JP4664945B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4664945B2
JP4664945B2 JP2007162680A JP2007162680A JP4664945B2 JP 4664945 B2 JP4664945 B2 JP 4664945B2 JP 2007162680 A JP2007162680 A JP 2007162680A JP 2007162680 A JP2007162680 A JP 2007162680A JP 4664945 B2 JP4664945 B2 JP 4664945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
game
game board
symbol variation
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007162680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009000214A (ja
Inventor
敏彦 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ace Denken KK filed Critical Ace Denken KK
Priority to JP2007162680A priority Critical patent/JP4664945B2/ja
Publication of JP2009000214A publication Critical patent/JP2009000214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4664945B2 publication Critical patent/JP4664945B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技に関わる画像を表示する表示装置と、該表示装置の前方に配置され、透過性を有し前記画像を視認可能な遊技領域を含む遊技盤とを備えた遊技機に関する。
近年、遊技球が流下する遊技盤の遊技領域に表示装置を備えた遊技機では、視覚的な興趣を向上させることを目的として、表示装置の表示領域が拡大される傾向にある。この表示領域の拡大化に相反して遊技領域が侵食されるが、十分な遊技領域を確保するための技術として、例えば、特許文献1に記載された遊技機が既に知られている。
すなわち、遊技盤を透明部材で形成すると共に、遊技盤の裏面側に表示装置を配設することにより、遊技盤上に広い遊技領域を確保すると共に、遊技盤を通して背後の表示領域に表示される文字情報等の各種画像を視認することができるように構成されている。
この種の遊技機では、遊技盤の背後の画像の視認性を確保する必要があるため、例えば、特許文献1の他、特許文献2にも記載されているように、遊技領域に配設する立体構造物等の役物を透明材料で形成していた。
特開2005−28120号公報 特開2000−116873号公報
しかしながら、前述したような特許文献1,2に記載の遊技機において、透明部材で形成した遊技盤上に同じく透明な役物を配設するような場合には、遊技盤上での役物の存在感が乏しいものとなり、役物が遊技球の流下に影響を及ぼすという重要な役割があるにも拘わらず、遊技者が役物の位置や形状を容易に把握することができない虞があった。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、遊技盤に配設された役物部材の背後に表示装置が位置したとしても、該表示装置で表示される画像の視認性を確保することができると共に、遊技盤上における役物部材の存在感を強調して、その存在を遊技者に対して際立たせることができる遊技機を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技に関わる画像を表示する表示装置(50)と、該表示装置(50)の前方に配置され、透過性を有し前記画像を視認可能な遊技領域(3)を含む遊技盤(2)とを備えた遊技機(1)において、
前記遊技盤(2)に配設される役物部材(11,12,13,15,16)と、該役物部材(11,12,13,15,16)を発光させるための光源(440)と、遊技に関わる演出を制御する制御手段とを備え、
前記表示装置(50)は、表示領域(50a)と、当該表示領域(50a)のうち識別図柄を変動表示する図柄変動領域(51)と、を備え、
前記役物部材(11,12,13,15,16)は、
透過性を有した透明材質により形成され、光を受け入れるための入光面を備え、前記遊技盤(2)の後方に位置する前記表示装置(50)の表示領域(50a)に重なる位置、且つ、前記遊技盤(2)の前面上に少なくとも一部が突出し、遊技領域(3)を流下する遊技球が当接可能に配設され、
前記光源(440)が非発光時には、前記表示装置(50)の表示領域(50a)に表示された画像を視認可能な透過性を有し、
前記光源(440)は、光照射方向が前記役物部材(11,12,13,15,16)の入光面を臨む位置に配設されるとともに、当該入光面の形状に対応した複数の光源(440)からなり、
前記制御手段は、前記複数の光源(440)に信号線(420)を介して電気的に接続されて該複数の光源(440)を制御するものであり、前記図柄変動領域(51)が拡大する場合に、前記複数の光源(440)を非発光に制御することを特徴とする遊技機(1)。
[2]前記役物部材(11,12,13,15,16)は、
前記表示領域(50a)における図柄変動領域(51)の上方に配設され、前記図柄変動領域(51)の前方を遊技球が通過することを阻止する図柄変動領域区画部材(11)と、
前記表示領域(50a)における図柄変動領域(51)の下方に、前記図柄変動領域区画部材(11)と、前記図柄変動領域(51)を挟み込んで配設され、上面を遊技球が転動可能なステージ部材(12)と、
を含んで構成されることを特徴とする[1]に記載の遊技機(1)。
[3]前記複数の光源(440)は、透過性を有した透明基板(41,42,43)の光源取付面に配設され、
前記図柄変動領域区画部材(11)は、
前記透明材質に光を散乱する光散乱剤を混合してなる発光材質によって形成され、
当該図柄変動領域区画部材(11)の後端縁を起点として遊技者側へ向けて突出する突出部を備え、
前記突出部は、当該突出部の底面に前記後端縁から遊技者側へ向けて所定幅にかけて形成される凹状の基板取付部を備え、
前記透明基板(41)は、前記基板取付部に前記光源取付面を前記突出部の底面と平行な状態、且つ、前記遊技盤(2)と直角に配設されることを特徴とする[2]に記載の遊技機(1)。
本発明は、次のように作用する。
前記[1]に記載の遊技機(1)によれば、遊技盤(2)の透過性を有する遊技領域(3)を通して、背後の表示装置(50)に表示される画像を視認することができ、さらに、遊技盤(2)には、透明材質により形成した役物部材(11,12,13,15,16)を、遊技盤(2)の後方に位置する表示装置(50)の表示領域(50a)に重なる位置、且つ、遊技盤(2)の前面上に少なくとも一部が突出し、遊技領域(3)を流下する遊技球が当接可能に配設する。
ここで役物部材(11,12,13,15,16)は、遊技領域(3)を流下する遊技球が当接可能に配設されるから、遊技領域(3)の前面上における遊技球の流下に対して影響を及ぼし得る。すなわち、役物部材(11,12,13,15,16)によって、表示装置(50)の重要な図柄変動領域(51)の前方を遊技球が通過することを防ぐ、あるいは他の図柄変動領域(51)の前方へと遊技球を誘導することができる。
