JP4667781B2 - 電流源回路及び差動増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、電流源回路及び差動増幅器に関し、特に出力抵抗を増大させた電流源回路及びその電流源回路を用いた差動増幅器に関するものである。
半導体集積回路において、出力抵抗(=rds)が大きいことは理想的な電流源の条件である。しかし、近年の微細化プロセスによりMOSトランジスタのチャネル長は短くなっている。そのため、MOSトランジスタで構成された電流源の出力抵抗は、ショートチャネル効果により小さくなるという問題がある。
また、このような電流源を用いて差動増幅器を構成すると、差動信号を出力する差動出力端子から見た差動増幅器の出力抵抗は小さくなる。そして差動増幅器の利得は、差動出力端子から見た差動増幅器の出力抵抗に比例する。そのため、差動増幅器の出力抵抗が小さくなると差動増幅器の利得は小さくなる。
そこで、非特許文献1にはカスコード接続を用いて差動増幅器の利得を大きくする発明が開示されている。
Behzad Razavi「Design of Analog CMOS Integrated Circuits 」McGraw-Hill Series in Electrical and Computer Engineering,p296-299:図9.6(b),9.8(b).
しかし、カスコード接続の差動増幅器を用いても、ショートチャネル効果による出力抵抗の減少は防ぐことができない。そのため、差動増幅器の利得を大きくすることが難しいという問題があった。
そこで、本発明の目的はショートチャネル効果により、MOSトランジスタの出力抵抗が小さくなっても、出力抵抗の大きな電流源を容易に実現する回路構成を提供することである。
本発明の別の目的は、ショートチャネル効果により電流源の出力抵抗が小さくなっても、利得の大きな差動増幅器を実現する回路構成を提供することである。
請求項1に係る電流源回路は、出力端子と、前記出力端子に接続され、内部抵抗を有する電流源と、前記電流源に並列接続され、負性抵抗を発生する負性抵抗発生ブロックと、を備えることを特徴とする。
請求項4に係る差動増幅器は、差動入力端子と、差動信号を出力する差動出力端子と、を備える差動増幅器であって、前記差動出力端子に接続され、負性抵抗を発生する負性抵抗発生ブロックを備えることを特徴とする。
請求項1に係る電流源回路は、内部抵抗を有する電流源に並列接続され、負性抵抗を発生する負性抵抗発生ブロックを備えている。そのため出力端子から見た電流源回路の出力抵抗は、並列接続された電流源の内部抵抗と負性抵抗の合成抵抗によって与えられる。電流源の内部抵抗がショートチャネル効果によって小さくなっても、内部抵抗と負性抵抗の大きさを略等しくすることにより、電流源回路の出力抵抗を大きくすることができる。
請求項4に係る差動増幅器は、差動出力端子に接続され、負性抵抗を発生する負性抵抗発生ブロックを備えている。そのため差動出力端子から見た出力抵抗は、並列接続された差動増幅器の出力抵抗と負性抵抗の合成抵抗によって与えられる。差動増幅器の利得は差動出力端子から見た出力抵抗に比例するので、差動増幅器の出力抵抗と負性抵抗の大きさを略等しくすることにより利得を大きくすることができる。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に係る電流源回路の構成を示す回路図である。電流源回路14は、並列接続された電流源ブロック(電流源)11と負性抵抗発生ブロック12から構成されている。
負性抵抗発生ブロック12は、以下に説明する構成を備えている。出力端子O1に電圧利得が−1の増幅器A1(反転増幅器)の入力が接続されている。増幅器A1の出力がMOSトランジスタ(電圧制御電流源)M1の電圧制御端子MG1に接続されている。MOSトランジスタM1の端子MD1(電流入力端子)が出力端子O1に接続されている。そしてMOSトランジスタM1の端子MS1(電流出力端子)が抵抗Rne1(内部抵抗)の一端に点aにおいて接続されている。抵抗Rne1の他端は、接地されている。また、抵抗Rne1に並列に定電流源I21が接続されている。ここで、抵抗Rne1と定電流源I21で第2電流源を構成している。
電流源ブロック11は、抵抗Rcu(内部抵抗)及び定電流源I11で構成されている。抵抗Rcuの一端は、MOSトランジスタM1の端子MD1に接続され、他端は接地されている。そして抵抗Rcuに並列に定電流源I11が接続されている。
次に、このように構成された電流源回路14の動作について図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る電流源回路の小信号等価回路を示す回路図である。出力端子O1が増幅器A1の入力に接続されている。増幅器A1の出力がMOSトランジスタM1のゲートMG1に接続されている。
MOSトランジスタM1のソース端子MS1は、抵抗Rne1の一端に接続されている。抵抗Rne1の他端は接地されている。またMOSトランジスタM1の端子MD1は出力端子O1及び抵抗Rcuの一端に接続されている。抵抗Rcuの他端は接地されている。ここで、MOSトランジスタM1は、電圧制御電流源21と電圧制御電流源21に並列接続された抵抗Rとにより構成された等価回路で表されている。そして電流源ブロック11の出力抵抗Rcuの一端が出力端子O1及びMOSトランジスタM1のドレイン端子MD1に接続されている。出力抵抗Rcuの他端は接地されている。
まず負性抵抗発生ブロック12の動作について説明する。出力端子O1に微小信号として電圧Vout1(出力信号)が印加された結果、負性抵抗発生ブロック12に電流IFが流れるとすると、負性抵抗発生ブロック12の出力抵抗Routは、
Rout1 = Vout1/IF … (1)
で与えられる。
また、電圧Vout1を印加したときに流れる電流IFは、そのまま抵抗Rneを流れるので、点における電圧をVaとすると
IF=Va/Rne1 … (2)
で与えられる。
そして、電圧Vout1が入力されると、増幅器A1は反転出力信号として−Vout1の電圧を出力する。その結果、電圧制御電流源21には、
ID=gm・(-Vout1-Va)…(3)
で与えられる電流IDが流れる。ここでgmは、電圧制御電流源21の相互コンダクタンスを表している。
内部抵抗Rには、(IF−ID)で与えられる電流が流れるので、点における電圧Vaを求めると、
Va=Vout1-R・(IF-ID)…(4)
となる。
式(4)の電流IFと電流IDに式(2),(3)を代入して電圧Vaについて整理すると、
Va=(Rne1・(1-gm・R)/(R+(1+gm・R)・Rne1))・Vout1
となる。
さらに、gm・R,gm・Rne>>1の近似をつかうと電圧Vaは、
Va=(-gm・Rne1)/(1+gm・Rne1)・Vout1
となる。
そしてさらに、gm・Rne>>1の近似を使うと、
Va≒−Vout1…(5)
と表される。
最終的に、負性抵抗発生ブロック12の出力抵抗Routは、式(1)、(2)、(5)を用いると、
Rout1=Vout1/IF≒Vout1/(-Vout1/Rne1)=-Rne1
となる。
以上から負性抵抗発生ブロック12の出力抵抗は−Rneとなり、等価的に負性抵抗−Rneを発生する回路となっている。負性抵抗発生ブロック12は、電流源ブロック11の出力抵抗Rcuに並列に接続されている。その結果、負性抵抗発生ブロック12の出力抵抗Rout1と電流源ブロック11の出力抵抗Rcuの合成抵抗から得られる電流源回路14の出力抵抗Routは、
Rout = Rcu//-Rne1=Rcu・Rne1/(Rne1-Rcu)…(6)
によって与えられる。
ここで、Rcu//−Rneは、並列接続された抵抗Rcuと抵抗−Rneの合成抵抗を表している。式()から、抵抗Rneを出力抵抗Rcuに略等しくすることにより、電流源回路14の出力抵抗Routを大きくすることができる。
以上のような構成を備えているので、ショートチャネル効果によって抵抗Rne及び抵抗Rcuが低くなっても、抵抗Rneを抵抗Rcuの大きさを略等しくすることにより、電流源回路14の出力抵抗Routを大きくすることができる。
<実施の形態2>
図3は、本実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。本実施の形態に係る差動増幅器は実施の形態1の電流源回路14を用いて構成している。また、図3において、点線で示した抵抗は、負荷R1,R2の出力抵抗Rl1,Rl2、及び電圧制御電流源T1,T2の出力抵抗Rin1,Rin2を表している。
電源電圧VDDに負荷R1の一端が接続されている。負荷R1の他端が出力端子(差動出力端子)O1に接続されている。出力端子O1に電圧制御電流源T1の端子D1が接続されている。そして電圧制御電流源T1の端子S1は定電流源Itの一端に接続されている。定電流源Itの他端は接地されている。また電圧制御電流源T1の電圧制御端子(差動入力端子)G1は電圧源Vin1の一端に接続され、入力電圧Vin1(差動入力信号)が印加されている。また電圧源Vin1の他端は接地されている。ここで、電圧制御電流源T1は図1の電流源ブロック11に対応している。
出力端子O1には、MOSトランジスタM1の端子MD1が接続されている。MOSトランジスタM1の端子MS1は抵抗Rne1の一端に接続されている。抵抗Rne1の他端は接地されている。そして抵抗Rne1に並列に定電流源I21が接続されている。
MOSトランジスタM1のゲート端子MG1は出力端子(第2差動出力端子)O2に接続されている。出力端子O2にはMOSトランジスタM2の端子MD2が接続されている。MOSトランジスタM2の端子MS2は定電流源I22の一端に接続されている。定電流源I22の他端は接地されている。定電流源I22に並列に抵抗Rne2が接続されている。
出力端子O2には、負荷R2の一端が接続されている。負荷R2の他端は電源電圧VDDに接続されている。また、出力端子O2には、電圧制御電流源T2の端子D2が接続されている。電圧制御電流源T2の端子S2は定電流源Itの一端に接続されている。そして電圧制御電流源T2の電圧制御端子G2には、電圧源Vin2の一端が接続されている。電圧源Vin2の他端は接地されている。ここで、電圧源Vin1,Vin2は、差動入力信号を発生する電圧源となっている。
次に以上のように構成された差動増幅器の動作について説明する。差動増幅器は、左半分と右半分の回路構成が同一である。そのため、電圧源Vin2からVin1と大きさ等しく符号が逆の信号が入力されると、出力端子O2から出力される出力電圧Vout2(反転差動出力信号)は、出力電圧Vout1と大きさが等しく符号が逆の電圧が出力されることになる。
MOSトランジスタM1の電圧制御端子MG1に、出力電圧Vout2(=−Vout1)が印加されることになり、これは増幅器A1(図1)から出力される信号と同一である。そのため、MOSトランジスタM1、抵抗Rne1及び定電流I21は、実施の形態1(図1)において説明した負性抵抗発生ブロック12を構成することになる。
図4は、本実施の形態に係る差動増幅器のうち左半分の回路構成についての小信号等価回路を示している。電圧制御電流源T1の出力抵抗Rin1に並列に抵抗Rl1及び抵抗−Rne1が接続されている。抵抗Rin1の一端は接地されており、他端は出力端子O1に接続されている。
ここで、図3では負荷R1の一端は、電源電圧VDDに接続されているが、小信号等価回路では接地しているのと同等である。そのため図4では、負荷R1の出力抵抗Rl1は、電圧制御電流源T1の出力抵抗Rin1に並列接続されて表されている。また、負性抵抗発生ブロック12は、並列接続された負性抵抗−Rne1で表されている。
図4を用いて入力電圧Vin1が入力されたときの出力電圧Vout1(差動出力信号)を求めると
Vout1=-gm1・Vin1・(Rin1//Rl1//-Rne1)
となる。ここで、gm1は電圧制御電流源T1の相互コンダクタンスである。
最終的に差動増幅器の利得A2は、
A2=Vout1/Vin1=-gm1・(Rin1//Rl1//-Rne1)
で与えられる。なお、右半分の構成については符号が変わるだけで同様の結果を与えるので説明は省略した。
従来の差動増幅器の利得A0は、A0=−gm1・(Rin1//Rl1)(以下、出力抵抗Rin1とRl1の合成抵抗Rin1//Rl1を従来の増幅器の出力抵抗と称する)で与えられる。そのため、電圧制御電流源T1の出力抵抗Rin1が小さくなると利得A0も小さくなる。
本実施の形態では、電圧制御電流源T1に負性抵抗発生ブロック12が並列に接続された電流源回路14を用いている。その結果、利得A2は、A2=−gm1・(Rin1//Rl1//−Rne1)で与えられる。
電圧制御電流源T1の出力抵抗Rin1の大きさが小さくなった場合であっても、従来の差動増幅器の出力抵抗Rin1//Rl1と負性抵抗の大きさRne1を略等しくすることで、大きな利得A2を得ることができる。
<実施の形態3>
図5は、本実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態2に示した差動増幅器をMOSトランジスタを用いて具体的に構成したものである。
電源電圧VDDにPMOSトランジスタMp1のソースが接続されている。そしてPMOSトランジスタMp1の基板端子は電源電圧VDDに接続されている。またPMOSトランジスタMp1のドレインは出力端子O1に接続されている。出力端子O1にNMOSトランジスタMn1のドレインが接続されている。NMOSトランジスタMn1のソースは定電流源Itの一端に接続されている。またNMOSトランジスタMn1の基板端子はソースに接続されている。
定電流源Itの他端は接地されている。またNMOSトランジスタMn1のゲートは電圧源Vin1の一端に接続されている。また電圧源Vin1の他端は接地されている。
出力端子O1には、NMOSトランジスタMn3のドレインが接続されている。NMOSトランジスタMn3のソース及び基板端子は、NMOSトランジスタMn5のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn5のソースは接地されている。NMOSトランジスタMn5のゲートには電圧Vb1が印加されている。
NMOSトランジスタMn3のゲートは出力端子O2に接続されている。出力端子O2にはNMOSトランジスタMn4のドレインが接続されている。NMOSトランジスタMn4のソース及び基板端子は、NMOSトランジスタMn6のドレインに接続されている。そしてNMOSトランジスタMn6のソースは接地されている。NMOSトランジスタMn6のゲートには電圧Vb1が印加されている。
出力端子O2には、PMOSトランジスタMp2のドレインが接続されている。PMOSトランジスタMp2のソースは電源電圧VDDに接続されている。また、出力端子O2には、NMOSトランジスタMn2のドレインが接続されている。NMOSトランジスタMn2のソースは定電流源Itの一端に接続されている。そしてNMOSトランジスタMn2のゲートには、電圧源Vin2の一端が接続されている。電圧源Vin2の他端は接地されている。
ここで、電圧Vb1,Vb2は、NMOSトランジスタMn5,Mn6及びPMOSトランジスタMp1,Mp2が飽和領域で動作するように所定の電圧が印加されている。
次に以上のように構成された差動増幅器の動作について説明する。
本実施の形態では、NMOSトランジスタMn3,Mn5で負性抵抗発生ブロック12を構成している。NMOSトランジスタMn3は、MOSトランジスタM1(図3)に対応している。また、NMOSトランジスタ(電流源)Mn5は、飽和領域で動作するように電圧Vb1が印加され、定電流源I21と定電流源に並列接続された抵抗Rne1に対応している(図3)。従って、NMOSトランジスタMn5の出力抵抗をrn5とすると、出力抵抗rn5は抵抗Rne1に対応し、負性抵抗発生ブロック12は負性抵抗−rn5を発生する。
PMOSトランジスタMp1は負荷Rl1に対応し、NMOSトランジスタMn1は電圧制御電流源T1に対応する。従ってPMOSトランジスタMp1、NMOSトランジスタMn1の出力抵抗をそれぞれrp1,rn1とすると、
本実施の形態に係る差動増幅器の利得は、
A3 =-gmn1・(rn1//rp1//-rn5)
で与えられる。ここで、gmn1はNMOSトランジスタMn1の相互コンダクタンスを表している。
以上のように構成されているので、NMOSトランジスタMn1の出力抵抗rn1とPMOSトランジスタMp1の出力抵抗rp1の合成抵抗rn1//rp1の大きさとNMOSトランジスタMn5の出力抵抗rn5の大きさを略等しくすることによって利得A3を向上させることが可能となる。
本実施の形態では、NMOSトランジスタMn1,Mn2,Mn3,Mn4の基板端子をソースに接続している。しかし、図6に示すように基板端子を接地するようにしてもよい。このようにNMOSトランジスタMn1〜Mn4が基板バイアス効果を受ける状態においても、出力端子O1から見た出力抵抗は、(rn1//rp1//-rn5)で与えられる。
そして、差動増幅器の利得A3Hは、
A3H =-gmn1・(rn1//rp1//-rn5)
で与えられる。そのため、従来の差動増幅器の出力抵抗(rn1//rp1)の大きさとNMOSトランジスタMn5の出力抵抗rn5の大きさを略等しくすることで、利得を向上することができる。また、NMOSトランジスタMn3,Mn4の基板端子を夫々のソースに接続するようにしても同様の効果が得られる。
なお、上記の説明では、左半分の回路の構成について説明した。右半分の回路についても、左半分の回路構成と同一であり同様の効果が得られる。また定電流源Itが無くても同様の効果を有する。
<実施の形態4>
図7は、本実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態2に示した差動増幅器を実施の形態3とは逆の極性のMOSトランジスタを用いて具体的に構成したものである。
出力端子O1にNMOSトランジスタMn1のドレインが接続されている。NMOSトランジスタMn1の基板端子はソースに接続され、ソースは接地されている。またゲートには所定の電圧Vb2が印加され、NMOSトランジスタMn1は飽和領域で動作している。
出力端子O1にPMOSトランジスタMp1のドレインが接続されている。PMOSトランジスタMp1のゲートには電圧源Vin1が接続され、入力電圧Vin1が印加されている。PMOSトランジスタMp1の基板端子はソースに接続され、ソースは定電流源Itを介して電源電圧VDDに接続されている。さらにPMOSトランジスタMp1のソースは、PMOSトランジスタMp2のソースに接続されている。PMOSトランジスタMp2のドレインは出力端子O2に接続されている。PMOSトランジスタMp2のゲートには電圧源Vin2が接続され、入力電圧Vin2が印加されている。そして、基板端子はソースに接続されている。
出力端子O2には、NMOSトランジスタMn2のドレインが接続され、ソースは接地されている。NMOSトランジスタMn2のゲートには所定の電圧Vb2が印加され、NMOSトランジスタMn2は飽和領域で動作している。また、基板端子はソースに接続されている。PMOSトランジスタMp5のドレインがNMOSトランジスタMn1のドレイン及びPMOSトランジスタMp6のゲートに接続されている。
PMOSトランジスタMp5の基板端子はソースに接続され、ソースはPMOSトランジスタMp3のドレインに接続されている。PMOSトランジスタMp5のゲートは出力端子O2及びPMOSトランジスタMp6のドレインに接続されている。PMOSトランジスタMp3の基板端子はソースに接続され、ソースは電源電圧VDDに接続されている。PMOSトランジスタMp3のゲートには所定の電圧Vb1が入力され、PMOSトランジスタMp3は飽和領域で動作している。
PMOSトランジスタMp6のドレインは、PMOSトランジスタMp5のゲート、出力端子O2及びNMOSトランジスタMn2のドレインに接続されている。PMOSトランジスタMp6の基板端子はソースに接続され、ソースはPMOSトランジスタMp4のドレインに接続されている。PMOSトランジスタMp6のゲートはPMOSトランジスタMp5のドレインに接続されている。
PMOSトランジスタMp4の基板端子はソースに接続され、ソースは電源電圧VDDに接続されている。またPMOSトランジスタMp4のゲートには所定の電圧Vb1が印加され、PMOSトランジスタMp4は飽和領域で動作している。
次に以上のように構成された差動増幅器の動作について説明する。本実施の形態では、PMOSトランジスタMp3,Mp5で負性抵抗発生ブロック12を構成している。PMOSトランジスタMp5は、MOSトランジスタM1(図3)に対応している。また、PMOSトランジスタMp3は、飽和領域で動作するように電圧Vb1が印加され、定電流源I21と定電流源に並列接続された抵抗Rne1に対応している(図3)。
従って、PMOSトランジスタMp3の出力抵抗をrp3とすると、出力抵抗rp3は抵抗Rne1に対応し、負性抵抗発生ブロック12は負性抵抗−rp3を発生する。NMOSトランジスタMn1は負荷Rl1に対応し、PMOSトランジスタMp1は電圧制御電流源T1に対応する。
夫々の出力抵抗をrn1,rp1とすると、本実施の形態に係る差動増幅器の利得は、
A4=-gmp1・(rn1//rp1//-rp3)
で与えられる。ここで、gmp1はPMOSトランジスタMp1の相互コンダクタンスを表している。
本実施の形態は以上のように構成されているので、PMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3とPMOSトランジスタMp1の出力抵抗rp1の合成抵抗rn1//rp1の大きさをPMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3の大きさに略等しくすることによって利得A4を向上させることが可能となる。
本実施の形態では、PMOSトランジスタMp1,Mp2の基板端子をソースに接続している、しかし、図8に示すようにPMOSトランジスタMp1,Mp2の基板端子を電源電圧VDDに接続するようにしてもよい。このようにPMOSトランジスタMp1,Mp2が基板バイアス効果を受ける状態においても、出力端子O1から見た出力抵抗は、(rn1//rp1//-rp3)で与えられる。
そして、差動増幅器の利得A4Hは、
A4H=-gmp1・(rn1//rp1//-rp3)
で与えられる。そのため、従来の差動増幅器の出力抵抗(rn1//rp1)の大きさとPMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3の大きさを略等しくすることで、利得を向上することができる。
なお、上記の説明では、左半分の回路の構成について説明した。右半分の回路についても、左半分の回路構成と同一であり同様の効果が得られる。また、定電流源Itが無くても同様の効果を有する。
<実施の形態5>
図9は、本実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。本実施の形態の負性抵抗発生ブロック12は、実施の形態2の構成に対して回路13,15(第2電流源)が付加されている。その他の構成は実施の形態2と同一であり、実施の形態2と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
回路13は、定電流源I31と定電流源I31に並列に接続された抵抗Rl3によって構成されている。Rl3の一端は電源電圧VDDに接続され、他端は出力抵抗Rne1に接続されている。また、右半分の回路についても同様に定電流源I32と、定電流源I32に並列に接続された抵抗Rl4から構成された回路15が付加されている。
まず、負性抵抗発生ブロック12の発生する出力抵抗について説明する。負性抵抗発生ブロック12の小信号等価回路を考えると、回路13のうち電源電圧VDDは、交流成分に対しては、接地と等価になる。また、定電流源I31,I21は、小信号等価回路では消える。すなわち、回路13は、Rne1と定電流源I21で構成される回路(第1電流源)に交流的に並列接続されている。そのため、負性抵抗発生ブロック12の出力抵抗は、並列接続された出力抵抗Rl3と出力抵抗Rne1の合成抵抗(Rl3//Rne1)によって与えられる。
回路13が付加されたことにより、合成抵抗(Rl3//Rne1)が実施の形態2におけるRne1に対応するので、本実施の形態に係る負性抵抗発生ブロック12は、等価的に負性抵抗−(Rl3//Rne1)を発生するように動作する。
従って、本実施の形態に係る差動増幅回路の利得は、
A5=-gm1・(Rin1//Rl1//-Rne1//-Rl3)
となる。
従来の差動増幅器の出力抵抗(Rin1//Rl1)は、通常極性の異なるMOSトランジスタの出力抵抗によって与えられる。例えば、電圧制御電流源T1はNMOSトランジスタで構成され、負荷R1は、PMOSトランジスタで構成されている。しかし、実施の形態2の負性抵抗発生ブロック12は、従来の差動増幅器とは構造が異なり、一種類の極性のMOSトランジスタを用いて負性抵抗を発生するように構成されている。そのため、従来の差動増幅器の出力抵抗(Rin1//Rl1)の大きさと合わせるのが難しい場合がある。
本実施の形態では、従来の差動増幅器の出力抵抗の構造と同様な構造となっており、負性抵抗発生ブロックを異なる極性のMOSトランジスタで構成することができる。
例えば、出力抵抗Rl3をPMOSトランジスタで構成し、出力抵抗Rne1をNMOSトランジスタで構成することができる。その結果、従来の出力抵抗(Rin1//Rl1)と符号が逆で大きさが非常に近いものを実現し易く、出力抵抗の向上が容易となる。
<実施の形態6>
図10は、本実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態5に示した差動増幅器をMOSトランジスタを用いて具体的に構成したものである。回路13,15が付加されている点以外は、実施の形態3(図5)に示した構成と同様であり、実施の形態3と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず回路13の構成について説明する。電源電圧VDDにPMOSトランジスタMp3のソースが接続され、ドレインはNMOSトランジスタMn5のドレインに接続されている。PMOSトランジスタMp3の基板端子はソースに接続され、飽和領域で動作するようにゲートには所定の電圧Vb3が印加されている。
次に回路15の構成について説明する。電源電圧VDDにPMOSトランジスタMp4のソースが接続され、ドレインはNMOSトランジスタMn6のドレインに接続されている。PMOSトランジスタMp4の基板端子はソースに接続され、飽和領域で動作するようにゲートには所定の電圧Vb3が印加されている。
以上のように構成された差動増幅器の動作について説明する。本実施の形態では、NMOSトランジスタMn3,Mn5及びPMOSトランジスタMp3で負性抵抗発生ブロック12を構成している。NMOSトランジスタMn3は、MOSトランジスタM1(図9)に対応している。また、NMOSトランジスタMn5は、飽和領域で動作するように電圧Vb1が印加され、定電流源I21と定電流源に並列接続された抵抗Rne1に対応している(図9)。
そして、PMOSトランジスタ(第2電流源)Mp3は、飽和領域で動作するように電圧Vb3が印加され、定電流源I31と定電流源I31に並列接続された抵抗Rl3に対応している(図9)。従って、NMOSトランジスタMn5の出力抵抗rn5は、出力抵抗Rne1に対応する。そして、PMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3は出力抵抗Rl3に対応する。そのため、負性抵抗発生ブロック12は負性抵抗(−rn5//−rp3)を発生する。また、PMOSトランジスタMp1は負荷R1に対応し、NMOSトランジスタMn1は電圧制御電流源T1に対応する。夫々の出力抵抗をrp1,rn1とすると、本実施の形態に係る差動増幅器の利得は、
A6 =-gmn1・(rn1//rp1//-rn5//-rp3)
で与えられる。ここで、gmn1はNMOSトランジスタMn1の相互コンダクタンスを表している。
本実施の形態は以上のように構成されているので、NMOSトランジスタMn1の出力抵抗rn1とPMOSトランジスタMp1の出力抵抗rp1の合成抵抗rn1//rp1の大きさと、NMOSトランジスタMn5とPMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3の合成抵抗(−rn5//−rp3)の大きさを略等しくすることによって利得A6を向上させることが可能となる。
本実施の形態では、Mn3,Mn4の基板端子をソースに接続している。基板端子を接地するようにしてもよい。このようにNMOSトランジスタMn3,Mn4が基板バイアス効果を受ける状態においても、同様の効果を得ることができる。
なお、上記の説明では、左半分の回路の構成について説明した。右半分の回路についても、左半分の回路構成と同一であり同様の効果が得られる。また、定電流源Itが無くても同様の効果を有する。
<実施の形態7>
図11は、本実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態5に示した差動増幅器を実施の形態6とは逆の極性のMOSトランジスタを用いて具体的に構成したものである。また、回路13,15が付加されている点以外は実施の形態4(図7)と同一であり、実施の形態4と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず回路13の構成について説明する。NMOSトランジスタMn3のドレインがPMOSトランジスタMp3のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn3の基板端子はソースに接続され、ソースは接地されている。
次に回路15の構成について説明する。NMOSトランジスタMn4のドレインがPMOSトランジスタMp4のドレインに接続されている。そしてNMOSトランジスタMn4の基板端子はソースに接続され、ソースは接地されている。そして、飽和領域で動作するようにNMOSトランジスタMn3,Mn4には所定の電圧Vb3が印加されている。
以上のように構成された差動増幅器の動作について説明する。本実施の形態では、PMOSトランジスタMp3,Mp5及びNMOSトランジスタMn3で負性抵抗発生ブロック12を構成している。PMOSトランジスタMp5は、MOSトランジスタM1(図9)に対応している。また、NMOSトランジスタMp3は、飽和領域で動作するように電圧Vb1が印加され、定電流源I21と定電流源I21に並列接続された抵抗Rne1に対応している(図9)。
そして、NMOSトランジスタMn3は、飽和領域で動作するように電圧Vb3が印加され、定電流源I31と定電流源I31に並列接続された抵抗Rl3に対応している(図9)。従って、PMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3は、出力抵抗Rne1に対応する。そして、NMOSトランジスタMn3の出力抵抗rn3は出力抵抗Rl3に対応する。そのため、負性抵抗発生ブロック12は負性抵抗(−rn3//−rp3)を発生する。
また、NMOSトランジスタMn1は負荷R1に対応し、PMOSトランジスタMp1は電圧制御電流源T1に対応する。夫々の出力抵抗をrp1,rn1とすると、本実施の形態に係る差動増幅器の利得は、
A7=-gmp1・(rn1//rp1//-rn3//-rp3)
で与えられる。
本実施の形態は以上のように構成されているので、NMOSトランジスタMn1の出力抵抗rn1とPMOSトランジスタMp1の出力抵抗rp1の合成抵抗rn1//rp1の大きさと、NMOSトランジスタMn3とPMOSトランジスタMp3の出力抵抗rp3の合成抵抗(−rn3//−rp3)の大きさを略等しくすることによって利得A7を向上させることが可能となる。本実施の形態では、Mp5,Mp6の基板端子をソースに接続している。基板端子を電源電圧VDDに接続しても同様の効果を得ることができる。
実施の形態2(図3)及び5(図9)において示した差動増幅器は、カスコード接続を用いて構成することもできる。図12は、例えば実施の形態5に係る差動増幅器(図9)をカスコード接続を用いて構成した回路図を示している。ここでカスコード接続とは、例えば図12において、PMOSトランジスタMp1とPMOSトランジスタMp3の接続のように、縦方向に直列に接続されたトランジスタの接続を意味している。
PMOSトランジスタMp1のゲートに電流源Vin1が接続され、入力電圧Vin1が印加されている。PMOSトランジスタMp1のソースは、定電流源Itを介して電源電圧VDDに接続されている。
PMOSトランジスタMp1のドレインは、PMOSトランジスタMp3のソースに接続されている。また、PMOSトランジスタMp3のドレインは出力端子O1に接続されている。PMOSトランジスタMp3のゲートには所定の電圧Vb1が印加され、MOSトランジスタMp3は飽和領域で動作している。そして、PMOSトランジスタMp1,Mp3はカスコード接続を構成している。
NMOSトランジスタMn1のドレインがPMOSトランジスタMp3のドレイン及び出力端子O1に接続されている。NMOSトランジスタMn1のソースがNMOSトランジスタMn3のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn3のソースは接地されている。NMOSトランジスタMn1,Mn3のゲートには所定の電圧Vb2,Vb3がそれぞれ印加され、NMOSトランジスタMn1,Mn3は飽和領域で動作している。またNMOSトランジスタMn1,Mn3の基板端子は接地されている。ここで、NMOSトランジスタMn1,Mn3でカスコード接続を構成している。
PMOSトランジスタMp2のソースが定電流源Itに接続されている。PMOSトランジスタMp2のドレインはPMOSトランジスタMp4のソースに接続されている。PMOSトランジスタMp2のゲートには電圧源Vin2が接続され、入力電圧Vin2が印加されている。基板端子はソースに接続されている。
PMOSトランジスタMP4のドレインは出力端子O2に接続され、基板電位は電源電圧VDDに接続されている。ゲートには所定の電圧Vb1が印加され、PMOSトランジスタMp4は飽和領域で動作している。そしてPMOSトランジスタMp2,Mp4でカスコード接続を構成している。
NMOSトランジスタMn2のドレインがPMOSトランジスタMp4のドレイン及び出力端子O2に接続されている。NMOSトランジスタMn2のソースがNMOSトランジスタMn4のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn4のソースは接地されている。NMOSトランジスタMn2,Mn4のゲートには所定の電圧Vb2,Vb3がそれぞれ印加され、NMOSトランジスタMn2,Mn4は飽和領域で動作している。またNMOSトランジスタMn2,Mn4の基板端子は接地されている。そしてNMOSトランジスタMn2,Mn4でカスコード接続を構成している。
次に負性抵抗発生ブロック12の構成について説明する。PMOSトランジスタMp5のソースは電源電圧VDDに接続され、ドレインはPMOSトランジスタMp7のソースに接続されている。PMOSトランジスタMp5,Mp7の基板端子は電源電圧VDDに接続されている。PMOSトランジスタMp5,Mp7のゲートには、電圧Vb4,Vb5がそれぞれ印加され、PMOSトランジスタMp5,Mp7は飽和領域で動作している。そしてPMOSトランジスタMp5,Mp7でカスコード接続を構成している。
PMOSトランジスタMp9のソースはPMOSトランジスタMp7のドレインに接続され、ドレインは出力端子O1に接続されている。PMOSトランジスタMp9の基板端子はソースに接続され、ゲートは出力端子O2に接続されている。
また、PMOSトランジスタMp9のソースは、NMOSトランジスタMn5のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn5のソースはNMOSトランジスタMn7のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn7のソースは接地されている。NMOSトランジスタMn5,Mn7の基板端子は接地されている。
NMOSトランジスタMn5,Mn7のゲートには電圧Vb5,Vb7がそれぞれ印加され、NMOSトランジスタMn5,Mn7は飽和領域で動作している。そしてNMOSトランジスタMn5,Mn7はカスコード接続を構成している。
PMOSトランジスタMp6のソースは電源電圧VDDに接続され、ドレインはPMOSトランジスタMp8に接続されている。PMOSトランジスタMp6,Mp8の基板端子は電源電圧VDDに接続されている。またPMOSトランジスタMp6,Mp8のゲートには、電圧Vb4,Vb5がそれぞれ印加され、PMOSトランジスタMp6,Mp8は飽和領域で動作している。そしてPMOSトランジスタMp6,Mp8でカスコード接続を構成している。
PMOSトランジスタMp8のドレインは、PMOSトランジスタMp10のソースに接続されている。PMOSトランジスタMp10のドレインは出力端子O1に接続されている。PMOSトランジスタMp10の基板端子はソースに接続され、ゲートは出力端子O1に接続されている。
また、PMOSトランジスタMp10のソースはNMOSトランジスタMn6のドレインに接続されている。NMOSトランジスタMn6のソースはNMOSトランジスタMn8のドレインに接続されている。そしてNMOSトランジスタMn8のソースは接地されている。また、NMOSトランジスタMn6,Mn8の基板端子は接地されている。NMOSトランジスタMn6,Mn8のゲートには電圧Vb5,Vb7が夫々印加され、NMOSトランジスタMn6,Mn8は飽和領域で動作している。そしてNMOSトランジスタMn6,Mn8はカスコード接続を構成している。
次に以上のように構成された差動増幅器の動作について説明する。まず図9と比較すると、NMOSトランジスタMn1,Mn3のカスコード接続が負荷R1に対応し、出力抵抗Rl1は、(gmn1・rn1)rn3で与えられる。そしてPMOSトランジスタMp1,Mp3のカスコード接続が電圧制御電流源T1に対応し、出力抵抗Rin1は(gmp3・rp3)rp1で与えられる。
また、PMOSトランジスタMp5,Mp7のカスコード接続の出力抵抗がRne1に対応し、(gmp7・rp7)rp5で与えられる。さらに、NMOSトランジスタMn5,Mn7のカスコード接続が回路13に対応し、出力抵抗Rl3は、(gmn5・rn5)rn7で与えられる。
以上の対応関係から、図12に示した差動増幅器の利得は、
A8=gmp1・((gmn1・rn1)rn3//(gmp3・rp3)rp1//-(gmn5・rn5)rn7//-(gmp7・rp7)rp5)
で与えられる。ここで、gmp1,gmp3,gmp7はPMOSトランジスタMp1,Mp3,Mp7の相互コンダクタンスである。そして、gmn1,gmn5はNMOSトランジスタMn1,Mn5の相互コンダクタンスである。またrn1,rn5,rn7はNMOSトランジスタMn1,Mn5,Mn7の出力抵抗を表し、rp1,rp3,rp5,rp7はPMOSトランジスタMp1,Mp3,Mp5,Mp7の出力抵抗をそれぞれ表している。
以上のように構成されているので、カスコード接続を用いて差動増幅器を構成した場合であっても、負性抵抗発生ブロック12の出力抵抗の大きさと負性抵抗発生ブロック12を除いた部分の出力抵抗の大きさを略等しくすることで利得を大きくすることができる。
実施の形態1に係る電流源回路の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る電流源回路の小信号等価回路図である。 実施の形態2に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る差動増幅器の小信号等価回路図である。 実施の形態3に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態3に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態5に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態6に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態7に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。 実施の形態7に係る差動増幅器の構成を示す回路図である。
符号の説明
11 電流源ブロック、12 負性抵抗発生ブロック、R1,R2 負荷、T1,T2 電圧制御電流源。

Claims (13)

  1. 出力端子と、
    前記出力端子に接続され、内部抵抗を有する電流源と、
    前記電流源に並列接続され、負性抵抗を発生する負性抵抗発生ブロックと、
    を備えることを特徴とする電流源回路。
  2. 前記負性抵抗発生ブロックは、前記出力端子に接続された電流入力端子と、前記出力端子から出力される出力信号に対して反転した信号である反転出力信号が入力される電圧制御端子を有する電圧制御電流源と、
    前記電圧制御電流源の電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された内部抵抗を有する第2電流源を備えることを特徴とする請求項1に記載の電流源回路。
  3. 前記電圧制御電流源は、MOSトランジスタであり、
    前記電流源及び前記第2電流源は、飽和領域で動作するMOSトランジスタであることを特徴とする請求項2に記載の電流源回路。
  4. 出力端子と、
    前記出力端子に接続され、内部抵抗を有する第1電流源と、
    前記出力端子からの出力信号を反転して反転出力信号を出力する反転増幅器と、
    前記出力端子に接続された電流入力端子と、前記反転増幅器の出力に接続され、前記反転出力信号が入力される電圧制御端子を有するMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタの電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された内部抵抗を有する第2電流源を備えることを特徴とする電流源回路。
  5. 差動入力端子と、
    前記差動入力端子から入力される差動入力信号を増幅した差動出力信号を出力する差動出力端子と、
    を備える差動増幅器であって、
    前記差動出力端子に接続され、負性抵抗を発生する負性抵抗発生ブロックを備えることを特徴とする差動増幅器。
  6. 前記差動出力信号に対して反転した信号である反転差動出力信号を出力する第2差動出力端子をさらに備え、
    前記負性抵抗発生ブロックは、前記差動出力端子に接続された電流入力端子と、前記第2差動出力端子に接続され、前記反転差動出力信号が入力される電圧制御端子を有する電圧制御電流源と、
    前記電圧制御電流源の電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された内部抵抗を有する電流源を備えることを特徴とする請求項5に記載の差動増幅器。
  7. 前記電圧制御電流源はMOSトランジスタであり、
    前記電流源は飽和領域で動作するMOSトランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の差動増幅器。
  8. 前記電圧制御電流源はMOSトランジスタであり、
    前記電流源は、トランジスタのカスコード接続を用いて構成されたことを特徴とする請求項6に記載の差動増幅器。
  9. 差動入力端子と、
    前記差動入力端子から入力される差動入力信号を増幅した差動出力信号を出力する第1差動出力端子と、
    前記第1差動出力信号に対して反転した信号である反転差動出力信号を出力する第2差動出力端子と、
    一端が電源電圧に接続され、他端が前記第1差動出力端子に接続された負荷と、
    前記第1差動出力端子に接続された電流入力端子と、前記差動入力端子が接続され、前記差動入力信号が入力される電圧制御端子を有する電圧制御電流源と、
    前記電圧制御電流源の前記電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された定電流源と、
    を備える差動増幅器であって、
    前記第1差動出力端子に接続された電流入力端子と、前記第2差動出力端子に接続され、前記反転差動出力信号が入力される電圧制御端子を有するMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタの電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された内部抵抗を有する電流源を備えることを特徴とする差動増幅器。
  10. 前記負性抵抗発生ブロックは、
    前記電流源に交流的に並列接続された第2電流源をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の差動増幅器。
  11. 前記電圧制御電流源はMOSトランジスタであり、
    前記電流源及び前記第2電流源は、飽和領域で動作するMOSトランジスタであることを特徴とする請求項10に記載の差動増幅器。
  12. 前記電圧制御電流源はMOSトランジスタであり、
    前記電流源及び前記第2電流源は、トランジスタのカスコード接続を用いて構成されたことを特徴とする請求項10に記載の差動増幅器。
  13. 差動入力端子と、
    前記差動入力端子から入力される差動入力信号を増幅した差動出力信号を出力する第1差動出力端子と、
    前記第1差動出力信号に対して反転した信号である反転差動出力信号を出力する第2差動出力端子と、
    一端が電源電圧に接続され、他端が前記第1差動出力端子に接続された負荷と、
    前記第1差動出力端子に接続された電流入力端子と、前記差動入力端子が接続され、前記差動入力信号が入力される電圧制御端子を有する電圧制御電流源と、
    前記電圧制御電流源の前記電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された定電流源と、
    を備える差動増幅器であって、
    前記第1差動出力端子に接続された電流入力端子と、前記第2差動出力端子に接続され、前記反転差動出力信号が入力される電圧制御端子を有するMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタの電流出力端子に一端が接続され、他端が接地された内部抵抗を有する第1電流源と、
    一端が電源電圧に接続され、他端が前記電流源に接続された第2電流源と、
    を備えることを特徴とする差動増幅器。
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