JPH08317566A - 燃料電池利用の電源装置 - Google Patents

燃料電池利用の電源装置

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JPH08317566A
JPH08317566A JP7118441A JP11844195A JPH08317566A JP H08317566 A JPH08317566 A JP H08317566A JP 7118441 A JP7118441 A JP 7118441A JP 11844195 A JP11844195 A JP 11844195A JP H08317566 A JPH08317566 A JP H08317566A
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JP
Japan
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power
output
inverter
value
fuel cell
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JP7118441A
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Hideki Inaka
秀樹 伊中
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効電力及び無効電力を高速に検出できるよ
うにする。 【構成】 燃料電池1の出力直流電力を交流電力に変換
して電力供給線PLに出力するインバータ2と、インバ
ータ2が出力する有効電力及び無効電力を検出する出力
電力検出手段PDと、出力電力検出手段PDの検出情報
に基づいて、インバータ2が出力する有効電力が設定有
効電力値となり、且つ、無効電力が設定無効電力値とな
るように制御するインバータ制御部ICとが設けられた
燃料電池利用の電源装置において、出力電力検出手段P
Dは、インバータ2の出力電圧と出力電流との位相差を
検出して有効電力用設定増幅率にて増幅し、インバータ
2の出力電圧値及び出力電流値と乗算して有効電力を検
出し、インバータ2の出力電圧と出力電流との位相差を
検出して無効電力用設定増幅率にて増幅し、インバータ
2の出力電圧値及び出力電流値と乗算して無効電力を検
出するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接続される負荷へ電力
を供給する電力供給線に対して、交流電力を供給するた
めの電力を発生する燃料電池と、その燃料電池の出力直
流電力を交流電力に変換して前記電力供給線に出力する
インバータと、前記インバータが出力する有効電力及び
無効電力を検出する出力電力検出手段と、前記出力電力
検出手段の検出情報に基づいて、前記インバータが出力
する有効電力が設定有効電力値となり、且つ、無効電力
が設定無効電力値となるように制御するインバータ制御
部とが設けられた燃料電池利用の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池利用の電源装置は、燃料
電池が発生する直流電力をインバータにて交流電力に変
換して電力供給線に供給することで、電力供給線に接続
する種々の電気機器である負荷に電力が供給される。こ
のような電源装置では、燃料電池のみが電力の供給源と
なる場合もあるが、例えば商用電源や回転型発電機等の
他の電力供給源を電力供給線に接続し、これらが連係し
て電力を供給する場合が多い。このような場合、燃料電
池の出力直流電力を交流電力に変換するインバータから
出力される交流電力のうちの有効電力と無効電力とが、
夫々予め設定された設定有効電力値と設定無効電力値と
なるように、インバータ制御部がインバータの作動を制
御する。
【0003】このインバータの制御のために、出力電力
検出手段が、インバータが出力している有効電力と無効
電力とを検出する。出力電圧の実効値をE、出力電流の
実効値をI、出力電圧と出力電流との位相差をθとする
と、インバータが出力する有効電力P及び無効電力Q
は、夫々、 P=EIcosθ、Q=EIsinθ として求められる。上式によって、有効電力及び無効電
力を求めるについて、従来は、このE、I及びθは容易
に検出できるので、θの検出値からメモリーの一種であ
るルックアップテーブルにてcosθ及びsinθを算
出し、その算出結果とE及びIとを乗算回路にて乗算し
て有効電力及び無効電力を求めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、cosθ及びsinθの算出に要する時間
が長くなるため、例えば、燃料電池と商用電源と回転型
発電機とを連係運転する場合において、商用電源が停電
する等して燃料電池と回転型発電機とにより電力が供給
される状態に切り換わったとき、燃料電池と回転型発電
機との連係運転が不能となり、インバータに過負荷がか
かるのを防止する安全装置が作動して、燃料電池からの
電力の供給が停止してしまう場合があった。つまり、商
用電源が停電する等により回転型発電機にかかる負荷が
変動し、この結果、回転型発電機の周波数及び出力電圧
が急激に変化するが、cosθ及びsinθの算出に要
する時間が長くなるために、この周波数等の急激な変化
にインバータの出力が追従できず、上記のように連係運
転が不能となるのである。本発明は、上記実情に鑑みて
なされたものであって、その目的は、有効電力及び無効
電力を高速に検出できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料電池利用の
電源装置は、接続される負荷へ電力を供給する電力供給
線に対して、交流電力を供給するための電力を発生する
燃料電池と、その燃料電池の出力直流電力を交流電力に
変換して前記電力供給線に出力するインバータと、前記
インバータが出力する有効電力及び無効電力を検出する
出力電力検出手段と、前記出力電力検出手段の検出情報
に基づいて、前記インバータが出力する有効電力が設定
有効電力値となり、且つ、無効電力が設定無効電力値と
なるように制御するインバータ制御部とが設けられたも
のであって、その第1特徴構成は、前記出力電力検出手
段は、前記インバータの出力電圧と出力電流との位相差
を検出する位相差検出手段と、前記位相差検出手段の検
出信号を、有効電力用設定増幅率にて増幅する有効電力
用増幅手段と、前記位相差検出手段の検出信号を、無効
電力用設定増幅率にて増幅する無効電力用増幅手段と、
前記有効電力用増幅手段の出力と、前記インバータの出
力電圧値と、前記インバータの出力電流値とを乗算して
前記有効電力を求める有効電力用乗算手段と、前記無効
電力用増幅手段の出力と、前記インバータの出力電圧値
と、前記インバータの出力電流値とを乗算して前記無効
電力を求める無効電力用乗算手段とが備えられて構成さ
れている点にある。第2特徴構成は、上記第1特徴構成
において、外部電源が、前記電力供給線に対して交流電
力を供給するように構成されている点にある。
【0006】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、出力電力検出
手段は、基本的に、位相差検出手段が検出するインバー
タの出力電圧と出力電流との位相差を有効電力用設定増
幅率で増幅することでcosθの算出に相当する処理を
行い、又、出力電圧と出力電流との位相差を無効電力用
設定増幅率で増幅することでsinθの算出に相当する
処理を行うのである。つまり、実際の装置ではインバー
タの出力電圧と出力電流との位相差θの値がそれほど大
きくなく、又、変動幅も小さいことに着目して、cos
θ及びsinθを多項式に展開し、その一次の項までを
近似的に利用するのであり、上記の有効電力用設定増幅
率及び無効電力用設定増幅率を、その一次の項の係数に
対応させるのである。尚、厳密には上記の一次近似式の
定数項をも考慮して上記のE及びIと乗算する必要があ
るが、出力電圧及び出力電流の変動が小さければ、電力
検出値としても定数として扱うことができるので、例え
ば、設定有効電力値及び設定無効電力値の側で吸収する
等して、出力電力検出手段自体としては事実上無視する
ことも可能である。本発明の第2特徴構成によれば、燃
料電池と商用電源と回転型発電機とが連係して、電力供
給線に対して電力を供給するので、上記第1特徴構成に
よる作用を有効に発揮できる。
【0007】
【発明の効果】上記第1特徴構成によれば、位相差検出
手段が検出するインバータの出力電圧と出力電流との位
相差を有効電力用設定増幅率で増幅することでcosθ
の算出に相当する処理を行い、又、出力電圧と出力電流
との位相差を無効電力用設定増幅率で増幅することでs
inθの算出に相当する処理を行うので、有効電力及び
無効電力を高速に検出することができる。上記第2特徴
構成によれば、上記第1特徴構成による効果を有効に発
揮できる。
【0008】
【実施例】本発明の燃料電池利用の電源装置の実施例を
図面に基づいて説明する。この燃料電池利用の電源装置
は、図1に示すように、燃料電池1で直流電力を発電
し、その燃料電池1の出力直流電力をインバータ2にて
交流電力に変換して、リアクトルLを介して電力供給線
PLに供給する。電力供給線PLには、通常の電気機器
である一般負荷GLや商用電源CSが停電した場合でも
電力を供給する必要のある非常用負荷IL等の負荷LO
が接続され、それらに交流電力を供給する。又、電力供
給線PLは、上記のように燃料電池1にて発電された電
力の供給を受ける他、燃料電池1以外の外部電源OSと
して一般の商用電源CS及び小形の回転型発電機RGか
らも電力の供給受ける、いわゆるコージェネ方式として
ある。
【0009】燃料電池1は、天然ガス等の供給燃料ガス
を改質部1Aにおいて水素を主成分とする改質ガスに改
質して発電部1Bに供給し、発電部1Bにおいて、その
改質ガス中の水素と、別途供給される空気等の酸素含有
ガス中の酸素とを反応させて直流電力を出力する。イン
バータ2は、例えばトランジスタやサイリスタ等の半導
体素子を用いて直流電力を交流電力に変換するものであ
り、インバータ制御部ICによって、出力交流電力の電
圧及び位相が制御される。
【0010】インバータ制御部ICは、リアクトルLの
インバータ2側の電圧であるインバータ出力電圧と、リ
アクトルLを流れるインバータ出力電流と、リアクトル
Lの電力供給線PL側の電圧(以下、この電圧を系統電
圧と称する)とに基づいて、インバータ2が出力する有
効電力と無効電力とが夫々設定値に一致するように、出
力交流電力の電圧及び位相を制御する。この制御原理を
簡単に説明する。インバータ2の出力電圧をE1、系統
電圧をE2、リアクトルLのインピーダンスをX、E1
とE2との位相差をφとすると、φの値が小さいことか
ら近似できて、インバータ2が出力する有効電力P及び
無効電力Qは夫々、 P≒|E1|×|E2|×φ/X ……… (1) 式 Q≒(|E1|×|E2|−|E1|2 )/X ……… (2) 式 と表され、有効電力はφで、無効電力は|E1|で制御
することができる。次にインバータ制御部ICの構成を
説明する。インバータ制御部ICは、図2及び図3に示
す構成を有している。
【0011】先ず、図3に基づいて、有効電力及び無効
電力を制御するために必要となる、インバータ2が出力
する有効電力及び無効電力を検出する出力電力検出手段
として機能する出力電力検出回路PDについて説明す
る。出力電力検出回路PDは大きく分けて、インバータ
出力電圧の実効値Eとインバータ出力電流の実効値Iの
積に相当する信号を出力する部分、インバータ出力電圧
とインバータ出力電流との位相差を検出して、その位相
差の信号を有効電力用設定増幅率にて増幅する部分、イ
ンバータ出力電圧とインバータ出力電流との位相差を検
出して、その位相差の信号を無効電力用設定増幅率にて
増幅する部分、及び、上記の各部分の出力を乗算して有
効電力及び無効電力を求める部分とからなる。インバー
タ出力電圧の実効値Eとインバータ出力電流の実効値I
の積に相当する信号を出力する部分には、図示しないト
ランス等を介して検出したインバータ出力電圧と相似波
形のインバータ出力電圧信号を全波整流する全波整流回
路10、回路に直列に備えた抵抗素子の両端電圧を検出
するか、あるいは、電流の変化に伴う磁界の変化を検出
して得たインバータ出力電流と相似波形のインバータ出
力電流信号を全波整流する全波整流回路11と、全波整
流回路10,11の出力を夫々平滑化するローパスフィ
ルタ12,13と、ローパスフィルタ12,13の出力
を乗算する乗算回路14とが備えられており、乗算回路
14はインバータ出力電圧の実効値Eとインバータ出力
電流の実効値Iの積に相当する信号を出力する。
【0012】インバータ出力電圧とインバータ出力電流
との位相差を検出して、その位相差の信号を有効電力用
設定増幅率にて増幅する部分には、インバータ出力電圧
信号のゼロクロス点を検出して同一周波数且つ同一位相
のパルス信号である電圧位相信号に変換するゼロクロス
検出回路15と、インバータ出力電流信号を上記と同様
のパルス信号である電流位相信号に変換するゼロクロス
回路16と、ゼロクロス回路15,16の出力の排他的
論理和をとる論理素子17と、論理素子17の信号を平
滑化すると共に有効電力用設定増幅率で増幅するLPF
アンプ18とが備えられている。論理素子17の出力
は、図4に示すように、インバータ出力電圧信号とイン
バータ出力電流信号とに位相差がないとき(図4(イ)
に示す状態)は「0」であり、位相差を生じると(図4
(ロ)に示す状態)、その位相差に応じたパルス幅の信
号が得られ、後段のLPFアンプ18にて平滑化される
ことで、図4(ロ)中に破線で示す上記位相差に応じた
平均値となる。又、LPFアンプ18の有効電力用設定
増幅率について説明すると、cosθを、変動するθの
ほぼ中央値である14.5°で近似展開すると、 cosθ≒1−0.25θ ……… (3) 式 となる。有効電力用設定増幅率としては、(3) 式の一次
項の係数である「0.25」に対応した値を設定すれば
良い。尚、正確を期すには、(3) 式の定数項に対応した
オフセットをLPFアンプ18でかければ良いが、上記
実効値E,Iの変動が小さければ、(3) 式の定数項の影
響は有効電力としても定数として処理でき、この場合、
出力電力検出回路PDとしては(3) 式の定数項を無視し
ても差し支えない。
【0013】インバータ出力電圧とインバータ出力電流
との位相差を検出して、その位相差の信号を無効電力用
設定増幅率にて増幅する部分には、インバータ出力電圧
信号の位相を90°シフトする位相シフト回路19と、
位相シフト回路19のゼロクロス点を検出して同一周波
数且つ同一位相のパルス信号である電圧位相信号に変換
するゼロクロス検出回路20と、インバータ出力電流信
号を上記と同様のパルス信号である電流位相信号に変換
するゼロクロス回路21と、ゼロクロス回路20,21
の出力の論理積をとる論理素子22と、論理素子22の
信号を平滑化すると共に無効電力用設定増幅率で増幅す
るLPFアンプ23とが備えられている。論理素子22
の出力は、図5に示すように、インバータ出力電圧信号
とインバータ出力電流信号とに位相差がないとき(図5
(ロ)に示す状態)のパルス幅を中心として、位相の遅
れ及び進みに応じてパルス幅が変化し(図5(イ)及び
図5(ハ))、後段のLPFアンプ23にて平滑化され
ることで、図5中に破線で示す上記位相差に応じた平均
値となる。
【0014】又、LPFアンプ23の無効電力用設定増
幅率について説明すると、sinθを、θがそれほど大
きくないとして近似展開すると、 sinθ≒θ ……… (4) 式 となる。無効電力用設定増幅率としては、(4) 式の一次
項の係数である「1」に対応した値を設定すれば良い。
尚、有効電力用設定増幅率及び無効電力用設定増幅率は
「0.25」及び「1」そのものである必要はなく、有
効電力用設定増幅率と無効電力用設定増幅率との比が
「0.25」と「1」との比となるように設定すれば良
い。有効電力及び無効電力を求める部分には、乗算回路
14の出力とLPFアンプ18の出力とを乗算する乗算
回路24と、乗算回路14の出力とLPFアンプ23の
出力とを乗算する乗算回路25とが備えられ、乗算回路
24の出力が有効電力の検出値であり、乗算回路25の
出力が無効電力の検出値である。
【0015】従って、ゼロクロス検出回路15,16、
論理素子17、LPFアンプ18、位相シフト回路1
9、ゼロクロス検出回路20,21、論理素子22及び
LPFアンプ23は、インバータ2の出力電圧と出力電
流との位相差を検出する位相差検出手段PSとして機能
し、LPFアンプ18は、位相差検出手段PSの検出信
号を有効電力用設定増幅率にて増幅する有効電力用増幅
手段PAとして機能し、LPFアンプ23は、位相差検
出手段PSの検出信号を無効電力用設定増幅率にて増幅
する無効電力用増幅手段QAとして機能し、更に、乗算
回路14,24は、インバータ2が出力する有効電力を
求める有効電力用乗算手段PBとして機能し、乗算回路
14,25は、インバータ2が出力する無効電力を求め
る無効電力用乗算手段QBとして機能する。
【0016】次に、出力電力検出回路PDが検出した有
効電力に基づくインバータの出力制御について、図2に
基づいて説明する。出力電力検出回路PDの有効電力の
検出値はアンプ30に入力され、制御目標である設定有
効電力値に相当する基準電圧V1との差をとった誤差信
号が位相制御回路31に入力される。位相制御回路31
には、アンプ30からの誤差信号の他、図示しないトラ
ンス等を介して検出した系統電圧と相似波形の系統電圧
信号が入力されており、位相制御回路31は、アンプ3
0からの誤差信号に応じて、系統電圧信号の位相を変化
させた信号を出力する。位相制御回路31の出力信号
は、ゼロクロス検出回路32に入力され、ゼロクロス点
を検出して同一周波数且つ同一位相のパルス信号に変換
される。ゼロクロス検出回路32の出力はPLL回路3
3に入力され、このPLL回路33及びカウンタ34の
作用により、ゼロクロス検出回路32の出力パルス信号
の位相変化に応じて周波数が変化するパルス信号が生成
される。尚、このPLL回路33の出力パルス信号の周
波数はゼロクロス回路32の出力パルス信号の周波数よ
りも十分高いものとしてある。
【0017】PLL回路33の出力信号は、燃料電池1
が商用電源CS等と連係運転する状態と、燃料電池1が
単独で自立運転する状態とに応じて切り換えられる運転
切換スイッチS1を通過して基準正弦波発生回路35及
び三角波発生回路36に入力される。基準正弦波発生回
路35では、ゼロクロス検出回路32と同一周波数で且
つ位相が対応した基準正弦波を生成するべく、PLL回
路33からパルス信号を受け取る毎に位相が進む正弦波
を出力する。尚、この基準正弦波は正弦波の交流信号を
全波整流した状態としてあり、又、基準正弦波の振幅の
制御については後述する。基準正弦波発生回路35から
出力される基準正弦波は瞬時値制御回路37に入力さ
れ、瞬時値制御回路37は、インバータ出力電圧信号を
全波整流回路39にて全波整流された信号が、基準正弦
波に一致するように電圧の瞬時値を制御する。
【0018】瞬時値制御回路37の出力は、PLL回路
33の出力パルス信号によって三角波を発生した三角波
発生回路36の出力と共に比較回路38に入力される。
この結果、比較回路は、瞬時値制御回路37の出力をパ
ルス幅変調することになり、このゼロクロス回路32の
出力信号の位相と同期してパルス幅変調された信号がイ
ンバータ2の制御入力端子に送られ、インバータ出力電
圧の位相もゼロクロス検出回路32の位相と同期して変
化する。
【0019】次に、出力電力検出回路PDが検出した無
効電力に基づくインバータの出力制御について、図2に
基づいて説明する。出力電力検出回路PDの無効電力の
検出値はアンプ40に入力され、制御目標である設定無
効電力値に相当する基準電圧V2との差をとった誤差信
号ΔVがクランプ回路41に入力される。クランプ回路
41は、アンプ40からの誤差信号として設定上限値を
超える値が入力されると、その入力信号をクランプし
て、その設定上限値を超える信号が出力されないように
する。例えば、商用電源CSが停電したような場合、無
効電力の検出値が過渡的に大きく変化して、アンプ40
の出力電圧が大きくなる。後述のように、原則としてア
ンプ40の出力信号が大となるとインバータ出力電圧が
大となるが、クランプ回路41の出力信号が上記の如く
クランプされるので、インバータ出力電圧が過大となる
のを防止して、後述のリミッタ49の作動によるインバ
ータ2の作動停止を防止できる。
【0020】このクランプ回路41の出力は、加算回路
42に入力される。加算回路42へは、このクランプ回
路41からの出力の他、インバータ出力電圧信号と系統
電圧信号との差の信号が入力される。つまり、インバー
タ出力電圧信号は全波整流回路39にて全波整流された
後、ローパスフィルタ43にて平滑化されて加算回路4
7に入力され、一方、系統電圧信号は全波整流回路44
にて全波整流された後、ローパスフィルタ45にて平滑
化され、アンプ46で基準電圧V3との差をとった状態
で、加算回路47に入力される。加算回路47には更に
基準電圧V3が入力されており、この結果、加算回路4
7の出力Vo は、ローパスフィルタ43の出力をVi 、
ローパスフィルタ45の出力をVs とすると、 Vo =(Vi −V3)−(Vs −V3)=Vi −Vs となり、このVo が反転アンプ48を経由して、加算回
路42に入力される。
【0021】従って、加算回路42の出力は「Vs −V
i +ΔV」となり、これがリミッタ49を経由して基準
正弦波発生回路35に入力され、「Vs −Vi +ΔV」
の値が大となるほど、基準正弦波発生回路35が発生す
る基準正弦波の振幅が大となり、比較回路38が出力す
る信号のパルス幅が長くなってインバータ出力電圧が大
となる。これにより、例えば、無効電力の検出値が設定
無効電力値より大きい値となり、ΔVが大となると、基
準正弦波発生回路35に入力される「Vs −Vi +Δ
V」の値が大となり、インバータ出力電圧が大となる。
インバータ出力電圧と系統電圧とは近い値であり、上記
(2) 式より、インバータ出力電圧が大となると無効電力
が小となるので、インバータが出力する無効電力と設定
無効電力値とが一致するように制御される。
【0022】又、系統電圧が大となってVs が大となる
と、「Vs −Vi +ΔV」の値が大となり、インバータ
出力電圧が大となる。つまり、系統電圧の変化にインバ
ータ出力電圧が追従するように制御される。尚、リミッ
タ49には、インバータ出力電流信号を全波整流回路5
0にて全波整流した後ローパスフィルタ51にて平滑化
した信号に対して、アンプ52にて基準電圧V4との差
をとり、その差信号が入力される。基準電圧V4は、イ
ンバータ出力電流の最大許容値に対応する値に設定して
あり、リミッタ49は、アンプ52から、インバータ電
流信号が最大許容値を超えたことを検出した信号を受け
取ると、加算回路42から入力された信号を減衰ささせ
てインバータ出力電圧を急激に降下させ、インバータ2
を過電流から保護する。アンプ52の出力は、発振回路
53へも入力され、発振回路53は、アンプ52から、
インバータ出力電流が最大許容値を超えたことを検出し
た信号を受け取ると、その発振周波数を低下させる。発
振回路53は、燃料電池1が単独で自立運転する場合
に、PLL回路33にかわって基準正弦波発生回路35
等にパルス信号を送るものであり、このパルス信号の周
波数を低下させることで、インバータ2の周波数を低下
させて、インバータ2を過電流から保護する。
【0023】以上は、燃料電池1が商用電源CS及び回
転型発電機RGと連係運転する場合を説明したが、商用
電源CSが停電する等した場合は、図1に示すブレーカ
B2が切れ、燃料電池1と回転型発電機RGとの連係運
転に移行する。この場合、ブレーカB2が切れること
で、電力供給線PLから一般負荷GLが切り離され、回
転型発電機RGにかかる負荷が大きく変動し、回転型発
電機RGの出力電圧値及び周波数が大きく変動するが、
上記の如き構成により、インバータ2の出力電圧はその
変動に追従することができる。更に、回転型発電機RG
が停止し、燃料電池1が単独で自立運転することも可能
であり、この場合、PLL回路33の後段に設けた運転
切換スイッチS1が「自立」側に切り換わり、そして、
系統電圧信号を加算回路47に伝えるスイッチS2が切
られて、加算回路47に入力される基準電圧V3を制御
目標としてインバータ出力電圧が制御される。
【0024】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、燃料電池1は、商用電源CS及び
回転型発電機RGと連係運転する構成としているが、も
ちろん、燃料電池1単独で電力供給線PLに電力を供給
する電源装置として使用可能である。 上記実施例では、回転型発電機RGを常時運転して
いるが、商用電源CSが停電したときのみ運転されるよ
うにしてもよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池利用の電源装置の実施例にか
かる全体構成図
【図2】本発明の実施例にかかる要部構成図
【図3】本発明の実施例にかかる要部構成図
【図4】本発明の実施例にかかる動作説明図
【図5】本発明の実施例にかかる動作説明図
【符号の説明】
1 燃料電池 2 インバータ IC インバータ制御部 LO 負荷 PS 位相差検出手段 PA 有効電力用増幅手段 PB 有効電力用乗算手段 PL 電力供給線 PD 出力電力検出手段 OS 外部電源 QA 無効電力用増幅手段 QB 無効電力用乗算手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 3/50 9470−5G H02J 3/50 C H02M 7/48 9181−5H H02M 7/48 R

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続される負荷(LO)へ電力を供給す
    る電力供給線(PL)に対して、交流電力を供給するた
    めの電力を発生する燃料電池(1)と、 その燃料電池(1)の出力直流電力を交流電力に変換し
    て前記電力供給線(PL)に出力するインバータ(2)
    と、 前記インバータ(2)が出力する有効電力及び無効電力
    を検出する出力電力検出手段(PD)と、 前記出力電力検出手段(PD)の検出情報に基づいて、
    前記インバータ(2)が出力する有効電力が設定有効電
    力値となり、且つ、無効電力が設定無効電力値となるよ
    うに制御するインバータ制御部(IC)とが設けられた
    燃料電池利用の電源装置であって、 前記出力電力検出手段(PD)は、 前記インバータ(2)の出力電圧と出力電流との位相差
    を検出する位相差検出手段(PS)と、 前記位相差検出手段(PS)の検出信号を、有効電力用
    設定増幅率にて増幅する有効電力用増幅手段(PA)
    と、 前記位相差検出手段(PS)の検出信号を、無効電力用
    設定増幅率にて増幅する無効電力用増幅手段(QA)
    と、 前記有効電力用増幅手段(PA)の出力と、前記インバ
    ータ(2)の出力電圧値と、前記インバータ(2)の出
    力電流値とを乗算して前記有効電力を求める有効電力用
    乗算手段(PB)と、 前記無効電力用増幅手段(QA)の出力と、前記インバ
    ータ(2)の出力電圧値と、前記インバータ(2)の出
    力電流値とを乗算して前記無効電力を求める無効電力用
    乗算手段(QB)とが備えられて構成されている燃料電
    池利用の電源装置。
  2. 【請求項2】 外部電源(OS)が、前記電力供給線
    (PL)に対して交流電力を供給するように構成されて
    いる請求項1記載の燃料電池利用の電源装置。
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