JP4662860B2 - ポップノイズ低減回路 - Google Patents

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Description

本発明は、人間の音声信号や音楽等のオーディオ信号を再生する再生アンプにおいて起動あるいは停止時に発生するポップノイズを低減させるポップノイズ低減回路に関するものである。
近年、携帯情報機器においては、音声だけでなく音楽の再生機能に対応したものが多く、その信号再生部には、より高音質さらに低ノイズの特性が求められるようになっている。特に、高性能なイヤホン等を接続して音楽再生をする場合には、音楽再生のアプリケーションを開始あるいは停止する瞬間の音、またはオーディオ再生アンプの起動あるいは停止する音が聴感上、「耳障りな音」として感じられることが多い。この「耳障りな音」は一般的に、「ポップノイズ」と呼ばれている。
図9は従来例1のポップノイズ低減回路、図10は従来例2のポップノイズ低減回路の構成を示す図である(特許文献1参照)。以下、図9を用いて、従来例1のポップノイズ低減回路の構成および動作を説明する。
図9に示すポップノイズ低減回路は、音声信号を増幅してスピーカ4を駆動する信号増幅回路1と、信号増幅回路1に基準直流電圧Vrefを供給する基準バイアス回路2と、信号増幅回路1の出力端子に接続された出力用のカップリングコンデンサ3(Cout)と、カップリングコンデンサ3と接地電位との間に接続されたスピーカ4とで構成され、さらに信号増幅回路1は、スピーカ駆動用アンプ5と、出力信号Voutの増幅率を決めるための入力抵抗6(R1)とフィードバック抵抗7(R2)とで構成されている。
また、基準バイアス回路2は、スピーカ駆動用アンプ5の基準直流電圧Vrefを決める抵抗16(R3)と抵抗17(R4)と、出力する基準電圧を平滑化するための平滑コンデンサ18(C1)とで構成されている。
図9に示すように構成された従来例1のポップノイズ低減回路は、起動のタイミングで、基準バイアス回路2の電源(VDD)を投入すると、抵抗16と抵抗17、および平滑コンデンサ18の各定数で決まる時定数に従って基準直流電圧Vrefが立ち上がり、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutもゆっくりと立ち上げ起動させる。
また、停止のタイミングで、基準バイアス回路2の電源(VDD)を停止すると、起動時と同様に、抵抗16と抵抗17、および平滑コンデンサ18の各定数で決まる時定数に従って基準直流電圧Vrefが立ち下がり、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutもゆっくりと立ち下げ停止させる。ここで、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutをゆっくりと立ち上げる、またはゆっくりと立ち下げることによって、出力用のカップリングコンデンサ3への充放電電流を抑えてポップノイズの発生を抑えている。
次に、図10に示す従来例2のポップノイズ低減回路の構成および動作を説明する。図10に示すように、音声信号を増幅してスピーカ4を駆動する信号増幅回路1と、信号増幅回路1に基準直流電圧Vrefを供給する基準バイアス回路2と、信号増幅回路1の出力端子に接続された出力用のカップリングコンデンサ3(Cout)と、カップリングコンデンサ3と接地電位との間に接続されたスピーカ4とで構成され、さらに信号増幅回路1は、スピーカ駆動用アンプ5と、出力信号の増幅率を決めるための入力抵抗6(R1)とフィードバック抵抗7(R2)とで構成されている。
また、基準バイアス回路2は、スピーカ駆動用アンプ5の出力信号をアナログ/デジタル(以下、A/Dという)変換するためのA/D変換器19と、A/D変換器19からの出力データをもとに、再生時にスピーカ駆動用アンプ5の起動あるいは停止モード中の出力信号がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分の信号となるような基準直流電圧Vrefをスピーカ駆動用アンプ5に供給するためのデジタルデータを生成する制御部20と、前述のデジタルデータを生成するための基準パラメータとなるデジタルデータを予め保持しているメモリ21と、制御部20で演算および生成されたデジタルデータを受けてデジタル/アナログ(以下、D/Aという)変換し、基準直流電圧Vrefとしてスピーカ駆動用アンプ5に供給するD/A変換器22とで構成されている。
図10に示すように構成された従来例2のポップノイズ低減回路は、制御部20が、A/D変換器19から供給されるスピーカ駆動用アンプ5の出力データを取り込み、そのデータと、スピーカ駆動用アンプ5に入力している基準直流電圧Vrefを生成するためのデジタルデータとを演算させることで、スピーカ駆動用アンプ5に入力されている直流電圧Vindcを求めている。
このデータから、スピーカ駆動用アンプ5の起動あるいは停止モード中の出力信号がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数となるように、メモリ21から基準のデジタルデータを順次読み出し、演算しながらD/A変換器22で再生し、所望の基準直流電圧Vrefとしてスピーカ駆動用アンプ5に供給することで、起動あるいは停止時に発生するポップノイズの低減を図っている。
特開2005−159871号公報
