JP4105040B2 - デジタルアンプおよびその駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDM(pulse Density Modulation)信号またはPWM(pulse Width Modulation)信号を用いて音声信号のスイッチング増幅を行うデジタルアンプ(D級増幅器)およびその駆動方法に関し、特に電源オン時および/またはオフ時の衝撃音の発生を防止するミューティング機能を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
前記スイッチング増幅を行うデジタルアンプは、前記音声信号の再現が可能な高速なスイッチング素子が比較的容易に入手できるようになり、元来の電力効率の高さから、急速に使用されるようになってきている。このデジタルアンプでは、電源投入時や電源遮断時に、「ポツ」というような前記衝撃音が発生する。そこで、このような衝撃音の発生を回避するようにした典型的な従来技術は、図6で示される。
【0003】
図6は、その典型的な従来技術のデジタルアンプであるミューティング機能を有するスイッチング増幅器1の電気的構成を示すブロック図である。この図6の基本構成は、実開昭60−11518号公報に記載されたものである。また、このスイッチング増幅器1では、ΔΣ変調ブロック2は、図示しないΔΣ変換回路を備えており、アナログ入力、マルチビットデジタル入力または1ビット信号から、先ず1系列の2値信号を作成し、さらに発生した2値信号を基に2系列の1ビット信号(正相信号と逆相信号)を生成して、それぞれを1ビット出力端子p11,p12から出力する例を示しているけれども、前記スイッチング素子の駆動用のデジタル信号は、PWM信号であってもよいことは、言うまでもない。
【0004】
電源端子e1に接続される高電圧V1の電源ラインとGNDラインとの間には、Nチャネルの出力トランジスタq1,q2から成る直列回路と、Nチャネルの出力トランジスタq3,q4から成る直列回路とから成るHブリッジ回路が接続される。前記ΔΣ変調ブロック2の正相出力端子p11から出力される正相の1ビット信号は、NORゲ−トg11を介して前記出力トランジスタq1のゲートに与えられるとともに、NANDゲ−トg21を介して前記出力トランジスタq4のゲートに与えられる。これに対して、前記ΔΣ変調ブロック2の逆相出力端子p12から出力される逆相の1ビット信号は、NORゲ−トg12を介して前記出力トランジスタq3のゲートに与えられるとともに、NANDゲ−トg22を介して前記出力トランジスタq2のゲートに与えられる。こうして、出力トランジスタq1,q4と出力トランジスタq3,q2とが相反動作でスイッチングを行うことになる。
【0005】
前記出力トランジスタq1,q2の接続点は逆相の出力端となり、コイルl2およびコンデンサc2から成るローパスフィルタf2を介して逆相の出力端子p22に接続され、前記出力トランジスタq3,q4の接続点は正相の出力端となり、コイルl1およびコンデンサc1から成るローパスフィルタf1を介して正相の出力端子p21に接続される。前記出力端子p21,p22間には、スピ−カなどの負荷3が接続される。
【0006】
一方、前記NANDゲ−トg21,g22のもう1つの入力端には、制御マイコン4のミュート出力端子p31から出力されるミュート信号が入力されており、このミュート信号はインバータ5で反転された後、前記NORゲ−トg11,g12のもう1つの入力端に入力される。
【0007】
これによって、前記ミュート信号がアクティブのローレベルである間は、前記1ビット信号に拘わらず、NANDゲ−トg11,g12の出力はハイレベルとなって出力トランジスタq2,q4はオンし、NORゲ−トg21,g22の出力はローレベルとなって出力トランジスタq1,q3はオフし、正相出力および逆相出力は共にGNDラレベルとなる。
【0008】
これに対して、前記ミュート信号が非アクティブのハイレベルとなると、NANDゲ−トg21,g22の出力は前記1ビット信号に追従し、出力トランジスタq2,q4は1ビット信号に対応したスイッチング動作を行い、NORゲ−トg11,g12の出力も前記1ビット信号に追従し、出力トランジスタq1,q3も1ビット信号に対応したスイッチング動作を行い、正相出力と逆相出力との間で、負荷3をプッシュプル駆動する。
【0009】
そして、注目すべきは、このスイッチング増幅器1では、前記衝撃音の発生を抑えるために、出力ライン(この図6では、ローパスフィルタf2と逆相の出力端子p22との間)に、リレースイッチ6が設けられている。このリレースイッチ6は、前記制御マイコン4の出力端子p32からのリレーコントロール信号が与えられるリレーコイル7とリレー8を構成する。制御マイコン4は、電源投入/遮断時に、前記ミュート信号をアクティブにしてミュート動作を行わせるとともに、前記リレーコントロール信号もアクティブとしてリレースイッチ6をオフし、前記衝撃音の発生を抑える。これに対して、定常の増幅動作時には、前記ミュート信号を非アクティブにしてスイッチング動作を行わせるとともに、前記リレーコントロール信号も非アクティブとしてリレースイッチ6をオンし、増幅信号の出力を許容している。
【0010】
なお、本発明に関連する他の先行技術として、特開2002−208824号公報が存在するが、説明の都合上、後述する。
