JP2000210460A - 遊技機の施錠装置 - Google Patents

遊技機の施錠装置

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JP2000210460A
JP2000210460A JP11053068A JP5306899A JP2000210460A JP 2000210460 A JP2000210460 A JP 2000210460A JP 11053068 A JP11053068 A JP 11053068A JP 5306899 A JP5306899 A JP 5306899A JP 2000210460 A JP2000210460 A JP 2000210460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施錠または解錠が容易で確実に行うことがで
き、施錠状態において、前面枠の自由端側を無理に持ち
上げようとしてもできず、前面枠に取り付けた施錠装置
の係止爪と本体枠に取り付けた受け金具との係合がはず
れることがなく、遊技機に対する不正な操作等がなされ
る恐れのない遊技機の施錠装置を提供する。 【解決手段】 施錠装置の基枠体の支持板の上下部に傾
動可能に鉤部材をそれぞれ設け、支持板に対し摺動可能
な施錠杆の上下部に鉤部を前記鉤部材に対向するように
一体成形し、さらに、支持板の上下部に前記鉤部と鉤部
材に対面するように下方突片と上方突片によって形成さ
れ前記下方の受け金具を受け入れる張出部を設けてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機の前面枠
を本体枠に対して施錠させる施錠装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、パチンコ、パチス
ロ、スロットマシン、スマートボール、アレンジボール
等に例示される遊技機の前面枠を本体枠に対して施錠し
たり解錠するのに好適な施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の前面枠は、一端が蝶番で本体枠
に固定され、他端は自由端とされて本体枠に対し回動可
能となっており、前面枠の裏面に本体枠との施錠を可能
とする施錠装置が設けられている。このような施錠装置
として、取付板と支持板を断面L字形に形成した基枠体
の内側に、施錠杆が支持板に沿って摺動可能に配設さ
れ、支持板の上部と下部に鉤部材が係止爪を下方に向け
て枢止ピンにより傾動可能に枢止されるとともに、前記
枢止ピンよりも係止爪寄りの位置において施錠杆の上端
部と下端部とで連結され、取付板の中間部にシリンダ錠
がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差し込むよう
に取り付けられ、錠軸の先端に施錠杆と係合するカム板
が固定されてなる施錠装置が多用されている。
【0003】このような施錠装置を有する遊技機におい
ては、本体枠の内側に受け金具が設けられ、前面枠が蝶
番を支点にして回動され、該受け金具に施錠装置の鉤部
材の係止爪が係合して施錠され、シリンダ錠の錠軸に固
定されたカム板をキーによって解錠方向に回動させ、カ
ム板と係合する施錠杆を摺動させ、受け金具と鉤部材の
係止爪との係合を解除して解錠させ、蝶番を支点として
前面枠が回動できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような遊技機は、
その施錠状態において、前面枠の自由端側を無理に持ち
上げると、蝶番が捩れ、鉤部材の係止爪と受け金具との
係合がはずれてしまい、前面枠を本体枠に対し回動でき
ることになり、遊技機に対する不正な操作等がなされる
事態を招いていた。
【0005】この発明は、上記のような従来技術の欠点
を解決するために創案されたものであり、受け金具に係
止爪が上下から係合するようにすることで、施錠状態に
おいて、前面枠の自由端側を無理に持ち上げて蝶番を捩
っても、係止爪と受け金具との係合がはずれることがな
く、遊技機に対する不正な操作等がなされ難い施錠装置
を提供すること、および、受け金具に係止爪が上下から
係合するようにするとともに、施錠または解錠時に、受
け金具によって施錠装置が案内され、施錠状態において
受け金具によって前面枠の自由端の上方への移動を制止
する手段を施錠装置に設けることで、施錠等が容易で確
実であり、施錠状態において、前面枠の自由端側の上方
への持ち上げが不可能で遊技機に対して不正な操作等を
することができない施錠装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、前面枠に取り付けられる取付板の縦縁
から支持板が起立して形成された基枠体の内側に施錠杆
が支持板に沿って摺動可能に配設され、該施錠杆を引張
バネにより施錠方向に付勢させ、前記取付板の中間部に
取り付けられたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張
バネの付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動さ
せて解錠を行う遊技機の施錠装置において、前記支持板
の下部に第1鉤部材が係止爪を上方に向けて枢止ピンに
より傾動可能に枢止されるとともに、該枢止ピンよりも
取付板寄りの位置において施錠杆と連結され、該第1鉤
部材と対向して前記施錠杆の下部に第1鉤部が係止爪を
下方に向けて設けられ、前記支持板の上部に第2鉤部材
が係止爪を上方に向けて枢止ピンにより傾動可能に枢止
されるとともに、該枢止ピンよりも取付板寄りの位置に
おいて施錠杆と連結され、該第2鉤部材と対向して前記
施錠杆の上部に第2鉤部が係止爪を下方に向けて設けら
れ、本体枠に取り付けられた上下の受け金具に係止爪が
上下から係合して、本体枠に前面枠を施錠するようにし
てなることを特徴とする(請求項1)。
【0007】これによれば、施錠装置が取り付けられた
前面枠を蝶番を支点として回動すると、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具に、第1鉤部材の係止爪が下方
から、第1鉤部の係止爪が上方から係合し、本体枠に取
り付けられた上方の受け金具に、第2鉤部材の係止爪が
下方から、第2鉤部の係止爪が上方から係合して施錠さ
れる。該施錠状態において、前面枠の自由端側を無理に
持ち上げて蝶番を捩って、第1鉤部の係合爪と下方の受
け金具との係合および第2鉤部の係合爪と上方の受け金
具との係合がはずれても、第1鉤部材の係合爪と下方の
受け金具との係合および第2鉤部材の係合爪と上方の受
け金具との係合を保って第1鉤部材はその枢支ピンを中
心に、第2鉤部材はその枢支ピンを中心に下方に傾動す
ることになり、係合が容易にはずれることがない。その
ため、遊技機に対する不正な操作等がなされることがな
い。
【0008】そして、請求項1記載の遊技機の施錠装置
において、支持板の下部に下方突片と上方突片によって
形成され前記下方の受け金具を受け入れる下方張出部
が、支持板の上部に下方突片と上方突片によって形成さ
れ前記上方の受け金具を受け入れる上方張出部が設けら
れていることが好ましい(請求項2)。
【0009】これによれば、該施錠装置が取り付けられ
た前面枠を蝶番を支点として回動させる際、本体枠に取
り付けられた上下の受け金具に施錠装置の上、下方張出
部の上方突片がそれぞれ乗って案内されることになる。
従って、施錠時には、該施錠装置が取り付けられた前面
枠を蝶番を支点として回動させ受け金具によって前面枠
の自由端側を適正な位置にセットでき、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具に、第1鉤部材の係止爪が下方
から、第1鉤部の係止爪が上方から係合するとともに下
方張出部の上方突片と下方突片との間に下方の受け金具
を受け入れた状態とし、本体枠に取り付けられた上方の
受け金具に、第2鉤部材の係止爪が下方から、第2鉤部
の係止爪が上方から係合するとともに上方張出部の上方
突片と下方突片との間に上方の受け金具を受け入れた状
態とすることで、正確で確実に施錠される。該施錠状態
において、前面枠の自由端側を無理に持ち上げようとし
ても、張出部の上方突片と下方突片との間に受け金具を
受け入れていることから、前面枠の自由端側の持ち上げ
が制止される。そのため、遊技機に対する不正な操作等
が不可能となる。なお、下方張出部と上方張出部の下方
