JP2002345078A - 音声出力アンプ - Google Patents

音声出力アンプ

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JP2002345078A
JP2002345078A JP2001150815A JP2001150815A JP2002345078A JP 2002345078 A JP2002345078 A JP 2002345078A JP 2001150815 A JP2001150815 A JP 2001150815A JP 2001150815 A JP2001150815 A JP 2001150815A JP 2002345078 A JP2002345078 A JP 2002345078A
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audio
voltage
signal line
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JP2001150815A
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Mamoru Kitamura
守 喜多村
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NSC Co Ltd
Original Assignee
Nigata Semitsu Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/181Low-frequency amplifiers, e.g. audio preamplifiers
    • H03F3/183Low-frequency amplifiers, e.g. audio preamplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/187Low-frequency amplifiers, e.g. audio preamplifiers with semiconductor devices only in integrated circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
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  • Power Engineering (AREA)
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型機器の小型・軽量化を妨げることな
く、α波のように極めて低い周波数の音声をヘッドホン
に出力できるようにする。 【解決手段】 第1の信号線OUTL,OUTRの音声
信号の増幅に使用される電源電圧の中間電圧を生成し、
当該中間電圧を基準信号の電圧として第2の信号線CO
Mに印加することにより、音声信号が供給される第1の
信号線OUTL,OUTR上に直流カット用のコンデン
サを設けなくても、ヘッドホンから見て−VCC/2〜
VCC/2の間で出力電圧が正負に振れているように動
作させることができるようにし、低周波の音声を出力す
るために従来は必須であった非常に大きなコンデンサを
省略することができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声出力アンプに関
し、例えば、ヘッドホンを接続して音声を聞くことがで
きるようになされた携帯型の電子機器に備えられるヘッ
ドホンアンプ等に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD(コンパクトディスク)、
MD(ミニディスク)、DVD(デジタルビデオディス
ク)等のポータブルプレーヤ、MP3(MPEGオーデ
ィオ−レイヤ3)やATRAC(Adaptive Transform A
coustic Coding)などの圧縮方式に対応した携帯オーデ
ィオ機器、携帯電話やPDA(Personal Digital Assis
tants)などのモバイル機器等においては、これらの機
器に接続したヘッドホンを通して音声を出力するように
なされていることが多い。この場合、再生されたデジタ
ルのオーディオデータをアナログ信号に変換してヘッド
ホンに出力するために、DAコンバータおよびヘッドホ
ンアンプが用いられる。
【0003】図5は、従来のDAコンバータおよびヘッ
ドホンアンプの構成例を示す図である。この図5は、以
下に述べる1ビット方式のデジタルオーディオデータを
アナログオーディオ信号に変換して出力するための構成
