JP6345078B2 - 単独運転検出用の制御装置、単独運転検出装置および単独運転検出方法 - Google Patents

単独運転検出用の制御装置、単独運転検出装置および単独運転検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、分散型電源装置が電力系統から切り離され単独運転しているか否かを検出する単独運転検出用の制御装置、単独運転検出装置および単独運転検出方法に関する。
分散型電源装置における単独運転は、電力系統が停電しているときに、分散型電源装置が電力系統から独立して運転され、分散型電源装置から局所的な系統負荷に電力が供給されている状態である。電力系統の停電は、工事または事故といった要因によって引き起こされる。
電力系統に接続される分散型電源装置には、太陽光発電装置、風力発電装置、エンジン発電機、電力貯蔵装置および燃料電池が代表的なものである。これらの分散型電源装置では、太陽電池、蓄電池または燃料電池といった特性または性質の異なる電力供給部を電力系統に接続させて使用するため、周波数および電圧を電力系統に適合させるインバータ機能と、電力系統の異常を検出する保護装置とを内蔵したパワーコンディショナが数多く提案されている。
以上に説明した電力供給部と、直流を交流に変換するパワーコンディショナとを備えた分散型電源装置を電力系統に連系させて、例えば家電製品に給電する分散型電源装置が実用化されている。
この種の分散型電源装置では、電力系統の停電時および作業停電時において、電力系統における工事作業の安全を確保するため、分散型電源装置のインバータの動作を停止させるか、または、開閉器を作動させて連系を解除することにより、分散型電源装置を電力系統から解列させて、分散型電源装置の単独運転を防止する機能が不可欠である。なお、この機能は、単独運転検出機能と呼ばれている。
単独運転を検出する方式の1つとして、電力系統に無効電力を注入する方式が既に提案されている。この方式を用いた単独運転検出装置では、パワーコンディショナの出力に能動信号としての無効電力を注入し、注入した無効電力によって引き起こされる周波数の変化を検知することにより、単独運転を検出する(特許文献1参照)。なお、この機能は、日本電機工業会(JEMA)によりJEM1498(方式名:ステップ注入付周波数フィードバック方式)として標準化されている(非特許文献1参照)。
特開2008−54366号公報
JEM1498:ステップ注入付周波数フィードバック方式
ところで、単独運転状態では、無効電力の注入によって分散型電源装置の出力周波数が変化するが、分散型電源装置が出力周波数を制御できる範囲には限界があるため、制御限界に達すると出力周波数が制御限界の周波数の範囲を超えて変化しなくなる。JEM1498に規定される方式では、過去の平均周期と最新の平均周期から求めた周波数偏差をもとに、予め決められた周波数偏差と無効電力との関係特性に従って無効電力が出力される。ここで、周波数偏差と無効電力との関係特性は、周波数偏差がゼロの場合には無効電力もゼロとする。このため、分散型電源装置の出力周波数が制御限界に達し、出力周波数が変化しない場合は、周波数偏差がゼロとなるため、無効電力もゼロとなって、単独運転状態を検出することが困難になるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、分散型電源装置が制御限界に達し出力周波数に変化がなくなった場合でも、分散型電源装置の単独運転を検出でき、分散型電源装置を電力系統から解列させることが可能な単独運転検出用の制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る単独運転検出用の制御装置は、分散型電源装置と電力系統との連系点での電圧から予め決められた計測周期で系統周波数を計測する周波数計測部と、前記周波数計測部の計測値を用いて周波数偏差を演算する周波数偏差演算部と、周波数偏差に対して前記電力系統に注入する無効電力を与えると共に周波数偏差がゼロの場合は無効電力をゼロとする予め決められた関係特性および前記周波数偏差演算部が演算した前記周波数偏差に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力を予め決められた演算周期で演算し出力する無効電力演算部と、前記周波数計測部の計測値を用いて前記分散型電源装置が単独運転状態であるか否かを判定する単独運転判定部と、を備え、前記無効電力演算部は、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下または上限以上である場合は、一演算周期前に出力した無効電力を出力することを特徴とする。
