JP4677744B2 - 噴流発生装置、電子機器及び噴流発生方法 - Google Patents

噴流発生装置、電子機器及び噴流発生方法 Download PDF

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Description

本発明は、噴流を発生させて電子部品等の発熱体を冷却する噴流発生装置、この噴流発生装置を搭載した電子機器及び噴流発生方法に関する。
従来から、PC(Personal Computer)の高性能化に伴うIC(Integrated Circuit)等の発熱体からの発熱量の増大が問題となっており、様々な放熱の技術が提案され、あるいは製品化されている。その放熱方法として、例えばICにアルミなどの金属でなる放熱用のフィンを接触させて、ICからの熱をフィンに伝導させて放熱する方法がある。また、ファンを用いることにより、例えばPCの筐体内の温まった空気を強制的に排除し、周囲の低温の空気を発熱体周辺に導入することで放熱する方法もある。あるいは放熱フィンとファンとを併用することにより、放熱フィンで発熱体と空気の接触面積を大きくしつつ、ファンにより放熱フィンの周囲の暖まった空気を強制的に排除する方法もある。
しかしながら、このようなファンによる空気の強制対流では、放熱フィンの下流側でフィン表面の温度境界層が生起され、放熱フィンからの熱を効率的に奪えないという問題がある。このような問題を解決するためには、例えばファンの風速を上げて温度境界層を薄くすることが上げられる。しかし、風速を上げるためにファンの回転数を増加させることにより、ファンの軸受け部分からの騒音や、ファンからの風が引き起こす風切り音などによる騒音が発生するという問題がある。
上記温度境界層を破壊し、放熱フィンからの熱を効率よく空気に逃がす方法として、合成噴流を用いたものがある。これはチャンバ内に設けられた往復するピストンなどにより生じる空気の動きを、チャンバの一端に設けられた孔から噴出させるものである。この孔から噴出された空気は合成噴流と呼ばれ、空気の混合を促進し上記温度境界層の破壊を引き起こし、従来のファンによる強制対流に比べ効率よく放熱することができる(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第6123145号明細書(FIG.8等)
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ピストンの往復運動による空気振動が音波として伝搬するため、この音による騒音が問題となる。また、近年のICの高クロック化によって発生する熱量は増加の一途をたどっているため、例えばその発熱によって放熱フィン付近に形成される温度境界層を破壊するためには、そのICや放熱フィンに向けてこれまでより多量の空気を送り込まなければならない。そうすると、上記特許文献1におけるFIG.1A等に示された装置のように、振動膜を振動させて空気を噴出させる装置であっても、その振動の振幅を上げて空気の噴出量を上げなければならない。したがってその振動膜の振動数が可聴帯域にある場合には、その振動膜の騒音も問題となる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、極力騒音の発生を抑制しつつ、発熱体から発せられる熱を効果的に放熱することができる噴流発生装置、これを搭載した電子機器及び噴流発生方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備する。
本発明において、互いに弱め合うようにとは、複数の吐出手段により生じた音波が伝播される領域の一部またはすべてにおいて、当該音波が互いに弱め合うようにすることを含む意味である。以下、同様である。
本発明では、制御部によって複数のチャンバから生じる夫々の音波が互いに弱め合うようにしている。これにより、例えばICチップ等の発熱体の高クロック化に伴い当該発熱体からの発熱量が増加しても効果的に放熱することができるとともに、騒音の発生を防止することができる。
制御部は、各チャンバによって生じる音波を弱め合うようにするために、例えばその音波の位相、周波数及び振幅のうち少なくとも1つを制御すればよい。
本発明の一の形態によれば、前記各開口のうち、少なくとも一組の前記チャンバが夫々有する開口の間隔をd(m)、前記一組のチャンバによって生じる夫々の音波の波長をλ(m)とした場合、d<λ/2を満たす。この場合に、音波の波長λは複数のチャンバごとにすべてほぼ同一であるとすれば、例えばそのチャンバごとに設けられた開口から発生した音波のほぼ最大振幅同士で強め合う箇所がなくなるので、騒音の発生を極力防止することができる。
本発明においては、前述のd<λ/2の条件が満たされれば、各チャンバについては種々の形態とすることが可能である。
例えば、チャンバが2つのときは夫々のチャンバから発生する音波の位相を360/2=180°ずらして振動機構を振動させると波形が反転して音波が弱め合うことになる。
また、例えば吐出手段がA、B、C、Dの4つのときには、夫々のチャンバから発生する音波の波長と振幅を等しくし、AとBから同位相の波形を発生させ、CとDから、AとBに対して位相が180°ずれた波形を発生させれば音波は弱め合うことになる。
さらに、チャンバの数がn(n=2,3,4,・・・)であり、夫々のチャンバから発生する音波の波長と振幅が略等しい場合、制御部により、各々のチャンバから発生する音波の波形が、360/n[度]なる位相差となるように制御することも可能である。これにより、n個のチャンバを含むシステム全体で音波の合成波形が互いに弱め合うことになる。
また、チャンバの数がn(n=2,3,4,・・・)であり、夫々のチャンバから発生する音波の波長が何れもλで振幅も略等しく、隣接する開口の間隔が夫々d(m)であった場合、d<λ/{2(n−1)}とすることも可能である。この場合、最も離れた開口の距離がλ/{2(n−1)}となり、この距離に対して波長が充分に長いので、位置・方向性によらず各吐出手段から発生する音波の合成波形は、位置・方向性によらず互いに弱め合うこととなる。すなわち、チャンバごとに設けられた開口から発生した音波のほぼ最大振幅同士で強め合う箇所がなくなるので、騒音の発生を極力防止することができる。
また、例えばチャンバがA,B,Cの3つのときに、各々のチャンバから発生する音波の波長を何れもλとし、チャンバA、Bから発生する音波については何れも振幅aの同位相の波形とし、チャンバCから発生する音波については振幅2×aで(前記A、Bから発生する音波の位相とは)逆位相の波形になるように構成することも可能である。この場合は、チャンバがA,B,Cから発生する各音波の音波の合成波形は、各波形の山部と谷部が弱め合って合成波形フラットなものとなり、消音効果が得られることとなる。
さらに上記の場合、d<λ/{6(n−1)}とすることにより、例えば、1つのチャンバで、振動機構が有する1つの振動板を設ける場合の音より小さくすることができる。
また、各チャンバの形状や大きさ等を同じものの他、上記dとλの関係条件さえ満たすようにすれば、チャンバの形状や大きさはどのようなものであってもかまわない。また、2つのチャンバの配置関係も問わない。したがって、例えば、発熱体を内蔵した電子機器に本発明に係る噴流発生装置を搭載した場合、その発熱体と噴流発生装置との位置関係は適宜変更することができ、電子機器の設計が容易となる。
本発明の一の形態によれば、前記制御部は、80〜150(Hz)で前記振動機構の振動を制御する。これにより、人間の聴感特性上、例えば1(kHz)の音波に比べて、1/20以下の騒音レベルに音を低減することができるため、静粛性を損なわずに発熱体を冷却することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記各チャンバのうち少なくとも一つに取り付けられた吸音材または蓋部材をさらに具備する。これにより、さらに音を低減させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、前記各チャンバ内に夫々配置された振動板を有する。本発明では、例えば振動板の数を増やすほど、あるいは振動板の振幅を大きくするほど、これら複数の振動板の振動による合成噴流の流量を増やすことができる。したがって例えばICチップ等の発熱体の高クロック化に伴い発熱体からの発熱量が増加しても効果的に放熱することができる。一方、振動板の数を増やしたり、振幅を大きくしたりしても、制御部が、複数の振動板の振動により生じる音波の振動が互いに弱め合うように、当該冷媒の振動を制御するので、効果的に放熱しつつ騒音の発生を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、前記各チャンバのうち、少なくとも一組のチャンバを仕切るように設けられた振動板を有する。開口は、チャンバが複数の振動板によって仕切られる数ごとに設けられていてもよいし、それより多くてもかまわない。また、振動板の数は単数でも複数でもよいことは言うまでもない。例えば振動板が1つの場合、制御部は、例えば振動板に正弦波の振動で駆動させるように制御することで、複数の開口から生じる音波を互いに弱め合うようにすることができる。
本発明の一の形態によれば、前記チャンバの数をnとした場合、前記制御部は、前記夫々の音波の位相差を360/n[度]に制御する。これにより、n次以外の高調波を弱め合うようにすることができる。この場合、そのn次以外の高調波の整数倍の周波数成分を持つ高調波も同様に弱め合うようにすることができる。ここで言う「夫々音波の位相差」とは各音波の基本周波数のみに着目した当該各音波の位相差である。
本発明の一の形態によれば、前記制御部は、各チャンバによって生じる音波の振幅をすべてほぼ同じに制御し、前記各チャンバによって生じる夫々の音波に含まれる振動のうち、夫々のn次高調波同士の合成波による騒音レベルが、前記各チャンバのうち1つのチャンバによって生じる音波の騒音レベルよりも小さくなるようにnが設定されている。また、このように、位相差を360/n[度]に設定した場合、もちろんpn(pは2以上の整数)次の高調波同士も強め合うことになる。しかし、n次よりさらに高い次数の高調波は振幅も小さいため、当該pn次の高調波同士の合成波の振幅も当該1つのチャンバによって生じる音波の振幅よりも小さくなる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、振動方向である第1の方向に垂直な面に対してほぼ対称な形状の振動板を有する。このような対称構造とすることにより、各音波及びその音波の高調波の振幅等を極力同一にすることができ、静粛性をより向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記制御部は、前記振動機構を振動させるための定格入力より低い入力で当該振動機構を振動させる。これにより、高調波成分が低減され、騒音を抑制することができる。入力とは、例えば電力あるいは電圧である。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、振動する方向に垂直な面に対して非対称な形状を有する第1の振動板と、前記第1の振動板とほぼ同一形状を有し、該第1の振動板の振動方向とほぼ同一方向に振動するように、かつ、当該振動方向で前記第1の振動板とは逆向きに配置された振動を与える第2の振動板とを有する。このような構成によれば、非対称な形状を有する振動板であっても、互いに逆向きに配置することで全体的な対称性を確保することができる。したがって、複数のチャンバにより生じる夫々の音波の波形を極力同一にすることができ、静粛性の向上を図ることができる。非対称な形状の振動板としては、例えばコイル部やマグネット部を有するスピーカの形状を有するものを用いることができる。
本発明の一の形態によれば、前記制御部は、前記振動機構を前記第1の周波数で振動させるための駆動信号を生成する第1の信号生成部と、前記第1の周波数とは異なる周波数であって、前記振動機構を前記第1の周波数で振動させたときに該振動機構に含まれる第2の周波数での振動を発生させないようにするための該振動機構の駆動信号を生成する第2の信号生成部とを有する。第2の周波数とは、例えば、第1の周波数を基本周波数とした場合の高調波成分である。これにより、第1の周波数での振動が互いに弱め合うようしさえすれば、従来のひずみ成分を伴う振動板を使用しても、効果的に騒音を低減することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記各チャンバによって生じる夫々の音波を検出する音波検出部をさらに具備し、前記制御部は、前記音波の検出信号に基づき当該夫々の音波を制御する。このようなフィードバック制御により、より確実に噴流発生装置の静粛化を図ることができる。また、振動機構の経時変化などにより、その振動特性が変化したとしても、騒音を低減させることが可能となる。
