JP4672149B2 - インバータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用交流電源装置などに好適するインバータ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種のインバータ装置は、エンジン駆動発電機によって発電した交流電力を直流に変換し、これをインバータ回路により商用周波数の交流に変換して出力する構成のものが知られている。このものでは、その出力段にリアクタとコンデンサとからなるフィルタ回路を備えて、インバータ回路の出力が高周波の少ない交流となるようにしている。
ところが、このインバータ装置においては、負荷の力率によって、出力電流が同一であっても出力電圧が大きく変動する。特に負荷が進相負荷(C負荷)の場合には出力電圧が上昇するため、故障原因となりやすい。また、遅相負荷の場合には出力電圧が低下する。
【0003】
この出力電圧の変動を防止するものとして、特開昭5−211777号公報に示されるインバータ装置がある。このものでは、図示しないが、発電機や、出力段にフィルタ回路を有するインバータ回路を備える他に、正弦波発生器と、抵抗やコンデンサを含んで構成される差動増幅器と、同じく抵抗やコンデンサさらにはオペアンプを含んで構成される力率補正回路とを備えている。図9には、抵抗負荷、進相負荷、遅相負荷の場合において現れる波形を示している。すなわち、上記正弦波発生器から出力される正弦波基準信号Vjに対して、インバータ回路の出力電流Ijは、負荷の種類に応じて位相がずれる。また、インバータ回路の出力電流に対してフィルタ回路を経た出力電流とは90°位相が遅れていることから、前記出力電流Ijを一義的に90°進相させて補正値Ij′を作成し、そして、この補正値Ij′に前記正弦波基準信号Vjを合わせることにより、振幅x(θ)が異なる新たな正弦波基準信号Vjを得る。この新たな正弦波基準信号を用いることにより出力電圧の変動を少なくしている。
【0004】
ところが、この構成では、抵抗やコンデンサを含んで構成される差動増幅器と、同じく抵抗やコンデンサさらにはオペアンプを含んで構成される力率補正回路を用いるため、回路構成が複雑であり、コスト高となる。
【0005】
従って、本発明の目的は、回路構成の簡単化を図りながら出力電圧の変動を少なくできるインバータ装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、直流電源回路と、
交流の少なくとも半サイクルにおける多数の位相角に対応する正弦波基準データを多数記憶した記憶手段と、
前記多数の正弦波基準データが順次与えられこの正弦波基準データから所定周波数の正弦波基準信号を発生する正弦波基準信号発生手段と、
前記正弦波基準信号に基づいてPWM信号を出力するPWM回路と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力を前記PWM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力するインバータ回路と、
リアクトルとコンデンサとを有し前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフィルタ回路と、
前記インバータ回路が出力する電流値を検出する出力電流検出手段と、
この出力電流検出手段により検出された電流検出値から電流の実効値を求める手段と、
前記電流の実効値に前記フィルタ回路のリアクトルによって決まる係数を乗じることにより補正値を演算する補正値演算手段と、
前記インバータ回路の出力電圧および出力電流の位相角を検出する位相角検出手段と、
前記記憶手段から、現時点の出力タイミングに相当する正弦波基準データを読み出すと共に、この正弦波基準データに対して90°進相しさらに前記位相角検出手段で検出された位相角が進み位相の場合にはその位相角分遅相し当該位相角が遅れ位相の場合にはその位相角分進相する関係にある正弦波基準データを読み出し、この読み出した正弦波基準データに前記補正値を乗算して補正データを作成し、この補正データを前記現時点のタイミングに相当する正弦波基準データに加算して新たな正弦波基準データを作成し、この新たな正弦波基準データを前記記憶部に更新記憶すると共に、前記正弦波基準信号発生手段に出力する正弦波基準データ補正手段と
を含んで構成される。
【0007】
インバータ回路の出力はフィルタ回路を通して外部負荷に供給されるが、フィルタ回路を通過すると、該フィルタ回路が通常リアクタを備えているから、理論的には、出力電圧に対して負荷電流が90°の位相角で遅れる。従って、正弦波基準信号から負荷電流を予測するにはインバータ回路の出力電圧を予め90°進相させると良い。ただし、この負荷電流の位相角は、負荷が進相負荷か、遅相負荷か、またその進相度合い、あるいは遅相度合いによって変動する。従って、その進相度合い、遅相度合いを出力電圧と出力電流との位相角により判定し、その位相角が0°となるように補正すれば力率が改善され、出力電圧も当初予定された電圧(例えば商用交流電圧である100V)となるものである。また、負荷電流値はフィルタ回路固有のL分によっても異なる。この分は電流値補正を行なう必要がある。ここで、上記出力電圧の位相は正弦波基準データの位相角と同じと見て良い。
【0008】
この点に着目した請求項1の発明においては、正弦波基準データ補正手段が、まず、現時点の出力タイミングに相当する正弦波基準データを読み出すと共に、この正弦波基準データに対して90°進相しさらに前記位相角分ずれる関係にある正弦波基準データを読み出し、この読み出した正弦波基準データに前記補正値を乗算して補正データを作成し、この補正データを前記現時点のタイミングに相当する正弦波基準データに加算して新たな正弦波基準データを作成するから、フィルタ回路による90°遅れ分と、負荷による出力電流の位相角分と、フィルタ回路固有のL分とを考慮したデータ補正がなされ、そして、このデータ補正された正弦波基準データを正弦波基準信号発生手段に出力するから、正弦波基準信号が補正され、結果的に、出力電圧の変動を少なくできる。そして、この請求項1の発明においては、コンデンサや抵抗、さらには、抵抗やコンデンサを含んで構成される差動増幅器、および同じく抵抗やコンデンサさらにはオペアンプを含んで構成される力率補正回路といったアナログ回路が不要であり、回路構成の簡単化を図り得、コストの低廉化にも寄与できる。
【0009】
この場合、出力電流検出手段は、電流値を交流出力電圧の少なくとも半サイクルの期間で検出し、電流の実効値を求める手段は、この半サイクルの期間で検出した当該電流値から電流の実効値を求めるようにすると良い(請求項2の発明)。このようにすると、短い時間で電流値を検出することができると共に、検出誤差の少ない電流の実効値で検出できる。
【0010】
さらに、位相角検出手段は、少なくとも半サイクルの正弦波基準データと出力電流検出手段の検出値とから有効電力を算出し、前記電流の実効値から皮相電力を算出し、この皮相電力と当該有効電力から、前記インバータ回路の出力電圧および出力電流の位相角を算出するようにすると良い(請求項3の発明)。このようにすると、短い時間で位相角を検出することができる。
【0011】
また、補正値演算手段による補正値の演算および位相角検出手段による位相角検出は、交流出力電圧の少なくとも半サイクルの期間で行ない、この補正値および位相角を用いてその次の半サイクルの期間内に正弦波基準データ補正手段による制御を行なうようにすると良い(請求項4の発明)。このようにすると、補正のための各データを短い時間で得ることができ、そして、正弦波基準データ補正手段よる制御を早くに行なうことができて迅速なフィードバック制御ができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインバータ装置を携帯用交流電源装置に適用した一実施例につき図1ないし図8を参照しながら説明する。まず、図1においては、例えば100V・50Hzあるいは60Hzの交流電源を発生する携帯用交流電源装置21の電気的構成を示している。この携帯用交流電源装置21は、図示しないエンジンにより駆動される三相の交流発電機22と、その後段に接続される単相のインバータユニット23とから構成されている。
【0013】
交流発電機22は、回転子と電機子(何れも図示せず)とに加え、エンジンへの燃料(ガソリン)供給量を制御してエンジンの回転速度を制御するためのステッピングモータ24を備えている。電機子には、Y結線された主巻線25u、25v、25wと補助巻線26とが巻装されており、主巻線端子27u、27v、27wと補助巻線端子28a、28bは、それぞれインバータユニット23の入力端子29u、29v、29wと入力端子30a、30bに接続されている。
【0014】
一方、インバータユニット23は、以下のように構成されている。すなわち、入力端子29u、29v、29wと直流電源線31、32との間には整流回路33が接続されている。直流電源線31と32の間には平滑用のコンデンサ34が接続され、直流電源線31、32と出力端子35、36との間にはインバータ回路37とフィルタ回路38とが縦続接続されている。なお、整流回路33が、本発明における直流電源回路に相当する。
【0015】
整流回路33は、サイリスタ39〜41とダイオード42〜44とがいわゆる三相混合ブリッジの形態に接続された構成を備えており、インバータ回路37は、トランジスタ45〜48(スイッチング素子に相当)と還流ダイオード49〜52とがいわゆるフルブリッジの形態に接続された構成を備えている。
【0016】
フィルタ回路38は、インバータ回路37の出力端子53とインバータユニット23の出力端子35との間に介在するリアクトル55と、インバータユニット23の出力端子35と36との間に接続されたコンデンサ56とから構成されている。インバータ回路37の出力端子54は、インバータユニット23の出力端子36に直接接続されており、その出力端子54からフィルタ回路38に至る電流経路には出力電流を検出するための変流器57が設けられている。
【0017】
さらに、インバータユニット23は、制御電源回路58、制御回路59および駆動回路60を備えている。このうち制御電源回路58は、入力端子30a、30bを介して補助巻線26に誘起される交流電圧を入力し、それを整流平滑して制御回路59が動作するための制御用直流電圧(例えば5V、±15V)を生成するようになっている。なお、補助巻線26に誘起される交流電圧は、エンジンの回転数を検出するために、制御回路59にも入力されている。
【0018】
制御回路59は、マイクロコンピュータ61(以下、マイコン61と称す)、直流電圧検出回路62、出力電圧検出回路63、出力電流検出回路64およびPWM回路65から構成されている。マイコン61は、図2に示すように、CPU61a、記憶手段たるROM61bおよびRAM61c、正弦波基準信号発生手段たる例えばD/Aコンバータ61dを備えているほか、図示しないが、入出力ポート、A/Dコンバータ、タイマ回路、発振回路などを備えており、これらが、ワンチップIC化された構成となっている。
【0019】
前記ROM61bには、1サイクル分の正弦波基準データD(n)(nは1〜256)を初期データとして記憶している。図7にはそのデータテーブルの考え方を示している。すなわち、横軸にはメモリアドレスの順位を示し、縦軸には正弦波基準データD(n)を示しており、この正弦波基準データD(n)は順位が1から256にかけて正弦波状に増減するように設定されている。また、RAM61cには新たな正弦波基準データD(n)を記憶するようになっている。ROM61bにおける正弦波基準データD(n)は図7に示すように、1サイクル256個のデータであり、これは正弦波基準信号Vsin (図3に示す)の振幅値に相当する。この正弦波基準データD(n)は、周波数50Hzのときには1/50秒の間に256個が等時間間隔のタイミングでCPU61aにて読み出されるようになっている。また、周波数60Hzの場合には1/60秒間に、同様に256個が等時間間隔でCPU61aにて読み出されるようになっている。
【0020】
直流電圧検出回路62は、直流電源線31と32との間の直流電圧Vdcを検出してその検出直流電圧を直流電圧検出信号としてマイコン61に出力するようになっている。この場合マイコン61は、この直流電圧検出信号をで読み込んで、前記直流電圧Vdcが180Vを超えるとサイリスタ39〜41をオフし、180V以下となるとオンするようになっている。
【0021】
出力電圧検出回路63は、インバータ回路37の出力端子53と54の間の電圧を分圧する分圧回路と、その分圧された矩形波状の電圧から搬送波成分を除去するためのフィルタ(何れも図示せず)とを備えて構成されており、その出力電圧検出信号Vsをマイコン61およびPWM回路65に出力するようになっている。マイコン61では、出力電圧検出信号VsをA/D変換して電圧検出値Vdを得るようになっている。
【0022】
また、出力電流検出手段たる出力電流検出回路64は、変流器57により検出された出力電流を所定の電圧レベルに変換し、その出力電流検出信号Isを出力電流検出信号としてマイコン61およびPWM回路65に出力するように構成されている。マイコン61では出力電流検出信号IsをA/D変換して電流検出値Idを得るようになっている。
【0023】
PWM回路65は、正弦波基準信号Vsin に基づいてPWM制御を実行してトランジスタ45〜48に対する駆動信号G1〜G4を生成するものである。駆動信号G1〜G4は、それぞれ駆動回路60を介してトランジスタ45〜48のベースに与えられるようになっている。
【0024】
マイコン61には、図示しないスイッチ入力部からのスイッチ入力により出力周波数を50Hz・60Hzのいずれかに設定できるようになっており、設定された出力周波数と同じ周波数の交流基準電圧たる正弦波基準信号Vsin を後述のように発生してPWM回路65に与えるようになっている。
【0025】
PWM回路65は、図3に示すように、上記正弦波基準信号Vsin と例えば16kHzの三角波からなる搬送波周波数信号Sc(図面では便宜上周波数を極端に落とした波形としている)とをコンパレータにより比較して、同図(b)に示す矩形波状の高周波電圧Vo(実効的にみて100V・50Hzあるいは60Hz)を得るように駆動信号G1〜G4を生成する。このようにして生成された高周波電圧Voはフィルタ回路38によって高周波成分が除去されて、同図(c)に示すように、例えば100V・50Hzあるいは60Hzの交流出力Voacが形成される。
【0026】
さらに、マイコン61の特にCPUは、補正値演算手段、位相角検出手段、正弦波基準データ補正手段として機能するものであり、以下、これらの機能を作用と共に説明する。
マイコン61は、運転が開始されると後述のようにして正弦波基準信号Vsin を出力し、これに基づいてPWM回路65がPWM信号を出力し、これに基づいてインバータ回路37がスイッチング素子45〜48をスイッチング制御して前述した高周波電圧Voを出力する。このときに、出力電圧検出回路63により出力電圧が検出されており、マイコン61は図8に示すようにその出力電圧検出信号Vsのゼロクロスt0およびt1のときに出力電流検出信号Isが進み位相であるか遅れ位相であるかを検出する。すなわち、図4に示すように、マイコン61では、ステップS1で出力電流検出信号Vsのゼロクロスt0(負から正へのゼロクロス)が検出されると、ステップS2でId(出力電流検出信号Isのデジタル値)が正であれば進相であることを検出し負であれば遅相であることを検出する。そして、ステップS3で電圧検出値Vsのゼロクロスt1(正から負へのゼロクロス)が検出されると、ステップS4でIdが負であれば進相であることを検出し正であれば遅相であることを検出する。なお、図8には検出電圧Vsに対して検出電流Isが遅れ位相になっている例を示している。
【0027】
このときマイコン61は、図5および図6に示す制御フローチャートに従って正弦波基準データD(n)を補正し、結果的に正弦波基準信号Vsin を補正する。すなわち、ステップQ1では正弦波基準データD(n)のパラメーターであるnを0にセットする。次のステップQ2では、上記パラメーターnをインクリメントする。そして、ステップQ3では、補正制御を実行する。この補正制御の内容は図6にサブル−チンとして示している。すなわち、ステップR1ではROM61bから、現時点の出力タイミングに相当する正弦波基準データD(n)(この場合D(1))を読み出すと共に、この正弦波基準データD(n)に対して90°進相しさらに後述する位相角θ相当分ずれる関係にある正弦波基準データD(n+90°相当+θ相当)を読み出す。例えば、パラメーターnは360°(50Hzあるいは60Hzの1周期)に対して256個あるから位相角0°でnが「1」とすると、(360/256)°増えるごとにnは「2」、「3」、「4」、なる…とづつ増えていく。上記(360/256)°は、時間に換算すると、50Hzで(1/50秒)/256、60Hzで(1/60秒)/256となる。
【0028】
例えば位相角θが30°で遅れ位相であるとすると、図7に示すように、パラメーターn(n=naとする)は、まず一義的に90°進相したところの順位「x」となる。そして、その順位「x」から位相角θ進相相当の順位は「y」となる。なおこの順位「y」が「1〜256」から外れたときには、この順位「y」から180°相当ずれたデータをプラスマイナス反転すれば良い(図7の符号「y′」参照)。しかして正弦波基準データD(n+90°相当+θ相当)は、この順位「y」での正弦波基準データD(y)である。そして、次のステップR2では、上記正弦波基準データD(n+90°相当+θ相当)に後述する補正値Ihを乗算して補正データDhを作成し、次のステップR3ではこのときの正弦波基準データD(n)に補正データDhを加算して、これを新たな正弦波基準データD(n)としてRAM61cに更新記憶させる。この後図5のステップQ4に移行して、この更新記憶された正弦波基準データD(n)をD/Aコンバータ61dに出力する。この出力の周期は、周波数50Hzの場合には1/50秒間に256の等時間間隔となるように、また60Hzの場合には1/60秒間に、それぞれ256の等時間間隔となるように設定されている。
【0029】
次のステップQ5では、その時点での電流検出値Id(n)を読み込み、ステップQ6では、瞬時有効電力P(n)を算出し、記憶する。この瞬時有効電力P(n)は電流検出値Id(n)と正弦波基準データD(n)との積で求められる。
【0030】