本発明によれば、分散型電源装置が制御限界に達し出力周波数に変化がなくなった場合でも、分散型電源装置の単独運転を検出でき、分散型電源装置を電力系統から解列させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る分散型電源装置の構成を示す図 実施の形態1に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施の形態1における周波数偏差の演算方法を示した模式図 実施の形態1における周波数偏差と注入無効電力との関係特性を示す図 実施の形態1に係る制御装置の制御処理のフローチャート 実施の形態2においてノイズまたは瞬時停電により系統周期の計測値が影響を受ける様子を示した図 実施の形態2に係る制御装置の制御処理のフローチャート
以下に、本発明の実施の形態に係る単独運転検出用の制御装置、単独運転検出装置および単独運転検出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る分散型電源装置の構成を示す図である。本実施の形態に係る分散型電源装置1は、電力供給部5およびパワーコンディショナ10を備える。パワーコンディショナ10は、インバータ11および単独運転検出装置16を備える。単独運転検出装置16は、インバータ制御部12、制御装置13、連系リレー14および電流検出器15を備える。ここで、制御装置13は、本実施の形態に係る単独運転検出用の制御装置である。
電力供給部5は、例えば太陽電池またはガスエンジン発電機であり、直流電力を発電して電力変換部であるパワーコンディショナ10に供給する。
電力供給部5は、パワーコンディショナ10を介して電力系統2と接続される。パワーコンディショナ10は、電力供給部5が発電した直流電力を交流電力に変換する電力変換機能を備える。パワーコンディショナ10により変換された交流電力は、電力系統2に供給される他、例えば一般家電機器である負荷3にも供給される。
インバータ11は、パワーコンディショナ10における電力変換機能を担う。インバータ制御部12は、インバータ11と電力系統2との間に流れる電流と電力系統2が出力する電圧とに基づいて、インバータ11を制御する。インバータ11と電力系統2との間に流れる電流は、電流検出器15によって検出される。
図2は、本実施の形態に係る制御装置13の機能構成の一例を示すブロック図である。制御装置13は、電圧計測部131、高調波歪検出部132および周波数計測部133を備える。電圧計測部131は、入力される電圧波形信号に基づいて、電力系統2が出力する電圧である系統電圧を計測する。ここで、電力系統2が出力する電圧は、分散型電源装置1と電力系統2との連系点17での電圧である。また、電圧波形信号は図示しない電圧検出器によって検出される。高調波歪検出部132は、入力される電圧波形信号に基づいて、電力系統2が出力する電圧に含まれる高調波成分である高調波歪電圧を計測する。周波数計測部133は、入力される電圧波形信号に基づいて、電力系統2が出力する電圧の周波数である系統周波数を計測する。
周波数計測部133は、系統周波数を予め決められた計測周期で計測する。ここで、計測周期は、電力系統2の系統周期の1/3以下にすることが好ましい。系統周波数を50Hzとした場合、系統周期は20m秒であるため、計測周期は、系統周期の1/3以下である例えば5m秒にすることが好ましい。以下では、計測周期は、5m秒とする。
制御装置13は、さらに単独運転判定部134、周波数偏差演算部135、無効電力演算部136および無効電力注入判定部137を備える。
単独運転判定部134は、周波数計測部133の計測値を用いて単独運転状態であるか否かの判定をする。単独運転判定部134は、単独運転を検出した場合には、連系リレー14をオフ制御するための制御信号である単独運転検出信号を生成して連系リレー14に出力すると共に、インバータ11を停止させる信号であるゲートブロック信号をインバータ制御部12に出力する。
周波数偏差演算部135は、周波数計測部133の計測値を用いて、最新の系統周期の移動平均値と過去の系統周期の移動平均値を算出し、これらの移動平均値を用いて周波数偏差を演算する。最新の系統周期の移動平均値である周期Aは、現在から例えば40m秒前までの40m秒分の系統周期の計測値の移動平均値である。過去の系統周期の移動平均値である周期Bは、現在から例えば200m秒前の過去の時点に対して当該過去の時点から例えば40m秒前までの40m秒分の系統周期の計測値の移動平均値である。周波数偏差は、例えば1/A−1/Bで与えられる。
図3は、周波数偏差の演算方法を示した模式図である。C55からC−3は、周波数計測部133により5m秒の計測周期で順次計測される系統周期を表す。具体的には、C0は、現在の系統周期である。Ciは、(i×5)m秒前に計測された系統周期である。ここで、iは1から55の自然数を表す。また、C−jは、(j×5)m秒後に計測される系統周期である。ここで、jは1から3の自然数を表す。周期AからA−2は、周波数偏差演算部135により順次算出される最新の系統周期の移動平均値を表す。BからB−2は、周波数偏差演算部135により順次算出される過去の系統周期の移動平均値を表す。例えば、周期Aは、現在から40m秒前までの40m秒分の系統周期C0からC7の平均値であり、周期Bは、現在から例えば200m秒前の過去の時点に対して当該過去の時点から例えば40m秒前までの40m秒分の系統周期C55からC39の移動平均値であり、最新の周波数偏差は、1/A−1/Bで与えられる。周期A−1,A−2の算出についても同様に説明することができる。