を示したものである。1ビット方式は、ΔΣ変調を用い
て量子化ノイズの分布を制御することにより、現在広範
に用いられているPCM方式に比べて、デジタルデータ
から元のアナログ信号への復元性を向上させた方式であ
り、特に最近注目を集めている。
【0004】図5において、デジタルインタフェース
(I/F)1、デジタルフィルタ2およびΔΣ変調処理
部3を備えてDAコンバータが構成される。また、ドラ
イバ4,5、コイルL1,L3、コンデンサC1,C
3,C4,C5、抵抗R1,R3を備えてヘッドホンア
ンプが構成される。
【0005】DAコンバータは、CDなどのデジタル記
録メディアから再生されたデジタルオーディオデータを
もとに変調信号を生成する。DAコンバータの後段に接
続されるヘッドホンアンプは、この変調信号に基づいて
駆動し、当該変調信号のパルス幅に応じた量の電流を流
すことにより、増幅されたアナログオーディオ信号を得
る。
【0006】デジタルI/F1は、図示しないデジタル
記録メディアなどから再生されたデジタルの1ビット信
号を入力するものである。デジタルフィルタ2は、デジ
タルI/F1により入力された1ビット信号に対してロ
ーパスフィルタ処理を行い、その結果をΔΣ変調処理部
3に出力する。ΔΣ変調処理部3は、デジタルフィルタ
2より出力された信号に対してΔΣ変調に基づく変換処
理を行い、変調信号を生成する。
【0007】ドライバ4,5は、ΔΣ変調処理部3より
出力される変調信号に基づいて駆動し、当該変調信号の
パルス幅に応じた量の電流を出力する。一方のドライバ
4は、ステレオ音声の左(L)チャンネルを担当するも
のであり、もう一方のドライバ5は、ステレオ音声の右
(R)チャンネルを担当するものである。これらのドラ
イバ4,5は、pMOSトランジスタとnMOSトラン
ジスタとを用いたスイッチングアンプ(反転アンプ)か
ら構成される。
【0008】電源供給部6は、上述のデジタルI/F
1、デジタルフィルタ2、ΔΣ変調処理部3およびドラ
イバ4,5に電源電圧を供給するものである。このと
き、DAコンバータを構成するデジタルI/F1、デジ
タルフィルタ2およびΔΣ変調処理部3にはデジタル電
源電圧(VDD,DGND)を供給し、ヘッドホンアン
プを構成するドライバ4,5にはアナログ電源電圧(V
CC,AGND)を供給する。携帯型の電子機器の場
合、電源供給部6からこれらの各回路に供給する電源
は、図示しない電池などから得る。
【0009】コイルL1およびコンデンサC1はLチャ
ンネル用のローパスフィルタを構成し、コイルL3およ
びコンデンサC3はRチャンネル用のローパスフィルタ
を構成する。また、抵抗R1はLチャンネル用のバイア
ス回路を構成し、抵抗R3はRチャンネル用のバイアス
回路を構成する。これらのローパスフィルタを通過して
生成された左右のアナログオーディオ信号は、それぞれ
コンデンサC4,C5を介して出力端子11から出力さ
れる。
【0010】現在広く使われているヘッドホンは、3つ
の信号線(Lチャンネル、Rチャンネル、グランド)を
備えており、これに対応して出力端子11も3つの端子
11a〜11cを備えている。第1の端子11aはLチ
ャンネル用、第2の端子11bはグランド(GND)
用、第3の端子11cはRチャンネル用である。第2の
端子11bに接続されるグランド線は、左ヘッドホン1
2と右ヘッドホン13とに共通に用いられる。
【0011】音声信号を左右のヘッドホン12,13か
ら出力する際は、ヘッドホン12,13への出力電圧
を、グランドのゼロ電圧を中心として正負に振る必要が
ある。ところが、携帯型機器に用いる電池のように、電
源がプラスマイナスを持たない直流のシングル電源の場
合は、出力電圧は例えばプラス側だけの片側にバイアス
された形で振られてしまう。この場合の出力音声は、低
音が出ず、キンキンした音になってしまう。これを防ぐ
ために、直流カット用にコンデンサC4,C5が設けら
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来より、音楽を聴き
ながらリラックス感、やすらぎ感、精神的ゆとり、集中
力、潜在能力等を高めることができるものとして、いわ
ゆるα波が注目されている。通常、音楽などの音声信号
は、人間の耳に聞こえる20〜20KHz程度の周波数
特性を持つ。これに対してα波は、20Hz以下の人間
の耳には聞こえない音声波である。音楽メディアの中に
は、このα波に相当する信号を記録したものも多く存在
する。
【0013】しかしながら、携帯型の電子機器に用いら
れるヘッドホンのインピーダンスは一般的に十数Ω〜数
十Ωと小さい。そのため、α波のように極めて低い周波
数の音声をヘッドホンに出力するためには、直流カット
