JP2001340594A - 遊技機の施錠装置 - Google Patents

遊技機の施錠装置

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JP2001340594A
JP2001340594A JP2000209069A JP2000209069A JP2001340594A JP 2001340594 A JP2001340594 A JP 2001340594A JP 2000209069 A JP2000209069 A JP 2000209069A JP 2000209069 A JP2000209069 A JP 2000209069A JP 2001340594 A JP2001340594 A JP 2001340594A
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locking
locking rod
support plate
engaging
electromagnetic solenoid
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JP2000209069A
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Shigeo Maruyama
重夫 丸山
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GSK SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、構造が簡単で、嵩張らず
コンパクトであって、遊技機用の各種の機器や部品等の
前面枠や本体枠の取付に支障が生ずることがなく、取り
扱いが良好であってしかも安価で防犯性が高い遊技機の
施錠装置を提供する。 【解決手段】 施錠杆の上部と下部に設けられた鉤部、
または、支持板の上部と下部に傾動可能に枢支され前記
施錠杆の上下端部と連結された鉤部材が本体枠に取り付
けられた受け金具に係合することで施錠され、前記取付
板の中間部に取り付けられたシリンダ錠の解錠操作によ
って、前記引張バネの付勢力に抗し前記施錠杆を支持板
に沿って施錠位置から解錠位置まで摺動させて、前記鉤
部または鉤部材と前記受け金具との係合を解除すること
で解錠を行う遊技機の施錠装置において、前記支持板ま
たは施錠杆には施錠杆の摺動をロックする係合体を備え
た電磁ソレノイドが装着され、前記施錠杆または支持板
には、前記電磁ソレノイドの係合体と係合する係合部が
形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機の前面枠
を本体枠に対して施錠させる施錠装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、パチンコ、パチス
ロ、スロットマシン、スマートボール、アレンジボール
等に例示される遊技機の前面枠を本体枠に対して施錠し
たり解錠したりするのに好適な施錠装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】遊技機の前面枠は、一端が蝶番で本体枠
に固定され、他端は自由端とされて本体枠に対し回動可
能となっており、前面枠の自由端の背面に本体枠との施
錠を可能とする施錠装置が設けられている。このような
施錠装置として、例えば、登録実用新案第250845
2号公報に、取付板と支持板を断面L字形に形成した基
枠体の内側に、施錠杆が前記支持板に沿って上下方向に
摺動可能に配設され、施錠杆が引張バネにより上方に付
勢され、支持板の上下部に傾動可能に枢支された鉤部材
に、前記施錠杆の上下端が連結され、取付板の中間部に
シリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差
し込むように取り付けられ、錠軸の先端に施錠杆と係合
するカム板が固定されてなる構造のものが記載されてい
る。
【0003】このような施錠装置が設けられた遊技機に
おいては、蝶番を支点にして前面枠を閉鎖するために押
圧すると、本体枠に設けられた受け金具に鉤部材が当接
し、鉤部材が上方に傾動するとともに施錠杆が下方へ摺
動し、さらに前面枠を押圧して閉鎖すると、施錠杆が引
張バネの復元力により施錠位置に戻り、受け金具に鉤部
材が係合し、前面枠が本体枠に施錠される。そして、キ
ーをシリンダ錠に差し込み、キー操作によりカム板を解
錠方向に回動させて、施錠杆を摺動させ、受け金具と鉤
部材との係合を解除し、蝶番を支点として前面枠を開く
ことができる。
【0004】そして、このような施錠装置を採用した遊
技機において、何らかの方法、例えば、不正に入手され
たキーやマスターキーおよびこれらのキーの複製物によ
って、前面枠が開放されると、前面枠の背面に配設され
た機器や部品への操作が可能となり、これら機器や部品
を改変したり、遊技機の勝率を制御するROMを勝率の
高い裏ROMと交換したりするといった不正操作が可能
となる。このような不正操作は、夜間に忍び込んで行わ
れる可能性が高いが、白昼に行なわれることもある。
【0005】遊技機への不正操作を防止するため、図1
5に示すように本体枠内側に前面枠ロック装置101を
取り付け、施錠装置の施錠時に、施錠装置の鉤部材10
2の傾動をロックするようにすることが提案されてい
る。この前面枠ロック装置101は、スライド板103
を揺動アーム104を介して電磁ソレノイド105によ
って支持プレート106に沿って摺動させ、スライド板
103によって施錠装置の鉤部材102の傾動を防止す
るようにしたものであって、構造が複雑で大型なことか
ら、高価なものとなる。そして、この前面枠ロック装置
101を本体枠に取り付ける際、本体枠内面側に広いス