無効電力演算部136は、周波数偏差演算部135が演算した周波数偏差を用いて、電力系統2に注入する無効電力を演算し出力する。すなわち、無効電力演算部136は、周波数偏差に応じて電力系統2に出力する無効電力を変化させる。
図4は、本実施の形態における周波数偏差と注入無効電力との関係特性を示す図である。図4では、横軸は周波数偏差を表し、縦軸は注入無効電力、すなわち、電力系統2に注入する無効電力を表している。周波数偏差と注入無効電力との関係特性は、周波数偏差に対して注入無効電力を与えると共に周波数偏差がゼロの場合は注入無効電力をゼロとする予め決められた関係特性であり、制御装置13内に組み込まれている。無効電力演算部136は、無効電力の演算時に当該関係特性を参照する。無効電力演算部136は、周波数偏差が正のときにはパワーコンディショナ10から見て位相進みの無効電力を算出し、周波数偏差が負のときにはパワーコンディショナ10から見て位相遅れの無効電力を算出する。
図4に示すように、周波数偏差の絶対値がΔf1以下の領域では、周波数偏差の変化に対する無効電力の変化の割合であるゲインG1は一定であり、周波数偏差の絶対値がΔf1以上でかつΔf2以下の領域では、周波数偏差の変化に対する無効電力の変化の割合であるゲインG2は一定であり、かつ、G1<G2となっている。なお、0<Δf1<Δf2である。また、Δf1は例えば0.01Hzである。このように、周波数偏差ゼロを含む一定の領域は無効電力が極力小さくなるように設定された低感帯領域であり、低感帯領域の外側に無効電力が増大する高感帯領域が設定される。
また、無効電力は、周波数偏差がΔf2以上では一定の上限値Q1(>0)となり、周波数偏差が−Δf2以下で一定の下限値−Q1となる。Q1は、例えば0.25P.U.Varに設定される。ここで、P.U.は、per unitの略であり、単位法で用いる記号であり、基準値に対する比を表す。Varは無効電力を表す。例えば、基準値を定格出力である4kWとした場合には、0.25P.U.Varは、4kWの0.25倍である1kWの無効電力を意味する。
また、周波数偏差は上下限値を有する。図4では、周波数偏差の上限値はΔf3、周波数偏差の下限値は−Δf3で表されている。ここで、Δf3は、0<Δf1<Δf2<Δf3を満たす。上記のように、周波数偏差がΔf2以上でかつΔf3以下の領域では、無効電力は上限値Q1となり、周波数偏差が−Δf3以上でかつ−Δf2以下の領域では、無効電力は下限値−Q1となる。
無効電力注入判定部137は、周波数偏差が予め設定された期間内において連続して一定以下となる状態が継続し、かつ、系統電圧または高調波歪電圧が予め設定された変動範囲を超える変動をしたという条件(これを「急変条件」という。)が成立した場合に、系統電圧又は高調波歪電圧が単独運転発生に起因して急変したと判断し、周波数偏差に基づいて演算された無効電力に加えて、追加無効電力を注入する制御を行う(JEM1498参照)。
制御装置13は、さらに加算部138および出力電流制御部139を備える。加算部138は、無効電力演算部136からの演算無効電力と、無効電力注入判定部137からの追加無効電力とを加算して出力電流制御部139に出力する。出力電流制御部139は、加算部138の出力に応じた電流指令値をインバータ制御部12へ出力する制御を行う。
上述のように構成された分散型電源装置1において、電力系統2の周波数偏差に応じて電力系統2に無効電力を注入した場合、電力系統2が停止し分散型電源装置1が単独運転状態のときは、電力系統2に注入される無効電力により、系統周波数が変動する。単独運転判定部134は、この周波数の変動が予め決められた値を超えた場合は、単独運転状態と判定し、分散型電源装置1を電力系統2から解列させるために単独運転検出信号を連系リレー14に出力すると共に、インバータ11を停止させるためにゲートブロック信号をインバータ制御部12に出力する。上記の予め決められた値は、例えば、2.5サイクルの間に8Hz/秒の変動である。なお、分散型電源装置1が単独運転状態でなければ、注入した無効電力は電力系統2に吸収され、周波数変動は生じない。
ところで、制御装置13が制御できる周波数範囲には限界、すなわち、上下限値があるため、制御装置13が制御限界に達するとパワーコンディショナ10の出力周波数が上下限値を超えて変化しなくなり、周波数偏差がゼロとなるため、注入無効電力もゼロとなって、このままでは単独運転状態を検出することが困難となる。
そこで、本実施の形態では、系統周波数が制御装置13の制御限界で決まる出力周波数の上下限値に達した場合は、注入無効電力をゼロにせず、制御限界に達する直前に注入した無効電力を出力することとする。ここで、注入無効電力は、パワーコンディショナ10が出力する無効電力であり、電力系統2に注入する無効電力である。また、このとき、周波数偏差の値は、周波数偏差演算部135で実際に演算された値とせずに、系統周波数が上限値に達した場合は周波数偏差の上限値に設定し、系統周波数が下限値に達した場合は周波数偏差の下限値に設定することとする。
