JP4517621B2 - 玉揚送装置 - Google Patents
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Description
この止め金具40は、係合溝43(図3参照)が形成される係合板42と、係合溝43と係合可能な係合位置(図2(A)に示す位置)と係合溝43と係合不可能な係合解除位置(図2(B)に示す位置)とに移動可能な係合突起41と、で構成されている。
そして、係合板42が支持板46を介してガイドレール20側に、係合突起41が揚送筒本体3側にそれぞれ設けられている。
また、この係合突起41は、図2に示すように、揚送筒本体3の側面に一体形成されている取付枠37に取り付けられた電気的駆動手段又は電気的駆動部材としてのガイドレール開放ソレノイド38の可動部材39の先端に設けられると共に、ガイドレール開放ソレノイド38をON(通電している状態)することにより係合解除位置としての埋没した埋没位置に移動して係合溝43との係合が解除され、ガイドレール開放ソレノイド38をOFF(通電していない状態)することにより可動部材39に周設して設けられているバネに付勢されて係合位置としての突出した突出位置に移動して係合溝43と係合されるものである。
しかして、係合突起41が揚送筒本体3から突出した突出位置では、図2(A)に示すように、係合突起41と係合板42の係合溝43とが係合することでガイドレール20を揚送筒本体3に止着する止着状態となり、ガイドレール20が開放されることはない。
一方、係合突起41が揚送筒本体3に埋没した埋没位置では、図2(B)に示すように、ガイドレール20を揚送筒本体3に開閉可能な非止着状態となり、支持ヒンジ27を介してガイドレール20が開閉可能になる。
また、仮にガイドレール20の内部にこれらを設けたとしても、ガイドレール20を上下で分割した2つのガイドレールで構成したものを採用する場合、構造(配線の引き回し等)が非常に複雑なものとなってしまうだけでなく、配線の一部がガイドレールで保護されない構造になってしまい、新たに配線を保護する保護部材を設ける等の対処を施さなければならないと考えられ、このような点からもあまり得策ではない。
本実施例のようにこれらを揚送筒本体3の内部に設けておけば、ガイドレール20を上下で分割した2つのガイドレールで構成したものを採用しても、このような諸問題が発生することなく、容易にガイドレール20の構成を変更することができる。
また、止め金具40と該止め金具40毎に設けられるガイドレール開放ソレノイド38は、揚送筒本体3の垂直方向に亘って数箇所に設けられている。なお、止め金具40に関する詳細な説明については、後述する。
ガイドレール20の内部には、パチンコ玉を揚送通過させる空間である玉通路を1列毎に区画して形成するための玉通路溝31a〜31gを形成するレール溝形成部材30が装着されている。このレール溝形成部材30は、ウレタンにより形成されており、該レール溝形成部材30の両端部に設けられた係合部32がガイドレール20の突起部分に係合されて固定されると共に、レール溝形成部材30の背面側(揚送筒本体3と反対側)に装着された複数のスプリング35により、玉通路溝31a〜31gを上昇するパチンコ玉に対して圧力が加わる構造となっている。尚、レール溝形成部材30は、玉通路を1列毎に区画するための玉通路溝31a〜31gを形成するものを示したが、玉通路を区画しないもの、つまり、玉通路溝31a〜31gを形成しないものでも良い。
また、レール溝形成部材30の背面側には、スプリング35の一端を収容して伸縮変形を案内するためのスプリング収容部34と、スプリング収容部34と同じ高さでレール溝形成部材30の変形を抑えるためのレール支持部材33とが形成されている。
ガイドレール20に取り付けられる布ベルト26は、ガイドレール20の長さの約7倍の長さを有し、1週間に1回の交換作業と、1日に1回の巻取作業が必要なもので、これら作業は、翌日の営業に備える意味から営業終了後に行われる。
また、上記したガイドレール20の下端部には、搬送ベルト6とガイドレール20との間にパチンコ玉が残存しているか否かを検知するためのガイドレール玉検知センサ87(図6参照)が取り付けられている。尚、ガイドレール玉検知センサ87はガイドレール20の下端部に設けたものを示したが、パチンコ玉が残存しているか否かを検知できればどのような位置でも良く、例えば、ガイドレール20の上端部や上部屈曲樋24に設けたものでも良い。