また、役物部材(11,12,13,15,16)を、遊技盤(2)の後方に位置する表示装置(50)の表示領域(50a)に重なる位置に配設するから、光源(440)により役物部材(11,12,13,15,16)が発光していない場合には、役物部材(11,12,13,15,16)の後方で表示装置(50)の表示領域(50a)に表示される画像を視認することができる。
役物部材(11,12,13,15,16)は、複数の光源(440)からの光を受け入れる入光面を備えており、光源(440)を発光させることで、遊技者は光源(440)からの光を役物部材(11,12,13,15,16)を通して確認することになり、遊技盤(2)における役物部材(11,12,13,15,16)の存在感が強調される。また、光源(440)が非発光時には、表示装置(50)の表示領域(50a)に表示された画像を視認可能な透過性を有するから、光源(440)を発光させていない場合には、透過性を有する役物部材(11,12,13,15,16)、それに遊技盤(2)を通して、背後の表示装置(50)に表示される画像を視認することができる。
光源(440)は、光照射方向が前記役物部材(11,12,13,15,16)の入光面を臨む位置に配設されるとともに、当該入光面の形状に対応した複数の光源(440)からなり、信号線(420)を介して電気的に接続された制御手段によって、遊技に関わる演出を行うように制御される。特に図柄変動領域(51)が拡大する場合に、複数の光源(440)を非発光に制御する。このような電気的な接続の形態によれば、光だけを供給するような光ファイバーと異なり、表示装置(50)における表示の視認性を損なうことなく、表示装置(50)の前方に配線することも可能となる。従って、配線経路の設計上の自由度も増し、複数の光源(440)を何ら支障なく、光照射方向が役物部材(11,12,13,15,16)の入光面を臨む位置に配設することが可能となる。
前記[2]に記載の遊技機(1)によれば、役物部材(11,12,13,15,16)は、表示領域(50a)における図柄変動領域(51)の上方に配設され、図柄変動領域(51)の前方を遊技球が通過することを阻止する図柄変動領域区画部材(11)と、表示領域(50a)における図柄変動領域(51)の下方に、図柄変動領域区画部材(11)と、図柄変動領域(51)を挟み込んで配設され、上面を遊技球が転動可能なステージ部材(12)と、を含んで構成される。
前記[3]に記載の遊技機(1)によれば、複数の光源(440)は、透過性を有した透明基板(41,42,43)の光源取付面に配設される。
図柄変動領域区画部材(11)は、透明材質に光を散乱する光散乱剤を混合してなる発光材質によって形成される。これにより、入光面から入光した光が図柄変動領域区画部材(11)を通過する際、光散乱剤によって図柄変動領域区画部材(11)内で光が乱反射したり屈折することになり、図柄変動領域区画部材(11)全体が発光するので、透明な図柄変動領域区画部材(11)であっても遊技盤(2)面上に視覚的に際立たせて出現させることができ、よりいっそう役物の存在感を強調することができる。
また、図柄変動領域区画部材(11)は、当該図柄変動領域区画部材(11)の後端縁を起点として遊技者側へ向けて突出する突出部を備え、突出部は、当該突出部の底面に前記後端縁から遊技者側へ向けて所定幅にかけて形成される凹状の基板取付部を備える。透明基板(41)は、基板取付部に光源取付面を突出部の底面と平行な状態、且つ、遊技盤(2)と直角に配設される。
本発明に係る遊技機によれば、透明材質により形成した役物部材は、遊技盤の後方に位置する表示装置の表示領域に重なる位置、且つ、遊技盤の前面上に少なくとも一部が突出し、遊技領域を流下する遊技球が当接可能に配設され、光源からの光を受け入れる入光面を備えており、光源を発光させることで、遊技者は光源からの光を役物部材を通して確認することになり、遊技盤における役物部材の存在感が強調される。また、光源を発光させていない場合には、透過性を有する役物部材、それに遊技盤を通して、後方の表示装置の表示領域に表示される画像を視認することができる。また、役物部材は、遊技領域を流下する遊技球が当接可能に配設されるから、遊技領域の前面上における遊技球の流下に対して影響を及ぼし得る。
さらに、光源は信号線を介して制御手段に電気的に接続されるので、光だけを供給するような光ファイバーで接続するような形態と異なり、後方の表示装置における表示の視認性を損なうことなく、表示装置の前方に配線することが可能となり、配線経路の設計上の自由度が高くなる。特に制御手段によって、図柄変動領域が拡大する場合に、複数の光源は非発光に制御される。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図14は、本発明の実施の形態に係る遊技機1を示している。
本実施の形態に係る遊技機1は、遊技に関わる画像を表示する表示装置50と、該表示装置50の前方に配置され、透過性を有し前記画像を視認可能な遊技領域3を含む遊技盤2とを備え、遊技領域3上に遊技球を発射して遊技を行うパチンコ機である。
図1は、遊技機1のガラス枠5を開放した状態の斜視図である。遊技機1は、発射された遊技球が移動し遊技を進行させる複数の役物部材が配された遊技領域3を含む遊技盤2の他、遊技領域3の前面側を覆うガラス板4が固定され、周囲に装飾ランプやスピーカー等が取り付けられたガラス枠5を有している。また、ガラス枠5の下方には、遊技球を貯留するための上受け皿6、該上受け皿6から溢れた球を受け入れる下受け皿7、遊技者が遊技球の発射操作を行うためのハンドル8等が設けられている。なお、図1中では図示しないが、遊技盤2の後方に表示装置50が配設されている。
図2は、遊技盤2を拡大して示す斜視図である。図2中において遊技盤2の前面には斜線を付している。遊技盤2は、透過性を有する透明合成樹脂により形成されている。遊技盤2の後方に配設されている表示装置50は、遊技盤2とほぼ同じ大きさであり、遊技領域3全体に重なる範囲で画像を表示可能な表示領域50aを備えている。図2中において表示装置50の表示領域50aには薄墨色を付している。
遊技盤2を形成する透明合成樹脂は、いわゆる透明であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の何れでも良い。具体的には例えば、アクリル系樹脂、芳香族ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、アミド系樹脂、イミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等がある。
これらの透明合成樹脂の中でも、特に全光線透過率が80%以上の透明性を有している樹脂が好ましい。具体的には例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等がある。
本実施の形態において、透明合成樹脂は遊技盤2を構成するためのものであるため、透明合成樹脂には遊技釘、風車等を配設することになる。従って、釘打ちや釘調整の他、遊技球等の衝撃があるため、遊技盤2としての耐久性を考慮すると、前述した具体的な透明合成樹脂を1種類のみの使用に限らず、複数種類を混合させて、遊技盤2としての耐久性を向上させると良い。この混合した場合においても、前述したように全光線透過率が80%以上の透明性を有していることが好ましい。
