコ島台1の両端部からそのほぼ中央に立設される玉揚送装置3の下部に向けて下り傾斜状に設けられる前記アウト玉回収樋15上に落下せしめられる。
【0021】
また、パチンコ機の下部には、パチンコ島台1に対してほぼ直交するように外側に向かってカウンター台(図示しない)が突設されている。該カウンター台には、玉箱(図示しない)が載置されるものであり、また、カウンター台の下方には、パチンコ島台1の下部外観を構成する腰板(図示しない)がパチンコ島台1に対して着脱自在に設置されている。この腰板に対応する位置のパチンコ島台1内部には、アウト玉回収樋15が位置しているため、腰板21を取り外すことにより、アウト玉回収樋15のメンテナンスや玉詰まり等のトラブルに対する処置を容易に行うことができる。
【0022】
なお、アウト玉回収樋15は、アウト玉回収ボックス16から排出されたパチンコ玉,玉抜き用分離器13から蛇腹14を介して導出されたパチンコ玉及びパチンコ島台1の島端に設置された玉計数器17から返却されるパチンコ玉をまとめて回収するものであり、簀の子状の誘導レールがパチンコ島台1の中央に長手方向に沿って敷設することにより構成されている。このアウト玉回収樋15は、簀の子状の誘導レールに限らず、ベルトコンベア等により構成されるものであってもよい。
【0023】
パチンコ島台1の長手方向端部の上方には、玉揚送装置3等のパチンコ島台1内に設置される複数の装置の状態を表示する島端表示ランプ30が設置されており、上部タンク5の表面上方には、パチンコ島台1内のパチンコ玉がオーバーフロー状態であるとき等に点灯するフラッシュランプ31が設置されている。また、パチンコ島台1の内部であって、玉揚送装置3の右側方に設置されるパチンコ機の上方には、玉揚送装置3を駆動するための電源ユニット32が、玉揚送装置3の左側方に設置されるパチンコ機の上方には、玉揚送装置3を制御するための玉揚送装置基板33、及びパチンコホール内に設置される一括動作パネル40と各種基板(図3参照)との間の信号を中継する中継基板34が設置されている。また、左側方に設置されるパチンコ機の側方には、玉揚送装置3等のパチンコ島台1内に設置される複数の装置を制御するためのスイッチパネル35が設置されている。
【0024】
以上、パチンコ島台1の概略構成について説明してきたが、次に、図2を参照して、上記した一括動作パネル40,島端表示ランプ30,玉揚送装置基板33,中継基板34及びスイッチパネル35について説明する。図2は、島端表示ランプ30,玉揚送装置基板33,中継基板34,スイッチパネル35及び一括動作パネル40の接続を示す概略図である。
【0025】
図2において、中継基板34には、一括動作パネル40,スイッチパネル35,島端表示ランプ30及び玉揚送装置基板33が接続されおり、玉揚送装置基板33には、電源ユニット32を介して玉揚送装置3及びフラッシュランプ31が接続されている。
【0026】
一括動作パネル40は、パチンコホール内の事務所等に1つ設置されるものであり、パチンコホールのすべてのパチンコ島台1内に設置される玉揚送装置3,布ベルト自動巻取装置(図示しない),ヒーター(図示しない)及び玉抜き用分離器13に対して一括して駆動又は停止を指示する信号を出力するものである。具体的には、玉揚送装置ONスイッチ40aを押すことにより玉揚送装置3が稼動し、OFFスイッチ40bを押すことにより玉揚送装置3が停止する。また、布ベルトONスイッチ40cを押すことにより布ベルト自動巻取装置が稼動し、布ベルトOFFスイッチ40dを押すことにより布ベルト自動巻取装置が停止する。また、ヒーターONスイッチ40eを押すことにより補給樋6に設置されたヒーターに電流が流れて加熱され、ヒーター時間設定スイッチ40gにより設定された加熱時間経過後、自動的にヒーターへの電流が遮断されて停止し、加熱時間内に強制的に停止する場合には、ヒータースイッチ40fを押すことにより停止する。また、玉抜きONスイッチ40hを押すことにより玉抜き用分離器13が開放して補給樋6上のパチンコ玉が蛇腹14を介してアウト玉回収樋15上に落下され、玉抜き時間設定スイッチ40fにより設定された開放時間経過後、自動的に玉抜き用分離器13が閉塞されてパチンコ玉を停止し、開放時間内に強制的に停止する場合には、玉抜きOFFスイッチ40iを押すことにより停止する。また、ONスイッチ40a,40c,40e,40hが押されるとONスイッチ40a,40c,40e,40hが緑色に点灯し、OFFスイッチ40b,40d,40f,40gが押されるとONスイッチ40a,40c,40e,40hの点灯が消灯する。
【0027】
スイッチパネル35は、パチンコ島台1にそれぞれ1つずつ設置されるものであり、そのパチンコ島台1内に設置される玉揚送装置3,布ベルト自動巻取装置,ヒーター及び玉抜き用分離器13に対して稼動又は停止を指示する信号を出力するものである。スイッチパネル35のスイッチは、一括動作パネル40のスイッチとは異なり、稼動又は停止の操作をそれぞれ1つのスイッチの操作により行う。具体的には、玉揚送装置スイッチ35a,ヒータースイッチ35b,玉抜きスイッチ35c及び布ベルトスイッチ35dが備えられ、玉揚送装置3が停止した状態でスイッチ35aを1回押すことにより緑色に点滅し、玉揚送装置3の駆動モータが駆動し、後述するシャッター開スイッチ70がONしたらスイッチ35aが緑色に点灯する。この状態で更にスイッチ35aを1回押すことにより緑色に点滅し、玉揚送装置3の駆動モータが停止し、後述するシャッター閉スイッチ69がONしたらスイッチ35aが消灯する。また、他のそれぞれの装置が停止した状態でスイッチ35b〜35dを1回押すことにより、それぞれの装置が稼動し、このときスイッチ35b〜35dが緑色に点灯する。この状態で更にスイッチ35b〜35dを1回押すことにより、それぞれの装置が停止すると共に、スイッチ35b〜35dが消灯する。なお、スイッチパネル35には、ヒーター時間設定スイッチ40g及び玉抜き時間設定スイッチ40jは、設置されていない。
【0028】
ここで、一括動作パネル40とスイッチパネル35との違いについて説明する。一括動作パネル40は、中継基板34に信号を送るだけで、中継基板34からは信号を受けない一方向のものであるのに対し、スイッチパネル35は、中継基板34からの信号を受ける双方向のものである。スイッチパネル35は、パチンコ島台1毎に設置されているため、そのパチンコ島台1の装置に対応した表示が可能となるが、一括動作パネル40は、それが不可能であるため一方向になっている。中継基板34からスイッチパネル35に送られる信号とは、玉揚送装置3,布ベルト自動巻取装置,ヒーター及び玉抜き用分離器13に故障等の何らかのトラブルが発生したときに発せられるものであり、この信号により、対応する装置のスイッチ35a〜35dが赤色に点灯し、各装置が異常状態であることを報知する。
【0029】
中継基板34には、玉揚送装置3の駆動のタイミングを設定するための玉揚送装置遅延設定用スイッチ34a,玉揚送装置3の異常を報知する玉揚送装置異常表示器34b,ヒーターの異常を報知するヒーター異常表示器34c,玉抜き用分離器13の異常を報知する玉抜き異常表示器34d及び布ベルト自動巻取装置の異常を報知する布ベルト異常表示器34eが備えられている。
【0030】
玉揚送装置遅延設定スイッチ34aは、ロータリー式のスイッチであり、スイッチパネル35又は一括動作パネル40からの玉揚送装置3の稼動指示信号を受けてから実際に玉揚送装置3の駆動モータを駆動するまでの時間を設定するものである。例えば、玉揚送装置遅延設定用スイッチ34aの矢印を0の位置にした場合には、稼動指示信号を受けた時点で玉揚送装置3の駆動モータを駆動させ、また、玉揚送装置遅延設定用スイッチ34aの矢印を1の位置にした場合には、稼動指示信号を受けた時点から約1秒後に玉揚送装置3の駆動モータを駆動させる。このように、玉揚送装置遅延設定用スイッチ34aの設定値にしたがって、稼動指示信号を受けた時点から玉揚送装置3の駆動モータが駆動されるまでの時間が変化するものである。
【0031】
異常表示器34a〜34dは、7セグメント表示のLEDにより構成されるものであり、各装置に異常が発生した場合に、異常の種類に対応した数字を表示することにより異常を外部に報知するものである。
【0032】
島端表示ランプ30は、パチンコ島台1内に設置される各装置の状態を外部に報知するものであり、玉揚送装置3の稼動,停止,異常の状態を報知する玉揚送装置表示部30a,パチンコ島台1内に貯留されるパチンコ玉の貯留量を報知する玉量表示部30b,隣り合うパチンコ島台1に掛け渡される交流樋内のシャッターの開放,閉塞,異常の状態を報知する島交流シャッター表示部30c,補給樋6のヒーターの稼動,停止,異常の状態を報知するヒーター表示部30d,玉抜き用分離器13の開放,閉塞,異常の状態を報知する玉抜き表示部30e,ミニコンベア18の稼動,停止,異常の状態を報知するミニコン表示部30f及び布ベルト自動巻取装置の稼動,停止,異常の状態を報知する巻取表示部30gが設置されている。各装置が正常に稼動(開放も含む)している場合には、各表示部30a〜30gは、緑色に点灯し、停止(閉塞も含む)している場合には、消灯する。また、各装置に何らかの異常が発生して正常に稼動していない場合には、各表示部30a〜30gは、赤色に点灯して異常であることを報知する。なお、玉量表示部30bは、5つのランプが玉量の増加に従って段階的に1から5の順に点灯していくものである。