しかして、搬送ベルト6を周回移動させることにより、布ベルト26を介してガイドレール20の玉通路溝31a〜31gに嵌り込んだパチンコ玉を搬送ベルト6と狭持した状態で布ベルト26に汚れを拭き取られながら上昇させるものである。
図において、止め金具40は、ガイドレール20の側面に取り付けられた支持板46と、支持板46に取り付けられた連結軸49に揺動自在に軸支され且つその先端に係合突起41と係合する係合溝43を有する係合板42と、係合板42を係合する方向に付勢するスプリング44と、係合溝43と係合可能な係合位置及び係合溝43と係合不可能な係合解除位置に移動可能な係合突起41と、で構成されると共に、係合板42がガイドレール20の側面に、係合突起41が揚送筒本体3の側面にそれぞれ設けられている。
係合突起41は、後述する操作手段としてのガイドレールスイッチ80d,80eの操作に基づいてガイドレール開放ソレノイド38が駆動され、この駆動に連動して係合位置としての突出位置と係合解除位置としての埋没位置とに移動されるものである。
また、揚送筒本体3側には、ガイドレール20が揚送筒本体3に閉鎖したことを検知するガイドレール閉鎖検知手段としてのガイドレール閉鎖検知センサ53がガイドレール20に対向し且つ閉鎖時にその先端部がガイドレール20に当接して押圧されるように突設されている。
また、支持板46に揺動自在に軸支される係合板42は、その上部の連結軸49を中心にして揺動されるが、その係合板42に突設される係止突起45aと支持板46に突設される係止突起45bとの間に掛け渡されるスプリング44によって、係合板42の先端下部に形成される係合溝43が前記係合突起41と係合するように付勢され、その付勢時の係合板42の下方への回動を所定位置までに規制する下方ストッパー突起48が支持板46に突設されている。
更に、スプリング44の付勢力に抗して係合突起41に乗り上げて揺動された係合板42が上方に回動しないように、その回動を所定位置までに規制する上方ストッパー突起47が支持板46に突設されている。
そして、図2(B)に示すように、後述するガイドレール開放スイッチ80dの操作に基づいてガイドレール開放の信号が出力されたときにガイドレール開放ソレノイド38が駆動し、係合突起41が揚送筒本体3に埋没した埋没位置に移動することで、係合突起41と係合板42の係合溝43との係合が解除されるため、ガイドレール20が揚送筒本体3から開放できる状態となる。
そして、図3(B)に示すように、ガイドレール20が支持ヒンジ27によって軸支されて開放した状態では、係合板42は、支持板46に下方ストッパー突起48が突設されているため、スプリング44の付勢により下方へ回動することはない。また、このときガイドレール閉鎖検知センサ53は、ガイドレール20が閉鎖されていないことを検知している状態のOFFとなっている。
そして、図3(C)及び(D)に示すように、ガイドレール20を揚送筒本体3側に押し込むことにより、係合板42が係合突起41に当接した後、係合板42がスプリング44の付勢力に抗して係合突起41に乗り上げて上側に揺動される。尚、係合板42は、係合突起41との当接面が傾斜状に形成され、係合突起41に乗り上げ易く構成されている。また、支持板46に上方ストッパー突起47が突設されているため、係合板42が必要以上に上方へ回動することはない。
そして、ガイドレール20を閉鎖し切った状態では、図3(A)に示すように、係合板42がスプリング44の付勢力によって係合突起41と係合板42の係合溝43とが係合した状態、即ち、ガイドレール20が揚送筒本体3に止着した状態となる。また、このときガイドレール閉鎖検知センサ53はガイドレール20が閉鎖されていることを検知している状態のONとなっている。
このように、ガイドレール20は、ガイドレール開放スイッチ80dの操作により係合突起41が止着不可能状態である埋没位置に移動するため、開閉可能な非止着状態となり、また、ガイドレール閉鎖スイッチ80eの操作により係合突起41が止着可能状態である突出位置に移動するため、ガイドレール20を開放位置から閉鎖位置に移動させれば開閉不可能な止着状態になるようになっている。
