JP2005334488A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開閉役物の機械的動作状態を強調表示して、遊技における演出の多様性を拡大させて、その遊技の興趣を飛躍的に高めることができ、透明遊技盤の構成を簡略にしてそのメンテナンス性にも優れた遊技機を提供する。
【解決手段】 背後が透視可能な透明遊技盤14を通して視認されるように配設され演出表示可能領域Aを形成する表示手段を配置し、遊技球が入球し難い閉状態と遊技球が入球しやすい開状態とに可動する複数の開閉役物Y1〜Y4のうちいずれかの開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構の動きを表示手段32上で強調して演出表示する。
【選択図】 図5

Description

この発明は遊技機に関し、特に遊技盤上に遊技球を発射させ、遊技球の挙動によって利益を得ることができるようにした弾球遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一つとして弾球遊技機があり、この弾球遊技機を代表するものとしてパチンコ遊技機が知られている。パチンコ遊技機は、遊技球を遊技盤上に発射して所定の入賞口に入球させ、入賞に応じて払い出される入賞球をより多く獲得することを目的として遊技するものであるが、前記遊技盤上には、遊技球の流下方向を変化させる障害釘や風車などの遊技部材が設けられている。
また、前記入賞口などには、初期状態を閉状態として、前記遊技球が入球すると開動作するとともに、開状態において前記遊技球が入球すると閉動作する開閉役物(所謂「チューリップ式役物」)が適宜設けられている。かかる開閉役物は、通常では左右の可動片が起立状態で平行に位置し、可動片間に遊技球略一個幅の通路を形成しているが、左右の可動片が開いた場合は両片が横に横臥状態となり、両片上に落下した遊技球を入賞通路に導くことができ、多くの遊技球を容易に入賞させることができる。なお、ここでは、両片が平行に立っている状態を、閉じた状態、両片が左右横に寝た状態を開いた状態あるいは開放という。
ところで、パチンコ遊技機では、前記遊技盤の略中央に液晶表示装置を配置し、この液晶表示装置上で、やはり遊技機の1つであるスロットマシンのように、図柄などからなる識別情報を変動表示するとともに、特定の組合せ(以下、「特定組合せ」という)で停止表示されると、遊技者に有利な遊技状態に移行させる、所謂「可変表示ゲーム」を実行するものが一般的な遊技機形態となっている。
前記「可変表示ゲーム」は、遊技者が前記遊技盤上に発射した遊技球が始動口と呼ばれる前記入賞口の一つへ入賞すると、その入賞に基づき当選かはずれかを内部抽選し、抽選結果に応じて前記表示装置の表示領域内で前記識別情報を変動表示及び停止表示するもので、抽選結果が当選となって上記識別情報が予め定められた特定の賞態様で停止表示された場合、遊技者に有利な状態である所謂「大当たり遊技状態」に移行する。そして、前記始動口には前記開閉役物が付設されていることが多く、開閉役物が開放状態であれば始動口への入球が容易となることから、遊技者は開閉役物の動作については敏感であり、その動作には関心が高く注目している。かかる開閉部材に関して、閉じた状態と開放状態で入賞する遊技球の区別ができ、遊技盤の遊技状況を遊技者に正確に把握させることができるようにした遊技機が提案されている(例えば特許文献1を参照。)。
特開2001−300044号公報
上述した開閉役物は、落下して入球した遊技球の運動エネルギにより機械的に可動片を開く構造のものや、落下して入球した遊技球を電気的に検知し、可動片を駆動するソレノイドを励磁して可動片を開放する電動式の構造のものが知られている。しかし、前記開閉役物については、上述したように遊技者にとって関心が高く、興味があるとこであるにもかかわらず、駆動構造が遊技盤の背面側に配設されているため、遊技者の大多数は、開閉役物がどのような仕組みで作動しているのかが分からない。
特に、可動片が機械的に動作する開閉役物の場合、その動きを視認できると新たな遊技の興趣となり得るが、現在そのような遊技機は存在しない。本発明は開閉役物の機械的動作状態を強調表示することができ、遊技における演出の多様性を拡大させて、その遊技の興趣を飛躍的に高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明では、発射された遊技球を上部側から下部側へ流下案内可能とし、一部又は全部が透明部材により形成されて背後が透視可能な透明遊技盤と、この透明遊技盤を通して視認されるように当該透明遊技盤の背面側に配設され、透明遊技盤の略全面に演出表示可能領域を形成する表示手段と、前記透明遊技盤上に設けられ、遊技球が入球し難い閉状態と遊技球が入球しやすい開状態とに可動する複数の開閉役物と、前記透明遊技盤の裏面側に配設され、前記複数の開閉役物のうちいずれかの開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構と、この駆動機構の動きを、当該駆動機構の背後位置における前記表示手段上で演出表示する駆動機構演出表示制御手段とを備えることとした。
請求項2記載の本発明では、請求項1記載の遊技機において、前記駆動機構は、前記複数の開閉役物が相互に機械的に連動して開閉動作するように、リンクを介して連動連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、開閉役物を開閉駆動する駆動機構の仕組み及びその動作を遊技者が視認できるとともに、その動作を駆動機構の背後位置における表示手段上で視覚的に強調表示して斬新な遊技機を提供することができる。また、複数の開閉役物が拡開動作するという遊技者に有利な状態を表示手段上で演出表示して強調できるので、大きな満足感を得ることができ、しかも、他の遊技者へも有利な遊技状態にあることを報知できることになり、優越感にも浸ることができる。
