JP3227480B2 - インバータ装置の単独運転検知方法、およびインバータ装置 - Google Patents

インバータ装置の単独運転検知方法、およびインバータ装置

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JP3227480B2
JP3227480B2 JP13465696A JP13465696A JP3227480B2 JP 3227480 B2 JP3227480 B2 JP 3227480B2 JP 13465696 A JP13465696 A JP 13465696A JP 13465696 A JP13465696 A JP 13465696A JP 3227480 B2 JP3227480 B2 JP 3227480B2
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frequency
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博一 小玉
司 竹林
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • H02J3/388Islanding, i.e. disconnection of local power supply from the network

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力系統と連
係させつつ負荷に電力を供給するインバータ装置、およ
びこのインバータ装置が前記交流電力系統の停電等によ
ってその連係を離れて単独運転を始めたことを検知する
インバータ装置の単独運転検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インバータ装置として、図1
4に示すものがある。このインバータ装置100は、直
流電源l01から入力された直流電力をインバータ主回
路102でPWM(パルス幅変調)制御することで交流
電力に変換している。そして、変換した交流電力から、
リアクトル103とコンデンサ104とからなるフィル
タによって高周波成分を除去したうえで負荷105に供
給している。負荷105には、遮断器106および柱上
トランス107を介して交流電力系統108から交流電
力が供給されており、インバータ装置100は、交流電
力系統108と連系して運転されるようになっている。
【0003】インバータ主回路102に対しては、次の
ようにしてPWM制御が行われる。すなわち、負荷10
5に供給される負荷供給電圧V0を電圧検出器109に
よって検出する。そして、検出した負荷供給電圧V0
バンドパスフィルタ110に入力し、ここを通過させる
ことで正弦波信号Vaにして電流基準発生回路111に
入力する。電流基準発生回路111は、入力された正弦
波信号Vaと出力指令信号Vcとを乗算して、電流基準信
号Icを作製して誤差増幅回路112に入力する。
【0004】一方、インバータ主回路102の出力電流
Oは電流検出器113によって検出されて誤差増幅回
路112に入力されており、誤差増幅回路112では、
入力された電流基準信号Icと出力電流IOとを基にして
誤差増幅信号Eを作製して、PWM制御回路114に入
力する。PWM制御回路114は、入力される誤差増幅
信号Eを基にしてパルス幅変調を行ってゲートパルス信
号Gpを作製してゲート駆動回路115に入力する。ゲ
ート駆動回路115では、入力されたゲートパルス信号
Gpによってインバータ主回路102を構成するスイッ
チング素子(図示省略)をスイッチング制御すること
で、直流電源101の直流電力を交流電力に変換する。
【0005】ところで、インバータ装置100において
は、単独運転状態になったことを次のようにして検知し
ていた。なお、単独運転とは、例えば、交流電力系統1
08が停電した状態で、直流電源101(例えば、太陽
光発電システム)が直流電力の供給を継続した状態をい
う。
【0006】インバータ装置100が単独運転状態にな
ると負荷105に供給される負荷供給電圧V0において
電圧異常や周波数異常が発生する。これは次のような理
由によっている。すなわち、負荷供給電圧V0に対する
電流基準信号Icの振幅および位相は、バンドパスフィ
ルタ110の伝達特性により、図15に示すようになっ
ている。そのため、遮断器106が開かれてインバータ
装置100が単独運転状態になり、かつインバータ装置
100が供給している無効電力と負荷105が要求する
無効電力とが一致していない場合には、インバータ装置
100の出力(以下、インバータ出力という)は、・周
波数が定格周波数(交流電力系統108が商用電源であ
るなら50/60Hz)f0からずれる、・電流値が低
下する、・電圧値が低下する、といった変動を来す。例
えば、単独運転状態になった際のインバータ装置100
の負荷インピーダンスが図15に示すように遅れ位相φ
であるなら、インバータ出力の周波数はf1まで上昇し
てバランスし、このとき、インバータ出力の電流値はI
OからI1まで低下し、また、電圧値もそれに伴って低下
する。
【0007】そこで、このインバータ装置100では、
電圧異常検出回路116および周波数異常検出回路11
7を設けて、負荷供給電圧V0の電圧異常や周波数異常
を検出し、その検出結果によって、インバータ装置10
0の単独運転を判断しており、その判断結果に基づいて
ゲート駆動回路115の動作を停止させてインバータ主
回路102の出力を停止させるとともに、インバータ主
回路102が有する系統連係リレー(図示省略)によっ
て直流電源101を交流電力系統108から解列し、こ
れによってインバータ装置100の単独運転を防止して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして、単独運転を防止している従来のインバータ装
置100には、インバータ出力の負荷インピーダンスに
おける力率が1に近い場合には、インバータ出力の周彼
数変化や電圧変化が小さくなり、電圧異常検出回路11
6や周波数異常検出回路117では単独運転状態を検知
しにくくなるという問題がある。
【0009】そこで、従来から、単独運転状態において
インバータ出力の出力波形に発生する歪みを検出するこ
とで、単独運転状態を検出する手法が提案されている。
これは次のようなものである。すなわち、インバータ装
置100が単独運転状態になると、インバータ装置10
0から柱上トランス107に対して励磁電流が供給さ
れ、この励磁電流により、負荷105に供給されるイン
バータ出力にはその出力波形のゼロクロスポイント付近
に歪みが発生する。そこで、この歪みや歪みの変化率を
計測することにより、単独運転状態を検出する。
【0010】しかしながら、このようにして単独運転を
検出するには、歪みや歪みの変化率の検出のための回路
を新たに設ける必要があり、その分、部品点数の増加や
インバータ装置の構成の複雑化を招き、このことがイン
バータ装置をコストアップさせる要因となっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、次の
ような手段によって上述した課題を解決している。
【0012】請求項1に係る本発明では、直流電源の出
力をゼロクロスポイントに同期した波形制御により交流
に変換したうえで交流電力系統と連係させつつ負荷に供
