JP3437882B2 - 能動騒音制御システムを備えた電子機器 - Google Patents

能動騒音制御システムを備えた電子機器

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JP3437882B2
JP3437882B2 JP12104095A JP12104095A JP3437882B2 JP 3437882 B2 JP3437882 B2 JP 3437882B2 JP 12104095 A JP12104095 A JP 12104095A JP 12104095 A JP12104095 A JP 12104095A JP 3437882 B2 JP3437882 B2 JP 3437882B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,能動騒音制御システム
を備えた電子機器に関する。発熱量の大きい大型の電子
機器は,空冷ファン,排気ダクトを設け強制的に冷却す
るようにしているが,冷却用空気の発生する騒音が排気
ダクトから外部に放射される。そのため,騒音が低減さ
れるように電子機器を構成する必要がある。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の電子機器を示す。図11
(a)は正面図であり,図11(b)は側面図である。
【0003】図11において,300は電子機器であ
る。301,302,303,304,305,306
はファンであって,冷却用の空気流を強制的に生成する
ものである。
【0004】307は排気ダクトであって,電子機器を
冷却した空気を排気するものである。310は電子機器
収納部である。
【0005】311は吸気ダクトであって,電子機器収
納部に空気を取り入れるものである。312はエアフィ
ルタ1であって,電子機器収納部310に入る空気をろ
過するものである。
【0006】313はオリアミであって,吸気ダクト3
11内にゴミが吸い込まれるのを防止するものである。
314はエアフィルタ2であって,電源装置315に入
る冷却空気をろ過するものである。
【0007】316はルーパである。320は支持台で
ある。図11の構成において,ファン301〜304に
より空気流が強制的に生成され,吸気ダクト311の下
部より冷却空気が流入し,電子機器収納部310に収納
されている電子機器を冷却する。電子機器を冷却して加
熱された空気はファン301〜306により排気ダクト
307から強制的に排気される。
【0008】図11のような電子機器300はファン3
01〜306の発生する空気流に基づく騒音が排気ダク
ト307から外部に放射されていた。そのため,排気ダ
クト,吸気ダクトの内部に吸音材を設け,騒音を減らす
ようにしていたが,吸音材で低減できる騒音の周波数は
約1KHz以上の高いものであり,それ以下の低い周波
数は低減できなかった。そこで,約1KHz以下の騒音
は能動騒音制御システムを設け,排気ダクトの出口にス
ピーカを設け,騒音と逆位相の音を流して騒音を低減す
るようにしている。
【0009】図12は従来の能動騒音制御システムであ
る。図12において,330は排気ダクトである。
【0010】331はファンである。332は騒音検出
センサであって,排気ダクト330の入口側の騒音を検
出するマイクロフォン(以後,マイクと称する)であ
る。
【0011】333はエラー検出センサであって,排気
ダクトの出口側の騒音を検出するマイクロフォンであ
る。334は二次音源であって,スピーカであり,排気
ダクト330の出口において騒音を打ち消す音を発生す
るものである。
【0012】335は帰還抑制フィルタであって,二次
音源334から発生した消去音が騒音検出センサ332
に帰還する成分を相殺するものである。336は騒音制
御フィルタであって,騒音を消去するための騒音制御フ
ィルタである。
【0013】338は二次音源334の発生する消去音
とエラー検出センサ333間の特性を模擬する誤差散乱
フィルタである。339は重み制御部である。
【0014】340はM系列信号源である。上記の構成
において,騒音制御フィルタ336の重み更新は,例え
ば,第m番目のタップについて, Hn+1 (m)=Hn (m)+K{Σn 〔Ej j (m)〕}/Σn 〔ΣYj 2 ×(i)〕 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) 但し,Σn はj=n(N+13)+1からn(N+1
3)+Nまでの累積加算を示す。他の二つのフィルタ係
数はANCSに備わったM系列信号により事前に学習さ
れる。
【0015】図12の構成で,ステップゲインKを調整
することにより,排気ダクト330から出力される騒音
を低減することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】複数ダクトを備える能
動騒音制御システムでは,他のダクトのファン,二次音
源(スピーカ)の発生する音が自身のダクトに回り込ん
でくることによる影響を考慮する必要がある。その影響
を考慮してフィルタを設計する方法もあるが,完全には
できないので,できるだけ他のダクトのファン,スピー
カからの回り込みを無くすのが良い。
【0017】図13は発明が解決しようとする課題の説
明図である。図13(A)はファンが2つで,ダクトが
2つの場合に,各ファンおよび各スピーカの発生する音
が各センサに伝達される様子を示す。
【0018】図13(B)は図13(A)の音の伝達経
路のうち,互いに他のダクトへの影響を遮蔽して相互干
渉をなくす必要のある音の経路を示す。図13(A),
図13(B)において,350はファン1であって,ダ
クト1(353)へ空気を送るものである。
【0019】351はファン2であって,ダクト2(3
54)へ空気を送るものである。353はダクト1であ
る。354はダクト2である。
【0020】355はスピーカ1であって,ダクト1
(353)の二次音源である。356はスピーカ2であ
って,ダクト2(354)の二次音源である。357は
マイク1であって,ダクト1(353)の騒音検出セン
サである。358はマイク2であって,ダクト1(35
3)のエラー検出センサである。359はマイク3であ
って,ダクト2(354)の騒音検出センサである。3
60はマイク4であって,ダクト2(354)のエラー
検出センサである。
【0021】図13(A)のシステムのダクト1(35
3)の系に着目し,自系のパワーをP,他系の音源のか
らの回り込みによるパワーをΣPE で表し, PS/N =PE /ΣPE で隣接系からの回り込みの尺度として,能動騒音制御シ
ステムに適用する。
【0022】コヒーレンス関数h(f)を h(f)=ger1 /gSNS1er1 は周波数fにおけるマイク2(358)(エラー
センサ)のゲインである。
【0023】gSNS1は周波数fにおけるマイク1(35
7)(騒音検出センサ)のゲインである。ここで,h
(f)≧1の数値で区間表現(マイク1(357)とマ
イク2(358)の間の距離)を行う。
【0024】h(f)=1が理想的に騒音が消去された
状態である。そこで,それぞれのゲインの他系からの回
り込み成分をΔer1,Δsns1とすると, h(f)=〔ger1 +Δer1〕/〔gSNS1+Δsns
1〕 となる。一般的に,Δer1≠Δsns1であり,h
(f)は1より小さな値に悪化する。
【0025】コヒーレンス関数が悪化する事は,所与の
伝達系とマイク1(357)とマイク2(358)の二
点間で正しく同定をすることができないので,スピーカ
1(355)(消去スピーカ)では本来のターゲットと
する雑音と逆位相,同一音圧レベルのGj を生成するこ
とができず,著しく騒音の低減が悪化する。
【0026】そこで,このような回り込みを防止するこ
とが能動騒音制御に必要となる。そこで,図13(A)
を参照し,排気ダクトにおける騒音の伝達経路について
分析する。
【0027】図13(A)において,(a)はスピーカ1
(355)の音がダクト2(354)に回り込んでマイ
ク3(359)に検出される音の経路である。
【0028】(b)はスピーカ1(355)の音がマイク
1(357)に検出される音の経路である。(c)はスピ
ーカ1(355)の音がダクト2(354)に回り込ん
でマイク4(360)に検出される音の経路である。
【0029】(d)はスピーカ1(355)の音がマイク
2(358)に検出される音の経路である。(e)はスピ
ーカ2(356)の音がダクト1(353)に回り込ん
でマイク4(360)に検出される音の経路である。
【0030】(f)はスピーカ2(356)の音がマイク
3(359)に検出される音の経路である。(g)はスピ
ーカ2(356)の音がマイク4(360)に検出され
る音の経路である。
【0031】(h)はスピーカ2(356)の音がダクト
1(353)に回り込んでマイク2(358)に検出さ
れる経路を示す。(j)はファン1(350)の音がマイ
ク2(358)に伝達される経路である。
【0032】(k)はファン2(351)の音がマイク4
(360)に伝達される経路である。(l)はファン1
(350)の音がマイク1(357)に伝達される経路
である。
【0033】(m)はファン2(351)の音がマイク3
(359)に伝達される経路である。(n)はファン1
(350)の音がダクト1(353)の外を回ってマイ
ク2(358)に伝達される経路である。
【0034】(o)はファン2(351)の音がダクト2
(354)の外を回ってマイク4(360)に伝達され
る経路である。図13(A)のうち, (j), (l),
(k), (m)は本来の騒音対策源であるので回り込みの音
ではない。また, (d)と (g)は二次音源であるので回り
込みの音ではない。
【0035】そこで,回り込みが問題となる経路を整理
すると図13(B)のようになり,(a), (f), (c),
(h), (n), (o)のみを考慮すれば良い。本発明は,他
系からの騒音の回り込みを防止し,高効率に騒音制御を
行うことのできる能動騒音制御システムを持つ電子機器
を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の分析に基づき,本
発明は図13(B)図に示す音の回り込みを防止するた
め,互いに独立した複数の排気ダクトを持つ構成とし,
その排気口の垂直方向および水平方向の投影が重ならな
いような配置関係とした。あるいは,複数の排気ダクト
と複数のファン収納部を備え,1つの排気ダクト,1つ
のファン収納部を1組として1つの排気経路を持つ構成
とし,複数排気経路が互いに独立したものであるように
た。
【0037】図1は本発明の基本構成(1) であって,排
気ダクトもしくは吸気ダクトの配置関係を示すものであ
る。図1は2つの排気ダクトの場合を例として示す。図
1 (A)は正面図, (B)は側面図, (C)は上面図,(D) は
斜視図である。
【0038】図1 (A), (B), (C),(D) において,1
は排気ダクト1である。2は排気ダクト2である。
【0039】3は吸入口であって,ファン(図示せず)
から送られてくる空気を排気ダクトに取り入れるもので
ある。10はセンサ1であって,排気ダクト1(1)の
入口側に置かれた騒音検出センサである。
【0040】11はセンサ2であって,排気ダクト1
(1)の出口側に置かれたエラー検出センサである。1
2はスピーカ1であって,排気ダクト1(1)の二次音
源である。
【0041】10’はセンサ1’であって,排気ダクト
2(1’)の入口側に置かれた騒音検出センサである。
11’はセンサ2’であって,排気ダクト2(1’)の
出口側に置かれたエラー検出センサである。
【0042】12’はスピーカ2’であって,排気ダク
ト2(1’)の二次音源である。図示のように複数の排
気ダクトをその排気口の垂直方向および水平方向の投影
が重ならないように配置すれば,排気される空気の騒音
が互いに他の排気ダクトに影響しないようにすることが
できる。なお,図1のような配置は吸気ダクトに対して
適用することもできる。そのようにすることにより効果
的に能動騒音制御を行うことができる。
【0043】図2は本発明の基本構成(2) であって,2
つのファン収納部と2つの排気ダクトの場合を例として
説明する。図2において,1は排気ダクト1である。
【0044】1’は排気ダクト2である。2は排気口で
ある。3’は吸気口である。
【0045】10はセンサ1である。11はセンサ2で
ある。12はスピーカ1である。
【0046】10’はセンサ1’である。11’はセン
サ2’である。12’はスピーカ2である。
【0047】20は分割部材であって,排気ダクト1
(1)およびファン収納部1(21)の系と排気ダクト
2(1’)およびファン収納部2(21’)の系で騒音
の干渉のないように両者を分離するものである。
【0048】21はファン収納部2であって,排気ダク
ト1(1)の側のファン収納部である。21’はファン
収納部2であって,排気ダクト2(1’)の側のファン
収納部である。
【0049】本発明の基本構成(2) は,排気ダクト1
(1)およびファン収納部1(21)の系1と排気ダク
ト2(1’)およびファン収納部2(21’)の系2を
分割部材20により分割し,ファンの音が他の系に干渉
することのないようにした。そのため,系1のファン1
(21)の騒音が系2に回り込むことなく,また,系2
のファン2(21’)の騒音が系1に回り込むことがな
く,能動騒音制御システムを正しく動作させることがで
きる。
【0050】図3は本発明の基本構成(3) であって,電
子機器収納部から騒音が回り込むことを防止したもので
ある。図3(A)は概念図,図3(B)は上面図,図3
(C)は部分拡大図である。
【0051】図3(A),図3(B),図3(C)にお
いて,21はファン収納部1である。21’はファン収
納部2である。
【0052】22はファン1である。22’はファン2
である。20は分割部材であって,電子機器収納部1
(30)と電子機器収納部2(30’)とを分離するも
のである。
【0053】30は電子機器収納部1であって,プリン
ト基板等の電子機器を収納するものである。30’は電
子機器収納部2である。
【0054】31は吸気ダクト1である。31’は吸気
ダクト2である。32は密閉部材であって,電子機器収
納部1(30)の周囲および電子機器収納部2(3
0’)の周囲を被って密閉し,電子機器収納部1(3
0)から発生する騒音が他の系に回り込み,また,他の
系の騒音が自身に回り込むことを防止するものである。
【0055】33は密閉部材の突起であって,密閉部材
の固定部材34の溝35に嵌合して密閉部材を固定する
ものである。34は密閉部材の固定部材であって,電子
機器収納部1(30),電子機器収納部2(30’)の
柱に固定して密閉部材32を固定するものである。
【0056】35は密閉部材の固定部材34の溝であっ
て,密閉部材32の突起33を嵌合して固定するもので
ある。本発明の基本構成(3) は,密閉部材により,電子
機器収納部1(30),電子機器収納部2(30’)の
周囲を密閉し,分割部材20とにより,電子機器収納部
1(30)と電子機器収納部2(30’)とを分離して
独立させ,それぞれの電子機器が発生する騒音,および
それぞれの系のファンの発生する騒音が互いに影響し合
うことのないようにしたものである。
【0057】図4は本発明の基本構成(4) である。ファ
ンの発生する音は吸気ダクト側にも伝達し,床面で反射
して他系に入る。従って,吸気ダクトの入口側において
騒音が影響し合わないようにする必要がある。本発明の
基本構成(4) は吸気ダクトの吸気口により騒音が影響し
合うことを防止したものである。
【0058】図4(A)は吸気ダクトの上面図であり,
図4(B)は正面図であり,図4(C)は側面図であ
る。図4(D)は吸気口分割部材の拡大断面図である。
図4(A),(B),(C),(D)において,210
はセンサ1であって,エラー検出用のマイクである。
【0059】211はセンサ2であって,騒音検出用の
マイクである。12はスピーカ1であって,吸気ダクト
1(31)の二次音源である。211’はセンサ1’で
あって,エラー検出用のマイクである。
【0060】213’はセンサ2’であって,騒音検出
用のマイクである。212’はスピーカ2であって,吸
気ダクト2(31’)の二次音源である。31は吸気ダ
クト1である。
【0061】31’は吸気ダクト2である。40は支持
台であって,吸気ダクト1,吸気ダクト2を支持するも
のである。41は吸気口分割部材であって,吸気ダクト
1(31)と吸気ダクト2(31’)と床の間の空間を
分割する部材である。
【0062】吸気口分割部材41は吸音性の吸気口分割
部材の支持部材42,42’,吸気口分割部材の支持部
材の支柱43,支柱43の表面を覆う吸音部材44によ
り構成されるものである。
【0063】本発明の基本構成(4) によれば吸気口分割
部材41により,ファンの発生する騒音が床面で反射
し,吸気ダクト1(31)と吸気ダクト2(31’)に
入り,互いに影響することを防止することができる。
【0064】そして,その表面は吸音部材44で被覆
し,床および吸気ダクトとの接触部には吸音性の支持部
材(42,42’)により接触するようにして,音の遮
断効果をより一層高くすることができる。
【0065】なお,上記の各基本構成を複数もしくはそ
の全部を組合わせて電子機器を構成することにより効果
的な騒音の低減を図ることができる。
【0066】
【作用】本発明によれば,複数ダクトを備える電子機器
システムにおいて,他系(他の排気経路)のファン,二
次音源(スピーカ)の発生する音が自身の系に回り込ん
で制御系に影響することを防止できる。そのため,高効
率に騒音制御を行うことのできる能動騒音制御システム
を持つ電子機器とすることができる。
【0067】
【実施例】図5は本発明の実施例1であって,排気ダク
トもしくは吸気ダクトの配置の実施例である。図5の各
実施例は排気ダクトの場合を例として示す。
【0068】図5(A)は排気ダクトが3つの場合の正
面図であり,図5(B)は図5(A)の斜視図である。
図5(C)は排気ダクトが4つの場合の実施例であっ
て,正面図のみを示す。
【0069】図5(D)は排気ダクトが5つの場合の実
施例であって,正面図のみを示す。図5(A),
(B),(C),(D)において,51は排気ダクト1
である。
【0070】52は排気ダクト2である。53は排気ダ
クト3である。54は排気ダクト4である。
【0071】55は排気ダクト5である。図6は本発明
の実施例2である。図6は排気ダクトの系が3つの場合
であり,各系の排気ダクト,ファン収納部,電子機器収
納部,吸気ダクトがそれぞれ系毎に分割部材で分離され
ているものである。
【0072】図6において,51は排気ダクト1であ
る。52は排気ダクト2である。
【0073】53は排気ダクト3である。64はファン
収納部であって,排気ダクト1(51)の系のファン収
納部である。
【0074】65は電子機器収納部であって,排気ダク
ト1(51)の系の電子機器収納部である(内部に配置
されている電子機器(プリント基板等)は,図示を省略
されている)。
【0075】66は密閉部材であって,電子機器収納部
65を密閉するものである。67は吸気ダクトであっ
て,排気ダクト1(51)の系の排気ダクトである。6
8は分割部材であって,排気ダクト1(51)の系と排
気ダクト2(52)の系を分離するものである。
【0076】69は分割部材であって,排気ダクト2
(52)の系と排気ダクト3(53)の系を分離するも
のである。排気ダクト2(52)の系のファン,ファン
収納部,電子機器収納部,吸気ダクトも排気ダクト1
(51)の系1と同様である。また,排気ダクト3(5
3)の系のファン,ファン収納部,電子機器収納部,吸
気ダクトも排気ダクト1(51)の系1と同様である。
そして,系1と系2は分割部材68で分離され,系2と
系3は分割部材69で分離されている。
【0077】図示してはいないが,図6の構成におい
て,系1の吸気ダクトおよび系2の吸気ダクトと床面と
の間の空間を分割部材で仕切り,系2の吸気ダクトおよ
び系3の吸気ダクトと床面との空間も分割部材で仕切れ
ば,より完全に各系の間での音の回り込みを防止するこ
とができる。
【0078】図7は本発明の実施例3であり,排気ダク
トとファン収納部の構成を示す。図7は排気ダクトの系
が4つの場合であり,各排気ダクト,ファン収納部が分
割部材により分離されているものである。
【0079】図7において,51は排気ダクト1であ
る。52は排気ダクト2である。
【0080】53は排気ダクト3である。54は排気ダ
クト4である。71はファン収納部1であって,排気ダ
クト1(51)の系のファン収納部である。
【0081】72はファン収納部2であって,排気ダク
ト2(52)の系のファン収納部である。73はファン
収納部3であって,排気ダクト3(53)の系のファン
収納部である。
【0082】74はファン収納部4であって,排気ダク
ト4(54)の系のファン収納部である。81は排気口
1であって,排気ダクト1(51)の排気口である。
【0083】82は排気口2であって,排気ダクト2
(52)の排気口である。83は排気口3であって,排
気ダクト3(53)の排気口である。84は排気口4で
あって,排気ダクト4(54)の排気口である。
【0084】91は吸気口1であって,ファン収納部1
(71)の吸気口である。100は分割部材であって,
排気ダクト1の系,排気ダクト2の系と排気ダクト3の
系,排気ダクト4の系を分離するものである。図7
(A)では分離部材は図示を省略されている。また,排
気ダクト1(51)と排気ダクト2(52)の間も分離
されている。排気ダクト3(53)と排気ダクト4(5
4)の間も分離されている。同様に,ファン収納部1
(71)とファン収納部2(72)の間も分離されてい
る。ファン収納部3(73)とファン収納部4(74)
の間も分離されている。
【0085】従って,各排気ダクトおよびファン収納部
の系は全て互いに分離されている。図7において,各排
気ダクトには騒音検出センサ(マイク),エラー検出セ
ンサ(マイク),二次音源(スピーカ)が備えられてい
るが,図示を省略されている。
【0086】図8は本発明の実施例4である。図8はフ
ァン収納部,電子機器収納部,吸気ダクト,吸気口分割
部材について示し,図7の本発明の実施例3を載せる部
分である(ファン収納部は図7と図8に共通である)。
【0087】図8において,71はファン収納部1であ
る。72はファン収納部2である。
【0088】73はファン収納部3である。74はファ
ン収納部4である。各ファン収納部は,分割部材1(1
00)と分割部材2(101)によりそれぞれ分離され
ている。
【0089】110は電子機器収納部である。電子機器
収納部110は電子機器取り付け板115,116と分
割部材1(100)により4つの独立した区画に分離さ
れている。ファン収納部1(71)につながる部分を系
1,ファン収納部2(72)につながる部分を系2,フ
ァン収納部3(73)につながる部分を系3,ファン収
納部4(74)につながる部分を系4とする。能動騒音
制御のためのフィルタ等は電子機器収納部に持つ。
【0090】121は吸気ダクト1である。122は吸
気ダクト2である。123は吸気ダクト3である。
【0091】124は吸気ダクト4である。各吸気ダク
トは分割部材1(100)と分割部材2(101)によ
りそれぞれ分離されている。
【0092】130は吸気口分割部材であって,各吸気
ダクト(121,122,123,124)の吸気口を
分離するものである。131は支持台である。
【0093】図8の構成において,吸気ダクト1(12
1)に取り込まれた空気は系1の電子機器を冷却して電
子機器収納部を通過し,ファン収納部1(71)から入
る。そして,ファン収納部1から出た空気は排気ダクト
1に入り,排気口から外にでる(排気ダクトについては
図7参照)。
【0094】同様に,吸気ダクト2(122)に取り込
まれた空気は,系2の電子機器収納部,ファン収納部2
(72)を通過する。そして,排気ダクト2(122)
に入って,その排気口から外に出る(排気ダクトについ
ては図7参照)。吸気ダクト3(123)から入った空
気も同様に系3の電子機器収納部,ファン収納部3(7
3)を通過し,排気ダクト3から外に出る(排気ダクト
については図7参照)。また,吸気ダクト4(124)
から入った空気も同様に系4の電子機器収納部,ファン
収納部4(74)を通過し,排気ダクト4から外に出る
(排気ダクトについては図7参照)。
【0095】図9は本発明の実施例5であって,図8の
電子機器収納部の詳細である。図9において,100は
分割部材1である。
【0096】115は電子機器取り付け板である。14
0はプリント基板である。140’はコネクタであっ
て,プリント基板を取り付けるものである。
【0097】141はフレームである。150は密閉部
材である。155は密閉部材の取り付け部材である。密
閉部材の取り付け部材は分割部材1(100),各フレ
ーム141に固定されている。
【0098】電子機器収納部は分割部材1(100)と
電子機器取り付け板115で4分割され,外側は密閉部
材150で被われ,音が外に漏れないように密閉され
る。図10は本発明の実施例5であって,図8の本発明
の実施例の吸気ダクトの吸気口分割部材の詳細である。
【0099】図10(A)は平面図であり,図10
(B)は正面図である。図10(C)は吸気口分割部材
の斜視図である。図10(A),(B),(C)におい
て,121は吸気ダクト1である。
【0100】122は吸気ダクト2である。123は吸
気ダクト3である。124は吸気ダクト4である。
【0101】131は支持台である。160は吸気口で
ある。171は吸気口分割部材1である。
【0102】172は吸気口分割部材2である。180
は吸気口分割部材の支柱である。181は吸音部材であ
る。
【0103】182は吸気口分割部材の支持部材であっ
て,吸音部材により構成されるものである。182’は
吸気口分割部材の支持部材であって,吸音部材により構
成されるものである。
【0104】吸気口分割部材1(171)と吸気口分割
部材2(172)とで,各吸気ダクト(121,12
2,123,124)の吸気口と床面の間の空間を分割
し,各吸気ダクトを介して騒音が影響しあわないように
する。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば,複数ダクトを備える電
子機器システムにおいて,他系のファン,二次音源(ス
ピーカ)の発生する音が自身の系に回り込いで制御系に
影響することを防止できる。そのため,他系からの騒音
により騒音低減効果が弱められることがなく,高効率に
騒音制御を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成(1) を示す図である。
【図2】本発明の基本構成(2) を示す図である。
【図3】本発明の基本構成(3) を示す図である。
【図4】本発明の基本構成(4) を示す図である。
【図5】本発明の実施例1(排気ダクトもしくは吸気ダ
クト)を示す図である。
【図6】本発明の実施例2を示す図である。
【図7】本発明の実施例3(排気ダクト)を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施例4(ファン収納部,電子機器収
納部,吸気ダクト)を示す図である。
【図9】本発明の実施例5(電子機器収納部)を示す図
である。
【図10】本発明の実施例5(吸気ダクト,吸気口分割
部材)を示す図である。
【図11】従来の電子機器を示す図である。
【図12】従来の能動騒音制御システムを示す図であ
る。
【図13】発明が解決しようとする課題の説明図であ
る。
【符号の説明】
1:排気ダクト1 1’:排気ダクト2 2:排気口 3:吸入口 10:センサ1 10’:センサ1’ 11:センサ2 11’:センサ2’ 12:スピーカ1 12’:スピーカ2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−31699(JP,A) 特開 平5−333882(JP,A) 特開 平3−188798(JP,A) 特開 平6−291228(JP,A) 特開 平4−275095(JP,A) 特開 平5−190276(JP,A) 実開 昭57−61606(JP,U) 実開 平5−17436(JP,U) 実開 昭63−39740(JP,U) 特公 昭42−26243(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/16 - 1/18 G10K 11/178 H05K 7/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサと,ダクトから生じる騒音と逆位
    相の音を発生する音源を備え,騒音に騒音と逆位相の音
    を印加することにより騒音を減らす能動騒音制御システ
    ムを備えた電子機器において, 互いに独立した複数のダクトを備え,直接となり合うダ
    クトは,一方のダクトの生じる騒音が他方のダクトのセ
    ンサに影響しにくいように,それぞれのダクトの垂直方
    向および水平方向の投影が重ならないような配置関係と
    したものであることを特徴とする能動騒音制御システム
    を備えた電子機器。
  2. 【請求項2】 該ダクトは,排気ダクトもしくは吸気ダ
    クトであることを特徴とする請求項1に記載の能動騒音
    制御システムを備えた電子機器。
  3. 【請求項3】 センサと,ダクトから生じる騒音と逆位
    相の音を発生する音源を備え,騒音に騒音と逆位相の音
    を印加することにより騒音を減らす能動騒音制御システ
    ムを備えた電子機器において, 該ダクトは排気ダクトであり,複数の排気ダクトと複数
    のファン収納部を備え,1つの排気ダクトと1つのファ
    ン収納部を1組として1つの排気経路を持つ構成とし,
    複数排気経路が互いに独立し,互いの騒音が干渉しない
    ように両者の間に分割部材を備え, 一方のダクトの生じる騒音が他方のダクトのセンサに影
    響しにくいように,それぞれのダクトの垂直方向および
    水平方向の投影が重ならない配置関係にあることを特徴
    とする能動騒音制御システムを備えた電子機器。
  4. 【請求項4】 電子機器収納部を複数の区画に分割し,
    1つの排気ダクトと1つのファン収納部と電子機器収納
    部の1つの区画とにより1つの排気経路を構成し,各区
    画された電子機器収納部の周囲を密閉部材で被覆するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の能動騒音制御システム
    を備えた電子機器。
  5. 【請求項5】 互いに独立した複数の吸気ダクトをも
    ち,1つの排気ダクトと1つのファン収納部と1つの電
    子機器収納部の区画と1つの吸気ダクトとにより1つの
    排気経路を構成し, 吸気ダクトの吸気口は床面に面したものであり,吸気ダ
    クトと床面との空間に該空間を分割する分割部材を備
    え,吸気ダクトに入る空気が互いに影響しないようにす
    ることを特徴とする請求項4に記載の能動騒音制御シス
    テムを備えた電子機器。
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