【0033】
玉揚送装置基板33は、玉揚送装置3及びシャッター装置19を操作するためのものであり、自動操作と手動操作を切り替える切替スイッチ33a,シャッター装置19を手動により開閉するシャッター手動スイッチ33b及び玉揚送装置3の駆動モータの駆動・停止を手動により行う玉揚送装置手動スイッチ33cが設置されている。切替スイッチ33aを手動にした場合には、シャッター手動スイッチ33b及び玉揚送装置手動スイッチ33cによる操作が可能となり、切替スイッチ33aを自動にした場合には、シャッター手動スイッチ33b及び玉揚送装置手動スイッチ33cによる操作ができなくなり、中継基板34からの信号により、玉揚送装置3及びシャッター装置19が制御されることとなる。シャッター手動スイッチ33b及び玉揚送装置手動スイッチ33cは、玉揚送装置3,シャッター装置19に何らかの異常が発生して正常に駆動できなくなったような場合、異常を除去する等のために強制的に玉揚送装置3,シャッター装置19を駆動させるものである。
【0034】
次に、制御系の構成について、図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係るパチンコ島台1の制御系を示すブロック図である。
【0035】
図3において、中継基板34は、各種の制御処理を行うCPU41,CPU41で実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM42,CPU41の動作に必要な一定周期のパルス信号を出力するクロック43及び入出力ポート44を備えている。更に、前述したように、玉揚送装置遅延設定用スイッチ34a,玉揚送装置異常表示器34b,ヒーター異常表示器34c,玉抜き異常表示器34d及び布ベルト異常表示器34eが備えられ、入出力ポートに接続されている。中継基板34には、前述したように島端表示ランプ30,玉揚送装置基板33,スイッチパネル35及び一括動作パネル40が入出力ポート44を介して接続されている。また、ヒーターを制御するためのヒーター基板45,玉抜き用分離器13を制御するための玉抜き基板46及び布ベルト自動巻取装置を制御するための布ベルト基板47が入出力ポート44を介して接続されている。また、玉揚送装置基板33には、前述した電源ユニット32の他に、シャッター装置19を制御するためのシャッター基板48及びパチンコ島台1内でのパチンコ玉のオーバーフローを検知するためのオーバーフローセンサ36が接続されている。
【0036】
中継基板34は、一括動作パネル40又はスイッチパネル35から出力される各装置の稼動・停止指示信号を受けて玉揚送装置基板33,ヒーター基板45,玉抜き基板46及び布ベルト基板47に稼動・停止指示信号を出力すると共に、島端表示ランプ30及びスイッチパネル35に各装置の状態を知らせる報知信号を出力する。また、各装置に何らかの異常が発生したときには、玉揚送装置基板33,ヒーター基板45,玉抜き基板46及び布ベルト基板47から出力される異常である旨の異常信号を受信し、スイッチパネル35及び島端表示ランプ30へ出力して各装置に対応するランプを赤色に点灯させると共に、中継基板34自身の玉揚送装置異常表示器34b,ヒーター異常表示器34c,玉抜き異常表示器34d及び布ベルト異常表示器34eに異常の種類に対応した数字を表示するものである。更に、玉揚送装置遅延設定用スイッチ34aにより設定された、スイッチパネル35又は一括動作パネル40からの玉揚送装置3の稼動指示信号を受けてから実際に玉揚送装置3の駆動モータを駆動するまでの時間を遅延させて稼動信号を、入出力ポート44を介して玉揚送装置基板33に出力するものである。
【0037】
玉揚送装置基板33は、オーバーフローセンサ36からの信号を受けたとき、即ち、パチンコ島台1内でパチンコ玉がオーバーフローとなったときに、シャッター基板48に信号を出力してシャッター装置19を閉じると共に、電源ユニット32を介してフラッシュランプ31に信号を出力して点灯させ、更に、中継基板34にオーバーフローである旨の異常信号出力を行い、玉揚送装置3を停止させる処理を行う。
【0038】
次に、開閉することにより、非優先タンク10から玉揚送装置3へパチンコ玉を導入したりあるいは、玉揚送装置3へのパチンコ玉の移送を遮断するシャッター装置19について、図4を参照して説明する。図4は、シャッター装置19が開いた状態及び閉じた状態の正面図である。
【0039】
シャッター装置19は、非優先タンク10のパチンコ玉の排出口と玉揚送装置3の導入樋4aとの間に介装されるものであり、非優先タンク10側に取り付けられるベース部60と、ベース部60に取り付けられるスライド部61と、から構成されている。
【0040】
ベース部60は、長方形状の板材により形成されるベース板62から構成されるものであり、ベース板62の両側方の上部及び下部には、ベース板62を非優先タンク10に取り付けるための取付穴63が穿設され、上下方向中央からやや下方には、パチンコ玉が通過する開口部64が穿設されている。また、上方であって、両側方からやや中央よりの位置には、スライド部61を取り付けるための取付突起65が突設されている。この取付突起65の側方には、取り付けたスライド部61を固定するための偏心つまみ66が取り付けられ、偏心つまみ66の斜め下方には、偏心つまみ66の回転を規制する規制突起67が突設されている。
【0041】
スライド部61は、ベース部60に取り付けられるブラケット72と、ブラケット72に対して上下方向に摺動自在に支持されるスライド板75と、スライド板75に取り付けられる遮蔽板77と、スイッチ基板83等の電気部品が取り付けられる取付部(図示しない)と、から構成されている。
【0042】
ブラケット72は、断面がL字形状の板材を平板で連結したものであり、ベース部60への取り付け面には、取付穴(図示しない)が穿設され、スライド板75を取り付ける面には、ローラ71が取り付けられている。スライド板75は、板材の下端部以外の周囲を曲げ起こして形成したものであり、前記ローラ71上を上下方向に摺動するものである。スライド板75のほぼ中央には、スライド板75に対して上下方向で摺動自在なラック取付板80が取り付けられている。ラック取付板80は、断面がL字形状のものであり、図中手前に折り曲げられた部分の上端は、スライド板75の上部とスプリング82により連結されている。また、図中手前に折り曲げられた部分の左側面には、ラック79が取り付けられ、右側面には、上下方向のほぼ中央がコ字形状に折り曲げられた接触突起81が取り付けられている。また、スライド板75の下端部には、遮蔽板77を取り付けるための取付穴(図示しない)が穿設されている。遮蔽板77は、ほぼ正方形状の板材で形成されるものであり、その上部には、遮蔽板開口部78が穿設されると共に、上端部には、取付突起76が突設されている。
【0043】
更に、ブラケット72には、スライド板75を覆うように図示しない取付部が取り付けられている。取付部の表面側には、駆動手段としてのシャッターモータ(図示しない)及びシャッターモータを制御するシャッター基板48(図3参照)が取り付けられ、取付部の裏面側、即ち、スライド板75側には、断面がL字形状のスイッチ取付板68が取り付けられている。このスイッチ取付板68には、スイッチ基板83が取り付けられており、スイッチ基板83の上端には、供給停止位置検出手段としてのシャッター閉スイッチ69が、下端には、シャッター開スイッチ70が取り付けられている。また、シャッターモータのモータ軸74が取付部を貫通してスライド板75側に突出しており、このモータ軸74の先端には、ピニオン73が取り付けられ、ピニオン73は、ラック79と噛み合っている。
【0044】
しかして、シャッター装置19を組み立てるには、まず、非優先タンク10側面にベース部60を取り付ける。ベース部60の偏心つまみ66を外側に回転させて、両側方の偏心つまみ66の間にスライド部61が入る位置にする。そして、遮蔽板77の取付突起76をスライド板75の取付穴に挿入することにより、予めスライド板75に遮蔽板77を取り付けておく。この状態でブラケット72の取付穴をベース板62の取付突起65に挿入することにより、スライド部61をベース部60に取り付ける。偏心つまみ66を内側に回転させて偏心つまみ66とベース板62とでブラケット72を挟持することにより、スライド部61がベース部60に固定されることとなる。
【0045】
