JP2000271322A - 遊技機の施錠装置 - Google Patents

遊技機の施錠装置

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JP2000271322A
JP2000271322A JP11122849A JP12284999A JP2000271322A JP 2000271322 A JP2000271322 A JP 2000271322A JP 11122849 A JP11122849 A JP 11122849A JP 12284999 A JP12284999 A JP 12284999A JP 2000271322 A JP2000271322 A JP 2000271322A
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locking
receiving
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locking rod
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Shigeo Maruyama
重夫 丸山
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GSK SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施錠時に、前面枠が適性な位置に案内されて
施錠を確実に行うことができ、また、施錠状態におい
て、前面枠の自由端側の無理な持ち上げが制限されるこ
とで解錠による以外は前面枠が本体枠から開放されこと
がなく遊技機に対する不正な操作等がなされる恐れのな
い遊技機の施錠装置を提供する。 【解決手段】 施錠装置の基枠体(3)の支持板(4)
に対し摺動可能な施錠杆(2)の上下部に受け金具と係
合する鉤部(14)、(14)を一体成形し、支持板の
上下部には、前記鉤部と対面する下方突片(16)、
(16)と上方突片(17)、(17)によって受け金
具を受け入れる受け入れ凹部(18)、(18)が形成
されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機の前面枠
を本体枠に対して施錠させる施錠装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、パチンコ、パチス
ロ、スロットマシン、スマートボール、アレンジボール
等に例示される遊技機の前面枠を本体枠に対して施錠し
たり解錠したりするのに好適な施錠装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】遊技機の前面枠は、一端が蝶番で本体枠
に固定され、他端は自由端とされて本体枠に対し回動可
能となっており、自由端側の裏面に本体枠との施錠を可
能とする施錠装置が設けられている。このような施錠装
置としては、例えば、登録実用新案第2508452号
公報に記載されているように取付板と支持板を断面L字
形に形成した基枠体の内側に、施錠杆が支持板に沿って
摺動可能に配設され、施錠杆が引張バネにより上方に付
勢され、支持板の上部と下部に鉤部材が傾動可能に枢止
されるとともに、前記枢止ピンよりも係止爪寄りの位置
において施錠杆の上端部と下端部とで連結され、取付板
の中間部にシリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔か
ら内側に差し込むように取り付けられ、錠軸の先端に施
錠杆と係合するカム板が固定されてなる構造のものが使
用されている。
【0003】このような施錠装置が設けられた遊技機に
おいては、施錠時、蝶番を支点にして前面枠を閉鎖する
ために回動させると、本体枠の内側に設けられた受け金
具に鉤部材が当接し、鉤部材が上方に傾動するとともに
施錠杆が下方へ摺動した後、引張バネの復元力により施
錠杆が上方の施錠位置に戻り、受け金具に鉤部材が係合
し、前面枠が閉鎖され本体枠に施錠される。そして、解
錠時には、シリンダ錠の錠軸に固定されたカム板をキー
によって解錠方向に回動させて、カム板と係合する施錠
杆を摺動させ、受け金具と鉤部材との係合を解除し、蝶
番を支点として前面枠を開くことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような遊技機の前
面枠には各種の部品が装着され、蝶番で本体枠に前面枠
を回動可能に支持したような構造であるため、前面枠を
開けた時、これらの部品の重量が加わることにより前面
枠の自由端側が下方に下がってしまう傾向がある。その
ため、施錠に際しては、前面枠の自由端側を適正な位置
に持ち上げて施錠する必要があるが、かなりの重量があ
る上に前面枠の自由端側を施錠するのに適した位置に正
確に持ち上げて、施錠位置に位置合わせすることは細心
の注意力を要することであり、前面枠の自由端側を必要
以上に持ち上げたりすると、蝶番に過大な力が作用し、
蝶番の損傷が生じることにもなる。また、施錠状態にお
いて、前面枠の自由端側を無理に持ち上げると、蝶番が
捩れ、鉤部材と受け金具との係合がはずれてしまい、解
錠したと同様に前面枠を本体枠に対し回動できることに
なり、遊技機に対する不正な操作等がなされる恐れがあ
る。
【0005】この発明は、上記のような従来技術の欠点
を解決するために創案されたものであり、受け金具に鉤
部または鉤部材が係合するようにするとともに、施錠時