【0011】
【特許文献1】
実開昭60−11518号公報(公開日:昭和60年1月26日)
【0012】
【特許文献2】
特開2002−208824号公報(公開日:平成14年12月24日)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、機器の小型化の要求が高まると、従来の方法を採用した図6のミューティング回路では、次のような問題が生じる。すなわち、図6の回路では、前記小型化の要求に伴い、該スイッチング増幅器1を実装する基板も小型化されるが、リレー8の基板上に占める面積が無視できなくなってきた。また、リレー8のメカニカルな信頼性を考慮すれば、より信頼性の高い遮断用の部品が求められるようになり、これがコストアップの要因にもなっていた。
【0014】
本発明の目的は、ノイズの発生を確実に回避することができ、かつ基板の面積増大およびコストアップを伴わないデジタルアンプおよびその駆動方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタルアンプは、増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプにおいて、前記直流電源は、その出力電源電圧が変化可能に構成され、電源投入時に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作の安定後に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆき、ノイズの発生を抑制するノイズ抑制手段を含むことを特徴とする。
【0016】
上記の構成によれば、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプにおいて、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、ノイズ抑制手段は、電源投入時に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作の安定後に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆく。
【0017】
したがって、前記電源投入時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源投入のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0018】
また、本発明のデジタルアンプは、入力信号から前記増幅すべきデジタル信号を作成するデジタル変調回路と、作成された前記デジタル信号による前記スイッチング素子の駆動を許容/禁止するミュート回路とをさらに備え、前記ノイズ抑制手段は、前記ミュート回路によって前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止した状態で前記駆動回路の電源を立ち上げ、続いて該デジタル変調回路の電源を立ち上げ、前記ミュート回路によるデジタル信号の伝送を許容した後、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆくことを特徴とする。
【0019】
上記の構成によれば、デジタル変調回路は、アナログ入力、マルチビットデジタル入力、1ビット信号またはPWM信号から、1ビット信号やPWM信号の前記増幅すべきデジタル信号を作成し、駆動回路を介してスイッチング素子に与える。この際、ミュート回路によって、前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送が許容/禁止されるようになっている。そして、前記ノイズ抑制手段は、前記ミュート回路によって前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止した状態で前記駆動回路の電源を立ち上げ、続いて該デジタル変調回路の電源を立ち上げ、前記ミュート回路によるデジタル信号の伝送を許容した後、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆく。
【0020】
こうして、前記電源投入時におけるノイズの抑制を、具体的に実現することができる。
【0021】
さらにまた、本発明のデジタルアンプは、増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプにおいて、前記直流電源は、その出力電源電圧が変化可能に構成され、電源遮断時に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、ノイズの発生を抑制するノイズ抑制手段を含むことを特徴とする。
【0022】
上記の構成によれば、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプにおいて、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、ノイズ抑制手段は、電源遮断時に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止させる。
【0023】