ペースを必要とし、本体枠に取り付けられた受け金具1
07、前面枠の裏面に取り付けられた施錠装置、およ
び、本体枠内と前面枠の裏面に取り付けられた遊技機用
の各種の機器や部品等が支障となる恐れが高い。十分な
取付スペースが確保できない場合は、遊技機の部品等の
サイズや構造、設置位置を変更したり、遊技機全体の構
造の変更も必要となる。また、この前面枠ロック装置1
01を支持プレート106を介して本体枠の適切な位置
に取り付けるには熟練を要する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、
部品点数が少なく、構造が簡単で、嵩張らずコンパクト
であって、遊技機用の各種の機器や部品を前面枠や本体
枠に取り付けるのに支障がなく、取り扱いが良好であっ
てしかも安価で防犯性の高い遊技機の施錠装置を提供す
ること目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、縦長の取付板の側方に支持板が起立し
た基枠体の内側に、施錠杆が前記支持板に沿って摺動可
能に配設され、該施錠杆が引張バネにより施錠方向に付
勢され、前記取付板が本体枠に対し開閉可能とされた前
面枠に取り付けられ、前記施錠杆の上部と下部に設けら
れた鉤部、または、前記支持板の上部と下部に傾動可能
に枢支され前記施錠杆の上下端部と連結された鉤部材が
本体枠に取り付けられた受け金具に係合することで施錠
され、前記取付板の中間部に取り付けられたシリンダ錠
の解錠操作によって、前記引張バネの付勢力に抗し前記
施錠杆を支持板に沿って施錠位置から解錠位置まで摺動
させて、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との係合
を解除することで解錠を行う遊技機の施錠装置におい
て、前記支持板には施錠杆の摺動をロックする係合体を
備えた電磁ソレノイドが装着され、前記施錠杆には、前
記電磁ソレノイドの係合体と係合する係合部が形成され
てなることを特徴とする。
【0008】ここにおいて、電磁ソレノイドは、通電に
より係合体が施錠杆の係合部との係合位置から退避位置
に移動して係合が解除され施錠杆の摺動を可能とし、通
電停止により係合体が退避位置から係合位置まで移動し
て係合し、施錠杆の摺動を不能とするもの(以下、「タ
イプIの電磁ソレノイド」という)であってもよいし、
また、逆に、通電停止により係合体が施錠杆の係合部と
の係合位置から退避位置に移動して係合が解除され施錠
杆の摺動を可能とし、通電により係合体が退避位置から
係合位置まで移動して係合し、施錠杆の摺動を不能とす
るもの(以下、「タイプ11の電磁ソレノイド」とい
う)であってもよい。
【0009】タイプ1の電磁ソレノイドの場合には、通
電中であって前面枠が本体枠に対し開放されている状態
においては、係合体は退避位置にあり、係合体と施錠杆
の係合部との係合が解除され施錠杆の摺動を可能として
いることから、前面枠を本体枠に押圧すると、施錠杆が
前記引張バネの付勢力に抗して施錠位置から支持板に沿
って摺動し、さらに前面枠を押圧して閉鎖させると、施
錠杆が復元力によって再度施錠位置にまで復帰して、施
錠杆の上部と下部に設けられた鉤部、または、前記支持
板の上部と下部に傾動可能に枢支され前記施錠杆の上下
端部と連結された鉤部材が受け金具に係合し、施錠状態
となる。
【0010】該施錠状態において、電磁ソレノイドへの
通電を停止すると、係合体が退避位置から係合位置まで
移動して施錠杆の係合部に係合する。このため、キーを
用いてシリンダ錠の解錠操作を行おうとしても施錠杆を
摺動させることが不可能となり、例えば、不正に入手さ
れたキーやマスターキーおよびこれらのキーの複製物を
使用しても解錠できない。そのため、前面枠が開放され
ることがなく、前面枠の背面に配設された機器や部品へ
の操作ができず、これら機器や部品を改変したり、遊技
機の勝率を制御するROMを勝率の高い裏ROMと交換
したりするといった不正操作がなされることがない。従
って、電磁ソレノイドへの通電を停止することで、白
昼、夜間を問わず防犯性が高くなる。
【0011】一方、該施錠状態において、電磁ソレノイ
ドへ通電すると、係合体が係合位置から退避位置まで移
動する。この状態において、キーを用いてシリンダ錠の
解錠操作を行うと、施錠杆が前記引張バネの付勢力に抗
して、支持板に沿って施錠位置から解錠位置にまで摺動
し、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との係合が外
れて解錠され、前記前面枠を開放することができる。
【0012】また、タイプ11の電磁ソレノイドの場合
には、通電停止中であって前面枠が本体枠に対し開放さ
れている状態においては、係合体は退避位置にあり、係
合体と施錠杆の係合部との係合が解除され施錠杆の摺動
を可能としていることから、前面枠を本体枠に押圧する
と、施錠杆が前記引張バネの付勢力に抗して施錠位置か
ら支持板に沿って摺動し、さらに前面枠を押圧して閉鎖
させると、施錠杆が復元力によって再度施錠位置にまで
復帰して、施錠杆の上部と下部に設けられた鉤部、また
は、前記支持板の上部と下部に傾動可能に枢支され前記
施錠杆の上下端部と連結された鉤部材が受け金具に係合
し、施錠状態となる。
【0013】該施錠状態において、電磁ソレノイドへ通
電すると、係合体が退避位置から係合位置まで移動して
施錠杆の係合部に係合する。このため、キーを用いてシ
リンダ錠の解錠操作を行おうとしても施錠杆を摺動させ
ることが不可能となり、例えば、不正に入手されたキー
やマスターキーおよびこれらのキーの複製物を使用して
も解錠できない。そのため、前面枠が開放されることが
なく、前面枠の背面に配設された機器や部品への操作が
できず、これら機器や部品を改変したり、遊技機の勝率