に、受け金具によって前面枠が適性な位置に案内される
手段と、施錠状態において受け金具によって前面枠の自
由端側の上方への移動を制限する手段を施錠装置に設け
ることで、施錠等が容易で確実であり、施錠状態におい
て、前面枠の自由端側の上方への持ち上げが不可能で遊
技機に対して不正な操作等をすることのできない施錠装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、縦長の取付板の縦縁から支持板が起立
して形成された基枠体の内側に上部と下部に鉤部が形成
された施錠杆が前記支持板に沿って摺動可能に配設さ
れ、該施錠杆が引張バネにより施錠方向に付勢され、前
記取付板が本体枠に対し開閉可能とされた前面枠に取り
付けられ、前記鉤部が本体枠に取り付けられた受け金具
に係合することで施錠され、前記取付板の中間部に取り
付けられたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バネ
の付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、
前記鉤部の前記受け金具との係合を解除することで解錠
を行う遊技機の施錠装置において、前記支持板の上部と
下部には、先端から下方に傾斜した案内部が形成された
上方突片と下方突片による前記受け金具の受け入れ凹部
が形成されてなることを特徴とする(請求項1)。
【0007】これによれば、前面枠が開放され、施錠装
置が取り付けられた前面枠が各種の部品の重みが加わっ
たことにより自由端側が下がっている状態において、前
面枠を閉鎖させると、受け金具に上方突片の案内部が乗
って施錠装置が案内されることになる。そして、鉤部が
受け金具に当接し、鉤部と施錠杆とが一体として摺動し
た後、引張バネの復元力により施錠杆が施錠位置に戻
り、受け金具に鉤部が係合し、前面枠が閉鎖され本体枠
に施錠される。すなわち、施錠時には、施錠装置が取り
付けられた前面枠を本体枠に対し開閉可能としている、
例えば、蝶番を支点として回動させるだけで、受け金具
と上方突片とによって前面枠の自由端側を適正な位置に
セットでき、受け金具に鉤部が係合するとともに、上方
突片と下方突片との間の凹部に受け金具を受け入れた状
態とすることで、正確で確実に施錠できる。
【0008】また、解錠時、シリンダ錠の解錠操作によ
って引張バネの付勢力に抗し施錠杆を支持板に沿って摺
動させ、鉤部の受け金具との係合を解除することで解錠
を行い前面枠を開放すると、受け金具に上方突片の案内
部が乗った状態で受け金具と上方突辺の案内部との当接
がはずれるまでは施錠装置が案内され、前面枠の自由端
側が漸次下がることになり、前面枠の開放においてその
自重が急激に蝶番にかかることがなく、蝶番を損傷する
恐れが低減される。そして、施錠状態において、前面枠
の自由端側を無理に持ち上げようとしても、上方突片と
下方突片との間の凹部に受け金具を受け入れていること
から、下方突片が受け金具に衝止し、前面枠の自由端側
の上方への持ち上げが制限される。そのため、遊技機に
対する不正な操作等が不可能となる。
【0009】また、縦長の取付板の縦縁から支持板が起
立して形成された基枠体の内側に施錠杆が前記支持板に
沿って摺動可能に配設され、該施錠杆が引張バネにより
施錠方向に付勢され、前記支持板の上部と下部に鉤部材
が施錠杆に連結されて傾動可能に枢支され、前記取付板
が本体枠に対し開閉可能とされた前面枠に取り付けら
れ、前記鉤部材が本体枠に取り付けられた受け金具に係
合することで施錠され、前記取付板の中間部に取り付け
られたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バネの付
勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、前記
鉤部材を解錠方向に傾動させて前記受け金具との係合を
解除することで解錠を行う遊技機の施錠装置において、
前記支持板の上部と下部には、先端から下方に傾斜した
案内部が形成された上方突片と下方突片による前記受け
金具の受け入れ凹部が形成されてなることを特徴として
もよい(請求項3)。
【0010】これによれば、前面枠が開放され、施錠装
置が取り付けられた前面枠が各種の部品の重みが加わっ
たことにより自由端側が下がっている状態において、前
面枠を閉鎖させると、受け金具に上方突片の案内部が乗
って施錠装置が案内されることになる。そして、鉤部材
が受け金具に当接し、鉤部材が傾動するとともに施錠杆
が摺動した後、引張バネの復元力により施錠杆が施錠位
置に戻り、受け金具に鉤部材が係合し、前面枠が閉鎖さ
れ本体枠に施錠される。すなわち、施錠時には、施錠装
置が取り付けられた前面枠を本体枠に対し開閉可能に固
定し、例えば、蝶番を支点として回動させるだけで、受
け金具と上方突片とによって前面枠の自由端側を適正な
位置にセットでき、受け金具に鉤部材が係合するととも
に、上方突片と下方突片との間の凹部に受け金具を受け
入れた状態とすることで、正確で確実に施錠できる。
【0011】また、解錠時、シリンダ錠の解錠操作によ
って引張バネの付勢力に抗し施錠杆を支持板に沿って摺
動させ、鉤部材を解錠方向に傾動させて受け金具との係
合を解除することで解錠を行い前面枠を開放すると、受
け金具に上方突片の案内部が乗った状態で受け金具に乗
り受け金具と上方突辺の案内部との当接がはずれるまで
は施錠装置が案内され、前面枠の自由端側が漸次下がる
ことになり、前面枠の開放においてその自重が急激に蝶