したがって、前記電源遮断時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源遮断のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0024】
また、本発明のデジタルアンプは、入力信号から前記増幅すべきデジタル信号を作成するデジタル変調回路と、作成された前記デジタル信号による前記スイッチング素子の駆動を許容/禁止するミュート回路とをさらに備え、前記ノイズ抑制手段は、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記ミュート回路によって前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止し、前記デジタル変調回路の電源を遮断し、前記駆動回路のみの電源を維持する待機動作に移ることを特徴とする。
【0025】
上記の構成によれば、デジタル変調回路は、アナログ入力、マルチビットデジタル入力、1ビット信号またはPWM信号から、1ビット信号やPWM信号の前記増幅すべきデジタル信号を作成し、駆動回路を介してスイッチング素子に与える。この際、ミュート回路によって、前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送が許容/禁止されるようになっている。そして、前記ノイズ抑制手段は、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記ミュート回路によって前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止し、前記デジタル変調回路の電源を遮断し、前記駆動回路のみの電源を維持する待機動作に移る。
【0026】
こうして、前記電源遮断時におけるノイズの抑制を、具体的に実現することができる。
【0027】
さらにまた、本発明のデジタルアンプでは、前記直流電源は、入力電源電圧を所望とする出力電源電圧に応じたデューティでスイッチングするスイッチング回路と、そのスイッチング出力を平滑化して出力する平滑回路とを備えて構成されることを特徴とする。
【0028】
上記の構成によれば、前記ノイズ抑制手段は、デューティを調整することで、前記直流電源が任意の出力電源電圧を作成して、前記スイッチング素子に供給させることができ、前記ノイズの抑制の可能な出力電源電圧の緩やかな立ち上げおよび/または立ち下げを実現することができる。
【0029】
また、本発明のデジタルアンプの駆動方法は、増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプの駆動方法において、前記直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源投入時には、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を開始させ、前記スイッチング動作の安定後に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆくことで、ノイズの発生を抑制することを特徴とする。
【0030】
上記の構成によれば、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプを駆動するにあたって、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源投入時に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作の安定後に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆく。
【0031】
したがって、前記電源投入時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源投入のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0032】
さらにまた、本発明のデジタルアンプの駆動方法は、増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプの駆動方法において、前記直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源遮断時には、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、前記出力電源電圧の立ち下がり後に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止させることで、ノイズの発生を抑制することを特徴とする。
【0033】
上記の構成によれば、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプを駆動するにあたって、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源遮断時に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、前記出力電源電圧の立ち下がり後に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止させる。
【0034】