を制御するROMを勝率の高い裏ROMと交換したりす
るといった不正操作がなされることがない。従って、電
磁ソレノイドへの通電することで、白昼、夜間を問わず
防犯性が高くなる。
【0014】一方、該施錠状態において、電磁ソレノイ
ドへの通電を停止すると、係合体が係合位置から退避位
置まで移動する。この状態において、キーを用いてシリ
ンダ錠の解錠操作を行うと、施錠杆が前記引張バネの付
勢力に抗して、支持板に沿って施錠位置から解錠位置に
まで摺動し、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との
係合が外れて解錠され、前記前面枠を開放することがで
きる。
【0015】そして、タイプI、IIの電磁ソレノイド
による施錠杆のロックには、係合体を備えた電磁ソレノ
イドを支持板に装着し、該係合体と係合する係合部を施
錠杆に形成すればよく、部品点数が少なく、構造が簡単
で、嵩張らずコンパクトで安価あって、省スペース化を
はかることができる。このため、前面枠や本体枠に取り
付けられている遊技機用の各種の機器や部品の邪魔にな
る恐れがなく、施錠装置自体を前面枠へ取り付ければよ
いことから、前面枠への取付に熟練を要しない。
【0016】ここにおいて、前記施錠杆に穿設されたプ
ランジャ係合孔に、電磁ソレノイドのプランジャが支持
板に穿設された貫通孔を貫通して係合することにより、
前記施錠杆の摺動がロックされることが好ましい。これ
によれば、施錠杆にはプランジャ係合孔を、支持板には
プランジャ貫通孔を穿設するだけでよく、より簡単な構
造で製造が容易であって、しかも、頑丈でありロックが
確実となる。
【0017】また、この発明は、縦長の取付板の側方に
支持板が起立した基枠体の内側に、施錠杆が前記支持板
に沿って摺動可能に配設され、該施錠杆が引張バネによ
り施錠方向に付勢され、前記取付板が本体枠に対し開閉
可能とされた前面枠に取り付けられ、前記施錠杆の上部
と下部に設けられた鉤部、または、前記支持板の上部と
下部に傾動可能に枢支され前記施錠杆の上下端部と連結
された鉤部材が本体枠に取り付けられた受け金具に係合
することで施錠され、前記取付板の中間部に取り付けら
れたシリンダ錠の解錠操作によって、前記引張バネの付
勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って施錠位置から解
錠位置まで摺動させて、前記鉤部または鉤部材と前記受
け金具との係合を解除することで解錠を行う遊技機の施
錠装置において、前記施錠杆にはその摺動をロックする
係合体を備えた電磁ソレノイドが装着され、前記支持板
には、前記電磁ソレノイドの係合体と係合する係合部が
形成されてなることを特徴とする。
【0018】ここにおいても、電磁ソレノイドは、前記
タイプI、タイプIIのものが、採用できる。タイプI
の電磁ソレノイドの場合には、通電中であって前面枠が
本体枠に対し開放されている状態においては、係合体は
退避位置にあり、係合体と支持板の係合部との係合が解
除され施錠杆の摺動を可能としていることから、前面枠
を本体枠に押圧すると、施錠杆が前記引張バネの付勢力
に抗して施錠位置から支持板に沿って摺動し、さらに前
面枠を押圧して閉鎖させると、施錠杆が復元力によって
再度施錠位置にまで復帰して、施錠杆の上部と下部に設
けられた鉤部、または、前記支持板の上部と下部に傾動
可能に枢支され前記施錠杆の上下端部と連結された鉤部
材が受け金具に係合し、施錠状態となる。該施錠状態に
おいて、電磁ソレノイドへの通電を停止すると、係合体
が退避位置から係合位置まで移動して支持板の係合部に
係合する。このため、キーを用いてシリンダ錠の解錠操
作を行おうとしても施錠杆を摺動させることが不可能と
なる。そのため、前面枠が開放されることがなく、前面
枠の背面に配設された機器や部品への不正操作がなされ
ることがない。従って、電磁ソレノイドへの通電停止を
行うことで、白昼、夜間を問わず防犯性が高くなる。
【0019】一方、該施錠状態において、電磁ソレノイ
ドへ通電すると、係合体が係合位置から退避位置まで移
動する。この状態において、キーを用いてシリンダ錠の
解錠操作を行うと、施錠杆が前記引張バネの付勢力に抗
して、支持板に沿って施錠位置から解錠位置にまで摺動
し、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との係合が外
れて解錠され、前記前面枠を開放することで解錠され
る。
【0020】また、タイプIIの電磁ソレノイドの場合
には、通電停止中であって前面枠が本体枠に対し開放さ
れている状態においては、係合体は退避位置にあり、係
合体と支持板の係合部との係合が解除され施錠杆の摺動
を可能としていることから、前面枠を本体枠に押圧する
と、施錠杆が前記引張バネの付勢力に抗して施錠位置か
ら支持板に沿って摺動し、さらに前面枠を押圧して閉鎖
させると、施錠杆が復元力によって再度施錠位置にまで
復帰して、施錠杆の上部と下部に設けられた鉤部、また
は、前記支持板の上部と下部に傾動可能に枢支され前記
施錠杆の上下端部と連結された鉤部材が受け金具に係合
し、施錠状態となる。該施錠状態において、電磁ソレノ
イドへ通電すると、係合体が退避位置から係合位置まで
移動して支持板の係合部に係合する。このため、キーを
用いてシリンダ錠の解錠操作を行おうとしても施錠杆を
摺動させることが不可能となる。そのため、前面枠が開
放されることがなく、前面枠の背面に配設された機器や
部品への不正操作がなされることがない。従って、電磁
ソレノイドへ通電することで、白昼、夜間を問わず防犯
性が高くなる。
【0021】一方、該施錠状態において、電磁ソレノイ
ドへの通電を停止すると、係合体が係合位置から退避位
置まで移動する。この状態において、キーを用いてシリ