また、上方であって、両側方からやや中央よりの位置には、スライド部56の一部を構成するブラケット67を取り付けるための取付突起60が突設されている。この取付突起60の側方には、取り付けたブラケット67を固定するための偏心つまみ61が取り付けられ、偏心つまみ61の斜め下方には、偏心つまみ61の回転を規制する規制突起62が突設されている。
スライド板70は、板材の下端部以外の周囲を曲げ起こして形成したものであり、前記ローラ66上を上下方向に摺動するものである。スライド板70のほぼ中央には、スライド板70に対して垂直状にラック取付板75が取り付けられている。ラック取付板75は、断面がL字形状のものであり、図中手前に折り曲げられた部分の上端は、スライド板70の上部とスプリング77により連結されている。また、図中手前に折り曲げられた部分の左側面には、ラック74が取り付けられ、右側面には、上下方向のほぼ中央がコ字形状に折り曲げられた接触突起76が取り付けられている。また、スライド板70の下端部には、次に説明する遮蔽板72の取付突起71を取り付けるための取付穴が穿設されている。
遮蔽板72は、ほぼ正方形状の板材で形成されるものであり、その上部には、遮蔽板開口部73が穿設されると共に、上端部には、取付突起71が突設されている。
このスイッチ取付板63には、スイッチ基板78が取り付けられており、スイッチ基板78の上端には、シャッター閉鎖検知センサ64が、下端には、シャッター開放検知センサ65が取り付けられている。
また、シャッターモータ90のモータ軸69が取付部を貫通してスライド板70側に突出しており、このモータ軸69の先端には、ピニオン68が取り付けられ、ピニオン68は、ラック74と噛み合っている。
図示の実施形態の場合、スイッチ80a〜80kとして、自動モードと手動モードを切り替える切替スイッチ80aと、自動モードにおいて操作することのできる玉揚送装置1におけるシステムを稼動・停止する駆動モータ駆動操作手段としてのシステムスイッチ80b,80cと、ガイドレール20を開放・閉鎖する操作手段としてのガイドレールスイッチ80d,80eと、手動モードにおいて操作することのできる玉揚送装置1の駆動モータ4を強制的に駆動・停止する第2強制操作手段としての駆動モータ強制スイッチ80f,80gと、ガイドレール20を強制的に開放・閉鎖する第1強制操作手段としてのガイドレール強制スイッチ80h,80iと、シャッター装置54を強制的に開放・閉鎖するシャッター強制スイッチ80j,80kと、が設けられている。
手動モードにおいて操作することのできる駆動モータ強制スイッチ80f,80g及びガイドレール強制スイッチ80h,80i並びにシャッター強制スイッチ80j,80kは、玉揚送装置1におけるシステムに何らかの異常が発生して正常に稼動できなくなったような場合に、異常を除去する等のために強制的に駆動モータ4、ガイドレール20及びシャッター装置54を駆動させるものである。
また、システムスイッチ80b,80c、ガイドレールスイッチ80d,80e、駆動モータ強制スイッチ80f,80g、ガイドレール強制スイッチ80h,80i及びシャッター強制スイッチ80j,80kにおいては、それぞれの一方のスイッチが押されるとそのスイッチが点灯し、それに対応した他方のスイッチが消灯する。
また、ガイドレール開放スイッチ80dを押すことにより係合突起41が係合解除位置に移動し、ガイドレール20が開閉可能な止着不可能状態となり、ガイドレール閉鎖スイッチ80eを押すことにより係合突起41が係合位置に移動し、ガイドレール20を止着可能な止着可能状態となる。ただし、後述する駆動モータ検知手段が駆動モータ4の駆動を検知し、駆動モータ4が駆動している状態及びガイドレール玉検知センサ87がガイドレール20内に残存しているパチンコ玉を検知し、パチンコ玉が残存している状態では、ガイドレール開放スイッチ80dの操作は無効にされる。
尚、これら制御の詳細については、後述する。
また、駆動モータ検知手段の検出信号の如何、あるいはガイドレール玉検知センサ87の検出信号の如何にかかわらず、ガイドレール強制開放スイッチ80hを押すことにより強制的に係合突起41が係合解除位置に移動し、ガイドレール20が開閉可能な止着不可能状態となり、ガイドレール強制閉鎖スイッチ80iを押すことにより係合突起41が係合位置に移動し、ガイドレール20を止着可能な止着可能状態となる。
