JP2003220273A - 研磨部材移動装置用制御装置 - Google Patents

研磨部材移動装置用制御装置

Info

Publication number
JP2003220273A
JP2003220273A JP2002021873A JP2002021873A JP2003220273A JP 2003220273 A JP2003220273 A JP 2003220273A JP 2002021873 A JP2002021873 A JP 2002021873A JP 2002021873 A JP2002021873 A JP 2002021873A JP 2003220273 A JP2003220273 A JP 2003220273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing member
cloth belt
drive motor
winding
moving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002021873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4363000B2 (ja
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Seiichi Yanagawa
誠市 梁川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeya Co Ltd filed Critical Takeya Co Ltd
Priority to JP2002021873A priority Critical patent/JP4363000B2/ja
Publication of JP2003220273A publication Critical patent/JP2003220273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4363000B2 publication Critical patent/JP4363000B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L2019/0001Codebooks
    • G10L2019/0004Design or structure of the codebook
    • G10L2019/0005Multi-stage vector quantisation

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨部材移動装置の駆動モータを正常な状態
で駆動させることにより、駆動モータの異常発熱及び破
損を防止する。 【解決手段】 研磨作用のある布ベルトを移動させてい
るときに、引張装置の駆動モータが過電流などにより過
負荷状態となった場合(ステップS160:YES)に
は、異常信号が出力され(ステップS240)、巻取装
置30の巻取モータ40及び引張装置50の駆動モータ
70の駆動が停止される(ステップS250)。また、
その時点における布ベルトの移動量が記憶される(ステ
ップS260)。これにより、駆動モータの異常加熱及
び破損を防止することができ、残りの移動量の分だけ布
ベルトを移動させることにより、布ベルトの無駄な移動
を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ベルトを研磨
部材と対面させて遊技媒体を磨きながら揚送する遊技媒
体揚送装置に研磨部材移動装置を配設し、該研磨部材移
動装置を稼働させて遊技媒体と当接する位置にある研磨
部材を駆動モータの駆動力で移動させ、未使用の研磨部
材を前記当接する位置まで移動制御するようにした研磨
部材移動装置用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開平11−4742
3号で示される玉揚送装置の玉磨き用布ベルト自動巻取
機構を出願している。この玉揚送装置は、搬送ベルトと
布ベルトとの間に玉を狭持し搬送ベルトの回動により、
玉が揚送されながら布ベルトで研磨されるようになって
いる。また、玉磨き用布ベルト自動巻取機構は、使用前
の布ベルトを収納する収納装置と、使用済みの布ベルト
を巻き取る巻取装置と、搬送ベルトと対面する布ベルト
を引っ張る引張装置と、搬送ベルトと対面する布ベルト
をチャッキングして布ベルトの移動を停止する停止装置
とからなっている。
【0003】布ベルトの移動は、停止装置を布ベルトが
送り出せる状態にして引張装置の駆動モータを駆動させ
ることにより行われ、使用後の布ベルトが使用前の布ベ
ルトに入れ替わると、駆動モータが停止されて布ベルト
の入れ替え作業が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、停止装
置が故障して布ベルトを送り出すことができなくなった
状態で引張装置の駆動モータを駆動させた場合や、巻取
最中に布ベルトが引張装置のローラに噛み込んだ場合な
どには、布ベルトを引っ張る駆動モータに過負荷がかか
り、駆動モータが異常発熱して火災の要因となるばかり
か、駆動モータが壊れることがあった。
【0005】本発明は、パチンコ玉やメダル等の遊技媒
体を磨く研磨部材移動装置の駆動モータを正常な状態で
駆動させることにより、駆動モータの異常発熱及び破損
を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するため、請求項1記載の発明は、搬送ベルトを
研磨部材と対面させて遊技媒体を磨きながら揚送する遊
技媒体揚送装置に研磨部材移動装置を配設し、該研磨部
材移動装置を稼働させて遊技媒体と当接する位置にある
研磨部材を駆動モータの駆動力で移動させ、未使用の研
磨部材を前記当接する位置まで移動制御する研磨部材移
動装置用制御装置であって、前記駆動モータの異常を検
出する異常検出手段と、該異常検出手段の検出に基づい
て、前記駆動モータを停止させる停止手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、異常検出手
段により、研磨部材移動装置の駆動モータで異常が検出
された場合には、駆動モータが停止されるため、駆動モ
ータの駆動が正常な範囲内に制限され、駆動モータの異
常発熱及び破損を防止することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、前記研磨部材移動
装置用制御装置が、前記停止手段で前記駆動モータが停
止されたときの前記研磨部材の位置に関する情報を記憶
する停止位置関連情報記憶手段を有することを特徴とす
る。請求項2記載の発明によれば、研磨部材移動装置に
よる研磨部材の移動作業が駆動モータの異常により中断
されても、中断されたときの前記研磨部材の位置に関す
る停止位置関連情報を記憶しているため、例えば、停止
位置関連情報として駆動モータが停止されるまでの移動
進行量を記憶している場合、移動進行量に基づいて再開
の際に、残りの移動量のみを移動させれば移動作業を完
了することができる。これにより、未使用の研磨部材の
無駄な移動を少なくすることができる。移動進行量は、
引張装置のローラの回転数をカウントすることにより検
出してもよく、また、駆動モータの駆動時間から検出す
るようにしてもよく、さらに、研磨部材の長手方向に所
定間隔で目印を設け、この目印の検出に基づいて検出す
るようにしてもよい。また、位置に関する情報として
は、例えば、研磨部材の移動に伴って回転する回転体の
回転数若しくは所定回転数までの残りの回転数、又は駆
動モータの駆動時間若しくは所定駆動時間までの残りの
駆動時間等を用いることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、前記研磨部材移動
装置用制御装置は、前記研磨部材が移動した移動量を検
出するための移動量検出手段を有し、前記停止位置関連
情報記憶手段は、前記移動量検出手段の検出に基づい
て、前記停止手段で前記駆動モータが停止されるまでの
前記研磨部材の移動進行量を記憶することを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明によれば、移動量検出
手段の検出に基づいて研磨部材の移動進行量が記憶され
るため、実際に移動した研磨部材の正確な移動進行量を
記憶することができる。例えば、駆動モータの駆動時間
に基づいた移動進行量では、製品誤差等により駆動モー
タの速度がまちまちであるため、正確さに欠けるが、請
求項3記載の発明はこのような問題がない。
【0011】請求項4記載の発明は、前記停止手段で停
止された駆動モータが再駆動される場合、前記停止位置
関連情報記憶手段の記憶内容に基づいて前記研磨部材を
移動させるべき予め定めた所定量までの残りの移動量を
移動させることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、研磨部材移
動装置による研磨部材の移動作業が駆動モータの異常に
より中断されても、駆動モータが再駆動される場合、停
止位置関連情報記憶手段の記憶内容に基づいて、残りの
移動量のみを移動させて移動作業を完了する。これによ
り、異常により研磨部材の移動作業が中断されても、再
度初めから移動作業を行わなくてもよくなり、使用して
いない研磨部材の無駄な移動を少なくすることができ
る。また、研磨部材移動装置の駆動時間も短くなり、装
置の延命化にもつながる。
【0013】請求項5記載の発明は、前記停止手段によ
り前記駆動モータが停止した場合、前記停止位置関連情
報記憶手段に記憶された前記研磨部材の停止位置に関す