本実施形態に係る遊技機は、発射された遊技球を上部側から下部側へ流下案内可能とし、一部又は全部が透明部材により形成されて背後が透視可能な透明遊技盤と、この透明遊技盤を通して視認されるように当該透明遊技盤の背面側に配設され、透明遊技盤の略全面に演出表示可能領域を形成する表示手段と、前記透明遊技盤上に設けられ、遊技球が入球し難い閉状態と遊技球が入球しやすい開状態とに可動する複数の開閉役物と、前記透明遊技盤の裏面側に配設され、前記複数の開閉役物のうちいずれかの開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構と、この駆動機構の動きを、当該駆動機構の背後位置における前記表示手段上で演出表示する駆動機構演出表示制御手段とを備えることを要旨としたものであり、開閉役物を開閉駆動する駆動機構の仕組み及びその動作を駆動機構の背後位置における表示手段上で視覚的に強調表示して、その遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。また、駆動機構は、複数の開閉役物が相互に機械的に連動して開閉動作するようにリンクを介して連動連結することもできるので、電動モータで開閉役物を駆動させる場合のように電源や制御回路などを要せず、表示手段の前面に配置される透明遊技盤の構成を簡略にしてメンテナンスなどを容易に行うことができる。
透明遊技盤は、その一部又は全部が無色透明のアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂又はポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂等の合成樹脂製の透明部材で構成され、その前側に配置されたガラス板などの透明保護板との間に遊技球が流下する遊技領域を形成する。透明遊技盤の表面側及び裏面側には流下する遊技球を散乱させるための障害釘や風車状に回転する部材やその入球口を開閉する可動片を備えた役物などが複数植設されている。なお、透明遊技盤の背面と表示手段との間に遊技球の通る流路を設けるとともに、その表面側と裏面側とを貫通して遊技球が通過する遊技球通過部を透明遊技盤の所定位置に必要に応じて複数又は単数設けることができる。
表示手段は、液晶パネルやCRT、プラズマディスプレイなどの表示装置からなり、透明遊技盤の背後に遊技球を排出するための所定間隔を有して配置され、その演出表示可能領域内の所定位置にアニメなどの画像を演出表示させることできるとともに、その略中央位置などにパチンコ遊技機における可変表示ゲームなどを表示させることもできる。この表示手段の演出表示可能領域に表示された画像は、透明遊技盤及びその前面に配置された透明保護板を介して、遊技者に視認されるようになっている。なお、演出表示可能領域の画像は、遊技機の全体の動作を制御する制御部にロードされた遊技プログラムによって、所定のパターンが選択されて表示される。表示手段は、この制御部を介して演出表示可能領域の所定位置に複数の表示領域を設定でき、各遊技盤上の遊技球可動域及び遊技球非可動域を含む背面全域をほぼカバーするように配置することができる。また、その大きさや形状などが異なったり、あるいは同形となったりする複数の液晶パネルを各透明遊技盤の背後の所定位置にその前面側から視認されるように配置して、各液晶パネルをそれぞれ個別の表示領域に対応させることもできる。
開閉役物は、遊技領域を流下する遊技球と接触して遊技球の入球口を拡縮するための左右に回動する可動片を備え、これによって入球率を制御するための入賞口などであり、透明遊技盤に植設されて遊技領域に配置される。例えば、開閉役物はその入球口に遊技球が入球することによってその入球口の近傍に設けられたトリガー部材が回動され、可動片がその閉止状態から開放状態に移行する。この回動されるトリガー部材のアーム部には軸受部が設けられ、連動される他の開閉役物の軸受部とロッド部材を介して互いの軸受部が回動可能に連結されたリンク機構を備えており、双方の開閉役物における可動片の動きが例えば、開放状態−閉止状態、閉止状態−開放状態、あるいは開放状態−開放状態、閉止状態−閉止状態などのように連携するようにしている。
駆動機構は、透明遊技盤の裏面側に配設され複数の開閉役物のうちいずれかの開閉役物が開放状態若しくは閉止状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させるように各開閉部材に連結された回動部材やロッド部材を有するリンクや、アクチュエータなどを備えた機械系などを介して構成される。なお、駆動機構の動作状態を監視するために例えばリミットスイッチ用いた機械接触式のものや、発光ダイオードなどを光源としてこれを受光素子で検知する光検知式、可動片の磁気を検知する磁気検知式などの駆動機構監視センサを設けて、この駆動機構の動作に応じて表示手段上に所定の駆動機構演出画像を表示させることもできる。
駆動機構演出表示制御手段は、駆動機構の背後位置における表示手段上でこの駆動機構の動きを演出表示するために設けられ、駆動機構監視センサなどを介してその動作状態を検知して動作状態にある役物周囲に対応する演出表示可能領域上に所定の演出表示を行わせるものであって、液晶表示装置を制御するコンピュータなどの制御部(例えばサブCPU206など)にその機能が担われている。このような駆動機構監視センサを備えた駆動機構演出表示制御手段によって、遊技領域のいずれかの開閉役物が動作したのかを遊技者に的確に報知させることができる。なお、駆動機構演出表示制御手段は、メインCPU66にその機能を担わせることもできる。
実施の形態に係る遊技機は以上説明したように、開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構の動きを、当該駆動機構の背後位置における表示手段上で演出表示する駆動機構演出表示制御手段を備えるので、開閉役物を開閉駆動する駆動機構の仕組み及びその動作を駆動機構の背後位置における表示手段上で視覚的に強調表示して、その遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。また、駆動機構は、複数の開閉役物が相互に機械的に連動して開閉動作するようにリンクを介して連動連結することもできるので、表示手段の前面に配置される透明遊技盤の構成を簡略にしてメンテナンスを容易に行うことができる。
(パチンコ遊技機の構成)
以下、本発明の実施形態に係る遊技機の一例であるパチンコ遊技機を図面に基づいてより具体的に説明する。図1は本実施形態のパチンコ遊技機の正面図であり、図2は同パチンコ遊技機における透明遊技盤周りの分解斜視図であり、図3は同パチンコ遊技機の透明遊技盤に配置された開閉役物の駆動機構を示す模式拡大図である。図1に示すようにパチンコ遊技機10は、遊技場に設けられる図示しない遊技機設置基台(遊技島)に当該パチンコ遊技機10を固定するための外枠11と、同外枠11内に配設された本体枠12と、同本体枠12に着脱自在に取付けられた後述する透明遊技盤14及びその他図示しない各種部品と、本体枠12に一側が枢着されて開閉自在とした前枠16と、さらに透明遊技盤14を通して視認されるように当該透明遊技盤14の背面側に位置して本体枠12の裏側に着脱自在に取付けられた表示手段としての液晶表示装置32とを備えている。
