JP4187975B2 - オーディオ増幅回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオ増幅回路に関し、特に、オーディオ増幅回路の電源が投入又は切断されたときに生じる可聴雑音を除去又は少なくとも低減するオーディオ増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ増幅回路の電源を投入し、又は電源を切断したとき、可聴雑音が生じやすい。この雑音は、通常、ポッピング音(popping sound)として聞こえる。このような雑音は、除去又は少なくとも低減することが望ましい。
【0003】
電源がオン又はオフされる間の可聴雑音を除去する従来のオーディオ増幅回路を図4に示す。オーディオ増幅器1は、集積回路チップ2上に実装されており、入力端子3に供給された信号を増幅する。出力端子4は、外部コンデンサ6を介して負荷5に接続されている。外部コンデンサ6は、オーディオ増幅器1のDC分離を実現するために設けられている。
【0004】
雑音を除去するために、外部コンデンサ6と負荷5の間のノード7は、スイッチ8によって接地される。スイッチ8は、通常動作の間は開かれており、オーディオ増幅器1に電源が投入され、又は電源が切断される前に、スイッチ8は閉じられる。これにより、電源供給の切換により生じるオーディオ増幅器1における雑音信号は、スイッチ8を介して接地電位に接続され、したがって、負荷5に可聴雑音として供給されることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成では、集積回路チップ2の外部にスイッチ8を設けなくてはならず、このため様々な問題が生じていた。第1に、外部のスイッチ8により、追加的な部品が必要なため、回路サイズが大きくなってしまう。第2に、集積回路チップ2の電源供給に同期させて外部のスイッチ8を制御する必要があり、このため全体の回路設計が複雑となる。
【0006】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、外部スイッチを用いることなく、電源供給の切換時の可聴雑音を除去又は低減することができるオーディオ増幅回路を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るオーディオ増幅回路は、このオーディオ増幅回路の入力ノードと出力ノード間に直列接続された電圧利得増幅器及び電流利得増幅器と、このオーディオ増幅回路に電力を供給する電力供給線と、電力供給線を電流利得増幅器に選択的に接続する第1の切換手段と、電流利得増幅器の出力端子が接続された出力ノードから、第2の切換手段を介して、電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された外側フィードバックループと、電圧利得増幅器の出力端子と電流利得増幅器の入力端子との間に設けられた中間ノードから、第2の切換手段を介して、電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された内側フィードバックループと、電力供給の切換に応じて、第1及び第2の切換手段を制御する制御手段とを備える。第2の切換手段は、内側フィードバックループと外側フィードバックループを選択的に電圧利得増幅器の反転入力端子に接続する。そして、制御手段は、電力が供給されると、第1の切換手段を開き、電力供給線を電流利得増幅器から切り離し、第2の切換手段を切り換えて、内側フィードバックループを電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、電圧利得増幅器の出力を安定させるのに十分な遅延の後、第1の切換手段を閉じて、電力供給線を電流利得増幅器に接続し、第2の切換手段を切り換えて、外側フィードバックループを電圧利得増幅器の反転入力端子に接続する。
【0008】
このような構成により、電圧利得増幅器の出力が安定するのに十分な初期期間の間、電流利得増幅器には電力が供給されないので、このオーディオ増幅回路の出力ノードには、電圧利得増幅器の動作開始過渡雑音(settling transient)は出力されない。もちろん、この期間経過後、電流利得増幅器をオンに切り換える必要がある。このとき、電流利得増幅器を含まない内側フィードバックループが電圧利得増幅器に接続されているので、この処理は、電流利得増幅器を開ループ状態として実行される。この結果、電流利得増幅器の帯域は高くなり、過渡雑音は可聴レンジよりも高く、電流利得増幅器に電力を供給しても可聴雑音は生じない。仮に、電流利得増幅器が電圧利得増幅器とともに、フィードバックループ内にあったとすると、電圧利得増幅器の帯域は低くなり、電力の投入に時間がかかり、可聴雑音が発生する虞がある。これに続いて、外側フィードバックループを電圧利得増幅器に接続し、2つの増幅器を含むフィードバックループによる通常動作が行われる。
【0009】
また、本発明に係るオーディオ増幅回路は、無信号時レベル(quiescent level)の、すなわちこのオーディオ増幅回路にオーディ信号が入力されていないときの電圧を印加する無信号時電圧供給手段と、電圧利得増幅器の非反転入力端子をこのオーディオ増幅回路の入力ノード又は無信号時電圧供給手段のいずれかに選択的に接続する第3の切換手段とを備える。制御手段は、電力が供給されると、第1の切換手段を閉じる前に、第3の切換手段を切り換えて、無信号時電圧供給手段を電圧利得増幅器の非反転入力端子に接続し、第2の切換手段を切り換えて、内側フィードバックループを電圧利得増幅器に接続するのと同時に、又はこの後、第3の切換手段を切り換えて、入力ノードを電圧利得増幅器の非反転入力端子に接続する。
【0010】
これにより、電圧利得増幅器は、その非反転入力端子に無信号時レベルの電圧が印加されて安定し、これにより、その無信号時状態を安定させることを確実にする。続いて、電流利得増幅器がオンにされ、2つの増幅器を含む外側フィードバックループが電圧利得増幅器に接続されると、第3の切換手段を切り換え、入力ノードを電圧利得増幅器に接続し、通常の動作を行う。
【0011】
さらに、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、抵抗手段を介して、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時レベルの電圧にチャージする充電パスと、充電パスを選択的に開き又は閉じる第4の切換手段とを備える。制御手段は、電力が供給されると、第4の切換手段を閉じ、このオーディオ増幅回路の出力ノードが無信号時レベルの電圧にチャージされるのに十分な遅延の後、第4の切換手段を開く。