る情報を外部に報知する停止位置関連情報報知手段を有
することを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、
停止位置関連情報報知手段を設けたため、異常により移
動作業が停止されていることを把握することができるこ
とは勿論、さらに、これまでに完了した進行量又は残り
の移動量を把握することができる。
【0014】また、停止位置関連情報報知手段の報知内
容から異常の発生状況を推察してメンテナンスの容易化
を図ることも可能となる。請求項6記載の発明は、研磨
部材移動装置用制御装置は、遊技媒体揚送装置が稼働中
の場合、前記研磨部材移動装置を不能動化する不能動化
手段を有することを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明によれば、遊技媒体揚
送装置が稼働中の場合、研磨部材移動装置は不能動化さ
れているため、遊技媒体揚送装置が稼働中に研磨部材移
動装置を稼働する指示がなされても稼働することがな
い。このため、遊技媒体揚送装置が稼働中という不適切
な状態で誤って稼働することはない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1を参照して、玉
揚送装置1の概略構成について説明する。図1は、玉揚
送装置1を後方から見た斜視図である。玉揚送装置1は
複数のパチンコ機が配設されたパチンコ島台(図示せ
ず)に設けられ、パチンコ島台における玉の循環動作を
行うものである。
【0017】図1において、玉揚送装置1は、正方形状
に形成された支持台2の上部に垂直状に立設された角筒
状の揚送筒本体3を備え、揚送筒本体3の長手方向の外
周を、下部に支持される下部ローラ4と調節ナット17
によって締着軸支される上部ローラ(図示しない)との
間に掛け渡される革製の搬送ベルト13が周回するよう
になっている。また、揚送筒本体3の内部には、複数の
中間ローラ(図示しない)が適宜間隔をおいて上下方向
に並んで回転自在に軸支され、中間ローラの一部が揚送
筒本体3の上昇側面から外に突出して、搬送ベルト13
を案内支持している。また、下部ローラ4は、詳細には
図示しないが、比較的大きな直径の円筒状ローラとして
構成され、下部ローラ4の揚送モータ(図示せず)に電
流が供給されると円筒状のローラが回転して、搬送ベル
ト13を周回駆動する。
【0018】この下部ローラ4の下方の図示右側には、
揚送前のパチンコ玉が導入される導入樋7が固着され、
図示左側には、導入されたパチンコ玉を揚送筒本体3の
下端部まで移動させる流入円弧樋5が固着されている。
なお、導入樋7及び流入円弧樋5の内側には、図示しな
いが、導入されたパチンコ玉を複数列に整列させる溝が
形成されている。また、上記した導入樋7及び流入円弧
樋5の取付構造は、その一端が僅かに移動し得るように
取付板8,6にそれぞれ止着され、その他端が前記支持
台2に植立される支持ピン18にスプリング(図示しな
い)を介して摺動自在に軸支されている。即ち、導入樋
7の下端及び流入円弧樋5の下端は、支持ピン18に挿
通されて調節ナット(図示しない)によって抜けないよ
うに止着されているが、常に支持ピン18に介装される
スプリングによって上方に付勢されている。このように
して、調節ナットの締着度合によって搬送ベルト13と
導入樋7及び流入円弧樋5との間の微妙な間隔を調整す
ることができ、その間隔を調整することにより、パチン
コ玉のスムーズな移動が可能である。
【0019】また、下部ローラ4の上部の揚送筒本体3
には、搬送ベルト13に張力を付与する複数のテンショ
ンローラ14,15,16が回転自在に軸支されてい
る。特に、第2テンションローラ15は、スプリング
(図示しない)を介して取りつけられているので、その
スプリングの付勢力によって搬送ベルト13に対して常
に一定の張力を与えることができる。また、下部ローラ
4と各テンションローラ14,15,16とは、ほぼ上
下の位置関係にあり、搬送ベルト13が装着されたとき
に、下部ローラ4は搬送ベルト13の内側に位置し、第
3テンションローラ16は、搬送ベルト13の外側に、
第2テンションローラ15は、搬送ベルト13の内側
に、第1テンションローラ14は、搬送ベルト13の外
側に、それぞれ位置するようになっている。
【0020】ところで、揚送筒本体3の背面側には、ガ
イドレール11が一側辺を軸支されて開閉自在に取り付
けられている。ガイドレール11の前面の全長に渡っ
て、搬送ベルト13と対面して揚送される玉を研磨する
布ベルト20が周回装着される。ガイドレール11は、
主として布ベルト20を玉揚送装置1に装着する際に開
放される。ガイドレール11には、布ベルト20自体が
ガイドレール11の表面に搬送ベルト13と対面するよ
うに周回して装着される。また、布ベルト20が装着さ
れたときには、ガイドレール11は係止金具12によっ
て揚送筒本体3に対面させた状態で固定支持される。な
お、係止金具12は、ガイドレール11と揚送筒本体3
との間の間隔を調節し得るようになっており、この調節
により搬送ベルト13と布ベルト20とによるパチンコ
玉の挟持力を常に最適な強さに調節することができるよ
うになっている。
【0021】上記のように、係止金具12により揚送筒
本体3に対面してガイドレール11を取り付けた状態に
おいて、導入樋7に導入されたパチンコ玉は、流入円弧
樋5を経由して、搬送ベルト13と布ベルト20とに狭
持されて研磨されながら揚送され、揚送筒本体3の上方
に固着されて玉を吐き出し方向に屈曲する上部屈曲樋9
を経由して、排出樋10から磨かれたパチンコ玉が排出
される。また、布ベルト20は、その玉磨き能力を発揮
させるために、比較的織目の粗い布で構成されている。
さらに、ガイドレール11の内側面には、揚送される玉
の一部が落ち込むガイドレール溝(図示しない)が複数
列区画形成され、パチンコ玉を一列垂直状に揚送するよ
うになっている。
【0022】一方、上記したガイドレール11の背面側
には、布ベルト移動装置25を構成する巻取機構部21
及び装着機構部22が設けられている。巻取機構部21
は、使用済みの布ベルト20の上端を引っ張るための引
張装置50と、使用済の布ベルト20をロール状に巻き
取り収納するための巻取装置30と、から構成されてい
る。また、装着機構部22は、布ベルト20が移動しな
いよう布ベルト20の下端を挟持しておく停止装置11
0と、使用前の布ベルト20を収納するための収納装置
19と、から構成されている。この巻取機構部21及び
装着機構部22の構成及び作用について、以下、詳細に
説明する。なお、収納装置19は、使用前のロール状に
まるめられた布ベルト20を載置収納するだけのボック
スであるため、以下には詳細に説明しないが、その設置
箇所は、後述するガイドレール11の開閉位置よりも低
い床面に設置されている。
【0023】まず、巻取機構部21を構成する巻取装置
30について、図1及び図2を参照して説明する。図2
は、ガイドレール11に取り付けられた巻取装置30を
示す斜視図である。図1において、巻取装置30は、ガ
イドレール11の裏面中央部に取り付けられている。こ
の巻取装置30は、図2に示すように、板金により一側
面が開放された箱状に形成されたものであり、内部に使
用済みの布ベルト20が巻き取られた状態で収納され
る。巻取装置30は、巻取装置30の基体をなすベース
部材31と、ベース部材31の外側に取り付けられるプ
ーリ等(図示しない)を保護するための保護カバー32
と、巻取装置30から巻き取られた布ベルト20を取り
出す際に開く開閉カバー33と、布ベルト20を巻き取
るための巻取軸34と、布ベルト20を巻き取る際に布
ベルト20の両側方の端面を揃えるためのサイドカバー
35,36と、から構成されている。
【0024】ベース部材31は、全周が同方向に折り曲
げられて壁面が形成され、この壁面により一側面が開放
した箱状に形成されている。このベース部材31の一側
方(図では右側)には、取付ネジ42aにより取り付け
られたヒンジ42を介して、前記開閉カバー33が開閉
自在に取り付けられている。ベース部材31の上方壁面
の表面で右側端面には固定磁石41が取付ネジ41aに
より取り付けられているため、前記開閉カバー33が閉
塞された際に、開閉カバー33が固定磁石41に吸着さ
れ、開閉カバー33がベース部材31に固定される。
【0025】また、ベース部材31の他側方(図では左
側)には、プーリやスリップベルトを保護するための保
護カバー32が取付ネジ32aにより着脱自在に取り付
けられている。ベース部材31の保護カバー32側壁面
の上部には、ギアヘッド39を介して巻取モータ40が
装着されており、同じく保護カバー32側壁面の上下方
向ほぼ中央には、軸受け(図示しない)を介して前記巻
取軸34が装着されている。そして、前記ギアヘッド3
9の出力軸(図示しない)には、駆動プーリ(図示しな
い)がベース部材31の外側で軸着され、また、前記巻
取軸34の保護カバー32側の軸端には、従動プーリ
(図示しない)が同じくベース部材31の外側で軸着さ
れ、更に、駆動プーリ及び従動プーリには、スリップベ
ルト(図示しない)が掛け渡されている。このため、巻
取モータ40を回転させることにより、この回転がギア
ヘッド,駆動プーリ,スリップベルト及び従動プーリを
介して巻取軸34に伝達され、巻取軸34が回転する。
【0026】前記開閉カバー33は、板金により台形形
状に形成され、前述のように、ベース部材31に対して
ヒンジ42により開閉自在に取り付けられている。この
開閉カバー33の上下方向ほぼ中央で、前記巻取軸34
の端部に対応する位置には、U字状の切り欠き部が形成
され、この切り欠き部の形状とほぼ同形状の凹部を有す
る軸受け台44が、取付ネジ44aにより開閉カバー3
3に取り付けられている。切り欠き部と軸受け台44の
凹部とが重なるように軸受け台44が取り付けられてい
る。また、この軸受け台44の斜め上方には、開閉カバ
ー33を開閉する際に用いる取手43が取付ネジ(図示
しない)により取り付けられている。
【0027】前記巻取軸34は、鋼製の棒材により形成
されるものであり、前述のように、軸受け(図示しな
い)を介してベース部材31の保護カバー32側壁面に
回転自在に取り付けられている。この巻取軸34は、図
示しないが、前記軸受け近傍の径が布ベルト20巻取部
分の径よりも大きく形成されており、段付き形状となっ
ている。この巻取軸34の布ベルト20巻取部分の軸上
には、布ベルト20を巻き取るきっかけの役目をする係
止片47が、巻取軸34の前記段付き部分に当接して、
巻取軸34の布ベルト20の巻取部分を覆うように固定
されている。
【0028】尚、図2において、巻取軸34には、V溝
(図示しない)が設けられ、サイドカバー取付部材46
の中心には挿通穴が穿設され、この挿通穴には、V溝に
対応してボールベアリング(図示しない)が埋設されて
いて、V溝とボールベアリングとを嵌合させることによ
り巻取軸34が定位置で回転自在な状態でサイドカバー
取付部材46に取り付けられている。サイドカバー35
は取付ねじ46aを介してサイドカバー取付部材46に
取り付けられている。また、サイドカバー取付部材46
にはベアリング45aを介して軸受45が取り付けら
れ、軸受45は、軸受台44の凹部に嵌入されている。
【0029】使用する際には、巻取装置30に布ベルト
20を装着した後、巻取モータ40を回転駆動させるこ
とにより、回転が前記プーリ,スリップベルトを介して
巻取軸34に伝達され、巻取軸34が回転する。このと
き、巻取軸34の回転方向は、開閉カバー33側から見
て時計方向に回転する。巻取軸34が回転した際、係止
片47も同時に回転するが、係止片47が回転すると係
止片47先端の凸部が布ベルト20の巻取軸挿入部48
を係止して回転するため、布ベルト20が巻取軸34に
巻き取られていく。このように、巻取軸34の回転に従
い、布ベルト20が次第に巻き取られるが、巻取軸34
の両側方には巻取軸34と共に回転するサイドカバー3
5,36が装着されているため、このサイドカバー3
5,36により布ベルト20の両側方の端部が揃えられ
ながら巻き取られる。
【0030】以上、巻取装置30について詳細に説明し
てきたが、次に巻取機構部21を構成する引張装置50
について、図1、図3ないし図6を参照して説明する。
図3は、引張装置50を開放した状態を示す斜視図であ
り、図4は、引張装置50に布ベルトが挟持された場合
の引張装置50の平面図及びローラ間寸法調節機構の拡
大図であり、図5は、引張装置50に布ベルトが狭持さ
れた場合の引張装置50の側方からの断面図であり、図
6は、引張装置50の緩み検知センサ101の作用を示
す側面図である。
【0031】図1において、引張装置50は、ガイドレ
ール11の裏面中央部よりやや上方に取り付けられてい
る。この引張装置50は、図3に示すように、駆動モー
タ70及び主ローラ72が固着される取付主体51と、
該取付主体51に対して取付ネジ92で固着される支軸
91を中心として開閉自在に設けられ且つ圧接ローラ8
4,85が揺動可能に取り付けられる開閉カバー体52
と、から構成され、開閉カバー体52を開放した状態で
布ベルト20を主ローラ72の前面側に垂らした後、開
閉カバー体52を閉じて係止金具67によって施錠する
ことにより布ベルト20を主ローラ72と圧接ローラ8
4,85とで蛇行状に挟持する構造となっている。
【0032】取付主体51は、該取付主体51の基体を
なす主基体53に、各部品が集約して取り付けられるも
のである。主基体53は、両側方が同方向に直角に曲げ
られて壁面を形成すると共に、両壁面の上下端もそれぞ
れ外側に向かって曲げられている。主基体53の開放側
(図3の右側)壁面の上下端には、三方を折り曲げて構
成される取付板54が取付ネジ69により取り付けられ
ている。この取付板54の開閉カバー体52側に位置す
る折り曲げ部が、取付主体51の端面としての調節ネジ
当接部68を形成している。また、取付板54の外側面
上下には、引張装置50を閉塞したときに、閉塞した状
態で固定させるための係止金具67が取り付けられてい
る。
【0033】一方、主基体53の支点側(図3の左側)
壁面の上部には、ギアヘッド71を介して駆動モータ7
0が装着されており、同じく支点側壁面の下部には、ベ
アリング73を介して主ローラ72が軸支されている。
なお、ベアリング73は、図示しないが、開放側壁面に
も装着されており、主ローラ72は、これら両側方のベ
アリング73によって軸支されている。また、前記ギア
ヘッド71には、出力軸(図示しない)が主基体53の
支点側壁面の外側に突出しており、この出力軸の軸端に
は、駆動ギア74が固着されている。また、前記主ロー
ラ72を軸支するシャフト(図示しない)が、主基体5
3の支点側壁面の外側に突出しており、このシャフトの
軸端には、従動ギア75が固着されている。そして前記
駆動ギア74と従動ギア75との間には、伝達ギア76
が取り付けられている。したがって、駆動モータ70が
駆動されることにより、駆動ギア74,伝達ギア76及
び従動ギア75を経由して駆動力が伝達され、主ローラ
72が回転駆動せしめられる。
【0034】なお、主ローラ72の外周には、布ベルト
20との摩擦力を強めるためにダイヤカット加工が施さ
れている。また、駆動モータ70には、配線を保護する
ために配線用カバーが取り付けられている。更に、主基
体53が駆動モータ70の力により変形するのを防止す
ると共に、布ベルト20が主ローラ72と主基体53と
の間に巻き込まれることを防止するために、主基体53
の内面における主ローラ72の上方近傍及び下方近傍に
は、補強部材53aが取り付けられている。
【0035】また、主基体53の背面側上部には、布ベ
ルト20を挿通するためのガイド部材55が左右対称に
設けられている。このガイド部材55は、上方部分が断
面コの字状に折り曲げられて折曲部56が形成され、こ
のコの字状部分に布ベルト20が挿通し、布ベルト20
を左右からガイドするものである。また、このガイド部
材55の下方には、図4に示すように、L字状の連結片
57が主基体53の左右に取り付けられている。この連
結片57の起立した面には、図5に示すように、上下2
箇所のスライド長穴58が穿設されており、このスライ
ド長穴58は、取付片59に対して主基体53を上下摺
動可能に取り付けるためのものである。この取付片59
は、断面コの字状に形成され、その折り曲げ部分には、
引張装置50全体をガイドレール11に取り付けるため
の取付ネジ100(図6参照)が挿通する取付溝61及
び取付長穴62が形成されている。また、取付片59の
折り曲げ部分の内側寸法は、ガイドレール11の幅寸法
とほぼ同じ間隔で形成されている。この取付片59の主
基体53側の面には、やはり断面コの字状に形成される
連結部材60が接合されており、この連結部材60の起
立した面には、ネジ穴(図示しない)が上下2箇所穿設
されている。
【0036】従って、前記連結片57に穿設されたスラ
イド長穴58に取付ネジ63を挿通し、この取付ネジ6
3を連結部材60のネジ穴に螺着することにより、取付
片59が主基体53に対して取り付けられることとな
る。このとき、上記したように、主基体53は、取付片
59に対してスライド長穴58の長さ分だけ上下方向に
スライド可能な状態に取り付けられる。
【0037】また、取付片59の一側方には、図6に示
すように、後述する緩み検知センサ101の検出片10
2を押圧するための当接板64が取り付けられている。
103はマイクロスイッチの突起である。この当接板6
4には、スライド長穴65が穿設されており、このスラ
イド長穴65に取付ネジ66を挿通し、取付片59に穿
設されたネジ穴(図示しない)に螺着することにより当
接板64が取付片59に取り付けられるものである。こ
のため、当接板64は、取付片59に対してスライド長
穴65の長さ分だけ上下方向に調節可能に取り付けられ
る。
【0038】従って、前記取付片59をガイドレール1
1を挟持するように差し込んで、取付片59に形成され
る取付溝61及び取付長穴62をガイドレール11の側
面に螺合されるボルト100(図6参照)に係止した
後、そのボルトを締め付けることにより引張装置50が
ガイドレール11に固定されることとなる。このとき、
前述のように、取付片59に対して主基体53が上下摺
動可能に取り付けられているため、引張装置50は、ガ
イドレール11に対してスライド長穴58の長さ分だけ
上下摺動自在に取り付けられることとなる。
【0039】一方、開閉カバー体52は、開閉カバー体
52の基体をなすカバー基体80に、各部品が集約して
取り付けられるものである。カバー基体80は、後方が
開放したボックス状に形成され、その内側面の左右方向
ほぼ中央の上下2箇所に支持部材83が固着されてい
る。この2箇所の支持部材83の間には、ローラ支持板
81が、支持部材83に挿通される支軸82によって揺
動可能に軸支されている。開閉カバー体52を閉じる際
に、ローラ支持板81がカバー基体80に接触するのを
防止するために、ローラ支持板81の揺動範囲を予め定
める範囲に規制すべく支持部材83には、規制部材83
aが設けられている。
【0040】ローラ支持板81は、一面が開放したボッ
クス状に形成され、その両側面には、開放面側に延在す
るローラ取付板81aが取付ねじ81bにより取り付け
られ、両ローラ取付板81aには、ゴム製の円柱材で形
成された圧接ローラ84,85が回転自在に軸支されて
いる。また、ローラ取付板81aにおいて、圧接ローラ
84と圧接ローラ85との間には、開閉カバー体52を
閉塞した場合に主ローラ72が位置する主ローラ嵌入部
86が形成されている。
【0041】前記一方の圧接ローラ84には、ビス(図
示しない)が埋設されており、これに対応してローラ支
持板81の底面部には、後述する回転検知センサ87が
センサ台88を介して取り付けられている。また、カバ
ー基体80の開放側端部の上下には、開閉カバー体52
を閉じた際に係止金具67が係合する係止片89が、取
付ネジ90により取り付けられている。そして、開閉カ
バー体52を取付主体51に対して閉じた状態において
は、図5に示すように、主ローラ72の斜め上下に圧接
ローラ84,85が位置している。
【0042】ローラ取付板81aはローラ支持板81に
取付ねじ81bにより着脱可能に取り付けられているの
で、上述の圧接ローラ84,85及び回転検知センサ8
7の交換作業を容易に行うことができる。また、カバー
基体80の開放側端部の上下には、図4に示すように、
開閉カバー体52を閉塞した際の、開閉カバー体52の
端部(開閉カバー体52の端面)と取付主体51の端部
との隙間を調整するための調節ネジ93が設けられてい
る。この調節ネジ93は、開閉カバー体52端部に穿設
されたネジ穴(図示しない)に螺着されるものであり、
開閉カバー体52を閉塞した際に、調節ネジ93の先端
部分が取付主体51の前記調節ネジ当接部68に当接す
るようになっている。また、調節ネジ93のネジ頭とカ
バー基体80との間には、調節ネジ93を固定するため
の固定ナット94が調節ネジ93に螺合している。
【0043】なお、開閉カバー体52にもカバー基体8
0が駆動モータ70の力により変形するのを防止するた
めの補強部材80aが取り付けられている。上記のよう
に構成される引張装置50では、任意の厚さの布ベルト
20をその厚さに応じて開閉カバー体52と取付主体5
1との隙間寸法を適正に調整しながら引張装置50に装
着することができる。その手順は、特開2001−22
4822に開示したのと同じであるので、説明を省略す
る。
【0044】上記のように構成される引張装置50は、
後述する停止装置110が非停止状態となっているとき
に、駆動モータ70が回転状態になると、主ローラ72
と圧接ローラ84,85とによって蛇行状に挟持される
布ベルト20が各ローラ72,84,85の圧接力によ
り布ベルト20を引っ張って下方に移動させることとな
る。
【0045】このとき、圧接ローラ84に埋設されたビ
スの回転を回転検知センサ87で検出することにより、
圧接ローラ84の回転数を検知し、布ベルト20の移動
進行量を測定することができる。尚、引張装置50に
は、主基体53の開放側壁面と取付板54との間の空間
内に緩み検知センサ101が設けられている。この緩み
検知センサ101は、駆動モータ70を駆動制御するこ
とにより布ベルト20の張力を一定に保ち、布ベルト2
0の弛みを防止するためのものである。この引張装置5
0による布ベルト20の張力を一定に保つ作用につい
て、特開2001−224822に開示されているのと
同じであるので説明を省略する。
【0046】次に、停止装置110について、図1、図
7及び図8を参照して説明する。図7は、停止装置11
0を開放した状態を示す斜視図であり、図8は、停止装
置110に布ベルトが挟持された場合の停止装置110
の側方からの断面図である。図1において、停止装置1
10は、ガイドレール11の裏面下部に取り付けられて
いる。この停止装置110は、図7に示すように、電磁
クラッチ機構122及び主ローラ120が固着される取
付主体111と、該取付主体111に対して取付ネジ1
51で固着される支軸150を中心として開閉自在に設
けられ且つ圧接ローラ137,138が揺動自在に軸支
される開閉カバー体112と、から構成され、開閉カバ
ー体112を開放した状態で布ベルト20を主ローラ1
20の前面側に垂らした後、開閉カバー体112を閉じ
て係止金具123によって施錠することにより布ベルト
20を主ローラ120と圧接ローラ137,138とで
蛇行状に挟持する構造となっている。
【0047】取付主体111は、主ローラ120をその
ほぼ中央に水平に軸支する主基体113と、電磁クラッ
チ機構122を被覆する支持基体114とから構成され
ている。主基体113は、主ローラ120を水平方向に
軸支するためにその両サイドに軸支側板113a,11
3bを有し、その一方の軸支側板113aの裏面に電磁
クラッチ機構122がビス止めされると共に、該電磁ク
ラッチ機構122を被覆するようにコ字状に形成された
支持基体114が軸支側板113aの上下に外側に向か
って突設される取付片に取付ネジ115で止着固定され
ている。また、他方(開放側)の軸支側板113bに
は、係止金具123が設けられている取付板116が該
軸支側板113bの上下に外側に向かって突設される取
付片に取付ネジ117で止着固定されている。更に、軸
支側板113bの前方には、取付主体111の端面とし
ての調節ネジ当接部118が外側に向かって突設されて
いる。この軸支側板113bと取付板116との間に
は、空間が形成されるが、この空間内には、主ローラ1
20の一方の端部が突出して収納されている。
【0048】また、主基体113の軸支側板113a,
113bには、そのほぼ中央にベアリング121が固着
され、そのベアリング121に主ローラ120が回転自
在に軸支されている。主ローラ120の他端は、軸支側
板113aのベアリング121を貫通して電磁クラッチ
機構122に連結されている。この電磁クラッチ機構1
22は、通電時に回転状態としての主ローラ120の回
転が許容されるようになっており、非通電時に停止状態
としての主ローラ120の回転が禁止されるようになっ
ている。なお、主ローラ120は、金属製の円柱材によ
って形成され、その外周面にダイヤカット等の加工が施
されて布ベルト20を圧着したときに、その間の摩擦力
が大きくなるようになって布ベルト20の移動を確実に
防止するようになっている。
【0049】更に、主基体113には、その裏面側に一
対の取付片119が突設されている。この一対の取付片
119の内側寸法は、前記ガイドレール11の横幅寸法
とほぼ同じ間隔で形成され、該取付片119をガイドレ
ール11を挟持するように差し込んで、取付片119の
ほぼ中央に形成される取付溝124をガイドレール11
の側面に螺合されるボルト(図示しない)に係止した
後、そのボルトを締着することにより、停止装置110
をガイドレール11に固定している。なお、主基体11
3の上辺は、内側に折り曲げられており、その前方に布
ベルト20が挿入される布ベルト挿入部125が構成さ
れるが、この布ベルト挿入部125の間隔は、図8に示
すように、極めて小さく形成され、例えば、上方から落
下するパチンコ玉や大きめの異物等が停止装置110の
内部に侵入しないようにして停止装置110の作動状態
が長期間に亘ってスムーズに行われるようになってい
る。
【0050】一方、開閉カバー体112は、開閉カバー
体112の基体をなすカバー基体130に、各部品が集
約して取り付けられるものである。カバー基体130
は、後方が開放したボックス状に形成され、その内側面
の左右方向ほぼ中央の上下2箇所に図8に示すように支
持部材136が固着されている。この2箇所の支持部材
136の間には、ローラ取付板134が、支持部材13
6に挿通される支軸135によって揺動自在に軸支され
ている。このローラ取付板134は、一面が開放したボ
ックス状に形成され、開放面側には、ゴム製の円柱材で
形成された圧接ローラ137,138が回転自在に軸支
されている。また、ローラ取付板134の両側面で、圧
接ローラ137と圧接ローラ138との間には、開閉カ
バー体112を閉塞した場合に主ローラ120が位置す
る主ローラ嵌入部139が形成されている。そして、開
閉カバー体112を取付主体111に対して閉じた状態
においては、図8に示すように、主ローラ120の斜め
上下に圧接ローラ137,138が位置している。
【0051】また、開閉カバー体112の開放側端部の
上下には、図7に示すように、開閉カバー体112を閉
塞した際の、開閉カバー体112の端部と取付主体11
1の端部との隙間を調整するための調節ネジ152が設
けられている。この調節ネジ152は、開閉カバー体1
12端部に穿設されたネジ穴(図示しない)に螺着され
るものであり、開閉カバー体112を閉塞した際に、調
節ネジ152の先端部分が取付主体111の前記調節ネ
ジ当接部118に当接するようになっている。また、調
節ネジ152のネジ頭とカバー基体130との間には、
調節ネジ152を固定するための固定ナット153が調
節ネジ152に螺合している。
【0052】開閉カバー体112には、上記した構成以
外に、その背面に布ベルト接触片140が設けられ、そ
の上面に布ベルト20の両側端部がガイドされる折曲部
132を有するガイド部材131が取付ネジ133によ
り止着され、その開放側側面にバックルタイプの前記係
止金具123と係合されて施錠する係止片148が取付
ネジ149により止着されている。このうち、布ベルト
接触片140は、以下のような構成及び作用を呈するも
のである。
【0053】即ち、図8に示すように、前記開閉カバー
体112の背面両側には揺動片支持部材141が設けら
れ、この揺動片支持部材141に対して一端が常に布ベ
ルト20に接触している布ベルト接触片140が揺動自
在に軸支されている。この布ベルト接触片140は、揺
動片支持部材141に対して揺動自在に取り付けられる
揺動片142と、これらを連結する連結軸144及び支
軸143と、から構成されている。連結軸144には円
筒状の回転筒145が嵌め込まれて常に布ベルト20に
接触するようになっており、支軸143は布ベルト接触
片140の揺動支軸としての役割を持つものである。ま
た、開閉カバー体112の背面中央部には、開口(図示