図2及び図3に示すようにパチンコ遊技機10は、その前部に覆設される透明保護板14aと、その一部又は全部が透明部材で形成された透明遊技盤14を有して構成される。この透明遊技盤14が、液晶表示装置32の演出表示可能領域Aを透視できるようにその前側に配置されている。透明保護板14aはガラス板などからなり、透明遊技盤14の前側に所定間隔を有して覆設されて、透明遊技盤14との間に遊技球が流下する遊技領域が形成される。透明遊技盤14には複数例えば2組の開閉役物Ya、Ybが配置され、開閉役物Ya、Ybは左右に開閉する一対の可動片Rと、可動片Rに設けられその入球口Pに入球する遊技球によって押し下げられるトリガー部材Tと、可動片Rに連動して所定角度で回動されるアーム部材Dと、アーム部材Dに設けられた軸受部Eとをそれぞれ備え、開閉役物Ya、Ybのそれぞれの軸受部E間がロッド部材Fを有したリンクなどの駆動機構によって連結され、双方の動きが連動するようにしている。なお、透明遊技盤14上にはこのような駆動機構を介して連動されることのない独立した開閉役物を必要に応じて配置することもできる。さらに、遊技球の動きを散乱させるための障害釘や風車状などの部材を複数配列して、発射された遊技球がその盤面上で複雑に変化しながら流下するように配置している。
開閉役物Ya、Ybの可動片Rや駆動機構にはその動きを検知するための図示しない磁気センサや、光センサなどの駆動機構監視センサが設けられていて、この駆動機構監視センサからの動作信号が制御部の駆動機構演出表示制御手段に送られ、動作中の開閉役物Ya、Ybの周囲などを効果的に発光、点滅させるなどの所定のパターンで演出表示させることができる。その入球口Pへの導入部を拡縮して可動する可動部材Rを有した開閉役物Ya、Ybは、その一部又は全部が透明部材で形成された透明遊技盤14の表裏面上に設けられ、これら開閉役物Ya、Ybの位置が透明遊技盤14の前後で重ならないように配置して、遊技者側からみて開閉役物Ya、Ybの動きがそれぞれ識別できるようにしている。
表示手段となる液晶表示装置32は、透明遊技盤14の全部又は一部に背面側から重なるように配設されていればよく、液晶表示装置32を透明遊技盤14の略全体に重なるように配設している。すなわち、透明遊技盤14上に形成される遊技球可動域15aと遊技球非可動域15bとに重なるように配設している。このように、液晶表示装置32を、透明遊技盤14の略全体に重なるように配設して透明遊技盤14から透視可能とすることにより、透明遊技盤14上の遊技球可動域15aと遊技球非可動域15bとを含むように演出表示可能領域Aが略矩形状の表示領域を有して形成されることになる。そして、パチンコ遊技機10の動作を管理する制御部に従属する駆動機構演出表示制御手段を介して、動作状態にある開閉役物Ya、Ybの周囲に対応する演出表示可能領域A上に所定の演出表示を行わせることができる。
図4は本実施形態のパチンコ遊技機における表示状態を示す模式図であり、一部又は前部が透明部材で形成された透明遊技盤14を通して視認される液晶表示装置32の演出表示可能領域Aの一部を模式的に示している。ここで、開閉役物Yaの入球口Pに遊技球が入球してトリガー部材Tが押し下げられるのを感知するセンサ、あるいは入球口Pに連設された遊技球流路に設けられた図示しない球通過センサなどの駆動機構監視センサにより、そのセンサ検知信号を取得して制御部の駆動機構演出表示制御手段を介して液晶表示装置32の演出表示可能領域Aの該当する開閉役物Ya、Ybの駆動機構周囲を特有の色彩の駆動機構演出画像Gで発光、点滅させて機械的に動作する駆動機構のメカニズムを際立たせるような演出表示がなされる。
図5は、透明遊技盤14上に互いにリンクを介して連結された開閉役物Y1〜Y4を配置して動作させる変容例のパチンコ遊技における模式説明図である。ここでは、開閉役物Y1〜Y4が順次、各開閉役物の回動するアーム部材Dの軸受部E間をロッド部材Fで互いに連結されて可動できるように配置するとともに、駆動機構の動作状態を検知することにより、駆動機構演出表示制御手段を用いて相互に連結された駆動機構の周囲を際立たせるように駆動機構演出画像Gを演出可能領域Aに表示させるようにしている。これによって遊技盤の全面をダイナミックに演出して動作状態にある開閉役物を効果的に強調表示することができる。なお、駆動機構演出画像Gは、可変表示ゲームの保留された保留球数などの遊技履歴や遊技条件に応じて規則的あるいはランダムにその演出パターンを相互に変更してパチンコゲームの多様な演出効果を付加することも可能である。なお、パチンコ遊技機10の制御部のメモリには透明遊技盤14上の開閉役物や入賞口などの配置パターンが予め記憶されていて、駆動機構監視センサなどからの信号に基づいて、所定位置の開閉役物Y周囲などに所定の動画像や静止画像などを含む駆動機構演出画像Gを表示できるようにしている。
なお、遊技プログラムを制御する制御部によって演出表示可能領域A内の遊技球可動域15aに対応する略中央位置に中央表示領域を設定し、その周辺となる遊技球非可動域15bに対応する左下隅などに周辺表示領域を単数又は複数配置して、それぞれの領域内で識別情報を変動表示させたり、演出画像などを表示させたりできるようになっている。このような周辺表示領域は、所定数、例えば遊技球可動域15aの周囲の遊技球非可動域15b上を例えば時計回りなどに移動させながら演出表示させることもできる。また、演出表示可能領域A上の各部分に表示される個別の表示可能領域は、それぞれの形状や配列、大きさなどの配置構成を遊技の形態に応じて任意に設定することができる。周辺表示領域の数としては、所定のラウンド数分、例えばトータルラウンド数の15に合わせた数となるように遊技球非可動域15b上に分割したり、あるいは演出表示可能領域A内の任意の区画された領域に分散させたりした状態で設定してもよい。
こうして、透明遊技盤14の中央に位置する中央表示領域内に後述する可変表示ゲームにおける複数の識別情報群を可変表示させる。そして、この周辺表示領域に識別情報群の可変表示を移行させるとともに、この周辺表示領域に遊技毎のラウンド標識やその遊技情報を含む静止画像や動画像などを順次表示させるようにしてもよい。なお、可変表示ゲームに関する演出画像や背景画像は演出表示可能領域Aの任意の位置に表示することができる。この演出表示可能領域Aには、普通図柄ゲームにおける普通図柄についても各個別の表示領域の分割表示状態などに限定されることなく表示させることもできる。
パチンコ遊技機10の本体枠12の上部にはスピーカ46R,46Lが取付けられるとともに、下部右側には発射ハンドル26が取付けられている。すなわち、本パチンコ遊技機10で遊技を行う遊技者は、前記発射ハンドル26等の操作ができるように当該パチンコ遊技機10の前方側に位置することとなり、前記透明遊技盤14と対向状態となる。また、発射ハンドル26の裏側には、ソレノイドなどからなる弾球装置を備える発射装置130(図6を参照)が設けられ、さらに、この発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられており、このタッチセンサが触接されたときに、発射ハンドル26が遊技者により握持されたと検知される。そして、発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射装置130に電力が供給されて遊技球が透明遊技盤14に順次発射される。なお、発射ハンドル26に設けられるタッチセンサは、遊技者が発射ハンドル26を握持したと判別できるものであればよく、光学的に検知するものや、熱により検知するもの等、センサの種類を問わない。
なお、図1における21は本体枠12の前面下部に取付けられた受皿ユニットであり、上皿20及び下皿22が形成され、前記前枠16の下側に位置するように配設されている。前記上皿20に貯留された遊技球が発射装置130に供給されるようになっており、上皿20の容量を越えた遊技球が下皿22に供給されるようになっている。46'は前記スピーカ46R,46Lのカバーであり、前記前枠16の上部に形成されている。132は演出表示や報知などに用いられる各種ランプである。
透明遊技盤14は、アクリル樹脂を用いた透明部材により形成されて全体が透過性を有しており、その前面には円弧状のガイドレール30a,30bを設け、このガイドレール30a,30bに囲まれた内側を遊技球可動域15aとし、その外側部分に遊技球非可動域15bを設定している。前記発射ハンドル26の操作により発射された遊技球は、ガイドレール30aにより案内されて遊技球可動域15a内を流下する。また、透明遊技盤14上には、複数の障害釘を打ち込んでおり、遊技球が遊技球可動域15aを上部から下部へ流下する際の流下方向を複雑に変化させるようにしている。なお、障害釘を打ち込むような構成とせず、透明遊技盤14に樹脂製又は金属製の棒状体を透明遊技盤14の前方向に突設する構成としてもよい。なお、障害釘などの付加的構成については各図面で省略している。
また、透明遊技盤14には、それぞれ図示しない遊技球が入球すると入賞となる複数の一般入賞口、前記可変表示ゲームが開始される契機となる特定入賞口としての始動口、及び可変表示ゲームで当選した際に実行されるラウンド遊技において所定時間開放可能とした大入賞口8、さらには前記一般入賞口、可変表示ゲーム開始の契機となる始動口、大入賞口8に入球しなかった遊技球が排出されるアウト口が配設され、透明遊技盤14の裏面に配置された液晶表示装置32にはこれら入賞口に対応して図示しない開口部がそれぞれ形成されている。この開口部を介して入球した遊技球は、液晶表示装置32の背面側を抜けて回収されて所定の払い出し処理などがなされる。
前記大入賞口8には、開閉自在なシャッタ40が設けられており、前記ラウンド遊技においては、このシャッタ40が遊技球を受け入れやすい開放状態となる。また、この大入賞口8内には、Vカウントセンサ102(図6参照)を有する、Vゾーンと呼ぶ特定領域(図示せず)と、カウントセンサ104(図6参照)を有する一般領域(図示せず)とが設けられており、それらの領域を遊技球が所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまで前記シャッタ40が開放状態に駆動される。つまり、開放状態において大入賞口8への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、大入賞口8を、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態にする。続いて、開放状態から閉鎖状態となったシャッタ40は、開放状態において大入賞口8に受け入れられた遊技球がVカウントセンサ102を通過したことを条件に、再度開放状態に駆動される。つまり、大入賞口8が開放状態のときに受け入れられた遊技球が、大入賞口8内に設けられたVゾーンを通過したことを条件に閉鎖状態となった後に再度開放状態にし、ラウンド遊技が継続可能となる。
さらに、透明遊技盤14には、必要に応じて入賞した遊技球の通路9がその裏面側に設けられており、前記一般入賞口、始動口及び大入賞口8に入球した遊技球は当該通路9を通って回収される。なお、前記通路9を通過する遊技球は、透明遊技盤14を通して遊技者から視認することが可能である。なお、液晶表示装置32は、透明遊技盤14から分離して本体枠12に取付けられているため、透明遊技盤14に液晶表示装置32の重量が掛からず、作業者がパチンコ遊技機10をメンテナンスするときなどに労力を軽減することができ、さらに透明遊技盤14の取替えなども自由に行うことができる。
以上説明したようにパチンコ遊技機10は、透明遊技盤14と、この透明遊技盤14から透視可能に配設された液晶表示装置32により、透明遊技盤14の略全域が演出表示可能領域として形成されている。これによって、遊技球を発射して入賞による賞球の獲得を目指すパチンコ遊技を従来通りに楽しみながら、遊技に応じた多彩な演出表示を透明遊技盤14の遊技球非可動域15bに対応するいたる個所で表示可能とし、遊技情報などを順次表示させる演出効果によって遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、従来では、液晶表示装置32のサイズを大きくすると、遊技球可動域15a及び遊技球非可動域15bのサイズが相対的に小さくなり、遊技球の挙動の変化が乏しくなってパチンコ遊技の興趣を削ぐおそれがあったが、本パチンコ遊技機10の構成により、各表示領域を拡大変動させて多様な演出を実行可能としながら演出表示可能領域Aも十分広く確保することができる。
(パチンコ遊技機の電気的構成)
図6は本実施形態に係るパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。図示するように、パチンコ遊技機10を制御して役物演出表示部としての機能を担う主制御回路60は、メインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は液晶表示装置上に表示領域を設定して制御する機能をはじめとして、後述する各種の手段として機能する。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブルなどの各種のテーブルが記憶されている。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する媒体としてメインROM68を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードしてメインRAM70等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。また、本実施形態においてはメインCPU66、メインROM68及びメインRAM70を別々に設けたが、これらが一体となっているワンチップマイコンを使用してもよい。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。メインRAM70に記憶されるデータの具体例としては、以下のようなものがある。メインRAM70には、制御状態フラグ、特定領域通過フラグ、高確率フラグ、大当り判定用乱数カウンタ、大当り図柄決定用乱数カウンタ、はずれ図柄決定用乱数カウンタ、演出条件選択用乱数カウンタ、大入賞口開放回数カウンタRc、大入賞口入賞カウンタVc、待ち時間タイマ、大入賞口開放時間タイマ、可変表示ゲーム、普通図柄ゲームにおける保留個数を示すデータ等が存在する出力に関する変数、後述する副制御回路200にコマンドを供給するためのデータ、変数等が位置付けられている。
制御状態フラグは、可変表示ゲームの制御状態を示すものである。特定領域通過フラグは、遊技球が特定領域を通過したか否かを判断するためのものである。高確率フラグは、大当たり遊技状態に移行する確率を相対的に高めるか否かを示すものである。
大当り判定用乱数カウンタは、可変表示ゲームの大当りを判定するためのものである。大当り図柄決定用乱数カウンタは、可変表示ゲームで大当りを判定した場合に、停止表示される大当たりに係る識別情報としての図柄(以下「特別図柄」という)を決定するためのものである。はずれ図柄決定用乱数カウンタは、大当りではない場合に停止表示する識別情報を決定するためのものである。演出条件選択用乱数カウンタは、識別情報の変動表示パターンを決定するためのものである。これらのカウンタは、メインCPU66により順次"1"増加するように記憶更新されており、所定のタイミングで各カウンタから乱数値を抽出することにより、メインCPU66の各種の機能を実行することとなる。
なお、本実施形態においては、このような乱数カウンタを備え、プログラムに従って、メインCPU66が、乱数カウンタを"1"増加させるように記憶更新する構成としたが、これに限らず、別個に、乱数発生器のような装置を備えるように構成してもよい。また、はずれではあるが、リーチとするか否かを判定するためのリーチ判定用カウンタなどを設けてもよい。
待ち時間タイマは、主制御回路60と副制御回路200とにおいて実行される処理の同期を取るためのものである。また、大入賞口開放時間タイマは、シャッタ40を駆動させ、大入賞口8を開放する時間を計測するためのものである。なお、本実施形態におけるタイマは、メインRAM70において、所定の周期で、その所定の周期だけ減算されるように記憶更新されるが、これに限らず、CPU等自体がタイマを備えていてもよい。
大入賞口開放回数カウンタRcは、大当たり遊技状態における大入賞口8の開放回数、すなわちラウンド遊技数(所謂ラウンド数)を示すものである。また、大入賞口入賞カウンタVcは、1ラウンド中に大入賞口8に入賞し、Vカウントセンサ102又はカウントセンサ104を通過した遊技球の数を示すものである。さらには、可変表示ゲームにおける保留個数を示すデータは、始動口6へ遊技球が入賞したが、識別情報の変動表示が実行できないときに、当該変動表示を保留するが、その保留されている識別情報の変動回数を示すものである。さらには、普通図柄ゲームにおける保留個数を示すデータは、球通過検出ゲートに遊技球が通過したが、普通図柄の変動表示が実行できないときに、当該変動表示を保留するが、その保留されている普通図柄の変動回数を示すものである。また、メインRAM70には、特別図柄記憶領域、普通図柄記憶領域が位置付けられ、記憶されている。
特別図柄記憶領域は、可変表示ゲームにおける1回の可変表示に対応する大当り判定用乱数値、大当り図柄用乱数値、クリアデータ等のデータが記憶されており、特別図柄記憶領域(0)から特別図柄記憶領域(4)がある。特別図柄記憶領域(0)には、今現在実行されている可変表示に対応するデータが記憶されている。また、特別図柄記憶領域(1)から特別図柄記憶領域(4)には、現在実行されている可変表示が終了した後に実行される可変表示に対応するデータ(始動記憶情報)が記憶されている。つまり、特別図柄記憶領域(0)から特別図柄記憶領域(4)の全てのデータがクリアデータである場合には、現在の可変表示が実行されず、可変表示を実行するための保留も行われていないこととなる。
また、現在の識別情報の可変表示が終了した場合には、特別図柄記憶領域(1)から特別図柄記憶領域(4)の各々のデータを、特別図柄記憶領域(0)から特別図柄記憶領域(3)にシフトし、特別図柄記憶領域(4)にクリアデータを記憶する。これによって、特別図柄記憶領域の更新が行われる。一方、普通図柄記憶領域に関しても、特別図柄記憶領域と同じように、普通図柄記憶領域(0)から普通図柄記憶領域(4)がある。また、特別図柄記憶領域と同じように、普通図柄記憶領域の更新制御が行われる。なお、本実施形態におけるメインRAM70は、始動記憶手段の一例に相当する。
なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。
なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。なお、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば図6に示すように、Vカウントセンサ102、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、通過球センサ114、駆動機構監視センサ115、始動入賞球センサ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、シーソーソレノイド122、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
ここで、前記Vカウントセンサ102は、大入賞口8におけるVゾーン内に設けられている。このVカウントセンサ102は、大入賞口8におけるVゾーンを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
カウントセンサ104は、大入賞口8におけるVゾーンとは異なる一般入球ゾーンに設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口8における一般入球ゾーンを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106は、一般入賞口5に設けられている。この一般入賞球センサ106は、各一般入賞口5を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、球通過検出ゲート55にそれぞれ設けられている。この通過球センサ114は、球通過検出ゲート55を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
駆動機構監視センサ115は、開閉役物Ya、Ybの動作状態を検知するための磁気センサや光学センサ、機械可動式センサなどであり、開閉役物Ya、Ybの可動片Rの動作に応じてその動作信号を主制御回路60に送信して、役物演出制御部を介して液晶表示装置32の演出表示可能領域Aに駆動機構演出画像などを所定の演出パターンで表示させる。
始動入賞球センサ116は始動口6に設けられている。この始動入賞球センサ116は、始動口6に遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して前記始動口6に付設された可動片58に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、可動片58を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、大入賞口8を開閉するシャッタ40(図1を参照)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口8を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド122は、板形状でシャッタ40の内側に設けられている図示しないシーソーに接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、遊技球が前記Vゾーンを通過しやすくなるように、又は前記一般入球ゾーンを通過しやすくなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有するものである。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、賞球となる遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。
また、前記発射装置130には、上述した発射用ソレノイド(あるいは発射用モータ)、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。
さらには、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、各種ランプ132の制御等を行うものであり、演出表示可能領域Aにおける中央表示領域や周辺表示領域の位置を切り換えて制御する表示領域制御手段としても機能する。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成してもよい。
副制御回路200は、表示手段に対する表示制御を行う表示領域制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46R,46Lから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、各種ランプ132の制御を行うランプ制御回路240から構成されており、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。特に、サブCPU206は、液晶表示装置32に対する表示制御を行うとともに、表示領域制御手段をはじめ、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、演出表示に関する決定を行うための設定条件を規定した各種のテーブルデータも記憶されている。
プログラムROM208には、演出表示の進行に関する条件を規定する複数種類の演出パターンが記憶されている。この演出パターンで制御される副制御回路200による演出表示は、識別情報の変動表示及び停止表示を含む可変表示ゲームの進行に応じて実行される。本実施形態では、実行されたラウンド遊技毎にそのラウンド標識を表示させるように演出表示可能領域Aに表示させる画像をラウンド遊技の進行順序と相対的に関連させたり、ランダムに選択したりする各種の表示パターンを設定して実行するためのプログラムがプログラムROM208に記憶されており、このプログラムに従って所定の演出表示が実行される。また、各ラウンド遊技毎に演出表示可能領域A0の演出画像を変化させる演出パターンについても同様にプログラムROM208に記憶され、演出決定テーブルなどに沿って実行することもできる。
なお、本実施形態に係る副制御回路200において、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。もちろん、記憶手段としてメインROM68を用いてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM210等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
さらに、本実施形態において、メインCPU66及びメインROM68を含む主制御回路60と、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路200とを別々に構成したが、メインCPU66及びメインROM68を含む主制御回路60のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM208に記憶されているプログラムをメインROM68に記憶させ、メインCPU66により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路200のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したメインROM68に記憶されているプログラムをプログラムROM208に記憶させ、サブCPU206により実行されるように構成してもよい。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。なお、本実施形態においては、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
表示制御回路250は、表示制御手段としての画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路220から構成されている。上述したVDP212は、サブCPU206、画像データが記憶されている画像データROM216、画像データを画像信号に変換するD/Aコンバータ218、初期リセット回路220と接続されている。
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の回路を含み、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置32に対する表示制御を行う。また、VDP212には、液晶表示装置32の演出表示可能領域Aに画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置32に分割設定された演出表示可能領域Aに画像が表示されることとなる。
画像データROM216には、識別情報を示す識別情報画像データ、背景画像データ、演出画像データ、普通図柄を示す普通図柄画像データ等の各種の画像データが別個に記憶されている。もちろん、関連画像を示す関連画像データも記憶されている。
また、VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、画像データROM216から、識別情報を示す識別情報画像データ、普通図柄を示す普通図柄画像データ、背景画像データ、演出画像データ等、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置32に表示させる画像データを生成する。
特に、本実施形態では、例えばラウンド遊技の進行順序などと1対1に相対的に関連させた演出表示可能領域Aにおける各表示領域の配置個所を規定するための演出表示領域振り分けテーブルを備えており、ラウンド遊技中においては、この演出表示領域振り分けテーブルを参照しながらサブCPU206から供給される画像表示命令に応じて所定位置にラウンド遊技におけるラウンド標識などの演出表示を行うようにしてもよい。
さらに、このVDP212は、生成した画像データを、後方に位置する画像データから順に重ね合わせてバッファに記憶し、所定のタイミングでD/Aコンバータ218に供給する。このD/Aコンバータ218は、画像データを画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32の各表示領域に画像を表示させる。
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、各種の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する。)から構成されている。
この音源IC232は、サブCPU206、初期リセット回路220、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ46から発生させる音声の制御を行う。
サブCPU206は、演出パターンを選択し、音声データROM234に記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。その後、サブCPU206は、選択された音声データを音声データROM234から読み出し、音源IC232に供給する。音声データを受け取った音源IC232は、その音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMP236に供給する。AMP236は、音声信号を増幅させ、スピーカ46(46L及び46R)から音声を発生させる。
ランプ制御回路240は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路242、複数種類のランプ装飾パターン等が記憶されている装飾データROM244から構成されている。
(駆動機構演出表示制御ルーチンの説明)
以上のように構成されたパチンコ遊技機10は、液晶表示装置32や払出装置128などを制御する遊技プログラムによりその全体が管理されて駆動される。この遊技プログラムから呼び出されて実行される駆動機構の動きを強調演出する駆動機構演出表示制御ルーチンについて、そのフローチャート(図7)を参照しながら以下に説明する。
駆動機構演出表示制御ルーチンは、透明遊技盤14の裏面側に配設され、複数の開閉役物のうちいずれかの開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構の動きをその背後位置における液晶表示装置32の演出表示可能領域A上で強調して演出表示させる画像処理のルーチンである。すなわち、サブCPU206は、メインCPU66が複数の開閉役物Ya、Ybなどを相互に連結する駆動機構の動きを球通過センサなどからのセンサ検知信号や機械的なリンク作動などにより直接的に検知した信号を受信することにより、透明遊技盤14を通して視認されるこの駆動機構の機械的な動きの演出を液晶表示装置32の演出表示可能領域A上で効果的に行なわせるようにしたものである。なお、駆動機構演出表示制御ルーチンのプログラムは、副制御回路200のプログラムROM208などに記憶され、演出表示可能領域A上の各表示領域を設定表示させる順序や表示位置などの表示パターンのデータ部分を必要に応じて書き換えて実行させることができる。
図7に示すように、駆動機構演出表示制御ルーチンにおける最初のステップS1では、パチンコ遊技機10の透明遊技盤14に設けられた駆動機構監視センサなどによるセンサ信号を取得して、その時点における互いにリンクなどの駆動機構で連結された各開閉役物グループの稼働状態が動作状態にあるか否かを判定する。こうして、駆動機構が動作状態と判定されたときはステップS2へ、非動作状態の場合にはステップS3に移行する。駆動機構の動作状態に対応するステップS2では、前記センサ信号に対応する開閉役物グループを設定テーブルに基づいて確定して、演出表示可能領域A上に強調画像などを表示する表示領域及び演出パターンを設定する。
ステップS2に続く次のステップS4では、前記設定された表示領域に所定の静止演出画像や動画像などの駆動機構演出画像Gを表示して強調演出する表示領域演出処理がなされた後、メインプログラムのルーチンにリターンされる。なお、前記ステップS1に続くステップS3では、必要に応じて演出表示可能領域Aの周辺表示領域や中央表示領域に識別情報群などの変動表示させる通常表示処理がなされる。
こうして、開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構の動きをその駆動機構演出画像などを用いて表示手段上で強調表示して、開閉役物が機械的に作動する状態を視覚的にアピールすることができる。なお、透明遊技盤14の遊技球可動域15aに対応する略円周上の左右上下隅などの各位置に払い出し遊技球数や保留球数などの遊技データなどを予め設定された演出パターンのデータなどに基づいて表示することもでき、その時点における遊技履歴や遊技時間帯などの遊技情報に応じて、所定のパターンのものを選択することも可能である。例えば、その遊技において獲得された入賞球数や出球数などの遊技情報を遊技機の各インターフェースに接続された入球センサや主制御回路60のタイマなどを介して取得し、これらの遊技情報を制御部である主制御回路60のメモリ部分に記憶させる処理がなされるようにするとよい。さらに必要に応じて、可変表示ゲームのストーリー展開などに応じて周辺表示領域の周囲を点滅させたり、遊技球非可動域15b上を演出画像が動き回るようにさせたりする演出表示や、遊技情報を各表示領域に演出表示させるようにするなどの演出処理を付加することもできる。
本実施の形態のパチンコ遊技機10は以上説明したように,遊技球が入球し難い閉状態と遊技球が入球しやすい開状態とに可動する複数の開閉役物Ya、Ybなどのうちいずれかの開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構の動きを表示手段上で強調して演出表示することを要旨としたものであり、開閉役物を開閉駆動する駆動機構の仕組み及びその動作を駆動機構の背後位置における表示手段上で視覚的に強調表示して、遊技における演出の多様性を拡大させ、その遊技の興趣を飛躍的に高めることができる。さらに駆動機構は、複数の開閉役物が相互に機械的に連動して開閉動作するようにリンクを介して連動連結することもできるので、表示手段の前面に配置される透明遊技盤の構成を簡略にしてそのメンテナンス性にも優れている。
なお、本発明の実施形態は具体例を例示したに過ぎず、これによって本発明を限定するものではない。すなわち、透明遊技盤14や表示手段などの具体的構成や識別図柄などを含む画像は、適用される遊技機の形態に応じて適宜変更することができる。例えば、本実施の形態の変容例では各遊技盤上に配置される開閉役物をそれぞれリンクで連結された一系列のものとしたが、この開閉役物を複数系列としてよい。また、具体的な開閉役物の形態やその配置、開閉役物の作動時における演出パターンは以上説明した構成のものに限定されるものではない。
本実施形態に係る遊技機の一例であるパチンコ遊技機の正面図である。 同パチンコ遊技機における遊技盤周りの分解斜視図である。 同パチンコ遊技機の開閉役物の駆動機構を示す模式拡大図である。 同パチンコ遊技機における表示状態を示す模式図である。 同パチンコ遊技機の変容例における模式説明図である。 同パチンコ遊技機の主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。 同パチンコ遊技機の駆動機構演出表示制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 パチンコ遊技機(遊技機)
14 透明遊技盤
14a 透明保護板
32 液晶表示装置(表示手段)
115 駆動機構監視センサ
A 演出表示可能領域
Ya、Yb、Y1〜Y4 開閉役物
G 駆動機構演出画像
R 可動片
T トリガー部材
P 入球口
E 軸受部
F ロッド部材

Claims (2)

  1. 発射された遊技球を上部側から下部側へ流下案内可能とし、一部又は全部が透明部材により形成されて背後が透視可能な透明遊技盤と、
    この透明遊技盤を通して視認されるように当該透明遊技盤の背面側に配設され、透明遊技盤の略全面に演出表示可能領域を形成する表示手段と、
    前記透明遊技盤上に設けられ、遊技球が入球し難い閉状態と遊技球が入球しやすい開状態とに可動する複数の開閉役物と、
    前記透明遊技盤の裏面側に配設され、前記複数の開閉役物のうちいずれかの開閉役物が閉状態若しくは開状態へ移行するのに連動して他の開閉役物を機械的に開閉動作させる駆動機構と、
    この駆動機構の動きを、当該駆動機構の背後位置における前記表示手段上で演出表示する駆動機構演出表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記駆動機構は、前記複数の開閉役物が相互に機械的に連動して開閉動作するように、リンクを介して連動連結されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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