上記の動作の詳細を、図5を参照して説明する。図5は、本実施の形態に係る制御装置13の制御処理のフローチャートである。図5に示す制御処理は、予め決められた演算周期で実行することができる。ここで、演算周期は、系統周波数の計測周期とすることができる。JEM1498の規定に従えば、図5に示す制御処理は5m秒ごとに実行される。
ステップS1にて、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の下限以下かを判定する。現在の系統周波数は周波数計測部133で計測された最新の系統周波数fであり、この系統周波数fがパワーコンディショナ10の制御限界の下限である周波数の下限閾値fl以下か否か、すなわち、f≦flか否かが判定される。ここで、周波数の下限閾値flは、パワーコンディショナ10の出力周波数の下限値fplである。この場合は、系統周波数fがflより小さくなることはないので、ステップS1では、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の下限か否かを判定することとなる。後述するように、flはfplよりも大きく設定することもでき、この場合は、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の下限以下か否かを判定する。
ステップS1での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の下限以下であれば(ステップS1,Yes)、無効電力演算部136は、ステップS2にて周波数偏差の値を周波数偏差の下限値とし、ステップS5の処理に進む。すなわち、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が周波数の下限閾値fl以下であるときは、周波数偏差の値を図4の関係特性に規定される周波数偏差の下限値である−Δf3に設定する。
ステップS5では、無効電力演算部136は、注入無効電力を直前に出力していた値とする。すなわち、無効電力演算部136は、直前に出力した無効電力を記憶しておき、当該直前に出力した無効電力を出力する。ここで、直前は一演算周期前である。なお、本制御処理を実施すると、この場合の直前に出力していた注入無効電力の値は、実質的に注入無効電力の下限値−Q1となる。そのため、この場合は、ステップS5において、注入無効電力を直前に出力していた値とする代わりに、注入無効電力をその下限値−Q1としてもよい。
ステップS1での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の下限以下でなければ(ステップS1,No)、無効電力演算部136は、ステップS3にて現在の系統周波数が制御限界の上限以上かを判定する。すなわち、系統周波数fがパワーコンディショナ10の制御限界の上限である周波数の上限閾値fu以上か否か、すなわち、f≧fuか否かが判定される。ここで、周波数の上限閾値fuは、パワーコンディショナ10の出力周波数の上限値fpuである。この場合は、系統周波数fがfuより大きくなることはないので、ステップS3では、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の上限か否かを判定することとなる。後述するように、fuはfpuよりも小さく設定することもでき、この場合は、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の上限以上か否かを判定する。
ステップS3での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の上限以上であれば(ステップS3,Yes)、無効電力演算部136は、ステップS4にて周波数偏差の値を周波数偏差の上限値とし、ステップS5の処理に進む。すなわち、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が周波数の上限閾値fu以上であるときは、周波数偏差の値を図4の関係特性に規定される周波数偏差の上限値Δf3に設定する。
上記したように、ステップS5では、無効電力演算部136は、注入無効電力を直前に出力していた値とする。すなわち、無効電力演算部136は、直前に出力した無効電力を記憶しておき、当該直前に出力した無効電力を出力する。ここで、直前は一演算周期前である。なお、本制御処理を実施すると、この場合の直前に出力していた注入無効電力の値は、実質的に注入無効電力の上限値Q1となる。そのため、この場合は、ステップS5において、注入無効電力を直前に出力していた値とする代わりに、注入無効電力をその上限値Q1としてもよい。
ステップS3での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の上限以上でなければ(ステップS3,No)、無効電力演算部136は、ステップS6にて周波数偏差演算部135が演算した周波数偏差(1/A−1/B)を用いて、ステップS7にて図4に示す周波数偏差と注入無効電力との関係特性に従って注入無効電力を演算する。
以上に説明した通り、本実施の形態によれば、無効電力演算部136が、現在の系統周波数が制御限界の下限以下または上限以上である場合は、直前に出力した無効電力を出力するようにしたので、電力系統2に停電が発生し、分散型電源装置1が制御限界に達し出力周波数に変化がなくなった場合でも、分散型電源装置1の単独運転を検出でき、分散型電源装置1を電力系統から解列させて安全を確保することができる。
なお、本実施の形態では、図5のステップS5にて注入無効電力を直前に出力していた値に設定するとしているが、上記したように、ステップS5において、注入無効電力をその下限値−Q1またはその上限値Q1とする処理を実施してもよい。この際、ステップS2またはステップS4で設定された周波数偏差(周波数偏差の下限値または上限値)の値を用い、ステップS6およびステップS7と同様にして図4に示す周波数偏差と注入無効電力との関係特性に従って注入無効電力を演算で求めてもよい。すなわち、ステップS2で設定された周波数偏差の下限値−Δf3を用いて注入無効電力の下限値−Q1を求め、あるいは、ステップS4で設定された周波数偏差の上限値Δf3を用いて注入無効電力の上限値Q1を求めてもよい。
なお、図5に示すように、ステップS5にて注入無効電力を直前に出力していた値とする場合には、当該処理はステップS2またはステップS4の処理結果を必要としないので、図5において、ステップS2およびステップS4を省略してもよく、この場合でも、本実施の形態と同様の効果を奏する。
また、図5の説明では、制御限界の上限(周波数の上限閾値fu)および制御限界の下限(周波数の下限閾値fl)は、パワーコンディショナ10の出力周波数の上限値fpuおよび下限値fplとしたが、パワーコンディショナ10に内蔵される周波数継電器(図示せず)の整定値とすることもできる。具体的には、周波数継電器は、周波数上昇継電器および周波数低下継電器を備えるので、制御限界の上限(周波数の上限閾値fu)を周波数上昇継電器の整定値とし、制御限界の下限(周波数の下限閾値fl)を周波数低下継電器の整定値とすることもできる。周波数継電器の整定範囲は周波数の実質的な制御範囲となるので、周波数継電器の整定値は制御限界の上下限とみなすこともできる。
制御限界の上限(周波数の上限閾値fu)を周波数継電器の整定範囲の上限値(周波数上昇継電器の整定値)とし、制御限界の下限(周波数の下限閾値fl)を周波数継電器の整定範囲の下限値(周波数低下継電器の整定値)とした場合でも、図5のステップS5の処理において、注入無効電力を直前に出力していた値とする代わりに、注入無効電力を下限値−Q1または上限値Q1としてもよい。つまり、この場合でも、本制御処理を実施すると、直前に出力していた注入無効電力の値は、実質的に注入無効電力の下限値−Q1または上限値Q1となる。
パワーコンディショナ10の出力周波数の制御範囲は、一般に周波数継電器の整定範囲より広く設計される。一般に周波数継電器の整定値は、系統の定格周波数が50Hzの場合、UFR=49.5Hz、OFR=51.0Hz、系統の定格周波数が60Hzの場合、UFR=58.2Hz、OFR=61.2Hzに設定される。ここで、UFR,OFRは、周波数低下継電器、周波数上昇継電器の整定値を表す。他方、パワーコンディショナ10の出力周波数の制御範囲は、例えば45Hzから65Hzまでのように、一般に周波数継電器の整定範囲より広く設計される。この例では、制御限界の上下限をパワーコンディショナ10の出力周波数の上下限値とする場合には、fl=45Hz、fu=65Hzとなる。他方、制御限界の上下限を周波数継電器の整定値とする場合には、系統の定格周波数が50Hzのときは、fl=49.5Hz、fu=51.0Hz、系統の定格周波数が60Hzのときは、fl=58.2Hz、fu=61.2Hzとなる。
なお、制御限界の上限(周波数の上限閾値fu)を周波数継電器の整定範囲の上限値(周波数上昇継電器の整定値)とパワーコンディショナ10の出力周波数の上限値fpuとの間の値とし、制御限界の下限(周波数の下限閾値fl)を周波数継電器の整定範囲の下限値(周波数低下継電器の整定値)とパワーコンディショナ10の出力周波数の下限値fplとの間の値とすることもできる。
周波数継電器は、系統周波数が整定値以上または整定値以下を検出したとしても、分散型電源装置1をすぐに解列することはなく、系統周波数の逸脱が一定の時限(一般に1秒)継続した場合に、解列するように設定される。一方、単独運転検出は、0.2秒以下の高速で検出することを求められている。従って、単独運転は周波数継電器で検出されることはない。周波数継電器は、分散型電源装置1が系統と解列していないときに周波数が低下あるいは上昇して整定値を超えたときに時限を持って動作する。
実施の形態2.
実施の形態1では、制御装置13が制御限界に達した場合でも、注入無効電力を特定の値とすることで単独運転検出を可能とする構成を示した。
しかし、制御に使用される系統周波数は、ノイズ等の外乱または瞬時停電により瞬時に変化することがあり、この場合、瞬時に変化した系統周波数により注入無効電力を特定の値とするため、単独運転検出が誤動作するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、ノイズ等の外乱または瞬時停電に対して単独運転検出が誤動作しない構成について説明する。
実施の形態1では、制御装置13が制御限界に達した場合には、無効電力出力をゼロにせずに、制御限界に達する直前に出力した無効電力を出力し、単独運転を検出するようにしている。
しかし、ノイズ等の外乱または瞬時停電により、制御に使用される系統周波数が瞬時に変動した場合は、パワーコンディショナ10の出力する周波数もその変動に追従する。このため、このような変動が発生したときは、出力周波数が制御限界に達する場合がある。
図6は、ノイズまたは瞬時停電により系統周期の計測値が影響を受ける様子を示した図である。図6(a)は、ノイズおよび瞬時停電がない場合の電圧波形を示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表す。系統周波数は系統周期から算出され、系統周期は隣接するゼロクロス間の時間で与えられる。ここで、ゼロクロスは電圧が負から正に変化するときの0Vの電位の時刻である。図6(a)では、系統周期は周期T1で与えられる。
図6(b)は、ノイズがある場合の電圧波形を示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表す。図6(b)に示すように、ノイズの存在により、この場合に計測される系統周期である周期T2は図6(a)の周期T1より短くなる。
また、図6(c)は、瞬時停電が発生した場合の電圧波形を示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表す。図6(c)に示すように、瞬時停電により、ゼロクロスの一つが発生しなくなり、この場合に計測される系統周期である周期T3は図6(a)の周期T1より長くなる。
このように、ノイズまたは瞬時停電により、系統周波数が瞬時に変動した場合でも、制御限界に達する直前に出力した無効電力を出力した場合には、制御装置13は単独運転状態と判断しパワーコンディショナ10の運転を停止する場合がある。しかし、このような変動は、ノイズまたは瞬時停電がなくなれば、元の周期に復帰するため、パワーコンディショナ10の運転は継続されることが望ましい。
図7は、本実施の形態に係る制御装置の制御処理のフローチャートである。図7に示す制御処理は、予め決められた演算周期で実行することができる。ここで、演算周期は、系統周波数の計測周期とすることができる。JEM1498の規定に従えば、図7に示す制御処理は5m秒ごとに実行される。なお、本実施の形態の構成は、図1から図4に示す実施の形態1の構成と同じである。
ステップS1にて、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の下限以下かを判定する。現在の系統周波数は周波数計測部133で計測された最新の系統周波数fであり、図6を用いて説明したようにして計測される。現在の系統周波数fがパワーコンディショナ10の制御限界の下限である周波数の下限閾値fl以下か否か、すなわち、f≦flか否かが判定される。ここで、周波数の下限閾値flは、パワーコンディショナ10の出力周波数の下限値fplである。
ステップS1での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の下限以下であれば(ステップS1,Yes)、無効電力演算部136は、ステップS2にて直前の周波数偏差が予め決められた第1の閾値以下かを判定する。すなわち、無効電力演算部136は、一演算周期前に演算された周波数偏差を記憶しておき、当該周波数偏差と第1の閾値との大小を判定する。直前の周波数偏差は、前回の処理時に後述のステップS8にて演算された周波数偏差である。第1の閾値は図4の−Δf3とすることができる。Δf3は例えば0.45Hzである。
ステップS2での判定の結果、直前の周波数偏差が第1の閾値以下であれば(ステップS2,Yes)、無効電力演算部136は、ステップS3にて周波数偏差の値を周波数偏差の下限値とし、ステップS7の処理に進む。すなわち、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の下限以下であり、かつ、直前の周波数偏差が第1の閾値以下のときは、周波数偏差の値を図4の−Δf3に設定する。ステップS7では、無効電力演算部136は、注入無効電力を直前に出力していた値とする。すなわち、無効電力演算部136は、直前に出力した無効電力を記憶しておき、当該直前に出力した無効電力を出力する。ここで、直前は一演算周期前である。