しない)が開設され、該開口に不足検知センサ146の
検出片147が臨むようになっている。この不足検知セ
ンサ146は、布ベルト20が終了したことを検出する
ためのものである。検出片147が揺動片142と接触
しなくなったときにマイクロスイッチの突起154が押
圧されなくなり、それにより布ベルト20がなくなった
ことが検出される。そして、収納装置19に収納された
布ベルト20は、布ベルト接触片140の回転筒145
に接触して揺動片142を開閉カバー体112の背面に
当接した垂直状態としつつ、開閉カバー体112の上面
のガイド部材131の折曲部132に案内されて、停止
装置110の上部に形成される布ベルト挿入部125に
挿入されて引き出された後、ガイドレール11の下部か
ら上部にかけて回装される。
【0054】上記のように構成される停止装置110の
作用について、図8を参照して説明する。まず、通常の
状態(収納装置19に布ベルト20がある状態)におい
ては、図8の実線に示すように、停止装置110に回装
される布ベルト20の張力により、布ベルト20と接触
する揺動片142の一端が引き上げられて、揺動片14
2は垂直状に保持されるので、不足検知センサ146に
より揺動片142の接触が検知され、布ベルト20が充
足していることが検出される。しかし、収納装置19に
収納された布ベルト20が最後まで使用され、その終端
が収納装置19から開放されたとき(収納装置19に布
ベルト20がなくなった状態)には、停止装置110に
回装される布ベルト20の張力が緩み、布ベルト20と
接触する揺動片142の一端を引き上げることができな
くなるため、図8の破線に示すように、揺動片142は
自重により傾斜方向に揺動する。すると、不足検知セン
サ146は揺動片142の接触を検知しなくなるから、
その旨の信号(不足信号)が外部に導出される。従っ
て、本実施形態に係る停止装置110は、収納装置19
の布ベルト20が最後まで使用されたことを検知して外
部に報知し、布ベルト20の交換を促すことができる。
このように布ベルト移動装置25は、巻取機構部21を
引張装置50と巻取装置30とで構成し、装着機構部2
2を停止装置110と収納装置19とで構成するものを
示したが、布ベルトを移動できる機構であればよい。例
えば、巻取機構部22を巻取装置30のみで構成しても
よく、装着機構部22を布ベルトが収容可能な停止装置
110のみで構成してもよく、また、停止装置110の
電磁クラッチ機構122に替えて布ベルトを逆方向に引
っ張る引張装置50の駆動モータ70よりもトルクの小
さい駆動モータを用いてもよい。
【0055】図9は、布ベルト移動装置25に関してパ
チンコ島台の柱200に取り付けられるスイッチボック
ス201を示す図である。図9に示すように、スイッチ
ボックス201には、駆動スイッチ210と、停止スイ
ッチ220と、マニュアル駆動スイッチ230と、停止
装置開放スイッチ240と、サーキットブレーカー25
0とが設けられる。駆動スイッチ210は布ベルト20
の移動を開始するためのものであり、スイッチがオンさ
れ、後述のように動作信号があることが判別されると巻
取装置30の巻取モータ40及び引張装置50の駆動モ
ータ70の駆動が開始されると共に、停止装置110の
電磁クラッチ機構122に通電がされる。停止スイッチ
220は、布ベルト20の移動を中断するためのもので
あり、スイッチオンで停止信号が出力され、巻取装置3
0の巻取モータ40及び引張装置50の駆動モータ70
の駆動が停止されると共に、停止装置110の電磁クラ
ッチ機構122が非通電状態とされる。マニュアル駆動
スイッチ230は、一時的に布ベルト20を移動させる
ためのものであり、押している間だけ巻取モータ40及
び駆動モータ70の駆動と電磁クラッチ機構122への
通電とを行うことができる。停止装置開放スイッチ24
0は上述の停止装置110のローラに噛み込まれた布ベ
ルト20の噛み込み度合いをテストするためのものであ
り、スイッチオンで停止装置110の電磁クラッチ12
2が開放されて回転が可能になる。この停止装置開放ス
イッチ240は主として装置のテストのために使用され
る。サーキットブレーカー250は引張装置50の駆動
モータ70に過電流が流れるのを防止するための強制的
な遮断スイッチである。
【0056】図10は、布ベルト移動装置25の制御を
行う巻取基板の電気的構成を示すブロック図である。図
10において、巻取基板300には、制御機能の主な構
成であるCPU301、クロック303、ROM305
及びRAM307が設けられている。
【0057】上述の引張装置50の制御回路である引張
装置制御回路309、巻取装置30の制御回路である巻
取装置制御回路311及び停止装置110の制御回路で
ある停止装置制御回路313は、バスライン302を介
してCPU301に接続されている。引張装置制御回路
309は、駆動モータ70の過負荷を検出する過負荷検
出回路70aを介して駆動モータ70に接続され、駆動
モータ70の過電流に基づいて過負荷検出回路70aで
生成する過負荷検出信号を受けて、駆動モータ70が過
負荷状態である旨の過負荷信号と、駆動モータ70が駆
動している旨の動作信号をCPU301に出力すると共
に、CPU301の指示信号に基づいて駆動モータ70
の駆動及び停止を制御するものである。巻取装置制御回
路311は、巻取モータ40に接続され、CPU301
の指示信号に基づいて巻取モータ40の駆動及び停止を
制御するものである。停止装置制御回路313は、電磁
クラッチ機構122に接続され、CPU301の指示信
号に基づいて電磁クラッチ122の開放(主ローラ12
0が回転可能な状態)及び閉塞(主ローラ120が固定
状態)を制御するものである。
【0058】カウンター制御回路315は、引張装置5
0の圧接ローラ84に取り付けられているビスを検知す
るための回転検知センサ87に接続されており、圧接ロ
ーラ84が所定角度回転する毎に回転検知センサ87が
生成するパルス信号を受けて、このパルス信号数をカウ
ントし、このカウント値に基づいて布ベルト2の移動進
行量を表す移動進行量信号を出力する。揚送モータ駆動
検出回路316は揚送装置の下部ローラ4に設けられて
いる揚送モータが動作しているか否かを検出するもので
ある。
【0059】タイマー制御回路317は、RAM307
にタイマー値が記憶されている場合はそのタイマー値が
設定され、RAM307にタイマー値が記憶されていな
い場合は玉の研磨に使用された布ベルト20の部分を未
使用の布ベルト部分に交換するのに要する時間よりも少
し余裕をもった予め定める時間に設定されその経過時間
を計時するタイマーを有する。本来、布ベルト移動装置
25が正常な状態であれば、設定されたタイマー時間が
経過する前に布ベルト20の移動進行量が所定量に達し
て布ベルト20の交換が完了するように設計されている
が、ごく希に布ベルト20のセッティングミス等の理由
により、布ベルト移動装置25での布ベルト20の移動
が遅くなる又は停止してしまうことがある。このような
場合、布ベルト20の移動進行量だけに基づいて布ベル
ト移動装置25の停止制御をするものだと、布ベルト移
動装置25が長時間に渡って無理な駆動を続けてしま
い、布ベルト移動装置25の駆動モータ70等が故障し
てしまうことが考えられる。このようなことを防止する
ためにタイマー制御回路317が設けられている。
【0060】緩み制御回路319は、引張装置50にお
ける布ベルト20の緩みを防止するため、引張装置50
を上方に位置させて自重により布ベルト20が緊張状態
になるよう制御するためのものであり、引張装置50の
緩み検知センサ101に接続されている。不足制御回路
321は、停止装置110における布ベルト20が不足
していることを検出するためのものであり、停止装置1
10の不足検知センサ146に接続されている。
【0061】入力制御回路323は、上述の駆動スイッ
チ210、停止スイッチ220、マニュアル駆動スイッ
チ230、停止装置開放スイッチ240のスイッチング
に応答して所定の信号をCPU301に与えるためのも
のである。出力制御回路325は、布ベルト移動装置2
5の稼働状況、異常状況、布ベルトロールの終了状況等
を表示制御するためのものであり、稼働表示器330、
異常表示器340及び1ロール終了表示器350に接続
されている。稼働表示器330は、布ベルト20の移動
量を表示する移動量表示部(図示せず)を有し、上述の
カウンター制御回路315からの移動進行量信号に基づ
き得られる移動量を表示する。異常表示器340は、布
ベルト移動装置25における異常状況を表示するための
ものである。駆動モータ70が過負荷状況となった場合
には、その旨のエラーコードが異常表示器340に表示
されると共に、エラーが生じた時点の布ベルト20の進
行量が表示される。1ロール終了表示器350は、1ロ
ール全ての布ベルト20が使用されて新たなロールに交
換する必要がある旨を表示するためのものである。
【0062】上述のカウンター制御回路315、揚送モ
ータ駆動検出回路316、タイマー制御回路317、緩
み制御回路319、不足制御回路321、入力制御回路
323及び出力制御回路325はバスライン302を介
して、CPU301に接続されている。
【0063】図11は、研磨部材移動装置用制御装置の
巻取基板300で繰り返し行われる動作を説明するため
のフロー図である。次に、図11を参照して、この巻取
基板300の動作について説明する。上述したように、
布ベルト移動装置25は玉揚送装置1が動作中でないと
きに動作するよう設計されている。このため、ステップ
S110において、玉揚送装置1が動作中であるか否か
を判別する。ステップS110の判別は玉揚送装置1の
下部ローラ4の揚送モータが駆動状態であるか否かを検
知することにより行う。玉揚送装置1が動作中であると
判別した場合には、処理を終了する。
【0064】一方、ステップS110において、玉揚送
装置1が動作中でないと判別した場合には、ステップS
120へ進み、ステップS120において、布ベルト移
動装置25が巻取動作中であるか否かを判別する。この
判別は引張装置50の駆動モータ70が駆動しているか
否かを検知することにより行う。ステップS120にお
いて、巻取動作中であると判別された場合には、ステッ
プS130に進み、巻取動作中でないと判別した場合に
は、ステップS180に進む。巻取動作中でないと判別
した場合の動作は後で説明する。
【0065】ステップS130では、布ベルト20が不
足していることを示す不足信号が出力されているか否か
を判別する。この不足信号は、布ベルト20がなくなっ
て停止装置110に設けられた揺動片142の接触を不
足検知センサ146が検知しなくなったときに、停止装
置110の不足検知センサ146の検知出力に基づいて
不足制御回路321にて生成される。
【0066】ステップS130において、不足信号が出
力されていると判別した場合には、ステップS210に
進むが、不足信号が出力されていないと判別した場合に
は、ステップS140進む。不足信号が出力されている
と判別した場合の動作については、後で説明する。
【0067】ステップS140では、停止信号が出力さ
れているか否かを判別する。この判別は停止スイッチ2
20が押されたか否かを検知することにより行う。停止
スイッチ203が押されていれば、動作を中断するた
め、ステップS220に進むが、停止スイッチ220が
押されていなければ、ステップS150に進む。
【0068】布ベルト20が使用されて玉の研磨が十分
に行われなくなったとき、布ベルト20の玉を磨くため
に使用された部分を巻き取って、下部ローラ4から上部
ローラまでの間に布ベルト20の未使用部分がくるよう
にする必要がある。このため、次のステップS150で
は、布ベルト20の移動進行量を示すカウンター値が基
準値以上になったか否かを判別する。この判別は玉揚送
装置1の長さで決められる基準値とカウンター値とを対
比し、基準値に到達したかどうかを判断することにより
行う。ステップS150において、カウンター値が基準
値以上になったと判別した場合には、布ベルト20の入
れ替えが完了しているので動作を停止するため、ステッ
プS220に進むが、カウンター値が基準値に到達して
いなければ、ステップS160に進む。
【0069】ステップS160では、駆動モータ70が
過負荷状態となっているか否かを判別する。この判別
は、過負荷検出回路70aにて過電流が検出されたか否
かを判断することにより行う。ステップS160におい
て、駆動モータ70が過負荷状態となっていることを判
別した場合には、ステップS240に進むが、過負荷状
態となっていなければ、ステップS170に進む。過負
荷状態となっている場合の動作については、後で説明す
る。
【0070】ステップS170では、タイマー制御回路
317のタイマーが予め設定されている時間の計時を完
了したか否かを判断することにより行う。タイマーの設
定時間は、玉揚送装置1の長さに応じて決められ、布ベ
ルト20の使用された部分が未使用部分に置き換わるの
に要する時間間隔に見合う時間に設定されている。ステ
ップS170において、タイマーが設定時間の計時を完
了したことを判別した場合には、ステップS270に進
むが、設定時間に到達していなければ、処理を終了す
る。
【0071】次に、ステップS160において、駆動モ
ータ70が過負荷状態となっていると判別した場合の動
作を説明する。ステップS240では、過負荷状態を外
部に報知するために、過負荷であることを示す異常信号
を出力する。駆動モータ70が過負荷であることを示す
エラーコード及びエラーが生じた時点の布ベルト20の
移動進行量が異常表示器340に表示される。次に、ス
テップS250において、停止装置110の電磁クラッ
チ機構122を閉塞し、それから所定時間経過後に巻取
装置30の巻取モータ40及び引張装置50の駆動モー
タ70を停止させる。次に、ステップS260におい
て、過負荷による異常停止したときのカウンター値とタ
イマー値とをRAM307に記憶する。これは、過負荷
による異常状態が解消されて動作を再開した場合に残り
の移動量を移動させるためである。
【0072】次に、ステップS120において、巻取動
作中ではないことを判別した場合の動作を説明する。巻
取動作は駆動スイッチ210がスイッチオンされたとき
に開始されるので、ステップS180において、駆動ス
イッチ210がスイッチオンされたか否かを判断するこ
とにより行う。次に、ステップS190において、前回
の動作が正常に完了した通常の場合は、カウンター値及
びタイマー値がクリアされているため、「0」をカウン
ター制御回路315のカウンターにセットし、ROM3
05に記憶されている予め定める時間をタイマー値とし
てタイマー制御回路317のタイマーにセットする。ま
た、前回の動作が中断した異常停止の場合は、RAM3
07にカウンター値及びタイマー値が記憶されているた
め、RAM307に記憶されているカウンター値をカウ
ンター制御回路315のカウンターにセットし、RAM
307に記憶されているタイマー値をタイマー制御回路
317のタイマーにセットする。次に、ステップS20
0において、停止装置110の電磁クラッチ機構122
を開放し、それから所定時間経過後に巻取装置30の巻
取モータ40及び引張装置50の駆動モータ70を駆動
させる。
【0073】次に、ステップS130において不足信号
が出力されていると判別された場合を説明する。この場
合は、ステップS210において、布ベルト20が不足
していることを報知するため、不足信号を出力する。布
ベルト20の交換が必要なことが1ロール終了表示器3
50に表示される。次に、ステップS220において、
布ベルト20の移動を停止するために停止装置110を
狭持処理し、巻取装置30及び引張装置50を停止す
る。停止装置110の狭持処理は、電磁クラッチ機構1
22を非通電状態として閉塞することにより行われ、布
ベルト2は主ローラ120と圧接ローラ137及び13
8との間に挟まれた状態で移動停止される。次に、ステ
ップS230において、タイマー制御回路317におけ
るタイマーのタイマー値をクリアし、カウンター制御回
路315におけるカウント値をクリアして処理を終了す
る。
【0074】次に、ステップS170において、タイム
アップしたことを判別した場合を説明する。この場合に
は、ステップS270において、タイムアップしたこと
を外部に報知するため、その旨の異常信号を出力する。
布ベルト移動装置25に何らかの異常が発生しているた
めその旨が異常表示器340に表示される。次に、ステ
ップS280において、布ベルト20の移動を停止する
ために停止装置110を狭持処理し、巻取装置30及び
引張装置50を停止する。停止装置110の狭持処理
は、電磁クラッチ機構122を非通電状態として閉塞す
ることにより行われ、布ベルト2は主ローラ120と圧
接ローラ137及び138との間に挟まれた状態で移動
停止される。次に、ステップS290において、タイマ
ー制御回路317におけるタイマーのタイマー値をクリ
アし、カウンター制御回路315におけるカウント値を
クリアして処理を終了する。
【0075】次に、図11を参照して、実際の使用に沿
ったフローを説明する。図11に示す巻取制御のフロー
は繰り返して実行されるが、遊技場の営業時間において
は、玉揚送装置1が動作中であるので、ステップS11
0で肯定判断がされ、そのまま処理を終了する。
【0076】遊技場の閉店後、玉揚送装置1の動作は終
了され、ステップS110にて否定判断されるようにな
り、ステップS120へ進むこととなる。ここで、巻取
動作が開始されるまでは、ステップS120では否定判
断されるため、ステップS180へ進み、ステップS1
80では動作信号がないために否定判断され、処理を終
了する。
【0077】一方、駆動スイッチ210がオンされる
と、ステップS110で否定判断されたあと、ステップ
S120へ進むが、この時点ではまだ巻取動作は始まっ
ていないので、ステップS120で否定判断され、ステ
ップS180へ進む。ステップS180では、駆動スイ
ッチがオンされていることにより駆動信号があると判断
され、ステップS190へ進んでタイマー値及びカウン
ター値がセットされ、次に、ステップ200において、
停止装置110の開放処理、巻取装置30及び引張装置
50の駆動処理が行われ、巻取動作が開始される。その
後処理を終了する。
【0078】巻取動作が開始されると、ステップS11
0で否定判断されたあと、ステップS120で肯定判断
されるようになり、ステップS130へ進むこととな
る。巻き取り動作開始後時間があまり経過していないう
ちで、何らかのエラーが無い場合は、ステップS13
0、140、150、160、170で全て否定判断さ
れるので、そのまま処理を終了する。
【0079】しばらく図11の処理を繰り返したのち、
カウンター値が基準値に達すると、ステップS150で
肯定判断が行われ、ステップS220へ進んで、停止装
置110を狭持処理し、巻取装置30及び引張装置50
を停止させる。次に、ステップS230において、タイ
マー値及びカウンター値をクリアして、処理を終了す
る。
【0080】駆動モータ70が過負荷状態となった場合
は、ステップS110からステップ170へと進む途中
のステップS160で肯定判断がされ、ステップS24
0で異常信号を出力し、ステップS250で停止装置1
10の狭持処理と巻取装置30及び引張装置50の停止
処理をし、ステップS260でカウンター値及びタイマ
ー値の記憶処理をして、処理を終了する。
【0081】また、布ベルト20の不足信号が生じた場
合には、ステップS110からステップS170へと進
む途中のステップS130で肯定判断がされて、ステッ
プS210へ進む。この場合は、ステップ210で不足
信号を出力し、次にステップS220で停止装置110
の狭持処理と巻取装置30及び引張装置50の停止処理
をし、ステップS230でカウンター値及びタイマー値
のクリア処理をして、処理を終了する。
【0082】更に、予め定める時間を経過した場合は、
ステップS110からステップS160まで進み、次の
ステップS170で肯定判断がされて、ステップS27
0へ進み、ステップS270で異常信号を出力する。こ
の場合は、ステップS280で停止装置110の狭持処
理と巻取装置30及び引張装置50の停止処理をし、ス
テップS290でカウンター値及びタイマー値のクリア
処理をして、処理を終了する。
【0083】以上のように本実施形態では、布ベルト2
0を移動させているときに、引張装置50の駆動モータ
70が過電流などにより過負荷状態となった場合には、
異常信号が出力され、巻取装置30の巻取モータ40及
び引張装置50の駆動モータ70の駆動が停止されるの
で、巻取モータ40及び駆動モータ70の異常加熱及び
破損を防止することができる。更に大きな過電流が流れ
ると、サーキットブレーカ250がオフになり、駆動モ
ータ70等の駆動が強制的に中止され、安全性が強化さ
れている。
【0084】また、布ベルト20を移動させているとき
に、引張装置50の駆動モータ70が過電流などにより
過負荷状態となった場合には、巻取が開始されたときか
ら異常が生じたときまでの布ベルト20の移動量を示す
カウント値と、経過時間を示すタイマー値とがRAM3
07に記憶され、布ベルト20の巻取が再開されたとき
には、記憶されているカウント値又はタイマー値に基づ
いて、残りの時間又は残りの移動量の分だけ布ベルト2
0を移動させるようにしたので、未使用の布ベルト20
の無駄な移動を少なくすることができ、ひいては、装置
の延命化を図ることができる。更に、移動量としてカウ
ント値を用いることで正確な移動量を把握することがで
き、布ベルト20の移動を正確に行うことができる。
【0085】更に、駆動モータ70が過負荷状態となっ
たとき、異常状態である旨と布ベルト20の移動量が表
示されるため、これまでに移動完了した移動量及び残り
の移動量を把握することができる。玉揚送装置1が稼働
中である場合は、布ベルト20の移動はできないように
なっているので、玉揚送装置1が稼働中であるという状
態で、誤って布ベルト20が移動させられることはな
い。
【0086】また、本実施形態では、引張装置50の取
付主体51と開閉カバー体52との双方に筐体を補強す
るための補強部材53a、80aが取り付けられている
ので、駆動モータ70の力によって筐体が変形すること
は防止される。引張装置50において、圧接ローラ8
4、85を支持するローラ支持板81の揺動範囲が規制
されていて、必要以上に回動することがないので、開閉
カバー体52を取付主体51に対して閉じる際にローラ
支持体81が取付主体51に衝突することがない。更
に、引張装置50において駆動モータ70の駆動力をギ
ア74、75、76を介して主ローラ72に伝達するよ
うにしたので、プーリとタイミングベルトを使用する場
合に生じるプーリ軸のずれはない。また、引張装置50
において圧接ローラ84、85が取り付けられるローラ
取付板81aをローラ取付板81に対して着脱自在に取
り付けるように構成したので、ローラ及びローラの回転
を検知する回転検知センサ87の交換を容易に行うこと
ができる。
【0087】尚、本実施形態では、タイマーにより布ベ
ルト20の移動に要する時間を計時しているが、このタ
イマーによる計時は特になくてもよい。また、上述の実
施形態では、布ベルトの移動進行量は、引張装置50の
圧接ローラ84の回転数をカウントすることにより検出
されるようにしているが、圧接ローラ84でなくても、
例えば、主ローラ72、停止装置110の圧接ローラ1
37、138、主ローラ120でもよい。また、駆動モ
ータ70、巻取モータ40、電磁クラッチ機構122等
の布ベルト移動装置25の駆動時間から検出してもよ
く、また、布ベルト20に所定間隔で目印を設け、目印
の数をカウントすることにより検出するようにしてもよ
い。このように布ベルト20の移動進行量は、布ベルト
20の移動に連動して回転又は移動するものを検知する
方法や、装置の駆動時間を検知する方法等の移動進行量
が把握できるものであればよい。
【0088】また、上述の実施形態では、駆動モータ7
0の異常として過電流を想定しているが、加熱状態を想
定してもよく、その場合には、駆動モータ70に温度セ
ンサを取り付けて温度を測定し、所定の温度を越えたと
き、駆動モータ70に異常が生じたものと判断するよう
にすればよい。更に、駆動モータ70として同期モータ
を使う場合には、脱調現象が生じたときにも異常である
と判断するようにすれば、布ベルト20の移動状況に変
調をきたすことを防止することができる。
【0089】更に、駆動モータ70自体の異常ではない
が、何らかの原因により圧接ローラ84の回転数が予め
定めた短い時間内で所定値以上になる、もしくは、モー
タ70の回転時間が所定時間以上になったらスリップが
生じたものとして駆動モータ70を停止させるようにし
てもよい。
【0090】上述の実施形態では、ステップS120の
巻取動作中であるか否かの判別において、その判別のた
めに駆動モータ70が駆動されているか否かを検知して
いるが、巻取装置30の巻取モータ40が駆動されてい
るか否かを検知することにより行ってもよい。また、引
張装置50の駆動モータ70の駆動状況と停止装置11
0の電磁クラッチ機構122への通電状況に基づいて判
別してもよく、巻取モータ40の駆動状況と電磁クラッ
チ機構122への通電状況に基づいて判別してもよく、
巻取モータ40及び駆動モータ70の駆動状況と、電磁
クラッチ機構122への通電状況とに基づいて判別する
ようにしてもよい。ステップ110の判別は玉揚送装置
1の下部ローラ4の揚送モータが電気的に駆動状態にあ
るか否かを検知することで判別するものを示したが、上
部ローラ、下部ローラ4、テンションローラ14、1
5、16のいずれか1つ又は2つ以上が回転しているか
否かを検知することで判別するものでもよく、また、玉
揚送装置1内に玉が存在するか否かを検知することで判
別するものでもよく、また、導入樋7への玉の供給及び
停止をシャッターの開放及び閉塞により行う図示しない
シャッター装置が閉塞しているか否かを検知することで
判別するものでもよい。
【0091】また、上述の実施形態では、遊技媒体とし
てパチンコ玉を用いた玉揚送装置について説明したが、
本発明は遊技媒体としてメダルを用いるものにも適用す
ることができる。本実施形態において、搬送ベルト1は
請求項1における搬送ベルトに対応し、布ベルト20は
研磨部材に対応し、玉揚送装置1は遊技媒体揚送装置に
対応し、布ベルト移動装置25は、研磨部材移動装置に
対応し、巻取基板300は研磨部材移動装置用制御装置
に対応し、駆動モータ70は駆動モータに対応し、過負
荷検出回路70aは異常検出手段に対応し、ステップS
160は異常検出手段の処理に対応し、ステップS25
0は停止手段の処理に対応する。
【0092】また、RAM307は請求項2の停止位置
関連情報記憶手段に対応し、ステップS260は、停止
位置関連情報記憶手段の処理に対応する。回転検知セン
サ87a及びカウンター制御回路315は請求項3にお
ける移動量検出手段に対応する。ステップS180〜ス
テップS200は、請求項4において残りの移動量を移
動させることに対応する。異常表示器340は請求項5
における停止位置関連情報報知手段に対応する。ステッ
プS110における肯定判断は、請求項6における不能
動化手段の処理に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】玉揚送装置を後方から見た斜視図である。
【図2】ガイドレールに取り付けられた巻取装置を示す
斜視図である。
【図3】引張装置を開放した状態を示す斜視図である。
【図4】引張装置に布ベルトが挟持された場合の引張装
置の平面図及びローラ間寸法調節手段の拡大図である。
【図5】引張装置に布ベルトが挟持された場合の引張装
置の側方からの断面図である。
【図6】引張装置の緩み検知センサの作用を示す側面図
である。
【図7】停止装置を開放した状態を示す斜視図である。
【図8】停止装置に布ベルトが挟持された場合の停止装
置の側方からの断面図である。
【図9】パチンコ島台の柱に取り付けられるスイッチボ
ックスを示す図である。
【図10】巻取基板の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図11】巻取基板の動作を説明するためのフロー図で
ある。
【符号の説明】
1 玉揚送装置 13 搬送ベルト 20 布ベルト 21 巻取機構部 22 装着機構部 30 巻取装置 50 引張装置 70 駆動モータ 70a 過負荷検出回路 84 圧接ローラ 85 圧接ローラ 87 回転検知センサ 301 CPU 307 RAM 315 カウンター制御回路 330 稼働表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 英勝 愛知県春日井市東野町西二丁目14番地の15 (72)発明者 梁川 誠市 愛知県春日井市美濃町2丁目102番地 Fターム(参考) 2C088 BA96 BC68 CA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルトを研磨部材と対面させて遊技
    媒体を磨きながら揚送する遊技媒体揚送装置に研磨部材
    移動装置を配設し、 該研磨部材移動装置を稼働させて遊技媒体と当接する位