しかしながら、図9に示した従来例1のポップノイズ低減回路では、スピーカ駆動用アンプ5を起動あるいは停止させる瞬間、厳密には必ずスピーカ端に前述の時定数の大小に関わらず、カップリングコンデンサ3で微分された急峻な直流電圧ずれと、起動あるいは停止状態から定常状態に滑らかに戻る出力波形が発生する。このために、ポップノイズとして聞こえてしまう。このポップノイズを極力小さくするためには、抵抗16,抵抗17,平滑コンデンサ18の各定数を極力大きくする以外に手段はなく、このためにチップ面積あるいは外付け部品の実装面積が大きくなり、さらに起動あるいは停止にかかる時間が増大するなどの課題がある。
また、図10に示した従来例2のポップノイズ低減回路では、回路構成が複雑で、かつその制御手段も複雑である。さらに、A/D変換器19,D/A変換器22,メモリ21を搭載しているため、チップサイズが増大するなどの課題があった。
本発明は、前記背景技術の問題を解決することに指向するものであり、簡易な構成と制御方法により、人間の音声信号や音楽等のオーディオ信号を再生する再生アンプの起動あるいは停止時に発生するポップノイズを低減させるポップノイズ低減回路を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るポップノイズ低減回路は、入力端子と演算増幅器の反転入力端子の間に入力抵抗を接続し、演算増幅器における反転入力端子と出力端子の間にフィードバック抵抗を接続してなる信号増幅回路と、演算増幅器の非反転入力端子に接続した基準直流電圧を供給する基準バイアス回路と、信号増幅回路の出力端子に接続した出力用のカップリングコンデンサと、出力用のカップリングコンデンサと接地電位との間に接続したスピーカと、信号増幅回路の入力端子に接続した入力信号の直流成分を遮断する入力用のカップリングコンデンサと、フィードバック抵抗の両端を短絡する第1のスイッチと、第1のスイッチをオン/オフ制御する第1のスイッチ制御部と、入力抵抗の両端を短絡する第2のスイッチと、第2のスイッチをオン/オフ制御する第2のスイッチ制御部とを備え、起動あるいは停止時に、第1のスイッチ制御部がフィードバック抵抗の両端を短絡し、かつ第2のスイッチ制御部が入力抵抗の両端を短絡するスイッチ制御を行うことを特徴とする。
さらに、前記基準バイアス回路は、基準直流電圧を出力するデジタル/アナログ変換器と、デジタル/アナログ変換器を制御するデジタル/アナログ制御部と、基準直流電圧を演算増幅器がスピーカで再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動あるいは停止波形とするデジタル/アナログ変換用データを保持する起動データ部とを備え、基準直流電圧を起動あるいは停止波形とする起動あるいは停止時に、第1のスイッチ制御部がフィードバック抵抗の両端を短絡し、かつ第2のスイッチ制御部が入力抵抗の両端を短絡するスイッチ制御を行うことを特徴とする。
前記構成によれば、スピーカを駆動する信号増幅回路に有する演算増幅器に接続したフィードバック抵抗および入力抵抗を短絡するスイッチとスイッチ制御部によって、演算増幅器を反転型アンプから正転型アンプに切り替えて、起動あるいは停止時のポップノイズを低減できる。
本発明によれば、起動あるいは停止時のポップノイズを低減し、かつ簡易な構成と制御方法によって、回路の実装面積およびチップ面積を抑え、コストアップの軽減を実現できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態1の参考例におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図である。ここで、前記従来例を示す図9,図10において説明した構成要件に対応し同等の機能を有するものには同一の符号を付して示し、以下の各図においても同様とする。
図1に示すように、音声信号を増幅してスピーカを駆動する信号増幅回路1と、信号増幅回路1に基準直流電圧Vrefを供給する基準バイアス回路2と、信号増幅回路1の出力端子に接続した出力用のカップリングコンデンサ3(Cout)と、カップリングコンデンサ3と接地電位との間に接続したスピーカ4とを備え、また、信号増幅回路1には、演算増幅器のスピーカ駆動用アンプ5と、信号の増幅率を決めるための入力抵抗6(R1)とフィードバック抵抗7(R2)とを備え、さらに、フィードバック抵抗7(R2)の両端を短絡するミュートスイッチ8(SW1)と、ミュートスイッチ8をオン/オフ制御するSW1制御部9とで構成したポップノイズ低減回路である。
また、図2は本実施形態1の参考例におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャートである。本実施形態1の参考例について図2をもとに、図1を参照しながらポップノイズ低減回路の動作を説明する。
いま、時間t=0での基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧VrefをVref=0[V]として、時間t=t1に基準直流電圧Vrefが所定のスピーカ駆動用アンプ5の動作電圧レベルVorefとなるように基準バイアス回路2を起動させ、スピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。その際、起動モード中の基準直流電圧Vrefは、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutがスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動波形を描きながら、0[V]から動作電圧レベルVorefまで立ち上がるものとする。
時間t=0〜t1の間、SW1制御部9によってミュートスイッチ8をオンさせてフィードバック抵抗7の両端を短絡させることで、スピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプとして動作させる。これにより、非反転(+側)入力端子に入力される基準直流電圧Vrefをスピーカ駆動用アンプ5からバッファ出力させて、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の起動波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefまでチャージすることが可能となる。
また、時間t=0〜t1の間に、入力端子(Vin)側から信号やノイズが入力された場合でも、ミュートスイッチ8をオンしていることで、スピーカ駆動用アンプ5からは入力された信号やノイズは出力されず、スピーカ4で再生されることもない。
その後、時間t=t1〜t2の間、つまり音声信号またはオーディオ信号の再生区間に、ミュートスイッチ8をオフすることでスピーカ駆動アンプ5を反転型アンプに切り替える。スピーカ駆動用アンプ5に音声信号が入力された場合には、入力抵抗6とフィードバック抵抗7で決まる増幅率で信号出力し、スピーカ4で再生する。また、音声信号が入力されない場合には、無音出力の状態を保っている。
続いて、音声信号またはオーディオ信号の再生が終了し、時間t=t2以降で停止させる時には、時間t=t2でミュートスイッチ8をオンさせ、再びスピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプ構成に切り替える。この後、基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧Vrefを時間t=t3にVref=0[V]となるように立ち下げながら、スピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。
その際、基準バイアス回路2の出力する停止モード中の基準直流電圧Vrefは、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutがスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ停止波形を描きながら動作電圧レベルVorefから0[V]まで立ち下がるものとする。これによりスピーカ駆動用アンプ5は、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の停止波形と同一の軌跡で0[V]までディスチャージさせることが可能となる。
一方、時間t=t1〜t2の間で、かつ音声信号が入力されている間に、ミュートスイッチ8をある区間だけ、例えば時間t=t4〜t5の区間だけオンさせれば、その区間だけスピーカ駆動用アンプ5は入力信号をミュートすることができる。
前述のように、ミュートスイッチ8をオンさせることでスピーカ駆動用アンプ5を起動あるいは停止モード中に正転型アンプとして動作させ、基準バイアス回路2から、スピーカ駆動用アンプ5の起動あるいは停止モード中の出力電圧Voutがスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプの非反転(+側)入力端子に直接入力することで、従来の音声信号やオーディオ信号を再生する再生アンプの起動あるいは停止時に発生していたポップノイズを低減させることが可能となる。
また、起動時間tr=t1および停止時間tf=|t3−t2|も、基準直流電圧Vrefの起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプ5がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数の範囲内までは早めることが可能となる。さらに、ミュートスイッチ8は、SW1制御部9によって時間t=t1および時間t=t2のタイミングでオン/オフ制御されるが、そのスイッチの抵抗値が極小から極大、あるいは極大から極小に滑らかに変化するように制御することにより、時間t=t1および時間t=t2のタイミングでのスイッチ切替ノイズも低減させることができる。これらにより、起動から再生、さらに停止に至るまでのすべての処理において、ポップノイズをはじめとする「耳障りな音」を抑えることが可能となる。
図3は本実施形態におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図である。図3に示すように、音声信号を増幅してスピーカを駆動する信号増幅回路1と、信号増幅回路1に基準直流電圧Vrefを供給する基準バイアス回路2と、信号増幅回路1の出力端子に接続した出力用のカップリングコンデンサ3(Cout)と、カップリングコンデンサ3と接地電位との間に接続しスピーカ4と、信号増幅回路1に入力される信号の直流電圧を遮断する入力用のカップリングコンデンサ10(Cin)とを備え、また、信号増幅回路1には、演算増幅器のスピーカ駆動用アンプ5と、信号の増幅率を決めるための入力抵抗6(R1)とフィードバック抵抗7(R2)とを備え、さらに、フィードバック抵抗7(R2)の両端を短絡するミュートスイッチ8(SW1)と、ミュートスイッチ8をオン/オフ制御するSW1制御部9と、入力抵抗6(R1)の両端を短絡するバイパススイッチ11(SW2)と、バイパススイッチ11をオン/オフ制御するSW2制御部12とで構成したポップノイズ低減回路である。