したがって、前記電源遮断時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源遮断のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0036】
図1は、本発明の実施の一形態のデジタルアンプであるミューティング機能を有するスイッチング増幅器11の電気的構成を示すブロック図である。このスイッチング増幅器11では、ΔΣ変調ブロック12は、図示しないΔΣ変換回路を備えており、アナログ入力、マルチビットデジタル入力または1ビット信号から、先ず1系列の2値信号を作成し、さらに、発生した2値信号を基に2系列の1ビット信号(正相信号と逆相信号)を生成して、それぞれを1ビット出力端子P11,p12から出力する例を示しているけれども、前記スイッチング素子の駆動用のデジタル信号は、PWM信号であってもよいことは、言うまでもない。
【0037】
電源端子E1に接続される高電圧V1の電源ラインとGNDラインとの間には、Nチャネルの出力トランジスタQ1,Q2から成る直列回路と、Nチャネルの出力トランジスタQ3,Q4から成る直列回路とから成るHブリッジ回路が接続される。前記ΔΣ変調ブロック12の正相出力端子P11から出力される正相の1ビット信号は、NORゲ−トG11を介して前記出力トランジスタQ1のゲートに与えられるとともに、NANDゲ−トG21を介して前記出力トランジスタQ4のゲートに与えられる。これに対して、前記ΔΣ変調ブロック12の逆相出力端子P12から出力される逆相の1ビット信号は、NORゲ−トG12を介して前記出力トランジスタQ3のゲートに与えられるとともに、NANDゲ−トG22を介して前記出力トランジスタQ2のゲートに与えられ、こうして出力トランジスタQ1,Q4と出力トランジスタQ2,Q3とが相反動作でスイッチングを行うことになる。
【0038】
前記出力トランジスタQ1,Q2の接続点は逆相の出力端となり、コイルL2およびコンデンサC2から成るローパスフィルタF2を介して逆相の出力端子P22に接続され、前記出力トランジスタQ3,Q4の接続点は正相の出力端となり、コイルL1およびコンデンサC1から成るローパスフィルタF1を介して正相の出力端子P21に接続される。前記出力端子P21,P22間には、スピ−カやヘッドホンのような電気音響変換器によって構成される負荷13が接続される。
【0039】
一方、前記NANDゲ−トG21,G22のもう1つの入力端には、該スイッチング増幅器11全体を制御する制御マイコン14のミュート出力端子P31から出力されるミュート信号が入力されており、このミュート信号はインバータ15で反転された後、前記NORゲ−トG11,G12のもう1つの入力端に入力される。
【0040】
これによって、前記ミュート信号がアクティブのローレベルである間は、前記1ビット信号に拘わらず、NANDゲ−トG11,G12の出力はハイレベルとなって出力トランジスタQ2,Q4はオンし、NORゲ−トG21,G22の出力はローレベルとなって出力トランジスタQ1,Q3はオフし、正相出力および逆相出力は共にGNDレベルとなる。
【0041】
これに対して、前記ミュート信号が非アクティブのハイレベルとなると、NANDゲ−トG21,G22の出力は前記1ビット信号に追従し、出力トランジスタQ2,Q4は1ビット信号に対応したスイッチングを行い、NORゲ−トG11,G12の出力も前記1ビット信号に追従し、出力トランジスタQ1,Q3も1ビット信号に対応したスイッチングを行い、正相出力と逆相出力との間で、負荷13をプッシュプル駆動する。
【0042】
以上の構成は、前述の図6で示すスイッチング増幅器1と同様である。注目すべきは、このスイッチング増幅器11では、制御マイコン14は、電源投入時/遮断時に、前記ミュート信号をアクティブにしてミュート動作を行わせるとともに、電源回路16を制御して、各回路の電源投入/遮断タイミングを制御することで、前記衝撃音の発生を抑えることである。このため、前記Hブリッジ回路への電源端子E1とは別に、ΔΣ変調ブロック12のための電源端子E2、制御マイコン14のための電源端子E3、前記NORゲ−トG11,G12およびインバータ15のための電源端子E4、ならびに前記NANDゲ−トG21,G22のための電源端子E5が設けられている。
【0043】
このスイッチング増幅器11は、たとえば携帯型のミニディスクプレーヤなどを想定しており、前記電源端子E1へは前述のように高電圧V1、たとえば乾電池や充電池の最大値で3Vが印加され、前記電源端子E2,E3へは最も低い電圧V2,V3、たとえば1.5Vが印加され、前記電源端子E4,E5へはトランジスタQ1〜Q4を駆動することができる電圧V4,V5、たとえば3Vが印加される。
【0044】
一般的に、上述のHブリッジ回路のような電源ライン間に2つのトランジスタが直列に接続され、相反制御する出力ブリッジ回路では、2つのトランジスタが共にオンしてしまい、貫通電流が生じる。そで、ボリウム調整値に対応して、制御マイコン14が電源回路16の電源電圧V1を、上述のように可変とすることで、出力ブリッジ回路での消費電流も可変となり、電源電圧V1下げたときに消費電流もそれに応じて下がり、よって出力ブリッジ回路での消費電力も下げることができる。一方、出力ブリッジ回路に貫通電流を流さないようにデッドタイムを形成する回路(タイミング回路、レベルシフタ等)を設けることも考えられるが、これらの回路での消費電力が発生する。したがって、電源電圧V1が上記電圧程度であれば、可変電圧電源を使用することが有効である。
【0045】
前記電源回路16における前記電源電圧V1を作成する回路は、この図1で示すように、スイッチ制御回路17、および予め定める電源電圧V0の電源ラインとGNDとの間に直列に接続されるNチャネルのトランジスタQ5,Q6から成るスイッチング回路と、コイルL3およびコンデンサC3から成り、スイッチング出力を平滑化して出力するローパスフィルタF3とを備えて構成される。したがって、後述するように、前記スイッチ制御回路17が、前記制御マイコン14からの制御出力に応答して、スイッチングデューティを可変することで、前記電源電圧V1を所望とする電圧にすることができる。
【0046】
前記各電源電圧V1〜V5は、上述のように前記制御マイコン14からの制御出力に応答して電源回路16によって作成され、前記各電源端子E1〜E5にそれぞれ供給される。本発明では、上述のように前記電源電圧V1は可変であり、これに対応してトランジスタQ1〜Q4のゲート駆動電圧となる電源電圧V4,V5も可変に構成され、トランジスタQ1〜Q4が安定動作できる最小のゲート電圧で駆動し、これらの回路の消費電力が一層削減されてもよい。制御マイコン14への電源電圧V3は、常時供給される。
【0047】
図2および図3は、上述のように構成されるスイッチング増幅器11の動作を説明するためのタイミングチャートであり、図2は電源投入時を示し、図3は電源遮断時を示す。
【0048】
先ず、制御マイコン14は、初期設定としてミュート信号をローレベルとし、NORゲ−トG21,G22およびインバータ15の電源電圧V4ならびにNANDゲ−トG11,G12の電源電圧V5のみを投入しておく。このとき、NANDゲ−トG11,G12の出力はハイレベルに固定、NORゲ−トG21,G22の出力はローレベルに固定となっている。このため、出力トランジスタQ2,Q4はオンし、出力トランジスタQ1,Q3はオフし、正相出力および逆相出力は共にGNDレベルとなっている。こうして、トランジスタQ1〜Q4はスイッチングしていないので、必要最小限の消費電流(1μA以下)で待機している。
【0049】
時刻t1において電源が投入されると、ΔΣ変調ブロック12のための電源電圧V2が立ち上がりを開始し、該ΔΣ変調ブロック12は動作を開始し、1ビット信号の出力が開始され、前記電源電圧V2が立ち上がった時刻t2から、正常な1ビット信号が出力される。この間、前記ミュート信号はアクティブのローレベルのままであり、したがって前記1ビット信号に拘わらず、NANDゲ−トG11,G12の出力はハイレベルとなって出力トランジスタQ2,Q4はオンし、NORゲ−トG21,G22の出力はローレベルとなって出力トランジスタQ1,Q3はオフし、正相出力および逆相出力は共にGNDレベルとなっている。
【0050】
前記ΔΣ変調ブロック12が充分安定して動作し始めた後、たとえば前記時刻t1から1秒程度の時間W1が経過した後の時刻t3において、ミュート信号が非アクティブのハイレベルになってミュートが解除されると、前記NANDゲ−トG21,G22の出力は前記1ビット信号に追従し、出力トランジスタQ2,Q4は1ビット信号に対応したスイッチングを行い、NORゲ−トG11,G12の出力も前記1ビット信号に追従し、出力トランジスタQ1,Q3も1ビット信号に対応したスイッチングを行う。しかしながら、前記Hブリッジ回路の電源電圧V1は立ち上がっておらず、したがって該Hブリッジ回路からもスイッチングパルスは出力されず、負荷13へのアナログ音声信号は出力されない状態となっている。
【0051】
前記NORゲ−トG11,G12およびNANDゲ−トG21,G22が充分安定して動作し始めた後、たとえば前記時刻t3から1秒程度の時間W2が経過した後の時刻t4において、電源回路16から電源電圧V1が緩やかに立ち上がると、Hブリッジ回路からの出力もゆっくり立ち上がりながらスイッチング動作し始め、ローパスフィルタF1,F2からポツ音などの衝撃音が発生することなく、音声出力し始めることができる。
【0052】
一方、電源遮断時は、時刻t11において、電源電圧V1を緩やかに立ち下げると、Hブリッジ回路からのスイッチングパルスが縮小してゆき、時刻t12で前記スイッチングパルス、したがって音声信号は出力されなくなる。前記電源電圧V1が立ち下がって充分時間が経過した後、たとえば前記時刻t11から1秒程度の時間W3が経過した後の時刻t13において、前記ミュート信号がアクティブのローレベルに切換わると、NANDゲ−トG11,G12の出力はハイレベルとなって出力トランジスタQ2,Q4はオンし、NORゲ−トG21,G22の出力はローレベルとなって出力トランジスタQ1,Q3はオフし、正相出力および逆相出力は共にGNDレベルとなって、衝撃音なくミュート動作が開始される。
【0053】
その後、時間W4が経過した後の時刻t14で、前記電源電圧V2が遮断されてΔΣ変調ブロック12が停止する。こうして、前記電源遮断時における衝撃音の抑制を実現することができる。以降の待機中は、前述の初期設定のとおり、ミュート信号をアクティブのローレベルとし、電源は制御マイコン14の電源電圧V2ならびにNORゲ−トG21,G22およびインバータ15の電源電圧V4ならびにNANDゲ−トG11,G12の電源電圧V5が投入される。したがって、出力トランジスタQ2,Q4はオンし、出力トランジスタQ1,Q3はオフし、正相出力および逆相出力は共にGNDレベルとなり、トランジスタQ1〜Q4はスイッチングしていないので、必要最小限の消費電流(1μA以下)で待機している。
