JP4671487B2 - 中空成形機の型締装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空成形機の型締装置に関し、詳しくは成形金型間を最大限に開口してパリソンや中空成形品の移動をスムースにできるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
中空成形機は、押出機のダイスから吐出されたパリソンを成形金型内に導入して、パリソン内にエアを吹き込んで成形金型の内面に刻設したキャビティによって中空成形品を成形するものであり、成形金型を開放あるいは閉鎖するための型締装置が備えてある。
【0003】
型締装置は、適宜の可動台に複数本のタイバーが水平に、かつ軸方向へ移動可能に挿通・配置されていて、タイバーの一方端には前方プラテンが、他方端には後方支持プレートが固着されている。また、タイバーにはスライドカラーが嵌合され、このスライドカラーに後方プラテンが連結されている。
【0004】
前方プラテンには一対の成形金型の前方金型が、また後方プラテンには一対の成形金型の後方金型が装着されている。また、後方プラテンとプラテン支持プレートとの間には型締駆動機構が介在・連結してある。
【0005】
成形金型は、一対の半割状金型を対面して向き合わせて構成し、この半割状金型同士でパリソンを挟持し、半割状金型は型締駆動機構の操作で互いに開放したり、あるいは閉鎖したりする。
【0006】
中空成形機の型締装置にあっては、成形金型を保持するプラテンの角隅を貫通する複数本のタイバーが使用されているタイプと、成形金型を保持するプラテンの下方隅部を貫通する複数本のタイバーが使用されているタイプとに大別される。
【0007】
前者はプラテンの角隅を貫通する複数本のタイバーが使用されているので、成形金型の成形面に充分に高い成形圧を付与できるものの、成形前のパリソンや成形された中空成形品を成形金型の成形面に対して移動する際、パリソンや成形品の大きさ・形状によっては上方に位置するタイバーが邪魔になる場合がある。
【0008】
後者はプラテンの下方隅部を貫通する複数本のタイバーが使用されているので、成形前のパリソンや成形された中空成形品を成形金型の成形面に対して移動する際に邪魔になるタイバーは無いものの、成形金型の成形面に充分に高い成形圧を付与する点では難がある。
【0009】
そこで、前者の中空成形機の型締装置において上方に位置するタイバーを分割式として、成形金型を閉鎖する際には、分割したタイバーの端部同士を連結して、成形金型の成形面に充分に高い成形圧を付与できるようにし、成形用金型を開放して、成形前のパリソンや成形された中空成形品を成形金型の成形面に対して移動する際には、連結してあったタイバーを分割してパリソンや中空成形品をスムースに移動できるようにしたものが見られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このようにタイバーを分割式とした中空成形機の型締装置であっても、分割したタイバーの各々の端部に成形した係合部の構造が複雑、かつ大型となり、これが、成形金型のパーティング面より僅かながらも突出し、そのためパリソンや中空成形品の大きさ・形状によっては、それらを成形金型の成形面より取り出す際に支障をきたす場合が生じ得るものである。また、これに対処するために型締デーライト(成形用金型の型締開閉ストローク)を大きくすると、タイバーが長形になるなど型締装置の全体が大型となり得るものである。
【0011】
本発明は中空成形機の型締装置であって、型締デーライト(成形用金型の型締開閉ストローク)を必要最小限にすると共に、成形金型間を最大限に開口してパリソンや中空成形品の移動をスムースにできるようにしたものであり、しかも型締後の成形金型に与えられる型締圧力および金型内に掛かる吹込圧力が平衝化し、型締装置の大型化を抑えることができるものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前方プラテンによって保持された前方金型と、後方プラテンによって保持された後方金型と、両金型下方に位置する直棒式タイバーに沿って案内される後方プラテンと、前方プラテンに直棒式タイバーによって連結される、後