JP2005296783A - 破砕装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的大きなサイズの被破砕物でも被破砕物が逃げることなく破砕することができ、もって作業能率の向上が達成できる破砕装置を提供する。
【解決手段】上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケース31内に、駆動装置により回転される可動破砕体38を備える。ケースの前壁28内面に設けられ、可動破砕体38との間で被破砕物を破砕する破砕用突起46aを有する固定破砕体46を備える。前壁28設ける固定破砕体46に、可動破砕体38の上部より高い位置にて可動破砕体38側に突出する突出部50を設ける。この突出部50により被破砕物の浮き上がりを防止し、能率よく破砕する。また、この突出部50の代わりに、固定破砕体を弧状あるいは傾斜形状にしたり、突出量の大きい破砕用突起を設ける。
【選択図】 図4
【解決手段】上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケース31内に、駆動装置により回転される可動破砕体38を備える。ケースの前壁28内面に設けられ、可動破砕体38との間で被破砕物を破砕する破砕用突起46aを有する固定破砕体46を備える。前壁28設ける固定破砕体46に、可動破砕体38の上部より高い位置にて可動破砕体38側に突出する突出部50を設ける。この突出部50により被破砕物の浮き上がりを防止し、能率よく破砕する。また、この突出部50の代わりに、固定破砕体を弧状あるいは傾斜形状にしたり、突出量の大きい破砕用突起を設ける。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ケース内に設けた破砕ローラを回転することによりコンクリートブロック、玉石、岩等を破砕する破砕装置に係り、特に投入口から被破砕物を効率良く破砕可能にする構成に関する。
コンクリート建造物等を解体することにより得られるコンクリートブロックや、玉石、岩等を所定の大きさに破砕して再利用に供することが行われている。この破砕には、例えば特許文献1に記載のような破砕装置が用いられている。この破砕装置は、図7(A)、(B)の作用説明図に示すように、コンクリート解体物等の被破砕物が投入されるケース31と、このケース内に互いに対面するように設けられた2枚の回転板35と、この対向する回転板35間に配置され、かつ両回転板35間を連結する複数本の軸36および各軸36にそれぞれ回転自在に嵌合した破砕ローラ37からなる可動破砕体38と、前記可動破砕体38を回転させる不図示の回転駆動装置と、前記可動破砕体38が回転中に対向するケース31内の位置に設けられ、可動破砕体38との間で被破砕物を破砕する固定破砕体46(前壁28に固定されるもののみを示す)とを備えたものである。
そして、この特許文献1記載の破砕装置は、ケース31に設けた前壁28側は平板状をなして垂直に設けられ、この前壁28には破砕用突起46aを有する固定破砕体46が設けられる。
上述した特許文献1に記載の破砕装置において、破砕作業時にケース上面の投入口から投入された被破砕物60は、可動破砕体38の上面に乗り、可動破砕体38の回転と共に前壁28と可動破砕体38との間に至り、固定破砕体46と可動破砕体38との間で破砕される。
ここで、前記特許文献1の破砕装置においては、前壁28は垂直に設けられており、図7(A)に示すように、可動破砕体38の頂部の破砕ローラ37が動作線S1で示すようにほぼ水平方向から斜め下向きになるように前壁28側に動くことにより、所定のサイズの被破砕物60(破砕装置の規模にもよるが例えば径D1が20cm程度の被破砕物)は、頂部の破砕ローラ37と、固定破砕体46との間で挟まれて破砕することができる。
しかし、図7(B)に示すように、比較的大きなサイズの被破砕物60(例えば径D2が30cm程度の被破砕物)の場合は、動作線S2で示すように、不図示の後壁側に位置して斜め上方に動いている破砕ローラ37と固定破砕体46との間で被破砕物60が挟まれるため、被破砕物60は矢印Uで示すように上方に押し上げられ、破砕することができない。このため、比較的大きなサイズの被破砕物を破砕する場合には破砕能率を向上させることが困難であるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、比較的大きなサイズの被破砕物でも被破砕物が逃げることなく破砕することができ、もって作業能率の向上が達成できる破砕装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の破砕装置は、上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、可動破砕体の上部より上方に位置する箇所に可動破砕体側に突出する突出部を有する固定破砕体を設けたことを特徴とする。
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、可動破砕体の上部より上方に位置する箇所に可動破砕体側に突出する突出部を有する固定破砕体を設けたことを特徴とする。
(2)また、本発明の破砕装置は、上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように弧状に形成した固定破砕体を設けたことを特徴とする。
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように弧状に形成した固定破砕体を設けたことを特徴とする。
(3)また、本発明の破砕装置は、上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように傾斜させた固定破砕体を設けたことを特徴とする。
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように傾斜させた固定破砕体を設けたことを特徴とする。
(4)また、本発明の破砕装置は、上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、可動破砕体の頂部より上方に位置する箇所に可動破砕体側に突出する突出部を有する固定破砕体を設けたことを特徴とする。
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、可動破砕体の頂部より上方に位置する箇所に可動破砕体側に突出する突出部を有する固定破砕体を設けたことを特徴とする。
(5)また、本発明の破砕装置は、前記(1)から(4)までのいずれかに記載の破砕装置において、
前記固定破砕体は、前記前壁に設ける固定破砕体と、前壁の反対側の後壁に設ける固定破砕体と、下部に設ける固定破砕体とを備え、
前記下部に設ける固定破砕体は、破砕された被破砕物を落下させる被破砕物の通過可能な構造を有するとともに、前記ケースに対してケースの下部に設けた開口部に対して着脱自在または開閉自在に設けたことを特徴とする。
前記固定破砕体は、前記前壁に設ける固定破砕体と、前壁の反対側の後壁に設ける固定破砕体と、下部に設ける固定破砕体とを備え、
前記下部に設ける固定破砕体は、破砕された被破砕物を落下させる被破砕物の通過可能な構造を有するとともに、前記ケースに対してケースの下部に設けた開口部に対して着脱自在または開閉自在に設けたことを特徴とする。
前記(1)の発明においては、ケースの前壁に、可動破砕体の上部より上方に位置する箇所に可動破砕体側に突出する突出部を有する固定破砕体を設けたので、比較的サイズの大きい被破砕物が可動破砕体と前壁に設けられた固定破砕体との間で挟持されて上方へ浮き上がろうとしたとき、前記突出部により浮き上がりが防止されるので、可動破砕体と固定破砕体との間で被破砕物を破砕することができ、破砕能率が向上する。
前記(2)、(3)の発明においては、ケースの前壁に設ける固定破砕体を、その上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように弧状にまたは傾斜させて形成したので、前記(1)と同様に、サイズの大きい被破砕物が可動破砕体と前壁に設けた固定破砕体との間で挟持されて上方へ浮き上がろうとしたとき、弧状にまたは傾斜させて形成した固定破砕体により浮き上がりが防止されるので、可動破砕体と固定破砕体との間で被破砕物を破砕することができ、破砕能率が向上する。
前記(4)の発明においては、前壁に設ける固定破砕体の上部に、この固定破砕体に設ける他の破砕用突起よりも可動破砕体側に突出させた破砕用突起を設けたので、比較的サイズの大きい被破砕物が可動破砕体と固定破砕体との間で挟持されて上方へ浮き上がろうとしたとき、前記固定破砕体の上部に設けた破砕用突起により浮き上がりが防止されるので、可動破砕体と固定破砕体との間で被破砕物を破砕することができ、破砕能率が向上する。
前記(5)の発明においては、ケース下部の開口部に、固定破砕体を着脱自在または開閉自在に設けたので、この固定破砕体に被破砕物としてのコンクリートブロックと一体の鉄筋等が引っかかった場合、この固定破砕体を開くか外すことにより、鉄筋等を容易に取り除くことができ、保守点検が容易となる。また、この固定破砕体が磨耗あるいは破損した場合の固定破砕体の交換が容易となる。
図1は本発明による破砕装置の一実施の形態を示す破砕機の側面図である。本発明の破砕装置は前記特許文献1に記載のような据え付け式の破砕装置としても実現可能であるが、本実施の形態は、油圧ショベルからなる作業機1の作業用アーム2に破砕機アタッチメント3を着脱自在に取付けてなるものである。作業機1は、走行体4上に旋回装置5を介して旋回体6を取付け、この旋回体6に作業用アーム2を取付けてなる。作業用アーム2は、ブームシリンダ7により旋回体6に起伏自在に取付けられたブーム8と、このブーム8の先端にアームシリンダ9により上下回動自在に取付けられたアーム10とからなる。
破砕機アタッチメント3は、一端がアーム10の先端にピン11により回動自在に連結される。この破砕機アタッチメント3の回動装置は、一端がアーム10にピン12により連結されたバケットシリンダ13と、このバケットシリンダ13の他端とアーム10との間にそれぞれピン14、15により連結して取付けられたアームリンク16と、前記バケットシリンダ13の他端と破砕機アタッチメント3との間にそれぞれピン14、17により連結して取付けられたバケットリンク18とからなる。
図2ないし図6は前記破砕機アタッチメント3の詳細を示す図である。図2(A)、(B)および図3(A)、(B)に示すように、破砕機アタッチメント3は、掘削爪20を有するバケット21内に破砕装置22を設けたもので、バケット底面には後述の固定破砕体55およびそのホルダ56を取付ける開口部23(図4、図6参照)を有する。
破砕装置22は、図3(B)に示すように、左右の側壁27と前壁28と後壁29によりバケット21内にケース31を構成する。バケット21の両側板近傍に軸受33を設け、これらの軸受33に、前記側壁27に回転自在に貫通した中心軸34が支承される。この中心軸34における前記側壁27の内面の近傍には互いに対向する回転板35、35の中心を固定して取付ける。回転板35、35間には、図4に示すように、同心状に配置した複数本(図示例は4本)の軸36を、その各両端を回転板35、35に連結して設ける。各軸36にはそれぞれ破砕ローラ37を回転自在に嵌合する。破砕ローラ37は円筒体37aの外周に破砕用突起37bを設けたものである。これにより、破砕ローラ37は、軸36を中心に回転(自転)し、中心軸34を中心に回転(公転)する構成を有する。前記中心軸34、回転板35、軸36および破砕ローラ37により可動破砕体38を構成する。
図2(A)、(B)、図3(A)に示すように、バケット21における掘削爪20の反対側には、破砕装置22の駆動用モータ40を取付けるブラケット41をバケット両側より延出して設けている。前記モータ40の出力軸と前記中心軸34にはそれぞれスプロケット42、43が取付けられ、これらのスプロケット42、43にチェーン44を掛けることにより、モータ40の回転力が可動破砕体38に伝達される。
前記可動破砕体38の前後はそれぞれ前記左右の側壁27と前壁28と後壁29とで囲まれており、前壁28は可動破砕体38の正転(破砕作業における回転)するときに、可動破砕体38の上面部が近づく位置にある壁である。これらの前壁28、後壁29の内面にはそれぞれ固定破砕体46が設けられ、これらの破砕体46は前記破砕ローラ37が回転途中で対向する。
本実施の形態の固定破砕体46は鋳造により製造されたもので、その内面に突起46aを形成したものである。なお、この固定破砕体46は、鋼板に超硬材でなる球体を溶接したものを用いてもよいが、本実施の形態のように鋳造によって固定破砕体46を製造することにより、製造工程が簡略化され、量産に適し、コスト低減に寄与する。
この固定破砕体46は、図5(A)に示すように、内面に設けた角穴46bに嵌合する角頭部47aを有しかつ固定破砕体46と前壁28に設けた孔に貫通するボルト47と、これに螺合するナット49により前壁28(後壁も同様)に着脱自在に取付けられる。したがって、使用によって突起46a等が摩耗したり破損した場合等においては新品に交換可能である。
図3(B)、図4に示すように、前壁28に設ける固定破砕体46には、バケット21が上向きになった破砕作業時の姿勢において、可動破砕体38の上部より上方に位置し、かつ可動破砕体38側に突出し、かつ破砕用突起50aを有する突出部50を設ける。ここで、破砕用突起50aを設ける面50bが斜め下向きに傾斜していることが好ましい。図5(B)に示すように、この突出部50は、鋳造でなる部材により構成され、その部材に設けた角穴50cに嵌合する角頭部51aを有しかつ前記固定破砕体46や前壁28の孔に貫通するボルト51と、これに螺合するナット53により、前記前壁28に着脱自在に取付けられる。
破砕装置22の上部には、破砕装置の回転駆動装置を被破砕物から保護し、かつ被破砕物を破砕装置22に案内するホッパ54が設けられる。
ケース31における可動破砕体38の下方の開口部23には、ネットまたは格子状のスクリーンにより構成される固定破砕体55が、後述の構造によりホルダ56を介して取付けられる。この固定破砕体55は側面形状が弧状をなし、この固定破砕体55と可動破砕体38の回転最外周軌跡との間の間隙は、可動破砕体38の正転方向について次第に狭くなるように形成して破砕屑が固定破砕体55の孔から下に強制的に押圧して落下させられるようになし、これにより篩分け効率を向上させている。
本実施の形態においては、固定破砕体55は鋳造により一体に形成され、この固定破砕体55は、板面を縦向きにした縦横の鋼板によりスクリーン状に組まれた側面形状が弧状をなすホルダ56にボルト57により着脱自在に取付けられ、固定破砕体55の摩耗や破損時にはホルダ57に付け替えることができる。
また、この固定破砕体55をケース31に取付けるための前記ホルダ56は、その周囲にフランジ部56aを有し、このフランジ部56aを、バケット21に設けたフランジ部21aに設けたねじ孔に螺合するボルト59により着脱自在に取付けている。
この破砕機は、自走により玉石やコンクリートブロック等の被破砕物のある場所に移動し、作業用アーム2の作動やバケット21の作動によって被破砕物をバケット21内に図1に示すように掘削爪20が作業機1側に向くように掬い上げ、前記モータ40を作動させて回転板35とともに破砕ローラ37を公転させ、破砕ローラ37と固定破砕体46との間で被破砕物の破砕を行う。
この際、破砕ローラ37は、破砕ローラ37の公転と、公転に伴うバケット21内の被破砕物の移動および破砕ローラ37と固定破砕体46、55との間に挟み込まれる被破砕物により回転(自転)し、破砕用突起37bが被破砕物に衝突して破砕が促進される。この破砕ローラ37は、軸36に回転自在に嵌合されているから、破砕処理の際に、被破砕物の移動に応じて適宜回転し、破砕ローラ37や破砕用突起37bに無理な力が作用するときには、回転によりこれを逃がすことができる。そのため、破砕ローラ37、破砕用突起37bの損傷、摩耗の進行が抑制される。
破砕により固定破砕体55の孔を通過可能となった破砕屑は固定破砕体55から下方に落下し、トラック上あるいは集積場所上に集積させる。固定破砕体55を通過できない被破砕物は、後壁29に固定した固定破砕体46と破砕ローラ37との間で再度破砕され、破砕された破砕屑は一部落下し、残りは再度前壁28に固定した固定破砕体46と破砕ローラ37との間で再度破砕される。このように固定破砕体55を通過できない被破砕物は通過できるまで破砕されることにより、例えば鉄筋等が長いままで通過することなく、最大サイズが揃った破砕屑に破砕される。
ここで、本実施の形態においては、ケース31の前壁28に設ける固定破砕体46に、可動破砕体側38に突出する突出部50を設けたので、図7(C)に示すように、後壁29側から可動破砕体38の頂部に向かう破砕ローラ37の動作線S3が突出部50に対向するので、比較的サイズの大きな被破砕物60(例えば径D2が30cm程度のもの)を破砕する場合でも、破砕ローラ37と前壁28に設けた固定破砕体46との間に挟まれた被破砕物60が破砕ローラ37により押されて浮き上がろうとしても、突出部50により抑制されて浮き上がることが防止され、被破砕物60は可動破砕体38の回転と共に固定破砕体46との間に押し込まれて破砕できる。このため、破砕能率を向上させることができる。前記破砕用突起50aを設けた面50bは、後壁29側から可動破砕体38の頂部に向かう破砕ローラ37の動作線S3に対向するように下向きに傾斜した形状(傾斜した面を凹ませても良い。)に形成することが、大きい被破砕物60の浮き上がりを抑制し、かつ被破砕物の下方への移動を円滑にする上でより好ましい。
また、本実施の形態においては、固定破砕体55をケース31に着脱自在に取付けているので、固定破砕体55にコンクリートブロック等に含まれる鉄筋等が引っかかった場合、図6に示すように、ボルト59を外すことにより、固定破砕体55をホルダ56と共に取り外して鉄筋等を取り除くことができる。
また、固定破砕体55をホルダ56に対してボルト57により着脱自在に取付けているので、固定破砕体55が磨耗したり破損した場合には、ボルト57を外してホルダ56から固定破砕体55を取り外し、新らしい固定破砕体55に交換することができるので、固定破砕体55とホルダ56とを一体に構成して全体を交換する場合に比較し、交換に要するコストが低減できる。この交換コストの低減は、固定破砕体55が鋳造によって量産に適し、廉価に製造できることによってさらに助長される。また、固定破砕体55の孔のサイズが種々に異なるものを用意しておくことにより、種々のサイズの破砕屑を選択的に得ることができる。
また、固定破砕体55は所定の上下幅を有するホルダ56の上面に取付けられているので、固定破砕体55が外部の岩石等に直接衝突することが防止され、岩石等の衝突による変形、破損を免れることができる。
図8は本発明の他の実施の形態であり、図4、図6と同じ符号は同じ構成要素を示す。本実施の形態は、前記固定破砕体55を着脱自在に取付けた前記ホルダ56の一端をピン61によってバケット21に枢着し、他端のフランジ部56aや側面部(図示せず)をボルト59によってバケット21に設けたフランジ部21aに着脱自在に固定したものである。
この実施の形態においては、バケット21を地上に持ち上げた状態において、前記ボルト59を外すことにより、図9に示すように、固定破砕体55をホルダ56と共にピン61を介してバケット21より垂下した状態とし、ケース31の下部開口部23を開放状態とすることができる。この固定破砕体55をホルダ56と共に垂下した状態では、固定破砕体55に引っかかった鉄筋等を取り除くことができ、固定破砕体55の交換も可能となる。
本実施の形態においては、固定破砕体55をホルダ56と共に取り外す必要がないため、作業員が20〜30kg程度の重量のある固定破砕体55をホルダ56と共に保持する必要がなく、鉄筋等の除去作業や固定破砕体55の交換作業が容易となる。
図10は本発明の他の実施の形態であり、これは前壁28Aおよびその内面に固定する固定破砕体46Aを、その上部が可動破砕体38側により、かつ上部ほど可動破砕体38との間隔が大きくなるように弧状に形成したものである。
本実施の形態においても、固定破砕体46Aの上部は可動破砕体38との間に挟まる比較的大きな被破砕物が浮き上がることを防止し、可動破砕体38の回転に伴って被破砕物が破砕されるので、破砕能率を向上させることができる。
図11は本発明の他の実施の形態であり、これは前壁28Bおよびその内面に固定する固定破砕体46Bを、その上部が可動破砕体38側により、かつ上部ほど可動破砕体38との間隔が大きくなるように傾斜させて形成したものである。
本実施の形態においても、固定破砕体46Bの上部の傾斜部は可動破砕体38との間に挟まる比較的大きな被破砕物が浮き上がることを防止し、可動破砕体38の回転に伴って被破砕物が破砕されるので、破砕能率を向上させることができる。
図12は本発明の他の実施の形態であり、これは前壁28の内面に固定する固定破砕体46の上部に、可動破砕体38側への突出量が下部の破砕用突起46aより大きな破砕用突起46cを設けたものである。
本実施の形態においても、固定破砕体46の上部に設ける破砕用突起46cは可動破砕体38との間に挟まる比較的大きな被破砕物が浮き上がることが防止し、可動破砕体38の回転に伴って被破砕物が破砕されるので、破砕能率を向上させることができる。
図10ないし図12の実施の形態においても、固定破砕体46A、46B、破砕用突起46cを有する固定破砕体46や固定破砕体55は鋳物により破砕用突起と共に一体に構成することにより、量産に適し、安価に提供できる。
また、固定破砕体55をホルダ56と別体に構成することにより、量産化し安価に提供できると共に、固定破砕体55が磨耗あるいは破損した場合にはこれだけを交換すればよいので、経済化が達成できる。また、固定破砕体55は着脱自在に構成しているので、鉄筋等が固定破砕体55に引っかかった場合の除去作業が容易に行なえる。この固定破砕体55とホルダ56は、図8、図9のように開閉式に構成してもよい。
本発明の破砕装置は、バケットにより実現するのではなく、地上に据付けて油圧ショベル等により被破砕物の供給を受ける据付式の破砕装置として実現することも可能である。また、可動破砕体38を回転させる駆動装置は前記実施の形態のものに限らず歯車により動力を伝達させる方式等でもよく、可動破砕体38もドラム式に構成してもよい。
1:作業機、2:作業用アーム、3:破砕機アタッチメント、4:走行体、5:旋回装置、6:旋回体、7:ブームシリンダ、8:ブーム、9:アームシリンダ、10:アーム、13:バケットシリンダ、16:アームリンク、18:バケットリンク、20:掘削爪、21:バケット、22:破砕装置、23:開口部、27:側壁、28:前壁、29:後壁、31:ケース、33:軸受、34:中心軸、35:回転板、36:軸、37:破砕ローラ、38:可動破砕体、40:モータ、41:ブラケット、42、43:スプロケット、44:チェーン、46、46A、46B:固定破砕体、46a、46c:破砕用突起、47:ボルト、48:ナット、50:突出部、50a:破砕用突起、50b:傾斜面、51:ボルト、53:ナット、54:ホッパ、55:固定破砕体、56:ホルダ、57、59:ボルト、60:被破砕物、61:ピン
Claims (5)
- 上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、可動破砕体の上部より上方に位置する箇所に可動破砕体側に突出する突出部を有する固定破砕体を設けたことを特徴とする破砕装置。 - 上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように弧状に形成した固定破砕体を設けたことを特徴とする破砕装置。 - 上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁に、上部が可動破砕体側寄りとなり、かつ上部ほど可動破砕体との間隔が大きくなるように傾斜させた固定破砕体を設けたことを特徴とする破砕装置。 - 上部に被破砕物の投入口となる開口部を有し、側部が閉塞されたケースと、
前記ケース内に回転可能に設けられ、駆動装置により回転される可動破砕体と、
前記ケースの内面に設けられ、前記可動破砕体との間で被破砕物を破砕する破砕用突起を有する固定破砕体とを備え、
前記可動破砕体が正転するときの可動破砕体の上面側が近接する位置にあるケースの前壁の上部に、この前壁に設ける他の破砕用突起よりも可動破砕体側に突出させた破砕用突起を設けたことを特徴とする破砕装置。 - 請求項1から4までのいずれかに記載の破砕装置において、
前記固定破砕体は、前記前壁に設ける固定破砕体と、前壁の反対側の後壁に設ける固定破砕体と、下部に設ける固定破砕体とを備え、
前記下部に設ける固定破砕体は、破砕された被破砕物を落下させる被破砕物の通過可能な構造を有するとともに、前記ケースに対してケースの下部に設けた開口部に対して着脱自在または開閉自在に設けたことを特徴とする破砕装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004116041A JP2005296783A (ja) | 2004-04-09 | 2004-04-09 | 破砕装置 |
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JP2004116041A JP2005296783A (ja) | 2004-04-09 | 2004-04-09 | 破砕装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106269051A (zh) * | 2016-08-17 | 2017-01-04 | 聂正国 | 一种改进的砂石粉碎设备 |
-
2004
- 2004-04-09 JP JP2004116041A patent/JP2005296783A/ja active Pending
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CN106269051A (zh) * | 2016-08-17 | 2017-01-04 | 聂正国 | 一种改进的砂石粉碎设备 |
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