【0054】
図4および図5は、それぞれ上述の図2および図3のフローチャートである。ステップS1では、制御マイコン14は、初期設定としてミュート信号をローレベルとし、NORゲ−トG21,G22およびインバータ15の電源電圧V4ならびにNANDゲ−トG11,G12の電源電圧V5のみを投入する。ステップS2では、ΔΣ変調ブロック12の電源が投入され、前記時間W1の経過後のステップS3では、ミュート信号が非アクティブのハイレベルに切換えられる。その後、前記時間W2が経過すると、ステップS4で電源回路16から電源電圧V1が緩やかに立ち上げられ、処理を終了する。
【0055】
これに対して、電源遮断時は、ステップS11で電源電圧V1の立ち下げを開始し、前記時間W3が経過したステップS12において、ミュート信号がアクティブのローレベルに切換わる。さらに時間W4が経過したステップS13において、前記電源電圧V2が遮断されてΔΣ変調ブロック12が停止した後、ステップS14で、ミュート信号をアクティブのローレベルとし、制御マイコン14の電源電圧V2ならびにNORゲ−トG21,G22およびインバータ15の電源電圧V4ならびにNANDゲ−トG11,G12の電源電圧V5を投入した待機中の初期設定を行い、処理を終了する。
【0056】
以上のように本発明のスイッチング増幅器11では、出力トランジスタQ1〜Q4に電源供給を行う電源回路16の出力電源電圧V1を変化可能に構成し、制御マイコン14は、電源投入時には、前記出力トランジスタQ1〜Q4のスイッチング動作の安定後に、前記電源回路16からの出力電源電圧V1を緩やかに立ち上げる。具体的には、制御マイコン14からのミュート信号によってNANDゲ−トG11,G12およびNORゲ−トG21,G22がΔΣ変調ブロック12から出力トランジスタQ1〜Q4へのデジタル信号の伝送を禁止した状態で前記NANDゲ−トG11,G12およびNORゲ−トG21,G22の電源電圧V4,V5を立ち上げ、続いてΔΣ変調ブロック12の電源電圧V2を立ち上げ、ミュート解除の後、前記電源回路16からの出力電源電圧V1を緩やかに立ち上げる。
【0057】
また、電源遮断時には、前記電源回路16からの出力電源電圧V1を緩やかに立ち下げた後、前記出力トランジスタQ1〜Q4のスイッチング動作を停止させる。具体的には、前記電源回路16からの出力電源電圧V1を緩やかに立ち下げた後、前記ミュート信号によってNANDゲ−トG11,G12およびNORゲ−トG21,G22がΔΣ変調ブロック12から出力トランジスタQ1〜Q4へのデジタル信号の伝送を禁止し、前記ΔΣ変調ブロック12の電源電圧V2を遮断し、前記NANDゲ−トG11,G12およびNORゲ−トG21,G22のみの電源電圧V4,V5を維持する待機動作に移る。
【0058】
これによって、1ビットの音声信号の伝達経路に影響を与えることなく、電源投入時および電源遮断時の衝撃音を回避することができる。また、図2〜図5で示すように、各回路への電源投入のシーケンスを工夫することで前記衝撃音の発生を抑えるので、図6で示すスイッチング増幅器1におけるリレー8が不要になり、そのような遮断回路用の部品や、その部品を基板に実装するための面積を確保する必要がなくなり、スイッチング増幅器の小型化および低コスト化を容易に図ることができるとともに、リレー8のようなメカニカルな部品が不要となるので、動作上の信頼性を向上させることもできる。さらにまた、ソフトスタート(立ち上げ)とソフトストップ(立ち下げ)とを単一の手段で実現することができる。
【0059】
なお、本発明に類似した先行技術として、前記特開2002−208824号公報の「スイッチング増幅器およびその駆動方法」が挙げられる。この先行技術は、従来、ΔΣ変調部のミュートを解除した後にスイッチ回路に電源供給を行っており、負帰還がゼロでΔΣ変調部の出力が不定になり、素子破壊を招くことになるのに対して、ミューティング期間内に、先ずΔΣ変調部を立ち上げ、出力がゼロのままでスイッチ回路を立ち上げることで、出力が不定にならず、素子破壊を防止するようにしたものである。
【0060】
したがって、従来のΔΣ変調部のミュートを解除した後にスイッチ回路に電源供給を行う点が本発明に類似しているけれども、本発明は、スイッチ回路となる出力トランジスタQ1〜Q4の電源電圧V1を緩やかに立ち上げてゆくことを特徴としており、従来の構成では前記衝撃音が発生してしまう。
【0061】
【発明の効果】
本発明のデジタルアンプは、以上のように、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプにおいて、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源投入時に、ノイズ抑制手段が、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作の安定後に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆく。
【0062】
それゆえ、前記電源投入時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源投入のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0063】
また、本発明のデジタルアンプは、以上のように、入力信号から増幅すべきデジタル信号を作成するデジタル変調回路と、作成された前記デジタル信号による前記スイッチング素子の駆動を許容/禁止するミュート回路とをさらに備え、前記ノイズ抑制手段は、前記ミュート回路によって前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止した状態で前記駆動回路の電源を立ち上げ、続いて該デジタル変調回路の電源を立ち上げ、前記ミュート回路によるデジタル信号の伝送を許容した後、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆく。
【0064】
それゆえ、前記電源投入時におけるノイズの抑制を、具体的に実現することができる。
【0065】
さらにまた、本発明のデジタルアンプは、以上のように、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプにおいて、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源遮断時に、ノイズ抑制手段が、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止させる。
【0066】
それゆえ、前記電源遮断時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源遮断のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0067】
また、本発明のデジタルアンプは、以上のように、入力信号から前記増幅すべきデジタル信号を作成するデジタル変調回路と、作成された前記デジタル信号による前記スイッチング素子の駆動を許容/禁止するミュート回路とをさらに備え、前記ノイズ抑制手段は、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記ミュート回路によって前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止し、前記デジタル変調回路の電源を遮断し、前記駆動回路のみの電源を維持する待機動作に移る。
【0068】
それゆえ、前記電源遮断時におけるノイズの抑制を、具体的に実現することができる。
【0069】
さらにまた、本発明のデジタルアンプは、以上のように、前記直流電源を、入力電源電圧を所望とする出力電源電圧に応じたデューティでスイッチングするスイッチング回路と、そのスイッチング出力を平滑化して出力する平滑回路とを備えて構成する。
【0070】
それゆえ、前記ノイズ抑制手段は、デューティを調整することで、前記直流電源が任意の出力電源電圧を作成して、前記スイッチング素子に供給させることができ、前記ノイズの抑制の可能な出力電源電圧の緩やかな立ち上げおよび/または立ち下げを具体的に実現することができる。
【0071】
また、本発明のデジタルアンプの駆動方法は、以上のように、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプを駆動するにあたって、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源投入時に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作の安定後に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げてゆく。
【0072】
それゆえ、前記電源投入時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源投入のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【0073】
さらにまた、本発明のデジタルアンプの駆動方法は、以上のように、音声信号等のデジタル信号の振幅増幅を行うデジタルアンプを駆動するにあたって、スイッチング素子に電源供給を行う直流電源の出力電源電圧を変化可能に構成し、電源遮断時に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、前記出力電源電圧の立ち下がり後に、前記駆動回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止させる。
【0074】
それゆえ、前記電源遮断時に、ノイズ、具体的には前記音声信号の場合にはポツ音等の衝撃音の発生を確実に回避することができる。また、各回路への電源遮断のシーケンスを工夫することで前記ノイズの発生を抑えるので、基板面積の増大によるコストアップも抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデジタルアンプであるミューティング機能を有するスイッチング増幅器の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示すスイッチング増幅器における電源投入時の動作を説明するためのタイミングチャートである
