JP2767036B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2767036B2
JP2767036B2 JP8122397A JP8122397A JP2767036B2 JP 2767036 B2 JP2767036 B2 JP 2767036B2 JP 8122397 A JP8122397 A JP 8122397A JP 8122397 A JP8122397 A JP 8122397A JP 2767036 B2 JP2767036 B2 JP 2767036B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の弾球遊技機に関わり、特に遊技機内から発生する電気
信号を受けて、該弾球遊技機に設けられた電気的遊技装
置を作動し、且つ所定の賞品球数を排出する制御を行う
制御手段を備えた弾球遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】弾球遊技機として代表的なパチンコ遊技
機は、遊技盤に形成された遊技領域に配設される入賞口
や電動式役物の制御内容によって、例えば第1種パチン
コ遊技機や第2種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊
技機等と法律上において複数種類に分類されている。 【0003】そして、近年のパチンコ遊技機は、遊技機
製造業者によって次々に開発される遊技盤に設けられる
始動入賞口や電動式役物が、電飾装置等を用いて大型化
する傾向にあり、また、それらの始動入賞口等を制御回
路によって多様に制御して遊技者の興趣を一段と高めら
れるように構成されている。特に、遊技制御内容におい
て特定態様(所謂大当たり)が発生すると、大型入賞装
置が開成して短時間に多量の入賞球が発生し、大量の賞
品球が遊技者に与えられる機種が多くの遊技者の支持を
得る傾向にある。 【0004】また、電気的遊技装置としての可変表示装
置等の始動開始を制御するためには、打球が所定の入賞
口に入賞したことを検出するための検出手段を設ける必
要があり、電気的遊技装置としての変動入賞装置等に打
球が入賞したことを検出するための検出手段も設ける必
要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来、パチンコ遊技機
は上記したように、第1種パチンコ遊技機や第2種パチ
ンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機等と複数種類に分
類されてはいるものの、その遊技制御においてはどの機
種においてもパチンコ遊技中に所謂大当たりが起生され
ると、短時間に多量の入賞球が発生可能な構成となって
いることから、この入賞球に対する賞品球を遊技者側に
迅速且つ正確に排出しなければならず、必然的に制御回
路により電気的に制御されて高性能を有する電動式賞品
球排出装置が要望されていた。 【0006】一方、制御回路により電気的に制御される
電動式賞品球排出装置を搭載することにより、従来から
行われている入賞打球の自重を利用したり、或いは入賞
打球をモータの回動部材により取り込む方式等の機械的
に入賞打球の処理を行う必要がなくなり、入賞打球を電
気的に検出し、それに基づいて電動式賞品球排出装置を
駆動することが考えられる。しかし、入賞打球に対応し
て排出される賞品球数が夫々異なるような入賞口を備え
ている遊技機にあっては、各入賞口毎に入賞球検出手段
を設けて夫々に球排出装置を備えたり、また入賞球検出
手段に接続される配線処理が煩雑になり易かったり、更
には、その排出制御自体も煩雑とならざるを得なかっ
た。 【0007】特に、特定の入賞口への入賞打球の検出信
号を、電気的遊技装置等の制御を行うための検出信号と
して用いる場合には、電動式賞品球排出装置を制御する
ための入賞打球を電気的に検出する検出手段を新たに設
けなければならないという不都合がある。 【0008】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、パチンコ遊技機が法律上複数の種類に分類されて、
パチンコ遊技中に所謂大当たりが起生されると、短時間
に多量の入賞球が発生可能な構成となって来たこと、及
び、入賞口に対応して賞品球数が夫々異なるように設定
されることにより、この入賞球に対する賞品球を、遊技
者側に迅速且つ正確に排出するための制御回路により電
気的に制御する電動式賞品球排出装置を搭載することに
より解決を図ると共に、特定の入賞口への入賞打球を検
出する検出手段からの検出信号を、電気的遊技装置等の
制御を行うための検出信号として用いる場合にあって
は、電動式賞品球排出装置を制御するための検出信号に
も兼用して記憶信号に取り入れられるようにし、新た
に、電動式賞品球排出装置を制御するための入賞球を検
出する検出手段を設ける必要のない弾球遊技機を提供す
ることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、遊技領域に形成された複数の入賞口を有
し、各入賞口は打球の入賞に対応して排出される賞品球
数(M個,N個)が夫々異なるように設定されており、
上記複数の入賞口のうちの特定の入賞口(例えば、第1
及び第2特定入賞口107,108或いは変動入賞装置
105)への入賞打球を検出する第1の入賞球検出手段
(例えば、特定入賞検出器94或いは入賞検出器95)
と、上記複数の入賞口へ入賞した全ての入賞打球を流下
案内する流下案内路(例えば、案内棚10A)と、上記
流下案内路の所定部位に設けられて、該流下案内路を流
下する入賞打球を1個宛に検出する第2の入賞球検出手
段(例えば入賞球検出器91)と、電気的駆動源の作用
により上記設定されている賞品球数を排出可能な球排出
装置(例えば賞品球排出装置20)と、上記第1の入賞
球検出手段からの検出信号を記憶する入賞記憶手段(例
えばセーフメモリ2)を有し、上記第2の入賞球検出手
段からの検出出力に基づいて、該入賞記憶手段に記憶値
がある場合には上記特定の入賞口に対応する賞品球数
(M個)を決定すると共に当該入賞記憶手段の記憶値か
ら1宛減算し、且つ、当該入賞記憶手段に記憶値が無い
場合には他の入賞口(例えば他の一般入賞口106,1
09等)に対応する賞品球数(N個)を決定する賞品球
数決定手段(例えば、ROM201,RAM202等)
と、上記賞品球数決定手段により決定された賞品球数
(M個又はN個)を更新可能に設定する賞品球数更新設
定手段(例えば排出レジスタ1,2)を有し、上記球排
出装置を駆動制御することにより該賞品球数更新設定手
段に設定された賞品球数を排出する制御手段(例えば、
ROM201,ドライバ220等)と、から構成してな
り、上記第1の入賞球検出手段からの検出信号は、上記
遊技領域に形成される所要の電気的遊技装置(例えば、
可変表示装置104、或いは変動入賞装置105)に関
わる制御にも兼用可能に構成した。 【0010】上記のように構成された手段によれば、第
1の入賞球検出手段により、複数の入賞口のうちの特定
の入賞口へ入賞した入賞打球が検出される。流下案内路
により複数の入賞口に入賞した全ての入賞打球が導かれ
る。導かれた入賞打球は、流下案内路の所定部位に設け
られた第2の入賞球検出手段により1個宛検出されて処
理される。 【0011】球排出装置の電気的駆動源の作用により賞
品球が排出される。入賞記憶手段により第1の入賞球検
出手段からの検出信号が記憶される。入賞記憶手段に記
憶値が有る場合には、賞品球数決定手段の働きにより、
第2の入賞球検出手段からの検出出力に基づいて、特定
の入賞口に対する賞品球数が決定されると共に、入賞記
憶手段の記憶値が1宛減算され、且つ、入賞記憶手段に
記憶値がない場合には他の入賞口に対する賞品球数が決
定される。賞品球数更新設定手段により、賞品球数決定
手段により決定された賞品球数が更新可能に設定され
る。制御手段により、賞品球数更新設定手段により設定
された賞品球数が排出される第1の入賞球検出手段から
の検出信号は所要の電気的遊技装置に関わる制御も行
う。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図2は、本発明が適用される弾球遊
技機としてのパチンコ遊技機の前面の構成例を示すもの
で、遊技盤100の前面には、下部の操作ダイヤル10
1により駆動される打球発射装置102によって発射さ
れた打球を遊技盤100の上方部まで案内するガイドレ
ール103が配設され、遊技盤100の前面のガイドレ
ール103とガラス板とによって囲まれた空間に遊技領
域が構成されている。そして、この遊技領域の中央に
は、電気的遊技装置としての可変表示装置104が、ま
たその下方には通常は遊技領域の一部を成しているが、
可変表示装置104における特定態様(所謂大当り)の
発生により入賞領域に変換する電気的遊技装置としての
変動入賞装置105が設けられている。 【0013】上記可変表示装置104の両側方には、そ
れぞれ特定入賞口としての第1の特定入賞口107が、
また、上記可変表示装置104と変動入賞装置105と
の間には特定入賞口としての第2の特定入賞口108が
設けてある。このうち第1の特定入賞口107は、本実
施例では、遊技盤100を貫通する凹部を有するいわゆ
る飛込み型入賞装置からなり、その凹部をもって第1の
特定入賞口107としている。この貫通凹部の開口すな
わち遊技盤面と同一面に存する第1の特定入賞口107
は、前面から見て、球の直径の約2倍程度の径を有する
半円筒状をなすように形成されており、その底部の奥に
は入賞球の導出穴(図示せず)が設けてある。第2の特