給するインバータ装置が、前記交流電力系統との連係を
離れて単独運転を始めたことを検知するインバータ装置
の単独運転検知方法であって、該インバータ装置の単独
運転時に、該インバータ装置の出力周波数に変動が生じ
るように、所定の信号を与えることによりインバータ出
力波形のゼロクロスポイントおよびその近傍の所定区間
を歪ませ、この歪みにより生じるインバータ出力の周波
数変動、もしくは周波数変動に起因する変動を検出して
インバータ装置の単独運転を検知することで、上述した
課題を解決している。
【0013】請求項2に係る本発明では、直流電源の電
力を交流に変換したうえで、交流電力系統と連係させつ
つ負荷に供給するインバータ主回路と、前記インバータ
主回路の交流変換動作を、インバータ出力のゼロクロス
ポイントに同期した波形制御により制御するインバータ
制御手段と、前記インバータ主回路が前記交流電力系統
との連係を離れて単独運転した際にインバータ出力に生
じる周波数変動、もしくは周波数変動に起因する変動を
検出してインバータ主回路の単独運転を検知する単独運
転検知手段とを有するインバータ装置であって、該イン
バータ装置の単独運転時にその出力周波数に変動が生じ
るように、無積分区間指定信号を与え、該インバータ出
力波形のゼロクロスポイントおよびその近傍の所定区間
を歪ませる歪み付与手段を備えることで、上述した課題
を解決している。
【0014】請求項3に係る本発明では、請求項2記載
のインバータ装置において、前記歪み付与手段は、歪み
無付与期間を間欠的に設けるものであるとして、上述し
た課題を解決している。
【0015】請求項4に係る本発明では、請求項2また
は3記載のインバータ装置において、前記歪み付与手段
は、ゼロクロスポイントを期間終点とする所定期間が出
力レベルゼロとなる歪みをインバータ出力波形に付与す
るものであるとして上述した課題を解決している。
【0016】請求項5に係る本発明では、請求項2また
は3記載のインバータ装置において、前記歪み付与手段
は、ゼロクロスポイントが波高ピークからゼロクロスポ
イントに至る下降波形経路側に任意の出力を出力する
みを、インバータ出力波形に付与するものであるとし
て、上述した課題を解決している。
【0017】請求項6に係る本発明では、請求項2また
は3記載のインバータ装置において、前記歪み付与手段
は、ゼロクロスポイントを含んだその両側の所定期間が
出力レベルゼロとなる歪みをインバータ出力波形に付与
するものであるとして、上述した課題を解決している。
【0018】請求項7に係る本発明では、請求項2また
は3記載のインバータ装置において、前記歪み付与手段
は、ゼロクロスポイントが両波高ピーク側に任意の出力
を出力する歪みをインバータ出力波形に付与するもので
あるとして、上述した課題を解決している。
【0019】請求項8に係る本発明では、請求項2また
は3記載のインバータ装置において、前記歪み付与手段
は、前記インバータ主回路の単独運転時にその出力周波
数が上昇する第1の歪みと、前記インバータ主回路の単
独運転時にその出力周波数が下降する第2の歪みとを、
交互に繰り返してインバータ出力波形に付与するもので
あるとして、上述した課題を解決している。
【0020】請求項9に係る本発明では、直流電源の電
力を交流に変換したうえで、交流電力系統と連係させつ
つ負荷に供給するインバータ主回路と、前記インバータ
主回路の交流変換動作を、インバータ出力のゼロクロス
ポイントに同期した波形制御により制御するインバータ
制御手段と、前記インバータ主回路が前記交流電力系統
との連係を離れて単独運転した際にインバータ出力に生
じる周波数変動、もしくは周波数変動に起因する変動を
検出してインバータ主回路の単独運転を検知する単独運
転検知手段とを有するインバータ装置であって、インバ
ータ装置の単独運転時に、インバータ出力の周波数変動
に応じてインバータ出力周波数が正帰還ループで変化す
るように、該インバータ出力波形のゼロクロスポイント
およびその近傍に歪みを与える歪み付与手段を備えるこ
とで、上述した課題を解決している。
【0021】請求項10に係る本発明では、請求項9記
載のインバータ装置において、インバータ出力周波数が
異常周波数領域に停留していることを前記単独運転検知
手段が検知すると、前記歪み付与手段の正帰還ループの
利得を増加させる利得調整手段を更に備えることで、上
述した課題を解決している。
【0022】請求項11に係る本発明では、請求項9ま
たは10記載のインバータ装置において、前記歪み付与
手段は、定格周波数およびその近傍に前記正帰還ループ
の不感帯を有しており、かつ、該不感帯においては、イ
ンバータ出力波形に、前記インバータ主回路の単独運転
時にその出力周波数が上昇する第1の歪みと、前記イン
バータ主回路の単独運転時にその出力周波数が下降する
第2の歪みとを、交互に繰り返してインバータ出力波形
に付与することで、上述した課題を解決している。
【0023】請求項12に係る本発明では、請求項9記
載のインバータ装置において、前記インバータ制御手段
は、電流基準とインバータ出力との誤差成分を基にした
パルス幅変調によりPWMデータを作成し、作成したP
WMデータに応じてインバータ出力を制御するものであ
り、前記歪み付与手段は、前記電流基準に対して前記歪
みを付与するものであるとして、上述した課題を解決し
ている。
【0024】請求項13に係る本発明では、請求項9記
載のインバータ装置において、前記インバータ制御手段
は、電流基準とインバータ出力との誤差成分を基にした
パルス幅変調によりPWMデータを作成し、作成したP
WMデータに応じてインバータ出力を制御するものであ
り、前記歪み付与手段は、前記PWMデータに対して
記歪みを付与するものであるとして、上述した課題を解
決している。
【0025】請求項14に係る本発明では、請求項9記
載のインバータ装置において、インバータ出力周波数が
定格周波数からかい離したことを前記単独運転検知手段
が検知すると、インバータ出力を低下させる出力低下手
段を更に備えることで、上述した課題を解決している。
【0026】請求項1,2に係る本発明は次の作用を有
している。すなわち、インバータ出力波形に、インバー
タ装置の単独運転時にその出力周波数に変動が生じる歪
みを与えているので、インバータ出力の負荷インピーダ
ンスにおける力率が1に近い場合であっても、インバー
タ装置が交流電力系統から切り離されるとインバータ出
力には確実に周波数変動が発生する。
【0027】請求項3に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、歪み無付与期間を間欠的に設けている
ので、インバータ装置の通常の運転状態、すなわち、交
流電力系統と連係して定格周波数で運転している状態で
は、負荷供給電圧には歪みの影響が生じにくくなる。
【0028】請求項4に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、インバータ装置が交流電力系統から切
り離されたときに、インバータ出力波形のゼロクロスポ
イント検出のタイミングが早くなり、このタイミングに
同期して波形制御されるインバータ出力の周波数は上昇
することになる。
【0029】請求項5に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、インバータ装置が交流電力系統から切
