JPH08251839A - 無停電電源装置およびその電源高調波電流抑制方法 - Google Patents

無停電電源装置およびその電源高調波電流抑制方法

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JPH08251839A
JPH08251839A JP7056251A JP5625195A JPH08251839A JP H08251839 A JPH08251839 A JP H08251839A JP 7056251 A JP7056251 A JP 7056251A JP 5625195 A JP5625195 A JP 5625195A JP H08251839 A JPH08251839 A JP H08251839A
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inverter
power supply
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harmonic
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JP7056251A
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Noriyoshi Kikuchi
徳嘉 菊池
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Kikusui Electronics Corp
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Kikusui Electronics Corp
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    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力が少なく電源高調波電流対策が可能
な無停電電源装置を提供すること。 【構成】 出力電流を検出する電流検出器160、高調
波成分を抽出するハイパスフィルタ170、高調波成分
を増幅してインバータ150を定電流制御する定電流制
御回路180を有し、インバータの出力は電源検出器の
電源側に接続する。通常時(停電時以外)に出力電流
(負荷に流れる電流)を商用電源100からの電流とイ
ンバータからの電流を加算した電流で供給する。商用電
源からは商用周波数の基本波成分を供給し、出力102
に流れる電流(負荷電流)の高調波成分と同相で同じ電
流をインバータから供給する。この結果、商用電源に流
れる高調波電流はAC/DCコンバータに流れる分のみ
となる。 【効果】 インバータが供給する電力は、負荷に流れる
高調波成分のみであるので、インバータでの消費電力は
常時インバータ給電方式の数分の1になり、省電力で実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッテリやインバータ等
を有する無停電電源装置に関し、特に電源高調波電流の
抑制対策を施した無停電電源装置およびその電源高調波
電流抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の電源高調波電流とは、電源ライン
(商用電源)に流れる高調波電流のことであり、また高
調波とは周期的な複合波の各成分中、基本波以外のもの
で、第n次高調波とは基本周波数(商用電源の50Hz
または60Hz)のn倍の周波数を持つものをいう。電
源高調波電流については第40次成分までが規制の対象
になっているので、その周波数範囲は50Hzから2.
4kHzである。
【0003】最近の電気・電子機器が商用電源ラインか
らみて、非線形負荷であることが電源高調波電流の主な
発生原因である。この非線形負荷とはダイオードやサイ
リスタなどの半導体で電流を制御された負荷である。最
近ではほとんどの電気・電子機器がこれにあたる。電源
高調波電流は商用電源ラインに存在するインピーダンス
によって、電圧に変換された電源電圧歪みとなり、同一
商用電源ラインに接続される機器や配電設備に障害を与
えるという事例が報告されている。実際の障害例は、電
力用コンデンサとかインダクタ・トランスの加熱,焼
損、制御機器の誤動作、接続機器からの異音,振動発
生、接続機器の動作不良,寿命の劣化などである。
【0004】電子・電気機器の普及にともない、この電
源高調波電流の増加と、これによる障害の増加が懸念さ
