JP2006043044A - 光装飾装置およびこれを有する遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない光源で立体的で色彩豊かな装飾効果を得ることのできる光装飾装置を提供する。
【解決手段】第1光源部50の配線基板51と第2光源部60の配線基板62とをL字状に配置し、配線基板51の発光素子52の第1光束55と、配線基板62の発光素子63の第2光束65とが交差するように設定する。交差領域66では、加法混色により色が変化する。交差領域にクリスタルなどの透過部材を配置すると、各発光素子52、63から到来した光がその入射角に応じて反射、屈折、分光し、全体として「きらきら」と輝くとともに、複数方向からの照明により立体的な装飾効果が発揮される。
【選択図】図8

Description

本発明は、光を利用して装飾効果を生み出す光装飾装置に係わり、特にパチンコ機などの遊技機に取り付けられる光装飾装置に関する。
パチンコ機などの遊技機は、ランプやLED(Light Emitting Diode)を用いて各種の演出や装飾を行なうための光装飾装置を備えている。このような光装飾装置では、目的の装飾効果を効率良く得るために様々な工夫がなされている。
たとえば、光源の周囲に各種の反射板を配置することで、実際より多くの光源が存在するように視認される光装飾装置がある(たとえば、特許文献1参照。)。
また、光源を覆う保護カバーの前面と側面とが共に光るようにするために、隆起した反射部材の頂部に光源を設け、光源から出て保護カバーの裏面で反射した光が、前記隆起した反射部の斜面でさらに反射して側方に射出し得るように、光源と保護カバーとの間に必要な隙間を形成した光装飾装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照。)。
特開2004−24366号公報 特開2004−65484号公報
従来の光装飾装置は、光源の数より多くの発光箇所で発光するように見せかけたり、少ない光源で広範囲を光らせたりするための工夫がなされているに過ぎず、いずれも、光装飾装置の表面(保護カバーなど)が面発光するものであり、平面的な装飾効果しか得ることができなかった。また、光の色は、光源の発光色や保護カバーの色に依存し、多様な色の演出を楽しめるものではなかった。
本発明は、上記の問題を解決しようとする課題にするものであり、光で空間を演出して立体的で色彩豊かな装飾効果を得ることのできる光装飾装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係わる発明は、遊技機に設けられる光装飾装置であって、
第1光源(52)と第2光源(63)とをこれらの光束が交差するように取り付け、
前記第1光源(52)の光束と前記第2光源(63)の光束とが交差する領域(66)に、光が透過可能な透過部材(41、75)を配置した
ことを特徴とする光装飾装置である。
上記発明によれば、第1光源(52)の光束と第2光源(63)の光束とが交差する領域では、加法混色および輝度の増加が生じ、交差領域(66)と非交差領域とで光束の色や明るさが変化する。また、透過部材(41、75)に到達した光はその入射角に応じて反射、屈折、プリズム効果(分光)を生じる。したがって、交差領域(66)に透過部材(41、75)を配置することで、第1光源(52)からの光束と第2光源(63)からの光束とが混ざり合い、さらに上述のプリズム効果で分光された光同士が混ざり合って新たな色が作り出され、透過部材(41、75)が複雑で豊かに輝き、装飾効果が発揮される。透過部材(41、75)は、無色透明、有色透明のいずれでもよい。
請求項2に係わる発明は、前記第1光源(52)の発光色と前記第2光源(63)の発光色とが異なる
ことを特徴とする請求項1に記載の光装飾装置である。
上記発明によれば、交差領域(66)で加法混色が生じ、光源の色と異なる色の光による装飾効果を得ることができる。
請求項3に係わる発明は、前記第1光源(52)の光束と前記第2光源(63)の光束とが直交する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の光装飾装置である。
上記発明によれば、光束同士が直交し、交差領域(66)の大きさが最小になり、スポット的な交差領域(66)の形成が可能になる。
請求項4に係わる発明は、前記透過部材(41、75)が多面体である
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光装飾装置である。
上記発明によれば、透過部材(41、75)への光の入射角が各面で相違し、反射、屈折、プリズム効果の生じ方が多様になる。多面体は4面以上であればよく、ダイヤモンドのラウンドブリリアントカットのように多数の面で構成されてもよい。
請求項5に係わる発明は、前記透過部材(41、75)がレンズ状である
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光装飾装置である。
上記発明によれば、レンズ状の透過部材(41、75)を通過する際に、光が集光あるいは拡散される。レンズを通して背景や他の透過部材(41、75)が遊技者に観察される。レンズ面を多面構成してもよい。たとえば、小さいレンズ面の集合体として透過部材を構成してもよい。また、レンズ状の箇所を一部に含めば、レンズ面と平面との組み合わせでもよい。
請求項6に係わる発明は、前記透過部材(41)を複数設けた
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の光装飾装置である。
上記発明によれば、複数の透過部材(41)のそれぞれで光の屈折、反射、分光が生じることに加え、透過部材(41)同士の間でも光が反射し合う。
請求項7に係わる発明は、請求項1、2、3、4、5または6に記載の光装飾装置を前面に有する
ことを特徴とする遊技機である。
上記発明によれば、光装飾装置は、遊技盤や前面枠など遊技機の前面に設けられる。遊技球が移動する遊技領域内に光装飾装置を設け、透過部材(41)を吊り下げるなどにより揺動可能に支持しておけば、光装飾装置やその取り付け枠に遊技球が衝突することで透過部材(41)が揺動し、装飾効果に変化を与えることが可能になる。
本発明に係わる光装飾装置およびこれを含む遊技機によれば、第1光源と第2光源とをこれらの光束が交差するように取り付け、光束が交差する領域に、光が透過可能な透過部材を配置したものでは、光束が交差する領域で加法混色および輝度の増加が生じ、交差領域と非交差領域とで光束の色や明るさが変化し、少ない光源で色彩豊かな装飾効果が発揮される。
また、透過部材に到達した光はその入射角に応じて反射、屈折、プリズム効果(分光)を生じるので、交差領域に透過部材を配置することで、第1光源からの光束と第2光源からの光束とが混ざり合い、さらに上述のプリズム効果で分光された光同士が混ざり合って新たな色が作り出される。透過部材が異なる方向から照明され、立体的な装飾効果が発揮される。
透過部材を多面体にしたものでは、透過部材への光の入射角が各面で相違し、反射、屈折、プリズム効果の生じ方が多様になり、複雑な光の装飾効果を得ることができる。透過部材をレンズ状にしたものでは、透過部材を通過する際に光が集光・拡散され、レンズを通して背景や他の透過部材が遊技者に観察される。
透過部材を複数設けたものでは、複数の透過部材のそれぞれで光の屈折、反射、分光が生じることに加え、透過部材同士の間でも光が反射し合い、豊かで複雑な装飾効果が生じる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる遊技機10を示す正面図である。遊技機10は、一般にパチンコ機と称される装置であり、遊技者の発射操作により球が打ち出されることで遊技が進行する遊技機本体10aと、これに付設され、有価価値カードの挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸機)10bとから構成されている。
遊技機本体10aは、遊技者の発射操作によって打ち出された球が移動しながら落下する遊技領域としての遊技盤11を有している。遊技盤11の下方には、貸出球や払出球を貯留する上受け皿12が設置され、さらにその下方には上受け皿12から溢れた球を貯留する下受け皿13が設置されている。下受け皿13の右横には、球の発射操作を行なうためのハンドル14が設けてある。
遊技盤11には、落下する球の流れに変化を与えるための釘(図示省略)、センターケース15、始動口16、大入賞口17、普通図柄作動ゲート18、装飾ランプ19、普通図柄表示装置21等が設けてある。センターケース15の上部には、光装飾装置30が設けてあり、センターケース15の枠内には可変表示装置20が配置されている。遊技盤11の最下部には、いずれの入賞口にも入らず落下してきた球を機外に排出するためのアウト口22が設置されている。
始動口16は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、始動口16へ球が入賞することにより可変表示装置20で実行される可変表示(可変表示遊技または特別図柄遊技とも称される)の実行権が確保される。
始動口16は、その入賞口の左右両端に一対の可動片を備えた、いわゆる電動チューリップ役物として構成されている。これらの可動片は、図示省略のソレノイドにより、球の入賞し難い閉状態と球の入賞し易い開状態とに開閉される。始動口16の可動片は通常は閉状態にあり、普通図柄表示装置21で当たりが出た場合などに開状態にされる。
普通図柄作動ゲート18は通過口として構成されており、ここを球が通過することで、普通図柄表示装置21で実行される可変表示(普通図柄遊技とも称される)の実行権が確保される。普通図柄表示装置21は、左右に設けた2灯のLEDで構成され、一方は「当たり」に、他方は「外れ」に割り当てられている。これら2灯のLEDが交互点灯することが普通図柄表示装置21での可変表示であり、「当たり」のLEDが点灯した状態で交互点灯が停止すると、当たりが確定する。
可変表示装置20は、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成される。可変表示装置20には、CRT表示器、ドラムユニット、LED、有機ELディスプレイ等を採用することも可能である。
可変表示装置20で実行される可変表示は、表示領域上で識別情報(図柄)がスクロール変動し、このスクロール変動が停止して最終的に確定表示された図柄の組み合わせ(表示結果)が、予め定めた特定の組み合わせ(特定表示態様)の場合に「当たり」になる表示遊技である。たとえば、「0」〜「9」の中の任意の数字を表わした図柄が3つの表示部で可変表示され、特定表示態様として、いわゆるスロットル遊技のように「777」など同一数字が揃う表示結果が確定すると当たりになる表示遊技を実行するようになっている。可変表示の表示結果が特定表示態様に確定すると、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特定遊技状態が発生する。
大入賞口17は、特定遊技状態を生成するための入賞口であり、一般にアタッカーと称される。大入賞口17は、ソレノイド等で駆動され、その入賞口が球の入賞しない閉状態と入賞容易な開状態とに変化するように構成されている。
可変表示装置20で実行された可変表示の表示結果が特定表示態様に確定すると、大入賞口17が所定回数開閉されて特定遊技状態が形成され、大当たり遊技が実行される。大入賞口17は所定時間または所定入賞数を限度に開いて閉じる動作を行ない、その繰り返し動作を所定回数行なう。
図2は、センターケース15の上部に設けられた光装飾装置30の分解斜視図である。光装飾装置30は、凹状の反射面を備えた反射ドーム部31と、透過部材を備えた装飾体40と、光源が取り付けられた第1光源部50および第2光源部60とから構成される。
反射ドーム部31は、中空の球面(球殻)を、その中心を通る直交した2平面で4等分した中の1つの形状(半半球状)をなし、内壁面が光の反射面32になっている。この反射面32は、多面構成になっており、ミラーボールのように多数の小さな反射面33の集合(ミラーボールでは外壁面であるところを内壁面として)で構成されている。
反射ドーム部31は、半半球状をなす反射面32の一方の円弧状端面34が遊技機本体10aの前方を臨み、かつ他方の円弧状端面35が下方を臨む状態で、円弧状端面34の周囲数箇所に設けた取り付け穴36に挿入される図示省略の螺子によりセンターケース15に取り付けられる。
装飾体40は、フレーム42に多数の透過部材41を揺動可能に吊り下げたシャンデリア風の構成になっている。透過部材41は、透明な樹脂またはガラスで構成され、レンズ状、多面体形状、扁平球状などの形をなしている。たとえば、多面体形状としてはダイヤモンドで知られるラウンドブリリアントカット形状、扁平球状としては涙型などがある。透過部材41は、光を透過する部材であれば、その形状は問わず、キャラクタの形状などでもよい。透過部材41は、プリズム効果(分光)を生じ易い形状が好ましく、透過率、屈折率の高い材質がよい。
装飾体40は、フレーム42の上端の接合部43で反射ドーム部31の受け部37に取り付けられる。装飾体40は、前端の一部を除いて、ほぼ全体が反射ドーム部31の反射面32が囲む空間の中に位置する。
第1光源部50は、配線基板51と、この配線基板51に取り付けられた複数の発光素子52と、コネクタ53とから構成される。第1光源部50は、装飾体40の下部に取り付けられる。第1光源部50の発光素子52は、装飾体40をその下方から照明するとともに、装飾体40の脇や隙間を通って光を反射ドーム部31の反射面32に向けて照射する。すなわち、反射面32が囲む空間の内側・中心付近から反射面32に向けて光を照射する。発光素子52には、赤色LED、緑色LED、青色LEDなどが使用される。
第2光源部60は、反射ドーム部31の反射面32の背面側に取り付けられる。第2光源部60は、枠61と、この枠61に収めた配線基板62と、配線基板62に取り付けられた複数の発光素子63と、コネクタ64とから構成される。発光素子63には、赤色LED、緑色LED、青色LEDなどが使用される。
図3に示すように反射ドーム部31の反射面32には、透光部38として丸穴38aと角穴38bとが開設されている。第2光源部60の発光素子63は、反射面32の背面側から透光部38を臨むように配置されている。透光部38は、第2光源部60の発光素子63からの光を反射面32の内側の空間へと通過させる機能を果たす。なお、角穴38bはコネクタ53への接続ケーブルを通す機能なども果たす。
第2光源部60の発光素子63からの光は透光部38を通過して装飾体40をその背後から照明する。第1光源部50の発光素子52が発光した上方に向かう光束と、第2光源部60の発光素子63が発光した前方に向かう光束とは、ほぼ直交するように設定されている。
第1光源部50の発光素子52および第2光源部60の発光素子63は、図示省略の制御基板から駆動電源が供給されて点灯が制御される。
図4および図5は、反射ドーム部31の反射面32で囲まれた空間内における光の状態を模式的に示したものである。図4は、反射面32を正面から見た光の状態を、図5は図4のA−A断面から見た光の状態をそれぞれ示している。図6は、図4の第1光源部50の配線基板51における発光素子52の配列を例示している。図6に示す第1光源部50の配線基板51では、直線上に近接配置した青色LED52aと緑色LED52bと赤色LED52cとを一組としたものを、右と中央と左とに分けて3組設けてある。
図4に示すように、半半球状の中心部付近の発光素子52から反射面32に向けて射出された直接光71は図中の斜線で示す領域を通って反射面32に到達した後、形状、角度が異なる反射面32で様々な方向に乱反射される。これにより、反射面32が囲む空間(反射面32の内側空間)には、図4および図5に示すような、乱反射された光の空間72が形成される。なお、これらの図では説明の便宜上、直接光71や乱反射された光の空間72の明暗を明確に描いてある。実際には、乱反射された光の空間72は反射面32の内側のほぼ空間全体に広がる。
反射ドーム部31の反射面32に設けた透光部38の背後の発光素子63を点灯すると、その光が第1光源部50の発光素子52からの光や乱反射している光と交差し、交差している部分の色が加法混色により変化する。
図7は、反射ドーム部31の反射面32が囲む空間の中に透過部材75を配置した際の光の状態を例示したものである。図7では、ウサギのキャラクタ形状の透過部材75を配置してある。透過部材75は、反射面32で乱反射された光と、発光素子52や発光素子63からの直接光とが交差する場所、言い換えると半半球状の反射面32の内側、に設けられている。
透過部材75は、多数の曲面や平面を組み合わせた形状をなしており、その異なった複数面で構成される透過部材75に発光素子52、63からの直接光や乱反射された光が当たる。複数面で構成された透過部材75の1つの面について考察すると、その面には、直接光や乱反射した光が様々な方向から到来し、入射角に応じて、ある光は反射し、ある光は屈折しながら透過部材75を通過し、またある光は屈折しながら透過部材75を通過する際にプリズム現象(分光)を引き起こす。これにより、1つの光源が発光した光から色の異なる複数の光を引き出すことも可能になる。
また、透過部材75が半半球状(凹状)の反射面32の内側にあるため、たとえば、白で発光した場合は反射面32に白の光が当たり、反射面32の内側の領域が明るくなる。その白の光が透過部材75に当たることで上記した現象を引き起こすため、明るい中にさらに明るく輝く光点や異なる色の光点ができ、「キラキラ」と輝いて光るようになる。これにより、可変表示装置20に表示される可変表示遊技の結果に応じて装飾ランプ19を点滅させるなどの演出とは別に、遊技機10に高級感やゴージャス感を与える装飾効果が発揮される。
さらに、反射面32がドーム状をなしているので、万華鏡や合わせ鏡と同じ現象が生じ、奥行きが出たり、透過部材75の数が実際より増えて見えたりする。図7の例では、反射面32で囲まれた明るい空間にウサギのキャラクタ形状の透過部材75を1つだけ設けることで、この1つしかない透過部材75が複数に見え、かつ奥行きが生まれ、ゴージャス感や高級感を観察者(遊技者)に与える。上記の現象・効果は、シャンデリア風の装飾体40においても同様に生じる。
図8、図9は、第1光源部50の配線基板51に取り付けた発光素子52からの光束と第2光源部60の配線基板62に取り付けた発光素子63からの光束とが交差している状況を簡略化して示したものである。図8は、側方から見た様子を、図9は、前方から見た様子を示している。第1光源部50の配線基板51と第2光源部60の配線基板62とはL字状に組み合わせてある。これらはT字状に組み合わせてもよい。
水平に配置された配線基板51に取り付けられた発光素子52は、上方に向かう第1光束55を発光する。垂直に配置された配線基板62に取り付けられた発光素子63は、前方に向かう第2光束65を発光する。第1光束55、第2光束65はそれぞれ指向性を有する光束であり、光束同士が交差(ここでは、直交)するように配置されている。第1光束55と第2光束65とが交差する交差領域66では、加法混色により色が変化する。たとえば、赤の光に緑の光を加えると、加法混色により光は黄色になる。
カラーLEDを使えば黄色の光を作りだすことは可能だが、LEDから射出される光が一色のみとなり、光り方も光の照射範囲内でほぼ均等になってしまう。これに対し、図8、図9に示すように第1光束55と第2光束65とを交差させると、交差領域66だけで加法混色が生じて光の色が変化する。例えば、第1光束55によって赤くなっている領域にスポット的に緑の第2光束65を交差させると、赤い空間にスポット的に黄色の交差領域66が出現することになる。
発光素子52や発光素子63の発光色は、上記の例に限定されない。白色と任意の有彩色、任意の有彩色と他の有彩色などの組み合わせがある。
ブラウン管などに代表されるモニタ装置では、光の三原色を構成する各色の発光素子の配置密度を上げることで、1つの光源のように正確な色を発光するようになっている。これに対して、本実施の形態では、あえて発光素子の間隔を広げ、各発光素子からある程度離れた空間で加法混色が行なわれるようになっている。これによりカラーLEDでは発光できない色彩を出すことが出来る。すなわち、発光素子には発光ムラがあるため、光同士が重なり合う場所毎にわずかに色や明るさの違いが生じ、1つの発光素子では不可能な光の空間が形成される。
光の交差領域66に、クリスタルなどの透過部材で製作されたキャラクタなどを設けることで、透過部材を通過する光が入射角に応じて反射、屈折、プリズム効果を生じ、透過部材の所々に光点やプリズム効果に生じた色を醸し出す。さらに透過部材が光の交差領域66にあるので、異なる方向から到来した光同士が混ざり合うとともに、プリズム効果で分光された光同士が混ざり合うことで新たな色を作りだす。このような現象が複雑に絡み合うことで、光による豊かな装飾効果が発揮される。
図10および図11は、光源の他の配置例を示している。図10は、第1光源81の光束82と、第2光源83の光束84との交差角度が90度以下の場合を示している。図11は、第1光源81と第2光源83とを同一基板に配置した例を示している。図11では、光軸が交差する様子を示している。光束はある程度広がりを持っているので、光軸同士が平行でも光束の交差は生じ得るが、光軸を交差させることで、より的確に光束の交差が確保される。したがって、各図で説明した光束の交差は、光軸の交差であることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、反射面は無くてもよく、背景パネルを配置してもよい。
また、実施の形態では、2つの光束を交差させたが、3つ以上の光束を交差させてもよい。また、交差の角度は90度に限定されず、適宜でよい。さらに、光束の指向性の強さや光束の径は任意に設定すればよく、たとえば、交差させる一方の光束の指向性を弱いものにして、光の空間を形成し、他方の光束の指向性を強くし光束の径を小さくすれば、スポット的な交差領域が形成される。
実施の形態では、第1光源部50の配線基板51、第2光源部60の配線基板62を固定し、発光素子52や発光素子63が特定方向に光を照射するように構成したが、発光素子の取り付け基板や反射面32、装飾体40の角度や位置を変更可能にし、光の進行方向や交差角度、反射、屈折、分光の状況が変化するように構成してもよい。上記の変更は、たとえば電動で行なわれる。また、上記の変更を常に行なってもよいし、可変表示遊技の進行状況や遊技客が遊技機10の前に居る/居ないなど各種の条件に応じて角度や位置が変化するように構成してもよい。
実施の形態では、センターケース15に光装飾装置30を取り付けてあるので、遊技盤11に打ち出された球がセンターケース15に当たるとその衝撃が装飾体40の透過部材41に伝わり、透過部材41が微妙に動いて「キラキラ」と輝く。
このほか、実施の形態では、光源としてLEDを使用したが、他の種類の光源を使用してもかまわない。また、遊技機10の遊技盤11のセンターケース15に光装飾装置30を取り付けたが、遊技機10の前面であれば、遊技機枠や前面パネルなど他の箇所に光装飾装置30を取り付けてもよい。また光装飾装置30の大きさは例示したものに限らない。たとえば、例示したものより小さな光装飾装置を複数取り付けてもよい。
実施の形態では、パチンコ機に光装飾装置30を取り付けた例を説明したが、スロットマシンなど他の種類の遊技機に備えてもよい。
本発明の実施の形態に係わる遊技機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる光装飾装置を示す分解斜視図である。 反射ドーム部を示す正面図である。 反射ドーム部の反射面で囲まれた空間内における光の状態を模式的に示す説明図である。 図4のA−A断面における光の状態を模式的に示す説明図である。 図4の第1基板における発光素子の配列例を示す説明図である。 反射ドーム部の反射面が囲む空間の中に透過部材を配置した際の光の状態を示す説明図である。 第1基板の発光素子からの光束と第2基板の発光素子からの光束とが交差している状況を側方から見た様子を簡略化して示す説明図である。 第1基板の発光素子からの光束と第2基板の発光素子からの光束とが交差している状況を第2基板の前方から見た様子を簡略化して示す説明図である。 光源の他の配置例(光束の交差角度が90度以下の場合)を示す説明図である。 光源の他の配置例(同一基板に光源を取り付けた場合)を示す説明図である。
符号の説明
10a…遊技機本体
11…遊技盤
12…上受け皿
13…下受け皿
14…ハンドル
15…センターケース
16…始動口
17…大入賞口
18…普通図柄作動ゲート
19…装飾ランプ
20…可変表示装置
21…普通図柄表示装置
22…アウト口
30…光装飾装置
31…反射ドーム部
32…反射面
33…小さな反射面
34、35…円弧状端面
36…取り付け穴
37…受け部
38…透光部
40…装飾体
41…透過部材
42…フレーム
43…接合部
50…第1光源部
51…配線基板
52…発光素子
52a…青色LED
52b…緑色LED
52c…赤色LED
53…コネクタ
55…第1光束
60…第2光源部
61…枠
62…配線基板
63…発光素子
64…コネクタ
65…第2光束
66…交差領域
71…直接光
72…乱反射された光の空間
75…透過部材
81…第1光源
82…第1光源の光束
83…第2光源
84…第2光源の光束

Claims (7)

  1. 遊技機に設けられる光装飾装置であって、
    第1光源と第2光源とをこれらの光束が交差するように取り付け、
    前記第1光源の光束と前記第2光源の光束とが交差する領域に、光が透過可能な透過部材を配置した
    ことを特徴とする光装飾装置。
  2. 前記第1光源の発光色と前記第2光源の発光色とが異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光装飾装置。
  3. 前記第1光源の光束と前記第2光源の光束とが直交する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光装飾装置。
  4. 前記透過部材が多面体である
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光装飾装置。
  5. 前記透過部材がレンズ状である
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光装飾装置。
  6. 前記透過部材を複数設けた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の光装飾装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6に記載の光装飾装置を前面に有する
    ことを特徴とする遊技機。
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