【0012】
充電パスは、電流利得増幅器に電力が供給される前に、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時レベルの電圧にプリチャージする。これにより、電流利得増幅器に電力を供給するとき、電流利得増幅器の入力端子及び出力端子は、いずれも無信号時レベルの電圧となっており、このため、電源の切換による可聴雑音の発生を抑制することができる。
【0013】
ここで、充電パスは、無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段に接続されており、この場合、制御手段は、電力が供給されると、第4の切換手段を開いて、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時電圧供給手段から切り離し、無信号時電圧供給手段の出力信号が動作レベルに達するのに十分な遅延の後、第4の切換手段を閉じる。
【0014】
これにより、無信号時電圧供給手段の出力が上昇して、このオーディオ増幅回路の出力ノードに可聴雑音を発生させることを防止することができる。
【0015】
また、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、電圧利得増幅器の出力端子と電流利得増幅器の入力端子間に直列に接続された第5の切換手段を備える。制御手段は、電力が供給されると、第5の切換手段を開き、電流利得増幅器を電圧利得増幅器から切り離し、電力が動作レベルに達するのに十分な遅延の後、第5の切換手段を閉じる。
【0016】
これにより、電力供給手段の出力が上昇する間、電圧利得増幅器からの信号のフィードスルーを防止することができる。このような信号は、電流利得増幅器に電力が供給されていなくても、電流利得増幅器を駆動し、出力ノードに可聴雑音を発生させる虞があるものである。
【0017】
また、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、電圧利得増幅器と電流利得増幅器間のフォワードパスに無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段と、無信号時電圧供給手段とフォワードパス間に直列接続された第6の切換手段とを備える。制御手段は、電力が供給されると、第6の切換手段を閉じて、無信号時電圧供給手段をフォワードパスに接続し、電圧利得増幅器の出力を安定させるのに十分な遅延の後、第6の切換手段を開く。
【0018】
これにより、電流利得増幅器の出力は、無信号時電圧供給手段から直接供給される無信号時レベルの電圧により駆動されるため、オーディオ増幅回路は、可聴雑音を生成することなく、その無信号時動作状態を安定させることができる。
【0019】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係るオーディオ増幅回路は、このオーディオ増幅回路の入力ノードと出力ノード間に直列接続された電圧利得増幅器及び電流利得増幅器と、このオーディオ増幅回路に電力を供給する電力供給線と、電力供給線を電流利得増幅器に選択的に接続する第1の切換手段と、電流利得増幅器の出力端子が接続された出力ノードから、第2の切換手段を介して、電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された外側フィードバックループと、電圧利得増幅器の出力端子と電流利得増幅器の入力端子との間に設けられた中間ノードから、第2の切換手段を介して、電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された内側フィードバックループと、電力供給の切換に応じて、第1及び第2の切換手段を制御する制御手段とを備える。第2の切換手段は、内側フィードバックループと外側フィードバックループを選択的に電圧利得増幅器の反転入力端子に接続する。そして、制御手段は、電力が切断されると、第2の切換手段を切り換えて、内側フィードバックループを電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、この後、第1の切換手段を開き、電力供給線を電流利得増幅器から切り離す。
【0020】
外側フィードバックループを電圧利得増幅器から切り離すことにより、電流利得増幅器は、電力供給線が切り離されるときに、開ループ状態となる。この結果、電流利得増幅器への電力を切断しても、電流利得増幅器の帯域は高くなり、過渡雑音は可聴レンジよりも高くなる。このとき、仮に、電流利得増幅器が電圧利得増幅器とともに、フィードバックループ内にあったとすると、電圧利得増幅器の帯域は低くなり、電力の切断に時間がかかり、可聴雑音が発生する虞がある。
【0021】
さらに、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段と、電圧利得増幅器の非反転入力端子をこのオーディオ増幅回路の入力ノード又は無信号時電圧供給手段のいずれかに選択的に接続する第3の切換手段とを備える。制御手段は、電力が切断されると、第2の切換手段を切り換えて、内側フィードバックループを電圧利得増幅器に接続する前又は同時に、第3の切換手段を切り換えて、無信号時電圧供給手段を電圧利得増幅器の非反転入力端子に接続する。
【0022】
これにより、電力切断時に、このオーディオ増幅回路にオーディオ信号が入力されることがなくなる。パワーレベルが低下しているときに、オーディオ信号が入力されると可聴雑音が発生する虞がある。
【0023】
さらに、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時レベルの電圧に維持する充電パスと、充電パスを選択的に開き又は閉じる第4の切換手段とを備える。制御手段は、電力が切断されると、第1の切換手段を開く前に、第4の切換手段を閉じる。
【0024】
充電パスは、電力供給線が電流利得増幅器から切り離されたとき、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時レベルの電圧に維持する。これにより、電源が切断されたときに可聴雑音が生じることを防止できる。
【0025】
好ましくは、充電パスは、無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段に接続されており、制御手段は、電力が切断されると、第1の切換手段を開いた後、第4の切換手段を開き、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時電圧供給手段から切り離す。
【0026】
これにより、無信号時電圧供給手段の出力が低下し、このオーディオ増幅回路の出力ノードにおいて可聴雑音が発生することを防止できる。
【0027】
また、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、電圧利得増幅器と電流利得増幅器間に直列に接続された第5の切換手段を備える。制御手段は、電力が切断されると、第1の切換手段を開いた後に、第5の切換手段を開き、電流利得増幅器を電圧利得増幅器から切り離す。
【0028】
これにより、電力供給手段の出力が低下する間、電圧利得増幅器からの信号のフィードスルーを防止することができる。このような信号は、電流利得増幅器に電力が供給されていなくても、電流利得増幅器を駆動し、出力ノードに可聴雑音を発生させる虞があるものである。
【0029】
さらに、本発明に係るオーディオ増幅回路は、好ましくは、電圧利得増幅器と電流利得増幅器間のフォワードパスに無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段と、無信号時電圧供給手段とフォワードパス間に直列接続された第6の切換手段とを備える。制御手段は、電力が切断されると、第6の切換手段を閉じて、無信号時電圧供給手段をフォワードパスに接続する。
【0030】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係るオーディオ増幅回路は、第2の実施の形態として、このオーディオ増幅回路の入力ノードと出力ノード間に設けられた増幅回路と、このオーディオ増幅回路に電力を供給する電力供給線と、抵抗手段を介して、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時レベルの電圧にチャージする充電パスと、充電パスを選択的に開き又は閉じる充電パス切換手段と、電力供給線を増幅回路の出力段に選択的に接続する電力供給切換手段と、充電パス切換手段及び電力供給切換手段を制御する制御手段とを備える。制御手段は、電力が供給されると、電力供給切換手段を開き、増幅回路の出力段を電力供給線から切り離し、充電パス切換手段を閉じ、出力ノードが無信号時レベルの電圧にチャージされるのに十分な遅延の後、充電パス切換手段を開き、電力供給切換手段を閉じて、電力供給線を増幅回路の出力段に接続する。
【0031】
充電パスは、このオーディオ増幅回路の出力ノードを無信号時レベルの電圧にプリチャージする。このプリチャージの間、増幅回路の出力段は、電力供給線から切り離されているので、効果的にオフの状態となる。電力供給線が増幅回路の出力段に接続されるとき、出力ノードは、既に無信号時レベルの電圧にチャージされているので、雑音の発生が抑制される。
【0032】
電力供給切換手段は、出力段の前段の全ての素子を含むオーディオ増幅回路全体に電力供給線を選択的に接続するものであってもよいが、好ましくは、電力供給線に電力が供給されると、直ちにオーディオ増幅回路の残りの部分に電力が供給するものであることが望ましい。これにより、オーディオ増幅回路の残りの部分は、出力段に電力が供給される前に、その無信号時動作状態を安定させることができる。
【0033】
ここで、本発明の2つの実施の形態のいずれにおいても、電流利得増幅器は、その入力端子と出力端子間に固有のDCオフセットを有していないことが望ましい。これにより、電流利得増幅器に電力が供給されたとき、出力電圧に可聴雑音の原因となる段差が生じることはない。
【0034】
本発明の2つの実施の形態は、後述する実施の形態の通り、組み合わせて実現することもできる。また、これら2つの実施の形態の様々な特徴を自由に組み合わせてもよい。
【0035】
上述のオーディオ増幅回路の2つの実施の形態は、いずれも電源の切換時における可聴雑音の発生を抑制する。
【0036】
また、上述したオーディオ増幅回路の2つの実施の形態は、単一の集積回路(integrated circuit:IC)チップ上に実現してもよい。これにより、ICチップの外部に更なる回路を設けることなく、電源供給の切換時における可聴雑音を抑制できるオーディオ増幅回路を組み込んだICチップを実現することができる。これにより、ICチップをより大きな回路に組み込んだとき、更なる雑音抑制技術を採用する必要がなくなるため、回路サイズを小型化できる。
【0037】
本発明に係るオーディオ増幅回路は、オーディオ信号を増幅する必要のある如何なる装置において使用してもよい。例えば、本発明に係るオーディオ増幅回路は、オーディオビジュアルスイッチにおいて使用してもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るオーディオ増幅回路について、図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
本発明を適用したオーディオ増幅回路の実施の形態を図1に示す。このオーディオ増幅回路は、集積回路(integrated circuit:以下、ICという。)チップ10上に形成されている。このオーディオ増幅回路は、ICチップ10の入力端子9を介して入力ノード11に供給されたオーディオ信号を増幅し、増幅されたオーディオ信号を出力ノード12からICチップ10の出力端子13を介して出力する。出力端子13は、DC分離のために設けられた外部コンデンサ14を介して負荷15に接続されている。負荷15は、ラウドスピーカであってもよく、更なるオーディオ回路であってもよく、オーディオ増幅回路とラウドスピーカの間に接続される機器であってもよい。例えば、ICチップ10及び外部コンデンサ14は、ラウドスピーカが接続された負荷15を有するオーディオビジュアルスイッチ(audio-visual switch)の一部であってもよい。
【0040】
入力オーディオ信号を増幅するために、オーディオ増幅回路は、入力ノード11と出力ノード12間のフォワードパス34において直列に接続された電圧利得増幅器16と、電流利得増幅器17とを備える。
【0041】
電力供給線18には、電力供給端子19を介して電力が供給されている。電力供給線18は、オーディオ増幅回路内の様々な素子に接続されており、周知の方法で各素子に電力を供給している。
【0042】