り離されたときに、インバータ出力彼形のゼロクロスポ
イント検出を検出するタイミングが遅くなり、このタイ
ミングに同期して波形制御されるインバータ出力の周波
数は下降することになる。
【0030】請求項6に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、インバータ装置が交流電力系統から切
り離されたときに、インバータ出力彼形のゼロクロスポ
イントを検出のタイミングが変動して、このタイミング
に同期して波形制御されるインバータ出力の周波数も変
することになる。
【0031】請求項7に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、インバータ装置が交流電力系統から切
り離されたときに、インバータ出力彼形のゼロクロスポ
イント検出のタイミングが遅くなり、このタイミングに
同期して波形制御されるインバータ出力の周波数は下降
することになる。
【0032】請求項8に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、単独運転時のインバータ出力周波数
は、インバータ装置が接続される負荷の種類によっても
影響を受け、負荷が誘導性負荷である場合にはインバー
タ出力周波数は上昇し、負荷が容量性負荷である場合に
はインバータ出力周波数は下降する。そのため、歪み付
与手段による周波数変動と負荷による周波数変動量とが
互いに周波数変動量の絶対値が同等で、かつその変動方
向が逆である場合などでは、歪み付与手段による周波数
変動と負荷による周波数変動とが互いに相殺し合って周
波数変動が発生しにくくなることがある。
【0033】しかしながら、本発明では、第1の歪みと
第2の歪みとを交互にインバータ出力に付与しているの
で、インバータ出力周波数は上昇と下降とを交互に繰り
返すことになる。そのため、ある期間において歪み付与
手段による周波数変動作用と負荷による周波数変動作用
とが相殺し合ったとしても、次の期間では相殺しなくな
るので、インバータ出力周波数は確実に変動することに
なる。
【0034】請求項9に係る本発明は次の作用を有して
いる。すなわち、インバータ出力の周波数変動に応じて
インバータ出力周波数が正帰還ループで変化するよう
に、インバータ出力波形に歪みを与えるので、インバー
タ出力周波数は迅速に変動するようになる。
【0035】請求項10に係る本発明は次の作用を有し
ている。すなわち、インバータ出力の周波数が異常周波
数領域に停留していることを単独運転検知手段が検知す
ると、利得調整手段が歪み付与手段の正帰還ループの利
得を増加させるで、インバータ出力周波数はさらに迅速
に変動するようになる。
【0036】請求項11に係る本発明は次の作用を有し
ている。不感帯において、第1の歪みと第2の歪みとを
交互にインバータ出力に付与しているので、周波数が安
定した領域である不感帯においても、インバータ出力周
波数は上昇と下降とを交互に繰り返して、正帰還ループ
で周波数変動を起こす領域に移行することになる。その
ため、単独運転は、当初、インバータ出力周波数が不感
帯に位置していたとしても、迅速に変動するようにな
る。
【0037】請求項12に係る本発明は次の作用を有し
ている。すなわち、電流基準とインバータ出力との誤差
成分を基にしたパルス幅変調において前記電流基準に対
して前記歪みを付与することにより、パルス幅変調によ
って作成されるPWMデータにも歪みが生じ、単独運転
時には、PWMデータに生じた歪みによって、確実にイ
ンバータ出力周波数に変動が生じることになる。
【0038】請求項13に係る本発明は次の作用を有し
ている。すなわち、歪み付与手段がPWMデータに対し
て直接歪みを付与するため、インバータ出力周波数には
迅速に変動が生じることになる。
【0039】請求項14に係る本発明は次の作用を有し
ている。すなわち、インバータ出力周波数が定格周波数
からかい離したときインバータ出力を低下させるので、
インバータ出力周波数の変動は促進されることになる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の図面
を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態 図lは本発明の第1の実施の形態であるインバータ装置
1の構成を示すブロック図である。インバータ装置1
は、直流電源2から入力される直流電力を交流電力に変
換して負荷3に供給するインバータ主回路4と、負荷3
に供給される負荷供給電圧V0を検出する電圧検出器5
と、負荷供給電圧V0を基にして出力同期信号Vsを作製
するゼロクロス検出回路6と、インバータ主回路4の交
流出力(以下、インバータ出力という)の出力電流IO
を検出する電流検出器7と、出力電流IOをA/D変換
するA/D変換器8と、出力電流IOと出力同期信号Vs
とを基にしてインバータ主回路4をPWM制御するDS
P(Disital signal Processor)9と、負荷3に供給さ
れる負荷供給電圧V0の電圧異常を検出する電圧異常検
出回路10と、DSP9が出力するPWMデータを基に
してゲートパルス信号Gpを作製するタイマ・カウンタ
回路11と、ゲートパルス信号Gpを基にしてインバー
タ主回路4のスイッチング素子(図示省略)をスイッチ
ング制御するゲート駆動回路12とを備えている。イン
バータ主回路4と負荷3との間には、リアクトル13と
コンデンサ14からなり、インバータ出力の高周波成分
を除去するフィルタ15が設けられている。
【0041】負荷3には、インバータ装置1とは別に交
流電力系統16から遮断器17および柱上トランス18
を介して交流電力が供給されており、インバータ装置1
は交流電力系統16と連系して運転されている。
【0042】DSP9は、電流基準波形データWbが格
納された電流基準波形メモリ19と、電流基準波形メモ
リ19から電流基準波形データWbを順次読み出して、
出力指令信号Vcと乗算して電流基準信号Icを作製する
乗算部20と、出力電流IOと電流基準信号Icとの誤差
を算出して電流誤差信号eを作製する誤差信号作製部2
1と、出力同期信号Vsの周期を1区間とする電流誤差
信号eの波形パターンの積分を行う誤差波形パターン積
分回路22と、誤差波形パターン積分回路22から出力
される積分データe’をパルス幅変調してPWMデータ
Pを作製するPWM処理回路23と、PWMデータDP
を格納するPWMメモリ24と、負荷供給電圧V0の周
波数の算出、負荷供給電圧V0の周波数異常を示す周波
数異常信号Feの出力、さらには無積分区間指定信号B
の出力を行うゼロクロス周期検出処理回路25とを備え
ている。
【0043】次に、このインバータ装置の動作を順を追
って説明する。電流検出器7で検出されたインバータ出
力の出力電流IOは、A/D変換器8によってA/D変
換されたのち、誤差信号作製部21に入力される。
【0044】一方、電圧検出器5で検出された負荷供給
電圧V0はゼロクロス検出回路6に入力される。ゼロク
ロス検出回路6では入力された負荷供給電圧V0を基に
して出力同期信号Vsを作製して、電流基準波形メモリ
19に出力する。電流基準波形メモリ19では、格納し
ている電流基準波形データWbを、入力された出力同期
信号Vsに同期して読み出して乗算部20に出力する。
乗算部20では、入力された電流基準波形データWb
出力指令信号Vcとを乗算して電流基準信号Icを作製し