    置にある研磨部材を駆動モータの駆動力で移動させ、未
    使用の研磨部材を前記当接する位置まで移動制御する研
    磨部材移動装置用制御装置であって、 前記駆動モータの異常を検出する異常検出手段と、 該異常検出手段の検出に基づいて、前記駆動モータを停
    止させる停止手段と、 を有することを特徴とする研磨部材移動装置用制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記研磨部材移動装置用制御装置は、前
    記停止手段で前記駆動モータが停止されたときの前記研
    磨部材の位置に関する情報を記憶する停止位置関連情報
    記憶手段を有することを特徴とする請求項1に記載の研
    磨部材移動装置用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記研磨部材移動装置用制御装置は、前
    記研磨部材が移動した移動量を検出するための移動量検
    出手段を有し、 前記停止位置関連情報記憶手段は、前記移動量検出手段
    の検出に基づいて、前記停止手段で前記駆動モータが停
    止されるまでの前記研磨部材の移動進行量を記憶するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の研磨部材移動装置用制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記停止手段で停止された駆動モータが
    再駆動される場合、前記停止位置関連情報記憶手段の記
    憶内容に基づいて前記研磨部材を移動させるべき予め定
    めた所定量までの残りの移動量を移動させることを特徴
    とする請求項2又は3記載の研磨部材移動装置用制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記停止手段により前記駆動モータが停
    止した場合、前記停止位置関連情報進行記憶手段に記憶
    された前記研磨部材の停止位置に関する情報を外部に報
    知する停止位置関連情報報知手段を有することを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれかに記載の研磨部材移動
    装置用制御装置。
  6. 【請求項6】 前記研磨部材移動装置用制御装置は、前
    記遊技媒体揚送装置が稼働中の場合、前記研磨部材移動
    装置を不能動化する不能動化手段を有することを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の研磨部材移動
    装置用制御装置。
JP2002021873A 2002-01-30 2002-01-30 研磨部材移動装置用制御装置 Expired - Fee Related JP4363000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021873A JP4363000B2 (ja) 2002-01-30 2002-01-30 研磨部材移動装置用制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021873A JP4363000B2 (ja) 2002-01-30 2002-01-30 研磨部材移動装置用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003220273A true JP2003220273A (ja) 2003-08-05
JP4363000B2 JP4363000B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=27744997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002021873A Expired - Fee Related JP4363000B2 (ja) 2002-01-30 2002-01-30 研磨部材移動装置用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4363000B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110811A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Takeya Co Ltd 玉揚送装置
JP2009262255A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Shinko Seisakusho Co Ltd 球体揚送研磨装置
JP2011245599A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動制御システム
JP2011255466A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動制御システム
JP2012000697A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動制御システム
JP2012071024A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Takeya Co Ltd 遊技島システム
JP2012105800A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動量管理システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110811A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Takeya Co Ltd 玉揚送装置
JP4517621B2 (ja) * 2003-10-03 2010-08-04 株式会社竹屋 玉揚送装置
JP2009262255A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Shinko Seisakusho Co Ltd 球体揚送研磨装置
JP2011245599A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動制御システム
JP2011255466A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動制御システム
JP2012000697A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動制御システム
JP2012071024A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Takeya Co Ltd 遊技島システム
JP2012105800A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Takeya Co Ltd 研磨ベルト移動量管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4363000B2 (ja) 2009-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003220273A (ja) 研磨部材移動装置用制御装置
US10112736B2 (en) Winding device and cutoff detection method
US7063319B2 (en) Printing plate stacking device and method of judging authenticity of sheet member detecting state
JPH07328167A (ja) ゴルフボールセット装置
JP5748527B2 (ja) 動力伝達用チェーンの弛み検知具及び該検知具を用いた動力伝達用チェーンのテンション調整方法
JPH07246765A (ja) 孔版印刷機の連結駆動部の制御方法
JPH1147424A (ja) 玉磨き用布ベルト自動巻取機構
JP5533299B2 (ja) 研磨ベルト移動制御システム
JP5582297B2 (ja) 研磨ベルト移動制御システム
JP4721842B2 (ja) 壁紙糊付機
EP0795411B1 (en) Printer and method of controlling it
JP2004298655A (ja) 玉磨き用ベルト自動巻取機構
JP4517621B2 (ja) 玉揚送装置
JP4586226B2 (ja) 玉磨き揚送装置
JP2011153518A (ja) 壁紙糊付機
JP2004298654A (ja) 玉磨き用ベルト自動巻取機構
JP2002226166A (ja) 乗客コンベアの移動手摺駆動装置
JP5510096B2 (ja) 研磨ベルト移動制御システム
JPH0928909A (ja) 玉磨揚送装置
JP2003146512A (ja) 印刷版集積装置
JP5569149B2 (ja) 研磨ベルト移動制御システム
JP5598658B2 (ja) 研磨ベルト移動制御システム
JP4147597B2 (ja) 玉磨き用ベルト自動巻取機構
JPH0928911A (ja) 玉磨揚送装置
WO2015194288A1 (ja) 包装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4363000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees