JP4663902B2 - シャッター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物等に設置され、開閉作動するシャッターカーテンを有するシャッター装置に係り、例えば、少なくとも一部がシートで形成されたシャッターカーテンを備えているシャッター装置等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
工場の出入口を開閉するために、この出入口に出入口用シャッター装置が設置され、この出入口用シャッター装置には、開閉作動するシャッターカーテンをシートで形成したものがある。また、建物内に防火、防煙のための防災区画を形成するための防災用シャッター装置にも、シャッターカーテンをシートで形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらのシャッター装置が大スパン用である場合には、シャッターカーテンをそのスパンに応じた大きな幅寸法を有するものとしなければならない。しかし、このような大スパンに亘る大きな幅寸法を有するシャッターカーテンを製作することは困難であり、このため、幅寸法が小さい複数のシャッターカーテンを幅方向に並設することによって大スパンに対応することが考えられる。
【0004】
しかし、このように複数のシャッターカーテンを幅方向に並設した場合には、幅方向に並設されたシャッターカーテン同士の間での空気や煙等の流通を遮断できるようにし、シャッターカーテン同士の間の閉鎖性を確保することが求められる。
【0005】
本発明の目的は、複数のシャッターカーテンを幅方向に並設した場合において、シャッターカーテン同士の間の閉鎖性を確保できるようにしたシャッター装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシャッター装置は、正逆回転する巻取軸の巻き取り、繰り出しによって開閉作動するシャッターカーテンがシャッターカーテン幅方向に複数並設され、これらのシャッターカーテンのうちの互いに隣接するシャッターカーテン同士は、これらの互いに隣接するシャッターカーテンについて共通となっている前記巻取軸で巻き取り、繰り出し自在となっているとともに、これらの互い隣接するシャッターカーテンに跨る連結部材によって少なくとも前記巻き取り時及び繰り出し時において連結されていることを特徴とするものである。
【0007】
このシャッター装置では、幅方向に並設された複数のシャッターカーテンにより全体で大スパンとなった幅広シャッターカーテンが形成されることになり、共通の巻取軸で巻き取り、繰り出し自在となっていて互いに隣接しているシャッターカーテン同士は、少なくとも巻き取り時及び繰り出し時に、言い換えると、巻取軸へ巻き取られているときや巻き取られたとき及び巻取軸から繰り出されているときや繰り出されたときに、連結されており、したがって、繰り出されたときには連結されているため、この繰り出されたときにおける互いに隣接するシャッターカーテンの間での閉鎖性が確保される。これにより、幅方向に複数のシャッターカーテンを並設することによって空気や煙等の遮断性に優れた幅広シャッターカーテンを形成できることになる。
【0008】
このシャッター装置において、互いに隣接するシャッターカーテン同士をこれらのシャッターカーテンに跨って連結するための連結部材は、任意である。
【0009】
その一例は、連結部材を、互いに隣接するシャッターカーテンの隣接方向への寸法を有する細長状部材とすることである。
【0010】
この細長状部材は棒状のものでもよく、帯状等のものでもよい。細長状部材を棒のように変形不能又は変形困難な部材とする場合には、巻取軸に対するシャッターカーテンの巻き取り、繰り出し作動を考慮して、この細長状部材の長さ方向をシャッターカーテンの幅方向、言い換えると、シャッターカーテンの平面におけるシャッターカーテン開閉方向と直交又は略直交する方向とすることが好ましい。また、細長状部材を帯状の部材とする場合には、この細長状部材の長さ方向をシャッターカーテンの幅方向としてもよく、また、この細長状部材がシート等のように可撓性又は折り畳み性を有している場合にあっては、細長状部材の長さ方向をシャッターカーテンの開閉方向としてもよい。
【0011】