定入賞口108は遊技領域内に上向きに開口した入賞チ
ャッカーと呼ばれる入賞具からなる。 【0014】可変表示装置104の上方には、いわゆる
“天",“天の左",“天の右"の3つの入賞口を有する
入賞具106が設けられている。また、第1の特定入賞
口107の斜め下方外側には、それぞれチューリップ式
打球入賞装置109が配置されている。また、遊技盤1
00の下部には、上方から落下してくる途中で上記各入
賞領域106,107,108,109等に入賞できな
かった打球を遊技盤100の後方へ回収するアウト穴1
10が設けられている。さらに、遊技盤100の表面の
適宜位置には、上方より落下してくる打球の方向を無作
為に変更させる多数の障害釘111や打球の流下速度お
よび方向を制御する転動誘導部材112が遊技領域の縦
中心線に対してほぼ対称的に設けられている。 【0015】遊技盤100の中心両側部には、可変表示
装置104の可変表示動作停止により特定態様が発生し
たときなどに点滅あるいは点灯される表示装置121が
設けられている。また、遊技盤100の上部には、天の
入賞口106やチューリップ式打球入賞装置109等の
入賞口へ打球が入賞したときに一時的に点灯される賞球
ランプ122や所定数の入賞球がすべて払い出されたと
き遊技の終了を報知する完了ランプ123および球排出
装置としての賞品球排出装置20により一回に排出され
るべき賞品球数を表示する賞球数表示器124が配設さ
れている。この賞球数表示器124は、一対のセグメン
ト型表示器からなり、一方は例えば「13」のような通
常排出時の2ケタの賞品球数(11〜15個)の表示を
行なえ、他方は例えば「5」のような特定入賞球に対し
排出される少ない個数の賞品球数の表示を行なえるよう
にしてある。 【0016】さらに、上記構成の遊技盤100を保持す
るパチンコ遊技機の保持枠113の上部には、打球発射
装置102の操作ダイヤル101を操作したときに点灯
されるパイロットランプ125および遊技客による不正
がなされたり、賞品球排出装置20における不良動作時
に点灯される不良警告表示器126が設けられている。
また、保持枠113の下部に取り付けられた開閉パネル
114には、打球発射装置102に供給される打球を保
留する供給皿115が取り付けられ、その下方には供給
皿115から溢れた賞品球を貯留するための受皿116
が設けられている。上記保持枠113の側部(図では左
側)には、第1,第2特定入賞口107,108への入
賞によって駆動された可変表示装置104を停止させる
ための可変表示停止手段117が設けられている。 【0017】上記のごとく構成されたパチンコ遊技機
は、打球発射装置102によって遊技領域内に打ち込ま
れた打球が特定入賞口107または108に入賞する
と、可変表示装置104の表示手段が駆動され、4つの
表示窓に各々表示されている数字がそれぞれ変化され
る。そして、遊技者が保持枠113に設けられている可
変表示停止手段117を押すか、タイマによって設定さ
れた時間が経過することによって可変表示が停止され、
そのとき表示されている数字が所定の組合せに一致する
ことによって特定態様が発生される。特定態様が発生す
ると、変動入賞装置105が開状態に変換されてそこへ
の入賞確率がゼロから非常に高い状態(特別遊技状態)
に移行される。その結果、比較的短い時間内に多数の入
賞球が発生し、多くの賞品球が遊技者に与えられるよう
になる。 【0018】特定の入賞口としての変動入賞装置105
は、両側部にそれぞれ一般入賞口105aを有している
とともに、特定態様発生時に開成される受口内には一般
入賞領域と特別条件構成領域とを有する。そして、変動
入賞装置105の背部には、受口に入賞した打球を検出
する第1の入賞球検出手段としての入賞検出器95とと
もに、上記特別条件構成領域に入賞した打球を検出する
特別条件検出器96が設けられており、受口が開いてい
る間に、特別条件構成領域に打球が入賞すると再び受口
が開成され、これを最高10回繰り返すことにより、大
当りと呼ばれる特別遊技状態が終了するようになってい
る。受口は一度開成されると、一定時間(例えば30
秒)または所定入賞球数(10個)に達するまで連続し
て開かれるようにされている。 【0019】図1は、図2に示すような構成のパチンコ
遊技機に本発明を適用した場合の裏機構の構成の一実施
例を示す。裏機構盤1の上部には予備球の貯留タンク2
が配設され、この貯留タンク2の一端には内部の予備球
を自作用的に整列させて誘導する案内樋11が接続され
ている。案内樋11は2条の通路を有してゆるやかに傾
斜され、かつ途中に振り子式の球ナラシ3と押圧式の球
ナラシ4とが設けられており、これによって、予備球は
案内樋11を流下する間に2列に整列される。 【0020】そして、上記案内樋11の流下端部に、球
排出装置としての電動式の賞品球排出装置20が、配設
してある。本実施例においては、パチンコ遊技機の前面
の遊技盤100内に設けられた入賞口へ入賞した打球
が、裏面に回収されて集合樋10によって一箇所に集め
られ、入賞球処理装置40によって一個ずつ個別に入賞
球検出器91によって検出され、その結果排出指令信号
が形成される。すると、賞品球排出装置20が一回だけ
作動されて所定数(例えば13個)の賞品球が排出され
る。入賞球処理装置40によって個別に検出された入賞
球は入賞球導出樋12を通って遊技機後方の回収樋(図
示省略)に排出される。本実施例においては、賞品球排
出装置20による賞品球排出が終了すると、その排出終
了信号を受けて入賞球処理装置40が次の入賞球の個別
検出を行なう。尚、排出終了信号を受ける以前に入賞球
処理装置40を作動させて次の入賞球の個別検出を行う
ようにすることもできる。 【0021】一方、賞品球排出装置20によって排出さ
れた賞品球は、賞品球導出樋13を通って供給口118
より遊技機前面の供給皿115(図2参照)に流出され
る。供給皿115が一杯になると、賞品球は分流樋15
を通って遊技機前面下方の受け皿116に排出される。
受け皿116が一杯になると、分流樋15の途中に設け
られたオーバーフロー検出器92によって検出され、例
えば打球発射装置102の駆動を停止させるようになっ
ているとともに、オーバーフロー検出器92によって受
け皿のオーバーフロー状態が検出されたときこれを遊技
者に報知するため、オーバーフロー表示器127が遊技
機の前面に設けられている。93は貯留タンク2内に予
備球がなくなったとき、これを検出するための球不足検
出器である。 【0022】また、上記賞品球排出装置20の下方に
は、賞品球導出樋13と並行して球抜き樋16が設けら
れ、球抜き樋16の入口すなわち賞品球導出樋13との
分岐点には、切替えゲートを有する球抜き装置60が配
設されている。この球抜き装置60は、遊技機の保持枠
113の前面に形成された操作穴119より、ピンもし
くはワイヤのような工具を挿入することによってゲート
を作動させることができるようになっている。そして切
替えゲートが球抜き樋16側に切り換えられると、球抜
きスイッチ84がオンされるようになっている。従来の
球鞘ケースを用いたパチンコ遊技機では、球抜き用のゲ
ートが賞品球排出装置20の上流側に配設されていたの
で、球抜きを行なっても途中に球が残ってしまったが、
この実施例では球抜き装置60が賞品球排出装置20の
下流側にあるので、すべての球を抜くことができ、遊技
店のデータの集計が正確に行なえる。なお、本出願人が
特願昭60−287215号(特開昭62−14468
0号)で開示しているように、流路切換手段としての球
抜き装置60に電気的駆動源を用いて切替えゲートを作
動させるようにしてもよいことはもちろんである。 【0023】球抜き樋16の下端は、アウト穴110よ
り回収されたアウト球を誘導するアウト球導出樋17と
合流され、遊技店の島設備下方に配設された回収樋(図
示省略)に向かって回収球を流出するようになってい
る。さらに、裏機構盤1には、球排出装置としての上記
賞品球排出装置20を電気的に制御したり、或はオーバ
ーフロー検出器92からの検出信号による打球発射停
止、各種表示装置の駆動などパチンコ遊技機全体の電気
的な制御を行なうための排出制御回路としての制御装置
200及び遊技盤前面の電気的遊技装置としての各種変
動入賞装置や可変表示型補助遊技装置等の遊技動作を制
御する遊技制御回路としての遊技内容制御装置210が
設けられている。これらの制御装置200と遊技内容制
御装置210は、夫々個別に分離されて構成され、排出
制御回路としての制御装置200は裏機構盤1側に装着
されているので、遊技盤100を交換する際に遊技制御
回路としての遊技内容制御装置210のみを交換すれば
良く、裏機構盤1側の制御装置200は継続使用するこ
とができ、遊技盤交換に伴うコストを低減することがで
きる。また、制御装置200或は遊技内容制御装置21
0の何れか一方に故障を生じた場合にも故障した側の制
御装置(回路)のみを交換すれば足りるためメンテナン
ス費用も低減することができる。 【0024】本実施例における制御装置200の外面に
は、賞品球排出装置20における一回の排出動作に伴う
排出球数を設定するため、ディップスイッチ等からなる
賞球数設定器80,81,82が取り付けられている。
この賞球数設定器80〜82により、遊技盤100の種
類に応じて賞品球数の設定を行なえるとともに、特定入
賞球に対する賞品球数の設定をも行なえるようになって
いる。なお、制御装置200に賞球数設定器80〜82
を設けることなく、例えば遊技内容制御装置210など
から賞球数信号を入賞打球が発生する毎に当該制御装置
200に供給するように構成すると、上記した設定作業
が省略できることになる。また、裏機構盤1の上部に