遊技盤2における遊技領域3は、遊技盤2の前面側に略円形に形成されており、前記ハンドル8の操作により発射された遊技球を誘導するガイドレール9に囲まれ、さらに前方は前記ガラス板4によって覆われている。遊技領域3には、中央寄りの上方位置に配置される庇部材11、庇部材11の下方に離隔して配置されるステージ部材12、それに遊技領域3の両端側に配置される左右一対の装飾役物部材13,13等の各種の役物部材が配設されている。
その他、遊技領域3には、始動入賞口31、大入賞口32等の各種入賞口、図示省略したが遊技球の落下方向に変化を与える風車や数多の遊技釘、装飾用のランプやLED等がそれぞれ配設されている。また、遊技領域3の最下部には、何れの役物にも入らず落下した遊技球を外部に排出するアウト口33が設けられている。
各種入賞口のうち始動入賞口31は、遊技球の入賞に基づき表示装置50(図2,図5参照。)での表示遊技を実行する権利を確保する入賞口であり、大入賞口32は、特別遊技状態としての開閉動作を行う入賞口である。遊技球が各種入賞口に入賞すると、それぞれの入賞口に付設されたスイッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出される度に入賞口毎に割り当てられた所定数の賞球が払い出される。
図2に示すように、役物部材である庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13は、それぞれ透過性を有した透明材質により形成され、光を受け入れるための入光面を備え、遊技盤2(遊技領域3)の前面上に少なくとも一部が突出するように配設されている。図1〜図5に示した例では、庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13は、それぞれ構成の全てが遊技盤2の前面上に突出している。
庇部材11は、遊技領域3の前面に対接する取付面部110が左右方向に延びるように形成されている。取付面部110の両側端縁と上方に向かって緩やかな凸状に湾曲した上端縁とに沿って、前方へ所定幅で出っ張るフランジが形成されており、取付面部110の上端縁に沿って前方へ出っ張るフランジ部分は庇部111をなし、取付面部110の両側端縁に沿って前方へ出っ張るフランジ部分は側壁部112,112をなしている。庇部材11では、取付面部110の裏面が入光面となる(図8参照。)。
ステージ部材12は、遊技球が転動可能な所定幅で左右方向に延びるように形成されている。ステージ部材12の中央には、遊技球を前記始動入賞口31の上方に導くガイド溝120が設けられており、ステージ部材12の両端には、遊技球が乗り越えるのを防止する堰部121,121が設けられている。ステージ部材12では、左右方向に延びた全体の裏側端面が入光面となる。
庇部材11は、遊技盤2の後方に配設された表示装置50において重要な表示を行う図柄変動領域51(図3参照。)の前方を遊技球が通過しないように、その上方での遊技球の落下を防ぐ位置に配設されている。ステージ部材12は、庇部材11によって、その真下方向への落下が防がれた(誘導された)遊技球を、始動入賞口31に入賞するように誘導する位置に配設されている。
装飾役物部材13は、本実施の形態ではバラの花を模した立体的な形状に形成されている。装飾役物部材13の正面部130の周端縁に沿って、前方へ所定幅で出っ張るフランジ部131が形成されており、正面部130の前面側には、板状のパーツを多段状に組合わせてバラの花弁が形成されている。装飾役物部材13では、正面部130の裏面が入光面となる。
それぞれの役物部材を形成するための透過性を有する透明材質は、前記遊技盤2と同様に透明合成樹脂を採用すると良い。また、別の構成例として役物部材を、透明材質に光を散乱する光散乱剤を混合してなる発光材質により形成しても良い。発光材質としては、例えば透明合成樹脂に光散乱剤を混合させた発光合成樹脂が該当し、この発光合成樹脂を通して表示装置50の画像を視認できるものである。具体的には例えば、透明性の高いアクリル系樹脂に透明性の高いポリカーボネート系樹脂の光散乱剤を混合すると良い。
発光合成樹脂の製造方法、および透明合成樹脂に対する光散乱剤の配合比率等については、特に問わない。例えば、光散乱剤を液体中の透明合成樹脂に予め混合させ、超音波発生装置等を用いて均等に光散乱剤を分散させる方法等がある。また、ヘンシェルミキサーによる混合、スーパーフローターによる混合、タンブラーによる混合等がある。
配合比率については、混合した際に発光合成樹脂の透過率が全光線透過率80%以上の透明性となることが好ましいが、本実施の形態においては、発光合成樹脂が発光していない時に後方の表示装置50で表示される画像が視認可能とする透明度の配合比率にしても良い。
光散乱剤は、光を屈折、反射、分散、複屈折すれば良く、粒径は0.1〜50μmが好ましい。光散乱剤の形状は、特に限定されるものでなく、真球状、球状、平面扇形状、キュービック状、平面菱形状、六方晶状、不定形状等が用いられる。また、具体的な光散乱剤としては、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、マグネシア、マイカ、タルク、水酸化アルミニウム、酸化チタン、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム等がある。
さらに、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、MS樹脂、環状オレフィン樹脂等の透明性の高い樹脂材料からなる中空架橋微粒子、およびガラスからなる中空微粒子等の光散乱剤を使用することが好ましい。透明合成樹脂に混合する光散乱剤は1種類のみに限られるものでなく、屈折率の異なる複数種類の光散乱剤を混合させても良い。さらに、発光合成樹脂に色を着ける場合には、増補プラスチックおよびゴム用添加剤等の染顔料を混合して発光合成樹脂に色を着けても良い。ただし発光合成樹脂が発光していない時、その発光合成樹脂を通して画像が視認できることが好ましい。
役物部材を発光させるための光源は、光を発光するものであれば何でも良く、例えば、LED、電球、EL等を光源として使用することができる。本実施の形態の場合は、光源の配設位置が表示装置50の前方となるため、光源が発光していない時には表示装置50の表示内容の視認性を低下させないような光源であることが好ましい。具体的には例えば、ガラス(樹脂)基板にSOLED(transparent Stacked OLED)を備えた光源が適する。
SOLEDの発光部の構成は、RGB発光層が縦に配置され、それぞれの発光層と透明電極が重なった(stacked)状態であるため、その面積が小さくてすむ。また各発光層は、それぞれ制御することでカラー発光させることが可能となる。このSOLEDは、一般的に有機ELディスプレー等に使用され、その1画素に相当するものである。
もちろん光源の種類は、これらに限られるものでなく、他に例えば小型のチップLED等を使用することもできる。チップLEDは、リード端子上に実装された発光素子から構成されるものである。光源の種類に関しては、要するに、表示装置50の図柄変動領域51の前方に光源を配置した場合に、その光源が発光していない時に画像の視認に邪魔とならない程度の大きさ(小さな物)であれば良い。
光源は、その光照射方向が前記役物部材の入光面を臨む位置に配設されるが、光源の設置場所は、大きく分けて2つの場所があり、遊技盤2と遊技盤2以外の場所となる。何れの場合も、光源が発光した際、その光が役物部材にある入光面に効率良く取り入れられるように、入光面に向けられ光源が設けられる。詳しく言えば光源は、役物部材にある入光面に対して、密着するか、近傍に位置するか、あるいは導光部材(遊技盤2)を介在した位置に適宜配設される。
光源は、後述する制御手段に信号線(電源ライン)を介して電気的に接続されている。ここで信号線としては、ケーブルを使う一般的な方法と、いわゆるフレキシブル基板等の透明基板を使う方法と、遊技盤2上に信号線を直接装備する方法とがある。ケーブルを使う場合は、ケーブルが表示装置50の前方に位置することになるため、表示装置50に表示される画像の視認性を損なわない程度の細いケーブルを用いて、光源と制御手段とを接続することになる。
また、透明基板を使う場合は、表示装置50の前方に設けても視認性を損なうことなく、光源と制御手段とを接続することができる。図3〜図5では、光源と制御手段との接続に透明基板を用いた例を示している。図3は、遊技盤2を拡大して示す正面図である。遊技盤2の前面には、役物部材である庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13の取付位置にそれぞれ対応して透明基板41,42,43が設けられている。図3中では便宜上、透明基板41,42,43を斜線で塗り潰して示しているが、実際には透明であり遊技盤2と同様に透過性を有している。
図4は、遊技盤2を拡大して示す背面図であり、図5は、図4のA−A線断面図である。図5からも分かるように、各透明基板41,42,43上に、庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13がそれぞれ別々に取り付けられている。図5では、役物部材11,12,13に対して密接して光源を設けているが、光源および電源ラインを遊技盤2の裏面に設けるようにして、遊技盤2を導光部材として、光源からの光を役物部材11,12,13の入光面に入光させるようにしても良い。なお、図5に示したように、遊技盤2の後方の表示装置50は、遊技盤2の裏面から所定間隔離して配設しても良く、あるいは近接させて配設しても良い。
図6は、各透明基板41,42,43の正面図である。図6(a)は、庇部材11の光源を含む透明基板41を示しており、図6(b)は、一対の装飾役物部材13,13の光源を含む透明基板43を示しており、図6(c)は、ステージ部材12の光源を含む透明基板42を示している。何れの透明基板41,42,43も、遊技盤2の前面(あるいは背面)に沿って貼り付けることができる可撓性を有する薄板形状であり、それぞれ一端側にはコネクタと嵌合させるためのコネクタ接続部450が設けられている。
また、各透明基板41,42,43の表面上には、それぞれ庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13の入光面の形状に対応するように光源であるチップLED440が複数設けられている。ここでチップLED440は、詳しくは次述するが透明導電膜層420から成る透明パターン(配線パターン)上に接続されている。
図7は、各透明基板41,42,43を構成している透明基板400自体の説明図である。図7(a)は、透明基板400の層構造を示す模式図である。図7(b1)は、チップLED440を予め組み込む透明基板400の断面を示す模式図であり、図7(b2)は、チップLED440を予め組み込む透明基板400の正面を示す模式図である。また、図7(c1)は、チップLED440を後付けする透明基板400の断面を示す模式図であり、図7(c2)は、チップLED440を後付けする透明基板400の正面を示す模式図である。
透明基板400は、透明樹脂(ガラス)層410と、透明導電膜層420と、透明絶縁保護膜層430とから成り、透明樹脂層410の裏面に透明導電膜層420を蒸着させ、この透明導電膜層420を保護するために透明絶縁保護膜層430により透明導電膜層420を挟み込むように構成されている。透明基板400における透明導電膜層420によって光源に電力が供給されることになる。
一般的に知られた透明導電膜層420としては、ITO(酸化インジウム・スズ)、酸化亜鉛、酸化スズ等が用いられる。また蒸着方法としては、真空蒸着、クラスタービーム蒸着、アークプラズマ蒸着等が一般的である。その他の製法としては、スパッタリング法、ゾル・ゲル法、PLD法等により、透明樹脂層410の表面に透明導電膜層420を蒸着するように構成しても良い。このとき、図7(b1),(b2)の場合には、透明導電膜層420に光源となるチップLED440を予め設けることになる。
一方、図7(c1),(c2)に示すように、チップLED440を後付けする場合には、図中で斜線で塗り潰してある透明絶縁保護膜層430に、チップLED440を取り付けるための孔状の空間(白抜き部分)を形成することになる。なお、透明基板400にチップLED440を予め組み込む、あるいは後付けする場合であっても、透明絶縁保護膜層430の厚さや有無によって、透明基板400の表面上にチップLED440を突出させるか否かは設計的事項に過ぎない。
ところで、前述した光源の信号線を遊技盤2上に直接装備する方法は、要するに透明基板400の透明樹脂層410の部位をそのまま遊技盤2として構成するものである。従って、透明樹脂層410の厚みを増して、図7(a)に示した透明基板400全体の厚みを、一般的な遊技盤2の厚みとほぼ同じ寸法に構成すれば、光源の信号線を遊技盤2上に直接装備することになる。なお、透明導電膜層420が遊技盤2の表面側に形成される場合には、遊技領域3に備わる遊技釘の配置を考慮して透明導電膜層420の配置パターンを形成することは言うまでもない。また、透明基板400の耐久性等によるが、透明絶縁保護膜層430は省くこともできる。
図8(a)は、庇部材11を透明基板41に張り合わす状態を示す分解斜視図であり、図8(b)は、庇部材11の発光面を示す斜視図である。庇部材11では、取付面部110の裏面が入光面となり、かかる入光面のうちフランジ部分が連なる周縁に沿って、所定間隔おきにチップLED440が密接する凹部113が形成されている。
本実施の形態では、取付面部110の裏面全体を入光面として捉えるが、別の考えとして、取付面部110の裏面のうちフランジ部分が連なる周縁に沿った細幅部位だけを入光面と定義しても良く、さらに細かくは、後述する図10(a)において太線で示した凹部113の内面のみを入光面として考えることもできる。何れの入光面の捉え方であっても、光源であるチップLED440から光を受け入れる面であることに代わりはない。
図8(b)において、庇部材11の前端面、すなわち、庇部111と両側壁部112,112の前端面(図中で薄墨色の部分)が、前記入光面から受け入れた光を発光させる発光面となる。このような庇部材11の前端面は、図2,3に示すように、遊技盤2の前面上に突出するように配設されている。なお、庇部材11が発光合成樹脂から形成されている場合には、庇部材11の前端面のみならず入光面以外の全外表面が発光面となり発光することになる。
また、透明基板41の表面に対する庇部材11の入光面の接着は、透明な接着剤を用いて張り合わせれば良いが、このとき図10(a)に示すようにチップLED440が凹部113に必ずしも埋没する必要はなく、例えば透明な接着剤層を介してチップLED440が凹部113に埋没しない状態(図5参照。)、あるいは凹部113自体を省いた状態で互いに接着するように構成してもかまわない。なお、ステージ部材12を透明基板43に張り合わす構成については、ほぼ同様であるため重複した説明は省略する。
図9は、装飾役物部材13を透明基板42に張り合わす状態を示す分解斜視図である。本実施の形態では、正面部130の裏面全体を入光面として捉えるが、前述した取付面部110の場合と同様に、正面部130の裏面の一部を狭義の入光面として定義しても良い。装飾役物部材13の前端面、すなわち正面部130の前端面が、前記入光面から受け入れた光を発光させる発光面となる。
正面部130の前面側は、平面的な形状ではなく板状のパーツを多段状に組合わせてバラの花を模しているが、各々の板状パーツは、遊技盤2の前面に対して何れも平行な面となるように配置され、遊技盤2の前面と同一面方向は極力アール形状は使用していない。これはアール形状にすると、その部分で光の屈折が変わってしまい、背後の表示装置50に表示される画像等が歪んで見えてしまことを防ぐためである。
このような装飾役物部材13の前端面も、庇部材11やステージ部材12と同様に遊技盤2の前面上に突出するように配設されている。また、透明基板42の表面に対する装飾役物部材13の入光面の接着は、透明な接着剤を用いて張り合わせば良く、装飾役物部材13の入光面には、前記装飾役物部材13を設けても設けなくても良い。なお、庇部材11が発光合成樹脂から形成されている場合には、庇部材11の前端面のみならず全外表面が発光することになる。
図10は、遊技盤2に対するチップLED440の取付位置および役物部材の入光面との位置関係を説明する模式図である。図10(a)は、透明基板400が遊技盤2の前面側に配置され、透明基板400の表面上にチップLED440が突出しており、このチップLED440が庇部材11等の凹部113に埋没させる取付例を示している。かかる取付例は、前述した図8に示した取付例に相当している。
図10(a)において、チップLED440は、庇部材11等の入光面を臨む位置および方向に配設されている。なお、図10(a)中では、凹部113の内面を入光面としているが、前述したように凹部113が形成されている庇部材11等の裏面全体を入光面として捉えても良いことは言うまでもない。
図10(b)は、透明基板400が遊技盤2の前面側に配置され、透明基板400の内部にチップLED440が埋設されており、しかも、透明基板400は遊技盤2の前面に積層される透明絶縁保護膜層460により被覆され、透明絶縁保護膜層460の表面上に、庇部材11等の裏面を張り合わせる取付例を示している。かかる取付例では、庇部材11等の裏面全体を入光面として捉えており、チップLED440は、庇部材11等の入光面を臨む位置および方向に配設されている。
図10(c)は、透明基板400が遊技盤2の背面側に配置され、透明基板400の内部にチップLED440が埋設されており、チップLED440からの光が遊技盤2を透過して前方に照射される遊技盤2の表面上の位置に庇部材11等の裏面を張り合わせる取付例を示している。かかる取付例では、庇部材11等の裏面全体を入光面として捉え、遊技盤2を導光部材とし、この導光部材を通して入光面にチップLED440からの光が入射するように設けられており、導光部材を介して入光面を臨む位置としている。
図2,図5に示すように、表示装置50は、遊技盤2の背面側に配設されており、表示遊技の結果に関係する数字等の識別情報(図柄)や、表示遊技の演出表示に関係する各種画像を変動表示させるものである。表示装置50の表示領域50aに表示される識別情報を含む各種画像は、表示装置50の前方に配置された透過性を有する遊技盤2の遊技領域3を通して遊技者が視認することができるようになっている。表示装置50は、具体的には例えば、液晶ユニットの他、CRT(陰極線管)表示器、有機ELディスプレー表示器等により構成されている。
前記始動入賞口31に遊技球が入賞すると、表示装置50における表示遊技の権利が獲得され、表示遊技が実行される。表示遊技では、基本的には表示領域50a中で横一列に並ぶ図柄変動領域51(図3参照。)毎にそれぞれ識別情報がスクロール変動し、最終的に停止した識別情報の組合わせが、予め定められた特定の組合わせ(例えば「555」とぞろ目に揃った場合等)である特定表示態様(以下「大当たり」とも言う。)に確定すれば、前記大入賞口32が所定回数を限度に繰り返し開閉動作して特別遊技状態が発生する。
表示遊技の実行中あるいは特別遊技状態の発生中に、始動入賞口31に遊技球が入賞した場合には、表示遊技を実行する権利が保留として獲得され、現在進行中の表示遊技ないし特別遊技状態が終了した後、保留されていた権利が順次消化されるようになっている。前記表示遊技の保留数は、例えば最大で4個と設定されている。なお、表示装置50における表示遊技を含む各種画像の表示制御は、図示省略した制御手段によって実行される。
制御手段は、遊技に関わる演出を制御する手段であり、具体的には、遊技機1全体の制御を掌る主基板や、表示装置50の表示制御、チップLED440を含むLED・ランプの点灯制御、音声の出力制御をそれぞれ統括して行う演出制御基板等から成る。かかる制御手段は、一般的には保護カバー内に収められて遊技盤2の背面側等に取り付けられており、制御基板は表示装置50の他、前記光源をなすチップLED440等に対しても、それぞれ前述した信号線を介して電気的に接続されている。
次に、本実施の形態に係る遊技機1の作用について説明する。
図1において、遊技者がハンドル8を操作すると、遊技球が1個ずつ遊技盤2上の遊技領域3に発射される。遊技球は遊技領域3上にて、遊技釘や風車等に衝突しながら方向を変えつつ流下し、その途中で各種入賞口に入賞したりする。遊技領域3内の何れの入賞口にも入らずに落下した遊技球は、アウト口33から外部に排出される。
図3において、遊技球が始動入賞口31に入賞すると、これに基づき表示装置50において表示遊技が開始される。すなわち、図3において、各図柄変動領域51毎に識別情報がスクロール変動する。表示遊技の結果が特定表示態様(大当たり)に確定すると、大入賞口32が所定回数を限度に繰り返し開閉する特別遊技状態が形成される。
本遊技機1によれば、表示装置50は、透過性を有する遊技盤2の背後に配設されており、遊技盤2において透過性を有する遊技領域3を通して、背後の表示装置50に表示される画像を視認することができる。従って、表示装置50の図柄変動領域51の面積を拡大したとしても、役物部材を通して変動図柄を確認することができる。この時、図柄変動領域51が拡大する前では庇部材11、ステージ部材12を発光しておき、図柄変動領域51が拡大した時には、庇部材11、ステージ部材12を消灯させることで、視認性を損なうことなく役物部材を通して変動図柄を視認できる。
図2に示すように、遊技盤2には、透明材質により形成した役物部材である庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13を、それぞれ遊技盤2の前面上に前端側が突出するように配設する。ここで庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13は、それぞれ遊技領域3の前面上における遊技球の流下に対して影響を及ぼし得る。ここで庇部材11とステージ部材12とは上下に離隔して配設されており、これらの間の空間、すなわち表示装置50の図柄変動領域51の前方にも、遊技球が流下し得るようになっている。
庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13は、それぞれチップLED440からの光を受け入れる入光面を備えており、チップLED440を発光させることで、遊技者はチップLED440からの光を庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13を通して確認することになる。従って、遊技盤2における庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13の存在感が強調される。一方、チップLED440を発光させていない場合には、庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13は透過性を有しており、これらの役物部材が表示装置50に重なる位置にあったとしても、該役物部材と遊技盤2を通して、背後の表示装置50に表示される画像を視認することができる。
特に、庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13は、何れも前端面が、入光面から受け入れた光を発光させる発光面となっており、該前端面が遊技盤2の前面上に突出するように配設されているので、これら庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13の正面の形状や輪郭を明瞭に認識させるように強調することができる。
また、本実施の形態では、庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13を透明合成樹脂により形成してあるが、他に例えば、透明材質に光を散乱する光散乱剤を混合してなる発光材質により形成しても良い。これにより、入光面から入光した光が役物部材を通過する際、光散乱剤によって役物部材内で光が乱反射したり屈折することになり、役物部材全体が発光するので、透明な役物部材であっても遊技盤2面上に視覚的に際立たせて出現させることができ、よりいっそう役物の存在感を強調することができる。
庇部材11等の役物部材を発光させるチップLED440は、本実施の形態では図6に示すように、信号線として透明導電膜層420を介して制御手段に電気的に接続される。そして、制御手段によって遊技に関わる演出を行うように制御される。このような電気的な接続の形態によれば、光だけを供給するような光ファイバーと異なり、表示装置50における表示の視認性を損なうことなく、表示装置50の前方に配線することも可能となる。従って、配線経路の設計上の自由度も増し、チップLED440を何ら支障なく、光照射方向が役物部材入光面を臨む位置に配設することが可能となる。
光ファイバーについて補足すると、該光ファイバーは、光を効率良く伝搬させるために、屈折率の異なるコアと呼ばれる芯とそれを覆うクラッドと呼ばれる鞘の二重構造になっている。クラッドよりもコアの屈折率を高くすることで、全反射によりコアに光を閉じ込めて伝搬させる構造になっているため、クラッドは不透明であり、このような光ファイバーを表示装置50の前方に配設すると、該光ファイバーにより表示装置50上の画像が隠れてしまう。また、前述したように、光ファイバーは少なくとも二重構造となっているため、ある程度の太さを有するから、細かな曲げには不向きである。また、直角に曲げた場合には、光がそのまま反射するので、先端まで光が届かないことがある。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、前述した実施の形態では、本発明に係る遊技機1をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技機1はパチンコ機に限られず、プログラム制御されるアレンジボールといった他の遊技機1にも同様に本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態では、遊技盤2全体を透明合成樹脂により形成したが、実際は遊技盤2の背後に配設した表示装置50の少なくとも図柄変動領域51を透視できれば良いため、例えば、遊技盤2のうち遊技領域3に相当する円形部分だけを透明合成樹脂により形成したり、さらに遊技領域3のうち前記図柄変動領域51に重なる部位だけを透明合成樹脂により形成するようにしても良い。なお、透明合成樹脂に関しては、全光線透過率が80%以上の透明性と記載したが、実際には80%以下であっても良く、画像を視認できれば良い。一般的に80%以上であれば、透明な遊技盤2が邪魔にならない程度に画像を確認することができる。
また、前記役物部材である庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13の具体的な形状は図示したものに限定されない。さらに、役物部材におけるそれぞれの主要部の裏面を入光面として説明したが、入光面の具体的な位置は光源との相対的な位置関係によって定まるものであり、必ずしも裏面に限られるものではない。例えば、役物部材の外周を取り囲むように光源を配置した場合には、この外周全域を入光面として捉えることができる。
図11は、前記庇部材11に対する光源の別の配設例を示している。図11(a)は、庇部材11のうち取付面部110の下端面を入光面として、この入光面に沿って所定間隔おきにチップLED440が密接する凹部113が形成されている。透明基板41は、その途中から前記庇部材11の入光面に合致するように細幅状に延びる張合わせ部41aが形成されており、この張合わせ部41aが庇部材11の入光面に透明接着剤等を介して接着される。なお、透明基板41の主要部は、遊技盤2の前面と平行に配置されるのに対して、張合わせ部41aは、遊技盤2の前面に対して直角に交わるため、張合わせ部41aの基端側は約90度ねじられている。
図11(a)では、光源であるチップLED440と電源ラインを基板化した例を示すが、その他の方法として、図11(b)に示すように構成しても良い。すなわち、図11(b)は、図11(a)中で丸で囲った部位Aを拡大して示しており、図示したように、張合わせ部41aの端部に合致する位置で遊技盤2に貫通孔を形成しておき、この貫通孔を挿通させるケーブルを介してチップLED440と制御手段を電気的に接続しても良い。
また、前記実施の形態では、前記役物部材である庇部材11、ステージ部材12、装飾役物部材13を、全て遊技盤2の前面上に配設した構成を示したが、役物部材は、遊技盤2の前面上に少なくとも一部が突出するように配設すれば良い。図12は、役物部材の遊技領域3に対する取付例を示している。図12(a)において、1)は前記実施の形態で説明したものと同様に、役物部材を全て遊技盤2の前面上に配設した例である。
2)は、遊技盤2に、前面側より後方へ向かって窪む凹部2aを形成し、役物部材を凹部2aに嵌合する形状に形成した例である。また、3)と4)は遊技盤2に、前面側より後方へ向かって貫通する孔部2bを形成し、役物部材を孔部2bに嵌合する形状に形成したものである。ここで、3)の場合は、役物部材の後端面を遊技盤2の裏面と同一面上に合致させており、4)の場合は、役物部材の後端側を遊技盤2の裏面より後方に突出させている。
これらの何れの取付例を採用しても良く、遊技盤2に凹部2aまたは孔部2bを形成し、役物部材を凹部2aまたは孔部2bに嵌合させることにより、遊技球の衝突にも十分に耐えられる取付強度を得ることができる。なお、遊技盤2の板厚内における空間にも役物部材の一部が存在する分だけ、見た目の構造的な広がりを演出することもできる。
図12(a)の3)と4)の取付例では、光源の配設位置が問題となるが、前述したように役物部材の外周を取り囲むように光源を配置する他、図12(b)に示すように、役物部材の裏面側より中央部分に向かって延びる凹部14を形成して、該凹部14の中に光源を配設するように構成しても良い。かかる場合には、凹部14の先端側で光源と対向する面が入光面となる。
図13は、遊技盤2における遊技領域3の端に役物部材15を配設した例を示している。役物部材15も前述した役物部材と同様に、遊技盤2の前面側に少なくとも前端側が突出するように遊技盤2に取り付けられるが、かかる配設位置によれば、役物部材15に対して光源を図13中に示した位置に配設すると良い。役物部材15の上半分側に関しては、光源が役物部材15の外側方に位置して遊技領域3の外側となるので、一般的なLEDや豆電球等を使用することができる。また、役物部材15の下半分側に示すように、役物部材15の内部にLED等の光源を備えるようにしても良い。
図14は、役物部材16を、遊技盤2の背後に位置する表示装置50の表示領域50aのうち特に重要な図柄変動領域51に重なる位置に配設した例を示している。役物部材16は、3つの図柄変動領域51を全て覆う大きさの図示した五角形に形成されている。このように、表示領域50aのうち特に重要な図柄変動領域51の前方においても役物部材16を配設することが可能であり、図柄変動領域51の前方における遊技球の通過を阻止することができる。また、役物部材16として特に強調したい場合には、その役物部材16を発光させて強調することができる。
光源により役物部材16が発光していない場合には、役物部材16の後方で表示装置50に表示される画像を視認することができる。さらに、画像の演出と連係させた光源の点灯制御によって、例えば、画像を役物部材16から出没させるような演出や、画像を役物部材16で隠蔽するような演出を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る遊技機のガラス枠を開放した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す背面図である。 図4のA−A線断面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機における透明基板を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機における透明基板を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、庇部材を透明基板に張り合わす状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、装飾役物部材を透明基板に張り合わす状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、遊技盤に対する透明基板の取付位置および役物部材の入光面との位置関係を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、庇部材に対する光源の別の配設例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、役物部材の遊技盤に対する各種取付例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、遊技盤における遊技領域の端に役物部材を配設した例を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機において、役物部材を遊技盤の背後に位置する表示装置に重なる位置に配設した例を示す正面図である。
符号の説明
1…遊技機
2…遊技盤
2a…凹部
2b…孔部
3…遊技領域
4…ガラス板
5…ガラス枠
6…上受け皿
7…下受け皿
8…ハンドル
11…庇部材
12…ステージ部材
13…装飾役物部材
14…凹部
15…役物部材
16…役物部材
31…始動入賞口
32…大入賞口
33…アウト口
41…透明基板
41a…張合わせ部
42…透明基板
43…透明基板
50…表示装置
51…図柄変動領域
110…取付面部
113…凹部
130…正面部
400…透明基板
410…透明樹脂層
420…透明導電膜層
430…透明絶縁保護膜層
440…チップLED
450…コネクタ接続部

Claims (3)

  1. 遊技に関わる画像を表示する表示装置と、該表示装置の前方に配置され、透過性を有し前記画像を視認可能な遊技領域を含む遊技盤とを備えた遊技機において、
    前記遊技盤に配設される役物部材と、該役物部材を発光させるための光源と、遊技に関わる演出を制御する制御手段とを備え、
    前記表示装置は、表示領域と、当該表示領域のうち識別図柄を変動表示する図柄変動領域と、を備え、
    前記役物部材は、
    透過性を有した透明材質により形成され、光を受け入れるための入光面を備え、前記遊技盤の後方に位置する前記表示装置の表示領域に重なる位置、且つ、前記遊技盤の前面上に少なくとも一部が突出し、遊技領域を流下する遊技球が当接可能に配設され、
    前記光源が非発光時には、前記表示装置の表示領域に表示された画像を視認可能な透過性を有し、
    前記光源は、光照射方向が前記役物部材の入光面を臨む位置に配設されるとともに、当該入光面の形状に対応した複数の光源からなり、
    前記制御手段は、前記複数の光源に信号線を介して電気的に接続されて該複数の光源を制御するものであり、前記図柄変動領域が拡大する場合に、前記複数の光源を非発光に制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記役物部材は、
    前記表示領域における図柄変動領域の上方に配設され、前記図柄変動領域の前方を遊技球が通過することを阻止する図柄変動領域区画部材と、
    前記表示領域における図柄変動領域の下方に、前記図柄変動領域区画部材と、前記図柄変動領域を挟み込んで配設され、上面を遊技球が転動可能なステージ部材と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記複数の光源は、透過性を有した透明基板の光源取付面に配設され、
    前記図柄変動領域区画部材は、
    前記透明材質に光を散乱する光散乱剤を混合してなる発光材質によって形成され、
    当該図柄変動領域区画部材の後端縁を起点として遊技者側へ向けて突出する突出部を備え、
    前記突出部は、当該突出部の底面に前記後端縁から遊技者側へ向けて所定幅にかけて形成される凹状の基板取付部を備え、
    前記透明基板は、前記基板取付部に前記光源取付面を前記突出部の底面と平行な状態、且つ、前記遊技盤と直角に配設されることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
JP2007162680A 2007-06-20 2007-06-20 遊技機 Expired - Fee Related JP4664945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007162680A JP4664945B2 (ja) 2007-06-20 2007-06-20 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007162680A JP4664945B2 (ja) 2007-06-20 2007-06-20 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009000214A JP2009000214A (ja) 2009-01-08
JP4664945B2 true JP4664945B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=40317282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007162680A Expired - Fee Related JP4664945B2 (ja) 2007-06-20 2007-06-20 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4664945B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5735205B2 (ja) * 2009-10-13 2015-06-17 株式会社三共 遊技機
JP5719509B2 (ja) * 2009-12-17 2015-05-20 株式会社三共 遊技用装置及び遊技用システム
JP2013123607A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP5906339B2 (ja) * 2015-04-15 2016-04-20 株式会社三共 遊技機
JP6554347B2 (ja) * 2015-07-09 2019-07-31 株式会社三共 遊技機
JP2019005498A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 株式会社三洋物産 遊技機
JP7141746B2 (ja) * 2020-06-01 2022-09-26 株式会社ニューギン 遊技機

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003135688A (ja) * 2001-11-02 2003-05-13 Heiwa Corp 遊技機の電飾部品
JP2004229909A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Heiwa Corp 遊技板、及び、遊技機
JP2004313288A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Daiwa Seisakusho:Kk 遊技機の表示装置
JP2005028120A (ja) * 2003-06-19 2005-02-03 Aruze Corp 弾球遊技機
JP2005046490A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005334488A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Aruze Corp 遊技機
JP2006296670A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Aruze Corp 遊技機
JP2007089801A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Heiwa Corp 遊技機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07108084A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Daikoku Denki Co Ltd パチンコゲーム機
JPH08131634A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Sankyo Kk 弾球遊技機

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003135688A (ja) * 2001-11-02 2003-05-13 Heiwa Corp 遊技機の電飾部品
JP2004229909A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Heiwa Corp 遊技板、及び、遊技機
JP2004313288A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Daiwa Seisakusho:Kk 遊技機の表示装置
JP2005028120A (ja) * 2003-06-19 2005-02-03 Aruze Corp 弾球遊技機
JP2005046490A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005334488A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Aruze Corp 遊技機
JP2006296670A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Aruze Corp 遊技機
JP2007089801A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Heiwa Corp 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009000214A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4664945B2 (ja) 遊技機
JP6224562B2 (ja) 遊技機
JP2014117585A (ja) 遊技機
JP6586625B2 (ja) 遊技機
JP2006288597A (ja) 遊技機における装飾表示装置
JP2016059486A (ja) 遊技機
JP4664946B2 (ja) 遊技機
JP5864357B2 (ja) 遊技機
JP2006043044A (ja) 光装飾装置およびこれを有する遊技機
JP6153908B2 (ja) 遊技機
JP2018196794A (ja) 遊技機
JP2017170198A (ja) 遊技機
JP4978944B2 (ja) 遊技機の装飾部材及びそれを備えた遊技機
JP2017170174A (ja) 遊技機
JP6143721B2 (ja) 遊技機
JP2006043041A (ja) 光装飾装置およびこれを有する遊技機
JP6452758B2 (ja) 遊技機
JP2016059484A (ja) 遊技機
JP6142315B2 (ja) 遊技機
JP6333686B2 (ja) 遊技機
JP4738819B2 (ja) 遊技盤
JP2017164643A (ja) 遊技機
JP2018047184A (ja) 遊技機
JP6437082B2 (ja) 遊技機
JP2006192186A (ja) 遊技盤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100407

RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20100528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4664945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees