JP2004034888A - 車両用電子機器システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、搭載密度や組み付け性を向上するという車両用電子機器システムの利点を損なうことなく、電磁障害を防止することができる車両用電子機器システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、車室側の面が開口する筐体12と、筐体12内に搭載される電子機器ユニット50,60,70と、筐体12の開口を覆うように設けられる操作パネル40とを含む車両用電子機器システム10であって、電子機器ユニット70と操作パネル40との間に配設される、金属からなる仕切り板90,91を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】本発明は、車室側の面が開口する筐体12と、筐体12内に搭載される電子機器ユニット50,60,70と、筐体12の開口を覆うように設けられる操作パネル40とを含む車両用電子機器システム10であって、電子機器ユニット70と操作パネル40との間に配設される、金属からなる仕切り板90,91を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネルの中央部付近に配置される車両用電子機器システムに係り、より詳細には、電子機器ユニットに対する電磁障害が防止された車両用電子機器システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されるCDプレーヤ等のような電子機器ユニットは、従来的には、電子回路や各種機構等がケーシングで包囲されたボックス形のユニット本体を有しており、天面が開口した金属製の筐体内に層構造をなすように搭載されていた。
【0003】
しかしながら、近年、自動車電装部品の高機能化が進み、インストルメントパネルの中央部付近に、CDプレーヤ、MDプレーヤ及びナビゲーションシステム等のような複数の電子機器ユニットを密集させて搭載する必要が生じている。このため、例えば特開平2002−56660号に開示される車両用電子機器システムでは、電子機器ユニットの機能を実現する電子回路(プリント基板)や機構等を薄板からなる基盤上に実装し、当該基盤を筐体内に層構造をなすように搭載することにより、省スペース化等が図られている。
【0004】
このような車両用電子機器システムによれば、電子機器ユニットの電子回路等を個別に包囲するケーシングが不要となり、各電子機器ユニットの小型化が実現され、電子機器ユニットの搭載密度を向上することができる。また、各電子機器ユニットは、車室側が開口した筐体内に車室側から搭載することができるので、組み付け性が良好であり、グレードアップ等のための電子機器ユニットの事後的な交換も容易に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような車両用電子機器システムでは、各電子機器ユニットが個別にケーシングにより包囲されておらず、また、各電子機器ユニットが密集した状態で搭載されることになるので、電子機器ユニットの電子回路等が他の電子機器ユニットから輻射される電磁波の影響を受けやすいという問題点を有する。
【0006】
また、上述のような車両用電子機器システムでは、各電子機器ユニットが収容された筐体の開口が、操作スイッチ等を備える操作パネルにより覆われることになる。このため、電子機器ユニットの電子回路等が、操作パネルに内蔵されるマイクロコンピューターからの電磁波や、操作パネルを介して到達する携帯電話からの電磁波の影響も受けやすいという問題点を有する。
【0007】
そこで、本発明は、搭載密度や組み付け性を向上するという上述の車両用電子機器システムの利点を損なうことなく、電磁障害を防止することができる車両用電子機器システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、請求項1に記載する如く、車室側の面が開口する筐体と、前記筐体内に搭載される電子機器ユニットと、前記筐体の開口を覆うように設けられる操作パネルとを含む車両用電子機器システムであって、
前記電子機器ユニットと前記操作パネルとの間に配設された、電磁波減衰材料又は構造からなる仕切り板を備えたことを特徴とする、車両用電子機器システムによって達成される。
【0009】
本発明において、電子機器ユニットが内部に組み付けられる筐体は、組み付け性の観点から車室側の面が開口している。仕切り板は、電磁波を減衰(遮蔽、低減を含む)できる材料又は構造からなり、電子機器ユニットと操作パネルとの間に配設される。これにより、車室からの電磁波や操作パネルからの電磁波が、筐体の開口から電子機器ユニット内に到達することが防止される。従って、本発明によれば、電子機器ユニットの組み付け性を損なうことなく、筐体の開口を介して輻射され得る電磁波から電子機器ユニットを保護することができる。
【0010】
また、請求項1記載の車両用電子機器システムにおいて、請求項2に記載する如く、前記仕切り板を、前記電子機器ユニットと一体形成することも可能である。
【0011】