て誤差信号作製部21に出力する。
【0045】出力電流IOと電流基準信号Icとが入力さ
れた誤差信号作製部21では、出力電流IOと電流基準
信号Icとの誤差である電流誤差信号eを作製して、誤
差波形パターン積分回路22に出力する。誤差波形パタ
ーン積分回路22には出力同期信号Vsがゼロクロス検
出回路6から入力されており、誤差波形パターン積分回
路22では、出力同期信号Vsの周期を1区間として電
流誤差信号eの波形パターンを積分する。このようにし
て作製された積分データe’は、次回のサンプリング時
の積分演算に使用するために誤差波形パターン積分回路
22内に記憶されるとともに、PWM処理回路23に出
力される。
【0046】PWM処理回路23では入力された積分デ
ータe’をパルス幅変調してPWMデータDPを作製し
て、PWMメモリ24に格納する。PWMメモリ24で
は、ゼロクロス検出回路6から入力される出力同期信号
Vsと同期を取りつつ各サンプリング毎にPWMデータ
Pをタイマ・カウンタ回路11に出力する。
【0047】タイマ・カウンタ回路11では、DSP9
において上述した手順で作製されたPWMデータDP
基にしてゲートパルス信号Gpを作製して、ゲート駆動
回路12に出力する。ゲート駆動回路12では、入力さ
れるゲートパルス信号Gpを基にしてインバータ主回路
4のスイッチング素子(図示省略)をスイッチング制御
して、インバータ主回路4を駆動させる。
【0048】このインバータ装置1では、交流電圧系統
16の停電等により、単独運転状態になると、次のよう
にして、単独運転状態を検知して、インバータ出力を停
止している。すなわち、インバータ装置1が供給してい
る無効電力と負荷3が要求している無効電力とが一致し
ていない状態でインバータ装置1が単独運転状態になる
と、負荷供給電圧V0(単独運転状態ではインバータ出
力と等しくなる)の周波数は定格周波数(50/60H
z)から変動し、これに伴って負荷供給電圧V0の電圧
値も変動する。そこで、電圧異常検出回路10によっ
て、負荷供給電圧V0に異常があるか否かを検出し、負
荷供給電圧V0に過電圧異常ないし不足電圧異常が生じ
ると、電圧異常信号Veをゲート駆動回路12に出力す
る。また、ゼロクロス周期検出回路25において、負荷
供給電圧V0の周波数を検出し、さらに検出した負荷供
給電圧V0の周波数と定格周波数f0とを比較して両者の
偏差を算出し、算出した偏差が予め決めておいた閾値を
超過する場合には、周波数異常信号Feをゲート駆動回
路12に出力する。
【0049】ゲート駆動回路12では、電圧異常信号V
eないし周波数異常信号Feが入力されると、単独運転状
態になったとして、インバータ主回路4のスイッチング
制御を停止し、これによってインバータ主回路4はイン
バータ出力の出力を停止する。
【0050】次に、このインバータ装置1の特徴となる
動作を説明する。インバータ装置1が供給している無効
電力と負荷3が要求している無効電力とがほぼ一致する
(負荷インピーダンスの力率が1に近い)状態で、イン
バータ装置1が単独運転状態になると、負荷供給電圧V
0の周波数はほとんど変動しなくなる。したがって、電
圧異常検出回路10やゼロクロス周期検出処理回路25
において、負荷供給電圧V0の異常が検出できなくな
る。そこで、このインバータ装置1では、誤差波形パタ
ーンeの積分データe’に対して、以下に示す歪みに付
与することで、負荷インピーダンスの力率に関係なく単
独運転状態の負荷供給電圧V0の周波数に変動を発生さ
せて単独運転状態を確実に検知している。以下、この歪
みの付与について詳細に説明する。
【0051】ゼロクロス周期検出処理回路25は誤差波
形パターン積分回路22に対して、無積分区間指定信号
Bを与えている。無積分区間指定信号Bは次のような指
定を行う信号である。すなわち、無積分区間指定信号B
は、積分データe’においてその波形パターンの所定区
間αを指定するとともにその所定区間αの出力をゼロに
する指令信号である。ここで、所定区間αとは、ゼロク
ロスポイントを期間終点として、波形パターン半周期内
に設けられた区間である。
【0052】この無積分区間指定信号Bを受けた誤差波
形パターン積分回路22の動作を図2,図3を参照して
説明する。図2はそれぞれ積分データe’の例であり、
図3は、それぞれ図2の積分データe’を基にして作製
したインバータ出力の波形パターンの例である。また、
図2,図3は、半周期分のデータであって、図2では定
格周波数時のデータ点数を300個としている。
【0053】インバータ出力が定格周波数f0を維持し
ているのであれば、誤差波形パターン積分回路22で記
憶している前回周期の積分データe’の波形パターン
は、例えば図2(a)に示すように、周期Toの正弦波
波形となる。また、この正弦波波形の積分データe’を
基にして作製したインバータ出力の周期波形も、図3
(a)に示すように、周期Toの正弦波波形となる。
【0054】ここで、ゼロクロス周期検出処理回路25
から無積分区間指定信号Bが入力された誤差波形パター
ン積分回路22は、周期Toの積分データe’のうち、
無積分区間指定信号Bによって指定された所定区間αの
間の積分データをゼロにした図2(b)に示す積分デー
タe’を出力する。この積分データe’における見かけ
上の周期は定格周波数f0の周期より短くなっているの
で、この積分データe’を基にしてインバータ主回路4
がインバータ出力を作製すると、そのゼロクロスポイン
トの検出タイミングが期間αだけ早くなる結果、その周
期は図3(b)に示すようにToより若干短いT1とな
り、インバータ出力の周波数は若干上昇する。
【0055】さらには、周期T1に対応した周波数を有
するインバータ出力が出力されると、誤差波形パターン
積分回路22では、周期T1の積分データのうち、無積
分区間指定信号Bによって指定された所定区間αの間の
積分データをゼロにした図2(c)に示す積分データ
e’を出力する。この積分データe’における見かけ上
の周期はさらに周期T1より短くなっているので、この
積分データe’を基にしてインバータ出力を作製する
と、そのゼロクロスポイントの検出タイミングが期間α
だけさらに早くなる結果、その周期は、図3(c)に示
すように、T1よりさらに若干短いT2となり、インバー
タ出力の周波数はさらに若干上昇する。このようにし
て、インバータ出力の周波数は徐々に上昇していく。
【0056】このような周波数の変動は、たとえ負荷イ
ンピーダンスの力率がほぼ1であったとしても発生する
ので、このような周波数変動ないし周波数変動に伴う電
圧変化をゼロクロス周期検出処理回路25ないし電圧異
常検出回路10によって検出することで、単独運転は確
実に検知される。なお、所定区間αの長さは負荷供給電
圧V0のゼロクロス周期によって調整される。
【0057】また、このような周波数の変動は、インバ
ータ装置1が単独運転をしているときにのみ発生し、イ
ンバータ装置1が交流電力系統16と連系している場合
には、負荷供給電圧V0の周波数が交流電力系統16側
で維持されるため生じることはない。
【0058】ところで、ゼロクロス周期検出処理回路2
5では、上記した積分データe’をゼロにする所定区間
αの長さを次のように変動させている。すなわち、図4
に示すように、単独運転時の負荷供給電圧V0の周波数
が定格周波数f0付近にある場合においては、所定区間
αの長さを短くする一方、インバータ出力の周波数が定