上記のように組み立てられたシャッター装置19にシャッター閉塞の信号が入力された場合、シャッターモータが反時計方向に回転してスライド板75及び遮蔽板77が上昇し、図4(A)に示すように、遮蔽板77によって開口部64が閉塞されると共に、接触突起81によってシャッター閉スイッチ69が押圧されてONとなり、このON信号によりシャッターモータが停止される。
【0046】
また、シャッター装置19にシャッター開放の信号が入力された場合には、シャッターモータが時計方向に回転してスライド板75及び遮蔽板77が下降し、図4(B)に示すように、遮蔽板開口部78が開口部64部分に位置することにより開口部64が開放されると共に、接触突起81によってシャッター開スイッチ70が押圧されてONとなり、このON信号によりシャッターモータが停止される。
【0047】
次に、中継基板34及び玉揚送装置基板33により繰り返し行われる制御処理について図5乃至図10を参照して説明する。図5は、中継基板により行われる中継基板玉揚送装置処理のルーチンであり、図6は、玉揚送装置基板で行われる玉揚送装置基板処理のメインルーチンであり、図7は、シャッター異常処理を示すサブルーチンであり、図8は、玉揚送装置稼動処理を示すサブルーチンであり、図9は、玉揚送装置停止処理を示すサブルーチンであり、図10は、シャッター閉塞処理を示すサブルーチンである。
【0048】
先ず、図5に示す中継基板玉揚送装置処理において、ステップ10では、玉揚送装置基板33からスタンバイ信号出力があるか否かが判別される。このスタンバイ信号は、玉揚送装置基板33が正常に動作しているときに出力される信号である。ステップ10でスタンバイ信号出力がないと判別された場合には、玉揚送装置基板33に電源が供給されていないか、何らかの故障で正常に動作していないため、ステップ11で玉揚送装置異常表示器34bに「9」を番号表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯した後、制御を終了する。スタンバイ信号出力があると判別された場合には、ステップ12に進む。ステップ12では、玉揚送装置基板33から異常信号出力があるか否かが判別され、異常信号出力がないと判別された場合には、ステップ13で中継基板34の玉揚送装置異常表示器34bを消灯すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aの赤色を消灯してステップ15に進む。異常信号出力があると判別された場合には、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに異常信号の種類に応じた番号表示をすると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯した後、ステップ15に進む。なお、玉揚送装置異常表示器34bに表示される異常信号の種類に応じた番号表示については後述する。
【0049】
ステップ15では、玉揚送装置基板33から稼動中信号出力があるか否かが判別され、稼動中信号出力があると判別された場合には、ステップ16で玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを緑色に点灯してステップ18に進む。稼動中信号出力がないと判別された場合には、ステップ17で玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを消灯してステップ18に進む。ステップ18では、布ベルト自動巻取装置が稼動中か否かが判別され、稼動中であると判別された場合には、制御を終了するが、これは、布ベルト自動巻取装置により布ベルトの巻き取りを行っている場合には、玉揚送装置3が稼動しないよう設定されているためである。布ベルト自動巻取装置が稼動中でないと判別された場合には、ステップ19に進む。ステップ19では、一括動作パネル40又はスイッチパネル35の人為的操作により玉揚送装置3の稼動入力がされたか否か、つまり、稼動指示信号出力があるか否かが判別され、稼動指示信号出力があると判別された場合には、ステップ20に進む。ステップ20では、玉揚送装置基板33から稼動中信号出力があるか否かが判別され、稼動中信号出力がないと判別された場合には、玉揚送装置基板33へ玉揚送装置3の稼動信号を出力した後、制御を終了する。ステップ20で稼動中信号出力があると判別された場合には、そのまま制御を終了する。このように、ステップ19で玉揚送装置3の稼動指示信号出力があっても、玉揚送装置3が停止中でなければ、ステップ21の玉揚送装置基板33への稼動信号出力は行われない。
【0050】
一方、ステップ19で玉揚送装置3の稼動指示信号出力がないと判別された場合には、ステップ22に進む。ステップ22では、一括動作パネル40又はスイッチパネル35の人為的操作により玉揚送装置3の停止入力がされたか否か、つまり、停止指示信号出力があるか否かが判別され、停止指示信号出力があると判別された場合には、ステップ23に進む。ステップ23では、玉揚送装置基板33から稼動中信号出力があるか否かが判別され、稼動中信号出力があると判別された場合には、玉揚送装置基板33へ玉揚送装置3の停止信号を出力した後、制御を終了する。ステップ22で停止指示信号出力がないと判別された場合及びステップ23で稼動中信号出力がないと判別された場合には、そのまま制御を終了する。このように、ステップ22で玉揚送装置3の停止指示信号出力があっても、玉揚送装置3が稼動中でなければ、ステップ24の玉揚送装置基板33への停止信号出力は行われない。
【0051】
次に、図6に示す玉揚送装置基板処理において、ステップ30では、玉揚送装置基板33の回路が正常であるか否かが判別される。正常でないと判別された場合には、そのまま制御を終了し、正常であると判別された場合には、ステップ31で中継基板34にスタンバイ信号を出力(ステップ10参照)した後、ステップ32でシャッター異常処理のサブルーチンを行う。シャッター異常処理のサブルーチンにおいては、図7のステップ50でシャッター異常があるか否かが判別される。シャッター異常があるか否かは、後述する玉揚送装置稼動処理又は玉揚送装置停止処理において異常信号出力があるか否かを判別することにより行う。ステップ50でシャッター異常がないと判別された場合には、そのままシャッター異常処理のサブルーチンを抜けて玉揚送装置基板処理のステップ33に進む。シャッター異常があると判別された場合には、ステップ51に進み、シャッター開異常が解消されたか否かが判別される。シャッター開異常とは、シャッター装置19を開放するためにシャッターモータが駆動された後、所定時間が経過してもシャッター開スイッチ70がONしない場合であり、シャッター開異常を解消するための作業としては、玉揚送装置基板33において切替スイッチ33aを手動モードに切り替え、シャッター手動スイッチ33bを操作してシャッター装置19が動作するかを確認する。動作しなければシャッター装置19のスライド部材61を交換し、動作してシャッター開スイッチ70がONすれば異常が解消される。異常が解消した場合には、ステップ52で中継基板への異常信号出力が停止された後、ステップ53で中継基板34への稼動中信号出力が行われ、ステップ54に進む。玉揚送装置3は、シャッター開スイッチ70がONしたときに稼動と定義しているため、シャッター開異常が解消した時点でステップ53の中継基板34への稼動中信号出力が行われる。なお、シャッター開異常が一度解消されたら、その後、シャッター装置19を手動で操作し、シャッター開スイッチ70をOFFさせても、玉揚送装置3の稼動扱いは変わらない。一方、ステップ51でシャッター開異常が解消されていないと判別された場合には、ステップ52及びステップ53が実行されることなく、ステップ54に進む。
【0052】
ステップ54では、シャッター閉異常が解消されたか否かが判別される。シャッター閉異常とは、シャッター装置19を閉塞するためにシャッターモータが駆動された後、所定時間が経過してもシャッター閉スイッチ69がONしない場合であり、シャッター閉異常を解消するための作業としては、玉揚送装置基板33において切替スイッチ33aを手動モードに切り替え、シャッター手動スイッチ33bを操作してシャッター装置19が動作するかを確認する。動作しなければシャッター装置19のスライド部材61を交換し、動作してシャッター閉スイッチ69がONすれば異常が解消される。異常が解消した場合には、ステップ55で中継基板への異常信号出力が停止された後、ステップ56で中継基板34への稼動中信号出力が停止され、シャッター異常処理のサブルーチンを抜ける。玉揚送装置3は、シャッター閉スイッチ69がONしたときに停止と定義しているため、シャッター閉異常が解消した時点でステップ56の中継基板34への稼動出力が停止される。なお、シャッター閉異常が一度解消されたら、その後、シャッター装置19を手動で操作し、シャッター閉スイッチ69をOFFさせても、玉揚送装置3の停止扱いは変わらない。一方、ステップ54でシャッター閉異常が解消されていないと判別された場合には、ステップ55及びステップ56が実行されることなく、シャッター異常処理のサブルーチンを抜ける。
【0053】
図6の玉揚送装置基板処理に戻り、ステップ32のシャッター異常処理を抜けた後、ステップ33では、オーバフローセンサ36が断線しているか否かが判別され、断線していると判別された場合には、ステップ35で中継基板34へオーバーフローセンサ断線異常信号を出力した後、後述するステップ42へ進む。ここで、ステップ35で出力されたオーバーフローセンサ断線異常信号は、図5のステップ12において受信され、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに「1」を表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してオーバーフローセンサ断線異常であることを外部に報知する。この玉揚送装置異常表示器34b,玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aが断線報知手段を構成するものである。また、オーバーフローセンサ断線異常とは、センサが断線していたり、コネクタが抜けている等の状態をいう。一方、ステップ33で断線していないと判断された場合には、ステップ34で中継基板34へのオーバーフローセンサ断線異常信号の出力を停止し、ステップ36へ進む。ステップ36では、オーバフローセンサ36がONしたか否か、即ち、パチンコ島台1内のパチンコ玉の貯留量が許容範囲を超えてオーバーフローしているか否かが判別される。オーバーフローセンサ36がONしていると判別された場合には、ステップ39でフラッシュランプ31を点灯し、ステップ40で中継基板34へオーバーフロー異常信号を出力した後、後述するステップ41の玉揚送装置停止処理のサブルーチンへ進む。ここで、ステップ40で出力されたオーバーフロー異常信号は、図5のステップ12において受信され、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに「2」を表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してオーバーフロー異常であることを外部に報知する。一方、オーバーフローセンサ36がONしていないと判別された場合には、ステップ37でフラッシュランプ31を消灯した後、ステップ38で中継基板34へのオーバーフロー異常信号の出力を停止し、ステップ42へ進む。
【0054】
ステップ42では、フラッシュランプ31が点灯しているか否かが判別される。なお、フラッシュランプ31が点灯している場合、玉揚送装置3は、オーバーロード異常の状態にある。オーバーロード異常とは、玉揚送装置3への異物混入や搬送ベルトの破損により玉揚送装置3に過電流が流れて電源ユニット32のブレーカが落ちる状態をいい、ブレーカが落ちるとフラッシュランプ31の回路がとじるため、フラッシュランプ31がONとなって点灯する。ステップ42でフラッシュランプ31が点灯していると判別された場合には、ステップ44で中継基板34へオーバーロード異常信号を出力した後、後述するステップ45のシャッター閉塞処理のサブルーチンへ進む。ここで、ステップ44で出力されたオーバーロード異常信号は、図5のステップ12において受信され、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに「3」を表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してオーバーロード異常であることを外部に報知する。一方、フラッシュランプ31がONしていないと判別された場合には、ステップ43で中継基板34へのオーバーロード異常の出力を停止し、ステップ46へ進む。
【0055】
ステップ46では、中継基板34からの玉揚送装置3の稼動信号出力があるか否かが判別され、稼動信号出力があると判別された場合には、ステップ47の玉揚送装置稼動処理のサブルーチンへ進む。一方、稼動信号出力がないと判別された場合には、ステップ48で中継基板34からの玉揚送装置3の停止信号出力があるか否かが判別される。停止信号出力がないと判別された場合には、玉揚送装置基板処理の制御を終了し、停止信号出力があると判別された場合には、ステップ41で玉揚送装置停止処理のサブルーチンへ進む。
【0056】
次に、玉揚送装置3に異常が発生しておらず、中継基板34から稼動信号出力がされている場合に実行されるステップ47の玉揚送装置稼動処理のサブルーチンについて説明する。図8に示す玉揚送装置稼動処理において、ステップ60で玉揚送装置3の駆動モータが始動して玉揚送装置が駆動し、ステップ61でタイマー01がスタートする。タイマー01がスタートした後、ステップ62でタイマー01が5秒経過したか否かが5秒経過するまで行われる。この5秒という時間は、玉揚送装置3の駆動モータが始動した後、駆動モータにより周回する搬送ベルトが一定回転速度になるまでに十分な時間である。タイマー01が5秒経過すると、ステップ63でタイマー02がスタートし、ステップ64でシャッター装置19を開放するために、シャッターモータが開放駆動を始める。シャッターモータが開放駆動を始めると、ステップ65でシャッター開スイッチ70がONされたか否かが判別され、ONされたと判別された場合には、ステップ66で中継基板34に対して玉揚送装置3の稼動中信号出力が行われた後、ステップ67でシャッターモータが停止される。前述したように、玉揚送装置3は、シャッター開スイッチ70がONしたときに稼動と定義しているため、中継基板34に対して玉揚送装置3の稼動中信号出力が行われる。
【0057】
一方、ステップ65でシャッター開スイッチ70がONされないと判別された場合には、ステップ68でタイマー02が10秒経過したか否かが判別される。この10秒という時間は、シャッター装置19のシャッターモータが始動した後、シャッター開スイッチ70がONするまでの時間よりも十分に長い時間である。タイマー02が10秒経過するまでは、ステップ65及びステップ68を繰り返すが、ステップ68でタイマー02が10秒経過したと判別されたとき、即ち、シャッター開スイッチ70がONすることなく10秒が経過したときは、シャッター装置19に何らかの異常が発生したことになるため、ステップ69で中継基板34に異常信号出力が行われ、この後、ステップ67でシャッターモータが停止される。ここで、ステップ69の異常信号出力は、図5のステップ12において受信され、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに「4」を表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してシャッター開異常であることを外部に報知する。なお、シャッター開スイッチ70がONしない場合の原因として、シャッター装置19でのパチンコ玉の噛み込みやシャッター装置19自体の老朽化等がある。ステップ67でシャッターモータが停止されると、玉揚送装置稼動処理のサブルーチンから抜けて、玉揚送装置基板処理の制御が終了する。このように、シャッター開スイッチ70がONしない場合は、中継基板に対して稼動中信号出力が行われず、玉揚送装置3は稼動とみなされないが、シャッター開スイッチ70を人為的な操作でONすれば、ステップ53で稼動中信号の出力が行われ、稼動扱いとなる。
【0058】
次に、パチンコ島台1内のパチンコ玉がオーバーフローとなり、玉揚送装置基板33から中継基板34に異常信号出力が行われた場合、あるいは、玉揚送装置基板33に中継基板34から停止信号出力が行われた場合に実行される玉揚送装置停止処理のサブルーチンについて説明する。図9に示す玉揚送装置停止処理において、ステップ70でタイマー01がスタートし、ステップ71でタイマー02がスタートし、ステップ72でシャッター装置19を閉塞するために、シャッターモータが閉塞駆動を始める。シャッターモータが閉塞駆動を始めると、ステップ73でシャッター閉スイッチ69がONされたか否かが判別され、ONされたと判別された場合には、ステップ74でシャッターモータが停止される。なお、このステップ73からステップ74にかけての制御が第1駆動停止手段を構成するものである。
【0059】
一方、ステップ73でシャッター閉スイッチ69がONされないと判別された場合には、ステップ79でタイマー02が10秒経過したか否かが判別される。この10秒という時間は、シャッター装置19のシャッターモータが始動した後、シャッター閉スイッチ69がONするまでの時間よりも十分に長い時間である。タイマー02が10秒経過するまでは、ステップ73及びステップ79を繰り返すが、ステップ79でタイマー02が10秒経過したと判別されたとき、即ち、シャッター閉スイッチ69がONすることなく10秒が経過したときは、シャッター装置19に何らかの異常が発生したことになるため、ステップ80で中継基板34に異常信号出力が行われ、この後、ステップ74でシャッターモータが停止される。このステップ79,ステップ80及びステップ74にかけての制御が第2駆動停止手段を構成するものである。ここで、ステップ80の異常信号出力は、図5のステップ12において受信され、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに「4」を表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してシャッター閉異常であることを外部に報知する。この玉揚送装置異常表示器34b,玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aが異常停止報知手段を構成するものである。なお、シャッター閉スイッチ69がONしない場合の原因として、シャッター装置19でのパチンコ玉の噛み込みやシャッター装置19自体の老朽化等がある。
【0060】
シャッターモータが停止された後、ステップ75でタイマー01が20秒経過したか否かが判別される。この20秒という時間は、シャッター装置19のシャッターモータが始動した後、玉揚送装置3内のすべてのパチンコ玉が排出される等、玉揚送装置停止処理のすべての処理が十分に完了するのに必要な時間である。タイマー01が20秒経過するまでステップ75が繰り返され、タイマー01が20秒経過したと判断された場合、ステップ76で玉揚送装置3の駆動モータが停止されて玉揚送装置3が停止する。従って、この20秒という時間が、玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給が停止され、玉揚送装置3がパチンコ玉を揚送し終えて停止させるまでの所定時間である。玉揚送装置3が停止した後、ステップ77でシャッター閉スイッチ69がONされたか否かが判別され、ONされたと判別された場合には、ステップ78で中継基板34に対して玉揚送装置3の稼動中信号出力が停止された後、玉揚送装置稼動処理のサブルーチンから抜けて、玉揚送装置基板処理の制御が終了する。前述したように、玉揚送装置3は、シャッター閉スイッチ69がONしたときに稼動を停止と定義しているため、中継基板34に対する玉揚送装置3の稼動中信号出力が停止される。
【0061】
一方、ステップ77でシャッター閉スイッチ69がONされていないと判別された場合には、中継基板34に対する玉揚送装置3の稼動中信号出力が停止されることなく、玉揚送装置稼動処理のサブルーチンから抜けて、玉揚送装置基板処理の制御が終了する。なお、ステップ77でシャッター閉スイッチ69がONされていないと判別された場合には、玉揚送装置3が実際に停止されていても中継基板に対しては、玉揚送装置3は稼動扱いになっている。これは、玉揚送装置3が稼動扱いになっているときには、布ベルト自動巻取装置が稼動できない設定になっており、即ち、シャッター閉スイッチ69がONされていない場合には、布ベルト自動巻取装置を稼動させないためである。シャッター閉スイッチ69がONされていない場合には、何らかの原因でシャッター装置19が閉塞されず、停止した玉揚送装置3内にパチンコ玉が残存している可能性がある。この状態で布ベルト自動巻取装置を駆動させた場合、パチンコ玉の負荷により布ベルト自動巻取装置のモータに過電流が流れて焼き付いてしまう危険性があるため、シャッター閉スイッチ69がONされていない場合には、布ベルト自動巻取装置を駆動できないようにしている。稼動扱いは、シャッター閉スイッチ69を人為的な操作でONすれば、ステップ56で稼動中信号の出力停止が行われ、停止扱いとなる。
【0062】
次に、玉揚送装置3がオーバーロード異常の状態となり、玉揚送装置基板から中継基板へ異常信号出力が行われた場合に実行されるシャッター閉塞処理のサブルーチンについて説明する。図10に示すシャッター閉塞処理において、ステップ90でタイマーがスタートし、ステップ91でシャッター装置19を閉塞するために、シャッターモータが閉塞駆動を始める。シャッターモータが閉塞駆動を始めると、ステップ92でシャッター閉スイッチ69がONされたか否かが判別され、ONされたと判別された場合には、ステップ93でシャッターモータが停止される。
【0063】
一方、ステップ92でシャッター閉スイッチ69がONされないと判別された場合には、ステップ96でタイマーが10秒経過したか否かが判別される。この10秒という時間は、玉揚送装置停止処理の場合と同様、シャッター装置19のシャッターモータが始動した後、シャッター閉スイッチ69がONするまでの時間よりも十分に長い時間である。タイマーが10秒経過するまでは、ステップ92及びステップ96を繰り返すが、ステップ96でタイマーが10秒経過したと判別されたとき、即ち、シャッター閉スイッチ69がONすることなく10秒が経過したときは、シャッター装置19に何らかの異常が発生したことになるため、ステップ97で中継基板34に異常信号出力が行われ、この後、ステップ93でシャッターモータが停止される。ここで、ステップ97の異常信号出力は、図5のステップ12において受信され、ステップ14で玉揚送装置異常表示器34bに「4」を表示すると共に、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してシャッター閉異常であることを外部に報知する。
【0064】
シャッターモータが停止された後、ステップ94でシャッター閉スイッチ69がONされたか否かが判別され、ONされたと判別された場合には、ステップ95で中継基板34に対して玉揚送装置3の稼動中信号出力が停止された後、シャッター閉塞処理のサブルーチンから抜けて、シャッター閉塞処理の制御が終了する。前述したように、玉揚送装置3は、シャッター閉スイッチ69がONしたときに稼動を停止と定義しているため、中継基板34に対する玉揚送装置3の稼動中信号出力が停止される。一方、ステップ94でシャッター閉スイッチ69がONされていないと判別された場合には、中継基板34に対する玉揚送装置3の稼動中信号出力が停止されることなく、シャッター閉塞処理のサブルーチンから抜けて、シャッター閉塞処理の制御が終了する。なお、玉揚送装置停止処理と同様の理由により、シャッター閉スイッチ69がONされていない場合には、布ベルト自動巻取装置を駆動できないようにしている。このシャッター閉塞処理は、玉揚送装置3がオーバーロード異常で強制停止した場合、再度、玉揚送装置3が稼動する前にシャッターを閉塞することを忘れることがないようにするため、オーバーロード異常になったらシャッターを予め閉塞するのである。
【0065】
次に、上記した制御により行われる玉揚送装置3の作用について説明すると、先ず、パチンコ島台1内のパチンコ玉の貯留量が増加し、オーバーフローダクト8b内に設置されたオーバーフローセンサ36によってパチンコ玉が検知されると、フラッシュランプ31が点灯すると共に、玉揚送装置異常表示器34bに「2」を表示し、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯して外部にオーバーフローが報知されると共に、シャッター装置19が閉塞駆動を開始する。閉塞駆動開始後、シャッター装置19が閉塞して非優先タンク10から玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給が遮断され、シャッター装置19のシャッター閉スイッチ69がONすることによりシャッター装置19の閉塞駆動が停止する。そして、シャッター装置19の閉塞駆動が停止した後、所定時間(本実施形態では、閉塞駆動開始時から20秒)が経過すると玉揚送装置3が停止する。このように、玉揚送装置3をシャッター装置19の閉塞駆動が停止したと同時に停止させるのではなく、閉塞駆動の停止後、所定時間経過後に玉揚送装置3を停止させるため、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置が停止する。このため、玉揚送装置3内に残存するパチンコ玉により玉揚送装置が稼動できなくなることを防ぐために、玉揚送装置内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置3を再度稼動させることができる。
【0066】
また、シャッター装置19の閉塞駆動の停止後、所定時間経過までの間に玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉は、貯留空間である上部タンク5,分岐箱7及びオーバーフローダクト8bのオーバーフローセンサ36より上方の空間に貯留されるが、この貯留空間は、シャッター装置19の閉塞駆動の停止後、所定時間経過までの間に玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉よりも十分に多くのパチンコ玉を貯留することができるため、玉揚送装置が停止する前に、玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということがない。
【0067】
また、シャッター装置19が閉塞駆動を開始した後、何らかの原因でシャッター閉スイッチ69がONしない場合であっても、所定時間(本実施形態では、10秒)が経過するとシャッター装置19のシャッターモータを停止させると共に、玉揚送装置異常表示器34bに「4」を表示し、玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを赤色に点灯してシャッター閉異常であることを外部に報知する。このため、シャッターモータの破損等、シャッター装置19の二次的な破損を防ぐことができる。また、シャッター閉異常によりシャッター装置19のシャッターモータが停止されたことを知ることができるため、シャッター装置19に発生したトラブルを発見でき、このトラブルに対して適宜対処することができる。
【0068】
なお、上記した実施形態においては、シャッター装置19の閉塞駆動が停止した後、所定時間が経過すると玉揚送装置3を停止させるものを示したが、このようなものに限らず、センサにより玉揚送装置3内にパチンコ玉が存在しないことを確認した後、玉揚送装置3を停止させるものであってもよい。例えば、玉揚送装置3の排出樋4bの手前にある屈曲部の外側表面に、玉揚送装置3によって揚送されてきたパチンコ玉の通過を検出する確認手段としての玉通路センサ(図示しない)を取り付け、この玉通路センサがパチンコ玉を検出しなくなってから所定時間経過後に玉揚送装置3を停止させるものであってもよい。また、上記した実施形態においては、ステップ70でタイマー01をスタートしているものを示したが、ステップ74の後にステップ70を設けてタイマー01をスタートさせるようなものでもよく、シャッター装置19が閉塞して残ったパチンコ玉を揚送し終える時間の経過後に駆動モータが停止されればタイマー01のスタートはどこからでもよい。
【0069】
以上、パチンコ島台の詳細な構成について説明してきたが、本実施形態においては、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンク5と、前記上部タンク5から溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクとしての非優先タンク10と、該貯留タンクとしての非優先タンク10に貯留されたパチンコ玉を前記上部タンク5に揚送する玉揚送装置3と、が設置されたパチンコ島台1において、該パチンコ島台1内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサ36と、前記貯留タンクとしての非優先タンク10から前記玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段としてのシャッター装置19と、前記オーバーフローセンサ36でオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置3が停止するまでの間に前記玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間としての上部タンク5,分岐箱7及びオーバーフローダクト8aのオーバーフローセンサ36より上方の空間と、を備え、前記オーバーフローセンサ36の検出信号に基づいて前記供給停止手段としてのシャッター装置19により前記玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給が停止され、前記玉揚送装置がパチンコ玉を揚送し終える時間の経過後に停止させることを特徴とするものである。このように構成することにより、パチンコ島台1内のパチンコ玉がオーバーフローの状態になった際に、玉揚送装置3内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置3を停止させることができるため、従来、玉揚送装置3内に残存するパチンコ玉による玉揚送装置3の稼動不能を防ぐために行っていた玉揚送装置3内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置3を再度稼動させることができる。
【0070】
また、オーバーフロー状態が検出されてから玉揚送装置3が停止するまでの間に玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間としての上部タンク5,分岐箱7及びオーバーフローダクト8aのオーバーフローセンサ36より上方の空間が備えられているため、玉揚送装置3が停止する前に、玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということを防止し、正常に玉揚送装置3を停止させることができる。
【0071】
また、本実施形態においては、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンク5と、前記上部タンク5から溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクとしての非優先タンク10と、該貯留タンクとしての非優先タンク10に貯留されたパチンコ玉を前記上部タンク5に揚送する玉揚送装置3と、が設置されたパチンコ島台1において、該パチンコ島台1内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサ36と、前記貯留タンクとしての非優先タンク10から前記玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段としてのシャッター装置19と、前記オーバーフローセンサ36でオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置3が停止するまでの間に前記玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間としての上部タンク5,分岐箱7及びオーバーフローダクト8aのオーバーフローセンサ36より上方の空間と、前記玉揚送装置3内にパチンコ玉が存在するか否かを確認する確認手段としての玉通路センサと、を備え、前記オーバーフローセンサ36の検出信号に基づいて前記供給停止手段としてのシャッター装置19により前記玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給が停止され、前記確認手段としての玉通路センサにより前記玉揚送装置3内にパチンコ玉が存在しないことを確認した後、前記玉揚送装置3を停止させることを特徴とするものである。このように構成することにより、パチンコ島台1内のパチンコ玉がオーバーフローの状態になった際に、玉揚送装置3内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置3を停止させることができるため、従来、玉揚送装置3内に残存するパチンコ玉による玉揚送装置3の稼動不能を防ぐために行っていた玉揚送装置3内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置3を再度稼動させることができる。
【0072】
また、オーバーフロー状態が検出されてから玉揚送装置3が停止するまでの間に玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間としての上部タンク5,分岐箱7及びオーバーフローダクト8aのオーバーフローセンサ36より上方の空間が備えられているため、玉揚送装置3が停止する前に、玉揚送装置3から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということを防止し、正常に玉揚送装置3を停止させることができる。
【0073】
また、時間等によるパチンコ玉の存在が無いことを予測して停止させるものに比べ、確認手段で玉揚送装置3内のパチンコ玉の存在が無いことを確認した後に停止させるため、より確実に玉揚送装置3内にパチンコ玉が残らないようにすることができる。
【0074】
また、本実施形態においては、前記供給停止手段は、駆動手段としてのシャッターモータの駆動力により作動する遮蔽板77で前記玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置19であり、該シャッター装置19は、前記遮蔽板77が前記玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段としての閉スイッチ69と、該供給停止位置検出手段としての閉スイッチ69の検出信号に基づいて前記駆動手段としてのシャッターモータを停止させる第1駆動停止手段と、を備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、供給停止位置検出手段としての閉スイッチ69によりパチンコ玉の供給が停止された状態を確実に検知した後、第1駆動停止手段で駆動手段が停止されることになり、確実に玉揚送装置3への供給を停止させた後、時間の経過又は確認手段としての玉通過センサで玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しないことを確認して玉揚送装置3を停止させることができる。このため、より確実に、玉揚送装置3内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置3を停止させることができる。
【0075】
また、本実施形態においては、前記シャッター装置19は、前記駆動手段としてのシャッターモータが駆動された後、所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合、前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段を備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、パチンコ玉を遮蔽板77が噛み込み、遮蔽板77が供給停止位置まで移動できない場合や、供給停止位置検出手段の故障により検出できない場合等の何らかの原因により第1駆動停止手段により駆動手段を停止できない場合でも、第2駆動停止手段により駆動手段としてのシャッターモータを停止することができるため、駆動し続けることによる駆動手段としてのシャッターモータの破損等、シャッター装置19の二次的な破損を防ぐことができる。
【0076】
また、第2駆動停止手段により、パチンコ玉がオーバーフローの状態にあるパチンコ島台の玉揚送装置3を停止させることができる。
【0077】
また、本実施形態においては、前記第2駆動停止手段により前記シャッター装置19が停止された際、該シャッター装置19の停止を外部に報知する異常停止報知手段としての玉揚送装置異常表示器34b,玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、第2駆動停止手段によってシャッター装置19が停止されたことを知ることができるため、シャッター装置19に発生したトラブルを発見でき、このトラブルに対して適宜対処することができる。また、シャッター装置19の異常による玉揚送装置3内のパチンコ玉の残存の可能性を知ることができるため、玉揚送装置3の再駆動に際して点検が必要であることを認識でき、点検作業の後、最適な状態で玉揚送装置3を駆動させることができる。
【0078】
更に、本実施形態においては、前記オーバーフローセンサ36の配線が断線した際、断線したことを外部に報知する断線報知手段としての玉揚送装置異常表示器34b,玉揚送装置表示部30a及び玉揚送装置スイッチ35aを備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、オーバーフローセンサ36の配線が断線していることを知ることでき、配線の修理等の対処をすることができるため、パチンコ島台1内のパチンコ玉がオーバーフローとなっても検出できないという最悪の事態を防止することができる。
【0079】
なお、上記した実施形態においては、玉揚送装置3へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段としてシャッター装置19を示したが、シャッター装置19に限らず、貯留タンクの下流端に設けられ、貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を玉揚送装置に向けて揚送するミニコンベアのようなものであってもよい。この場合には、ミニコンベアを停止させることにより、玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止させることとなる。
【0080】
また、上記した実施形態においては、シャッター装置19の遮蔽板77は、上下動するものを示したが、上下動するものに限らず、左右に作動するもの等であってもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1に記載の発明においては、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台において、該パチンコ島台内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサと、前記貯留タンクから前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段と、前記オーバーフローセンサでオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置が停止するまでの間に前記玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間と、を備え、前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、前記駆動手段が駆動された後所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合に前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段と、を備え、前記オーバーフローセンサの検出信号に基づいて前記供給停止手段により前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給が停止され、前記玉揚送装置がパチンコ玉を揚送し終える時間の経過後に前記玉揚送装置を停止させることにより、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローの状態になった際に、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置を停止させることができるため、従来、玉揚送装置内に残存するパチンコ玉による玉揚送装置の稼動不能を防ぐために行っていた玉揚送装置内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置を再度稼動させることができる。
【0082】
また、オーバーフロー状態が検出されてから玉揚送装置が停止するまでの間に玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間が備えられているため、玉揚送装置が停止する前に、玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということを防止し、正常に玉揚送装置を停止させることができる。
【0083】
また、請求項2に記載の発明においては、複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台において、該パチンコ島台内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサと、前記貯留タンクから前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段と、前記オーバーフローセンサでオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置が停止するまでの間に前記玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間と、前記玉揚送装置内にパチンコ玉が存在するか否かを確認する確認手段と、を備え、前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、前記駆動手段が駆動された後所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合に前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段と、を備え、前記オーバーフローセンサの検出信号に基づいて前記供給停止手段により前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給が停止され、前記確認手段により前記玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しないことを確認した後、前記玉揚送装置を停止させることにより、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローの状態になった際に、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置を停止させることができるため、従来、玉揚送装置内に残存するパチンコ玉による玉揚送装置の稼動不能を防ぐために行っていた玉揚送装置内のパチンコ玉を取り除くという煩雑な作業をすることなく、玉揚送装置を再度稼動させることができる。
【0084】
また、オーバーフロー状態が検出されてから玉揚送装置が停止するまでの間に玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間が備えられているため、玉揚送装置が停止する前に、玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留するスペースがなくなりパチンコ玉を排出することができなくなる、ということを防止し、正常に玉揚送装置を停止させることができる。
【0085】
また、時間等によるパチンコ玉の存在が無いことを予測して停止させるものに比べ、確認手段で玉揚送装置内のパチンコ玉の存在が無いことを確認した後に停止させるため、より確実に玉揚送装置内にパチンコ玉が残らないようにすることができる。
【0086】
また、請求項1又は請求項2に記載の発明においては、前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、を備えたことにより、供給停止位置検出手段によりパチンコ玉の供給が停止された状態を確実に検知した後、第1駆動停止手段で駆動手段が停止されることになり、確実に玉揚送装置への供給を停止させた後、時間の経過又は確認手段で玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しないことを確認して玉揚送装置を停止させることができる。このため、より確実に、玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しない状態で玉揚送装置を停止させることができる。
【0087】
また、請求項1又は請求項2に記載の発明においては、前記シャッター装置は、前記駆動手段が駆動された後、所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合、前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段を備えたことにより、パチンコ玉を遮蔽板が噛み込み、遮蔽板が供給停止位置まで移動できない場合や、供給停止位置検出手段の故障により検出できない場合等の何らかの原因により第1駆動停止手段により駆動手段を停止できない場合でも、第2駆動停止手段により駆動手段を停止することができるため、駆動し続けることによる駆動手段の破損等、シャッター装置の二次的な破損を防ぐことができる。
【0088】
【0089】
また、請求項に記載の発明においては、前記第2駆動停止手段により前記シャッター装置が停止された際、該シャッター装置の停止を外部に報知する異常停止報知手段を備えたことにより、第2駆動停止手段によってシャッター装置が停止されたことを知ることができるため、シャッター装置に発生したトラブルを発見でき、このトラブルに対して適宜対処することができる。また、シャッター装置の異常による玉揚送装置内のパチンコ玉の残存の可能性を知ることができるため、玉揚送装置の再駆動に際して点検が必要であることを認識でき、点検作業の後、最適な状態で玉揚送装置を駆動させることができる。
【0090】
更に、請求項に記載の発明においては、前記オーバーフローセンサの配線が断線した際、断線したことを外部に報知する断線報知手段を備えたことにより、オーバーフローセンサの配線が断線していることを知ることができ、配線の修理等の対処をすることができるため、パチンコ島台内のパチンコ玉がオーバーフローとなっても検出できないという最悪の事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るパチンコ島台の内部を示す部分側面図である。
【図2】 島端表示ランプ,玉揚送装置基板,中継基板,スイッチパネル及びホールコンピュータに設けられる一括動作パネルの接続を示す概略図である。
【図3】 実施形態に係るパチンコ島台の制御系を示すブロック図である。
【図4】 シャッター装置が開いた状態及び閉じた状態の正面図である。
【図5】 中継基板により行われる中継基板玉揚送装置処理のルーチンである。
【図6】 玉揚送装置基板で行われる玉揚送装置基板処理のメインルーチンである。
【図7】 シャッター異常処理を示すサブルーチンである。
【図8】 玉揚送装置稼動処理を示すサブルーチンである。
【図9】 玉揚送装置停止処理を示すサブルーチンである。
【図10】 シャッター閉塞処理を示すサブルーチンである。
【符号の説明】
1 パチンコ島台
3 玉揚送装置
5 上部タンク
7 分岐樋
8a オーバーフローダクト
10 非優先タンク
19 シャッター装置
30 島台表示ランプ
30a 玉揚送装置表示部
31 フラッシュランプ
32 電源ユニット
33 玉揚送装置基板
34 中継基板
34b 玉揚送装置異常表示器
35 スイッチパネル
35a 玉揚送装置スイッチ
36 オーバーフローセンサ
40 一括動作パネル
69 閉スイッチ
77 遮蔽板

Claims (4)

  1. 複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台において、
    該パチンコ島台内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサと、前記貯留タンクから前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段と、前記オーバーフローセンサでオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置が停止するまでの間に前記玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間と、を備え、
    前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、
    該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、前記駆動手段が駆動された後所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合に前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段と、を備え、
    前記オーバーフローセンサの検出信号に基づいて前記供給停止手段により前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給が停止され、前記玉揚送装置がパチンコ玉を揚送し終える時間の経過後に前記玉揚送装置を停止させることを特徴とするパチンコ島台。
  2. 複数のパチンコ機と、パチンコ玉を貯留する上部タンクと、前記上部タンクから溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに貯留されたパチンコ玉を前記上部タンクに揚送する玉揚送装置と、が設置されたパチンコ島台において、
    該パチンコ島台内に許容量を超えてパチンコ玉が貯留されるオーバーフロー状態を検出するオーバーフローセンサと、前記貯留タンクから前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を停止する供給停止手段と、前記オーバーフローセンサでオーバーフロー状態が検出されてから前記玉揚送装置が停止するまでの間に前記玉揚送装置から排出されるパチンコ玉を貯留し得る貯留空間と、前記玉揚送装置内にパチンコ玉が存在するか否かを確認する確認手段と、を備え、
    前記供給停止手段は、駆動手段の駆動力により作動する遮蔽板で前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断するシャッター装置であり、
    該シャッター装置は、前記遮蔽板が前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給を遮断する位置にあることを検知する供給停止位置検出手段と、該供給停止位置検出手段の検出信号に基づいて前記駆動手段を停止させる第1駆動停止手段と、前記駆動手段が駆動された後所定時間内に前記第1駆動停止手段により前記駆動手段が停止されていない場合に前記駆動手段の駆動を停止させる第2駆動停止手段と、を備え、
    前記オーバーフローセンサの検出信号に基づいて前記供給停止手段により前記玉揚送装置へのパチンコ玉の供給が停止され、前記確認手段により前記玉揚送装置内にパチンコ玉が存在しないことを確認した後、前記玉揚送装置を停止させることを特徴とするパチンコ島台。
  3. 前記第2駆動停止手段により前記シャッター装置が停止された場合、該シャッター装置の停止を外部に報知する異常停止報知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパチンコ島台。
  4. 前記オーバーフローセンサの配線が断線した場合、断線したことを外部に報知する断線報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のパチンコ島台。
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