は、打止め時や故障時に、賞品球排出装置20を作動さ
せることなく集合樋10上の入賞球を排出させるための
マニュアルスイッチ(以下記憶排出スイッチと称する)
83が設けられている。この記憶排出スイッチ83は、
後述の賞品球排出装置20内の排出センサ25に代わっ
て、擬似排出終了信号を与えるものである。 【0025】さらに、この実施例では、特定入賞口10
7および108に入賞した打球を、他の一般入賞口10
6や109などに入賞した打球と区別して検出できるよ
うにするため、特定入賞球集合樋18が設けられてお
り、左右の第1の特定入賞口107に入賞した打球はそ
れぞれ誘導樋19a,19bによって特定入賞球集合樋
18上に流下される。また、第2の特定入賞口108へ
入賞した打球は直接上記特定入賞球集合樋18上に流出
されるようになっている。そして、この特定入賞球集合
樋18の流出部18aには第1の入賞球検出手段として
の特定入賞検出器94が配設され、流出部18aの下端
は、前記集合樋10の上方に開口されている。つまり、
特定入賞球集合樋18によって集合され、特定入賞検出
器94により検出された入賞球は集合樋10上に流下し
て、他の一般入賞口へ入賞した打球と共に入賞球処理装
置40へ誘導されて一個ずつ分離され、内部に設けられ
た第2の入賞球検出手段としての入賞球検出器91によ
って検出されるようになっている。なお、本実施例にお
いては、第1の入賞球検出手段としての特定入賞検出器
94を特定入賞球集合樋18の流出部18aに配設した
が、これに限定されるものではなく、特定入賞口ごとに
第1の入賞球検出手段としての特定入賞検出器94を配
設するようにしても良い。また、後述するように第1の
入賞球検出手段としては、特定入賞検出器94のみに限
定されるものではなく、入賞検出器95を利用すること
もできる。 【0026】図3には、裏機構盤1における上記特定入
賞球集合樋18と集合樋10との関係を示す詳細図が示
されている。集合樋10は、少なくとも玉一個分の間隔
を有して、遊技盤100の裏面を覆うように取り付けら
れており、左右両端には側壁が、また下部には中央に向
かってゆるやかに下り傾斜した案内棚10Aが形成され
ている。案内棚10Aの終端に入賞球処理装置40(図
1参照)が揺動可能に配設され、案内棚10Aによって
誘導されて来た入賞球を一個ずつ分離する。図中、斜線
(ハッチング)で示されている部分1A〜1Mは、遊技
盤100を貫通するように形成された貫通孔である。こ
のうち貫通孔1A〜1Cは、遊技盤100の前面に設け
られた天の入賞具106内の3つの入賞口に対応して設
けられた入賞球の玉出口であり、貫通孔1D,1Eは第
1の特定入賞口107に、また貫通孔1Fは第2の特定
入賞口108に、さらに、貫通孔1G,1Hはチューリ
ップ式入賞装置109に各々対応して設けられた玉出口
である。 【0027】貫通孔11は、アウト穴110を構成する
玉出口であり、また貫通孔1Jと1Kは、賞球ランプ1
22と完了ランプ123を取り付けるために設けられた
取付孔である。比較的面積の大きな貫通孔1Lと1M
は、それぞれ可変表示装置104および変動入賞装置1
05を取り付けるために設けられた取付孔である。そし
て、遊技盤100の裏面には玉出口1A〜1Cにより流
出した入賞球を集合樋10の側方へ誘導する一対の入賞
球導出樋19c,19dが配設されている。入賞球導出
樋19c,19bによって誘導された入賞球は、チュー
リップ式入賞装置109へ入賞し貫通孔1G,1Hより
流出した入賞球および変動入賞装置105へ入賞した入
賞球とともに、上記案内棚10A上へ流下され、入賞球
処理装置40まで誘導される。 【0028】また、一対の第1特定入賞口107に対応
してそれぞれ遊技盤100の裏面には、入賞球導出樋1
9aと19bが配設されている。入賞球導出樋19aと
19bにより誘導された入賞球は、第2特定入賞口10
8の玉出口1Fに対応してそこから流出する入賞球を一
側方へ誘導すべく設けられた特定入賞球集合樋18上に
流下されるようになっている。この特定入賞球集合樋1
8の一側に垂直に設けられた流出部18aの途中には、
特定入賞検出器94が取り付けられ、玉出口1D,1E
および1Fから流出した特定入賞球を検出するようにな
っている。なお、95で示されているのが前述した変動
入賞装置105の受口に入賞したすべての遊技球を検出
する第1の入賞球検出手段としての入賞検出器で、96
で示されているのが、受口内の特別条件構成領域に入賞
した球を検出する特別条件検出器である。上記特定入賞
球集合樋18は、変動入賞装置105の背部に取り付け
られるとともに、この特定入賞球集合樋18の上記流出
部18aと反対側の一側に変動入賞装置105の駆動源
(ソレノイド)105bが固定されている。 【0029】図4に、予備球の貯留タンク2と案内樋1
1および賞品球排出装置20の構造とその接続状態を示
す。貯留タンク2は、裏機構盤1の上部に形成された収
納凹部に載置されるようにして取付けられる。図示しな
いが貯留タンク2の底壁の一端(図では左端)には開口
部が形成され、この開口部に臨むように案内樋11が取
り付けられる。案内樋11の底壁には踏板が回動可能に
配設され、貯留タンク2内に予備球がなくなると踏板が
上昇する。これを球不足検出器93が検出して球補給要
求信号を形成する。 【0030】案内樋11の途中には分流壁11aが設け
られ、流下する球を2条に分離、整列させる。球ナラシ
3は案内樋11の上部に形成された支持部11bに、ピ
ン3aにて垂下され、案内樋11上を上下に重なり合っ
て流下して来る球をくずして整列させる。球ナラシ4
は、案内樋11の両側に固定された支持片4aに、ピン
4bにて回動可能に支承され、案内樋11上を流下する
球の重なりを防止する。さらに、上記案内樋11の途
中、望ましくは賞品球排出装置20の直前には、ピン4
bを支点として回動可能な流下制御部材7が設けてあ
る。この流下制御部材7の先端折曲片は2つに分割さ
れ、図中破線イのように回動されたとき各折曲片7c,
7dが、2条の誘導経路に対応して案内樋11の上壁に
形成された長孔11c,11d内に進入することによ
り、案内樋11内の球の流下を阻止し、賞品球排出装置
20への供給を手動により中断できるようになってい
る。 【0031】これによって、賞品球排出装置20の保守
点検や故障した場合の交換作業を容易に行うことができ
るようになる。また、上記流下制御部材7の一側には側
方へ向かって操作片7bを突設し、手動による流下制御
部材7の回動を容易に行えるようにしてある。さらに、
この操作片7bと案内樋11の側壁に設けたピン8との
間にはスプリング9が張架され、このスプリング9によ
って流下制御部材7の状態を安定に保持できるようにな
っている。そして、上記案内樋11の流下端部に、流下
経路30を一体的に有する賞品球排出装置20が配設さ
れる。この場合、案内樋11の流下端部の樋側面に係止
片11eを設け、また賞品球排出装置20側の流下経路
30の始端上部及び下部に前方へ突出するガイド片30
aを設け、このガイド片30aと係止片11eとによっ
て、案内樋11と流下経路30とを接続できるようにし
てある。 【0032】図5〜図7に、賞品球排出装置20の詳細
を示す。賞品球排出装置20は、流下経路30とこの流
下経路30内に進入して球の流下を制御する流下阻止部
材22およびその駆動手段たるソレノイド21が一体的
に結合されてなる。上記流下経路30は、ゆるやかに傾
斜した整列樋31と、この整列樋31の流下端部から略
垂直下方に延設された調流樋33と、整列樋31と調流
樋33との接続部にあって流下する球を約90度方向転
換せしめる調整部32と、上記調流樋33の下端から約
45度斜め下方に向かって延設された誘導樋34と、こ
の誘導樋34の終端から略垂直下方に延設された排出樋
35とにより構成されている。誘導樋34と排出樋35
の境界部近傍には、流下経路30の外側壁から一対の支
持片36が突出され、この支持片36間には、支軸24
が横架されている。 【0033】また、流下経路30は案内樋11に対応し
て2条形成されており、2条の流下経路30に対応し
て、一対の扇状の流下阻止部材22が上記支軸24を中
心として回転自在に装着されている。流下阻止部材22
に対応してソレノイド21も一対設けられている。そし
て、この流下阻止部材22の先端部が、上記流下経路3
0の内壁部に設けられたスリットより進入し、上記誘導
樋34内に突出されている。上記流下阻止部材22の先
端後部は、リンク部材23を介して上記ソレノイド21
のプランジャ21aの先端部に連結されており、プラン
ジャ21aの伸縮に伴なって流下阻止部材22が支軸2
4の回りに往復回動され、先端部が誘導樋34内に進入
したり、後退したりするようになっている。これによっ
て、球の流下を許容したり阻止したりして、所定数の排
出を行なう。 【0034】また、誘導樋34の側壁は外部に膨出され
て、収納部37が形成され、この収納部37には透過型
光センサからなる排出球検出器25が挿入されている。
なお、上記ソレノイド21の上方には、上記ソレノイド
21や排出球検出器25から引き出されたリード線を一
箇所に集中させ、かつ上記制御装置200と接続するた
めの配線を前方から一括して接続できるようにするため
のコネクタ26が配設されている。そして、上記流下経
路30の下端に、賞品球導出樋13の始端に形成された
係合部13aが係合されて接続が行なわれる。 【0035】さらに、流下経路30の入口部の整列樋3
1の底面には、図6に示すごとく、金属板のような導電
性シート38が貼付され、この導電性シート38の一端
はフレーム等に接地されている。これによって、流下球
に帯電されていた静電気を逃して、排出球検出器25の
静電破壊を防止することができる。すなわち、検出器と
してマイクロスイッチのような機械式のものを使用する
方法も考えられるが、マイクロスイッチは復帰動作が遅
いため連続して球が流下してくるとオン状態になりっぱ
なしになるおそれがあると共に、チャタリングを起こし
易い。また、長期間の使用により接点不良も生じやす
い。そのため、マイクロスイッチは賞品球排出装置のよ
うに連続した球の検出を行なう検出器としては適してい
ない。 【0036】そこで、上記実施例では、排出球検出器2
5として光センサを使用している。しかしながら、光セ
ンサはICで形成されているため静電気に弱く、しかも
排出球は案内樋11内を流下してくる間に、樋との摩擦
で静電気を帯び、この静電気によってセンサが破損され
易くなるという不都合がある。その不都合を、上記実施
例は整列樋31の底面に貼付した導電性シート38で放
電して回避するものである。また、導電性シート38の
材料を選択することにより球と樋との摩擦力を減らし
て、球の流れを円滑にさせることもできる。 【0037】さらに、上記賞品球排出装置20の流下経
路を構成する整列樋31の上壁及び調流樋33の外壁に
は、図4に示すようにそれぞれスリット31a及び33
aを設けてある。これによって、流下経路に異物等が侵
入して賞品球排出装置20内で球詰まりを起こしたり、
円滑な流下が阻害されたような場合に、このスリット3
1aまたは33aよりピンなどの工具を挿入して異物を
除去することができる等、メインテナンスが容易とな
る。上記スリット31a及び33aには、スリットと略
同じ大きさの段部39aを有する蓋部材39を係合させ
て、ビス等に固定して閉塞するようにしてある。 【0038】次に上記のごとく構成された流下経路30
と賞品球排出装置20の作用を図7を用いて詳細に説明
する。上記賞品球排出装置20は、流下阻止部材22が
図7に実線で示すごとく誘導樋34内に進入している状
態では、流下経路30内に整列されたパチンコ球Bは、
最先端の球B1が流下阻止部材22の外周面に接触する
ことで停止されている。このとき、誘導樋34内に2個
の球B1,B2が、また、調流樋33内に3個の球B3,
B4,B5が収納されるように、誘導樋34と調流樋33
の寸法が各々決定されている。しかも、調流樋33内の
最上方の球B5は、整列樋31内の球B6,B7・・・に
押されて、テーパ状の調整部32に当接されるようにな
っている。調整部32に向かって押圧されることにより
球B5は調整部32から反発力を受けて、その反発力は
球B5およびその下方の球B4,B3・・・に伝わり、そ
れらを下方へ押し下げるように作用する。その結果、流
下阻止部材22が図7に破線Cで示すごとく誘導樋34
内から後退されたとき、調整部32からの反発力および
球の自重によって、調流樋33および誘導樋34内の球
B1〜B5は速やかに流下し始めるようになる。 【0039】球B1〜B5が流下すると整列樋31内の球
B6,B7・・・がこれに続いて流下を開始する。そし
て、整列樋31の出口で先ず調整部32に衝突して流下
速度を減じられ、かつ流下方向が水平方向から垂直方向
へ略90°変換され、調流部33に入る。そこでは自重
による加速が行なわれるため、調整部33で減速される
後続の球との間に球間隔が確保されるようになる。その
ため、例えば球B7を検出した時点でソレノイド21を
消磁したとき、流下阻止部材22の動作に遅れがあって
も球B7が通過する前に、流下を阻止してやることがで
きるようになる。このように球間隔を大きくすることに
より、流下阻止部材22の制御が容易となる。ただし、
B7を検出してソレノイド21をオフしたときに排出さ
れる賞品球は6個である。 【0040】さらに、上記流下経路30は、流下阻止部
材22によって球の流下が阻止されている状態で調流樋
33の最上方に位置する球B5の中心05が、整列樋31
内に整列している球B6,B7・・・の中心06,07・・
・を結ぶ中心線の延長線より下方に位置されるように、
誘導樋34および調流樋33の寸法が決定されている。
そのため、待機中の球B6,B7・・・からB5へ伝わる
圧力は球B5を押し下げるような分力を生じる。これに
よって、流下阻止部材22が後退したときに、調流樋3
3最上方の球B5が後続の球B6と調流樋33の外側壁3
3aとの間にはさまれて球B1〜B4の流下に追従して流
下しようとするのを妨げられることがない。 【0041】誘導樋34の途中に設けられている排出球
検出器25は、その検出光軸Fが樋内を流下する球の中
心から少し外れた位置に来るように配設されている。検
出光軸Fが球の中心を通るように位置決めされていると
複数個の球が連続して流下して来た場合、検出信号のパ
ルス間隔が狭くなって正確な計数が行えなくなるおそれ
がある。しかるにこの実施例では、上記のごとく、検出
光軸Fを球の中心からずらしたことにより、正確な計数
が可能となる。また、扇形をなす流下阻止部材22の回
転面が流下する球の中心の流下軌跡と一致するように流
下阻止部材22が取付けられ、誘導樋34の上方から下
方に向かって樋内に進入するように移動されて、流下す
る球を停止させるようになっている。そのため、流下す
る球が停止するとき流下阻止部材22に働く衝撃力を、
流下阻止部材22の回転範囲を制限するストッパ部(例
えば流下阻止部材22が進入する誘導樋34のスリット
端部)で受け止めることができるので、容易に停止時に
働く衝撃に耐える強度を持たせることができる。 【0042】しかも、最下端の球B1は扇形の流下阻止
部材22の外周面に接触して停止されるため、最下端の
球B1が流下阻止部材22の外周面と誘導樋34の壁面
との間に食い込むような形で停止されても、流下阻止部
材22が後退される時にはその外周面で球B1を回転さ
せるようにしながら離れていく。そのため、比較的小さ
な力で流下阻止部材22を後退させることができ、流下
阻止部材22と誘導樋34の壁面との間に球が挟まれて
動かなくなるようなことがなくなる。さらに、流下阻止
部材22の回転中心と誘導樋34内の最下端の球B1の
中心01とを結ぶ線が水平になるように配設されてい
る。そのため、流下阻止部材22の端部が球B1の外周
からはずれると直ぐに球B1が流下可能になり、流下阻
止部材22の回転に伴って球B1が少しずり下がってか
ら阻止力が外され、流下を開始するようなことがない。 【0043】また、上記実施例において、調流樋33と
誘導樋34とのなす角度αは0〜90°の範囲にあれば
よいが、45°前後に設定してやると、調流樋33内で
加速された流下球のスピードを大きく減速させることが
なく、しかも停止時に流下阻止部材22にかかる負荷を
軽減させることができる。さらに、上記実施例では、流
下阻止部材22によって球の流下が阻止されている状態
で、流下阻止部材22と誘導樋34内の最下端の球B1
との接触点から球の直径分だけ離された点を通る鉛直線
Gと排出樋35の壁面35aとの距離dが球の半径rよ
りも小さく、かつr−rcosαよりも大きくなる(r
−rcosα<d<r)ように誘導樋34の終端34a
の位置が決定されている。これによって、流下阻止部材
22が誘導樋34内に進入して球の流下を阻止する際
に、最後に排出される球が流下阻止部材22の端面22
aで後押しされるようにして排出されたとき、誘導樋3
4の終端34aまで来ると排出樋35内に流下して流下
阻止部材22から逃げることができる。そのため、最終
排出球がいつまでも誘導樋35内に残って、流下阻止部
材22が進入するときの妨げとならず、迅速な排出の停
止が可能となる。 【0044】図8に前記入賞球処理装置40の一実施例
の詳細を示す。裏機構盤1の裏面に設けられた集合樋1
0は中央に向かって下り傾斜され、中央に流路変換部1
0Cが設けられている。この流路変換部10Cは、左右
の案内棚10A,10Bに段差を生ぜしめる垂直壁10
aと、この垂直壁10aに固定され右側の案内棚10A
より流下してきた入賞球を前方へ方向転換せしめるべく
前端が円弧状に形成されてなる誘導片10bと、誘導片
10bの下方の案内棚10Aの終端部にて前方へ緩やか
に下り傾斜するように形成されたテーパ部10cとによ
り構成されている。 【0045】上記流路変換部10Cに対応して、集合樋
10を覆うように取り付けられるパネルと一体の保持枠
体41には球一つが通過可能な流出口41aが形成さ
れ、この流出口41aの一側及び下辺に沿ってL字状の
入賞球案内板42が設けられ、流入した入賞球は90度
方向転換せしめられる。上記入賞球案内板42の側方に
位置するように球処理器43が支軸44によって揺動可
能に取り付けられている。この球処理器43の上記入賞
球案内板42に対向する側には、凹状をなす球受け部4
3aが形成されていると共に、その反対側には錘45が
取り付けられ、通常状態において錘45の取付け側がそ
の重みで下がるようになっている。そして、反対側の球
受け部43aの下辺が上記入賞球案内板42の下面に当
接してそれ以上の回転が阻止され、バランスが保たれ
る。この状態で図9のように入賞球案内板42上から球
受け部43aに入賞球が流下してくると、球の重みによ
って球処理器43が時計回り方向へ回転するように、錘
45の重さが決定されている。流入した球の重みによっ
て回転した球処理器43は下辺が保持枠体41に当接す
ることにより停止される。 【0046】球処理器43には、この停止状態で上記入
賞球案内板42に対向する位置に阻止片43bが突設さ
れている。これによって、2以上の入賞球が連続して発
生した場合に、2番目以降の入賞球は図10のように阻
止片43bによって流下が阻止されて、入賞球案内板4
2上で待機させられる。また、その取付け位置は制限さ