電圧利得増幅器16及び電流利得増幅器17の周囲には、出力ノード12から電圧利得増幅器16の反転入力端子21に接続された外側フィードバックループ(outer feedback loop)20が設けられている。外側フィードバックループ20は、オーディオ増幅回路がオーディオ信号を増幅する通常動作における周知の負帰還回路として機能する。
【0043】
上述したオーディオ増幅回路の素子は、従来のオーディオ増幅回路と同様のものである。ここで、本発明を適用したオーディオ増幅回路は、電源供給が切り換えられたときに生じる雑音を除去するために、以下に説明するような素子を備える。
【0044】
すなわち、このオーディオ増幅回路は、電力供給線18の電圧から、オーディオ増幅回路にオーディオ信号が供給されていないときの電圧、すなわち無信号時電圧(quiescent voltage)V q を引き出す無信号時電圧供給回路(quiescent voltage supply circuit)22を備える。無信号時電圧供給回路22と出力ノード12との間には、抵抗器26を含む充電パス(charging path)25が設けられており、充電パス25は、抵抗器26を介して、出力ノード12に無信号時電圧Vqを印加する。
【0045】
さらに、このオーディオ増幅回路は、電圧利得増幅器16に接続された内側フィードバックループ(inner feedback loop)23を備える。内側フィードバックループ23は、電圧利得増幅器16と電流利得増幅器17間の中間ノード24から、電圧利得増幅器16の反転入力端子21に接続されており、したがって、電流利得増幅器17は、内側フィードバックループ23の外側に位置する。
【0046】
さらに、オーディオ増幅回路は、以下のような複数のスイッチを有する。
【0047】
まず、電力供給線18と電流利得増幅器17との間には、電流利得増幅器17への電力供給を制御するための1対の第1のスイッチ27が設けられている。第2の切換スイッチ28は、外側フィードバックループ20又は内側フィードバックループ23を電圧利得増幅器16の反転入力端子21に選択的に接続する。第3の切換スイッチ29は、無信号時電圧供給回路22又は入力ノード11を電圧利得増幅器16の非反転入力端子33に選択的に接続する。第4のスイッチ30は、充電パス25を選択的に閉じ、又は開く。
【0048】
第5のスイッチ31は、電圧利得増幅器16と電流利得増幅器17との間に設けられて おり、これらの2つの増幅器16、17間のフォワードパス34を選択的に閉じ、又は開く。この第5のスイッチ31は、図1に示すように、電圧利得増幅器16の出力端子と中間ノード24間に接続されており、すなわち、第5のスイッチ31は、内側フィードバックループ23内に設けられている。なお、第5のスイッチ31を中間ノード24の後段に設け、すなわち、内側フィードバックループ23の外に設けてもよい。
【0049】
第6のスイッチ32は、無信号時電圧供給回路22と、電圧利得増幅器16と電流利得増幅器17間のフォワードパス34とを接続する接続線35の途中に設けられており、フォワードパス34に無信号時電圧V q を選択的に印加する。
【0050】
これらの第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32は、単にICチップ10上のトランジスタによって実現してもよい。あるいは、これらの第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32は、必要な切換機能を実行できる如何なる回路で置換してもよい。
【0051】
さらに、ICチップ10は、パワーオンリセット回路(power-on-reset circuit)36と、タイミング発生回路37とを備え、これらの2つの回路は、連携して第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を制御する制御回路として機能する。詳しくは、パワーオンリセット回路36は、電力供給線18に電力が供給されると、オーディオ増幅回路の他の回路素子が動作する前に、第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を初期状態にリセットする。さらに、タイミング発生回路37は、電力供給線18に電力が供給され又は切断された後の所定のタイミングで第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32の状態を切り換える切換制御信号を生成する。この切換制御信号は、電力供給線18に電力が供給され又は切断される前にICチップ10の制御端子53に供給される制御信号に応じて、所定のタイミングで生成してもよい。このタイミングは如何なる方法でも生成してよく、例えば、コンデンサをチャージするためのラダー抵抗器(resistance ladder)のノードから信号を取り出すことにより生成してもよい。
【0052】
他の実施の形態として、タイミング発生回路37に代えて、ICチップ10の端子に接続され、ICチップ10の外部に設けられたマイクロプロセッサから制御端子53に供給される一連のタイミング信号を受け取り、このタイミング信号に応じて、適切なタイミングで第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を制御する論理インタフェース回路を設けてもよい。
【0053】
更なる他の実施の形態として、タイミング発生回路37は、制御端子53に供給される信号ではなく、電力供給線18上の電力レベルに応じ、電力供給線18に電力が供給されたときに、適切なタイミングで制御信号を生成するようにしてもよい。電力の切断前の適切なタイミングで制御信号を生成するために、タイミング発生回路37は、電力供給線18における電圧レベルの初期低下に応答するプリトリガ(pre-trigger)を有する。この場合、電力供給線18における電圧レベルは、電力が完全に切断される前に第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を正しく動作させるために、十分に低い、制御された減衰率を有する必要がある。
【0054】
具体的には、ICチップ10に電力が供給されると、第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32は以下のように制御される。
【0055】
電力供給線18に電力が供給されると、パワーオンリセット回路36は、第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を次のように初期化する。第1のスイッチ27は開かれ、第2の切換スイッチ28は、内側フィードバックループ23を電圧利得増幅器16の反転入力端子21に接続し、第3の切換スイッチ29は、無信号時電圧Vqを電圧利得増幅器16の非反転入力端子33に印加し、第4のスイッチ30は開かれ、第5のスイッチ31は開かれ、第6のスイッチ32は閉じられる。
【0056】
初期的に第1のスイッチ27を開くことにより、電流利得増幅器17への電力の供給を遅延させるとともに、電圧利得増幅器16を安定した無信号時状態とすることができる。
【0057】
第5のスイッチ31を開くことにより、電圧利得増幅器16の出力端子を電流利得増幅器17から切り離すことができ、これにより、電力が動作レベルに上昇するまでの間、電圧利得増幅器16において生じる信号のフィードスルーを防止することができる。このような信号は、電流利得増幅器17に電力が供給されていなくても、電流利得増幅器17の出力端子に可聴雑音を生成させる虞のあるものである。第5のスイッチ31は、このような雑音の発生を防止する。電力供給に続いて、タイミング発生回路37は、第5のスイッチ31を閉じ、これにより、電圧利得増幅器16の出力端子は、電流利得増幅器17の入力端子に接続される。
【0058】
第2の切換スイッチ28の初期設定により、電圧利得増幅器16は、内側フィードバックループ23により、その無信号時動作を安定させることができる。
【0059】
第3の切換スイッチ29の初期設定により、第3の切換スイッチ29が無信号時電圧供給回路22に接続されている(switching arrangement)間、無信号時電圧Vqが電圧利得増幅器16の非反転入力端子33に印加される。これにより、電圧利得増幅器16は、入力ノード11に供給されるオーディオ信号の影響を受けることなく、自らの動作を安定させることができる。
【0060】
第6のスイッチ32を初期的に閉じることにより、無信号時電圧供給回路22からの無信号時電圧Vqを電圧利得増幅器16の出力端子に直接印加することができる。このように、電圧利得増幅器16が安定化動作を行う間、電圧利得増幅器16を無信号時動作状態とする2つの要因(influence)が存在する。第1の要因は、内側フィードバックループ23を介して供給されるフィードバック信号である。第2の要因は、第6のスイッチ32を介して電圧利得増幅器16の出力端子に直接印加される無信号時電圧Vqであり、この無信号時電圧Vqは、フォワードパス34を効果的にプリチャージし、電圧利得増幅器16の出力電圧を無信号時レベルの電圧にする。
【0061】
充電パス25は、電流利得増幅器17を電源に接続する前に、出力ノード12を無信号時電圧Vqにするために設けられている。なお、第4のスイッチ30を初期的に開き、出力ノード12を無信号時電圧供給回路22から切り離すことにより、無信号時電圧供給回路22の出力をその動作レベルに高めるとともに、出力ノード12における雑音の発生が防止される。すなわち、無信号時電圧供給回路22の出力レベルが動作レベルに達するまでの十分な遅延の後、タイミング発生回路37は、第4のスイッチ30を閉じる。これにより、出力ノード12の電位は、無信号時電圧供給回路22から充電パス25を介して無信号時電圧Vqとなる。このチャージは、外部コンデンサ14の容量に対して十分に大きな抵抗値を有する抵抗器26を介して行われるので、出力ノード12における充電の過渡現象(charging transient)は、可聴レンジ以下となる。したがって、出力ノード12をチャージしても可聴雑音は生じない。出力ノード12をチャージするのに十分な遅延の後、タイミング発生回路37は、第4のスイッチ30を開く。
【0062】
上述のように、外部コンデンサ14は、オーディオ増幅回路を負荷15からDC分離するために設けられている。したがって、電源が、正負の同じ電圧を発生するデュアル電源(dual supply)であり、出力ノード12の無信号時電圧V q が接地電位である場合、DC分離は必要でないので、原理的には、外部コンデンサ14は設けなくてもよい。この場合、出力ノード12は、既に接地電位である無信号時電圧V q であるので、充電パス25も設けなくてもよい。なお、電源が投入されたときに、出力ノード12が期待される無信号時レベルの電圧にない場合には、出力ノード12をプリチャージするために、充電パス25を設けた方がよい。
【0063】
以上の処理に続いて、タイミング発生回路37は、第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を以下のように制御する。
【0064】
電圧利得増幅器16がその無信号時動作状態を安定させるのに十分な時間が経過すると、電圧利得増幅器16の出力信号は、内側フィードバックループ23の負帰還により無信号時電圧V q に維持されているので、第6のスイッチ32が開かれる。
【0065】
第6のスイッチ32を開くのと同時に、又はその後に(すなわち、電圧利得増幅器16の動作が安定し、好ましくは、出力ノード12が無信号時レベルの電圧にチャージされた後に)、第1のスイッチ27が閉じられ、これにより、電力供給線18が電流利得増幅器17に接続される。この時点までは、電流利得増幅器17の入力端子は、電圧利得増幅器16及び内側フィードバックループ23の負帰還により、無信号時レベルの電圧とされている。同様に、電流利得増幅器17の出力端子は、出力ノード12のチャージにより、無信号時レベルの電圧とされている。
【0066】
このように、電流利得増幅器17の入力端子及び出力端子が無信号時レベルの電圧とされているので、電力供給線18を電流利得増幅器17に接続しても、雑音が生じることなく、電流利得増幅器17の素子がオンとなる。このように、電流利得増幅器17の入力端子及び出力端子が無信号時レベルの電圧となるまで、電流利得増幅器17への電力の供給を遅延させることにより、正の電源と負の電源の立上がり(rise transient)に不一致があっても、この不一致により電流利得増幅器17内で生じる可能性がある雑音の発生を防止することができる。なお、第1のスイッチ27を閉じることにより、短時間の切換過渡雑音が発生するが、この雑音は可聴レンジよりも上にある。
【0067】
電流利得増幅器17がオンにされるとき、第2の切換スイッチ28の初期設定により、電流利得増幅器17には負帰還がかかっていないので、電流利得増幅器17を高速にオンとすることができる。すなわち、電流利得増幅器17の帯域は高く、電流利得増幅器17を素早くオン状態にすることができる。仮に、電圧利得増幅器16及び電流利得増幅器17に接続された外側フィードバックループ20を閉じた状態で電流利得増幅器17をオンに切り換えたとすると、電圧利得増幅器16の帯域は低く、本質的には電圧利得増幅器16内の固有の容量をチャージするために遅延が生じるので、電流利得増幅器17をオン状態にするまでに時間がかかり、このために、出力ノード12に可聴雑音が生じる。