用コンデンサC4,C5の容量を数百μFと大きくとら
なければならない。この場合、直流カット用コンデンサ
C4,C5の外形は非常に大きなものとなってしまう。
【0014】これを回避するために、低い周波数の低音
を増幅して直流カット用コンデンサの容量を小さくする
方法が一般的であるが、この場合は周波数特性を変化さ
せるため、音質の劣化はまぬがれない。また、この方法
では、直流カット用コンデンサも小型化の可能性はある
が、完全に無くせる訳ではない。したがって、小型・軽
量化等が強く要求される携帯型の電子機器において、装
置を小型・軽量に維持したまま、α波のように極めて低
い周波数の音声をヘッドホンに出力することは、極めて
困難であった。
【0015】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、携帯型機器の小型・軽量化を妨
げることなく、α波のように極めて低い周波数の音声を
ヘッドホンに出力できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の音声出力アンプ
は、低周波領域を含む音声信号が供給される第1の信号
線と、上記音声信号との差をとって音声出力部に出力す
るために使用する基準信号が供給される第2の信号線と
を有し、上記第1の信号線の上記音声信号の増幅に使用
される電源電圧の中間電圧を生成し、上記第2の信号線
の上記基準信号として印加する中間電圧生成回路を備え
たことを特徴とする。
【0017】本発明の他の態様では、低周波の信号に、
これに比べて周波数の高い音声信号を重畳する重畳回路
と、上記重畳回路より出力される音声信号が供給される
第1の信号線と、上記第1の信号線に供給された音声信
号との差をとって音声出力部に出力するために使用する
基準信号が供給される第2の信号線と、上記第1の信号
線の上記音声信号の増幅に使用される電源電圧の中間電
圧を生成し、上記第2の信号線の上記基準信号として印
加する中間電圧生成回路とを備えたことを特徴とする。
【0018】本発明のその他の態様では、上記第1の信
号線は、少なくとも2チャンネル分の音声信号を供給す
るための2本の信号線を含み、上記第2の信号線に供給
される基準信号は、上記2本の信号線に供給される上記
2チャンネル分の音声信号に対して共通に用いられるこ
とを特徴とする。
【0019】本発明のその他の態様では、上記中間電圧
生成回路は、上記電源電圧を略1/2に分圧する分圧回
路と、上記分圧された電圧を入力として動作するオペア
ンプとを備えたことを特徴とする。
【0020】上記のように構成した本発明によれば、第
1の信号線に出力された音声信号は、第2の信号線に出
力された基準信号との差がとられて例えばヘッドホン等
の音声出力部から放音される。このとき、第2の信号線
上には電源電圧の中間電圧が常に印加されているので、
音声出力部から見れば、(−電源電圧/2)〜(+電源
電圧/2)の間で出力電圧が正負に振れているように動
作する。したがって、音声信号が供給される第1の信号
線上に直流カット用のコンデンサを設けなくても、音声
出力部への出力電圧をきちんと正負に振り、極めて低い
周波数の音も出力することが可能となる。
【0021】また、基準信号の中間電圧をオペアンプに
より生成するようにした本発明の他の特徴によれば、音
声出力部から見た第2の信号線のインピーダンスを無視
できるほど小さくすることができる。そのため、第2の
信号線の電圧変動を抑制し、その電位を常に中間電圧に
維持することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)まず、本発明
の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、
本発明の音声出力アンプを実施した第1の実施形態によ
るヘッドホンアンプの構成例を示す図である。この第1
の実施形態は、PCM方式および1ビット方式の何れに
も適用可能である。
【0023】図1では、アナログ電源電圧VCCとして
12Vを用いている。R11,R12は分圧用の抵抗で
あり、互いに等しい抵抗値を有している。また、抵抗R
12と並列にコンデンサC21が接続されている。これ
により、抵抗R11,R12の中間ノードには、アナロ
グ電源電圧VCCが1/2に分圧された中間電圧VCC
/2=6Vが現れる。
【0024】オペアンプ21は、この分圧により生成さ
れた中間電圧VCC/2をプラス端子への入力として動
作する。このオペアンプ21の出力は自身のマイナス端
子へとフィードバック入力されている。これにより、オ
ペアンプ21は、VCC/2=6Vの電圧を安定して供
給する。
【0025】信号線INL,INRより入力されたLチ