方プラテンの後方に配設したプラテン支持プレートと、後方プラテンおよびプラテン支持プレートに連結している型締駆動機構と、両金型の両側方かつ上方に位置し、先端に係合部を形成した上方に位置する分割式タイバーとから構成した中空成形機の型締装置であって、前記型締駆動機構は、電動機により回転するディスクと、これに直径方向で相対向して回動可能に連結した一対のリンクアームとを備え、前方のリンクアームを後方プラテンの背部に回動自在に連結し、後方のリンクアームをプラテン支持プレートに回動自在に連結しており、分割式タイバーは、前方プラテンに装着された前方タイバーと後方プラテンに装着された後方タイバーとからなり、前方タイバーの先端に一方の係合部が形成され、後方タイバーの先端に他方の係合部が形成されていると共に、それら係合部は相互に対向して構成し、前方金型および後方金型の開放時には、電動式の型締駆動機構の作動による後方プラテンの移動で一方の係合部が係合解除した他方の係合部より離脱し、かつ一方の係合部および他方の係合部は前方プラテン、後方プラテン、プラテン支持プレートの移動で離反方向に移行すると共に、前方タイバーに設けたタイバー駆動機構の作動で一方の係合部が後退して両係合部先端が前方金型および後方金型のパーティング面と面一状態となり、前方金型および後方金型の閉鎖時あるいは閉鎖直前には、一方の係合部および他方の係合部は電動式の型締駆動機構の作動による前方プラテン、後方プラテン、プラテン支持プレートの移動で接近方向に移行すると共に、前方タイバーに設けたタイバー駆動機構の作動で一方の係合部が前進して前方金型のパーティング面より突出状態となり、かつ電動式の型締駆動機構の作動によるプラテン支持プレートの移動で一方の係合部が他方の係合部に後方金型のパーティング面近傍にて係合されて分割式タイバーが剛直状になることを特徴としている。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の中空成形機の型締装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
は本発明の実施形態を示し、この中空成形機の型締装置は、成形金型1を有し、成形金型1は、前方プラテン2a,および後方プラテン2bを介して2本の直棒式タイバー31,32および2本の分割式タイバー41,42によって移動または案内されるようになっており、これら直棒式タイバー31,32、分割式タイバー41,42は成形金型1の外側に配設してある。
【0044】
成形金型1の一方は前方プラテン2aに固着した前方金型1aで、他方は後方プラテン2bに固着した後方金型1bであり、前方プラテン2aは直棒式タイバー31,32を介してプラテン支持プレート5と連結されている。
【0045】
に示すように、後方プラテン2bとプラテン支持プレート5との間には、サーボモータなどの電動機による型締駆動機構6が配置されており、この型締駆動機構6は、電動機により回転するディスク6cとこれに直径方向で相対向して回動可能に連結した一対のリンクアーム6a、6bとを備えている。前方リンクアーム6aによって後方プラテン2bおよび後方金型1bを矢印BまたはB’の方向に、後方リンクアーム6bによってプラテン支持プレート5を矢印Cまたは矢印C’の方向に移動させることができる。
【0046】
なお、後方プラテン2bは直棒式タイバー31,32に沿ってスライドカラー71b,72bを介して摺動可能に装着されている。
【0047】
直棒式タイバー31,32は、成形金型1の下方に位置し、その一方端を前方プラテン2aの下方隅部に締結し、他方端をプラテン支持プレート5の下方隅部に締結してある。
【0048】
分割式タイバー41,42は、前方タイバー41a,42aと後方タイバー41b,42bとからなり、前方タイバー41a,42aの先端には一方の係合部4として突型係合部411a,421aが設けられ、後方タイバー41b,42bの先端には他方の係合部4としてロック型係合部411b ,421bが設けられており、突型係合部411a,421aとロック型係合部411b ,421bとが係合して一体化した剛直状のタイバーとなる。
【0049】
前方タイバー41a,42aは、前方プラテン2aの上方に位置し、前方スライドカラー71a,72aを介して摺動可能に装着されている。