そして、細長状部材を、シャッターカーテンの平面におけるシャッターカーテン開閉方向と直交又は略直交する方向へ延びる連結棒とする場合には、互いに隣接するシャッターカーテンに袋部を設け、これらの袋部に連結棒を互いに隣接するシャッターカーテンに跨らせて挿入することにより、これらの互いに隣接するシャッターカーテン同士を連結することができる。
【0012】
これによると、互いに隣接するシャッターカーテン同士を、連結棒と袋部とによる簡単かつ少ない部材点数の連結構造で容易に連結することができる。
【0013】
また、本発明に係るシャッター装置は、正逆回転する巻取軸の巻き取り、繰り出しによって開閉作動するシャッターカーテンがシャッターカーテン幅方向に複数並設され、これらのシャッターカーテンのうちの互いに隣接するシャッターカーテン同士が、別軸となっているそれぞれの前記巻取軸によって巻き取り、繰り出し自在となっているとともに、連結、分離自在な連結手段で連結され、これらの互いに隣接するシャッターカーテンは、それぞれの前記巻取軸から繰り出されながら前記連結手段で連結され、それぞれの前記巻取軸に巻き取られながら前記連結手段で分離することを特徴とするものである。
【0014】
このシャッター装置でも、幅方向に並設された複数のシャッターカーテンにより全体で大スパンとなった幅広シャッターカーテンが形成されることになる。また、別軸となっているそれぞれの巻取軸によって巻き取り、繰り出し自在となっている互いに隣接するシャッターカーテン同士は、連結、分離自在な連結手段で連結され、これらのシャッターカーテンはそれぞれの巻取軸から繰り出されながらこの連結手段で連結されるとともに、それぞれの巻取軸に巻き取られながらこの連結手段で分離するため、それぞれのシャッターカーテンが巻取軸から繰り出されたときには、これらのシャッターカーテンは連結手段で連結されている。
【0015】
このため、前述したシャッター装置と同じく、繰り出されたときにおける互いに隣接するシャッターカーテンの間での閉鎖性が確保され、空気や煙等を有効に遮断できるようになる。
【0016】
また、このシャッター装置では、互いに隣接するシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すための巻取軸が別軸になっていても、これらのシャッターカーテンは連結手段で連結、分離自在となっているとともに、巻取軸から繰り出されるときにはこれらのシャッターカーテンを連結でき、巻取軸に巻き取るときにはこれらのシャッターカーテンを分離させることができるため、それぞれのシャッターカーテンをそれぞれの巻取軸に個別に巻き取らせることができる。
【0017】
この場合における連結手段は、面ファスナでもよく、互いに連結される両方のシャッターカーテンに設けられた務歯列と、これらの務歯列を噛合、分離させるスライダーとからなるファスナーでもよく、また、マグネットでもよく、吸盤等でもよく、任意な連結手段でよい。
【0018】
連結手段を面ファスナとする場合には、シャッターカーテンが互いに連結、分離する箇所に、ローラ等による加圧連結部材や拡開分離部材を配置してもよい。これによると、シャッターカーテン同士を確実に連結、分離させることができる。
【0019】
以上のそれぞれの本発明に係るシャッター装置において、互いに隣接しているシャッターカーテン同士の連結個所は、それぞれのシャッターカーテンの端面でもよいが、これらのシャッターカーテンにシャッターカーテン幅方向の重なり代を設け、この重なり代の部分で連結することが好ましい。
【0020】
このようにすると、互いに隣接するシャッターカーテンの重なり代の部分によって一層有効に空気や煙等の遮断性を確保できるようになり、これらのシャッターカーテン同士の間の閉鎖性を向上させることができる。
【0021】
以上の本発明に係るシャッター装置のシャッターカーテンは、全体又は略全体又は一部がシートで形成されているものでもよく、また、全体又は略全体又は一部がスラット、パネル等の非シート材料で形成されているものでもよく、また、これらの複合で形成されたものでもよい。そして、シャッターカーテンの少なくとも一部をシートで形成する場合には、互いに隣接するシャッターカーテンのうちの少なくとも連結個所をシートとしてもよい。
【0022】
また、本発明に係るシャッター装置は、工場の出入口等の開口部を開閉するための開口部用シャッター装置でもよく、火災等が発生したときに防煙、防煙のための防災区画を建物等の内部に形成する防災用シャッター装置でもよく、任意な用途のシャッター装置に本発明は適用できる。そして、本発明に係るシャッター装置を防災用シャッター装置とする場合には、前述した連結部材、連結手段は、耐火性を有するものとすることが好ましい。
【0023】
また、本発明は、建物、地下街、船舶等の任意な構造物に設置されるシャッター装置に適用できる。
【0024】
また、シャッターカーテンの開閉方向は上下方向でもよく、水平方向でもよく、これらの方向に対して傾斜した方向でもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るシャッター装置の全体を示す正面図であり、このシャッター装置は、火災発生時に建物内に防災区画を形成するための大スパン用の防災用シャッター装置である。
【0026】
この防災用シャッター装置の巻取軸1は、天井部材2で室内空間3から仕切られた天井裏空間4に水平に配置され、巻取軸1の両端部は保持部材であるブラケット5で回転自在に保持されている。これらのブラケット5は、天井裏空間4に存在する建物躯体6に結合されている。巻取軸1には、下端が座板7となった幅広シャッターカーテン8の上端部が連結されており、座板7や巻取軸1との連結部を除いた大部分がガラスクロス又はシリカクロスにより又はこれに耐火塗料を塗布して形成されたシート製となっている幅広シャッターカーテン8は、平常時には巻取軸1に巻き取られている。巻取軸1の正逆回転により巻取軸1からの幅広シャッターカーテン8の巻き取り、繰り出しがなされ、幅広シャッターカーテン8の幅方向両端部は、室内空間3の左右両側に形成されている柱、壁等の建物躯体9に取り付けられているガイドレール10に抜け止め部材で抜け止めされて摺動自在に挿入されているため、巻取軸1の正逆回転によって天井部材2に形成されているまぐさを通過して開閉作動の上下動を行う幅広シャッターカーテン8の移動は、これらのガイドレール10で案内されて行われる。
【0027】
左右一対のブラケット5のうち一方のブラケット5には、モータとブレーキの組み合わせからなる開閉機11が取り付けられ、この開閉機11は巻取軸1と伝動手段11Aを介して連結されている。火災発生により図示しない手動レバーを操作することにより、又は図示しないセンサが煙あるいは熱等を検出することにより、開閉機11のブレーキが解除され、これによりシャッターカーテン8は自重で巻取軸1を回転させながら下降する。
【0028】
軸方向両端部がブラケット5で回転自在に保持されている巻取軸1の軸方向途中部は、支持手段12で上向きに支持されている。図1で2個示されている支持手段12のそれぞれは、図1のS2−S2線断面図である図2のように、建物躯体6に結合されたブラケット13と、巻取軸1の下部においてブラケット13に取り付けられたローラ保持部材14と、このローラ保持部材14に、巻取軸1の軸方向と直交する水平方向に離間して2個配置されたローラ15とで形成され、回転自在となっているローラ15で巻取軸1の軸方向途中部が上向きに支持されることにより、大スパン用のために長軸となっている巻取軸1がその自重及び幅広シャッターカーテン8の重量によって下方へ大きく撓むのを防止されている。
【0029】
図1に示されているように、幅広シャッターカーテン8は、シャッターカーテン幅方向に複数の幅狭シャッターカーテン20,21を並設することにより形成されている。これにより、巻取軸1の略全長に亘る大きな幅寸法となっている幅広シャッターカーテン8の形成が容易となっている。
【0030】
幅狭シャッターカーテン20と21のうち、シャッターカーテン20は図1において手間側に配置され、シャッターカーテン21は図1において奥側に配置されている。このような幅狭シャッターカーテン20と21が巻取軸1の軸方向に交互に並設されることにより、幅広シャッターカーテン8が形成され、また、巻取軸1の軸方向、言い替えると、幅広シャッターカーテン8の幅方向に互いに隣接しているシャッターカーテン20と21は、その幅方向の重なり代Wを有している。この重なり代Wの部分でシャッターカーテン20と21は、シャッターカーテン20と21に跨る連結部材であって細長状部材でもある連結棒22で連結されている。この連結棒22は、シャッターカーテン20,21の平面におけるシャッターカーテン20,21の開閉方向と直交又は略直交する方向に延びている。
【0031】
図3は、連結棒22の部分を示す図1のS3―S3線断面図であり、図4は、連結棒22の部分の斜視図である。幅狭シャッターカーテン20と21のうち、手前側のシャッターカーテン20における重なり代Wの部分の裏面、すなわち、シャッターカーテン21と対面する面には、シート材の縫着又は接着によりシャッターカーテン幅方向に貫通した袋部23が設けられ、奥側のシャッターカーテン21における重なり代Wから外れた箇所であってシャッターカーテン20側の面にも、袋部23と対応する位置において、シート材の縫着又は接着によりシャッターカーテン幅方向に貫通した袋部24が設けられている。これらの袋部23,24に連結棒22が挿入され、これにより、シャッターカーテン幅方向に隣接している幅狭シャッターカーテン20,21同士は連結棒22で連結されていいる。
【0032】
このような連結棒22と袋部23,24は、図1に示されているとおり、それぞれの幅狭シャッターカーテン20,21の重なり代Wの部分に設けられているとともに、それぞれの重なり代Wの部分において、シャッターカーテン開閉方向に複数設けられている。
【0033】
このため、幅広シャッターカーテン8は、連結棒22で常時連結されている幅狭シャッターカーテン20,21で形成されており、これらのシャッターカーテン20,21は一体となって巻取軸1から繰り出され、巻き取られる。そして、巻取軸1は、これらのシャッターカーテン20,21について共通の巻取軸となっている。
【0034】
この実施形態によると、幅狭シャッターカーテン20,21を幅方向に並設することによって幅広シャッターカーテン8を形成しても、互いに隣接している幅狭シャッターカーテン20,21同士は、これらのシャッターカーテン20,21に跨る連結棒22で連結されているため、シャッターカーテン20と21との間の閉鎖性が確保され、火災の発生でシャッターカーテン20,21が巻取軸1から繰り出されて防災区画が形成されたときに、これらのシャッターカーテン20と21との間から煙等が漏れるのを防止できる。
【0035】
また、互いに隣接しているシャッターカーテン20,21は、シャッターカーテン幅方向の重なり代Wを有しているため、この重なり代Wによってもシャッターカーテン20と21との間での閉鎖性を向上させることができる。
【0036】
なお、巻取軸1は連続した1本のものとして工場で生産することによりシャッター装置の施工現場に搬入してもよく、あるいは、工場で巻取軸用短寸軸を複数生産し、これらを工場又はシャッター装置の施工現場で直列に連結することにより、長軸の巻取軸1を形成するようにしてもよい。
【0037】
また、図1で示した座板7は、幅広シャッターカーテン8の全幅に亘って連続した1本のものとしてもよく、あるいは、幅狭シャッターカーテン20,21ごとのものとし、これらをシャッター装置の施工現場で連結してもよく、連結しないでシャッターカーテン20,21ごとに分離したものとしてもよい。
【0038】
また、幅狭シャッターカーテン20,21の重なり代Wの部分に設ける連結棒22は、シャッターカーテン20,21の開閉方向に一定間隔で設けてもよく、あるいは、シャッターカーテン20,21が巻取軸1に巻き取られたときに、それぞれが巻取軸1の円周方向にずれた位置となるように、シャッターカーテン20,21の開閉方向に不等間隔又は等間隔で設けてもよい。後者によると、シャッターカーテン20,21が巻取軸1に巻き取られたときの巻径を円周方向において平準化できるという効果がある。
【0039】
図5は、第2実施形態に係る大スパン用の防災用シャッター装置を示す。この実施形態では、天井裏空間4に3本の巻取軸31,32が水平に配置され、ブラケット33,34で両端部が回転自在に保持されているこれらの巻取軸31,32ごとに幅狭シャッターカーテン36,37が設けられ、幅方向に並設されているこれらの幅狭シャッターカーテン36,37で幅広シャッターカーテン35が形成されている。幅狭シャッターカーテン36は、図5において手前側のシャッターカーテンであり、幅狭シャッターカーテン37は、図5において奥側のシャッターカーテンである。これらのシャッターカーテン36,37には、幅方向の重なり代Wが設けられている。3本の巻取軸31、32は軸方向を平行として並設されているが、幅狭シャッターカーテン37を巻き取り、繰り出す中央の巻取軸32は、幅狭シャッターカーテン36を巻き取り、繰り出す左右両側の巻取軸31よりも低位に配置されている。
【0040】
図6は、巻取軸31と32を同期回転させるための伝動機構を示している。シャッターカーテン幅方向に互いに隣接している巻取軸31,32の端部を保持しているブラケット33と34には、伝動軸38が架設され、この伝動軸38と巻取軸31とは、スプロケット等の回転部材39,40とチェーン等の無端回転帯41とを介して接続されている。図6のブラケット34は、図5における左側の巻取軸31と接続される中央の巻取軸32の左端部を保持しているブラケットであり、このブラケット34にはモータとブレーキの組合せからなる開閉機42が設けられている。この開閉機42と伝動軸38とが、スプロケット等の回転部材43,44とチェーン等の無端回転帯45とを介して接続され、開閉機42と巻取軸32とが、スプロケット等の回転部材46,47とチェーン等の無端回転帯48とを介して接続されている。
【0041】
このため、開閉機42の駆動力は、回転部材39,40,43,44,46,47と無端回転帯41,45,48と伝動軸38とを介して巻取軸31,32に伝達される。
【0042】
図5における右側の巻取軸31の左端部を保持しているブラケット33と、中央の巻取軸32の右端部を保持しているブラケット34にも、図6で示されたものと同様な伝動機構が設けられているが、このブラケット34には開閉機は配置されておらず、この代わりに、これらのブラケット33,34における伝動軸38と巻取軸32とが、スプロケット等の回転部材とチェーン等の無端回転帯とを介して接続されている。
【0043】
これにより、開閉機42の駆動力は全部の巻取軸31,32に伝達されることになり、また、火災の発生時にはシャッターカーテン36,37の自重により全部の巻取軸31,32は同期回転する。
図7は図5のS7―S7線断面図であり、この図7で示されているように、幅方向に隣接している幅狭シャッターカーテン36と37の重なり代Wの部分には、これらのシャッターカーテン36,37を連結、分離する連結手段である面ファスナ50が設けられている。また、図5で示されているとおり、面ファスナ50はシャッターカーテン36,37の開閉方向に連続して設けられているとともに、幅狭シャッターカーテン36と37とのそれぞれの重なり代Wの部分に設けられている。
【0044】
この実施形態では、幅狭シャッターカーテン36,37の開閉作動は、正逆回転可能であって、これらのシャッターカーテン36,37ごとにそれぞれ別軸となっている巻取軸31,32の巻き取り、繰り出しでなされることになる。巻取軸31,32から繰り出されるシャッターカーテン36,37の位置は、図8に示すように、シャッターカーテン厚さ方向における同じ又は略同じ位置となっているため、巻取軸31,32から繰り出されたシャッターカーテン36,37は面ファスナ50で連結され、この連結された状態で下降する。一方、巻取軸31,32で巻き取られるときのシャッターカーテン36,37は、面ファスナ50で分離しながら巻取軸31,32に巻き取られる。
【0045】
この実施形態でも、幅広シャッターカーテン35は幅狭シャッターカーテン36,37を幅方向に並設することにより形成され、幅方向に互いに隣接しているシャッターカーテン36,37は、火災の発生でこれらのシャッターカーテン36,37が最下降位置まで降りているときには面ファスナ50で連結されているため、シャッターカーテン36と37との間を煙が通過するのを阻止でき、シャッターカーテン36と37との間の閉鎖性を確保できる。
【0046】
また、シャッターカーテン36と37は幅方向の重なり代Wを有しているため、この重なり代Wによって一層閉鎖性を向上させることができる。
【0047】
図9は、巻取軸31と32とがシャッターカーテン36,37の厚さ方向に離間している場合の実施形態を示す。この実施形態では、巻取軸31,32の下部において、シャッターカーテン36,37の厚さ方向に2個の加圧ローラ60が対向配置され、これらの加圧ローラ60が配置された高さ位置は、巻取軸31,32に最後まで巻き取られたときのシャッターカーテン36,37の最下部よりも高い位置である。また、これらの加圧ローラ60は、図示しないブラケットにより図5で示された天井裏空間4の建物躯体6に取り付けられている。
【0048】
シャッターカーテン36,37が巻取軸31,32から繰り出されると、シャッターカーテン36,37は、重なり代Wの部分が2個の加圧ローラ60で加圧されているため、巻取軸31と32がシャッターカーテンの厚さ方向に離間していても、この重なり代Wの部分に設けられている面ファスナ50で確実に連結されながら下降する。そして、シャッターカーテン36,37が巻取軸31,32に巻き取られるときは、加圧ローラ60を過ぎた箇所からシャッター36,37は面ファスナ50で分離しながら巻き取られる。
【0049】
図10は、シャッターカーテン36,37が巻取軸31,32に巻き取られるときに、面ファスナ50が確実に分離するようにした実施形態を示す。2個の加圧ローラ60の間であってこれらの加圧ローラ60の上部には、分離ローラ61が配置されている。加圧ローラ60と同じく図5の建物躯体6に図示しないブラケットで取り付けられている分離ローラ61により、シャッターカーテン36,37が巻取軸31,32に巻き取られるときに面ファスナ50は確実に分離され、これによってシャッターカーテン36,37は別軸となっているそれぞれの巻取軸31,32に巻き取られる。
【0050】
以上の加圧ローラ60、分離ローラ61は、図8のように巻取軸31と32がシャッターカーテン厚さ方向にそれ程離間していない場合にも、用いることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によると、複数のシャッターカーテンを幅方向に並設した場合において、シャッターカーテン同士の間の閉鎖性を確保できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る防災用シャッター装置の全体を示す正面図である。
【図2】 図1のS2―S2線断面図である。
【図3】 図1のS3―S3線断面図である。
【図4】 図1で示された連結手段である連結棒の部分の斜視図である。
【図5】 巻取軸が幅狭シャッターカーテンごとに別軸となっている実施形態に係る防災用シャッター装置の全体を示す正面図である。
【図6】 図5で示された巻取軸同士の回転を同期させる伝動機構を示す斜視図である。
【図7】 図5のS7―S7線断面図である。
【図8】 図5における巻取軸周辺部分の側断面図である。
【図9】 別軸となっている巻取軸がシャッターカーテン厚さ方向に離間している場合に、幅方向に互いに隣接しているシャッターカーテン同士を面ファスナで連結するための加圧ローラを設けた実施形態を示す巻取軸周辺部分の側断面図である。
【図10】 図9の実施形態にさらに、シャッターカーテンが巻取軸に巻き取られるときに面ファスナを分離させる分離ローラを設けた実施形態を示す巻取軸周辺部分の側断面図である。
【符号の説明】
1,31,32 巻取軸
8,35 幅広シャッターカーテン
10 ガイドレール
20,21,36,37 幅狭シャッターカーテン
22 連結部材であって細長状部材である連結棒
23,24 袋部
50 連結手段である面ファスナ
60 加圧ローラ
61 分離ローラ
W 重なり代
Claims (2)
- 幅方向の重なり代が設けられてこの幅方向に並設されている2個のシャッターカーテンと、
前記重なり代の部分に、前記2個のシャッターカーテンを連結、分離するために設けられた面ファスナと、
前記シャッターカーテンごとにそれぞれ別軸となって設けられ、正逆回転することにより前記シャッターカーテンを巻き取り、繰り出すとともに、前記シャッターカーテンの厚さ方向に離間している2本の巻取軸と、
これらの巻取軸を同期回転させるための伝動機構と、
前記2本の巻取軸よりも下側において、これらの巻取軸の間隔よりも小さい間隔で前記2個のシャッターカーテンの厚さ方向に対向配置されているとともに、前記2本の巻取軸から繰り出された前記2個のシャッターカーテンを加圧することにより、これらのシャッターカーテンを前記面ファスナで連結するための2個の加圧ローラと、
を備えていることを特徴とするシャッター装置。 - 請求項1に記載のシャッター装置において、前記2個の加圧ローラの間であって、これらの加圧ローラの上部には、前記2本の巻取軸により巻き取られているときの前記2個のシャッターカーテンを前記面ファスナから分離するための分離ローラが前記2本の巻取軸の下部に配置されていることを特徴とするシャッター装置。
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