ャンネルの音声信号およびRチャンネルの音声信号は、
直流カット用のコンデンサC11,C12を介してオペ
アンプ22,23のプラス端子に入力される。各オペア
ンプ22,23の入力段には、バイアス用の抵抗R1
5,R16が設けられており、ここにオペアンプ21の
出力信号が供給されるようになっている。
【0026】これらのバイアス抵抗R15,R16に
は、大きな抵抗値のものを用いる(例えば100K
Ω)。このように、各オペアンプ22,23の入力段に
高抵抗のバイアス回路を設けることで、オペアンプ2
2,23のプラス端子をハイインピーダンスにする。こ
のようにすれば、直流カット用のコンデンサC11,C
12を大容量にしなくても、低周波の音声信号(例え
ば、20Hz近傍の低周波音声信号)を通すことができ
る。すなわち、コンデンサC11,C12の容量は大き
くとも1μF(例えば0.1μF)で済む。
【0027】一方、マイクロコンピュータ(マイコン)
28は、20Hz以下の極めて低い周波数の信号、例え
ば7〜13Hz程度のα波に相当する信号を生成する。
この超低周波信号は、例えばPWM(Pulse Width Modu
lation:パルス幅変調)信号として生成する。マイコン
28より出力されたPWM信号は、抵抗R24〜R26
およびコンデンサC14〜C16から成る3段フィルタ
によりアナログ音声信号となる。
【0028】なお、超低周波信号を発生させる手段は、
マイコン28を用いた方法に限られない。例えば、デジ
タル処理で発生させる場合は、DSP(Digital Signal
Processor)などのデジタル信号処理回路で超低周波の
デジタル信号を発生させ、そのデジタル信号をD/Aコ
ンバータでアナログ信号に変換する方法でも良い。この
場合、図1の抵抗R24〜R26およびコンデンサC1
4〜C16をD/Aコンバータとして用いることが可能
である。また、アナログ処理で発生させる場合は、CR
/LC発振器などを使用することが可能である。
【0029】この低周波アナログ音声信号は、直流カッ
ト用のコンデンサC13を介してオペアンプ24のプラ
ス端子に入力される。このオペアンプ24の入力段に
も、バイアス用の抵抗R17が設けられており、ここに
オペアンプ21の出力信号が供給されるようになってい
る。このバイアス抵抗R17の抵抗値も大きくする(例
えば100KΩ)ことにより、直流カット用のコンデン
サC13を大容量にしなくても、20Hz以下の超低周
波の音声信号を通すことができる。
【0030】上記3つのオペアンプ22〜24は、加算
アンプとして機能する。すなわち、オペアンプ22から
出力され抵抗R18を通過したLチャンネルの音声信号
と、オペアンプ24から出力され抵抗R20を通過した
超低周波の音声信号とが加算される。また、オペアンプ
23から出力され抵抗R19を通過したRチャンネルの
音声信号と、オペアンプ24から出力され抵抗R21を
通過した超低周波の音声信号とが加算される。なお、抵
抗R18〜R21は同じ抵抗値(例えば20KΩ)であ
る。
【0031】このようにして、マイコン28で生成され
た超低周波のα波に対して、信号線INL、INRより
入力されたLチャンネルおよびRチャンネルの音声信号
が重畳される。α波に重畳したL,Rチャンネルの音声
信号は、次段のオペアンプ25,27のマイナス端子に
入力される。
【0032】これらのオペアンプ25,27は反転アン
プとして動作し、その増幅信号を第1の信号線OUT
L,OUTRに出力する。このとき、各オペアンプ2
5,27より出力される音声信号は、各オペアンプ2
5,27の制御端に供給される電源電圧VCCに従って
0〜12Vの間で振られる。第1の信号線OUTL,O
UTRに出力されたL,Rチャンネルの音声信号は、図
示しないローパスフィルタおよびヘッドホン接続端子を
介して左右のヘッドホンへとそれぞれ出力される。
【0033】もう1つのオペアンプ26は、上記オペア
ンプ21より供給される中間電圧VCC/2をプラス端
子への入力として動作する。このオペアンプ26の出力
も自身のマイナス端子へとフィードバック入力されてい
る。これにより、オペアンプ26は、VCC/2=6V
の中間電圧を第2の信号線COMに安定して供給する。
この第2の信号線COMに出力された中間電圧の基準信
号は、図示しないヘッドホン接続端子を介して左右ヘッ
ドホンの双方に出力される。
【0034】以上のようにヘッドホンアンプを構成した
場合、第2の信号線COMには常に中間電圧VCC/2
が印加されているので、例えばLチャンネルに最大の電
圧VCCが印加されたときは、左ヘッドホンから見れ
ば、出力電圧が+VCC/2(=VCC−VCC/2)
だけプラス側に振られたことになる。また、例えばLチ
ャンネルに最小のゼロボルトが印加されたときには、左
