JP5923259B2 - 開閉体 - Google Patents
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Description
このようなシャッター装置によれば、例えば災害時等に、シート状の開閉体を速やかに全閉して炎や煙の蔓延を防ぐことができる。
そこで、例えば、特許文献1に記載される開閉装置では、開閉体を構成する部材として、基本的な寸法のパーツ部材を複数種類準備しておき、これらパーツ部材を適宜組み合わせることによって、開口部の寸法に応じた開閉体を構成できるようにしている。
しかしながら、後者の従来技術においても、より生産性やメンテナンス性を向上することや、パーツ部材間の接続強度の向上等、さらなる改善が求められる。
一方の可撓性シートと他方の可撓性シートを重ね合わせて止着するようにしているため、特に面方向(開閉体幅方向及び開閉体開閉方向を含む)の引張荷重に対し比較的強い構造を得ることができる上、重なり代の調整により、複数の可撓性シートの並設方向の長さを自在に設定することができる。
よって、現場毎に応じた寸法を容易に得ることができ、交換や補修等のメンテナンス性を向上することができ、しかも、接続箇所が外れ難い十分な強度を確保できる。
この形態によれば、各面ファスナーにおける一片部と他片部の接合面積を広く確保することができ、ひいては、隣り合う可撓性シートの接続強度を向上することができる。
この形態によれば、一方の可撓性シートに対し他方の可撓性シートが前記交差する方向へずれていても、これらのシートを止着することができる。したがって、例えば、熱膨張等に起因して一方又は他方の可撓性シートのみが前記交差方向へ伸びてしまった場合等でも、双方の可撓性シートを止着することができる。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
開閉装置Aは、上下方向のスライドにより空間を仕切ったり開放したりする開閉体10と、該開閉体10をその左右両側で開閉方向へ導くガイドレール20と、該開閉体10をその開放方向側の巻取体31によって巻き取ったり繰り出したりする収納部30とを備え(図1参照)、遮煙性の、好ましくは耐火性(難燃性を含む)の開閉体10を、左右のガイドレール20,20に沿って閉鎖動作させ、着座対象部位Pに当接させて全閉する。
各一片部11c1の一端側(図示例によれば左端側)は、ガイドレール20に摺接されて破損等することのないように、一方のガイドレール20に内在しない範囲で該ガイドレール20の近傍となる位置まで延設されている。また、同一片部11c1の他端側(図示例によれば右端側)は、可撓性シート11aにおける他方の可撓性シート11b側の端部(図示例によれば右端部)まで延設されている。
各他片部11c2の一端側(図示例によれば左端側)は、可撓性シート11bにおける前記一方の可撓性シート11a側の端部(図示例によれば左端部)まで延設される。また、同他片部11c2の他端側(図示例によれば右端側)は、ガイドレール20に摺接されて破損等することのないように、もう一方(図示例によれば右側)のガイドレール20に内在しない範囲で該ガイドレール20の近傍となる位置まで延設されている。
この座板部材12は、例えば、本体シート部11の下端に断面袋状の部分を形成し、この袋状部分に錘体を内在することで構成される。
この座板部材12は、二つの可撓性シート11a,11b毎に分離された部材であってもよいし、二つの可撓性シート11a,11bにわたる一体状の部材であってもよい。
また、重なり代Xの調整により、二つの可撓性シート11a,11bからなる本体シート部11の幅方向の長さを自在に設定することができる。したがって、現場毎に応じて開口部の幅寸法が異なる場合にも、前記重なり代Xの調整により容易に対応することができ、ひいては、開閉体10の交換や補修等のメンテナンス性を向上することができる。
また、重なり代Xの個所における必要とする遮煙性や気密性等の確保が期待できる。
すなわち、他片部11c2’は、一方の可撓性シート11aに止着された一片部11c1と略直交する方向に連続する長尺状に形成され、他方の可撓性シート11b’の内側の面に、開閉体幅方向に所定の間隔を置いて複数止着される。
各他片部11c2’の上下端側は、それぞれ可撓性シート11b’の上下端部まで延設されている。
開閉体幅方向に並ぶ複数の他片部11c2’のうち、最もガイドレール20寄り(図示例によれば右寄り)の他片部11c2’は、ガイドレール20に摺接されて破損等することのないように、ガイドレール20に内在しない範囲で該ガイドレール20の近傍となる位置に設けられる。
したがって、例えば、二つの可撓性シート11a,11b’を接続する作業中、その一方のみが上下方向又は左右方向へ若干ずれてしまった場合や、熱膨張等に起因して一方又は他方の可撓性シート11a(又は11b’)のみが上下方向や左右方向へ若干伸びてしまった場合でも、双方の可撓性シート11a,11b’を止着することができる。そのため、特に破損した開閉体の交換に緊急性を要する場合等に、速やかな作業が期待できる。
本体シート部11”は、上記本体シート部11における可撓性シート11aを可撓性シート11a”に、可撓性シート11bを可撓性シート11b”に置換したものである。
挿通部14aは、可撓性のシート材からなり、開閉体幅方向の一方(図示例によれば右方)のみを開口し、上下及び他端側を閉鎖した袋状に形成さる。この挿通部14aは、可撓性シート11a”の幅方向におけるガイドレール20寄りの端部側(図示例によれば左端側)に配置され、開閉体開閉方向へ所定の間隔を置いて複数止着される。
挿通部14bは、可撓性のシート材からなり、開閉体幅方向の両端側(図示例によれば左右両端側)を開口し、上下端側を閉鎖した環状に形成さる。この挿通部14bは、可撓性シート11b”の幅方向の略全長にわたる長さに形成され、前記可撓性シート11a”の挿通部14aに対応するように、開閉体開閉方向へ所定の間隔を置いて複数止着される。
この撓み抑制部材15は、金属や、グラスファイバー、カーボンファイバー、合成樹脂材料等、開閉体10の撓みを抑制可能な剛性を有する材料から伸縮可能な略棒状に構成される。
撓み抑制部材15を伸縮可能にする手段は、例えば、前記撓み抑制部材15を、径方向の内外に重ね合わせられて軸方向へスライド可能な複数の筒状部材によって構成すればよい。
しかも、本体シート部11”の幅寸法を重なり代Xに調整でき、且つ撓み抑制部材15を伸縮させることもできるため、現場毎に応じた開閉体10”の幅寸法の調整が容易であり、交換や補修等のメンテナンス性を向上することができる。
さらに、他例としては、上記実施例の前記撓み抑制部材15に置換して、長手方向の寸法が、二つの可撓性シート11a”,11b”の幅方向の合計長さと同等又は同等以上の長さの撓み抑制部材を備え、現場に応じて、開閉体10”の幅方向の寸法を重なり代Xにより調整するとともに、前記撓み抑制部材の長さを切断して調整するようにしてもよい。
11a,11a”,11b,11b’,11b”:可撓性シート
11c,11c’:止着手段 20:ガイドレール
30:収納部 31:巻取体
X:重なり代
Claims (6)
- 開閉体幅方向に並ぶ複数の可撓性シートを備え、収納部から繰り出されて空間を仕切るように閉鎖動作する開閉体において、
隣り合う前記可撓性シートは、その一方の可撓性シートの一端側と、他方の可撓性シートの他端側とが重ね合わせられた重なり代を有し、その重なり代における重なり合う面同士が、着脱可能な止着手段によって止着されており、
前記止着手段は、前記一方の可撓性シートに設けられた一片部と、前記他方の可撓性シートに設けられ前記一片部に対し着脱可能な他片部とからなる面ファスナーであり、
前記一片部は、前記一方の可撓性シートの面における前記重なり代の部分と、前記一方の可撓性シートの同じ面における前記重なり代以外の露出部分とに跨るように、開閉体幅方向へ連続して前記一方の可撓性シートの前記面に止着されており、この止着された一片部は、前記露出部分側に、前記他片部に止着されていない部分を有することを特徴とする開閉体。 - 前記一片部は、開閉体開閉方向に間隔を置いて複数配設され、
前記他片部は、前記複数の一片部に対応するように、前記他方の可撓性シートの内側の面に、開閉体開閉方向に間隔を置いて複数止着されていることを特徴とする請求項1記載の開閉体。 - 前記一片部は、開閉体開閉方向に間隔を置いて複数配設され、
前記他片部は、前記一片部の連続する方向と交差する方向に連続するとともに、前記他方の可撓性シートの内側の面に、開閉体幅方向に間隔を置いて複数止着されていることを特徴とする請求項1記載の開閉体。 - 隣り合う前記可撓性シートの一方と他方を跨るように、略棒状の撓み抑制部材が設けられ、
前記一方の可撓性シートに、前記撓み抑制部材の一端側を挿通して支持する挿通部が形成されるとともに、前記他方の可撓性シートには、同撓み抑制部材の他端側を挿通して支持する挿通部が形成され、
前記撓み抑制部材は、前記開閉体の撓みを抑制可能な剛性を有する材料から伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉体。 - 前記撓み抑制部材は、径方向の内外に重ね合わせられて軸方向へスライド可能な複数の筒状部材からなることを特徴とする請求項4記載の開閉体。
- 開閉体幅方向における両側のガイドレールに沿って閉鎖動作し、着座対象部位に当接して全閉されるようにした開閉体であって、
前記複数の可撓性シートは、開閉体幅方向に並べ設けられることで、前記収納部と前記着座対象部位と前記両側のガイドレールとによって囲まれる開口部を覆うように構成され、
前記一片部における重なり代側に対する逆側の端部は、該端部の側に位置する一方の前記ガイドレールの近傍まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉体。
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