ンダ錠の解錠操作を行うと、施錠杆が前記引張バネの付
勢力に抗して、支持板に沿って施錠位置から解錠位置に
まで摺動し、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との
係合が外れて解錠され、前記前面枠を開放することがで
きる。
【0022】そして、タイプI、IIの電磁ソレノイド
による施錠杆のロックには、係合体を備えた電磁ソレノ
イドを施錠杆に装着し、該係合体と係合する係合部を支
持板に形成すればよく、部品点数が少なく、構造が簡単
で、嵩張らずコンパクトで安価あって、省スペース化を
はかることができる。このため、前面枠や本体枠に取り
付けられている遊技機用の各種の機器や部品の邪魔にな
る恐れがなく、施錠装置自体を前面枠へ取り付ければよ
いことから、前面枠への取付に熟練を要しない。
【0023】ここにおいて、前記支持板に穿設されたプ
ランジャ係合孔に、電磁ソレノイドのプランジャが施錠
杆に穿設された貫通孔を貫通して係合することにより、
前記施錠杆の摺動がロックされることが好ましい。これ
によれば、支持板にはプランジャ係合孔を、施錠杆には
プランジャ貫通孔を穿設するだけでよく、より簡単な構
造で製造が容易であって、しかも、頑丈でありロックが
確実となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示し、さらに
詳しくこの発明について説明する。もちろんこの発明は
以下の実施の形態によって限定されるものではない。
【0025】(実施形態1)図1は、この発明の遊技機
の施錠装置の一形態を示す斜視図、図2は同正面図、図
3は同左側面図、図4は同右側面図、図5は同背面図、
図6は同施錠装置の分解斜視図を示す。また、図7は受
け金具の斜視図を示す。ここにおいて施錠装置は、パチ
スロ機に使用されるものとして図示されている。
【0026】図に示されているように、施錠装置1は、
縦長の取付板2の側方に支持板3が起立した断面L字状
の基枠体4の内側において、施錠杆5が前記支持板3に
沿って施錠位置と解錠位置との間で上下に摺動可能に配
設されるとともに、施錠杆5と支持板3の間でリセット
作動杆6上下に摺動可能に配設されている。基枠体4
は、基枠体用の板材の支持板相当部の中間部を縦長コ字
状に打ち抜き、該打ち抜かれた部分を残すようにして折
り曲げ加工して形成されており、それにより、取付板2
の中間部は広幅部2aとされ、支持板3には、縦長矩形
状の開口窓8が形成される。取付板2には、複数の止め
ネジ挿通孔9が穿設されており、施錠装置1がネジ等で
パチスロ機の前面枠の自由端の背面に取り付けられる。
取付板の広幅部2aには、シリンダ錠10が取り付けら
れており、該シリンダ錠10の錠軸10aが、取付板2
の錠軸挿通孔から内側に挿通されて突出し、該錠軸10
aに第1突部11aと第2突部11bを備えたカム板1
1が固定されている。
【0027】施錠杆5の上下部には、図7に示す受け金
具13、13と係合する下向きの鉤部14、14が後方
に突出しており、該鉤部14には、折り曲げ加工された
細幅状の受け金具との当接面14aが形成されている。
なお、鉤部を施錠杆とは別体で形成し、鉤部を施錠杆に
一体に固定してもよいことはいうまでもない。受け金具
13、13は、ピン状体で、前記施錠杆5の鉤部14、
14に対応するように基板15の上下部に固定されてい
る。基板15には、複数の止めねじ挿通孔16が穿設さ
れており、ネジ等でパチスロ機の本体枠に取り付けられ
る。なお、受け金具13は、図7に示された構造に限定
されず、例えば、基板に板状片を起立させ、該板状片に
施錠杆の鉤部を係合させるようにした構造等が採用でき
る。
【0028】施錠杆5には長孔18、18、18、18
が穿設され、ピン19、19、19、19が該長孔18
を通って支持板3に固定されており、施錠杆5は、ピン
19が前記長孔18の上端と当接する施錠位置と、下端
に当接する解錠位置との間で上下に摺動する。最上位と
最下位のピン19、19は、施錠杆5と支持板3の間に
配置されたスペーサー20、20を通っており、施錠杆
5と支持板3の間でリセット作動杆6が上下に円滑に摺
動するようになっている。施錠杆5の中央位置の上方に
はバネ掛止部22と、縦長の逃がし窓21が設けられ、
引張バネ23の一端が前記バネ掛止部22に、他端が縦
長の逃がし窓21から露出しているリセット作動杆6の
バネ掛止部24に掛止されて、引張バネ23によって、
施錠杆5は下方に付勢され、リセット作動杆6は上方に
付勢される。
【0029】支持板3の後縁には、受け金具13、13
を受け入れる凹部25、25が、前記施錠杆5の鉤部1
4、14に対応して形成されている。施錠時、前記凹部
25は受け金具13を受け入れた状態となり、前面枠の
自由端側を無理に持ち上げようとしても、凹部25の下
辺が受け金具13に当接して、その持ち上げが不能とな
る。
【0030】施錠杆5のほぼ中央部には、カム板11の
第1突部11aに係合する係合部材26がネジ固定さ
れ、シリンダ錠10の作動によりカム板11を図5にお
ける反時計方向に回動させると、カム板11の第1突部
11aが係合部材26の下縁(図3参照)に係合し、施
錠杆5が引張バネ23の付勢力に抗し、施錠位置から解
錠位置にまで上方に摺動する。係合部材26には、カム
板11を時計方向に回動させるときの第2突部11bの
通過を可能とする逃がし用の切欠26aが形成されてい
る。
【0031】支持板3の上方の凹部25より下方には、
電磁ソレノイド37のプランジャ37aの貫通孔38と
ネジ孔39、39が穿設されており、電磁ソレノイド3
7が支持板3の裏側にネジ40、40で固定されてい
る。施錠杆5には、その施錠位置において、支持板3の
貫通孔38と合致し前記ソレノイド37のプランジャ3
7aが貫通する係合孔41が穿設されており、該プラン