れないが、例えば球処理器43の上部に、検知片43c
が設けられていると共に、この検知片43cに対応して
保持枠体41には、一対の投光器及び受光器を対向配設
してなる光センサのような入賞球検出器91が取り付け
られている。 【0047】さらに、上記球処理器43の側方にはソレ
ノイド46が配設されており、球受け部43aに入賞球
が流入することによって回動された球処理器43の球受
け部43a下辺に対向する位置に、上記ソレノイド46
のプランジャ46a先端に固着されたストッパ47が臨
むようにされている。このソレノイド46は、消磁状態
においてプランジャ先端のストッパ47が、スプリング
48によって下方へ引き下げられ、球受け部43aに保
持されて下方の入賞球導出樋12に向かって流下しよう
としている入賞球に当接してその流下を阻止するように
される(図10参照)。そして、ソレノイド46が励磁
されるとプランジャ46aが収縮してストッパ47が上
昇され、球受け部43a内に保持されていた入賞球が導
出樋12へ向かって流下する。なお、ストッパ47には
操作片47aが突設されており、球詰まりやソレノイド
の故障時等において、パチンコ店の係員が手動でストッ
パ47を移動させて入賞球を排出できるようにされてい
る。 【0048】ソレノイド46は例えば賞品球排出装置2
0における排出終了信号を受けて作動されるようにされ
る。ソレノイド46が励磁されて入賞球が流下させられ
ると、球処理器43が錘45の重みによって反時計回り
方向に回動されて、阻止片43bが上昇する。そのため
連続して発生し入賞球案内板42上で待機させられてい
た次の入賞球が球受け部43a内に流入し、再び球処理
器43が時計回り方向に回転される。このようにして、
上記動作を繰り返すことにより、短時間に発生した多量
の入賞球が速やかに分離検出され、処理される。前述し
たように賞品球排出装置20に利用しているソレノイド
によって流下阻止部材22を流下経路30内に進入させ
たり後退させたりして賞品球の排出を制御するストッパ
式のものを採用した場合、単に入賞球導出樋12の途中
にセーフセンサを取り付けて待機している入賞球を検出
することも可能である。 【0049】これに対し、上記実施例の入賞球処理装置
40では、球処理器43によって入賞球を一個ずつ分離
して検出しているので、前の入賞球と次の入賞球との検
出間隔を必要かつ充分にとれる。そのため、連続して発
生した入賞球をより正確に検出することができる。な
お、球鞘ケース方式の賞品球排出装置を用いた従来の遊
技機においても入賞球を一個ずつ分離して賞品球の排出
制御を行なっているが、従来の入賞球処理装置では、分
離された入賞球でレバーを動かしてその動きで球鞘ケー
スのストッパを外して傾動させて排出させ、さらにこの
球鞘ケースの傾動を物理的に球処理器に伝えて、次の入
賞球の流下を許容させるようになっているため、上記実
施例の入賞球処理装置40に比べて応答速度が遅く、短
時間に多量に発生する入賞球の処理には不向きである。 【0050】また、上記実施例の入賞球処理装置40で
は、賞品球排出装置20における排出終了を確認してか
らソレノイド46を作動させて前の入賞球を排出し、次
の入賞球の検出に進むように制御できるので、入賞球の
有無確認が可能となって遊技客と遊技店との間で生じる
トラブルを防止することができる。 【0051】さらに、上記実施例においては、入賞球の
検出を、球処理器43の回動の検出という間接的な方法
で行なっているため、パチンコ球に帯電した静電気によ
る入賞球検出器91としてのセーフセンサ1の誤動作が
防止される。つまり、上記実施例の場合、入賞球の通過
経路にセンサ1を臨ませておくことにより直接入賞球を
検出することも可能であるが、そのようにするとセンサ
1が入賞球に帯電した静電気により誤動作されるおそれ
があるが、間接的に検出することによりセンサ1の誤動
作を防止することができる。なお、上記実施例では、入
賞球処理装置を図8のごとく構成したのに対応して、右
側の案内棚10Aに傾斜角αとして6〜8°の角度を与
え、左側の案内棚10Bには傾斜角βとして14〜16
°の角度を与えて左右の案内棚10Aと10Bを流下す
る入賞球の速度を異ならしめると共に、垂直壁10aの
高さhを12mm以上に設定している。これによって、複
数個の入賞球が発生して左右から同時に入賞球が流下し
て来ても流路変換部10Cでの球詰まりを未然に防止で
きるようになっている。 【0052】次に、入賞球検出器91や特定入賞検出器
94からの検出信号に基づいて、上記賞品球排出装置2
0を制御して所定数の賞品球の排出や打球発射装置10
2等の制御を行う制御装置200の一実施例について、
図11を用いて説明する。この実施例では、賞品球排出
装置20等の制御をCPU(マイクロコンピュータ)2
00’を用いて行なうようになっている。CPU20
0’には、前記実施例における賞球数設定器80,8
1,82や記憶排出スイッチ83、球抜きスイッチ8
4、入賞球検出器91(以下、セーフセンサ1と称す
る)、オーバーフロー検出器92、球不足検出器93、
特定入賞検出器94(以下、セーフセンサ2と称する)
からの検出信号が入力される。賞球数設定器80,8
1,82が設けられていることにより、賞品球数の異な
る機種(パチンコ機)を制御できるとともに、特定入賞
口とそれ以外の入賞口への入賞に対する賞品球数の異な
る排出制御が可能となる。 【0053】また、CPU200’には、賞品球排出装
置20の流下経路30の途中に設けられた一対の排出球
検出器(以下排出センサと称する)25からの排出球検
出信号が、入力されるようになっている。さらに、CP
U200’には、図示しない遊技店の集中管理装置から
の打止め指令信号が入力される。CPU200’は、内
部に読出し専用メモリたるROM201および随時読出
し書き込み可能なメモリたるRAM202を有してい
る。このうち、ROM201には、賞品球排出装置20
等の制御を行うためCPU200’が実行すべきプログ
ラムおよびセーフソレノイド46の駆動時間やウェイト
時間(排出間隔)のような固定データを記憶する。 【0054】一方、本実施例に示すRAM202は上記
排出センサ25からの排出球検出信号に基づいて、各流
下経路30から排出された球の累積数等を記憶するメモ
リ領域や各流下経路の排出球数を設定したり、ソフトタ
イマを構成するレジスタ領域およびCPU200’の作
業領域(ワークエリア)を提供している。さらに、CP
U200’には、ドライバ220を介して、賞品球排出
装置20内の一対のソレノイド(以下排出ソレノイドと
称する)21や入賞球処理装置40内のソレノイド(以
下セーフソレノイドと称する)46、さらに、本実施例
にあっては賞球ランプ122、完了ランプ123や賞球
数表示器124、パイロットランプ125、不良警告表
示ランプ126等の表示装置(いずれも図2参照)およ
び打球発射装置102などが接続されている。CPU2
00’はROM201内のプログラムに従って、上記設
定器や各種検出器及びスイッチからの信号に基づいて賞
品球排出装置20や各種表示ランプ、打球発射装置10
2などを駆動するようになっている。 【0055】CPU200’の主たる処理は、オーバー
フロー処理,タンク処理,球抜き処理,入賞球検出処
理,賞品球排出処理である。ただし、処理の手順は、上
記順序に限定されず、いずれの処理から実行するように
してもよい。上記処理をタイマ割込みなどにより繰返し
実行することによってパチンコ遊技機の制御が行なわれ
る。ここで、オーバーフロー処理は、オーバーフロー検
出器92からの検出信号を検知して、例えば、オーバー
フローランプ127を所定の時間(10〜20秒)点灯
もしくは点滅させ、それでもオーバーフロー状態が解除
されていない場合には、打球発射装置102による発射
動作を停止させることを内容とする。これによって、賞
品球導出樋13内が賞品球排出装置20の近くまで賞品
球で満たされて、排出動作に悪影響を及ぼすのを回避す
ることができる。 【0056】タンク処理は、貯留タンク2が空になって
球不足検出器93がオフされたことを検知すると、例え
ば、球の補給要求を集中管理室に送ると共に完了ランプ
123を点灯させ、これと同時にもしくはその後賞品球
排出装置20内の排出センサ25の信号に基づいて球無
し状態を検知すると、打球発射装置102を停止させ
る。球補給要求信号が集中管理室に送られると、集中管
理室からの指令によって、タンク上方の補給装置(図示
省略)が作動されて、貯留タンク2への補給が行なわれ
る。球抜き処理は、球抜装置60の切替ゲートが球抜樋
16の入口を開いて賞品球導出樋13の入口を閉鎖する
方向に切り替えられたことを、球抜きスイッチ84から
の信号に基づいて検知すると、賞品球排出装置20内の
ソレノイド21を作動させて、2条の流下経路30を通
して連続的に予備球を排出させて、貯留タンク2を空に
するものである。 【0057】本実施例における入賞球検出処理と賞品球
排出処理は、相互に関連し複雑になるので、図12〜図
15に詳細な処理手順を示し、以下これに基づいて説明
する。電源投入または割込み発生により処理が開始され
ると、先ず入賞球を検知する前に、セーフセンサ1,セ
ーフセンサ2に対応して各々の入賞球数を記憶するRA
M202内のセーフメモリ1,セーフメモリ2や各種レ
ジスタおよびフラグ類の初期設定を行なった後(ルーチ
ンR1)、賞球数設定器1,2,3のオン、オフ状態を
読み込んで賞品球排出装置20における各流下経路ごと
の一回に排出される賞品球数(以下排出基数と称する)
の決定を行なう(ルーチンR2)。前記実施例の遊技機
(図1参照)においては、排出基数の設定のためディッ
プスイッチからなる賞球数設定器80,81,82が設