突片と上方突片は、先端部の向かい合った角部が互いに
間隔が広がるように角落としされた形状とすることが、
施錠または解錠時に張出部の上方突片が受け金具によっ
て案内され易くなることから好ましい。また、下方張出
部の下方突片と上方突片はそれぞれ第1鉤部材と第1鉤
部と、上方張出部の下方突片と上方突片はそれぞれ第2
鉤部材と第2鉤部と、密接して対面した構造とすれば、
不正目的でフック部のあるピアノ線等の線材を前面枠と
本体枠との間隙から挿入して線材を引っ張っても、線材
のフック部を第1鉤部材、第2鉤部材、第1鉤部、また
は、第2鉤部のうちの何れかのみと係合させることは不
可能であって、下方張出部の下方突片、下方張出部の上
方突片、上方張出部の下方突片、または、上方張出部の
上方突片とともに係合することになり、このような線材
を用いた不正操作が防止できることから好ましい。
【0010】また、前面枠に取り付けられる取付板の縦
縁から支持板が起立して形成された基枠体の内側に施錠
杆が支持板に沿って摺動可能に配設され、該施錠杆を引
張バネにより施錠方向に付勢させ、前記取付板の中間部
に取り付けられたシリンダ錠の解錠操作によって前記引
張バネの付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動
させて解錠を行う遊技機の施錠装置において、前記支持
板の下部に第1鉤部材が係止爪を上方に向けて枢止ピン
により傾動可能に枢止されるとともに、該枢止ピンより
も取付板寄りの位置において施錠杆と連結され、該第1
鉤部材と対向して、前記支持板の下部に第2鉤部材が係
止爪を下方に向けて枢止ピンにより傾動可能に枢止され
るとともに、該枢止ピンよりも係止爪寄りの位置におい
て施錠杆と連結され、前記支持板の上部に第3鉤部材が
係止爪を上方に向けて枢止ピンにより傾動可能に枢止さ
れるとともに、該枢止ピンよりも取付板寄りの位置にお
いて施錠杆と連結され、該第3鉤部材と対向して、前記
支持板の上部に第4鉤部材が係止爪を下方に向けて枢止
ピンにより傾動可能に枢止されるとともに、該枢止ピン
よりも係止爪寄りの位置において施錠杆と連結され、本
体枠に取り付けられた上下の受け金具に係止爪が上下か
ら係合して、本体枠に前面枠を施錠するようにしてなる
ことを特徴としてもよい(請求項3)。
【0011】これによれば、該施錠装置が取り付けられ
た前面枠を蝶番を支点として回動すると、本体枠に取り
付けられた下方の受け金具に、第1鉤部材の係止爪が下
方から、第2鉤部材の係止爪が上方から係合し、本体枠
に取り付けられた上方の受け金具に、第3鉤部材の係止
爪が下方から、第4鉤部材の係止爪か上方から係合して
施錠される。該施錠状態において、前面枠の自由端側を
無理に持ち上げて蝶番を捩って、第2鉤部の係合爪と下
方の受け金具との係合および第4鉤部材の係合爪と上方
の受け金具との係合がはずれても、第1鉤部材の係合爪
と下方の受け金具との係合および第3鉤部材の係合爪と
上方の受け金具との係合を保って第1鉤部材はその枢支
ピンを中心に、第4鉤部材はその枢支ピンを中心に下方
に傾動することになり、係合が容易にはずれることがな
い。そのため、遊技機に対する不正な操作等がなされる
ことがない。
【0012】そして、請求項3記載の遊技機の施錠装置
において、支持板の下部に下方突片と上方突片によって
形成され前記下方の受け金具を受け入れる下方張出部
が、支持板の上部に下方突片と上方突片によって形成さ
れ前記上方の受け金具を受け入れる上方張出部が設けら
れていることが好ましい(請求項4)。
【0013】これによれば、該施錠装置が取り付けられ
た前面枠を蝶番を支点として回動させる際、本体枠に取
り付けられた上下の受け金具に施錠装置の上、下方張出
部の上方突片がそれぞれ乗って案内されることになる。
従って、施錠時には、該施錠装置が取り付けられた前面
枠を蝶番を支点として回動させ受け金具によって前面枠
の自由端側を適正な位置にセットでき、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具に、第1鉤部材の係止爪が下方
から、第2鉤部材の係止爪が上方から係合するとともに
下方張出部の上方突片と下方突片との間に下方の受け金
具を受け入れた状態とし、本体枠に取り付けられた上方
の受け金具に、第3鉤部材の係止爪が下方から、第4鉤
部材の係止爪か上方から係合するとともに上方張出部の
上方突片と下方突片との間に上方の受け金具を受け入れ
た状態とすることで、正確で確実に施錠される。該施錠
状態において、前面枠の自由端側を無理に持ち上げよう
としても、張出部の上方突片と下方突片との間に受け金
具を受け入れていることから、前面枠の自由端側の持ち
上げが制止される。そのため、遊技機に対する不正な操
作等が不可能となる。なお、下方張出部と上方張出部の
下方突片と上方突片は、先端部の向かい合った角部が互
いに間隔が広がるように角落としされた形状とすること
が、施錠または解錠時に張出部の上方突片が受け金具に
よって案内され易くなることから好ましい。また、下方
張出部の下方突片と上方突片はそれぞれ第1鉤部材と第
2鉤部材と、上方張出部の下方突片と上方突片はそれぞ
れ第3鉤部材と第4鉤部材と、密接して対面した構造と
すれば、不正目的でフック部のあるピアノ線等の線材を
前面枠と本体枠との間隙から挿入して線材を引っ張って
も、線材のフック部を第1鉤部材、第2鉤部材、第3鉤
部材、または、第4鉤部材のうちの何れかのみと係合さ
せることは不可能であって、下方張出部の下方突片、下
方張出部の上方突片、上方張出部の下方突片、または、
上方張出部の上方突片とともに係合することになり、こ
のような線材を用いた不正操作が防止できることから好
ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づきこの発明の態
様を更に詳細に説明する。もちろんこの発明は以下の態
様によって限定されるものではない。
【0015】<第1実施態様>図1は、この発明の遊技
機の施錠装置の一態様を示す正面図、図2は同左側面
図、図3は同右側面図、図4は同背面図、図5は同施錠
装置の部分拡大分解斜視図を示す。ここにおいて施錠装
置は、パチスロ機に使用されるものとして図示されてい
る。図に示されているように、施錠装置(1)には、施
錠杆(2)が基枠体(3)の内側において、基枠体
(3)の支持板(4)に沿って施錠位置と解錠位置との
間で摺動可能に配設されている。基枠体(3)は、所定
形状の金属製の板材を折り曲げて形成したものであっ
て、縦長の取付板(5)の長手方向の一側縁(図4にお
ける右側縁)に上方の支持板(6)、中間の支持板
(7)、下方の支持板(8)に分割された支持板(4)
が取付板(5)に対し垂直に起立して形成されており、
取付板(5)の長手方向の他側縁(図4における左側
縁)から、上端から下端にわたり直線状で細幅の補強片
(9)が取付板(5)に支持板(4)と同一側に垂直に
起立して形成されている。取付板(5)は上方部と下方
部が同一幅で、中間部が幅方向に拡張された幅広部(5
a)となっている。従って、上方の支持板(6)、中間
の支持板(7)、下方の支持板(8)は互いに平行であ
り、また、これら支持板(6)、(7)、(8)と補強
片(9)とは平行となっている。取付板(5)には、施
錠装置(1)をパチスロ機の本体枠の裏面に取り付ける
ことができるように止めネジ挿通孔(11)が穿設され
ている。中間の支持板(7)に対応する取付板(5)の
幅広部(5a)には錠取付け孔(12)が穿設され、こ
の錠取付け孔(12)にシリンダ錠(13)を挿通し、
フランジ部(14)のネジ孔(図示せず)と、取り付け
板(5)のネジ孔(16)、(16)との位置を合わせ
た状態においてネジ(17)、(17)で螺着されてい
る。シリンダ錠(13)の錠軸(図示せず)には、施錠
杆(2)を施錠位置から解錠位置に移動させたり、作動
杆(19)を非作動位置から作動位置に移動させるため
のカム板(20)が取り付けられている。
【0016】また、取付板(5)は中間の支持板(7)
と下方の支持板(8)の間において取付板(5)の幅方
向(外側)に張り出された張り出し部(21)が形成さ
れている。該張り出し部(21)にはパチスロ機のリセ
ットに使用される光電スイッチ等の非接触スイッチ(2
2)がネジ止めされている。
【0017】支持板(4)には、抜け止め頭部(23
a)に連接した首部(23b)を有する略T字状の打ち
抜き起立片(23)が形成され、起立片(23)は首部
(23b)の基端部において折り曲げ加工されて支持板
(4)から基枠体(3)の内側(図4においては支持板
の左側面側)に向けて突設されている。
【0018】施錠杆(2)は、支持板(4)の縦方向の
長さより若干短い金属製の板材からなり、上方の支持板
(6)、中間の支持板(7)、下方の支持板(8)に沿
って移動ができるように中間部が中間の支持板(7)側
に折り曲げられて所定長さの段部(24)が形成されて
いる。
【0019】施錠杆(2)には、前記起立片(23)に
応じその頭部(23a)の挿通を可能とする挿通部(2
6a)と首部(23b)で案内される案内部(26b)
からなる略T字状の案内孔(26)が穿設されている。
案内孔の挿通部(26a)に起立片の頭部(23a)を
挿通できるように支持板(4)に施錠杆(2)を合わ
せ、挿通部(26a)に頭部(23a)を挿通させた
後、案内部(26b)が起立片(23)の首部(23
b)で案内されて施錠杆(2)が移動するように設定す
ることで、施錠杆(2)は頭部(23a)により抜け、
浮き上がりが防止されて、首部(23b)に案内部(2
6b)が案内されて上下方向に移動することができるこ
ととなる。
【0020】下方の支持板(8)の下部には、その後縁
(8a)寄りの位置において、係止爪(27a)を上方
に向けた第1鉤部材(27)が、枢支ピン(28)によ
り傾動可能に枢支されているとともに、枢支ピン(2
8)よりも取付板(5)寄りの基部で施錠杆(2)の下
端部と連結ピン(29)で連結されている。第1鉤部材
(27)は係止爪(27a)から先端に向かう傾斜辺が
形成されている。第1鉤部材(27)に対向して、施錠
杆(2)の下端部から所定の上方位置で係止爪(30
a)を下方に向けた第1鉤部(30)が一体に形成され
ている。第1鉤部(30)は係止爪(30a)から先端
に向かう傾斜辺が形成されている。
【0021】上方の支持板(6)の上部には、その後縁
(6a)寄りの位置において、係止爪(31a)を上方
に向けた第2鉤部材(31)が、枢支ピン(32)によ
り傾動可能に枢支されているとともに、枢支ピン(3
2)よりも取付板(5)寄りの基部で施錠杆(2)の上
部と連結ピン(33)で連結されている。第2鉤部材
(31)は係止爪(31a)から先端に向かう傾斜辺が
形成されている。第2鉤部材(31)より所定の上方位
置にはこれに対向して、施錠杆(2)の先端部に係止爪
(34a)を下方に向けた第2鉤部(34)が一体に形
成されている。第2鉤部(34)は係止爪(34a)か
ら先端に向かう傾斜辺が形成されている。
【0022】従って、施錠杆(2)を上方に摺動させる
と、第1鉤部材(27)と第2鉤部材(31)が枢支ピ
ン(28)、(32)を中心にして図3において下方に
傾動し、第1鉤部(30)と第2鉤部(34)とが上方
に移動することになる。
【0023】施錠杆(2)の段部(24)を形成するた
めの折り曲げ深さは、施錠杆(2)と中間の支持板
(7)、および施錠杆(2)と下方の支持板(8)の間
に、作動杆(19)が挿入される挿入スペースが形成さ
れるように設定されている。後述するように該挿入スペ
ースに作動杆(19)が挿入され、非作動位置と作動位
置とに移動可能とされる。
【0024】上方の支持板(6)の長手方向の後縁(6
a)にはストッパー片(36)が形成されており、施錠
杆(2)の上方の後縁(2a)には、該ストッパー片
(36)を受け入れる切欠(37)が形成されている。
ストッパー片(36)は基枠体(3)の内側に向けて支
持板(4)に直角に折り曲げられて、切欠(37)に受
け入れられ、ストッパー片(36)の上端が切欠(3
7)の上辺と当接した施錠位置と、ストッパー片(3
6)の下端が切欠(37)の下辺と当接した解錠位置に
おいて、施錠杆(2)は停止するようになっており、そ
の間で移動可能とされている。
【0025】ここにおいて、ストッパー片(36)が折
り曲げられて、施錠杆(2)の切欠(37)に受け入れ
られた後は、ストッパー片(36)の上端が切欠(3
7)の上辺と当接した施錠位置においては、案内部(2
6b)の上辺が起立片(23)の近傍に位置しており、
ストッパー片(36)の下端が切欠(37)の下辺と当
接した解錠位置においては、起立片(23)が案内孔
(26)の挿通部(26a)にまでは達せず、案内部
(26b)に位置するようにストッパー片(36)と切
欠(37)、起立片(23)と案内部(26b)とが設
定されており、施錠杆(2)が施錠位置から解錠位置ま
で移動しても、施錠杆(2)の案内孔の挿通部(26
a)に起立片(23)が位置することがなく、施錠杆
(2)が起立片(23)から外れるようなことがない。
【0026】施錠杆(2)の上方部にはバネ掛止爪(3
8)が設けられており、該バネ掛止爪(38)に引張バ
ネ(39)の一端が掛止され、他端が取付板(5)に設
けられたバネ掛止爪(40)に掛止され、施錠杆(2)
が下方に付勢されるようになっている。従って、引張バ
ネ(39)の付勢力により施錠杆(2)は、施錠杆
(2)の切欠(37)の上辺がストッパー片(36)の
上端に当接した施錠位置において常時は停止している。
【0027】施錠杆(2)の下方部には、作動杆(1
9)に設けられたバネ掛止片(41)の移動を可能とす
る縦長の逃がし孔(42)が形成されている。
【0028】施錠杆(2)の段部(24)には、カム板
(20)の第1突部(20a)に係合する係合孔(4
3)が穿設されており、シリンダ錠(13)の作動によ
りカム板(20)を図4における反時計方向(以後カム
板の回動方向については、図4に基づくものとして説明
する。)に回動させると、カム板(20)の第1突部
(20a)が係合孔(43)の上辺に係合し、施錠杆
(2)が引張バネ(39)の付勢力に抗し、施錠位置か
ら解錠位置にまで上方に向けて移動できるようになって
いる。
【0029】作動杆(19)は、金属製の板材を段状に
折り曲げてなり、上部には、中間の支持板(7)に設け
られた起立片(23)の頭部(23a)の挿通を可能と
する挿通部と首部(23b)で案内される案内部を備え
た略T字状の案内孔部(44a)とカム板(20)の第
1突部(20a)の通過を可能とする逃がし孔部(44
b)とが連結されたクランク状の複合孔(44)が穿設
されている。作動杆(19)は複合孔(44)の案内孔
部(44a)の下辺が起立片(23)の首部(23b)
に当接する非作動位置と、案内孔部(44a)の上辺が
起立片(23)の首部(23b)に当接する作動位置と
で、作動杆(19)が停止し、その間で作動杆(19)
の移動が可能とされている。
【0030】作動杆(19)の後縁(19a)の中間部
には、外側に非接触スイッチ(22)を作動させるため
の遮光片(46)が折り曲げ形成されており、下部に
は、バネ掛止片(41)が内側に折り曲げ形成されてい
る。該バネ掛止片(41)は、施錠杆(2)の逃がし孔
(42)を通って基枠体(3)の内側に突出しており、
バネ掛止片(41)の先端に引張バネ(47)の一端が
掛止され、他端が取付板(5)に設けられたバネ掛止爪
(48)に掛止され、作動杆(19)が上方に付勢され
るようになっている。従って、引張バネ(47)の付勢
力により作動杆(19)は、複合孔(44)の案内孔部
(44a)の下辺が中間の支持板(7)に設けられた起
立片(23)の首部(23b)に当接する非作動位置に
おいて常時は停止している。
【0031】施錠杆(2)の段部(24)にはカム板
(20)の第2突部(20b)を通過させるための逃が
し孔(49)が穿設されており、シリンダ錠(13)を
作動させカム板(20)を時計方向へ回動させる時に第
2突部(20b)が通過し、第2突部(20b)が作動
杆(19)の上辺(19b)に当接し、作動杆(19)
を引張バネ(47)の付勢力に抗し下方に移動させる。
そして、中間の支持板(7)には、カム板(20)の反
時計方向への回動時に第1突部(20a)を通過させ、
また、カム板(20)の時計方向への回動時に第2突部
(20b)を通過させるための逃がし孔(50)が穿設
されている。
【0032】また、上方の支持板(6)の後縁、中間の
支持板(7)の後縁、下方の支持板(8)の後縁には内
側に向かって適宜長さの折り曲げ片(51)が形成され
ている。該折り曲げ片(51)は、施錠杆(2)を案内
する機能と、後述するように施錠装置(1)がパチスロ
機の前面枠に取り付けられ、本体枠の受け金具に施錠さ
れている時に、前面枠を無理に前方にこじ開けようとす
る力が働いた場合等において、施錠杆(2)の長手方向
の後縁(2a)が折り曲げ片(51)に当接すること
で、支持板(4)に突設された起立片(23)の首部
(23b)には直接力が掛からないようにして起立片
(23)の損傷等を防止するストッパーとしての機能を
果たすものであり、防犯上等においては有効であるが、
該折り曲げ片(51)は必ずしも必要とされるものでは
ない。
【0033】このような構造の施錠装置(1)は、図6
に示すように、その取付板(5)の表面をパチスロ機の
前面枠(55)の裏面に当て、取付板(5)の止めネジ
挿通孔(11)を利用して、ネジで取り付けて使用す
る。本体枠(52)には、施錠装置(1)の第1鉤部材
(27)、第1鉤部(30)に対応した位置に下方の受
け金具(53)が、第2鉤部材(31)、第2鉤部(3
4)に対応した位置に上方の受け金具(54)が設けら
れている。なお、下方の受け金具(53)と上方の受け
金具(54)は別体であっても、連結部材によって一体
とされたものであってもよい。
【0034】前面枠(55)を施錠するには、蝶番を支
点として前面枠を回動させると、先ず、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具(53)の下辺に第1鉤部材
(27)の傾斜辺が、下方の受け金具(53)の上辺に
第1鉤部(30)の傾斜辺が、上方の受け金具(54)
の下辺に第2鉤部材(31)の傾斜辺が、上方の受け金
具(54)の上辺に第2鉤部(34)の傾斜辺が当接
し、第1鉤部材(27)と第2鉤部材(31)は、それ
ぞれ枢支ピン(28)、(32)を中心に下方に傾動
し、施錠杆(2)の上方への移動とともに第1鉤部(3
0)と第2鉤部(34)が上方へ移動する。さらに前面
枠(55)を回動させると、下方の受け金具(53)の
下辺を第1鉤部材(27)の係止爪(27a)が、下方
の受け金具(53)の上辺を第1鉤部(30)の係止爪
(30a)が、上方の受け金具(54)の下辺を第2鉤
部材(31)の係止爪(31a)が、上方の受け金具
(54)の上辺を第2鉤部(34)の係止爪(34a)
が乗り越えると、施錠杆(2)が引張バネ(39)の復
元力により下方の施錠位置に戻り、下方の受け金具(5
3)に第1鉤部材(27)の係止爪(27a)と第1鉤
部(30)の係止爪(30a)が、上方の受け金具(5
4)に第2鉤部材(31)の係止爪(31a)と第2鉤
部(34)の係止爪(34a)が係合し、前面枠(5
5)が閉鎖され本体枠(52)に施錠されることにな
る。
【0035】そして、施錠状態において、前面枠(5
5)の自由端側を無理に持ち上げて蝶番を捩り、第1鉤
部(30)の係合爪(30a)と下方の受け金具(5
3)との係合、および、第2鉤部(34)の係合爪(3
4a)と上方の受け金具(54)との係合がはずれるこ
とになっても、第1鉤部材(27)は、その係合爪(2
7a)と下方の受け金具(53)との係合を、第2鉤部
材(31)は、その係合爪(31a)と上方の受け金具
(54)との係合をそれぞれ保って、枢支ピン(2
8)、(32)を中心に下方に傾動することになり、係
合が容易にはずれることがない。そのため、遊技機に対
する不正な操作等がなされることがない。
【0036】前面枠(55)を解錠するには、シリンダ
錠(13)にキーを差し込みカム板(20)を反時計方
向に操作すると、カム板(20)の第1突部(20a)
が係合孔(43)に係合し、引張バネ(39)の付勢力
に抗し、施錠杆(2)が上方の解錠位置にまで移動す
る。施錠杆(2)の上方への移動に伴い第1鉤部(3
0)と第2鉤部(34)が上方へ移動し、施錠杆(2)
と連結ピン(29)、(33)によってそれぞれ連結さ
れた第1鉤部材(27)と第2鉤部材(31)はそれぞ
れの枢支ピン(28)、(32)を中心に下方に傾動
し、第1鉤部材(27)の係止爪(27a)と第1鉤部
(30)の係止爪(30a)との間、および、第2鉤部
材(31)の係止爪(31a)と第2鉤部(34)の係
止爪(34a)との間がそれぞれ下方の受け金具(5
3)および上方の受け金具(54)との係合がはずれる
だけの間隔に達し、解錠され、前面枠(55)が蝶番を
支点として施錠時と逆方向に回動させ前面枠(55)を
開放する。
【0037】シリンダ錠(13)にキーを差し込みカム
板(20)を時計方向に操作すると、カム板(20)の
第2突部(20b)が逃がし孔(49)を通過して作動
杆(19)の上辺(19b)に当接し、作動杆(19)
が引張バネ(47)の付勢力に抗し下方に移動される。
これにより作動杆(19)は、複合孔(44)の案内孔
部(44a)の下辺が起立片(23)の首部(23b)
に当接する非作動位置から案内孔部(44a)の上辺が
起立片(23)の首部(23b)に当接する作動位置に
まで移動し、作動杆(19)の遮光片(46)によって
非接触スイッチ(22)が作動し、リセットが行われ
る。シリンダ錠(13)の作動を解除することで、作動
杆(19)は引張バネ(47)の付勢力により非作動位
置にまで戻される。
【0038】<第2実施態様>図7、図8に他の態様の
施錠装置を示す。図7は部分拡大分解斜視図、図8は右
側面図であって、パチスロ機に取り付けた状態を示す。
この施錠装置(61)では、施錠が容易で確実となり、
施錠後に前面枠(55)の自由端側の上方への持ち上げ
を制止する手段を支持板に設けたもので、具体的には、
下方の支持板(8)に下方の受け金具(53)を受け入
れる切込凹部が形成された下方張出部(62)が、上方
の支持板(6)に上方の受け金具(54)を受け入れる
切込凹部が形成された上方張出部(63)が設けられた
ものである。
【0039】下方張出部(62)は、切込凹部が形成さ
れて、二股状に下方突片(62a)と上方突片(62
b)が突出した形状となっており、下方突片(62a)
は第1鉤部材(27)と対面しており、上方突片(62
b)は第1鉤部(30)と対面している。下方突片(6
2a)と上方突片(62b)の間隔は、下方の受け金具
(53)の幅よりも若干大きく設定されており、下方突
片(62a)と上方突片(62b)の先端部の向かい合
った角部は互いに間隔が広がるようにテーパー状に角落
としされている。
【0040】上方張出部(63)は、切込凹部が形成さ
れて、二股状に下方突片(63a)と上方突片(63
b)が突出した形状となっており、下方突片(63a)
は第2鉤部材(31)と対面しており、上方突片(63
b)は第2鉤部(34)と対面している。下方突片(6
3a)と上方突片(63b)の間隔は、上方の受け金具
(54)の幅よりも若干大きく設定されており、下方突
片(63a)と上方突片(63b)の先端部の向かい合
った角部は互いに間隔が広がるようにテーパー状に角落
としされている。その他の構成は、実施態様1に示した
施錠装置と同様なことから、同一の構成については同一
番号を付し、説明を省略する。
【0041】このような構造の施錠装置(61)は、図
8に示すように、その取付板(5)の表面をパチスロ機
の前面枠(55)の裏面に当て、取付板(5)の止めネ
ジ挿通孔(11)を利用して、ネジで取り付けて使用す
る。本体枠(52)には、施錠装置(61)の第1鉤部
材(27)、第1鉤部(30)に対応した位置に下方の
受け金具(53)が、第2鉤部材(31)、第2鉤部
(34)に対応した位置に上方の受け金具(54)が設
けられている。
【0042】前面枠(55)を施錠するには、蝶番を支
点として前面枠を回動させると、先ず、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具(53)の下辺に第1鉤部材
(27)の傾斜辺が、下方の受け金具(53)の上辺に
第1鉤部(30)の傾斜辺が、上方の受け金具(54)
の下辺に第2鉤部材(31)の傾斜辺が、上方の受け金
具(54)の上辺に第2鉤部(34)の傾斜辺が当接
し、第1鉤部材(27)と第2鉤部材(31)は、それ
ぞれ枢支ピン(28)、(32)を中心に下方に傾動
し、施錠杆(2)の上方への移動とともに第1鉤部(3
0)と第2鉤部(34)が上方へ移動する。そして、前
面枠(55)に装着された各種の部品の重みで前面枠
(55)の自由端側が下がっている場合、下方張出部
(62)の上方突片(62b)の下辺が下方の受け金具
(53)の上辺と、上方張出部(63)の上方突片(6
3b)の下辺が上方の受け金具(54)の上辺と当接
し、前面枠(55)の自由端側が施錠のための適正な位
置に持ち上げられ、さらに前面枠(55)を回動させる
ことで、下方の受け金具(53)の下辺を第1鉤部材
(27)の係止爪(27a)が、下方の受け金具(5
3)の上辺を第1鉤部(30)の係止爪(30a)が、
上方の受け金具(54)の下辺を第2鉤部材(31)の
