JP4867324B2 - 放熱装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、気体の合成噴流を発生する噴流発生装置、この噴流発生装置が組み込まれた放熱装置及びこの放熱装置が搭載された電子機器に関する。
従来から、PC(Personal Computer)の高性能化に伴うIC(Integrated Circuit)等の発熱体からの発熱量の増大が問題となっており、様々な放熱の技術が提案され、あるいは製品化されている。
その放熱方法として、空気を脈流で吐出して合成噴流を生成し、この合成噴流を、放熱フィン(ヒートシンク)等に供給し、熱を持つ放熱フィンの表面に形成される温度境界層を効率良く破壊して放熱する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。このような噴流発生装置は、開口を有する筐体と、その筐体内の空気に圧力変化を起こす振動板とを有している。振動板が振動することで筐体内に圧力変化が生じ、開口を介して空気が脈流として吐出することで合成噴流が発生する。
合成噴流は、次のような原理で発生する。筐体の開口から空気が吐出されるときに空気の流れが生じることにより、筐体外の開口の周囲の気圧が低下し、これにより、当該周囲の空気が開口から吐出される空気に巻き込まれて合成噴流が発生する。
特開2005−256834号公報(段落[0079]、図1)
ところで、合成噴流を発生する噴流発生装置は、気体を脈流として吐出させるので、その気体の吐出時に、筐体内や気体吐出用の開口付近で気流が乱れ、その気流音が騒音になる場合がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、そのような騒音を低減することができる噴流発生装置、この噴流発生装置が組み込まれた放熱装置及びこの放熱装置が搭載された電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る噴流発生装置は、振動体と、内部と外部を連通する気体の流路を有し、前記内部に前記気体が含まれ、前記振動体の振動により前記気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記外部に吐出し、前記振動体が振動するときの気流の乱れを抑制するように構成された筐体とを具備する。
本発明では、振動体が振動するときの気流の乱れを抑制するように筐体が構成されているので、騒音を低減することができる。
「内部」及び「外部」というのは、「筐体」の内部及び外部である。
本発明において、筐体に形成された開口が流路を構成してもよいし、筐体に設けられたノズルが流路を構成してもよい。
「気体」は、例えば空気が挙げられるが、これに限らず、窒素、ヘリウムガス、あるいはアルゴンガス、その他の気体であってもよい。
本発明において、前記流路は、前記気体が吐出される方向にほぼ垂直な、長円形状の断面を有する。このように、流路がその内面に曲線を有することにより、流路内の気流の乱れを抑えることができる。「長円形状」とは、円または楕円と、直線とが組み合わされ、かつ、角がない形状である。特に、長円形状とすることにより、例えば円形の断面の流路に比べ、その断面積を大きくすることができ、流路を流れる気体の速度を小さくして騒音を低減できる。
本発明において、前記流路は、前記振動体の振動方向にほぼ平行に複数配列されている。振動体に近い流路ほど振動体の振動による気流の乱れが多くなると考えられる。したがって、本発明の構成によれば、振動体に遠い流路では気流の乱れが少なくなる。
本発明において、前記筐体は、前記流路を形成する流路壁面と、90度より大きい角度で前記流路壁面につながる内壁面とを有する。これにより、気流が内壁面及び流路壁面をスムーズに流れるようになる。
本発明において、前記筐体は、曲面を有する内壁面を有する。これにより、筐体内の気流がスムーズになり気流の乱れを抑えることができる。曲面は筐体の内壁面であれば、どこにあってもよい。
本発明において、前記筐体は、前記流路を形成する流路壁面を有し、前記曲面は、前記内壁面と前記流路壁面とをつなげるように設けられている。これにより、気流が内壁面、曲面及び流路壁面をスムーズに流れるようになる。
本発明に係る放熱装置は、発熱体と、振動体と、流路を有し、内部に気体が含まれ、前記振動体により前記気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記発熱体に向けて吐出し、前記振動体が振動するときの気流の乱れを抑制するように構成された筐体とを具備する。
本発明において、前記発熱体は、前記各流路の配列方向に所定の間隔で複数のフィンを有するヒートシンクであり、前記流路は、前記配列方向で前記所定の間隔より狭い幅を有する。これにより、流路から吐出された気体がヒートシンクの各フィンの端面に衝突することを回避することができる。すなわち、気流が各フィンの端部に衝突すると、その端面付近で気流が乱れるが、本発明ではそのような事態を避けることができる。
本発明において、前記各フィンは、前記筐体が配置される側の包絡面を有し、前記流路は、前記包絡面に接する端部を有する。このような構成によっても、各フィンの端面に気流が衝突することを回避して気流の乱れを抑えることができる。
本発明において、放熱装置は、端部を有し、前記各流路から吐出される前記気体を前記外部へそれぞれ導く複数のノズルをさらに具備し、前記各ノズルは、前記端部が前記各フィンの間に挿入されるように配置されている。これにより、上記のように流路から吐出された気体がヒートシンクの各フィンの端部に衝突することを確実に回避することができる。
本発明の他の観点に係る放熱装置は、発熱体と、振動体と、流路を有し、内部に気体が含まれ、前記振動体により前記気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記発熱体に向けて吐出し、前記気体を吐出するときの気流の乱れを抑制するように前記発熱体に対する前記流路の位置が設定された筐体とを具備する。具体的には、上述のように、流路が上記各フィンの配列方向で上記所定の間隔より狭い幅を有しているか、あるいは、そのような条件に加えて流路の端部が包絡面に接しているか、あるいは流路の端部が各フィンの間に挿入されるように配置されていればよい。
本発明に係る電子機器は、発熱源と、前記発熱源に熱的に接続された放熱部材と、振動体と、流路を有し、内部に気体が含まれ、前記振動体により前記気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記放熱部材に向けて吐出し、前記振動体が振動するときの気流の乱れを抑制するように構成された筐体とを具備する。
「熱的に接続された」とは、直接的に接しているか、または、熱伝導性の部材や熱伝導性のシート状の部材を介して接続されていることを意味し、気体や液体等の流体によって熱伝導する場合は含まれないものとする。
本発明の他の観点に係る電子機器は、発熱源と、前記発熱源に熱的に接続された放熱部材と、振動体と、流路を有し、内部に気体が含まれ、前記振動体により前記気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記放熱部材に向けて吐出し、前記気体を吐出するときの気流の乱れを抑制するように前記放熱部材に対する前記流路の位置が設定された筐体とを具備する。
以上のように、本発明によれば、合成噴流を発生する噴流発生装置の気流の乱れによる騒音を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態及び参考例を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の参考例に係る放熱装置を示す斜視図である。
放熱装置100は、発熱体としてのヒートシンク60と、この合成噴流を発生してこれをヒートシンク60に供給する噴流発生装置10とを備えている。ヒートシンク60は、複数の放熱フィン60aを有し、複数の放熱フィン60aは所定の間隔をあけて配列されている。ヒートシンク60には、発熱源として図示しないプロセッサ等のICが熱的に接続されている。発熱源とは、ICに限られず、抵抗等のその他の電子部品、またはモータ等が挙げられ、自ら発熱するものなら何でもよい。
図2は、噴流発生装置10を示す断面図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。図4は、放熱装置100のヒートシンク60側から見た正面図である。
噴流発生装置10は、内部に空気が含まれた筐体1、筐体1の前面1aに装着されたノズル体2を備えている。筐体1の前面1aには開口1cが形成されている。ノズル体2には空気の流路2a、2bがそれぞれ複数形成され、これらの流路2a、2bを介して筐体1の内部と外部とが連通している。流路2a、2bは、筐体1及びノズル体2の長手方向(X方向)に配列されている。流路2a、2bは空気が吐出する方向(Y方向)の断面が円形に形成されている。このように、流路2a及び2bがその内面に曲線を有することにより、内面に角がある場合に比べ、流路2a及び2b内の気流の乱れを抑えることができ、騒音が低減される。流路2a及び2bの断面は、円形に限らず、楕円、放物線、または双曲線等、他の二次曲線形状でよい。あるいは、これらのうち少なくとも2つの組み合わせでもよい。あるいは、後述するように円または楕円と、直線とが組み合わされた長円形状でもよい。
なお、筐体1とノズル体2とを別体としたが、両者が一体でもよい。つまり筐体1に、筐体1の内外を連通する孔(流路)が複数設けられる構成であってもよい。
筐体1内には、振動体としての振動板3、振動板3の周囲に設けられ振動板3を振動可能に支持する弾性支持部材6、振動板3を駆動する駆動装置5が設けられている。弾性支持部材6は、例えば筐体1の内壁1d(図2参照)に装着されている。振動板3は板状になっているが、板状に限られない。振動板3及び弾性支持部材6により、筐体1内に2つのチャンバ16及び17が形成される。図3中、振動板3より左側のチャンバ16は、上記流路2aを介して外部と連通している。振動板3より右側のチャンバ17は、流路2bを介して外部と連通している。
駆動装置5は、X方向で筐体1のほぼ中央に配置されている。駆動装置5は、例えば電磁駆動型の駆動装置である。具体的には、駆動装置5は、ヨーク7及び9が対面したメインヨーク14内に、プレート状のヨーク13を挟む2つのマグネット11及び12が配置されて構成されている。プレートヨーク13、マグネット11及び12は、円板状に形成されてもよいし、多角形板状に形成されてもよい。プレートヨーク13の周囲にはコイル8が巻回され、このコイル8に振動板3のほぼ中央に固定されている。コイル8は、例えば図示しないコイルボビンに巻回され、このコイルボビンに振動板3が固定されていてもよい。メインヨーク14、プレートヨーク13、マグネット11及び12により磁気回路が形成され、コイル8が通電されることで振動板3がR方向(X方向)に振動する。
なお、駆動装置5は電磁駆動型としたが、これに限らず、圧電駆動型、または静電駆動型であってもよい。圧電駆動の場合、振動板3自体が圧電アクチュエータになり、小型化が期待される。
筐体1は、例えば、樹脂、ゴム、または金属でなる。樹脂やゴムは成形で作製しやすく量産向きである。また、筐体1が樹脂やゴムの場合、駆動装置5の駆動により発生する音、あるいは振動板3が振動することにより発生する空気の気流音等を抑制することができる。つまり、筐体1が樹脂やゴムの場合、それらの音の減衰率も高くなり、騒音を抑制することができる。さらに、軽量化に対応でき、低コストとなる。樹脂等の射出成形で筐体1が作製される場合は、ノズル体2と一体で成形することも可能である。
筐体1が熱伝導性の高い材料、例えば金属でなる場合、駆動装置5から発せられる熱を筐体1に逃がして筐体1の外部に放熱することができる。金属としては、アルミニウムや銅が挙げられる。熱伝導性を考慮する場合、金属に限らず、カーボンであってもよい。金属としては、射出成形が可能なマグネシウム等も用いることができる。
以上のように構成された噴流発生装置10の動作について説明する。
駆動装置5に例えば正弦波の交流電圧が印加されると、振動板3は正弦波振動を行う。これにより、チャンバ16及び17内の容積が増減する。チャンバ16及び17の容積変化に伴い、それらチャンバ16及び17の圧力が変化し、これに伴い、それぞれ流路162a及び2bを介して空気の流れが脈流として発生する。例えば、振動板3がチャンバ16の容積を増加させる方向に変位すると、チャンバ16の圧力は減少し、チャンバ17の圧力は増加する。これにより流路2aを介して筐体1の外部の空気がチャンバ16内に流れ込み、チャンバ17にある空気が流路2bを介して外部に吐出される。逆に、振動体3がチャンバ16の容積を減少させる方向に変位すると、チャンバ16の圧力は増加し、チャンバ17の圧力は減少する。これによりチャンバ16にある空気が流路2aを介して外部に噴出され、流路2bを介して外部の空気がチャンバ17内に流れ込む。流路2a及び2bから空気が吐出されるときに流路2a及び2bの周囲の気圧が低下することにより、当該周囲の空気が各流路から噴出される空気に巻き込まれ、合成噴流が発生する。この合成噴流が、ヒートシンク60に吹き付けられることにより、ヒートシンク60が放熱される。
一方、流路2a及び2bから空気が吐出されるときに、各流路2a及び各流路2bから独立して、振動板3の振動による騒音が発生する。しかしながら、各流路2a及び各流路2bとで発生する各音波は逆位相の音波であるため互いに弱められる。これにより、騒音が抑制され、静音化を図ることができる。
ここで、このような噴流発生装置10では、振動板3に近い位置ほど振動板3の振動による気流の乱れが多くなると考えられる。これは、流路2a、2bを介して流入出する空気の流れと、振動する振動板3とが干渉するからである。このような気流の乱れも、騒音の原因の1つとなる。しかしながら、本参考例では、流路2a及び2bは振動方向Rにほぼ平行に配列されている。したがって、振動板3に近い流路2a及び2bを介する気流は、振動する振動板3と干渉するが、振動板3から離れた流路2a及び2bを介する気流は、振動板3と干渉しない。振動板3の振幅(図3で、一点鎖線で示される振動板3の左右死点間の幅)を考慮すれば、すべての流路2a及び2bのうちほとんどの流路内の気流は、振動する振動板3と干渉しない。これにより、騒音を低減することができる。
本参考例では、駆動装置5が、X方向(振動方向R)で筐体1のほぼ中央に配置されるとともに、振動板3の振動方向Rに対して2つのマグネット11及び12が対称的に配置され、メインヨーク14も振動方向Rに対して同様に対称構造でなる。したがって、後述するように振動板3が振動してノズル体2を介して空気を吐出する場合、チャンバ16からの空気の吐出量と、チャンバ17からの空気の吐出量とをほぼ同じにすることができる。これにより騒音低減に寄与する。さらに、駆動装置5が振動板3の振動方向Rで対称構造でなることにより、チャンバ16及び17の気流の状態も振動板3に対して対称となり、騒音低減に寄与する。
なお、駆動装置5の構成は、必ずしも対称構造でなくてもよく、図3に示した構成に限られない。例えばマグネット11及び12のうちいずれか一方が設けられ構成でもよい。またその場合、ヨーク7及び9のうちいずれか一方が設けられる構成でよい。あるいは、2つの電磁駆動型の駆動装置5が振動板3の両側、すなわちチャンバ16及び17にそれぞれ配置される構成としてもよい。
参考例において、図4及び図5に示すように、各流路2a及び2bの、配列方向(X方向)の幅tは、放熱フィン60a同士の間隔uより狭く形成されていることが好ましい。流路2a及び2bから吐出される気流18の幅は、気流18が放熱フィン60aに向かうにしたがって広がっていく。ここで、上記のu>tの条件の下、流路2a及び2bの端部2cと、放熱フィン60aの端面60bとの距離sについて、s≦(1/2)t程度に設定されることにより、図6に示すように気流18が、放熱フィン60aの端面60bに衝突することを回避することができる。図6では、放熱フィン60aの端面60b付近で気流の乱れが発生している。例えば図4及び図5において、tが1〜2mmなら、sは0.5〜1.0mmとすることが好ましい。
ここで、図7(A)及び図7(B)に示すように、例えば噴流発生装置の筐体21に横長の流路21aが設けられる場合、流路21aから吐出された空気流が各放熱フィン60aの端面60bに衝突するので、その端面60b付近で気流が乱れ騒音が出る。また、図8(A)及び図8(B)に示すように、たとえ筐体31に流路31aが複数設けられている場合であっても、流路31aの幅は各放熱フィン60aの間隔より大きい。したがって、この場合も、図9に示すように流路31aから吐出された空気流が各放熱フィン60aの端面60bに衝突するので、その端面60b付近で気流が乱れ騒音が出る。したがって、上述の図4及び図5で示したように、極力u>tを満たし、かつ、流路2a及び2bの端部が、放熱フィン60aの端面60bに極力近づけられて配置されることが好ましい。
あるいは、図10に示すように、放熱フィン60aの端面60bにノズル体2が接するように、すなわち、ヒートシンク60の包絡面60cに流路2a及び2bの端部が接するように設定されてもよい。ほかにも、図11に示すように、噴流発生装置の筐体41に、流路41bを有するノズル41aが設けられ、ノズル41aが各放熱フィン60aの間に挿入されるように配置される形態も考えられる。図10及び図11に示すような形態によれば、気流が端面60bに衝突することを確実に回避することができ、騒音を低減することができる。
図12に本発明の一実施の形態に係る放熱装置の正面図を示す。本発明の一実施の形態は、上述した参考例の断面円形状の流路2a,2bを図12に示すように、断面が長円形状の流路25aとしたものである。噴流発生装置30の筐体25に、断面が長円形状の流路25aが、図示しない振動板の振動方向(図中、横方向)に複数配列されている。長円形状とすることにより、例えば円形の断面の流路に比べ、その断面積を大きくすることができ、流路を流れる気体の速度を小さくして騒音を低減できる。
あるいは、図13に示すように、噴流発生装置40の筐体35に、上下2段に設けられた流路35aが図示しない振動板の振動方向(図中、横方向)に複数配列されていてもよい。この場合も、流路断面積の総和が増えるので、単位時間あたりの空気の総吐出量が同じであれば空気の流速が小さくなり、騒音を低減できる。
図14は、さらに別の参考例に係る噴流発生装置を示す斜視図である。図15は、図14に示す破線F部分の断面図である。
噴流発生装置50の筐体51の前面51aには、空気の流路52が上側に設けられ、流路53が下側に設けられている。筐体51内に配置された振動板33及びこれを支持する弾性支持部材36により、筐体51内が二分されている。これにより、筐体51内に、チャンバ54及び55が形成される。チャンバ54及び55は、流路52及び53を介してそれぞれ筐体51の外部と連通している。
なお、流路52または53は、図に示すように長い形状ではなく、図1〜図6、図12、図13等で示したように、穴(流路)が複数設けられるような形態であってもよい。その場合、その流路と、上記ヒートシンク60の放熱フィン60aとが、例えば上記u>tの関係を満たしたり、図10や図11で示した関係を満たしたり、様々な形態が考えられる。
筐体51の上部には、振動板33を駆動するための駆動装置45が配置されている。例えば円筒状のヨーク26の内側に、ほぼ垂直方向(図15中、Z方向)に着磁されたマグネット27が内蔵され、マグネット27には、例えば円板状のヨーク34が取り付けられている。このマグネット27、ヨーク26及び34により磁気回路が構成される。マグネット27とヨーク26との間の空間には、コイル28が巻回されたコイルボビン29が出入りするようになっている。コイルボビン29は振動板33の表面に固定されている。このような駆動装置45により、振動板33を矢印Rの方向に振動させることができる。
流路52は、流路壁面51bによって形成され、筐体51内には、90度より大きい角度αでその流路壁面51bにつながる内壁面(斜面)51c及び51dが設けられている。斜面51c及び51dは、X方向に沿って延びるように設けられている。角度αは90度より大きければよく、任意に設定可能である。流路53のある側についても同様な構成の斜面51c及び51dが設けられている。斜面51dと流路壁面51bの間の角度は、αでもよいし、αとは別の角度であって90度より大きい角度であってもよい。
このように構成された噴流発生装置50では、駆動装置45の駆動によって、振動板33がZ方向(R方向)に振動する。これにより、チャンバ54及び55の容積が交互に増減し、すなわち圧力変化が起こり、流路52及び53を介して交互に脈流として空気が吐出される。
参考例では、流路壁面51bにつながる斜面51c及び51dが設けられているので、気流が斜面51c及び51dに沿ってスムーズに流れるようになる。すなわち、筐体51内の流路52及び53付近で気流が乱れることを抑制することができ、騒音が低減される。
図16は、図15におけるB−B線断面図である。上記したように、流路壁面51bにつながる斜面は、図15に示したX方向に延びる斜面51c及び51dだけでなく、Z方向に延びる斜面51eが設けられていてもよい。
図17は、図15に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である。この噴流発生装置の筐体61には、上下2段に流路62及び63が設けられている。流路62は、流路壁面61bにより形成され、流路壁面61bと斜面61cとの間には曲面61f及び61gが形成されている。流路63がある側についても同様に、曲面61f及び61gが形成されている。これにより、空気が、斜面61c(61d)、曲面61f(61g)及び流路壁面61bをスムーズに流れるようになり、騒音が低減される。また、本参考例では、天井面や床面から斜面61cにつながる面も曲面61hが形成されている。
なお、図17に示す参考例でも、図16で説明した趣旨と同様に、Z方向で見て曲面が形成されていてもよい。
図18は、図17に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である。この噴流発生装置の筐体71の内壁面は、天井面71a、垂直壁面71b及びこれらをつなぐ曲面71dを有する。また、筐体71の内壁面は床面71cを有し、さらに床面71cと垂直壁面71bとをつなぐ曲面71eを有する。これらのよう曲面71d及び71eが設けられることにより、筐体71内の気流がスムーズになり、騒音が低減される。
なお、図18に示す参考例でも、図16で説明した趣旨と同様に、Z方向で見て曲面が形成されていてもよい。
図15、図17及び図18では、筐体51、61、71が開口されて流路52等が形成される形態を示したが、上述したように筐体とは別体のノズル体(図1、2等参照)に、斜面や曲面が形成される形態であってもよい。
図19は、上述した放熱装置100等が電子機器としてPC200に搭載された状態を示す斜視図である。噴流発生装置10から供給される合成噴流がヒートシンク60に吹き付けられ、ヒートシンク60の背後に設けられたPC筐体の排気口37から、熱を持つ空気が排出される。
図19の電子機器として、ラップトップ型のPCを例に挙げたが、電子機器は、デスクトップ型のPCでもよい。PCに限らず、PDA(Personal Digital Assistance)、電子辞書、カメラ、ディスプレイ装置、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、携帯電話、ゲーム機器、カーナビゲーション機器、ロボット機器、その他の電化製品等が挙げられる。
発熱体としては、ヒートシンクに限らず、例えばIC、コイル、抵抗等の電子部品等が挙げられ、発熱するものなら何でもよい。
本発明の参考例に係る放熱装置を示す斜視図である。 図1に示す噴流発生装置の断面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 放熱装置のヒートシンク側から見た正面図である。 流路の幅と、放熱フィンの間隔の関係を説明するための図である。 放熱フィンの端面付近で気流の乱れが発生している様子を示す図である。 横長の流路が設けられる場合に、放熱フィンの端面付近で気流の乱れが発生している様子を示す図である。 図7と同様に、放熱フィンの端面付近で気流の乱れが発生している様子を示す図である。 図8に示す噴流発生装置及び放熱フィンの平面図である。 本発明の他の参考例に係る放熱装置の一部を示す平面図であり、放熱フィンの端面にノズル体が接した形態を示す図である。 本発明のさらに別の参考例に係る放熱装置の一部を示す平面図であり、ノズルが各放熱フィンの間に挿入されるように配置される形態を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る放熱装置の正面図であり、流路の断面が長円形状でなる形態を示す図である。 本発明のさらに別の参考例に係る放熱装置の正面図であり、上下2段の流路が設けられた形態を示す図である。 さらに別の参考例に係る噴流発生装置を示す斜視図である。 図14に示す破線部分の断面図である。 図15におけるB−B線断面図である。 図15に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である。 図17に示す噴流発生装置の変形例を示す断面図である。 上述した放熱装置等が電子機器としてPCに搭載された状態を示す斜視図である。
符号の説明
1、21、31、35、41、51、61、71…筐体
2…ノズル体
2a、2b、25a、31a、52、53、62、63…流路
3、33…振動板
5、45…駆動装置
10、30、40、50…噴流発生装置
51b、61b…流路壁面
51c、51d、51e…斜面(内壁面)
60…ヒートシンク
60a…放熱フィン
60b…端面
60c…包絡面
61f、61g、71d、71e…曲面
100…放熱装置
200…PC

Claims (5)

  1. 発熱体と、
    振動体と、
    2つのチャンバと流路とを有し、内部に気体が含まれ、前記振動体の振動により前記チャンバ内の気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記発熱体に向けて吐出し、前記振動体が振動するときの気流の乱れを抑制するように構成された筐体とを具備し、
    前記振動体は、前記2つのチャンバの間にあり、
    前記流路は、前記気体が吐出される方向にほぼ垂直な長円形状の断面を有し、各前記チャンバに複数連通するように配列され、その配列方向は、前記振動体の振動方向とほぼ平行であり、
    前記発熱体は、前記流路の配列方向に所定の間隔で配列された複数のフィンを有するヒートシンクである放熱装置。
  2. 請求項1に記載の放熱装置であって、
    前記流路は、前記流路の配列方向で前記フィンの所定の間隔より狭い幅を有する放熱装置。
  3. 請求項2に記載の放熱装置であって、
    前記各フィンは、前記筐体が配置される側の包絡面を有し、
    前記流路は、前記包絡面に接する端部を有する放熱装置。
  4. 請求項2に記載の放熱装置であって、
    端部を有し、前記各流路から吐出される前記気体を前記外部へそれぞれ導く複数のノズルをさらに具備し、
    前記各ノズルは、前記端部が前記各フィンの間に挿入されるように配置されている放熱装置。
  5. 発熱源と、
    前記発熱源に熱的に接続された放熱部材と、
    振動体と、
    2つのチャンバと流路とを有し、内部に気体が含まれ、前記振動体の振動により前記チャンバ内の気体に圧力変化が与えられることで、前記流路を介して前記気体を脈流として前記放熱部材に向けて吐出し、前記振動体が振動するときの気流の乱れを抑制するように構成された筐体とを具備し、
    前記振動体は、前記2つのチャンバの間にあり、
    前記流路は、前記気体が吐出される方向にほぼ垂直な長円形状の断面を有し、各前記チャンバに複数連通するように配列され、その配列方向は、前記振動体の振動方向とほぼ平行であり、
    前記放熱部材は、前記流路の配列方向に所定の間隔で配列された複数のフィンを有するヒートシンクである電子機器。
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