このように、現在の系統周波数が制御限界の下限に達したときであっても、直前の周波数偏差が第1の閾値以下の場合にのみ、ステップS3,S7の処理に進むことで、系統周波数が瞬時的に変動した場合に、ステップS3,S7の処理を実行してしまうことを回避できる。
ステップS2での判定の結果、直前の周波数偏差が第1の閾値以下でなければ(ステップS2,No)、ステップS8の処理に進む。すなわち、無効電力演算部136は、ステップS8にて周波数偏差演算部135が演算した周波数偏差(1/A−1/B)を用いて、ステップS9にて図4に示す周波数偏差と無効電力との関係特性に従って注入無効電力を演算する。
また、ステップS1での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の下限以下でなければ(ステップS1,No)、無効電力演算部136は、ステップS4にて現在の系統周波数が制御限界の上限以上かを判定する。すなわち、系統周波数fがパワーコンディショナ10の制御限界の上限である周波数の上限閾値fu以上か否か、すなわち、f≧fuか否かが判定される。
ステップS4での判定の結果、現在の系統周波数が制御限界の上限以上であれば(ステップS4,Yes)、ステップS5にて直前の周波数偏差が予め決められた第2の閾値以上かを判定する。第2の閾値は図4のΔf3とすることができる。
ステップS5での判定の結果、直前の周波数偏差が第2の閾値以上であれば(ステップS5,Yes)、無効電力演算部136は、ステップS6にて周波数偏差の値を周波数偏差の上限値とし、ステップS7の処理に進む。すなわち、無効電力演算部136は、現在の系統周波数が制御限界の上限以上であり、かつ、直前の周波数偏差が第2の閾値以上のときは、周波数偏差の値を図4のΔf3に設定する。ステップS7の処理は上記の通りである。
このように、現在の系統周波数が制御限界の上限に達したときであっても、直前の周波数偏差が第2の閾値以上の場合にのみ、ステップS6,S7の処理に進むことで、系統周波数が瞬時的に変動した場合に、ステップS6,S7の処理を実行してしまうことを回避できる。
ステップS5での判定の結果、直前の周波数偏差が第2の閾値以上でなければ(ステップS5,No)、ステップS8,ステップS9の処理に進む。ステップS8,ステップS9の各処理は上記の通りである。
以上に説明した通り、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、電力系統2に停電が発生し、分散型電源装置1が制御限界に達し出力周波数に変化がなくなった場合でも、分散型電源装置1の単独運転を検出でき、分散型電源装置1を電力系統から解列させて安全を確保することができる。
さらに、本実施の形態によれば、無効電力演算部136が、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下である場合は、一演算周期前に演算された周波数偏差が第1の閾値以下のときに限り、現在の前記系統周波数が制御限界の上限以上である場合は、一演算周期前に演算された周波数偏差が第2の閾値以上のときに限り、一演算周期前に出力した無効電力を出力するようにしたので、周波数の変動が瞬時的ではない場合に限り、一演算周期前に出力した無効電力を出力することとなり、制御装置13により計測され制御に使用される系統周波数がノイズ等の外乱または瞬時停電により瞬時に変動して出力周波数が制御限界に達した場合でも、単独運転として誤検知することを防ぎ、分散型電源装置1の運転を継続することができる。
なお、本実施の形態では、図7のステップS7にて注入無効電力を直前に出力していた値に設定するとしているが、実施の形態1で説明したように、ステップS7において、注入無効電力をその下限値−Q1またはその上限値Q1とする処理を実施してもよい。この際、ステップS3またはステップS6で設定された周波数偏差(周波数偏差の下限値または上限値)の値を用い、ステップS8およびステップS9と同様にして図4に示す周波数偏差と注入無効電力との関係特性に従って注入無効電力を演算で求めてもよい。すなわち、ステップS3で設定された周波数偏差の下限値−Δf3を用いて注入無効電力の下限値−Q1を求め、あるいは、ステップS6で設定された周波数偏差の上限値Δf3を用いて注入無効電力の上限値Q1を求めてもよい。
なお、図7に示すように、ステップS7にて注入無効電力を直前に出力していた値とする場合には、当該処理はステップS3またはステップS6の処理結果を必要としないので、図7において、ステップS3およびステップS6を省略してもよく、この場合でも、本実施の形態と同様の効果を奏する。
また、実施の形態1と同様に、制御限界の上限(周波数の上限閾値fu)および制御限界の下限(周波数の下限閾値fl)を、パワーコンディショナ10に内蔵される周波数継電器(図示せず)の整定値とすることもできる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
1 分散型電源装置、2 電力系統、3 負荷、5 電力供給部、10 パワーコンディショナ、11 インバータ、12 インバータ制御部、13 制御装置、14 連系リレー、15 電流検出器、16 単独運転検出装置、17 連系点、131 電圧計測部、132 高調波歪検出部、133 周波数計測部、134 単独運転判定部、135 周波数偏差演算部、136 無効電力演算部、137 無効電力注入判定部、138 加算部、139 出力電流制御部。

Claims (7)

  1. 分散型電源装置と電力系統との連系点での電圧から予め決められた計測周期で系統周波数を計測する周波数計測部と、
    前記周波数計測部の計測値を用いて周波数偏差を演算する周波数偏差演算部と、
    周波数偏差に対して前記電力系統に注入する無効電力を与えると共に周波数偏差がゼロの場合は無効電力をゼロとする予め決められた関係特性および前記周波数偏差演算部が演算した前記周波数偏差に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力を予め決められた演算周期で演算し出力する無効電力演算部と、
    前記周波数計測部の計測値を用いて前記分散型電源装置が単独運転状態であるか否かを判定する単独運転判定部と、
    を備え、
    前記無効電力演算部は、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下または上限以上である場合は、一演算周期前に出力した無効電力を出力することを特徴とする単独運転検出用の制御装置。
  2. 前記無効電力演算部は、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下である場合は、前記周波数偏差の値を前記関係特性に規定される周波数偏差の下限値とした後、一演算周期前に出力した無効電力を出力することに代えて、前記関係特性と当該周波数偏差の下限値とに基づいて演算した無効電力を出力し、現在の前記系統周波数が制御限界の上限以上である場合は、前記周波数偏差の値を前記関係特性に規定される周波数偏差の上限値とした後、一演算周期前に出力した無効電力を出力することに代えて、前記関係特性と当該周波数偏差の上限値とに基づいて演算した無効電力を出力することを特徴とする請求項1に記載の単独運転検出用の制御装置。
  3. 前記無効電力演算部は、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下である場合は、一演算周期前に演算された周波数偏差が第1の閾値以下のときに限り、現在の前記系統周波数が制御限界の上限以上である場合は、一演算周期前に演算された周波数偏差が第2の閾値以上のときに限り、一演算周期前に出力した無効電力を出力することを特徴とする請求項1に記載の単独運転検出用の制御装置。
  4. 前記制御限界の上限および下限は、前記分散型電源装置が備えるパワーコンディショナの出力周波数の上限値および下限値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の単独運転検出用の制御装置。
  5. 前記制御限界の上限および下限は、前記分散型電源装置が備えるパワーコンディショナに内蔵される周波数継電器の整定値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の単独運転検出用の制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の単独運転検出用の制御装置を備えることを特徴とする単独運転検出装置。
  7. 電力系統に連系する分散型電源装置が単独運転状態であるか否かを系統周波数の計測値を用いて判定する単独運転検出装置に適用される単独運転検出方法であって、
    前記単独運転検出装置が、前記分散型電源装置と前記電力系統との連系点での電圧から予め決められた計測周期で系統周波数を計測するステップと、
    前記単独運転検出装置が、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下または上限以上であるか否かを判定するステップと、
    前記単独運転検出装置が、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下または上限以上ではないと判断したときは、前記系統周波数の計測値を用いて周波数偏差を演算した後、周波数偏差に対して前記電力系統に注入する無効電力を与えると共に周波数偏差がゼロの場合は無効電力をゼロとする予め決められた関係特性および演算された前記周波数偏差に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力を予め決められた演算周期で演算して出力し、現在の前記系統周波数が制御限界の下限以下または上限以上であると判断したときは、一演算周期前に出力した無効電力を出力するステップと、
    を含むことを特徴とする単独運転検出方法。
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