JPH09166634A - 電子式回路遮断器の引外し動作試験装置 - Google Patents

電子式回路遮断器の引外し動作試験装置

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JPH09166634A
JPH09166634A JP7325811A JP32581195A JPH09166634A JP H09166634 A JPH09166634 A JP H09166634A JP 7325811 A JP7325811 A JP 7325811A JP 32581195 A JP32581195 A JP 32581195A JP H09166634 A JPH09166634 A JP H09166634A
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JP
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circuit
electronic circuit
circuit breaker
operation test
switch
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JP7325811A
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Koichi Nishimura
貢一 西村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子式回路遮断器のオフラインによる動作試
験を商用電源等の外部電源を使用しないで可能にした電
子式回路遮断器の引き外し動作試験装置を得る。 【解決手段】 動作試験装置20に内蔵された電池2
1、この電池21を電源として、交番電源を編成する三
角波発生回路24、この三角波発生回路24の出力を正
弦波に近づけるフィルタ回路27、このフィルタ回路2
7からの疑似正弦波を電子式回路遮断器1の過電流また
は地絡のテスト信号として、また、電池21の直流を電
子式回路遮断器1の電子回路の作動用電源として、それ
ぞれ電子式回路遮断器1に供給する接続コネクタ16を
備えることにより、オフライン時における電子式回路遮
断器の動作試験を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子式回路遮断
器の引き外し動作試験をオフラインで行なうことのでき
る電子式回路遮断器の引外し動作試験装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開昭60一79621
号公報に示された従来の電子式回路遮断器の引き外し動
作試験装置である。図において、1は電子式回路遮断
器、2は主回路導体、3は主回路導体2の電流を検出す
る変流器、4は整流回路、5はこの整流回路4の出力レ
ベルが所定レベル、所定時限を超えたことを判定してサ
イリス夕6を作動させる判定回路、7は引外しコイルで
あり、サイリス夕6の作動による電流で、図示しない開
閉機構を介して主回路接点8を開離する。10は引外し
動作試験装置、11は外部電源15から試験信号を生成
する試験信号発生回路であり、整流回路や定電圧回路等
から構成されている。12は電流表示器、13は試験信
号設定器、14はテストスイッチ、16は回路遮断器1
と引外し動作試験装置10との試験信号回路を接続する
接続コネクタである。
【0003】電子式回路遮断器では、その動作をオフラ
インでテストするためには、判定回路5等の電子式回路
を駆動するための電源と、変流器3が検出する主回路導
体2の電流に相当する引き外しテスト信号を外部から与
えてやる必要がある。接続コネクタ16を介して、引外
し動作試験装置10は、駆動電源と試験信号を外部電源
15から編成供給してオフライン動作テストを実施す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の引
き外し動作試験装置では、引き外し動作試験装置10の
電源を外部電源15から得なければならず、商用電源等
の全く無い所ではオフラインテストが実施できない。こ
のため、電池を用いた直流の引き外しテスト信号を供給
する引き外し動作試験装置が考えられるが、電子式回路
遮断器の動作特性は信号入力の大きさにより、実効値及
びピーク値を使いわけており、交流を想定して設計され
た電子回路に直流を入力すると正常な動作が得られな
い。また、最近は過電流引き外しだけでなく、漏電によ
る引き外し動作をも一緒にできるオフラインテスト用の
引き外し動作試験装置が求められている。
【0005】この発明はかかる要求に応えるためになさ
れたものであり、商用電源等の外部電源を使用しない
で、過電流引き外し動作試験が行なえ、漏電による引き
外し動作試験も可能な交流の引き外しテスト信号を供給
できる電子式回路遮断器の引き外し動作試験装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子式開
路遮断器の引き外し動作試験装置は、動作試験装置に内
蔵された電池、この電池を電源として、交番電源を編成
する三角波発生回路、この三角波発生回路の出力を正弦
波に近づけるフィルタ回路、このフィルタ回路からの疑
似正弦波を被動作試験用の電子式回路遮断器の過電流ま
たは地絡のテスト信号として、また、上記電池の直流を
上記電子式回路遮断器の電子回路の作動用電源として、
それぞれ上記電子式回路遮断器に供給する接続コネクタ
を備えたものである。
【0007】また、上記構成において、フィルタ回路か
らの疑似正弦波は、切り換えスイッチにより、電子式回
路遮断器の過電流検出回路または地絡検出回路のいずれ
かに切り換えて供給されるようになされている。
【0008】また、上記構成において、三角波発生回路
とフィルタ回路との間に、三角波の直流分を除去する作
動増幅回路を挿入したものである。
【0009】また、上記構成において、フィルタ回路か
らの疑似正弦波は、電池による直流電源の定常状態確認
回路により制御されるノイズ防止スイッチを介して電子
式回路遮断器に供給されるようになされている。
【0010】また、上記構成において、フィルタ回路
は、電池による直流電源の定常状態確認回路により制御
される接地スイッチを介して接地されるようなされてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態を示す電子
式回路遮断器と、その引き外し動作試験装置における動
作試験回路図である。図において、1〜8、16は上記
従来装置と同様のものである。9は電子式回路遮断器1
に接続された負荷回路の漏電を検出する零相変流器であ
る。20は引き外し動作試験装置、21は引き外し動作
試験装置20に内蔵された駆動用電源となる電池、22
は電源スイッチ、23は電池21の電圧が安定状態にあ
るかどうかをチェックする電源定常状態確認回路、24
は三角波発生回路であり、電池21の電力により50ま
たは60ヘルツの三角波を発生する。25は三角波発生
回路24の三角波を増幅する増幅回路、25aは増幅回
路25の増幅度を変える出力調整器、26は差動増幅回
路であり、三角波発生回路24の零位に含まれる直流分
を除去して引き外し動作試験装置20と電子式回路遮断
器1の被試験回路の接地電位差を解消する。
【0012】27はフィルター回路であり、増幅された
三角波を通過させることで、三角波を鈍らせて正弦波形
に近付ける。28はテストスイッチ、29はノイズ阻止
スイッチ、30は信号切り換えスイッチ、31は電子式
回路遮断器1の電子回路の駆動用電源であり、接続コネ
クタ16を介して電子式回路遮断器1の電源路へ接続さ
れる。32はフィルター回路27の接地スイッチであ
る。上記のように構成された引き外し動作試験装置20
は、電池21の直流電源から、直流のまま与えられる電
子式回路遮断器1の電子回路駆動用電源31と、三角波
発生回路24の三角波交流から編成した疑似正弦波と
を、接続コネクタ16を介して電子式回路遮断器1の電
子回路へ送出する。
【0013】次に図2を参照して動作の説明をする。電
源スイッチ22をオンにすると(図2a)、三角波発生
回路24は発振を開始し、同時に、増幅回路25、差動
増幅回路26、フィルター回路27は作動状態になる。
次に、テストスイッチ28をオンにした時点から三角波
(図2b)が増幅回路25で増幅される。この波形に
は、図2cに示すように直流分v0 が含まれているの
で、その直流分を作動増幅回路26で除去する(図2
d)。直流分v0 が除去された三角波は、フィルター回
路27を通して図2eに実線で示すような疑似正弦波に
変換され、この疑似正弦波が、信号切り換えスイッチ3
0により、過電流引き外し信号にするかまたは漏電引き
外し信号にするか選択され、接続コネクタ16を介して
被試験装置である電子式回路遮断器1の電子回路へ送出
される。一方、電子式回路遮断器1の電子回路には、接
続コネクタ16を介して駆動用電源31が供給される。
上記試験信号のレベルは、出力調整器25aにより調整
される。以上のように、電源スイッチ22を投入した
後、テストスイッチ28を押すことにより、電子式回路
遮断器の引き外し動作がオフラインのままで行えること
になる。ノイズ阻止スイッチ29及び接地スイッチ32
の動作は後述する。
【0014】図3はノイズ阻止スイッチ29及び接地ス
イッチ32の動作説明のための図であり、図1からノイ
ズ阻止スイッチ29及び接地スイッチ32を除去した回
路の一部を示す図、図4は説明用の波形図である。図3
において、電源スイッチ22が投入されると、作動増幅
回路26、フィルター回路27に図4aに示すように作
動電源電圧ve が印加される。この作動電源電圧ve
急な印加は、差動増幅回路26、フィルター回路27を
構成するオペアンプにより図4bに示すような電圧立ち
上げ時の過渡電圧が発生する。この過渡電圧はそのまま
出力端Bから被試験装置の電子式回路遮断器1へ入り、
被試験装置の電子回路を誤動作させてしまう。また、過
渡電圧に伴うコンデンサ27aへの蓄積電荷の残存によ
り、図4cに示すように、出力端Bのテスト波形の電位
が上がり、被試験装置の電子回路のテスト結果に誤差を
生じさせる恐れがある。
【0015】次に、ノイズ阻止スイッチ29及び接地ス
イッチ32の動作について説明する。電源スイッチ22
の投入から作動電源電圧ve が安定するまでの間、即ち
オペアンプが電圧立ち上げ時の過渡電圧を発生している
間は、図1におけるノイズ阻止スイッチ29及び接地ス
イッチ32は、電源定常状態確認回路23からの信号に
よりオフされており、過渡電圧は被試験装置の電子式回
路遮断器1へ流出しない。また、この状態のときはコン
デンサ27a、抵抗27bは電気的に浮いているので、
過渡電圧による電荷蓄積はなされない。しかし、三角波
交流を正弦波に近付けるフィルター回路としての働きに
は、コンデンサ27a、抵抗27bの接地は不可欠であ
る。従って、図4dに示すように、過渡電圧が無くなっ
た時点で、電源定常状態確認回路23からの信号によ
り、コンデンサ27a、抵抗27bを接地する接地スイ
ッチ32をオンにすることで、過渡電圧による出力端B
のテスト波形の電位の上昇が防げる。また、同様に、過
渡電圧が無くなる作動電源電圧ve の安定状態まで、ノ
イズ阻止スイッチ29を投入しないことで、過渡電圧を
被試験装置の電子式回路遮断器1へ流出させない。作動
電源電圧ve の安定状態までの監視、ノイズ阻止スイッ
チ29及び接地スイッチ32の投入タイミングのチェッ
クは、上述のように電源定常状態確認回路23にて行な
われる。
【0016】この発明の引き外し動作試験装置は、以上
説明したように構成されているので、装置に内蔵された
電池から、交流の引き外しテスト信号の供給と、動作試
験用の被試験電子式回路遮断器の電子回路の作動電源を
供給することが可能であり、オフラインテストにおいて
外部電源を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電子式回路遮
断器の引き外し動作試験装置を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明する波
形図である。
【図3】 ノイズ阻止スイッチ及び接地スイッチの動作
を説明するための回路図である。
【図4】 ノイズ阻止スイッチ及び接地スイッチの動作
を説明するための波形図である。
【図5】 従来の電子式回路遮断器の引き外し動作試験
装置の回路図である。
【符号の説明】
1 電子式回路遮断器、2 主回路導体、3 変流器、
4 整流回路、5 判定回路、6 サイリスタ、7 引
き外しコイル、8 主回路接点、9 零相変流器、16
接続コネクタ、20 引き外し動作試験装置、21
電池、22 電源スイッチ、23 電源定常状態確認回
路、24 三角波発生回路、25 増幅回路、26 作
動増幅回路、27 フィルタ回路、28 テストスイッ
チ、29 ノイズ阻止スイッチ、30 信号切り換えス
イッチ、31 電子回路駆動用電源、32 接地スイッ
チ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作試験装置に内蔵された電池、この電
    池を電源として、交番電源を編成する三角波発生回路、
    この三角波発生回路の出力を正弦波に近づけるフィルタ
    回路、このフィルタ回路からの疑似正弦波を被動作試験
    用の電子式回路遮断器の過電流または地絡のテスト信号
    として、また、上記電池の直流を上記電子式回路遮断器
    の電子回路の作動用電源として、それぞれ上記電子式回
    路遮断器に供給する接続コネクタを備えたことを特徴と
    する電子式回路遮断器の引き外し動作試験装置。
  2. 【請求項2】 フィルタ回路からの疑似正弦波は、切り
    換えスイッチにより、電子式回路遮断器の過電流検出回
    路または地絡検出回路のいずれかに切り換えて供給され
    るようになされたことを特徴とする請求項1記載の電子
    式回路遮断器の引き外し動作試験装置。
  3. 【請求項3】 三角波発生回路とフィルタ回路との間
    に、三角波の直流分を除去する差動増幅回路を挿入した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子式
    回路遮断器の引外し動作試験装置。
  4. 【請求項4】 フィルタ回路からの疑似正弦波は、電池
    による直流電源の定常状態確認回路により制御されるノ
    イズ防止スイッチを介して電子式回路遮断器に供給され
    るようになされたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか一項記載の電子式回路遮断器の引き外し動
    作試験装置。
  5. 【請求項5】 フィルタ回路は、電池による直流電源の
    定常状態確認回路により制御される接地スイッチを介し
    て接地されるようなされたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれか一項記載の電子式回路遮断器の引
    き外し動作試験装置。
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