格周波数f0からかい離するにつれて所定区間αを大き
くしている。これにより、交流電力系統16との連係が
維持されている期間においては、負荷供給電圧V0に生
じる歪みを小さくする一方、系統を離脱して単独運転状
態になった場合のインバータ出力の周波数の変化を加速
させて、単独運転状態の検知をより確実にしている。
【0059】また、ゼロクロス周期検出処理回路25で
は、同じく図4に示すように、単独運転時の負荷供給電
圧V0の周波数が上限値flになると、上記所定区間αを
ゼロに戻している。これにより、単独運転時、インバー
タ出力の周波数がf1になると、所定区間αがゼロにな
って上周波数がf1より上昇しなくなり、これによって
周波数発散が抑止される。
【0060】さらには、ゼロクロス周期検出処理回路2
5では、負荷供給電圧V0の周波数が交流電力系統の定
格周波数f0からかい離したとき、積分データe’の値
を所定の割合で減少させて、インバータ出力を低下させ
ることにより、単独運転時において、インバータ出力の
周波数変動を促進して単独運転の検知を早めるととと
も、インバータ装置1を安全に停止させている。第2の実施の形態 図5は本発明の第2の実施の形態であるインバータ装置
30の構成を示すブロック図である。インバータ装置3
0は基本的には、第1の実施の形態のインバータ装置1
と同様の構成を備えており、同一ないし同様の部分に同
一の符号を付し、それらについての説明は第1の実施の
形態を参照すればよいので省略する。
【0061】このインバータ装置30は、インバータ出
力に歪みを与えるゼロクロス周期検出処理回路31の構
成に特徴がある。すなわち、ゼロクロス周期検出処理回
路31は、PWMメモリ24に対して読み出しアドレス
指定信号Cを出力している。第1の実施の形態のゼロク
ロス周期検出処理回路25は、誤差波形パターン積分回
路22に対して無積分区間指定信号Bを出力しており、
この点で、両者は異なっている。
【0062】次に、このインバータ装置30の特徴とな
る動作を説明する。インバータ装置30が供給している
無効電力と負荷3が要求している無効電力とがほぼ一致
する(負荷インピーダンスの力率が1に近い)状態で、
インバータ装置30が単独運転状態になると、負荷供給
電圧V0の周波数はほとんど変動しなくなる。したがっ
て、電圧異常検出回路10やゼロクロス周期検出処理回
路31において、負荷供給電圧V0の異常が検出できな
くなる。そこで、このインバータ装置30では、PWM
メモリ24が出力するPWMデータDP’に対して、以
下に示す歪みに付与することで、単独運転状態の負荷供
給電圧V0の周波数に負荷インピーダンスの力率に関係
なく変動を発生させて単独運転状態を確実に検知してい
る。以下、歪みの付与に付いて詳細に説明する。
【0063】ゼロクロス周期検出処理回路31がPWM
メモリ24に対して与える読み出しアドレス指定信号C
は次のような指定を行う信号である。すなわち、図6に
示すように、読み出しアドレス指定信号Cは、PWMメ
モリ24に対して、PWMデータDPの読み出しに際し
て、読み出し用のカウンタ(g-count)の増加率(g-rate)
をゼロクロス周期毎に変更することで、PWMデータD
Pに歪みを与えている。
【0064】すなわち、読み出しアドレス指定信号C
は、PWMデータDPの読み出しアドレスをm、PWM
データメモリ24から取り出されるPWMデータDP
時間変化をY(n)とすると、 m=int(g-rate×g-count) … g-count=n mod N … Y(n)=DPm … となるアドレス指定信号である。
【0065】このように設定された読み出しアドレス指
定信号Cに基づいてPWMメモリ24から読み出された
PWMデータDP’は、タイマ・カウンタ回路11に入
力される。そして、このPWMデータDP’に基づいて
タイマ・カウンタ回路11でゲートパルス信号Gp’を
作製して、ゲート駆動回路12に出力する。ゲート駆動
回路12では、入力されたゲートパルス信号Gp’によ
ってインバータ主回路4をスイッチング制御する。
【0066】ここで、g-rate>1とした場合には、イン
バータ出力波形には、図7に示すように、ゼロクロスポ
イントを期間終点する所定期間βが出力ゼロとなる歪み
が付与されて、PWMデータDP’での見かけ上の周期
3が定格周波数f0の周期T0より短くなり、このPW
MデータDP’を基にしてインバータ出力を作製する
と、そのゼロクロスポイントの検出タイミングが期間β
だけに早くなる結果、インバータ出力の周波数は定格周
波数f0より上昇する。
【0067】一方、g-rate<1とした場合には、インバ
ータ出力波形には、図8に示すように、波高ピークから
ゼロクロスポイントに至る下降波形経路側に任意の出力
を出力する歪みが付与されて、PWMデータDP’での
見かけ上の周期T4が定格周波数f0の周期T0より長く
なり、このPWMデータDP’を基にしてインバータ出
力を作製すると、見かけ上の周期T4が長くなる分、そ
のゼロクロスポイントの検出タイミングが遅くなる結
果、インバータ出力の周波数は定格周波数f0より下降
する。
【0068】このような周波数の変動は、たとえ負荷イ
ンピーダンスの力率がほぼ1であったとしても発生する
ので、このような周波数変動ないし周波数変動に伴う電
圧変化をゼロクロス周期検出処理回路31ないし電圧異
常検出回路10によって検出することで、単独運転は確
実に検知される。
【0069】このインバータ装置30によるインバータ
出力波形の歪ませ方は、図7,図8に示した他、図9に
示すように、ゼロクロスポイントを含んだその両側の所
定期間γが出力レベルゼロとなる歪みをインバータ出力
波形に付与してもよい。そうすれば、PWMデータ
P’での見かけ上の周期T5は定格周波数f0の周期T0
より短くなる結果、インバータ出力(負荷供給電圧
0)の周波数は定格周波数f0より変動する。
【0070】さらには、図10に示すように、ゼロクロ
スポイントが両波高ピーク側に任意の出力を出力する歪
みをインバータ出力波形に付与してもよい。そうすれ
ば、PWMデータDP’での見かけ上の周期T6は定格周
波数f0の周期T0より長くなる結果、インバータ出力の
周波数は定格周波数f0より変動する。
【0071】図9,図10に示したような歪ませ方をイ
ンバータ出力波形に付与するためには、読み出しアドレ
ス指定信号Cにおける読み出しアドレスを指定する関数
を変更すればよい。なお、図7〜図10において、実線
はPWMデータDP’での見かけ上の出力波形を示し、
点線は定格周波数f0の出力波形を示している。
【0072】ところで、インバータ装置30が単独運転
している時のインバータ出力の周波数は、インバータ装
置30が接続される負荷3の種類によっても影響を受
け、負荷3が誘導性負荷である場合には単独運転時のイ
ンバータ出力周波数は上昇し、負荷3が容量性負荷であ
る場合には単独運転時のインバータ出力周波数は下降す
る。そのため、インバータ出力波形に歪みを付与するこ
とによる周波数変動と負荷3による周波数変動量とが互
いに周波数変動量の絶対値が同等で、かつその変動方向
が逆である場合などでは、歪みの付与による周波数変動
と、負荷3による周波数変動とが互いに相殺し合って周
波数変動が発生しにくい場合がある。
【0073】これに対して、インバータ装置30では、
上述したように、取り出し用のカウンタ(g-count)の増
加率(g-rate)をどのように設定するかによってインバー
タ出力周波数を定格周波数f0に対して上昇させること
も下降させることもできる。そこで、インバータ装置3
0では、図11に示すように、インバータ出力周波数が
所定の変動幅Δfだけ上昇する第1の歪み(図7参照)
を付与する期間M1と、インバータ出力周波数が所定の
変動幅Δfだけ下降する第2の歪み(図8参照)を付与
する期間M2とを交互に繰り返し設定している。そのた
め、インバータ出力周波数は上昇と下降とを交互に繰り
返し、ある期間M1(M2)において歪みの付与による
周波数変動作用と、負荷3による周波数変動作用とが相
殺し合ったとしても、次の期間M2(M1)では、相殺
しなくなるので、インバータ出力周波数は確実に変動す
ることになる。したがって、負荷3との電力バランスに
関わりなく、確実に単独運転状態が検出されることにな
る。
【0074】また、インバータ装置30では、第1の歪
みを付与する期間M1と第2の歪みを付与する期間M2
との間に、定格周波数f0を維持する歪み無付与期間M
3を設けている。これにより、インバータ装置30の通
常の運転状態、すなわち、交流電力系統16と連係して
定格周波数f0で運転している状態では、負荷供給電圧
0には歪みが発生しにくくなっている。
【0075】なお、第1、第2の歪みを付与する期間M
1,M2としては、例えば、インバータ出力周波数の7
周期が適当であり、歪み無付与期間M3としては、イン
バータ出力周波数の3周期が適当であり、変動幅Δfと
しては、例えば、±0.2Hzが適当である。しかしな
がら、これらの値は一例に過ぎず、各期間M1,M2,
M3の変動幅Δfは、他の値であってもよいのはいうま
でもない。また、歪み無付与期間M3は、前述した第1
の実施の形態のインバータ装置1において設置しても、
同様の効果を発揮するのもいうまでもない。
【0076】さらには、このインバータ装置30では、
図12に示す正帰還ループでインバータ出力を制御して
いる。なお、図12では、横軸はゼロクロス周期検出処
理回路31で検出する負荷供給電圧V0の出力周波数
(インバータ装置30の単独運転時ではインバータ出力
の周波数に相当する)Finを示しており、縦軸はPWM
データDP’での見かけ上の周波数Foutを示している。
この図から分かるように、インバータ装置30(具体的
にはゼロクロス周期検出処理回路31)は、負荷供給電
圧V0を、定格周波数f0を挟んた所定周波数期間(例え
ば、±0.2Hzの期間が適当であるが、この期間に限
定されるものでもない)である不感帯Kと、不感帯Kよ
り高い周波数領域である+側異常周波数領域L+と、不
感帯Kより低い周波数領域である−側異常周波数領域L
-とに区分している。
【0077】そして、不感帯Kでは、図11に示したイ
ンバータ出力周波数が上昇する第1の歪み(図7参照)
を付与する期間M1と、歪み無付与期間M3と、インバ
ータ出力周波数が下降する第2の歪み(図8参照)を付
与する期間M2とが順次交互に設定されるようにしてい
る。また、異常周波数領域L+では、負荷供給電圧V0
周波数Finより、この周波数Finを基にして形成される
PWMデータDP’での見かけ上の周波数Foutの方が高
くなるような正帰還ループで、PWMデータDP’を作
製してインバータ制御を行っている。さらには、異常周
波数領域L-では、負荷供給電圧V0の周波数Finより、
この周波数Finを基にして形成されるPWMデータ
P’での見かけ上の周波数Foutの方が低くなるような
正帰還ループで、PWMデータDP’を作製してインバ
ータ制御を行っている。このような制御は、負荷供給電
圧V0を基にした帰還制御により、読み出しアドレス指
定信号Cにおける読み出しアドレスを指定する関数を変
更すればよい。
【0078】上述した制御を行うことにより、負荷供給
電圧V0の周波数は、単独運転時に急速に周波数変動が
起きることになる。すなわち、インバータ装置30は単
独運転時において、負荷インピーダンスの力率がほぼ1
であり、従来では負荷供給電圧V0が不感帯Kから離脱
しない場合であっても、インバータ出力に、まず、第1
の歪みと第2の歪みとが付与されることで、付与供給電
圧が不感帯Kから離脱して、異常周波数領域L+,L-
移行する。負荷供給電圧V0が異常周波数領域L+,L-
に移行すれば、正帰還ループで周波数制御されること
で、周波数変動が加速されることになる。そのため、イ
ンバータ装置30が単独運転を始めれば、速やかに、ゼ
ロクロス周期検出処理回路31や電圧異常検出回路10
によって検知されることになる。
【0079】さらに、このインバータ装置30では、同
じく図12に示すように、負荷供給電圧V0の周波数
が、異常周波数領域L+,L-に停留すれば、周波数Fin
に対する周波数Foutの変化量が大きくなるように、正
帰還ループの傾きを変更している。すなわち、ゼロクロ
ス周期検出処理回路31において、周波数Finが異常周
波数領域L+,L-にいる期間を測定し、周波数Finが予
め設定された期間(例えば、Finの5周期の期間が適当
であるが、この期間に限定されるものではない)を超過
しない場合には、比較的、傾きの小さい正帰還ループP
1に基づいて制御を行う一方、周波数Finが予め設定さ
れた期間を超過した場合には、比較的、傾きの大きい正
帰還ループP2に基づいて制御を行う。これにより、異
常周波数領域L+,L-に移行した周波数Finの周波数変
動をさらに加速することができ、インバータ装置30が
単独運転を始めれば、より速やかに、ゼロクロス周期検
出処理回路31や電圧異常検出回路10によって検知さ
れることになる。
【0080】また、前述したように、負荷3が誘導性負
荷であるか、容量性負荷であるか等により、負荷3側の
作用で負荷供給電圧V0の周波数が変動し、負荷3によ
る周波数変動と歪み付与による周波数変動とが相殺する
ことが考えられる。このようになれば負荷供給電圧V0
の周波数の変動速度が遅くなって都合が悪い。しかしな
がら、図12に示すように、二つの正帰還ループP1,
P2を切り替えるようにしているので、比較的傾きの小
さい正帰還ループP1の制御において負荷3による周波
数変動と相殺して周波数の変動速度が遅くなったとして
も、比較的傾きの大きい正帰還ループP2に切り替わる
ことで、この相殺関係が解消して、周波数は大きく変動
するようになる。
【0081】ところで、このインバータ装置30では、
PWMメモり24から読み出されるPWMデータDP
に歪みを付与していたが、この他、電流基準波形メモリ
19から取り出される電流基準波形データWbに歪みを
与えるようにしてもよい。この場合、ゼロクロス周期検
出処理回路31から電流基準波形メモり19に対して、
上述した読み出しアドレス指定信号Cに相当する読み出
しアドレス指定信号を出力すればよい。この読み出しア
ドレス指定信号は、電流基準波形データWbの読み出し
に際して、読み出し用のカウンタ(g-count)の増加率(g-
rate)をゼロクロス周期毎に変更することで、電流基準
波形データWbに歪みを与えるものであればよい。
【0082】図13には、インバータ定格出力(3k
w)に対して負荷電力が平衡もしくは多少の範囲(±3
00w,±300Varの範囲)で平衡状態が崩れるよう
に設定して、交流電力系統16の停電時に、本発明のイ
ンバータ装置がどの程度の時間で単独運転を検知できる
かを測定した結果である。この図では、上記した平衡状