れている。電源高調波電流の抑制のための対策法として
は、対策用のチョークコイルなどを追加する方法と、回
路を工夫して対策する方法がある。対策用のチョークコ
イルなどを追加する方法は簡便な対策方法ではあるが、
チョークコイルに流れる電流の周波数成分が低いため、
チョークコイルの大きさや重量が大きくなってしまうと
いう欠点がある。したがって回路で対策する方法が今後
一般的になるであろうと考えられる。
【0005】IEC(International Electrotechnical
Commission ;国際電気標準会議)の国際標準規格での
電源高調波電流の規制(IEC1000−3−2付則)
では、コンピュータ関連機器のような情報技術機器から
発生した高調波電流は、それら機器が接続している無停
電電源装置の入力側で測定しても良いとされている。従
って、情報技術機器から発生した高調波電流を商用電源
側に流さなければ良いと解されるから、無停電電源装置
での電源高調波電流対策が有効である。
【0006】ところで、無停電電源装置の運転方式に
は、周知のように常時商用給電方式と常時インバータ給
電方式がある。従来の常時商用給電方式の無停電電源装
置は、例えば図7に示すように、商用電源(電源ライ
ン)61と負荷側の出力端子62間の給電ライン63と
並列に、充電器64,バッテリ65,インバータ66か
らなる停電時電力供給用の給電回路が接続されており、
かつ給電ライン63に接続された停電検出回路67とス
イッチ68を備えている。出力端子62には、通常時
(停電時以外)は商用電源61が接続されて、そこから
情報技術機器などの負荷へ電力が供給される。停電時に
は停電検出回路67によりスイッチ68が給電回路側へ
切替わって、無停電電源装置の出力は内部のインバータ
66の出力に切換えられ、そこから電力が供給される。
インバータ66にはバッテリ65から電力が供給され
る。
【0007】他方、従来の常時インバータ給電方式の無
停電電源装置は、例えば図8に示すように、商用電源7
1と負荷側の出力端子72間に、AC/DCコンバータ
(整流器)74,バッテリ75およびインバータ76が
直列に接続されている。インバータ76への電力供給は
通常時(停電時以外)は商用電源71から行われ、停電
時はバッテリ75から行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の常時商用給電方式の無停電電源装置は、通
常時はインバータ66から負荷に電力を供給していない
ので電力消費が少ないという利点がある反面、通常時は
出力端子62と商用電源61が直接接続されるので、出
力電流がそのまま無停電電源装置の入力電流であるとな
るので、もし出力電流に高調波電流が含まれる場合、商
用電源に高調波電流が流出することになる。その場合、
無停電電源装置での電源高調波電流対策ができないとい
う欠点があった。
【0009】また、上述のような従来の常時インバータ
給電方式の無停電電源装置は、インバータ76に商用電
源71から電力を供給する部分で、つまりAC/DCコ
ンバータ74側でチョークコイルなどにより電源高調波
電流対策を行えば、出力端子72に接続される機器のい
かんにかかわらず、高調波対策が可能であるという利点
があるが、反面、常にインバータ76が全ての電力を負
荷に供給しているので、消費電力が大きいという欠点が
あった。
【0010】本発明は、上述のような従来技術の課題を
解決するために成されたもので、その目的は消費電力が
少なく電源高調波電流対策が可能な無停電電源装置およ
びその電源高調波電流抑制方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、商用電源からの電力を停電検出回路の停
電検出信号で動作する常閉の切り替えスイッチを経て負
荷に出力し、前記商用電源に接続するAC/DCコンバ
ータ、バッテリ、インバータを直列に接続した無停電電
源装置において、通常時(停電時以外)において前記負
荷に流れる出力電流を検出する電流検出器と、該電流検
出器で検出された電流から商用周波数の基本波成分を除
去するハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタの出力
を定電流基準信号として前記インバータを定電流動作さ
せる定電流制御回路とを有し、前記インバータの出力を
前記電流検出器と前記切り替えスイッチ間の給電ライン
に接続したことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、商用電源からの電力を停
電検出回路の停電検出信号で動作する常閉の切り替えス