また、シャッター強制開放スイッチ80jを押すことによりシャッター装置54が開放され、シャッター強制閉鎖スイッチ80kを押すことによりシャッター装置54が閉鎖される。
また、玉揚送装置基板80においては、前述したスイッチ80a〜80k(図6では図示省略)、シャッター開放検知センサ65、シャッター閉鎖検知センサ64、ガイドレール閉鎖検知センサ53、ガイドレール玉検知センサ87、ガイドレール開放ソレノイド38、異常コード表示器81及びシャッターモータ90が入出力ポート86を介して接続されている。
また、上記した以外にも、駆動モータ4が駆動しているか否かを検知する駆動モータ検知手段(図示しない)を備えた玉揚送装置1の駆動モータ4にブレーカー(図示しない)を介して電源を供給する電源ユニット91、電源ユニット91を介して電源ユニット91のブレーカーが落ちたときに点灯するフラッシュランプ92、パチンコ島台内でパチンコ玉がオーバーフローしているか否かを検知するためのオーバーフロー検知センサ88(図6ではオーバーフローセンサと記載)、及び玉揚送装置1又はパチンコ島台の島端等のホール店員が確認できる位置に設置されてパチンコ島台等に何らかの異常があることをホール店員に知らせるための異常報知ランプ89が入出力ポート86を介して接続されている。
状態フラグセット処理のサブルーチンにおいては、図8のステップ20で駆動モータ4が駆動中であるか否か、つまり、駆動モータ4が駆動しているか否かを検知する駆動モータ検知手段が駆動モータ4の駆動を検知しているか否かが判別される。
ステップ20で駆動モータ4が駆動中であると判別された場合には、ステップ21で駆動モータフラグをONし、ステップ23に進む。駆動モータ4が駆動していないと判別された場合には、ステップ22で駆動モータフラグをOFFし、ステップ23に進む。
ステップ23では、シャッター開放検知センサ65がONであるか否か、つまり、シャッター装置54が開放しているか否かが判別される。シャッター開放検知センサ65がONであると判別された場合には、ステップ24でシャッター開放フラグをONし、ステップ26に進む。シャッター開放検知センサ65がONでないと判別された場合には、ステップ25でシャッター開放フラグをOFFし、ステップ26に進む。
図9に示す異常フラグセット処理において、ステップ50でシャッター開放異常フラグがONであるか否かが判別される。ステップ50でシャッター開放異常フラグがONでないと判別された場合には、ステップ52に進み、シャッター開放異常フラグをOFFした後、ステップ54に進む。シャッター開放異常フラグがONであると判別された場合には、ステップ51に進み、シャッター開放フラグがONであるか否かが判別される。ステップ51でシャッター開放フラグがONであると判別された場合には、ステップ52でシャッター開放異常フラグをOFFした後、ステップ54に進む。一方、シャッター開放フラグがONでないと判別された場合には、ステップ53に進み、シャッター開放異常フラグをONした後、ステップ54に進む。
所定時間とは、数秒(例えば、5秒)であり、この数秒という時間は、玉揚送装置1の駆動モータ4が始動した後、駆動モータ4により周回する搬送ベルト6が一定回転速度になるまでに十分な時間である。
タイマー01がタイムアップすると、ステップ107でシャッター装置54を開放するために、シャッターモータ90が開放駆動を始め、ステップ108でタイマー02がスタートする。シャッターモータ90が開放駆動を始めると、ステップ109でシャッター開放検知センサ65がONされたか否かが判別され、ONされたと判別された場合には、ステップ110でシャッターモータ90が停止され、稼動処理のサブルーチンから抜けて、稼動処理の制御が終了する。
所定時間とは、例えば、10秒であり、この10秒という時間は、シャッター装置54のシャッターモータ90が始動した後、シャッター開放検知センサ65がONするまでの時間よりも十分に長い時間である。
タイマー02が10秒経過するまでは、ステップ109及びステップ111を繰り返すが、ステップ111でタイマー02が10秒経過したと判別されたとき、即ち、シャッター開放検知センサ65がONされることなく10秒が経過したときは、シャッター装置54に何らかの異常が発生したことになるため、ステップ112でシャッター開放異常フラグがONされ、この後、ステップ110でシャッターモータ90が停止され、稼動処理のサブルーチンから抜けて、稼動処理の制御が終了する。
