JP2003204590A - D級増幅器 - Google Patents

D級増幅器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミュート状態を解除するまでの待ち時間を有
効に短縮することができ、リレーなどの大型で高価な部
品を用いることなく、ポップノイズの発生を有効に抑え
ることができるD級増幅器を提供する。 【解決手段】 オペアンプOPAは、外部から音楽信号
VINを反転入力端子に入力すると共に基準電圧VRE
Fを非反転入力端子に入力し、前記基準電圧を振幅の中
心とする信号INAを出力する。この信号は変調回路M
ODによりPWM変調されてパルス信号に変換され、駆
動回路DRVによりスピーカSPKを駆動する。電源投
入時には、電圧設定回路VSETが、基準電圧VREF
が現れるべきノードQの電圧を所定電圧に一時的に設定
した後、前記基準電圧VREFに回復させる。この過程
において前ードQの電圧と信号INAの電圧とが略等し
くなったときにミュート状態制御回路MCTLがミュー
ト状態を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号をパ
ルス信号に変換して電力増幅するD級増幅器(デジタル
アンプ)に関し、特に電源の投入時または遮断時等に発
生するいわゆるポップノイズを抑制するための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、音楽信号などのアナログ信号をパ
ルス信号に変換して電力増幅するD級増幅器が知られて
いる。このD級増幅器によれば、アナログ信号に応じた
パルス幅を有するパルス信号が出力され、このパルス信
号がローパスフィルタを通過することにより、電力増幅
されたアナログ信号が得られる。D級増幅器は、シリコ
ンチップ上に形成できるため、小型かつ安価に実現する
ことができ、低消費電力が要求される携帯端末やパソコ
ンなどに多用されている。
【0003】図9に、D級増幅器を用いたオーディオ装
置の構成例を示す。同図において、信号源SIGは、ア
ナログ量の音楽信号の発生源であり、直流成分をカット
するための入力コンデンサCINを介してD級増幅器D
Aの入力端子TINに接続される。D級増幅器DAは、
出力段側に現れる信号を入力段側に負帰還させることに
より自走するように構成されたいわゆる自走式PWM増
幅器であり、自走により得られる発振信号成分をキャリ
ア信号とし、このキャリア信号を音楽信号に基づきパル
ス幅変調してパルス信号を出力する。
【0004】D級増幅器DAの出力段には、CMOS構
成された一対のパワーMOSトランジスタが設けられ、
これらパワーMOSトランジスタにより出力端子TOU
Tを介してパルス信号を外部に出力する。出力端子TO
UTは、インダクタLoおよびコンデンサCoからなる
ローパスフィルタとリレーRLYとを介してスピーカS
PKの一方の入力端子に接続され、このスピーカSPK
の他方の入力端子は接地される。
【0005】このように構成されたオーディオ装置によ
れば、D級増幅器DAが信号源SIGからアナログ量の
音楽信号を入力し、この音楽信号をパルス幅に反映させ
てデジタル量のパルス信号に変換される。D級増幅器D
Aから出力されたパルス信号は、インダクタLoおよび
コンデンサCoからなるローパスフィルタによりキャリ
ア周波数成分が除去される。これによりパルス信号から
音楽信号が抽出され、リレーRLYを介してスピーカS
PKに供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、増幅器の電
源投入時や電源遮断時等にいわゆるポップノイズが発生
することが知られており、このポップノイズは、増幅器
の入力部から出力部までの間に存在する各種の回路の動
作状態が不安定となることに起因している。すなわち、
D級増幅器の入力部から出力部に至る信号の伝達経路に
は遅延が存在するため、この伝達経路上の各回路の動作
が安定するまでに時間を要する。この動作が不安定な状
態では信号状態も不安定となり、この状態での信号がス
ピーカを駆動してポップノイズを発生させる。このポッ
プノイズは、何の対策も講じられないと、大きなノイズ
として現れ、スピーカを破壊することもある。
【0007】そこで、一般には、上述のポップノイズの
発生を抑えるため、図9に示すように、D級増幅器DA
の出力端子TOUTとスピーカSPKの入力端子との間
にリレーRLYを設けている。このリレーRLYをD級
増幅器DAの内部動作が安定するまで開放状態に制御
し、スピーカSPKに対する音楽信号の供給経路を遮断
することにより、一時的にミュート状態に制御してポッ
プノイズの発生を抑制している。
【0008】しかしながら、上述のポップノイズの発生
を抑制するための従来技術によれば、リレーRLYを用
いてポップノイズの発生を確実に抑えるためには、D級
増幅器DAの内部動作が安定するまでリレーRLYを長
時間にわたって開放状態に維持し、ミュート状態を解除
するまでに十分な待ち時間を要するという問題がある。
特に、単一電源仕様の場合、周波数特性を改善するため
には入力用のコンデンサCINの値を大きく設定する必
要があり、このコンデンサCINの値を大きくすると、
信号伝達経路上の遅延成分がますます増加し、ミュート
状態を解除するまでの待ち時間をさらに延ばさなければ
ならない。また、D級増幅器自体は小型かつ安価に実現
できるにもかかわらず、ミュート状態に制御するための
リレーRLYが大型かつ高価であるため、D型増幅器の
メリットが滅却され、オーディオ装置が大型化すると共
に高価になるという問題もある。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、ミュート状態を解除するまでの待ち時間を有効に
短縮することができ、リレーなどの大型で高価な部品を
用いることなく、ポップノイズの発生を有効に抑えるこ
とができるD級増幅器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は以下の構成を有する。即ち、請求項1に
記載された発明に係るD級増幅器は、電源投入の際に一
時的にミュート状態となるように構成されたD級増幅器
において、外部から第1の信号を反転入力端子に入力す
ると共に基準電圧を非反転入力端子に入力し、前記基準
電圧を振幅の中心とする第2の信号を出力する反転帰還
型のオペアンプ(例えばオペアンプOPAに相当する構
成要素)と、前記第2の信号をパルスの幅に反映させて
前記第2の信号をパルス信号に変調する変調回路(例え
ば変調回路MODに相当する構成要素)と、前記変調回
路により変調されたパルス信号を外部に出力する駆動回
路(例えば駆動回路DRVに相当する構成要素)と、前
記電源投入に応答して、前記基準電圧が現れるべきノー
ドの電圧を該基準電圧とは異なる所定電圧に一時的に設
定し、前記ノードの電圧を前記所定電圧から前記基準電
圧に変化させる電圧設定回路(例えば電圧設定回路VS
ETに相当する構成要素)と、前記ノードの電圧が前記
基準電圧に変化する過程において前記ノードの電圧と前
記第2の信号の電圧とが略等しくなったときに前記ミュ
ート状態を解除するミュート状態制御回路(例えばミュ
ート状態制御回路MCTLに相当する構成要素)と、を
備えたことを特徴とする。
【0011】この発明の構成によれば、電圧設定回路に
より、基準電圧が現れるべきノードの電圧(即ち非反転
入力端子の電圧)が所定電圧に設定される過程におい
て、オペアンプの特性上、反転入力端子と非反転入力端
子との間が仮想的に短絡された状態を維持するようにし
てオペアンプが動作するため、非反転入力端子の電圧に
追従してオペアンプの出力信号である第2の信号の電圧
が変化する。
【0012】続いて、上記ノードの電圧が所定電圧に到
達したあと、基準電圧に向けて変化を開始し、オペアン
プの反転入力端子と非反転入力端子との間の電位差がゼ
ロを維持するように第2の信号の電圧も変化を開始す
る。この第2の信号の電圧が変化する過程において、上
記ノードの電圧と第2の信号の電圧とがクロスし、これ
らの電圧が略等しくなる場合が起こる。ミュート状態解
除回路は、上記ノードの電圧と第2の信号の電圧とが略
等しくなったときにミュート状態を解除する。
【0013】このとき、オペアンプの出力電圧である第
2の信号の電圧は、その振幅の中心となる基準電圧が現
れる上記ノードの電圧に略等しい状態となるから、見か
け上、無信号状態となる。このため、後段側に接続され
た変調回路および駆動回路も無信号状態となり、スピー
カの一対の入力端子に供給される電圧が等しくなる結
果、スピーカが駆動されない状態となる。従って、上記
ノードの電圧と第2の信号の電圧とが略等しくなったと
きにミュート状態を解除しても、ポップノイズは発生し
ない。
【0014】また、上記ノードの電圧と第2の信号がク
ロスした後、第2の信号は、減衰振動しながら上記ノー
ドの電圧と第1の信号の電圧と応じて決定される電圧に
向けて安定するように変化する。この過程において第2
の信号の振動周期は可聴範囲にはなく、従ってこの過程
でもポップノイズは事実上発生しない。よって、この発
明の構成によれば、スピーカを駆動しない無信号状態に
各部の回路動作を早期に安定させるので、ミュート状態
を解除するまでの待ち時間を有効に短縮することが可能
になる。
【0015】請求項2に記載された発明に係るD級増幅
器は、請求項1に記載されたD級増幅器において、前記
電圧設定回路が、前記電源と前記ノードとの間に電流経
路が接続されたスイッチ回路(例えばスイッチ104お
よび抵抗105からなるスイッチ回路に相当する構成要
素)と、前記基準電圧が現れるべきノードの電圧と前記
所定電圧とを比較し、前記ノードの電圧が前記所定電圧
に到達したことを検出するためのノード電圧検出用のコ
ンパレータ(例えばコンパレータ107に相当する構成
要素)と、前記コンパレータの出力信号をセット端子に
入力すると共に前記電源投入に応答して発生される所定
の信号をリセット端子に入力し、リセット状態にあると
きに前記スイッチ回路を閉状態に制御すると共にセット
状態にあるときに前記スイッチ回路を開状態に制御する
スイッチ制御用のセット・リセット型フリップフロップ
(例えばセット・リセット型のフリップフロップ108
に相当する構成要素)と、を備えたことを特徴とする。
【0016】この発明の構成によれば、スイッチ回路は
電源の投入を受けて閉じる。スイッチ回路が閉じると、
基準電圧が現れるべきノードが充電され、その電圧が所
定の電圧に向けて変化する。そして、上記ノードの電圧
が所定電圧を超えるとコンパレータの出力が反転し、上
記ノードの電圧が所定電圧に到達したことが検出され
る。この検出結果を受けて、セット・リセット型のフリ
ップフロップがセット状態に遷移してスイッチ回路を閉
じる結果、上記所定のノードの電圧が基準電圧に向けて
変化を開始する。従って、この構成によれば、電源投入
に応答して、上記ノードの電圧を所定電圧に一時的に設
定し、上記ノードの電圧を所定電圧から基準電圧に変化
させることが可能になる。
【0017】請求項3に記載された発明に係るD級増幅
器は、請求項2に記載されたD級増幅器において、前記
ミュート状態制御回路が、前記基準電圧が現れるべきノ
ードの電圧と前記第2の信号の電圧とを比較し、前記第
2の信号の電圧が前記ノードの電圧に略等しくなったこ
とを検出するための信号電圧検出用のコンパレータ(例
えばコンパレータ200に相当する構成要素)と、前記
信号電圧検出用のコンパレータの出力信号をセット端子
に入力すると共に前記スイッチ制御用のセット・リセッ
ト型フリップフロップの出力信号をリセット端子に入力
し、リセット状態にあるときに前記駆動回路を非活性状
態に制御すると共にセット状態にあるときに前記駆動回
路を活性状態に制御する駆動回路制御用のセット・リセ
ット型フリップフロップ(例えばセット・リセット型の
フリップフロップ201に相当する構成要素)と、を備
えたことを特徴とする。
【0018】この発明の構成によれば、第2の信号と上
記ノードの電圧との大小関係に応じてコンパレータの出
力信号が反転し、第2の信号の電圧が上記ノードの電圧
に略等しくなったことが検出される。この検出結果を受
けて、セット・リセット型のフリップフロップがセット
状態となり駆動回路を活性状態に制御する。これにより
ミュート状態が解除される。従って、この構成によれ
ば、上記ノードの電圧と第2の信号の電圧が略等しくな
ったときに、ミュート状態を解除することが可能にな
る。
【0019】請求項4に記載された発明に係るD級増幅
器は、請求項3に記載されたD級増幅器において、前記
駆動回路が、出力端子をハイレベルに駆動するためのP
MOSトランジスタ(例えばPMOSトランジスタ40
5に相当する構成要素)と、前記出力端子をロウレベル
に駆動するためのNMOSトランジスタ(例えばNMO
Sトランジスタ406に相当する構成要素)と、駆動回
路制御用のセット・リセット型フリップフロップがリセ
ット状態にある場合に前記PMOSトランジスタを固定
的にオフ状態とすると共に前記NMOSトランジスタを
オン状態とし、前記駆動回路制御用のセット・リセット
型フリップフロップがセット状態にある場合に前記変調
回路の出力信号に応答して前記PMOSトランジスタと
前記NMOSトランジスタとを相補的にオン状態または
オフ状態とするゲート制御回路(例えば論理和ゲート回
路400,401からなるゲート回路に相当する構成要
素)と、を備えたことを特徴とする。
【0020】この発明の構成によれば、駆動回路制御用
のセット・リセット型フリップフロップがリセット状態
の場合、NMOSトランジスタがオン状態となり、一対
の出力端子を共にロウレベルに駆動する。これにより、
スピーカの一対の入力端子に同相の信号が供給され、一
対の出力端子間にはスピーカを駆動するための電流が発
生し得ない状態となる。従って、リレーを用いることな
くミュート状態を実現することが可能になる。また、駆
動回路制御用のセット・リセット型フリップフロップが
セット状態に遷移し、ミュート状態が解除されると、変
調回路の出力信号に応答してPMOSトランジスタとN
MOSトランジスタとが相補的に導通し、パルス信号が
出力される。
【0021】請求項5に記載された発明に係るD級増幅
器は、請求項3に記載されたD級増幅器において、前記
電源の電圧変動(例えば電圧低下)を検出する検出回路
をさらに備え、前記駆動回路が、出力端子をハイレベル
に駆動するためのPMOSトランジスタ(例えばPMO
Sトランジスタ405に相当する構成要素)と、前記出
力端子をロウレベルに駆動するための第1のNMOSト
ランジスタ(例えばNMOSトランジスタ406に相当
する構成要素)と、前記第1のNMOSトランジスタと
並列接続され、前記出力端子をロウレベルに維持し得る
限度において前記第1のNMOSトランジスタよりも電
流駆動能力が小さく設定された第2のNMOSトランジ
スタ(例えばNMOSトランジスタ407に相当する構
成要素)と、前記駆動回路制御用のセット・リセット型
フリップフロップがセット状態にあり且つ前記検出回路
が電圧の変動を検出していない場合に前記変調回路の出
力信号に応答して前記PMOSトランジスタと前記NM
OSトランジスタとを相補的に導通状態を制御し、駆動
回路制御用のセット・リセット型フリップフロップがリ
セット状態に変化した場合または前記検出回路により電
圧の変動が検出された場合に前記PMOSトランジスタ
を固定的にオフ状態とすると共に前記第1のNMOSト
ランジスタを一時的にオン状態とした後に前記第2のN
MOSトランジスタを固定的にオン状態に制御するゲー
ト制御回路(例えば論理和ゲート回路400,401、
論理積ゲート回路402、遅延回路403、インバータ
404からなるゲート回路に相当する構成要素)と、を
備えて構成されたことを特徴とする。
【0022】請求項6に記載された発明に係るD級増幅
器は、請求項1ないし5の何れか1項に記載されたD級
増幅器において、前記反転帰還型のオペアンプの反転入
力端子と出力端子との間に、前記電圧設定回路の出力信
号に基づき開閉するスイッチを設けたことを特徴とす
る。請求項7に記載された発明に係るD級増幅器は、請
求項5に記載されたD級増幅器において、前記検出回路
の出力信号から高域成分を除去するローパスフィルタを
さらに備えたことを特徴とする。
【0023】請求項8に記載された発明に係るD級増幅