次いでステップQ7では、電流検出値Id(n)を二乗し、記憶する。そして、ステップQ8でnが128かもしくは256であるかを判断する。当初は128に満たないので、「NO」に従ってステップQ2に戻る。このようにして、ステップQ2〜ステップQ7が128回実行されると、つまり半サイクルが終了すると、ステップQ8の「YES」に従ってステップQ9に移行して、nが128か否かを判断し、128であればステップQ10に移行して、nが1〜128での有効電力Pを算出する。この場合、有効電力Pは、
P=P(1)+…P(128) で求められる。
【0031】
そして、ステップQ11では電流の実効値Iを算出する。
I=((Id(1)2+…Id(128)2)/128)1/2 で求められる。
【0032】
そして、ステップQ12にて位相角θを求める。すなわち、皮相電力I×Eと有効電力Pとの関係は、
P=(I×E)cos θ であるから(θは位相角)、
cos θ=P/(I×E)となり、このcos θから位相角θを割り出す。
【0033】
この場合、その位相角θが進み位相であるか遅れ位相であるかは、この時点では最初の半サイクルであるから、前記図4のステップS2の判断結果が最新の判断結果となっている。この判断結果が正であると、この位相角θは進み位相であり、また負が検出されていると、位相角θが遅れ位相である。
【0034】
次のステップQ13では、補正値Ihを求める。これは電流の実効値Iに係数k(これはフィルタ回路38のリアクトル55等によって決定される)を乗算して求める。この後、ステップQ2に戻り、後半の半サイクル(nが129〜256)において前述と同様の制御が実行される。このときには、前半のサイクル(nが1〜128)で得た位相角θ、補正値Ihが使用されることになる。
【0035】
そして、ステップQ2〜ステップQ7の制御が256回実行されると、ステップQ8の「YES」、ステップQ9の「NO」に従って、ステップQ14〜ステップQ17に移行し、ステップQ10〜ステップQ13と同様(ただしnは159〜256)の制御が実行され、その後ステップQ1に戻る。
【0036】
このようにして、1サイクル分の正弦波基準データD(n)がD/Aコンバータ61dに与えられ、これに基づいて正弦波基準信号Vsin が出力されてPWM回路65に与えられ、そしてインバータ回路37により高周波電圧Voが出力され、そしてフィルタ回路38により、高周波成分が除去されて、同図(c)に示すように、正弦波基準信号Vsin に応じた100V・50Hzあるいは60Hzの交流出力Voacが形成される。
【0037】
このように本実施例によれば、現時点の出力タイミングに相当する正弦波基準データD(n)を読み出すと共に、この正弦波基準データD(n)に対して90°進相しさらに位相角θ分ずれる関係にある正弦波基準データD(y)を読み出し、この読み出した正弦波基準データD(y)に補正値Ihを乗算して補正データDhを作成し、この補正データDhを前記現時点のタイミングに相当する正弦波基準データD(n)に加算して新たな正弦波基準データD(n)を作成するから、フィルタ回路38による90°遅れ分と、負荷による出力電流の位相角θ分と、フィルタ回路38固有のL分とを考慮したデータ補正がなされ、そして、このデータ補正された正弦波基準データD(n)をD/Aコンバータ61dに出力するから、正弦波基準信号Vsin が補正され、結果的に、出力電圧の変動を少なくできる。そして、この実施例によれば、コンデンサや抵抗、さらには、抵抗やコンデンサを含んで構成される差動増幅器、および同じく抵抗やコンデンサさらにはオペアンプを含んで構成される力率補正回路といったアナログ回路が不要であり、回路構成の簡単化を図り得、コストの低廉化にも寄与できる。
【0038】
この場合、電流検出値Idは出力電圧検出信号Vsの半サイクルの期間で検出し、実効値Iを算出するから、短い時間で出力電流値を検出することができると共に、検出誤差の少ない実効値Iで検出できる。ただし上記電流検出値Idの検出期間は1サイクルでも良い。
さらに、半サイクルの正弦波基準データD(n)と実効値Iとから有効電力Pを算出し、この半サイクル分の有効電力Pから位相角θを算出するようにしたから、短い時間で位相角を検出することができる。ただし、有効電力Pは1サイクル分でも良い。
【0039】
また、補正値Ihの演算および位相角θの検出は、出力電圧検出信号Vsの半サイクルの期間で行ない、それら補正値Ihおよび位相角θといったデータを次の半サイクルの期間での正弦波基準データD(n)の補正や正弦波基準信号Vsin の出力に使用するから、正弦波基準信号Vsin の補正制御を早くに行なうことができて迅速なフィードバック制御ができるようになる。
【0040】
なお上記実施例では、出力しようとする交流電圧の1サイクル分における256の位相角に対応する正弦波基準データD(n)を記憶するようにしたが、その記憶データ数はこの256に限るものではない。また、記憶データとしては交流電圧の半サイクルでも良い。この場合、最初の半サイクルと次の半サイクルでは正負が反転するから、最初の半サイクルで使用した記憶データを、次の半サイクルでは負に反転してしようすれば良い。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、出力電圧の変動を少なくできると共に、回路構成の簡単化を図り得、コストの低廉化にも寄与できるといった効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図
【図2】マイコン内部の機能を簡単に説明するためのブロック図
【図3】PWM制御に関係する波形を示す波形図
【図4】出力電流の進相、遅相を判断するフローチャート
【図5】補正に関連する制御全般を説明するためのフローチャート
【図6】補正制御のフローチャート
【図7】正弦波基準データのデータテーブルを概念的に示す図
【図8】出力電圧検出信号と出力電流検出信号とを示す図
【図9】従来例を示す波形図
【符号の説明】
21は携帯用交流電源装置(インバータ装置)、22は交流発電機、23はインバータユニット、33は整流回路(直流電源回路)、37はインバータ回路、38はフィルタ回路、59は制御回路、61はマイコン、61aはCPU(補正値演算手段、位相角検出手段、正弦波基準データ補正手段)、61bはROM(記憶手段)、61cはRAM(記憶手段)、61dはD/Aコンバータ(正弦波基準信号発生手段)、64は出力電流検出回路(出力電流検出手段)、65はPWM回路を示す。
Claims (4)
- 直流電源回路と、
交流の少なくとも半サイクルにおける多数の位相角に対応する正弦波基準データを多数記憶した記憶手段と、
前記多数の正弦波基準データが順次与えられこの正弦波基準データから所定周波数の正弦波基準信号を発生する正弦波基準信号発生手段と、
前記正弦波基準信号に基づいてPWM信号を出力するPWM回路と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力を前記PWM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力するインバータ回路と、
リアクトルとコンデンサとを有し前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフィルタ回路と、
前記インバータ回路が出力する電流値を検出する出力電流検出手段と、
この出力電流検出手段により検出された電流検出値から電流の実効値を求める手段と、
前記電流の実効値に前記フィルタ回路のリアクトルによって決まる係数を乗じることにより補正値を演算する補正値演算手段と、
前記インバータ回路の出力電圧および出力電流の位相角を検出する位相角検出手段と、
前記記憶手段から、現時点の出力タイミングに相当する正弦波基準データを読み出すと共に、この正弦波基準データに対して90°進相しさらに前記位相角検出手段で検出された位相角が進み位相の場合にはその位相角分遅相し当該位相角が遅れ位相の場合にはその位相角分進相する関係にある正弦波基準データを読み出し、この読み出した正弦波基準データに前記補正値を乗算して補正データを作成し、この補正データを前記現時点のタイミングに相当する正弦波基準データに加算して新たな正弦波基準データを作成し、この新たな正弦波基準データを前記記憶部に更新記憶すると共に、前記正弦波基準信号発生手段に出力する正弦波基準データ補正手段と
を備えてなるインバータ装置。 - 出力電流検出手段は、電流値を交流出力電圧の少なくとも半サイクルの期間で検出し、電流の実効値を求める手段は、この半サイクルの期間で検出した当該電流値から電流の実効値を求めるようになっていることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 位相角検出手段は、少なくとも半サイクルの正弦波基準データと出力電流検出手段の検出値とから有効電力を算出し、前記電流の実効値から皮相電力を算出し、この皮相電力と当該有効電力から、前記インバータ回路の出力電圧および出力電流の位相角を算出するようになっていることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 補正値演算手段による補正値の演算および位相角検出手段による位相角検出は、交流出力電圧の少なくとも半サイクルの期間で行ない、この補正値および位相角を用いてその次の半サイクルの期間内に正弦波基準データ補正手段による制御を行なうようになっていることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
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