また、請求項1記載の車両用電子機器システムにおいて、請求項3に記載する如く、前記仕切り板が、前記筐体の開口部に着脱可能に取り付けられている場合には、電子機器ユニットの組み付け性及び電子機器ユニットの交換時の作業性を悪化させることなく、筐体の車室側の開口部から飛び込みうる電磁波から電子機器ユニットを保護することができる。
【0012】
また、前記目的は、請求項4に記載する如く、車室側の面が開口する筐体と、前記筐体内に搭載される複数の電子機器ユニットと、前記筐体の開口を覆うように設けられる操作パネルとを含む車両用電子機器システムであって、
前記複数の電子機器ユニットのうち少なくとも何れか2つの電子機器ユニット間を仕切るように配設された、電磁波減衰材料又は構造からなる仕切り板を備えたことを特徴とする、車両用電子機器システムによって達成される。
【0013】
本発明によれば、筐体内に搭載される他の電子機器ユニットが輻射する電磁波に起因した電子機器ユニットの電磁障害を仕切り板により防止することができる。即ち、複数の電子機器ユニット間で与え合う電磁波による好ましくない影響が、仕切り板により防止される。これにより、電子機器ユニットに含まれる電子回路をケーシングにより完全に閉塞する必要がなくなり、各電子機器ユニットの搭載密度の向上及び放熱性の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による車両用電子機器システム10の一実施例を示す斜視図である。車両用電子機器システム10は、車両のインストルメントパネルの中央部付近に配置され、複数の電子機器ユニット50,60,70と、電子機器ユニット50,60,70を収容する筐体12と、筐体12の車室側の開口を覆うように装着される操作パネル40とから構成される。
【0015】
操作パネル40は、電子機器ユニット50,60,70の操作を行うための操作部41と、電子機器ユニット50,60,70の動作状態等を表示するディスプレイ部42と、電子機器ユニット60,70に対するメディアの挿入・排出のための各メディア挿入口46及び47a,47bと、車室内空調用の吹出しダクト45とを備えており、操作パネル40の車室に露出する側の面は、意匠面を構成する。尚、操作パネル40の背面側には、操作部41での操作に対応する信号を電子機器ユニット50,60,70に送出するためのスイッチ回路(図示せず)が一体的に設けられている。
【0016】
図2は、本発明による車両用電子機器システム10の分解斜視図である。
【0017】
筐体12は、図2に示したように、金属から形成された略直方体形状の箱体であり、車室側の面(図2のY−Z平面)が開口している。筐体12の側壁21L,21Rの内側には、対のレール13R,13Lが複数設けられている。また、筐体12は、左右の側壁21L,21Rから幅方向外方に延設された一対の鍔部23を有しており、この鍔部23にはボルト孔23aが形成されている。また、筐体12の左右の側壁21L,21Rは、筐体12の天面22a及び底面22bに対して高さ方向外方に延設された複数の鍔部24を有しており、この鍔部24には複数のボルト孔24aが形成されている。この鍔部24は、筐体12をインストルメントパネルの中央部付近にボルト固定するために利用される。
【0018】
電子機器ユニット50は、中継・オーディオユニットであり、その機能を実現するための電子回路を略直方体のケーシング51の内部に含んでいる。尚、この電子回路は、増幅器を含むオーディオ回路及びラジオ用のチューナー回路の他、電子機器ユニット50,60,70のための定電圧回路や電子機器ユニット間の通信等を行うための通信制御部等を含んでよい。
【0019】
ケーシング51の側面には、筐体12の対のレール13R,13Lの位置に対応して、対の被支持部53R,53Lが設けられている。また、ケーシング51の車室側の面には、ボルト孔を有した取付け部52が設けられている。電子機器ユニット50の筐体12に対する組み付けは、被支持部53R,53Lをレール13R,13Lの形成するスリット間に挿入してスライドさせ、鍔部23に取付け部52をボルト固定することにより、筐体12の車室側の開口部から行われる。
【0020】
電子機器ユニット60は、ナビゲーションユニットであり、その機能を実現するための電子回路、電源及び通信コネクタ61等が実装された回路基板62と、地図情報を記憶するDVD(digital video disk)のような記録媒体が挿入されるユニット本体63と、筐体12の対のレール13R,13L間の距離と略等しい長方形の薄板からなる取付け基盤64とから構成されており、回路基板62及びユニット本体63は、取付け基盤64上に固定されている。取付け基盤64には、ボルト孔を有した取付け部64aが設けられている。電子機器ユニット60の筐体12に対する組み付けは、取付け基盤64のエッジ(長辺の縁部)をレール13R,13Lのスリット間に挿入してスライドさせ、鍔部23に取付け部64aをボルト固定することにより、筐体12の車室側の開口部から行われる。
【0021】
電子機器ユニット70は、CDチェンジャー及びMDプレーヤの複合ユニットであり、その機能を実現するための機構及び電子回路がケーシング71の内部に収容されている。ケーシング71の側面には、筐体12の対のレール13R,13Lの位置に対応して、対の被支持部73R,73Lが設けられている。また、ケーシング71の車室側の面には、ボルト孔を有した取付け部72が設けられている。電子機器ユニット70の筐体12に対する組み付けは、他の電子機器ユニットと同様に、被支持部73R,73Lをレール13R,13Lの形成するスリット間に挿入してスライドさせ、鍔部23に取付け部72をボルト固定することにより、筐体12の車室側の開口部から行われる。
【0022】
このように各電子機器ユニット50,60,70の筐体12への組み付けが、筐体12の車室側の開口部から行われることは、組み付け性の向上及びそれに伴う電子機器ユニットの交換作業の容易化を図る上で有利である。
【0023】
しかしながら、筐体12の車室側の面を開口することは、操作パネル40の背面側に設けられたスイッチ回路が発する電磁波や操作パネル40を通って内部に進入する携帯電話等からの電磁波に対して、各電子機器ユニット50,60,70の電子回路を晒してしまうことになる。また、各電子機器ユニット50,60,70に含まれる電子回路をケーシングにより完全に閉塞しないことは、各電子機器ユニット50,60,70の搭載位置の高密度化や放熱性の観点から有利であるが、これらの電子回路に含まれる例えばマイクロコンピューターが輻射する電磁波に対して、電子機器ユニットの電子回路を晒してしまうことになる。
【0024】
これに対して、本発明による車両用電子機器システム10は、電子機器ユニットと操作パネル40との間に、及び/又は、隣接する2つの電子機器ユニット間に、金属からなる仕切り板を配設することを特徴とし、上述の有利な一面を損なうことなく、筐体12の車室側の開口や電子回路の露出に起因する上述の弊害を防止するものである。以下、この仕切り板の幾つかの実施例について詳説する。
【0025】
図3は、車室側から見た電子機器ユニット70を概略的に示す正面図であり、図4は、本発明の車両用電子機器システム10の縦断面図である。
【0026】
電子機器ユニット70のケーシング71の前面プレート74a,74bは、図3に示すように、通常的には、切り欠き等を有してケーシング71の前面(車室側の面)の全体を閉塞していない。このため、ケーシング71内に収容されるピックアップや回路基板75(図4参照)等の構成要素が、ケーシング71の前面の開口部を介して操作パネル40(操作パネル40を更に介して車室)と連通した状態となっている。これに対して、本発明の仕切り板90は、図3に示すように、MD(mini disk)の挿入・排出のためのMD挿入口90aを備えた薄板からなり、MDプレーヤ側の前面プレート74bが画成する開口部の少なくとも一部を閉塞するように、ケーシング71に溶接、締め若しくはスクリュウ又は接着等により取り付けられる。
【0027】
尚、図3に示す仕切り板90は、ケーシング71の前面の開口部を必要性に応じて部分的に遮蔽するものであるが、前面プレート74bが画成する開口部を完全に遮蔽してもよく、この場合、仕切り板90の幅方向(同図のY軸方向)の縁部90bは、ケーシング71の側壁71bと重なり合うオーバラップ部を構成する。
【0028】
また、この仕切り板90は、図4に示すように、MDプレーヤ側の前面プレート74bからCDチェンジャー側の前面プレート74aに亘り延在してもよい。これにより、図5に示すように、MDプレーヤ側の前面プレート74bの位置とCDチェンジャー側の前面プレート74aの位置との前後方向(同図のX軸方向)の相違により生じうる隙間を塞ぐことができる。また、前面プレート74a,74bが同一平面内に存在する場合であっても、前面プレート74aと前面プレート74bの合わせ部に生じうる隙間を塞ぐことが可能である。
【0029】
同様に、仕切り板91は、CD(compact disk)の挿入・排出のためのCD挿入口91aを備えた薄板からなり、CDチェンジャー側の前面プレート74aが画成する開口部の少なくとも一部を閉塞するように、前面プレート74aの内側の面(同図の−X方向)に取り付けられる。
【0030】
このように、ケーシング71の前面の開口部を仕切り板90,91によって少なくとも部分的に閉塞することにより、ケーシング71の前面の開口部を通って電子機器ユニット70内部に飛び込みうる電磁波を遮蔽することが可能となる。この目的のため、仕切り板90,91(後述する仕切り板92,95も同様)は、上述の如く、電磁波を遮蔽する金属から形成されるが、本発明はこれに限定されることなく、仕切り板は、例えばポリエステル製織物を特殊加工した電磁波シールド材、若しくは電磁波減衰樹脂シート等のような電磁波を減衰させることが可能な材料から形成されてよく、或いは、電磁波を減衰させる構造を具備するものであってもよい。
【0031】
尚、上述は、CDチェンジャー及びMDプレーヤが複合された電子機器ユニット70への本発明の適用例を代表的に言及するものであったが、本発明の仕切り板90,91は、これに限定されることなく、他の電子機器ユニットに対しても同様に適用可能である。また、上述の実施例の仕切り板90,91は、単一の電子機器ユニット70に対して適用されていたが、複数の電子機器ユニットに対して適用されてもよい。例えば、仕切り板90が、電子機器ユニット70の前面と共に電子機器ユニット60の前面を覆うように延在してもよい。
【0032】
また、仕切り板90,91は、電子機器ユニット70(即ち、ケーシング71)と一体的に構成されてもよい。即ち、ケーシング71の前面プレート74a,74bが、図5及び図6に示すように、ケーシング71の前面の開口部を少なくとも部分的に覆うように構成され、上述の仕切り板90,91と同様の機能を実現してもよい。