係止爪(31a)が、上方の受け金具(54)の上辺を
第2鉤部(34)の係止爪(34a)が乗り越えると、
施錠杆(2)が引張バネ(39)の復元力により下方の
施錠位置に戻り、下方の受け金具(53)に第1鉤部材
(27)の係止爪(27a)と第1鉤部(30)の係止
爪(30a)が、上方の受け金具(54)に第2鉤部材
(31)の係止爪(31a)と第2鉤部(34)の係止
爪(34a)が係合し、前面枠(55)が閉鎖され本体
枠(52)に施錠される。すなわち、施錠に際し、下方
の受け金具(53)に下方張出部(62)の上方突片
(62b)が、上方の受け金具(54)に上方張出部
(63)の上方突片(63b)が乗って施錠装置(6
1)が案内されることから、容易に確実な施錠が可能と
なる。
【0043】そして、下方張出部(62)の下方突片
(62a)と上方突片(62b)との間に下方の受け金
具(53)を、上方張出部(63)の下方突片(63
a)と上方突片(63b)との間に上方の受け金具(5
4)を受け入れていることから、施錠状態において、前
面枠(55)の自由端側を無理に持ち上げようとして
も、下方張出部(62)の下方突片(62a)の上辺が
下方の受け金具(53)の下辺に、上方張出部(63)
の下方突片(63a)の上辺が上方の受け金具(54)
の下辺に当接し、前面枠(55)の上方への移動が制止
される。そのため、遊技機に対する不正な操作等がなさ
れることがない。
【0044】前面枠(55)を解錠するには、シリンダ
錠(13)にキーを差し込みカム板(20)を反時計方
向に操作すると、カム板(20)の第1突部(20a)
が係合孔(43)に係合し、引張バネ(39)の付勢力
に抗し、施錠杆(2)が上方の解錠位置にまで移動す
る。施錠杆(2)の上方への移動に伴い第1鉤部(3
0)と第2鉤部(34)が上方へ移動し、施錠杆(2)
と連結ピン(29)、(33)によってそれぞれ連結さ
れた第1鉤部材(27)と第2鉤部材(31)はそれぞ
れの枢支ピン(28)、(32)を中心に下方に傾動
し、第1鉤部材(27)の係止爪(27a)と第1鉤部
(30)の係止爪(30a)との間、および、第2鉤部
材(31)の係止爪(31a)と第2鉤部(34)の係
止爪(34a)との間がそれぞれ下方の受け金具(5
3)および上方の受け金具(54)との係合がはずれる
だけの間隔に達し、解錠され、前面枠(55)を蝶番を
支点として施錠方向と逆方向に回動させ始めると、当初
は、下方の受け金具(53)に下方張出部(62)の上
方突片(62b)が、上方の受け金具(54)に上方張
出部(63)の上方突片(63b)が乗って施錠装置
(61)が案内され、しかる後、下方の受け金具(5
3)から下方張出部(62)の上方突片(62b)が、
上方の受け金具(54)から上方張出部(63)の上方
突片(63b)がはずれ、前面枠(55)が開放でき
る。なお、シリンダ錠(13)にキーを差し込みカム板
(20)を時計方向に操作した場合の作動杆(19)の
動作等については、実施態様1と同様であり、詳細な説
明は省略する。
【0045】図7、図8においては、下方張出部(6
2)の下方突片(62a)と上方突片(62b)の先端
部の向かい合った角部は互いに間隔が広がるようにテー
パー状に角落としされている形状としているが、これに
限られるものではなく、施錠時に下方の受け金具(5
3)を下方突片(62a)と上方突片(62b)の間に
容易かつ確実に受け入れることができるようにするため
と、施錠または解錠時に上方突片(62b)の下辺が下
方の受け金具(53)の上辺と当接して、前面枠(5
5)を容易かつ確実に案内することができるようになっ
ている形状であればよく、例えば、下方突片(62a)
と上方突片(62b)の先端部の向かい合った角部は互
いに間隔が広がるような円弧状に角落としされている形
状であってもよいものである。また、下方張出部(6
2)の下方突片(62a)、上方突片(62b)は、い
ずれも第1鉤部材(27)、第1鉤部(30)よりも突
出長さを短くしているが、これに限られず、第1鉤部材
(27)、第1鉤部(30)よりも長く突出していても
よい。同様に、上方張出部(63)の下方突片(63
a)と上方突片(63b)の先端部の向かい合った角部
は互いに間隔が広がるようにテーパー状に角落としされ
ている形状としているが、これに限られるものではな
く、施錠時に上方の受け金具(54)を下方突片(63
a)と上方突片(63b)の間に容易かつ確実に受け入
れることができるようにするためと、施錠または解錠時
に上方突片(63b)の下辺が上方の受け金具(54)
の上辺と当接して、前面枠(55)を容易かつ確実に案
内することができるようになっている形状であればよ
く、例えば、下方突片(63a)と上方突片(63b)
の先端部の向かい合った角部は互いに間隔が広がるよう
な円弧状に角落としされている形状であってもよいもの
である。また、上方張出部(63)の下方突片(63
a)、上方突片(63b)は、いずれも第2鉤部材(3
1)、第2鉤部(34)よりも突出長さを短くしている
が、これに限られず、第2鉤部材(31)、第2鉤部
(34)よりも長く突出していてもよい。また、下方張
出部の下方突片(62a)と上方突片(62b)はそれ
ぞれ第1鉤部材(27)と第1鉤部(30)と、上方張
出部の下方突片(63a)と上方突片(63b)はそれ
ぞれ第2鉤部材(31)と第2鉤部(34)と、密接し
て対面した構造とすれば、不正目的でフック部のあるピ
アノ線等の線材を前面枠と本体枠との間隙から挿入して
線材を引っ張っても、線材のフック部を第1鉤部材(2
7)、第1鉤部(30)、第2鉤部材(31)、また
は、第2鉤部(34)のうちの何れかのみと係合させる
ことは不可能であって、下方張出部の下方突片(62
a)、下方張出部の上方突片(62b)、上方張出部の
下方突片(63a)、または、上方張出部の上方突片
(63b)とともに係合することになり、このような線
材を用いた不正操作が防止できることから好ましい。
【0046】<第3実施態様>図9、図10にさらに他
の態様の施錠装置を示す。図9は部分拡大分解斜視図、
図10は右側面図であって、パチスロ機に取り付けた状
態を示す。この施錠装置(71)では、施錠杆(2)の
摺動に伴い、互いに反対方向に傾動可能な一対の鉤部材
が支持板の上下部にそれぞれ設けられたものである。
【0047】具体的には、下方の支持板(8)の下部に
は、その後縁(8a)寄りの位置において、係止爪(7
2a)を上方に向けた第1鉤部材(72)か、枢支ピン
(73)により傾動可能に枢支されているとともに、枢
支ピン(73)よりも取付板(5)寄りの基部において
施錠杆(2)の下端部と連結ピン(74)で連結されて
いる。第1鉤部材(72)は係止爪(72a)から先端
に向かう傾斜辺が形成されている。さらに、下方の支持
板(8)の下部の第1鉤部材(72)より所定の上方位
置に、該第1鉤部材(72)に対向して、係止爪(75
a)を下方に向けた第2鉤部材(75)が、その取付板
(5)寄りの基部において枢支ピン(76)により傾動
可能に枢支されているとともに、枢支ピン(76)より
も係止爪(75a)寄りの位置において施錠杆(2)の
下部で連結ピン(77)により連結されている。第2鉤
部材(75)は係止爪(75a)から先端に向かう傾斜
辺が形成されている。
【0048】上方の支持板(6)の上部には、その後縁
(6a)寄りの位置において、係止爪(78a)を上方
に向けた第3鉤部材(78)が、枢支ピン(79)によ
り傾動可能に枢支されているとともに、枢支ピン(7
9)よりも取付板(5)寄りの基部において施錠杆
(2)の上部と連結ピン(80)で連結されている。第
3鉤部材(78)は係止爪(78a)から先端に向かう
傾斜辺が形成されている。さらに、上方の支持板(6)
の上部の第3鉤部材(78)より所定の上方位置に、該
第3鉤部材(78)に対向して、係止爪(81a)を下
方に向けた第4鉤部材(81)が、その取付板(5)寄
りの基部において枢支ピン(82)により傾動可能に枢
支されているとともに、枢支ピン(82)よりも係止爪
(81a)寄りの位置において施錠杆(2)の上端部で
連結ピン(83)により連結されている。第4鉤部材
(81)は係止爪(81a)から先端に向かう傾斜辺が
形成されている。
【0049】従って、施錠杆(2)を上方に摺動させる
と、図10において、第1鉤部材(72)と第3鉤部材
(78)が枢支ピン(73)、(79)を中心にして下
方に傾動し、第2鉤部材(75)と第4鉤部材(81)
が枢支ピン(76)、(82)を中心にして上方に傾動
する。従って、第1鉤部材(72)の係止爪(72a)