態をインバータ出力と負荷電力との差によって示してお
り、縦軸は、有効電力の平衡状態を示している。ここ
で、軸数値はインバータ出力から負荷電力を差し引いた
値を示しており、この軸数値がゼロである場合には有効
電力が平衡しており、その他の値の場合には、平衡状態
がその数値分だけ崩れていることを示している。一方、
横軸は無効電力の平衡状態を示している。測定は図中の
(1)から(17)までの各点でそれぞれ行い、本発明
のインバータ装置が単独運転を検知して停止するまでの
時間を、各点の横に記載している。
【0083】この図から明らかなように、本発明のイン
バータ装置は、負荷平衡状態(負荷インバータの力率が
1)、あるいは平衡状態の近傍(力率が1付近)におい
ても単独運転を確実に検知できることがわかる。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果を奏する。請求項1,2の効果 インバータ出力波形に、インバータ装置の単独運転時に
その出力周波数に変動が生じる歪みを与えているので、
インバータ出力の負荷インピーダンスにおける力率が1
に近い場合であっても、インバータ装置が交流電力系統
から切り離されるとインバータ出力には確実に周波数変
動が発生する。そのため、この周波数変動を検出するこ
とにより、負荷との電力バランスに関わりなく、インバ
ータ装置の単独運転が確実に検知できるようになる。
【0085】また、従来のように歪みを検出する必要も
なく歪みを付与するだけであり、さらには、歪みの付与
はDSP等のソフトウエア処理により容易に行えるの
で、その分、構成を簡略化することができ、コストダウ
ンを図ることができる。請求項3の効果 歪み無付与期間を間欠的に設けているので、インバータ
装置の通常の運転状態、すなわち、交流電力系統と連係
して定格周波数で運転している状態では、負荷供給電圧
には歪みが発生しにくくなり、交流電力系統と連係した
通常の運転時において、歪み付与による不都合がほとん
どなくなる。請求項4〜8の効果 インバータ出力の周波数は確実に変動し、この周波数変
動を検出することにより、負荷との電力バランスに関わ
りなく、迅速に単独運転状態を検知できる。請求項4〜7の効果 インバータ出力の周波数は確実に変動し、この周波数変
動を検出することにより、負荷との電力バランスに関わ
りなく、迅速に単独運転状態を検知できる。請求項8の効果 インバータ出力周波数に対して上昇と下降とを交互に繰
り返し引き起こすことができるようになった。そのた
め、歪み付与による周波数変動と負荷による周波数変動
とのバランスに関わりなく、確実に単独運転状態を検知
することができる。請求項9の効果 インバータ出力の周波数変動に応じてインバータ出力周
波数が正帰還ループで変化するように、インバータ出力
波形のゼロクロスポイントおよびその近傍に歪みを与え
るので、インバータ出力周波数は迅速に変動するように
なり、これによって、単独運転状態の検知が確実にな
る。請求項10の効果 インバータ出力周波数が異常周波数領域に停留している
ことを単独運転検知手段が検知すると、利得調整手段が
歪み付与手段の正帰還ループの利得を増加させるので、
インバータ出力周波数はさらに迅速に変動するようにな
り、これによって単独運転状態の検知がさらに確実にな
る。請求項11の効果 周波数が安定した領域である不感帯においても、インバ
ータ出力周波数は上昇と下降とを交互に繰り返して、正
帰還ループで周波数変動を起こす領域に移行することに
なる。そのため、単独運転は、当初、インバータ出力周
波数が不感帯に位置していたとしても、迅速に検出され
ることになり、これによって、単独運転状態の検知がさ
らに確実になる。請求項12の効果 電流基準に対して歪みを付与することにより、パルス幅
変調によって作成されるPWMデータにも歪みが生じ、
単独運転時には、PWMデータに生じた歪みによって、
確実にインバータ出力周波数に変動が生じ、この周波数
変動を検知することで、単独運転の検知がさらに確実に
なる。請求項13の効果 歪み付与手段がPWMデータに対して直接歪みを付与す
るため、インバータ出力周波数には迅速に変動が生じる
ことになり、これによって、単独運転状態の検知がさら
に確実になる。請求項14の効果 インバータ出力周波数が定格周波数からかい離したと
き、インバータ出力を低下させるので、インバータ出力
周波数の変動は促進されて、単独運転状態の検出が早ま
ることになるとともに、単独運転状態になったインバー
タ装置を安全に停止させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインバータ装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】それぞれ、第1の実施の形態のインバータ装置
における積分データの見かけ上の波形パターンを示す図
である。
【図3】それぞれ、図2の積分データに基づいて制御し
たインバータ出力の波形パターンを示す図である。
【図4】所定期間αと負荷供給電圧の周波数との間の関
係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るインバータ装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】PWMデータの歪ませ方を説明する図である。
【図7】PWMデータにおける見かけ上の波形の第1の
例を示す図である。
【図8】PWMデータにおける見かけ上の波形の第2の
例を示す図である。
【図9】PWMデータにおける見かけ上の波形の第3の
例を示す図である。
【図10】PWMデータにおける見かけ上の波形の第4
の例を示す図である。
【図11】インバータ出力周波数の変動具合の例を示す
図である。
【図12】インバータ出力周波数の制御に用いる正帰還
ループの例を示す図である。
【図13】本発明のインバータ装置の単独運転検知操作
の測定結果を示す図である。
【図14】従来例のインバータ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】負荷供給電圧に対する電流基準信号の振幅お
よび位相の関係をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
2 直流電源 3 負荷 4 インバータ主回路 9 DSP 10 電圧異常検出器 19 電流基準波形メモリ 22 誤差波形パターン積分回路 24 PWMメモリ 25 ゼロクロス周期検出処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 浩史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−31157(JP,A) 特開 平7−147781(JP,A) 特開 平8−84436(JP,A) 特開 平8−130831(JP,A) 特開 平8−51724(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02J 3/38

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の出力をゼロクロスポイントに
    同期した波形制御により交流に変換したうえで交流電力
    系統と連係させつつ負荷に供給するインバータ装置が、
    前記交流電力系統との連係を離れて単独運転を始めたこ
    とを検知するインバータ装置の単独運転検知方法であっ
    て、該インバータ装置の単独運転時に、該インバータ装置の
    出力周波数に変動が生じるように、所定の信号を与える
    ことによりインバータ出力波形のゼロクロスポイントお
    よびその近傍の所定区間を歪ませ、 この歪みにより生じ
    るインバータ出力の周波数変動、もしくは周波数変動に
    起因する変動を検出してインバータ装置の単独運転を検
    知することを特徴とするインバータ装置の単独運転検知
    方法。
  2. 【請求項2】 直流電源の電力を交流に変換したうえで
    交流電力系統と連係させつつ負荷に供給するインバータ
    主回路と、前記インバータ主回路の交流変換動作を、イ
    ンバータ出力のゼロクロスポイントに同期した波形制御
    により制御するインバータ制御手段と、前記インバータ
    主回路が前記交流電力系統との連係を離れて単独運転し
    た際にインバータ出力に生じる周波数変動、もしくは周
    波数変動に起因する変動を検出してインバータ主回路の
    単独運転を検知する単独運転検知手段とを有するインバ
    ータ装置であって、該インバータ装置の単独運転時にその出力周波数に変動
    が生じるように、無積分区間指定信号を与え、該インバ
    ータ出力波形のゼロクロスポイントおよびその近傍の所
    定区間を歪ませる 歪み付与手段を備えることを特徴とす
    るインバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインバータ装置におい
    て、前記歪み付与手段は、歪み無付与期間を間欠的に設
    けるものであることを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のインバータ装置
    において、前記歪み付与手段は、ゼロクロスポイントを
    期間終点とする所定期間が出力レベルゼロとなる歪みを
    インバータ出力波形に付与するものであることを特徴と
    するインバータ 装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載のインバータ装置
    において、前記歪み付与手段は、ゼロクロスポイントが
    波高ピークからゼロクロスポイントに至る下降波形経路
    側に任意の出力を出力する歪みを、インバータ出力波形
    に付与するものであることを特徴とするインバータ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載のインバータ装置
    において、前記歪み付与手段は、ゼロクロスポイントを
    含んだその両側の所定期間が出力レベルゼロとなる歪み
    をインバータ出力波形に付与するものであることを特徴
    とするインバータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項2または3記載のインバータ装置
    において、前記歪み付与手段は、ゼロクロスポイントが
    両波高ピーク側に任意の出力を出力する歪みをインバー
    タ出力波形に付与するものであることを特徴とするイン
    バータ装置。
  8. 【請求項8】 請求項2または3記載のインバータ装置
    において、前記歪み付与手段は、前記インバータ主回路
    の単独運転時にその出力周波数が上昇する第1の歪み
    と、前記インバータ主回路の単独運転時にその出力周波
    数が下降する第2の歪みとを、交互に繰り返してインバ
    ータ出力波形に付与するものであることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  9. 【請求項9】 直流電源の電力を交流に変換したうえ
    で、交流電力系統と連係させつつ負荷に供給するインバ
    ータ主回路と、前記インバータ主回路の交流変換動作
    を、インバータ出力のゼロクロスポイントに同期した波
    形制御により制御するインバータ制御手段と、前記イン
    バータ主回路が前記交流電力系統との連係を離れて単独
    運転した際にインバータ出力に生じる周波数変動、もし
    くは周波数変動に起因する変動を検出してインバータ主
    回路の単独運転を検知する単独運転検知手段とを有する
    インバータ装置であって、 インバータ装置の単独運転時に、インバータ出力の周波
    数変動に応じてインバータ出力周波数が正帰還ループで
    変化するように、アドレス指定信号を与え、該インバー
    タ出力波形のゼロクロスポイントおよびその近傍の所定
    区間を歪ませる歪み付与手段を備えることを特徴とする
    インバータ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のインバータ装置におい
    て、インバータ出力周 波数が異常周波数領域に停留して
    いることを前記単独運転検知手段が検知すると、前記歪
    み付与手段の正帰還ループの利得を増加させる利得調整
    手段を更に備えることを特徴とするインバータ装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載のインバータ
    装置において、前記歪み付与手段は、定格周波数および
    その近傍に前記正帰還ループの不感帯を有しており、か
    つ、該不感帯においては、インバータ出力波形に、前記
    インバータ主回路の単独運転時にその出力周波数が上昇
    する第1の歪みと、前記インバータ主回路の単独運転時
    にその出力周波数が下降する第2の歪みとを、交互に繰
    り返してインバータ出力波形に付与するものであること
    を特徴とするインバータ装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のインバータ装置におい
    て、前記インバータ制御手段は、電流基準とインバータ
    出力との誤差成分を基にしたパルス幅変調によりPWM
    データを作成し、作成したPWMデータに応じてインバ
    ータ出力を制御するものであり、 前記歪み付与手段は、前記電流基準に対して前記歪みを
    付与するものであることを特徴とするインバータ装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載のインバータ装置におい
    て、前記インバータ制御手段は、電流基準とインバータ
    出力との誤差成分を基にしたパルス幅変調によりPWM
    データを作成し、作成したPWMデータに応じてインバ
    ータ出力を制御するものであり、 前記歪み付与手段は、前記PWMデータに対して前記歪
    みを付与するものであることを特徴とするインバータ装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項9記載のインバータ装置におい
    て、インバータ出力周波数が定格周波数からかい離した
    ことを前記単独運転検知手段が検知すると、インバータ
    出力を低下させる出力低下手段を更に備えることを特徴
    とするインバータ装置。
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