【0068】
電流利得増幅器17が一旦オンになると、オーディオ増幅回路を通常動作させるために、電流利得増幅器17に電圧利得増幅器16とともに負帰還をかける必要がある。このため、第1のスイッチ27を閉じた後に、第2の切換スイッチ28を切り換えて、外側フィードバックループ20を電圧利得増幅器16に接続する。これと同時に、又はこの後、第3の切換スイッチ29を切り換えて、入力ノード11を電圧利得増幅器16に接続する。第2の切換スイッチ28及び第3の切換スイッチ29の切換により出力に急峻な過渡現象が生じるが、この雑音は、可聴レンジよりも高い。ICチップ10に電力が供給されたときの切換サイクルはこれで終了し、オーディオ増幅回路は、入力ノード11に供給されるオーディオ信号を増幅する通常動作を行える状態となる。
【0069】
ICチップ10への電力供給が切断されると、タイミング発生回路37は、以下に説明するように、電源投入時と逆の順序で第1のスイッチ27〜第6のスイッチ32を切り換える。
【0070】
まず、第3の切換スイッチ29を切り換えて、無信号時電圧供給回路22からの無信号時電圧Vqを電圧利得増幅器16の非反転入力端子33に印加する。これにより、電圧利得増幅器16及びオーディオ増幅回路内の他の素子が入力ノード11から切り離され、これにより、入力オーディオ信号によって、電力レベルの円滑な低下が妨げられることはない。この入力ノード11の切り離しを行わないと、入力オーディオ信号によって、可聴雑音が生じることがある。
【0071】
第3の切換スイッチ29の切換と同時に、又はこの後、第2の切換スイッチ28を切り換えて、内側フィードバックループ23を電圧利得増幅器16の反転入力端子21に接続する。これにより、外側フィードバックループ20が切断され、電流利得増幅器17が開ループ状態となる。このとき、第4のスイッチ30を閉じ、これにより、電流利得増幅器17を無信号時レベルの電圧に維持する。また、内側フィードバックループ23の負帰還により、電圧利得増幅器16は、電流利得増幅器17の入力端子のレベルを無信号時レベルの電圧に維持する。
【0072】
次に、第1のスイッチ27を開き、電力供給線18を電流利得増幅器17から切り離す。電流利得増幅器17の入力端子及び出力端子は、無信号時レベルの電圧に維持されているので、電流利得増幅器17の素子は、雑音を発生させることなく、オフに切り換えられる。電流利得増幅器17は、電圧利得増幅器16に接続された内側フィードバックループ23の外に位置し、開ループ状態となっているので、電流利得増幅器17の帯域は高くなっており、オフへの切換を高速に行うことができる。換言すれば、電流利得増幅器17のオフへの切換は、電圧利得増幅器16の帯域の低さの影響を受けない。電圧利得増幅器16の帯域は、その固有の容量により低く、この影響を受けた場合、電流利得増幅器17をオフに切り換えるまでに時間がかかり、このため可聴雑音が生じる虞がある。
【0073】
次に、第4のスイッチ30を開き、出力ノード12を無信号時電圧供給回路22から切り離す。これにより、電力の切断の後、無信号時電圧Vqが通常の動作レベルから落ちても、出力ノード12において可聴雑音は生じない。
【0074】
最後に、第6のスイッチ32を閉じて、電圧利得増幅器16と電流利得増幅器17間のフォワードパス34を無信号時電圧供給回路22に接続し、続いて、第5のスイッチ31を開いて、電圧利得増幅器16から電流利得増幅器17を切り離す。この状態において、ICチップ10の電力が切断される。第5のスイッチ31が開いているため、電圧利得増幅器16の出力に生じる如何なる信号も、電流利得増幅器17に供給されることはない。仮に、このような信号が電流利得増幅器17に供給されると、電流利得増幅器17がオフ状態であっても、出力ノード12から可聴雑音が出力される虞がある。
【0075】
図2は、電流利得増幅器17の具体的な回路構成を示す回路図である。この実施の形態では、電流利得増幅器17は、同じトランジスタ構成で実現されているが、pnpトランジスタとnpnトランジスタとの異なるトランジスタで実現される正電流源(positive current leg)と負電流源(negative current leg)とを有する。図2では、各電流源の対応する素子に同一の符号を付し、正電流源にはp、負電流源にはnを符号に付加している。各電流源の構成は以下の通りである。
【0076】
電流利得増幅器17の入力端子38は、入力トランジスタ39のベースに接続されており、入力トランジスタ39のエミッタは、定電流源40に接続されている。入力トランジスタ39のエミッタは、出力トランジスタ41のベースにも接続されている。出力トランジスタ41は、入力トランジスタ39とは逆の種類のトランジスタであり、そのエミッタは、電流利得増幅器17の出力端子42に接続されている。電流利得増幅器17は、出力端子42に正電流を流す正電流源の出力トランジスタ41pと、出力端子42に負電流を流す負電流源の出力トランジスタ41nとにより、入力端子38に供給された電流を増幅する。
【0077】
なお、npnトランジスタとpnpトランジスタの不一致、すなわち、入力トランジスタ39と出力トランジスタ41のベースエミッタ接合による電圧降下の不一致により、出力端子42と入力端子38の間には、避けられない僅かなDCオフセットが生じる。これにより、電流利得増幅器17に電源が投入されたとき、その出力端子42には好ましくない過渡段差(transient step)が生じ、これにより、小さな可聴雑音が発生する。
【0078】
このような可聴雑音の源を排除するために、電流利得増幅器17を、入力端子と出力端子間にDCオフセットが生じない電流利得増幅器、例えば図3に示すような他の電流利得増幅器43で構成してもよい。他の電流利得増幅器43も、同じトランジスタ構成で実現されているが、pnpトランジスタとnpnトランジスタとの異なるトランジスタで実現される2つの電流源を有する。図3においては、各電流源の対応する素子には同一の符号を付し、正電流源にはp、負電流源にはnを符号に付加している。各電流源の構成は以下の通りである。
【0079】