また、図4は本実施形態におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャートである。本実施形態について図4をもとに、図3を参照しながらポップノイズ低減回路の動作を説明する。
いま、時間t=0での基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧VrefをVref=0[V]として、時間t=t1に基準直流電圧Vrefが所定のスピーカ駆動用アンプ5の動作電圧レベルVorefとなるように基準バイアス回路2を起動させ、スピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。その際、起動モード中の基準直流電圧Vrefは、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutがスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動波形を描きながら、0[V]から動作電圧レベルVorefまで立ち上がるものとする。
時間t=0〜t1の間、SW1制御部9によってミュートスイッチ8をオンさせてフィードバック抵抗7の両端を短絡させることで、スピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプとして動作させる。これにより、非反転(+側)入力端子に入力される基準直流電圧Vrefをスピーカ駆動用アンプ5からバッファ出力させて、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の起動波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefまでチャージすることが可能となる。
同時に、SW2制御部12によってバイパススイッチ11をオンさせて入力抵抗6を短絡させることで、カップリングコンデンサ10をスピーカ駆動アンプ5の出力電圧Voutによって基準バイアス回路2の起動波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefまでチャージさせることが可能となる。これにより、スピーカ駆動用アンプ5の入出力間の直流電圧誤差をなくすこともできる。
また、時間t=0〜t1の間に、入力端子(Vin)側から信号やノイズが入力された場合でも、ミュートスイッチ8をオンしていることで、スピーカ駆動用アンプ5からは入力された信号やノイズは出力されず、スピーカ4で再生されることもない。
その後、時間t=t1〜t2の間、つまり音声信号またはオーディオ信号の再生区間に、ミュートスイッチ8とバイパススイッチ11をオフすることでスピーカ駆動アンプ5を反転型アンプに切り替える。スピーカ駆動用アンプ5に音声信号が入力された場合には、入力抵抗6とフィードバック抵抗7で決まる増幅率で信号出力し、スピーカ4で再生する。また、音声信号が入力されない場合には、無音出力の状態を保っている。
ここで、前述のようにカップリングコンデンサ10をスピーカ駆動用アンプ5で電荷をチャージして、スピーカ駆動用アンプ5の入出力間の直流電圧誤差をなくすことが可能である。このため、ミュートスイッチ8およびバイパススイッチ11をオフした場合にも、その前後で入力用のカップリングコンデンサ10と出力用のカップリングコンデンサ3との間には充放電電流の流入あるいは流出は発生せず、ポップノイズの発生は抑えられる。
続いて、音声信号またはオーディオ信号の再生が終了し、時間t=t2以降で停止させる時には、時間t=t2でミュートスイッチ8とバイパススイッチ11をオンさせ、再びスピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプ構成に切り替える。この後、基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧Vrefを時間t=t3にVref=0[V]となるように立ち下げながら、スピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。
その際、基準バイアス回路2の出力する停止モード中の基準直流電圧Vrefは、スピーカ駆動用アンプ5の出力電圧Voutがスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ停止波形を描きながら動作電圧レベルVorefから0[V]まで立ち下がるものとする。これによりスピーカ駆動用アンプ5は、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の停止波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefから0[V]までディスチャージさせることが可能となる。同時に、カップリングコンデンサ10の電荷もスピーカ駆動アンプ5によって基準バイアス回路2の停止波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefから0[V]まで放電させることが可能となる。
ここで、前述のようにカップリングコンデンサ10をスピーカ駆動用アンプ5によって電荷をディスチャージしてスピーカ駆動用アンプ5の入出力間の直流電圧誤差をなくすことができ、ミュートスイッチ8およびバイパススイッチ11をオフした場合にも、その前後でカップリングコンデンサ10とカップリングコンデンサ3との間には充放電電流の流入あるいは流出は発生しないため、ポップノイズの発生は抑えられる。