器は、外部から第1の信号を反転入力端子に入力すると
共に基準電圧を非反転入力端子に入力し、前記基準電圧
を振幅の中心とする第2の信号を出力する反転帰還型の
オペアンプと、前記第2の信号をパルスの幅に反映させ
て前記第2の信号をパルス信号に変調する変調回路と、
前記変調回路により変調されたパルス信号を入力し、一
対の出力端子を介して前記パルス信号の相補信号を外部
に出力すると共に、ミュート時には強制的に前記一対の
出力端子を共にロウレベルまたはハイレベルに駆動する
BTL型の駆動回路と、を備えたことを特徴とする。
【0024】この発明の構成によれば、ミュート時には
一対の出力端子を共にロウレベルまたはハイレベルに駆
動し、スピーカの一対の入力端子に同相の信号を供給す
る。従って、一対の出力端子間にはスピーカを駆動する
ための電流が発生し得ず、リレーを用いることなくミュ
ート状態を実現することが可能になる。しかも、例えば
製品テストの一種であるショート試験の際に、一対の出
力端子がショートされたとしても、これによるショート
電流(大電流)が発生しない。
【0025】請求項9に記載された発明は、請求項8に
記載されたD級増幅器において、前記駆動回路が、前記
一対の出力端子のそれぞれに対し、前記出力端子をハイ
レベルに駆動するためのPMOSトランジスタと、前記
出力端子をロウレベルに駆動するための第1のNMOS
トランジスタと、前記第1のNMOSトランジスタと並
列接続され、前記出力端子をロウレベルに維持し得る限
度において前記第1のNMOSトランジスタよりも電流
駆動能力が小さく設定された第2のNMOSトランジス
タと、ミュート状態に設定するための所定の信号を受け
て前記PMOSトランジスタを固定的にオフ状態とする
と共に前記第1のNMOSトランジスタを一時的にオン
状態とした後に前記第2のNMOSトランジスタを固定
的にオン状態に制御するゲート制御回路と、を備えて構
成されたことを特徴とする。
【0026】この発明の構成によれば、第1のNMOS
トランジスタが一時的にオン状態となることにより、出
力端子を早急にロウレベルに駆動する。そして、その
後、第2のNMOSトランジスタがオン状態となって、
ロウレベルを維持する。従って、ミュート状態において
出力端子に外部から電圧が印加されたとしても、電流駆
動能力が小さな第2のNMOSトランジスタのみがオン
状態にあり、負荷を駆動するために電流駆動能力が確保
されたPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトラ
ンジスタはオフ状態にあるから、これらのトランジスタ
を介して過大な電流が流れることはなく、この種の電流
に起因したトラブルの発生を防止することが可能にな
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図1に、この実施の形態1に係るD級
増幅器DAMPの構成および適用例を示す。同図におい
て、信号源SIGは、接地電位(0V)を振幅の中心と
する音楽信号(アナログ信号)の発生源である。この実
施の形態1では、音楽信号をアナログ量の信号とする
が、ディジタル量であってもよい。入力コンデンサCI
Nは、信号源SIGが発生する音楽信号から直流成分を
除去するためのものである。入力コンデンサCINによ
り直流成分が除去された信号は、音楽信号VIN(第1
の信号)としてD級増幅器DAMPの入力端子TIに与
えられる。
【0028】D級増幅器DAMPは、音楽信号VINを
パルスの幅に反映させてパルス信号に変換することによ
り音楽信号VINを電力増幅するものであり、いわゆる
自走式PWM増幅器として構成されている。また、この
D級増幅器DAMPは、BTL形式で負荷を駆動するよ
うに構成されており、一対の出力端子TA,TBを備え
ている。さらに、このD級増幅器DAMPには電源VC
Cと接地GNDが供給され、単一電源(VCC)で動作
するように構成されている。このD級増幅器DAMPの
詳細な構成については後述する。
【0029】D級増幅器DAMPの一方の出力端子TA
は、インダクタLAおよびコンデンサCAからなるロー
パスフィルタを介してスピーカSPKの一方の入力端子
に接続され、他方の出力端子TBは、インダクタLBお
よびコンデンサCBからなるローパスフィルタを介して
スピーカSPKの他方の入力端子に接続される。これら
ローパスフィルタの定数は、出力端子TA,TBを介し
てD級増幅器DAMPから出力されるパルス信号からキ
ャリア周波数成分を除去し、かつ音楽信号成分のみを通
過させるように設定される。
【0030】ここで、上述のD級増幅器DAMPの構成
を説明する。抵抗RA1,RA2およびオペアンプOP
Aは、反転増幅器を構成し、D級増幅器DAMPの入力
段として機能する。抵抗RA1は、オペアンプOPAの
入力抵抗であり、その一端はオペアンプOPAの反転入
力部に接続され、その他端は入力端子TIに接続され
る。抵抗RA2は、オペアンプOPAの帰還抵抗であ
り、オペアンプOPAの反転入力部と出力部との間に接
続される。オペアンプOPAの非反転入力部には、基準
電圧VREFが与えられる。この基準電圧VREFは、
後述する電圧設定回路VSETで発生され、外部端子T
Rを介して外付けされたコンデンサCREFで安定化さ
れてオペアンプOPAに供給される。
【0031】この実施の形態1では、抵抗RA1と抵抗
RA2とをほぼ等しく設定し(即ち、RA1=RA
2)、オペアンプOPAを主体として構成された反転増
幅器の増幅度を「1」とする。従って、この反転増幅器
は、接地電位を振幅の中心とする音楽信号VIN(第1
の信号)を、基準信号VREFを振幅の中心とする信号
INA(第2の信号)に変換するレベルシフタとして機
能する。ただし、信号VINに対して信号INAの位相
は反転したものとなる。
【0032】上述のオペアンプOPAの出力部には、抵
抗RB1,RB2およびオペアンプOPBからなる反転
増幅器の入力部が接続される。抵抗RB1は、オペアン
プOPBの入力抵抗であり、上述のオペアンプOPAの
出力部とオペアンプOPBの反転入力部の間に接続され
る。抵抗RB2は、オペアンプOPBの帰還抵抗であ
り、オペアンプOPBの反転入力部と出力部との間に接
続される。オペアンプOPBの非反転入力部には上述の
基準電圧VREFが共通に与えられる。
【0033】ここでも抵抗RB1と抵抗RB2はほぼ等
しいものとし(即ち、RB1=RB2)、オペアンプO
PBを主体として構成された反転増幅器の増幅度を
「1」とする。従って、音楽信号VINは、基準電圧V
REFを振幅の中心として互いに逆位相の関係にあるア
ナログ量の信号INAおよび信号INBに変換され、こ
れら信号INA,INBは変調回路MODに与えられ
る。
【0034】変調回路MODは、出力信号を負帰還させ
て自走(発振)することによりアナログ量の信号IN
A,INBを1つのパルス信号に変換するものであり、
このパルス信号の幅に信号INA,INBの振幅成分を
反映させる。駆動回路DVRは、変調回路MODにより
変調されたパルス信号をBTL形式で外部に出力するも
ので、互いに逆位相の関係にある一対のパルス信号を出
力端子TA,TBに出力する。これら変調回路MODお
よび駆動回路DVRの構成については後述する。
【0035】電圧設定回路VSETは、上述の基準電圧
VREFを発生すると共に、この基準電圧VREFを一
時的に所定電圧に設定するものである。ミュート状態制
御回路MCTLは、 基準電圧VREFが現れるべきノ
ードQの電圧が、基準電圧VREFに変化する過程にお
いて信号INAの電圧と略等しくなったときにミュート
状態を解除するものである。
【0036】図2に電圧設定回路VSETの構成を示
す。同図において、抵抗100,101,102,10
3は、電源VCCと接地GNDとの間にこの順に直列接
続され、抵抗101と抵抗102との間のノードPにV
CC/2の電圧が現れるように各抵抗の値が設定されて
いる。また、電源VCCと外部端子TRとの間には、ス
イッチ104と抵抗105を直列接続してなるスイッチ
回路(符号なし)が接続され、抵抗105と外部端子T
Rとの間のノードQと、上述のノードPとの間には抵抗
106が接続される。ここで、スイッチ104が閉じた
状態では、抵抗100と抵抗101との間のノードRよ
りもノードQの電圧が高くなり、スイッチ104が開い
た状態では、これらのノードの電圧の大小関係が逆転す
るように、抵抗105および抵抗106の値が設定され
る。
【0037】上述のノードQとノードRとには、それぞ
れノード電圧検出用のコンパレータ107の非反転入力
部と反転入力部とが接続される。このコンパレータ10
7の出力部は、セット・リセット型のフリップフロップ
108のセット入力部に接続され、そのリセット入力部
にはいわゆるパワーオンリセット信号PORが与えられ
る。このパワーオンリセット信号PORは、電源投入時
にD級増幅器内部で発生されるパルス信号であって、回
路の各部を初期化するために電源の立ち上がりを検出し
て生成されるものである。フリップフロップ108の出
力信号は、制御信号SEQとしてスイッチ104の制御
端子に与えられ、このスイッチ104を導通制御する。
また、制御信号SEQは、後述するミュート状態制御回
路MCTLに供給され、その動作の制御に使用される。
【0038】図3に、ミュート状態制御回路MCTLの
構成を示す。同図において、抵抗RA1,RA2、オペ
アンプOPA、コンデンサCREFは、上述の図1に示
すものである。ミュート状態制御回路MCTLは、コン
パレータ200、セット・リセット型のフリップフロッ
プ201、論理和ゲート回路202、およびスイッチ2
03から構成される。ここで、コンパレータ200の非
反転入力部は、基準電圧VREFが現れるノードQ、即
ちオペアンプOPAの非反転入力部と、外部端子TRと
に接続され、反転入力部は、オペアンプOPAの出力部
に接続される。
【0039】フリップフロップ201のセット入力部に
はコンパレータ200の出力部が接続され、リセット入
力部には上述の制御信号SEQが与えられる。このフリ
ップフロップ201の出力部は負論理出力となってお
り、論理和ゲート回路202の入力部に接続される。こ
の論理和ゲート回路202には、フリップフロップ20
1の出力信号の他、ミュート状態を制御するためのミュ
ート制御信号MUTEが外部より入力される。
【0040】図3では、論理和ゲート回路202に信号
MUT2も入力されているが、この信号は後述する実施
の形態2で使用する信号であり、この実施の形態1では
使用しない。従って、この実施の形態では、信号MUT
2はロウレベルに固定されているものとする。論理和ゲ
ート回路202の出力信号は、ミュート状態を制御する
ための制御信号MUTとして駆動回路DRVに与えられ
る。スイッチ203は、帰還用の抵抗RA2と並列に、
オペアンプOPAの出力部と反転入力部との間に接続さ
れ、上述の信号SEQに基づき導通制御される。
【0041】図4に、変調回路MODおよび駆動回路D
RVの構成を示す。変調回路MODは、差分積分回路3
0と、コンパレータ31と、抵抗RINA,RINB,
RNFA,RNFBから構成される。ここで、差動積分
回路30は、入力段をなすオペアンプOPA,OPBか
らのアナログ信号INA,INB及びPWM増幅器出力
の帰還信号が入力される反転入力端子IN-および非反転
入力端子IN+からなる一対の差動入力端子と、2つの積
分信号を出力する非反転出力端子OUT+および反転出力端
子OUT-からなる一対の差動出力端子とを備えた同相帰還
型のオペアンプ300と、オペアンプ300の反転入力
端子IN-と非反転出力端子OUT+との間に接続される積分
用コンデンサ301と、オペアンプ300の非反転入力
端子IN+と反転出力端子OUT-との間に接続される積分用
コンデンサ302とを有している。オペアンプ300
は、非反転出力端子OUT+および反転出力端子OUT-から、
常に基準電圧VREFを基準とする差動出力信号のみを
出力するように構成されている。
【0042】また、コンパレータ31は、抵抗311,
312,313,314と、オペアンプ310とからな
り、オペアンプ310の非反転入力端子は抵抗312を
介して差動積分回路30におけるオペアンプ300の非
反転出力端子OUT+に接続され、オペアンプ310の反転
入力端子は抵抗314を介して差動積分回路30におけ
るオペアンプ300の反転出力端子OUT-に接続されてい
る。さらに、オペアンプ310の非反転入力端子は抵抗
311を介して後述する駆動回路DRVの一方の出力端
に接続され、かつオペアンプ310の反転入力端子は抵
抗313を介して駆動回路DRVの他方の出力端に接続
され、2つの差動入力端子に正帰還がかけられ、ヒステ
リシス特性を有するコンパレータ31を構成している。
【0043】駆動回路DRVは、インバータ32,33
と、出力バッファ回路40,41とからなる。上述の変
調回路MODの出力信号はインバータ32の入力部に与
えられ、このインバータ32の出力信号は出力バッファ
回路40に与えられると共にインバータ33で反転され
て出力バッファ回路41に与えられる。即ち、変調回路
MODから出力されるパルス信号と逆位相のパルス信号
が出力バッファ回路40に与えられ、同位相のパルス信
号が出力バッファ回路41に与えられる。
【0044】出力バッファ回路40は、論理和ゲート回
路400,401、論理積ゲート回路402、遅延回路
403、インバータ404、PMOSトランジスタ40
5、NMOSトランジスタ406,407から構成され
る。ここで、PMOSトランジスタ405およびNMO
Sトランジスタ406の各電流駆動能力は、出力端子に
接続された負荷を十分に駆動し得るように設定され、N
MOSトランジスタ407の電流駆動能力は、出力端子
TAをロウレベルに維持し得る限度において小さく設定
されている。ここで、NMOSトランジスタ407のオ
ン抵抗値は、例えば、NMOSトランジスタ406のオ
ン抵抗値よりも1桁ないし2桁ほど大きな値に設定さ
れ、望ましくはNMOSトランジスタ406のオン抵抗
値の30〜70倍程度の値に設定される。
【0045】論理和ゲート回路400,401の入力部
にはインバータ32の出力信号と上述の制御信号MUT
が共通に与えられ、論理和ゲート回路400の出力部は
PMOSトランジスタ405のゲートに接続される。論
理積ゲート回路402の一方の入力部には論理和ゲート
回路401の出力部が接続され、他方の入力部には、上
述の制御信号MUTが遅延回路403およびインバータ
404を介して与えられる。
【0046】NMOSトランジスタ406のゲートには
論理積ゲート回路402の出力部が接続され、NMOS
トランジスタ407のゲートには遅延回路403の出力
部が接続される。PMOSトランジスタ405のソース
は電源VCCに接続され、そのドレインはNMOSトラ
ンジスタ406,407のドレインに接続される。これ
らNMOSトランジスタ406,407のソースは共に
接地される。MOSトランジスタ405のドレインとN
MOSトランジスタ406,407のドレインとの接続
点は出力端子TAに接続される。
【0047】上述の論理和ゲート回路400,401、
論理積ゲート回路402、遅延回路403、インバータ
404は、PMOSトランジスタ405、NMOSトラ
ンジスタ406,407を導通制御するためのゲート回
路を構成する。出力バッファ回路41は、上述の出力バ
ッファ回路40と同様に構成される。ただし、入力部に
は変調回路MODが出力するパルス信号と同位相のパル
ス信号がインバータ33から入力され、出力部は出力端
子TBに接続される。
【0048】出力バッファ回路40の出力端は、第1の
帰還回路としての帰還用抵抗RNFAを介して差動積分
回路30におけるオペアンプ300の反転入力端子IN-
に接続され、出力バッファ回路41の出力端は第2の帰
還回路としての帰還用抵抗RNFBを介して差動積分回
路30におけるオペアンプ300の非反転入力端子IN+
に接続されている。また、オペアンプ300の反転入力
端子IN-は入力抵抗RINAを介して図1に示すオペア
ンプOPAの出力部に接続され、オペアンプ300の非
反転入力端子IN+は入力抵抗RINBを介して同図に示
すオペアンプOPBの出力部に接続される。
【0049】(動作の説明)以下、この実施の形態1の
動作について、一般的な増幅動作を説明した後、本発明
の特徴である電源の投入時におけるミュート制御動作を
説明する。 A.増幅動作 図1に示す構成において、信号源SIGより入力コンデ
ンサCINを介して音楽信号VINがD級増幅器DAM
Pの入力端子TIに与えられると、抵抗RA1,RA2
およびオペアンプOPAからなる反転増幅器は、接地電
圧(0V)を振幅の中心とする音楽信号VINを基準電
圧VREF分だけシフトさせ、基準電圧VREFを振幅
の中心とする信号INAを生成し、これを変調回路MO
Dに与える。この信号INAは、抵抗RB1,RB2お
よびオペアンプOPBからなる反転増幅器により反転さ
れ、信号INBとして変調回路MODに与えられる。
【0050】続いて、図4に示す構成において、信号I
NA,INBが入力抵抗RINA,RINBを介してオ
ペアンプ300の反転入力端子IN-、非反転入力端子IN+
に入力されるとともに、オペアンプ300の反転入力端
子IN-、非反転入力端子IN+にはそれぞれ、帰還用抵抗R
NFA,RNFBを介して出力バッファ回路40,41
の出力信号の一部が負帰還される。
【0051】差動積分回路30では、信号INAと帰還
用抵抗RNFAを介して負帰還される出力バッファ回路
40の出力信号(スイッチング信号)との差分と、信号
INBと帰還用抵抗RNFBを介して負帰還される出力
バッファ回路41の出力信号(スイッチング信号)との
差分との差を等価的に積分し、互いに極性の異なる2つ
の積分信号をコンパレータ310に出力する。コンパレ
ータ310では、オペアンプ300より入力された2つ
の積分信号を比較し、信号INA,INBに応じたパル
ス幅を有する2値のPWM信号に変換する。
【0052】コンパレータ310から出力されるPWM
信号は駆動回路DRVを構成するインバータ32に入力
される。インバータ32は、PWM信号を反転させて出
力バッファ回路40に与える。出力バッファ回路40
は、PWM信号の反転信号に基づき動作してパルス信号
V3aを出力端子TAに出力する。また、PWM信号は
インバータ32,33を介して出力バッファ回路41に
入力され、出力バッファ回路41は、PWM信号の同相
信号に基づき動作してパルス信号V3bを出力端子TB
に出力する。これと同時に、出力バッファ回路40、4
1の出力信号V3a,V3bは、帰還用抵抗RNFA,
RNFBを介して差動積分回路30を構成するオペアン
プ300の反転入力端子IN-、非反転入力端子IN+に、そ
れぞれ負帰還され、これにより自走状態となる。
【0053】図5に、自走状態にある場合のオペアンプ
300の出力に現れる信号V1aと、コンパレータ31
0の入力部に現れる信号V2aと、駆動回路DRVの出
力信号V3aの各波形を示す。なお、信号V1b、信号
V2b、信号V3bについては記載されていないが、信
号V1a、信号V2a、信号V3aに対して逆位相の信
号波形になる。同図に示すように、オペアンプ300の
出力信号V1aは三角波状の電圧波形となり、パルス信
号V3aのパルス幅は信号V1aの位相に応じたものと
なる。
【0054】ここで、信号VINが入力されない状態、
即ち信号VINが0Vに固定された状態では、図5
(a)に示すように、パルス信号V3aのデューティは
50%となる。これに対し、信号VINが入力された状
態では、図5(b)に示すように、信号VINの振幅に
応じて信号V1aの位相が変化し、信号V3aのデュー
ティが変化する。即ちパルス信号V3aのパルス幅が音
楽信号VINの振幅に応じて変調される。同様に、音楽
信号VINにより変調された信号V3bを得る。
【0055】出力バッファ回路40の出力信号V3a
は、インダクタンスLA、コンデンサCAからなるロー
パスフィルタを介して、スピーカSPKの一方の入力端
子に出力され、出力バッファ回路41の出力信号V3b
は、インダクタンスLB、コンデンサCBからなるロー
パスフィルタを介して、スピーカSPKの他方の入力端
子に出力される。このとき、自走によるキャリア周波数
成分がローパスフィルタにより除去されて音楽信号成分
のみがBTL形式でスピーカSPKに供給される。以上
で、電力増幅動作を説明した。
【0056】B.ミュート制御動作(電源投入時) 図6に示す波形図を参照して、電源VCCの投入時にお
けるミュート制御動作を説明する。電源VCCが投入さ
れる前の初期状態では、図2において、電源VCCの電
圧は接地電圧に概ね等しい状態にあり、スイッチ104
は開いた状態にある。この初期状態から図6に示す時刻
t0において電源VCCが投入されると、増幅器内部の
図示しない所定回路により電源VCCの投入が検出さ
れ、パワーオンリセット信号PORが発生される。この
パワーオンリセット信号PORを受けて、図2に示すフ
リップフロップ108がリセット状態となり、信号SE
Qがロウレベルとなる。そして、ロウレベルの信号SE
Qを受けて、図3に示すフリップフロップ201がリセ
ット状態となり、同図に示すミュート状態制御回路MC
TLから信号MUTとしてハイレベルが出力される。
【0057】ハイレベルとなった信号MUTを受けて、
図4に示す出力バッファ回路40では、論理和ゲート回
路400が出力信号S400としてハイレベルをPMO
Sトランジスタ405のゲートに出力し、PMOSトラ
ンジスタ405をオフ状態とする。また、同じく信号M
UTを入力する論理和ゲート回路401はハイレベルを
論理積ゲート回路402の一方の入力部に出力する。こ
の論理積ゲート回路402の他方の入力部には、遅延回
路403およびインバータ404を介して信号MUTの
反転信号が与えられ、論理積ゲート回路402が出力信
号S402としてロウレベルを出力する。
【0058】ここで、NMOSトランジスタ406は、
信号MUTがハイレベルになってから遅延回路403の
遅延時間に相当する一定時間が経過するまでオン状態と
なり、その後にオフ状態に移行する。これにより、出力
端子TAをロウレベルに駆動する。また、NMOSトラ
ンジスタ406がオフ状態になるタイミングに合わせ
て、遅延回路403の出力信号をゲートで受けるNMO
Sトランジスタ407がオン状態になり、出力端子TA
をロウレベルに維持する。出力バッファ回路41も同様
に動作し、ハイレベルの信号MUTを受けて出力端子T
Bをロウレベルに駆動して維持する。このように、電源
が投入された直後には、出力端子TA,TBが共にロウ
レベルに駆動され、ミュート状態となる。
【0059】上述の動作と並行して、図2において、フ
リップフロップ108がリセット状態になると、スイッ
チ104が閉じられ、これによりスイッチ104および
抵抗105を介してコンデンサCREFが充電され、ノ
ードQの電圧が徐々に上昇する。このとき、電源VCC
の上昇に伴ってノードPの電圧も上昇するが、コンデン
サCREFが接続されたノードQよりも、ノードPの電
圧の上昇速度が速いため、ノードPの電圧がノードQの
電圧よりも高い状態に維持される。この状態では、コン
パレータ107の出力はロウレベルとなり、フリップフ
ロップ108はリセット状態となる。
【0060】このようにノードQの電圧が上昇すると、
図3において、オペアンプOPAの反転入力部と非反転
入力部とが略ゼロ(仮想短絡)となるように信号INA
の電圧が応答する結果、図6に示すようにノードQの電
圧と共に信号INAが上昇する。即ち、いま制御信号S
EQによりスイッチ203は閉じた状態にあるので、オ
ペアンプOPAの反転入力部と出力部とが同電位とさ
れ、従ってオペアンプOPAの出力信号である信号IN
Aは、反転入力部と仮想短絡された非反転入力部に与え
られるノードQの電圧と共に上昇する。これにより、電
源投入時に、基準電圧VREFを与えるノードQの電圧
と、入力信号である音楽信号VINとの関係を一定に保
ち、これらの関係が不安定になることに起因するポップ
ノイズの発生が抑制された信号状態となる。
【0061】そして、図2においてノードQの電圧がノ
ードPの電圧(図6に示す所定電圧に相当する電圧)を
越えると、コンパレータ107がハイレベルを出力し、
これをセット入力部で受けるフリップフロップ108が
セット状態になり、信号SEQとしてハイレベルを出力
する。これを受けてスイッチ104が開き、コンデンサ
CREFの充電が停止する。この結果、図6に示す時刻
t1において、ノードPの電圧が、抵抗100,10
1,102,103によって分圧して得られる基準電圧
VREFに向かって安定するように降下を開始し、これ
によりノードQの電圧も基準電圧VREFに向かって安
定するように降下を開始する。
【0062】また、信号SEQがハイレベルになると、
図3において、スイッチ203が開いた状態になり、帰
還用の抵抗RA2が顕在化するため、オペアンプOPA
の非反転入力部と反転入力部とが等電位(仮想短絡状
態)を維持するように信号INAが応答する。この結
果、信号INAの電圧が瞬時的に上昇し、その後、降下
を開始する。この降下の過程において、図6に示す時刻
t2においてノードQの電圧と信号INAとがクロス
し、これらが略同電圧となる場合が起こる。この場合、
見かけ上、信号INAが、その振幅の中心となるべき基
準電圧が現れるノードQの電圧に等しくなるから、オペ
アンプOPAはいわば無信号状態となる。従って、この
信号INAを入力する後段側の回路も無信号状態とな
り、この状態では、スピーカSPKが駆動されることは
ない。
【0063】そして、信号INAの電圧がノードQの電
圧をクロスして、信号INAの電圧がノードQの電圧よ
りも低くなると、コンパレータ200がハイレベルを出
力し、これをセット入力部で受けるフリップフロップ2
01がセット状態に移行する。これにより論理和ゲート
回路202から出力される信号MUTがロウレベルにな
り、これを受けて図4に示す駆動回路DRVが活性状態
になり、ミュート状態が解除される。この後、信号IN
Aは減衰振動しながら、ノードQの電圧に漸近し、最終
的には基準電圧VREFに安定する。ここで、信号IN
Aの振動周期は可聴範囲にないので、仮に信号INAの
減衰振動に伴ってスピーカSPKを駆動する信号成分が
発生したとしても、ポップノイズとしては顕在化しな
い。以上説明したように、電源投入時には早期に回路状
態を無信号状態に安定化させることが可能となり、ミュ
ートを解除する時期を早めることが可能になる。なお、
この実施の形態1では、コンパレータ200を用いてノ
ードQの電圧と信号INAとを比較するものとしている
都合上、信号INAがノードQの電圧よりも低くなった
場合にミュート状態を解除するものとしているが、この
ことは、事実上、信号INAとノードQの電圧とが等し
くなったことを検出してミュートを解除することを意味
している。もちろん、コンパレータ200に代えて、信
号INAとノードQの電圧とが等しくなったことを直接
的に検出する手段を用いてもよい。
【0064】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を説明する。上述の実施の形態1では、電源投入
時に発生するポップノイズを抑制するものとしたが、こ
の実施の形態2では、さらに電源遮断時や電源電圧が急
激に変化した際に発生するポップノイズを抑制する。こ
の実施の形態2に係るD級増幅器は、上述の実施の形態
1の構成において、図1および図2に示す電圧設定回路
VSETに代え、図7に示す電圧設定回路VSET2を
備える。図7において、図2に示す要素と共通する要素
には同一符号を付す。
【0065】ここで、電圧設定回路VSET2は、上述
の実施の形態1に係る電圧設定回路VSETの構成に加
え、コンパレータ500,501、論理和ゲート回路5
02、ローパスフィルタ503をさらに備える。コンパ
レータ500の非反転入力部は抵抗102と抵抗103
との接続点であるノードSに接続され、その反転入力部
はノードQに接続される。コンパレータ501の非反転
入力部には基準電圧VREF2が印加され、その反転入
力部はノードPに接続される。基準電圧VREF2は、
電源電圧が低下したことを判定するための基準を与える
もので、例えばバンドギャップ型の基準電圧発生回路を
用いて生成される。ここで、抵抗100,101,10
2,103,106、キャパシタCREF、およびコン
パレータ107,500,501は、電源Vccの電圧
変動を検出するための検出回路を構成する。
【0066】コンパレータ107,500,501の出
力部は、論理和ゲート回路502の入力部に接続され、
この論理和ゲート回路502の出力部はローパスフィル
タ503の入力部に接続される。ローパスフィルタ50
3の出力部に現れる信号は、ミュート状態を制御するた
めの信号MUT2とされ、上述の実施の形態1に係る信
号MUTに代えて図4に示す出力バッファ回路40,4
1に供給される。
【0067】以下、この実施の形態2の動作を説明す
る。この実施の形態2では、コンパレータ107,50
0,501により電源状態を検出し、電源VCCの電圧
が急激に変化した場合や一定レベル以下に低下した場合
に駆動回路DRVをミュート状態に制御する。即ち、コ
ンパレータ107は、上述の実施の形態1において説明
したように、電源投入時にノードQの電圧が所定電圧に
到達したことを検出するものであると共に、電源電圧の
急激な降下を検出するものとして機能する。また、コン
パレータ500は、電源電圧の急激な上昇を検出するも
のとして機能する。さらに、コンパレータ501は、電
源電圧が一定レベル(基準電圧VREF2)以下にある
ことを検出するものとして機能する。以下、順に説明す
る。
【0068】まず、電源VCCが規定の電源電圧(5
V)にある場合、ノードQの電圧がノードRの電圧より
も低くなり、コンパレータ107がロウレベルを出力す
る。また、ノードQの電圧はノードSの電圧よりも高く
なり、コンパレータ500がロウレベルを出力する。さ
らに、ノードPの電圧が基準電圧VREF2よりも高く
なり、コンパレータ501がロウレベルを出力する。即
ち、電源VCCが規定の電圧にある場合、コンパレータ
107,500,501の何れもロウレベルを出力す
る。
【0069】この状態から電源VCCの電圧が急激に低
下した場合、電源VCCの低下に伴ってノードP,Rの
電圧も低下するが、ノードQにはコンデンサCREFが
接続されているため、ノードRの電圧がノードQの電圧
よりも速く低下してノードQの電圧よりも低くなる状態
が発生する。このため、ノードQおよびノードRに非反
転入力部および反転入力部がそれぞれ接続されたコンパ
レータ107の出力信号がハイレベルとなり、信号MU
T2がハイレベルとなる。
【0070】また、電源VCCが規定の電圧から急激に
上昇した場合には、ノードQの電圧とノードSの電圧が
上昇するが、ノードQにはコンデンサCREFが接続さ
れているため、この時定数によりノードQの電圧の上昇
が緩慢になり、ノードSの電圧がノードQの電圧よりも
速く上昇してノードQの電圧よりも高くなる状態が発生
する。このため、ノードQおよびノードSに反転入力部
および非反転入力部がそれぞれ接続されたコンパレータ
500の出力信号がハイレベルとなり、信号MUT2が
ハイレベルとなる。
【0071】さらに、電源VCCの電圧が緩やかに低下
した場合、コンデンサCREFによる時定数が顕在化し
ないため、ノードQとノードR,Sとの電圧の大小関係
が、電源VCCが規定電圧にあるときと同様の関係に維
持される。従って、上述のコンパレータ107,500
によっては電源VCCの変化を検出できない。そこで、
この場合には、コンパレータ501がノードPと基準電
圧VREF2とを比較し、ノードPの電圧が基準電圧V
REF2を下回った場合にハイレベルを出力する。従っ
て、信号MUT2がハイレベルとなり、駆動回路DRV
がミュート状態に制御される。
【0072】このように、電源VCCが急激に変化した
場合や一定レベル以下に低下した場合には、コンパレー
タ107,500,501がハイレベルを出力する結
果、信号MUT2がハイレベルとなる。そして、ハイレ
ベルの信号MUT2を受けて図4に示す駆動回路DRV
をなす出力バッファ回路40,41が出力端子TA,T
Bにそれぞれロウレベルを出力し、ミュート状態とな
る。
【0073】ここで、電源VCCの電圧変化が一時的で
あり、コンパレータ107,500,501の出力信号
がハイレベルに変化しても短時間でロウレベルに回復す
る場合にはポップノイズはそもそも発生しない。そこで
このような場合には、図7においてローパスフィルタ5
03により論理和ゲート回路502の出力信号の通過が
阻止され、信号MUT2がロウレベルに維持される。従
って、必要以上に駆動回路をミュート状態に制御するこ
とがなくなり、回路動作が安定化する。このように、ロ
ーパスフィルタ503を設けることにより、不要な制御
動作が抑制され、電源VCCが一定時間以上にわたって
変化している状態にある場合や、電源VCCが一定電圧
(基準電圧VREF2)以下に低下した状態が一定時間
以上にわたって続いている場合にのみミュート状態の制
御が行われる。
【0074】次に、図8を参照して、ハイレベルの信号
MUT2を受けた場合の出力バッファ回路40,41の
ミュート動作を説明する。なお、説明の便宜上、駆動回
路DRVを構成するインバータ32の出力信号はロウレ
ベルに固定されているものとする。先ず、信号MUT2
(信号MUTに相当する信号)がロウレベルにある場
合、論理和ゲート回路400の出力信号S400がロウ
レベル、論理積ゲート回路402の出力信号S402が
ロウレベル、遅延回路403の出力信号S403がロウ
レベルにある。従って、この場合、PMOSトランジス
タ405がオン状態、NMOSトランジスタ406がオ
フ状態、NMOSトランジスタ407がオフ状態にあ
り、PMOSトランジスタ405により出力端子TAが
ハイレベルに駆動されている状態にある。
【0075】この状態から信号MUT2がハイレベルに
遷移すると、これを受けて論理和ゲート回路400の出
力信号S400がハイレベルになり、PMOSトランジ
スタ405がオフ状態となる。また、ハイレベルの信号
MUT2を受けて論理和ゲート回路401の出力信号が
ハイレベルになる。このとき、遅延回路403の出力信
号S403はその遅延時間分だけロウレベルを維持する
ため、これを入力するインバータ404の出力信号は、
遅延回路403の遅延時間分だけハイレベルを維持す
る。従って、論理積ゲート回路402の出力信号S40
2は、論理和ゲート回路401の出力信号がハイレベル
になると、これに応答してハイレベルとなり、NMOS
トランジスタ406がオン状態となって信号Va3がロ
ウレベルになる。
【0076】そして、遅延回路403の出力信号S40
3がハイレベルになると、これに応答してインバータ4
04の出力信号がロウレベルとなり、論理積ゲート回路
402の出力信号S402はロウレベルとなってNMO
Sトランジスタ406がオフ状態となる。また、NMO
Sトランジスタ406がオフ状態になるタイミングで、
ハイレベルの信号S403を受けてNMOSトランジス
タ407がオン状態となる。従って、信号MUT2がロ
ウレベルからハイレベルに遷移した場合、PMOSトラ
ンジスタ405がオフ状態に固定されると共に、NMO
Sトランジスタ406が一時的にオン状態となり、ロウ
レベルの信号V3aが出力端子TAに出力される。その
後NMOSトランジスタ407がオン状態となり、信号
V3aをロウレベルに維持する。出力バッファ回路41
も同様に動作して、ロウレベルの信号V3bが出力端子
TBに出力される。
【0077】このように、図4に示す駆動回路DRVを
なす出力バッファ回路40,41は、ハイレベルの信号
MUT2を受けて出力端子TA,TBにロウレベルを出
力する。このため、図1において、出力端子TA,TB
に接続されるインダクタLA,LBの一端側が強制的に
接地電圧(0V)に固定され、スピーカSPK側の一対
の入力端子間の電位差が0Vに固定される。また、電源
の遮断時に電源電圧が変化し、基準電圧VREFと入力
信号のバランスがくずれた場合、ポップノイズが発生す
るよりも早く駆動回路DRVが非活性化され、ミュート
状態となる。したがって、スピーカSPKは、電源が遮
断されると即座に駆動され得ない状態に制御され、ポッ
プノイズなどの異音を発生させることなくミュート状態
となる。
【0078】以上、この発明の一実施形態を説明した
が、この発明は、上述の実施の形態に限られるものでは
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、上述の実施の形態
では、単一電源(5V)で動作するものとし、基準電圧
VREFを電源VCCの2分の1に設定したが、これに
限定されることなく、接地電圧を中点電圧としする正電
源と負電源との2系統の電源供給を受けて動作するよう
に構成した場合にも本発明を適用することが可能であ
る。この場合、基準電圧VREFを接地電圧(0V)に
設定すればよい。
【0079】また、上述の実施の形態では、ノードQの
電圧と信号INAとがクロスしたとき、即ちノードQの
電圧と信号INAの電圧とが略等しくなったときにミュ
ート状態を解除するものとしたが、必要に応じて、ノー
ドQの電圧と信号INAとがクロスした後にミュート状
態を解除するものとしてもよい。さらに、NMOSトラ
ンジスタ407を備え、NMOSトランジスタ406を
一時的にオン状態に駆動した後、NMOSトランジスタ
407により出力端子をロウレベルに維持するものとし
たが、必要に応じてNMOSトランジスタ407を省
き、単にPMOSトランジスタ405とNMOSトラン
ジスタ406を相補的に導通制御するものとしてもよ
い。この場合、図4において、論理和ゲート回路401
の出力部を直接的にNMOSトランジスタ406のゲー
トに接続すればよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1の信号を反転入力端子に入力すると共に基準電
圧を非反転入力端子に入力して第2の信号を出力する反
転帰還型のオペアンプと、前記第2の信号をパルス信号
に変調する変調回路と、前記変調されたパルス信号を外
部に出力する駆動回路と、電源投入に応答して、前記基
準電圧が現れるべきノードの電圧を所定電圧に一時的に
設定する電圧設定回路と、前記ノードの電圧が前記第2
の信号の電圧と略等しくなったときにミュート状態を解
除するミュート状態制御回路とを備えたので、ミュート
状態を解除するまでの待ち時間を有効に短縮することが
でき、リレーなどの大型で高価な部品を用いることな
く、ポップノイズの発生を有効に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るD級増幅器の
構成および適用例を説明するための構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電圧設定回路
の構成を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るミュート状態
制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る変調回路と駆
動回路の構成を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るD級増幅器の
増幅動作を説明するための波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るD級増幅器の
ミュート制御動作(電源投入時)を説明するための波形
図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る電圧設定回路
の構成を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るD級増幅器の
ミュート制御動作(電源遮断時)を説明するための波形
図である。
【図9】 従来技術に係るD級増幅器の構成を説明する
ための図である。
【符号の説明】
SIG:信号源、CIN:コンデンサ、DAMP:D級
増幅器、RA1,RA2,RB1,RB2:抵抗、OP
A,OPB:オペアンプ、MOD:変調回路、DRV:
駆動回路、VSET、VSET2:電圧設定回路、MC
TL:ミュート状態制御回路、CREF:コンデンサ、
TI:入力端子、TA,TB:出力端子、LA,LB:
インダクタ、CA,CB:コンデンサ、SPK:スピー
カ、30:差動積分回路、31:コンパレータ、32,
33:インバータ、104:スイッチ、100〜10
5:抵抗、107:コンパレータ、108:セット・リ
セット型のフリップフロップ、200:コンパレータ、
201:セット・リセット型のフリップフロップ、20
2:論理積ゲート回路、203:スイッチ、400,4
01:論理和ゲート回路、402:論理積ゲート回路、
403:遅延回路、404:インバータ、405:PM