【0050】
後方タイバー41b,42bは、後方プラテン2bおよびプラテン支持プレート5の上方に位置し、固定カラー81b,82bにより後方プラテン2bに固定されスライドブッシュ(図示せず)およびプラテン支持プレート5の後尾スライドカラー71c、72cを介して摺動可能に装着されている。
【0051】
前方タイバー41a,42aの前方部(係合部の反対側)にはエアシリンダーなどのタイバー駆動機構9を備え、このタイバー駆動機構9を作動させて前方プラテン2aの移動とは別に前方タイバー41a,42aを必要に応じて突出させたり、引っ込ませたりして、突型係合部411a,421aを前進・後退できるようにしてある。
【0052】
また、後方タイバー41b,42bの前方部側は、図に示すように後方タイバー41b,42bの先端にロック型係合部411b,421bを開閉自在に軸着し、それに続けて弾発材121,122を備え、この個所を後方プラテン2bの前面に取付けたハウジング141,142で覆った態様としてある。
【0053】
なお、符番131、132は、貫通孔とピンの組合わせによる案内部であり、ロック型係合部411b,421bの開閉をスムーズにさせるものである。
【0054】
後方タイバー41b,42bの後部には、移動したプラテン支持プレート5が当接して、タイバー41b,42bを矢印C方向に移動することによりロック型係合部411b,421bを弾性体121,122を抑制しながらハウジング141、142内に納めるための係止体151,152が設けてある。
【0055】
このロック型係合部411b,421bの各先端は、あらかじめ後方金型のパーティング面10と面一状態となるように設計・配置してある。
この型締装置の動作を説明する。
【0056】
成形金型1が開放状態となっている際は、分割式タイバー41,42は図に示すように、この前方タイバー41a,42aは、前方プラテン2aに追随して成形金型1の開放方向に移行していると共に、エアシリンダーなどのタイバー駆動機構9が作動して、突型係合部411a,421aの各先端が前方金型1aのパーティング面10と面一状態となっている。
【0057】
また、後方タイバー41b,42bは、後方プラテン2bに追随して成形金型1の開放方向に移行していると共に、ロック型係合部411b,421bはあらかじめ設計・配置されたように後方金型1bのパーティング面10と面一状態であり、ハウジング141,142内の弾性材121,122の抑止が解除されロック型係合部411b、421bは開放の状態となっている。
【0058】
この状態から成形金型1を閉鎖状態とするには、先ず、エアシリンダーなどのタイバー駆動機構9を作動させて突型係合部411a、421aを、金型パーティグ面10より移行して突出させる。突型係合部411a、421aの突出開始と同時に、電動機による型締駆動機構6を伸長方向に作動させて、前方リンクアーム6aを介して後方プラテン2bを矢印B′の方向に移動させ、後方リンクアーム6bを介してプラテン支持プレート5を同調機構(図示せず)により矢印Cの方向に移動させて、プラテン支持プレート5に連結する直棒式タイバー31、32を介して前方金型1a・前方プラテン2aを矢印A方向に移動させると共に、後方金型1b・後方プラテン2bを矢印B′の方向に移動させて、図に示すように、成形金型1が閉鎖されるようにする。
【0059】
これに伴って、係止体151,152より距離を有して位置していたプラテン支持プレート5が係止体151,152に近接し、当接する。
【0060】
さらに移動を続けると、ロック型係合部411b,421bは、弾性体121,122を抑制しながらハウジング141,142内に納められると共に、ロック型係合部411b,421bは、突型係合部411a、421aを把持して、図に示すように閉塞の状態にして、係合部4が係合して一体化した剛直状のタイバーとする。これと同時に成形金型1が閉鎖される。
【0061】
なお、タイバー駆動機構9による突型係合部411a、421aの移行は、ロック型係合部411b、421bが開放状態であれば、電動機による型締駆動機構6を伸長の作動と同時であってもよい。
【0062】
次に、成形金型1を閉鎖状態から開放状態にするのは、先ず、電動機による型締駆動機構6を短縮方向に作動させて、前方リンクアーム6aを介して後方金型1b・後方プラテン2bを矢印Bの方向に移動させ、後方リンクアーム6bを介してプラテン支持プレート5を同調機構(図示せず)により矢印C’の方向に移動させる。これにより、ロック型係合部411b,421bは、弾性体121,122の抑制が解除されながらハウジング141,142内から案内部131,132に沿って出ると共に、把持していた突型係合部411a、421aを、図に示すように開放の状態にして、係合部4を係合から分離して分割状のタイバーとなる。これに伴い、係止体151,152に当接していたプラテン支持プレート5が、係止体151,152より離反する。さらに移動を続けると、前方金型1a・前方プラテン2aを矢印方向A′の方向に移動させると共に、後方金型1b・後方プラテン2bを矢印Bの方向に移動させて図に示すように成形金型1を開放にさせる。
【0063】
この状態で、タイバー駆動機構9を作動させて、前方タイバー41a、42aを移行させて、突型係合部411a、421aをロック型係合部411b、421b内より離脱させて、ほぼ成形金型1のパティング面10まで後退させる。
【0064】
なお、タイバー駆動機構9による突型係合部411a、421aの移行は、ロック型係合部411b、421bが開放状態であれば、成形金型1の解放後に行ってもよく、あるいはロック型係合部411b、421bの開放直後であってもよい。
【0065】
本発明の中空成形機の型締装置を上記のように、成形金型と電動機による型締駆動機構と分割式タイバーとから構成し、分割式タイバーは、前方タイバーと後方タイバーとからなり、先端の係合部は相互に対向していると共に、成形金型の開放時には、前方タイバーに設けたタイバー駆動機構の作動により係合部が後退して両係合部先端が前方金型および後方金型のパーティング面と面一状態となると共に、電動機による型締駆動機構の作動による後方プラテン、プラテン支持プレートによって係合部同士の係合が解除され、また、成形金型の閉鎖時あるいは閉鎖直前には、タイバー駆動機構の作動で係合部が前進すると共に、電動機による型締駆動機構の作動による後方プラテン・プラテン支持プレートによってパーティング面近傍にて係合部同士を係合させるものを説明したが、この型締装置にあって、型締駆動機構が単数の電動機によるものに限らず、複数の電動機によるものであってもよく、例えば後方プラテンあるいはプラテン支持プレート側に高速・小減速比タイプの電動機を配し、プラテン支持プレート(あるいは後方プラテン)側に低速・高減速比タイプの電動機を配することにより、成形金型を開放状態から閉鎖状態にする際、最初は高速・小減速比タイプの電動機の作動によって高速閉鎖方向とし、閉鎖に近くは低速・高減速比タイプの電動機の作動によって低速閉鎖を完了させることができる。
【0066】
イバー駆動機構の駆動源は、エアーや油圧シリンダによる圧力方式、サーボモータによる電動方式などから適宜選択される。
【0067】
前方タイバーと後方タイバーとに分割したタイバーの先端の係合部は、図に示したロック方式以外、凹部と凸部による嵌合方式、ねじ嵌合方式、溝と突起による係着方式など前方タイバーと後方タイバーとの近接動作よって着脱可能なものであればよい。
【0068】
分割式タイバーには、パリソンや中空成形品の大きさ・形状によって、それらを成形金型の成形面より取り出す際に支障をきたさない配置とする。
【0069】
【発明の効果】
本発明の中空成形機の型締装置を、成形金型と電動機による型締駆動機構と分割式タイバーとから構成し、分割式タイバーは、前方タイバーと後方タイバーとからなり、先端の係合部は相互に対向していると共に、成形金型の開放時には、前方タイバーに設けたタイバー駆動機構の作動により係合部が後退して両係合部先端が成形金型のパーティング面と面一状態となると共に、電動機による型締駆動機構の作動による後方プラテン、プラテン支持プレートによって係合部同士の係合が解除され、また、成形金型の閉鎖時あるいは閉鎖直前には、タイバー駆動機構の作動で前方タイバー側の係合部が前進すると共に、電動機による型締駆動機構の作動による後方プラテン・プラテン支持プレートによってパーティング面近傍にて係合部同士を係合させる構成としてあるので、型締デーライト(成形用金型の型締開閉ストローク)を必要最小限に出来ると共に、成形金型間を最大限に開口してパリソンや中空成形品の移動をスムースに行うことができる。しかも型締後の成形金型に与えられる型締圧力および金型内に掛かる吹込圧力が平衝化し、型締装置の大型化を抑えることができる。