イッチを経て負荷に出力し、前記商用電源に接続するA
C/DCコンバータ、バッテリ、インバータを直列に接
続した無停電電源装置において、通常時(停電時以外)
において前記負荷に流れる出力電流を検出する電流検出
器と、該電流検出器で検出された電流から商用周波数の
基本波成分を除去するハイパスフィルタと、該ハイパス
フィルタの出力を電流基準信号として増幅し前記インバ
ータを電流動作させる電流制御回路とを有し、前記イン
バータの出力を前記電流検出器と装置出力端子間の給電
ラインに接続したことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、商用電源からの電力を停
電検出回路の停電検出信号で動作する常閉の切り替えス
イッチを経て負荷に出力し、前記商用電源に接続するA
C/DCコンバータ、バッテリ、インバータを直列に接
続した無停電電源装置において、通常時(停電時以外)
において前記負荷に流れる出力電流の高調波電流成分と
ほぼ同相で同一の高調波信号を発生する信号発生手段
と、該信号発生手段の出力を定電流基準信号として前記
インバータを定電流動作させる定電流制御回路とを有
し、前記インバータの出力を前記電流検出器と前記切り
替えスイッチ間の給電ラインに接続したことを特徴とす
る。
【0014】また、本発明は、その一形態として、停電
時に前記インバータを定電圧制御して前記負荷に電力を
供給させる定電圧制御回路と、前記停電検出回路の停電
検出信号に応じて前記定電圧制御回路と前記定電流制御
回路(または前記電流制御回路)を切り替えて前記イン
バータに接続する第2のスイッチとを有することを特徴
とすることができる。
【0015】また、本発明は、インバータを有する無停
電電源装置の電源高調波電流抑制方法において、通常時
(停電時以外)に出力電流(負荷に流れる電流)を商用
電源からの電流と前記インバータからの電流を加算した
電流で供給し、前記商用電源からは商用周波数の基本波
成分を供給し、出力に流れる電流(負荷電流)の高調波
成分と同相で同じ高調波成分の電流を前記インバータか
ら供給することを特徴とする。
【0016】また、本発明は、その一形態として、前記
通常時において負荷に流れる出力電流から商用周波数の
基本波成分を除去した高調波電流成分を定電流基準信号
として前記インバータを定電流動作させることを特徴と
することができる。
【0017】
【作用】本発明では、通常時(停電時以外)に出力電流
(負荷に流れる電流)を商用電源からの電流とインバー
タからの電流を加算した電流で供給し、その際に商用電
源からは基本波成分を供給し、出力に流れる電流(負荷
電流)の高調波成分と同相で同じ高調波成分の電流をイ
ンバータから供給するので、負荷により生ずる高調波電
流は補正され、なくなる。従って、商用電源に流れる高
調波電流はAC/DCコンバータに流れる分のみとな
る。AC/DCコンバータに対しては、コイル等で電源
高調波電流対策を施せばその高調波電流もほとんど流れ
ない。そして、インバータが供給する電力は、実質的に
負荷に流れる高調波成分のみであるので、負荷の総電力
の数分の1で済む。従って、インバータでの消費電力は
常時インバータ給電方式の数分の1になる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明する。
【0019】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
の無停電電源装置の概略構成を示し、図2はその要部の
詳細な構成を示し、図3は図1の回路内の各ポイントで
の出力波形の一例を示す。
【0020】図1に示すように、装置の出力端子102
に接続した情報技術機器などの負荷へ商用電源100の
電力を供給するための給電ライン110間に、この給電
ラインに接続した停電検出回路120からの停電検出信
号により停電時には瞬時にOFF(開放)となる常閉の
第1のスイッチS1が接続している。商用電源100に
対して給電ライン110と並列に、AC/DCコンバー
タ130,バッテリ140およびインバータ150が直
列に接続し、このインバータの出力がスイッチS1と電
流検出器160の中間の給電ライン110に接続してい
る。
【0021】AC/DCコンバータ130は通常時(停
電時以外)に商用電源100からの電力の供給を受けて
バッテリ140を充電するとともに、インバータ150
に電力を供給する。また、このAC/DCコンバータ1
30にはアクティブフィルタ方式あるいはチョークコイ
ルなどの公知の方法により、このAC/DCコンバータ
自身が発生する電源高調波電流を抑制する対策が施され
ている。インバータ150は通常時はAC/DCコンバ
ータ130から電力が供給され、停電時にはバッテリ1
40から電力が供給される。
【0022】更に、インバータ150の接続点aと出力
端子102間の給電ライン110に電流検出器160が
取り付けられている。すなわち、商用電源100に対し
てスイッチS1の出力側に電流検出器160が直列に接
続し、この電流検出器160の商用電源側にインバータ
150の出力が接続している。
【0023】電流検出器160の出力はハイパスフィル
タ170に接続し、このハイパスフィルタの出力は定電
流制御回路180に接続し、この定電流制御回路の出力
は第2のスイッチS2を介してインバータ150に接続
する。190は停電時に作動する定電圧制御回路であ
り、スイッチS2を介してインバータ150に接続す
る。このスイッチS2は停電検出回路120からの停電
検出信号によりスイッチS1と連動し、通常時(停電時
以外)には定電流制御回路180側にあり、停電時には
定電圧制御回路190側に瞬時に切り替わる。
【0024】通常時(停電時以外)には、停電検出回路
120の停電検出信号がOFFなので第1のスイッチS
1は閉成し、かつ第2のスイッチS2は定電流制御回路
180側の接点に接続している。この時、インバータ1
50の出力の接続点aと出力端子102間の給電ライン
110に流れる電流(図3の(A)の波形を参照)は電
流検出回路160により検出され、その商用周波数(5
0Hzまたは60Hz)の基本波成分がハイパスフィル
タ170により除去される。これにより、出力端子10
2に接続された非線形負荷の作動が原因で給電ライン1
10上に発生する電源高調波電流成分(図3の(B)の
波形を参照)が基本波成分と分離されて抽出され、定電
流制御回路180へ伝達される。
【0025】図2に示すように、ハイパスフィルタ17
0の出力(電源高調波電流成分)は定電流基準信号とし
て定電流制御回路180内の定電流誤差増幅器(差動増
幅器)181のプラス入力端子に入力し、定電流誤差増
幅器181のマイナス入力端子に入力するインバータ1
50の出力電流の検出値と比較されて予め設定した所定
のレベルまで増幅される。151はそのインバータ15
0の出力電流を検出する電流検出器である。定電流誤差
増幅器181で増幅された高調波成分はスイッチS2を
通ってインバータ150に入力しこのインバータを定電
流動作させる。このときインバータ150はAC/DC
コンバータ130から電力が供給されている。
【0026】インバータ150から出た高調波電流成分
に相当する一定振幅の出力(図3の(B)の波形を参
照)は、電流検出器160と商用電源100間の接続点
aにおいて、商用電源から供給され給電ライン110上
を流れる基本波の電力(図3の(C)の波形を参照)に
加算される。この結果生ずる複合波は、電流検出器16
0で検出された出力端子102上の複合波と同一の次数
の高調波電流成分からなる複合波(図3の(A)の波形
を参照)となる。またその高調波電流成分のレベルは負
荷電流を考慮した適正な一定レベルに保持される。この
結果、非線形負荷が原因で発生する電源高調波電流成分
は接続点aのところで抑制されることになり、商用電源
(電源ライン)側には流れない。
【0027】図3は本実施例の回路内での出力波形の一
例を示すものであり、(A)の波形は基本波に高調波が
乗った複合波を示し、(B)の波形はその複合波から抽
出した電源高調波電流成分を示し、(C)の波形は商用
電源から供給される基本波成分を示す。
【0028】以下に、装置出力端子102から発生した
高調波電流を、なぜ無くすことができるのかを説明す
る。
【0029】第1のスイッチS1と電流検出器160の
接合点aの歪みを伴った電流波形を図4に示す。図4の
波形は図3の(A)の図を更に具体的に説明したもので
あり、商用電源からの電流波形に高調波電流が重畳した
状態の一例を示している。即ち、商用電流波形に対し、
の部分は高調波電流により「出っ張ている部分」であ
り、の部分は「食い込んでいる部分」であって、これ
が為に商用電流が歪んでしまうことになる。
【0030】このような歪みを無くす為に、a点のこの
歪みを伴った電流波形(A)(図3の(A))に対し、
インバータ150から『同相で、同一の値』の高調波電
流(B)(図3の(B))のみを加算することにより、
かかる歪みを補正し、商用電源波形(C)(図3の
(C)):基本波にすることができる。
【0031】いま、各々に流れる電流の関係は、装置出
力端子102から発生した高調波電流(A)側の負荷の
値は一定であるとすると、電流(A)=(B)+(C)
の関係になる。
【0032】更に、(C)=(B)−(A)=0の時、
商用電源(C)の電流波形に歪みを伴わない基本波形だ
けとなる。
【0033】即ち、歪み電流(A)に対し「同相で、同
一の値」の電流(B)を装置出力端子102に流してや
ることにより、(C)=(B)−(A)=0により歪み
の分が差し引かれ、基本波(C)だけが残り、歪みが補
正されることになる。
【0034】図4の波形の例では、「出っ張ている部
分」に対し、(B)の高調波電流の関係では、
(C)=−=0で、商用電源(C)の電流波形に歪
みを伴わないことになる。
【0035】また、「食い込んでいる部分」に対し、
(B)の高調波電流の関係では、(C)=−−(−
)=0で、商用電源(C)の電流波形に歪みを伴わな
いことになる。
【0036】図3,図4に示す電源高調波電流成分は、
一例として説明を簡単にするため便宜上、第9次高調波
のみ示したが、勿論実際にはこれに限らず複数の高調波
が複合されると考えられる。この場合も、ハイパスフィ
ルタ170で全ての電源高調波電流成分が抽出されるの
で同様に動作し、問題はない。
【0037】以上述べたように、本発明では、通常時
(停電時以外)に出力電流(負荷に流れる電流)を商用
電源からの電流とインバータ150からの電流を加算し
た電流で供給する。そして、商用電源からは基本波成分
を供給し、インバータ150からは高調波成分を供給す
る。この様に、通常時は出力に流れる電流(負荷電流)
の高調波成分と同相で同じ電流をインバータ150から
供給するので、商用電源に流れる高調波電流はAC/D
Cコンバータ130に流れ出る分のみとなる。しかもA
C/DCコンバータ130に上述したように電源高調波
電流対策を施せばその高調波電流もほとんど流れない。
【0038】この場合、インバータ150が供給する電
力は、負荷に流れる高調波成分のみであるので、負荷の
総電力のせいぜい2分の1から数分の1で済む。従っ
て、インバータ150での消費電力は常時インバータ給
電方式と比較すると2分の1から数分の1になり、省電
力で実現できる。
【0039】次に、停電時の動作について説明する。停
電時には、停電検出回路120は停電を検出すると直ち
に停電検出信号をONにする。この停電検出信号を受け
て瞬時に第1のスイッチS1が開き、同時に第2のスイ
ッチS2が定電圧制御回路190側の接点に切り替わ
る。
【0040】定電圧制御回路190は、図2に示すよう
に、定電圧基準信号発生回路190と定電圧誤差増幅器
(差動増幅器)193を有する。スイッチS2が定電圧
制御回路側に切り替わると同時に、停電検出信号を受け
て定電圧誤差増幅器193は定電圧基準信号発生回路1
90で発生した正弦波を基準にしてインバータ150を
定電圧動作する。このときインバータ150にはバッテ
リ140から電力が供給される。インバータ150から
出力した図3の(C)に示すような商用周波数の交流電
力が給電ライン110の接続点aを通って負荷に供給さ
れる。
【0041】停電終了と同時に停電検出信号がOFFに
変り、これによりスイッチS1が閉じ、スイッチS2が
定電流制御回路180側に切り替わり、バッテリ140
の充電が開始されると共に、前述の通常時の電力供給動
作が再開される。
【0042】(第2実施例)図5は本発明の第2実施例
の無停電電源装置の概略構成を示し、図6はその要部の
詳細な構成を示す。なお、図5の回路内の各ポイントで
の出力波形の例は前述の図3の波形図がそのまま適用で
きるので、図示を省略する。また、図5および図6に示
す構成は、第1実施例の図1および図2の構成と共通部
分が多いので、説明を簡単にするため相違点のみを以下
に説明する。
【0043】本発明の第2実施例では、図5に示すよう
に、電流検出器160と装置出力端子102側にインバ
ータ150の出力を接続している。このため、電流検出
器160はこの電流検出器と出力端子102の中間に接
続したインバータの接続点bよりも商用電源100側に
流れる電源電流を検出することになる。通常時(停電時
以外)に出力端子102に例えば図3の(A)に示すよ
うな複合波の電流が生じたと仮定すると、インバータ1
50から図3の(B)に示すようなその複合波の高調波
電流成分のみを適切なレベルで出力させれば、第1実施
例で前述したようにインバータの接続点bよりも電源側
に流れる電源電流は図3の(C)に示すような商用周波
数の基準波のみとなるはずである。言い換えれば、電流
検出器160でその基準波の電流のみが検出されるよう
に、定電流制御回路280でインバータ150の高調波
出力の生成を調整すれば、電源高調波電流の抑制の目的
を達成できることになる。
【0044】そこで、図6に示すように、本実施例では
電流制御回路280の差動増幅器281のマイナス入力
端子をコンモン電位にしている。そして、この差動増幅
器281のプラス入力端子には第1実施例と同様にハイ
パスフィルタ170の出力を電流基準信号として入力さ
せている。このため、電流検出器160が例えば図3の
(A)に示すような複合波の電流を検出し、ハイパスフ
ィルタ170により図3の(B)に示すような高調波電
流成分が抽出されて、電流制御回路280に伝達された
場合には、その高調波電流成分のレベルに応じて増幅さ
れた電流がインバータ150に出力されることになる。
このため接続点bに供給されるインバータ150からの
高調波成分の電流レベルは、ハイパスフィルタ170で
抽出された高調波成分のレベルに対応して増減すること
になり、出力側の高調波成分と同じような波形状態にな
ったところで一定レベルとなる。この結果、接続点bで
給電ライン110上の電源高調波電流は実用上十分に抑
制されることになり、インバータの接続点bよりも電源
側に流れる電源電流はほぼ商用周波数の基準波のみとみ
なされる波形になる。
【0045】通常時のその他の動作、並びに効果および
停電時の動作は第1実施例と同様なので説明を省略す
る。
【0046】(その他の実施例)本発明は上述した図1
〜図6に示す構成のものに必ずしも限定されず、同一技
術思想に属する変形例(設計変更など)も含まれるのは
勿論である。
【0047】例えば、無停電電源装置に接続される負荷
の高調波発生特性があらかじめ判明しており、その特性
が余り変化しないというような場合には、その高調波電
流成分とほぼ同一波形の一定の高調波電流成分を発生す
る高調波発生回路を、図1のハイパスフィルタ170,
定電流制御回路180の代わりにインバータ150に接
続しても本発明の目的は達せられる。なおこの場合、負
荷がOFFとなり、電流検出器160が負荷電流を検出
しない時にはその高調波発生回路の出力をOFFに切り
替えるようにスイッチングすれば、負荷がOFFの際に
商用電源に高調波が流れることはない。この高調波発生
回路としては例えば、高調波成分を記憶するICメモリ
とD/A変換器で容易に実現可能であり、あるいはまた
基準周波数を生成する発信器、基準周波数から複数の高
調波を生成する周波数逓倍器、および生成した各高調波
を選択して目的の電源高調波電流成分を合成する加算手
段等を組み合わせたものでも実現できる。本例は例えば
情報技術機器に内臓の無停電電源装置等に好適である。
【0048】また、装置の汎用性を高めるため、図2の
定電流制御回路180,図6の電流制御回路280のゲ
イン(増幅率)を調整できるようにしても好ましい。
【0049】また、本発明は、自家発電装置も備えた無
停電電源装置にも応用することが可能であることは明ら
かである。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、消費電力が少なく電源高調波電流対策が可能な無停
電電源装置を提供することができる。
【0051】即ち、本発明では、通常時(停電時以外)
に出力電流(負荷に流れる電流)を商用電源からの電流
とインバータからの電流を加算した電流で供給し、その
際に商用電源からは基本波成分を供給し、出力に流れる
電流(負荷電流)の高調波成分と同相で同じ電流をイン
バータから供給し歪を補正するので、商用電源に流れる
高調波電流は厳密にはAC/DCコンバータに流れる分
のみとなる。AC/DCコンバータに電源高調波電流対
策を施せばその高調波電流もほとんど流れない。そし
て、インバータが供給する電力は、負荷に流れる高調波
成分のみであるので、負荷の総電力の数分の1で済む。
従って、インバータでの消費電力は常時インバータ給電
方式の数分の1になり、省電力が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の無停電電源装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の回路の要部を詳細に示す回路図である。
【図3】本発明の第1および第2実施例における各部の
出力波形の一例を示す波形図である。
【図4】図3の(A)の図を更に具体的に説明したもの
であり、商用電源からの電流波形に高調波電流が重畳し
た状態の一例を示す波形図である。
【図5】本発明の第2実施例の無停電電源装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】図2の回路の要部を詳細に示す回路図である。
【図7】常時商用給電方式による従来の無停電電源装置
の構成例を示すブロック図である。
【図8】常時インバータ給電方式による従来の無停電電
源装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 商用電源 102 出力端子 110 給電ライン 120 停電検出回路 130 AC/DCコンバータ 140 バッテリ 150 インバータ 160 電流検出器 170 ハイパスフィルタ 180 定電流制御回路 181 定電流誤差増幅器 190 定電圧制御回路 191 定電圧基準信号発生回路 193 定電圧誤差増幅器 280 電流制御回路 281 差動増幅器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源からの電力を停電検出回路の停
    電検出信号で動作する常閉の切り替えスイッチを経て負
    荷に出力し、前記商用電源に接続するAC/DCコンバ
    ータ、バッテリ、インバータを直列に接続した無停電電
    源装置において、 通常時(停電時以外)において前記負荷に流れる出力電
    流を検出する電流検出器と、 該電流検出器で検出された電流から商用周波数の基本波
    成分を除去するハイパスフィルタと、 該ハイパスフィルタの出力を定電流基準信号として前記
    インバータを定電流動作させる定電流制御回路とを有
    し、 前記インバータの出力を前記電流検出器と前記切り替え
    スイッチ間の給電ラインに接続したことを特徴とする無
    停電電源装置。
  2. 【請求項2】 商用電源からの電力を停電検出回路の停
    電検出信号で動作する常閉の切り替えスイッチを経て負
    荷に出力し、前記商用電源に接続するAC/DCコンバ
    ータ、バッテリ、インバータを直列に接続した無停電電
    源装置において、 通常時(停電時以外)において前記負荷に流れる出力電
    流を検出する電流検出器と、 該電流検出器で検出された電流から商用周波数の基本波
    成分を除去するハイパスフィルタと、 該ハイパスフィルタの出力を電流基準信号として増幅し
    前記インバータを電流動作させる電流制御回路とを有
    し、 前記インバータの出力を前記電流検出器と装置出力端子
    間の給電ラインに接続したことを特徴とする無停電電源
    装置。
  3. 【請求項3】 商用電源からの電力を停電検出回路の停
    電検出信号で動作する常閉の切り替えスイッチを経て負
    荷に出力し、前記商用電源に接続するAC/DCコンバ
    ータ、バッテリ、インバータを直列に接続した無停電電
    源装置において、 通常時(停電時以外)において前記負荷に流れる出力電
    流の高調波電流成分とほぼ同相で同一の高調波信号を発
    生する信号発生手段と、 該信号発生手段の出力を定電流基準信号として前記イン
    バータを定電流動作させる定電流制御回路とを有し、 前記インバータの出力を前記電流検出器と前記切り替え
    スイッチ間の給電ラインに接続したことを特徴とする無
    停電電源装置。
  4. 【請求項4】 停電時に前記インバータを定電圧制御し
    て前記負荷に電力を供給させる定電圧制御回路と、 前記停電検出回路の停電検出信号に応じて前記定電圧制
    御回路と前記定電流制御回路(または前記電流制御回
    路)を切り替えて前記インバータに接続する第2のスイ
    ッチとを有することを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の無停電電源装置。
  5. 【請求項5】 インバータを有する無停電電源装置の電
    源高調波電流抑制方法において、 通常時(停電時以外)に出力電流(負荷に流れる電流)
    を商用電源からの電流と前記インバータからの電流を加
    算した電流で供給し、前記商用電源からは商用周波数の
    基本波成分を供給し、出力に流れる電流(負荷電流)の
    高調波成分と同相で同じ高調波成分の電流を前記インバ
    ータから供給することを特徴とする電源高調波電流抑制
    方法。
  6. 【請求項6】 前記通常時において負荷に流れる出力電
    流から商用周波数の基本波成分を除去した高調波電流成
    分を定電流基準信号として前記インバータを定電流動作
    させることを特徴とする請求項5に記載の電源高調波電
    流抑制方法。
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