ジャ37aが前記貫通孔38を貫通して施錠杆5の表側
にまで進退可能となっている。電磁ソレノイド37は、
いわゆる、プランジャ形のものであって、圧縮バネ(図
示せず)を内蔵し、非通電時には、該バネの付勢力によ
ってプランジャ37aが前方に進出し、通電により前記
バネの付勢力に抗し後方に引き込められる構造のもの
(前述のタイプ1に対応)として以下説明する。電磁ソ
レノイド37には、接続端子42を経て、駆動電力が供
給される。従って、非通電時には、プランジャ37aが
退避位置から係合位置まで移動し、施錠杆5の係合孔4
1と係合することで、施錠杆5の摺動が不可能な状態と
なる。一方、通電すると、プランジャ37aは係合位置
から退避位置まで移動し、係合孔41との係合が解除さ
れ、施錠杆5が摺動可能となる。
【0032】リセット作動杆6は、板状体を上方板部2
7、中間板部28、下方板部29に屈曲させて形成され
たものである。上方板部27には、前記引張バネ23用
のバネ掛止部24と長孔30が設けられ、中間板部28
には、その前縁から上方と下方の切欠32、33が形成
されて、前縁の中間位置に係合用突部34が設けられ、
下方板部29には、支持板3の裏側に突出するように直
角に折り曲げられたスイッチの作動片35が設けられて
いる。なお、中間板部28に形成された下方の切欠33
は、カム板11の反時計方向への回動時に第1突部11
aを通過させるための逃がしとなるものである。リセッ
ト作動杆6の中間板部28を支持板3の縦長の開口窓8
内に位置させ、前記作動片35を該開口窓8の下縁に切
り込まれたスリット8aに通して支持板3の裏側に突き
出させて、施錠杆5と支持板3の間において、ピン19
が長孔30の上端と下端に当接する位置との間でリセッ
ト作動杆6が、引張バネ23の付勢力に抗し、支持板3
に沿って上下に摺動可能とされる。
【0033】スイッチ36は、支持板3の裏側にピン1
9で固定された取付部材37の上面に設置されており、
カム板11を図5における時計方向に回動させると、カ
ム板11の第2突部11bがリセット作動杆6の係合用
突部34の上縁に係合して、リセット作動杆6を引張バ
ネ23の付勢力に抗し下方に摺動させ、作動片35によ
りスイッチ36を非作動状態から作動状態へ切り替え、
パチスロ機のリセット信号を出力する。なお、スイッチ
36としては、例えば、光電スイッチ等の非接触スイッ
チが、コンパクトで取り扱い易く、不正操作がされにく
いことから好ましいが、これに限られるものではない。
スイッチ36が非接触スイッチの場合は、リセット作動
杆6の作動片35の有無を感知して、前記した所定の信
号を出力することになる。
【0034】上記のような構造の施錠装置1の取付板2
が、図8に示されるようにパチスロ機の前面枠46の自
由端の背面にネジ固定され、電磁ソレノイド37の接続
端子42は、例えば、図示していない適宜の制御装置か
らの端子と接続され、電磁ソレノイド37への通電と通
電停止が制御される。すなわち、制御装置によって、電
磁ソレノイド37へ通電が継続され、前面枠46が開放
された状態においては、プランジャ37aが退避位置に
あり、プランジャ37aと施錠杆5の係合孔41との係
合が解除され施錠杆5が摺動可能となっている。そこ
で、図示していない蝶番を支点にして前面枠46を閉鎖
するために押圧すると、鉤部14の当接面14aが受け
金具13に当接し、施錠杆5が引張バネ23の付勢力に
抗して支持板3に沿って上方に摺動し、さらに押圧して
前面枠46を閉鎖させると、支持板3の凹部25に受け
金具13を受け入れるとともに、前記引張バネ23の復
元力により施錠杆5が下方の施錠位置にまで摺動復帰
し、鉤部14が受け金具13にそれぞれ係合して、前面
枠46が本体枠47に閉鎖され、施錠状態となる。
【0035】該施錠状態において、例えば、昼間のゲー
ム機の稼働時や夜間、電磁ソレノイド37へ通電を停止
すると、プランジャ37aがバネの付勢力により退避位
置から係合孔41を貫通した係合位置まで移動する。こ
の状態においては、正しいキーやマスターキーによって
も施錠杆5を摺動させることができない。従って、不正
に入手されたキーやマスターキーおよびこれらの複製物
を使用しても解錠することができず、前面枠46が開放
されることがない。このため、電磁ソレノイド37への
通電がなされない限り、前面枠の背面に配設された機器
や部品への操作ができず、これら機器や部品を改変した
り、遊技機の勝率を制御するROMを勝率の高い裏RO
Mと交換したりするといった不正操作の恐れがなく、防
犯性が高い。さらに、電磁ソレノイド37の通電停止状
態から通電状態への切換が、容易になされないようにす
れば、より高度な防犯性を確保することができることに
なる。このためには、例えば、ゲームセンターに設置さ
れたパチスロ機の各電磁ソレノイドへの通電を一括して
ON・OFFするメインスイッチを設け、該メインスイ
ッチのON・OFFを特定の暗号によって行う構成、ま
たは、特定の鍵によって行う構成を採用すればよい。
【0036】一方、前記施錠状態において、電磁ソレノ
イド37へ通電すると、プランジャ37aがバネの付勢
力に抗し係合位置から退避位置まで移動する。この状態
において、キーをシリンダ錠に挿入してカム板11を図
5における反時計方向に回動させると、カム板11の第
1突部11aが施錠杆5の係合部材26の下縁に係合し
て、施錠杆5は引張バネ23の付勢力に抗して、支持板
3に沿って上方に摺動し、鉤部14、14と受け金具1
3、13との係合が外れて解錠され、前面枠46を本体
枠47から開放させることができる。前面枠46を開放
し、キーによる解錠操作を解除すると、施錠杆5は引張
バネ23の付勢力により復帰する。
【0037】また、前記施錠状態において、電磁ソレノ
イドへの通電、通電停止に係わらず、キーをシリンダ錠