と第2鉤部材(75)の係止爪(75a)とは互いに離
れる方向に傾動し、第3鉤部材(78)の係止爪(78
a)と第4鉤部材(81)の係止爪(81a)とは互い
に離れる方向に傾動することになる。
【0050】このような構造の施錠装置(71)は、図
10に示すように、その取付板(5)の表面をパチスロ
機の前面枠(55)の裏面に当て、取付板(5)の止め
ネジ挿通孔(11)を利用して、ネジで取り付けて使用
する。本体枠(52)には、施錠装置(71)の第1鉤
部材(72)、第2鉤部材(75)に対応した位置に下
方の受け金具(53)が、第3鉤部材(78)、第4鉤
部材(81)に対応した位置に上方の受け金具(54)
が設けられている。
【0051】前面枠(55)を施錠するには、蝶番を支
点として前面枠を回動させると、先ず、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具(53)の下辺に第1鉤部材
(72)の傾斜辺が、下方の受け金具(53)の上辺に
第2鉤部材(75)の傾斜辺が、上方の受け金具(5
4)の下辺に第3鉤部材(78)の傾斜辺が、上方の受
け金具(54)の上辺に第4鉤部材(81)の傾斜辺が
当接し、施錠杆(2)が上方へ移動し、第1鉤部材(7
2)と第3鉤部材(78)は、それぞれ枢支ピン(7
3)、(79)を中心に下方に傾動し、第2鉤部材(7
5)と第4鉤部材(81)は、それぞれ枢支ピン(7
6)、(82)を中心に上方に傾動し、第1鉤部材(7
2)の係止爪(72a)と第2鉤部材(75)の係止爪
(75a)とが互いに離れる方向に傾動し、第3鉤部材
(78)の係止爪(78a)と第4鉤部材(81)の係
止爪(81a)とが互いに離れる方向に傾動する。さら
に前面枠(55)を回動させると、下方の受け金具(5
3)の下辺を第1鉤部材(72)の係止爪(72a)
が、下方の受け金具(53)の上辺を第2鉤部材(7
5)の係止爪(75a)が、上方の受け金具(54)の
下辺を第3鉤部材(78)の係止爪(78a)が、上方
の受け金具(54)の上辺を第4鉤部材(81)の係止
爪(81a)が乗り越えると、施錠杆(2)が引張バネ
(39)の復元力により下方の施錠位置に戻り、下方の
受け金具(53)に第1鉤部材(72)の係止爪(72
a)と第2鉤部材(75)の係止爪(75a)が、上方
の受け金具(54)に第3鉤部材(78)の係止爪(7
8a)と第4鉤部材(81)の係止爪(81a)が係合
し、前面枠(55)が閉鎖され本体枠(52)に施錠さ
れることになる。
【0052】そして、施錠状態において、前面枠(5
5)の自由端側を無理に持ち上げて蝶番を捩り、第2鉤
部材(75)の係合爪(75a)と下方の受け金具(5
3)との係合、および、第4鉤部材(81)の係合爪
(81a)と上方の受け金具(54)との係合がはずれ
ることになっても、第1鉤部材(72)は、その係合爪
(72a)と下方の受け金具(53)との係合を、第3
鉤部材(78)は、その係合爪(78a)と上方の受け
金具(54)との係合をそれぞれ保って、枢支ピン(7
3)、(79)を中心に下方に傾動することになり、係
合が容易にはずれることがない。そのため、遊技機に対
する不正な操作等がなされることがない。
【0053】前面枠(55)を解錠するには、シリンダ
錠(13)にキーを差し込みカム板(20)を反時計方
向に操作すると、カム板(20)の第1突部(20a)
が係合孔(43)に係合し、引張バネ(39)の付勢力
に抗し、施錠杆(2)が上方の解錠位置にまで移動す
る。施錠杆(2)の上方への移動に伴って、施錠杆
(2)と連結ピン(74)、(77)、(80)、(8
3)によってそれぞれ連結された第1鉤部材(72)と
第3鉤部材(78)はそれぞれの枢支ピン(73)、
(79)を中心に下方に、第2鉤部材(75)と第4鉤
部材(81)はそれぞれの枢支ピン(76)、(82)
を中心に上方に傾動し、第1鉤部材(72)の係止爪
(72a)と第2鉤部材(75)の係止爪(75a)と
の間、および、第3鉤部材(78)の係止爪(78a)
と第4鉤部材(81)の係止爪(81a)との間がそれ
ぞれ下方の受け金具(53)および上方の受け金具(5
4)との係合がはずれるだけの間隔に達し、解錠され、
前面枠(55)が蝶番を支点として施錠方向と逆方向に
回動させ前面枠(55)を開放する。なお、シリンダ錠
(13)にキーを差し込みカム板(20)を時計方向に
操作した場合の作動杆(19)の動作等については、実
施態様1と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0054】<第4実施態様>図11、図12にさらに
他の態様の施錠装置を示す。図11は部分拡大分解斜視
図、図12は右側面図であって、パチスロ機に取り付け
た状態を示す。この施錠装置(91)では、施錠杆
(2)の摺動に伴い、互いに反対方向に傾動可能な一対
の鉤部材が支持板の上下部にそれぞれ設けられるととも
に、施錠が容易で確実となり、施錠後に前面枠(55)
の自由端側の上方への持ち上げを制止する手段を支持板
に設けたものである。
【0055】この態様の施錠装置は、前記手段が支持板
に設けられている以外は、第3実施態様と同様なことか
ら、第3実施態様と同一の構成については同一番号を付
して詳細な説明を省略する。そして、前記手段として、
具体的には、下方の支持板(8)に下方の受け金具(5
3)を受け入れる切込凹部が形成された下方張出部(6
2)が、上方の支持板(6)に上方の受け金具(54)
を受け入れる切込凹部が形成された上方張出部(63)
が設けられたものである。
【0056】下方張出部(62)は、切込凹部が形成さ
れて、二股状に下方突片(62a)と上方突片(62
b)が突出した形状となっており、下方突片(62a)
は第1鉤部材(72)と対面しており、上方突片(62
b)は第2鉤部材(75)と対面している。下方突片
(62a)と上方突片(62b)の間隔は、下方の受け
金具(53)の幅よりも若干大きく設定されており、下
方突片(62a)と上方突片(62b)の先端部の向か
い合った角部は互いに間隔が広がるようにテーパー状に
角落としされている。
【0057】上方張出部(63)は、切込凹部が形成さ
れて、二股状に下方突片(63a)と上方突片(63
b)が突出した形状となっており、下方突片(63a)
は第3鉤部材(78)と対面しており、上方突片(63
b)は第4鉤部材(81)と対面している。下方突片
(63a)と上方突片(63b)の間隔は、上方の受け
金具(54)の幅よりも若干大きく設定されており、下
方突片(63a)と上方突片(63b)の先端部の向か
い合った角部は互いに間隔が広がるようにテーパー状に
角落としされている。
【0058】このような構造の施錠装置(91)は、図
12に示すように、その取付板(5)の表面をパチスロ
機の前面枠(55)の裏面に当て、取付板(5)の止め
ネジ挿通孔(11)を利用して、ネジで取り付けて使用
する。本体枠(52)には、施錠装置(91)の第1鉤
部材(72)、第2鉤部材(75)に対応した位置に下
方の受け金具(53)が、第3鉤部材(78)、第4鉤
部材(81)に対応した位置に上方の受け金具(54)
が設けられている。
【0059】前面枠(55)を施錠するには、蝶番を支
点として前面枠を回動させると、先ず、本体枠に取り付
けられた下方の受け金具(53)の下辺に第1鉤部材
(72)の傾斜辺が、下方の受け金具(53)の上辺に
第2鉤部材(75)の傾斜辺が、上方の受け金具(5
4)の下辺に第3鉤部材(78)の傾斜辺が、上方の受
け金具(54)の上辺に第4鉤部材(81)の傾斜辺が
当接し、施錠杆(2)が上方へ移動し、第1鉤部材(7
2)と第3鉤部材(78)は、それぞれ枢支ピン(7
3)、(79)を中心に下方に傾動し、第2鉤部材(7
5)と第4鉤部材(81)は、それぞれ枢支ピン(7
6)、(82)を中心に上方に傾動し、第1鉤部材(7
2)の係止爪(72a)と第2鉤部材(75)の係止爪
(75a)とが互いに離れる方向に傾動し、第3鉤部材
(78)の係止爪(78a)と第4鉤部材(81)の係
止爪(81a)とが互いに離れる方向に傾動する。そし
て、前面枠(55)に装着された各種の部品の重みで前
面枠(55)の自由端側が下がっている場合、下方張出
部(62)の上方突片(62b)の下辺が下方の受け金
具(53)の上辺と、上方張出部(63)の上方突片
(63b)の下辺が上方の受け金具(54)の上辺と当
接し、前面枠(55)の自由端側が施錠のための適正な
位置に持ち上げられ、さらに前面枠(55)を回動させ