【0033】
次に、本発明の代替実施例による仕切り板について言及する。図7は、本実施例の仕切り板92の斜視図を示す。本実施例の仕切り板92は、筐体12に脱着可能に取り付けられ、筐体12の前面の開口部を遮蔽する。具体的には、仕切り板92は、図7に示すように、筐体12の前面の開口部の開口形状に適合する外形を有した薄板からなり、電子機器ユニット60,70に対応するメディア挿入口、本実施例ではDVD挿入穴92a及びCD挿入口92bを有する。また、仕切り板92は、放熱用の切り欠き部93aやハーネス用の穴93bを適宜有してもよい。また、仕切り板92は、筐体12の鍔部23に対応する取付け部94を有する。この取付け部94には、鍔部23のボルト孔23aに対応するボルト孔94aが形成されている。
【0034】
仕切り板92の筐体12への組み付けは、筐体12内に各電子機器ユニット50,60,70を挿入した後、仕切り板92により筐体12の前面を覆う。このとき、筐体12内の各電子機器ユニット50,60,70は、レール13R,13Lにより支持されている。次いで、筐体12の鍔部23と仕切り板92の取付け部94との間に各電子機器ユニット50,60,70の取付け部52,64a,72を挟んだ状態で、仕切り板92をボルト固定する。即ち、仕切り板92の取付け部94は、筐体12の鍔部23に各電子機器ユニット50,60,70の取付け部52,64a,72と共にボルト固定される。
【0035】
以上説明した仕切り板92の組み付け方法から理解できるように、本実施例の仕切り板92は、車両用電子機器システム10の組み付け性を悪化させることが無く、また、本実施例の仕切り板92は、ボルトを外すことにより筐体12から容易に取り外すことができるので、電子機器ユニット交換時の作業性を悪化させることはない。また、本実施例の仕切り板92は、交換される新たな電子機器ユニットに上述のような仕切り板90,91が設けられていない場合であっても、当該新たな電子機器ユニットを電磁波の輻射から保護することができる。即ち、本実施例の仕切り板92は、筐体12内に搭載されうるあらゆる電子機器ユニットに対して、筐体12の前面からの電磁波に対する遮蔽機能を提供することができる。
【0036】
最後に、各電子機器ユニット間での電磁波の輻射による各電子回路への影響を低減する仕切り板95について言及する。この仕切り板95は、長方形の薄板からなり、筐体12の左右の内壁12a間の幅(図2中のY軸方向)と略等しい幅を有する。この仕切り板95は、各電子機器ユニット間を仕切るように筐体12内に配設される。
【0037】
図4を再度参照するに、図4に示す仕切り板95は、電子機器ユニット50と電子機器ユニット60との間を仕切るように設けられている。この仕切り板95は、電子機器ユニット50と電子機器ユニット60との間の電磁波の経路を遮断する機能を果たす。これにより、電子機器ユニット50,60に含まれる電子回路や機構をケーシングにより完全に閉塞する必要がなくなり、電子機器ユニット50,60(電子機器ユニット70も同様)の搭載密度の向上が図られると共に、電子機器ユニット50,60が発する熱による熱害を大幅に軽減することができる。
【0038】
尚、仕切り板95は、上述の取付け基盤64と同様、レール13R,13Lの形成するスリット間に挟持されることにより、筐体12に支持されてもよい。また、仕切り板95は、好ましくは、搭載状態で筐体12に接触し、仕切り板95に溜まる電荷が筐体12を介して除去されるようにする。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようなものであるから、電子機器ユニットの組み付け性及び搭載密度を悪化させることなく、筐体内に搭載された電子機器ユニットの電磁障害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用電子機器システムの一実施例を示す斜視図である。
【図2】車両用電子機器システムの分解斜視図である。
【図3】本発明による仕切り板を備えた電子機器ユニットの前面図である。
【図4】本発明による仕切り板を備えた車両用電子機器システムの縦断面図である。
【図5】ケーシングに一体化された仕切り板を備えた電子機器ユニットの前面図である。
【図6】ケーシングに一体化された仕切り板を備えた車両用電子機器システムの縦断面図である。
【図7】本発明によるその他の仕切り板を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 車両用電子機器システム
12 筐体
40 操作パネル
50,60,70 電子機器ユニット
74a,b 電子機器ユニットの前面プレート
62,75 電子回路(プリント基板)
90,91,92,95 仕切り板
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネルの中央部付近に配置される車両用電子機器システムに係り、より詳細には、電子機器ユニットに対する電磁障害が防止された車両用電子機器システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されるCDプレーヤ等のような電子機器ユニットは、従来的には、電子回路や各種機構等がケーシングで包囲されたボックス形のユニット本体を有しており、天面が開口した金属製の筐体内に層構造をなすように搭載されていた。
【0003】
しかしながら、近年、自動車電装部品の高機能化が進み、インストルメントパネルの中央部付近に、CDプレーヤ、MDプレーヤ及びナビゲーションシステム等のような複数の電子機器ユニットを密集させて搭載する必要が生じている。このため、例えば特開平2002−56660号に開示される車両用電子機器システムでは、電子機器ユニットの機能を実現する電子回路(プリント基板)や機構等を薄板からなる基盤上に実装し、当該基盤を筐体内に層構造をなすように搭載することにより、省スペース化等が図られている。
【0004】
このような車両用電子機器システムによれば、電子機器ユニットの電子回路等を個別に包囲するケーシングが不要となり、各電子機器ユニットの小型化が実現され、電子機器ユニットの搭載密度を向上することができる。また、各電子機器ユニットは、車室側が開口した筐体内に車室側から搭載することができるので、組み付け性が良好であり、グレードアップ等のための電子機器ユニットの事後的な交換も容易に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような車両用電子機器システムでは、各電子機器ユニットが個別にケーシングにより包囲されておらず、また、各電子機器ユニットが密集した状態で搭載されることになるので、電子機器ユニットの電子回路等が他の電子機器ユニットから輻射される電磁波の影響を受けやすいという問題点を有する。
【0006】
また、上述のような車両用電子機器システムでは、各電子機器ユニットが収容された筐体の開口が、操作スイッチ等を備える操作パネルにより覆われることになる。このため、電子機器ユニットの電子回路等が、操作パネルに内蔵されるマイクロコンピューターからの電磁波や、操作パネルを介して到達する携帯電話からの電磁波の影響も受けやすいという問題点を有する。
【0007】
そこで、本発明は、搭載密度や組み付け性を向上するという上述の車両用電子機器システムの利点を損なうことなく、電磁障害を防止することができる車両用電子機器システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、請求項1に記載する如く、車室側の面が開口する筐体と、前記筐体内に搭載される電子機器ユニットと、前記筐体の開口を覆うように設けられる操作パネルとを含む車両用電子機器システムであって、
前記電子機器ユニットと前記操作パネルとの間に配設された、電磁波減衰材料又は構造からなる仕切り板を備えたことを特徴とする、車両用電子機器システムによって達成される。
【0009】
本発明において、電子機器ユニットが内部に組み付けられる筐体は、組み付け性の観点から車室側の面が開口している。仕切り板は、電磁波を減衰(遮蔽、低減を含む)できる材料又は構造からなり、電子機器ユニットと操作パネルとの間に配設される。これにより、車室からの電磁波や操作パネルからの電磁波が、筐体の開口から電子機器ユニット内に到達することが防止される。従って、本発明によれば、電子機器ユニットの組み付け性を損なうことなく、筐体の開口を介して輻射され得る電磁波から電子機器ユニットを保護することができる。
【0010】
また、請求項1記載の車両用電子機器システムにおいて、請求項2に記載する如く、前記仕切り板を、前記電子機器ユニットと一体形成することも可能である。
【0011】
また、請求項1記載の車両用電子機器システムにおいて、請求項3に記載する如く、前記仕切り板が、前記筐体の開口部に着脱可能に取り付けられている場合には、電子機器ユニットの組み付け性及び電子機器ユニットの交換時の作業性を悪化させることなく、筐体の車室側の開口部から飛び込みうる電磁波から電子機器ユニットを保護することができる。
【0012】
また、前記目的は、請求項4に記載する如く、車室側の面が開口する筐体と、前記筐体内に搭載される複数の電子機器ユニットと、前記筐体の開口を覆うように設けられる操作パネルとを含む車両用電子機器システムであって、
前記複数の電子機器ユニットのうち少なくとも何れか2つの電子機器ユニット間を仕切るように配設された、電磁波減衰材料又は構造からなる仕切り板を備えたことを特徴とする、車両用電子機器システムによって達成される。
【0013】
本発明によれば、筐体内に搭載される他の電子機器ユニットが輻射する電磁波に起因した電子機器ユニットの電磁障害を仕切り板により防止することができる。即ち、複数の電子機器ユニット間で与え合う電磁波による好ましくない影響が、仕切り板により防止される。これにより、電子機器ユニットに含まれる電子回路をケーシングにより完全に閉塞する必要がなくなり、各電子機器ユニットの搭載密度の向上及び放熱性の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による車両用電子機器システム10の一実施例を示す斜視図である。車両用電子機器システム10は、車両のインストルメントパネルの中央部付近に配置され、複数の電子機器ユニット50,60,70と、電子機器ユニット50,60,70を収容する筐体12と、筐体12の車室側の開口を覆うように装着される操作パネル40とから構成される。
【0015】
