JP4676290B2 - 車両のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のブレーキ装置の改良に関するものである。
車両のブレーキ装置には、バーハンドルに左右一対のブレーキレバーを設け、一方のブレーキレバーを操作することで、例えば、前輪を制動し、他方のブレーキレバーを操作することで、例えば、後輪を制動するものがあり、操作性向上のために、一方のブレーキレバーを操作することで前輪及び後輪の両方を制動可能とした連動式のブレーキ装置がある。
このような連動式の従来の車両のブレーキ装置として、ブレーキレバーの操作力を前輪側及び後輪側のそれぞれのブレーキに伝達するための操作力分配レバーをブレーキレバーの近傍に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−167152号公報
特許文献1の図1には、液圧式の前輪ブレーキBFを作動させるための前輪用ブレーキレバー31と、機械式の後輪ブレーキBR及び前輪ブレーキBFの両方を作動させるための連動用ブレーキレバー32と、この連動用ブレーキレバー32の操作力を前輪ブレーキBF及び後輪ブレーキBRに分配して伝えるために連動用ブレーキレバー32の近傍に配置した操作力分配レバー33とが記載されている。
連動用ブレーキレバー32は、連結ロッド59を介して操作力分配レバー33に連結され、操作力分配レバー33には、連結ロッド59とは反対の側に前輪ブレーキケーブル34と後輪ブレーキケーブル35とが連結され、前輪ブレーキケーブル34の先端は前輪用ブレーキレバー31側に連結され、後輪ブレーキケーブル35の先端は後輪ブレーキBRに連結される。
従って、連動用ブレーキレバー32を操作すれば、連結ロッド59、操作力分配レバー33、前輪ブレーキケーブル34を介して前輪用ブレーキレバー31側の補助操作レバー86がスイングしてマスタシリンダ87に液圧が発生し、前輪ブレーキBFが作動し、また、連結ロッド59、操作力分配レバー33、後輪ブレーキケーブル35が引かれて後輪ブレーキBRが作動する。
上記した連結ロッド59、操作力分配レバー33は大きなケーシング56に収納されるため、バーハンドルの周囲にケーシング56のための大きなスペースを必要とする。更に、前輪ブレーキケーブル34は、前輪用ブレーキレバー31と連動用ブレーキレバー32との間に渡されるから、この前輪ブレーキケーブル34のためのスペースをも確保しなければならない。
そこで、連結ロッド59を長くして、操作力分配レバー33を収納したケーシング56をバーハンドルから離してスペースが容易に確保可能な箇所に配置することが考えられる。この場合、例えば、連結ロッド59と後輪ブレーキケーブル35とを、バーハンドルと後輪との間にほぼ一直線となるように配置すると、前輪ブレーキケーブル34は、ケーシング56から後輪ブレーキケーブル35と同じ方向へ延びるため、この前輪ブレーキケーブル34を一旦車両前方側に方向転換してから先端を前輪用ブレーキレバー31側に連結することになる。前輪ブレーキケーブル34はそれほど小さい曲率では曲げられないから、前輪ブレーキケーブル34の方向転換のためにはやはり大きなスペースが必要になる。
本発明の目的は、車両に大きなスペースを必要としないブレーキ装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームにバーハンドルを回動自在に取付け、このバーハンドルに一対のブレーキ操作子を備え、一方のブレーキ操作子を操作することでマスタシリンダ内のピストンを作動させて液圧式前輪ブレーキを作動させ、他方のブレーキ操作子を操作することでブレーキケーブルを介して機械式後輪ブレーキを作動させるとともに、前記液圧式前輪ブレーキをも作動させる構造を備えた車両のブレーキ装置において、ブレーキケーブルの途中に、ケーシングに収納した操作力分配レバーを介在させ、この操作力分配レバーに、ケーブル方向転換機構を介して連動ブレーキケーブルを連結し、この連動ブレーキケーブルの先端を一方のブレーキ操作子に連結することで、ブレーキケーブルを引く方向に対して連動ブレーキケーブルを引く方向を転換し、ケーシングは、側面視で車体フレームの前端に設けたヘッドパイプと重なり、ヘッドパイプの高さ内及び前後幅内に収まるように配置して、ヘッドパイプにブラケットを介して取付け、ブレーキケーブルは、他方のブレーキ操作子及び操作力分配レバーのそれぞれを連結する入力ブレーキケーブルと、操作力分配レバー及び機械式車輪ブレーキのそれぞれを連結する出力ブレーキケーブルとからなり、入力ブレーキケーブルと連動ブレーキケーブルとをケーシングの同じ側から延ばすとともに、車体に取付けられた状態でケーシングの上側から延ばし、ケーシングを車体フレームに取付けた状態で、ケーブル方向転換機構を操作力分配レバーよりも下側に位置するようにケーシングの本体に取付けたことを特徴とする。
作用として、ブレーキケーブルの途中に操作力分配レバーを介在させ、この操作力分配レバーにケーブル方向転換機構を介して連動ブレーキケーブルを連結することで、ケーブル方向転換機構により、ブレーキケーブルを引く方向に対して連動ブレーキケーブルの引く方向を転換する、例えば、ブレーキケーブルを引く方向に対して連動ブレーキケーブルの引く方向を180°転換する。