ることで、下方の受け金具(53)の下辺を第1鉤部材
(72)の係止爪(72a)が、下方の受け金具(5
3)の上辺を第2鉤部材(75)の係止爪(75a)
が、上方の受け金具(54)の下辺を第3鉤部材(7
8)の係止爪(78a)が、上方の受け金具(54)の
上辺を第4鉤部材(81)の係止爪(81a)が乗り越
えると、施錠杆(2)が引張バネ(39)の復元力によ
り下方の施錠位置に戻り、下方の受け金具(53)に第
1鉤部材(72)の係止爪(72a)と第2鉤部材(7
5)の係止爪(75a)が、上方の受け金具(54)に
第3鉤部材(78)の係止爪(78a)と第4鉤部材
(81)の係止爪(81a)が係合し、前面枠(55)
が閉鎖され本体枠(52)に施錠される。すなわち、施
錠に際し、下方の受け金具(53)に下方張出部(6
2)の上方突片(62b)が、上方の受け金具(54)
に上方張出部(63)の上方突片(63b)が乗って施
錠装置(91)が案内されることから、容易に確実な施
錠が可能となる。
【0060】そして、下方張出部(62)の下方突片
(62a)と上方突片(62b)との間に下方の受け金
具(53)を、上方張出部(63)の下方突片(63
a)と上方突片(63b)との間に上方の受け金具(5
4)を受け入れていることから、施錠状態において、前
面枠(55)の自由端側を無理に持ち上げようとして
も、下方張出部(62)の下方突片(62a)の上辺が
下方の受け金具(53)の下辺に、上方張出部(63)
の下方突片(63a)の上辺が上方の受け金具(54)
の下辺に当接し、前面枠(55)の上方への移動が制止
される。そのため、遊技機に対する不正な操作等がなさ
れることがない。
【0061】前面枠(55)を解錠するには、シリンダ
錠(13)にキーを差し込みカム板(20)を反時計方
向に操作すると、カム板(20)の第1突部(20a)
が係合孔(43)に係合し、引張バネ(39)の付勢力
に抗し、施錠杆(2)が上方の解錠位置にまで移動す
る。施錠杆(2)の上方への移動に伴って、施錠杆
(2)と連結ピン(74)、(77)、(80)、(8
3)によってそれぞれ連結された第1鉤部材(72)と
第3鉤部材(78)はそれぞれの枢支ピン(73)、
(79)を中心に下方に、第2鉤部材(75)と第4鉤
部材(81)はそれぞれの枢支ピン(76)、(82)
を中心に上方に傾動し、第1鉤部材(72)の係止爪
(72a)と第2鉤部材(75)の係止爪(75a)と
の間、および、第3鉤部材(78)の係止爪(78a)
と第4鉤部材(81)の係止爪(81a)との間が、そ
れぞれ下方の受け金具(53)および上方の受け金具
(54)との係合がはずれるだけの間隔に達し、解錠さ
れ、前面枠(55)を蝶番を支点として施錠方向と逆方
向に回動させ始めると、当初は、下方の受け金具(5
3)に下方張出部(62)の上方突片(62b)が、上
方の受け金具(54)に上方張出部(63)の上方突片
(63b)が乗って施錠装置(91)が案内され、しか
る後、下方の受け金具(53)から下方張出部(62)
の上方突片(62b)が、上方の受け金具(54)から
上方張出部(63)の上方突片(63b)がはずれ、前
面枠(55)が開放できる。なお、シリンダ錠(13)
にキーを差し込みカム板(20)を時計方向に操作した
場合の作動杆(19)の動作等については、実施態様1
と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0062】図11、図12においては、下方張出部
(62)の下方突片(62a)と上方突片(62b)の
先端部の向かい合った角部は互いに間隔が広がるように
テーパー状に角落としされている形状としているが、こ
れに限られるものではなく、施錠時に下方の受け金具
(53)を下方突片(62a)と上方突片(62b)の
間に容易かつ確実に受け入れることができるようにする
ためと、施錠または解錠時に上方突片(62b)の下辺
が下方の受け金具(53)の上辺と当接して、前面枠
(55)を容易かつ確実に案内することができるように
なっている形状であればよく、例えば、下方突片(62
a)と上方突片(62b)の先端部の向かい合った角部
は互いに間隔が広がるような円弧状に角落としされてい
る形状であってもよいものである。また、下方張出部
(62)の下方突片(62a)、上方突片(62b)
は、いずれも第1鉤部材(72)、第2鉤部材(75)
よりも突出長さを短くしているが、これに限られず、第
1鉤部材(72)、第2鉤部材(75)よりも長く突出
していてもよい。同様に、上方張出部(63)の下方突
片(63a)と上方突片(63b)の先端部の向かい合
った角部は互いに間隔が広がるようにテーパー状に角落
としされている形状としているが、これに限られるもの
ではなく、施錠時に上方の受け金具(54)を下方突片
(63a)と上方突片(63b)の間に容易かつ確実に
受け入れることができるようにするためと、施錠または
解錠時に上方突片(63b)の下辺が上方の受け金具
(54)の上辺と当接して、前面枠(55)を容易かつ
確実に案内することができるようになっている形状であ
ればよく、例えば、下方突片(63a)と上方突片(6
3b)の先端部の向かい合った角部は互いに間隔が広が
るような円弧状に角落としされている形状であってもよ
いものである。また、上方張出部(63)の下方突片
(63a)、上方突片(63b)は、いずれも第3鉤部
材(78)、第4鉤部材(81)よりも突出長さを短く
しているが、これに限られず、第3鉤部材(78)、第
4鉤部材(81)よりも長く突出していてもよい。ま
た、下方張出部の下方突片(62a)と上方突片(62
b)はそれぞれ第1鉤部材(72)と第2鉤部材(7
5)と、上方張出部の下方突片(63a)と上方突片
(63b)はそれぞれ第3鉤部材(78)と第4鉤部材
(81)と、密接して対面した構造とすれば、不正目的
でフック部のあるピアノ線等の線材を前面枠と本体枠と
の間隙から挿入して線材を引っ張っても、線材のフック
部を第1鉤部材(72)、第2鉤部材(75)、第3鉤
部材(75)、または、第4鉤部材(81)のうちの何
れかのみと係合させることは不可能であって、下方張出
部の下方突片(62a)、下方張出部の上方突片(62
b)、上方張出部の下方突片(63a)、または、上方
張出部の上方突片(63b)とともに係合することにな
り、このような線材を用いた不正操作が防止できること
から好ましい。以上の実施態様においては、支持板に設
けた略T字状の打ち抜き起立片の頭部を施錠杆に穿設し
た略T字状の案内孔の挿通部に挿通し、起立片の首部で
案内部を案内して、施錠装置における施錠杆の摺動を行
うこととしているが、これに限られず、図13に示され
るように施錠杆(2)に長孔(95)を穿設し、該長孔
(95)を挿通してピン(96)を支持板(4)に植設
し、該施錠杆(2)がガイドされる摺動構造であっても
よい。その他の構成は、図1〜図6に示した施錠装置と
同様なことから、同一の構成については同一番号を付
し、説明を省略する。
【0063】また、シリンダ錠の取付板への取付位置
は、取付板の中間部に限られるものではなく、取付板の
下方部、上方部であってもよい。シリンダ錠としては、
ピンタンブラー錠、ディスクタンブラー錠が含まれる。
【0064】図1〜図13においては、支持板が上方、
中間、下方の支持板に分割され、中間と下方の支持板の
間から取付板の幅広部を外側に延長させて張出部が設け
られたものであるが、これに限られるものではない。支
持板が一体となったものであってもよく、例えば、基枠
体に設けられた補強片を省き、取付板の幅広部を内側
(左側)に設け、該幅広部に非接触スイッチを取り付
け、作動杆の遮光片を内側(左側)になるように折り曲
げ形成するようにしてもよい。この場合は、支持板は一
枚であって、基枠体は断面L字状となる。このような形
状の基枠体において、施錠装置の上下動を制止する手段
を設けるには、一枚の支持板をさらに後方に延ばし、こ
こに切込凹部を形成するようにしてもよい。
【0065】また、施錠杆と作動杆の移動を、カム板の
回動を利用した動力伝達機構を用いたものとして説明し
たが、これに限られるものではなく、ラックとピニオン
のような歯車伝動機構等適宜の構造が採用可能である。
ラックとピニオンを用いた歯車伝動機構の場合は、錠の
錠軸に施錠杆移動用のピニオンと作動杆移動用のピニオ
ンを設け、施錠杆と作動杆にそれぞれのピニオンに噛み
合うラックを設けたものが採用できる。
【0066】施錠装置としては、パチスロ機に適したも
のとして示したが、これに限られず、作動杆に代えパチ
ンコ機用のガラス枠解錠操作杆を採用することでパチン
コ機の施錠装置とすることもできることはいうまでもな
い。
【0067】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。この発明の請求項1に係る遊技機の施錠装置によ
れば、施錠状態において、前面枠の自由端側を無理に持
ち上げて蝶番を捩って、第1鉤部の係合爪と下方の受け
金具との係合および第2鉤部の係合爪と上方の受け金具
との係合がはずれてもも、第1鉤部材は、その係合爪と
下方の受け金具との係合を、第2鉤部材は、その係合爪
と上方の受け金具との係合をそれぞれ保って、枢支ピン
を中心に下方に傾動することになり、係合が容易にはず
れることがない。そのため、遊技機に対する不正な操作
等がなされる恐れがなく、防犯効果を上げることができ
る。
【0068】この発明の請求項2に係る遊技機の施錠装
置によれば、施錠または解錠時に張出部の上方突片が受
け金具に乗って施錠装置が案内され、容易に確実な施錠
または解錠が可能となる。また、施錠状態において、前
面枠の自由端側を無理に持ち上げようとしても、張出部
の上方突片と下方突片との間に受け金具を受け入れてい
ることから、下方突片により前面枠の自由端側の持ち上
けが制止され、遊技機に対する不正な操作等が不可能と
なり、防犯効果が大きい。また、支持板に設けた張出部
の構造は、簡単でしかも堅固なことから、製造コストが
低くでき、遊技機に必要な各種の部品等の取付け等の邪
魔にもならず、使用中の破損、故障等も少ない。
【0069】この発明の請求項3に係る遊技機の施錠装
置によれば、施錠状態において、前面枠の自由端側を無
理に持ち上げて蝶番を捩って、第2鉤部の係合爪と下方
の受け金具との係合および第4鉤部材の係合爪と上方の
受け金具との係合がはずれても、第1鉤部材は、その係
合爪と下方の受け金具との係合を、第3鉤部材は、その
係合爪と上方の受け金具との係合をそれぞれ保って、枢
支ピンを中心に下方に傾動することになり、係合が容易
にはずれることがない。そのため、遊技機に対する不正
な操作等がなされる恐れがなく、防犯効果を上げること
ができる。
【0070】この発明の請求項4に係る遊技機の施錠装
置によれば、施錠または解錠時に張出部の上方突片が受
け金具に乗って施錠装置が案内され、容易に確実な施錠
または解錠が可能となる。また、施錠状態において、前
面枠の自由端側を無理に持ち上げようとしても、張出部
の上方突片と下方突片との間に受け金具を受け入れてい
ることから、下方突片により前面枠の自由端側の持ち上
げが制止され、遊技機に対する不正な操作等が不可能と
なり、防犯効果が大きい。また、支持板に設けた張出部
の構造は、簡単でしかも堅固なことから、製造コストが
低くでき、遊技機に必要な各種の部品等の取付け等の邪
魔にもならず、使用中の破損、故障等も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の施錠装置の一実施の形態を示す正面
図である。
【図2】図1に示す施錠装置の左側面図である。
【図3】図1に示す施錠装置の右側面図である。
【図4】図1に示す施錠装置の背面図である。
【図5】図1に示す施錠装置の部分拡大分解斜視図であ
る。
【図6】図1に示す施錠装置をパチスロ機に取り付けた
状態を例示する説明図である。
【図7】この発明の施錠装置の他の実施の形態を示す部
分拡大分解斜視図である。
【図8】図7に示す施錠装置の右側面図で、パチスロ機
に取り付けた状態を示す。
【図9】この発明の施錠装置の更に他の実施の形態を示
す部分拡大分解斜視図である。
【図10】図9に示す施錠装置の右側面図で、パチスロ
機に取り付けた状態を示す。
【図11】この発明の施錠装置の更に他の実施の形態を
示す部分拡大分解斜視図である。
【図12】図11に示す施錠装置の右側面図で、パチス
ロ機に取り付けた状態を示す。
【図13】この発明の施錠装置の更に他の実施の形態を
示す部分拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
1 施錠装置 2 施錠杆 3 基枠体 4 支持板 5 取付板 13 シリンダ錠 19 作動杆 27 第1鉤部材 28、32 枢支ピン 29、33 連結ピン 30 第1鉤部 31 第2鉤部材 34 第2鉤部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面枠に取り付けられる取付板の縦縁か
    ら支持板が起立して形成された基枠体の内側に施錠杆が
    支持板に沿って摺動可能に配設され、該施錠杆を引張バ
    ネにより施錠方向に付勢させ、前記取付板の中間部に取
    り付けられたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バ
    ネの付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ
    て解錠を行う遊技機の施錠装置において、 前記支持板の下部に第1鉤部材が係止爪を上方に向けて
    枢止ピンにより傾動可能に枢止されるとともに、該枢止
    ピンよりも取付板寄りの位置において施錠杆と連結さ
    れ、該第1鉤部材と対向して前記施錠杆の下部に第1鉤
    部が係止爪を下方に向けて設けられ、前記支持板の上部
    に第2鉤部材が係止爪を上方に向けて枢止ピンにより傾
    動可能に枢止されるとともに、該枢止ピンよりも取付板
    寄りの位置において施錠杆と連結され、該第2鉤部材と
    対向して、前記施錠杆の上部に第2鉤部が係止爪を下方
    に向けて設けられ、本体枠に取り付けられた上下の受け
    金具に係止爪が上下から係合して、本体枠に前面枠を施
    錠するようにしてなることを特徴とする遊技機の施錠装
    置。
  2. 【請求項2】 支持板の下部に下方突片と上方突片によ
    って形成され前記下方の受け金具を受け入れる下方張出
    部が、支持板の上部に下方突片と上方突片によって形成
    され前記上方の受け金具を受け入れる上方張出部が設け
    られてなることを特徴とする請求項1記載の遊技機の施
    錠装置。
  3. 【請求項3】 前面枠に取り付けられる取付板の縦縁か
    ら支持板が起立して形成された基枠体の内側に施錠杆が
    支持板に沿って摺動可能に配設され、該施錠杆を引張バ
    ネにより施錠方向に付勢させ、前記取付板の中間部に取
    り付けられたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バ
    ネの付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ
    て解錠を行う遊技機の施錠装置において、 前記支持板の下部に第1鉤部材が係止爪を上方に向けて
    枢止ピンにより傾動可能に枢止されるとともに、該枢止
    ピンよりも取付板寄りの位置において施錠杆と連結さ
    れ、該第1鉤部材と対向して、前記支持板の下部に第2
    鉤部材が係止爪を下方に向けて枢止ピンにより傾動可能
    に枢止されるとともに、該枢止ピンよりも係止爪寄りの
    位置において施錠杆と連結され、前記支持板の上部に第
    3鉤部材が係止爪を上方に向けて枢止ピンにより傾動可
    能に枢止されるとともに、該枢止ピンよりも取付板寄り
    の位置において施錠杆と連結され、該第3鉤部材と対向
    して、前記支持板の上部に第4鉤部材が係止爪を下方に
    向けて枢止ピンにより傾動可能に枢止されるとともに、
    該枢止ピンよりも係止爪寄りの位置において施錠杆と連
    結され、本体枠に取り付けられた上下の受け金具に係止
    爪が上下から係合して、本体枠に前面枠を施錠するよう
    にしてなることを特徴とする遊技機の施錠装置。
  4. 【請求項4】 支持板の下部に下方突片と上方突片によ
    って形成され前記下方の受け金具を受け入れる下方張出
    部が、支持板の上部に下方突片と上方突片によって形成
    され前記上方の受け金具を受け入れる上方張出部が設け
    られてなることを特徴とする請求項3記載の遊技機の施
    錠装置。
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Cited By (3)

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