JP2620216B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2620216B2
JP2620216B2 JP5158196A JP5158196A JP2620216B2 JP 2620216 B2 JP2620216 B2 JP 2620216B2 JP 5158196 A JP5158196 A JP 5158196A JP 5158196 A JP5158196 A JP 5158196A JP 2620216 B2 JP2620216 B2 JP 2620216B2
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gutter
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機における
球排出装置の制御技術に関し、例えば賞品球を排出可能
な球排出装置を備えたパチンコ遊技機における球排出系
の異常発生時の制御に適用して効果的な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ遊技機における賞品球排
出装置は揺動可能な球鞘ケースを用いたものが一般的で
あり、その球鞘ケースは入賞球を一個ずつ分離して、そ
の分離された球の重みで回転されるレバーの動きを物理
的に伝達することで揺動されるようになっていた。
【0003】しかるに、最近のパチンコ機においては、
いわゆるラッキーセブンと呼ばれる多量の賞品球を獲得
可能な状態を作り出す大型の変動入賞装置を有するもの
が多くなっている。
【0004】そして、このような大型の変動入賞装置を
有するパチンコ遊技機では、同時もしくは連続した入賞
球が生ずる機会が多い。しかしながら、入賞球によって
生ずる物理的な力の伝達により作動される従来の球鞘ケ
ース式の賞品球排出装置では、各機構部の摩擦などによ
り高速化にも限界がある。
【0005】そこで、モータあるいはソレノイドのよう
な電気的駆動源を使用した高速タイプの賞品球排出装置
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パチン
コ遊技店の営業においては、一日にのべ数万個ものパチ
ンコ球が、遊技機の配設されている島設備内を循環する
ので、循環経路内において球アカと呼ばれる汚れやチ
リ、ホコリ等が発生し、これらがパチンコ球に付着した
まま各遊技機の賞品球排出装置を通過することになる。
そのため、パチンコ球の流下経路において球詰まりが発
生したり、排出駆動部や排出球の検出器の故障の原因と
なる。また、賞品球排出装置は使用頻度が高く一日に何
千回と動作されるため長年の使用により耐久性が劣化し
たり、島設備にはパチンコ遊技機がわずかな間隔をもっ
て多数配設されているためそれらの遊技機の駆動源で発
生する熱により高温になり易い。そのため、賞品球排出
装置の動作不良を引き起こすおそれがある。
【0007】このように、パチンコ遊技機は比較的悪条
件の下で使用されるので、賞品球排出装置内の検出器や
駆動源における動作不良対策を万全にしておかないと、
動作不良が発生した場合に駆動源が動作しっぱなしにな
って、異常な発熱を起こしたり空排出あるいは排出停止
不良を起こして遊技者あるいは遊技店に不測の不利益を
与えてしまうおそれがあるという問題点がある。特に電
気的駆動源を使用した賞品球排出装置はどこが故障した
のか、外部からは分かりにくいという不具合がある。
【0008】そこでこの発明は、球排出装置の信頼性を
向上させるとともに、球排出装置において異常が発生し
た場合に迅速に対処できるようにして、遊技店及び遊技
者に不利益を与えることがないようにすることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めこの発明は、電気的に作動して球を排出可能な球排出
装置(20)と、該球排出装置から排出された球を計数
するための検出手段(25)と、球排出指令信号に基づ
いて上記球排出装置を作動させるとともに上記検出手段
からの検出信号を計数して所要数の球を排出させる制御
装置(200)とを有する遊技機において、上記制御装
置は、上記検出手段からの検出信号を監視し、該検出信
号の入力状態が異常になったことに基づく第1の異常状
態と第2の異常状態とを判定する入力状態異常判定手段
と、上記入力状態異常判定手段からの異常判定出力に基
づいて、上記球排出装置を不能動化する不能動化手段
と、上記不能動化手段による不能動化状態を報知する報
知手段(115)とを備え、上記報知手段は、上記第1
の異常状態と第2の異常状態とを識別可能に報知するよ
うにした。
【0010】上記した手段によると、球排出系に異常が
発生すると球排出装置が不能動化されるため、不正や故
障による球の過剰流出を防止して遊技店の不利益を防止
できるとともに、遊技店の係員が球排出装置の異常を識
別して知ることができ、異常の状態に応じた適切な処置
を迅速にとることができ、球排出系における球詰まりや
球不足の場合にも遊技者に多大な迷惑をかけることがな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用したパチンコ
遊技機の裏機構の構成例を示す。
【0012】裏機構盤1の上部には予備球の貯留タンク
2が配設され、この貯留タンク2の一端には内部の予備
球を自作用的に整列させて誘導する案内樋11が接続さ
れている。案内樋11は2条の通路を有してゆるやかに
傾斜され、かつ途中に振り子式の球ナラシ3と押圧式の
球ナラシ4とが設けられており、これによって、予備球
は案内樋11を流下する間に2列に整列される。
【0013】そして、上記案内樋11の流下端部に、ス
トッパ式の賞品球排出装置20(図4参照)が、配設し
てある。パチンコ遊技機100(図2参照)の前面の遊
技盤内に設けられた入賞口へ入賞した打球が、裏面に回
収されて集合棚10によって一箇所に集められ、入賞球
処理装置40によって一個ずつ分離されて入賞球検出器
91によって検出され、その結果排出指令信号が形成さ
れる。すると、賞品球排出装置20が一回だけ作動され
て所定数(例えば13個)の賞品球が排出される。入賞
球処理装置40によって分離、検出された入賞球は導出
樋12を通って遊技機後方の回収樋(図示省略)に排出
される。賞品球排出装置20による賞品球排出が終了す
ると、その排出終了信号を受けて入賞球処理装置40が
次の入賞球の分離、検出を行なう。
【0014】一方、賞品球排出装置20によって排出さ
れた賞品球は、賞品球導出樋13を通って供給口14よ
り遊技機前面の供給皿101(図2参照)に流出され
る。供給皿101が一杯になると、賞品球は分流樋15
を通って遊技機前面下方の受け皿102に排出される。
受け皿102が一杯になると、分流樋15の途中に設け
られたオーバフロー検出器92によって検出され、例え
ば打球発射装置103の駆動を停止させるようになって
いる。
【0015】オーバフロー検出器92によって受け皿の
オーバフロー状態が検出されたときこれを遊技者に報知
するため、オーバフロー表示器113が遊技機の前面に
設けられている。
【0016】遊技機100の前面には、上記オーバーフ
ロー表示器113の他に、入賞球の発生に応じて賞品球
が排出される度ごとに点灯される賞球ランプ111、貯
留タンク2が空になったときや排出された賞品球が予め
定められた数に達した場合に点灯される完了ランプ11
2、ピアノ線等の挿入により故意に賞品球排出装置20
を作動させるような不正があった場合に点灯もしくは点
滅される不正警告表示ランプ114、賞品球排出装置2
0等における球詰まりや排出用ソレノイド、排出センサ
等が故障した場合に点灯もしくは点滅される動作不良表
示ランプ115、一個の入賞球に対応して払い出される
賞品球数を表示する賞球数表示器116、打球発射装置
103の発射モータが駆動されている間点灯されるパイ
ロットランプ117のような各種表示装置が配設されて
いる。上記賞球数表示器116は、例えば3種類の賞球
数が記述された透明板とその後方にそれぞれ配設された
3個のランプとからなり、設定器(後述)によって設定
された賞球数に対応したランプが選択的に点灯されるこ
とにより表示が行なわれる。
【0017】105は、遊技盤に打ち込まれた打球のう
ち、入賞口へ入賞しなかった打球を遊技盤背部へ回収す
るためのアウト穴、93は貯留タンク2内に予備球がな
くなったとき、これを検出するための球不足検出器であ
る。
【0018】また、上記賞品球排出装置20の下方に
は、賞品球導出樋13と並行して球抜樋16が設けら
れ、球抜き樋16の入口すなわち賞品球導出樋13との
分岐点には、切替えゲートを有する球抜き装置60が配
設されている。この球抜き装置60は、遊技機の保持枠
104の前面に形成された操作穴106より、ピンもし
くはワイヤのような工具を挿入することによってゲート
を作動させることができるようになっている。そして切
替えゲートが球抜き樋16側に切り換えられると、球抜
きスイッチ84がオンされるようになっている。
【0019】従来の球鞘ケースを用いたパチンコ遊技機
では、球抜き用のゲートが賞品球排出装置20の上流側
に配設されていたので、球抜きを行なっても途中に球が
残ってしまったが、この実施例では球抜き装置60が賞
品球排出装置20の下流側にあるので、すべての球を抜
くことができ、パチンコ店のデータの集計が正確に行な
える。
【0020】球抜き樋16の下端は、アウト穴105よ
り回収されたアウト球を誘導するアウト球導出樋17と
合流され、パチンコ店の島設備下方に配設された回収樋
(図示省略)に向かって回収球を流出するようになって
いる。
【0021】さらに、裏機構盤1には、上記賞品球排出
装置20やオーバフロー検出器92からの検出信号によ
る打球発射停止、各種表示装置の駆動などパチンコ遊技
機全体の電気的な制御を行なうための制御装置200及
び遊技盤前面の各種変動入賞装置や可変表示型補助遊技
装置等に内蔵された検出器からの信号に基づいてそれら
の遊技動作を制御する遊技内容制御装置210が設けら
れている。
【0022】パチンコ遊技機の分野では、遊技内容の単
調化による遊技客離れを防止するため、遊技内容や意匠
的な構成の異なる新しい遊技盤と交換することが行なわ
れるが、その場合にも遊技盤を除くパチンコ遊技機本体
や裏機構盤はほとんど同一である。しかるに、そのよう
な不変部分についてもその寿命に達する以前に遊技盤と
一緒に交換してしまうことは非常に不経済である。
【0023】上記実施例では、遊技盤の交換に際して遊
技盤とその遊技内容制御装置210のみ交換すれば良い
ような構成にされている。つまり、遊技内容制御装置2
10は着脱可能な遊技盤の裏面に固定されており、賞品
球排出装置20や入賞球処理装置40及びそれらの制御
装置200は、予備球貯留タンク2や各種誘導樋10〜
17とともに遊技機本体と一体の裏機構盤1に固定され
ている。従って、遊技盤を交換する場合にも、本体及び
裏機構盤の大部分はそのまま残し、継続して使用するこ
とができるようになり非常に経済的である。
【0024】制御装置200の外面には、賞品球排出装
置20における一回の排出動作に伴う排出球数を設定す
るため、ディップスイッチ等からなる賞球数設定器8
1,82が取り付けられている。また、裏機構盤1の上
部には、打止め時や故障時に、賞品球排出装置20を作
動させることなく集合棚10上の入賞球を排出させるた
めのマニュアルスイッチ(以下記憶排出スイッチと称す
る)83が設けられている。つまり、この記憶排出スイ
ッチ83は、後述の賞品球排出装置20内の排出センサ
25に代わって、擬似排出終了信号を与えるものであ
る。
【0025】図3に、予備球の貯留タンク2と案内樋1
1および賞品球排出装置20の構造とその接続状態を示
す。
【0026】貯留タンク2は、裏機構盤1上部に形成さ
れた収納凹部に載置されるようにして取付けられる。図
示しないが貯留タンク2の底壁の一端(図では左端)に
は開口部が形成され、この開口部に臨むように案内樋1
1が取り付けられる。案内樋11の底壁には踏板が回動
可能に配設され、貯留タンク2内に予備球がなくなると
踏板が上昇する。これを球不足検出器93が検出して球
補給要求信号を形成する。
【0027】案内樋11の途中には分流壁11aが設け
られ、流下する球を2条に分離、整列させる。球ナラシ
3は案内樋11の上部に形成された支持部11bに、ピ
ン3aにて垂下され、案内樋11上を上下に重なり合っ
て流下して来る球をくずして整列させる。球ナラシ4
は、案内樋11の両側に固定された支持片4aに、ピン
4bにて回動可能に支承され、案内樋11上を流下する
球の重なりを防止する。
【0028】さらに、上記案内樋11の途中、望ましく
は賞品球排出装置20の直前には、ピン4bを支点とし
て回動可能な流下制御部材7が設けてある。この流下制
御部材7の先端折曲片は2つに分割され、図中破線イの
ように回動されたとき各折曲片7c,7dが、2条の誘
導経路に対応して案内樋11の上壁に形成された長孔1
1c,11d内に進入することにより、案内樋11内の
球の流下を阻止し、賞品球排出装置20への供給を手動
により中断できるようになっている。
【0029】これによって、賞品球排出装置20の保守
点検や故障した場合の交換作業を容易に行うことができ
るようになる。
【0030】また、上記流下制御部材7の一側には側方
へ向かって操作片7bを突設し、手動による流下制御部
材7の回動を容易に行えるようにしてある。さらに、こ
の操作片7bと案内樋11の側壁に設けたピン8との間
にはスプリング9が張架され、このスプリング9によっ
て流下制御部材7の状態を安定に保持できるようになっ
ている。
【0031】そして、上記案内樋11の流下端部に、流
下経路30を一体的に有する賞品球排出装置20が配設
される。この場合、案内樋11の流下端部の樋側面に係
止片11eを設け、また賞品球排出装置側の流下経路3
0の始端上部及び下部に前方へ突出するガイド片30a
を設け、このガイド片30aと係止片11eとによっ
て、案内樋11と流下経路30とを接続できるようにし
てある。
【0032】図4に、賞品球排出装置20の詳細を示
す。賞品球排出装置20は、流下経路30とこの流下経
路30内に進入して球の流下を制御する流下阻止部材2
2およびその駆動手段たるソレノイド21が一体的に結
合されてなる。
【0033】上記流下経路30は、ゆるやかに傾斜した
整列樋31と、この整列樋31の流下端部から略垂直下
方に延設された調流樋33と、上記調流樋33の下端か
ら約45度斜め下方に向かって延設された誘導樋34
と、この誘導樋34の終端から略垂直下方に延設された
排出樋35とにより構成されている。
【0034】誘導樋34と排出樋35の境界部近傍に
は、流下経路30の外側壁から一対の支持片36が突出
され、この支持片36間には、支軸24が横架されてい
る。
【0035】また、流下経路30は案内樋11に対応し
て2条形成されており、2条の流下経路30に対応し
て、一対の扇状の流下阻止部材22が上記支軸24を中
心として回転自在に装着されている。流下阻止部材22
に対応してソレノイド21も一対設けられている。そし
て、この流下阻止部材22の先端部が、上記流下経路3
0の内壁部に設けられたスリットより進入し、上記誘導
樋34内に突出されている。上記流下阻止部材22の先
端後部は、リンク部材23を介して上記ソレノイド21
のプランジャ21aの先端部に連結されており、プラン
ジャ21aの伸縮に伴なって流下阻止部材22が支軸2
4の回りに往復回動され、先端部が誘導樋34内に進入
したり、後退したりするようになっている。これによっ
て、球の流下を許容したり阻止したりして、所定数の排
出を行なう。
【0036】また、誘導樋34の側壁は外部に膨出され
て、収納部37が形成され、この収納部37には透過型
光センサからなる排出球検出器25が挿入されている。
【0037】なお、上記ソレノイド21の上方には、上
記ソレノイド21や排出球検出器25から引き出された
リード線を一箇所に集中させ、かつ上記制御装置200
と接続するための配線を前方から一括して接続できるよ
うにするためのコネクタ26が配設されている。そし
て、上記流下経路30の下端に、賞品球導出樋13の始
端に形成された係合部13aが係合されて接続が行なわ
れる。
【0038】さらに、上記賞品球排出装置20の流下経
路を構成する整流樋31の上壁及び調流樋33の外壁に
は、図3に示すようにそれぞれスリット31a及び33
aを設けてある。これによって、流下経路に異物等が侵
入して賞品球排出装置20内で球詰まりを起こしたり、
円滑な流下が阻害されたような場合に、このスリット3
1aまたは33aよりピンなどの工具を挿入して異物を
除去することができる等、メインテナンスが容易とな
る。上記スリット31a及び33aには、スリットと略
同じ大きさの段部39aを有する蓋部材39を係合させ
て、ビス等に固定して閉塞するようにしてある。
【0039】一方、この実施例では上記入賞球処理装置
40が、賞品球排出装置20における排出終了を確認し
てからソレノイド46を作動させて前の入賞球を排出
し、次の入賞球の検出に進むように制御している。これ
によって、入賞球が発生したのに賞品球が払い出されな
いといったような、遊技客と遊技店との間で生じるトラ
ブルを防止することができる。つまり、賞品球の排出が
なければ入賞球はストッパのところに残っているので、
そこを見れば遊技客の主張が正しいか否かすぐに分か
る。しかも、入賞球と賞品球の排出が一対一の関係にあ
り、排出が停止している間は入賞球の処理も中断され、
かつ未排出に係る入賞球は待機させられているため、停
電対策が不要となる。つまり、入賞球を予め検出してメ
モリやカウンタに電気的記憶させておくようにすると、
停電時に記憶数が消滅されてしまわないようにするため
電池によるバックアップ等の停電対策が必要であるが、
上記実施例の入賞球処理装置を使用するとその必要性が
なくなる。
【0040】次に、上記賞品球排出装置20を制御して
所定数の賞品球の排出や打球発射装置103等の制御を
行う制御装置200の一実施例について、図5を用いて
説明する。
【0041】この実施例では、賞品球排出装置20等の
制御をCPU(マイクロコンピュータ)200’を用い
て行なうようになっている。
【0042】CPU200’には、前記実施例における
賞球数設定器81,82や記憶排出スイッチ83、球抜
きスイッチ84、セーフセンサ91、オーバフロー検出
器92、球不足検出器93が入力される。賞球数設定器
81,82を設けることにより、賞品球数の異なる機種
(パチンコ機)を制御できる。また、CPU200’に
は、賞品球排出装置20の流下経路30の途中に設けら
れた一対の排出球検出器(以下排出センサと称する)2
5からの排出球検出信号が、入力されるようになってい
る。
【0043】さらに、CPU200’には、図示しない
パチンコ店の集中管理装置からの打止め指令信号が入力
される。
【0044】CPU200’は、内部に読出し専用メモ
リたるROM201および随時読出し書き込み可能なメ
モリたるRAM202を有している。このうち、ROM
201には、賞品球排出装置20等の制御を行うためC
PU200’が実行すべきプログラムおよびセーフソレ
ノイド46の駆動時間やウェイト時間(排出間隔)のよ
うな固定データを記憶する。
【0045】一方、RAM202は上記排出センサ25
からの排出球検出信号に基づいて、各流下経路30から
排出された球の累積数等を記憶するメモリ領域や各流下
経路の排出球数を設定したり、ソフトタイマを構成する
レジスタ領域およびCPU200’の作業領域(ワーク
エリア)を提供している。
【0046】さらに、CPU200’には、ドライバ2
20を介して、賞品球排出装置20内の一対のソレノイ
ド(以下排出ソレノイドと称する)21や入賞球処理装
置40内のソレノイド(以下セーフソレノイドと称す
る)46、さらに、賞球ランプ111、完了ランプ11
2、オーバーフローランプ113や不正警告表示ランプ
114、動作不良表示ランプ115、賞球数表示器11
6、パイロットランプ117等の表示装置(いずれも図
2参照)およびスピーカ120、打球発射装置103な
どが接続されている。CPU200’はROM201内
のプログラムに従って、上記設定器や各種検出器及びス
イッチからの信号に基づいて賞品球排出装置20や各種
表示ランプ、打球発射装置103などを駆動するように
なっている。
【0047】CPU200’の主たる処理は、オーバー
フロー処理,タンク処理,球抜き処理,入賞球検出処
理,賞品球排出処理である。ただし、処理の手順は、上
記順序に限定されず、いずれの処理から実行するように
してもよい。上記処理をタイマ割込みなどにより繰返し
実行することによってパチンコ遊技機の制御が行なわれ
る。
【0048】ここで、オーバーフロー処理は、オーバー
フロー検出器92からの検出信号を検知して、例えば、
オーバーフローランプ113を所定の時間(10〜20
秒)点灯もしくは点滅させ、それでもオーバーフロー状
態が解除されていない場合には、打球発射装置103に
よる発射動作を停止させることを内容とする。これによ
って、賞品球導出樋13内が賞品球排出装置20の近く
まで賞品球で満たされて、排出動作に悪影響を及ぼすの
を回避することができる。
【0049】タンク処理は、貯留タンク2が空になって
玉不足検出器93がオフされたことを検知すると、例え
ば、球の補給要求を集中管理室に送ると共に完了ランプ
112を点灯させ、これと同時にもしくはその後賞品球
排出装置20内の排出センサ25の信号に基づいて玉無
し状態を検知すると、打球発射装置103を停止させ
る。球補給要求信号が集中管理室に送られると、集中管
理質からの指令によって、タンク上方の補給装置(図示
省略)が作動されて、貯留タンク2への補給が行なわれ
る。この実施例では、玉不足検出器93からの信号によ
ってタンクの玉有り状態が検出されても直ちに賞品球の
排出を再開させず、図6に示すように例えば2秒のディ
レイ時間tdを経過するのを待ってから再開させるよう
になっている。ディレイ時間を入れたのは、タンクへの
補給がなされてから案内樋11が予備球で満たされるま
での時間差を考慮したもので、これによって賞品球排出
装置20における空排出が防止される。
【0050】球抜き処理は、球抜装置60の切替ゲート
が球抜樋16の入口を開いて賞品球導出樋13の入口を
閉鎖する方向に切り替えられたことを、球抜きスイッチ
84からの信号に基づいて検知すると、賞品球排出装置
20内のソレノイド21を作動させて、2条の流下経路
30を通して連続的に予備球を排出させて、貯留タンク
2を空にするものである。
【0051】入賞球検出処理と賞品球排出装置は、相互
に関連し複雑になるので、図7〜図9にタイミングチャ
ートを示し、以下これに基づいて説明する。
【0052】電源投入または割込み発生により処理が開
始されると、CPU200’は先ず入賞球を検知する前
に、入賞球数を記憶するセーフメモリや各種レジスタ類
の初期設定を行なった後、賞品球排出装置20における
各流下経路ごとの一回の排出球数(以下排出基数と称す
る)の決定を行なう。
【0053】前記実施例の遊技機においては、排出球数
の設定のためディップスイッチからなる賞球数設定器8
1,82が設けられている。そこで、CPU200’は
これらのスイッチ81,82のオン,オフ状態の組み合
わせに応じて、例えば次表のように排出基数1と2を決
定すると共に、合計の賞品球数を遊技機前面の表示器1
16に表示させる。ここでは、一例として合計の賞品球
数を11個、13個、15個のいずれかに設定する場合
が示されている。
【0054】
【表1】 上記表1において排出ソレノイド1側とは、2条の流下
経路のうち取付け基板に近い側の経路に設けられたソレ
ノイドを指し、上記表1においては排出ソレノイド1側
の排出基数の方が常に排出ソレノイド2側よりも大きく
なるように決定されている。このような関係に設定して
いるのは、流下経路を2条とした場合、貯留タンク2か
ら案内樋11を通って賞品球排出装置20へ向かって流
下する球の流れが基板に近い側の流下経路の方が円滑で
あり、遠い側の方は常に球が不足がちになり易いことが
実験的に明らかになったからである。そこで、表1のよ
うに常に排出ソレノイド1側の排出基数を大きくしてお
くことにより、2条の流下経路に対する球の供給のバラ
ンスを図ることが可能となる。
【0055】なお、図3に示した賞品球排出装置20に
より、設定されたn個の賞品球を排出させる場合、排出
センサ25の取付け位置の下流側に、流下阻止部材22
によって阻止されている球が一つあり、排出センサ25
が一つ前の球を検出している状態で次の排出指令を待つ
ことになる。そのため、実際の制御では、設定数nより
も「1」少ないn−1個目の球を排出センサが検出した
時点で流下阻止部材22を作動させるソレノイド21に
対する制御信号を変化させてやる必要がある。
【0056】正常動作時には図7のタイミングチャート
に示されているように、セーフセンサの出力の立上りを
受けてセーフメモリの入賞記憶が「1」になり、セーフ
ランプが点灯されかつ排出ソレノイド1と2がオン状態
にされる。すると、賞品球の排出が開始されて、排出セ
ンサ1と2の出力が排出球ごとに変化し、所定数(表1
の基数−1)に達した時点でソレノイドの消磁指令が発
せられ、対応する排出ソレノイドがオフされるともにセ
ーフランプがオフされる。また、これとともにセーフソ
レノイドがおよそ100m秒間だけオンされて入賞球が
排出され、次の入賞球の受け入れが可能となる。一方、
セーフソレノイドのオンと同時に排出ウェイトタイマが
オンされ、これがタイムアップするまで(600ms次の
賞品球の排出開始が待たされることになる。
【0057】セーフソレノイド用タイマの設定時間が1
00msとされていることにより、セーフソレノイド46
によって駆動されるストッパ47が100ms間上昇され
て、このストッパ47によって阻止されていた入賞球が
確実に排出され、かつ次に入賞球処理装置40に流入し
た入賞球を待機させるための態勢へ速やかに移行するこ
とができる。
【0058】また、排出ウェイトタイマの設定時間が6
00msとされていることにより、排出終了後案内樋11
内の球の状態が安定してから次の排出へ移ることがで
き、排出の正確さが保証される。
【0059】しかして、この実施例では、案内樋11も
しくは賞品球排出装置20の流下経路30内にて球詰ま
りが発生し、賞品球排出動作中に玉無し状態が検出され
たならば、対応する経路側の排出ソレノイド21をオフ
させて動作不良表示を行なうようになっている。
【0060】すなわち、例えば図8に示すように、排出
センサ1が排出球を3個検出したところで球詰まりが発
生し、該センサ1の出力がロウレベルに下がったままに
なった場合、CPUは10秒経過した時点で排出ソレノ
イド1をオフさせる。また、これとともに賞球ランプ1
11を消灯させ、かつ動作不良表示ランプ115を例え
ば400m秒の周期で点滅させるようになっている。し
かも、上記の場合、排出ソレノイドをオフさせてもセー
フメモリの入賞記憶を減算させずにそのまま保持し、か
つセーフソレノイドの作動も留保させるようになってい
る。つまり、本来ならば排出ソレノイドのオフによって
入賞記憶が減算されてからセーフソレノイドがオンされ
て、入賞球処理装置40内に次の入賞球が取り込まれて
検出され、再び賞品球排出装置20が作動されるが、こ
の実施例では賞品球排出装置20で球詰まりが発生する
と、入賞球処理装置40における入賞球の分離、検出が
中断され、動作不良表示がなされる。
【0061】従って、遊技店の係員が動作不良表示ラン
プ115を見て動作不良が発生したことを知り、迅速に
対処することができる。
【0062】そして、係員によって球詰まりが解消さ
れ、排出センサ1の出力信号が図8のようにハイレベル
に変化すると、その後2秒経過してから再度賞品球排出
装置20の排出ソレノイド1と2をオンさせるととも
に、動作不良表示を停止させ、賞品ランプ111を点灯
させる。
【0063】一方、賞品球排出装置20は排出センサ
1,2や排出ソレノイドが故障した場合にも正確な排出
が実行されなくなる。この実施例は図9に示すように、
排出ソレノイド1,2をオンさせた後、所定数の賞品球
(6個)を検出する前に排出センサ1(又は2)の出力
がハイレベルのままになってしまった場合には、この状
態が1.5秒間継続したときに、排出ソレノイド1(又
は2)の駆動信号をロウレベルに落し、かつセーフラン
プを消灯させると共に、動作不良表示ランプ115を例
えば200m秒の周期で点滅させるようになっている。
従って、遊技店の係員はこの表示を見て動作不良が発生
したことを知り、ソレノイドやセンサの交換等適当な処
置をとることができる。
【0064】なお、排出ソレノイドや排出センサが排出
開始前から故障していた場合にも、排出センサの出力が
変化せずハイレベルのままになるので、1.5秒後に動
作不良表示が行なわれる。
【0065】しかも、上述したように、球詰まり時(第
1の異常状態)と排出ソレノイドもしくは排出センサの
故障時(第2の異常状態)とでは動作不良表示ランプ1
15の点滅周期を変えてある(400m秒と200m
秒)ので、係員は不良の原因を推測することができ、よ
り迅速な対応が可能となる。
【0066】さらに、動作不良(異常状態)が検出され
た場合、セーフメモリの入賞記憶を減算せずに保持する
ようになっているので、遊技者に賞品球の未払いという
不利益を与えることがない。また、動作不良を検出した
ときは排出ソレノイドをオフさせるようにしているの
で、ソレノイドが長時間励磁されたままになって発熱し
てしまうのを防止することができる。
【0067】なお、前記実施例では、賞品球排出装置に
異常があった場合、動作不良表示ランプ115を点滅さ
せるようにしているが、ランプの代わりにスピーカもし
くはブザーを用いて音声で動作不良を報知させるように
してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、電気的
に作動して球を排出可能な球排出装置(20)と、該球
排出装置から排出された球を計数するための検出手段
(25)と、球排出指令信号に基づいて上記球排出装置
を作動させるとともに上記検出手段からの検出信号を計
数して所要数の球を排出させる制御装置(200)とを
有する遊技機において、上記制御装置は、上記検出手段
からの検出信号を監視し、該検出信号の入力状態が異常
になったことに基づく第1の異常状態と第2の異常状態
とを判定する入力状態異常判定手段と、上記入力状態異
常判定手段からの異常判定出力に基づいて、上記球排出
装置を不能動化する不能動化手段と、上記不能動化手段
による不能動化状態を報知する報知手段(115)とを
備え、上記報知手段は、上記第1の異常状態と第2の異
常状態とを識別可能に報知するようにしたので、球排出
系に異常が発生すると球排出装置が不能動化されるた
め、不正や故障による球の過剰流出を防止して遊技店の
不利益を防止できるとともに、遊技店の係員が球排出装
置の異常を識別して知ることができ、異常の状態に応じ
た適切な処置を迅速にとることができ、球排出系におけ
る球詰まりや球不足の場合にも遊技者に多大な迷惑をか
けることがないという効果がある。しかも、遊技店の係
員は球排出装置の異常を識別して知ることができるた
め、異常を知らせる報知手段が作動した場合にも安心し
て対処することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊
技機の裏機構盤全体の構成例を示す背面図、
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の概略正面図、
【図3】予備球の貯留タンク、案内樋及び賞品球排出装
置の構成例を示す斜視図、
【図4】賞品球排出装置の構成例を示す斜視図、
【図5】パチンコ遊技機の制御システムの一例を示すブ
ロック図、
【図6】貯留タンクへの補給を行なうタンク処理におけ
るタイミングを示すタイミングチャート、
【図7】CPUによる正常時の賞品球排出処理における
タイミングを示すタイミングチャート、
【図8】球詰まり発生時の賞品球排出処理のタイミング
チャート、
【図9】排出ソレノイドまたは排出センサ不良時の賞品
球排出処理のタイミングチャートである。 1 裏機構盤、 2 貯留タンク、 10 集合棚、 11 案内樋、 12 入賞球導出樋、 13 賞品球導出樋、 20 賞品球排出装置、 22 流下阻止部材、 25 排出センサ、 30 流下経路、 40 入賞球処理装置、 91 入賞球検出器(セーフセンサ)、 100 パチンコ遊技機、 101 供給皿、 102 受け皿、 103 打球発射装置、 200 制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に作動して球を排出可能な球排出
    装置と、該球排出装置から排出された球を計数するため
    の検出手段と、球排出指令信号に基づいて上記球排出装
    置を作動させるとともに上記検出手段からの検出信号を
    計数して所要数の球を排出させる制御装置とを有する遊
    技機において、 上記制御装置は、 上記検出手段からの検出信号を監視し、該検出信号の入
    力状態が異常になったことに基づく第1の異常状態と第
    2の異常状態とを判定する入力状態異常判定手段と、 上記入力状態異常判定手段からの異常判定出力に基づい
    て、上記球排出装置を不能動化する不能動化手段と、 上記不能動化手段による不能動化状態を報知する報知手
    段と、を備え、 上記報知手段は、上記第1の異常状態と第2の異常状態
    とを識別可能に報知するようにしたことを特徴とする遊
    技機。
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