JP2595908Y2 - 電気自動車の漏電検知装置 - Google Patents

電気自動車の漏電検知装置

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JP2595908Y2
JP2595908Y2 JP1992057132U JP5713292U JP2595908Y2 JP 2595908 Y2 JP2595908 Y2 JP 2595908Y2 JP 1992057132 U JP1992057132 U JP 1992057132U JP 5713292 U JP5713292 U JP 5713292U JP 2595908 Y2 JP2595908 Y2 JP 2595908Y2
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voltage
leakage
cable
electric vehicle
leak
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道夫 浅野
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Bosch Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高電圧の漏電を検知す
る装置に係り、特に高電圧バッテリーを備えた電気自動
車などでの漏電検知に好適な漏電検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、漏電検知は様々な電力利用分野
で必要とされる技術であるが、特に電気自動車などにお
いては、高電圧バッテリーを用いている点、および乗員
が体感するような漏電を絶対生じさせてはならない点な
どから、微妙な電流リークであっても、早期且つ安全に
検知して、これを確実に防止する必要がある。
【0003】従来、漏電検知の主たる手段として漏電ブ
レーカが知られているが、これは検知できるリーク電流
値が15mA以上と大きく、且つ応答遅れも無視できな
い程度長いので、電気自動車における漏電検知の上記要
請を満たすことは難しい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来の漏
電ブレーカは、高電圧の漏電を微小電流であっても早期
に検知するという点で満足できるものでない。
【0005】従って、本考案の目的は、高電圧の漏電を
早期且つ安全に検知でき、電気自動車などにおける漏電
検知に好適な漏電検知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、高電圧バッテリーから電気自動車の走行
用モータに至る高電圧ケーブルに発生した漏電を検知す
電気自動車の漏電検知装置において、前記高電圧ケー
ブルに取り付けられ、漏電発生時に高電圧ケーブルから
高電圧ケーブル外に漏れるリーク電流に応答して誘導電
圧を発生する検知線と、この検知線からの誘導電圧を受
け、この誘導電圧と予め設定された所定の参照電圧とを
比較し、当該誘導電圧が参照電圧を上回る場合、高電圧
ケーブルを高電圧バッテリーから電気的に切り離す動作
を行なう電子回路とを有することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】送電経路のいずれかの箇所に漏電が発生する
と、送電ケーブルから送電ケーブル外に漏れるリーク電
流経路の途中にある検知線に、リーク経路の抵抗に応じ
た誘導電圧が生じる。この誘導電圧を受けて、電子回路
が送電経路のカットなどのような保護動作を直ちに行
う。
【0008】
【実施例】以下、本考案による漏電検知装置の一実施例
を図面を参照して説明する。
【0009】図1において、符号1は電気自動車の高電
圧バッテリーを示しており、この高電圧バッテリー1に
は、リレースイッチ3を介して高電圧ケーブル5の一端
が接続されている。この高電圧ケーブル5の他端は、電
気自動車の走行用モータ6に接続されている。
【0010】高電圧ケーブル5の一部分または全体には
リーク検知線7が取り付けられている。このリーク検知
線7は、金属ワイヤ、金属箔、編組線、導電粒子、或い
は導電膜などを、高電圧ケーブル5の外皮に沿って巻い
た導体コイルである。そして、このリーク検知線7は、
高電圧ケーブル5の損傷や吸湿等に起因して漏れるリー
ク電流、即ち、高電圧ケーブル5から高電圧ケーブル外
に向って、その半径方向に漏れるリーク電流に応答して
誘導電圧を発生するものである。このリーク検知線7の
外側は、保護層9により被覆されている。
【0011】リーク検知線7から発生した誘導電圧V
は、オペレーションアンプを用いたコンパレータ11の
一方の入力端子に加えられ、コンパレータ11の他方の
入力端子には、電子回路用の安定化定電圧源を用いて形
成された参照電圧Vが加えられている。コンパレータ
11の出力は、リレーコイル13をオン/オフするため
のスイッチングトランジスタ15のベースに加えられる
ようになっている。
【0012】このような構成の下で、バッテリー1から
ケーブル5を経て走行用モータへ至る送電経路のいずれ
かの箇所に漏電が発生すると、その瞬間に、ケーブル5
の半径方向に電流が漏れ出すので、リーク経路の抵抗に
応じた誘導電圧Vi がリーク検知線7から出力される。
なお、この構成によると、ケーブル5を流れる通常負荷
時における電流には感度が悪いので、リーク検知線7に
はほとんど誘導電圧Vi を生じさせない。
【0013】誘導電圧Vi が参照電圧Vf を上回ると、
コンパレータ11はトランジスタ15をターンオンし、
リレーコイル13が付勢されてリレースイッチ3を開放
する。これにより、ケーブル5はバッテリー1から切り
離され、漏電が防止される。
【0014】ここで、参照電圧Vf として適当な値を選
んでおくことにより、微小なリーク電流であっても確実
に漏電を検知することができる。また、コンパレータ1
1、スイッチングトランジスタ15およびリレー13,
3の応答は十分に早いから漏電を早期に検知して安全に
防止することができる。
【0015】しかして、以上の漏電検知装置を、例え
ば、電気自動車の高電圧ケーブル5などに取り付けたと
すれば、かりに漏電が発生しても、それは早期に検知さ
れるので、これにより電子回路にしかるべき保護動作を
行わせれば、漏電に起因するしびれなどを乗員が体感す
ることは絶対になくなり、車両の安全走行を十分に確保
することができる。
【0016】
【考案の効果】以上、説明したように、本考案によれ
ば、送電ケーブルに設けた検知線により、電力ケーブル
のリーク電流を敏感にキャッチして、応答送れが無視で
きる電子回路により、送電経路をカットするようにして
いるので、微小なリーク電流であっても、漏電を早期且
つ安全に検知し防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による漏電検知装置の一実施例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 高電圧バッテリー 3 リレースイッチ 5 高電圧ケーブル 7 検知線 9 保護層 11 コンパレータ 13 リレーコイル 15 スイッチングトランジスタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧バッテリーから電気自動車の走行
    用モータに至る高電圧ケーブルに発生した漏電を検知す
    電気自動車の漏電検知装置において、 前記高電圧ケーブルに取り付けられ、漏電発生時に高電
    圧ケーブルから高電圧ケーブル外に漏れるリーク電流に
    応答して誘導電圧を発生する検知線と、 この検知線からの誘導電圧を受け、この誘導電圧と予め
    設定された所定の参照電圧とを比較し、当該誘導電圧が
    参照電圧を上回る場合、高電圧ケーブルを高電圧バッテ
    リーから電気的に切り離す動作を行なう電子回路とを有
    することを特徴とする電気自動車の漏電検知装置。
JP1992057132U 1992-07-22 1992-07-22 電気自動車の漏電検知装置 Expired - Lifetime JP2595908Y2 (ja)

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