OSトランジスタ、406,407:NMOSトランジ
スタ、500,501:コンパレータ、502:セット
・リセット型のフリップフロップ、503:ローパスフ
ィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D020 AA01 5J091 AA02 AA27 AA66 CA48 FA18 HA10 HA17 HA25 HA29 HA33 KA01 KA04 KA11 KA17 KA36 KA42 KA53 KA62 MA15 5J500 AA02 AA27 AA66 AC48 AF18 AH10 AH17 AH25 AH29 AH33 AK01 AK04 AK11 AK17 AK36 AK42 AK53 AK62 AM15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入の際に一時的にミュート状態と
    なるように構成されたD級増幅器において、 外部から第1の信号を反転入力端子に入力すると共に基
    準電圧を非反転入力端子に入力し、前記基準電圧を振幅
    の中心とする第2の信号を出力する反転帰還型のオペア
    ンプと、 前記第2の信号をパルスの幅に反映させて前記第2の信
    号をパルス信号に変調する変調回路と、 前記変調回路により変調されたパルス信号を外部に出力
    する駆動回路と、 前記電源投入に応答して、前記基準電圧が現れるべきノ
    ードの電圧を該基準電圧とは異なる所定電圧に一時的に
    設定し、前記ノードの電圧を前記所定電圧から前記基準
    電圧に変化させる電圧設定回路と、 前記ノードの電圧が前記基準電圧に変化する過程におい
    て前記ノードの電圧と前記第2の信号の電圧とが略等し
    くなったときに前記ミュート状態を解除するミュート状
    態制御回路と、 を備えたことを特徴とするD級増幅器。
  2. 【請求項2】 前記電圧設定回路が、 前記電源と前記ノードとの間に電流経路が接続されたス
    イッチ回路と、 前記基準電圧が現れるべきノードの電圧と前記所定電圧
    とを比較し、前記ノードの電圧が前記所定電圧に到達し
    たことを検出するためのノード電圧検出用のコンパレー
    タと、 前記コンパレータの出力信号をセット端子に入力すると
    共に前記電源投入に応答して発生される所定の信号をリ
    セット端子に入力し、リセット状態にあるときに前記ス
    イッチ回路を閉状態に制御すると共にセット状態にある
    ときに前記スイッチ回路を開状態に制御するスイッチ制
    御用のセット・リセット型フリップフロップと、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載されたD級増
    幅器。
  3. 【請求項3】 前記ミュート状態制御回路が、 前記基準電圧が現れるべきノードの電圧と前記第2の信
    号の電圧とを比較し、前記第2の信号の電圧が前記ノー
    ドの電圧に略等しくなったことを検出するための信号電
    圧検出用のコンパレータと、 前記信号電圧検出用のコンパレータの出力信号をセット
    端子に入力すると共に前記スイッチ制御用のセット・リ
    セット型フリップフロップの出力信号をリセット端子に
    入力し、リセット状態にあるときに前記駆動回路を非活
    性状態に制御すると共にセット状態にあるときに前記駆
    動回路を活性状態に制御する駆動回路制御用のセット・
    リセット型フリップフロップと、 を備えたことを特徴とする請求項2に記載されたD級増
    幅器。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路が、 出力端子をハイレベルに駆動するためのPMOSトラン
    ジスタと、 前記出力端子をロウレベルに駆動するためのNMOSト
    ランジスタと、 駆動回路制御用のセット・リセット型フリップフロップ
    がリセット状態にある場合に前記PMOSトランジスタ
    を固定的にオフ状態とすると共に前記NMOSトランジ
    スタをオン状態とし、前記駆動回路制御用のセット・リ
    セット型フリップフロップがセット状態にある場合に前
    記変調回路の出力信号に応答して前記PMOSトランジ
    スタと前記NMOSトランジスタとを相補的にオン状態
    またはオフ状態とするゲート制御回路と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載されたD級増
    幅器。
  5. 【請求項5】 前記電源の電圧変動を検出する検出回路
    をさらに備え、 前記駆動回路が、 出力端子をハイレベルに駆動するためのPMOSトラン
    ジスタと、 前記出力端子をロウレベルに駆動するための第1のNM
    OSトランジスタと、 前記第1のNMOSトランジスタと並列接続され、前記
    出力端子をロウレベルに維持し得る限度において前記第
    1のNMOSトランジスタよりも電流駆動能力が小さく
    設定された第2のNMOSトランジスタと、 前記駆動回路制御用のセット・リセット型フリップフロ
    ップがセット状態にあり且つ前記検出回路が電圧の変動
    を検出していない場合に前記変調回路の出力信号に応答
    して前記PMOSトランジスタと前記NMOSトランジ
    スタとを相補的に導通状態を制御し、駆動回路制御用の
    セット・リセット型フリップフロップがリセット状態に
    変化した場合または前記検出回路により電圧の変動が検
    出された場合に前記PMOSトランジスタを固定的にオ
    フ状態とすると共に前記第1のNMOSトランジスタを
    一時的にオン状態とした後に前記第2のNMOSトラン
    ジスタを固定的にオン状態に制御するゲート制御回路
    と、 を備えて構成されたことを特徴とする請求項3に記載さ
    れたD級増幅器。
  6. 【請求項6】 前記反転帰還型のオペアンプの反転入力
    端子と出力端子との間に、前記電圧設定回路の出力信号
    に基づき開閉するスイッチを設けたことを特徴とする請
    求項1ないし5の何れか1項に記載されたD級増幅器。
  7. 【請求項7】 前記検出回路の出力信号から高域成分を
    除去するローパスフィルタをさらに備えたことを特徴と
    する請求項5に記載されたD級増幅器。
  8. 【請求項8】 外部から第1の信号を反転入力端子に入
    力すると共に基準電圧を非反転入力端子に入力し、前記
    基準電圧を振幅の中心とする第2の信号を出力する反転
    帰還型のオペアンプと、 前記第2の信号をパルスの幅に反映させて前記第2の信
    号をパルス信号に変調する変調回路と、 前記変調回路により変調されたパルス信号を入力し、一
    対の出力端子を介して前記パルス信号の相補信号を外部
    に出力すると共に、ミュート時には強制的に前記一対の
    出力端子を共にロウレベルまたはハイレベルに駆動する
    BTL型の駆動回路と、 を備えたことを特徴とするD級増幅器。
  9. 【請求項9】 前記駆動回路が、前記一対の出力端子の
    それぞれに対し、 前記出力端子をハイレベルに駆動するためのPMOSト
    ランジスタと、 前記出力端子をロウレベルに駆動するための第1のNM
    OSトランジスタと、 前記第1のNMOSトランジスタと並列接続され、前記
    出力端子をロウレベルに維持し得る限度において前記第
    1のNMOSトランジスタよりも電流駆動能力が小さく
    設定された第2のNMOSトランジスタと、 ミュート状態に設定するための所定の信号を受けて前記
    PMOSトランジスタを固定的にオフ状態とすると共に
    前記第1のNMOSトランジスタを一時的にオン状態と
    した後に前記第2のNMOSトランジスタを固定的にオ
    ン状態に制御するゲート制御回路と、 を備えて構成されたことを特徴とする請求項8に記載さ
    れたD級増幅器。
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