JP4123530B2 - パチンコ島台の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパチンコ機を列設し且つ玉を揚送する還元機と、該還元機によって揚送された玉を前記複数のパチンコ機に補給する補給樋と、前記複数のパチンコ機から排出された玉を前記還元機に向けて回収する回収樋と、を備えたパチンコ島台を遊技場の開店前に制御するパチンコ島台の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技場においては、その開店前において設置される複数のパチンコ島台毎に島台に収納されている玉を循環させて玉に着いた湿気等を取るために、還元機を始動させると共に島台の両端上部にある玉抜きストッパーを解除する操作を手動で行っていた。また、必要に応じて補給樋を暖めるためのヒーターの電源投入操作も手動で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような作業は、遊技場に設置してある複数のパチンコ島台毎に行わなければならないので、手間がかかると共に大変な重労働であった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、遊技場の開店前の準備を簡単に行えるパチンコ島台の制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明の採用した具体的な手段について図面を参照して説明する。請求項1の発明においては、図1,図2,図5,図6に示すように、複数のパチンコ機2を列設すると共に、玉を揚送する還元機3と、該還元機3によって揚送された玉を前記複数のパチンコ機2に補給する補給樋5と、前記複数のパチンコ機2から排出された玉を前記還元機3に向けて回収する回収樋10と、を備えたパチンコ島台1を遊技場の開店前に制御するパチンコ島台1の制御装置19において、前記パチンコ島台1には、前記補給樋5の終端部に前記回収樋10に向けて玉を移送する玉抜管27と、電気的駆動源25,26の作動により前記玉抜管27への玉の流下を許容する玉抜きストッパー23と、を設け、前記制御装置19には、ステップ10の電源投入によって導出される始動開始信号に基づいて、ステップ110で設定されるように前記還元機3を駆動せしめると共に前記電気的駆動源25,26を作動させて玉抜きストッパー23を玉流下許容状態とし、該玉抜きストッパー23の玉流下許容状態を遊技場の開店時間の所定時間前までとする玉循環駆動制御手段を有することを特徴とするものである。このように構成することにより、電源を投入するだけで自動的に還元機3が駆動され、また、玉抜きストッパー23が玉の流下を許容するので、タンクに貯留されている玉と共に玉が還元機3、補給樋5、玉抜管27、回収樋10、還元機3・・・というように循環するので、その循環によりパチンコ島台1にある全ての玉に付着した湿気や塵等を取り除くことができ、遊技場の始業前の準備を簡単な操作で行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1乃至図3を参照して、本実施形態に係るパチンコ島台1の構成について説明する。図1は、パチンコ島台1の内部構造を示す概略図であり、図2は、パチンコ島台1の補給樋終端部に設けられる玉抜きストッパー装置22の作動を示す側面図であり、図3は、パチンコ島台1のメインタンク11の側方に設けられる除湿タンク16の概略図である。
【0006】
図1において、パチンコ島台1は、周知のように、複数のパチンコ機2を横方向に列設すると共に、パチンコ島台1の中央に立設され且つ玉を揚送する還元機3と、該還元機3によって揚送された玉を前記複数のパチンコ機2に補給する補給樋5と、前記複数のパチンコ機2から排出された玉を前記還元機3に向けて回収する回収樋10と、を備えて構成されるものである。より詳細に説明すると、玉を研磨しながら揚送する還元機3は、図示の実施形態の場合、モータによって周回する革ベルトと該革ベルトと対面して設けられる研磨布との摩擦力によって下部の玉入口から複数列状に取り込んだ玉を上部に揚送するものである。還元機3によって揚送された玉は、一時的に上部タンク4に貯留され、その後、該上部タンク4の底面から島台端部に向けて傾斜状に設けられる補給樋5に補給される。なお、還元機3の上部には、揚送された玉を検出するための還元機センサー18が各列に対応して設けられ、この還元機センサー18によってリアルタイムで玉の揚送個数を検出し、単位時間当りの玉の揚送個数を表示データとして処理することができるようになっている。なお、還元機3には、還元機センサー18以外の計測機器(例えば、モータの回転数を計測するタコメータ等)を付設しても良い。
【0007】
補給樋5には、その底面に補給樋5を暖めるためのヒーター6が敷設されており、また、パチンコ島台1の内部の湿度を計測する湿度センサー7や、内部の温度を計測する温度センサー8bが近傍に配置されている。なお、温度センサー8bは、列設されるパチンコ機2よりやや上部に配置されているが、パチンコ機2の背面位置にも温度センサー8aが設けられ、パチンコ島台1の内部の複数箇所に配置されている。また、湿度センサー7及び温度センサー8a,8bの数は、任意に設定すれば良い。また、補給樋5には、各パチンコ機2及び台間玉貸機(図示しない)に対応するように分離器9が設けられ、補給樋5を流下する玉を分離器9で分離させ、各パチンコ機2及び台間玉貸機に供給している。
【0008】
更に、補給樋5の流下端には、図2に示す玉抜きストッパー装置22が設けられる。この玉抜きストッパー装置22は、前記した分離器9の構造の一部を利用しており、屈曲状に形成されて玉を一列に整列して流下させる玉流路21の底面に支点24によって揺動自在に軸支される玉抜きストッパー23の一部を突入退避し得るように構成され、その玉抜きストッパー23を支点24の左右に設けられる電気的駆動源としてのソレノイド25,26で駆動するものである。なお、玉流路21の終端には、玉抜管27が接続されている。また、玉抜きストッパー装置22が設けられる分離器9の補給樋5には、補給樋5を流下する玉を堰止める堰止部材20が設けられ、補給樋5の末端に到達した玉のすべてを玉抜きストッパー装置22が設けられる分離器9に取り込むようになっている。補給樋5から流下される玉は屈曲状に形成された分離器9や玉が1個ずつ流下する玉抜管27によって流下する速度は緩和され、一定時間に玉が流下する個数は還元機3より搬送される個数よりもかなり少ない個数となっている。また、玉抜きストッパー装置22付分離器9は、補給樋5の片側だけに設けても良いが、左右両側に設けても良い。
【0009】
しかして、上記のように構成される玉抜きストッパー装置22においては、ベンチレーション制御ボックス19に収納される制御回路基板からの信号に基づいてストップソレノイド25を一時的にONすることにより、玉抜きストッパー23の先端部を玉流路21に突入して玉抜管27への玉の流下をストップし、前記制御回路基板からの信号に基づいて復帰ソレノイド26を一時的にONすることにより、玉抜きストッパー23の先端部を玉流路21から退避して玉抜管27への玉の流下を許容するものである。
【0010】
一方、パチンコ島台1の下部空間には、島台端部から前記還元機3に向けて下り傾斜する回収樋10が敷設され、その下流側の一部がメインタンク11内を貫通しており、その上流側の一部がサブタンク12内を貫通している。メインタンク11は、そのパチンコ島台1で使用する玉の過半数以上を貯留しておくものであり、サブタンク12は、パチンコ島台1の端部外側に配置される玉返却装置14から返却された玉を補助的に貯留するものである。即ち、各パチンコ機2から排出された玉及び玉返却装置14から返却された玉は、回収樋10を介して優先的に還元機3に供給されるが、遊技客に排出する玉が少なくなると余剰の玉が発生し、その余剰の玉は、メインタンク11に貯留される。そして、メインタンク11が満杯となったときには、上流側のサブタンク12に貯留されるが、遊技客に排出する玉が多くなったときには、初期の状態においてサブタンク12に貯留されていた玉をミニ還元機13を介して回収樋10に揚送してサブタンク12に貯留されている玉を優先的に消費し、それでも不足する場合には、メインタンク11に貯留されている玉を消費するようにしている。
【0011】
なお、メインタンク11の側面には、除湿剤が入れられた除湿タンク16が設けられており、その除湿タンク16に図3に示すように水位センサー15が設けられている。水位センサー15は、除湿タンク16に溜った水の水位を計測するものである。また、メインタンク11と前記上部タンク4とは、図示しない還流樋で接続されており、上部タンク4から溢れた玉をメインタンク11の上流側に導くようになっている。
【0012】
また、パチンコ島台1の天井面には、パチンコ島台1の内部の空気を強制的に外部に排出するベンチレーションファン17が複数個設けられている。このベンチレーションファン17は、前記湿度センサー7及び温度センサー8a,8bの計測値に基づいて駆動されるものであるが、ベンチレーションファン17と湿度センサー7及び温度センサー8a,8bとの対応関係は、1対1でも、1対複数でも、複数対複数でもよい。
【0013】
また、図示のパチンコ島台1においては、前記補給樋5の上流側に隣接するパチンコ島台に余剰の玉を移送する移送装置28が接続されている。この移送装置28は、補給樋5からの玉を取り込む取込部28aと該取込部28aから取り込んだ玉を強制的に移動せしめるための移送モータ28bと、該移送モータ28bによって強制的に移動せしめられる玉を隣接するパチンコ島台の上部タンクに供給する移送管29とから構成されるものである。
【0014】
更に、パチンコ島台1に設けられる上記した還元機3、ヒーター6、湿度センサー7、温度センサー8a,8b、水位センサー15、ベンチレーションファン17、還元機センサー18、及び玉抜きストッパー装置22のソレノイド25,26は、還元機3の立設空間の側面に設けられるベンチレーション制御ボックス19に電気的に接続されている。このベンチレーション制御ボックス19には、後述する動作を制御する制御回路基板が収納されていると共に、その表面に図4に示す各種の表示器及びスイッチを有している。
【0015】
しかして、このベンチレーション制御ボックス19について図4を参照して説明する。図4は、ベンチレーション制御ボックス19の外観正面図である。図において、ベンチレーション制御ボックス19には、開店時刻を設定する開店時刻設定スイッチ30bと閉店時刻を設定する閉店時刻設定スイッチ30cとを有する時刻設定スイッチ30と、開店時刻設定スイッチ30bによって設定された開店時刻を表示する開店時刻表示器31と、開店時刻設定スイッチ30bによって開店時刻を設定することによって自動的に設定されるシステム始動時刻を表示するシステム始動時刻表示器32と、前記閉店時刻設定スイッチ30cによって設定された閉店時刻を表示する閉店時刻表示器33と、湿度を設定するための湿度設定スイッチ34と、該湿度設定スイッチ34によって設定された湿度を表示する設定湿度表示器35と、前記湿度センサー7が計測した湿度を表示する湿度表示器36と、前記水位センサー15からの信号があったときに点灯又は交互に点滅する除湿器取り替え報知表示器37とが設けられている。また、パワーオンスイッチとしての運転スイッチ50とパワーオフスイッチとしての停止スイッチ51も設けられ、更に、前記運転スイッチ50のON時に電源がONしていることを表示する電源表示器38と、運転モードを選択するための自動モードスイッチ39、手動モードスイッチ40、試験(テスト)モードスイッチ41と、各動作であることを表示する準備表示器42、始動表示器43、待機表示器44と、異常が発生したことを表示し且つ異常をリセットするスイッチ機能を有するリセット機能付警報表示器45と、手動モードが選択されているときに操作し得る還元機スイッチ46、ベンチレーションスイッチ47、熱線スイッチ48、玉抜きストッパースイッチ49と、異常事態が生じたときに操作する非常停止スイッチ52と、が設けられている。
【0016】
上記したベンチレーション制御ボックス19に収納される制御回路基板によって制御される動作について図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は、動作を示すフロー図である。まず、遊技場の店員が朝出てきて、パチンコ島台1の内部に設けられるベンチレーション制御ボックス19の運転スイッチ50をONすると、ステップ10に示すように、ベンチレーションファン17、ヒーター6、還元機3、還元機センサー18、玉抜きストッパー装置22、温度センサー8a,8b、湿度センサー7、及び水位センサー15の各元電源がONされる。そして、ステップ20で各元電源が正常にONされたか否かが判断され、正常でないと判断されたときには、ステップ170に進んで予め定めた第2の警報処理が実行されて、その後、ステップ180に進んで各元電源がOFFされる。ステップ170の第2の警報処理は、前記警報表示器45を点灯すると共に、音声やパチンコ島台1の外部に設けられる表示灯等でその旨を報知するものであり、必ず元電源のOFF動作を伴うようにすることが望ましい。このように構成することにより、始業前に各種の電源の異常管理を行うことができるという利点を有するものである。なお、電源異常の修理が終了した場合には、前記リセット機能付警報表示器45を押圧してリセットし、その後、再度運転スイッチ50を操作することにより、最初から立ち上げることができる。
【0017】
前記ステップ20で電源異常がないと判別されたときには、電源表示器38及び準備表示器42が点灯すると共に、次にステップ30で運転モードが自動であるか手動であるか試験であるかが読み込まれる。しかして、ステップ40で運転モードが試験モードであると判断されたときには、ステップ100に進んでベンチレーション制御が行われ、その後、ステップ110の還元機制御が行われてステップ120,130,180に進む。ただし、ステップ130からステップ180に進む際には、詳細に図示しなかったが、所定時間(例えば、10〜30分の範囲内で設定)が経過したときに進み、所定時間が経過するまでは、ステップ100及びステップ110の処理を実行するものである。また、ステップ40で運転モードが手動モードであると判別されたときには、以下の処理をすることなくメインルーチンを終了し、以後は、還元機スイッチ46、ベンチレーションファンスイッチ47、熱線スイッチ48、玉抜きストッパースイッチ49をそれぞれ手動的に操作してパチンコ島台1の開店前駆動を制御することになる。なお、ステップ40で運転モードが手動モードであると判断されたときには、ステップ60〜90までの処理を実行してからメインルーチンを終了するようにしても良い。
【0018】
一方、ステップ40で運転モードが自動モードが選択されていると判断されたときには、ステップ50でシステム始動時刻表示器32に表示された時刻であるか否かが判別され、始動時刻であると判別されたときには、準備表示器42が消灯して始動表示器43が点灯すると共に、ステップ60で温度センサー8a,8b、湿度センサー7及び水位センサー15が読み込まれる。そして、まず、ステップ70で水位センサー15が作動しているか否かが判断され、水位センサー15が作動していない(OKの場合)には、ステップ80を行うことなくステップ90に進み、逆に水位センサー15が作動している(OKでない場合)には、ステップ80で第1の警報処理を実行し、その後、ステップ90に進む。ステップ80の第1の警報処理は、前記警報表示器45や除湿器取り替え報知表示器37やパチンコ島台1外部の表示灯を点灯するものである。もちろん、音声を伴うようにしても良いが、元電源のOFFを伴わないようにする。しかして、第1の警報処理が実行されたときには、除湿タンク16に貯留された水を廃棄すると共に除湿剤を交換する。
【0019】
上記したステップ60で読み込んだセンサーデータのうち、ステップ90で温度センサー8a,8b及び湿度センサー7で計測した値が設定範囲内であるか否かを判断し、設定範囲内であるときには、島台内部の雰囲気が望ましい状況であるためステップ100のベンチレーション制御処理を実行することなく、ステップ110の還元機制御処理に進み、逆に設定範囲外であるときには、まず、ステップ100のベンチレーション制御処理を実行し、その後、還元機制御処理を実行する。
【0020】
ステップ100のベンチレーション制御処理は、ベンチレーションファン17をONすると共にヒーター6をONする制御であり、パチンコ島台1内部における雰囲気の制御を完全な自動化した状態で行うことができるものである。なお、ベンチレーション制御処理として最もシンプルなものは、ヒーター6だけをONする制御であり、その制御もステップ90の判断を行うことなく、始業前には、毎回ヒーター6をONするように制御しても多くの場合、パチンコ島台1の内部における好ましい雰囲気を出現させることは可能であるが、本実施形態のように、温度センサー8a,8bや湿度センサー7の測定値に基づいてベンチレーションファン17やヒーター6を制御した方が始業前の準備をより完全な自動化した状態で行うことができるものである。
【0021】
また、ステップ110の還元機制御は、玉抜きストッパー装置22の復帰ソレノイド26をONすると共に還元機3をONする制御である。ただし、この還元機3のONは、確認タイマ機能付と言われるもので、還元機3の駆動開始時から所定時間(例えば、1〜2分間)の間、還元機3への玉の流入をストップするストッパーを設け、その間、還元機3の革ベルトだけを旋回して還元機自体の慣らし運転を行い、その後、ストッパーを開放して玉を揚送するものである。また、還元機3がOFFまたは電源が切られる場合には、玉の流入をストップさせるストッパーを閉じ、還元機センサー18で各列の玉の有無を確認した後、還元機3がOFFまたは電源が切られることになる。しかして、玉抜きストッパー装置22の復帰ソレノイド26をONすることにより、玉流路21から玉抜きストッパー23が退避するので、補給樋5を流下する玉が玉抜きストッパー装置22から玉抜管27に導かれて回収樋10に流れ込み、この回収樋10に流れ込んだ玉を還元機3で揚送して玉をパチンコ島台1の内部で循環させる。玉抜きストッパー装置22は還元機3から揚送する玉の個数よりも流下させる個数はかなり少ない。このため、補給樋5から玉抜きストッパー装置22を使用し玉抜管27を介して回収樋10へ流下した玉だけでなくタンクに貯留されていた玉も還元機3によって揚送されるため、パチンコ島台1にある全ての玉を循環させることができる。このため、その循環により玉に付着した湿気や塵等を取り除くことができる。
【0022】
また、還元機制御が開始された後には、ステップ120で還元機3が正常に作動しているか否かが判断される。この判断は、還元機センサー18の検出信号に基づいて行われるものであり、例えば、還元機センサー18によって揚送される玉が検出されないときには、玉詰まりが生じていたり、還元機3自体が故障している可能性があることを示しており、また、還元機センサー18によって検出された単位時間当りの玉数が予め定められた基準値よりも少ない場合には、一部の経路で玉詰まりが生じていたり、あるいは革ベルトが緩んでいたりしている可能性があることを示している。しかして、還元機3が正常でないと判別されたときには、ステップ170の第2の警報処理に進んだ後にステップ180の電源OFF処理を経てメインルーチンを終了する。この場合、第2の警報処理として、前述の電源異常の際と同じ処理を行うものを示したが、これと異なる第3の警報処理(例えば、遊技場以外のメーカに公衆回線を通じて報知する)を実行するようにしてもよい。
【0023】
一方、還元機3が正常であると判別されたときには、ステップ130で試験モードであるか否かが判断され、試験モードであるときには、前述したように所定時間経過後にステップ180に進み、試験モードではない(自動モードである)と判断されたときには、ステップ140で開店時刻10分(この時刻は、自由に設定できる)前か否かが判断される。開店時刻10分前でなければ、前記ステップ60に戻り、以後、開店時刻10分前になるまでステップ60〜140の処理を繰り返す。したがって、本実施形態の場合には、システム始動時刻が午前7時であり開店時刻が午前9時であるため、1時間50分に亘ってステップ100のベンチレーション制御及びステップ110の還元機制御が実行されるので、自動モードが選択されているときにおいては、始業前の十分な準備を簡単な操作(運転スイッチ50のON操作だけ)で行うことができる。
【0024】
ところで、ステップ140で開店時刻10分前であると判断されたときには、待機表示器44が点灯すると共にステップ150の待機モードが実行される。この待機モードでは、玉抜きストッパー装置22のストップソレノイド25がONされて玉の流下が阻止され(この状態を玉抜きストッパーOFFという)、ベンチレーションファン17の駆動がOFFされ、ヒーター6もOFFされる。ただし、還元機3だけは、ONさせたままの状態であり、このため、この待機モードにおいて、還元機3で揚送される玉は、上部タンク4、図示しない還流樋、メインタンク11、還元機3という循環経路を循環する状態となっている。
【0025】
そして、開店時刻が来て営業中となった後には、異なる制御回路基板によって還元機3等が制御されるが、ステップ160で閉店時刻であると判断されたときには、ステップ180でパワーOFF処理が実行されてすべての元電源がOFFとされてメインルーチンを終了する。
【0026】
なお、図5及び図6に示すフロー図では、最初に運転スイッチ50を操作しなければ、メインルーチンが作動しないものを示したが、運転スイッチ50を入れたままにしておいて、最初にステップ50の判断をさせておいて、以後、ステップ10から始めるようにすれば、無人の状態で開店前の準備を行うことができる。また、本実施形態において、店員によって午前7時から開店時刻10分前の間に運転スイッチ50が押された場合には、ステップ50を飛ばすようにして作動させるようにしてもよい。
【0027】
以上、本実施形態の作用について説明してきたが、本実施形態においては、複数のパチンコ機2を列設すると共に、玉を揚送する還元機3と、該還元機3によって揚送された玉を前記複数のパチンコ機2に補給する補給樋5と、前記複数のパチンコ機2から排出された玉を前記還元機3に向けて回収する回収樋10と、を備えたパチンコ島台1を遊技場の開店前に駆動制御するパチンコ島台1のベンチレーション制御ボックス19に収納される制御装置において、前記パチンコ島台1には、前記補給樋5の終端部に前記回収樋10に向けて玉を移送する玉抜管27と、各ソレノイド25,26の作動により前記玉抜管27への玉の流下を許容する玉抜きストッパー23と、を設け、前記ベンチレーション制御ボックス19に収納される制御装置には、ステップ10の電源投入によって導出される始動開始信号に基づいて、ステップ110で設定されるように前記還元機3を駆動せしめると共に前記ソレノイド26を作動させて玉抜きストッパー23を玉流下許容状態とし、該玉抜きストッパー23の玉流下許容状態を遊技場の開店時間の所定時間前までとする玉循環駆動制御手段を有するように構成したので、ベンチレーション制御ボックス19の運転スイッチ50を操作するだけで自動的に還元機3が駆動され、また、玉抜きストッパー23が玉の流下を許容するので、タンクに貯留されている玉と共に玉が還元機3、補給樋5、玉抜管27、回収樋10、還元機3・・・というように循環し、その循環によりパチンコ島台1にある全ての玉に付着した湿気や塵等を取り除くことができ、遊技場の始業前の準備を簡単な操作で行うことができる。
【0028】
また、本実施形態においては、前記パチンコ島台1には、前記補給樋5を暖めるヒーター6を設け、前記ベンチレーション制御ボックス19に収納される制御装置には、前記玉循環駆動制御手段の作動時に前記ヒーター6を作動せしめるようにステップ100で設定されるようにヒーター駆動制御手段を有するように構成したので、補給樋5から少しずつ玉抜きストッパー装置22で玉を流下させることによって、補給樋5には適度の時間玉がとどまってから流下し循環していくため、パチンコ島台1全ての玉に付着した湿気を迅速且つ確実に取り除くことができるという利点を有するものである。
【0029】
また、本実施形態においては、前記パチンコ島台1には、内部の温度を計測する温度センサー8a,8bと、内部の湿度を計測する湿度センサー7と、内部の空気を強制的に外部に排出するベンチレーションファン17と、除湿した内部の湿気を貯留する除湿タンク16と、該除湿タンク16に貯留された水の水位を検出する水位センサー15と、を設け、前記ベンチレーション制御ボックス19に収納される制御装置には、ステップ10の電源投入によって導出される始動開始信号に基づいてステップ140において予め定められている時間である開店10分前までの間、前記温度センサー8a,8b及び湿度センサー7の検出値に基づいてなされるステップ90の判断によって前記ベンチレーションファン17及び前記ヒーター駆動制御手段の駆動を制御するステップ100のベンチレーション駆動制御手段と、前記水位センサー15の検出値に基づいて所定の第1の警報を発生するステップ80の第1警報発生手段と、を有するように構成されているので、パチンコ島台1の内部における始業前の準備を完全な自動化した状態で行うことができるという利点を有するものである。
【0030】
また、本実施形態においては、前記ベンチレーション制御ボックス19に収納される制御装置には、ステップ10の電源投入によって導出される始動開始信号に基づいて投入される各種の電源にステップ20で異常があったと判断されたとき所定の第2の警報を発生するステップ170の第2警報発生手段を有するように構成されているので、始業前に各種の電源の異常管理を行うことができるという利点を有するものである。
【0031】
また、本実施形態においては、前記パチンコ島台1には、前記還元機3によって揚送される玉の状態を検出する還元機センサー18を設け、前記ベンチレーション制御ボックス19に収納される制御装置には、前記還元機センサー18からの検出信号に基づく異常があったとステップ120で判断されたときに所定の第3の警報を発生するステップ170の第3警報発生手段を有するように構成されているので、始業前に還元機3の異常を検知することができるという利点を有するものである。
【0032】
更に、本実施形態においては、制御装置が前記パチンコ島台1の内部に設けられる制御ボックス19に設けられているので、各パチンコ島台1毎に集中してパチンコ島台1内の一か所に設けて管理を行い易くしているという利点を有するものである。
【0033】
なお、上記した実施形態では、パチンコ島台1の内部に設けられるベンチレーション制御ボックス19に収納される制御回路基板によって動作を制御するものを示したが、例えば、図7に示すように、遊技場の管理室に配置されるタッチパネル式モニター付き制御装置60によって制御しても良い。タッチパネル式モニター付き制御装置60は、いわゆるタッチパネル式の操作モニターを具備した制御装置であり、表示位置を指で触ることにより、前記ベンチレーション制御ボックス19と同じ作用を実行するものである。なお、図7においては、図4と同じ機能を奏するものについては、同一の符号であって末尾に「a」を付して表しているが、異なる点は、設定モード表示欄の時刻設定30a及び湿度設定34aの操作を確定する際に使用する決定キー61と、操作を取り消す取消キー62とがある点だけである。
【0034】
しかして、本発明に係る制御装置を、遊技場を管理する管理装置が設けられる管理室に配置されたタッチパネル式モニター付き制御装置60とすることにより、遊技場に設置される複数のパチンコ島台1を一括集中して管理することができるという利点を有するものである。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、パチンコ島台には、補給樋の終端部に回収樋に向けて玉を移送する玉抜管と、電気的駆動源の作動により玉抜管への玉の流下を許容する玉抜きストッパーと、を設け、制御装置には、開店前の電源投入操作によって導出される始動開始信号に基づいて、還元機を駆動せしめると共に電気的駆動源を作動させて玉抜きストッパーを玉流下許容状態とし、該玉抜きストッパーの玉流下許容状態を遊技場の開店時間の所定時間前までとする玉循環駆動制御手段を有するように構成したので、始動開始信号に基づいて自動的に還元機が駆動されると共に玉抜きストッパーが玉の流下を許容して玉が循環し、その循環により玉に付着した湿気や塵等を取り除くことができ、遊技場の始業前の準備を簡単な操作で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るパチンコ島台の内部構造を示す概略図である。
【図2】 パチンコ島台の補給樋終端部に設けられる玉抜きストッパー装置の作動を示す側面図である。
【図3】 パチンコ島台のメインタンクの側方に設けられる除湿タンクの概略図である。
【図4】 ベンチレーション制御ボックスの外観正面図である。
【図5】 ベンチレーション制御ボックスに収納される制御回路基板によって実現される動作のフロー図である。
【図6】 そのフロー図の続きである。
【図7】 制御ボックスを制御モニターに代えたときの制御モニターの正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ島台
2 パチンコ機
3 還元機
5 補給樋
6 ヒーター
7 湿度センサー
8a,8b 温度センサー
10 回収樋
15 水位センサー
16 除湿タンク
17 ベンチレーションファン
18 還元機センサー
19 ベンチレーション制御ボックス
22 玉抜きストッパー装置
23 玉抜きストッパー
25,26 ソレノイド
27 玉抜管
50 運転スイッチ
60 タッチパネル式モニター付制御装置
Claims (1)
- 複数のパチンコ機を列設すると共に、玉を揚送する還元機と、該還元機によって揚送された玉を前記複数のパチンコ機に補給する補給樋と、前記複数のパチンコ機から排出された玉を前記還元機に向けて回収する回収樋と、を備えたパチンコ島台を遊技場の開店前に制御するパチンコ島台の制御装置において、
前記パチンコ島台には、前記補給樋の終端部に前記回収樋に向けて玉を移送する玉抜管と、電気的駆動源の作動により前記玉抜管への玉の流下を許容する玉抜きストッパーと、を設け、
前記制御装置には、開店前の電源投入操作によって導出される始動開始信号に基づいて、前記還元機を駆動せしめると共に前記電気的駆動源を作動させて玉抜きストッパーを玉流下許容状態とし、該玉抜きストッパーの玉流下許容状態を遊技場の開店時間の所定時間前までとする玉循環駆動制御手段を有することを特徴とするパチンコ島台の制御装置。
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-
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