けられている。そこで、CPU200’はこれらのスイ
ッチ80,81,82のオン(“1”),オフ
(“0”)状態の組み合わせに応じて、例えば次表のよ
うに通常排出時のソレノイド1側と2側の排出基数1と
2を設定すると共に、各特定入賞口107,108へ入
賞した特定入賞球に対する小排出時の賞品球数となる排
出基数3を設定する。ここでは、一例として通常排出時
の賞品球数(N個)を11個、13個、15個のいずれ
かに、また小排出時の賞品球数(M個:Nの略1/2若し
くは1/3)を3個、5個、6個、7個のいずれかに設定
する場合が示されている。 【0058】 【表1】 上記表1において排出ソレノイド1側とは、2条の流下
経路30のうち取付け基板に近い側の経路に設けられた
ソレノイドを指し、上記表1においては排出ソレノイド
1側の排出基数の方が常に排出ソレノイド2側よりも大
きくなるように決定されている。このような関係に設定
しているのは、流下経路を2条とした場合、貯留タンク
2から案内樋11を通って賞品球排出装置20へ向かっ
て流下する球の流れが基板に近い側の流下経路の方が円
滑であり、遠い側の方は常に球が不足がちになり易いか
らである。そこで、表1のように常に排出ソレノイド1
側の排出基数を大きくしておくことにより、2条の流下
経路30に対する球の供給のバランスを図ることが可能
となる。 【0059】なお、図7に示した賞品球排出装置20に
より、設定されたn個の賞品球を排出させる場合、排出
センサ25の取付け位置の下流側に、流下阻止部材22
によって阻止されている球が一つあり、排出センサ25
が一つ前の球を検出している状態で次の排出指令を待つ
ことになる。そのため、実際の制御では、設定数nより
も「1」少ないn−1個目の球を排出センサが検出した
時点で流下阻止部材22を作動させるソレノイド21に
対する制御信号を変化させてやる必要がある。上記排出
基数設定処理(ルーチンR2)が終了すると、2秒間の
アイドルタイムの経過を待って(ルーチンR3)、次の
ルーチンへ進み、セーフセンサ1(入賞球検出器91)
が一定時間オンされているか否か判定する(ルーチンR
4)。ここで、ノオ(否)と判定されると、次のルーチ
ンR5でセーフセンサ1の出力の立上りがあったか否か
判定し、ノオならばそのままルーチンR7へ進む。 【0060】一方、上記ルーチンR4とルーチンR5の
いずれかにおいてイエスつまり入賞球有りと判定される
と、ルーチンR6へ進んでCPU内のセーフメモリ1の
記憶を「1」にしてからルーチンR7へ進む。ルーチン
R7ではセーフセンサ2(特定入賞検出器94)の出力
の立上りがあったか否か判定し、ノオならばそのままル
ーチンR9へ進み、イエスならばルーチンR8で入賞記
憶手段としてのセーフメモリ2の記憶を「1」だけ増や
してからルーチンR9へ進む。ルーチンR9では処理番
号の入るレジスタ内の番号が「1」になっているか否か
判定し、イエスならば符号Aで示される排出球検出処理
へジャンプする。しかして、処理番号レジスタはルーチ
ンR1での初期設定で「0」にリセットされているた
め、ルーチンR9での最初の判定ではノオとなって、次
のルーチンR10へ進む。ここでは、処理番号レジスタ
内の番号が「2」であるか否か判定し、イエスならば符
号Bで示される後処理へジャンプすることになるが、最
初の判定ではルーチンR9と同様にノオとなって、ルー
チンR11へ進む。 【0061】ルーチンR11ではセーフメモリ1の記憶
が「0」でないか判定し、ノオすなわち入賞記憶が
「0」のときは上記ルーチンR5へ戻る。しかして、ル
ーチンR6で入賞記憶がインクリメントされてからルー
チンR11へ来た場合にはイエスと判定されて、ルーチ
ンR12へ移行する。ルーチンR12では、セーフメモ
リ2の記憶が「0」でないか判定し、入賞記憶が「0」
のときはルーチンR13〜R16からなる一連の通常排
出処理へ移行する。すなわち、先ずルーチンR13で賞
球数表示器124のうち通常排出数を表示する表示器L
1を駆動し、ルーチンR2で設定した排出基数1と2の
合計数を表示させてから、ルーチンR14で賞品球数更
新設定手段としての排出レジスタ1に排出基数1(表1
参照)を、またルーチンR15で賞品球数更新設定手段
としての排出レジスタ2に排出基数2をそれぞれロード
する。それから、ルーチンR16で排出ソレノイド1と
2をオンさせてから、ルーチンR26で処理番号レジス
タに「1」をセットして、ルーチンR5へ復帰する。 【0062】一方、上記ルーチンR12でイエスつまり
入賞記憶手段としてのセーフメモリ2の入賞記憶ありと
判定すると、ルーチンR17〜R25からなる小排出処
理へ移行する。すなわち、先ずルーチンR17で小排出
フラグに“1”をセットして小排出処理に移ったことを
明記してから、賞球数表示器124のうち小排出数を表
示する表示器L2を駆動してルーチンR2で設定した特
定入賞球に対する賞品球数を表示させる。ここで、前の
排出が通常排出であった場合には、表示器L1を消灯し
てから表示器L2を点灯させる。つまり、表示器L1と
L2はいずれか一方が点灯され、同時に点灯されること
はない。表示器L2点灯後、ルーチンR19へ進んで反
転フラグが“0”になっているか否か判定し、“0”な
らばルーチンR20へ進み、反転フラグを“1”に変更
してから、ルーチンR21で排出レジスタ1に排出基数
3を設定する。しかる後、ルーチンR22で排出ソレノ
イド1をオンした後、ルーチンR26へ移行して処理番
号を1に変更してルーチンR5へ戻る。 【0063】しかして、ルーチンR19で反転フラグが
“0”でないと判定すると、ルーチンR23へ移行して
反転フラグを“0”に変更してから、排出レジスタ2に
排出基数3を設定(ルーチンR24)した後、排出ソレ
ノイド2をオン(ルーチンR25)して、ルーチンR2
6へ進む。このように小排出処理では、反転フラグの状
態(1or0)に応じて、排出数は同じであるが駆動する
排出ソレノイドを変えている。しかも、排出ソレノイド
を駆動する度に反転フラグを変更つまり反転させてい
る。そのため、賞品球排出装置20内の2条の流下経路
30に対応した2つの排出ソレノイド1と2が交互に駆
動されるようになる。その結果、小排出の際に案内樋1
1内の2条の通路の一方からのみ賞品球が供給されるの
を回避することができる。すなわち、案内樋11内の通
路の一方のみ球が頻繁に流れると入口の近くで球が石垣
状に重なって球詰まりを生じさせ易いが、上記フローに
従うとそのような球詰まりを防止することができる。 【0064】ルーチンR26からルーチンR5へ戻ると
再び上記処理R5〜R8を繰り返すわけであるが、今度
は処理番号レジスタが「1」にセットされているため、
ルーチンR9でイエスと判定されて排出球検出処理A
(図15参照)へジャンプする。この排出球検出処理A
では、先ず排出センサ1の出力の立上りがあったか否か
判定し(ルーチンR31)、ノオならばそのままルーチ
ンR35へ進み、排出センサ2の出力の立上りがあった
か否か判定する。しかして、ルーチンR31でセンサ出
力の立上りが検知されるとルーチンR32へ進み、ここ
で排出レジスタの内容を「1」だけ減算してから、次の
ルーチンR33で排出レジスタの値が「0」になったか
否か判定する。ここで、イエスと判定されると排出ソレ
ノイドをオフさせる(ルーチンR34)が、排出開始直
後はルーチンR33でノオと判定され、ルーチンR35
へ進む。 【0065】ルーチンR35〜38では排出系2につい
て、上記排出系1に関する処理(ルーチンR31〜R3
4)と同様の処理を実行してから、ルーチンR39へ進
む。ルーチンR39では、排出レジスタ1と2の値の和
が「0」か否か判定し、ノオすなわち「0」になってい
ない場合には、ルーチンR5へ復帰して、再び上記手順
を踏む。しかして、ルーチンR39でイエスつまり賞品
球排出装置20において所定数の賞品球の排出が終了し
たと判定されると、ルーチンR41へ進み、先ずセーフ
ソレノイドをオンさせる。これによって入賞球処理装置
40において次の入賞球の取り込みが可能となる。セー
フソレノイドをオンさせた後は、ルーチンR42でセー
フソレノイド用のタイマ(例えば100ms)を、またル
ーチンR43でウェイト時間用のタイマ(例えば600
ms)をそれぞれセットしてから、ルーチンR44で処理
番号レジスタの内容を「2」に変更し、ルーチンR5へ
復帰する。 【0066】すると、今度はルーチンR10から後処理
Bへジャンプし、先ずルーチンR51でセーフタイマが
タイムアツプしたか判定し、ノオならばそのまま、また
イエスならばセーフソレノイドをオフして(ルーチンR
52)から、ルーチンR53へ進む。ルーチンR53で
はウェイトタイマがタイムアップしたか否か判定し、ノ
オならばそのままルーチンR5へ戻って再び上記処理を
繰返し、イエスならぱルーチンR54でセーフメモリ1
の入賞記憶を「1」だけ減算する。つまりゼロがセット
されることになる。そして、ルーチンR55で小排出フ
ラグが“1”か否か判定し、“0”ならそのままルーチ
ンR58へ、また“1”なら、ルーチンR56でセーフ
メモリ2を「1」だけ減算し、ルーチンR57で小排出
フラグを“0”にリセットしてからルーチンR58へ進
み、処理番号レジスタを「0」にリセットしてルーチン
R5へ復帰する。従って、本実施例においては、特定入
賞検出器94等からの検出信号を記憶するセーフメモリ
2を有し、入賞球検出器91からの検出出力に基づい
て、セーフメモリ2に記憶値がある場合には特定の入賞
口に対応する賞品球数(M個)を決定すると共にセーフ
メモリ2の記憶値から1宛減算し、且つ、セーフメモリ
2に記憶値がない場合には他の入賞口に対応する賞品球
数(N個)を決定する賞品球数決定手段がROM201
及びRAM202等で構成されている。更に賞品球数決
定手段により決定された賞品球数(M個又はN個)を更
新可能に設定する排出レジスタ1、2を有し、賞品球排
出装置20を駆動制御することにより排出レジスタ1、
2に設定された賞品球数を排出する制御手段がROM2
01及びドライバ220等で構成されている。 【0067】以上説明したように上記実施例において
は、第1及び第2の特定入賞口107または108へ入
賞し、特定入賞球集合樋18上に流下して特定入賞検出
器94によって検出された入賞球は、集合樋10上に流
下して入賞球処理装置40に入り、その中で再び入賞球
検出器91によって検出されるようになっている。しか
して、特定入賞検出器94によって検出された特定入賞
球が入賞球処理装置40に入る前に、それ以前に発生し
た一般入賞球があればそれによって賞品球排出装置20
が作動されるときに小排出を優先的に実行させるように
なっている。この実施例のように小排出が通常排出より
も優先して実行されるようにしておけば、遊技者は第1
及び第2の特定入賞口107や108への入賞だから賞
品球が少ないと納得することができる。逆に小排出が通
常排出よりも優先されておらず、特定入賞口への入賞が
あってからかなり時間を経過したところで小排出が実行
されるようになっていると、小排出と特定入賞口への入
賞との関係が理解し難いので、遊技者は故障により賞品
球が少なくなったと勘違いしてトラブルの原因となるお
それがあるが、上記実施例ではそのような誤認が少くな
る。しかも、上記実施例では遊技盤100前面の賞球数
表示器124で賞球数の表示を逐次切り替えて表示する
ようにしているので、さらに誤認によるトラブルの発生
が少なくなる。 【0068】次に、入賞球の検出に係る参考例を図16
〜図21を用いて説明する。図16は、遊技機における
裏機構盤1の構成例を示す図1に対応するもので、図1
の実施例と異なるのは、特定入賞口107および108
へ入賞した打球を集合させる特定入賞球集合樋18の流
下端部が、一般入賞口106等へ入賞した打球を集合さ
せる集合樋10の内側に開口されておらず、入賞球処理
装置40にて一個ずつ分離、検出された後の一般入賞球
を流下させる入賞球導出樋12に合流されている点であ
る(図1におけるX−Xに沿った断面を示す図17参
照)。その他の構成は前記実施例と同じである(図4〜
図11参照)。従って、前記実施例では特定入賞検出器
94によって検出された特定入賞球が再び入賞球検出器
91によって検出されるようになっているのに対し、参
考例では、特定入賞球は一般入賞球とは別個にしかも一
回だけ検出されて、そのまま機外排出されるようにな
る。ただし、この実施例においても特定入賞球検出器9
4からの検出信号に基づいて、特定入賞球に対する小排
出を優先的に処理するようになっている。 【0069】図18〜図21に、参考例におけるセーフ
球処理および賞品球排出処理の手順の一例を示す。この
実施例のフローは、ルーチンR1〜R10まで、図12
に示した前記実施例のフローと同様である。すなわち、
電源投入または割込み発生により処理が開始されると、
先ず入賞球を検知する前に、セーフセンサ1,2に対応
して入賞球数を記憶するセーフメモリ1,2や各種レジ
スタおよびフラグ類の初期設定を行なった後(ルーチン
R1)、賞球数設定器1,2,3のオン、オフ状態を読
み込んで賞品球排出装置20における各流下経路ごとの
排出基数の設定を行なう(ルーチンR2)。 【0070】それから、2秒間のアイドルタイムの経過
を待って(ルーチンR3)、次のルーチンへ進み、セー
フセンサ1が一定時間オンされているか否か判定する
(ルーチンR4)。ここで、ノオ(否)と判定される
と、次のルーチンR5でセーフセンサ1の出力の立上り
があったか否か判定し、ノオならばそのままルーチンR
7へ進む。一方、上記ルーチンR4とルーチンR5のい
ずれかにおいてイエスつまり入賞球有りと判定される
と、ルーチンR6へ進んでCPU内のセーフメモリ1の
記憶を「1」だけ増やしてからルーチンR7へ進む。ル
ーチンR7ではセーフセンサ2の出力の立上りがあった
か否か判定し、ノオならばそのままルーチンR9へ進
み、イエスならばルーチンR8でセーフメモリ2の記憶
を「1」だけ増やしてからルーチンR9へ進む。 【0071】ルーチンR9では処理番号が「1」になっ
ているか否か判定し、イエスならば符号Aで示される排
出球検出処理へジャンプする。しかして、処理番号レジ
スタはルーチンR1での初期設定で「0」にリセットさ
れているため、ルーチンR9での最初の判定ではノオと
なって、次のルーチンR10へ進む。ここでは、処理番
号レジスタ内の番号が「2」であるか否か判定し、イエ
スならば符号Bで示される後処理へジャンプすることに
なるが、最初の判定ではルーチンR9と同様にノオとな
って、ルーチンR11へ進む。ルーチンR11ではセー
フメモリ2の記憶が「0」でないか判定し、ノオすなわ
ち入賞記憶が「0」のときはルーチンR12へ進む。し
かして、ルーチンR8で入賞記憶がインクリメントされ
てからルーチンR11へ来た場合にはイエスと判定され
て、ルーチンR17〜R25からなる一連の小排出処理
へ移行する。 【0072】すなわち、先ずルーチンR17で小排出フ
ラグに“1”をセットして小排出処理に移ったことを明
記してから、賞球数表示器124のうち小排出数を表示
する表示器L2を駆動してルーチンR2で設定した特定
入賞球に対する賞品球数を表示させる。表示器L2点灯
後、ルーチンR19へ進んで反転フラグが“0”ならば
ルーチンR20へ進み、反転フラグを“1”に変更して
から、ルーチンR21で排出レジスタ1に排出基数3を
設定する。しかる後、ルーチンR22で排出ソレノイド
1をオンした後、ルーチンR26へ移行して処理番号を
1に変更してルーチンR5へ戻る。しかして、ルーチン
R19で反転フラグが“0”でないと判定すると、ルー
チンR23へ移行して反転フラグを“0”に変更してか
ら、排出レジスタ2に排出基数3を設定(ルーチンR2
4)した後、排出ソレノイド2をオン(ルーチンR2
5)して、ルーチンR26へ進む。 【0073】このように小排出処理では、反転フラグの
状態(1or0)に応じて、排出数は同じであるが駆動す
る排出ソレノイドを変えている。しかも、排出ソレノイ
ドを駆動する度に反転フラグを変更つまり反転させてい
る。そのため、賞品球排出装置20内の2条の流下経路
30に対応した2つの排出ソレノイド1と2が交互に駆
動されるようになる。その結果、案内樋11内の2条の
通路の一方からのみ小排出のための賞品球が供給される
のを回避することができる。一方、ルーチンR11でノ
オつまり特定入賞記憶なしと判定すると、ルーチンR1
2へ移行する。ルーチンR12では、セーフメモリ1の
記憶が「0」でないか判定し、入賞記憶があるときはル
ーチンR13〜R16からなる一連の通常排出処理へ移
行する。 【0074】すなわち、先ずルーチンR13で賞球数表
示器124のうち通常排出数を表示する表示器L1を駆
動し、ルーチンR2で設定した排出基数1と2の合計数
を表示させてから、ルーチンR14で排出レジスタ1に
排出基数1(表1参照)を、またルーチンR15で排出
レジスタ2に排出基数2をそれぞれロードする。それか
ら、ルーチンR16で排出ソレノイド1と2をオンさせ
てから、ルーチンR26で処理番号レジスタに「1」を
セットして、ルーチンR5へ復帰する。ルーチンR26
からルーチンR5へ戻ると再び上記処理R5〜R8を繰
り返すわけであるが、今度は処理番号レジスタが「1」
にセットされているためルーチンR9でイエスと判定さ
れて排出球検出処理A(図21参照)へジャンプする。 【0075】この排出球検出処理Aでは、先ず排出セン
サ1の出力の立上りがあったか否か判定し(ルーチンR
31)、ノオならばそのままルーチンR35へ進み、排
出センサ2の出力の立上りがあったか否か判定する。し
かして、ルーチンR31でセンサ出力の立上りが検知さ
れるとルーチンR32へ進み、ここで排出レジスタ1の
内容を「1」だけ減算してから、次のルーチンR33で
排出レジスタ1の値が「0」になったか否か判定する。
ここで、イエスと判定されると排出ソレノイドをオフさ
せる(ルーチンR34)が、排出開始直後はルーチンR
33でノオと判定され、ルーチンR35へ進む。ルーチ
ンR35〜38では、排出系2について上記排出系1に
関する処理(ルーチンR31〜R34)と同様の処理を
実行してから、ルーチンR39へ進む。 【0076】ルーチンR39では、排出レジスタ1と2
の値の和が「0」か否か判定し、ノオすなわち「0」に
なっていない場合には、ルーチンR5へ復帰して、再び
上記手順を踏む。しかして、ルーチンR39でイエスつ
まり賞品球排出装置20において所定数の賞品球の排出
が終了したと判定されると、ルーチンR41へ進み、小
排出フラグが“1”になっているか否か判定し、“1”
ならそのままルーチンR44へジャンプし、“0”なら
ルーチンR42でセーフソレノイドをオンさせる。これ
によって通常排出時には入賞球処理装置40において次
の入賞球の取り込みが可能となるとともに、小排出時に
は排出が終了しても入賞球処理装置40は動作されない
ようになる。ルーチンR43でセーフソレノイド用のタ
イマを、またルーチンR44ではウェイト時間用のタイ
マをそれぞれセットしてから、ルーチンR45で処理番
号レジスタの内容を「2」に変更し、ルーチンR5へ復
帰する。 【0077】すると、今度はルーチンR10から後処理
Bへジャンプし、先ずルーチンR51でセーフタイマが
タイムアツプしたか判定し、ノオならばそのまま、また
イエスならばセーフソレノイドをオフして(ルーチンR
52)から、ルーチンR53へ進む。ルーチンR53で
はウェイトタイマがタイムアップしたか否か判定し、ノ
オならばそのままルーチンR5へ戻って再び上記処理を
繰返し、イエスならばルーチンR54で小排出フラグが
“1”か否か判定し、“0”ならルーチンR55でセー
フメモリ1の入賞記憶を「1」だけ減算する。つまり0
がセットされることになる。また“1”なら、ルーチン
R56でセーフメモリ2を「1」だけ減算し、ルーチン
R57で小排出フラグを“0”にリセットしてからルー
チンR58へ進み、処理番号レジスタを「0」にリセッ
トしてルーチンR5へ復帰する。 【0078】以上説明したように参考例においては、特
定入賞口107または108へ入賞した打球は特定入賞
検出器94によって、また一般入賞口へ入賞した打球
は、入賞球処理装置40内の入賞球検出器91によって
各々別個に検出されるようになっており、特定入賞球が
検出されると、その前に一般入賞球が発生して入賞球処
理装置40の入口に待機していても特定入賞球に対する
小排出が優先的に実行される。そして、小排出が終了し
ても入賞球処理装置40は動作されず、既に通常入賞球
が入賞球処理装置40に取り込まれていれば、それに対
する通常排出が終了してから、入賞球処理装置40にお
ける次の入賞球の取り込みが行なわれる。従って、通常
排出と小排出とが速やかに進行し、かつ遊技者による賞
品球数に対する誤認が防止される。 【0079】なお、上記実施例では、弾球遊技機として
可変表示型の補助遊技装置を備えたパチンコ遊技機に適
用したものについて説明したが、それに限定されるもの
でなく、比較的入賞確率が低く設定された特別入賞口に
入賞すること(第1条件)により特別遊技の権利を発生
させ、この権利発生中に特定入賞口へ入賞すること(第
2条件)により、変動入賞装置を開放させるようにした
パチンコ遊技機等の各種の弾球遊技機についても適用す
ることができ、これによって特定入賞口への入賞率を高
くしても遊技店の利益が損なわれず、しかも遊技者にと
っては特別入賞口への再度の入賞による権利消滅に対す
る不安が低減されるようにすることができる。また、上
記実施例では、特定入賞口への入賞に対してのみ他の入
賞口よりも少ない賞品球を与えているが、特定の入賞口
への入賞に対して他の入賞口よりも多い賞品球を与えた
り、賞品球の異なる3種類以上の入賞口を遊技部内に有
するパチンコ遊技機にも適用することができる。さら
に、本実施例のように、図1や図16に示す賞品球排出
装置20等の制御を行なう制御装置200と、変動入賞
装置等を制御する遊技内容制御装置210とで分離構成
した場合には、賞品球排出装置20により排出すべき賞
品球数を、上記遊技内容制御装置210が制御装置20
0に送信するようにして賞品球数更新設定手段としての
レジスタ1,2に更新可能に設定するようにするとよ
い。 【0080】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
記第1の入賞球検出手段からの検出信号を記憶する入賞
記憶手段を有し、上記第2の入賞球検出手段からの検出
出力に基づいて、該入賞記憶手段に記憶値がある場合に
は上記特定の入賞口に対応する賞品球数を決定すると共
に当該入賞記憶手段の記憶値から1宛減算し、且つ、当
該入賞記憶手段に記憶値が無い場合には他の入賞口に対
応する賞品球数を決定する賞品球数決定手段と、上記賞
品球数決定手段により決定された賞品球数を更新可能に
設定する賞品球数更新設定手段を有し、上記球排出装置
を駆動制御することにより該賞品球数更新設定手段に設
定された賞品球数を排出する制御手段とから構成してな
り、上記第1の入賞球検出手段からの検出信号は、上記
入賞記憶手段に記憶されて、上記遊技領域に形成される
所要の電気的遊技装置に関わる制御にも兼用可能に構成
したので、第1の入賞球検出手段からの検出信号に対す
る賞品球数が先に決定されて、この賞品球数を賞品球数
更新設定手段に設定して、その設定された賞品球数が球
排出装置から優先して排出されることになり、設定され
ている賞品球数毎に球排出装置を夫々設ける必要がなく
一つで構成でき、弾球遊技機の多数の部品が配設されて
いる裏機構盤の構造が簡素化できるという効果がある。
従って、多数の所要部品が配設されている裏機構盤にお
いて部品点数を減少させることができ、コストダウンも
図ることができる。また、第1の入賞球検出手段からの
検出信号は当該球排出装置に関する排出制御以外に所要
の電気的遊技装置に関する制御も行うようにしたので、
この電気的遊技装置のための新たな入賞球検出手段を設
けることがなくなり、入賞球検出手段の数量を減らして
コストダウンに寄与することばかりでなく、その入賞球
検出手段に接続される配線処理が簡素化されて、なお且
つ、排出制御が合理的で簡略化できるという効果があ
る。更に、賞品球数毎に球排出装置を夫々設ける必要が
なく一つで構成でき、また特定の電気的遊技装置のため
の新たな入賞球検出手段を設ける必要がないので、遊技
機製造工場においては、配線を含む組立作業の簡素化に
も効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る弾球遊技機の裏機構盤全体の一実
施例を示す背面図である。 【図2】本発明が適用される弾球遊技機の前面の構成例
を示す正面図である。 【図3】遊技部が構成されている遊技盤の裏面の構成例
を示す背面図である。 【図4】予備球の貯留タンク、案内樋及び賞品球排出装
置の構成例を示す斜視図である。 【図5】賞品球排出装置の構成例を示す斜視図である。 【図6】その賞品球排出装置の流下経路の断面状態を示
す斜視図である。 【図7】賞品球排出装置の作用を示す作用説明図であ
る。 【図8】入賞球処理装置の構成例を示す斜視図である。 【図9】その入賞球処理装置の作用を示す作用説明図で
ある。 【図10】同じく入賞球処理装置の作用を示す作用説明
図である。 【図11】パチンコ遊技機の制御システムの一例を示す
ブロック図である。 【図12】CPUによる入賞球検出処理及び賞品球排出
処理の手順の一例を示すフローチャートである。 【図13】CPUによる入賞球検出処理及び賞品球排出
処理の手順の一例を示すフローチャートで、図12のフ
ローチャートの符号Dの続きを示す。 【図14】CPUによる入賞球検出処理及び賞品球排出
処理の手順の一例を示すフローチャートで、図12のフ
ローチャートの符号Bの続きを示す。 【図15】CPUによる入賞球検出処理及び賞品球排出
処理の手順の一例を示すフローチャートで、図12のフ
ローチャートの符号Aの続きを示す。 【図16】入賞球の検出に係る弾球遊技機の裏機構盤の
参考例を示す背面図である。 【図17】図16におけるX−X線に沿った断面図であ
る。 【図18】参考例におけるCPUによる入賞球検出処理
及び賞品球排出処理の手順の一例を示すフローチャート
である。 【図19】参考例におけるCPUによる入賞球検出処理
及び賞品球排出処理の手順の一例を示すフローチャート
で、図18のフローチャートの符号Eの続きを示す。 【図20】参考例におけるCPUによる入賞球検出処理
及び賞品球排出処理の手順の一例を示すフローチャート
で、図18のフローチャートの符号Bの続きを示す。 【図21】参考例におけるCPUによる入賞球検出処理
及び賞品球排出処理の手順の一例を示すフローチャート
で、図18のフローチャートの符号Aの続きを示すもの
である。 【符号の説明】 1 裏機構盤 2 貯留タンク 10A 案内棚 20 賞品球排出装置 40 入賞球処理装置 91 入賞球検出器(第2の入賞球検出手段:セーフ
センサ1) 94 特定入賞検出器(第1の入賞球検出手段:セー
フセンサ2) 100 遊技盤 105 変動入賞装置 107,108 特定入賞口 200 制御装置(排出制御回路) 210 遊技内容制御装置(遊技制御回路) 200’ CPU(入賞記憶手段:セーフメモリ2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.遊技領域に形成された複数の入賞口を有し、各入賞
    口は打球の入賞に対応して排出される賞品球数が夫々異
    なるように設定されており、 上記複数の入賞口のうちの特定の入賞口への入賞打球を
    検出する第1の入賞球検出手段と、 上記複数の入賞口へ入賞した全ての入賞打球を流下案内
    する流下案内路と、 上記流下案内路の所定部位に設けられて、該流下案内路
    を流下する入賞打球を1個宛に検出する第2の入賞球検
    出手段と、 電気的駆動源の作用により上記設定されている賞品球数
    を排出可能な球排出装置と、 上記第1の入賞球検出手段からの検出信号を記憶する入
    賞記憶手段を有し、上記第2の入賞球検出手段からの検
    出出力に基づいて、該入賞記憶手段に記憶値がある場合
    には上記特定の入賞口に対応する賞品球数を決定すると
    共に当該入賞記憶手段の記憶値から1宛減算し、且つ、
    当該入賞記憶手段に記憶値が無い場合には他の入賞口に
    対応する賞品球数を決定する賞品球数決定手段と、 上記賞品球数決定手段により決定された賞品球数を更新
    可能に設定する賞品球数更新設定手段を有し、上記球排
    出装置を駆動制御することにより該賞品球数更新設定手
    段に設定された賞品球数を排出する制御手段と、から構
    成してなり、 上記第1の入賞球検出手段からの検出信号は、上記遊技
    領域に形成される所要の電気的遊技装置に関わる制御に
    も兼用する構成としたことを特徴とする弾球遊技機。
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