一方、ステップ125でシャッター閉鎖検知センサ64がONされないと判別された場合には、ステップ127でタイマー01が所定時間を経過したか否かが判別される。
所定時間とは、例えば、10秒であり、この10秒という時間は、シャッター装置54のシャッターモータ90が始動した後、シャッター閉鎖検知センサ64がONするまでの時間よりも十分に長い時間である。
タイマー01が10秒経過するまでは、ステップ125及びステップ127を繰り返すが、ステップ127でタイマー01が10秒経過したと判別されたとき、即ち、シャッター閉鎖検知センサ64がONされることなく10秒が経過したときは、シャッター装置54に何らかの異常が発生したことになるため、ステップ128でシャッター閉鎖異常フラグがONされ、この後、ステップ126でシャッターモータ90が停止される。
所定時間とは、例えば、20秒であり、この20秒という時間は、シャッター装置54のシャッターモータ90が停止されて玉揚送装置1への玉の供給が停止された後、玉揚送装置1内のすべてのパチンコ玉が排出樋部25から玉揚送装置1の外部へ排出されるまでの時間よりも十分に長い時間である。
タイマー02が20秒経過するまでステップ130が繰り返され、タイマー02が20秒経過したと判断された場合、ステップ131で玉揚送装置1の駆動モータ4が停止されて玉揚送装置1が停止され、停止処理のサブルーチンから抜けて、停止処理の制御が終了する。
以上、説明した玉揚送装置基板80により行われる玉揚送装置基板処理は、繰り返し行われるものである。
シャッター開放異常は、シャッターモータ90が開放駆動(ステップ107)してからシャッター開放検知センサ65がONされることなく(ステップ109がNO)所定時間経過(ステップ111がYES)した場合に、この異常が発生したと判断されるものである。
この異常が発生したと判断されると、シャッター開放異常フラグがONされ(ステップ112)、このフラグに基づいて異常コード表示器81に異常コード「1」が表示され(ステップ71)、異常報知ランプ89が赤色に点灯(ステップ89)して外部に報知されるようになっている。
この異常は、シャッター装置54がパチンコ玉を噛み込んでいたり、シャッター装置54が老朽化等で破損していたりすることが主な原因である。
異常の原因がシャッター装置54がパチンコ玉を噛み込んでいる場合は、切替スイッチ80aを操作して手動モードに切り替え、シャッター強制スイッチ80j,80kを操作して噛み込んだパチンコ玉を取り除き、シャッター装置54を開放状態(図4(B)の状態)にする。
また、異常の原因がシャッター装置54の破損の場合は、シャッター装置54を交換し、上記の手動操作でシャッター装置54を開放状態にする。
このように、異常を解消してシャッター装置54を開放状態にすると、シャッター開放検知センサ65がONするためシャッター開放フラグがONになり(ステップ23がYES、ステップ24)、このフラグに基づいてシャッター開放異常フラグがOFFされることで(ステップ51がYES、ステップ52)、異常コード表示器81の表示及び異常報知ランプ89の点灯が自動的に無くなり(ステップ72,90)、この異常への対処が完了する。
この異常が発生したと判断されると、シャッター閉鎖異常フラグがONされ(ステップ128)、このフラグに基づいて異常コード表示器81に異常コード「2」が表示され(ステップ74)、異常報知ランプ89が赤色に点灯(ステップ89)して外部に報知されるようになっている。
この異常は、シャッター装置54がパチンコ玉を噛み込んでいたり、シャッター装置54が老朽化等で破損していたりすることが主な原因である。
異常の原因がシャッター装置54がパチンコ玉を噛み込んでいる場合は、切替スイッチ80aを操作して手動モードに切り替え、シャッター強制スイッチ80j,80kを操作して噛み込んだパチンコ玉を取り除き、シャッター装置54を閉鎖状態(図4(A)の状態)にする。
また、異常の原因がシャッター装置54の破損の場合は、シャッター装置54を交換し、上記の手動操作でシャッター装置54を閉鎖状態にする。