本発明の一の形態によれば、前記各チャンバは、当該各チャンバのうち、少なくとも2つのチャンバでなる第1のチャンバ群と、少なくとも2つのチャンバでなる第2のチャンバ群とで構成され、前記振動機構は、前記第1のチャンバ群に含まれた前記冷媒に振動を与える第1の振動板と、前記第2のチャンバ群に含まれた前記冷媒に振動を与える第2の振動板とを有し、前記制御部は、前記第1のチャンバ群から生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記第2のチャンバ群から生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記第1のチャンバ群からの第1の合成音波と前記第2のチャンバ群からの第2の合成音波とが互いに弱め合うように、前記第1及び第2の振動板の振動を制御する。本発明では、第1のチャンバ群で弱め合った第1の合成音波と、第2のチャンバ群で弱め合った第2の合成波とがさらに合成されて弱め合うので、さらに騒音の低減を図ることができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記互いに弱め合った合成音波がさらに弱められるような別の音波を生成する音波生成部をさらに具備する。これにより、さらに騒音の低減を図ることができる。音波生成部としては、例えば、前記弱め合った合成音波の位相と逆位相でほぼ同じ振幅の音波を生成するものであればよい。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は振動板を有し、当該噴流発生装置は、貫通孔を有し、前記振動板により仕切られてチャンバ群を形成する筐体をさらに具備し、前記振動機構は、前記筐体の外部に配置され、前記振動板を駆動するためのアクチュエータと、前記貫通孔に挿通されて振動板に接続され、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドとを具備する。ここで言うチャンバ群とは、n個のチャンバが(n−1)個の振動板によって仕切られて構成されるものである。ただしnは2以上の整数である。アクチュエータとしては、例えば電磁駆動するものが用いられる。以下、同様である。アクチュエータが筐体の内部にあると、チャンバにそのアクチュエータの熱がこもる可能性があり、熱がこもると放熱の能力が低下する。しかしながら、本発明ではそのような不都合を回避することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、貫通孔を有し、前記振動板により仕切られてチャンバ群を形成する筐体をさらに具備し、前記振動機構は、前記筐体の外部に配置され、前記振動板を駆動するためのアクチュエータと、前記貫通孔に挿通されて振動板に接続され、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドとを具備する。本発明では、アクチュエータが筐体の外部に配置されるので、各チャンバの容積または形状等を極力等しくすることができる。したがって、騒音低減の効果を向上させることができる。また、上述のようにアクチュエータが筐体の内部にあるとチャンバに熱がこもるといった問題を回避することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記筐体に設けられ、前記ロッドの、前記第1の方向とは異なる第2の方向の振動を吸収する吸収部材をさらに具備する。これにより、ロッドのぶれを抑えることができ、振動板を安定して振動させることができる。また、例えば、吸収部材が貫通孔を覆うように設けられることにより、振動板が振動したときに筐体内部の冷媒が当該貫通孔から漏れることを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記貫通孔、または該貫通孔付近に設けられた、前記ロッドの第1の軸受をさらに具備する。第1の軸受は固体に限られず、流体であってもよい。以下、「軸受」の文言が含まれる発明について、「固体」または「流体」と限定されているものを除き、同様である。特に、流体軸受を用いることにより、筐体の密閉性及び静音性が向上する。流体としては、例えば油が用いられる。
本発明の一の形態によれば、前記ロッドは前記振動板を貫通し、当該噴流発生装置は、前記筐体における前記第1の軸受に対向する位置に設けられた、前記ロッドの第2の軸受をさらに具備する。これにより、第1の軸受のみ用いられる場合より安定してロッドが可動するので、安定した振動板の振動が得られる。また、ロッドが筐体の一側から他側まで延びるように構成されるので、チャンバごとの容積または形状等を等しくすることができる。これにより、より騒音の低減を図ることができる。ロッドは第1の軸受と対向する位置で第1の筐体を貫通していてもよいし、貫通していなくてもよい。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記貫通孔を介する前記筐体の内外の連通を遮断するためのシール部材をさらに具備する。これにより、チャンバの気密性が高まり、効率よく噴流を発生させることができる。シール部材は固体でも流体でもよいことは以下同様である。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記ロッドと前記第1の軸受との隙間を介する前記筐体の内外の連通を遮断するためのシール部材をさらに具備する。これにより、チャンバの気密性が高まり、効率よく噴流を発生させることができる。第2の軸受にもシール部材が設けられていてもよい。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、第1の貫通孔を有し、前記振動板のうち第1の振動板により仕切られて第1のチャンバ群を形成する第1の筐体と、前記第1の貫通孔に対向する第2の貫通孔を有し、前記振動板のうち第2の振動板によりより仕切られて第2のチャンバ群を形成する第2の筐体とをさらに具備し、前記振動機構は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に配置され、前記第1及び第2の振動板を駆動するためのアクチュエータと、前記第1及び第2の貫通孔に挿通されて前記第1及び第2の振動板とを接続し、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドとを有する。本発明では、アクチュエータ1つで少なくとも2つの振動板を振動させることができる。したがって、少ない電力で冷媒の吐出量を増やすことができ、冷却効率を向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記第1の貫通孔、または該第1の貫通孔付近に設けられた、前記ロッドの第1の軸受さらに具備する。これにより、安定してロッドが可動する。同様に、噴流発生装置は、第2の貫通孔に設けられた、ロッドの軸受をさらに具備してもよい。
本発明の一の形態によれば、前記ロッドは前記第1の振動板を貫通し、当該噴流発生装置は、前記第1の筐体における前記第1の軸受に対向する位置に設けられた、前記ロッドの第2の軸受をさらに具備する。これにより、第1の軸受のみ用いられる場合より安定してロッドが可動するので、安定した振動板の振動が得られる。同様に、ロッドは第2の振動板を貫通し、噴流発生装置は、前記第1の筐体における前記第1の軸受に対向する位置に設けられた、前記ロッドの軸受をさらに具備してもよい。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記ロッドが挿通される第3の貫通孔を有し、前記振動板のうち該第3の貫通孔に挿通された前記ロッドが接続される第3の振動板により仕切られて第3のチャンバ群を形成する第3の筐体をさらに具備する。本発明では、例えば冷却対象となる発熱体の数や配置によって、筐体の数を調整することができる。しかも、筐体の数に比例して冷媒の吐出量を増やすことができる一方で、アクチュエータは依然として1つで足りる。したがって省電力、コストの抑制、噴流発生装置の小型化を実現することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記第1の貫通孔を介する前記第1の筐体の内外の連通を遮断するための第1のシール部材、及び前記第2の貫通孔を介する前記第2の筐体の内外の連通を遮断するための第2のシール部材のうち少なくとも一方をさらに具備することを特徴とする噴流発生装置。これにより、チャンバの気密性が高まり、効率よく噴流を発生させることができる。シール部材は固体でも流体でもよい。
本発明の一の形態によれば、前記アクチュエータは、前記第1及び第2の貫通孔を覆うように前記第1及び第2の筐体に当接し、当該噴流発生装置は、前記ロッドと前記アクチュエータとの隙間を介する、前記第1の筐体と前記第2の筐体との連通を遮断するためのシール部材をさらに具備する。本発明は、例えば、アクチュエータにより第1の筐体と第2の筐体とが連結されている場合に特に有効である。本発明では、シール部材により、第1の筐体内部と第2の筐体内部との連通を遮断することができるので、第1及び第2の筐体の夫々で効率よく冷媒を吐出させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記アクチュエータは、前記第1及び第2の貫通孔を覆うように前記第1及び第2の筐体に当接し、前記アクチュエータは、前記ロッドの軸受と、前記ロッドと前記軸受との隙間を介する、前記第1の筐体と前記第2の筐体との連通を遮断するシールするシール部材とを有する。本発明では、シール部材により、第1の筐体内部と第2の筐体内部との連通を遮断することができるので、第1及び第2の筐体の夫々で効率よく冷媒を吐出させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記アクチュエータは、流体圧により前記ロッドを可動させるための流体圧発生部を有する。流体圧発生部は、例えば水圧、油圧、または空気圧等により圧力を発生させばよい。
本発明の一の形態によれば、前記アクチュエータは、回転子と、前記回転子の回転運動を前記ロッドに伝達するリンク機構とを有する。回転子が用いられるアクチュエータとは、一般的な回転式のモータであり、リニアモータに比べコストを抑制することができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、側壁と、一端及び他端が夫々前記側壁から前記筐体の外部及び内部に向けて突出するように設けられた前記冷媒の吐出ノズルとを有し、前記各チャンバを形成する筐体をさらに具備する。チャンバ内にノズルの他端が配置されることにより、ノズルの長さを極力長くすることができ、発生する音の周波数を低くすることができる。人間の聴感特性上、周波数が低い音ほど音が小さく聴こえるので、本発明によれば、発生する音を極力小さくすることができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記各チャンバのうち少なくとも1つのチャンバから前記冷媒を吐出させるための曲折したノズルをさらに具備する。これにより、例えば、曲折の方向等に応じて、様々な発熱体の配置に対応して当該発熱体を冷却することができる。また、例えば、異なるチャンバから夫々延びる少なくとも一組のノズルを、上記の距離dを満たすように、チャンバの配列方向とは異なる方向で配列させることもできる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、前記各チャンバのうち少なくとも1つのチャンバから前記冷媒を吐出させるためのフレキシブルなノズルをさらに具備することを特徴とする噴流発生装置。これにより、様々な発熱体の配置に応じてノズルの方向を可変させることができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、第1の発熱体に向けて前記各チャンバのうち少なくとも1つのチャンバから前記冷媒を吐出させるための第1のノズルと、前記第1の発熱体とは別の第2の発熱体に向けて前記各チャンバのうち少なくとも1つのチャンバから前記冷媒を吐出させるための第2のノズルとをさらに具備する。これにより、夫々別の位置に配置された複数の発熱体を狙って冷媒を吐出させることができる。羽根車を回転させる従来のファンでは、本発明のように局所的に冷却することはできない。第1のノズルと第2のノズルとは同じチャンバからの冷媒を吐出させるものであってもよいし、それぞれ別のチャンバからの冷媒を吐出させるものであってもよい。
本発明の一の形態によれば、前記第1のノズルは直線状をなし、前記第2のノズルは曲折している。これにより、第2のノズルの曲折の方向等に応じて、様々な発熱体の配置に対応して当該発熱体を冷却することができる。
本発明の一の形態によれば、前記第1のノズルは、第1の長さ及び前記冷媒が流れる方向に垂直な第1の断面積でなる第1の流路を有し、前記第2のノズルは、第1の長さより長い第2の長さ及び前記第1の断面積より広い第2の断面積でなる第2の流路を有する。これにより、第2の流路の流路抵抗が大きくなることを回避することができ、適切な量の冷媒を第2のノズルから吐出させることができる。
本発明の一の形態によれば、噴流発生装置は、発熱体の熱を放熱するための複数の放熱フィンを備えたヒートシンク上に配置され、前記各放熱フィンが立設する立設方向にほぼ平行な側面を有し、前記各チャンバのうち少なくとも一組のチャンバを形成する筐体と、前記各放熱フィンに向けて前記筐体の側面から曲折して延びるように設けられ、前記一組のチャンバからそれぞれ前記冷媒を吐出させるための少なくとも一組のノズルとをさらに具備する。これにより、ノズルが設置される当該筐体の側面を前記ヒートシンクに対向させる場合に比べ、ヒートシンクに対する噴流発生装置の設置が容易となる。また、本発明の配置により、ヒートシンクと噴流発生装置とを含めた包絡体積を極力小さくすることができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、振動の方向に沿うように立設された側壁であって、第1の端部と、前記振動方向で前記第1の端部と反対側に設けられた第2の端部とを有する側壁を有する振動板と、前記第1の端部を支持する第1の支持部材と、前記第2の端部を支持する第2の支持部材とを有する。このように振動の方向に配列された第1の支持部材と第2の支持部材とによって側壁が支持されることにより、振動板の横振れを防止して安定した振動を得ることができる。また、横振れが抑えられることにより、例えば振動機構が振動板を振動させるための駆動機構が電磁駆動のものである場合、ステータと可動部材とが衝突しにくくすることができる。このように衝突しにくくすることで、ステータと可動部材との隙間を狭くすることができコイルにかかる磁界を強くできる。その結果、駆動機構は効率よく駆動力を得ることができる。さらに、衝突しにくくすることで、高次モードの振動を抑制することができ、ノイズを低減することができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、前記振動の方向に沿うように立設された側壁を有する振動板と、前記側壁を前記振動方向に摺動可能に支持する支持部材とを有する。これにより、軸受部材が支持する側壁の支持面積を大きくすることができるので、振動板の横振れを防止して安定した振動を得ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、側壁と前記支持部材との間に介在された潤滑材を有する。これにより、振動板がスムーズに振動できるようなり、また、各チャンバ間での気密性を高めることができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動機構は、振動板と、前記振動板の周囲で該振動板を支持する支持部材と、前記振動板を駆動するための駆動部と、前記振動板及び前記支持部材に取り付けられるように配線され、前記制御部からの電気的な制御信号を前記駆動部に伝達するための導線とを有する。これにより、導線が振動板及び支持部材と一体的に動くようになるので、空中に配線される場合に比べ断線することを抑制することができる。
本発明の一の形態によれば、前記支持部材は、前記振動板の周囲に沿って螺旋状に形成された溝を有し、前記導線は、前記溝に沿って配線されている。導線が振動板や支持部材と一体的に動くように構成されていても、例えば導線が、支持部材の変形量が大きい方向、すなわち振動板の中央から外側に向かう方向に沿って配線される場合には、導線に大きな応力が加わり断線する可能性がある。しかし、本発明ではそのような問題を回避することができる。本発明において、溝とは、蛇腹のような形状も含む。
本発明に係る電子機器は、発熱体と、開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として前記発熱体に向けて吐出させるための振動機構と、前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備する。
本発明において、発熱体としては、例えばICチップや抵抗等の電子部品、あるいは放熱フィン等が挙げられるが、これらに限られず発熱するものなら何でもよい。電子機器としては、コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、電化製品等が挙げられる。以下、同様である。
本発明に係る噴流発生方法は、開口を夫々有する複数のチャンバに含まれた冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して前記冷媒を脈流として吐出させる工程と、前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記冷媒に与える振動を制御する工程とを具備する。
本発明では、複数のチャンバによって生じる夫々の音波が互いに弱め合うようにしている。これにより、例えばICチップ等の発熱体の高クロック化に伴い当該発熱体からの発熱量が増加しても効果的に放熱することができるとともに、騒音の発生を防止することができる。
本発明に係る噴流発生装置は、媒体を脈流として夫々吐出する複数の吐出手段と、前記複数の吐出手段によって生じる夫々の音波が互いに打ち消されるように、当該音波の振幅及び位相のうち少なくとも一方を調整する波形調整手段とを具備する。
本発明において、互いに打ち消されるようにとは、複数の吐出手段により生じた音波が伝播される領域の一部またはすべてにおいて、当該音波が互いに打ち消されるようにすること、あるいは互いに弱め合うようにすることを含む意味である。以下、同様である。
本発明では、波形調整手段によって複数の吐出手段によって生じる夫々の音波が互いに打ち消されるようにしている。これにより、例えばICチップ等の発熱体の高クロック化に伴い当該発熱体からの発熱量が増加しても効果的に放熱することができるとともに、騒音の発生を防止することができる。
波形調整手段は、複数の吐出手段によって生じる音波を打ち消すために、例えばその音波の位相、あるいは振幅を調整すればよい。
本発明の一の形態によれば、前記媒体は気体であり、該気体に振動を与える振動体をさらに具備し、前記複数の吐出手段は、前記振動体により振動が与えられた気体を外部へ噴出させるための開口を夫々有し、前記波形調整手段は、前記振動体の振動を制御する制御手段を有する。制御手段が、振動体の振動を制御することにより、発生する音波が互いに打ち消されて騒音の発生を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記複数の吐出手段が夫々有する開口のうち、少なくとも一組の吐出手段の開口の間隔をd(m)、前記一組の吐出手段によって生じる夫々の音波の波長をλ(m)とした場合、d<λ/2を満たす。各々の吐出手段が夫々チャンバを有する構成とすることが可能である。この場合に、音波の波長λは複数のチャンバごとにすべてほぼ同一であるとすれば、例えばそのチャンバごとに設けられた開口から発生した音波のほぼ最大振幅同士で強め合う箇所がなくなるので、騒音の発生を極力防止することができる。
以上のように、本発明によれば、騒音の発生を防止しつつ、発熱体から発せられる熱を効果的に放熱することができる。また、ひずみ成分である高調波成分の振動による騒音をも抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る噴流発生装置を示す斜視図である。図2はその断面図である。
噴流発生装置1は、例えば独立した2つの筐体11及び12を有している。筐体11及び12には、夫々振動機構5及び6が取り付けられている。この振動機構5及び6は、振動板7及び8を有しており、振動板7及び8は柔軟な膜状の物質、たとえばPET(polyethylene terephthalate)フィルム等により形成されている。振動機構5及び6は、例えばスピーカの構造を有しており、図示しないコイル、マグネット等でなっている。振動板7及び8はその振動の方向に対して非対称な形状を有している。
筐体11及び12はそれぞれチャンバ11a及び12aを形成し、チャンバ11a及び12aには夫々気体が満たされている。気体としては例えば空気を用いることができる。筐体11及び12の側面には例えば開口としてノズル13及び14が夫々複数設けられている。このようなノズル13(またはノズル14)は複数設けられていなくてもチャンバごとに1つずつ設けられるようにしてもかまわない。また、ノズル13等は、図1及び図2に示すように筐体11等から突出した形状でなくてもよく、例えば筐体11等の壁面が開口されているだけでもよい。
筐体11及び12の夫々の上部には穴部11b及び12bが形成され、これらの穴部11b及び12bを覆うように振動機構5及び6が取り付けられている。
振動機構5及び6の振動は制御部10によって制御されるように構成されている。制御部10は、例えば、振動機構5及び6のコイルに正弦波の交流電圧を印加するための電源回路15と、振動機構5及び6の振動の波形を制御するための制御回路16とを有している。後述するように、制御部10は制御回路16を用いて、振動機構5及び6の夫々の振動により発生する空気の振動を互いに打ち消し合うように、または弱め合うように振動機構5及び6の駆動を制御する。
筐体11及び12は、剛性の高い物質、例えばアルミ等の金属によって構成されている。形状は例えば直方体状である。筐体11及び12は、例えば、形状、材質、開口等の形状を等しくしたものを用いる。また振動板7及び8等についても、形状、材質等を等しくしたものを用いる。
以上のように構成された噴流発生装置1の作用を説明する。制御部10が振動機構5及び6を駆動し、振動板7及び8を正弦波振動させることにより、チャンバ11a及び12a内の容積が増減する。チャンバ11a及び12aの容積変化に伴い、それらチャンバ11a及び12aの圧力が変化し、これに伴い、夫々ノズル13及び14を介して空気の流れが脈流として発生する。例えば、振動板7がチャンバ11aの容積を増加させる方向に変位すると、チャンバ11aの圧力は減少し、これによりノズル13を介して筐体11の外部の空気がチャンバ内に流れ込む。逆に、振動板7がチャンバ11aの容積を減少させる方向に変位すると、チャンバ11aの圧力は増加し、これによりチャンバ11aにある空気がノズル13を介して筐体11の外部に噴出される。振動機構6、チャンバ12a等についても同様である。この噴出された空気を例えば高熱部に吹き付けることにより、高熱部を冷却することができる。
一方、振動板7及び8の振動は、音波となって空気中を伝搬する。すなわち、ノズル13及び14を介した空気の噴流とは別個に、振動板7及び8の振動によって、チャンバ11a及び12aから外部にかけて空気の粗密が形成され、縦波である音波が発生する。この音波が騒音となる。特に、ノズル13及び14から音が発生する。
このような騒音の発生を抑制するため、図3に示すように、筐体11及び12から発生した気体の振動を互いに打ち消し合うように、または弱め合うように振動板7及び8の振動を制御部10により制御する。具体的には、例えば振動板7及び8の振動の波形がほぼ等しく、かつ、逆位相となるように制御する。これにより、音波が互いに弱め合い騒音が低減される。
図4は噴流発生装置1を用いて、例えばICチップ等の熱を放熱するときの例を示す斜視図である。ICチップ50は例えばヒートスプレッダ(またはヒートパイプの機能を有する熱輸送体)51に接触して設けられ、ヒートスプレッダ51には複数の放熱フィン52が取り付けられている。噴流発生装置1は、例えばノズル13及び14からの気体の噴出方向を放熱フィン52に向けて配置されている。
ICチップ50から発せられる熱はヒートスプレッダ51で拡散され放熱フィンに伝達される。そうすると、放熱フィン52の近傍は高熱の空気が滞留して温度境界層が形成されてしまう。そこで、例えば上記振動機構5及び6の振動によってノズル13及び14から発生した噴流を放熱フィン52に向けて吹き付ける。この噴流によって当該温度境界層が破壊され、効率よく放熱される。
本実施の形態によれば、例えば振動機構5等の数を増やし、また筐体11等の数を増やすほど、あるいは、振動機構5等の振幅を大きくするほど、これら振動機構5等の振動による合成噴流の流量を増やすことができる。したがって、例えば、ICチップの高クロック化に伴い当該ICチップからの発熱量が増加しても効果的に放熱することができる。一方、振動機構5等の数を増やしたり、振幅を大きくしたりしても、制御部10によって音波が互いに弱め合うように、当該音波の振動の位相を制御する。すなわち、効果的に放熱しつつ騒音の発生を防止することができる。
また、本実施の形態に係る噴流発生装置1は、ノズル13(または14)がY方向に複数配列されているので、発熱体、例えば放熱フィン52等のY方向の長さにも適宜合わせて効率的に放熱することができる。
また、本実施の形態によれば、少なくとも振動板を正弦波で振動させて音波を相殺させているため、例えば送風を作るためのファンを2つ用いて互いの騒音が弱め合う場合に比べてきれいに音を相殺することができる。1つのファンから出力される音波は一般に雑音が多いため、そのようなファンを2つ用いて音を消すことは困難である。
次に、噴流発生装置1を用いた場合の騒音低減の効果の実験結果について説明する。この実験で用いた噴流発生装置1は、その大きさが例えば図1に示すように、
a=100(mm)、b=18(mm)、c=50(mm)、d=20(mm)、e=25(mm)、f=40(mm)、ノズル13及び14の径をφ=3(mm)・・・条件(1)
としている。また、振動機構5及び6の振動数を人の可聴領域である100(Hz)程度とした。
ここで、図5は人の聴感特性を示したグラフである。このグラフは、JIS規格で規定された等ラウドネス曲線(A特性のもの)であり、20(Hz)〜20(kHz)の周波数帯域において、人が同じ音圧レベルに晒されたときに、どれほどの大きさに聞こえるかを表したものである。すなわち、1(kHz)の音波を基準として、各周波数の音がどれだけの大きさで聴こえるかを表したものである。この図より、同じ音圧レベルでも、1(kHz)の音に比べ50(Hz)の音は30(dB)小さく聴こえるということがわかる。音圧レベルLp(dB)は以下の式(1)で定義される。
Lp=20log(p/p0)・・・式(1)
pは音圧(Pa)、p0は基準音圧(20μPa)である。
図6は、音圧計を用いて噴流発生装置1の騒音を測定した結果を示すグラフである。このグラフでは人の可聴領域である約20(Hz)〜20(kHz)の周波数帯域の音波の測定結果である。また、このグラフは、人が感じる「騒音レベル」ではなく、「音圧レベル」を示している。したがって、このグラフは上記A特性の補正(人の聴感特性に合うように音圧レベルを補正したもの)をかけたものではない。したがって、この図6に示すグラフでは、周波数が低いほど音圧レベルは高くなっているが、人が感じる騒音としてはほとんど変わらない。このグラフより、100(Hz)で最も効果的に音波の弱め合いが見られた。
さらに、図1に示すようにノズル13とノズル14との距離をd(開口間の距離)とし、音波の波長をλ(m)とした場合、
d<λ/2・・・式(2)
を満たすようにすれば、次のような効果が得られる。すなわち、ノズル13等から発生した音波のほぼ最大振幅同士で強め合う箇所がなくなるので、騒音の発生を極力防止することができる。このような効果が得られる理由について、以下説明する。
例えば図7に示すように、2つのチャンバ11a及び12aの開口13と開口14との距離がdの場合に、AP、BPの距離を夫々h、iとする。|h−i|が、夫々のチャンバ11a及び12aの音源A、Bから発せられるほぼ同じ波長λを有する音波の、当該λの2分の1より小さく、かつ、そのときの2つの音波が逆位相となれば、2つの音波は弱め合う。ここで、三角形の定義より、|h−i|は最大極限でd、すなわち、|h−i|<dとなるので、結局dが半波長以下、すなわち、d<λ/2となればよい。このようにdを設定すれば、2つの音波のほぼ最大振幅同士で強め合う箇所がなくなる。
このことは、例えば図8に示すような2つの音源A、Bから発せられる音波の波面からも理解することができる。この図では、太線が音源Aの波面であり、細線が音源Bの波面である。また、夫々の波面の実線が山で、破線が谷とする。音源A、B間の距離dがd<λ/2で、かつ、逆位相となっており、これにより、複数の点C(白丸)で2つの音波の最大振幅同士で弱め合い、最大振幅同士で強め合う箇所がなくなる。
本実施の形態においては、前述の式(2)が満たされれば、チャンバ等については種々の形態とすることが可能である。
例えば、チャンバが2つのときは夫々のチャンバから発生する音波の位相を360/2=180°ずらして振動板7及び8を夫々振動させると波形が反転して音波が弱め合うことになる。
また、図9に示すように、例えばチャンバがA、B、C、Dの4つのときには、夫々のチャンバから発生する音波の波長と振幅を等しくし、AとBから同位相の波形を発生させ、CとDからAとBに対して位相が180°ずれた波形を発生させれば音波は弱め合うことになる。
さらに、チャンバの数がn(n=2,3,4,・・・)であり、夫々のチャンバから発生する音波の波長と振幅が略等しい場合、制御部10により、各々のチャンバから発生する音波の波形が、360/n[度]なる位相差となるように構成することも可能である。かかる構成により、n個のチャンバを含むシステム全体で音波の合成波形が互いに弱め合うことになる。具体的には、図10は、例えばn=3の場合における音波の位相差を示したものであり、3つの波形X,Y及びZの位相差を夫々120度ずつずらせばよい。これにより、合成波が太線Wで示す波形になり、音波が弱め合う。
また、チャンバの数がn(n=2,3,4,・・・)であり、夫々のチャンバから発生する音波の波長が何れもλで振幅も略等しく、隣接するチャンバの開口の間隔が夫々d(m)であった場合、
d<λ/{2(n−1)}・・・式(3)
とすることも可能である。この場合、最も離れた開口同士の距離がλ/{2(n−1)}となり、この距離に対して波長が充分に長いので、位置・方向性によらず各チャンバから発生する音波の合成波形は、位置・方向性によらず互いに弱め合うこととなる。すなわち、チャンバごとに設けられた開口から発生した音波のほぼ最大振幅同士で強め合う箇所がなくなるので、騒音の発生を極力防止することができる。
また、例えばチャンバがA,B,Cの3つのときに、各々のチャンバから発生する音波の波長を何れもλとし、チャンバA、Bから発生する音波については何れも振幅aの同位相の波形とし、チャンバCから発生する音波については振幅2×aで(前記A、Bから発生する音波の位相とは)逆位相の波形になるように構成することも可能である。この場合は、チャンバがA,B,Cから発生する各音波の音波の合成波形は、各波形の山部と谷部が弱め合って合成波形フラットなものとなり、消音効果が得られることとなる。
図11は、噴流発生装置1を用いた以上の実験において、距離dがλ/180〜λ/2の場合をパラメータとした2つの音波の合成波を算出したグラフである。縦軸の振幅は、各パラメータの相対値と考えればよい。ここで、実験条件は上記条件(1)に、さらに、
音波の速度345(m/s)、振動数f=100(Hz)・・・条件(2)
を条件とした。この場合、λ=v/fよりλ=3.45(m)となる。ここで2つの音源の振幅は夫々1としている。
このグラフからわかるように、d=λ/6で振幅が最大で1となる。つまり、
d<λ/6・・・式(4)
とすることにより1つのチャンバで1つの振動板を設ける場合の音より小さくすることができることがわかる。また、3つの音源の場合は、2d<λ/6とすればよい。すなわち、振動板の数をn(n=2,3,4,・・・)とした場合、
d<λ/{6(n−1)}・・・式(5)
を満たすようにすれば、1つのチャンバで1つの振動板を設ける場合の音より小さくすることができる。
上述したように、条件(2)の場合、λ=3.45(m)であるので、式(2)のd<λ/2=1.725(m)、あるいは式(4)のd<λ/6=0.575(m)を満たせばよい。本実験で用いた噴流発生装置1は、そのdを0.025(m)としているので、十分に式(2)及び(4)を満たしている。
このように、2つのチャンバの形状や大きさ等を同じものの場合、dが、例えば上記式(2)または式(4)さえ満たすようにすればチャンバの形状や大きさはどのようなものであってもかまわない。2つのチャンバの配置関係も問わず、開口やノズルの形状も問わない。したがって、例えば、発熱体を内蔵した電子機器に噴流発生装置1を搭載した場合、その発熱体と噴流発生装置1との位置関係は適宜変更することができ、電子機器の設計が容易となる。
図12は他の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。この噴流発生装置21は、1つの筐体22内の空間を例えば1つの振動機構25によって2つのチャンバ22a及び22bに区画されて構成されている。チャンバ22a及び22bは形状、容積等がほぼ同じとなるように設けられている。チャンバ22aと22bとでチャンバ群が構成される。このように区画されたチャンバ22a及び22bに夫々対応するように、筐体22に開口22c及び22dが形成されている。この開口22c(または22d)は1つであってもよいし、複数であってもよい。開口22c及び22dの形状、大きさ等はほぼ等しく形成されている。筐体22や振動板27等の材質等は図1に示すものと同じでよい。振動機構25としても、上記実施の形態と同様に例えばスピーカを用いることができる。また、振動機構25を制御する制御部20は、例えば正弦波の交流電圧を印加するための電源回路等を含むものである。
以上のように構成された噴流発生装置21の作用を説明する。制御部20が振動機構25駆動し、振動板27を正弦波振動させることにより、各チャンバ22a及び22bの圧力が交互に増減する。これに伴い、夫々開口22c及び22dを介して空気の流れが発生する。この空気の流れは、開口22cと22dとにおいて、筐体22の内部から外部へ、外部から内部へ流れるように交互に発生する。このように筐体22の外部へ空気が噴出されることで、この噴出された空気を例えば高熱部に吹き付けて高熱部を冷却することができる。
一方、振動板27の振動によって、開口22c及び22dからの噴流とは別個に、音波となって開口22c及び22dを介して空気中を伝播する。開口22c及び22dから発生する音波は、同一の振動板の表と裏から発生するものであり、夫々のチャンバ22a及び22bの形状等、夫々の開口22c及び22dの形状などを等しくしているため、波形が等しく、位相が反転したものとなる。したがって、開口22c及び22dを介して発生する音波が相殺され騒音が抑制される。
特に、開口22cと開口22dとの距離dが上記式(2)や式(3)を満たせばより騒音を低減することができる。
この図12に示す実施の形態に係る噴流発生装置21の変形例として、例えば振動機構を3つ以上設ける場合には、夫々の振動板の振幅や位相を調整することで互いに音波が弱め合うようにすることができる。
図13はさらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す斜視図である。この噴流発生装置41は、複数のノズル43及び複数のノズル44が2つの筐体11及び12において距離dをおいて交互に配列されている。特にこの例では、複数のノズル43及び複数のノズル44が一次元的に配列されている。このようにしても、上記各実施の形態に係る噴流発生装置と同様の効果を得ることができる。すなわち、距離dさえ上記式(2)や式(4)を満たすようにすれば、騒音を防止しつつ効果的に放熱処理を行うことができる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、筐体11等に吸音材及び蓋部材を設けるようにしてもよい。吸音材としては、例えばグラスウールを用いることができる。これにより、さらに騒音を低減させることができる。
以上の説明では、チャンバの形状や材質、開口の形状、ならびに、振動板やその振動板の駆動装置の形状、材質等を等しくしたが、夫々のチャンバの開口から発生する音波は、波形が等しく、位相が反転したものであればよく、夫々のチャンバや振動板の形状等は異なったものとしてもよい。
また、複数の音波を互いに打ち消し合うように、または弱め合うようにその波形を制御するための手段として、上記各実施の形態では、チャンバに設けられた開口間の距離や振動機構の振動の制御を例に挙げた。しかし、これらに限られず、チャンバの形状や材質、構造、開口の形状等によって波形を調整することもできる。また、位相を制御する場合のほか、振幅や周波数を制御して、複数の音波が互いに弱め合うようにしてもよい。
以上の説明では、チャンバに設けられた開口の数について言及していないが、開口を多数設けてもよい。
上記実施の形態では、振動機構としてスピーカを例に挙げたが、これに代えて、例えば圧電素子を用いた振動機構であってもかまわない。また、本実施の形態に係る噴流発生装置は、必ずしも振動機構を有する構成としなくてもよく、例えば、ルーツポンプのようにロータの回転によって噴流を発生させる構成としてもよい。
図14は、例えば上記チャンバを2つ用いた場合に、それら2つのチャンバから夫々生じる音波の位相差を180°ずらした波形を示す図である。図示するように、基本周波数の成分の波形31及び32は180°ずれているため互いに弱め合うが、それらの高調波成分(ひずみ成分)の波形33及び34は同位相となるので強め合ってしまう。2次高調波成分の整数倍の高調波成分を持つ振動、すなわち、4次、6次、・・・も同様に強め合う。つまり、2次高調波及び2次高調波の整数倍の高調波による振動が発生することにより、騒音が増してしまうことになる。
また、図15に示すように、例えば3つのチャンバを用いて120°ずつそれらの位相をずらしても、1次の基本波45、46及び47、2次の高調波35、36及び37による振動は相殺されるが、3次の高調波38、39及び40による振動は強め合ってしまう。すなわち、チャンバの数をnとした場合、n次以外の周波数成分を持つ振動は相殺されるが、n次高調波による振動は強め合う。複数のチャンバからの波形の重ね合わせにより、基本波の合成波形を小さくし、なおかつ、すべての高調波の合成波形も小さくするのは不可能である。
一般に、高調波の次数が高いほどその振幅は小さくなるので、本実施の形態では、例えば3つ以上のチャンバを用いて音波を制御することが好ましい。3次ともなれば、その音波の振幅は十分に小さいものである。具体的には、以下のように考察することができる。
例えば、各次の高調波の騒音レベルが、夫々1次=20[dBA]、2次=18[dBA]、3次=15[dBA]であるチャンバの場合であって、チャンバ(音源)が1つの場合、つまりn=1の場合、このチャンバから発生する音の騒音レベルは約22.9[dBA]という結果が得られた。このとき、目標とする騒音レベルを20[dBA]とすると、このままでは目標を達成していない。なお、[dBA]は上述したようにA補正がかけられたもの、すなわち「騒音レベル」を意味する。以下、同様である。
n=2とすると、1次、3次の高調波は相殺されるが、2次は強め合ってしまい、騒音レベルは2次の18[dBA]の2倍である21[dBA]となってしまう。したがって、これでもまだ目標を達成していない。
そこで、本実施の形態では、n=3とする。こうすることで、3次の高調波は強め合うが、1次及び2次の音波は相殺され、騒音レベルは15[dBA]の3倍である19.8[dBA]となり、これは目標を達成している。すなわち、3つのチャンバを用いた場合、3つのチャンバを発生する音波の位相を120°ずつずらして駆動することで、騒音レベルを目標値以下とすることができる。
なお、騒音レベルの目標値を20[dBA]としたが、最悪1つのチャンバから生じる騒音レベルである上記22.9[dBA]が目標値として設定されていてもよい。
高調波成分を含まないようすにする他の方法としては、スピーカ(振動機構)の定格入力に対して十分に低い駆動電力の範囲で駆動するという方法がある。一般的にスピーカの定格入力に近い駆動電力でスピーカを駆動することで、発生する音波に含まれる高調波成分の割合が大きくなる。図16は、あるスピーカをその定格入力(0.5W)で駆動した場合と、定格の40%(0.2W)で駆動した場合の、基本波に対する高調波の振幅の比率表である。この表から、定格の40%(0.2W)で駆動した場合に高調波成分が低減していることが分かる。
本実施の形態では、ひずみ成分に対しても音波の相殺効果が得られるため、ひずみを伴う振動機構でも使用することができる。したがって、振動機構に対する仕様が限定されず、安価な振動機構を用いることができる。また、用いる振動機構のひずみ率に応じて、騒音を低減させるために必要となるチャンバの数を最小に設定することができ、低消費電力化、省スペース化が図れる。
図17及び図18は、本発明の別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。図18は、図17に示すA−A線断面図であり、図17は、図18に示すB−B線断面図である。この噴流発生装置61は、筐体68内にチャンバ62a及び62bを有して構成されている。チャンバ62a及び62bは筐体68及び筐体68内に設けられた壁69によって構成されている。チャンバ62a及び62bには、振動機構65a及び65bが夫々配置されている。振動機構65a及び65bの構成は、例えば図2で示した振動機構5等と同様である。筐体68には、チャンバ62a及び62bに内部がそれぞれ連通するノズル63a及び63bが設けられ、これによりチャンバ62a及び62bから空気が夫々吐出される。振動機構65a及び65bは壁69に設けられた開口部66a及び66bを夫々塞ぐように設けられている。振動機構65bがチャンバ62a内の空気を振動させることにより、ノズル63aから空気を吐出させる。また、振動機構65aがチャンバ62b内の空気を振動させることにより、ノズル63bから空気を吐出させる。振動機構65a及び65bは図2に示す制御部10と同様な図示しない制御部に接続され、例えば互いに逆位相で、かつ、同一振幅で振動するように制御される。
このように、振動機構65a及び65bが振動方向Rが同じとなるように、かつ、互いに逆向きとなるように配置されることで、スピーカのように非対称な形状を有する振動機構あるいは振動板であっても、全体的な対称性を確保することができる。したがって、ノズル63a及び63bから生じる夫々の音波の波形を極力同一にすることができ、静粛性の向上を図ることができる。
また、例えば、図12に示した噴流発生装置21を動作させる場合、ひずみ成分である高調波の位相にずれが生じるため、チャンバ22aと、チャンバ22bとから発生する音波の相殺効果が低減するおそれがある。
しかしながら、振動方向Rに垂直な面に対して対称的な構成を有する振動機構(図示せず)であれば、例えばそのような振動機構1つであっても、騒音を低減させることができる。この場合、当該振動板の表裏に設けられた各チャンバの材質、大きさ、形状、容積、開口部(ノズル)の大きさもしくは形状等を等しくすることが好ましい。これにより、夫々のチャンバから発生する音波は反転したものとなり、音波の合成波を小さくすることができる。具体的には、振動方向Rに垂直な面に対してほぼ対称的な構成を有する振動機構としては、第1のコイル及び第2のコイルが、適当な板部材の第1の面(例えば表面)及び第1の面とほぼ平行な第2の面(例えば裏面)に夫々設けられたものを用いることができる。第1のコイル及び第2のコイルとしては、例えば平面コイルを用いることができる。当該板部材としては、柔軟な樹脂製またはゴム製のものを用いることができる。そしてこの第1のコイル及び第2のコイルが設けられた板部材の第1の面側及び第2の面側に第1のマグネット及び第2のマグネットを配置させ、当該コイルに駆動電圧を印加することで、当該振動体を振動させることができる。このよう振動体は例えば図12に示したチャンバの中央に配置すればよく、また、第1のマグネット及び第2のマグネットは筐体22の底部と天井部とに夫々配置すればよい。なお、平面コイルは板部材の第1の面及び第2の面のうちいずれか一方にのみ配置されていてもよい。
図19は、さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す図である。以下、図1及び図2に示す部材または機能等について同様なものについては、その説明を簡略または省略する。
この噴流発生装置71において、振動機構5の振動制御部70の駆動信号源72、73及び74は、夫々振動機構5に互いに異なる周波数の駆動信号をそれぞれ出力する。振動機構6の振動制御部75の駆動信号源76、77及び78も同様に、夫々振動機構6に互いに異なる周波数の駆動信号をそれぞれ出力する。例えば、駆動信号源72及び76は同じ基本周波数の信号を生成する。
また、駆動信号源73及び74は、振動機構5の高調波成分の振動が発生しないような駆動信号を夫々生成する。例えば、振動機構5等の当該高調波の位相と逆位相で振幅及び周波数が同じ振動が発生するような駆動信号である。同様に、駆動信号源77及び78は、振動機構6の高調波成分の振動が発生しないような駆動信号を夫々生成する。
このような構成によれば、例えば駆動信号源72及び76からの信号の位相差及び振幅が制御されることにより(例えば同振幅で、かつ、180°ずれた位相で調整されることにより)、当該基本周波数の振動が互いに弱め合う。なおかつ、駆動信号源73等及び77等により、振動機構5及び6に高調波成分の振動が発生しないような駆動信号が生成される。つまり、基本周波数成分の音波が互いに弱め合い、かつ、高調波成分が発生しないので、騒音を低減させることができる。
なお、図19に示す形態と、図12に示す形態とを組み合わせることも可能である。すなわち、振動板が1つと、チャンバが2つと、当該1つの振動板に接続された図19に示す振動制御部70とを備えた噴流発生装置によっても、基本周波数成分の音波が互いに弱め合い、かつ、高調波成分が発生しないので、騒音を低減させることができる。
図20は、図19に示す形態において、基本周波数を100Hzとしたときに、振動制御部70の信号を加工して高調波成分であるひずみ成分を低減させた例を示す。この例では、基本周波数100Hzに200Hzおよび300Hzの信号を重畳して2次(200Hz)及び3次(300Hz)の高調波を低減させている。
図21は、さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す図である。この噴流発生装置81は、チャンバ11a及び12aに振動機構5及び6から発生する音波の状態(振幅や位相等)を検出するマイクロフォン82及び83を夫々有する。この検出信号は振動制御部80にフィードバックされ、振動制御部80により、振動機構5及び6からの音波が弱め合うようにそれらの振動が制御される。
本実施の形態では、振動機構5または6の経時変化などにより、その振動特性が変化したとしても、騒音を低減させることが可能となる。また、マイクロフォン82及び83がチャンバ11a及び12a内に夫々設けられることで、互いのチャンバからの音波の影響を受けずに当該チャンバの音波を検出することができるので、振動の制御を精度よく行うことができる。
以上説明した各実施の形態に係る各噴流発生装置1,21,41,61,71,81は、送風して発熱体を冷却するという目的に用いられたが、この目的には限られない。例えば、各噴流発生装置1,21,41,61,71,81は、燃料電池の燃料を供給する手段として用いることもできる。具体的には、燃料電池本体の酸素(空気)吸入口と、上記各実施の形態に係る噴流発生装置のチャンバのノズル(開口部)とを対向させるように配置すればよい。このようにすれば、噴流発生装置から吐出された噴流の空気が当該吸入口から酸素燃料として吸入される。これにより、軸流ファン等によって燃料を供給していた従来に比べ、装置全体の薄型化を達成しつつ、その軸流ファンを用いた場合と同等の発電効率を得ることができる。
図22は、さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。
噴流発生装置91は、図12に示した噴流発生装置が例えば2つ配列されて構成されたものであり、これらの噴流発生装置121と221とは実質的に同じものである。各制御部120及び220は、各振動板127及び227の振動がほぼ同一振幅、同一周波数及び逆位相となるように制御する。すなわち、振動機構125の振動板127が、チャンバ122bの圧力を上げる方向(図中下方)に移動するタイミングで、振動機構225の振動板227が、チャンバ222bの圧力を下げる方向(図中上方)に移動する。また、振動板127が、チャンバ122aの圧力を上げる方向(図中上方)に移動するタイミングで、振動機構225の振動板227が、チャンバ222aの圧力を下げる方向(図中下方)に移動する。
このようなスピーカ型の振動機構125等では、振動板127が振動する方向でその形状が非対称であり、また、そのボイスコイル部やヨーク部の形状が当該振動方向で非対称である。また、振動板127が振動することによるチャンバ122bの圧力差の方が、チャンバ122aの圧力差より大きい。したがって、各開口122c、122d、222c、222dから生じる音圧波形は、例えば夫々符号83a、83b、93a、93bで表した波形のようになる。振幅で見ると、波形83b>波形83aとなり、波形93b>波形93aとなる。波形83aと83bとが合成されると、合成波形84(第1の合成波形)が生成される。同様に、波形93aと93bとが合成されると、合成波形94(第2の合成波形)が生成される。制御部120及び220は、互いに逆位相で振動を制御するので、これら第1の合成波形84と第2の合成波形94とは互いに弱め合い、最終的にほぼフラットな波形90が生成される。
このように、各チャンバ122a及び122bで弱め合った第1の合成波形84と、各チャンバ222a及び222bで弱め合った第2の合成波形94とがさらに合成されて弱め合うので、さらに騒音の低減を図ることができる。
図23及び図24に本実施の形態の実験結果を示す。図23は、噴流発生装置91のうちの1つの噴流発生装置121のみを用い、駆動周波数を200Hzとしたときの音圧の波形、つまり上記第1の合成波形84を示す波形である。図23から分かるように、振動機構125の非対称性より、音波は完全に平坦にはならない。
図24は、噴流発生装置121と222とから夫々生じる第1の合成波形84、第2の合成波形94、及びこれらの最終的な合成波形90を示す波形である。駆動周波数は両者とも200Hzとし、位相差は170度とした。図24に示すように、各合成波形が弱められ、最終合成波形は、各合成波形の2分の1程度の音圧まで低減できた。なお、図23及び図24においては、噴流発生装置121及び222の両者から生じる夫々の音圧のレベル及び位相の相対的な関係に着目するので、グラフの単位や目盛り等の数値は何も限定されていない。
図25に、本実験による騒音スペクトルを示す。図に示すように、特に、200Hz、600Hzにおいて20dB近くの騒音が低減されていることが分かる。
本実施の形態において、最も距離が離れている2つの開口間の距離が上記の式(2)、または式(4)を満たせば、第1の合成波形と第2の合成波形とが強め合う箇所がなくなる。つまり、チャンバ122aの開口122cと、チャンバ222aの開口222dとの距離が上記の式(2)、または式(4)を満たせばよい。
噴流発生装置121と221とは同一の構成であるが、2つの装置が異なる構成であってもよい。2つの装置が異なる構成の場合、最終的な合成波形が弱め合うように、位相や振幅等が制御されればよい。
本実施の形態に係る噴流発生装置91は、筐体を2つ(121と221)用いる構成とされたが、3つ以上であってもよい。
上記の説明では、チャンバ122a等に設けられた開口の数について言及していないが、開口を多数設けてもよい。
上記の説明では、位相差を170度としているが、この値に限定するものではなく、合成波形の騒音レベルが小さくなるような値であればよい。例えば位相差を170度とは別の値にし、駆動周波数を制御することで騒音を低減させることも可能である。
噴流発生装置121及び221に加え、別の音波発生手段、例えば図示しないスピーカユニットのみを設け、その音圧、位相を調整することで、さらに騒音レベルを低減してもよい。たとえば、図24に示す最終合成波形の逆位相となる音波をスピーカユニットから発生させることで、合成波の騒音レベルをさらに低減させることができる。
上記の説明では、振動板127等の振動を正弦波にて駆動したが、振動板127等からの音波に高調波成分が含まれないように制御された信号にて振動板127等を駆動してもよい。この場合、各噴流発生装置121及び221からの音波に含まれる高調波成分がなくなるため、より一層の騒音低減効果が得られる。つまり、図25に示す400Hzの騒音レベルのピークがなくなることに相当する。
図26は、本発明のさらに別の実施の形態に係る気体噴出装置を示す断面図である。
本実施の形態に係る噴流発生装置101の筐体172は、振動板145により仕切られたチャンバ172a及び172bを形成している。筐体172の外部には、振動板145を振動させるためのアクチュエータ178が設けられている。振動板145には、該振動板145を可動させるアクチュエータ178のロッド185が接続されている。ロッド185は、筐体172に設けられた貫通孔172eに挿通されている。アクチュエータ178は、ヨーク182、マグネット183、コイル184等を有している。制御部170によってコイルに例えば交流電圧が印加されることで、ロッド185が図中上下に移動し、これにより振動板145が振動する。振動板145が振動することで、ノズル173及び174から交互に噴流が発生するとともに、逆位相で音波が発生し、夫々の音波は互いに弱められる。
本実施の形態では、アクチュエータ178が筐体172の外部に配置されているので、各チャンバ172a及び172bの容積を極力等しくすることができる。また、アクチュエータ178が筐体172の内部にあると、チャンバ72aまたは72bにそのアクチュエータ178の熱がこもる可能性がある。この状態で振動板145を振動させると、その熱を持った気流が噴出されてしまい、放熱の能力が低下する。しかしながら、本実施の形態ではそのような不都合を回避することができる。
図27は、図26に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である。以下、図27〜図29において、図26に示す部材または機能等について同様なものについては、その説明を簡略または省略する。
この噴流発生装置111には、ロッド185の横振れを吸収する吸収部材192が設けられている。この吸収部材192は、例えば蛇腹の部材で構成される。このような蛇腹部材に限らず、フレキシブルな樹脂やゴムであってもよい。この吸収部材192により、振動板145の振動方向に対するロッド175の横ぶれを抑えることができ、振動板145を安定して振動させることができる。横揺れが発生する場合、コイル184がヨーク182等に当り、擦れ音が出てしまうが本実施の形態によればそのような擦れ音は発生しない。また、横振れが生じると基本振動波とは別のモードの振動が生じやすくなるため、高調波が出てしまう。高調波は、上述したように極力発生させたくないので、本実施の形態のように横振れを防止することは有意義である。
また、本実施の形態では、例えば、吸収部材192が貫通孔172eを覆って筐体172を密閉するように設けられることにより、振動板45が振動したときに筐体172内部の空気が当該貫通孔72eから漏れることを防止することができる。つまり、吸収部材192がシール部材としても機能する。これにより、効率よく、各チャンバ172a及び172bから冷媒を吐出させることができる。
なお、このような固体のシール部材192に限らず、例えば、貫通孔172eを塞ぐように粘性のある流体のシール部材が設けられていてもよい。
図28は、図26に示す噴流発生装置のさらに別の変形例を示す断面図である。噴流発生装置121の筐体172には、ロッド185の軸受105a及び105bが装着されている。これらの軸受105a等としては、例えばリニアボール軸受、流体軸受等が用いられる。ロッド185は、振動板145を貫通し、貫通孔172eに対向してチャンバ172b側に設けられた貫通孔172fに挿通されている。軸受105a及び105bは夫々貫通孔172e及び172f付近に設けられている。このような構成によれば、軸受105aのみが用いられる場合より、ロッド185の横振れを小さくでき、安定してロッド185が可動する。したがって、振動板145を効率よく振動させることができる。また、ロッド185が筐体172の一側から他側まで延びるように構成されるので、チャンバ172a、172bごとの容積または形状等を等しくすることができる。これにより、さらに騒音の低減を図ることができる。
なお、軸受105aまたは105bが固体軸受の場合、当該固体軸受105aに液体が充填されていてもよい。これにより、ロッド185と軸受105aまたは105bとの隙間を介する、筐体172の内外の連通を遮断することができる。
図29は、図26に示す噴流発生装置のさらに別の変形例を示す断面図である。この噴流発生装置131では、チャンバ172a及び172b内にロッド185の軸受106a及び106bが夫々設けられている。噴流発生装置131では、図28に示した噴流発生装置121のように筐体下部の貫通孔172fは設けられていない。このような構成によっても、噴流発生装置121と同様な作用効果を得ることができる。
図26、図27〜図29において、ロッド185が挿通される筐体172の貫通孔172e等にシール部材が設けられるようにしてもよい。これにより、筐体内部の密閉性が高まり、効率よく冷媒を吐出させることができる。
図30は、本発明のさらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。この噴流発生装置201は、チャンバ204a及び204bの外輪郭を形成する上部筐体202Aと、チャンバ206a及び206bの外輪郭を形成する下部筐体202Bとを有している。筐体202Aと202Bとは夫々ほぼ同一の形状、大きさ等を有している。各筐体202A及び202Bには、各チャンバ204a、204b、206a及び206bから延設されたノズル207A、208A、207B及び208Bが設けられている。上部筐体202A及び下部筐体202Bの夫々の内部には、スピーカ構造の振動発生デバイス205A及び205Bが設けられている。上部筐体202Aと下部筐体202Bとの間には、振動発生デバイス205A及び205Bに共通の駆動部となるアクチュエータ203が設けられている。アクチュエータ203は、マグネット203a、ヨーク203b、コイル203c等でなる。コイル203cには、振動発生デバイス205A及び205Bの振動を制御する制御部210が電気的に接続されている。
振動発生デバイス205Aは、フレーム213A、このフレーム213Aにエッジ部材215Aを介して取り付けられた振動板211Aを有する。フレーム213Aは、上部筐体202Aの下部に形成された貫通孔202Aaに嵌合するように取り付けられている。フレーム213Aには、空気流通用の穴部213Aaが形成されている。エッジ部材215Aは、可撓性または弾性を有し、例えば樹脂やゴム等でなっている。上部筐体202Aの内部には、チャンバ204aと204bとを形成するための仕切り部材212Aが設けられている。この仕切り部材212Aの中央には穴212Aaが形成され、振動発生デバイス205Aのフレーム213Aが、この穴212Aaを下側から覆うように吸振材214Aを介して仕切り部材212Aに取り付けられている。
下部の振動発生デバイス205Bも、上部の振動発生デバイス205Aとほぼ同様の構成を有している。両者の異なるところは、振動板211Bに、コイル203cが装着されている点である。また、振動発生デバイス205Aと同様に、振動発生デバイス205Bは、仕切り部材212Bの穴212Baを上側から覆うように設けられている。
ヨーク203bの貫通孔203baには、ロッド209が挿通されている。さらに、ロッド209は、上記貫通孔202Aa及び202Baに挿通され、振動板211Aと振動板211Bとに接続されている。このような構成によって、2つの振動板211A及び211Bが一体的に振動する。
チャンバ204aの容積と、チャンバ204bの容積とがほぼ等しくなるように、上部筐体202Aが形成されている。具体的には、振動発生デバイス205Aの体積分だけ、下部のチャンバ204bの高さが上部のチャンバ204aの高さが高くなるように上部筐体202Aが形成されている。下部筐体202Bも同様に形成されている。
以上のように構成された噴流発生装置201の動作を説明する。制御部210によりコイル203cに交流電圧が印加されると、ロッド209が図中上下方向に可動し、これにより、振動板211A及び211Bが上下に振動する。振動板211A及び211Bが図中上に移動すると、チャンバ204a及び206b内の圧力が増加し、ノズル207A及び207Bから空気が吐出される。振動板211A及び211Bが図中下に移動すると、チャンバ204b及び206a内の圧力が増加し、ノズル208A及び208Bから空気が吐出される。ノズル207A及び208Aから発生する音波(特に、基本周波数の音波)は逆位相となるため、互いに弱め合う。また、ノズル207B及び208Bから発生する音波(特に、基本周波数の音波)も逆位相となるため、互いに弱め合う。
本実施の形態では、騒音が低減できるとともに、1つのアクチュエータ203及び4つのチャンバが設けられることで、少ない電力で空気の吐出量を増やすことができ、冷却効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、2つのエッジ部材215A及び215Bが設けられているので、振動板211A、211B、ロッド209等の横振れが小さくなる。図31に一般的なスピーカ235を用いた噴流発生装置を示す。このスピーカ235では、フレーム213と振動板211との間にエッジ部材215に加えてダンパ236が設けられるが、噴流発生装置231では、そのダンパ236が不要となる。ダンパ236は、横振れ防止には有効であるが、振動板が振動する上で抵抗となるため、余計な電力を消費する。したがって、ダンパ236が不要となれば、低消費電力で振動板211A等を振動させることができる。一方、ダンパ236がある場合と同じ電力を供給すれば、振動板の振幅を大きくすることができるので、冷却効率が向上する。
図31に示すスピーカ235と、図30で用いられる振動発生デバイス205A等に夫々2Wの電力を投入した時の変位を測定した。これらは同じマグネットとほぼ動寸法のヨークを用いた。また、振動板211A及び211の大きさは同じであり、直径70mm、300g程度である。このような条件において、図31に示す振動板211の振幅は1.32mm(振れ量は1.32×2=2.64mm)となった。一方、図31に示す構造では振動板211Aの振幅は2.26mmであり、同じ電力で2倍の振幅があった。また、図31の構造では振動板が2つあるので、その部分での効率はさらに倍となる。
さらに、本実施の形態では、アクチュエータ203が1つなので噴流発生装置201を小型化することができる。
図32は、図30に示した噴流発生装置201の変形例を示す。以下、図32〜図38において、図30に示す部材または機能等について同様なものについては、その説明を簡略または省略する。
この噴流発生装置231の上部筐体232Aには、平板状の振動板221Aがエッジ部材215Aを介して装着されている。下部筐体232Bにも、同様に、平板状の振動板221Bがエッジ部材215Bを介して装着されている。コイル203cが取り付けられる取り付け部材226とロッド229とが接続され、ロッド229は貫通孔232Aa及び232Baを介して振動板221A及び221Bに接続されている。これにより、アクチュエータが駆動することで、ロッド229が可動し、振動板221Aと221Bとが一体的に振動する。このような構成により、図30に示す噴流発生装置231に比べ対称性が向上し、さらに騒音を低減させることができる。
図33は、図32に示した噴流発生装置201の変形例である。この噴流発生装置241では、筐体が4つ設けられている。ロッド229は貫通孔232Aa及び232Baを介して振動板221A及び221Bに接続されるとともに、振動板221A及び221Bを貫通している。さらに、そのように貫通したロッド229は、貫通孔232Ab、232Bb、232Ca及び232Daを介して振動板221C及び221Dに接続されている。これにより、4つの振動板221A、221B、221C及び221Dを一体的に振動させることができるので、冷媒の吐出量をさらに増やすことができる。また、例えば冷却対象となる発熱体の数や配置によって、筐体の数を調整することができる。しかも、筐体の数に比例して冷媒の吐出量を増やすことができる一方で、アクチュエータ203は依然として1つで足りる。また、アクチュエータ203が各筐体232A、232B、232C及び232Dの中央、つまり、筐体232A及び232Bの間に設けられているので、対称性も損なわない。
図32に示した噴流発生装置231において、ロッド229が振動板221A及び221Bを貫通し、図28あるいは図29に示したように、その貫通したロッドの軸受が、上部筐体232Aの上部及び下部筐体232Bの下部に設けられるようにしてもよい。図33で示した噴流発生装置241についても同様である。
図34〜図37は、噴流発生装置201、231、241のアクチュエータ203の変形例を示す拡大断面図である。
図34に示すように、ヨーク203bの貫通孔203baにロッド209の軸受240が設けられている。軸受240は、例えば図示するようにボール軸受が用いられている。これにより、ロッド209の横振れ等を防止することができる。軸受としては、このような固体軸受ではなく、流体軸受が用いられてもよい。流体軸受が用いられることにより、騒音をさらに低減できる。この場合の流体は、液体が好ましく、また、磁性流体であることが好ましい。あるいは、軸受240の内部に粘性のある液体が含まれるようにしてもよい。これにより、上部筐体232Aの内部と下部筐体232Bの内部との連通を遮断することができ、夫々の筐体232A及び232Bで効率よく冷媒を吐出させることができる。
図35では、シール部材242A及び242Bが、上部筐体232Aとロッド209との間、及び下部筐体232Bとロッド209との間に夫々設けられている。シール部材242A及び242Bとしては、例えばゴム、樹脂等が用いられる。これにより、上部筐体232Aの内部と下部筐体232Bの内部との連通を遮断することができ、夫々の筐体232A及び232Bで効率よく冷媒を吐出させることができる。なお、固体のシール部材242A及び242Bに限らず、貫通孔203ba等に液体のシール部材が充填されていてもよい。
図36は、図34及び図35で示す形態を組み合わせたものである。これにより、ロッド209の横振れ等を防止することができるとともに、上部筐体232Aの内部と下部筐体232Bの内部との連通を遮断することができる。
図37は、上部筐体232A及び下部筐体232Bの貫通孔232Aa及び232Baに軸受243A及び243Bが夫々嵌着されている。軸受243A及び243Bは、固体軸受または流体軸受が用いられる。このような構成によっても、ロッド209を安定して可動させることができる。
図38は、図32に示した噴流発生装置231のさらに別の変形例を示す。この噴流発生装置251では、アクチュエータ255が、流体圧によりピストン255aを駆動させる駆動機構が用いられている。当該流体は、流体供給源252から流体の流通管254を介し、また、電磁弁等の切り替え弁253により配管256または257が選択されて、選択された方の配管を介してアクチュエータ255に供給される。ピストン255aは、ロッド209に固定されている。このような構成によっても、振動板221A及び221Bを振動させることができる。流体としては、液体、気体を問わない。
図39は、図28に示した噴流発生装置121のさらに別の変形例を示す。この噴流発生装置261のアクチュエータ265は、一般の回転式のモータが用いられている。このモータの回転運動はリンク機構266によりロッド185の直線方向の運動に変換されるようになっている。このような構成によっても、振動板145を振動させることができる。
図40は、本発明のさらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す斜視図である。
この噴流発生装置301では、筐体302がチャンバ302a及び302bの外輪郭を形成している。筐体302内部に上記で説明した各種振動板のうちいずれかが内蔵されることで、これが筐体302の内部を仕切り、チャンバ302a及び302bを形成している。筐体302には、短いノズル303aと長いノズル303bとが設けられている。長いノズル303bは、例えば金属または樹脂等でなり、曲折している。短いノズル303aは、例えば各チャンバ302a及び302bに6本ずつ、長いノズル303bは、例えば1本ずつ設けられている。
短ノズル303aだけでなく、長ノズル303bも上下で同じ長さに形成されている。これは、上下のチャンバ302a及び302bから各ノズルを介して生じる音波を逆位相として、互いに弱め合うようにするためである。
図41は、図40に示す噴流発生装置301の具体的な使用方法を説明するための斜視図である。図に示すように、回路基板246にはCPU248が搭載され、このCPU248には、当該CPU248の熱を拡散するためのヒートシンク247が接触している。また、回路基板246上には、CPU248の近傍に他のICチップ249が例えば複数搭載されている。噴流発生装置301は例えば2つ重ねられている。各噴流発生装置301は、各短ノズル303aから吐出される冷媒がヒートシンク247の放熱フィン247aに吹き付けられるように、かつ、各長ノズル303bから吐出される冷媒がICチップ249に吹き付けられるように配置されている。このような噴流発生装置301の配置により、ICチップ249を直接冷やすことができる。
このように、本実施の形態では、例えば長ノズル303bの曲折の方向等に応じて、様々な発熱体の配置に対応して当該発熱体を冷却することができる。羽根車を回転させる従来のファンでは、本実施の形態のように局所的に冷却することはできない。
噴流発生装置301の形態は、上述した形態に限られず、例えば、長ノズル303bの数や短ノズル303aの数は限定されない。また、長ノズル303bは、例えばフレキシブルな材料で構成することができる。この場合、具体的には、長ノズル303bはゴム、可撓性のある樹脂、あるいは、蛇腹等で構成される。これにより、様々な発熱体の配置に応じてノズルの方向を可変させることができる。
図42は、図40に示した噴流発生装置301の変形例を示す。以下、図42〜46において、図40に示す部材または機能等について同様なものについては、その説明を簡略または省略する。
図42に示す噴流発生装置311では、長ノズル304bが、上記長ノズル303bより太く形成されている。つまり、冷媒の流れる方向に垂直な流路断面積が、長ノズル303bより大きい。長ノズル304bの吐出口側には例えばそれより流路断面積の小さいノズル305が取り付けられている。このノズル305は、特になくてもかまわない。
長ノズル304bの流路は、短ノズル304aより長いので、その分抵抗が大きくなる。しかし、このように流路断面積を大きくすれば、長ノズル304bの流路抵抗が大きくなることを回避することができ、適切な量、適切な流速の冷媒を長ノズル304bから吐出させることができる。
図43は、さらに別の形態に係る噴流発生装置を示す。この噴流発生装置321のノズル304は、その冷媒の流入口側が、筐体302の側壁302cから筐体302の内部に突出するように設けられている。ノズル304の太さ、長さ、チャンバ302a等の容積、アクチュエータ(図示せず)の性能、振動板306の振幅、周波数等は、ノズル304から出る冷媒の流速のパラメータとなる。所望の流速を所望の周波数で発生させようとする場合、ノズル304の長さが影響する。このため、ノズルをある長さにして調整することがあるが、噴流発生装置321の配置の制約や、図示しないヒートシンクの位置の制約から、ノズルが筐体から延びる長さが自由にならないことがある。このような場合は、本実施の形態のように、ノズル304の一部をチャンバ302a、302b内に入れ込むことで、ノズル304の長さを所望の値にすることができる。
また、本実施の形態によればmノズル304の長さを極力長くすることができ、発生する音の周波数を低くすることができる。人間の聴感特性上、周波数が低い音ほど音が小さく聴こえるので、本実施の形態によれば、発生する音を極力小さくすることができる。
図44は、図40に示した噴流発生装置301のさらに別の変形例を示す。この噴流発生装置331のノズル307a及び307bは、下部に配置されたヒートシンク247の放熱フィン247aに向けて冷媒が吐出されるように、すべて曲げられている。図45は、放熱フィン247aの立設方向、つまり図中高さ方向でノズル307a及び307bを切断したときの断面図である。上部のチャンバ302aから延設されたノズル307aの先端は、放熱フィン247aの位置においてノズル307bの先端部より下方に配置されている。
噴流発生装置とヒートシンクとは、例えば図41のように配置されるのが単純であるが、この場合、噴流発生装置とヒートシンクとの設置面積が大きくなる。本実施の形態では、その設置面積を極力小さくすることができる。なお、ヒートシンク247から熱が噴流発生装置331に伝達されることを防ぎたい場合は、ヒートシンク247と噴流発生装置331との間に断熱材等を挿入しておけばよい。
図46は、図44及び45に示す噴流発生装置331の変形例を示す図である。この噴流発生装置341では、ノズル308aとノズル308bとが千鳥状に配置されている。つまり、ノズル308aとノズル308bとが、チャンバ302aと302bとの配列方向(図中高さ方向)で並ばないように配置されている。これにより、ノズル308aの長さとノズル308bの長さとを等しくすることができるので、消音効果の向上に寄与する。
図47及び図48は、これまで説明したように曲折するノズルを有する噴流発生装置の使用例を示す図である。図47及び図48に示すように、例えばコンピュータのケース270の外側にヒートシンク247が配置され、このヒートシンク247に向けてノズル309が延設されるように、噴流発生装置351がケース270内に配置されている。
一般的に、放熱目的でヒートシンクに当てる冷媒は、低温である方がよい。一般的には、ケース270の外部の温度が最も低く、ケース270の内部の温度は、内部の部品の発熱により、ケース270外よりも高くなっている。それゆえ、ヒートシンクと噴流発生装置とがケース270内にあることは不利である。現実的にはデスクトップPC等ではケース内部のCPUを冷却するために、ケース内の空気を当てて放熱している。そのためにより効率の高い放熱器が必要とされている。ヒートシンクと噴流発生装置をケース外に出して放熱すればよいのだが、スペースやデザインの問題で、もう少しすっきりとさせようという要求がある場合、図47及び図48に示したような形態が考えられる。
図48に示す形態では、ノズル309からの冷媒の吐出方向が下向きなので、ノズル309に埃等の異物が入りにくい。このような観点からは、ノズル309の冷媒の吐出方向は横向きでもよい。
図49は、さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。この噴流発生装置361の筐体362内には、筒形状の側壁365aを有する振動板365が配置されている。振動板365の側壁365aは振動方向Rに立設されており、この側壁365aの周囲であって、その上端部及び下端部は、筐体362に取り付けられたエッジ部材364a及び364bによってそれぞれ支持されている。これら支持部材としてのエッジ部材364a等は、可撓性または弾性を有し、例えば蛇腹状の樹脂やゴム等でなっている。側壁365aは、周方向に連続的に設けられていてもよいし、間欠的に設けられていてもよい。筐体362と、振動板365と、エッジ部材364aとでチャンバ362aが形成される。また、筐体362と、振動板365と、エッジ部材364bとでチャンバ362bが形成される。チャンバ362a及び362bの容積はほぼ等しくなるように設定されている。チャンバ362aは一点鎖線で示す複数の開口363aを有し、同様に、チャンバ362bは複数の開口363bを有する。開口363a及び363bは上記各実施の形態で示したようにノズル状のものであってもよい。
チャンバ362a内には、振動板365の振動させるためのアクチュエータ370が設けられている。アクチュエータ370は、ヨーク376、マグネット372、ヨークの機能を持つプレート373、コイル378、このコイル378が巻回されるとともに振動板365が固定された可動部材374等で構成される。コイル378には、アクチュエータ370の駆動信号を生成する制御部310が電気的に接続されている。可動部材374の側面には、通気孔374aが設けられている。
このような噴流発生装置361によれば、振動方向Rに沿って配列されたエッジ部材364a及び364bによって側壁365aが支持されることにより、振動板365の横振れを防止して安定した振動を得ることができる。また、横振れが抑えられることにより、マグネット372及びプレート373等と、可動部材374とが衝突しにくくすることができる。このように衝突しにくくすることで、プレート373等と可動部材374との隙間を狭くすることができコイル378にかかる磁界を強くできる。その結果、駆動機構は効率よく駆動力を得ることができる。さらに、衝突しにくくすることで、高次モードの振動を抑制することができ、ノイズを低減することができる。
なお、側壁365aの振動方向Rの長さが長いほど、エッジ部材364aとエッジ部材364bとの距離が長くなり、振動板365はより安定して振動する。しかし、筐体362の大きさが変わらない場合、エッジ部材364aとエッジ部材364bとの距離を長くし過ぎると、チャンバ362a及び362bの容積が小さくなるので、適宜その長さは設定される。
図50は、図49に示す噴流発生装置361の変形例を示す断面図である。以下、図50〜図52において、図49に示す部材または機能等について同様なものについては、その説明を簡略または省略する。
図50に示す噴流発生装置371の振動板375は、断面がほぼH形状をなしている。さらに両チャンバ362a及び362bに、図49に示したものと同様のアクチュエータ370a及び370bがそれぞれ配置されることにより、両チャンバ362a及び362bの形状及び容積が等しくなる。これにより、騒音の低減に寄与する。
図51は、図49に示す噴流発生装置361の別の変形例を示す断面図である。この噴流発生装置381の筐体382内に設けられた振動機構388は、フレーム386と、このフレーム386に支持されたアクチュエータ370a及び370bと、側壁385aがフレーム386に摺動可能に支持され、アクチュエータ370a及び370bによって振動する振動板385とを有する。振動板385の側壁385aは、フレーム386に対して、振動板385の振動方向に摺動可能になっている。つまり、本実施の形態に係る振動機構388は、フレーム386をシリンダとしたピストン状の振動板385を備えている。振動機構388のフレーム386は、その周囲が仕切り部材379に取り付けられており、これにより、チャンバ382a及び382bが形成される。フレーム386には通気孔386a、386bが形成されている。
本実施の形態に係る噴流発生装置381では、フレーム386が支持する、振動板385の側壁385aの支持面積、(接触面積)を極力大きくすることができるので、振動板385の横振れを防止して安定した振動を得ることができる。
本実施の形態において、フレーム386と側壁385aとの間に図示しない軸受が介在されていてもよい。あるいは、潤滑材が介在されていてもよい。潤滑材としては、鉱油系、合成系潤滑材等がある。モリブデン系の固体潤滑材でもよい。液体潤滑材なら、振動板385の表と裏の気密性を高めるのに効果的である。また、この流体に磁性流体等を使うと流体の保持が容易になる。
図52は、これまで説明した噴流発生装置で用いられるスピーカ型の振動機構の別の形態を示す断面図である。この振動機構280のアクチュエータ370は、ヨーク376、マグネット372、ヨークの機能を持つプレート373、コイル378、このコイル378が巻回されるとともに振動板285が固定された可動部材374等で構成される。このアクチュエータ370は、図49等に示すアクチュエータ370と同様のものである。アクチュエータ370のヨーク376は、通気孔286aを有するフレーム286に取り付けられ、振動板285も、エッジ部材287を介してフレーム286の開口端部に取り付けられている。
図53は、図52に示す振動板285及びエッジ部材287等を示す平面図である。図に示すように、図示しない制御部からの制御信号をコイル378に供給するための導線284が、エッジ部材287に形成された螺旋状の溝287aに沿って配線されている。導線284は、フレーム286に固定された上記端子台288に接続されている。符号287bで示す箇所はエッジ部材287の稜線である。このように、螺旋状の溝287aに沿って導線284が配線されることで、導線に加わる応力を低減し、断線を防止することができる。
一般的なスピーカでは、このような導線(一般的に錦糸線と言う)は、電磁コイルから空中を伝って直接端子台に接続されている。つまり、振動板は動くが、端子台は固定されているので、錦糸線の一側は動き、他側は固定される。振動板の数十、数百Hzの動きに追従して錦糸線には繰り返しの応力がかかるため、スピーカの耐久性を論じる場合に、この錦糸線の寿命が問題となる。
特に、上記各実施の形態に係る噴流発生装置が小型化される場合、振動板の面積もこれに伴って小さくなるので、その分、振幅を大きくして冷媒の噴出量を多くする必要がある。この場合、錦糸線の長さは短く、振動板の振幅は大きくなるので、錦糸線にかかる応力は大きくなりやすい。すなわち、耐久性としては悪い条件となりがちである。具体的には、例えば図53の破線で示すように導線289が配線される場合(振動板285の中央から外周に沿って導線が289が配線される場合)、導線284にかかる応力は大きい。したがって、図53に示したように、錦糸線284がエッジ部材287に螺旋状に配線される構成とすることは、断線防止には非常に効果的である。
図54は、図53に示す振動機構280が2つ対称的に配置されて構成された振動機構を示す断面図である。この振動機構290では、エッジ部材287の表裏両面に設けられた螺旋状の溝に導線284が配線されている。このようにエッジ部材287の蛇腹形状を利用して、表裏面に導線284を螺旋状に配線することができる。
このように構成された振動機構290が、例えば図51で示す筐体382内に、振動機構388の代わりに配設されて噴流発生装置が構成される。
なお、以上のような錦糸線は、エッジ部材287に埋め込まれたような形態であってもよい。また、エッジ部材287等に固定されていなくても、その形状を長期間に渡り保持できるならば、エッジ部材287とは独立して、螺旋状のコイルのような形で空中に浮いていてもよい。この場合、エッジ部材に螺旋状の溝は必要ない。これによっても導線にかかる応力は小さく出来る。
本発明の一実施の形態に係る噴流発生装置を示す斜視図である。 図1に示す装置の断面図である。 2つの振動板の振動を示す波形である。 例えばICチップ等の熱を放熱するときの例を示す斜視図である。 人の聴感特性を示したグラフ(A特性の等ラウドネス曲線)である。 音圧計を用いて噴流発生装置の騒音を測定した結果を示すグラフである。 2つの音源A、Bから発せられる音波の合成を説明するための図である。 2つの音源A、Bから発せられる音波の合成を説明するための図である。 チャンバが4つの場合における消音作用を説明するための図である。 音源が3つの場合において、夫々の音波に位相差を設けた場合の波形を示す図である。 2つの音波の合成波を算出したグラフである。 他の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。 さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す斜視図である。 図14は、例えば上記チャンバを2つ用いた場合に、それら2つのチャンバから夫々生じる音波の位相差を180°ずらした波形を示す図である。 3つのチャンバを用いた場合、それら3つのチャンバから夫々生じる音波の波形を示している。 あるスピーカをその定格入力で駆動した場合と、定格の40%で駆動した場合の、基本波に対する高調波の比率の表である。 さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す図であり、図18に示すB−B線断面図である。 図17に示すA−A線断面図である。 さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す図である。 基本周波数を100Hzとしたときに、振動制御部の信号を加工して高調波成分であるひずみ成分を低減させた例を示す。 さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す図である。 さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。 図22に示す1つの噴流発生装置のみを用い、駆動周波数を200Hzとしたときの音波の図である。 図22に示す2つの噴流発生装置から夫々生じる第1の合成波形、第2の合成波形、及び合成波形を示す図である。 騒音スペクトルを示す。 本発明のさらに別の実施の形態に係る気体噴出装置を示す断面図である。 図26に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である 図26に示す噴流発生装置のさらに別の変形例を示す断面図である。 図26に示す噴流発生装置のさらに別の変形例を示す断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。 スピーカが1つの場合の噴流発生装置を示す断面図である。 図30に示した噴流発生装置の変形例を示す図である。 図32に示した噴流発生装置の変形例を示す図である。 アクチュエータの変形例を示す拡大断面図(その1)である。 アクチュエータの変形例を示す拡大断面図(その2)である。 アクチュエータの変形例を示す拡大断面図(その3)である。 アクチュエータの変形例を示す拡大断面図(その4)である。 図32に示した噴流発生装置のさらに別の変形例を示す図である。 図28に示した噴流発生装置のさらに別の変形例を示す図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す斜視図である。 図40に示す噴流発生装置の具体的な使用方法を説明するための斜視図である。 図40に示した噴流発生装置の変形例を示す斜視図である。 さらに別の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。 図40に示した噴流発生装置のさらに別の変形例を示す斜視図である。 図44に示すノズルの断面図である。 図44及び45に示す噴流発生装置の変形例を示すノズルの断面図である。 曲折するノズルを有する噴流発生装置の使用例を示す図(その1)である。 曲折するノズルを有する噴流発生装置の使用例を示す図(その2)である。 さらに別の実施の形態に係る噴流発生装置を示す断面図である。 図49に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である。 図49に示す噴流発生装置の別の変形例を示す断面図である。 噴流発生装置で用いられるスピーカ型の振動機構の別の形態を示す断面図である。 図52に示す振動板及びエッジ部材等を示す平面図である。 図53に示す振動機構が2つ対称的に配置されて構成された振動機構を示す断面図である。
符号の説明
1,21,41,61,71,81,91,101,111,121,131,201,231,241,251,261,301,311,321,331,341,351,361,371,381…噴流発生装置
22c,22d…開口
82,83…マイクロフォン
27,7,8,127,227,145,211,211A,211B,221A,221B,221C,221D,285,306,365,375,385…振動板
10,20,70,80,120,220,170,210…制御部
11,12,22,68,172,202A,202B,232A,232B,232C,232D,362,382…筐体
11a,12a,22a,22b,62a,62b,122a,122b,222a,22b,172a,172b,204a,204b,206a,206b,224a,224b,226a,226b,302a,302b,362a,362b,382a,382b…チャンバ
13,14,43,44,63a,63b,173,174,207A,207B,208A,208B,303a,303b,304a,304,304b,307a,307b,308a,308b,309,363a,363b…ノズル
105a,105b,106a,106b,240,243A,243B…軸受

Claims (30)

  1. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記各開口のうち、少なくとも一組の前記チャンバが夫々有する開口の間隔をd(m)、前記一組のチャンバによって生じる夫々の音波の波長をλ(m)とした場合、
    d<λ/2を満たす
    噴流発生装置。
  2. 請求項1に記載の噴流発生装置であって、
    d<λ/6を満たす
    噴流発生装置。
  3. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記チャンバの数をn(nは3以上)とした場合、前記制御部は、前記夫々の音波の位相差を360/n[度]に制御する
    噴流発生装置。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の噴流発生装置であって、
    前記振動機構は、前記各チャンバのうち、少なくとも一組のチャンバを仕切るように設けられた振動板を有する
    噴流発生装置。
  5. 請求項に記載の噴流発生装置であって、
    前記制御部は、各チャンバによって生じる音波の振幅をすべてほぼ同じに制御し、
    前記各チャンバによって生じる夫々の音波に含まれる振動のうち、夫々のn次高調波同士の合成波による騒音レベルが、前記各チャンバのうち1つのチャンバによって生じる音波の騒音レベルよりも小さくなるようにnが設定されている
    噴流発生装置。
  6. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の噴流発生装置であって、
    前記振動機構は、振動方向である第1の方向に垂直な面に対してほぼ対称な形状の振動板を有する
    噴流発生装置。
  7. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の噴流発生装置であって、
    側壁を有し、前記各チャンバを形成する筐体と、
    一端及び他端が夫々前記側壁から前記筐体の外部及び内部に向けて突出するように設けられた前記冷媒の吐出ノズルと
    さらに具備する噴流発生装置。
  8. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記制御部は、前記振動機構を振動させるための定格入力より低い入力で当該振動機構を振動させる
    噴流発生装置。
  9. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記振動機構は、
    振動する方向に垂直な面に対して非対称な形状を有する第1の振動板と、
    前記第1の振動板とほぼ同一形状を有し、該第1の振動板の振動方向とほぼ同一方向に振動するように、かつ、当該振動方向で前記第1の振動板とは逆向きに配置された振動を与える第2の振動板とを有する
    噴流発生装置。
  10. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記制御部は、
    前記振動機構を前記第1の周波数で振動させるための駆動信号を生成する第1の信号生成部と、
    前記第1の周波数とは異なる周波数であって、前記振動機構を前記第1の周波数で振動させたときに該振動機構に含まれる第2の周波数での振動を発生させないようにするための該振動機構の駆動信号を生成する第2の信号生成部とを有する
    噴流発生装置。
  11. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部と
    前記各チャンバによって生じる夫々の音波を検出する音波検出部とを具備し、
    前記制御部は、前記音波の検出信号に基づき当該夫々の音波を制御する
    る噴流発生装置。
  12. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記各チャンバは、
    当該各チャンバのうち、少なくとも2つのチャンバでなる第1のチャンバ群と、
    少なくとも2つのチャンバでなる第2のチャンバ群とで構成され、
    前記振動機構は、
    前記第1のチャンバ群に含まれた前記冷媒に振動を与える第1の振動板と、
    前記第2のチャンバ群に含まれた前記冷媒に振動を与える第2の振動板とを有し、
    前記制御部は、前記第1のチャンバ群から生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記第2のチャンバ群から生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記第1のチャンバ群からの第1の合成音波と前記第2のチャンバ群からの第2の合成音波とが互いに弱め合うように、前記第1及び第2の振動板の振動を制御する
    噴流発生装置。
  13. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部と
    前記互いに弱め合った合成音波がさらに弱められるような別の音波を生成する音波生成部と
    を具備する噴流発生装置。
  14. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    振動方向である第1の方向に垂直な面に対してほぼ対称な形状の振動板を有し、前記振動板により前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部と
    貫通孔を有し、前記振動板により仕切られてチャンバ群を形成する筐体とを具備し、
    前記振動機構は、
    前記筐体の外部に配置され、前記振動板を駆動するためのアクチュエータと、
    前記貫通孔に挿通されて振動板に接続され、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドとを有し、
    当該噴流発生装置は、前記筐体に設けられ、前記ロッドの、前記第1の方向とは異なる第2の方向の振動を吸収する吸収部材をさらに具備する噴流発生装置。
  15. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    振動方向に垂直な面に対してほぼ対称な形状の振動板を有し、前記振動板により前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部と
    貫通孔を有し、前記振動板により仕切られてチャンバ群を形成する筐体とを具備し、
    前記振動機構は、
    前記筐体の外部に配置され、前記振動板を駆動するためのアクチュエータと、
    前記貫通孔に挿通されて振動板に接続され、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドとを有し、
    当該噴流発生装置は、前記貫通孔、または該貫通孔付近に設けられた、前記ロッドの第1の軸受をさらに具備し、
    前記ロッドは前記振動板を貫通し、
    当該噴流発生装置は、前記筐体における前記第1の軸受に対向する位置に設けられた、前記ロッドの第2の軸受をさらに具備する噴流発生装置。
  16. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記振動機構は第1及び第2の振動板を有し、
    当該噴流発生装置は、
    第1の貫通孔を有し、前記第1の振動板により仕切られて第1のチャンバ群を形成する第1の筐体と、
    前記第1の貫通孔に対向する第2の貫通孔を有し、前記第2の振動板により仕切られて第2のチャンバ群を形成する第2の筐体とをさらに具備し、
    前記振動機構は、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に配置され、前記第1及び第2の振動板を駆動するためのアクチュエータと、
    前記第1及び第2の貫通孔に挿通されて前記第1及び第2の振動板とを接続し、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドと
    を有する
    噴流発生装置。
  17. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    振動方向に垂直な面に対してほぼ対称な形状の振動板を有し、前記振動板により前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部と
    第1の貫通孔を有し、前記振動板のうち第1の振動板により仕切られて第1のチャンバ群を形成する第1の筐体と、
    前記第1の貫通孔に対向する第2の貫通孔を有し、前記振動板のうち第2の振動板により仕切られて第2のチャンバ群を形成する第2の筐体と、
    前記振動機構は、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に配置され、前記第1及び第2の振動板を駆動するためのアクチュエータと、
    前記第1及び第2の貫通孔に挿通されて前記第1及び第2の振動板とを接続し、前記アクチュエータの動きに同期して可動するロッドとを有する
    噴流発生装置。
  18. 請求項17に記載の噴流発生装置であって、
    前記第1の貫通孔、または該第1の貫通孔付近に設けられた、前記ロッドの第1の軸受さらに具備する噴流発生装置。
  19. 請求項18に記載の噴流発生装置であって、
    前記ロッドは前記第1の振動板を貫通し、
    当該噴流発生装置は、前記第1の筐体における前記第1の軸受に対向する位置に設けられた、前記ロッドの第2の軸受をさらに具備する
    噴流発生装置。
  20. 請求項19に記載の噴流発生装置であって、
    前記ロッドが挿通される第3の貫通孔を有し、前記振動板のうち該第3の貫通孔に挿通された前記ロッドが接続される第3の振動板により仕切られて第3のチャンバ群を形成する第3の筐体をさらに具備する噴流発生装置。
  21. 請求項17に記載の噴流発生装置であって、
    前記第1の貫通孔を介する前記第1の筐体の内外の連通を遮断するための第1のシール部材、及び前記第2の貫通孔を介する前記第2の筐体の内外の連通を遮断するための第2のシール部材のうち少なくとも一方をさらに具備する噴流発生装置。
  22. 請求項18に記載の噴流発生装置であって、
    前記アクチュエータは、前記第1及び第2の貫通孔を覆うように前記第1及び第2の筐体に当接し、
    当該噴流発生装置は、前記ロッドと前記アクチュエータとの隙間を介する、前記第1の筐体の内外の連通を遮断するためのシール部材をさらに具備する噴流発生装置。
  23. 請求項17に記載の噴流発生装置であって、
    前記アクチュエータは、前記第1及び第2の貫通孔を覆うように前記第1及び第2の筐体に当接し、
    前記アクチュエータは、
    前記ロッドの軸受と、
    前記ロッドと前記軸受との隙間を介する、前記第1の筐体と前記第2の筐体との連通を遮断するシールするシール部材とを有する
    噴流発生装置。
  24. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部と
    発熱体の熱を放熱するための複数の放熱フィンを備えたヒートシンク上に配置され、前記各放熱フィンが立設する立設方向にほぼ平行な側面を有し、前記各チャンバのうち少なくとも一組のチャンバを形成する筐体と、
    前記各放熱フィンに向けて前記筐体の側面から曲折して延びるように設けられ、前記一組のチャンバからそれぞれ前記冷媒を吐出させるための少なくとも一組のノズルと
    具備する噴流発生装置。
  25. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記振動機構は、
    振動の方向に沿うように立設された側壁であって、第1の端部と、前記振動方向で前記第1の端部と反対側に設けられた第2の端部とを有する側壁を有する振動板と、
    前記第1の端部を支持する第1の支持部材と、
    前記第2の端部を支持する第2の支持部材とを有する
    噴流発生装置。
  26. 開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記振動機構は、
    振動板と、
    前記振動板の周囲に沿って螺旋状に形成された溝を有し、前記振動板の周囲で該振動板を支持する支持部材と、
    前記振動板を駆動するための駆動部と、
    前記振動板及び前記支持部材に取り付けられるように前記溝に沿って配線され、前記制御部からの電気的な制御信号を前記駆動部に伝達するための導線とを有する
    噴流発生装置。
  27. 発熱体と、
    開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として前記発熱体に向けて吐出させるための振動機構と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記振動機構の振動を制御する制御部とを具備し、
    前記各開口のうち、少なくとも一組の前記チャンバが夫々有する開口の間隔をd(m)、前記一組のチャンバによって生じる夫々の音波の波長をλ(m)とした場合、
    d<λ/2を満たす
    電子機器。
  28. 発熱体と、
    開口を夫々有し、冷媒が含まれた複数のチャンバと、
    前記各チャンバに含まれた前記冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して冷媒を脈流として前記発熱体に向けて吐出させるための振動機構と、
    前記チャンバの数をn(nは3以上)とした場合、前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うようにするために、するために、前記夫々の音波の位相差を360/n[度]になるように前記振動機構の振動を制御する制御部と
    を具備する電子機器。
  29. 開口を夫々有する複数のチャンバに含まれた冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して前記冷媒を脈流として吐出させる工程と、
    前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うように、前記冷媒に与える振動を制御する工程とを具備し、
    前記各開口のうち、少なくとも一組の前記チャンバが夫々有する開口の間隔をd(m)、前記一組のチャンバによって生じる夫々の音波の波長をλ(m)とした場合、
    d<λ/2を満たす
    噴流発生方法。
  30. 開口を夫々有する複数のチャンバに含まれた冷媒に振動を与えることで、前記各開口を介して前記冷媒を脈流として吐出させる工程と、
    前記チャンバの数をn(nは3以上)とした場合、前記各チャンバから前記冷媒が吐出するときに生じる夫々の音波が互いに弱め合うようにするために、前記夫々の音波の位相差を360/n[度]になるように前記冷媒に与える振動を制御する工程と
    を具備する噴流発生方法。
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