【図3】図1で示すスイッチング増幅器における電源遮断時の動作を説明するためのタイミングチャートである
【図4】図1で示すスイッチング増幅器における電源投入時の動作を説明するためのフローチャートである
【図5】図1で示すスイッチング増幅器における電源遮断時の動作を説明するためのフローチャートである
【図6】典型的な従来技術のデジタルアンプであるミューティング機能を有するスイッチング増幅器の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 スイッチング増幅器(デジタルアンプ)
12 ΔΣ変調ブロック(デジタル変調回路)
13 負荷
14 制御マイコン(ノイズ抑制手段、ミュート回路)
15 インバータ(駆動回路)
16 電源回路(直流電源)
17 スイッチ制御回路(スイッチング回路)
C1〜C3 コンデンサ
F1,F2 ローパスフィルタ
F3 ローパスフィルタ(平滑回路)
L1〜L3 コイル
G11,G12 NORゲ−ト(駆動回路)
G21,G22 NANDゲ−ト(駆動回路)
Q1〜Q4 出力トランジスタ(スイッチング素子)
Q5,Q6 トランジスタ(スイッチング回路)

Claims (5)

  1. 増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプにおいて、
    前記直流電源を制御することにより、その出力電源電圧が変化可能に構成され、
    入力信号から前記増幅すべきデジタル信号を作成するデジタル変調回路をさらに備え、
    前記駆動回路は、前記デジタル変調回路によって作成された前記デジタル信号前記スイッチング素子への伝送を許容/禁止するミュート回路としての役割を有しており
    電源投入時に、前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止した状態で前記駆動回路の電源を立ち上げた後、前記デジタル変調回路の電源を立ち上げ、続いて前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を許容した後、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げることによりノイズの発生を抑制するノイズ抑制手段をさらに備えることを特徴とするデジタルアンプ。
  2. 増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプにおいて、
    前記直流電源を制御することにより、その出力電源電圧が変化可能に構成され、
    入力信号から前記増幅すべきデジタル信号を作成するデジタル変調回路をさらに備え、
    前記駆動回路は、前記デジタル変調回路によって作成された前記デジタル信号の前記スイッチング素子への伝送を許容/禁止するミュート回路としての役割を有しており、
    電源遮断時に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止し、前記デジタル変調回路の電源を遮断し、前記駆動回路のみの電源を維持する待機動作に移ることによりノイズの発生を抑制するノイズ発生手段をさらに備えることを特徴とするデジタルアンプ。
  3. 前記直流電源は、入力電源電圧を所望とする出力電源電圧に応じたデューティでスイッチングするスイッチング回路と、そのスイッチング出力を平滑化して出力する平滑回路とを備えて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルアンプ。
  4. デジタル変換回路が入力信号から作成する増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプの駆動方法において、
    前記直流電源を制御することによりその出力電源電圧を変化可能に構成し、
    電源投入時に、前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止した状態で前記駆動回路の電源を立ち上げた後、前記デジタル変調回路の電源を立ち上げ、続いて前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を許容した後、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち上げることにより、ノイズの発生を抑制することを特徴とするデジタルアンプの駆動方法。
  5. デジタル変換回路が入力信号から作成する増幅すべきデジタル信号に応答して、駆動回路がスイッチング素子を駆動し、直流電源からの電源電圧をスイッチングさせることで振幅増幅を行うようにしたデジタルアンプの駆動方法において、
    前記直流電源を制御することによりその出力電源電圧を変化可能に構成し、
    電源遮断時に、前記直流電源からの出力電源電圧を立ち下げてゆき、立ち下がった後、前記デジタル変調回路からスイッチング素子へのデジタル信号の伝送を禁止させ、前記デジタル変調回路の電源を遮断し、前記駆動回路のみの電源を維持する待機状態に移ることにより、ノイズの発生を抑制することを特徴とするデジタルアンプの駆動方法。
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