ヘッドホンから見れば、出力電圧が−VCC/2(=0
−VCC/2)だけマイナス側に振られたことになる。
【0035】すなわち、図2に示すように、左ヘッドホ
ンからすれば、−VCC/2〜+VCC/2の間で出力
電圧が正負に振られているように動作する。このこと
は、右ヘッドホンについても同様である。したがって、
本実施形態によれば、L,Rチャンネルの音声信号が供
給される第1の信号線OUTL,OUTR上に直流カッ
ト用のコンデンサを設けなくても、左右ヘッドホンへの
出力電圧を正負に振ることができる。
【0036】これにより、低周波の音声信号を出力する
ために従来は必須であった非常に大きなコンデンサを省
略することができ、携帯型機器の小型・軽量化および低
コスト化を図ることができる。言い換えると、携帯型機
器の小型・軽量化を妨げることなく、α波のように極め
て低い周波数の音声をヘッドホンに出力することができ
るようになる。
【0037】また、本実施形態では、L,Rチャンネル
の音声信号との差をとって左右ヘッドホンに出力する際
に使用する基準信号の中間電圧(VCC/2)を、図5
に示したドライバ4,5と同様のスイッチングアンプで
はなく、オペアンプ21,26により生成している。こ
のようにオペアンプを用いた場合は、第2の信号線CO
Mのインピーダンスを左右ヘッドホンから見て無視でき
るほど小さくすることができる。
【0038】スイッチングアンプから出力されるデュー
ティ50%のパルスをLCフィルタにより平滑化して中
間電圧(VCC/2)を生成する方法も考えられるが、
この場合は、第2の信号線COMからヘッドホンアンプ
側を見たときのインピーダンスが大きくなるため、第2
の信号線COMへの出力電圧が、流れる電流によって大
きく変動してしまう。そのため、LチャンネルとRチャ
ンネルとのセパレーションが悪くなり、L,Rチャンネ
ルの音声信号の一方が他方に混入してしまう不都合が生
じる。また、スイッチングアンプではパルスを出力する
のでノイズがある程度は生じ、S/Nが悪くなってしま
うという不都合も生じる。
【0039】これに対して、本実施形態のようにオペア
ンプ21,26を用いてリニアに増幅動作を行うことに
より、第2の信号線COMの電圧変動を抑制し、その電
位を常にVCC/2に維持することができる。これによ
り、LチャンネルとRチャンネルとのセパレーションや
S/Nを良好に保つことができるとともに、左右ヘッド
ホンへの出力電圧をきちんと正負に振ることができる。
【0040】このように、オペアンプ21,26を用い
た場合は、LCフィルタ等の平滑化回路を用いて中間電
圧を生成する場合に比べて、はるかに高い性能を実現す
ることができる。したがって、オペアンプ21,26の
構成は簡易で良く、回路面積を大きくすることなくオペ
アンプ21,26をICチップ内に内蔵することも可能
である。
【0041】なお、本実施形態の場合、左右ヘッドホン
への出力電圧が−VCC/2〜+VCC/2の範囲で正
負に振られ、−VCC〜+VCCの範囲で振られていた
従来と比べると出力パワーが低下している。しかし、C
D/MD/DVDプレーヤ、MP3やATRAC対応の
携帯オーディオ機器、携帯電話やPDAなどのモバイル
機器で左右ヘッドホンから聞く音に関しては、本実施形
態ほどの出力パワーがあれば十分である。
【0042】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。この第2の実施形態も、P
CM方式および1ビット方式の何れにも適用可能であ
る。図3は、第2の実施形態によるヘッドホンアンプの
構成例を示す図である。なお、図3において、図1に示
した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0043】上記第1の実施形態では、マイコン28で
発生した20Hz以下のα波に、信号線INL,INR
より入力される20〜20KHzの音声信号を重畳して
出力する例を示した。これに対して、第2の実施形態
は、最初からα波に重畳された音声信号を信号線IN
L,INRより入力し、それをヘッドホンにそのまま出
力するようにしたものである。
【0044】図1と図3を比べれば分かるように、図3
の第2の実施形態では、α波を発生してこれに音声信号
を重畳させるための回路(マイコン28、3段フィルタ
R24〜R26,C14〜C16、オペアンプ24、抵
抗R18〜R21)を備えていない。その他の回路は図
1と同様である。図3に示す構成の場合、α波に重畳さ
れた音声信号が信号線INL,INRより入力され、そ
れがオペアンプ22,23,25,27を介して図示し
ないヘッドホンに出力される。
【0045】この第2の実施形態においても、第2の信