図3に示すように、他の電流利得増幅器43の入力端子44は、入力トランジスタ45のベースに接続されており、入力トランジスタ45のエミッタは、定電流源40に接続されている。さらに、この構成においても、入力トランジスタ45は、出力トランジスタ47のベースを駆動し、出力トランジスタ47のエミッタは、出力端子48に接続されている。なお、入力トランジスタ45は、出力トランジスタ47を直接的には駆動していない。これに代えて、入力トランジスタ45のコレクタに流れる電流のミラー電流を、入力トランジスタ45のコレクタ−エミッタに平行なパラレルパス50を介して流すカレントミラー49を用いている。
【0080】
パラレルパス50は、直列にダイオード接続された2つの整合トランジスタ51、52を備える。出力トランジスタ47のベースは、第2の整合トランジスタ52のベースに接続されている。第1の整合トランジスタ51は、入力トランジスタ45と同じ種類のトランジスタであり、第2の整合トランジスタ52は、出力トランジスタ47と同じ種類のトランジスタである。したがって、入力トランジスタ45と第1の整合トランジスタ51のベース−エミッタ接合による電圧降下は等しい。同様に、出力トランジスタ47と第2の整合トランジスタ52のベース−エミッタ接合による電圧降下も等しい。この結果、他の電流利得増幅器43の入力端子44と出力端子48の間にはDCオフセットは生じない。
【0081】
ICチップ10は、図2及び図3に示す電流利得増幅器17、43と同様に、バイポーラ技術を用いて実現することができる。また、ICチップ10は、電界効果トランジスタ技術によっても実現することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るオーディオ増幅回路は、このオーディオ増幅回路の入力ノードと出力ノード間に直列接続された電圧利得増幅器及び電流利得増幅器と、このオーディオ増幅回路に電力を供給する電力供給線と、電力供給線を電流利得増幅器に選択的に接続する第1の切換手段と、電流利得増幅器の出力端子が接続された出力ノードから、第2の切換手段を介して、電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された外側フィードバックループと、電流利得増幅器の出力端子と電流利得増幅器の入力端子との間に設けられた中間ノードから、第2の切換手段を介して、電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された内側フィードバックループと、電力供給の切換に応じて、第1及び第2切換手段を制御する制御手段とを備える。第2の切換手段は、内側フィードバックループと外側フィードバック ループを選択的に電圧利得増幅器の反転入力端子に接続する。制御手段は、電力が供給されると、第1の切換手段を開き、電力供給線を電流利得増幅器から切り離し、第2の切換手段を切り換えて、内側フィードバックループを電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、電圧利得増幅器の出力を安定させるのに十分な遅延の後、第1の切換手段を閉じて、電力供給線を電流利得増幅器に接続し、第2の切換手段を切り換えて、外側フィードバックループを電圧利得増幅器の反転入力端子に接続する。これにより、外部スイッチを用いることなく、電源供給の切換時の可聴雑音を除去又は低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したオーディオ増幅回路の構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示すオーディオ増幅回路における電流利得増幅器の具体的な構成を示す回路図である。
【図3】 DCオフセットが無い他の電流利得増幅器の具体的な構成を示す回路図である。
【図4】 電源切換時の雑音を消去するための外部スイッチを備える従来のオーディオ増幅回路の回路図である。
【符号の説明】
10 ICチップ、11 入力ノード、12 出力ノード、13 出力端子、14 外部コンデンサ、15 負荷、16 電圧利得増幅器、17 電流利得増幅器、18 電力供給線、19 電力供給端子、20 外側フィードバックループ、21 反転入力端子、22 無信号時電圧供給回路、23 内側フィードバックループ、24 ノード、25 充電パス、26 抵抗器、27 第1のスイッチ、28 第2の切換スイッチ、29 第3の切換スイッチ、30 第4のスイッチ、31 第5のスイッチ、32 第6のスイッチ、33 非反転入力端子
Claims (13)
- オーディオ信号を増幅するオーディオ増幅回路において、
当該オーディオ増幅回路の入力ノードと出力ノード間に直列接続された電圧利得増幅器及び電流利得増幅器と、
当該オーディオ増幅回路に電力を供給する電力供給線と、
上記電力供給線を上記電流利得増幅器に選択的に接続する第1の切換手段と、
上記電流利得増幅器の出力端子が接続された上記出力ノードから、第2の切換手段を介して、上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された外側フィードバックループと、
上記電圧利得増幅器の出力端子と上記電流利得増幅器の入力端子との間に設けられた中間ノードから、上記第2の切換手段を介して、上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された内側フィードバックループと、
電力供給の切換に応じて、上記第1及び第2の切換手段を制御する制御手段とを備え、
上記第2の切換手段は、上記内側フィードバックループと上記外側フィードバックループを選択的に上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、
上記制御手段は、電力が供給されると、
上記第1の切換手段を開き、上記電力供給線を上記電流利得増幅器から切り離し、
上記第2の切換手段を切り換えて、上記内側フィードバックループを上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、該電圧利得増幅器の出力を安定させるのに十分な遅延の後、上記第1の切換手段を閉じて、上記電力供給線を上記電流利得増幅器に接続し、
上記第2の切換手段を切り換えて、上記外側フィードバックループを上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続することを特徴とするオーディオ増幅回路。 - 無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段と、
上記電圧利得増幅器の非反転入力端子を上記入力ノード又は上記無信号時電圧供給手段のいずれかに選択的に接続する第3の切換手段とを更に備え、
上記制御手段は、電力が供給されると、
上記第1の切換手段を閉じる前に、上記第3の切換手段を切り換えて、上記無信号時電圧供給手段を上記電圧利得増幅器の非反転入力端子に接続し、