【0070】
【0071】
これに加えて、電動機による型締駆動機構とし、かつ係合部がタイバー駆動機構の作動で前進・後退できるようにしてあるので、成形金型を閉鎖させる際、閉鎖開始時は高速とし、閉鎖終了前にスローダウンして閉鎖するなどのコントローラが行ない易いと共に、前進してくる係合部の把握時も低速となるので、確実に係合部同士を係合させることができる。また、成形金型を開放させる際、開放開始時は低速とし、これをスローダウンして開放できると共に、後退する係合部の開放時も低速となるので、安全、かつ確実に係合部同士を開放させることができる。
【0072】
しかも、型締駆動機構の電動機とタイバー駆動機構の駆動源を同調させコンピューター管理を行うにも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる型締装置の正面図。
【図2】 本型締装置の型締動作の第1ステップ。
【図3】 本同型締装置の型締動作の第2ステップ。
【符号の説明】
1…成形金型
1a…前方金型
1b…後方金型
2a…前方プラテン
2b…後方プラテン
31,32…直棒式タイバー
4…係合部
41,42…分割式タイバー
41a,42a…前方タイバー
41b,42b…後方タイバー
411a,421a…雄型係合部、突型係合部
411b,421b…雌型係合部、ロック型係合部
5…プラテン支持プレート
6…型締駆動機構
6a…前方リンクアーム
6b…後方リンクアーム
9…タイバー駆動機構
10…パーティング面
121,122…弾性体
131,132…案内部
141,142…ハウジング
151,152…係止体

Claims (1)

  1. 前方プラテンによって保持された前方金型と、後方プラテンによって保持された後方金型と、両金型下方に位置する直棒式タイバーに沿って案内される後方プラテンと、前方プラテンに直棒式タイバーによって連結される、後方プラテンの後方に配設したプラテン支持プレートと、後方プラテンおよびプラテン支持プレートに連結している型締駆動機構と、両金型の両側方かつ上方に位置し、先端に係合部を形成した上方に位置する分割式タイバーとから構成した中空成形機の型締装置であって、
    前記型締駆動機構は、電動機により回転するディスクと、これに直径方向で相対向して回動可能に連結した一対のリンクアームとを備え、前方のリンクアームを後方プラテンの背部に回動自在に連結し、後方のリンクアームをプラテン支持プレートに回動自在に連結しており、
    分割式タイバーは、前方プラテンに装着された前方タイバーと後方プラテンに装着された後方タイバーとからなり、前方タイバーの先端に一方の係合部が形成され、後方タイバーの先端に他方の係合部が形成されていると共に、それら係合部は相互に対向して構成し、前方金型および後方金型の開放時には、電動式の型締駆動機構の作動による後方プラテンの移動で一方の係合部が係合解除した他方の係合部より離脱し、かつ一方の係合部および他方の係合部は前方プラテン、後方プラテン、プラテン支持プレートの移動で離反方向に移行すると共に、前方タイバーに設けたタイバー駆動機構の作動で一方の係合部が後退して両係合部先端が前方金型および後方金型のパーティング面と面一状態となり、前方金型および後方金型の閉鎖時あるいは閉鎖直前には、一方の係合部および他方の係合部は電動式の型締駆動機構の作動による前方プラテン、後方プラテン、プラテン支持プレートの移動で接近方向に移行すると共に、前方タイバーに設けたタイバー駆動機構の作動で一方の係合部が前進して前方金型のパーティング面より突出状態となり、かつ電動式の型締駆動機構の作動によるプラテン支持プレートの移動で一方の係合部が他方の係合部に後方金型のパーティング面近傍にて係合されて分割式タイバーが剛直状になることを特徴とする中空成形機の型締装置。
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