10に挿入して、カム板11を図5における時計方向に
回動させると、カム板11の第2突部11bがリセット
作動杆6の係合用突部34の上縁に係合して、リセット
作動杆6を引張バネ23の付勢力に抗し下方に摺動さ
せ、リセット作動杆6の作動片35によりスイッチ36
を非作動状態から作動状態へ切り替え、パチスロ機のリ
セット信号を出力する。該リセット信号によって、パチ
スロ機のリセットが行われる。キーによるリセット操作
を解除すると、リセット作動杆6は引張バネ23の付勢
力により復帰する(図3参照)。
【0038】なお、前記の施錠装置1においては、電磁
ソレノイド37の支持板3への固定は、ネジによるとし
たが、これに限られず、例えば、接着、スポット溶着等
によってもよい。また、電磁ソレノイド37の支持板3
への装着位置は、前記した位置に限られるものではな
い。
【0039】そして、このような施錠装置1は、支持板
3にプランジャの貫通孔38を、施錠杆5にプランジャ
の係合孔41を穿設すればよく、部品点数が少なく、構
造が簡単で、製造が容易であって、頑丈であり確実なロ
ックが可能であり、嵩張らずコンパクトで省スペース化
をはかることができ、しかも、安価ある。このため、前
面枠や本体枠に取り付けられている遊技機用の各種の機
器や部品の邪魔になる恐れがなく、施錠装置自体を前面
枠へ取り付ければよいことから、前面枠への取付に熟練
を要しない。なお、前面枠を施錠したり解錠したりする
ときだけ、適宜の制御装置により電磁ソレノイドに通電
すればよく、電磁ソレノイドへの通電時間が短く、電力
消費が少なくて済み、経済的メリットが大きい。
【0040】施錠装置としては、前記した構造に限定さ
れるものではなく、例えば、以下のようなものであって
もよい。
【0041】(実施形態2)図9、図10は、他の形態
の施錠装置であり、この施錠装置51は、図1〜図8に
示した実施形態1の施錠装置1とは、施錠杆52の摺動
に伴って傾動可能な鉤部材53が支持板3の上部と下部
に枢支され、それぞれ施錠杆52の上下端部と連結され
た構造である点が相違するものである。該施錠装置51
の上部と下部における鉤部材53を傾動可能とする構造
は、類似した構造であることから、以下においては、上
部について図示し説明する。
【0042】すなわち、支持板3の上部には、受け金具
との当節面53aが形成された下向きの鉤部材53が、
取付板2寄りの基部において枢支ピン55により傾動可
能に枢支されるとともに、枢支ピン55よりも鉤部材5
3の先端寄りの位置において、施錠杆52と連結ピン5
6により連結されている。従って、解錠に伴う施錠杆5
2の上方へ摺動により、鉤部材53は上方に傾動し、受
け金具13との係合が解除されるようになっている。そ
の他は、実施形態1の施錠装置1と同一であることから
構造の説明は省略するとともに、以下、実施形態1の施
錠装置1と同一の構成要素については、同一の番号を使
用して説明する。
【0043】上記のような構造の施錠装置51の取付板
2が、図10に示されるようにパチスロ機の前面枠46
の自由端の背面にネジ固定され、電磁ソレノイド37の
接続端子42は図示していない適宜の制御装置からの端
子と接続され、電磁ソレノイド37への通電と通電停止
が制御される。受け金具13は、施錠装置51の鉤部材
53に対応するように、基板15が本体枠47にネジ固
定される。
【0044】制御装置によって、電磁ソレノイド37へ
通電が継続され、前面枠46が開放された状態において
は、プランジャ37aが退避位置にあり、プランジャ3
7aと施錠杆52に設けられた係合孔57との係合が解
除され施錠杆52が摺動可能となっている。そこで、図
示していない蝶番を支点にして前面枠46を閉鎖するた
めに押圧すると、鉤部材53は、その当接面53aが受
け金具13に当接して枢支ピン55を中心に上方へ傾動
し、施錠杆52が引張バネ23の付勢力に抗して支持板
3に沿って上方に摺動し、さらに押圧して前面枠46を
閉鎖させると、支持板3の凹部25に受け金具13を受
け入れるとともに、前記引張バネの復元力により施錠杆
52が下方の施錠位置にまで摺動復帰し、鉤部材53が
受け金具13にそれぞれ係合して、前面枠46が本体枠
47に閉鎖され、施錠状態となる。
【0045】該施錠状態において、例えば、昼間のゲー
ム機の稼働時や夜間、電磁ソレノイド37へ通電を停止
すると、プランジャ37aがバネの付勢力により退避位
置から係合孔57を貫通した係合位置まで移動する。こ
の状態においては、正しいキーやマスターキーによって
も施錠杆52を摺動させることができない。従って、不
正に入手されたキーやマスターキーおよびこれらの複製
物を使用しても解錠することができず、前面枠46が開
放されることがない。このため、電磁ソレノイド37へ
の通電がなされない限り、前面枠の背面に配設された機
器や部品への操作ができず、これら機器や部品を改変し
たり、遊技機の勝率を制御するROMを勝率の高い裏R
OMと交換したりするといった不正操作の恐れがなく、
防犯性が高い。
【0046】一方、前記施錠状態において、電磁ソレノ
イド37へ通電すると、プランジャ37aがバネの付勢
力に抗し係合位置から退避位置まで移動する。この状態
において、キーをシリンダ錠に挿入してカム板11を反
時計方向に回動させると、カム板11の第1突部11a
が施錠杆52の係合部材26の下縁に係合して、施錠杆
52は引張バネ23の付勢力に抗して、支持板3に沿っ
て上方に摺動され、鉤部材53が枢支ピン55を中心に
上方へ傾動し、鉤部材53と受け金具13との係合が外
れて解錠され、前面枠46を本体枠47から開放させる
ことができる。前面枠46を開放し、キーによる解錠操
作を解除すると、施錠杆52は引張バネ23の付勢力に
より復帰する。なお、前記施錠装置におけるリセット操
作は、実施形態1と同様である。
【0047】施錠杆5と支持板3に装着した電磁ソレノ
イド37のプランジャ37aを係合させる構造として
は、上記したものに限らず、例えば、以下のような実施
形態3、実施形態4に示すような構造のものであっても
よい。
【0048】(実施形態3)すなわち、図11に示す構
造においては、支持板3の上方の凹部25より下方に広
幅部3aが形成され、該広幅部3aに電磁ソレノイド3
7を固定している。一方、施錠杆5には、取付板2と平
行に切欠片60が起立され、該切欠片60と、電磁ソレ
ノイド37のプランジャ37aとが係合するようになっ
ている。その他は、実施形態1の施錠装置1と同一であ
ることから、説明は省略する。
【0049】(実施形態4)また、図12に示す構造に
おいては、支持板3の上方の凹部25より下方に形成し
た広幅部3bを直角に屈曲させ、該広幅部3bに電磁ソ
レノイド37を固定している。一方、施錠杆5には、側
方に延長して切欠片61を設け、該切欠片61と、電磁
ソレノイド37のプランジャ37aとが係合するように
してもよい。その他は、実施形態1の施錠装置1と同一
であることから、説明は省略する。
【0050】以上は、施錠杆5を支持板3に装着した電
磁ソレノイド37のプランジャ37aによって係合させ
る構造のものであるが、施錠杆に電磁ソレノイドを装着
するようにしてもよく、以下、その形態の一部を、実施
形態5、実施形態6として例示する。
【0051】(実施形態5)図13に示す施錠装置71
は、薄型の電磁ソレノイド70が施錠杆5に装着され、
該ソレノイドのプランジャ70aが貫通できる係合孔7
2が支持板3に穿設されている構造としたものであっ
て、該構造が実施形態1の施錠装置1とは、相違するも
のである。すなわち、図13に示すように、施錠杆5の
上方の鉤部14より下方には電磁ソレノイド70のプラ
ンジャ70aの貫通孔73とネジ孔74、74が穿設さ
れている。支持板3には、施錠位置において、施錠杆5
の貫通孔73と合致し前記プランジャ70aが貫通でき
る係合孔72が穿設されている。電磁ソレノイド70を
施錠杆5の表側にネジ40、40で固定し、プランジャ
70aを前記貫通孔73を貫通して支持板3の係合孔7
2と係合位置と退避位置との間で進退可能とする。
【0052】従って、電磁ソレノイド70への通電停止
時には、プランジャ70aが退避位置から係合位置まで
移動し、支持板3の係合孔72を貫通して、施錠杆5の
摺動が不可能な状態となる。一方、通電時には、プラン
ジャ70aは係合位置から退避位置まで移動し、係合孔
72との係合が解除され、施錠杆5が摺動可能となる。
その他は、実施形態1の施錠装置1と同一であることか
ら、説明は省略する。
【0053】(実施形態6)図14に示す施錠装置81
は、図9に示す実施形態2の施錠装置51とは、薄型の
電磁ソレノイド70が施錠杆52に装着され、該ソレノ
イドのプランジャ70aが貫通できる係合孔82が支持
板3に穿設されている構造とした点が相違するものであ
る。すなわち、具体的には、図14に示すように、上方
の鉤部材53より下方の位置において、施錠杆52には
電磁ソレノイド70のプランジャ70aの貫通孔83と
ネジ孔84、84が穿設されている。支持板3には、施
錠位置において、施錠杆52の貫通孔83と合致し前記
プランジャ70aが貫通できる係合孔82が穿設されて
いる。電磁ソレノイド70を施錠杆52の表側にネジ4
0、40で固定し、プランジャ70aを前記貫通孔83
を貫通して支持板3の係合孔82と係合位置と退避位置
との間で進退可能とする。
【0054】従って、電磁ソレノイド70への通電停止
時には、プランジャ70aが退避位置から係合位置まで
移動し、支持板3の係合孔82を貫通して、施錠杆52
の摺動が不可能な状態となる。一方、通電時には、プラ
ンジャ70aは係合位置から退避位置まで移動し、係合
孔82との係合が解除され、施錠杆52が摺動可能とな
る。その他は、実施形態2の施錠装置51と同一である
ことから、説明は省略する。
【0055】また、施錠杆に装着した電磁ソレノイドの
プランジャを支持板の係合孔に係合させる構造として
は、実施形態5、実施形態6に示したものに限られるも
のではなく、例えば、施錠杆に形成された広幅部に電磁
ソレノイドを固定し、支持板には、取付板と平行に切欠
片が起立され、該切欠片と、電磁ソレノイドのプランジ
ャとが係合するようにした構造、施錠杆に形成した広幅
部を直角に屈曲させ、該広幅部に電磁ソレノイドを固定
し、支持板には、側方に延長して切欠片を設け、該切欠
片と、電磁ソレノイドのプランジャとが係合するように
した構造であってもよい。
【0056】以上は、プランジャ形の電磁ソレノイドを
タイプIのものとして説明したが、タイプIIのもので
あってもよい。タイプIIのプランジャ形の電磁ソレノ
イドとしては、引張バネを内蔵し、非通電時には、該バ
ネの引張力によってプランジャが後方に引き込められ、
通電により前記バネの引張力に抗し前方に進出する構造
のものを採用すればよい。タイプIの電磁ソレノイドに
おいては、通電停止によって防犯性を得ることから、例
えば、解錠して前面枠を開放したりするときと、前面枠
を閉じるときにだけ、適宜の制御装置によりタイプIの
電磁ソレノイドに通電する。このタイプの場合は、夜間
において主電源の切断に伴って、自動的に施錠杆の摺動
がロックされる。なお、このタイプによれば、夜間等を
含めトータルの通電時間が短く、消費電力が少なくて済
むメリットもある。一方、タイプIIの電磁ソレノイド
においては、通電によって防犯性を得ることから、例え
ば、解錠して前面枠を開放したりするときと、前面枠を
閉じるときにだけ、適宜の制御装置によりタイプIIの
電磁ソレノイドへの通電を停止する。このタイプの場合
は、夜間において主電源が切断された時に、電磁ソレノ