番にかかることがなく、蝶番を損傷する恐れが低減され
る。そして、施錠状態において、前面枠の自由端側を無
理に持ち上げようとしても、上方突片と下方突片との間
の凹部に受け金具を受け入れていることから、下方突片
が受け金具に衝止し、前面枠の自由端側の上方への持ち
上げが制限される。そのため、遊技機に対する不正な操
作等が不可能となる。
【0012】この発明の施錠装置における鉤部または鉤
部材が係合する本体枠に取り付けられる受け金具は、板
状体であっても、係合ピンのような棒状体であってもよ
いものである。受け入れ凹部の形状は、受け金具の形状
に応じ適宜最適な形状を選択すればよい。棒状体の場合
は、筒状体を被せて、筒状体を棒状体に対し回転可能と
すると、施錠または解錠時に上方突片の案内部が筒状体
に乗り、筒状体が回転させられて、前面枠が抵抗なく開
閉されることになることから好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づきこの発明の実
施の形態を更に詳細に説明する。もちろんこの発明は以
下の形態によって限定されるものではない。 <第1実施形態>図1は、この発明の遊技機の施錠装置
の一形態を示す正面図、図2は同左側面図、図3は同右
側面図、図4は同背面図、図5は同施錠装置の部分拡大
分解斜視図を示す。ここにおいて施錠装置は、パチスロ
機に使用されるものとして図示されている。図に示され
ているように、施錠装置(1)には、施錠杆(2)が基
枠体(3)の内側において、基枠体(3)の支持板
(4)に沿って施錠位置と解錠位置との間で摺動可能に
配設されている。基枠体(3)は、所定形状の金属製の
板材を折り曲げて形成したものであって、縦長の取付板
(5)の長手方向の一側縁(図4における左側縁)に沿
って支持板(4)が取付板(5)に対し垂直に起立して
形成されている。取付板(5)は上方部と下方部が同一
幅で、中間部が幅方向に拡張された幅広部(5a)とな
っている。取付板(5)には、施錠装置(1)をパチス
ロ機の本体枠の裏面に取り付けることができるように止
めネジ挿通孔(6)が穿設されている。幅広部(5a)
には錠軸挿通孔(7)と錠取付けスリット(8)、
(8)が穿設されており、シリンダ錠(9)の錠軸(9
a)が取付板(5)の表面側から錠軸挿通孔(7)に挿
通されるとともに錠取付けスリット(8)、(8)にシ
リンダ錠(9)の後端部の突片(9b)、(9b)が嵌
挿され、取付板(5)に固定されている。なお、取付板
にシリンダ錠を取り付ける構造としては、このような構
造だけに限られるものではなく、シリンダ錠にフランジ
を設けこれを取付板に固定する構造等が採用できる。シ
リンダ錠(9)の錠軸(9a)には、施錠杆(2)を施
錠位置から解錠位置に移動させたり、作動杆(10)を
非作動位置から作動位置に移動させるためのカム板(1
1)が取り付けられている。
【0014】支持板(4)には、抜け止め頭部(12
a)に連接した首部(12b)を有する略T字状の打ち
抜き起立片(12)が形成され、起立片(12)は首部
(12b)において折り曲げ加工されて支持板(4)か
ら基枠体(3)の内側(図4においては支持板の右側面
側)に向けて突設されている。
【0015】施錠杆(2)は、支持板(4)の縦方向の
長さより若干短い金属製の板材からなり、前記起立片
(12)に応じその頭部(12a)の挿通を可能とする
挿通部(13a)と首部(12b)で案内される案内部
(13b)からなる略T字状の案内孔(13)が穿設さ
れている。施錠杆(2)の案内孔の挿通部(13a)に
支持板(4)の起立片の頭部(12a)を合致させ、挿
通部(13a)に頭部(12a)を挿通させた後、案内
部(13b)が起立片(12)の首部(12b)で案内
されて施錠杆(2)が支持板(4)に対し摺動するよう
にすることで、施錠杆(2)は、支持板(4)の頭部
(12a)により抜け、浮き上がりが防止されて、首部
(12b)に案内部(13b)が案内されて上下方向に
摺動することができることとなる。
【0016】施錠杆(2)の上部と下部には、係止爪
(14a)を上方に向けた鉤部(14)、(14)が後
方に突出形成されている。鉤部(14)には、係止爪
(14a)から該鉤部(14)の先端部近傍まで下方に
向かう傾斜辺(14b)が形成されている。
【0017】支持板(4)の上部と下部には、後方に下
方突片(16)と上方突片(17)とを並列して突出さ
せて後述する受け金具を受け入れるための受け入れ凹部
(18)が形成されている。該受け入れ凹部(18)を
形成する下方突片(16)の上辺と上方突片(17)の
下辺との間隔は、受け金具を受け入れた時に若干の余裕
をもった間隙が形成されるように設定されている。下方
突片(16)は、施錠杆(2)の鉤部(14)に対面し
て設けられ、鉤部(14)の先端にまでは達せず、上方
突片(17)は、鉤部(14)の先端よりも若干超え、
先端から下方に傾斜した案内部(17a)が形成されて
いる。図においては、上方突片(17)の周縁に基枠体
(3)の内側へ直角に起立して折り曲げ加工され、案内
部は、受け金具と当接する細幅状の当接面が形成された
ものとなっている。なお、上方突片(17)の周縁に沿
って受け金具と当接する細幅状の当接面を形成すること
なく、板状の上方突片とし、その下辺が傾斜した案内部
(17a)とされているものであってもよいことはいう
までもない。
【0018】支持板(4)の上方の下方突片(16)よ
り下方の後縁(4a)にはストッパー片(20)が形成
されており、施錠杆(2)の上方の鉤部(14)の下方
の後縁(2a)には、該ストッパー片(20)を受け入
れる切欠(21)が形成されている。ストッパー片(2
0)は基枠体(3)の内側に支持板(4)に直角に折り
曲げられて、切欠(21)に受け入れられ、ストッパー
片(20)の下端が切欠(21)の下辺と当接した施錠
位置と、ストッパー片(20)の上端が切欠(21)の
上辺と当接した解錠位置において、施錠杆(2)は停止
するようになっており、その間で移動可能とされてい
る。
【0019】ここにおいて、ストッパー片(20)が折
り曲げられて、施錠杆(2)の切欠(21)に受け入れ
られた後は、ストッパー片(20)の下端が切欠(2
1)の下辺と当接した施錠位置においては、案内孔(1
3)の案内部(13b)の下辺が起立片(12)の近傍
に位置しており、ストッパー片(20)の上端が切欠
(21)の上辺と当接した解錠位置においては、起立片
(12)が案内孔(13)の挿通部(13a)にまでは
達せず(図8参照)、案内部(13b)に位置するよう
にストッパー片(20)と切欠(21)、起立片(1
2)と案内部(13b)とが設定されており、施錠杆
(2)が施錠位置から解錠位置まで移動しても、施錠杆
(2)の案内孔の挿通部(13a)に起立片(12)が
位置することがなく、施錠杆(2)が起立片(12)か
ら外れるようなことがない。
【0020】施錠杆(2)の中間部にはバネ掛止爪(2
2)が設けられており、該バネ掛止爪(22)に引張バ
ネ(23)の一端が掛止され、他端が取付板(5)に設
けられたバネ掛止爪(24)に掛止され、施錠杆(2)
が上方に付勢されるようになっている。従って、引張バ
ネ(23)の付勢力により施錠杆(2)は、施錠杆
(2)の切欠(21)の下辺がストッパー片(20)の
下端に当接した施錠位置において常時は停止している。
施錠杆(2)の中間部は、折り曲げられて作動杆(1
0)の板厚分の段部(2b)となっており、該段部(2
b)と支持板(4)との間に配設された作動杆(10)
が後述するように非作動位置と作動位置との間で摺動で
きるようになっている。
【0021】施錠杆(2)の段部(2b)の下方寄りに
は、作動杆(10)に設けられたバネ掛止片(26)の
移動を可能とする縦長の逃がし孔(27)が形成されて
いる。また、施錠杆(2)の段部(2b)には、カム板
(11)の第1突部(11a)に係合する係合孔(2
9)が穿設されており、シリンダ錠(9)の作動により
カム板(11)を図4における反時計方向に回動させる
と、カム板(11)の第1突部(11a)が係合孔(2
9)の下辺に係合し、施錠杆(2)が引張バネ(23)
の付勢力に抗し、施錠位置から解錠位置にまで下方に摺
動できるようになっている。また、施錠杆(2)の段部
(2b)にはカム板(11)の第2突部(11b)を通
過させるための逃がし孔(30)が穿設されている。
【0022】作動杆(10)の上部には、カム板(1
1)の第1突部(11a)の通過を可能とする逃がし孔
(31)と第2突部(11b)に係合する係合孔(3
2)が穿設されている。作動杆(10)の後縁(10
a)の上部には非接触スイッチ(33)を作動させるた
めの逆L字状の遮光片(34)が突出形成されている。
そして、下部にはバネ掛止片(26)が折り曲げ形成さ
れ、施錠杆(2)の逃がし孔(27)を通って基枠体
(3)の内側に突出している。バネ掛止片(26)の先
端には引張バネ(35)の一端が掛止され、該引張バネ
(35)の他端は取付板(5)に設けられたバネ掛止爪
(36)に掛止され、作動杆(10)が下方に付勢され
る。引張バネ(35)の付勢力により作動杆(10)
は、その遮光片(34)の下辺が支持板(4)の後縁か
ら直角に起立して基枠体(3)の内側に向かう細幅状の
折り曲げ片(37)に形成された切欠(39)の下辺と
当接する非作動位置と、遮光片(34)の上辺が前記切
欠(39)の上辺と当接する作動位置との間で移動可能
とされている。
【0023】取付板(5)の中間には、逆L字状の金具
(40)が取り付けられ、該金具(40)の下面にはパ
チスロ機のリセットに使用される光電スイッチ等の非接
触スイッチ(33)がネジ止めされており、作動杆(1
0)の遮光片(34)が作動位置において、非接触スイ
ッチ(33)を作動させるようになっている。
【0024】シリンダ錠(9)を作動させカム板(1
1)を図4において時計方向へ回動させると、第2突部
(11b)が施錠杆(2)の逃がし孔(30)を通過
し、作動杆(10)の係合孔(32)の上辺に当接し、
作動杆(10)を引張バネ(35)の付勢力に抗し上方
に移動させる。支持板(4)には、カム板(11)の反
時計方向への回動時に第1突部(11a)を通過させた
り、カム板(11)の時計方向への回動時に第2突部
(11b)を通過させるための逃がし孔(41)が穿設
されている。
【0025】なお、支持板(4)の後縁から直角に起立
して内側に向かって形成された細幅状の折り曲げ片(3
7)は、施錠杆(2)を案内する機能と、後述するよう
に施錠装置(1)がパチスロ機の前面枠に取り付けら
れ、本体枠の受け金具に施錠されている時に、前面枠を
無理に前方にこじ開けようとする力が働いた場合等にお
いて、施錠杆(2)の後縁(2a)が折り曲げ片(3
7)に当接することで、支持板(4)に突設された起立
片(12)の首部(12b)には直接力が掛からないよ
うにして起立片(12)の損傷等を防止するストッパー
としての機能をも果たすものであり、防犯等の上からも
有効である。
【0026】このような構造の施錠装置(1)は、図6
に示すように、その取付板(5)の表面をパチスロ機の
前面枠(42)の裏面に当て、取付板(5)の止めネジ
挿通孔(6)を利用して、ネジ(図示せず)で取り付け
て使用する。本体枠(43)には、施錠装置(1)の鉤
部(14)、(14)に対応した位置に受け金具(4
4)、(44)が設けられている。図においては、受け
金具(44)は係止ピンとして構成されており、係止ピ
ンは基板(45)に植設されている。該基板(45)は
ネジ(図示せず)で本体枠(46)に取り付けられてい
る。係止ピンに筒状体を回転可能に設けるようにすれ
ば、前面枠(42)の開閉時での係止ピンと案内部(1
7a)との摩擦抵抗等が少ないことから好ましい。な
お、受け金具は係止ピンに限られず、板状であってもよ
い。
【0027】前面枠(42)を施錠するには、前面枠
(42)が開放され、前面枠(42)に装着された各種
の部品の重みが加わったことにより前面枠(42)の自
由端側が下がっている状態において、蝶番を支点として
前面枠(42)を回動させると、上方突片の案内部(1
7a)、(17a)が受け金具(44)、(44)に乗
り、前面枠(42)の回動に伴い前面枠の自由端側が施
錠のための適正な位置に持ち上げられるとともに、本体
枠に取り付けられた上下の受け金具(44)、(44)
に鉤部(14)、(14)の先端部の傾斜辺が当接し、
鉤部が押し下げられ、施錠杆(2)と一体になって下方
へ摺動する。受け金具(44)、(44)を鉤部の係止
爪(14a)、(14a)が通過すると、施錠杆(2)
が引張バネ(23)の復元力により上方の施錠位置に戻
り、受け金具(44)、(44)に鉤部の係止爪(14
a)、(14a)が係合し、前面枠(42)が閉鎖さ
れ、上方突片(17)、(17)と下方突片(16)、
(16)との間の受け入れ凹部(18)、(18)に受
け金具(44)、(44)が受け入れられた状態とな
り、前面枠(42)を本体枠(43)に施錠できる(図
7参照)。すなわち、施錠に際し、受け金具(44)、
(44)に上方突片(17)、(17)が乗って施錠装
置(1)が案内されることから、容易に正確で確実な施
錠が可能となる。
【0028】そして、下方突片(16)、(16)と上
方突片(17)、(17)との間の受け入れ凹部(1
8)、(18)に受け金具(44)、(44)を若干の
間隙をもって受け入れていることから、施錠状態におい
て、前面枠(42)の自由端側を無理に持ち上げようと
しても、下方突片(16)、(16)の上辺が受け金具
(44)、(44)に衝止し、前面枠(42)の自由端
側の上方への持ち上げが制限される。そのため、遊技機
に対する不正な操作等がなされることがない。
【0029】前面枠(42)を解錠するには、シリンダ
錠(9)にキーを差し込みカム板(11)を図4におい
て反時計方向に操作すると、カム板(11)の第1突部
(11a)が施錠杆(2)の係合孔(29)に係合し、
引張バネ(23)の付勢力に抗し施錠杆(2)が下方の
解錠位置にまで摺動する(図8参照)。施錠杆(2)と
一体となって鉤部(14)、(14)も下方へ移動し、
鉤部の係止爪(14a)、(14a)と受け金具(4
4)、(44)との係合がはずれ、解錠される。そし
て、前面枠(42)を蝶番を支点として施錠方向と逆方
向に回動させると、受け金具(44)、(44)に上方
突片の案内部(17a)、(17a)が乗った状態で、
施錠装置(1)は受け金具(44)、(44)から案内
部(17a)、(17a)がはずれるまで案内され、前
面枠(42)の自由端側が漸次下がることになる。従っ
て、前面枠(42)の開放においてその自重が急激に蝶
番にかかることがなく、蝶番を損傷する恐れが低減され
る。そして、シリンダ錠(9)の操作を解除すると、引
張バネ(23)の付勢力により、鉤部(14)は施錠杆
(2)とともに施錠位置に戻る。
【0030】シリンダ錠(9)にキーを差し込みカム板
(11)を図4において時計方向に操作すると、カム板
(11)の第2突部(11b)が施錠杆(2)の逃がし
孔(30)を通過して作動杆(10)の係合孔(32)
の上辺に当接し、作動杆(10)が引張バネ(35)の
付勢力に抗し上方に移動される(図9参照)。これによ
り作動杆(10)は、遮光片(34)の下辺が折り曲げ
片(37)に形成された切欠(39)の下辺に当接する
非作動位置から遮光片(34)の上辺が前記切欠(3
9)の上辺と当接する作動位置にまで移動し、作動杆
(10)の遮光片(34)によって非接触スイッチ(3
3)が作動し、リセットが行われる。シリンダ錠(9)
の操作を解除すると、作動杆(10)は引張バネ(3
5)の付勢力により非作動位置に戻る。
【0031】<第2実施形態>図10、図11に他の形
態の施錠装置を示す。図10は左側面図、図11は部分
拡大分解斜視図である。この施錠装置(51)は、図1
〜図5において実施形態1として示した施錠装置とは、
施錠杆(2)の摺動に伴い、傾動可能な鉤部材(52)
が支持板(4)の上部と下部に枢支され、施錠杆(2)
と連結された構造である点が相違するものである。
【0032】すなわち、具体的には、図10、図11に
示されているように、支持板(4)の上部と下部には、
係止爪(52a)を上方に向けた鉤部材(52)が、そ
の取付板(5)寄りの基部において枢支ピン(53)に
より傾動可能に枢支されているとともに、枢支ピン(5
3)よりも係止爪(52a)寄りの位置において施錠杆
(2)と連結ピン(54)により連結されている。鉤部
材(52)、(52)には、係止爪(52a)から該鉤
部材(52)の先端部近傍まで下方に向かう傾斜辺(5
2b)が形成されている。支持板(4)の上部と下部に
は、後方に下方突片(16)と上方突片(17)とを並
列して突出させて受け金具を受け入れるための受け入れ
凹部(18)が形成されている。該受け入れ凹部(1
8)を形成する下方突片(16)の上辺と上方突片(1
7)の下辺との間隔は、受け金具を受け入れた時に若干
の余裕をもった間隙が形成されるように設定されている
ことは実施の形態1と同様である。下方突片(16)は
鉤部材(52)に対面して設けられ、鉤部材(52)の
先端にまでは達せず、上方突片(17)は、鉤部材(5
2)の先端よりも若干超えており、その先端から下方に
傾斜した案内部(17a)が形成されている。その他
は、図1〜図5に示した実施形態1と同様であることか
ら同一の構成については同一の番号を付し詳細な説明は
省略する。
【0033】このような構造の施錠装置(51)は、図
12に示すように、その取付板(5)の表面をパチスロ
機の前面枠(42)の裏面に当て、取付板(5)の止め
ネジ挿通孔(6)を利用して、ネジ(図示せず)で取り
付けて使用する。本体枠(43)には、施錠装置(5
1)の鉤部材(52)、(52)に対応した位置に受け
金具(44)、(44)が設けられている。
【0034】前面枠(42)を施錠するには、前面枠
(42)が開放され、前面枠(42)に装着された各種
の部品の重みが加わったことにより前面枠(42)の自
由端側が下がっている状態において、蝶番を支点として
前面枠(42)を回動させると、上方突片の案内部(1
7a)、(17a)が受け金具(44)、(44)に乗
り、前面枠(42)の回動に伴い前面枠(42)の自由
端側が施錠のための適正な位置に持ち上げられるととも
に、本体枠に取り付けられた上下の受け金具(44)、
(44)に鉤部材(52)、(52)の先端部の傾斜辺
(52b)、(52b)が当接し、鉤部材(52)、
(52)が枢支ピン(53)、(53)を中心に下方へ
傾動し、施錠杆(2)は下方へ摺動する。受け金具(4
4)、(44)を鉤部材の係止爪(52a)、(52
a)が通過すると、施錠杆(2)が引張バネ(23)の
復元力により上方の施錠位置に戻り、受け金具(4
4)、(44)に鉤部材の係止爪(52a)、(52
a)が係合し、前面枠(42)が閉鎖され、上方突片
(17)、(17)と下方突片(16)、(16)との
間の受け入れ凹部(18)、(18)に受け金具(4
4)、(44)が受け入れられた状態となり、前面枠
(42)を本体枠(43)に施錠できる。すなわち、施
錠に際し、受け金具(44)、(44)に上方突片(1
7)、(17)が乗って施錠装置(51)が案内される
ことから、容易に正確で確実な施錠が可能となる。
【0035】そして、下方突片(16)、(16)と上
方突片(17)、(17)との間の受け入れ凹部(1
8)、(18)に受け金具(44)、(44)を若干の
間隙をもって受け入れていることから、施錠状態におい
て、前面枠(42)の自由端側を無理に持ち上げようと
しても、下方突片(16)、(16)の上辺が受け金具
(44)、(44)に衝止し、前面枠(42)の自由端
側の上方への持ち上げが制限される。そのため、遊技機
に対する不正な操作等がなされることがない。
【0036】前面枠(42)を解錠するには、シリンダ
錠(9)にキーを差し込みカム板(11)を図11にお
いて反時計方向に操作すると、カム板(11)の第1突
部(11a)が施錠杆(2)の係合孔(29)に係合
し、引張バネ(23)の付勢力に抗し、施錠杆(2)が
下方の解錠位置にまで摺動する。施錠杆(2)の下方へ
の摺動により、鉤部材(52)、(52)が枢支ピン
(53)、(53)を中心に下方へ傾動し、鉤部材の係
止爪(52a)、(52a)と受け金具(44)、(4
4)との係合がはずれ、解錠される。そして、前面枠
(42)を蝶番を支点として施錠方向と逆方向に回動さ
せると、受け金具(44)、(44)に上方突片の案内
部(17a)、(17a)が乗った状態で、施錠装置
(51)は受け金具(44)、(44)から案内部(1
7a)、(17a)がはずれるまで案内され、前面枠
(42)の自由端側が漸次下がることになる。従って、
前面枠(42)の開放においてその自重が急激に蝶番に
かかることがなく、蝶番を損傷する恐れが低減される。
そして、シリンダ錠(9)の操作を解除すると、引張バ
ネ(23)の付勢力により施錠杆(2)が施錠位置に戻
るとともに、鉤部材(52)も枢止ピン(53)を中心
に上方へ傾動し施錠位置に戻る。なお、シリンダ錠
(9)にキーを差し込みカム板(11)を図11におい
て時計方向に操作した場合の作動杆(10)の動作等に
ついては、実施形態1と同様であり、詳細な説明は省略
する。
【0037】以上の実施形態においては、支持板に設け
た略T字状の打ち抜き起立片の頭部を施錠杆に穿設した
略T字状の案内孔の挿通部に挿通し、起立片の首部で案
内部を案内して、施錠装置における施錠杆の摺動を行う
こととしているが、これに限られず、例えば、施錠杆に
長孔を穿設し、該長孔を挿通してピンを支持板に植設
し、施錠杆がガイドされる摺動構造であってもよい。
【0038】以上の実施形態においては、鉤部、また
は、鉤部材が支持板の下方突片と対面して設けられてい
るが、これに限られず、鉤部、または、鉤部材が支持板
の上方突片と対面して設けられているものであってもよ
い。この場合には、上方突片の周縁に沿って直角に起立
して内側に折曲げ加工して受け金具と当接する細幅状の
当接面を形成することなく、板状の上方突片とし、その
下辺が傾斜した案内部とすればよい。なお、施錠杆の鉤
部を上方突片と対面する構造とする場合は、施錠杆の施
錠、解錠時の摺動方向が逆方向となるように、カム板等
の構造を変更すればよい。
【0039】また、シリンダ錠の取付板への取付位置
は、取付板の中間部に限られるものではなく、取付板の
下方部、または上方部であってもよい。シリンダ錠とし
ては、ピンタンブラー錠、ディスクタンブラー錠が含ま
れる。
【0040】また、施錠杆と作動杆の移動を、カム板の
回動を利用した動力伝達機構を用いたものとして説明し
たが、これに限られるものではなく、ラックとピニオン
のような歯車伝動機構等適宜の構造が採用可能である。
ラックとピニオンを用いた歯車伝動機構の場合は、錠の
錠軸に施錠杆移動用のピニオンと作動杆移動用のピニオ
ンを設け、施錠杆と作動杆にそれぞれのピニオンに噛み
合うラックを設けたものが採用できる。
【0041】施錠装置としては、パチスロ機に適したも
のとして示したが、これに限られず、作動杆に代えパチ
ンコ機用のガラス枠解錠操作杆を採用することでパチン
コ機の施錠装置とすることもできることはいうまでもな
い。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。すなわち、縦長の取付板の縦縁から支持板が起立
して形成された基枠体の内側に上部と下部に鉤部が形成
された施錠杆が前記支持板に沿って摺動可能に配設さ
れ、該施錠杆が引張バネにより施錠方向に付勢され、前
記取付板が本体枠に対し開閉可能とされた前面枠に取り
付けられ、前記鉤部が本体枠に取り付けられた受け金具
に係合することで施錠され、前記取付板の中間部に取り
付けられたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バネ
の付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、
前記鉤部の前記受け金具との係合を解除することで解錠
を行う遊技機の施錠装置において、前記支持板の上部と
下部には、先端から下方に傾斜した案内部が形成された
上方突片と下方による前記受け金具の受け入れ凹部が形
成されてなる構成を採用することにより、施錠装置が取
り付けられた前面枠が各種の部品の重みが加わって自由
端側が下がっている状態において、前面枠を閉鎖させる
と、本体枠に取り付けられた受け金具に上方突片の案内
部が乗って施錠装置が案内され受け金具と上方突片とに
よって前面枠の自由端側を適正な位置にセットでき、受
け金具に鉤部が係合するとともに、上方突片と下方突片
との間の凹部に受け金具を受け入れた状態とすること
で、特段の筋力と注意力を要することなく、正確で確実
に施錠できる。また、受け金具を上方突片と下方突片と
の間の凹部に受け入れた状態となっているので、前面枠
のガタつきが少ないことから、良好な施錠状態の維持が
可能となる。
【0043】また、解錠時、シリンダ錠の解錠操作によ
って引張バネの付勢力に抗し施錠杆を支持板に沿って摺
動させ、鉤部の受け金具との係合を解除することで解錠
を行い前面枠を開放すると、受け金具に上方突片の案内
部が乗った状態で受け金具と上方突辺の案内部との当接
がはずれるまでは施錠装置が案内され、前面枠の自由端
側が漸次下がることになり、前面枠の開放においてその
自重が急激に蝶番にかかることがなく、蝶番を損傷する
恐れが低減される。そして、施錠状態において、前面枠
の自由端側を無理に持ち上げようとしても、上方突片と
下方突片との間の凹部に受け金具を受け入れていること
から、下方突片が受け金具に衝止し、前面枠の自由端側
の上方への持ち上げが制限され、遊技機に対する不正な
操作等が不可能であり、防犯効果が大きい。
【0044】また、縦長の取付板の縦縁から支持板が起
立して形成された基枠体の内側に施錠杆が前記支持板に
沿って摺動可能に配設され、該施錠杆が引張バネにより
施錠方向に付勢され、前記支持板の上部と下部に鉤部材
が施錠杆に連結されて傾動可能に枢支され、前記取付板
が本体枠に対し開閉可能とされた前面枠に取り付けら
れ、前記鉤部材が本体枠に取り付けられた受け金具に係
合することで施錠され、前記取付板の中間部に取り付け
られたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バネの付
勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、前記
鉤部材を解錠方向に傾動させて前記受け金具との係合を
解除することで解錠を行う遊技機の施錠装置において、
前記支持板の上部と下部には、先端から下方に傾斜した
案内部が形成された上方突片と下方突片による前記受け
金具の受け入れ凹部が形成されてなる構造を採用するこ
とにより、施錠装置が取り付けられた前面枠が各種の部
品の重みが加わって自由端側が下がっている状態におい
て、前面枠を閉鎖させると、本体枠に取り付けられた受
け金具に上方突片の案内部が乗って施錠装置が案内され
受け金具と上方突片とによって前面枠の自由端側を適正
な位置にセットでき、受け金具に鉤部材が係合するとと
もに、上方突片と下方突片との間の凹部に受け金具を受
け入れた状態とすることで、特段の筋力と注意力を要す
ることなく、正確で確実に施錠できる。また、受け金具
を上方突片と下方突片との間の凹部に受け入れた状態と
なっているので、前面枠のガタつきが少ないことから、
良好な施錠状態の維持が可能となる。
【0045】また、解錠時、シリンダ錠の解錠操作によ
って引張バネの付勢力に抗し施錠杆を支持板に沿って摺
動させ、鉤部材を解錠方向に傾動させて受け金具との係
合を解除することで解錠を行い前面枠を開放すると、受
け金具に上方突片の案内部が乗った状態で受け金具に乗
り受け金具と上方突辺の案内部との当接がはずれるまで
は施錠装置が案内され、前面枠の自由端側が漸次下がる
ことになり、前面枠の開放においてその自重が急激に蝶
番にかかることがなく、蝶番を損傷する恐れが低減され
る。そして、施錠状態において、前面枠の自由端側を無
理に持ち上げようとしても、上方突片と下方突片との間
の凹部に受け金具を受け入れていることから、下方突片
が受け金具に衝止し、前面枠の自由端側の上方への持ち
上げが制限され、遊技機に対する不正な操作等が不可能
とであり、防犯効果が大きい。
【0046】また、支持板の上部と下部に受け金具を受
け入れる凹部を上方突片と下方突片によって形成すれば
よいことから構造が簡単でしかも堅固なことから、製造
コストが低くでき、遊技機に必要な各種の部品等の取付
け等の邪魔にもならず、使用中の破損、故障等も少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の施錠装置の一実施の形態を示す正面
図である。
【図2】図1に示す施錠装置の左側面図である。
【図3】図1に示す施錠装置の右側面図である。
【図4】図1に示す施錠装置の背面図である。
【図5】図1に示す施錠装置の部分拡大分解斜視図であ
る。
【図6】図1の施錠装置をパチスロ機に取り付け、受け
金具との施錠時の動作関係を示す説明図である。
【図7】図1の施錠装置の施錠状態を示す説明図であ
る。
【図8】図1の施錠装置の解錠動作を示す左側面図であ
る。
【図9】図1の施錠装置の作動杆の操作の左側面図であ
る。
【図10】この発明の施錠装置の他の実施の形態を示す
左側面図である。
【図11】図10に示す施錠装置の部分拡大分解斜視図
である。
【図12】図10の施錠装置をパチスロ機に取り付け、
受け金具との施錠時の動作関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 施錠装置 2 施錠杆 3 基枠体 4 支持板 5 取付板 9 シリンダ錠 10 作動杆 11 カム板 14 鉤部 16 下方突片 17 上方突片 18 受け入れ凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長の取付板の縦縁から支持板が起立し
    て形成された基枠体の内側に上部と下部に鉤部が形成さ
    れた施錠杆が前記支持板に沿って摺動可能に配設され、
    該施錠杆が引張バネにより施錠方向に付勢され、前記取
    付板が本体枠に対し開閉可能とされた前面枠に取り付け
    られ、前記鉤部が本体枠に取り付けられた受け金具に係
    合することで施錠され、前記取付板の中間部に取り付け
    られたシリンダ錠の解錠操作によって前記引張バネの付
    勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、前記
    鉤部の前記受け金具との係合を解除することで解錠を行
    う遊技機の施錠装置において、 前記支持板の上部と下部には、先端から下方に傾斜した
    案内部が形成された上方突片と下方突片による前記受け
    金具の受け入れ凹部が形成されてなることを特徴とする
    遊技機の施錠装置。
  2. 【請求項2】 前記鉤部が前記本体枠に固定された係合
    ピンと係合する係合爪を有することを特徴とする請求項
    1記載の遊技機の施錠装置。
  3. 【請求項3】 縦長の取付板の縦縁から支持板が起立し
    て形成された基枠体の内側に施錠杆が前記支持板に沿っ
    て摺動可能に配設され、該施錠杆が引張バネにより施錠
    方向に付勢され、前記支持板の上部と下部に鉤部材が施
    錠杆に連結されて傾動可能に枢支され、前記取付板が本
    体枠に対し開閉可能とされた前面枠に取り付けられ、前
    記鉤部材が本体枠に取り付けられた受け金具に係合する
    ことで施錠され、前記取付板の中間部に取り付けられた
    シリンダ錠の解錠操作によって前記引張バネの付勢力に
    抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、前記鉤部材
    を解錠方向に傾動させて前記受け金具との係合を解除す
    ることで解錠を行う遊技機の施錠装置において、 前記支持板の上部と下部には、先端から下方に傾斜した
    案内部が形成された上方突片と下方突片による前記受け
    金具の受け入れ凹部が形成されてなることを特徴とする
    遊技機の施錠装置。
  4. 【請求項4】 前記鉤部材が前記本体枠に固定された係
    合ピンと係合する係合爪を有することを特徴とする請求
    項3記載の遊技機の施錠装置。
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JP2006034699A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Chuto Sangyo Kk ゲーム機の施錠装置
JP4555015B2 (ja) * 2004-07-28 2010-09-29 中東産業株式会社 ゲーム機の施錠装置

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