号線COMには常に中間電圧VCC/2が印加されてい
るので、ヘッドホンからすれば、−VCC/2〜+VC
C/2の間で出力電圧が正負に振られているように動作
する。したがって、L,Rチャンネルの音声信号が供給
される第1の信号線OUTL,OUTR上に直流カット
用のコンデンサを設けなくても、左右ヘッドホンへの出
力電圧を正負に振ることができる。
【0046】これにより、低周波の音声信号を出力する
ために従来は必須であった非常に大きなコンデンサを省
略することができる。よって、携帯型機器の小型・軽量
化を妨げることなく、α波のように極めて低い周波数の
音声をヘッドホンに出力することができるようになる。
また、スイッチングアンプではなくオペアンプを用いる
ことにより、第2の信号線COMの電圧変動を抑制し、
LチャンネルとRチャンネルとのセパレーションやS/
Nを良好に保つことができるとともに、左右ヘッドホン
への出力電圧をきちんと正負に振ることができる。
【0047】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。この第3の実施形態も、P
CM方式および1ビット方式の何れにも適用可能であ
る。図4は、第3の実施形態によるヘッドホンアンプの
構成例を示す図である。なお、図4において、図1に示
した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0048】図4に示す第3の実施形態では、図1に示
したオペアンプ26の代わりに、2つのオペアンプ3
1,32を用いている。オペアンプ31は、Lチャンネ
ル用のオペアンプ25の出力信号をマイナス端子への入
力として動作する。また、オペアンプ32は、Rチャン
ネル用のオペアンプ27の出力信号をマイナス端子への
入力として動作する。つまり、これらのオペアンプ3
1,32も反転アンプとして動作する。
【0049】オペアンプ25は、0〜12Vの間で振ら
れたLチャンネルの音声信号を信号線OUTL−に出力
し、オペアンプ31は、信号線OUTL−のへ出力信号
と位相が反転したLチャンネルの音声信号を信号線OU
TL+に出力する。本実施形態では、これらの信号線O
UTL−,OUTL+に出力された音声信号の差をとっ
て左ヘッドホンに出力する。
【0050】また、オペアンプ27は、0〜12Vの間
で振られたRチャンネルの音声信号を信号線OUTR−
に出力し、オペアンプ32は、信号線OUTR−への出
力信号と位相が反転したRチャンネルの音声信号を信号
線OUTR+に出力する。本実施形態では、これらの信
号線OUTR−,OUTR+に出力された音声信号の差
をとって右ヘッドホンに出力する。
【0051】この場合、例えばLチャンネルの一方の信
号線OUTL−の出力電圧が最大の12Vのときには他
方の信号線OUTL+の出力電圧は0Vとなり、左ヘッ
ドホンに与えられる差電圧は12Vとなる。また、一方
の信号線OUTL−の出力電圧が最小の0Vのときには
他方の信号線OUTL+の出力電圧は12Vとなり、左
ヘッドホンに与えられる差電圧は−12Vとなる。した
がって、左ヘッドホンからすれば、−12〜+12V
(−VCC〜+VCC)の間で出力電圧が正負に振られ
ているように動作する。これは右ヘッドホンについても
同様である。
【0052】以上のように、第3の実施形態によれば、
ヘッドホンへの出力端子が4つ必要になって汎用性には
欠けるが、第1の実施形態と比べて2倍程度の大きな出
力パワーを得ることができるというメリットを有する。
【0053】なお、上記第1〜第3の実施形態では、電
源電圧VCCの中間電圧を発生するための構成として分
圧用抵抗R11,R12を用いたが、本発明はこれに限
定されるものではない。すなわち、中間電圧を発生でき
る構成であれば何れにも適用可能である。
【0054】また、上記第1および第2の実施形態で
は、第2の信号線COMに供給する電圧がアナログ電源
電圧VCCのちょうど1/2の電圧としているが、厳密
に1/2でなくても良い。すなわち、所望の最大振幅電
圧以上を得ることができれば、GND側あるいはVCC
側に多少片寄っていても良い。
【0055】また、上記第1〜第3の実施形態では、
L,Rチャンネルの2チャンネルを持つステレオ音声対
応のヘッドホンについて説明したが、モノラル対応のヘ
ッドホンあるいはイヤホン等にも同様に本発明を適用す
ることが可能である。また、上記実施形態では左右のヘ
ッドホンを備えるものを例として説明したが、1つの音
声出力部のみを持つイヤホンに適用することも可能であ
る。
【0056】また、上記第1〜第3の実施形態は、特に
小型・軽量化が望まれるポータブル型の電子機器に適用
した場合に好ましいが、据置型の電子機器に適用しても