イドへの通電を行うために、電磁ソレノイド専用の電池
等の補助電源を各パチスロ機に備えるようにすればよ
い。
【0057】また、電磁ソレノイドはプランジャ形のも
のに限られるものではなく、この他に、例えば、クラン
パ形の電磁ソレノイド、ヒンジ形の電磁ソレノイドであ
ってもよいことはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】この発明の遊技機の施錠装置は、以上詳
しく説明したように、支持板または施錠杆に係合体を備
えた電磁ソレノイドを装着し、他方、施錠杆または支持
板に前記電磁ソレノイドの係合体と係合する係合部を形
成させたものであり、電磁ソレノイドの係合体が施錠杆
または支持板に形成された係合部に係合した状態におい
ては、シリンダ錠のキーだけでは解錠することができ
ず、電磁ソレノイドの係合体と施錠杆または支持板に形
成された係合部との係合を外した状態においてのみ、シ
リンダー錠のキーによって解錠することができることに
なり、部品点数が少なく、構造が簡単で、嵩張らずコン
パクトであって、遊技機用の各種の機器や部品等の前面
枠や本体枠の取付に支障が生ずることがなく、取り扱い
が良好であってしかも安価で防犯性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の遊技機の施錠装置の一形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の施錠装置の正面図である。
【図3】図1の施錠装置の左側面図である。
【図4】図1の施錠装置の右側面図である。
【図5】図1の施錠装置の背面図である。
【図6】図1の施錠装置の分解斜視図である。
【図7】受け金具の斜視図である。
【図8】図1の施錠装置をパチスロ機に取り付けた状態
を示す斜視図である。
【図9】この発明の遊技機の施錠装置の他の形態の部分
分解斜視図である。
【図10】図9の施錠装置の施錠動作の説明のための部
分側面図である。
【図11】この発明の遊技機の施錠装置のさらに他の形
態の部分右側面図である。
【図12】この発明の遊技機の施錠装置のさらに他の形
態の部分右側面図である。
【図13】この発明の施錠装置のさらに他の形態を示す
部分分解斜視図である。
【図14】この発明の施錠装置のさらに他の形態を示す
部分分解斜視図である。
【図15】従来の施錠装置における前面枠ロック装置の
斜視図である。
【符号の説明】
1 施錠装置 2 取付板 3 支持板 4 基枠体 5 施錠杆 11 カム板 13 受け金具 14 鉤部 37 電磁ソレノイド 37a プランジャ 38 貫通孔 41 係合孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長の取付板の側方に支持板が起立した
    基枠体の内側に、施錠杆が前記支持板に沿って摺動可能
    に配設され、該施錠杆が引張バネにより施錠方向に付勢
    され、前記取付板が本体枠に対し開閉可能とされた前面
    枠に取り付けられ、前記施錠杆の上部と下部に設けられ
    た鉤部、または、前記支持板の上部と下部に傾動可能に
    枢支され前記施錠杆の上下端部と連結された鉤部材が本
    体枠に取り付けられた受け金具に係合することで施錠さ
    れ、前記取付板の中間部に取り付けられたシリンダ錠の
    解錠操作によって、前記引張バネの付勢力に抗し前記施
    錠杆を支持板に沿って施錠位置から解錠位置まで摺動さ
    せて、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との係合を
    解除することで解錠を行う遊技機の施錠装置において、 前記支持板には施錠杆の摺動をロックする係合体を備え
    た電磁ソレノイドが装着され、前記施錠杆には、前記電
    磁ソレノイドの係合体と係合する係合部が形成されてな
    ることを特徴とする遊技機の施錠装置。
  2. 【請求項2】 前記施錠杆に穿設されたプランジャ係合
    孔に、電磁ソレノイドのプランジャが支持板に穿設され
    た貫通孔を貫通して係合することにより、前記施錠杆の
    摺動がロックされることを特徴とする請求項1記載の遊
    技機の施錠装置。
  3. 【請求項3】 縦長の取付板の側方に支持板が起立した
    基枠体の内側に、施錠杆が前記支持板に沿って摺動可能
    に配設され、該施錠杆が引張バネにより施錠方向に付勢
    され、前記取付板が本体枠に対し開閉可能とされた前面
    枠に取り付けられ、前記施錠杆の上部と下部に設けられ
    た鉤部、または、前記支持板の上部と下部に傾動可能に
    枢支され前記施錠杆の上下端部と連結された鉤部材が本
    体枠に取り付けられた受け金具に係合することで施錠さ
    れ、前記取付板の中間部に取り付けられたシリンダ錠の
    解錠操作によって、前記引張バネの付勢力に抗し前記施
    錠杆を支持板に沿って施錠位置から解錠位置まで摺動さ
    せて、前記鉤部または鉤部材と前記受け金具との係合を
    解除することで解錠を行う遊技機の施錠装置において、 前記施錠杆にはその摺動をロックする係合体を備えた電
    磁ソレノイドが装着され、前記支持板には、前記電磁ソ
    レノイドの係合体と係合する係合部が形成されてなるこ
    とを特徴とする遊技機の施錠装置。
  4. 【請求項4】 前記支持板に穿設されたプランジャ係合
    孔に、電磁ソレノイドのプランジャが施錠杆に穿設され
    た貫通孔を貫通して係合することにより、前記施錠杆の
    摺動がロックされることを特徴とする請求項3記載の遊
    技機の施錠装置。
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