上記第2の切換手段を切り換えて、上記内側フィードバックループを上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続するのと同時に、又はこの後に、上記第3の切換手段を切り換えて、上記入力ノードを上記電圧利得増幅器の非反転入力端子に接続することを特徴とする請求項1記載のオーディオ増幅回路。 - 抵抗手段を介して、上記出力ノードを無信号時レベルの電圧にチャージする充電パスと、
上記充電パスを選択的に開き又は閉じる第4の切換手段とを更に備え、
上記制御手段は、電力が供給されると、
上記第4の切換手段を閉じ、上記出力ノードが無信号時レベルの電圧にチャージされるのに十分な遅延の後、該第4の切換手段を開くことを特徴とする請求項1又は2記載のオーディオ増幅回路。 - 上記充電パスは、上記無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段に接続されており、
上記制御手段は、電力が供給されると、
上記第4の切換手段を開いて、上記出力ノードを上記無信号時電圧供給手段から切り離し、
上記無信号時電圧供給手段の出力信号が動作レベルに達するのに十分な遅延の後、上記第4の切換手段を閉じることを特徴とする請求項3記載のオーディオ増幅回路。 - 上記出力ノードには、外部コンデンサが接続されており、上記抵抗手段は、該外部コンデンサの容量に対して、該出力ノードの充電過渡雑音を可聴レンジよりも低くするのに十分な高い抵抗値を有することを特徴とする請求項3又は4記載のオーディオ増幅回路。
- 上記電圧利得増幅器の出力端子と上記電流利得増幅器の入力端子間に直列に接続された第5の切換手段を更に備え、
上記制御手段は、電力が供給されると、
上記第5の切換手段を開き、上記電流利得増幅器を上記電圧利得増幅器から切り離し、該電力が動作レベルに達するのに十分な遅延の後、該第5の切換手段を閉じることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のオーディオ増幅回路。 - 上記電圧利得増幅器と上記電流利得増幅器間のフォワードパスに無信号時レベルの電圧を印加する上記無信号時電圧供給手段と、
上記無信号時電圧供給手段と上記フォワードパス間に直列接続された第6の切換手段とを更に備え、
上記制御手段は、電力が供給されると、
上記第6の切換手段を閉じて、上記無信号時電圧供給手段を上記フォワードパスに接続し、上記電圧利得増幅器の出力を安定させるのに十分な遅延の後、該第6の切換手段を開くことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のオーディオ増幅回路。 - オーディオ信号を増幅するオーディオ増幅回路において、
当該オーディオ増幅回路の入力ノードと出力ノード間に直列接続された電圧利得増幅器及び電流利得増幅器と、
当該オーディオ増幅回路に電力を供給する電力供給線と、
上記電力供給線を上記電流利得増幅器に選択的に接続する第1の切換手段と、
上記電流利得増幅器の出力端子が接続された上記出力ノードから、第2の切換手段を介して、上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された外側フィードバックループと、
上記電圧利得増幅器の出力端子と上記電流利得増幅器の入力端子との間に設けられた中間ノードから、上記第2の切換手段を介して、上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続された内側フィードバックループと、
電力供給の切換に応じて、上記第1及び第2の切換手段を制御する制御手段とを備え、
上記第2の切換手段は、上記内側フィードバックループと上記外側フィードバックループを選択的に上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、
上記制御手段は、電力が切断されると、
上記第2の切換手段を切り換えて、上記内側フィードバックループを上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続し、この後、上記第1の切換手段を開き、上記電力供給線を上記電流利得増幅器から切り離すことを特徴とするオーディオ増幅回路。 - 無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段と、
上記電圧利得増幅器の非反転入力端子を上記入力ノード又は上記無信号時電圧供給手段のいずれかに選択的に接続する第3の切換手段とを更に備え、
上記制御手段は、電力が切断されると、
上記第2の切換手段を切り換えて、上記内側フィードバックループを上記電圧利得増幅器の反転入力端子に接続する前又はこれと同時に、上記第3の切換手段を切り換えて、上記無信号時電圧供給手段を上記電圧利得増幅器の非反転入力端子に接続することを特徴とする請求項8記載のオーディオ増幅回路。 - 上記出力ノードを無信号時レベルの電圧に維持する充電パスと、
上記充電パスを選択的に開き又は閉じる第4の切換手段とを更に備え、
上記制御手段は、電力が切断されると、
上記第1の切換手段を開く前に、上記第4の切換手段を閉じることを特徴とする請求項8又は9記載のオーディオ増幅回路。 - 上記充電パスは、上記無信号時レベルの電圧を印加する無信号時電圧供給手段に接続されており、
上記制御手段は、電力が切断されると、
上記第1の切換手段を開いた後、上記第4の切換手段を開き、上記出力ノードを上記無信号時電圧供給手段から切り離すことを特徴とする請求項10記載のオーディオ増幅回路。 - 上記電圧利得増幅器の出力端子と上記電流利得増幅器の入力端子間に直列に接続された第5の切換手段を更に備え、
上記制御手段は、電力が切断されると、
上記第1の切換手段を開いた後に、上記第5の切換手段を開き、上記電流利得増幅器を上記電圧利得増幅器から切り離すことを特徴とする請求項8乃至11いずれか1項記載のオーディオ増幅回路。 - 上記電圧利得増幅器と上記電流利得増幅器間のフォワードパスに無信号時レベルの電圧を印加する上記無信号時電圧供給手段と、
上記無信号時電圧供給手段と上記フォワードパス間に直列接続された第6の切換手段とを更に備え、
上記制御手段は、電力が切断されると、
上記第6の切換手段を閉じて、上記無信号時電圧供給手段を上記フォワードパスに接続することを特徴とする請求項8乃至12記載のオーディオ増幅回路。
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