良いことは言うまでもない。
【0057】その他、上記説明した各実施形態は、本発
明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに
過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に
解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は
その精神、またはその主要な特徴から逸脱することな
く、様々な形で実施することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、第2の信号線上に電源電圧の中間電圧を印加する
ことにより、音声出力部から見て(−電源電圧/2)〜
(+電源電圧/2)の間で出力電圧が正負に振られてい
るように動作させることができる。これにより、音声信
号が供給される第1の信号線上に直流カット用のコンデ
ンサを設けなくても、音声出力部への出力電圧を正負に
振ることができる。したがって、低周波の音声を出力す
るために従来は必須であった非常に大きなコンデンサを
省略することができ、装置の小型・軽量化を妨げること
なく、α波のように極めて低い周波数の音声を音声出力
部に出力することができる。
【0059】また、本発明の他の特徴によれば、基準信
号の中間電圧をオペアンプにより生成するようにしたの
で、第2の信号線のインピーダンスを音声出力部から見
て無視できるほど小さくすることができる。これによ
り、第2の信号線の電圧変動を抑制し、その電位を常に
中間電圧に維持することが可能となる。したがって、左
チャンネルおよび右チャンネルの2チャンネルを有する
ステレオ音声に本発明を適用した場合に、その左右チャ
ンネルのセパレーションやS/Nを良好に保つことがで
きるとともに、左右チャンネルの出力電圧をきちんと正
負に振ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声出力アンプを実施した第1の実施
形態によるヘッドホンアンプの構成例を示す図である。
【図2】本実施形態において、ヘッドホンから見た出力
電圧の動きを示す図である。
【図3】本発明の音声出力アンプを実施した第2の実施
形態によるヘッドホンアンプの構成例を示す図である。
【図4】本発明の音声出力アンプを実施した第3の実施
形態によるヘッドホンアンプの構成例を示す図である。
【図5】従来のヘッドホンアンプの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
21〜27 オペアンプ 28 マイコン 31,32 オペアンプ R11,R12 分圧用抵抗 R15〜R17 バイアス用抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波領域を含む音声信号が供給される
    第1の信号線と、上記音声信号との差をとって音声出力
    部に出力するために使用する基準信号が供給される第2
    の信号線とを有し、 上記第1の信号線の上記音声信号の増幅に使用される電
    源電圧の中間電圧を生成し、上記第2の信号線の上記基
    準信号として印加する中間電圧生成回路を備えたことを
    特徴とする音声出力アンプ。
  2. 【請求項2】 低周波の信号に、これに比べて周波数の
    高い音声信号を重畳する重畳回路と、 上記重畳回路より出力される音声信号が供給される第1
    の信号線と、 上記第1の信号線に供給された音声信号との差をとって
    音声出力部に出力するために使用する基準信号が供給さ
    れる第2の信号線と、 上記第1の信号線の上記音声信号の増幅に使用される電
    源電圧の中間電圧を生成し、上記第2の信号線の上記基
    準信号として印加する中間電圧生成回路とを備えたこと
    を特徴とする音声出力アンプ。
  3. 【請求項3】 上記第1の信号線は、少なくとも2チャ
    ンネル分の音声信号を供給するための2本の信号線を含
    み、 上記第2の信号線に供給される基準信号は、上記2本の
    信号線に供給される上記2チャンネル分の音声信号に対
    して共通に用いられることを特徴とする請求項1または
    2に記載の音声出力アンプ。
  4. 【請求項4】 上記中間電圧生成回路は、上記電源電圧
    を略1/2に分圧する分圧回路と、 上記分圧された電圧を入力として動作するオペアンプと
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載の音声出力アンプ。
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