また、他方のブレーキ操作子と操作力分配レバーとを入力ブレーキケーブルで連結し、操作力分配レバーと機械式車輪ブレーキとを出力ブレーキケーブルで連結し、操作力分配レバーにケーブル方向転換機構を介して連動ブレーキケーブルを連結し、入力ブレーキケーブルと連動ブレーキケーブルとをケーシングの同じ側から延ばして、連動ブレーキケーブルの先端を一方のブレーキ操作子に連結する。
ケーシングを両方のブレーキ操作子の間の下方に配置すれば、連動ブレーキケーブルと入力ブレーキケーブルとがケーシングからそれぞれ上方に延び、左右に分かれてそれぞれブレーキ操作子に連結するため、各ブレーキケーブルが配置しやすい。
請求項2に係る発明は、前記ケーシング本体は、入力ケーブルの端部を固定する第1ボス部と、連動ケーブルの端部を固定する第2ボス部と、出力ケーブルの端部を固定する取付穴とを備え、側面視で、第2ボス部は、第1ボス部の前側に設けられるとともに、取付穴は、第1ボス部の後方に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ケーブル方向転換機構を、操作力分配レバー及び連動ブレーキケーブルに連結させたチェーンと、このチェーンを巻き掛けるとともにケーシングで回転自在に支持したスプロケットとから構成したことを特徴とする。
作用として、チェーンは、スプロケットに小さい曲率で巻き掛けることが可能であり、ケーブルの方向転換が小さなスペースで行える。また、ケーブルに比べてフリクションが少ない。
請求項4に係る発明は、ケーブル方向転換機構を、操作力分配レバー及び連動ブレーキケーブルに連結させたベルトと、このベルトを巻き掛けるとともにケーシングで回転自在に支持したプーリとから構成したことを特徴とする。
作用として、ベルトは、プーリに小さい曲率で巻き掛けることが可能であり、ケーブルの方向転換が小さなスペースで行える。また、ケーブルに比べてフリクションが少なく、更に、ベルトを使用することで、ケーブル方向転換機構を設けたことによる重量増加を極力抑えることができる。
請求項5に係る発明は、ケーブル方向転換機構を、操作力分配レバー側及び連動ブレーキケーブルに連結されるとともにケーシングでスイング自在に支持した変換レバーで構成したことを特徴とする。
作用として、ケーブル方向転換機構を変換レバーで簡単に構成し、軽量化、ケーシングの小型化、コスト低減を図る。
請求項6に係る発明は、他方のブレーキ操作子によるブレーキ操作を検知するブレーキスイッチをケーシング内に設け、操作力分配レバーの移動によって作動させることを特徴とする。
作用として、ケーシングを両方のブレーキ操作子から離して配置したときに、ブレーキスイッチは両方のブレーキ操作子から離れるため、従来のように、バーハンドルのブレーキ操作子の近傍にブレーキスイッチを配置していたのに比べて、バーハンドル周りのブレーキスイッチのためのスペースやワイヤハーネスが不要になる。
請求項1に係る発明では、ブレーキケーブルの途中に、ケーシングに収納した操作力分配レバーを介在させ、この操作力分配レバーに、ケーブル方向転換機構を介して連動ブレーキケーブルを連結し、この連動ブレーキケーブルの先端を一方のブレーキ操作子に連結することで、ブレーキケーブルを引く方向に対して連動ブレーキケーブルを引く方向を転換したので、従来のような、バーハンドル周りに複数のブレーキを連動させる連動機構を配置する大きなスペースが必要がない。従って、ブレーキ装置、ひいては車両の設計自由度を向上させることができ、更に、ケーシング内で連動ブレーキケーブルを引く方向を転換できるため、ケーシングを小型にできるとともに連動ブレーキケーブルを短くすることができて、スペースを有効利用することができる。
また、ブレーキケーブルを、他方のブレーキ操作子及び操作力分配レバーのそれぞれを連結する入力ブレーキケーブルと、操作力分配レバー及び機械式車輪ブレーキのそれぞれを連結する出力ブレーキケーブルとから構成し、入力ブレーキケーブルと連動ブレーキケーブルとをケーシングの同じ側から延ばしたので、各ブレーキケーブルをまとめて配置しやすくなり、各ブレーキケーブルのレイアウトを一層容易にすることができる。
請求項2に係る発明では、ケーシング本体は、入力ケーブルの端部を固定する第1ボス部と、連動ケーブルの端部を固定する第2ボス部と、出力ケーブルの端部を固定する取付穴とを備え、側面視で、第2ボス部は、第1ボス部の前側に設けられるとともに、取付穴は、第1ボス部の後方に設けられている。
請求項3に係る発明では、ケーブル方向転換機構を、操作力分配レバー及び連動ブレーキケーブルに連結させたチェーンと、このチェーンを巻き掛けるとともにケーシングで回転自在に支持したスプロケットとから構成したので、ケーブルよりも小さい曲率で方向を転換でき、ケーシングの一層の小型化を図ることができるとともに、フリクション低減による伝達効率を向上させることができる。
請求項4に係る発明では、ケーブル方向転換機構を、操作力分配レバー及び連動ブレーキケーブルに連結させたベルトと、このベルトを巻き掛けるとともにケーシングで回転自在に支持したプーリとから構成したので、ケーブルよりも小さく曲率で方向を転換でき、ケーシングの小型化を図ることができる。また、ケーブル方向転換機構の重量増加を極力抑制することができる。
請求項5に係る発明では、ケーブル方向転換機構を、操作力分配レバー側及び連動ブレーキケーブルに連結されるとともにケーシングでスイング自在に支持した変換レバーで構成したので、簡単な構成でケーブルの方向転換ができ、軽量化、小型化及びコスト低減を図ることができる。
請求項6に係る発明では、他方のブレーキ操作子によるブレーキ操作を検知するブレーキスイッチをケーシング内に設け、操作力分配レバーの移動によって作動させるので、従来のように、ハンドルのブレーキレバーの近傍にブレーキスイッチを設けていたのに比べて、ハンドル周りのワイヤハーネスを省くことができ、ハンドル周りの簡素化を図ることができるとともに、ワイヤハーネスを短くすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)を備える車両の側面図であり、車両10は、車体フレーム11の前端に設けたヘッドパイプ12に操作自在にフロントフォーク13を取付け、このフロントフォーク13の下端に前輪14を取付け、車体フレーム11の後部に設けた支軸16に連結部材17を介してスイングユニット18(エンジン21及び無段変速機22からなる)を上下スイング自在に取付け、無段変速機22の後端に後輪25を取付けたスクータ型の自動二輪車である。
ここで、31はフロントカバー、32はヘッドランプ、33はフロントフォーク13に連結したバーハンドル、34はレッグシールド、36はステップフロア、37はシート、38はスイングユニット18の後部と車体フレーム11の後部とに渡して取付けたリヤクッションユニット、41はエアクリーナである。
前輪14は、液圧式のフロントブレーキ51を付設したものであり、フロントブレーキ51は、前輪14に一体的に取付けたブレーキディスク52と、このブレーキディスク52を挟み込んで制動させるためにフロントフォーク13に取付けたブレーキキャリパ53とからなる。
後輪25は、機械式のリヤブレーキ55を付設したものである(詳細は後述する。)。
図2は本発明に係る車両のブレーキ装置(第1実施形態)の系統図であり、ブレーキ装置60は、バーハンドル33の両端に取付けた右ブレーキレバー61及び左ブレーキレバー62と、右ブレーキレバー61を操作することによりブレーキ液の液圧を発生させるマスタシリンダ63と、前輪を制動させるフロントブレーキ51と、このフロントブレーキ51に設けたブレーキキャリパ53及びマスタシリンダ63のそれぞれに接続したブレーキ配管64と、後輪を制動するリヤブレーキ55と、左ブレーキレバー62を操作してフロントブレーキ51及びリヤブレーキ55を連動させるための連動装置66と、左ブレーキレバー62及び連動装置66のそれぞれを連結する入力ブレーキケーブル67と、連動装置66及びリヤブレーキ55のそれぞれを連結する出力ブレーキケーブル68と、右ブレーキレバー61側及び連動装置66のそれぞれを連結する連動ブレーキケーブル71とからなる。
フロントブレーキ51のブレーキキャリパ53は、シリンダ部53a,53bを備え、これらのシリンダ部53a,53bにそれぞれピストン53c,53dを移動自在に挿入したものであり、シリンダ部53a,53bに接続したブレーキ配管64から液圧を供給することで、シリンダ部53a,53b内のそれぞれのピストン53c,53dを移動させ、図示せぬパッドを介してブレーキディスク52を制動させる。
リヤブレーキ55は、ドラムブレーキであり、後輪に一体的に取付けたブレーキドラム75と、スイングユニット側に取付けたブレーキパネル76と、このブレーキパネル76に支軸76a,76aを介してスイング自在に取付けた一対のブレーキシュー77,77と、これらのブレーキシュー77,77を押し広げてブレーキドラム75の内面に押し付けるためにブレーキパネル76に回転自在に取付けたカム部材78と、このカム部材78に取付けるとともに出力ブレーキケーブル68のインナワイヤに連結したレバー81と、出力ブレーキケーブル68のアウタケーブルの端部をブレーキパネル76に固定するブラケット82と、左ブレーキレバー62を操作したときに出力ブレーキケーブル68が引かれる方向とは反対の方向へレバー81を付勢するスプリング(不図示)とからなる。
図3は本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の連動装置を備えた車両の斜視図であり、バーハンドル33に取付けた右ブレーキレバー61及び左ブレーキレバー62からそれぞれ連動ブレーキケーブル71、入力ブレーキケーブル67を車体フレーム11のヘッドパイプ12側へ延ばし、これらの連動ブレーキケーブル71及び入力ブレーキケーブル67の先端部を、ヘッドパイプ12に取付けた連動装置66の上部に接続し、この連動装置66の下部から車体後部のリヤブレーキ55(図1参照)へ出力ブレーキケーブル68を延ばしたことを示す。また、図3では、バーハンドル33に取付けたマスタシリンダ63からブレーキ配管64をヘッドパイプ12、フロントフォーク13に沿って下方へ延ばし、フロントフォーク13の下部に設けたブレーキキャリパ53に接続したことを示す。
図4は本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の連動装置を備えた車両の要部側面図であり、車体フレーム11のヘッドパイプ12にブラケット91を取付け、このブラケット91に取付プレート92を介して連動装置66を取付けたことを示す。
連動装置66は、側面視で、ヘッドパイプ12と、車体フレーム11を構成するダウンパイプ94との結合部95にほぼ重なり、前後に大きなスペースを占有せず、ヘッドパイプ12の高さH内及び前後幅W内に収まる。
また、各ケーブル(入力ブレーキケーブル67、連動ブレーキケーブル71、出力ブレーキケーブル68)は、連動装置66から無理なく上下方向に延びる。入力ブレーキケーブル67と連動ブレーキケーブル71とは、連動装置66の同じ側に接続したものである。
図5は本発明に係る連動装置を示す正面図(第1実施形態)であり、連動装置66は、ケーシング101と、このケーシング101内に配置した操作力分配レバー102と、この操作力分配レバー102の一端に連結したチェーン103と、ケーシング101を構成するケーシング本体104に回転自在に取付けるとともにチェーン103を掛けたスプロケット106と、ケーシング本体104に取付けたブレーキスイッチ107とからなる。なお、108はスプロケット106を回転自在に支持するためにケーシング本体104に取付けた支軸である。
ケーシング101は、ケーシング本体104と、このケーシング本体104の開口部を覆うためにケーシング本体104に複数のビス109で取付けたケーシングカバー105とからなる。なお、104A,104Aは取付プレート92にボルト110,110で取付けるためにケーシング本体104に設けた側部取付部である。
ケーシング本体104は、入力ブレーキケーブル67の端部(詳しくは、入力ブレーキケーブル67を構成するアウタケーブル67aの端部)に設けた取付金具111を固定する第1ボス部104aと、連動ブレーキケーブル71の端部(詳しくは、連動ブレーキケーブル71を構成するアウタケーブル71aの端部)に設けた取付金具112を固定する第2ボス部104bと、出力ブレーキケーブル68の端部(詳しくは、出力ブレーキケーブル68を構成するアウタケーブル68aの端部)に設けた取付金具113を固定する取付穴104cとを備える。
取付金具111は、先端に設けたおねじ111aと、工具を掛ける六角柱状の頭部111bとを形成し、おねじ111aにロックナット115をねじ込み、先端から入力ブレーキケーブル67を構成するインナワイヤ67bを突出させた部品であり、おねじ111aを第1ボス部104aに形成しためねじ104eにねじ込んだ後にロックナット115を締め付けることで、取付金具111をケーシング101に固定する。インナワイヤ67bはアウタケーブル67a内に移動自在に挿入したものである。
取付金具112は、取付金具111と同一構造の部品であり、先端から連動ブレーキケーブル71を構成するインナワイヤ71bを突出させたものである。取付金具112の取付要領については、おねじ111aを第2ボス部104bに形成しためねじ104fにねじ込んだ後にロックナット115を締め付けることで、取付金具112をケーシング101に固定する。インナワイヤ71bはアウタケーブル71a内に移動自在に挿入したものである。
取付金具113は、大径部113a及び小径部113bを備え、先端から出力ブレーキケーブル68を構成するインナワイヤ68bを突出させた部品であり、インナワイヤ68bはアウタケーブル68a内に移動自在に挿入したものである。小径部113bはケーシング本体104の取付穴104cに挿入した部分である。
操作力分配レバー102は、プレートを断面コ字形状に折り曲げた部材であり、ほぼ中央部に貫通穴102a,102a(手前側の符号102aのみ示す。)を開け、一端部にピン121を貫通させ、他端部に貫通穴102b,102bを開け、貫通穴102a,102aに、入力ブレーキケーブル67のインナワイヤ67bの先端に設けた円柱状の端部部材122を嵌合させて端部部材122の両端を止め輪123,123(手前側の符号123のみ示す。)で抜け止めし、ピン121でチェーン103の一端を連結し、貫通穴102b,102bに、出力ブレーキケーブル68のインナワイヤ68bの先端に設けた円柱状の端部部材124を嵌合させて端部部材124の両端を止め輪126,126(手前側の符号126のみ示す。)で抜け止めしたものである。なお、102c,102dは操作力分配レバー102にインナワイヤ67b,68bを連結するときに、インナワイヤ67b,68bを操作力分配レバー102内に挿入するためのスリットである。
ここで、端部部材122の軸心と端部部材124の軸心との距離をL1、端部部材122の軸心とピン121の軸心との距離をL2とすると、レバー比Rは、R=L1/L2となり、入力ブレーキケーブル67のインナワイヤ67bを引いたときに、出力ブレーキケーブル68のインナワイヤ68bとチェーン103との引張力の比を、力の釣り合いの関係から、(L2/(L1+L2)):(L1/(L1+L2))とすることが可能になり、ひいては、出力ブレーキケーブル68のインナワイヤ68bと連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bとの引張力の比を所定の比に設定することが可能になる。
チェーン103は、スプロケット106に掛けることでほぼ180°Uターンさせた、即ち方向転換させたものであり、先端部を、連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bの先端に設けた連結金具128に連結したものである。
上記のチェーン103及びスプロケット106は、入力ブレーキケーブル67に対して連動ブレーキケーブル71をケーシング101の同じ側に配置するためのケーブル方向転換機構131を構成する部品である。入力ブレーキケーブル67のインナワイヤ67bを上方に引けば、連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bは、インナワイヤ67bとは反対に下方に引かれる。
ブレーキスイッチ107は、ケーシング本体104に設けた筒部104hに挿入して固定したものであり、通常は、ブレーキスイッチ107の先端に移動自在に設けた検出片107aが操作力分配レバー102の平面部102fに当たってブレーキスイッチ107内に押し込まれた状態にあり、この状態ではブレーキスイッチ107はオフである。
図6は本発明に係る右ブレーキレバー及びその周囲を示す正面図(第1実施形態)であり、バーハンドル33のグリップ135より内側にリザーバタンク136を一体に備えるマスタシリンダ63を取付け、マスタシリンダ63に一体成形した上下のブラケット部137,137(上方の符号137のみ示す。)間に右ブレーキレバー61を挿入するとともに、ブラケット部137,137に支軸141を介して右ブレーキレバー61をスイング自在に取付け、同様に、ブラケット部137,137に支軸141を介して補助操作レバー142をスイング自在に取付け、また、マスタシリンダ63の下部に設けた下部取付部63aにケーブルホルダ143をマスタシリンダ63のシリンダ軸にほぼ平行になるようにボルト144,144で取付け、このケーブルホルダ143に連動ブレーキケーブル71の先端に設けた取付金具146の先端のおねじをねじ込むとともにロックナット147で固定し、連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bの先端側に端部連結部材148を連結するとともにこの端部連結部材148とケーブルホルダ143との間に圧縮コイルばね151を介在させることでケーブルホルダ143から端部連結部材148を離し、端部連結部材148を補助操作レバー142に連結したことを示す。
図中の154はマスタシリンダ63とブレーキ配管64との接続部、155は支軸141を囲むように配置するとともに右ブレーキレバー61と上側のブラケット部137とに端部を掛けた右ブレーキレバー61用のリターンスプリングである。
図7は本発明に係る右ブレーキレバーと連動ブレーキケーブルとの連結構造を示す説明図(第1実施形態)であり、連動ブレーキケーブル71と右ブレーキレバー61とは、補助操作レバー142を介して連結したものである。即ち、連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bの先端の端部連結部材148に長穴148aを設け、この長穴148aに補助操作レバー142の先端部に取付けた連結ピン158を挿入し、補助操作レバー142の上部に突出させた上部突出部142aの一端部をマスタシリンダ63内に移動自在に挿入したピストン161(想像線で示した部分である。)の端部に当てるとともに上部突出部142aの他端部を右ブレーキレバー61の後部端面61aに当てる。
補助操作レバー142は、マスタシリンダ63内に設けたばねの弾性力によりピストン161を介して支軸141を中心にして反時計回りに付勢されるため、通常は、上部突出部142aの他端部が右ブレーキレバー61の後部端面61aに押し付けられた状態にある。
図の右ブレーキレバー61は、リターンスプリング155(図6参照)によって支軸141を中心にして反時計回りに付勢され、マスタシリンダ63に設けた受け部63bに右ブレーキレバー61に設けたストッパ部61bが当たった状態にある。
以上に述べたブレーキ装置60の作用を次に説明する。
図8(a),(b)は本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の作用を示す第1作用図である。
(a)において、左ブレーキレバー62(図2参照)を操作すると、入力ブレーキケーブル67のインナワイヤ67bが矢印Aに向きに引かれ、操作力分配レバー102が上方に移動するため、出力ブレーキケーブル68のインナワイヤ68bが矢印Bで示すように上方へ引かれてリヤブレーキ55(図2参照)を作動させるとともに、チェーン103が矢印Cで示すように上方へ引かれ、チェーン103の移動方向がスプロケット106によって転換されて連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bを矢印Dで示すように下方へ引く。このとき、操作力分配レバー102の移動に伴って、ブレーキスイッチ107の検出片107aが矢印の方向に突出するため、ブレーキスイッチ107はオンになり、車両後部に設けたストップランプが点灯する。
(b)において、連動ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bが矢印Eで示すように引かれると、インナワイヤ71bの先端の端部連結部材148が連結ピン158を介して補助操作レバー142を矢印Fで示すようにスイングさせる。この結果、補助操作レバー142の上方突出部142aの一端部がマスタシリンダ63のピストン161を矢印Gで示すように、内側に押し込む。これにより、マスタシリンダ63内のブレーキ液が圧縮されて液圧が発生し、この液圧によってフロントブレーキ51(図2参照)が作動する。
このとき、上部突出部142aの他端部は右ブレーキレバー61の後部端面61aから離れるだけであり、右ブレーキレバー61は静止した状態にある。
図9は本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の作用を示す第2作用図である。
フロントブレーキのみを作動させるために、右ブレーキレバー61を矢印で示すように操作すると、右ブレーキレバー61の後部端面61aに上部突出部142aが押されて補助操作レバー142も矢印方向にスイングするため、上部突出部142aの一端部がピストン161を移動させるため、マスタシリンダ63内に液圧が発生する。
このとき、補助操作レバー142の連結ピン158は、端部連結部材148の長穴148a内を移動するため、端部連結部材148は軸方向に移動することがなく、端部連結部材148やインナワイヤ71bに無理な力が加わったり、補助操作レバー142の動作が邪魔されることがない。
図10は本発明に係る連動装置を示す正面図(第2実施形態)であり、図5に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
連動装置170は、ケーシング101と、操作力分配レバー102と、この操作力分配レバー102の一端に連結部材171を介して連結した歯付きベルト172と、ケーシング本体104に回転自在に取付けるとともに歯付きベルト172を巻き掛けた歯付きプーリ173と、ブレーキスイッチ107とからなる。なお、175は歯付きプーリ173を回転自在に支持するためにケーシング本体104に取付けた支軸である。
歯付きベルト172の先端は、連結部材171を介して連動ブレーキケーブル71の連結金具128に連結される。
上記の歯付きベルト172及び歯付きプーリ173は、入力ブレーキケーブル67に対して連動ブレーキケーブル71をケーシング101の同じ側に配置するためのケーブル方向転換機構177を構成する部品である。
図11は本発明に係る連動装置を示す正面図(第3実施形態)であり、図5に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
連動装置180は、ケーシング101と、このケーシング101内に配置した操作力分配レバー181と、この操作力分配レバー181の一端に連結したワイヤ182と、ケーシング本体104に支軸183でスイング自在に取付けるとともに一端にワイヤ182、他端に連動ブレーキケーブル71を連結した変換レバー184と、ブレーキスイッチ107とからなる。
操作力分配レバー181は、操作力分配レバー102(図5参照)に対して一端部にピン121(図5参照)を貫通させる代わりに貫通穴181a,181a(手前側の符号181aのみ示す。)を開けるとともに、ワイヤ182を連結するときに、ワイヤ182を操作力分配レバー181内に挿入するためのスリット181bを設けたものである。
ワイヤ182は、両端にそれぞれ円柱状の端部部材186を設けたものであり、一方の端部部材186を操作力分配レバー181の貫通穴181a,181aに嵌合させて端部部材186の両端を止め輪187,187で抜け止めし、他方の端部部材186を変換レバー184の後述する貫通穴184a,184a(手前側の符号184aのみ示す。)に貫通させて端部部材186の両端を止め輪187,187で抜け止めする。
変換レバー184は、両端部に貫通穴184a,184aと貫通穴184b,184b(手前側の符号184bのみ示す。)とを開け、ワイヤ182及び連結ブレーキケーブル71のインナワイヤ71bを連結するときに、ワイヤ182及びインナワイヤ71bを変換レバー184内に挿入するためのスリット184c,184dを設けた部材であり、貫通穴184b,184bにインナワイヤ71bの端部に設けた端部部材188を嵌合させて端部部材188の両端を止め輪189,189(手前側の符号189のみ示す。)で抜け止めする。
上記のワイヤ182及び変換レバー184は、入力ブレーキケーブル67に対して連動ブレーキケーブル71をケーシング101の同じ側に配置するためのケーブル方向転換機構191を構成する部品である。
以上の図1、図2及び図5に示したように、本発明は第1に、車体フレーム11にバーハンドル33を回動自在に取付け、このバーハンドル33に一対のブレーキ操作子としての右ブレーキレバー61及び左ブレーキレバー62を備え、一方の右ブレーキレバー61を操作することでマスタシリンダ63内のピストン161を作動させて液圧式車輪ブレーキとしてのフロントブレーキ51を作動させ、他方の左ブレーキレバー62を操作することでブレーキケーブルとしての入力ブレーキケーブル67及び出力ブレーキケーブル68を介して機械式車輪ブレーキとしてのリヤブレーキ55を作動させるとともにフロントブレーキ51をも作動させる構造を備えた車両10のブレーキ装置60において、入力ブレーキケーブル67及び出力ブレーキケーブル68の途中に、ケーシング101に収納した操作力分配レバー102を介在させ、この操作力分配レバー102に、ケーブル方向転換機構131を介して連動ブレーキケーブル71を連結し、この連動ブレーキケーブル71の先端を右ブレーキレバー61に連結することで、入力ブレーキケーブル67及び出力ブレーキケーブル68を引く方向に対して連動ブレーキケーブル71を引く方向を転換したことを特徴とする。
これにより、従来のような、バーハンドル周りに複数のブレーキを連動させる連動機構を配置する大きなスペースが必要がない。従って、ブレーキ装置60、ひいては車両10の設計自由度を向上させることができ、更に、ケーシング101内で連動ブレーキケーブル71を引く方向を転換できるため、ケーシング101を小型にできるとともに連動ブレーキケーブル71を短くすることができて、スペースを有効利用することができる。
本発明は第2に、ブレーキケーブルを、左ブレーキレバー62及び操作力分配レバー102のそれぞれを連結する入力ブレーキケーブル67と、操作力分配レバー102及びリヤブレーキ55のそれぞれを連結する出力ブレーキケーブル68とから構成し、入力ブレーキケーブル67と連動ブレーキケーブル71とをケーシング101の同じ側から延ばしたことを特徴とする。
これにより、各ブレーキケーブル67,68,71をまとめて配置しやすくなり、各ブレーキケーブル67,68,71のレイアウトを一層容易にすることができる。
本発明は第3に、ケーブル方向転換機構131を、操作力分配レバー102及び連動ブレーキケーブル71に連結させたチェーン103と、このチェーン103を巻き掛けるとともにケーシング101で回転自在に支持したスプロケット106とから構成したことを特徴とする。
これにより、ケーブルよりも小さい曲率で方向を転換でき、ケーシング101の一層の小型化を図ることができるとともに、フリクション低減による伝達効率を向上させることができる。
本発明は第4に、図10に示したように、ケーブル方向転換機構177を、操作力分配レバー102及び連動ブレーキケーブル71に連結させた歯付きベルト172と、この歯付きベルト172を巻き掛けるとともにケーシング101で回転自在に支持した歯付きプーリ173とから構成したことを特徴とする。
これにより、ケーブルよりも小さく曲率で方向を転換でき、ケーシング101の小型化を図ることができる。また、歯付きベルト172を使用することで、ケーブル方向転換機構177を設けたことによる重量増加を極力抑えることができる。
本発明は第5に、図11に示したように、ケーブル方向転換機構191を、操作力分配レバー181側及び連動ブレーキケーブル71に連結されるとともにケーシング101でスイング自在に支持した変換レバー184で構成したことを特徴とする。
これにより、簡単な構成で連動ブレーキケーブル71の方向転換ができ、軽量化、小型化及びコスト低減を図ることができる。
本発明は第6に、図2及び図5に示したように、左ブレーキレバー62によるブレーキ操作を検知するブレーキスイッチ107をケーシング101内に設け、操作力分配レバー102の移動によって作動させることを特徴とする。
これにより、従来のように、ハンドルのブレーキレバーの近傍にブレーキスイッチを設けていたのに比べて、バーハンドル33周りのワイヤハーネスを省くことができ、バーハンドル33周りの簡素化を図ることができるとともに、ワイヤハーネスを短くすることができる。
尚、図10に示した第2実施形態では、歯付きベルト172及び歯付きプーリ173を用いたが、これに限らず、歯の付いてないベルト及びプーリを用いてもよい。
本発明のブレーキ装置は、二輪車に好適である。
本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)を備える車両の側面図である。 本発明に係る車両のブレーキ装置(第1実施形態)の系統図である。 本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の連動装置を備えた車両の斜視図である。 本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の連動装置を備えた車両の要部側面図である。 本発明に係る連動装置を示す正面図(第1実施形態)である。 本発明に係る右ブレーキレバー及びその周囲を示す正面図(第1実施形態)である。 本発明に係る右ブレーキレバーと連動ブレーキケーブルとの連結構造を示す説明図(第1実施形態)である。 本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るブレーキ装置(第1実施形態)の作用を示す第2作用図である。 本発明に係る連動装置を示す正面図(第2実施形態)である。 本発明に係る連動装置を示す正面図(第3実施形態)である。
符号の説明
10…車両、11…車体フレーム、12…ヘッドパイプ、33…バーハンドル、51…液圧式車輪ブレーキ(フロントブレーキ)、55…機械式車輪ブレーキ(リヤブレーキ)、60…ブレーキ装置、61,62…ブレーキ操作子(右ブレーキレバー、左ブレーキレバー)、63…マスタシリンダ、67,68…ブレーキケーブル(入力ブレーキケーブル、出力ブレーキケーブル)、71…連動ブレーキケーブル、91…ブラケット、101…ケーシング、102,181…操作力分配レバー、103…チェーン、104…ケーシング本体、104a…第1ボス部、104b…第2ボス部、104c…取付穴、106…スプロケット、107…ブレーキスイッチ、131,177,191…ケーブル方向転換機構、161…ピストン、172…ベルト(歯付きベルト)、173…プーリ(歯付きプーリ)、184…変換レバー、H…ヘッドパイプの高さ、W…ヘッドパイプの前後幅。

Claims (6)

  1. 車体フレーム(11)にバーハンドル(33)を回動自在に取付け、このバーハンドル(33)に一対のブレーキ操作子(61,62)を備え、一方のブレーキ操作子(61)を操作することでマスタシリンダ(63)内のピストンを作動させて液圧式前輪ブレーキ(51)を作動させ、他方のブレーキ操作子(62)を操作することでブレーキケーブル(67,68)を介して機械式後輪ブレーキ(55)を作動させるとともに、前記液圧式前輪ブレーキ(51)をも作動させる構造を備えた車両のブレーキ装置において、
    前記ブレーキケーブル(67、68)の途中に、ケーシング(101)に収納した操作力分配レバー(102)を介在させ、この操作力分配レバー(102)に、ケーブル方向転換機構(131)を介して連動ブレーキケーブル(71)を連結し、この連動ブレーキケーブル(71)の先端を前記一方のブレーキ操作子(61)に連結することで、前記ブレーキケーブル(67)を引く方向に対して前記連動ブレーキケーブル(71)を引く方向を転換し、
    前記ケーシング(101)は、側面視で前記車体フレーム(11)の前端に設けたヘッドパイプ(12)と重なり、ヘッドパイプ(12)の高さ(H)内及び前後幅(W)内に収まるように配置して、前記ヘッドパイプ(12)にブラケット(91)を介して取付け、
    前記ブレーキケーブル(67、68)は、前記他方のブレーキ操作子(61)及び前記操作力分配レバー(102)のそれぞれを連結する入力ブレーキケーブル(67)と、前記操作力分配レバー(102)及び前記機械式車輪ブレーキ(55)のそれぞれを連結する出力ブレーキケーブル(68)とからなり、前記入力ブレーキケーブル(67)と前記連動ブレーキケーブル(71)とを前記ケーシング(101)の同じ側から延ばすとともに、車体に取付けられた状態でケーシング(101)の上側から延ばし、
    前記ケーシング(101)を車体フレーム(11)に取付けた状態で、前記ケーブル方向転換機構(131,177,191)を前記操作力分配レバー(102)よりも下側に位置するように前記ケーシング(101)の本体(104)に取付けた、
    ことを特徴とする車両のブレーキ装置。
  2. 前記ケーシング本体(104)は、前記入力ケーブル(67)の端部を固定する第1ボス部(104a)と、前記連動ケーブル(71)の端部を固定する第2ボス部(104b)と、前記出力ケーブル(68)の端部を固定する取付穴(104c)とを備え、側面視で、前記第2ボス部(104b)は、前記第1ボス部(104a)の前側に設けられるとともに、前記取付穴(104c)は、前記第1ボス部(104a)の後方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキ装置。
  3. 前記ケーブル方向転換機構(131)は、前記操作力分配レバー(102)及び前記連動ブレーキケーブル(71)に連結させたチェーン(103)と、このチェーン(103)を巻き掛けるとともに前記ケーシング(101)で回転自在に支持したスプロケット(106)とから構成されることを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキ装置。
  4. 前記ケーブル方向転換機構(177)は、前記操作力分配レバー(102)及び前記連動ブレーキケーブル(71)に連結させたベルト(172)と、このベルト(172)を巻き掛けるとともに前記ケーシング(101)で回転自在に支持したプーリ(173)とから構成されることを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキ装置。
  5. 前記ケーブル方向転換機構(191)は、前記操作力分配レバー(102)側及び前記連動ブレーキケーブル(71)に連結されるとともに前記ケーシング(101)でスイング自在に支持した変換レバー(184)で構成されることを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキ装置。
  6. 前記他方のブレーキ操作子(67)によるブレーキ操作を検知するブレーキスイッチ(107)は、前記ケーシング(101)内に設けられ、前記操作力分配レバー(102)の移動によって作動することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車両のブレーキ装置。
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