JP4669761B2 - ジョークラッシャおよび自走式破砕機 - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る自走式破砕機1を示す斜視図である。なお、本実施形態では説明の便宜上、図1中の右側を前方側、左側を後方側とする。
以下に、ジョークラッシャ30の詳細について説明する。
図2から図4において、ジョークラッシャ30は、前述のように背壁プレート32に固定された固定ジョー35と、この固定ジョー35に対して揺動するスイングジョー36とを備えている。スイングジョー36の背面には、スイングジョー36の反力を受ける反力受リンク機構60と、スイングジョー36を反力受リンク機構60側に所定の付勢力で付勢する付勢機構70とを備えている。
リンクプレート61は、図2に示されるように、スイングジョー36背面のほぼ全幅にわたって当接される板状部材で、反力受リンク機構60がダウンスラストタイプとなるように、スイングジョー36に対して斜め上方から下方に向けて当接されている。このリンクプレート61の一端は、スイングジョー36背面に設けられた当接部361に当接されている。また、リンクプレート61の他端は、トグルリンク64に設けられた当接部641に当接されている。これにより、リンクプレート61は、スイングジョー36およびトグルリンク64間に挟持されている。ここで、当接部361,641には、断面略円弧凹状の凹状部362,642が形成されており、リンクプレート61は、凹状部362,642の円弧中心をそれぞれの揺動中心として揺動可能となっている。
このようなロックシリンダ65では、ロッド66あるいはロッド66端部のピストンがシリンダ本体67との間で締まり嵌めとなっており、通常両者がロックされている。ロッド66を通してこの締まり嵌めの部分に油圧を導入すると、シリンダ本体67の周壁が外側に膨出し、これにより両者の抵抗が低減してロックが解除され、ロッド66をシリンダ本体67に対して進退可能となる。したがって、ロッド66をシリンダ本体67内部の任意の位置でロックできるようになっている。
なお、チークプレート311の材料としては、高い耐摩耗性を有する材料が好ましく、本実施形態では固定ジョー35およびスイングジョー36と同じハイマンガン鋳鋼が採用されている。
また、チークプレート311において側壁プレート31に対向する面には、チークプレート311の軽量化を図るために適宜凹部が形成されていてもよい。
下部チークプレート311Bの取付ボルト312のうち一方は、出口隙間調整用リンク機構62によるスイングジョー36の出口隙間調整範囲内に対応する領域に配置されており、通常の運転時には、スイングジョー36に覆われて、破砕室34Aの空間内に露出しない。
ウェッジ80は、動歯364と同様の材料で構成され、例えばハイマンガン鋳鋼などが採用でき、図5に示されるように、断面略台形の棒状に形成されている。またウェッジ80は、固定ジョー35に対向する面80A、つまり破砕室34A内部に露出する面80Aに断面略三角形の凹部81を有している。凹部81は、互いに略等間隔に複数箇所(本実施形態では四カ所)形成され、これらの凹部81には、ウェッジ80をスイングジョー本体363に固定するための固定孔82が穿設されている。
凹状部861は、ウェッジ80の長手方向に沿って細長形状に形成されており、ウェッジ80がスイングジョー本体363に対して固定された状態では、凹状部861は、鉛直方向にほぼ直交する方向(水平方向)に沿って形成されている。凹状部861が水平方向に沿って形成されることにより、ホッパ26から投入される原材料が凹状部861に詰まるなどの不具合をより確実に防止できる。例えば原材料に鉄筋などが混入している場合では、凹状部861が水平方向に沿って配置されているのに対し、原材料は鉛直方向上側から投入されるので、鉄筋が凹状部861に引っかかるなどの不具合を確実に防止できる。
以下に、ジョークラッシャ30の動作について説明する。
まず、油圧モータの駆動によってプーリ38をVベルトを介して回転させて、メインシャフト37を回転させると、メインシャフト37の偏心部分に軸支されたスイングジョー36が揺動する。この時、スイングジョー36下部側は、ダウンスラストタイプの反力受リンク機構60によって支持されているので、リンクプレート61がトグルリンク64側の凹状部642の円弧中心を揺動中心として揺動することにより、スイングジョー36が固定ジョー35に対して近接離間するように揺動する。この揺動運動により、スイングジョー36および固定ジョー35は、これらの間に投入された原材料を破砕して、破砕物を下端間の出口隙間Wから排出コンベア50に排出する。
ウェッジ80を取り外した後、動歯364を上方に吊り上げ、凹部366と突出部365との係合を外し、動歯364を取り外す。
取付部86が、破砕室34Aに露出する面80Aに形成されているので、ウェッジ80の着脱作業時には、ウェッジ80を引き出さずにフック91を取り付けてワイヤ93に接続することができるから、ウェッジ80の着脱作業を容易かつ安全に行える。また、作業者がウェッジ80を支える必要がないので、特にウェッジ80が大重量である場合でも着脱作業を大幅に簡略化できる。
凹状部は、中央の深さ寸法が大きくなる略楕円形状に形成されているものに限らず、例えば三角形状や、矩形状など、任意の形状を採用できる。
吊上部材は、フックによるものに限らず、取付部に取付可能でウェッジを吊り上げることができる任意の構成のものが採用でき、例えばシャックルのみによるものであってもよく、また前記実施形態のようにフックおよびシャックルの両方を用いてもよい。
取付部は、スイングジョー本体に取り付けられた状態で鉛直方向の直交方向に沿って形成されているものに限らず、例えば当該直交方向に対してある程度の角度を有して形成されていてもよい。つまり、取付部が、例えば前記直交方向に対して±45°ぐらいであれば、また、取付部は、必ずしも前記直交方向にほぼ沿って形成されていなくてもよく、例えば鉛直方向に沿って形成されていてもよい。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (3)
- ジョークラッシャにおいて、
固定ジョーと、
この固定ジョーに対して揺動するとともに、スイングジョー本体に動歯を取り付けた構造のスイングジョーと、
前記固定ジョーと前記スイングジョーとを支持するクラッシャフレームと、
前記動歯を前記スイングジョー本体に固定するウェッジとを備え、
前記ウェッジの前記固定ジョーに対向する面には、当該ウェッジを吊り上げるための吊上部材が取付可能な取付部が形成されており、
前記取付部は、前記吊上部材が挿入される凹状部と、前記吊上部材が係合する係合部とを備え、前記凹状部は、前記ウェッジが前記スイングジョー本体に固定された状態で、鉛直方向に対して略直交する方向に沿って形成されている
ことを特徴とするジョークラッシャ。 - 請求項1に記載のジョークラッシャにおいて、
前記取付部は、前記動歯の幅方向両端側に形成されている
ことを特徴とするジョークラッシャ。 - 請求項1または請求項2に記載のジョークラッシャを備えたことを特徴とする自走式破砕機。
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JP2005248233A JP4669761B2 (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | ジョークラッシャおよび自走式破砕機 |
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