操作パネル40は、電子機器ユニット50,60,70の操作を行うための操作部41と、電子機器ユニット50,60,70の動作状態等を表示するディスプレイ部42と、電子機器ユニット60,70に対するメディアの挿入・排出のための各メディア挿入口46及び47a,47bと、車室内空調用の吹出しダクト45とを備えており、操作パネル40の車室に露出する側の面は、意匠面を構成する。尚、操作パネル40の背面側には、操作部41での操作に対応する信号を電子機器ユニット50,60,70に送出するためのスイッチ回路(図示せず)が一体的に設けられている。
【0016】
図2は、本発明による車両用電子機器システム10の分解斜視図である。
【0017】
筐体12は、図2に示したように、金属から形成された略直方体形状の箱体であり、車室側の面(図2のY−Z平面)が開口している。筐体12の側壁21L,21Rの内側には、対のレール13R,13Lが複数設けられている。また、筐体12は、左右の側壁21L,21Rから幅方向外方に延設された一対の鍔部23を有しており、この鍔部23にはボルト孔23aが形成されている。また、筐体12の左右の側壁21L,21Rは、筐体12の天面22a及び底面22bに対して高さ方向外方に延設された複数の鍔部24を有しており、この鍔部24には複数のボルト孔24aが形成されている。この鍔部24は、筐体12をインストルメントパネルの中央部付近にボルト固定するために利用される。
【0018】
電子機器ユニット50は、中継・オーディオユニットであり、その機能を実現するための電子回路を略直方体のケーシング51の内部に含んでいる。尚、この電子回路は、増幅器を含むオーディオ回路及びラジオ用のチューナー回路の他、電子機器ユニット50,60,70のための定電圧回路や電子機器ユニット間の通信等を行うための通信制御部等を含んでよい。
【0019】
ケーシング51の側面には、筐体12の対のレール13R,13Lの位置に対応して、対の被支持部53R,53Lが設けられている。また、ケーシング51の車室側の面には、ボルト孔を有した取付け部52が設けられている。電子機器ユニット50の筐体12に対する組み付けは、被支持部53R,53Lをレール13R,13Lの形成するスリット間に挿入してスライドさせ、鍔部23に取付け部52をボルト固定することにより、筐体12の車室側の開口部から行われる。
【0020】
電子機器ユニット60は、ナビゲーションユニットであり、その機能を実現するための電子回路、電源及び通信コネクタ61等が実装された回路基板62と、地図情報を記憶するDVD(digital video disk)のような記録媒体が挿入されるユニット本体63と、筐体12の対のレール13R,13L間の距離と略等しい長方形の薄板からなる取付け基盤64とから構成されており、回路基板62及びユニット本体63は、取付け基盤64上に固定されている。取付け基盤64には、ボルト孔を有した取付け部64aが設けられている。電子機器ユニット60の筐体12に対する組み付けは、取付け基盤64のエッジ(長辺の縁部)をレール13R,13Lのスリット間に挿入してスライドさせ、鍔部23に取付け部64aをボルト固定することにより、筐体12の車室側の開口部から行われる。
【0021】
電子機器ユニット70は、CDチェンジャー及びMDプレーヤの複合ユニットであり、その機能を実現するための機構及び電子回路がケーシング71の内部に収容されている。ケーシング71の側面には、筐体12の対のレール13R,13Lの位置に対応して、対の被支持部73R,73Lが設けられている。また、ケーシング71の車室側の面には、ボルト孔を有した取付け部72が設けられている。電子機器ユニット70の筐体12に対する組み付けは、他の電子機器ユニットと同様に、被支持部73R,73Lをレール13R,13Lの形成するスリット間に挿入してスライドさせ、鍔部23に取付け部72をボルト固定することにより、筐体12の車室側の開口部から行われる。
【0022】
このように各電子機器ユニット50,60,70の筐体12への組み付けが、筐体12の車室側の開口部から行われることは、組み付け性の向上及びそれに伴う電子機器ユニットの交換作業の容易化を図る上で有利である。
【0023】
しかしながら、筐体12の車室側の面を開口することは、操作パネル40の背面側に設けられたスイッチ回路が発する電磁波や操作パネル40を通って内部に進入する携帯電話等からの電磁波に対して、各電子機器ユニット50,60,70の電子回路を晒してしまうことになる。また、各電子機器ユニット50,60,70に含まれる電子回路をケーシングにより完全に閉塞しないことは、各電子機器ユニット50,60,70の搭載位置の高密度化や放熱性の観点から有利であるが、これらの電子回路に含まれる例えばマイクロコンピューターが輻射する電磁波に対して、電子機器ユニットの電子回路を晒してしまうことになる。
【0024】
これに対して、本発明による車両用電子機器システム10は、電子機器ユニットと操作パネル40との間に、及び/又は、隣接する2つの電子機器ユニット間に、金属からなる仕切り板を配設することを特徴とし、上述の有利な一面を損なうことなく、筐体12の車室側の開口や電子回路の露出に起因する上述の弊害を防止するものである。以下、この仕切り板の幾つかの実施例について詳説する。
【0025】
図3は、車室側から見た電子機器ユニット70を概略的に示す正面図であり、図4は、本発明の車両用電子機器システム10の縦断面図である。
【0026】