一方、時間t=t1〜t2の間で、かつ音声信号が入力されている間に、ミュートスイッチ8をある区間、例えば時間t=t4〜t5だけオンさせれば、その区間だけスピーカ駆動用アンプ5は入力信号をミュートすることができる。
また、起動動作以前あるいは停止動作以降のタイミングでは、バイパススイッチ11の制御は、オン状態(図4のSW2制御部(A))またはオフ状態(図4のSW2制御部(B))のどちらにも制約されない。
前述のように、ミュートスイッチ8をオンさせ、同時に、バイパススイッチ11をオンさせることでスピーカ駆動用アンプ5を起動あるいは停止モード中に正転型アンプとして動作させ、基準バイアス回路2から、スピーカ駆動用アンプ5の起動あるいは停止モード中の出力電圧Voutが再生用スピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプの非反転(+側)入力端子に直接入力することで、従来の音声信号またはオーディオ信号を再生する再生アンプの起動あるいは停止時に発生していたポップノイズを低減させることが可能となる。
また、起動時間tr=t1および停止時間tf=|t3−t2|も、基準直流電圧Vrefの起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプ5がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数の範囲内までは早めることが可能となる。さらに、ミュートスイッチ8およびバイパススイッチ11は、SW1制御部9およびSW2制御部12によって時間t=t1および時間t=t2のタイミングでオン/オフ制御されるが、そのスイッチの抵抗値が極小から極大、あるいは極大から極小に滑らかに変化するように制御することにより、時間t=t1および時間t=t2のタイミングでのスイッチ切替ノイズも低減させることができる。これらにより、起動から再生、さらに停止に至るまでのすべての処理において、ポップノイズをはじめとする「耳障りな音」を抑えることが可能となる。
図5は本発明の実施形態2の参考例におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図である。図5に示すように、前述した実施形態1の参考例と同様の構成をとり、さらに、基準バイアス回路2は、基準直流電圧Vrefを出力するD/A変換器13と、D/A変換器13を制御するD/A制御部14と、D/A制御部14に入力される起動データを出力する起動データ部15から構成される。この起動データは、基準直流電圧Vrefをスピーカ駆動用アンプ5がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつような起動あるいは停止波形とするD/A変換用データである。
また、図6は本実施形態2の参考例におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャートである。本実施形態2の参考例について図6をもとに、図5を参照しながらポップノイズ低減回路の動作を説明する。
いま、時間t=0での基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧VrefをVref=0[V]として、時間t=t1に基準直流電圧Vrefが所定のスピーカ駆動用アンプ5の動作電圧レベルVorefとなるように基準バイアス回路2を起動させ、スピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。ただし、基準バイアス回路2は、D/A制御部14によって起動データ部15から基準直流電圧Vrefの波形がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動波形となるD/A変換用データを読み出し、D/A変換器13によって再生し、基準直流電圧Vrefが0[V]から動作電圧レベルVorefまで立ち上がるものとする。
なお、D/A変換器13の出力とスピーカ駆動アンプ5の非反転(+側)入力端子との間で、起動あるいは停止時間に影響のない周波数帯域を阻止域とするローパスフィルタを通すことによって、D/A変換器13の変換動作ノイズおよびD/A変換動作が開始される前後の基準直流電圧Vrefの不連続性から発生するノイズを抑え、聴感上の違和感をなくすことが望ましい。
時間t=0〜t1の間、SW1制御部9によってミュートスイッチ8をオンさせてフィードバック抵抗7の両端を短絡させることで、スピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプとして動作させる。これにより、基準バイアス回路2から非反転(+側)入力端子に入力される基準直流電圧Vrefをスピーカ駆動用アンプ5からバッファ出力させて、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の起動波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefまでチャージすることが可能となる。
また、時間t=0〜t1の間に、入力端子(Vin)側から信号やノイズが入力された場合でも、ミュートスイッチ8をオンしていることで、スピーカ駆動用アンプ5からは入力された信号やノイズは出力されず、スピーカ4で再生されることもない。
その後、時間t=t1〜t2の間、つまり音声信号またはオーディオ信号の再生区間に、ミュートスイッチ8をオフすることでスピーカ駆動アンプ5を反転型アンプに切り替え、スピーカ駆動用アンプ5に音声信号が入力された場合には、入力抵抗6とフィードバック抵抗7で決まる増幅率で信号出力し、スピーカ4で再生する。また、音声信号が入力されない場合には、無音出力の状態を保っている。
続いて、音声信号またはオーディオ信号の再生が終了し、時間t=t2以降で停止させる時には、時間t=t2でミュートスイッチ8をオンさせ、再びスピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプ構成に切り替える。この後、D/A制御部14によって起動データ部15から基準直流電圧Vrefの波形がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ停止波形となるD/A変換用データを読み出し、D/A変換器13によって動作電圧レベルVorefから0[V]まで立ち下げるものとして、基準バイアス回路2からスピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。
これによりスピーカ駆動用アンプ5は、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の停止波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefから0[V]までディスチャージさせることが可能となる。
一方、時間t=t1〜t2の間で、かつ音声信号が入力されている間に、ミュートスイッチ8をある区間だけ、例えば時間t=t4〜t5の区間だけオンさせれば、その区間だけスピーカ駆動用アンプ5は入力信号をミュートすることができる。
前述の起動データ部15に保持されているデータとしては、例えば図6に示すコサイン関数で表される波形が基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧Vrefとなることが望ましい。この場合、スピーカ駆動用アンプ5によってカップリングコンデンサ3がチャージ/ディスチャージしながらスピーカ4を駆動した場合、図6のVhpoutにある滑らかなサイン関数で表される波形が出力され、ポップノイズの代表的な波形である急峻な微分波形は出力されることはない。
さらに、前述の起動波形と停止波形は、起動時間tr=t1と停止時間tf=|t3−t2|が同一の場合には対称波形をしているため、起動データ部15に、例えば図6に示すように、起動時のみのデータを保持し、停止時にはデータの読み出し順序を逆にする(内部カウンタにおけるカウントアップとカウントダウンの切り替え等)ことができ、通常の再生時にはカウント値を保持しておくことで容易な制御も可能であり、チップサイズの削減にもつながる。
また前述のように、ミュートスイッチ8をオンさせることでスピーカ駆動用アンプ5を起動あるいは停止モード中に正転型アンプとして動作させ、基準バイアス回路2から、スピーカ駆動用アンプ5の起動あるいは停止モード中の出力電圧Voutがスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプの非反転(+側)端子に直接入力することで、従来の音声信号またはオーディオ信号を再生する再生アンプの起動あるいは停止時に発生していたポップノイズを低減させることが可能となる。
また、起動時間tr=t1および停止時間tf=|t3−t2|も、基準直流電圧Vrefの起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプ5がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数の範囲内までは早めることが可能となる。さらに、ミュートスイッチ8は、SW1制御部9によって時間t=t1および時間t=t2のタイミングでオン/オフ制御されるが、そのスイッチの抵抗値が極小から極大、あるいは極大から極小に滑らかに変化するように制御することにより、時間t=t1および時間t=t2のタイミングでのスイッチ切替ノイズも低減させることができる。これらにより、起動から再生、さらに停止に至るまでのすべての処理において、ポップノイズをはじめとする「耳障りな音」を抑えることが可能となる。
図7は本実施形態におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図である。図7に示すように、前述の実施形態と同様の構成をとり、さらに、基準バイアス回路2は、実施形態2の参考例の基準バイアス回路2と同様の構成である。
また、図8は本実施形態におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャートである。本実施形態について図8をもとに、図7を参照しながらポップノイズ低減回路の動作を説明する。
いま、時間t=0での基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧VrefをVref=0[V]として、時間t=t1に基準直流電圧Vrefが所定のスピーカ駆動用アンプ5の動作電圧レベルVorefとなるように基準バイアス回路2を起動させ、スピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。ただし、基準バイアス回路2は、D/A制御部14によって起動データ部15から基準直流電圧Vrefをスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動波形とするD/A変換用データを読み出し、D/A変換器13によって再生し、基準直流電圧Vrefが0[V]から動作電圧レベルVorefまで立ち上がるものとする。
なお、D/A変換器13の出力と、スピーカ駆動アンプ5の非反転(+側)入力端子との間で、起動あるいは停止時間に影響のない周波数帯域を阻止域とするローパスフィルタを通すことによって、D/A変換器13の変換動作ノイズおよびD/A変換動作が開始される前後の基準直流電圧Vrefの不連続性から発生するノイズを抑え、聴感上の違和感をなくすことが望ましい。
時間t=0〜t1の間、SW1制御部9によってミュートスイッチ8をオンさせてフィードバック抵抗7の両端を短絡させることで、スピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプとして動作させる。これにより、基準バイアス回路2から非反転(+側)入力端子に入力される基準直流電圧Vrefをスピーカ駆動用アンプ5からバッファ出力させて、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の起動波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefまでチャージすることが可能となる。
同時に、SW2制御部12によって入力抵抗バイアス用スイッチ11をオンさせて入力抵抗6を短絡させることで、カップリングコンデンサ10をスピーカ駆動アンプ5の出力電圧Voutによって基準バイアス回路2の起動波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefまでチャージさせることが可能となる。これにより、スピーカ駆動用アンプ5の入出力間の直流電圧誤差をなくすこともできる。
また、時間t=0〜t1の間に、入力端子(Vin)側から信号やノイズが入力された場合でも、ミュートスイッチ8をオンしていることで、スピーカ駆動用アンプ5からは入力された信号やノイズは出力されず、スピーカ4で再生されることもない。
その後、時間t=t1〜t2の間、つまり音声信号またはオーディオ信号の再生区間に、ミュートスイッチ8とバイパススイッチ11をオフすることでスピーカ駆動アンプ5を反転型アンプに切り替える。スピーカ駆動用アンプ5に音声信号が入力された場合には、入力抵抗6とフィードバック抵抗7で決まる増幅率で信号出力し、スピーカ4で再生する。また、音声信号が入力されない場合には、無音出力の状態を保っている。
ここで、前述のようにカップリングコンデンサ10をスピーカ駆動用アンプ5で電荷をチャージして、スピーカ駆動用アンプ5の入出力間の直流電圧誤差をなくすことができ、ミュートスイッチ8およびバイパススイッチ11をオフした場合にも、その前後で入力用のカップリングコンデンサ10と出力用のカップリングコンデンサ3との間には充放電電流の流入あるいは流出は発生しないため、ポップノイズの発生は抑えられる。
続いて、音声信号またはオーディオ信号の再生が終了し、時間t=t2以降で停止させる時には、時間t=t2でミュートスイッチ8とバイパススイッチ11をオンさせ、再びスピーカ駆動用アンプ5を正転型アンプ構成に切り替えた後、D/A制御部14によって起動データ部15からスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ停止波形となるD/A変換用データを読み出し、D/A変換器13によって動作電圧レベルVorefから0[V]まで立ち下げるものとして、基準バイアス回路2からスピーカ駆動用アンプ5の非反転(+側)入力端子に入力する。
これによりスピーカ駆動用アンプ5は、カップリングコンデンサ3を基準バイアス回路2の停止波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefから0[V]までディスチャージさせることが可能となる。同時に、カップリングコンデンサ10の電荷もスピーカ駆動アンプ5によって基準バイアス回路2の停止波形と同一の軌跡で動作電圧レベルVorefから0[V]まで放電させることが可能となる。
ここで、前述のように入力用カップリングコンデンサ10をスピーカ駆動用アンプ5によって電荷をディスチャージしてスピーカ駆動用アンプ5の入出力間の直流電圧誤差をなくすことができ、ミュートスイッチ8およびバイパススイッチ11をオフした場合にも、その前後でカップリングコンデンサ10とカップリングコンデンサ3との間には充放電電流の流入あるいは流出は発生しないため、ポップノイズの発生は抑えられる。
一方、時間t=t1〜t2の間で、かつ音声信号が入力されている間に、ミュートスイッチ8をある区間だけ、例えば時間t=t4〜t5の間だけオンさせれば、その区間だけスピーカ駆動用アンプ5は入力信号をミュートすることができる。
また、起動動作以前あるいは停止動作以降のタイミングでは、バイパススイッチ11の制御は、オン状態(図8のSW2制御部(A))またはオフ状態(図8のSW2制御部(B))のどちらにも制約されない。
前述の起動データ部15に保持されているデータとしては、例えば図8に示すコサイン関数で表される波形が基準バイアス回路2の出力する基準直流電圧Vrefとなることが望ましい。この場合、スピーカ駆動用アンプ5によってカップリングコンデンサ3がチャージあるいはディスチャージしながらスピーカ4を駆動した場合、図8のVhpoutにある滑らかなサイン関数で表される波形が出力され、ポップノイズの代表的な波形である急峻な微分波形は出力されることはない。