このように、異常を解消してシャッター装置54を閉鎖状態にすると、シャッター閉鎖検知センサ64がONするためシャッター閉鎖フラグがONになり(ステップ26がYES、ステップ27)、このフラグに基づいてシャッター閉鎖異常フラグがOFFされることで(ステップ55がYES、ステップ56)、異常コード表示器81の表示及び異常報知ランプ89の点灯が自動的に無くなり(ステップ72,90)、この異常への対処が完了する。
この異常が発生したと判断されると、ガイドレール閉鎖異常フラグがONされ(ステップ103)、このフラグに基づいて異常コード表示器81に異常コード「3」が表示され(ステップ77)、異常報知ランプ89が赤色に点灯(ステップ89)して外部に報知されるようになっている。
この異常は、ガイドレール20が開放されている状態でパチンコ玉の揚送が開始されてしまうと、パチンコ玉が揚送されないだけでなく、パチンコ島台内にパチンコ玉が散乱してしまい他の装置にパチンコ玉が入り込んだりして2次的被害に繋がりかねないため、このような不適切な状況におけるパチンコ玉の揚送開始の指示を異常として扱っている。また、この異常は、不注意による人為的なガイドレール20の閉め忘れが主な原因である。
異常の原因がガイドレール20の閉め忘れであるため、ガイドレール20を止着状態にする。
このように、ガイドレール20を止着状態にすると、ガイドレール閉鎖検知センサ53がONするためガイドレール閉鎖フラグがONになり(ステップ29がYES、ステップ30)、このフラグに基づいてガイドレール閉鎖異常フラグがOFFされることで(ステップ59がYES、ステップ60)、異常コード表示器81の表示及び異常報知ランプ89の点灯が自動的に無くなり(ステップ78,90)、この異常への対処が完了する。
この異常が発生したと判断されると、ガイドレール玉有異常フラグがONされ(ステップ144)、このフラグに基づいて異常コード表示器81に異常コード「4」が表示され(ステップ80)、異常報知ランプ89が赤色に点灯(ステップ89)して外部に報知されるようになっている。
この異常は、ガイドレール20内に玉が残存している状態で何ら準備することなく不用意にガイドレール20を非止着状態にしてしまうと、パチンコ島台内にパチンコ玉が散乱してしまい他の装置にパチンコ玉が入り込んだりして2次的被害に繋がりかねないため、このような不適切な状況におけるガイドレール20開放の指示を異常として扱っている。尚、この異常は、ガイドレール20内に異物が混入していたり、ガイドレール20と揚送筒本体3との間隔調整不良が主な原因である。
異常の原因が異物混入の場合は、切替スイッチ80aを操作して手動モードに切り替え、玉受け箱(図示しない)をガイドレール20の下方に準備してガイドレール20を持ちながらガイドレール強制開放スイッチ80hを操作し、パチンコ玉が散乱しないようガイドレール20を少しだけ開けてパチンコ玉を玉受け箱に回収し、その後、異物を取り除く。このように予め準備して注意しながらパチンコ玉を取り除けばパチンコ玉が散乱することを防止することができる。
また、異常の原因が間隔調整不良の場合も同様にパチンコ玉を取り除き、その後、間隔を適切な幅に調整にする。
このように、異常を解消してパチンコ玉が取り除かれると、ガイドレール玉検知センサ87がOFFするためガイドレール玉フラグがOFFになり(ステップ32がYES、ステップ34)、このフラグに基づいてガイドレール玉有異常フラグがOFFされることで(ステップ63がNO、ステップ64)、異常コード表示器81の表示及び異常報知ランプ89の点灯が自動的に無くなり(ステップ81,90)、この異常への対処が完了する。
この異常が発生したと判断されると、フラッシュランプフラグがONされ(ステップ36)、このフラグに基づいて異常コード表示器81に異常コード「5」が表示され(ステップ83)、異常報知ランプ89が赤色に点灯(ステップ89)して外部に報知されるようになっている。
この異常は、ガイドレール20内に異物が混入したり、搬送ベルト6が破損していたりすることが主な原因である。
このフラッシュランプ92は、上記原因で搬送ベルト6に過負荷がかかると、電源ユニット91のブレーカーに過電流が流れてブレーカーが落ち、ブレーカーが落ちるとフラッシュランプ92の回路が閉じてフラッシュランプ92が点灯するようになっている。
なお、この異常は、強制的に駆動モータ4が停止されているため、シャッター装置54が開放状態であり、ガイドレール20内にはパチンコ玉が残存している状態になっている。
異常の原因が異物混入の場合は、切替スイッチ80aを操作して手動モードに切り替え、シャッター強制スイッチ80j,80kを操作してシャッター装置54を閉鎖状態(図4(A)の状態)にし、玉受け箱(図示しない)をガイドレール20の下方に準備してガイドレール20を持ちながらガイドレール強制開放スイッチ80hを操作し、パチンコ玉が散乱しないようガイドレール20を少しだけ開けてパチンコ玉を玉受け箱に回収し、その後、異物を取り除き、電源ユニット91に設けられているフラッシュランプ消灯スイッチ(図示しない)を押してフラッシュランプ92を消灯させ、ブレーカーを元に戻す。
また、異常の原因が搬送ベルト6の破損の場合も同様にシャッター装置54を閉鎖状態にしてパチンコ玉及び異物を取り除き、搬送ベルト6を交換して、電源ユニット91に設けられているフラッシュランプ消灯スイッチ(図示しない)を押してフラッシュランプ92を消灯させ、ブレーカーを元に戻す。
このように、異常を解消してフラッシュランプ92が消灯されると、フラッシュランプフラグがOFFされることで(ステップ35がNO、ステップ37)、異常コード表示器81の表示及び異常報知ランプ89の点灯が自動的に無くなり(ステップ84,90)、この異常への対処が完了する。
この異常が発生したと判断されると、オーバーフローフラグがONされ(ステップ39)、このフラグに基づいて異常コード表示器81に異常コード「6」が表示され(ステップ86)、異常報知ランプ89が赤色に点灯(ステップ89)して外部に報知されると共に、玉揚送装置1を停止(ステップ122〜ステップ131)させるようになっている。
この異常は、パチンコ島台内の玉貯留量が飽和状態であるにもかかわらず、玉揚送装置1でパチンコ玉を揚送し続けてしまうと、やがて玉揚送装置1から玉を排出できなくなり、玉揚送装置1等が破損しかねないため、このような状況を異常として扱っており、パチンコ島台内に貯留される玉貯留量が許容範囲を超えたことが原因であるため、パチンコ島台からパチンコ玉を抜き取り、玉貯留量を減少させる。
このように、パチンコ島台の玉貯留量を減少させると、オーバーフロー検知センサ88がOFFになりオーバーフローフラグがOFFされることで(ステップ38がNO、ステップ40)、異常コード表示器81の表示及び異常報知ランプ89の点灯が自動的に無くなり(ステップ87,90)、この異常への対処が完了する。
このシステムは、切替スイッチ80aを操作してシステムが正常の場合は自動モードで、点検を行う場合や異常に対処する場合は手動モードで使用されるものである。
手動モードは、各スイッチ80f〜80kの操作に基づいて強制的に装置が駆動するようになっており、自動モードは、以下のようになっている。
システムを稼動させるために、システム稼働スイッチ80bがONされると(ステップ100がON)、既に駆動モータ4が駆動している場合(ステップ101がNO)及びガイドレール20が非止着状態である場合(ステップ102がNO)を除いて、駆動モータ4が駆動(ステップ104)してシャッター装置54が開放(ステップ107)され、玉揚送装置1による玉の揚送が開始されるようになっている。上記した既に駆動モータ4が駆動している場合には再度稼動処理を行う必要が無く、ガイドレール20が非止着状態である場合には不適切な状況であるため、システム稼働スイッチ80bがONされても処理(ステップ104〜ステップ112)を行わないようになっている。
また、システムを停止させるために、システム停止スイッチ80cがONされると(ステップ120がON)、既に駆動モータ4が停止している場合(ステップ121がNO)を除いて、シャッター装置54を閉鎖(ステップ123)して駆動モータ4が停止(ステップ131)され、玉揚送装置1による玉の揚送が停止されるようになっている。上記した既に駆動モータ4が停止している場合には再度停止処理を行う必要が無いため、システム停止スイッチ80cがONされても処理(ステップ123〜ステップ131)を行わないようになっている。
また、ガイドレール20を開放するために、ガイドレール開放スイッチ80dがONされると(ステップ140がYES)、駆動モータ4が駆動している場合(ステップ141がYES)及びガイドレール20内に玉が残存している場合(ステップ142がNO)を除いて、ガイドレール開放ソレノイド38が駆動(ステップ143)され、ガイドレール20が開閉可能な非止着状態になるようになっている。上記した駆動モータ4が駆動している場合では玉が揚送されている状態にあり、この状態でガイドレール20が開放されてしまうと、パチンコ島台内にパチンコ玉が散乱してしまい他の装置にパチンコ玉が入り込んだりして2次的被害に繋がりかねないため、このような不適切な状況においては処理(ステップ143)を行わないようになっている。また、ガイドレール20内に玉が残存している場合も同様な状況が想定されるため、処理(ステップ143)を行わないようになっている。
また、ガイドレール20を閉鎖するために、ガイドレール閉鎖スイッチ80eがONされると(ステップ145がYES)、ガイドレール開放ソレノイド38が駆動(ステップ146)され、ガイドレール20が止着可能な状態になるようになっている。
ガイドレール開放ソレノイド38は、その先端がガイドレール20側に曲折された可動フック部104が形成され、側方上下に取付ネジ105が挿通される取付穴106が穿設されている。
3 揚送筒本体
4 下部ローラ(駆動モータ)
6 搬送ベルト
20 ガイドレール
21 布ベルト
27 支持ヒンジ(軸着部材)
31a〜31g 玉通路溝
38 ガイドレール開放ソレノイド(電気的駆動手段,電気的駆動部材)
40 止め金具(止着部材)
41 係合突起
42 係合板
43 係合溝
53 ガイドレール閉鎖検知センサ
54 シャッター装置
64 シャッター閉鎖検知センサ
65 シャッター開放検知センサ
80 玉揚送装置基板
81 異常コード表示器
95 ガイドレール溝
97 連結部材
Claims (5)
- 揚送筒本体とガイドレールとの間に形成され、駆動モータの駆動によりパチンコ玉が揚送される玉通路と、前記ガイドレールを前記揚送筒本体の一側で開閉可能に軸着する軸着部材と、前記ガイドレールを前記揚送筒本体の他側で止着可能な止着部材と、を備えた玉揚送装置において、
前記止着部材は、複数の止め金具で構成され、
該止め金具は、揺動自在に軸支されると共に係合溝が形成される係合板と、電気的駆動部材によって前記係合溝と係合可能な係合位置及び前記係合溝と係合不可能な係合解除位置に移動可能な係合突起と、で構成されると共に、いずれか一方が前記揚送筒本体側に、いずれか他方が前記ガイドレール側に設けられ、
前記電気的駆動部材の駆動を指示する操作手段の操作に基づいて当該電気的駆動部材が駆動され、この駆動に連動してそれぞれの前記係合突起が前記係合位置と前記係合解除位置とに移動されることを特徴とする玉揚送装置。 - 前記止め金具には、前記係合板の揺動範囲を規制するストッパー部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の玉揚送装置。
- 前記係合板には、前記係合溝と前記係合突起とが係合する方向に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の玉揚送装置。
- 前記駆動モータが駆動しているか否かを検知する駆動モータ検知手段と、前記玉通路にパチンコ玉が残存しているか否かを検知するガイドレール玉検知手段と、を備え、
前記駆動モータ検知手段が前記駆動モータの駆動を検知している場合、及び/又は前記ガイドレール玉検知手段が残存しているパチンコ玉を検知している場合には、前記操作手段の操作を無効にすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の玉揚送装置。 - 前記駆動モータの駆動を指示する駆動モータ駆動操作手段と、前記ガイドレールが閉鎖しているか否かを検知するガイドレール閉鎖検知手段と、を備え、
前記ガイドレール閉鎖検知手段が前記ガイドレールの閉鎖を検知していない場合には、前記駆動モータ駆動操作手段の指示を無効にすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の玉揚送装置。
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