電子機器ユニット70のケーシング71の前面プレート74a,74bは、図3に示すように、通常的には、切り欠き等を有してケーシング71の前面(車室側の面)の全体を閉塞していない。このため、ケーシング71内に収容されるピックアップや回路基板75(図4参照)等の構成要素が、ケーシング71の前面の開口部を介して操作パネル40(操作パネル40を更に介して車室)と連通した状態となっている。これに対して、本発明の仕切り板90は、図3に示すように、MD(mini disk)の挿入・排出のためのMD挿入口90aを備えた薄板からなり、MDプレーヤ側の前面プレート74bが画成する開口部の少なくとも一部を閉塞するように、ケーシング71に溶接、締め若しくはスクリュウ又は接着等により取り付けられる。
【0027】
尚、図3に示す仕切り板90は、ケーシング71の前面の開口部を必要性に応じて部分的に遮蔽するものであるが、前面プレート74bが画成する開口部を完全に遮蔽してもよく、この場合、仕切り板90の幅方向(同図のY軸方向)の縁部90bは、ケーシング71の側壁71bと重なり合うオーバラップ部を構成する。
【0028】
また、この仕切り板90は、図4に示すように、MDプレーヤ側の前面プレート74bからCDチェンジャー側の前面プレート74aに亘り延在してもよい。これにより、図5に示すように、MDプレーヤ側の前面プレート74bの位置とCDチェンジャー側の前面プレート74aの位置との前後方向(同図のX軸方向)の相違により生じうる隙間を塞ぐことができる。また、前面プレート74a,74bが同一平面内に存在する場合であっても、前面プレート74aと前面プレート74bの合わせ部に生じうる隙間を塞ぐことが可能である。
【0029】
同様に、仕切り板91は、CD(compact disk)の挿入・排出のためのCD挿入口91aを備えた薄板からなり、CDチェンジャー側の前面プレート74aが画成する開口部の少なくとも一部を閉塞するように、前面プレート74aの内側の面(同図の−X方向)に取り付けられる。
【0030】
このように、ケーシング71の前面の開口部を仕切り板90,91によって少なくとも部分的に閉塞することにより、ケーシング71の前面の開口部を通って電子機器ユニット70内部に飛び込みうる電磁波を遮蔽することが可能となる。この目的のため、仕切り板90,91(後述する仕切り板92,95も同様)は、上述の如く、電磁波を遮蔽する金属から形成されるが、本発明はこれに限定されることなく、仕切り板は、例えばポリエステル製織物を特殊加工した電磁波シールド材、若しくは電磁波減衰樹脂シート等のような電磁波を減衰させることが可能な材料から形成されてよく、或いは、電磁波を減衰させる構造を具備するものであってもよい。
【0031】
尚、上述は、CDチェンジャー及びMDプレーヤが複合された電子機器ユニット70への本発明の適用例を代表的に言及するものであったが、本発明の仕切り板90,91は、これに限定されることなく、他の電子機器ユニットに対しても同様に適用可能である。また、上述の実施例の仕切り板90,91は、単一の電子機器ユニット70に対して適用されていたが、複数の電子機器ユニットに対して適用されてもよい。例えば、仕切り板90が、電子機器ユニット70の前面と共に電子機器ユニット60の前面を覆うように延在してもよい。
【0032】
また、仕切り板90,91は、電子機器ユニット70(即ち、ケーシング71)と一体的に構成されてもよい。即ち、ケーシング71の前面プレート74a,74bが、図5及び図6に示すように、ケーシング71の前面の開口部を少なくとも部分的に覆うように構成され、上述の仕切り板90,91と同様の機能を実現してもよい。
【0033】
次に、本発明の代替実施例による仕切り板について言及する。図7は、本実施例の仕切り板92の斜視図を示す。本実施例の仕切り板92は、筐体12に脱着可能に取り付けられ、筐体12の前面の開口部を遮蔽する。具体的には、仕切り板92は、図7に示すように、筐体12の前面の開口部の開口形状に適合する外形を有した薄板からなり、電子機器ユニット60,70に対応するメディア挿入口、本実施例ではDVD挿入穴92a及びCD挿入口92bを有する。また、仕切り板92は、放熱用の切り欠き部93aやハーネス用の穴93bを適宜有してもよい。また、仕切り板92は、筐体12の鍔部23に対応する取付け部94を有する。この取付け部94には、鍔部23のボルト孔23aに対応するボルト孔94aが形成されている。
【0034】
仕切り板92の筐体12への組み付けは、筐体12内に各電子機器ユニット50,60,70を挿入した後、仕切り板92により筐体12の前面を覆う。このとき、筐体12内の各電子機器ユニット50,60,70は、レール13R,13Lにより支持されている。次いで、筐体12の鍔部23と仕切り板92の取付け部94との間に各電子機器ユニット50,60,70の取付け部52,64a,72を挟んだ状態で、仕切り板92をボルト固定する。即ち、仕切り板92の取付け部94は、筐体12の鍔部23に各電子機器ユニット50,60,70の取付け部52,64a,72と共にボルト固定される。
【0035】
以上説明した仕切り板92の組み付け方法から理解できるように、本実施例の仕切り板92は、車両用電子機器システム10の組み付け性を悪化させることが無く、また、本実施例の仕切り板92は、ボルトを外すことにより筐体12から容易に取り外すことができるので、電子機器ユニット交換時の作業性を悪化させることはない。また、本実施例の仕切り板92は、交換される新たな電子機器ユニットに上述のような仕切り板90,91が設けられていない場合であっても、当該新たな電子機器ユニットを電磁波の輻射から保護することができる。即ち、本実施例の仕切り板92は、筐体12内に搭載されうるあらゆる電子機器ユニットに対して、筐体12の前面からの電磁波に対する遮蔽機能を提供することができる。
【0036】
最後に、各電子機器ユニット間での電磁波の輻射による各電子回路への影響を低減する仕切り板95について言及する。この仕切り板95は、長方形の薄板からなり、筐体12の左右の内壁12a間の幅(図2中のY軸方向)と略等しい幅を有する。この仕切り板95は、各電子機器ユニット間を仕切るように筐体12内に配設される。
【0037】
図4を再度参照するに、図4に示す仕切り板95は、電子機器ユニット50と電子機器ユニット60との間を仕切るように設けられている。この仕切り板95は、電子機器ユニット50と電子機器ユニット60との間の電磁波の経路を遮断する機能を果たす。これにより、電子機器ユニット50,60に含まれる電子回路や機構をケーシングにより完全に閉塞する必要がなくなり、電子機器ユニット50,60(電子機器ユニット70も同様)の搭載密度の向上が図られると共に、電子機器ユニット50,60が発する熱による熱害を大幅に軽減することができる。
【0038】
尚、仕切り板95は、上述の取付け基盤64と同様、レール13R,13Lの形成するスリット間に挟持されることにより、筐体12に支持されてもよい。また、仕切り板95は、好ましくは、搭載状態で筐体12に接触し、仕切り板95に溜まる電荷が筐体12を介して除去されるようにする。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようなものであるから、電子機器ユニットの組み付け性及び搭載密度を悪化させることなく、筐体内に搭載された電子機器ユニットの電磁障害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用電子機器システムの一実施例を示す斜視図である。
【図2】車両用電子機器システムの分解斜視図である。
【図3】本発明による仕切り板を備えた電子機器ユニットの前面図である。
【図4】本発明による仕切り板を備えた車両用電子機器システムの縦断面図である。
【図5】ケーシングに一体化された仕切り板を備えた電子機器ユニットの前面図である。
【図6】ケーシングに一体化された仕切り板を備えた車両用電子機器システムの縦断面図である。
【図7】本発明によるその他の仕切り板を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 車両用電子機器システム
12 筐体
40 操作パネル
50,60,70 電子機器ユニット
74a,b 電子機器ユニットの前面プレート
62,75 電子回路(プリント基板)
90,91,92,95 仕切り板
Claims (4)
- 車室側の面が開口する筐体と、前記筐体内に搭載される電子機器ユニットと、前記筐体の開口を覆うように設けられる操作パネルとを含む車両用電子機器システムであって、
前記電子機器ユニットと前記操作パネルとの間に配設された、電磁波減衰材料又は構造からなる仕切り板を備えたことを特徴とする、車両用電子機器システム。 - 前記仕切り板が、前記電子機器ユニットと一体形成されている、請求項1記載の車両用電子機器システム。
- 前記仕切り板が、前記筐体の開口部に着脱可能に取り付けられている、請求項1記載の車両用電子機器システム。
- 車室側の面が開口する筐体と、前記筐体内に搭載される複数の電子機器ユニットと、前記筐体の開口を覆うように設けられる操作パネルとを含む車両用電子機器システムであって、
前記複数の電子機器ユニットのうち少なくとも何れか2つの電子機器ユニット間を仕切るように配設された、電磁波減衰材料又は構造からなる仕切り板を備えたことを特徴とする、車両用電子機器システム。
Priority Applications (1)
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JP2002197235A JP2004034888A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 車両用電子機器システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010241355A (ja) * | 2009-04-08 | 2010-10-28 | Fujitsu Ten Ltd | 再生装置 |
US10898063B2 (en) | 2010-12-09 | 2021-01-26 | Endochoice, Inc. | Flexible electronic circuit board for a multi camera endoscope |
-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002197235A patent/JP2004034888A/ja active Pending
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