さらに、前述の起動波形と停止波形は、起動時間tr=t1と停止時間tf=|t3−t2|が同一の場合には対称波形をしているため、起動データ部15に、例えば図8のように起動時のみのデータを保持し、停止時にはデータの読み出し順序を逆にする(内部カウンタにおけるカウントアップとカウントダウンの切り替え等)ことができ、通常の再生時にはカウント値を保持しておくことで容易な制御も可能であり、チップサイズの削減にもつながる。
前述のように、ミュートスイッチ8をオンさせ、同時に、バイパススイッチ11をオンさせることでスピーカ駆動用アンプ5を起動あるいは停止モード中に正転型アンプとして動作させ、基準バイアス回路2から、スピーカ駆動用アンプ5の起動あるいは停止モード中の出力電圧Voutが再生用スピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動あるいは停止波形と同一の波形を直接入力し制御することで、従来の音声信号またはオーディオ信号を再生する再生アンプの起動あるいは停止時に発生していたポップノイズを低減させることが可能となる。
また、起動時間tr=t1および停止時間tf=|t3−t2|も、基準直流電圧Vrefの起動あるいは停止波形をスピーカ駆動用アンプ5がスピーカ4で再生できない可聴帯域以下の周波数の範囲内までは早めることが可能となる。さらに、ミュートスイッチ8およびバイパススイッチ11は、SW1制御部9およびSW2制御部12によって時間t=t1および時間t=t2のタイミングでオン/オフ制御されるが、そのスイッチの抵抗値が極小から極大、あるいは極大から極小に滑らかに変化するように制御することにより、時間t=t1および時間t=t2のタイミングでのスイッチ切替ノイズも低減させることできる。これらにより、起動から再生、さらに停止に至るまでのすべての処理において、ポップノイズをはじめとする「耳障りな音」を抑えることが可能となる。
本発明に係るポップノイズ低減回路は、起動あるいは停止時のポップノイズを低減し、かつ簡易な構成と制御方法により、実装面積およびチップ面積を抑えてコストアップの軽減でき、人間の音声信号や音楽等のオーディオ信号を再生する再生アンプのノイズ低減回路として有用である。
本発明の実施形態1の参考例におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図 本実施形態1の参考例におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャート 本実施形態におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図 本実施形態におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャート 本発明の実施形態2の参考例におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図 本実施形態2の参考例におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャート 本実施形態におけるポップノイズ低減回路の回路構成を示す図 本実施形態におけるポップノイズ低減回路の起動および停止時のタイミングチャート 従来例1のポップノイズ低減回路の構成を示す図 従来例2のポップノイズ低減回路の構成を示す図
符号の説明
1 信号増幅回路
2 基準バイアス回路
3,10 カップリングコンデンサ
4 スピーカ
5 スピーカ駆動用アンプ
6 入力抵抗
7 フィードバック抵抗
8 ミュートスイッチ
9 SW1制御部
11 バイパススイッチ
12 SW2制御部
13,22 D/A変換器
14 D/A制御部
15 起動データ部
16,17 抵抗
18 平滑コンデンサ
19 A/D変換器
20 制御部
21 メモリ

Claims (2)

  1. 入力端子と演算増幅器の反転入力端子の間に入力抵抗を接続し、前記演算増幅器における反転入力端子と出力端子の間にフィードバック抵抗を接続してなる信号増幅回路と、前記演算増幅器の非反転入力端子に接続した基準直流電圧を供給する基準バイアス回路と、前記信号増幅回路の出力端子に接続した出力用のカップリングコンデンサと、前記出力用のカップリングコンデンサと接地電位との間に接続したスピーカと、前記信号増幅回路の入力端子に接続した入力信号の直流成分を遮断する入力用のカップリングコンデンサと、前記フィードバック抵抗の両端を短絡する第1のスイッチと、前記第1のスイッチをオン/オフ制御する第1のスイッチ制御部と、前記入力抵抗の両端を短絡する第2のスイッチと、前記第2のスイッチをオン/オフ制御する第2のスイッチ制御部とを備え、
    起動あるいは停止時に、前記第1のスイッチ制御部が前記フィードバック抵抗の両端を短絡し、かつ前記第2のスイッチ制御部が前記入力抵抗の両端を短絡するスイッチ制御を行うことを特徴とするポップノイズ低減回路。
  2. 前記基準バイアス回路は、基準直流電圧を出力するデジタル/アナログ変換器と、前記デジタル/アナログ変換器を制御するデジタル/アナログ制御部と、前記基準直流電圧を演算増幅器がスピーカで再生できない可聴帯域以下の周波数成分のみをもつ起動あるいは停止波形とするデジタル/アナログ変換用データを保持する起動データ部とを備え、
    前記基準直流電圧を前記起動あるいは停止波形とする起動あるいは停止時に、第1のスイッチ制御部がフィードバック抵抗の両端を短絡し、かつ第2のスイッチ制御部が入力抵抗の両端を短絡するスイッチ制御を行うことを特徴とする請求項1記載のポップノイズ低減回路。
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